JPH058707B2 - - Google Patents
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- JPH058707B2 JPH058707B2 JP60042117A JP4211785A JPH058707B2 JP H058707 B2 JPH058707 B2 JP H058707B2 JP 60042117 A JP60042117 A JP 60042117A JP 4211785 A JP4211785 A JP 4211785A JP H058707 B2 JPH058707 B2 JP H058707B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、強誘電性カイラルスメクチツク液晶
化合物を提供するものであつて、該液晶化合物
は、電界への応答を利用した電気光学素子に液晶
材料として使用される。 〔発明の概要〕 本発明は次式 (式中mは1〜8の整数を示し、nは5〜14の
整数を示し、*は当該炭素原子が不斉炭素原子で
あることを示す) で示される光学活性な液晶化合物であつて、室温
を含む広い温度範囲でカイラルスメクチツク相を
呈すると共に、化学的安定性にもすぐれ、高い応
答性を有し、更に他の各種液晶化合物との混合性
にもすぐれた液晶化合物である。 〔従来の技術〕 強誘電性を示す液晶化合物として、(s)−2−メ
チルブチルp−(p−n−デシロキシベンジリデ
ンアミノ)シンナメート(DOBAMBC)が知ら
れている。このシツフ塩基系列の液晶化合物が、
強誘電性液晶の研究対象とされ、種々の化合物が
合成された。その1例として 〔式中XはH,C,CN,YはC,C2H5、
*は当該炭素原子が不斉炭素原子であることを示
す〕 の一般式で示される化合物が知られている。 しかし、この系列の化合物はカイラルスメクチ
ツク相を呈する温度が室温より高いため、室温で
は使えず、又シツフ塩基系化合物であるため水分
により分解を受け易いなどの欠点を有している。
これらを改良するために考え出された化合物とし
て、次のものが知られている。 (Ferroelectriics 24巻、309頁(1980))この
系の化合物は、室温を含む広い温度範囲に亘つて
スメクチツクC*相を呈する化合物として注目さ
れた。 更に、B.I.オストロフスキーによつて、式 〔式中nは9又は10を示す〕 で表わされる化合物が、比較的室温に近い温度範
囲でカイラルスメクチツク相を呈すると報告され
ている。 又、Zaschke Horst,Stolle,Reinhardらによ
つて、式 〔式中mは1〜11、nは5〜8を示す〕 で示される化合物のいくつかが、スメクチツク相
を呈するとして紹介されている。(Z.Chem197515
(11)441〜3)しかし、これらの中に、強誘電性
カイラルスメクチツク液晶化合物は記載されてい
ない。 〔本発明が解決しようとする問題点〕 本発明によつて提供される化合物は、式〔〕 (式中mは1〜8の整数を示し、nは5〜14の
整数を示し、*は当該炭素原子が不斉炭素原子で
あることを示す) で示される新規な強誘電性液晶化合物であつて、
室温を含む広い温度範囲でカイラルスメクチツク
相を呈すると共に、化学的安定性にもすぐれ、高
い応答性を有し、更に他の各種液晶化合物との混
合性にもすぐれている。本発明はかかる液晶化合
物を提供する。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明によつて提供される新規な強誘電性カイ
ラルスメクチツク液晶化合物は次のようにして造
られる。即ち 合成法 1 式(1) (式中mは1〜8の整数を示し、*は不斉炭素
原子を示し、Xはトリルスルホニルオキシ基又は
メシルオキシ基を示す。) で示される化合物と 式(2) (式中nは5〜14の整数を示す) で示される化合物とを適切な溶媒中アルカリ金属
又はその水素化物、あるいはその塩体を用いて反
応させることによつて式〔〕で示される化合物
を得る。ここにおいて用いられる溶媒としては、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセタミドなどのアミド系、テトラヒドロフラ
ン、ジエチレングリコールジメチルエーテルなど
のエーテル系、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族系、ジメチルスルホキシドなどが挙げ
られる。反応に用いられるナトリウム、カリウム
などのアルカリ金属、ナトリウムハイドライド、
カリウムハイドライドなどの水素化アルカリ金
属、無水炭酸ナトリウム、無水炭酸カリウムなど
の無水アルカリ金属塩等は、式(2)で示される化合
物をフエノラートに変えて、反応を進行させる。
