JP2002308130A - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング制御装置

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JP2002308130A
JP2002308130A JP2001112677A JP2001112677A JP2002308130A JP 2002308130 A JP2002308130 A JP 2002308130A JP 2001112677 A JP2001112677 A JP 2001112677A JP 2001112677 A JP2001112677 A JP 2001112677A JP 2002308130 A JP2002308130 A JP 2002308130A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低μ路走行時や乗員が少ない車両での走行時
等において、復元制御のON・OFFを無くし、操舵ト
ルクを滑らかにすることで、運転者に与える違和感を解
消することができる電動パワーステアリング制御装置を
提供すること。 【解決手段】 モータ5又はハンドル1の回転方向と同
一方向にモータ5のトルクを発生させるアシスト電流
と、復元制御電流iとを加算し、この加算値を最終電
流値としてモータ5に出力する電動パワーステアリング
制御装置において、復元制御手段を、ハンドル1を戻す
操舵トルクTの増加に対応して、復元制御電流iを減
少するように変化させる手段とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車ステアリン
グ系等に適用され、ドライバーによりハンドルに加えら
れた操舵トルクをモータトルクによりアシストする電動
パワーステアリング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動パワーステアリング制御装置
としては、例えば、特開平6−8837号公報や特開平
5−208684号公報に記載の装置が知られている。
【0003】前者の公報には、操舵系の操舵あるいは手
放し時のそれぞれの状態に応じた最適なアシスト制御を
行い、操舵時の手応え感と、手放し時のハンドル戻り特
性及び収斂性を両立することを目的とし、モータ角速度
と操舵トルク微分の波形から運転者が操舵状態か手放し
状態かを判定し、手放し状態と判定されたときには、ア
シストトルクを減少させる装置が記載されている。
【0004】後者の公報には、ハンドルの戻り性能を向
上することを目的とし、操舵状態検出手段によりステア
リング戻り状態が検出されると、微分補正演算手段によ
りステアリングの戻り状態に応じた操舵トルクの微分補
正値を演算し、ハンドルの戻り時に微分ゲインを大きく
して、戻りをよくする技術が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の従来技術にあっては、ハンドル操舵と手放し操舵と
を区別し、運転者が操舵力を使ってハンドルを中立位置
に戻す操舵時は、ハンドル切り込み操舵時と同じように
アシストトルクが与えられるし、また、後者の従来技術
にあっては、切り込み操舵と戻し操舵を区別し、運転者
が操舵力を使ってハンドルを中立位置に戻すときも手放
しでハンドルを中立位置に戻すときも同じようにアシス
トトルクが与えられる。
【0006】すなわち、いずれの従来技術も、運転者が
操舵力を使ってハンドルを中立位置に戻す操舵時は、ア
シストトルクを付与する構成であるため、操舵フィーリ
ングに違和感が発生するという問題があった。つまり、
図10に示すように、運転者が操舵力を使ってハンドル
を中立位置に戻す際、モータ回転速度が設定速度以上に
なると急に復元制御電流がモータ電流に加わり、これに
よりアシストトルクが増大することで、運転者の感じる
操舵トルクが突然減少し、いわゆる抜け感が発生する。
【0007】そこで、本出願人は、先行出願(特願20
00−32574号:平成12年2月10日出願)にお
いて、手放しでハンドルを中立位置に戻すときのハンド
ル戻り性能の向上と、運転者が操舵力を使ってハンドル
を中立位置に戻すときの操舵違和感防止との両立を図る
ことができる電動式パワーステアリング制御装置を提供
することを目的とし、操舵トルクが不感帯未満(手放し
戻し操舵時)であるか操舵トルクが不感帯以上(ハンド
ル戻し操舵時)であるかを判別し、前者であれば、戻し
方向にモータアシストトルクを発生させる復元制御によ
ってハンドル戻り性能を向上させ、後者であれば、復元
制御が働かないように制御して、操舵による違和感(抜
け感)を防止する技術を提案した。
【0008】しかし、この先行技術にあっては、図11
(A)に示すように、路面μが小さい低μ路走行時や乗
員が少ない車両での走行時、すなわち、ハンドルを操舵
する操舵トルクが小さくなると、操舵トルクが不感帯以
上になると復元制御が非作動(OFF)となり、その直
後に操舵トルクが不感帯未満になると復元制御が作動
(ON)するというように、復元制御の作動と非作動と
を繰り返すことで操舵トルクが不連続となって運転者に
違和感を与える可能性がある。なお、図11(A),
