JPH01175569A - 動力舵取装置 - Google Patents
動力舵取装置Info
- Publication number
- JPH01175569A JPH01175569A JP62332135A JP33213587A JPH01175569A JP H01175569 A JPH01175569 A JP H01175569A JP 62332135 A JP62332135 A JP 62332135A JP 33213587 A JP33213587 A JP 33213587A JP H01175569 A JPH01175569 A JP H01175569A
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- steering
- force
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- assist force
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Links
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 20
- 238000010248 power generation Methods 0.000 claims description 7
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 abstract description 11
- 238000000034 method Methods 0.000 description 27
- 230000008569 process Effects 0.000 description 18
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
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- 230000006870 function Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、電動機等のアクチュエータによって操舵補
助力及び戻し補助力をステアリング機構に付与し、操作
力の軽減を図る動力舵取装置に関する。
助力及び戻し補助力をステアリング機構に付与し、操作
力の軽減を図る動力舵取装置に関する。
従来の動力舵取装置としては、例えば、特開昭59−1
95470号公報に記載されたものが知られている。
95470号公報に記載されたものが知られている。
この従来技術は、ステアリング機構の一部にハンドル操
作力を軽減するための動力発生機構及びこの動力発生機
構を制御する制御部を装備し、この動力発生機構のアク
チュエータとしての電動モータの駆動を操舵情報に応じ
て適宜制御するように構成されている。具体的には、ス
テアリングシャフトの一部に設けられた操舵トルク検出
器からの検出信号に基づきアシスト電流I’T(操舵補
助力目標値)を演算すると共に、同じくステアリングシ
ャフトの一部に設けられた操舵角検出器からの検出信号
に基づいてステアリング機構を直進状態に戻すよう作用
するアシスト補正電流IA (戻し補助力目標値)を
演算し、これらを加算(IT+I^)することによりモ
ータ駆動電流■ (指令値)を演算し、これをモータに
通電させるようにしている。
作力を軽減するための動力発生機構及びこの動力発生機
構を制御する制御部を装備し、この動力発生機構のアク
チュエータとしての電動モータの駆動を操舵情報に応じ
て適宜制御するように構成されている。具体的には、ス
テアリングシャフトの一部に設けられた操舵トルク検出
器からの検出信号に基づきアシスト電流I’T(操舵補
助力目標値)を演算すると共に、同じくステアリングシ
ャフトの一部に設けられた操舵角検出器からの検出信号
に基づいてステアリング機構を直進状態に戻すよう作用
するアシスト補正電流IA (戻し補助力目標値)を
演算し、これらを加算(IT+I^)することによりモ
ータ駆動電流■ (指令値)を演算し、これをモータに
通電させるようにしている。
これによって、ステアリングホイールを操舵する際の操
舵補助力を、直進状態に対応する中立位置へ戻す際の戻
し補助力に応じて補正している。
舵補助力を、直進状態に対応する中立位置へ戻す際の戻
し補助力に応じて補正している。
ここで、モータ駆動電流Iが正の場合はステアリングホ
イールの右操舵方向アシストを示し、負の場合は左操舵
方向アシストを示す。
イールの右操舵方向アシストを示し、負の場合は左操舵
方向アシストを示す。
しかしながら、上記従来技術にあっては、ステアリング
機構に付与される操舵力の検出値と、このステアリング
機構の操舵角の検出値とに基づいて操舵補助力を決定す
るような構成となっていたため、路面の摩擦状態が変化
した場合に、前記操舵力の検出値は路面の摩擦状態に応
じて変化をするが、前記操舵角の検出値は路面の摩擦状
態の影響を受けないので、両横出値間にアンバランスが
生じ、的確な操舵補助力制御を行えなくなり、操舵時に
違和感が生じるという問題点があった。
機構に付与される操舵力の検出値と、このステアリング
機構の操舵角の検出値とに基づいて操舵補助力を決定す
るような構成となっていたため、路面の摩擦状態が変化
した場合に、前記操舵力の検出値は路面の摩擦状態に応
じて変化をするが、前記操舵角の検出値は路面の摩擦状
態の影響を受けないので、両横出値間にアンバランスが
生じ、的確な操舵補助力制御を行えなくなり、操舵時に
違和感が生じるという問題点があった。
例えば、低摩擦状態の路面において、ステアリングを中
立位置に向けて移動させると、通常の摩擦状態の路面の
場合よりも早く移動するようになるから、操舵操作に違
和感が生じると共に、安全性も損なわれるということが
あった。
立位置に向けて移動させると、通常の摩擦状態の路面の
場合よりも早く移動するようになるから、操舵操作に違
和感が生じると共に、安全性も損なわれるということが
あった。
この発明は、このような従来の問題点に着目してなされ
たものであり、ステアリングホイールに加えられた操舵
力に対応した操舵方向の操舵補助力目標値と、ステアリ
ングホイールの操舵角と路面の摩擦状態とに対応した戻
し方向の戻し補助力目標値を各々設定し、操舵補助力目
標値と戻し補助力目標値とに基づいて指令値を演算する