反応は室温乃至溶媒の還流温度で行われる。 又、次の方法で造ることもできる。 合成法 2 式(3) (式中m、*は前記と同じ) で示される化合物と 式(4) (式中nは前記と同じ) で示される化合物とを適宜溶媒中反応させること
によつて式〔〕で示される化合物を得る。 ここにおいて用いられる溶媒としてはメタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ルなどのアルコール、ベンゼン、トルエン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テト
ラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル
などがあげられる。反応に際し、前記したアルカ
リ金属、アルカリ金属アルコラート、無水アルカ
リ金属塩等を用いると反応の進行を容易にする。
反応は室温乃至溶媒の還流温度で進行する。 本発明によつて提供される液晶化合物が1ケの
不斉炭素原子を有しているため、一対の光学的対
掌体が存在する。これら対掌体は本発明の目的化
合物に包含されるところ、その光学的性質は、原
料として用いる式(1)又は(3)で示される化合物にお
いていずれの対掌体を使用するかに従つて、一義
的に定まる。 実施例 1 (s)−5−(n−ウンデシルオキシ)−2−〔4−
(2−メチルブチルオキシ)フエニル〕ピリミ
ジンの合成 (m=1 o=11) 50%水素化ナトリウム0.185gを乾燥DMF2mlに懸
濁し、氷冷下、乾燥DMF5mlに溶解した2−(4
−ヒドロキシフエニル)−5−(n−ウンデシルオ
キシピリミジン)1.1gをゆつくり滴下し、室温で
30分間攪拌した後、2−メチル−1−(P−トリ
ルスルホニルオキシ)ブタン〔(s)−活性アミルア
ルコール(〔α〕23 b−5.8°(neat)より調整した。〕
0.785gを滴下した。次いで反応混合液を100℃で
5時間撹拌した後、氷水に注ぎ、反応生成物を酢
酸エチルエステルで抽出した。 酢酸エチルエステル層を5%NaOH水で洗い、
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して得た
残査をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶
離液としてクロロホルムを使用)、ついで再結晶
(溶媒としてエチルアルコールを使用)にて精製
して、(s)−5−(n−ウンデシルオキシ)−2−
〔4−(2−メチルブチルオキシ)フエニル〕ピリ
ミジンを収率76%で得た。 実施例 2 (s)−5−(n−オクチルオキシ)−2−〔4−(3
−メチルペンチルオキシ)フエニル〕ピリミジ
ンの合成 (s)−活性アミルアルコールより調製せられた3
−メチル−1−(P−トリルスルホニルオキシ)
ペンタンと、2−(4−ヒドロキシフエニル)−5
−(n−オクチルオキシ)ピリミジンを原料とし
て、実施例1と同様の方法で得られた。収率85% 実施例 3 (s)−5−(n−オクチルオキシ)−2−〔4−(6
−メチルオクチルオキシ)フエニル〕ピリミジ
ンの合成 (s)−アミルアルコールより調製せられた6−メ
チル−1−(P−トリルスルホニルオキシ)オク
タンと2−(4−ヒドロキシフエニル)−5−(n
−オクチルオキシ)ピリミジンとを原料として、
実施例1と同様の方法で収率73%で得られた。 実施例 4 (s)−5−(n−ウンデシルオキシ)−2−〔4−
(3−メチルペンチルオキシ)フエニル〕ピリ
ミジンの合成 (s)−活性アミルアルコールより調製せられた3
−メチル−1−(P−トリルスルホニルオキシ)
ペンタンと2−(4−ヒドロキシフエニル)−5−
(n−ウンデシルオキシ)ピリミジンを原料とし
て、実施例1と同様の方法で収率82%で得られ
た。 実施例1〜4で得られた化合物の1H−NMR,
IRスペクトルデータを表1に示す。
化合物を提供するものであつて、該液晶化合物
は、電界への応答を利用した電気光学素子に液晶
材料として使用される。 〔発明の概要〕 本発明は次式 (式中mは1〜8の整数を示し、nは5〜14の
整数を示し、*は当該炭素原子が不斉炭素原子で
あることを示す) で示される光学活性な液晶化合物であつて、室温
を含む広い温度範囲でカイラルスメクチツク相を
呈すると共に、化学的安定性にもすぐれ、高い応
答性を有し、更に他の各種液晶化合物との混合性
にもすぐれた液晶化合物である。 〔従来の技術〕 強誘電性を示す液晶化合物として、(s)−2−メ
チルブチルp−(p−n−デシロキシベンジリデ
ンアミノ)シンナメート(DOBAMBC)が知ら
れている。このシツフ塩基系列の液晶化合物が、
強誘電性液晶の研究対象とされ、種々の化合物が
合成された。その1例として 〔式中XはH,C,CN,YはC,C2H5、
*は当該炭素原子が不斉炭素原子であることを示
す〕 の一般式で示される化合物が知られている。 しかし、この系列の化合物はカイラルスメクチ
