JP2002310180A - 等速自在継手 - Google Patents

等速自在継手

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JP2002310180A
JP2002310180A JP2001110259A JP2001110259A JP2002310180A JP 2002310180 A JP2002310180 A JP 2002310180A JP 2001110259 A JP2001110259 A JP 2001110259A JP 2001110259 A JP2001110259 A JP 2001110259A JP 2002310180 A JP2002310180 A JP 2002310180A
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constant velocity
velocity universal
track groove
ball
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Masazumi Kobayashi
正純 小林
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NTN Corp
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/22Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts
    • F16D3/223Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S464/00Rotary shafts, gudgeons, housings, and flexible couplings for rotary shafts
    • Y10S464/904Homokinetic coupling
    • Y10S464/906Torque transmitted via radially spaced balls

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸方向衝撃が加わったときのスライド抵抗が
規定値となるように設計することが容易な等速自在継手
を提供することにある。 【解決手段】 内輪1の外周面に軸方向に延びるトラッ
ク溝16を交叉状の配置で形成し、そのトラック溝16
にボール3を組み込んだ等速自在継手において、前記内
輪1のトラック溝16の横断面形状は、前記ボール3と
アンギュラ接触する接触点Yを越える部位Zまでゴシッ
クアーチ状に形成したゴシックアーチ部20と、前記接
触点Yを越える部位Zからトラック溝16の肩部Xまで
の間を、前記ゴシックアーチ部20と連続的に形成さ
れ、前記接触点Yを越える部位Zでの接線方向に延びる
直線部21とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は等速自在継手に関
し、例えば、4WD車やFR車などで使用されるプロペ
ラシャフトに好適なレブロ型等速自在継手に関する。
【0002】
【従来の技術】4WD車やFR車などの自動車では、ト
ランスミッションとディファレンシャル間の相対位置変
化による角度変化に対応できるプロペラシャフト構造を
実現するためにレブロ型(あるいはクロスグルーブ型)
と称される等速自在継手が使用されている。
【0003】この種のレブロ型等速自在継手を図4に例
示する。この等速自在継手は、内輪1、外輪2、ボール
3およびケージ4を主要な構成要素としている。内輪1
は、その中心孔5にプロペラシャフトのスタブシャフト
(図示せず)がセレーション嵌合され、外周面に複数の
トラック溝6が軸方向に形成されている。外輪2は内輪
1の外周に位置し、内周面に内輪1のトラック溝6と同
数のトラック溝7が軸方向に形成されている。内輪1の
トラック溝6と外輪2のトラック溝7は軸線に対して反
対方向に角度をなし、対をなす内輪1のトラック溝6と
外輪2のトラック溝7との交叉部にボール3が組み込ま
れている。内輪1と外輪2の間にケージ4が配置され、
ボール3はケージ4のポケット8内に収容されている。
【0004】図5は図4のA−A線に沿う横断面図であ
るが、ケージ4および外輪2を省略して内輪1およびボ
ール3のみを部分的に拡大表示する。同図に示すように
