JP2002308860A - チアジアゾール環含有化合物、それを含む液晶組成物およびそれを用いた液晶表示素子 - Google Patents

チアジアゾール環含有化合物、それを含む液晶組成物およびそれを用いた液晶表示素子

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JP2002308860A
JP2002308860A JP2001108531A JP2001108531A JP2002308860A JP 2002308860 A JP2002308860 A JP 2002308860A JP 2001108531 A JP2001108531 A JP 2001108531A JP 2001108531 A JP2001108531 A JP 2001108531A JP 2002308860 A JP2002308860 A JP 2002308860A
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liquid crystal
compound
phase
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antiferroelectric
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JP2001108531A
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Hiromichi Inoue
博道 井上
Tatsuji Harufuji
龍士 春藤
Eiji Okabe
英二 岡部
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JNC Corp
JNC Petrochemical Corp
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Chisso Petrochemical Corp
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規チアジアゾール環含有化合物、それを含
む液晶組成物およびそれを用いた液晶表示素子を提供す
る。 【解決手段】 式(1) 【化1】 (式中、R1は炭素数2〜20のアルキルであり、R2
炭素数2〜15のアルキルであり、このアルキルの1個
の−CH2−が−O−で置き換えられてもよく、Xは−
COO−、−CH2O−、−C≡C−または−CH2CH
2−であり、YはHまたはFであり、Zは−CH3または
−CF3であり、*は不斉炭素を示す)で表される化合
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なチアジアゾ
ール環構造を含有する光学活性化合物およびそれを使用
してなる液晶組成物、ならびに該液晶組成物を用いた液
晶表示素子に関する。詳しくは該化合物を使用してなる
反強誘電性液晶組成物、ならびに該液晶組成物を用いた
反強誘電性液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】ネマチック液晶を用いた表示方式はツィ
ステッドネマチック方式(TN方式)をはじめとして数
多く知られているが、電気光学応答速度の面から、陰極
線管(CRT)を用いる表示に比べ劣っている。一方、
反強誘電性液晶を用いた表示素子はネマチック液晶を用
いた表示素子に比べ高速応答、広視野角であるなどの点
で優れている。そこで、この表示素子はCRTでの動画
表示並みのレベルを達成できると期待され、さかんに研
究されている。
【0003】反強誘電性液晶組成物が示す反強誘電相
は、2つの強誘電状態と1つの反強誘電状態の3つの安
定状態を示し、この3状態スイッチングを表示に利用す
る。この3状態スイッチングの特徴は、反強誘電相と強
誘電相との転移の際に、急峻なしきい値特性と幅の広い
光学的ヒステリシスを示すことである(A.D.L.チャ
ンダニら,ジャーナル・オブ・アプライド・フィジック
ス,27巻,No.5,L729頁,1988年)。この特徴
と単純マトリクス方式との組み合わせにより広い視野角
と高いコントラストを兼ね備えた表示が可能であると考
えられている。しかしながら従来から知られている3つ
の安定状態を有する反強誘電性液晶組成物を表示素子に
使用した場合でも、各状態間のしきい値近傍における光
漏れにより十分高いコントラストが得られにくいという
問題があった。
【0004】このため、3つの安定状態を有する反強誘
電性液晶化合物又は組成物であって、かつ各状態間のし
きい値近傍における光漏れが実質的に生じない液晶化合
物又は組成物の開発が強く要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、しきい値直
前における実質的に光漏れがない(あるいは光漏れが非