(B)は同じようにハンドル操舵(モータ回転速度を等
しく操舵)した場合であり、図11(B)は、高μ路走
行時や乗員が多い場合を示す。
【0009】本発明は、上記問題点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、低μ路走行時や乗員
が少ない車両での走行時等において、復元制御のON・
OFFを無くし、操舵トルクを滑らかにすることで、運
転者に与える違和感を解消することができる電動パワー
ステアリング制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、操舵系に連結され、操
舵補助トルクを発生するモータと、運転者の操舵トルク
を検出する操舵トルク検出手段と、車速を検出する車速
検出手段と、モータ又はハンドルの回転速度を検出する
回転速度検出手段と、操舵トルク検出値と車速検出値を
含む入力情報によってモータ又はハンドルの回転方向と
同一方向にモータのトルクを発生させるアシスト電流が
決められる転舵時アシスト制御手段と、ハンドル戻し
時、モータ又はハンドルの回転速度検出値と車速検出値
によりモータ又はハンドルの回転方向と同一方向にモー
タのトルクを発生させる復元制御電流が決められる復元
制御手段と、前記アシスト電流と前記復元制御電流を加
算し、この値を最終電流値としてモータに出力するモー
タ電流出力手段と、を備えた電動パワーステアリング制
御装置において、前記復元制御手段を、ハンドルを戻す
操舵トルクの増加に対応して、復元制御電流を減少する
ように変化させる手段としたことを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の電動パワーステアリング制御装置において、前記復
元制御手段は、モータ又はハンドルの回転速度検出値に
基づいて回転速度対応ゲインを演算する回転速度対応ゲ
イン演算部と、車速検出値に基づいて車速対応電流を演
算する車速対応電流演算部と、演算された回転速度対応
ゲインと車速対応電流を掛け合わせることで復元制御電
流を演算する復元制御電流演算部とを有する手段であ
り、前記回転速度対応ゲイン演算部を、モータ又はハン
ドルの回転方向と同一方向に操舵トルクが発生している
とき、回転速度検出値の絶対値が第1設定値未満の領域
では、回転速度対応ゲインをゼロとし、回転速度検出値
の絶対値が第1設定値以上の領域では、操舵トルク検出
値ゼロの時を最大値とし操舵トルク検出値が大きくなる
ほど回転速度対応ゲインを小さな値とする演算部とした
ことを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の電動パワーステアリング制御装置において、前記復
元制御手段は、モータ又はハンドルの回転速度検出値に
基づいて回転速度対応ゲインを演算する回転速度対応ゲ
イン演算部と、車速検出値に基づいて車速対応電流を演
算する車速対応電流演算部と、演算された回転速度対応
ゲインと車速対応電流を掛け合わせることで復元制御電
流を演算する復元制御電流演算部とを有する手段であ
り、前記回転速度対応ゲイン演算部を、モータ又はハン
ドルの回転方向と同一方向に操舵トルクが発生している
とき、回転速度検出値の絶対値が第1設定値未満と第2
設定値を超える領域では、回転速度対応ゲインをゼロと
し、回転速度検出値の絶対値が第1設定値以上で第2設
定値以下の領域では、操舵トルク検出値ゼロの時を最大
値とし操舵トルク検出値が大きくなるほど回転速度対応
ゲインを小さな値とする演算部としたことを特徴とす
る。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項1に記
載の電動パワーステアリング制御装置において、前記復
元制御手段は、モータ又はハンドルの回転速度検出値に
基づいて回転速度対応ゲインを演算する回転速度対応ゲ
イン演算部と、車速検出値に基づいて車速対応電流を演
算する車速対応電流演算部と、演算された回転速度対応
ゲインと車速対応電流を掛け合わせることで復元制御電
流を演算する復元制御電流演算部とを有する手段であ
り、前記回転速度対応ゲイン演算部を、モータ又はハン
ドルの回転方向と同一方向に操舵トルクが発生している
とき、回転速度検出値の絶対値が第1設定値未満の領域
では、回転速度対応ゲインをゼロとし、回転速度検出値
の絶対値が第1設定値以上で第2設定値以下の領域で
は、操舵トルク検出値ゼロの時を最大値とし操舵トルク
検出値が大きくなるほど回転速度対応ゲインを小さな値
とし、回転速度検出値の絶対値が第2設定値を超える領
域では、回転速度検出値の絶対値が大きくなるほど、ま
た、操舵トルク検出値が大きくなるほど回転速度対応ゲ
インを小さな値とする演算部としたことを特徴とする。
【0014】
【発明の作用および効果】請求項1記載の発明にあって
は、転舵時アシスト制御手段において、操舵トルク検出
手段からの操舵トルク検出値と車速検出手段からの車速
検出値を含む入力情報によってモータ又はハンドルの回
転方向と同一方向にモータのトルクを発生させるアシス
ト電流が決められる。一方、復元制御手段において、ハ
ンドル戻し時、回転速度検出手段からの回転速度検出値
と車速検出手段からの車速検出値によりモータ又はハン
ドルの回転方向と同一方向にモータのトルクを発生させ