トラック溝6の横断面形状は、ボール3の半径rよりも
大きな曲率半径Rでブローチ加工により形成されたゴシ
ックアーチ状であり、このゴシックアーチ状としたこと
により、トラック溝6とボール3との接触は、トラック
接触角αを有するアンギュラ接触となっている。なお、
図示省略した外輪2のトラック溝7についても同様であ
る。
【0005】このレブロ型等速自在継手では、自動車に
衝撃が生じたとき、その衝撃を受けたプロペラシャフト
のスタブシャフトを介して、内輪1、ボール3およびケ
ージ4といった内輪周り部品が外輪2に対して軸方向に
スライド移動しようとする。このスライド移動により、
トランスミッションとディファレンシャルとの間の軸方
向変位が吸収され、ディファレンシャルを介して車体に
入力する衝撃力が低減され、車体に生じる衝撃が大幅に
低減して安全性が向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このタイプ
の等速自在継手では、車両衝突時の軸方向衝撃が加わっ
た場合、ケージ4および内輪1が外輪2に対して軸方向
にスライドするが、その時に発生するスライド抵抗が、
実車での振動・騒音問題、内部温度上昇などによる耐久
性に関わってくることから、等速自在継手の重要特性と
して厳しく管理されている。プロペラシャフトに使用さ
れるレブロ型等速自在継手は、継手内部の回転方向のが
たをなくすため、内外輪1,2、ボール3についてはP
CDすきまの締め代によって設計されており、前記スラ
イド抵抗はこのPCDすきまの締め代によって決定され
る。
【0007】このレブロ型等速自在継手におけるスライ
ド抵抗値は、その継手軸方向でのスライド可能領域また
は実車でのスライド必要域の全領域に亘って厳しく規制
されているが、内外輪1,2のトラック溝6,7の熱処
理変形、トラック溝6,7のピッチ相互差、交叉角相互
差などの要因により、前述したPCDすきまの締め代量
が変化するため、スライド抵抗のばらつきが大きくなる
ことがある。その場合、スライド抵抗が規定値に収まる
ように組替え(マッチング)作業を行う必要性がある。
【0008】特に、内輪1のトラック溝6では、図6
(a)(b)に示すように打ち傷による変形aやバリb
が発生する可能性が高い。つまり、部品の搬送時、加工
機への投入時、排出時(落下時)などに部品同士がぶつ
かり合う可能性があり、また、前記トラック溝6と内輪
1の外径とをつなぐ肩部Xが鋭角となっていることか
ら、その肩部Xに打ち傷による変形aが発生する虞があ
り、また、トラック溝6のブローチ加工時に、前記肩部
Xにバリbが発生することもある。これら打ち傷による
変形aやバリbがあると、ボール3が転がりながらトラ
ック溝6をスライドするとき、ボール3が乗り上げてし
まってスライド抵抗値が急激に上昇することになり、ス
ライド抵抗に大きく影響する。
【0009】そこで、本発明は前記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、軸方向衝撃が
加わったときのスライド抵抗が規定値となるように設計
することが容易な等速自在継手を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、内輪の外周面と外輪の
内周面の各々に軸方向に延びるトラック溝を形成し、両
トラック溝間に組み込まれたボールを、前記内輪の外周
面と外輪の内周面との間に介在させたケージのポケット
内に収容した等速自在継手において、前記内外輪のトラ
ック溝のうち少なくとも内輪のトラック溝の横断面形状
は、前記ボールとアンギュラ接触するゴシックアーチ部
と、そのゴシックアーチ部とボールとの接触点を越える
部位からトラック溝の肩部までの間で形成され、前記ゴ
シックアーチ部の曲率半径面から後退する逃げ部とで構
成したことを特徴とする。
【0011】前記逃げ部は、前記接触点を越える部位で
前記ゴシックアーチ部と連続的に形成された直線部、あ
るいは、前記接触点を越える部位で前記ゴシックアーチ
部と連続的に形成され、前記接触点の曲率半径よりも大
きな曲率半径を有する曲線部が可能である。前記トラッ
ク溝において、少なくとも前記接触点を越える部位から
トラック溝の肩部までの間を鍛造肌で形成したり、前記
トラック溝の肩部に面取りを形成することが望ましい。
【0012】本発明では、ゴシックアーチ部とボールと
の接触点を越える部位からトラック溝の肩部までの間
に、前述した直線部または曲線部からなる逃げ部を形成
したことにより、トラック溝の肩部とボールとのすきま
