JP2002308973A - ポリエステルの製造方法 - Google Patents
ポリエステルの製造方法Info
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Abstract
供する。 【解決手段】ジカルボン酸化合物とジオール化合物とか
らポリエステルを製造するに際し、重縮合触媒として、
平均粒子径が10μm以下、もしくは比表面積が5m2
/g以上である4族元素リン酸塩を用いることを特徴と
するポリエステルの製造方法。
Description
方法に関するものであり、詳しくは、重縮合触媒として
常用されているアンチモン化合物を用いることなく、優
れた特性を有するポリエステルを容易に製造する方法に
関するものである。
じめとするポリエステルは、優れた機械的性質および化
学的特性に加え、その優れた透明性、ガスバリア性、安
全衛生性等の面から注目され、射出成形したプリフォー
ムを延伸ブロー成形したボトルとして、また、押出成形
したシートを熱成形したトレイやカップとして、あるい
は、当該シートを二軸延伸したフィルム等として、特に
食品包装分野において幅広く用いられている。
としてアンチモン化合物を重縮合触媒として製造されて
いるが、製造されたポリエステルは、例えば成形して飲
食品容器として用いられる場合、樹脂中に残存したアン
チモンが、高温下において容器から溶出して内容飲食品
に僅かながら移行する等の問題が懸念されており、その
代替が強く望まれている。
ないポリエステル樹脂の製造方法として、チタン化合物
を重縮合触媒として用いる方法が数多く提案されている
が、得られる樹脂が黄味がかった色調となり、また、加
熱された後の色調の変化も大きく、熱安定性に欠けると
いう問題がある。重縮合触媒として用いるチタン化合物
としては、例えば以下のような化合物が提案されてい
る。特公昭48−2229号公報には、水素化チタンを
使用する方法、特公昭47−26597号公報にはα−
チタン酸を使用することがそれぞれ示されている。ま
た、特開2000−119383号公報には、平均一次
粒子径が100nm以下、もしくは比表面積が10m2
/g以上である二酸化チタンの超微粒子を使用すること
が示されており、特開2000−239369号公報に
はリン酸とアルキル基が炭素数で2以上のチタンアルコ
キサイドとを予め反応させて得られる反応生成物を使用
することが示されている。又、WO01/00706及び特開20
00−319370号公報には、4族元素化合物である
特定のチタン化合物と特定のリン化合物の反応生成物を
重縮合触媒とする例も示されている。しかしながら、未
だ十分に満足すべきレベルに達しているとは言えず、触
媒代替のための努力が継続して行われている状況にあ
る。
として、容器やシート用に透明性が優れるポリエステル
を製造するために、ゲルマニウム化合物が実用化されて
いるが、この化合物は極めて高価であるという問題点
や、重縮合中に反応系から外へ留出しやすいため反応系
の触媒濃度が変化し、重縮合の制御が困難になるという
問題点を有している。
鑑みてなされたものであり、アンチモン化合物を触媒と
して用いることなく、優れた特性を有するポリエステル
を生産性良好に製造する方法を提供することを解決課題
とするものである。
に鑑み鋭意検討した結果、ポリエステルの製造に於い
て、特定範囲の平均粒子径、もしくは比表面積を有する
4族元素リン酸塩を触媒として採用することにより、良
好な重合速度、生産性で製造することが可能であること
を見いだし、本発明を完成するに至った。
化合物とジオール化合物とからポリエステルを製造する
に際し、重縮合触媒として、平均粒子径が10μm以
下、もしくは比表面積が5m2/g以上である4族元素
リン酸塩を用いることを特徴とするポリエステルの製造
方法に存する。
本発明のポリエステルの製造方法は、ジカルボン酸化合
物(以下、ジカルボン酸成分と言うことがある)とし
て、例えば芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸等
を用い、ジオール化合物(以下、ジオール成分と言うこ
とがある)として、例えばエチレングリコール等のアル
キレングリコール等を用いて重縮合させるものである。
としては、具体的には、例えば、テレフタル酸、フタル
酸、イソフタル酸、ジブロモイソフタル酸、スルホイソ
フタル酸ナトリウム、フェニレンジオキシジカルボン
酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジ
フェニルエーテルジカルボン酸、4,4’−ジフェニル
ケトンジカルボン酸、4,4’−ジフェノキシエタンジ
カルボン酸、4,4’−ジフェニルスルホンジカルボン
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等が挙げられ、中
で、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸が好ましく、テレフタル酸が特に好まし
い。
ルボン酸成分としては、例えば、ヘキサヒドロテレフタ
ル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸等の脂環式ジカルボン
酸、および、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピ
ン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、ウンデカジカルボン酸、ドデカジカルボン酸等の
脂肪族ジカルボン酸等が挙げられる。
成分としては、例えば、プロピレングリコール、トリメ
チレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタ
メチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、オク
タメチレングリコール、デカメチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、2−エチル−2−ブチル−1,3
−プロパンジオール、ジエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル等の脂肪族ジオール、1,2−シクロヘキサンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジオール、1,1−シクロ
ヘキサンジメチロール、1,4−シクロヘキサンジメチ
ロール等の脂環式ジオール、および、キシリレングリコ
ール、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、2,2−ビ
ス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(4’−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス
(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)スルホン酸等
の芳香族ジオール、並びに、2,2−ビス(4’−ヒド
ロキシフェニル)プロパンのエチレンオキサイド付加物
またはプロピレンオキサイド付加物等が挙げられ、中
で、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジ
メチロールが好ましい。なお、ジエチレングリコール
は、ポリエステル製造時に一般に副生するが、共重合成
分の原料として添加して用いることもでき、その際、全
量として5モル%以下とするのが好ましい。
ロキシ安息香酸、p−β−ヒドロキシエトキシ安息香酸
等のヒドロキシカルボン酸やアルコキシカルボン酸、お
よび、ステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ス
テアリン酸、安息香酸、t−ブチル安息香酸、ベンゾイ
ル安息香酸等の単官能成分、トリカルバリル酸、トリメ
リット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、没食子酸、
トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリ
セロール、ペンタエリスリトール等の三官能以上の多官
能成分等の一種または二種以上が、共重合成分として用
いられてもよい。
μm以下、もしくは比表面積が5m 2/g以上である4
族元素リン酸塩である。平均粒径の上限は、好ましくは
5μm、更に好ましくは1μmである。又、平均粒径の
下限は、好ましくは0.001μm、更に好ましくは
0.01μmである。一方、比表面積は、好ましくは、
10m2/g以上であり、比表面積の上限は、好ましく
は1000m2/g、更に好ましくは200m2/gであ
る。4族元素リン酸塩の平均粒子径が10μm以上であ
りかつ比表面積が5m2/g以下であると、重縮合触媒
として充分な活性を持たない。
オンとリン酸が化合してなる化合物であり、4族元素化
合物とリン酸またはリン酸エステルなどのリン化合物と
の反応など従来公知の方法で合成でき、例えばリン酸チ
タン、リン酸ジルコニウム、リン酸ハフニウム等が挙げ
られるが、リン酸チタンが好ましい。リン酸チタンは、
主としてチタンイオンとリン酸が化合してなる化合物で
あり、非晶質のものや結晶質のものが知られている。結
晶質のものとしては、α型リン酸チタン(Ti(HPO
4)2・H2O)やβ型リン酸チタン(Ti(H2PO
4)(PO4))、γ型リン酸チタン(Ti(H2PO
4)(PO4)・2H2O)、ピロリン酸チタン(Ti
P2O7)などが知られている。α型リン酸チタンやγ
型リン酸チタンは、層状構造を有し、特有の粉末X線回
折を与え、これを測定することにより物質を同定するこ
とができ(Acta Chem. Scand. 19
90,44,865−872.)、本発明においては、
α型またはγ型のリン酸チタンを用いることが好まし
い。
2O、Ti2O(PO4)2・2H2O、TiO(OH)
(H2PO4)・2H2O、Ti(OH)2(HPO4)・
H2Oなど各種リン酸チタンが合成されている(J.
Colloid InterfaceSci. 199
7,191,442−448.;Chem. Mate
r.1997,9,1805−1811.;Solid
State Ionics 1993,63−65,
391−395.;Mater. Res. Bul
l. 1995,30,413−420.)。
のとして、α型リン酸ジルコニウム(Zr(HPO4)
2・H2O)やβ型リン酸ジルコニウム(Zr(H2P
O4)(PO4))、γ型リン酸ジルコニウム(Zr
(H2PO4)(PO4)・2H2O)、ピロリン酸ジ
ルコニウム(ZrP2O7)などが、リン酸ハフニウム
としては、結晶質のものとして、α型リン酸ハフニウム
(Hf(HPO4)2・H2O)、γ型リン酸ハフニウ
ム(Hf(H2PO4)(PO4)・2H2O)などが
知られている。
エステルをエステル化、溶融重縮合および必要ならそれ
に続く固相重縮合による方法で製造するものであるが、
基本的には、ポリエステルの慣用の製造方法による。す
なわち、ジカルボン酸成分とジオール成分とを、エステ
ル化反応槽で、必要に応じてエステル化触媒の存在下
に、通常240〜280℃、好ましくは250〜270
℃の温度、通常0.1〜0.4MPa、好ましくは0.