常に小さい)化合物を提供することを目的とする。さら
には、該化合物を含む液晶組成物であってしきい値直前
における実質的に光漏れがない(あるいは光漏れが非常
に小さい)液晶組成物を提供することを目的とする。ま
た、該液晶組成物を使用した液晶表示素子を提供するこ
とを目的とする。ここで、しきい値直前において実質的
に光漏れがない(あるいは光漏れが非常に小さい)と
は、通常のしきい値電圧の測定において、反強誘電状態
から強誘電状態、あるいは強誘電状態から反強誘電状態
への転移の際に、透過光量が0%である電圧値E0、透
過光量が100%である電圧値をE100とした時、その
電圧差|E100−E0|が0.5V/μm以下であること
を意味している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記要望に
鑑み鋭意研究した結果、式(1)で示される化合物が、
しきい値直前における実質的に光漏れがない(あるいは
光漏れが非常に小さい)化合物であって、反強誘電液晶
相(SCA*相)を示し(若しくは反強誘電液晶相を示
さないが潜在的な反強誘電性を有する)、液晶組成物と
して使用され得る光、熱に対しての安定性と他の液晶化
合物との相溶性を兼ね備え、反強誘電性液晶組成物の構
成成分として好適に用いることができることを見出し、
本発明を完成した。
【0007】本発明にかかる化合物はチアジアゾール環
をコア構造にもつ光学活性化合物であることを特徴とす
る。
【0008】さらに詳しくは、本発明にかかる化合物
は、1位にアルキルを有するチアジアゾール環の5位で
結合したフェニル基(置換フェニル基を含む)が、光学
活性基とエステル結合を介して結合した安息香酸のフェ
ニル基(置換フェニル基を含む)とを、適当な結合基で
結合した新規な化学構造である。
【0009】より具体的には本発明にかかる化合物は式
(1)で示される構造を有することを特徴とする。ここ
で、式中、R1は炭素数2〜20のアルキルであり、R2
は炭素数2〜15のアルキルであり、このアルキルの1
個の−CH2−が−O−で置き換えられたものも含まれ
る。Xは−COO−、−CH2O−、−C≡C−または
−CH2CH2−のいずれかであり、YはHまたはFであ
り、Zは−CH3または−CF3であり、*は不斉炭素を
示す。
【0010】また、本発明にかかる液晶組成物は、前記
本発明にかかる化合物を少なくとも1種含有することを
特徴とする。また、本発明にかかる液晶表示素子は、前
記本発明にかかる液晶組成物を用いることを特徴とす
る。
【0011】さらには、本発明には、前記本発明にかか
る化合物を用いて、液晶組成物のしきい値直前における
光漏れを実質的に防止する(あるいは光漏れを非常に小
さくする)方法を含むものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態に即して
詳細に説明する。化合物 本発明にかかる化合物はチアジアゾール環をコア構造に
もつ光学活性化合物であることを特徴とする。ここでチ
アジアゾール環を有することが必要であるがこれはかか
る環をコア構造に導入することで誘電率異方性が負であ
る効果が発揮されると考えられる。従って、本発明にか
かる化合物はチアジアゾール環をコア構造にもつもので
あれば特に制限はないが、さらに液晶組成物として使用
するためにコア構造に光学活性化合物を含むことが特徴
である。かかるコア構造に光学活性化合物を有しかつ液
晶化合物(液晶組成物)として使用できるコア構造とし
ては特に制限はないが、従来公知の種々のコア構造が挙
げられる。すなわち従来知られている光学活性な液晶化
合物(液晶組成物の成分)のコア構造を参照し、その分
子内にチアジアゾール環を付加、置換されたコア構造を
持つものであればよい。
【0013】さらに詳しくは、本発明にかかる化合物
は、1位にアルキルを有するチアジアゾール環の5位で
結合したフェニル基(置換フェニル基を含む)が、光学
活性基とエステル結合を介して結合した安息香酸のフェ
ニル基(置換フェニル基を含む)とを、適当な結合基で
結合した新規化合物が挙げられる。
【0014】より具体的に本発明にかかる化合物として
は、式(1)で示されるものである。ここで、R1とし
ては特に制限はないが、液晶化合物(又は液晶組成物の
成分)として使用するためには炭素数2〜20のアルキ
ルであることが好ましくさらには炭素数4〜16のアル
キルであることが好ましい。またR2としては特に制限
はないが、液晶化合物(又は液晶組成物の成分)として
使用するためには炭素数2〜15のアルキルであること
が好ましくさらには炭素数2〜10のアルキルであるこ
とが好ましい。また、このアルキルの1個の−CH2
が−O−で置き換えられたものも含まれる。
【0015】本発明の化合物の結合基Xとしては特に制
限されないが、例えば−COO−、−OCO−、−CH
2O−、−OCH2−、−C≡C−、−CH2CH2−また
