JP2002310368A - 取付管の接続方法及びその方法によって埋設本管に接続される取付管 - Google Patents

取付管の接続方法及びその方法によって埋設本管に接続される取付管

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JP2002310368A
JP2002310368A JP2001111594A JP2001111594A JP2002310368A JP 2002310368 A JP2002310368 A JP 2002310368A JP 2001111594 A JP2001111594 A JP 2001111594A JP 2001111594 A JP2001111594 A JP 2001111594A JP 2002310368 A JP2002310368 A JP 2002310368A
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Akira Imagawa
明 今川
Naoki Kitahashi
直機 北橋
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 埋設本管に対する取付管の接続作業と、埋設
本管と取付管との接続部分の止水構造を得るための作業
とを連続して行うことを可能にし、作業時間の短縮化及
び取付管接続作業の簡素化を図ることができる取付管の
接続方法及びその方法によって埋設本管に接続された取
付管を提供する。 【解決手段】 埋設本管3に接続される取付管4の先端
部に、その先端側から順に、ブチルゴムからなる粘着剤
44が付着された第1先端部42、シリコン系接着剤4
5が塗布された第2先端部43、埋設本管3の外面に沿
う形状に成形されたサドル部41を備えさせる。取付管
4の先端部を取付管口に挿通させ、更生管1の内部に位
置する取付管4の先端部を更生管1の内側から押し広げ
ることにより、粘着剤44の付着面を更生管1の内面に
貼着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下に埋設され且
つ内面が樹脂製更生管によってライニングされた埋設本
管に対して取付管(枝管)を接続するための接続方法及
びその方法によって埋設本管に接続された取付管に係
る。特に、本発明は、埋設本管と取付管との接続部分の
止水性を向上させるための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、地下に埋設されている下水用等
の埋設管が老朽化した場合には、その内面を樹脂製の更
生管によってライニングして補強することが行われてい
る。特に、埋設本管の外周部に取付管が接続されている
場合、この両者の接続部分では地盤変動などの影響によ
り老朽化が進んでいることが多く、この接続部分から湧
水や雨水等の土中水が埋設本管内に流入し、この埋設本
管内の水量が許容水量以上に達してしまう恐れや、埋設
本管の周辺に空洞が生じそれによって地盤が陥没する恐
れがある。つまり、図10(a)に矢印で示すように、
埋設本管aと取付管bとの間に生じた僅かな隙間から土
中水wが埋設本管aの内部に流入することになる。ま
た、図10(b)に示すように、取付管bにサドル部c
を設け、このサドル部cを埋設本管aの外周面に接着し
た場合においても、その接着強度の経年劣化により、図
中矢印で示すように土中水wが埋設本管aの内部に流入
してしまう可能性がある。
【0003】この不具合を解消するものとして、例えば
特開昭63−167193号公報には、上記ライニング
時に、埋設本管と取付管との接続部分に補強パッドを装
着して止水を行うことが開示されている。詳しくは、樹
脂やゴム等の弾性を有する材料によって補強パッドを形
成しておく。この補強パッドは、取付管の内径に略一致
する外径を有する円筒形の挿入筒と、この挿入筒の基部
に一体形成されたフランジとを備えている。そして、挿
入筒を取付管内に挿入すると共に、フランジを埋設本管
の内面に密着させることで上記接続部分の止水構造を得
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記接
続部分を止水するためのこれまでの工法は、上述した公
報に開示されている如く、埋設本管に対する取付管の接
続工程とは別工程で行われるのが一般的であった。つま