1〜0.3MPaの圧力下で、攪拌下に1〜10時間で
エステル化反応させ、得られたエステル化反応生成物と
してのポリエステル低分子量体を重縮合槽に移送し、重
縮合触媒の存在下に、通常260〜290℃、好ましく
は265〜285℃の温度、常圧から漸次減圧として最
終的に通常1.3×101〜1.3×103Pa、好ま
しくは6.7×101〜6.7×102Paの減圧下
で、攪拌下に1〜20時間で溶融重縮合させることによ
りなされ、これらは連続式、または回分式でなされる。
脂は、重縮合槽の底部に設けられた抜き出し口からスト
ランド状に抜き出して、水冷しながら若しくは水冷後、
カッターで切断されてペレット状、チップ状等の粒状体
とされるが、さらに、この溶融重縮合後の粒状体を、通
常、窒素、二酸化炭素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気
下、または水蒸気雰囲気下、或いは水蒸気含有不活性ガ
ス雰囲気下で、通常60〜180℃、好ましくは150
〜170℃の温度で加熱して樹脂粒状体表面を結晶化さ
せた後、不活性ガス雰囲気下、または/および、1.3
×101〜1.3×103Pa程度の減圧下で、通常、
樹脂の粘着温度直下〜80℃低い温度、好ましくは粘着
温度より10〜60℃低い温度で、粒状体同士が膠着し
ないように流動等させながら、通常50時間以下の時間
で加熱処理して固相重縮合させることが好ましく、この
固相重縮合により、さらに高重合度化させ得ると共に、
反応副生物のアセトアルデヒドや低分子オリゴマー等を
低減化することもできる。
たは固相重縮合により得られた樹脂は、重縮合触媒を失
活させる等のために、通常、40℃以上の水に10分以
上浸漬させる水処理、あるいは、60℃以上の水蒸気ま
たは水蒸気含有ガスに30分以上接触させる水蒸気処理
等の処理が施されてもよい。本発明の重縮合触媒の添加
時期は、原料のジカルボン酸成分およびジオール成分等
とのスラリー調製時、エステル化工程の任意の段階、ま
たは、溶融重縮合工程の初期の段階のいずれであっても
よい。
であってもよいし、エチレングリコールなどの溶媒のス
ラリー状であってもよく、特に限定されない。また、本
発明の重縮合触媒は、ポリエステル樹脂の理論収量に対
し4族元素として、1〜500ppmの範囲となるよう
に添加するのが好ましい。本発明の重縮合触媒は、アン
チモン化合物、ゲルマニウム化合物、コバルト化合物、
錫化合物などの他の重縮合触媒を共存させて用いてもよ
い。
の劣化を防止する助剤、安定剤を用いることができる。
助剤、安定剤としては、トリメチルホスフェート、トリ
エチルホスフェート、トリ−n−ブチルホスフェート、
トリオクチルホスフェート、トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェートなどのリン酸エステル
類;メチルアシッドホスフェート、エチルアシッドホス
フェート、イソプロピルアシッドホスフェート、ブチル
アシッドホスフェート、ジブチルホスフェート、モノブ
チルホスフェート、ジオクチルホスフェートなどの酸性
リン酸エステル類;およびリン酸、ポリリン酸などのリ
ン化合物が挙げられる。
製時やエステル化工程の任意の段階および溶融重縮合工
程の初期に供給することができる。助剤、安定剤は、リ
ンの重量として、全重縮合原料に対して通常1〜100
0ppmの範囲で用いられる。
発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、
平均粒子径は、レーザ回折式粒度分布測定装置((株)
島津製作所製SALD−1100型)および遠心沈降式
粒度分布測定装置((株)島津製作所製 SA−CP3
L型)を用いて水中で測定し、比表面積は窒素ガスを吸
着させBET吸着等温式により求めた。又、実施例およ
び比較例で用いた固有粘度および溶融重縮合速度、固相
重縮合速度の測定方法は次のとおりである。 (1)固有粘度 凍結粉砕した樹脂試料0.5gを、フェノール/テトラ
クロロエタン(重量比1/1)の混合溶媒に、濃度
(c)を1.0g/dLとして、110℃にて20分間
で溶解させた後、ウベローデ型毛細粘度管を用いて、3
0℃で、原液との相対粘度(ηrel)を測定し、この
相対粘度(ηrel)−1から求めた比粘度(ηsp)
と濃度(c)とから固有粘度〔η〕(dL/g)を求め