る復元制御電流が決められる。そして、モータ電流出力
手段において、アシスト電流と復元制御電流が加算さ
れ、この値が最終電流値としてモータに出力される。こ
の復元制御において、ハンドルを戻す操舵トルクの増加
に対応して、復元制御電流が減少するように変化させら
れる。よって、運転者が操舵トルクを使ってハンドルを
中立位置に戻すときは、ハンドルを戻す操舵トルクの増
加に応じて復元制御電流が徐々に低下するため、低μ路
走行時や乗員が少ない車両での走行時等において、復元
制御のON・OFFが無く、操舵トルクが滑らかにな
り、操舵トルクが不連続で変動することにより運転者に
与える違和感を解消することができる。
【0015】請求項2に記載の発明にあっては、復元制
御手段の回転速度対応ゲイン演算部において、モータ又
はハンドルの回転方向と同一方向に操舵トルクが発生し
ているとき、モータ又はハンドルの回転速度検出値の絶
対値が第1設定値未満の領域では、回転速度対応ゲイン
がゼロとされ、回転速度検出値の絶対値が第1設定値以
上の領域では、操舵トルク検出値ゼロの時を最大値とし
操舵トルク検出値が大きくなるほど回転速度対応ゲイン
が小さな値とされる。一方、車速対応電流演算部におい
て、車速検出値に基づいて車速対応電流が演算される。
そして、復元制御電流演算部において、演算された回転
速度対応ゲインと車速対応電流を掛け合わせることで復
元制御電流が演算される。よって、操舵トルク対応の復
元制御電流を求める処理を回転速度対応ゲインの演算処
理に含めた簡単な演算処理としながら、請求項1に記載
の発明の効果を得ることができると共に、回転速度検出
値の絶対値が第1設定値未満の領域を、回転速度不感帯
領域として、復元制御電流をゼロにすることにより、ハ
ンドル保舵状態等での走行時に操舵違和感を防止するこ
とができる。すなわち、例えば、直進走行時等でハンド
ルをほぼ保舵状態にしているときは、運転者が最も操舵
トルクの変化に敏感であり、このような時に復元制御が
行われると、運転者に操舵違和感を与えることになる。
【0016】請求項3に記載の発明にあっては、復元制
御手段の回転速度対応ゲイン演算部において、モータ又
はハンドルの回転方向と同一方向に操舵トルクが発生し
ているとき、モータ又はハンドルの回転速度検出値の絶
対値が第1設定値未満と第2設定値を超える領域では、
回転速度対応ゲインがゼロとされ、回転速度検出値の絶
対値が第1設定値以上で第2設定値以下の領域では、操
舵トルク検出値ゼロの時を最大値とし操舵トルク検出値
が大きくなるほど回転速度対応ゲインが小さな値とされ
る。一方、車速対応電流演算部において、車速検出値に
基づいて車速対応電流が演算される。そして、復元制御
電流演算部において、演算された回転速度対応ゲインと
車速対応電流を掛け合わせることで復元制御電流が演算
される。よって、操舵トルク対応の復元制御電流を求め
る処理を回転速度対応ゲインの演算処理に含めた簡単な
演算処理としながら、請求項1に記載の発明の効果を得
ることができると共に、回転速度検出値の絶対値が第1
設定値未満の領域を、回転速度不感帯領域として、復元
制御電流をゼロにすることにより、ハンドル保舵状態等
での走行時に操舵違和感を防止することができる。加え
て、回転速度検出値の絶対値が第2設定値を超える領域
を、回転速度不感帯領域として、復元制御電流をゼロに
することにより、走行中に突起乗り上げ等による急激な
モータ又はハンドルの回転速度の上昇時にハンドルの収
束性を向上させることができる。すなわち、例えば、走
行中に突起乗り上げをした場合、急激にモータ又はハン
ドルの回転速度が上昇するが、そのような場合、復元制
御を続けるとハンドルの収束が悪化する。
【0017】請求項4に記載の発明にあっては、復元制
御手段の回転速度対応ゲイン演算部において、モータ又
はハンドルの回転方向と同一方向に操舵トルクが発生し
ているとき、モータ又はハンドルの回転速度検出値の絶
対値が第1設定値未満の領域では、回転速度対応ゲイン
がゼロとされ、回転速度検出値の絶対値が第1設定値以
上で第2設定値以下の領域では、操舵トルク検出値ゼロ
の時を最大値とし操舵トルク検出値が大きくなるほど回
転速度対応ゲインを小さな値とされ、回転速度検出値の
絶対値が第2設定値を超える領域では、回転速度検出値
の絶対値が大きくなるほど、また、操舵トルク検出値が
大きくなるほど回転速度対応ゲインが小さな値とされ
る。一方、車速対応電流演算部において、車速検出値に
基づいて車速対応電流が演算される。そして、復元制御
電流演算部において、演算された回転速度対応ゲインと
車速対応電流を掛け合わせることで復元制御電流が演算
される。よって、操舵トルク対応の復元制御電流を求め
る処理を回転速度対応ゲインの演算処理に含めた簡単な
演算処理としながら、請求項1に記載の発明の効果を得
ることができると共に、回転速度検出値の絶対値が第1
設定値未満の領域を、回転速度不感帯領域として、復元
制御電流をゼロにすることにより、ハンドル保舵状態等
での走行時に操舵違和感を防止することができる。加え
て、回転速度検出値の絶対値が第2設定値を超える領域
では、回転速度検出値の絶対値が大きくなるほど、ま
た、操舵トルク検出値が大きくなるほど回転速度対応ゲ
インを小さくすることにより、加速しながら旋回から直
線走行に移行する場合等のハンドルの回転速度が上昇す