り、上記接続部分の止水構造を得るための作業と、埋設
本管に対する取付管の接続作業とを個別に行う必要があ
り、作業工程が多く、作業時間の長期化及び作業の煩雑
化を避けることができなかった。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、埋設本管に対する取
付管の接続作業と、埋設本管と取付管との接続部分の止
水構造を得るための作業とを連続して行うことを可能に
し、作業時間の短縮化及び取付管接続作業の簡素化を図
ることができる取付管の接続方法及びその方法によって
埋設本管に接続された取付管を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明は、取付管を埋設
本管に接続するに際し、この取付管を埋設本管の取付管
口に挿通した後に取付管を加工することにより、取付管
自身に、埋設本管との接続部分の止水を行う機能を備え
させるようにしている。
【0007】−解決手段− 具体的に、本発明は、内面が樹脂製更生管によってライ
ニングされた埋設本管に対して取付管を接続するための
接続方法を対象とする。この接続方法に対し、取付管挿
通工程と止水工程とを備えさせている。取付管挿通工程
では、先端部の外周面に合成ゴム系の粘着剤が付着され
た取付管を、埋設本管及び更生管にそれぞれ形成された
取付管口に挿通させて、取付管の先端部を更生管の内部
に位置させる。この取付管挿通工程の後に行われる止水
工程では、更生管の内部に位置する取付管の先端部を更
生管の内側から押し広げることにより、粘着剤の付着面
を更生管の内面に貼着させる。
【0008】この特定事項により、止水工程において取
付管の先端部を更生管の内側から押し広げることによ
り、この取付管の先端部は鍔状に広がる。これにより、
取付管の先端部は、更生管の内面との間に粘着剤を介在
した状態で更生管に貼着される。このため、埋設本管と
取付管との接続部分の止水機能を取付管自身に備えさせ
ることができ、接続部分を止水するための個別の工程や
個別の部材を廃止することができる。また、取付管の先
端部が更生管の内部で鍔状に広がっているため、この取
付管自身にその抜け止め機能を備えさせることもでき
る。
【0009】また、止水工程において、取付管の先端部
を加熱すれば、取付管の先端部を軟化させた状態で鍔状
に広げることができ、この取付管の先端部の成形を容易
且つ迅速に行うことが可能になる。
【0010】また、取付管に、その先端から所定寸法を
存した位置にサドル部を一体形成しておき、取付管挿通
工程において、サドル部が埋設本管の外面に当接する位
置まで取付管を埋設本管及び更生管の取付管口に挿通さ
せ、サドル部の外縁と埋設本管の外面との間を接着剤に
より封止するようにしている。これによれば、埋設本管
の内面側及び外面側の両方に止水機能を発揮する部分を
存在させることができ、埋設本管と取付管との接続部分
の止水性能をよりいっそう向上させることができる。
【0011】更に、取付管の先端部における粘着剤が付
着されている領域とサドル部との間の取付管外周面に、
取付管挿通工程に先立って予め接着剤を塗布しておく。
これによれば、取付管を埋設本管に接続した状態では、
埋設本管及び更生管の取付管口の内縁と取付管の外周面
との間に接着剤が介在することになり、更生管の抜け止
め機能と接続部分の止水機能とを共に向上させることが
できる。
【0012】尚、上記解決手段に係る取付管の接続方法
によって埋設本管に接続される取付管も本発明の範疇で
ある。つまり、この取付管の先端部に、その先端側から
順に、合成ゴム系の粘着剤が付着された第1先端部、接
着剤が塗布された第2先端部、埋設本管の外面に沿う形
状に成形されたサドル部を備えさせている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本形態の特徴は、内面が樹脂製更
生管によってライニングされた埋設本管に接続される取
付管の構成及びこの取付管の接続工程にある。これらに
ついて説明する前に、埋設本管を更生するための更生管
及びこの更生管を使用した更生作業について説明する。
尚、ここでは、予め断面積が減少するように変形して成
形され且つ形状回復温度に加熱することによって形状回
復する更生管を使用して埋設本管を更生する場合につい
て説明する。
