JP2900615B2 - モータステアリングユニットのフリクション測定装置及び負荷測定装置 - Google Patents
モータステアリングユニットのフリクション測定装置及び負荷測定装置Info
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- JP2900615B2 JP2900615B2 JP3011937A JP1193791A JP2900615B2 JP 2900615 B2 JP2900615 B2 JP 2900615B2 JP 3011937 A JP3011937 A JP 3011937A JP 1193791 A JP1193791 A JP 1193791A JP 2900615 B2 JP2900615 B2 JP 2900615B2
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- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後輪または前後輪に設
けられ、電動モータ及び減速機構をアクチュエータとす
るモータステアリングユニットのフリクション測定装置
及び負荷測定装置に関する。
けられ、電動モータ及び減速機構をアクチュエータとす
るモータステアリングユニットのフリクション測定装置
及び負荷測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動モータをアクチュエータとす
るステアリングユニットを後輪に有する四輪操舵車両と
しては、例えば、特開昭61−46766号公報に記載
のものが知られているし、電動モータをアクチュエータ
とするステアリングユニットを前後輪に有する四輪操舵
車両としては、例えば、特開昭61−89171号公報
に記載のものが知られている。
るステアリングユニットを後輪に有する四輪操舵車両と
しては、例えば、特開昭61−46766号公報に記載
のものが知られているし、電動モータをアクチュエータ
とするステアリングユニットを前後輪に有する四輪操舵
車両としては、例えば、特開昭61−89171号公報
に記載のものが知られている。
【0003】前者の従来出典には、ハンドル操作時にハ
ンドル操作量に応じて前後輪の舵角目標値を決め、この
舵角目標値を得るべく電動モータにより前後輪の舵角を
制御する内容が示され、後者の従来出典には、ハンドル
操作による前輪操舵時に前輪操舵角に応じて後輪舵角目
標値を決め、この後輪舵角目標値を得るべく電動モータ
により後輪の舵角を制御する内容が示されている。
ンドル操作量に応じて前後輪の舵角目標値を決め、この
舵角目標値を得るべく電動モータにより前後輪の舵角を
制御する内容が示され、後者の従来出典には、ハンドル
操作による前輪操舵時に前輪操舵角に応じて後輪舵角目
標値を決め、この後輪舵角目標値を得るべく電動モータ
により後輪の舵角を制御する内容が示されている。
【0004】以上のような電動モータをアクチュエータ
とするモータステアリングユニットでは、下記に示すモ
ータ電流制御式によりモータ制御が行なわれる。
とするモータステアリングユニットでは、下記に示すモ
ータ電流制御式によりモータ制御が行なわれる。
【0005】IM =L・θε−m・ d(θM)+Kp IM :モータ電流 L:比例定数 θε:目標値と追従値との偏差 m:ダンピング定
数 d(θM):モータ回転角速度 Kp:フリクショ
ン補正定数
数 d(θM):モータ回転角速度 Kp:フリクショ
ン補正定数
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、後輪舵角を電動モータにより制御するモータステア
リングユニットを有する従来の四輪操舵車両において、
上記モータ電流制御式に基づいて電動モータを駆動制御
する場合、フリクション補正定数Kp及びダンピング定
数mを固定値で与える制御を行なっている為、下記に述
べるような問題が生じる。
ば、後輪舵角を電動モータにより制御するモータステア
リングユニットを有する従来の四輪操舵車両において、
上記モータ電流制御式に基づいて電動モータを駆動制御
する場合、フリクション補正定数Kp及びダンピング定
数mを固定値で与える制御を行なっている為、下記に述
べるような問題が生じる。
【0007】まず、フリクション補正定数Kpは、元
々、ユニットフリクションによるヒステリシスを減少さ
せるものである。これに対し、例えば、ユニットフリク
ションが経年変化により増大すると、図16に示すよう
に、ユニットフリクションの増大前において点線特性の
ようにフリクション補正定数Kpの適正化により小さく
設定していたヒステリシスがユニットフリクションの増
大後において実線特性のようにヒステリシスが増加した
追従値特性となってしまう。また、ユニットフリクショ
ンがユニットのバラツキ等により所期のフリクションよ
り小さい場合には、固定値で与えたフリクション補正定
数Kpが大き過ぎて小偏差に対してもフリクションに打
ち勝つだけの電流が流れてしまい、オーバシュートが生
じる。このオーバシュートが繰り返された場合には、図
17に示すように、発振となってしまう。従って、ユニ
ットフリクションを測定し、ユニットフリクションの増
減に伴なってフリクション補正定数Kpを変化させるこ
とが望ましい。
々、ユニットフリクションによるヒステリシスを減少さ
せるものである。これに対し、例えば、ユニットフリク
ションが経年変化により増大すると、図16に示すよう
に、ユニットフリクションの増大前において点線特性の
ようにフリクション補正定数Kpの適正化により小さく
設定していたヒステリシスがユニットフリクションの増
大後において実線特性のようにヒステリシスが増加した
追従値特性となってしまう。また、ユニットフリクショ
ンがユニットのバラツキ等により所期のフリクションよ
り小さい場合には、固定値で与えたフリクション補正定
数Kpが大き過ぎて小偏差に対してもフリクションに打
ち勝つだけの電流が流れてしまい、オーバシュートが生
じる。このオーバシュートが繰り返された場合には、図
17に示すように、発振となってしまう。従って、ユニ
ットフリクションを測定し、ユニットフリクションの増
減に伴なってフリクション補正定数Kpを変化させるこ
とが望ましい。
【0008】次に、ダンピング定数mは、元々、ステッ
プ応答等の過渡時において、応答遅れやオーバシュート
を無くして良好な応答を確保するためのものである。こ
れに対し、図18に示すように、負荷が大きい時には目
標値に対する追従値の応答が遅れ、負荷が小さい時には