は単結合のいずれかであることが好ましく、さらには−
COO−、−CH2O−、−C≡C−または−CH2CH
2−であることが好ましい。YはHまたはFであり、Z
は−CH3または−CF3であり、*は不斉炭素を示す。
【0016】本発明の化合物の具体例として以下の(1
−1)〜(1−4)の構造が示される。
【化2】
【0017】これらの式において、R1は炭素数2〜2
0のアルキルが好ましいが、その中でも直鎖状の炭素数
4〜16のアルキルがより好ましい。具体的には、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テト
ラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシルが好ましい。
【0018】R2は炭素数2〜15のアルキルが好まし
いが、その中でも炭素数2〜10のアルキルがより好ま
しい。具体的にはエチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルが
好ましい。あるいはアルキル中に存在する1個の−CH
2−が−O−で置き換えられたものとしては、 −CH2−CH2−O−CH3 −CH2−CH2−O−CH2−CH3 −CH2−CH2−O−CH2−CH2−CH3 −CH2−CH2−O−CH2−CH2−CH2−CH3 −CH2−CH2−O−CH2−CH2−CH2−CH2−C
3 −CH2−CH2−O−CH2−CH2−CH2−CH2−C
2−CH3 −CH2−CH2−CH2−O−CH3 −CH2−CH2−CH2−O−CH2−CH3 −CH2−CH2−CH2−O−CH2−CH2−CH3 −CH2−CH2−CH2−O−CH2−CH2−CH2−C
3 −CH2−CH2−CH2−CH2−O−CH3 −CH2−CH2−CH2−CH2−O−CH2−CH3 −CH2−CH2−CH2−CH2−O−CH2−CH2−C
3 −CH2−CH2−CH2−CH2−O−CH2−CH2−C
2−CH3 −CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−O−CH3 −CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−O−CH2−C
3 −CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−O−CH2−C
2−CH3 −CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−O−C
2−CH3 −CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2
−O−CH2−CH3 が特に好ましい。
【0019】化合物の製法 本発明の化合物の製造については前記挙げた具体的な化
学構造を参照すれば当業者であれば容易に製造する方法
を選択することができ、特に制限されるものではない。
以下本発明の化合物の製造例を具体的に示す。
【0020】本発明の式(1)で表される化合物を製造
するには(Ph1)、(Ph2)で表される光学活性安
息香酸誘導体を原料に用いる。(Ph1)はスキーム1
により合成できる。すなわち、適当な保護基(Pを保護
基と表記する)によりヒドロキシル基を保護したp−ヒ
ドロキシ安息香酸誘導体と光学活性アルコール(R*
H)とのエステル化反応、さらに脱保護を行うことで合
成できる。この場合に用いられる保護基にはアセトキシ
基あるいはベンジル基が特に好ましい。
【0021】(Ph2)は4−ブロモ安息香酸誘導体と
光学活性アルコール(R*OH)とのエステル化反応に
より合成できる(スキーム2)。
【化3】
【0022】次に式(1−1)で示される本発明の化合
物は、以下の経路で好適に製造できる。すなわち、4−
ブロモ安息香酸エチルエステル(a)に抱水ヒドラジン
を作用させヒドラジド(b)とする。化合物(b)に塩
基性溶媒下、アルキル酸塩化物を作用させ、ジヒドラジ
ド(c)とする。この際の、塩基性溶媒としては、ピリ
ジン、トリエチルアミンが好適に使用できる。ジヒドラ
ジド(c)にイオウ化試薬を作用させ、チアジアゾール
中間体(d)を得る。イオウ化試薬としては、イオウ単
体、2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジ
チア−2,4−ホスフェタン−2,4−ジスルフィド(以
下ロ−ソン試薬と記す)等が好適に使用できる。化合物
(d)にN,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピ
ロリドン等の溶媒中シアン化銅と作用させることによっ
て化合物(e)が得られる。この化合物(e)を硫酸を
触媒として加水分解することで化合物(f)が得られ
る。化合物(f)と化合物(Ph1)をジシクロヘキシ
ルカルボジイミド(以後DCCと略記する)などの縮合
剤を用いてエステル化することにより(1−1)を製造