ことにより、上記問題点を解決することを目的としてい
る。
たものであり、ステアリングホイールに加えられた操舵
力に対応した操舵方向の操舵補助力目標値と、ステアリ
ングホイールの操舵角と路面の摩擦状態とに対応した戻
し方向の戻し補助力目標値を各々設定し、操舵補助力目
標値と戻し補助力目標値とに基づいて指令値を演算する
ことにより、上記問題点を解決することを目的としてい
る。
上記目的を達成するため、この発明は、第1図の基本構
成図に示すように、ステアリングホイールを含むステア
リング機構と、所定の指令値に応じて駆動されるアクチ
ュエータによって前記ステアリング機構に操舵補助力及
び戻し補助力を付与する動力発生機構とを備えた動力舵
取装置において、前記ステアリングホイールに加えられ
た操舵力を検出する操舵力検出手段と、この操舵力検出
手段による操舵力に対応した操舵方向の操舵補助力目標
値を設定する操舵補助力目標値設定手段と、前記ステア
リングホイールの操舵角を検出する操舵角検出手段と、
走行路面の摩擦状態を検出する摩擦状態検出手段と、前
記操舵角検出手段による操舵角と前記摩擦状態検出手段
の検出値とに基づいて中立位置への戻し方向の戻し補助
力目標値を設定する戻し補助力目標値設定手段と、前記
操舵補助力目標値と前記戻し補助力目標値とに基づいて
前記指令値を演算する指令値演算手段と、を備えたこと
を特徴としている。
成図に示すように、ステアリングホイールを含むステア
リング機構と、所定の指令値に応じて駆動されるアクチ
ュエータによって前記ステアリング機構に操舵補助力及
び戻し補助力を付与する動力発生機構とを備えた動力舵
取装置において、前記ステアリングホイールに加えられ
た操舵力を検出する操舵力検出手段と、この操舵力検出
手段による操舵力に対応した操舵方向の操舵補助力目標
値を設定する操舵補助力目標値設定手段と、前記ステア
リングホイールの操舵角を検出する操舵角検出手段と、
走行路面の摩擦状態を検出する摩擦状態検出手段と、前
記操舵角検出手段による操舵角と前記摩擦状態検出手段
の検出値とに基づいて中立位置への戻し方向の戻し補助
力目標値を設定する戻し補助力目標値設定手段と、前記
操舵補助力目標値と前記戻し補助力目標値とに基づいて
前記指令値を演算する指令値演算手段と、を備えたこと
を特徴としている。
この発明では、ステアリングホイールに加えられた操舵
力は操舵力検出手段によって検出され、その操舵力に対
応した操舵方向の操舵補助力目標値が操舵補助力目標値
設定手段によって設定される。また、ステアリングホイ
ールの操舵角は操舵角検出手段によって検出されると共
に、摩擦状態検出手段により路面の摩擦状態が検出され
、その操舵角と路面の摩擦状態とに対応した中立位置へ
の戻し方向の戻し補助力目標値が戻し補助力目標値設定
手段によって設定される。
力は操舵力検出手段によって検出され、その操舵力に対
応した操舵方向の操舵補助力目標値が操舵補助力目標値
設定手段によって設定される。また、ステアリングホイ
ールの操舵角は操舵角検出手段によって検出されると共
に、摩擦状態検出手段により路面の摩擦状態が検出され
、その操舵角と路面の摩擦状態とに対応した中立位置へ
の戻し方向の戻し補助力目標値が戻し補助力目標値設定
手段によって設定される。
そして、指令値演算手段で操舵補助力目標値と戻し補助
力目標値とに基づいて、アクチュエータを制御するため
の指令値を演算する。
力目標値とに基づいて、アクチュエータを制御するため
の指令値を演算する。
このように、アクチュエータを制御することにより、路
面の摩擦状態がどのような場合であっても、その摩擦状
態が操舵補助力目標値及び戻し補助力目標値に加味され
ているため、これら両目標値間のアンバランスがなくな
り的確な操舵補助力制御を行うことができるから、違和
感のない操舵操作が行われると共に、低摩擦状態の路面
でもステアリングが早く移動するようなことは防止され
て安全性も向上する。
面の摩擦状態がどのような場合であっても、その摩擦状
態が操舵補助力目標値及び戻し補助力目標値に加味され
ているため、これら両目標値間のアンバランスがなくな
り的確な操舵補助力制御を行うことができるから、違和
感のない操舵操作が行われると共に、低摩擦状態の路面
でもステアリングが早く移動するようなことは防止され
て安全性も向上する。
助力目標値に加味されているため、これら両目標値間の
アンバランスがなくなり的確な操舵補助力制御を行うこ
とができるから、違和感のない操舵操作が行われると共
に、低摩擦状態の路面でもステアリングが早く移動する
ようなことは防止されて安全性も向上する。
アンバランスがなくなり的確な操舵補助力制御を行うこ
とができるから、違和感のない操舵操作が行われると共
に、低摩擦状態の路面でもステアリングが早く移動する
ようなことは防止されて安全性も向上する。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図乃至第8図は、この発明の一実施例を示す図であ
る。
る。
まず、第2図において、1はステアリングシャフトを示
し、このステアリングシャフト1は、自在継手2を介し
て連結されたアッパシャツ1−IAとロアシャフトIB
とから構成されている。この内、アッパシャツ)IAの
上端部は操作用のステアリングホイール3が固設されて
おり、また、ロアシャフトIBの下端部は自在継手4を
介してピニオンシャフト5に連結されている。このピニ
オンシャフト5の下端部にはビニオン5Aが形成されて
おり、このピニオン5Aが、ステアリングギヤボックス
(図示せず)内に横設されたラック軸6のラック6Aに
噛合されるようになっている。
し、このステアリングシャフト1は、自在継手2を介し
て連結されたアッパシャツ1−IAとロアシャフトIB
とから構成されている。この内、アッパシャツ)IAの
上端部は操作用のステアリングホイール3が固設されて
おり、また、ロアシャフトIBの下端部は自在継手4を
介してピニオンシャフト5に連結されている。このピニ
オンシャフト5の下端部にはビニオン5Aが形成されて
おり、このピニオン5Aが、ステアリングギヤボックス
(図示せず)内に横設されたラック軸6のラック6Aに
噛合されるようになっている。
またラック軸6の両端には、タイロッド7 (第2図で
は、一方のみを示す)が各々揺動可能に連結されており
、各タイロッド7の外端には、操舵輪としての前輪8を
回転自在に支持するナックル9が連結されている。
は、一方のみを示す)が各々揺動可能に連結されており