目標値に対して追従値が過剰応答し、オーバシュート気
味となってしまい、いずれの場合にも目標値に対して追
従値の収束が遅れてしまう。尚、負荷の大きさは、路面
摩擦係数やタイヤのねじり剛性やサスペンションの静特
性(コンプライアンス)等により変動する。従って、負
荷を測定し、負荷の増減に伴なってダンピング定数mを
変化させることが望ましい。
プ応答等の過渡時において、応答遅れやオーバシュート
を無くして良好な応答を確保するためのものである。こ
れに対し、図18に示すように、負荷が大きい時には目
標値に対する追従値の応答が遅れ、負荷が小さい時には
目標値に対して追従値が過剰応答し、オーバシュート気
味となってしまい、いずれの場合にも目標値に対して追
従値の収束が遅れてしまう。尚、負荷の大きさは、路面
摩擦係数やタイヤのねじり剛性やサスペンションの静特
性(コンプライアンス)等により変動する。従って、負
荷を測定し、負荷の増減に伴なってダンピング定数mを
変化させることが望ましい。
【0009】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、電動モータ及び減速機構をアクチュエー
タとするモータステアリングユニットのフリクション測
定装置において、モータ電流値の監視によりモータ電流
制御式のフリクション補正定数を決めるユニットフリク
ションを精度良く測定することを第1の課題とする。
されたもので、電動モータ及び減速機構をアクチュエー
タとするモータステアリングユニットのフリクション測
定装置において、モータ電流値の監視によりモータ電流
制御式のフリクション補正定数を決めるユニットフリク
ションを精度良く測定することを第1の課題とする。
【0010】また、電動モータ及び減速機構をアクチュ
エータとするモータステアリングユニットの負荷測定装
置において、モータ電流値の監視によりモータ電流制御
式のダンピング定数を決める負荷を精度良く測定するこ
とを第2の課題とする。
エータとするモータステアリングユニットの負荷測定装
置において、モータ電流値の監視によりモータ電流制御
式のダンピング定数を決める負荷を精度良く測定するこ
とを第2の課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るため請求項1記載のモータステアリングユニットのフ
リクション測定装置では、フリクション測定時に徐々に
増すモータ電流を付与すると共に、実舵角が検出された
時の第2モータ電流値からモータ回転角が検出された時
の第1モータ電流値を差し引いた値をフリクション相当
値とする手段とした。
るため請求項1記載のモータステアリングユニットのフ
リクション測定装置では、フリクション測定時に徐々に
増すモータ電流を付与すると共に、実舵角が検出された
時の第2モータ電流値からモータ回転角が検出された時
の第1モータ電流値を差し引いた値をフリクション相当
値とする手段とした。
【0012】即ち、図1のクレーム対応図に示すよう
に、後輪または前後輪に設けられ、電動モータa及び減
速機構bをアクチュエータとし、IM =L・θε−m ・
d(θM)+Kp(IM :モータ電流、L:比例定数、θ
ε:目標値と追従値との偏差、m:ダンピング定数、d
(θM):モータ回転角速度、Kp:フリクション補正定
数)というモータ電流制御式によりモータ制御が行なわ
れるモータステアリングユニットcにおいて、前記電動
モータaの回転角を検出するモータ回転角検出手段d
と、前記電動モータaにより転舵される車輪の実舵角を
検出する実舵角検出手段eと、フリクション測定時に前
記電動モータaに対し零から徐々に増すモータ電流を付
与するモータ電流付与手段fと、前記モータ回転角検出
手段dによりモータ回転角が検出されたモータ回転開始
時の第1モータ電流値を設定する第1モータ電流値設定
手段gと、前記実舵角検出手段eにより実舵角が検出さ
れた転舵開始時の第2モータ電流値を設定する第2モー
タ電流値設定手段hと、前記第2モータ電流値と前記第
1モータ電流値との差を演算し、この電流値差を、前記
モータ電流制御式のフリクション補正定数Kpを決める
ユニットフリクション相当値とするフリクション測定手
段iとを備えていることを特徴とする。
に、後輪または前後輪に設けられ、電動モータa及び減
速機構bをアクチュエータとし、IM =L・θε−m ・
d(θM)+Kp(IM :モータ電流、L:比例定数、θ
ε:目標値と追従値との偏差、m:ダンピング定数、d
(θM):モータ回転角速度、Kp:フリクション補正定
数)というモータ電流制御式によりモータ制御が行なわ
れるモータステアリングユニットcにおいて、前記電動
モータaの回転角を検出するモータ回転角検出手段d
と、前記電動モータaにより転舵される車輪の実舵角を
検出する実舵角検出手段eと、フリクション測定時に前
記電動モータaに対し零から徐々に増すモータ電流を付
与するモータ電流付与手段fと、前記モータ回転角検出
手段dによりモータ回転角が検出されたモータ回転開始
時の第1モータ電流値を設定する第1モータ電流値設定
手段gと、前記実舵角検出手段eにより実舵角が検出さ
れた転舵開始時の第2モータ電流値を設定する第2モー
タ電流値設定手段hと、前記第2モータ電流値と前記第
1モータ電流値との差を演算し、この電流値差を、前記
モータ電流制御式のフリクション補正定数Kpを決める
ユニットフリクション相当値とするフリクション測定手
段iとを備えていることを特徴とする。
【0013】上記第2の課題を解決するため請求項2記
載のモータステアリングユニットの負荷測定装置では、
負荷測定時に徐々に増すモータ電流を付与すると共に、
設定実舵角が検出された時の第3モータ電流値から実舵
角が検出された時の第2モータ電流値を差し引いた値を
負荷相当値とする手段とした。
載のモータステアリングユニットの負荷測定装置では、
負荷測定時に徐々に増すモータ電流を付与すると共に、
設定実舵角が検出された時の第3モータ電流値から実舵
角が検出された時の第2モータ電流値を差し引いた値を
負荷相当値とする手段とした。
【0014】即ち、図1のクレーム対応図に示すよう
に、後輪または前後輪に設けられ、電動モータa及び減
速機構bをアクチュエータとし、IM =L・θε−m ・
d(θM)+Kp(IM :モータ電流、L:比例定数、θ
ε:目標値と追従値との偏差、m:ダンピング定数、d
(θM):モータ回転角速度、Kp:フリクション補正定
数)というモータ電流制御式によりモータ制御が行なわ
れるモータステアリングユニットcにおいて、前記電動
モータaにより転舵される車輪の実舵角を検出する実舵