できる。
【0023】
【化4】
【0024】式(1−2)で表される化合物は次のよう
にして製造できる。すなわち、(f)をエタノールまた
はメタノールなどによりエステル化した後、水素化リチ
ウムアルミニウムにより還元することで対応するアルコ
ール(g)を得る。アルコール(g)を臭化水素酸によ
り対応する臭素化物(h)とし、化合物(h)と光学活
性フェノール誘導体(Ph1)を水素化ナトリウム、ナ
トリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどの塩基
を用いてエーテル化することで化合物(1−2)を製造
することができる。
【0025】
【化5】
【0026】式(1−3)、(1−4)で表される化合
物は次のようにして製造できる。すなわち、(d)とト
リメチルシリルアセチレンをS.Takahashiら
(シンセシス、627ページ、1980年)の方法によ
りクロスカップリング反応を行い、さらに加水分解する
ことでアルキン誘導体(i)を得ることができる。化合
物(i)と化合物(Ph2)をK.Sonogashi
raら(テトラヘドロン・レターズ、No.50、446
7ページ)の方法によりクロスカップリング反応を行う
ことにより(1−3)を製造できる。さらに(1−3)
をパラジウム炭素などの触媒の存在下、水素添加するこ
とにより(1−4)を製造できる。
【0027】
【化6】
【0028】化合物の性質 本発明の化合物は、通常の取り扱いにおいては光及び熱
に対して安定である。例えば、本発明の化合物からなる
素子において、偏光顕微鏡の光源の下、200℃程度の
温度まで上昇させても、化合物が分解したりすることは
ない。また、他の化合物との相溶性も問題ない。本発明
の化合物と他の化合物をブレンドしIsoの状態で混合
すると、室温を含む広い範囲で完全に混ざり合ってお
り、分離したり、結晶が析出したりすることはない。
【0029】本発明の化合物は、その骨格中にチアジア
ゾール環を有しているため誘電率異方性が負になってい
ることが予想される。また、化合物全体としては現在知
られている反強誘電性液晶化合物、例えば、MHPOB
Cに類似しており反強誘電性を示しやすい化合物であ
る。
【0030】液晶組成物 本発明の組成物は、本発明のチアジアゾール環を含む化
合物を含んでいれば、他にどのような化合物を含んでい
てもかまわないが、反強誘電性液晶相を示す化合物を含
んでいることが好ましい。さらに好ましくは、反強誘電
相の上限温度が高い化合物、融点が低い反強誘電相を示
す化合物、チルト角が大きな反強誘電相を示す化合物お
よびしきい値が低い反強誘電相を示す化合物がよい。
【0031】本発明の組成物に、本発明の化合物の相転
移近傍における実質的に光漏れのない明確なしきい値を
示す特徴を付与するためには、少なくとも本発明の化合
物を30wt%以上含んでいた方が好ましい。さらに好ま
しくは50wt%以上がよい。
【0032】本発明の化合物は上述したように、その骨
格中にチアジアゾール環を含んでいるため、誘電率異方
性が負に大きくなっていることが予想される。そのた
め、しきい値以下の電圧しか印加されていないときは、
誘電率異方性が負である効果によって分子は界面と水平
に位置し、その揺れ(ゆらぎ)が制御されるため、しき
い値になるまで光り漏れすることなく明確なしきい値が
観察されるものと思われる。現在知られている反強誘電
性液晶化合物は誘電率異方性がほぼ0であるため、本発
明の化合物を含むことにより組成物全体の誘電率異方性
を容易に負にすることができるため、組成物においても
光漏れのない明確なしきい値を示すことができる。
【0033】液晶表示素子 ここで、本発明の液晶表示素子の基本構成について示
す。上面に透明電極を有し、そのさらに上面に液晶分子
を一方向に配向させるための配向膜を持つ透明基板2枚
を互いに向き合わせ、密着した均一な厚さを有するスペ
ーサー層を周辺部にもうけ、その内部に反強誘電性を示
す液晶材料が封入された構造となる。さらに、本液晶表
示素子の上下部に、偏光方向が直交するように偏光板を
設けてある。ここでは単一構造の素子として簡略化して
説明したが、実際には縦横方向のマトリックス電極、お
よび液晶素子内部にカラーフィルターを設けた素子とな
る。
【0034】液晶表示素子の作成方法について簡単に説
明する。まず、透明電極がついた透明基板を用意してこ
れを洗浄する。次に透明電極上に配向膜を形成する。こ
こで配向膜は、ポリイミドを塗布しラビングする方法が
一般的に良く用いられる。配向処理は、液晶の長軸方向
が透明基板とほぼ平行になるような処理を行う。この場
合、上下両基板とも配向処理する、片側のみ配向処理す
る、あるいは両方とも行わない、などの処理がある。ま
た、上下基板の配向処理のためのラビング方向の組合せ
も各種ある。例えば、上下とも同一の方向であるパラレ
ル配向、180°異なる方向のアンチパラレル配向、一
方の基板のラビング配向を、パラレルあるいはアンチパ