るような場合、ハンドルの不自然な動きを防止しなが
ら、ハンドルの収束性を向上することができる。すなわ
ち、例えば、旋回から直線走行に移行する際に、加速し
ながら直線走行に移行する場合、ハンドルの回転速度が
上昇していく。そのような場合、復元制御を続けると、
ハンドルの収束性が悪化する。よって、復元制御を止め
る方がよいが、急激に制御を止めると、ハンドルが不自
然な動きをするので、徐々に復元制御を弱めることで、
不自然な動きを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明における電動パワー
ステアリング制御装置を実現する実施の形態を、請求項
1及び請求項2に対応する第1実施例と、請求項3に対
応する第2実施例と、請求項4に対応する第3実施例と
に基づいて説明する。
【0019】(第1実施例)図1は第1実施例の電動パ
ワーステアリング制御装置を示す全体システム図であ
る。図1において、1はハンドル、2は操舵トルクセン
サ(操舵トルク検出手段)、3は減速機、4はラック&
ピニオンステアリング機構、5はモータ、6はモータ回
転速度センサ(回転速度検出手段)、7はコントロール
ユニット、8はステアリングシャフト、9は車速センサ
(車速検出手段)である。
【0020】コントロールユニット7には、操舵トルク
センサ2とモータ回転速度センサ6と車速センサ9から
センサ信号が送られる。これらのセンサ信号に基づいて
モータ電流が演算され、モータ5に対してモータ電流を
出力することでモータ5が駆動される。このモータ駆動
力は、減速機3を介してラック&ピニオンステアリング
機構4に伝えられ、運転者のハンドル1に対する操舵ト
ルクをアシストするように構成されている。
【0021】図2は第1実施例のコントロールユニット
7におけるモータアシスト制御内容を表す制御ブロック
図である。図2において、10は微分演算回路、11は
乗算器、12はゲイン演算回路、13はトルク対応電流
演算回路、14はゲイン演算回路、15は乗算器、16
は加減算器、17は回転速度対応ゲイン演算回路(回転
速度対応ゲイン演算部)、18は乗算器(復元制御電流
演算部)、19は車速対応電流演算回路(車速対応電流
演算部)、20は加算器である。ここで、微分演算回路
10〜加減算器16は転舵時アシスト制御手段に相当
し、回転速度対応ゲイン演算回路17〜車速対応電流演
算回路19は復元制御手段に相当し、加算器20はモー
タ電流出力手段に相当する。
【0022】前記乗算器11では、微分演算回路10に
より演算された操舵トルク微分値T’と、ゲイン演算回
路12により演算された車速対応のゲインKT’とを乗
算することでトルク微分値対応電流iT’が求められ
る。このトルク微分値対応電流iT’は、加減算器16
にプラスの信号として出力される。
【0023】前記トルク対応電流演算回路13では、操
舵トルクTと車速Vが読み込まれ、操舵トルクTが不感
帯トルクT。以上である場合、車速V及び操舵トルクT
に応じたトルク対応電流iが演算される。このトルク
対応電流iは、加減算器16にプラスの信号として出
力される。
【0024】前記乗算器15では、ゲイン演算回路14
により演算された車速対応のゲインKωと、モータ回転
速度ωとを乗算することで回転速度対応電流iωが求め
られる。この回転速度対応電流iωは、加減算器16に
マイナスの信号として出力される。
【0025】前記加減算器16では、転舵時アシスト制
御での電流指令0が、0=iT'+i−iωの式によ
り算出され、加算器20に出力される。
【0026】前記乗算器18では、操舵トルクTとモー
タ回転速度ωを入力する回転速度対応ゲイン演算回路1
7により演算された回転速度対応ゲインKω1と、車速
Vを入力する車速対応電流演算回路19により演算され
た車速対応電流iωFとを乗算することで復元制御電流
が演算される。この復元制御電流iは、加算器2
0に出力される。
【0027】前記加算器20では、転舵時アシスト制御
での電流指令0と復元制御電流iが加算されて電流指
令1が求められる。この電流指令1は、モータ5に対し
て出力される。
【0028】図3は回転速度対応ゲイン演算回路17で
の回転速度対応ゲインKω1の設定を表す図である。モ
ータ回転速度ωがω≦−ω1(モータ回転方向が左方
向)であり、かつ、操舵トルクTが右(T=0を含む)
であるときには、回転速度対応ゲインKω1は、Kω1
=1に設定される。モータ回転速度ωがω≦−ω1(モ
ータ回転方向が左方向)であり、かつ、操舵トルクTが
左(T=0を含む)であるときには、回転速度対応ゲイ
ンKω1は、T=0の時にKω1=1に設定され、操舵
トルクTが左方向に大きくなるほど回転速度対応ゲイン
ω1は小さな値とされる。モータ回転速度ωが−ω1
<ω<ω1の時、すなわち、回転速度不感領域では、操
舵トルクTが左であろうと右であろうと回転速度対応ゲ
インKω1=0に設定される。モータ回転速度ωがω1
≦ω(モータ回転方向が右方向)であり、かつ、操舵ト
ルクTが右(T=0を含む)であるときには、T=0の
時にKω1=1に設定され、操舵トルクTが右方向に大
きくなるほど回転速度対応ゲインKω1は小さな値とさ
れる。モータ回転速度ωがω1≦ω(モータ回転方向が
右方向)であり、かつ、操舵トルクTが左(T=0を含