【0014】−更生管の説明− 図1は本発明における更生管1を示す斜視図である。こ
の更生管1は、塩化ビニルや高密度ポリエチレン等の熱
可塑性樹脂製であって、外面に長手方向に沿って延びる
凹部11を有するように変形されて断面外形面積が小さ
くなる襞状に縮退させた形状に成形されている。また、
この更生管1は、所定の形状回復温度(例えば80℃)
に加熱されることによって円筒体に形状回復する性能を
有している。この形状回復温度とは、更生管1に圧力な
どの外力を作用させることなく加熱を行うことのみで円
筒体に形状回復させることができる温度である。
【0015】−埋設本管の更生作業− 次に、上記更生管1を使用した埋設本管の更生作業につ
いて説明する。ここでは、図2に示すように、隣り合う
マンホールQ1,Q2間に埋設されている埋設本管3を
更生する場合について説明する。この埋設本管3の内径
寸法は例えば250mmである。埋設本管3の内径寸法は
これに限られるものではない。
【0016】本形態における埋設本管3の更生作業で
は、埋設本管3の内部に更生管1を引き込む引き込み工
程と、この引き込まれた更生管1を蒸気により加熱する
加熱工程と、加圧エアを利用して更生管1を拡径させる
拡径工程とが連続して行われる。以下、各工程について
説明する。
【0017】<引き込み工程>上流側マンホールQ1
(図2において左側に位置するマンホール)付近の地上
には、ドラム26上に巻き取られた更生管1が搬入され
ている。一方、下流側マンホールQ2(図2において右
側に位置するマンホール)付近の地上には、ウィンチ5
1が配設されている。また、下流側マンホールQ2の下
部には更生管1を牽引するワイヤ54を案内するための
ガイド部52が設けられている。尚、更生管1を埋設本
管3に引き込むのに先立って、予め、埋設本管3の内部
を洗浄し且つ突出物を除去しておく。
【0018】ライニング作業が開始されると、先ず、ド
ラム26を回転させながら更生管1を埋設本管3の内部
に送り込んでいく。具体的には、更生管1の先端に先端
具53を取り付けておくと共に、この先端具53に、ウ
ィンチ51から延びるワイヤ54を係止しておく。そし
て、ドラム26から送り出された更生管1の先端を埋設
本管3の内部に挿入した状態で、ウィンチ51によって
ワイヤ54を巻き取ることにより更生管1を牽引し、更
生管1を埋設本管3の内部に引き込んでいく。この動作
により、更生管1を、上流側マンホールQ1と下流側マ
ンホールQ2との間を結ぶ埋設本管3内の全長に亘って
敷設する。この際の埋設本管3内における更生管1の配
置状態を図4(a)に示す。
【0019】<加熱工程>次に、図3に示すように、上
流側マンホールQ1付近の地上に、蒸気発生・加圧器5
5を配設し、下流側マンホールQ2付近の地上に水・蒸
気分離器56を配設する。更生管1の後端部分(上流側
マンホールQ1内に位置する部分)を切断してその開口
端にエルボ57を連結し、そのエルボ57に蒸気発生・
加圧器55から延びるホース55aを連結するともに、
更生管1の先端に取り付けられた先端具53に水・蒸気
分離器56から延びるホース56aを連結する。また、
エルボ57及び先端具53には図示しない温度センサー
を取り付けておく。この状態で、蒸気発生・加圧器55
より更生管1内に蒸気を連続的に供給し、その蒸気を水
・蒸気分離器56へ流下させつつ、更生管1をその内部
より形状回復温度まで加熱して、略元の円筒体に形状回
復させる。この際の埋設本管3内における更生管1の状
態を図4(b)に示す。
【0020】<拡径工程>このようにして更生管1を円
筒体に形状回復させた後、拡径工程に移る。この拡径工
程では、先端具53を密閉状態にし、その更生管1の内
部に蒸気発生・加圧器55より圧縮空気を送って、更生
管1を、その内部より加圧膨張させて埋設本管3の内面
に密着させ(この際の埋設本管3内における更生管1の
状態を図4(c)に示す)、この加圧状態にて、冷却固
定して、埋設本管3の内面のライニング作業を終了す
る。
【0021】そして、このようにして更生管1により内
面がライニングされた埋設本管3に対して後述する取付
管4を取り付ける場合には、その取り付け位置に予め取
付管口12,31を形成しておく(図6参照)。この取
付管口12,31の形成は、例えば、この取付管口1
2,31を形成しようとする箇所の地面を開削して埋設
本管3を露出させ、この埋設本管3及び更生管1に亘っ