ラレルから適当な角度だけずらす配向等がある。
【0035】この2枚の基板のうちの一方の透明基板の
周辺部に、あるいは表示面全体にわたって均一に、スペ
ーサーを設ける。これに対向する他方の基板を接合し、
セルとする。このときのセルの厚さは、スペーサーの厚
さとなる。強誘電性、あるいは反強誘電性液晶素子の場
合は1〜2μmが一般に用いられる。注入のための空隙
(注入口)を残して、その他の周辺部分は封止剤で密閉
する。その後、液晶材料を注入する。一般には注入口か
らセル内部を真空に減圧し、液晶材料を液体状態となる
温度で注入し、冷却の後密閉する。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明の化合物をさらに
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。なお、下記の実施例において、各種の
物性値の測定は次の方法で行った。
【0037】相転移温度:試料をスライドガラスに置
き、カバーガラスで覆ったものをホットステージに乗
せ、偏光顕微鏡下で、1℃/minで昇温して測定した。
相転移においてSAはスメクチックA相、SC*はカイ
ラルスメクチックC相、SCA*は反強誘電相、Scγ*
はフェリ誘電相、SXは未同定のスメクチック相、Is
oは等方性液体を示す。
【0038】融点:示差走査熱量分析(DSC)を用
い、5℃/minで昇温して測定した。本発明の化合物が
反強誘電性を示すことは、偏光顕微鏡下の組織観察によ
るほか、液晶素子の電気光学応答における見掛けの傾き
角対印加電圧のヒステリシスの存在や電気光学応答にお
ける3状態スイッチングの発現によって確認した。
【0039】しきい値電圧:透明電極を備えたガラス基
板にポリイミド系配向膜を塗布した一組の基板の一方を
ラビング処理してお互いに向き合わせ、電極間隔を5μ
mにしたセルに液相で注入し、徐冷してSCA*相とし
た。反強誘電相と強誘電相との間の転移のしきい値電圧
は、この液晶セルに50mHzの三角波を印加したときの
光学応答と印加電圧とを二現象オシロスコープで観測
し、しきい値によって適当に定めた印加電圧の下で光学
応答の変化から測定した。
【0040】実施例1 化合物[6]の製造 (第1段階)4−ブロモ安息香酸エチルエステル378
g、エタノ−ル800mlからなる溶液に含水ヒドラジン
一水和物(約80%)347gを室温で加え、さらに4
時間加熱還流した。放冷の後、氷水に反応液を注ぎ込
み、析出した結晶をろ取し、結晶を水次いでエタノ−ル
で洗浄した。得られた結晶をエタノールで再結晶し30
0gの4−ブロモベンゾヒドラジドを得た。 融点:166.2〜167.4℃
【0041】(第2段階)ウンデカノイルクロリド2
3.5g、4−ブロモベンゾヒドラジド25.5g、TH
F210mlの混合物の中にピリジン80mlを加え、室温
で8時間かくはんした。反応物を水に注ぎ込み、析出し
た結晶をろ取した。結晶を酢酸エチルで再結晶を行いN
−(4−ブロモベンゾ)−N−デシルヒドラジド37.
9gを得た。 融点:161.3〜163.4℃
【0042】(第3段階)テトラヒドロフラン210ml
にロ−ソン試薬40gを加え6時間加熱還流した。反応
液に水を加え、トルエンを用いて抽出、トルエン層を6
N−塩酸溶液、次いで2N−水酸化ナトリウム溶液で洗
浄した後水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮
し残分をシリカゲルを詰めたカラムクロマトグラフィー
で精製し、流出分を濃縮し酢酸エチルを用いて再結晶し
2−(4−ブロモフェニル)−5−デシル−[1,3,
4]チアジアゾ−ル30gを得た。 融点:87.5〜89.6℃
【0043】(第4段階)ジメチルホルムアミド280
mlに2−(4−ブロモフェニル)−5−デシル−1,3,
4−チアジアゾ−ル30gとシアン化第一銅9.1gを
加え6時間加熱還流した。放冷した後、エチレンジアミ
ン40mlと水80mlの混合溶液を反応液に注ぎ込み1時
間撹拌した。反応液にトルエンを加え抽出、分液したト
ルエン層を6N−塩酸、次いで2N−水酸化ナトリウム
溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
濃縮した残査をシリカゲルを詰めたカラムクロマトグラ
フィーで精製し、流出分を濃縮し、エタノールを用いて
再結晶し2−(4−シアノベンゾ)−5−デシル−
[1,3,4]チアジアゾ−ル9.4gを得た。 融点:81.5〜83.7℃
【0044】(第5段階)トルエン150mlに2−(4
−シアノベンゾ)−5−デシル−[1,3,4]チアジア
ゾ−ル9.4g、硫酸11mlを加え4時間加熱還流し
た。水を加え析出した結晶を分取し、酢酸により再結晶
することで7gの4−(5−デシル−[1,3,4]チア
ジアゾイル)安息香酸を得た。 相転移温度:Cr 169.6 SX 216.7 Iso