ツク相を呈する温度が室温より高いため、室温で
は使えず、又シツフ塩基系化合物であるため水分
により分解を受け易いなどの欠点を有している。
これらを改良するために考え出された化合物とし
て、次のものが知られている。 (Ferroelectriics 24巻、309頁(1980))この
系の化合物は、室温を含む広い温度範囲に亘つて
スメクチツクC*相を呈する化合物として注目さ
れた。 更に、B.I.オストロフスキーによつて、式 〔式中nは9又は10を示す〕 で表わされる化合物が、比較的室温に近い温度範
囲でカイラルスメクチツク相を呈すると報告され
ている。 又、Zaschke Horst,Stolle,Reinhardらによ
つて、式 〔式中mは1〜11、nは5〜8を示す〕 で示される化合物のいくつかが、スメクチツク相
を呈するとして紹介されている。(Z.Chem197515
(11)441〜3)しかし、これらの中に、強誘電性
カイラルスメクチツク液晶化合物は記載されてい
ない。 〔本発明が解決しようとする問題点〕 本発明によつて提供される化合物は、式〔〕 (式中mは1〜8の整数を示し、nは5〜14の
整数を示し、*は当該炭素原子が不斉炭素原子で
あることを示す) で示される新規な強誘電性液晶化合物であつて、
室温を含む広い温度範囲でカイラルスメクチツク
相を呈すると共に、化学的安定性にもすぐれ、高
い応答性を有し、更に他の各種液晶化合物との混
合性にもすぐれている。本発明はかかる液晶化合
物を提供する。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明によつて提供される新規な強誘電性カイ
ラルスメクチツク液晶化合物は次のようにして造
られる。即ち 合成法 1 式(1) (式中mは1〜8の整数を示し、*は不斉炭素
原子を示し、Xはトリルスルホニルオキシ基又は
メシルオキシ基を示す。) で示される化合物と 式(2) (式中nは5〜14の整数を示す) で示される化合物とを適切な溶媒中アルカリ金属
又はその水素化物、あるいはその塩体を用いて反
応させることによつて式〔〕で示される化合物
を得る。ここにおいて用いられる溶媒としては、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセタミドなどのアミド系、テトラヒドロフラ
ン、ジエチレングリコールジメチルエーテルなど
のエーテル系、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族系、ジメチルスルホキシドなどが挙げ
られる。反応に用いられるナトリウム、カリウム
などのアルカリ金属、ナトリウムハイドライド、
カリウムハイドライドなどの水素化アルカリ金
属、無水炭酸ナトリウム、無水炭酸カリウムなど
の無水アルカリ金属塩等は、式(2)で示される化合
物をフエノラートに変えて、反応を進行させる。
反応は室温乃至溶媒の還流温度で行われる。 又、次の方法で造ることもできる。 合成法 2 式(3) (式中m、*は前記と同じ) で示される化合物と 式(4) (式中nは前記と同じ) で示される化合物とを適宜溶媒中反応させること
によつて式〔〕で示される化合物を得る。 ここにおいて用いられる溶媒としてはメタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ルなどのアルコール、ベンゼン、トルエン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テト
ラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル
などがあげられる。反応に際し、前記したアルカ
リ金属、アルカリ金属アルコラート、無水アルカ
リ金属塩等を用いると反応の進行を容易にする。
反応は室温乃至溶媒の還流温度で進行する。 本発明によつて提供される液晶化合物が1ケの
不斉炭素原子を有しているため、一対の光学的対
掌体が存在する。これら対掌体は本発明の目的化
合物に包含されるところ、その光学的性質は、原
料として用いる式(1)又は(3)で示される化合物にお
いていずれの対掌体を使用するかに従つて、一義
的に定まる。 実施例 1 (s)−5−(n−ウンデシルオキシ)−2−〔4−
(2−メチルブチルオキシ)フエニル〕ピリミ
ジンの合成 (m=1 o=11) 50%水素化ナトリウム0.185gを乾燥DMF2mlに懸
濁し、氷冷下、乾燥DMF5mlに溶解した2−(4
−ヒドロキシフエニル)−5−(n−ウンデシルオ
キシピリミジン)1.1gをゆつくり滴下し、室温で
30分間攪拌した後、2−メチル−1−(P−トリ
ルスルホニルオキシ)ブタン〔(s)−活性アミルア
ルコール(〔α〕23 b−5.8°(neat)より調整した。〕
0.785gを滴下した。次いで反応混合液を100℃で
5時間撹拌した後、氷水に注ぎ、反応生成物を酢