角検出手段eと、負荷測定時に前記電動モータaに対し
零から徐々に増すモータ電流を付与するモータ電流付与
手段fと、前記実舵角検出手段eにより実舵角が検出さ
れた転舵開始時の第2モータ電流値を設定する第2モー
タ電流値設定手段hと、所定の量の実舵角を予め設定す
る実舵角設定手段jと、前記実舵角検出手段eにより設
定実舵角が検出された時の第3モータ電流値を設定する
第3モータ電流値設定手段kと、前記第3モータ電流値
と前記第2モータ電流値との差を演算し、この電流値差
を、前記モータ電流制御式のダンピング定数mを決める
ユニット負荷相当値とする負荷測定手段nとを備えてい
ることを特徴とする。
に、後輪または前後輪に設けられ、電動モータa及び減
速機構bをアクチュエータとし、IM =L・θε−m ・
d(θM)+Kp(IM :モータ電流、L:比例定数、θ
ε:目標値と追従値との偏差、m:ダンピング定数、d
(θM):モータ回転角速度、Kp:フリクション補正定
数)というモータ電流制御式によりモータ制御が行なわ
れるモータステアリングユニットcにおいて、前記電動
モータaにより転舵される車輪の実舵角を検出する実舵
角検出手段eと、負荷測定時に前記電動モータaに対し
零から徐々に増すモータ電流を付与するモータ電流付与
手段fと、前記実舵角検出手段eにより実舵角が検出さ
れた転舵開始時の第2モータ電流値を設定する第2モー
タ電流値設定手段hと、所定の量の実舵角を予め設定す
る実舵角設定手段jと、前記実舵角検出手段eにより設
定実舵角が検出された時の第3モータ電流値を設定する
第3モータ電流値設定手段kと、前記第3モータ電流値
と前記第2モータ電流値との差を演算し、この電流値差
を、前記モータ電流制御式のダンピング定数mを決める
ユニット負荷相当値とする負荷測定手段nとを備えてい
ることを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明の作用を説明する。
【0016】フリクション測定時には、モータ電流付与
手段fから電動モータaに対し零から徐々に増すモータ
電流が付与される。このモータ電流の付与過程におい
て、第1モータ電流値設定手段gではモータ回転角検出
手段dによりモータ回転角が検出された時の第1モータ
電流値が設定され、第2モータ電流値設定手段hでは実
舵角検出手段eにより実舵角が検出された時の第2モー
タ電流値が設定される。そして、フリクション測定手段
iにおいて、第2モータ電流値と第1モータ電流値との
差が演算され、この電流値差がモータ電流制御式のフリ
クション補正定数Kpを決めるユニットフリクション相
当値として測定される。
手段fから電動モータaに対し零から徐々に増すモータ
電流が付与される。このモータ電流の付与過程におい
て、第1モータ電流値設定手段gではモータ回転角検出
手段dによりモータ回転角が検出された時の第1モータ
電流値が設定され、第2モータ電流値設定手段hでは実
舵角検出手段eにより実舵角が検出された時の第2モー
タ電流値が設定される。そして、フリクション測定手段
iにおいて、第2モータ電流値と第1モータ電流値との
差が演算され、この電流値差がモータ電流制御式のフリ
クション補正定数Kpを決めるユニットフリクション相
当値として測定される。
【0017】請求項2記載の発明の作用を説明する。
【0018】負荷測定時には、モータ電流付与手段fか
ら電動モータaに対し零から徐々に増すモータ電流が付
与される。このモータ電流の付与過程において、第2モ
ータ電流値設定手段hでは実舵角検出手段eにより実舵
角が検出された時の第2モータ電流値が設定され、第3
モータ電流値設定手段kでは実舵角検出手段eにより実
舵角設定手段jからの設定実舵角が検出された時の第3
モータ電流値が設定される。そして、負荷測定手段nに
おいて、第3モータ電流値と第2モータ電流値との差が
演算され、この電流値差がモータ電流制御式のダンピン
グ定数mを決める負荷相当値として測定される。
ら電動モータaに対し零から徐々に増すモータ電流が付
与される。このモータ電流の付与過程において、第2モ
ータ電流値設定手段hでは実舵角検出手段eにより実舵
角が検出された時の第2モータ電流値が設定され、第3
モータ電流値設定手段kでは実舵角検出手段eにより実
舵角設定手段jからの設定実舵角が検出された時の第3
モータ電流値が設定される。そして、負荷測定手段nに
おいて、第3モータ電流値と第2モータ電流値との差が
演算され、この電流値差がモータ電流制御式のダンピン
グ定数mを決める負荷相当値として測定される。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0020】構成を説明する。
【0021】図2は本発明実施例のフリクション測定装
置及び負荷測定装置が適用された四輪操舵車両を示す全
体システム図である。
置及び負荷測定装置が適用された四輪操舵車両を示す全
体システム図である。
【0022】実施例の四輪操舵車両は、図2に示すよう
に、前輪1,2の操舵は、ステアリングハンドル3と機
械リンク式ステアリングユニット4によって行なわれ
る。これは、例えば、ステアリングギア、ピットマンア
ーム、リレーロッド、サイドロッド5,6、ナックルア
ーム7,8等で構成される。
に、前輪1,2の操舵は、ステアリングハンドル3と機
械リンク式ステアリングユニット4によって行なわれ
る。これは、例えば、ステアリングギア、ピットマンア
ーム、リレーロッド、サイドロッド5,6、ナックルア
ーム7,8等で構成される。
【0023】そして、後輪9,10の転舵は、モータス
テアリングユニット11によって行なわれる。この後輪
9,10間は、ラックシャフト12、サイドロッド1
3,14、ナックルアーム15,16により連結され、
ラック12が内挿されたラックチューブ17には、減速
機構18とモータ19(電動モータに相当)とフェイル
セーフソレノイド20が設けられ、このモータ19とフ
ェイルセーフソレノイド20は、車速センサ21,前輪
舵角センサ22,ストロークセンサ23(実舵角検出手
段に相当),エンコーダ24(モータ回転角検出手段に
相当),ロードセル25等からの信号を入力するコント
ローラ26により駆動制御される。
テアリングユニット11によって行なわれる。この後輪
9,10間は、ラックシャフト12、サイドロッド1
3,14、ナックルアーム15,16により連結され、
ラック12が内挿されたラックチューブ17には、減速
機構18とモータ19(電動モータに相当)とフェイル
セーフソレノイド20が設けられ、このモータ19とフ
ェイルセーフソレノイド20は、車速センサ21,前輪