て取付管口12,31を形成する。尚、この取付管口1
2,31の外径寸法は、接続しようとする取付管4の外
径寸法よりも僅かに大きく設定されている。
【0022】−取付管4の構成説明− 次に、上記埋設本管3に接続される取付管4について説
明する。図5は取付管4の先端部分を示す斜視図であ
り、図6は取付管4を埋設本管3に接続する前の状態を
示す断面図である。
【0023】これら図に示すように、取付管4の先端部
分には、サドル部41が一体形成されている。このサド
ル部41は上記埋設本管3の外周面に沿うように湾曲形
成されている。このサドル部41の形成位置を詳しく説
明すると、取付管4の先端とサドル部41との間の寸法
(図6における寸法L1)が、上記埋設本管3の厚さ寸
法と更生管1の厚さ寸法との和(図6における寸法L
2)よりも長くなる位置にサドル部41が形成されてい
る。このため、取付管4を埋設本管3及び更生管1の取
付管口12,31に亘って挿通させて、サドル部41を
埋設本管3の外面に当接させた場合には、図7(a)に
示すように、取付管4の先端部が更生管1の内面よりも
内方に突出するようになっている。つまり、この取付管
4の先端部は、この取付管4を取付管口12,31に挿
通させた際に、更生管1の内部空間に臨む部分(以下、
この部分を第1先端部42と呼ぶ)と、埋設本管3及び
更生管1の取付管口12,31の内縁に対向する部分
(以下、この部分を第2先端部43と呼ぶ)とを備えて
いることになる。
【0024】そして、上記第1先端部42の外周面に
は、その周方向の全体に亘ってブチルゴムからなる粘着
剤44が付着されている。この粘着剤44としては、ブ
チルゴム以外に、ポリイソブチレン、スチレン・ブタジ
エンゴム、ポリクロロプレン(ネオプレン)ゴム、ニト
リルゴムなどの合成ゴムを粘度の高い溶液状にしたもの
を利用することができる。
【0025】また、上記第2先端部43の外周面には、
その周方向の全体に亘ってシリコン系の接着剤45が予
め塗布されている。この接着剤としてはシリコン系に限
らず、エポキシ系など種々の接着剤が適用可能である。
【0026】−取付管4の接続作業の説明− 次に、上記取付管4を埋設本管3に接続する際の作業に
ついて説明する。この作業は、上述した如く取付管4の
第1先端部42の外周面に粘着剤44を付着させ、且つ
第2先端部43の外周面にシリコン系の接着剤45を塗
布した状態で行われる。
【0027】図7(a)に示すように、埋設本管3及び
更生管1に亘って形成されている取付管口12,31に
対し、取付管4をその先端側から挿通する。そして、サ
ドル部41が埋設本管3の外面に当接する位置まで取付
管4を挿通させた状態では、このサドル部41が埋設本
管3の外周面に沿うことになる。また、この際、取付管
4の第1先端部42が更生管1の内面よりも内方に突出
する。更に、この状態では、第2先端部43の外周面に
予め塗布されていたシリコン系接着剤45が、この第2
先端部43の外周面と取付管口12,31の内縁との間
に存在することになり、これによって第2先端部43と
取付管口12,31の内縁とが接着され、取付管4の抜
け止めがなされると共にこの両者間の止水性が確保され
る(以上、取付管挿通工程)。
【0028】この取付管挿通工程の終了後、上記第1先
端部42を更生管1の内面に向かって押し広げる止水工
程に移る。この止水工程では、図7(b)に示すよう
に、押出具61を備えた押出装置6を更生管1の内部に
搬入し、上記取付管4の取り付け位置まで移動させた状
態で、押出具61を図示しないエアシリンダや油圧シリ
ンダ等の手段により取付管4の先端部に向かって前進
(上昇移動)させることで、この取付管4の第1先端部
42を塑性変形させながら更生管1の内面に向かって押
し広げる。これにより、図7(c)に示すように、第1
先端部42は鍔状に変形し、粘着剤44が付着されてい
る面が更生管1の内面に貼着される。
【0029】この際、押出具61を加熱しておけば、第
1先端部42を軟化させた状態で鍔状に広げることがで
き、その成形を容易且つ迅速に行うことが可能になる。
この場合の加熱温度としては40〜100℃に設定され
る。また、上記押出具61の上面は、第1先端部42が
更生管1の内面に容易に沿うように、上記更生管1の内
面の曲率半径と略同一の曲率半径を有するように湾曲さ
れている。また、この押出具61の構成材料としては熱