む)であるときには、回転速度対応ゲインKω1は、K
ω1=1に設定される。
【0029】次に、作用を説明する。 [モータアシスト制御処理]図4は第1実施例のコント
ロールユニット7で行われるモータアシスト制御処理の
流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについ
て説明する。
【0030】ステップ101では、操舵トルクT、モー
タ回転速度ω、車速Vが読み込まれる。
【0031】ステップ102では、各センサ信号に基づ
き、図2の微分演算回路10〜加減算器16において電
流指令値0が算出される。
【0032】ステップ103では、読み込まれたモータ
回転速度ωと操舵トルクTに基づいて回転速度対応ゲイ
ンKω1が算出される(図3参照)。
【0033】ステップ104では、車速Vに基づいて回
転速度復元制御電流iωFが算出される。ここで、車速
対応電流iωFは、図2の車速対応電流演算部19の車
速対応電流特性図に示すように、車速VがゼロからV0
までは徐々に上昇し、車速VがV0からV1までは一定
値とし、車速VがV1を超えるとゼロまで徐々に低下す
る特性で与えられる。
【0034】ステップ105では、復元制御電流i
以下の式により算出される。 i=Kω1×iωF ステップ106では、電流指令1が、電流指令1=電流
指令0+復元制御電流iの式を用いて算出され、電流
指令1に基づいてモータ電流が制御される。
【0035】[モータアシスト制御作用]まず、例え
ば、直進走行時等でハンドル1をほぼ保舵状態にしてい
るときは、モータ回転速度ωが−ω1<ω<ω1の図3
の,の領域となり、この領域は回転速度不感領域と
して回転速度対応ゲインKω1=0に設定され、復元制
御は働かない。つまり、運転者が最も操舵トルクの変化
に敏感であるハンドル保舵状態においては、復元制御が
行われることによる操舵違和感が防止される。
【0036】次に、例えば、高速道路のインターチェン
ジを旋回しながら加速して本線に合流する場合のよう
に、操舵トルクTによる旋回後、セルフアライニングト
ルクによりハンドル1が中立位置に戻る場合は、モータ
回転方向と操舵トルクTの方向が互いに逆方向の図3の
,の領域となり、回転速度対応ゲインKω1=1に
設定される。このとき、ステアリングシャフト8に入力
される操舵トルクTは極めて小さく、操舵トルクT<不
感帯トルクT。となるため、アシスト電流である電流指
令0はほぼゼロとなるが、復元制御電流iは、モータ
回転速度ωと車速Vにより与えられる。つまり、セルフ
アライニングトルクによりハンドル1が中立位置に戻る
手放し戻し操舵時には、アシスト力を増大させる復元制
御が働くことでハンドル戻り性能が向上する。
【0037】次に、低μ路または乗員が少ない車両での
ハンドル戻し操舵時には、モータ回転方向と操舵トルク
Tの方向が互いに同方向の図3の,の領域となり、
モータ回転速度ωと操舵トルクTに基づいて回転速度対
応ゲインKω1が設定される。このとき、ステアリング
シャフト8に入力される操舵トルクTは、図5に示すよ
うに、小さな勾配で徐々に上昇するため、モータ回転速
度ωがω1となる時点t1で、例えば、回転速度対応ゲ
インKω1=1というように大きな値に設定され、復元
制御が働く。そして、検出される操舵トルクTが不感帯
トルクT。よりも大きくなる時点t2で、アシストトル
クであるトルク対応電流i+が操舵トルクTの大きさ
により与えられるが、その一方で、操舵トルクTが不感
帯トルクT。よりも大きくなることで、回転速度対応ゲ
インKω1が、操舵トルクTが大きくなるほど小さな値
とされ、復元制御電流iは徐々に低下してゼロとな
る。つまり、低μ路走行時や乗員が少ない車両での走行
時等において、復元制御のON・OFFが無く、操舵ト
ルクTが滑らかになる。
【0038】次に、高μ路または乗員が多い車両でのハ
ンドル戻し操舵時には、モータ回転方向と操舵トルクT
の方向が互いに同方向の図3の,の領域となり、モ
ータ回転速度ωと操舵トルクTに基づいて回転速度対応
ゲインKω1が設定される。このとき、ステアリングシ
ャフト8に入力される操舵トルクTは、例えば、図11
(B)に示すように、大きな勾配で上昇する。このた
め、戻し操舵開始から短時間で検出される操舵トルクT
が不感帯トルクT。よりも大きくなり、アシスト電流で
ある電流指令0は、操舵トルクTや車速Vにより与えら
れることになるが、モータ回転速度ωがω1となった時
点では、既に操舵トルクTが大きな値となっていること
で、回転速度対応ゲインKω1がほぼゼロとなり、復元
制御は働かないことになる。つまり、高μ路または乗員
が多い車両でのハンドル戻し操舵でハンドルを中立位置
に戻すときは、復元制御は働かずアシスト制御による電
流指令0のみがモータ2に印加されることで、操舵の途
中で復元制御電流iが加わることによる操舵違和感
(抜け感)の発生が防止される。
【0039】次に、効果を説明する。
【0040】(1) 運転者が操舵トルクを使ってハンドル
1を中立位置に戻すときは、ハンドル1を戻す操舵トル
クTの増加に応じて復元制御電流iが徐々に低下する
復元制御構成としたため、低μ路走行時や乗員が少ない
車両での走行時等において、復元制御のON・OFFが
無く、操舵トルクTが滑らかになり、操舵トルクTが不