舵角センサ22,ストロークセンサ23(実舵角検出手
段に相当),エンコーダ24(モータ回転角検出手段に
相当),ロードセル25等からの信号を入力するコント
ローラ26により駆動制御される。
【0024】図3はモータステアリングユニット11の
具体的構成を示す断面図で、ラック12が内挿されたラ
ックチューブ17はブラケットを介して車体に固定され
ている。そして、ラック12の両端部には、ボールジョ
イント30,31を介してサイドロッド13,14が連
結されている。減速機構18は、モータ19のモータ軸
に連結されたモータピニオン32と、該モータピニオン
32に噛合するリングギア33と、該リングギア33に
固定されると共にラックギア12aに噛み合うラックピ
ニオン35とによって構成されている。従って、モータ
19が回転すると、モータピニオン32→リングギア3
3→ラックピニオン35へと回転が伝達され、回転する
ラックピニオン35とラックギア12aとの噛み合いに
よりラックシャフト12が軸方向へ移動して後輪9,1
0の転舵が行なわれる。この後輪9,10の転舵量は、
ラックシャフト12の移動量、即ち、モータ19の回転
量に比例する。
具体的構成を示す断面図で、ラック12が内挿されたラ
ックチューブ17はブラケットを介して車体に固定され
ている。そして、ラック12の両端部には、ボールジョ
イント30,31を介してサイドロッド13,14が連
結されている。減速機構18は、モータ19のモータ軸
に連結されたモータピニオン32と、該モータピニオン
32に噛合するリングギア33と、該リングギア33に
固定されると共にラックギア12aに噛み合うラックピ
ニオン35とによって構成されている。従って、モータ
19が回転すると、モータピニオン32→リングギア3
3→ラックピニオン35へと回転が伝達され、回転する
ラックピニオン35とラックギア12aとの噛み合いに
よりラックシャフト12が軸方向へ移動して後輪9,1
0の転舵が行なわれる。この後輪9,10の転舵量は、
ラックシャフト12の移動量、即ち、モータ19の回転
量に比例する。
【0025】前記ラックピニオン35には、その回転角
度を検出するエンコーダ24のセンサー軸24aがカプ
ラ36を介して連結されている。
度を検出するエンコーダ24のセンサー軸24aがカプ
ラ36を介して連結されている。
【0026】前記フェイルセーフソレノイド20には、
ロックピン20aが進退可能に設けられていて、電子制
御系等のフェイル時には、ラックシャフト12に形成さ
れたロック溝12bにロックピン20aを嵌入させるこ
とでラックシャフト12を、後輪9,10が中立舵角位
置を保つ位置に固定するようにしている。
ロックピン20aが進退可能に設けられていて、電子制
御系等のフェイル時には、ラックシャフト12に形成さ
れたロック溝12bにロックピン20aを嵌入させるこ
とでラックシャフト12を、後輪9,10が中立舵角位
置を保つ位置に固定するようにしている。
【0027】作用を説明する。
【0028】まず、電動モータをアクチュエータとする
モータステアリングユニットでは、下記に示すモータ電
流制御式によりモータ制御が行なわれる。 IM =L・θε−m・ d(θM)+Kp …(1) IM :モータ電流 L:比例定数 θε:目標値と追従値との偏差 m:ダンピング定
数 d(θM):モータ回転角速度 Kp:フリクショ
ン補正定数 即ち、モータステアリングユニットにおいて路面負荷が
後輪舵角に比例して増加する場合、図4に示すように、
路面負荷を模擬したバネ負荷を付加したモデルに置き換
えることができる。このモータステアリングユニットモ
デルにおいてモータトルクに対するモータ電流値IM の
静特性は、図5のように比例特性を示す。ここで、モー
タトルクを目標値と追従値との偏差の大きさに応じて与
えるようにした場合、モータトルクをそのまま偏差に置
き換えることができるので、図6の特性に示すようにな
り、静特性を考えた場合には、次式を得ることができ
る。
モータステアリングユニットでは、下記に示すモータ電
流制御式によりモータ制御が行なわれる。 IM =L・θε−m・ d(θM)+Kp …(1) IM :モータ電流 L:比例定数 θε:目標値と追従値との偏差 m:ダンピング定
数 d(θM):モータ回転角速度 Kp:フリクショ
ン補正定数 即ち、モータステアリングユニットにおいて路面負荷が
後輪舵角に比例して増加する場合、図4に示すように、
路面負荷を模擬したバネ負荷を付加したモデルに置き換
えることができる。このモータステアリングユニットモ
デルにおいてモータトルクに対するモータ電流値IM の
静特性は、図5のように比例特性を示す。ここで、モー
タトルクを目標値と追従値との偏差の大きさに応じて与
えるようにした場合、モータトルクをそのまま偏差に置
き換えることができるので、図6の特性に示すようにな
り、静特性を考えた場合には、次式を得ることができ
る。
【0029】 IM =L・θε+Kp …(2) 加えて、モータへの駆動指令に対する後輪舵角の応答を
決める動特性は、油圧ステアリングユニット等に比べて
応答性の良いモータステアリングユニットでは減衰性を
考えれば良い。そこで、減衰項である{−m・ d(θM)}
を上記(2) 式に加えることで、(1) 式に示すモータ電流
制御式を得ることができる。尚、減衰力は舵角追従値変
化速度に比例する関係にあり、この舵角追従値変化速度
としては、上記のようにモータ回転角速度を用いても、
また、ストローク速度を用いても良い。
決める動特性は、油圧ステアリングユニット等に比べて
応答性の良いモータステアリングユニットでは減衰性を
考えれば良い。そこで、減衰項である{−m・ d(θM)}
を上記(2) 式に加えることで、(1) 式に示すモータ電流
制御式を得ることができる。尚、減衰力は舵角追従値変
化速度に比例する関係にあり、この舵角追従値変化速度
としては、上記のようにモータ回転角速度を用いても、
また、ストローク速度を用いても良い。
【0030】図7はコントローラ26で行なわれるフリ
クション測定作動及び負荷測定作動の流れを示すフロー
チャートであり、イグニッションスイッチを入れてから
発進するまでの車両停止時等において行なわれる。以
下、各ステップについて説明する。
クション測定作動及び負荷測定作動の流れを示すフロー
チャートであり、イグニッションスイッチを入れてから
発進するまでの車両停止時等において行なわれる。以
下、各ステップについて説明する。
【0031】ステップ70では、電流値を零から徐々に
増すモータ通電が開始される(モータ電流付与手段に相
当)。