伝導率の高いものであることが好ましい。この構成材料
としては例えば鉄が採用される。この構成材料としては
鉄に限らず、アルミニウムやアルマイトを採用して、押
出具61の軽量化を図るようにしてもよい。
【0030】このようにして第1先端部42を変形させ
て更生管1の内面に貼着させた後、上記サドル部41の
外縁と埋設本管3の外面との間を、その全周囲に亘って
シリコン系の接着剤7により封止する。
【0031】以上の動作により、埋設本管3への取付管
4の接続作業が完了する。
【0032】−実施形態の効果− このように本形態では、取付管4を埋設本管3に接続す
るに際し、取付管4を取付管口12,31に挿通した後
に、取付管4の先端部(第1先端部42)を鍔状に加工
することにより、取付管4自身に、埋設本管3との接続
部分の止水を行う機能を備えさせるようにしている。こ
のため、埋設本管3に対する取付管4の接続作業に連続
して止水構造を得るための作業を行うことができ、上記
接続部分を止水するための個別の工程や個別の部材を廃
止することができる。その結果、取付管4の接続作業の
簡素化及び接続作業に要する時間の短縮化を図ることが
できる。
【0033】また、サドル部41の外縁と埋設本管3の
外面との間を、その全周囲に亘ってシリコン系の接着剤
7により封止するようにしているので、埋設本管3の外
面部にも止水構造を備えさせることができる。つまり、
埋設本管3の内面側及び外面側の両方に止水機能を発揮
する部分を存在させることができ、埋設本管3と取付管
4との接続部分の止水性能をよりいっそう向上させるこ
とが可能になる。
【0034】−その他の実施形態− 上記実施形態では、サドル部41を取付管4の先端部分
に一体形成するようにしたが、このサドル部41と取付
管4とを別体として形成して一体的に組み合わせるよう
にしてもよい。例えば、図8(斜視図)及び図9(断面
図)に示すように、サドル部41の中央部に取付管4の
外径寸法に略一致する開口41aを形成しておき、この
開口41aの縁部にOリングRを装着しておく。そし
て、この開口41aに取付管4の先端部分を挿通して、
サドル部41と取付管4とを一体的に組み合わせる。こ
の構成によれば、サドル部41の開口41aに対する取
付管4の挿通寸法を調整することにより(図8中の矢印
参照)、更生管1の内面よりも内方に突出する取付管4
の先端部の寸法を任意に調整することが可能になる。こ
のため、上記止水工程において第1先端部42を鍔状に
変形する際の外径寸法(鍔部分の直径)を任意に設定す
ることが可能となる。また、サドル部41と取付管4と
の相対姿勢の変更も容易に行うことが可能となり、埋設
本管3に対して如何なる角度で取付管4を接続する場合
にも対応可能となる。
【0035】また、上記実施形態では、形状回復温度に
加熱することによって形状回復する更生管1によって更
生された埋設本管3に取付管4を接続する場合について
説明した。本発明は、これに限らず、円筒形状の更生管
を埋設本管に引き込んだ後に拡径を行って更生を行った
埋設本管3に取付管4を接続する場合にも適用可能であ
る。また、更生管1として、外面に長手方向に沿って延
びる凹部11を有するように変形されて断面外形面積が
小さくなる襞状に縮退させた形状のものを採用した。本
発明はこれに限るものではなく、形状回復温度に加熱さ
れた際に所定の円筒形に形状回復するように変形された
樹脂製管であればその形状は特に問うものではない。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明では、取付管を埋
設本管に接続するに際し、この取付管を埋設本管の取付
管口に挿通した後に取付管を加工することにより、取付
管自身に、埋設本管との接続部分の止水を行う機能を備
えさせるようにしている。このため、取付管の接続部分
を止水するための個別の工程や個別の部材を廃止するこ
とができる。その結果、取付管の接続作業の簡素化及び
作業時間の短縮化を図りながらも、上記接続部分の止水
を確実に行う構成を得ることができ、湧水や雨水等が上
記接続部分から埋設本管内に流入することを確実に阻止
できて、埋設本管内の水量を許容水量以下に維持するこ
とが可能になる。
【0037】また、取付管にサドル部を一体形成してお
き、サドル部を埋設本管の外面に当接させてこの両者間
を接着剤により封止するようにした場合には、埋設本管
の内面側及び外面側の両方に止水機能を発揮する部分を