、各タイロッド7の外端には、操舵輪としての前輪8を
回転自在に支持するナックル9が連結されている。
ここで、上記ステアリングホイール3、ステアリングシ
ャフト1、自在継手2.4、ピニオンシャフト5、ラッ
ク軸6、タイロッド7、及びナックル9等によってステ
アリング機構10が構成されている。
ャフト1、自在継手2.4、ピニオンシャフト5、ラッ
ク軸6、タイロッド7、及びナックル9等によってステ
アリング機構10が構成されている。
また、前記ピニオンシャフト5は、減速ギヤ部15を介
して、後述する動力発生機構16のアクチュエータとし
てのモータ17の回転軸17Aに連結されている。これ
を詳述すると、減速ギヤ部15は、ケーシング15A内
で相互に噛合する駆動ギヤ15Bと従動ギヤ15Cとか
ら成り、従動ギヤ15Gが前記ピニオンシャフト5に固
設されると共に、駆動ギヤ15Bがモータ17の回転軸
17Aに固設されている。また、モータ17として、本
実施例では、直流サーボモータが搭載されており、この
モータ17の回転が後述するコントローラ22によって
制御されるとともに、その回転力が減速ギヤ部15を介
してステアリング機構10に伝達される。そして、これ
によって、ステアリングホイール3に対する操舵時には
操舵補助トルクが、またステアリングホイール3の中立
位置への復元時には戻し補助トルクがモータ17からス
テアリング機構10に付与されるようになっている。
して、後述する動力発生機構16のアクチュエータとし
てのモータ17の回転軸17Aに連結されている。これ
を詳述すると、減速ギヤ部15は、ケーシング15A内
で相互に噛合する駆動ギヤ15Bと従動ギヤ15Cとか
ら成り、従動ギヤ15Gが前記ピニオンシャフト5に固
設されると共に、駆動ギヤ15Bがモータ17の回転軸
17Aに固設されている。また、モータ17として、本
実施例では、直流サーボモータが搭載されており、この
モータ17の回転が後述するコントローラ22によって
制御されるとともに、その回転力が減速ギヤ部15を介
してステアリング機構10に伝達される。そして、これ
によって、ステアリングホイール3に対する操舵時には
操舵補助トルクが、またステアリングホイール3の中立
位置への復元時には戻し補助トルクがモータ17からス
テアリング機構10に付与されるようになっている。
ここで、モータエフ及び減速ギヤ部15によって、動力
発生機構16が構成されている。
発生機構16が構成されている。
また、前記ステアリングシャフト1には、操舵トルクセ
ンサ20及び操舵角センサ21が装備されている。この
内、操舵トルクセンサ2oは、本実施例ではストレイン
ゲージで構成され、ステアリングホイール3を転舵操作
することによりステアリングシャフト1に生じる捩れを
検出し、この捩れの大きさに対応したアナログ電圧から
なる操舵トルク信号ATを後述するコントローラ22に
出力する。一方、操舵角センサは21は、本実施例では
ステアリングシャフト1に装着されたスリット付円板と
そのスリットに対向する2組の検出子を有するフォトカ
プラとからなる回転検出器で構成され、ステアリングシ
ャフト1の回転方向及び回転数に対応するパルス信号で
なる操舵角信号Dθをコントローラ22に出力する。
ンサ20及び操舵角センサ21が装備されている。この
内、操舵トルクセンサ2oは、本実施例ではストレイン
ゲージで構成され、ステアリングホイール3を転舵操作
することによりステアリングシャフト1に生じる捩れを
検出し、この捩れの大きさに対応したアナログ電圧から
なる操舵トルク信号ATを後述するコントローラ22に
出力する。一方、操舵角センサは21は、本実施例では
ステアリングシャフト1に装着されたスリット付円板と
そのスリットに対向する2組の検出子を有するフォトカ
プラとからなる回転検出器で構成され、ステアリングシ
ャフト1の回転方向及び回転数に対応するパルス信号で
なる操舵角信号Dθをコントローラ22に出力する。
また、車両の所定位置には、車速を検出するための車速
センサ23aが配設されている。この車速センサ23a
は、本実施例では変速機の出力軸の回転数を検出し、こ
れに対応した周期のパルス信号でなる車速信号DVをコ
ントローラ22に出力する。
センサ23aが配設されている。この車速センサ23a
は、本実施例では変速機の出力軸の回転数を検出し、こ
れに対応した周期のパルス信号でなる車速信号DVをコ
ントローラ22に出力する。
更に、前輪の車輪速を検出するための車輪速センサ23
bと、後輪の車輪速を検出するための車輪速センサ23
cとが、各車輪の車輪速を検出できる所定の位置に配設
されていて、夫々の車輪速信号DNI 、DN2をコン
トローラ22に出力する。
bと、後輪の車輪速を検出するための車輪速センサ23
cとが、各車輪の車輪速を検出できる所定の位置に配設
されていて、夫々の車輪速信号DNI 、DN2をコン
トローラ22に出力する。
また更に、前記コントローラ22は、制御用のマイクロ
コンピュータ25と、このマイクロコンピュータ25に
入力する操舵トルク信号ATをデジタル量に変換するA
/D変換器26と、マイクロコンピュータ25からのデ
ジタル量の制御信号C5に基づいて前記モータ17に指
令値としてのモータ駆動電流■を供給する駆動回路27
とを有して構成されている。即ち、駆動回路27は、入
力する制御信号C8に対応して、ステアリング機構10
を右又は左操舵方向へ、指令された回転トルクをもって
転舵させることができるモータ駆動電流Iを出力するよ
うに構成されている。
コンピュータ25と、このマイクロコンピュータ25に
入力する操舵トルク信号ATをデジタル量に変換するA
/D変換器26と、マイクロコンピュータ25からのデ
ジタル量の制御信号C5に基づいて前記モータ17に指
令値としてのモータ駆動電流■を供給する駆動回路27
とを有して構成されている。即ち、駆動回路27は、入
力する制御信号C8に対応して、ステアリング機構10
を右又は左操舵方向へ、指令された回転トルクをもって
転舵させることができるモータ駆動電流Iを出力するよ
うに構成されている。
この内、マイクロコンピュータ25は、すくなくともイ
ンターフェイス回路30と演算処理装置31とRAM、
ROM等からなる記憶装置32とを含んで構成され、イ
ンターフェイス回路30はI10ボート等から構成され
ている。
ンターフェイス回路30と演算処理装置31とRAM、
ROM等からなる記憶装置32とを含んで構成され、イ