を従来よりも大きくすることができるので、トラック溝
でのボールの転動時、トラック溝の肩部に打ち傷による
変形やバリが万一存在していても、それら打ち傷による
変形やバリがボールと干渉することを抑制でき、また、
トルクが負荷された時のボールとトラック溝との接触楕
円が小さくなることから、トラック溝の肩部へのボール
乗り上げを抑制することができる。
【0013】ここで、「少なくとも内輪のトラック溝」
としたのは、外輪のトラック溝と比較して内輪のトラッ
ク溝の方が、打ち傷による変形やバリが発生しやすいた
めである。したがって、外輪のトラック溝の形状を前述
したゴシックアーチ部と前記直線部または曲線部からな
る複合ゴシックアーチ形状としてもよいのは勿論であ
る。
【0014】また、「接触点を越える部位」は、ゴシッ
クアーチ部と前記直線部または曲線部との境界部位であ
り、ゴシックアーチ部とボールの接触点とトラック溝の
肩部との間に位置し、その位置は打ち傷による変形やバ
リの大きさと、トルク負荷時のボールとトラック溝との
接触楕円の大きさにより決定される。また、「ゴシック
アーチ部の曲率半径面から後退する」とは、逃げ部での
トラック溝面が、ゴシックアーチ部の曲率半径による溝
面を仮想的に形成した場合、その仮想的な溝面の場合よ
りも、ボールとのすきまが大きくなるように形成されて
いることを意味する。さらに、「連続的」とは、前記ゴ
シックアーチ部と前記直線部または曲線部との境界にお
いて、両方の溝面が滑らかにつながっていることを意味
する。
【0015】なお、本発明は、レブロ型等速自在継手
(LJ)、ツェッパー型等速自在継手(BJ)、ダブル
オフセット型等速自在継手(DOJ)に適用可能であ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1に示す。
なお、この実施形態が従来形態(図5参照)と異なる点
が、内輪1のトラック溝16の形状にあるため、図1
は、内輪1のトラック溝16とボール3との拡大のみで
示す。この実施形態において、図示以外の他の部分につ
いては、従来形態(図4参照)と同様であるため、図示
および重複説明は省略する。
【0017】この実施形態の等速自在継手において、内
輪1のトラック溝16の横断面形状は、図1に示すよう
にボール3とアンギュラ接触する接触点Yを越える部位
Zまでゴシックアーチ状に形成し、前記接触点Yを越え
る部位Zからトラック溝16の肩部Xまでの間を、前記
接触点Yを越える部位Zでの接線方向に延びる直線状に
連続的に形成することにより構成される。
【0018】このゴシックアーチ部20は、半径rのボ
ール3がトラック溝16とアンギュラ接触する接触点Y
とボール中心Oとを結ぶ線分をボール中心側へ延長した
線上に位置するトラック溝中心O1を有し、ボール半径
rよりも大きな曲率半径R1を持つ。通常、ボール半径
rと曲率半径R1との比率(接触率)は、1.01〜
1.12であり、好ましくは、1.02〜1.08であ
る。
【0019】このようにゴシックアーチ状としたことに
より、トラック溝16とボール3との接触は、トラック
接触角αを有するアンギュラ接触となっている。したが
って、ゴシックアーチ部20の形成角度βは、トラック
接触角αよりも大きく、接触点Yを越える部位Zまでと
している。そして、この接触点Yを越える部位Zからト
ラック溝16の肩部Xまでの間に直線部21を形成す
る。
【0020】この直線部21は、ゴシックアーチ部20
の曲率半径面から後退する逃げ部であり、接触点Yを越
える部位Zでの接線方向に延びる直線状に形成されてい
る。前記ゴシックアーチ部20との境界部分、すなわ
ち、接触点Yを越える部位Zは、そのゴシックアーチ部
20と直線部21との連続性が保持されて滑らかにつな
がれている。したがって、ゴシックアーチ部20の形成
角度βは、トラック溝16の肩部Xまでの角度γよりも
小さく設定されている。このゴシックアーチ部20の形
成角度βは、打ち傷による変形aやバリb(図6参照)
の大きさと、トルク負荷時のボール3とトラック溝16
との接触楕円の大きさにより決定される。
【0021】図1の実施形態のように内輪1のトラック
溝16の横断面形状を、ボール3とアンギュラ接触する
接触点Yを越える部位Zまでのゴシックアーチ部20
と、前記接触点Yを越える部位Zからトラック溝16の
肩部Xまでの直線部21とで構成したことにより、図2
に示すようにトラック溝16の肩部Xとボール3とのす
きまδ(例えば50〜100μm)を従来形態の場合の