連続で変動することにより運転者に与える違和感を解消
することができる。
【0041】(2) 復元制御を行う手段を、モータ回転速
度ωと操舵トルクTに基づいて回転速度対応ゲインK
ω1を演算する回転速度対応ゲイン演算回路17と、車
速Vに基づいて車速対応電流iωFを演算する車速対応
電流演算回路19と、演算された回転速度対応ゲインK
ω1と車速対応電流iωFを掛け合わせることで復元制
御電流iを演算する乗算器18により構成したため、
操舵トルク対応の復元制御電流iを求める処理を回転
速度対応ゲインKω1の演算処理に含めた簡単な演算処
理としながら、上記(1)の効果を得ることができる。
【0042】(3) 回転速度対応ゲイン演算回路17を、
モータ回転方向と同一方向に操舵トルクTが発生してい
るとき、モータ回転速度ωの絶対値が第1設定値ω1未
満の領域を、回転速度不感帯領域として、復元制御電流
をゼロとしたため、ハンドル保舵状態等での走行時
に操舵違和感を防止することができる。
【0043】(第2実施例)第2実施例は、第1実施例
の回転速度対応ゲイン演算回路17に代え、図6に示す
回転速度対応ゲイン演算回路27とした例である。すな
わち、第2実施例の回転速度対応ゲイン演算回路27
は、モータ回転方向と同一方向に操舵トルクTが発生し
ているとき、モータ回転速度ωの絶対値が第1設定値ω
1未満と第2設定値ω2を超える領域では、回転速度対応
ゲインKω1をゼロと演算し、モータ回転速度ωの絶対
値が第1設定値ω1以上で第2設定値ω2以下の領域で
は、操舵トルクTがゼロの時を最大値1とし操舵トルク
Tが大きくなるほど回転速度対応ゲインKω1を小さな
値と演算する回路としている。なお、他の構成は第1実
施例と同様であるので、図示並びに説明を省略する。
【0044】次に、作用を説明する。
【0045】[モータアシスト制御処理]図7は第2実
施例のコントロールユニット7で行われるモータアシス
ト制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ス
テップについて説明する。まず、ステップ101,10
2,104,105,106は第1実施例の図4の対応
するステップと同様であるので説明を省略する。
【0046】ステップ203では、読み込まれたモータ
回転速度ωと操舵トルクTに基づいて、第2実施例の回
転速度対応ゲイン演算回路27において、ステップ枠内
に記載されたゲイン特性にしたがって、回転速度対応ゲ
インKω1が算出される。
【0047】[モータアシスト制御作用]例えば、走行
中に突起乗り上げ等により急激にモータ回転速度ωが上
昇するようなときには、モータ回転速度ωが、−ω2>
ω、または、ω>ω2となり、この領域は回転速度不感
領域として回転速度対応ゲインKω1=0に設定され、
復元制御は働かない。つまり、走行中に突起乗り上げ等
による急激なモータ回転速度ωの上昇時には、復元制御
を止めることで、ハンドル1の収束性が向上する。すな
わち、例えば、走行中に突起乗り上げをした場合、急激
にモータ回転速度ωが上昇するが、そのような場合、復
元制御を続けると復元制御による操舵トルクTが運転者
によるハンドル操作に対し違和感となることがある。な
お、他のモータアシスト制御作用は第1実施例と同様で
あるので説明を省略する。
【0048】次に、効果を説明する。
【0049】この第2実施例の電動パワーステアリング
制御装置にあっては、第1実施例の(1),(2),(3)の効果
に加え、下記の効果を得ることができる。
【0050】(4) モータ回転速度ωがω2を超える領
域、及び、モータ回転速度ωが−ω2未満の領域におい
ては回転速度対応ゲインKω1=0とし、復元制御を止
める構成としたため、走行中に突起乗り上げをした場合
等においてハンドル1の収束性の向上を図ることができ
る。
【0051】(第3実施例)第3実施例は、第1実施例
の回転速度対応ゲイン演算回路17に代え、図8に示す
回転速度対応ゲイン演算回路37とした例である。すな
わち、第3実施例の回転速度対応ゲイン演算回路37
は、モータ回転方向と同一方向に操舵トルクTが発生し
ているとき、モータ回転速度ωの絶対値が第1設定値ω
1未満の領域を回転速度不感帯領域として、回転速度対
応ゲインKω1をゼロと演算し、モータ回転速度ωの絶
対値が第1設定値ω1以上で第2設定値ω2以下の領域で
は、操舵トルクTがゼロの時を最大値1とし操舵トルク
Tが大きくなるほど回転速度対応ゲインKω1を小さな
値と演算し、モータ回転速度ωの絶対値が第2設定値ω
2を超える領域では、モータ回転速度ωの絶対値が大き
くなるほど、また、操舵トルクTが大きくなるほど回転
速度対応ゲインKω1を小さな値に演算する回路として
いる。なお、他の構成は第1実施例と同様であるので、
図示並びに説明を省略する。
【0052】次に、作用を説明する。
【0053】[モータアシスト制御処理]図9は第3実
施例のコントロールユニット7で行われるモータアシス
ト制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ス
テップについて説明する。まず、ステップ101,10
2,104,105,106は第1実施例の図4の対応
するステップと同様であるので説明を省略する。