ンターフェイス回路30はI10ボート等から構成され
ている。
また、演算処理装置31は、インターフェイス回路30
を介して前述した操舵トルク信号DT。
を介して前述した操舵トルク信号DT。
操舵角信号Dθ、車速信号DV、前車輪速信号DN1及
び後車輪速信号DN2を順次読み込み、これらに対応す
る操舵トルクT、操舵角θ、車速V。
び後車輪速信号DN2を順次読み込み、これらに対応す
る操舵トルクT、操舵角θ、車速V。
前車輪速N1及び後車輪速N2を算出し、これらの各デ
ータに基づいて後述する演算その他の処理を行う。一方
、記憶装置32は、演算処理装置31の実行に必要な所
定プログラム、固定データ、及び第6図、第7図に示す
特性曲線に対応した記憶テーブル等を予め格納している
とともに、演算処理装置31の処理結果を逐次記憶可能
になっている。
ータに基づいて後述する演算その他の処理を行う。一方
、記憶装置32は、演算処理装置31の実行に必要な所
定プログラム、固定データ、及び第6図、第7図に示す
特性曲線に対応した記憶テーブル等を予め格納している
とともに、演算処理装置31の処理結果を逐次記憶可能
になっている。
次に、本実施例の動作について説明する。
車両のイグニッションスイッチがオン状態になると、本
装置も起動する。これによって、操舵トルクセンサ20
.操舵角センサ21.車速センサ23a、前車輪速セン
サ23b、後車輪速センサ23cも検出を開始し、各検
出データがコントローラ22に供給される。
装置も起動する。これによって、操舵トルクセンサ20
.操舵角センサ21.車速センサ23a、前車輪速セン
サ23b、後車輪速センサ23cも検出を開始し、各検
出データがコントローラ22に供給される。
第4図は、コントローラ22のマイクロコンピュータ2
5の内部におけるメインプログラムの処理手順である。
5の内部におけるメインプログラムの処理手順である。
また、第5図は、路面が低摩擦状態であるか否かを判断
するための処理手順であり、これが、本発明における摩
擦状態検出手段に対応している。
するための処理手順であり、これが、本発明における摩
擦状態検出手段に対応している。
まず、演算処理装置31は、第4図のステップ■におい
て、検出された操舵トルク信号DTと、操舵角信号Dθ
と、車速検出信号DVとを読み込み、ステップ■に移行
する。このステップ■では、検出信号DT、Dθ及びD
Vの値に基づいて各々対応する操舵トルク(操舵力)T
、操舵角θ及び車速Vを算出し、ステップ■に移行する
。
て、検出された操舵トルク信号DTと、操舵角信号Dθ
と、車速検出信号DVとを読み込み、ステップ■に移行
する。このステップ■では、検出信号DT、Dθ及びD
Vの値に基づいて各々対応する操舵トルク(操舵力)T
、操舵角θ及び車速Vを算出し、ステップ■に移行する
。
ステップ■では、ステップ■において算出された操舵ト
ルクTの値を記憶装置E32の所定領域に予め格納され
ていた記憶テーブルに照合し、操舵力に対応するアシス
ト電流IT (操作補助力目標値)を設定する。この
場合の操舵トルクTとアシスト電流ITとは第6図に示
すような関係になっていて、車速に応じて、例えば低速
時には実線のような関係を用い、高速時には一点鎖線の
ような関係を用いる。
ルクTの値を記憶装置E32の所定領域に予め格納され
ていた記憶テーブルに照合し、操舵力に対応するアシス
ト電流IT (操作補助力目標値)を設定する。この
場合の操舵トルクTとアシスト電流ITとは第6図に示
すような関係になっていて、車速に応じて、例えば低速
時には実線のような関係を用い、高速時には一点鎖線の
ような関係を用いる。
次いで、ステップ■では、ステップ■において設定され
た操舵角θの値を記憶装置32の所定領域に予め格納さ
れていた記憶テーブルに照合し、操舵角θに対応するア
シスト補正電流IA (戻し補助力目標値)を設定す
る。この場合の操舵角θとアシスト補正電流IAとは、
第7図に示すような関係になっている。
た操舵角θの値を記憶装置32の所定領域に予め格納さ
れていた記憶テーブルに照合し、操舵角θに対応するア
シスト補正電流IA (戻し補助力目標値)を設定す
る。この場合の操舵角θとアシスト補正電流IAとは、
第7図に示すような関係になっている。
次いで、ステップ■に移行して、摩擦状態係数にμを設
定する。本実施例においては、摩擦状態を、通常の状態
と低摩擦状態との二つの場合に分けて、通常の状態の時
にはにμを1に設定する一方、低摩擦状態の時にはにμ
を1以下に設定する。
定する。本実施例においては、摩擦状態を、通常の状態
と低摩擦状態との二つの場合に分けて、通常の状態の時
にはにμを1に設定する一方、低摩擦状態の時にはにμ
を1以下に設定する。
その具体的処理手順を、第5図に従って説明する。
まず、ステップ■aにおいて、上記ステップ■で求めた
アシスト電流ITと、ステップ■で求めたアシスト補正
電流IAとの極性が同一であるか否か、即ち、各電流に
よる補助トルクの働く方向が同方向であるか異方向であ
るかを判定する。つまり、ITとIAとを乗じた値が正
であれば同方向、負であれば異方向と判断される。ここ
でいう同方向とは、具体的には操舵が戻し方向に働いて
いるということである。
アシスト電流ITと、ステップ■で求めたアシスト補正
電流IAとの極性が同一であるか否か、即ち、各電流に
よる補助トルクの働く方向が同方向であるか異方向であ
るかを判定する。つまり、ITとIAとを乗じた値が正
であれば同方向、負であれば異方向と判断される。ここ
でいう同方向とは、具体的には操舵が戻し方向に働いて
いるということである。
そして、ステップ■aで「NO」と判断された時には、
ステップ■bに移行し、車輪速センサ23b、23cか
らの車輪速検出信号DN1.DN2を読み込み、単位時
間当たりのパルス数又はパルス間隔を計測して車輪速を
算出し、これらを車輪速検出値Nl 、N2として、記
憶装置32の所定記憶領域にそれぞれ一時記憶する。
ステップ■bに移行し、車輪速センサ23b、23cか
らの車輪速検出信号DN1.DN2を読み込み、単位時
間当たりのパルス数又はパルス間隔を計測して車輪速を
算出し、これらを車輪速検出値Nl 、N2として、記
憶装置32の所定記憶領域にそれぞれ一時記憶する。
次いで、スーテフプ■Cに移行して、ステップ■bで算
出した車輪速検出値N1及びN2を読み出し、これらの
差値でなる車輪速差ΔN (=N1−N2 )を算出し
、次いでステップ■dに移行して車輪速差ΔNが所定設