すきまδ’(例えば20〜40μm)よりも大きくする
ことができることから、トラック溝16でのボール3の
転動時、トラック溝16の肩部Xに打ち傷による変形や
バリが存在していても、それら打ち傷による変形やバリ
がボール3と干渉することを抑制でき、また、トルクが
負荷された時のボール3とトラック溝16との接触楕円
が小さくなって、ボール3が肩部Xに乗り上げることを
防止できる。
【0022】図1の実施形態では、トラック溝16を、
ゴシックアーチ部20と直線部21との複合ゴシックア
ーチ形状としたが、他の実施形態として、図3に示すよ
うに直線部21に代えて、接触点Yの曲率半径R1より
も大きな曲率半径R2で形成した曲線部22とすること
も可能である。この曲線部22は、ゴシックアーチ部2
0の曲率半径面から後退する逃げ部であり、接触点Yと
ボール中心O、トラック溝中心O1とを結ぶ線分をトラ
ック溝中心側へ延長した線上に位置する曲線部中心O2
により形成される。
【0023】この曲線部22については、その曲率半径
2が大きくなればなるほど、ボール3とのすきまが大
きくなるので、打ち傷による変形やバリがボール3と干
渉することをより一層抑制することができる。また、ト
ルク負荷時のボール3とトラック溝16との接触楕円を
小さくすることができてボール3が肩部Xに乗り上げる
ことも抑制できる。一方、トルク負荷時の接触楕円が小
さくなる反面、接触面圧が大きくなり、耐久性に影響を
及ぼすため、この曲線部22の曲率半径R2は、その使
用条件に応じて最適値に設定する必要がある。
【0024】なお、ゴシックアーチ部20と曲線部22
との境界部分については、前述した直線部21の場合と
同様、ゴシックアーチ部20と曲線部22との連続性が
保持されて滑らかにつながれており、ゴシックアーチ部
20の形成角度βは、トラック接触角αよりも大きく、
かつ、トラック溝16の肩部Xまでの角度γよりも小さ
く設定されている。このゴシックアーチ部20の形成角
度βは、想定される打ち傷による変形やバリの大きさ
と、トルク負荷時のボール3とトラック溝16との接触
楕円の大きさにより決定される。
【0025】前記トラック溝16はブローチ加工により
形成することが可能であるが、ゴシックアーチ部20と
直線部21又は曲線部22とからなる複合ゴシックアー
チ形状に合致した形状を有するブローチカッターを使用
すれば、従来形態におけるブローチカッターの形状変更
だけで済むため、コストアップなしで容易に変更可能で
ある。特に、少なくとも前記接触点Yを越える部位Zか
らトラック溝16の肩部Xまでの間を鍛造肌で形成すれ
ば、トラック溝16の形成が容易である。つまり、トラ
ック溝16を冷間鍛造によって形成する場合、ダイス形
状を複合ゴシックアーチ形状に予め成形することによっ
て、ゴシックアーチ部20と直線部21または曲線部2
2とからなる複合ゴシックアーチ形状を形成することが
容易であり、また、トラック溝16を予め冷間鍛造によ
り形成し、その後、ゴシックアーチ部20のみを研削加
工によって形成することもできる。なお、前記トラック
溝16の肩部Xに面取りを形成すれば、トラック溝16
の肩部Xとボール3とのすきまδをより一層大きくする
ことができるので、打ち傷による変形やバリをより一層
確実に抑制できる。
【0026】なお、逃げ部は、前述した直線部21また
は曲線部22に限定されるものではなく、逃げ部でのト
ラック溝面が、ゴシックアーチ部20の曲率半径Rによ
る溝面を仮想的に形成した場合、その仮想的な溝面の場
合よりも、ボール3とのすきまが大きくなるように形成
されていればよい。また、前記二つの実施形態では、内
輪1のトラック溝16について説明したが、これは、外
輪2のトラック溝と比較して内輪1のトラック溝16の
方が、打ち傷による変形やバリが発生しやすいためであ
る。したがって、外輪2のトラック溝の形状を前述した
ゴシックアーチ部20と直線部21または曲線部22と
からなる複合ゴシックアーチ形状としてもよいのは勿論
である。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、ゴシックアーチ部とボ
ールとの接触点を越える部位からトラック溝の肩部まで
の間に、前述した直線部または曲線部からなる逃げ部を
形成したことにより、トラック溝の肩部とボールとのす
きまを従来品よりも大きくすることができることから、
レブロ型等速自在継手(LJ)やダブルオフセット型等
速自在継手(DOJ)の摺動型等速自在継手の場合、ト
ラック溝でのボールの転動時、トラック溝の肩部に打ち