【0054】ステップ303では、読み込まれたモータ
回転速度ωと操舵トルクTに基づいて、第3実施例の回
転速度対応ゲイン演算回路37において、ステップ枠内
に記載されたゲイン特性にしたがって、回転速度対応ゲ
インKω1が算出される。
【0055】[モータアシスト制御作用]例えば、旋回
から直線走行に移行する際に、加速しながら直線走行に
移行する場合、ハンドル1の回転速度が上昇していく。
そのような場合、復元制御を続けると、ハンドル1の収
束性が悪化する。よって、第2実施例のように、モータ
回転速度ω(=ハンドル回転速度)が高い領域では復元
制御を止める方がよいが、急激に制御を止めると、ハン
ドル1が不自然な動きをする。
【0056】そこで、モータ回転速度ωが、−ω2>
ω、または、ω>ω2となる領域では、モータ回転速度
ωの絶対値が大きくなるほど、また、操舵トルクTが大
きくなるほど回転速度対応ゲインKω1を小さくするこ
とにより、加速しながら旋回から直線走行に移行する場
合等のモータ回転速度ωが上昇するような場合、ハンド
ル1の収束性を確保しながらもハンドル1の不自然な動
きが防止される。なお、他のモータアシスト制御作用は
第1実施例と同様であるので説明を省略する。
【0057】次に、効果を説明する。
【0058】この第3実施例の電動パワーステアリング
制御装置にあっては、第1実施例の(1),(2),(3)の効果
に加え、下記の効果を得ることができる。
【0059】(5) モータ回転速度ωがω2を超える領
域、及び、モータ回転速度ωが−ω2未満の領域におい
ては、モータ回転速度ωと操舵トルクTの上昇に応じて
回転速度対応ゲインKω1を低下させ、徐々に復元制御
を弱める構成としたため、加速しながら旋回から直進走
行に移行するような場合等でモータ回転速度ωが上昇す
るような場合、ハンドル1の収束性を確保しながら、ハ
ンドル1の不自然な動きを防止することができる。
【0060】(他の実施例)以上、本発明の電動パワー
ステアリング制御装置を第1実施例〜第3実施例に基づ
き説明してきたが、具体的な構成については、これらの
実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請
求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や
追加等は許容される。
【0061】第1〜第3実施例では、回転速度対応ゲイ
ン演算回路17,27,37において、回転速度対応ゲ
インKω1の設定により、ハンドル1を中立位置に戻す
操舵トルクTの増加に応じて復元制御電流iを徐々に
低下させる手段の例を示したが、例えば、モータ回転速
度のみに対応して回転速度対応ゲインを演算し、乗算に
より得られた復元制御電流iに対し操舵トルクTによ
り補正を加えることで操舵トルクTの増加に応じて復元
制御電流iを徐々に低下させるようにしても良い。要
するに、ハンドル1を中立位置に戻す操舵トルクTの増
加に応じて復元制御電流iを徐々に低下させる手段で
あれば、様々の手段を採用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の電動パワーステアリング制御装置
を示す全体システム図である。
【図2】第1実施例のコントロールユニット7における
モータアシスト制御内容を表す制御ブロック図である。
【図3】第1実施例の回転速度対応ゲイン演算回路に設
定されている回転速度対応ゲイン特性図である。
【図4】第1実施例のコントロールユニット7で行われ
るモータアシスト制御処理の流れを示すフローチャート
である。
【図5】第1実施例の電動パワーステアリング制御装置
で低μ路走行時や乗員が少ない車両での走行時における
モータアシスト制御作用を示すタイムチャートである。
【図6】第2実施例のコントロールユニット7における
モータアシスト制御内容を表す制御ブロック図である。
【図7】第2実施例のコントロールユニット7で行われ
るモータアシスト制御処理の流れを示すフローチャート
である。
【図8】第3実施例のコントロールユニット7における
モータアシスト制御内容を表す制御ブロック図である。
【図9】第3実施例のコントロールユニット7で行われ
るモータアシスト制御処理の流れを示すフローチャート
である。
【図10】従来のモータアシスト制御における抜け感を
表すタイムチャートである。
【図11】先行技術のモータアシスト制御における操舵
トルクが不連続となることを表すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1 ハンドル 2 操舵トルクセンサ(操舵トルク検出手段) 3 減速機 4 ラック&ピニオン 5 モータ 6 モータ回転速度センサ(回転速度検出手段) 7 コントロールユニット 8 ステアリングシャフト 9 車速センサ(車速検出手段) 10 操舵トルク微分器 11,15 乗算器 12 ゲイン演算回路 13 トルク対応電流演算回路 14 ゲイン演算回路 16,20 加算器 17,27,37 回転速度対応ゲイン演算回路(回転
速度対応ゲイン演算部) 18 復元制御電流演算回路(復元制御電流演算部) 19 車速対応電流演算回路(車速対応電流演算部)