【0045】(第6段階)4−アセトキシ−安息香酸ク
ロライド6g、R−(+)−オクタノール(光学純度9
9%ee)4.1g、ピリジン20ml、トルエン50ml
からなる溶液を3時間還流した。水を加えトルエン層を
6N塩酸、飽和炭酸ナトリウム水で順次洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られ
た残査にメタノール50mlと30%アンモニア水5mlを
加え1時間室温でかくはんした。溶媒を留去して得られ
た残査をトルエンで希釈、分液して、トルエン層を6N
塩酸、飽和炭酸ナトリウム水で順次洗浄した後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残
査をトルエン/酢酸エチルを溶媒とするシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製してR−1−メチルヘプチ
ル=4−ヒドロキシベンゾエート4gを得た。
【0046】(第7段階)ジクロルメタン50mlに 4
−(5−デシル−[1,3,4]チアジアゾイル)安息香
酸1g、R−1−メチルヘプチル=4−ヒドロキシベン
ゾエート1g、ジシクロヘキシルカルボジイミド0.9
g、4−ジメチルアミノピリジン0.01gを加え室温
で5時間撹拌した。不溶物をろ過により除去し、溶媒を
留去して得られた残査を、シリカゲルを充填したカラム
で精製し、さらに再結晶して500mgの化合物[6]を
得た。相転移温度を下記する。 相転移温度:Cr 84 SCA* 101.2 SC*
03.0 SA 121.1 Iso
【0047】実施例2 化合物[50]の製造 (第1段階)4−アセトキシ−2−フルオロ安息香酸6
0gに塩化チオニル60mlとジメチルホルムアミド数滴
加え、3時間還流させた後、過剰の塩化チオニルを留去
した。残査を減圧蒸留により精製して64gの4−アセ
トキシ−2−フルオロ安息香酸クロライドを得た。 沸点:(3hPa)111〜115℃
【0048】(第2段階)4−アセトキシ−2−フルオ
ロ安息香酸クロライド6g、R−(+)−6−エトキシ
−1,1,1,−トリフルオロ−2−ヘキサノール(光学
純度99%ee)5g、ピリジン20ml、トルエン50
mlからなる溶液を3時間還流した。水を加えトルエン層
を6N塩酸、飽和炭酸ナトリウム水で順次洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得ら
れた残査にジエチルアミン50mlを加え1時間還流し
た。ジエチルアミンを留去して得られた残査をトルエン
で希釈し、このトルエン溶液を6N塩酸、飽和炭酸ナト
リウム水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去して得られた残査をトルエン/酢酸
エチルを溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製して5−エトキシ−1−トリフルオロメチルペ
ンチル=2−フルオロ−4−ヒドロキシベンゾエート4
gを得た。
【0049】(第3段階)実施例1、第7段階と同様の
方法により、ジクロルメタン50ml、4−(5−デシル
−[1,3,4]チアジアゾイル)安息香酸1g、5−エ
トキシ−1−トリフルオロメチルペンチル=2−フルオ
ロ−4−ヒドロキシベンゾエート1.1g、ジシクロヘ
キシルカルボジイミド0.8g、ジメチルアミノピリジ
ン0.01gを用いて化合物[50]を製造した。 相転移温度:Cr 50 SCA* 69 SA 72.9
Iso
【0050】実施例3 化合物[68]の製造 (第1段階)エタノ−ル100mlに4−(5−デシル−
[1,3,4]チアジアゾイル)安息香酸10g、硫酸1
0mlを加え5時間還流した。水100mlを加えた後、油
状物をトルエン抽出、抽出物を水洗して無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残査をエタ
ノ−ルから再結晶して9.3gの4−(5−デシル−
[1,3,4]チアジアゾイル)安息香酸エチルエステル
を得た。 融点:81.3〜83.8℃
【0051】(第2段階)テロラヒドロフラン70mlに
水素化リチウムアルミニウム0.7gを加えた懸濁液に2
−(4−ヒドロキシメチルベンゾ)−5−デシル−1,
3,4−チアジアゾ−ル9gをテトラヒドロフラン20m
lに溶かした溶液を滴下した。室温で5時間かくはんし
た後、1時間加熱還流した。反応溶液に水8mlつぎに2
0%の硫酸水溶液30mlを加えトルエンで抽出した。有
機層を2%の炭酸ナトリウム水、水洗、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去した残査をヘプタンによ
り再結晶して5.6gの[4−(5−デシル−[1,3,
4]チアジアゾール−2−イル)フェニル]メタノール
を得た。 融点:87.0〜88.6℃