酸エチルエステルで抽出した。 酢酸エチルエステル層を5%NaOH水で洗い、
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して得た
残査をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶
離液としてクロロホルムを使用)、ついで再結晶
(溶媒としてエチルアルコールを使用)にて精製
して、(s)−5−(n−ウンデシルオキシ)−2−
〔4−(2−メチルブチルオキシ)フエニル〕ピリ
ミジンを収率76%で得た。 実施例 2 (s)−5−(n−オクチルオキシ)−2−〔4−(3
−メチルペンチルオキシ)フエニル〕ピリミジ
ンの合成 (s)−活性アミルアルコールより調製せられた3
−メチル−1−(P−トリルスルホニルオキシ)
ペンタンと、2−(4−ヒドロキシフエニル)−5
−(n−オクチルオキシ)ピリミジンを原料とし
て、実施例1と同様の方法で得られた。収率85% 実施例 3 (s)−5−(n−オクチルオキシ)−2−〔4−(6
−メチルオクチルオキシ)フエニル〕ピリミジ
ンの合成 (s)−アミルアルコールより調製せられた6−メ
チル−1−(P−トリルスルホニルオキシ)オク
タンと2−(4−ヒドロキシフエニル)−5−(n
−オクチルオキシ)ピリミジンとを原料として、
実施例1と同様の方法で収率73%で得られた。 実施例 4 (s)−5−(n−ウンデシルオキシ)−2−〔4−
(3−メチルペンチルオキシ)フエニル〕ピリ
ミジンの合成 (s)−活性アミルアルコールより調製せられた3
−メチル−1−(P−トリルスルホニルオキシ)
ペンタンと2−(4−ヒドロキシフエニル)−5−
(n−ウンデシルオキシ)ピリミジンを原料とし
て、実施例1と同様の方法で収率82%で得られ
た。 実施例1〜4で得られた化合物の1H−NMR,
IRスペクトルデータを表1に示す。
【表】
本発明で使用される式(1)で示される化合物は光
学活性なアミルアルコールから、そのままで、あ
るいはマロン酸エステル合成法を適用して増炭し
アルコールに誘導して、または、例えば の反応式に従つて造られるアルコール(原料とし
て使用したアルコールより炭素原子の数が1個増
加している)に誘導して、このあと当該反応又は
前記反応を選択して、必要回数実施することによ
つて希望するmの数に合致したアルコールを得、
ハロゲン化剤(例えばPBr3、SOCl2、POCl3、
PCl5など)、スルホニル化剤(例えば、メタンス
ルホニルクロリド、ベンゼンスルホニルクロリ
ド、p−トルエンスルホニルクロリドなど)を反
応させて造られる。 次に式(2)で示される化合物は、 (nは前記と同じ) で示されるアルコキシアクロレイン誘導体とP−
ヒドロキシベンズアミジン塩酸塩とをアルコラー
トの存在下に反応させて造られる。 又、式(3)で示される化合物は (nは前記と同じ) (Xはハロゲン原子、トリルスルホニルオキシ基
又はメシルオキシ基を示す。mは1〜8の整数、
*は当該炭素原子が不斉炭素原子であることを示
す) で示される化合物をP−ヒドロキシベンズニトリ
ルと反応させ、得られた化合物をアルコール中塩
化水素と反応させ、得られた化合物をアルコール
中アンモニアと反応させることによつて造られ
る。 又、実施例1〜4の液晶化合物の相転移温度及
び、一軸配向処理を施した2.5μmのセルに封入
し、±20Vの電圧印加で直交ニコル下で測定した
応答速度のデータを以下にまとめる。
学活性なアミルアルコールから、そのままで、あ
るいはマロン酸エステル合成法を適用して増炭し
アルコールに誘導して、または、例えば の反応式に従つて造られるアルコール(原料とし
て使用したアルコールより炭素原子の数が1個増
加している)に誘導して、このあと当該反応又は
前記反応を選択して、必要回数実施することによ
つて希望するmの数に合致したアルコールを得、
ハロゲン化剤(例えばPBr3、SOCl2、POCl3、
PCl5など)、スルホニル化剤(例えば、メタンス
ルホニルクロリド、ベンゼンスルホニルクロリ
ド、p−トルエンスルホニルクロリドなど)を反
応させて造られる。 次に式(2)で示される化合物は、 (nは前記と同じ) で示されるアルコキシアクロレイン誘導体とP−
ヒドロキシベンズアミジン塩酸塩とをアルコラー
トの存在下に反応させて造られる。 又、式(3)で示される化合物は (nは前記と同じ) (Xはハロゲン原子、トリルスルホニルオキシ基
又はメシルオキシ基を示す。mは1〜8の整数、
*は当該炭素原子が不斉炭素原子であることを示
す) で示される化合物をP−ヒドロキシベンズニトリ
ルと反応させ、得られた化合物をアルコール中塩
化水素と反応させ、得られた化合物をアルコール
中アンモニアと反応させることによつて造られ
る。 又、実施例1〜4の液晶化合物の相転移温度及
び、一軸配向処理を施した2.5μmのセルに封入
し、±20Vの電圧印加で直交ニコル下で測定した