フロントページの続き (72)発明者 福山 雄一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC08 DA15 DA23 DA63 DA64 DC03 DD05 DD17 EA01 EC23 GG01 3D033 CA03 CA13 CA16 CA21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵系に連結され、操舵補助トルクを発
    生するモータと、 運転者の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 モータ又はハンドルの回転速度を検出する回転速度検出
    手段と、 操舵トルク検出値と車速検出値を含む入力情報によって
    モータ又はハンドルの回転方向と同一方向にモータのト
    ルクを発生させるアシスト電流が決められる転舵時アシ
    スト制御手段と、 ハンドル戻し時、モータ又はハンドルの回転速度検出値
    と車速検出値によりモータ又はハンドルの回転方向と同
    一方向にモータのトルクを発生させる復元制御電流が決
    められる復元制御手段と、 前記アシスト電流と前記復元制御電流を加算し、この値
    を最終電流値としてモータに出力するモータ電流出力手
    段と、を備えた電動パワーステアリング制御装置におい
    て、 前記復元制御手段を、ハンドルを戻す操舵トルクの増加
    に対応して、復元制御電流を減少するように変化させる
    手段としたことを特徴とする電動パワーステアリング制
    御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電動パワーステアリン
    グ制御装置において、 前記復元制御手段は、モータ又はハンドルの回転速度検
    出値に基づいて回転速度対応ゲインを演算する回転速度
    対応ゲイン演算部と、車速検出値に基づいて車速対応電
    流を演算する車速対応電流演算部と、演算された回転速
    度対応ゲインと車速対応電流を掛け合わせることで復元
    制御電流を演算する復元制御電流演算部とを有する手段
    であり、 前記回転速度対応ゲイン演算部を、モータ又はハンドル
    の回転方向と同一方向に操舵トルクが発生していると
    き、回転速度検出値の絶対値が第1設定値未満の領域で
    は、回転速度対応ゲインをゼロとし、回転速度検出値の
    絶対値が第1設定値以上の領域では、操舵トルク検出値
    ゼロの時を最大値とし操舵トルク検出値が大きくなるほ
    ど回転速度対応ゲインを小さな値とする演算部としたこ
    とを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電動パワーステアリン
    グ制御装置において、 前記復元制御手段は、モータ又はハンドルの回転速度検
    出値に基づいて回転速度対応ゲインを演算する回転速度
    対応ゲイン演算部と、車速検出値に基づいて車速対応電
    流を演算する車速対応電流演算部と、演算された回転速
    度対応ゲインと車速対応電流を掛け合わせることで復元
    制御電流を演算する復元制御電流演算部とを有する手段
    であり、 前記回転速度対応ゲイン演算部を、モータ又はハンドル
    の回転方向と同一方向に操舵トルクが発生していると
    き、回転速度検出値の絶対値が第1設定値未満と第2設
    定値を超える領域では、回転速度対応ゲインをゼロと
    し、回転速度検出値の絶対値が第1設定値以上で第2設
    定値以下の領域では、操舵トルク検出値ゼロの時を最大
    値とし操舵トルク検出値が大きくなるほど回転速度対応
    ゲインを小さな値とする演算部としたことを特徴とする
    電動パワーステアリング制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電動パワーステアリン
    グ制御装置において、 前記復元制御手段は、モータ又はハンドルの回転速度検
    出値に基づいて回転速度対応ゲインを演算する回転速度
    対応ゲイン演算部と、車速検出値に基づいて車速対応電
    流を演算する車速対応電流演算部と、演算された回転速
    度対応ゲインと車速対応電流を掛け合わせることで復元
    制御電流を演算する復元制御電流演算部とを有する手段
    であり、 前記回転速度対応ゲイン演算部を、モータ又はハンドル
    の回転方向と同一方向に操舵トルクが発生していると
    き、回転速度検出値の絶対値が第1設定値未満の領域で
    は、回転速度対応ゲインをゼロとし、回転速度検出値の
    絶対値が第1設定値以上で第2設定値以下の領域では、
    操舵トルク検出値ゼロの時を最大値とし操舵トルク検出
    値が大きくなるほど回転速度対応ゲインを小さな値と
    し、回転速度検出値の絶対値が第2設定値を超える領域
    では、回転速度検出値の絶対値が大きくなるほど、ま
    た、操舵トルク検出値が大きくなるほど回転速度対応ゲ
    インを小さな値とする演算部としたことを特徴とする電
    動パワーステアリング制御装置。
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