傷による変形やバリが万一存在していても、それら打ち
傷による変形やバリがボールと干渉することを抑制で
き、また、トルクが負荷された時のボールとトラック溝
との接触楕円が小さくなることから、トラック溝の肩部
へのボール乗り上げを抑制することができて、軸方向衝
撃が加わったときのスライド抵抗が規定値となるように
設計することが容易になり、また、ツェッパー型等速自
在継手(BJ)の固定型等速自在継手の場合、折り曲げ
トルクの安定化が図れ、信頼性の向上が図れると共に高
性能の等速自在継手を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態で、内輪のトラック溝とボー
ルとを示す要部拡大横断面図である。
【図2】図1の実施形態で、複合ゴシックアーチ状のト
ラック溝を従来形態に比較説明するための要部拡大横断
面図である。
【図3】本発明の他の実施形態で、内輪のトラック溝と
ボールとを示す要部拡大横断面図である。
【図4】レブロ型等速自在継手の一例を示す縦断面図で
ある。
【図5】等速自在継手の従来例で、内輪のトラック溝と
ボールとを示す要部拡大横断面図である。
【図6】(a)は内輪のトラック溝の肩部に打ち傷によ
る変形が発生した状態を示す要部拡大横断面図である。
(b)は内輪のトラック溝の肩部にバリが発生した状態
を示す要部拡大横断面図である。
【符号の説明】
1 内輪 2 外輪 3 ボール 4 ケージ 8 ポケット 16 トラック溝 20 ゴシックアーチ部 21 逃げ部(直線部) 22 逃げ部(曲線部) X 肩部 Y 接触点 Z 接触点を越える部位 R1 接触点の曲率半径 R2 接触点の曲率半径よりも大きな曲率半径

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪の外周面と外輪の内周面の各々に軸
    方向に延びるトラック溝を形成し、両トラック溝間に組
    み込まれたボールを、前記内輪の外周面と外輪の内周面
    との間に介在させたケージのポケット内に収容した等速
    自在継手において、 前記内外輪のトラック溝のうち少なくとも内輪のトラッ
    ク溝の横断面形状は、前記ボールとアンギュラ接触する
    ゴシックアーチ部と、そのゴシックアーチ部とボールと
    の接触点を越える部位からトラック溝の肩部までの間で
    形成され、前記ゴシックアーチ部の曲率半径面から後退
    する逃げ部とで構成したことを特徴とする等速自在継
    手。
  2. 【請求項2】 前記逃げ部は、前記接触点を越える部位
    で前記ゴシックアーチ部と連続的に形成された直線部で
    あることを特徴とする請求項1に記載の等速自在継手。
  3. 【請求項3】 前記逃げ部は、前記接触点を越える部位
    で前記ゴシックアーチ部と連続的に形成され、前記接触
    点の曲率半径よりも大きな曲率半径を有する曲線部であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の等速自在継手。
  4. 【請求項4】 前記トラック溝において、少なくとも前
    記接触点を越える部位からトラック溝の肩部までの間を
    鍛造肌で形成したことを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の等速自在継手。
  5. 【請求項5】 前記トラック溝の肩部に面取りを形成し
    たことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    等速自在継手。
  6. 【請求項6】 前記等速自在継手がレブロ型等速自在継
    手(LJ)であることを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれかに記載の等速自在継手。
  7. 【請求項7】 前記等速自在継手がツェッパー型等速自
    在継手(BJ)であることを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれかに記載の等速自在継手。
  8. 【請求項8】 前記等速自在継手がダブルオフセット型
    等速自在継手(DOJ)であることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれかに記載の等速自在継手。
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