存在させることができ、埋設本管と取付管との接続部分
の止水性能をよりいっそう向上させることが可能にな
り、信頼性の高い接続構造を提供することができる。
【0038】更に、取付管の先端部に、埋設本管及び更
生管の取付管口の内縁との間に介在されるように予め接
着剤を塗布しておけば、更生管の抜け止め機能と接続部
分の止水機能とを共に向上させることができ、更に信頼
性の高い接続構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るライニングされる前の更生管を
示す斜視図である。
【図2】更生管を埋設本管の内部に引き込む動作を説明
するための図である。
【図3】更生管の拡径動作を説明するための図である。
【図4】(a)は埋設本管内に更生管を引き込んだ状態
を示し、(b)は更生管を加熱して形状回復させた状態
を示し、(c)は更生管を加圧膨張させて埋設本管の内
面に密着させた状態を示す図である。
【図5】取付管の先端部分を示す斜視図である。
【図6】取付管を埋設本管に接続する前の状態を示す断
面図である。
【図7】取付管を埋設本管に接続する作業を説明するた
めの断面図である。
【図8】取付管の変形例における斜視図である。
【図9】取付管の変形例における断面図である。
【図10】従来例において、埋設本管への土中水流入を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 更生管 3 埋設本管 12,31 取付管口 4 取付管 41 サドル部 42 第1先端部 43 第2先端部 44、45 粘着剤

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面が樹脂製更生管によってライニング
    された埋設本管に対して取付管を接続するための接続方
    法であって、 先端部の外周面に合成ゴム系の粘着剤が付着された取付
    管を、埋設本管及び更生管にそれぞれ形成された取付管
    口に挿通させて、取付管の先端部を更生管の内部に位置
    させる取付管挿通工程と、 この取付管挿通工程の後、上記更生管の内部に位置する
    取付管の先端部を更生管の内側から押し広げることによ
    り、上記粘着剤の付着面を更生管の内面に貼着させる止
    水工程とを備えていることを特徴とする取付管の接続方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の取付管の接続方法におい
    て、 止水工程において、取付管の先端部を加熱することを特
    徴とする取付管の接続方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の取付管の接続方
    法において、 取付管には、その先端から所定寸法を存した位置にサド
    ル部が一体形成されており、 取付管挿通工程において、上記サドル部が埋設本管の外
    面に当接する位置まで取付管を埋設本管及び更生管の取
    付管口に挿通させ、 サドル部の外縁と埋設本管の外面との間を接着剤により
    封止することを特徴とする取付管の接続方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の取付管の接続方法におい
    て、 取付管の先端部における粘着剤が付着されている領域と
    サドル部との間の取付管外周面に、取付管挿通工程に先
    立って予め接着剤を塗布しておくことを特徴とする取付
    管の接続方法。
  5. 【請求項5】 上記請求項4記載の取付管の接続方法に
    よって埋設本管に接続される取付管であって、 先端部には、その先端側から順に、合成ゴム系の粘着剤
    が付着された第1先端部、接着剤が塗布された第2先端
    部、埋設本管の外面に沿う形状に成形されたサドル部が
    備えられていることを特徴とする取付管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005016179A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Sekisui Chem Co Ltd 下水道管更生工法

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