増すモータ通電が開始される(モータ電流付与手段に相
当)。
【0032】ステップ71では、エンコーダ24からの
モータ回転角検出値を監視しながらモータ回転角が検出
されたかどうかが判断され、モータ回転角が検出された
時にステップ72へ進み、その時に通電されているモー
タ電流値IM が第1モータ電流値I1 として設定される
(第1モータ電流値設定手段に相当)。
モータ回転角検出値を監視しながらモータ回転角が検出
されたかどうかが判断され、モータ回転角が検出された
時にステップ72へ進み、その時に通電されているモー
タ電流値IM が第1モータ電流値I1 として設定される
(第1モータ電流値設定手段に相当)。
【0033】ステップ73では、ストロークセンサ23
からのストローク検出値を監視しながらストロークが検
出されたかどうかが判断され、ストロークが検出された
時にステップ74へ進み、その時に通電されているモー
タ電流値IM が第2モータ電流値I2 として設定される
(第2モータ電流値設定手段に相当)。
からのストローク検出値を監視しながらストロークが検
出されたかどうかが判断され、ストロークが検出された
時にステップ74へ進み、その時に通電されているモー
タ電流値IM が第2モータ電流値I2 として設定される
(第2モータ電流値設定手段に相当)。
【0034】ステップ75では、ストロークセンサ23
からのストローク検出値を監視しながら予め設定されて
いる設定ストロークS0(例えば、1.5mm )が検出された
かどうかが判断され、設定ストロークS0が検出された時
にステップ76へ進み、その時に通電されているモータ
電流値IM が第3モータ電流値I3 として設定される
(第3モータ電流値設定手段に相当)。尚、設定ストロ
ークS0を記憶しているメモリが実舵角設定手段に相当す
る。
からのストローク検出値を監視しながら予め設定されて
いる設定ストロークS0(例えば、1.5mm )が検出された
かどうかが判断され、設定ストロークS0が検出された時
にステップ76へ進み、その時に通電されているモータ
電流値IM が第3モータ電流値I3 として設定される
(第3モータ電流値設定手段に相当)。尚、設定ストロ
ークS0を記憶しているメモリが実舵角設定手段に相当す
る。
【0035】ステップ77では、第2モータ電流値I2
と第1モータ電流値I1 との差IA が演算され、この電
流値差IA がユニットフリクション相当値Kとされる
(フリクション測定手段に相当)。
と第1モータ電流値I1 との差IA が演算され、この電
流値差IA がユニットフリクション相当値Kとされる
(フリクション測定手段に相当)。
【0036】ステップ78では、第3モータ電流値I3
と第2モータ電流値I2 との差IC が演算され、この電
流値差IC が負荷相当値Fとされる(負荷測定手段に相
当)。
と第2モータ電流値I2 との差IC が演算され、この電
流値差IC が負荷相当値Fとされる(負荷測定手段に相
当)。
【0037】ステップ79では、モータ通電が終了とさ
れる。
れる。
【0038】ここで、電流値差IA をユニットフリクシ
ョン相当値Kとすることができる理由は、図8に示すよ
うに、実際にモータ回転角θM'が発生してからエンコー
ダ24によりモータ回転角θM が検出されるには、セン
サヒステリシスが介在することになる。従って、図9に
示すストロークS1は、S1=θM −θM'の式であらわすこ
とができる。しかし、センサフリクションが非常に小さ
いと考えた場合には、θM ≒θM'であることで、S1≒0
とみなすことができる。
ョン相当値Kとすることができる理由は、図8に示すよ
うに、実際にモータ回転角θM'が発生してからエンコー
ダ24によりモータ回転角θM が検出されるには、セン
サヒステリシスが介在することになる。従って、図9に
示すストロークS1は、S1=θM −θM'の式であらわすこ
とができる。しかし、センサフリクションが非常に小さ
いと考えた場合には、θM ≒θM'であることで、S1≒0
とみなすことができる。
【0039】一方、図8に示すように、実際にモータ回
転角θM'が発生してからストロークセンサ23によりス
トロークLSが検出されるには、減速機構18におけるガ
タやバックラッシュやセンサヒステリシスが介在するこ
とになる。従って、図9に示すストロークS2は、ユニッ
トフリクションと考えることができる。
転角θM'が発生してからストロークセンサ23によりス
トロークLSが検出されるには、減速機構18におけるガ
タやバックラッシュやセンサヒステリシスが介在するこ
とになる。従って、図9に示すストロークS2は、ユニッ
トフリクションと考えることができる。
【0040】以上の考え方と図5に示すモータ電流値と
モータトルクとの関係から、S1≒0とみなした場合、モ
ータ回転角を検出するのに要する電流値はI1 である
為、このI1 はモータフリクション分の電流値IB に相
当し、ストロークを検出するのに要するする電流値はI
2 である為、このI2 からI1 を差し引いた電流値IA
はユニットフリクション分に相当する。
モータトルクとの関係から、S1≒0とみなした場合、モ
ータ回転角を検出するのに要する電流値はI1 である
為、このI1 はモータフリクション分の電流値IB に相
当し、ストロークを検出するのに要するする電流値はI
2 である為、このI2 からI1 を差し引いた電流値IA
はユニットフリクション分に相当する。
【0041】また、電流値差IC を負荷相当値Fとする
ことができる理由は、図10に示すように、静的に電流
値を大きくしてゆくと、モータ及びユニットフリクショ
ンに打ち勝つだけのトルクをモータ19が発生した時点
からストロークが始まる。更に、電流値を大きくしてゆ
くと、電流に比例してストローク量も増加する。従っ
て、設定ストロークS0に達するまでの電流値I3 からス
トローク開始時点での電流値I2 を差し引いた電流値I
C は負荷分に相当する。
ことができる理由は、図10に示すように、静的に電流
値を大きくしてゆくと、モータ及びユニットフリクショ
ンに打ち勝つだけのトルクをモータ19が発生した時点
からストロークが始まる。更に、電流値を大きくしてゆ
くと、電流に比例してストローク量も増加する。従っ
て、設定ストロークS0に達するまでの電流値I3 からス
トローク開始時点での電流値I2 を差し引いた電流値I
C は負荷分に相当する。
【0042】次に、フリクション相当値K及び負荷相当
値Fの測定に引き続いて行なわれるフリクション補正定
数Kp及びダンピング定数mの設定処理について説明す
る。図11はフリクション補正定数Kpの設定処理作動