定値α以上であるか否かを判定する。この判定は、走行
路面が低摩擦状態であるか否かを判定するものであり、
高摩擦係数の通常の走行路面を走行しているときには、
駆動輪と従動輪との車輪速差ΔNが略一致し、低摩擦係
数の走行路面を走行しているときには、駆動輪に滑りを
生じるので、これ・と従動輪との車輪速差ΔNが所定設
定値αより大きな値となり、従って車輪速差ΔNが所定
設定値α以上であるか否かを判定することにより、走行
路面が低摩擦状態であるか否かを判定することができる
。
出した車輪速検出値N1及びN2を読み出し、これらの
差値でなる車輪速差ΔN (=N1−N2 )を算出し
、次いでステップ■dに移行して車輪速差ΔNが所定設
定値α以上であるか否かを判定する。この判定は、走行
路面が低摩擦状態であるか否かを判定するものであり、
高摩擦係数の通常の走行路面を走行しているときには、
駆動輪と従動輪との車輪速差ΔNが略一致し、低摩擦係
数の走行路面を走行しているときには、駆動輪に滑りを
生じるので、これ・と従動輪との車輪速差ΔNが所定設
定値αより大きな値となり、従って車輪速差ΔNが所定
設定値α以上であるか否かを判定することにより、走行
路面が低摩擦状態であるか否かを判定することができる
。
ステップ■dの判定結果がΔNくαであるときには、高
摩擦係数路面であると判断してステップ■fに移行し、
摩擦状態係数にμを”l”に設定してからサブルーチン
の処理を終了し、ΔN≧αであるときには、ステップ■
eに移行して摩擦状態係数にμを1より小さい値kに設
定してからサブルーチンの処理を終了する。
摩擦係数路面であると判断してステップ■fに移行し、
摩擦状態係数にμを”l”に設定してからサブルーチン
の処理を終了し、ΔN≧αであるときには、ステップ■
eに移行して摩擦状態係数にμを1より小さい値kに設
定してからサブルーチンの処理を終了する。
次いで、ステップ■に移行して、下記の(1)式に基づ
いて、モータ駆動電流■を求める。
いて、モータ駆動電流■を求める。
1 = IT + IA XK/j ・・−・−
・(11このモータ駆動電流Iと操舵トルクTとは、第
8図に示すような関係となる。
・(11このモータ駆動電流Iと操舵トルクTとは、第
8図に示すような関係となる。
そして、ステップ■において、ステップ■で求めたモー
タ駆動電流■を出力して、該ステアリング機構の操舵補
助トルク制御を行う。
タ駆動電流■を出力して、該ステアリング機構の操舵補
助トルク制御を行う。
前記モータ駆動電流■は、操舵力に対応した操舵補助力
目標値と、操舵角と路面の摩擦状態とに対応した戻し補
助力目標値とに基づいて求められているため、路面の摩
擦状態が変化して、例えば低摩擦状態となった場合にお
いても、その摩擦状態を考慮したモータ駆動電流lとす
ることができる。したがって、路面の摩擦状態をも反映
した操舵補助トルク制御を行うことができるから、操舵
操作に違和感が生じることがなく、低摩擦路面等におけ
るステアリングの早すぎる移動も防止されるから、安全
性も向上する。
目標値と、操舵角と路面の摩擦状態とに対応した戻し補
助力目標値とに基づいて求められているため、路面の摩
擦状態が変化して、例えば低摩擦状態となった場合にお
いても、その摩擦状態を考慮したモータ駆動電流lとす
ることができる。したがって、路面の摩擦状態をも反映
した操舵補助トルク制御を行うことができるから、操舵
操作に違和感が生じることがなく、低摩擦路面等におけ
るステアリングの早すぎる移動も防止されるから、安全
性も向上する。
第9図及び第1O図は、本発明の第2実施例を示したも
のである。なお、装置の構成は、前記第1実施例と同様
であるので、構成の説明は省略する。
のである。なお、装置の構成は、前記第1実施例と同様
であるので、構成の説明は省略する。
第9図は、本実施例における、コントローラでの処理手
順を示したものであり、前記第1実施例と同様の処理を
行うステップには、同一の符号を付してその説明を省略
する。
順を示したものであり、前記第1実施例と同様の処理を
行うステップには、同一の符号を付してその説明を省略
する。
即ち、ステップ■乃至ステップ■の処理を経て、ステッ
プ■以降の処理を行う。
プ■以降の処理を行う。
まず、仮に、ステアリングホイール3の操舵方向が直進
状態に相当する中立位置にあるとする。
状態に相当する中立位置にあるとする。
この状態では、第6,7図に示すように、ステップ■及
び■で設定されるアシスト電流IT及びアシスト補正電
流IAO値が各々零であるから、ITooか否かを判断
するステップ■では「NO」となり、またIA >Oか
否かを判断するステップ■ではrNOJとなり、ステッ
プ[相]に移行する。
び■で設定されるアシスト電流IT及びアシスト補正電
流IAO値が各々零であるから、ITooか否かを判断
するステップ■では「NO」となり、またIA >Oか
否かを判断するステップ■ではrNOJとなり、ステッ
プ[相]に移行する。
ステップ[相]では、l IT l>l IA l
か否かを判断し、当該ステアリング状態では「NO」と
なり、次いでステップ0に移行する。このステップ0で
は、演算処理装置31は、モータ駆動電流I (指令値
)の値にアシスト補正電流■^ (=O)に摩擦状態係
数にμを乗じた値をセットし、ステップ■に移行する。
か否かを判断し、当該ステアリング状態では「NO」と
なり、次いでステップ0に移行する。このステップ0で
は、演算処理装置31は、モータ駆動電流I (指令値
)の値にアシスト補正電流■^ (=O)に摩擦状態係
数にμを乗じた値をセットし、ステップ■に移行する。
ステップ■では、モータ駆動電流lに相当した制御信号
CSが駆動回路27に出力される処理がなされるが、こ
の場合1−0であるので、結局モータ17が回転しない
こととなり、ステアリング機構10に対する補助力は零
となる。
CSが駆動回路27に出力される処理がなされるが、こ
の場合1−0であるので、結局モータ17が回転しない
こととなり、ステアリング機構10に対する補助力は零
となる。
また、上述の中立状態から例えば右切りに操舵する場合
を説明する。この場合、操舵力が小さくアシスト電流I
Tが零のとき(第6図の区間TF1F1参照、前記ステ
ップ■、■、@、◎、■の処理が行われる(IA =0
)、このため、モータ駆動電流■は零となる、補助力も
零となる。
を説明する。この場合、操舵力が小さくアシスト電流I
Tが零のとき(第6図の区間TF1F1参照、前記ステ
ップ■、■、@、◎、■の処理が行われる(IA =0