【0052】(第3段階)トルエン80mlに4−(5−
デシル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)フェ
ニル]メタノール5.5g、臭化水素酸溶液15mlを加え
6時間加熱還流した。トルエン層を分液し、飽和炭酸ナ
トリウム水、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去して得られた残査をヘキサンで再結晶
して3gの2−(4−ブロモメチルフェニル)−5−デ
シル−[1,3,4]チアジアゾール3gを得た。 融点:77.8〜78.9℃
【0053】(第4段階)水素化ナトリウム0.06gを
THF5mlに加えけんだく溶液を調製し、そこへR−1
−メチルヘプチル=4−ヒドロキシベンゾエート0.4
gを加え室温で30分かくはんした。つぎに2−(4−
ブロモメチルフェニル)−5−デシル−[1,3,4]チ
アジアゾール0.5gを加え室温で8時間撹拌した。水、
トルエンを加え分液し、トルエン層を6N−塩酸、2N
−水酸化ナトリウム、水で順次洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残査をエタ
ノ−ルから再結晶し0.22gの化合物[68]を得た。 相転移温度:Cr 56 SC* 79.7 SA 80.4
Iso
【0054】実施例4 化合物[77]の製造 (第1段階)2−(4−ブロモフェニル)−5−ノニル
−[1,3,4]チアジアゾ−ル20g、トリメチルシリ
ルアセチレン8.0g、ジクロロ−ビス−(トリフェニ
ルホスフィン)−パラジウム(II)0.38g、ヨウ化
銅(I)0.1g、トリフェニルホスフィン0.14gを
トリエチルアミン500mlに加え窒素雰囲気下で3時間
加熱還流した。反応後冷却し不溶物をろ過して除き溶媒
を留去した。残査をトルエンに溶解しシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製し、さらにエタノールで再結
晶し13.8gの2−ノニル−5−(4−トリメチルシ
リルエチニルフェニル)−[1,3,4]チアジアゾール
を得た。
【0055】(第2段階)2−ノニル−5−(4−トリ
メチルシリルエチニルフェニル)−[1,3,4]チアジ
アゾール13.8gをテトラヒドロフラン400mlで溶
解し−60℃に冷却し、そこへテトラブチルアンモニウ
ムフルオリド(1.0Mのテトラヒドロフラン溶液)8
9.6mlを滴下した。滴下終了後−60℃で1時間かく
はんし、冷浴を取り除き−20℃で水100mlを加え、
室温にもどし1時間撹拌した。トルエンと水を加え分液
し、有機層を6N塩酸、飽和炭酸ナトリウム水、水で順
次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(トルエン)で精製し、さらにエタノールを用いて
再結晶して10.1gの2−ノニル−5−(4−エチニ
ルフェニル)−[1,3,4]チアジアゾールを得た。
【0056】(第3段階)p−ブロモ安息香酸150
g、R−2−オクタノール(光学純度99%ee以上)
95g、ジメチルアミノピリジン1gを塩化メチレン
1.5Lに溶かした溶液をアイスバスで冷却し、そこへ
166gのジシクロヘキシルカルボジイミドを数回に分
けて加え、さらにアイスバスをはずして室温で24時間
かくはんした。不溶物をろ過により取り除き、さらに濃
縮して得られた残査を、トルエンを溶出溶媒としてシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製、さらに減
圧蒸留して130gのR−p−ブロモ安息香酸=1−メ
チルヘプチルエステルを得た。 沸点:(1.33hPa)133〜140℃
【0057】(第3段階)2−ノニル−5−(4−エチ
ニルフェニル)−[1,3,4]チアジアゾール2g、R
−4−ブロム−3−フルオロ安息香酸−2−メチルオク
チルエステル2.0g、ジクロロ−ビス−(トリフェニ
ルホスフィン)−パラジウム(II)0.045g、ヨウ
化銅(I)0.01g、トリフェニルホスフィン0.01
7gをトリエチルアミン50mlに加え窒素雰囲気下で3
時間加熱還流した。反応後冷却し不溶物をろ過して除き
溶媒を留去して得られた残査をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(トルエン)で精製し、さらにエタノール
を用いて再結晶して0.5gの化合物[77]を得た。
相転移点を下記する。 相転移温度:Cr 109(SC* 104.6) SA
125.3 Iso)
【0058】実施例5 化合物[87]の製造 (第1段階)化合物[77]2.2g、パラジウム炭素
0.2gをテトラヒドロフラン30mlに加え常圧で水素
添加した。触媒を除去し次いで溶媒を留去、残留物をソ
ルミックスから再結晶して化合物[87]1.2gを得
た。相転移点を下記する。 相転移温度:Cr 61 SCA* 79.7 SA 82.