の流れを示すフローチャートで、ステップ80ではフリ
クション相当値Kが読み込まれ、ステップ81ではこの
値Kが上限値K0より大きいかどうかが判断され、K0<K
の時にはステップ82へ進み、フリクション補正定数K
pが大きくされる。ステップ83では、値Kが下限値K1
より小さいかどうかが判断され、K1>Kの時にはステッ
プ84へ進み、フリクション補正定数Kpが小さくされ
る。尚、上限値K0と下限値はK1測定されたフリクション
相当値Kに所定の幅を持たせて設定される。即ち、フリ
クション相当値Kに応じて適正な追従値特性を保つよう
にフリクション補正定数Kpが変更される。
値Fの測定に引き続いて行なわれるフリクション補正定
数Kp及びダンピング定数mの設定処理について説明す
る。図11はフリクション補正定数Kpの設定処理作動
の流れを示すフローチャートで、ステップ80ではフリ
クション相当値Kが読み込まれ、ステップ81ではこの
値Kが上限値K0より大きいかどうかが判断され、K0<K
の時にはステップ82へ進み、フリクション補正定数K
pが大きくされる。ステップ83では、値Kが下限値K1
より小さいかどうかが判断され、K1>Kの時にはステッ
プ84へ進み、フリクション補正定数Kpが小さくされ
る。尚、上限値K0と下限値はK1測定されたフリクション
相当値Kに所定の幅を持たせて設定される。即ち、フリ
クション相当値Kに応じて適正な追従値特性を保つよう
にフリクション補正定数Kpが変更される。
【0043】図12は応答性測定とダンピング定数mの
設定処理作動の流れを示すフローチャートで、ステップ
90ではステップ電流の通電が開始され、ステップ91
では基準ストロークSS時の応答時間Tcが測定される(図
13)。ステップ92では図14に示すマップにより測
定された負荷相当値Fに応じたマップ応答時間tcが読み
出される。そして、ステップ93でマップ応答時間tcと
応答時間Tcの大小が比較され、応答時間Tcがマップ応答
時間tcより大きい場合にはステップ94によりダンピン
グ定数mが小さくされ、応答時間Tcがマップ応答時間tc
より小さい場合にはステップ95によりダンピング定数
mが大きくされる。即ち、負荷相当値Fに応じたマップ
応答時間tcを保つようにダンピング定数mが変更され
る。
設定処理作動の流れを示すフローチャートで、ステップ
90ではステップ電流の通電が開始され、ステップ91
では基準ストロークSS時の応答時間Tcが測定される(図
13)。ステップ92では図14に示すマップにより測
定された負荷相当値Fに応じたマップ応答時間tcが読み
出される。そして、ステップ93でマップ応答時間tcと
応答時間Tcの大小が比較され、応答時間Tcがマップ応答
時間tcより大きい場合にはステップ94によりダンピン
グ定数mが小さくされ、応答時間Tcがマップ応答時間tc
より小さい場合にはステップ95によりダンピング定数
mが大きくされる。即ち、負荷相当値Fに応じたマップ
応答時間tcを保つようにダンピング定数mが変更され
る。
【0044】次に、走行が開始されて旋回走行する場合
に行なわれるモータ電流制御について図15に示すフロ
ーチャートにより説明する。
に行なわれるモータ電流制御について図15に示すフロ
ーチャートにより説明する。
【0045】ステップ100では、各センサ21〜25
から入力信号が読み込まれる。
から入力信号が読み込まれる。
【0046】ステップ101では、図11及び図12の
処理により得られたフリクション補正定数Kp及びダン
ピング定数mが読み込まれる。
処理により得られたフリクション補正定数Kp及びダン
ピング定数mが読み込まれる。
【0047】ステップ102では、車速センサ21から
の車速Vと前輪舵角センサ22からの前輪舵角θF に基
づいて後輪舵角目標値θR*が演算される。尚、後輪舵角
目標値θR*は、例えば、特開平1−202579号公報
等に記載されているような手法により最適な旋回性能を
得るべく求められる。
の車速Vと前輪舵角センサ22からの前輪舵角θF に基
づいて後輪舵角目標値θR*が演算される。尚、後輪舵角
目標値θR*は、例えば、特開平1−202579号公報
等に記載されているような手法により最適な旋回性能を
得るべく求められる。
【0048】ステップ103では、エンコーダ24によ
り検出されたモータ回転角度θM により後輪舵角追従値
θR が演算される。
り検出されたモータ回転角度θM により後輪舵角追従値
θR が演算される。
【0049】ステップ104では、後輪舵角目標値θR*
から後輪舵角追従値θR を差し引いた絶対値により偏差
θεが演算される。
から後輪舵角追従値θR を差し引いた絶対値により偏差
θεが演算される。
【0050】ステップ105では、今回の処理時にエン
コーダ24により検出されたモータ回転角度θM と、前
回または数回前の処理時に検出された記憶モータ回転角
度θMMに基づいてモータ回転角速度d(θM)が演算され
る。
コーダ24により検出されたモータ回転角度θM と、前
回または数回前の処理時に検出された記憶モータ回転角
度θMMに基づいてモータ回転角速度d(θM)が演算され
る。
【0051】ステップ106では、モータ電流IM が上
記の式(1) により演算される。
記の式(1) により演算される。
【0052】ステップ107では、ステップ106で求
められたモータ電流IM がモータ19に出力される。
められたモータ電流IM がモータ19に出力される。
【0053】以上説明してきたように、実施例装置にあ
っては、下記に列挙する効果が得られる。
っては、下記に列挙する効果が得られる。
【0054】(1) モータ19及び減速機構18をアクチ
ュエータとするモータステアリングユニット11におい
て、フリクション測定時に徐々に増すモータ電流を付与
すると共に、ストロークが検出された時の第2モータ電
流値I2 からモータ回転角が検出された時の第1モータ
電流値I1 を差し引いた値IA をフリクション相当値K
とする装置とした為、モータ電流値の監視によりユニッ
トフリクションを精度良く測定することができる。
ュエータとするモータステアリングユニット11におい
て、フリクション測定時に徐々に増すモータ電流を付与
すると共に、ストロークが検出された時の第2モータ電
流値I2 からモータ回転角が検出された時の第1モータ
電流値I1 を差し引いた値IA をフリクション相当値K
とする装置とした為、モータ電流値の監視によりユニッ
トフリクションを精度良く測定することができる。
【0055】(2) モータ19及び減速機構18をアクチ