)、このため、モータ駆動電流■は零となる、補助力も
零となる。
更に、上述の右切り状態において、操舵力が大きくなり
、アシスト電流ITが正の値をとるときには、ステップ
■でrYEsJとなり、IA >0か否かの判断をする
ステップ■に移行する。この判断では、IA−0である
からrNOJとなり、次いでIT−0か否かを判断する
ステップ@に移行する。このステップ@では、「NO」
と判断され、ステップ[相]に移行して、ITの値をモ
ータ駆動電流Iにセットし、次いでステップ■に移行す
る。
、アシスト電流ITが正の値をとるときには、ステップ
■でrYEsJとなり、IA >0か否かの判断をする
ステップ■に移行する。この判断では、IA−0である
からrNOJとなり、次いでIT−0か否かを判断する
ステップ@に移行する。このステップ@では、「NO」
と判断され、ステップ[相]に移行して、ITの値をモ
ータ駆動電流Iにセットし、次いでステップ■に移行す
る。
一方、前述の中立状態から左切り方向へ操舵した場合も
上述の右切り方向の場合と同様に制御される。即ち、操
舵力が小さいIT−0の範囲(第6図の区間TF2参照
)の場合は(この場合IA=0)、ステップ■、■、[
相]、■及び■の処理となり、結局、操舵補助力は作用
しない。
上述の右切り方向の場合と同様に制御される。即ち、操
舵力が小さいIT−0の範囲(第6図の区間TF2参照
)の場合は(この場合IA=0)、ステップ■、■、[
相]、■及び■の処理となり、結局、操舵補助力は作用
しない。
また、上述の左切り状態で操舵力が太き(なり、IT<
Oとなると(この場合IA −0) 、ステップ■、■
、@、[相]、及び■の処理が行われ、操舵力により決
定されるモータ駆動電流となる。このため、IT<Oで
あるから、左操舵方向への操舵補助力が付与される。
Oとなると(この場合IA −0) 、ステップ■、■
、@、[相]、及び■の処理が行われ、操舵力により決
定されるモータ駆動電流となる。このため、IT<Oで
あるから、左操舵方向への操舵補助力が付与される。
次に、ステアリングホイール3の操舵方向が操舵角aに
位置している場合について述べる。
位置している場合について述べる。
この操舵角aの状態から、セルファライニングトルクに
抗して更に右切りとしたときに、操舵力が小さく、第6
.7図に示すようにIT=O,IA<Oの状態では、ス
テップ■、■、 @、 @、及び■の経路で処理される
。このため、モータ駆動電流■は、第10図中のp−q
lで示す如く、アシスト補正電流IAに摩擦状態係数に
μを乗じた値A(路面が低摩擦状態であれば、AXkと
いう値になる。)をとり、操舵力に無関係の値となり、
一定の戻り補助力がステアリング機構10に付与される
。
抗して更に右切りとしたときに、操舵力が小さく、第6
.7図に示すようにIT=O,IA<Oの状態では、ス
テップ■、■、 @、 @、及び■の経路で処理される
。このため、モータ駆動電流■は、第10図中のp−q
lで示す如く、アシスト補正電流IAに摩擦状態係数に
μを乗じた値A(路面が低摩擦状態であれば、AXkと
いう値になる。)をとり、操舵力に無関係の値となり、
一定の戻り補助力がステアリング機構10に付与される
。
また、操舵角aの状態から、右操舵方向に操舵力を大き
くし、IT >01IA<0とした場合には、ステップ
■、■+ 01[相]、及び■の経路で処理される。こ
のため、モータ駆動電流■は、第10図中の1点以降の
直線で示すようにアシスト電流ITのみで決まる値をと
る。したがって、操舵力に比例して右操舵方向への操舵
補助力が得られる。
くし、IT >01IA<0とした場合には、ステップ
■、■+ 01[相]、及び■の経路で処理される。こ
のため、モータ駆動電流■は、第10図中の1点以降の
直線で示すようにアシスト電流ITのみで決まる値をと
る。したがって、操舵力に比例して右操舵方向への操舵
補助力が得られる。
一方、上述の操舵角aの状態から、セルファライニング
トルク以上の操舵トルクで左操舵方向へ操舵した場合を
想定する。この場合、操舵トルクが小さく、IT=0、
IA<Oの状態では、前述と同様に、モータ駆動電流■
は、第10図中のp−3線で示す如くとなり、一定の戻
り補助力がステアリング機構10に付与される。
トルク以上の操舵トルクで左操舵方向へ操舵した場合を
想定する。この場合、操舵トルクが小さく、IT=0、
IA<Oの状態では、前述と同様に、モータ駆動電流■
は、第10図中のp−3線で示す如くとなり、一定の戻
り補助力がステアリング機構10に付与される。
また、操舵角aの状態から、大きな操舵力で左操舵方向
に操舵し、IT<0、IA<0とした場合には、ステッ
プ■、o、e、o又は[相]、及び■の経路で処理され
る。このため、操舵力を大きくしていくと、モータ駆動
電流Iは、第10図中の3点以降の曲線で示すように、
絶対値が大きい方で決まる値をとる。したがって、モー
タ駆動電流Iに比例した操舵補助力が左操舵方向へ作用
する。
に操舵し、IT<0、IA<0とした場合には、ステッ
プ■、o、e、o又は[相]、及び■の経路で処理され
る。このため、操舵力を大きくしていくと、モータ駆動
電流Iは、第10図中の3点以降の曲線で示すように、
絶対値が大きい方で決まる値をとる。したがって、モー
タ駆動電流Iに比例した操舵補助力が左操舵方向へ作用
する。
一方、ステアリングホイール3の操舵方向が操舵角r−
aJに位置している場合を説明する。この場合も、前述
と同様に処理される。
aJに位置している場合を説明する。この場合も、前述
と同様に処理される。
つまり、操舵角r−aJの状態から、セルファライニン
グトルクに抗して更に左切りとしたときに、操舵力が小
さく、IT =O,IA >Oの状態では、ステップ■
、■、0.0.及び■の経路で処理される。このため、
モータ駆動電流■は、第1O図中のt−u線で示す如く
、アシスト補正電流IAに摩擦状態係数にμを乗じた値
A(路面が低摩擦状態であれば、AXkとなる)となり
、操舵力に無関係の値となり、一定の戻り補助力がステ
アリング機構10に付与される。
グトルクに抗して更に左切りとしたときに、操舵力が小
さく、IT =O,IA >Oの状態では、ステップ■
、■、0.0.及び■の経路で処理される。このため、
モータ駆動電流■は、第1O図中のt−u線で示す如く
、アシスト補正電流IAに摩擦状態係数にμを乗じた値
A(路面が低摩擦状態であれば、AXkとなる)となり