4 Iso
【0059】実施例1から5に従い、式(1)で表され
る化合物[1]〜[96]を製造できる。化合物の構造
と相転移温度(℃)を示す。
【0060】
【化7】
【0061】
【化8】
【0062】
【化9】
【0063】
【化10】
【0064】
【化11】
【0065】
【化12】
【0066】
【化13】
【0067】
【化14】
【0068】
【化15】
【0069】
【化16】
【0070】実施例6 本発明の化合物[17]の相転移温度はCr 77 S
CA* 112.0 SA 120.5 Isoであった。
その化合物を所定の方法でセルに注入し、反強誘電性液
晶表示素子を作成してしきい値電圧を測定したところ、
反強誘電相から強誘電相及び強誘電相から反強誘電相に
相転移する直前に透過光強度の変化(光もれ)が全くな
い明確なしきい値が観察された。
【0071】例えば、プラスの電圧を印加した際に反強
誘電相から強誘電相に相転移する際のしきい値は90℃
で9.7V/μmである。つまり、偏光板を層法線方向
に合わせた状態では、この電圧では透過光強度は0%で
ある。一方、わずかに電圧が高い9.8V/μmの電圧
をかけたときは透過光強度はほぼ100%となる。つま
り、わずか0.1V/μmで反強誘電相から強誘電相への
相転移が完了している。
【0072】次に、本発明の化合物[17]と[MHP
OBC]を等量混合した反強誘電性液晶組成物(MIX
1)を調製した。
【化17】
【0073】上記の組成物(MIX1)は相分離をおこ
さないで良好な相溶性を示し、均一な組成が得られた。
相転移温度はCr 室温以下 SCA* 113.9 SA
130.2 Isoであった。この組成物を所定の方法
でセルに注入し、反強誘電性液晶表示素子を作製して自
発分極、応答速度を測定した。測定温度90℃における
自発分極は90nC/cm2であり、応答速度は9.3μsec
であった。
【0074】さらに、このセルを用いて上記組成物(M
IX1)のしきい値電圧を測定したところ、反強誘電相
から強誘電相及び強誘電相から反強誘電相に相転移する
直前に透過光強度の変化(光もれ)が全くない明確なし
きい値が観察された。
【0075】例えば、プラスの電圧を印加した際に反強
誘電相から強誘電相に相転移する際のしきい値は90℃
で8.0V/μmである。つまり、偏光板を層法線方向
に合わせた状態では、この電圧では透過光強度は0%で
ある。一方、わずかに電圧が高い8.1V/μmの電圧
をかけたときは透過光強度はほぼ100%となる。つま
り、わずか0.1V/μmで反強誘電相から強誘電相への
相転移が完了している。このことはわずかな電圧の変化
で反強誘電相と強誘電相を制御することが可能であるこ
とを意味しており、3安定状態を利用する素子には有効
な組成物といえる。この特性は[MHPOBC]では観
察されていないことから本発明の化合物が有する優れた
特性であると考えられる。
【0076】
【発明の効果】本発明の化合物はチアジアゾール環構造
を含有する新規な光学活性化合物であり、反強誘電状態
から強誘電状態および強誘電状態から反強誘電状態への
しきい値直前における光漏れがなく、その多くの化合物
が室温付近において反強誘電相を示す、また、熱、光な
どに対して安定であり、他の液晶成分との相溶性にも優
れている。また、該化合物を使用した液晶組成物におい
ても明確なしきい値特性を示すため、3安定状態を利用
した表示素子に良好に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春藤 龍士 千葉県市原市五井海岸5番地の1 チッソ 石油化学株式会社機能材料研究所内 (72)発明者 岡部 英二 千葉県市原市五井海岸5番地の1 チッソ 石油化学株式会社機能材料研究所内 Fターム(参考) 4C036 AD08 AD23 4H027 BA07 BD01 BD05 BD24 CF08 DJ07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 (式中、R1は2〜20のアルキルであり、R2は炭素数
    2〜15のアルキルであり、このアルキルの1個の−C
    2−は−O−で置き換えられてもよく、Xは−COO
    −、−CH2O−、−C≡C−、または−CH2CH2
    のいずれかであり、YはHまたはFであり、Zは−CH
    3または−CF3であり、*は不斉炭素を示す)で表され
    る化合物。
  2. 【請求項2】 R1が炭素数4〜16のアルキルであ
    り、R2が炭素数2〜10のアルキルであることを特徴
    とする請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のいずれかに記載の化合
    物を少なくとも1種含有する液晶組成物。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の液晶組成物を用いる液
    晶表示素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007043400A1 (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Kissei Pharmaceutical Co., Ltd. 含窒素芳香族複素環化合物およびそれを含有する医薬組成物
US8435999B2 (en) 2007-08-13 2013-05-07 Monsanto Technology Llc Compositions and methods for controlling nematodes

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