ュエータとするモータステアリングユニット11におい
て、負荷測定時に徐々に増すモータ電流を付与すると共
に、設定ストロークS0が検出された時の第3モータ電流
値I3 からストロークが検出された時の第2モータ電流
値I2 を差し引いた値IC を負荷相当値Fとする装置と
した為、モータ電流値の監視により負荷を精度良く測定
することができる。
ュエータとするモータステアリングユニット11におい
て、負荷測定時に徐々に増すモータ電流を付与すると共
に、設定ストロークS0が検出された時の第3モータ電流
値I3 からストロークが検出された時の第2モータ電流
値I2 を差し引いた値IC を負荷相当値Fとする装置と
した為、モータ電流値の監視により負荷を精度良く測定
することができる。
【0056】(3) フリクション相当値Kの測定に基づい
てフリクション補正定数Kpを適正な値に変更し、負荷
相当値Fに基づいてダンピング定数mを適正な値に変更
し、これらの定数Kp,mを用いてモータ電流の制御を
行なう装置とした為、適正なフリクション補正定数Kp
の設定によりユニットフリクションの増加によるヒステ
リシスの増大やユニットフリクションの減少による発振
を防止できると共に、適正なダンピング定数mの設定に
より負荷の大小にかかわらず遅れやオーバシュートの無
い高い制御応答性が確保される。
てフリクション補正定数Kpを適正な値に変更し、負荷
相当値Fに基づいてダンピング定数mを適正な値に変更
し、これらの定数Kp,mを用いてモータ電流の制御を
行なう装置とした為、適正なフリクション補正定数Kp
の設定によりユニットフリクションの増加によるヒステ
リシスの増大やユニットフリクションの減少による発振
を防止できると共に、適正なダンピング定数mの設定に
より負荷の大小にかかわらず遅れやオーバシュートの無
い高い制御応答性が確保される。
【0057】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0058】例えば、実施例では、後輪のみにモータス
テアリングユニットを採用した適用例を示したが、前後
輪にモータステアリングユニットを採用したものであっ
ても良い。
テアリングユニットを採用した適用例を示したが、前後
輪にモータステアリングユニットを採用したものであっ
ても良い。
【0059】実施例では、実舵角検出手段としてストロ
ークセンサの例を示したが、後輪の舵角を直接検出する
ようなセンサを用いても良い。
ークセンサの例を示したが、後輪の舵角を直接検出する
ようなセンサを用いても良い。
【0060】
【発明の効果】以上説明してきたように請求項1記載の
発明にあっては、電動モータ及び減速機構をアクチュエ
ータとするモータステアリングユニットのフリクション
測定装置において、フリクション測定時に徐々に増すモ
ータ電流を付与すると共に、実舵角が検出された時の第
2モータ電流値からモータ回転角が検出された時の第1
モータ電流値を差し引いた値をフリクション相当値とす
る手段とした為、モータ電流値の監視によりモータ電流
制御式のフリクション補正定数を決めるユニットフリク
ションを精度良く測定することができるという効果が得
られる。
発明にあっては、電動モータ及び減速機構をアクチュエ
ータとするモータステアリングユニットのフリクション
測定装置において、フリクション測定時に徐々に増すモ
ータ電流を付与すると共に、実舵角が検出された時の第
2モータ電流値からモータ回転角が検出された時の第1
モータ電流値を差し引いた値をフリクション相当値とす
る手段とした為、モータ電流値の監視によりモータ電流
制御式のフリクション補正定数を決めるユニットフリク
ションを精度良く測定することができるという効果が得
られる。
【0061】請求項2記載の発明にあっては、電動モー
タ及び減速機構をアクチュエータとするモータステアリ
ングユニットの負荷測定装置において、負荷測定時に徐
々に増すモータ電流を付与すると共に、設定実舵角が検
出された時の第3モータ電流値から実舵角が検出された
時の第2モータ電流値を差し引いた値を負荷相当値とす
る手段とした為、モータ電流値の監視によりモータ電流
制御式のダンピング定数を決める負荷を精度良く測定す
ることが出来るという効果が得られる。
タ及び減速機構をアクチュエータとするモータステアリ
ングユニットの負荷測定装置において、負荷測定時に徐
々に増すモータ電流を付与すると共に、設定実舵角が検
出された時の第3モータ電流値から実舵角が検出された
時の第2モータ電流値を差し引いた値を負荷相当値とす
る手段とした為、モータ電流値の監視によりモータ電流
制御式のダンピング定数を決める負荷を精度良く測定す
ることが出来るという効果が得られる。
【図1】本発明のモータステアリングユニットのフリク
ション測定装置及び負荷測定装置を示すクレーム対応図
である。
ション測定装置及び負荷測定装置を示すクレーム対応図
である。
【図2】実施例装置が適用された四輪操舵車両を示す全
体システム図である。
体システム図である。
【図3】実施例のモータステアリングユニットの具体的
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図4】モータステアリングユニットの台上モデル図で
ある。
ある。
【図5】モータステアリングユニットでのモータトルク
に対するモータ電流値特性図である。
に対するモータ電流値特性図である。
【図6】モータステアリングユニットでの目標値と追従
値との偏差に対するモータ電流値特性図である。
値との偏差に対するモータ電流値特性図である。
【図7】実施例装置のコントローラで行なわれるフリク
ション測定処理作動及び負荷測定処理作動の流れを示す
フローチャートである。
ション測定処理作動及び負荷測定処理作動の流れを示す
フローチャートである。
【図8】モータステアリングユニットでのフリクション
発生状況を説明するブロック図である。
発生状況を説明するブロック図である。
【図9】ユニットフリクションを説明する電流値特性図
である。
である。
【図10】ユニットへの負荷を説明する電流値特性図で
ある。
ある。
【図11】フリクション補正定数の設定処理作動の流れ
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図12】応答性測定及びダンピング定数設定処理作動
の流れを示すフローチャートである。
の流れを示すフローチャートである。
【図13】応答性測定状況を示すタイムチャートであ
る。
る。
【図14】負荷に対する応答時間が設定されたマップを
示す図である。
示す図である。
【図15】コントローラで行なわれるモータ電流制御作