、操舵力に無関係の値となり、一定の戻り補助力がステ
アリング機構10に付与される。
また、操舵角−aの状態から、大きな操舵力で左操舵方
向に操舵し、IT<0、IA >Oとなった場合には、
ステップ■、■、■、[相]、及び■の経路で処理され
る。このため、モータ駆動電流■は、第1O図中の1点
以降の直線で示すようにアシスト電流ITのみで決まる
値をとる。従って、操舵力に比例して左操舵方向への操
舵補助力が得られる。
向に操舵し、IT<0、IA >Oとなった場合には、
ステップ■、■、■、[相]、及び■の経路で処理され
る。このため、モータ駆動電流■は、第1O図中の1点
以降の直線で示すようにアシスト電流ITのみで決まる
値をとる。従って、操舵力に比例して左操舵方向への操
舵補助力が得られる。
一方、上述の操舵角−aの状態から、セルファライニン
グトルク以上の操舵トルクで右操舵方向へ操舵した場合
を想定する。この場合、操舵トルクが小さく、IT=O
1IA >0の状態では、前述と同様に、モータ駆動電
流■は、第10図中のt−w線で示す如くとなり、一定
の操舵補助力がステアリング機構10に付与される。
グトルク以上の操舵トルクで右操舵方向へ操舵した場合
を想定する。この場合、操舵トルクが小さく、IT=O
1IA >0の状態では、前述と同様に、モータ駆動電
流■は、第10図中のt−w線で示す如くとなり、一定
の操舵補助力がステアリング機構10に付与される。
また、操舵角−aの状態から、大きな操舵力で右操舵方
向に操舵し、IT >0.IA >0となった場合には
、ステップ■、■、[相]、■又は[相]、及び■の経
路で処理される。このため、操舵力を大きくしていくと
、モータ駆動電流Iは、第10図中のW点以降の曲線で
示すように絶対値が大きい方で決まる値をとる。したが
って、モータ駆動電流■に比例した操舵補助力が右操舵
方向へ作用する。
向に操舵し、IT >0.IA >0となった場合には
、ステップ■、■、[相]、■又は[相]、及び■の経
路で処理される。このため、操舵力を大きくしていくと
、モータ駆動電流Iは、第10図中のW点以降の曲線で
示すように絶対値が大きい方で決まる値をとる。したが
って、モータ駆動電流■に比例した操舵補助力が右操舵
方向へ作用する。
このように、本実施例では、ステアリングホイール3を
中立位置を介して左右の操舵方向に操舵した時に補正演
算に起因して左右方向の操舵補助力に差が生じる場合、
即ちIT、IAが共に同極性(操舵補助力と戻し補助力
とが逆方向)となる所定操舵状態、又は、IT、IAが
共に異極性(操舵補助力と戻し補助力とが同方向)であ
ってITが零でない所定操舵状態では、必要以上に左右
操舵方向での操舵補助力に差が生じるとして、両目標値
を加算せずに指令値を求めるようにしている。このため
、スラローム走行のように、中立位置を介して左右に操
舵しても、運転者が操舵力に差を感じるという煩わしさ
が殆ど排除される。
中立位置を介して左右の操舵方向に操舵した時に補正演
算に起因して左右方向の操舵補助力に差が生じる場合、
即ちIT、IAが共に同極性(操舵補助力と戻し補助力
とが逆方向)となる所定操舵状態、又は、IT、IAが
共に異極性(操舵補助力と戻し補助力とが同方向)であ
ってITが零でない所定操舵状態では、必要以上に左右
操舵方向での操舵補助力に差が生じるとして、両目標値
を加算せずに指令値を求めるようにしている。このため
、スラローム走行のように、中立位置を介して左右に操
舵しても、運転者が操舵力に差を感じるという煩わしさ
が殆ど排除される。
また、本実施例においても、前記第1実施例と同様に、
路面が低摩擦状態である場合には、ステアリングの早す
ぎる移動を防止するように、操舵角に基づいて求められ
る電流値IAを、通常路面よりも小さく補正するように
しているため、当該ステアリング機構の安全性が損なわ
れることはない。
路面が低摩擦状態である場合には、ステアリングの早す
ぎる移動を防止するように、操舵角に基づいて求められ
る電流値IAを、通常路面よりも小さく補正するように
しているため、当該ステアリング機構の安全性が損なわ
れることはない。
なお、前記各実施例においては、路面の摩擦状態を、車
輪速センサ23b、23cの検出信号に基づいて検出す
る場合について説明したが、これに限定されるものでは
なく、雨滴センサ、ワイパースイッチ等の低摩擦状態を
間接的に検出するようにしてもよく、車輪のスプラッシ
ュ量を計測して低摩擦状態を検出するようにしてもよく
、要は低摩擦路面を検出し得るものであればよい。
輪速センサ23b、23cの検出信号に基づいて検出す
る場合について説明したが、これに限定されるものでは
なく、雨滴センサ、ワイパースイッチ等の低摩擦状態を
間接的に検出するようにしてもよく、車輪のスプラッシ
ュ量を計測して低摩擦状態を検出するようにしてもよく
、要は低摩擦路面を検出し得るものであればよい。
また、前記各実施例では、アクチュエータとしてモータ
を使用した場合について説明したが、これは例えば、動
力発生機構に、アクチュエータとしてパワーシリンダ(
空気シリンダ、油圧シリンダ等)、作動方向を制御する
電磁方向弁、及び圧力源を装備し、この内、電磁方向弁
を前述した指令値により制御する構成としてもよい。
を使用した場合について説明したが、これは例えば、動
力発生機構に、アクチュエータとしてパワーシリンダ(
空気シリンダ、油圧シリンダ等)、作動方向を制御する
電磁方向弁、及び圧力源を装備し、この内、電磁方向弁
を前述した指令値により制御する構成としてもよい。
さらにまた、前記各実施例では、コントローラ22にマ
イクロコンピュータ25を搭載し、マイクロコンピュー
タ25に記憶テーブルを格納して指令値としてのモータ
駆動電流Iを演算するとしたが、これに限らず、操舵ト
ルク及び操舵角に応じた補助力の目標値を出力する関数
発生器と、他の電子回路とを組み合わせても構成できる
。
イクロコンピュータ25を搭載し、マイクロコンピュー
タ25に記憶テーブルを格納して指令値としてのモータ
駆動電流Iを演算するとしたが、これに限らず、操舵ト
ルク及び操舵角に応じた補助力の目標値を出力する関数
発生器と、他の電子回路とを組み合わせても構成できる
。
またさらに、モータ17の駆動方式としては、前述した
ようにモータ駆動電流の値を変更する場合に代えて、パ
ルス駆動電流のデューティイ比を変更してモータ17の
回転トルクを変更するようにしてもよい。
ようにモータ駆動電流の値を変更する場合に代えて、パ