応答速度のデータを以下にまとめる。
【表】
【表】
*印は過冷却を示す
Cryは結晶相、Sc*はカイラルスメクチツクC
相、SAはスメクチツクA相、Isoは等方性液体相
を意味する。 (発明の効果) 上記の如く、本発明による新規液晶化合物は、
Sc*相を室温より高い温度範囲で、比較的広い温
度範囲で有し、かつ速い応答性を有する。そのた
め多分割の動画表示パネルや高速光学シヤツター
等の高速応答性が要求される分野での強誘電性液
晶表示素子用の液晶材料として有効であり、強誘
電性スメクチツク液晶素子の実用化に大きく寄与
するものである。
Cryは結晶相、Sc*はカイラルスメクチツクC
相、SAはスメクチツクA相、Isoは等方性液体相
を意味する。 (発明の効果) 上記の如く、本発明による新規液晶化合物は、
Sc*相を室温より高い温度範囲で、比較的広い温
度範囲で有し、かつ速い応答性を有する。そのた
め多分割の動画表示パネルや高速光学シヤツター
等の高速応答性が要求される分野での強誘電性液
晶表示素子用の液晶材料として有効であり、強誘
電性スメクチツク液晶素子の実用化に大きく寄与
するものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 (式中mは1〜8の整数を示し、nは5〜14の
整数を示し、*は当該炭素原子が不斉炭素原子で
あることを示す。)で示される光学活性な液晶化
合物。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60042117A JPS61200973A (ja) | 1985-03-04 | 1985-03-04 | 液晶化合物 |
PCT/JP1985/000302 WO1986000087A1 (en) | 1984-06-07 | 1985-05-30 | Liquid crystal compound |
US06/830,530 US4725688A (en) | 1984-06-07 | 1985-05-30 | Liquid crystal compound |
EP85902658A EP0191860B1 (en) | 1984-06-07 | 1985-05-30 | Liquid crystal compound |
DE8585902658T DE3577211D1 (de) | 1984-06-07 | 1985-05-30 | Fluessigkristallverbindung. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60042117A JPS61200973A (ja) | 1985-03-04 | 1985-03-04 | 液晶化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61200973A JPS61200973A (ja) | 1986-09-05 |
JPH058707B2 true JPH058707B2 (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=12627006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60042117A Granted JPS61200973A (ja) | 1984-06-07 | 1985-03-04 | 液晶化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61200973A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3518734A1 (de) * | 1985-05-24 | 1986-11-27 | Merck Patent Gmbh, 6100 Darmstadt | Smektische fluessigkristalline phasen |
JP2691405B2 (ja) * | 1987-11-06 | 1997-12-17 | チッソ株式会社 | 強誘電性液晶組成物 |
US5211879A (en) * | 1989-11-07 | 1993-05-18 | Nippon Mining Co., Ltd. | Ester compounds and liquid crystal compositions containing the same |
-
1985
- 1985-03-04 JP JP60042117A patent/JPS61200973A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61200973A (ja) | 1986-09-05 |
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