動の流れを示すフローチャートである。
動の流れを示すフローチャートである。
【図16】ユニットフリクションの増減による追従値特
性図である。
性図である。
【図17】ユニットフリクションに対しフリクション補
正定数が大き過ぎた場合の追従値特性図である。
正定数が大き過ぎた場合の追従値特性図である。
【図18】負荷の大小によるステップ応答特性図であ
る。
る。
a 電動モータ b 減速機構 c モータステアリングユニット d モータ回転角検出手段 e 実舵角検出手段 f モータ電流付与手段 g 第1モータ電流値設定手段 h 第2モータ電流値設定手段 i フリクション測定手段 j 実舵角設定手段 k 第3モータ電流値設定手段 n 負荷測定手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62D 121:00 137:00 (56)参考文献 特開 平2−193768(JP,A) 特開 平3−46530(JP,A) 特開 平2−147472(JP,A) 特開 昭61−295170(JP,A) 特開 昭62−168758(JP,A) 特開 昭62−175263(JP,A) 特開 昭62−251273(JP,A) 実開 昭62−16561(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 5/04 B62D 6/00 B62D 7/14
Claims (2)
- 【請求項1】 後輪または前後輪に設けられ、電動モー
タ及び減速機構をアクチュエータとし、IM =L・θε
−m ・ d(θM)+Kp(IM :モータ電流、L:比例定
数、θε:目標値と追従値との偏差、m:ダンピング定
数、d(θM):モータ回転角速度、Kp:フリクション補
正定数)というモータ電流制御式によりモータ制御が行
なわれるモータステアリングユニットにおいて、 前記電動モータの回転角を検出するモータ回転角検出手
段と、 前記電動モータにより転舵される車輪の実舵角を検出す
る実舵角検出手段と、フリクション測定時に前記電動モ
ータに対し零から徐々に増すモータ電流を付与するモー
タ電流付与手段と、 前記モータ回転角検出手段によりモータ回転角が検出さ
れたモータ回転開始時の第1モータ電流値を設定する第
1モータ電流値設定手段と、 前記実舵角検出手段により実舵角が検出された転舵開始
時の第2モータ電流値を設定する第2モータ電流値設定
手段と、前記 第2モータ電流値と前記第1モータ電流値との差を
演算し、この電流値差を、前記モータ電流制御式のフリ
クション補正定数Kpを決めるユニットフリクション相
当値とするフリクション測定手段と、 を備えていることを特徴とするモータステアリングユニ
ットのフリクション測定装置。 - 【請求項2】 後輪または前後輪に設けられ、電動モー
タ及び減速機構をアクチュエータとし、IM =L・θε
−m ・ d(θM)+Kp(IM :モータ電流、L:比例定
数、θε:目標値と追従値との偏差、m:ダンピング定
数、d(θM):モータ回転角速度、Kp:フリクション補
正定数)というモータ電流制御式によりモータ制御が行
なわれるモータステアリングユニットにおいて、 前記電動モータにより転舵される車輪の実舵角を検出す
る実舵角検出手段と、 負荷測定時に前記電動モータに対し零から徐々に増すモ
ータ電流を付与するモータ電流付与手段と、 前記実舵角検出手段により実舵角が検出された転舵開始
時の第2モータ電流値を設定する第2モータ電流値設定
手段と、 所定の量の実舵角を予め設定する実舵角設定手段と、 前記実舵角検出手段により設定実舵角が検出された時の
第3モータ電流値を設定する第3モータ電流値設定手段
と、前記 第3モータ電流値と前記第2モータ電流値との差を
演算し、この電流値差を、前記モータ電流制御式のダン
ピング定数mを決めるユニット負荷相当値とする負荷測
定手段と、 を備えていることを特徴とするモータステアリングユニ
ットの負荷測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3011937A JP2900615B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | モータステアリングユニットのフリクション測定装置及び負荷測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3011937A JP2900615B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | モータステアリングユニットのフリクション測定装置及び負荷測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04356274A JPH04356274A (ja) | 1992-12-09 |
JP2900615B2 true JP2900615B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=11791572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3011937A Expired - Fee Related JP2900615B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | モータステアリングユニットのフリクション測定装置及び負荷測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2900615B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3481468B2 (ja) | 1998-09-30 | 2003-12-22 | 三菱電機株式会社 | 電動パワーステアリング装置 |
FR2903952B1 (fr) * | 2006-07-21 | 2009-06-12 | Renault Sas | Dispositif et procede de surveillance de la commande du braquage de roue arriere directrice. |
-
1991
- 1991-02-01 JP JP3011937A patent/JP2900615B2/ja not_active Expired - Fee Related
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