ルス駆動電流のデューティイ比を変更してモータ17の
回転トルクを変更するようにしてもよい。
以上説明してきたように、この発明によれば、ステアリ
ングホイールに加えられた操′舵力に対応した操舵方向
の操舵補助力目標値と、ステアリングホイールに与えら
れた操舵角と路面の摩擦状態とに対応した戻し方向の戻
し補助力目標値を各々設定し、操舵補助力目標値と戻し
補助力目標値に基づいて指令値を演算するようにしたた
め、路面の摩擦状態がどのような場合においても、的確
な操舵補助力制御を行うことができるから、違和感のな
い安定した操舵操舵が行われると共に、ステアリングの
移動が運転者の予想に反して早すぎる等の危険な動作が
起きにくくなるから、安全性も向上する、等の諸々の効
果が得られる。
ングホイールに加えられた操′舵力に対応した操舵方向
の操舵補助力目標値と、ステアリングホイールに与えら
れた操舵角と路面の摩擦状態とに対応した戻し方向の戻
し補助力目標値を各々設定し、操舵補助力目標値と戻し
補助力目標値に基づいて指令値を演算するようにしたた
め、路面の摩擦状態がどのような場合においても、的確
な操舵補助力制御を行うことができるから、違和感のな
い安定した操舵操舵が行われると共に、ステアリングの
移動が運転者の予想に反して早すぎる等の危険な動作が
起きにくくなるから、安全性も向上する、等の諸々の効
果が得られる。
第1図はこの発明の概要を示す基本構成図、第2図はこ
の発明の一実施例を示す概略構成図、第3図は第2図の
コントローラの構成を示すブロック図、第4図は第3図
のコントローラにおける処理手順を示すフローチャート
、第5図は摩擦状態検出手段の処理手順を示すフローチ
ャート、第6図は操舵力とアシスト電流ITとの関係の
一態様を示す線図、第7図は操舵角とアシスト電流IA
との関係の一態様を示す線図、第8図は操舵力とモータ
駆動電流との関係の一態様を示す線図、第9図は第2実
施例のコントローラにおける処理手順を示すフローチャ
ート、第10図は第2実施例における操舵力とモータ駆
動電流との関係の一態様を示す線図である。 3・・・ステアリングホイール、10・・・ステアリン
グ機構、16・・・動力発生機構、17・・・モータ、
20・・・操舵トルクセンサ、21・・・操舵角センサ
、22・・・コントローラ。
の発明の一実施例を示す概略構成図、第3図は第2図の
コントローラの構成を示すブロック図、第4図は第3図
のコントローラにおける処理手順を示すフローチャート
、第5図は摩擦状態検出手段の処理手順を示すフローチ
ャート、第6図は操舵力とアシスト電流ITとの関係の
一態様を示す線図、第7図は操舵角とアシスト電流IA
との関係の一態様を示す線図、第8図は操舵力とモータ
駆動電流との関係の一態様を示す線図、第9図は第2実
施例のコントローラにおける処理手順を示すフローチャ
ート、第10図は第2実施例における操舵力とモータ駆
動電流との関係の一態様を示す線図である。 3・・・ステアリングホイール、10・・・ステアリン
グ機構、16・・・動力発生機構、17・・・モータ、
20・・・操舵トルクセンサ、21・・・操舵角センサ
、22・・・コントローラ。
Claims (1)
- ステアリングホィールを含むステアリング機構と、所定
の指令値に応じて駆動されるアクチュエータによって前
記ステアリング機構に操舵補助力及び戻し補助力を付与
する動力発生機構とを備えた動力舵取装置において、前
記ステアリングホィールに加えられた操舵力を検出する
操舵力検出手段と、この操舵力検出手段による操舵力に
対応した操舵方向の操舵補助力目標値を設定する操舵補
助力目標値設定手段と、前記ステアリングホィールの操
舵角を検出する操舵角検出手段と、走行路面の摩擦状態
を検出する摩擦状態検出手段と、前記操舵角検出手段に
よる操舵角と前記摩擦状態検出手段の検出値とに基づい
て中立位置への戻し方向の戻し補助力目標値を設定する
戻し補助力目標値設定手段と、前記操舵補助力目標値と
前記戻し補助力目標値とに基づいて前記指令値を演算す
る指令値演算手段と、を備えたことを特徴とした動力舵
取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62332135A JPH01175569A (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 動力舵取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62332135A JPH01175569A (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 動力舵取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01175569A true JPH01175569A (ja) | 1989-07-12 |
Family
ID=18251538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62332135A Pending JPH01175569A (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 動力舵取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01175569A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0443160A (ja) * | 1990-06-06 | 1992-02-13 | Toyoda Mach Works Ltd | 動力舵取装置の制御装置 |
JP2002308130A (ja) * | 2001-04-11 | 2002-10-23 | Nissan Motor Co Ltd | 電動パワーステアリング制御装置 |
-
1987
- 1987-12-28 JP JP62332135A patent/JPH01175569A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2002308130A (ja) * | 2001-04-11 | 2002-10-23 | Nissan Motor Co Ltd | 電動パワーステアリング制御装置 |
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