た。 (2)溶融重縮合速度 前述の方法で測定した溶融重縮合樹脂の固有粘度
(〔η〕p1)から以下の式より求めた数平均分子量
(Mn1)と、減圧開始後の重縮合時間(Tm)とか
ら、以下の式により溶融重縮合速度km(min−1)
を算出した。
法で測定した固相重縮合樹脂の固有粘度(〔η〕p2)
から以下の式より求めた数平均分子量(Mn2)と、固
相重縮合時間(Ts)とから、以下の式に基づき固相重
縮合速度ks(min−1)を算出した。
フタレート200重量部に対し、触媒として、α型リン
酸チタン(比表面積:11.3m2/g)の1.5重量
%エチレングリコールスラリーをポリエステル樹脂の理
論収量に対しチタンとして25ppmとなるように添加
した。次いで280℃まで80分で昇温するとともに、
反応系の圧力を常圧から120分で減圧して1.3×1
02Pa以下に保持し、減圧開始後150分後に溶融重
縮合反応を終了した。生成したポリエステルを重縮合反
応器の底部に設けた抜き出し口よりストランド状に抜き
出し、水冷後、チップ状にカットし溶融重縮合樹脂を得
た。さらに、得られた溶融重縮合樹脂を、窒素ガス流通
下210℃で、10時間固相重縮合させ、固相重縮合樹
脂を得た。得られたポリエステルの物性値を下記表1に
示す。
m、比表面積:2.8m2/g)の1.7重量%エチレ
ングリコールスラリーをポリエステル樹脂の理論収量に
対しチタンとして25ppmとなるように添加するよう
に変更し、溶融重縮合反応を減圧開始後190分後に終
了したこと以外は実施例1と全く同様にしてポリエステ
ルを重縮合した。得られたポリエステルの物性値を表1
に示す。
m、比表面積:12.1m2/g)の1.5重量%エチ
レングリコールスラリーをポリエステル樹脂の理論収量
に対しチタンとして25ppmとなるように添加するよ
うに変更し、溶融重縮合反応を減圧開始後150分後に
終了したこと以外は実施例1と全く同様にしてポリエス
テルを重縮合した。得られたポリエステルの物性値を表
1に示す。
/g)の1.7重量%エチレングリコールスラリーをポ
リエステル樹脂の理論収量に対しチタンとして25pp
mとなるように添加するように変更し、溶融重縮合反応
を減圧開始後170分後に終了したこと以外は実施例1
と全く同様にしてポリエステルを重縮合した。得られた
ポリエステルの物性値を表1に示す。
μm、比表面積:1.5m2/g)の1.5重量%エチ
レングリコールスラリーをポリエステル樹脂の理論収量
に対しチタンとして25ppmとなるように添加するよ
うに変更し、溶融重縮合反応を減圧開始後240分後に
終了し、溶融重縮合反応がほとんど進行しなかったため
固相重縮合を行わなかったこと以外は実施例1と全く同
様にしてポリエステルを重縮合した。得られたポリエス
テルの物性値を表1に示す。
μm、比表面積:2.5m2/g)の1.6重量%エチ
レングリコールスラリーをポリエステル樹脂の理論収量
に対しチタンとして25ppmとなるように添加するよ
うに変更し、溶融重縮合反応を減圧開始後240分後に
終了したこと以外は実施例1と全く同様にしてポリエス
テルを重縮合した。得られたポリエステルの物性値を表
1に示す。
替する重縮合触媒として特定範囲の平均粒子径、もしく
は比表面積を有する4族元素リン酸塩を用いたポリエス
テルの製造方法が提供され、かかる触媒を使用すること
により、生産性良好にポリエステルを製造することがで
きる。本発明により得られたポリエステルは、衣料用繊
維、産業資材用繊維、各種フィルム、シート、ボトルや
エンジニアリングプラスチックなどの各種成形物、およ
び塗料や接着剤などへの応用が可能である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ジカルボン酸化合物とジオール化合物と
からポリエステルを製造するに際し、重縮合触媒とし
て、平均粒子径が10μm以下、もしくは比表面積が5
m2/g以上である4族元素リン酸塩を用いることを特
徴とするポリエステルの製造方法。 - 【請求項2】 4族元素リン酸塩がリン酸チタンである
ことを特徴とする請求項1記載のポリエステルの製造方
法。 - 【請求項3】 リン酸チタンが、α型リン酸チタンまた
はγ型リン酸チタンであることを特徴とする請求項2記
載のポリエステルの製造方法。
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