JPH0481362A - 車両用舵角制御装置の故障検出装置 - Google Patents

車両用舵角制御装置の故障検出装置

Info

Publication number
JPH0481362A
JPH0481362A JP19168590A JP19168590A JPH0481362A JP H0481362 A JPH0481362 A JP H0481362A JP 19168590 A JP19168590 A JP 19168590A JP 19168590 A JP19168590 A JP 19168590A JP H0481362 A JPH0481362 A JP H0481362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering angle
value
frequency
disturbance
control system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19168590A
Other languages
English (en)
Inventor
Taketoshi Kawabe
武俊 川邊
Yoshinori Yamamura
吉典 山村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP19168590A priority Critical patent/JPH0481362A/ja
Publication of JPH0481362A publication Critical patent/JPH0481362A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、車両の前輪及び後輪の何れか一方の舵角を制
御する舵角制御系を有する車両用舵角制御装置の故障検
出装置に関し、特に舵角制御系の故障を誤検出すること
なく正確に検出することができるようにしたものである
〔従来の技術〕
この種の車両用舵角制御装置の故障検出装置としては、
例えば本出願人が先に提案した実開平1168366号
公報に記載されているものかある。
この従来例は、後輪舵角センサで検出した実際の後輪舵
角θ、と操舵角センサで検出した操舵角に基づいて演算
した目標舵角θイとの差値の絶対値を誤差θ4とし、こ
の誤差Δθと予め設定された故障判断閾値αとを比較し
てΔθ〉αの状態力所定時間継続したときに後輪舵角制
御系の異常であると判断するようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の車両用舵角制御装置の故障検
出装置にあっては、目標舵角と実際の移輪舵角との偏差
即ち制御誤差の絶対値がある所定値を越えたときに故障
発生と判断するようにしているので、舵角制御系に異常
が発生して、第11図に示すように、外乱による実際の
後輪舵角θ。
と目標舵角θ、との誤差Δθに微小振幅の異常振動が重
畳されている場合であっても、誤差Δθが故障判断閾値
αを越えないときには、正常状態と判断することになり
、舵角制御系の故障を検出することができないという未
解決の課題があった。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目し
てなされたものであり、舵角制御系が制御誤差に重畳さ
れる微小振幅の異常振動を正確に検出することにより、
舵角制御系の故障判断を正確に行うことができる車両用
舵角制御装置の故障検出装置を提供することを目的とし
ている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、請求項(1)に係る車両用
舵角制御装置の故障検出装置は、第1図の基本構成図に
示すように、車両の前輪及び後輪の何れか一方の舵角を
制御する舵角制御系を備えた車両用舵角制御装置におい
て、転舵輪の実舵角を検出する舵角検出手段と、前記舵
角制御系に人力される外乱を検出する外乱検出手段と、
前記舵角検出手段の実舵角、前記舵角制御系の舵角目標
値及び前記外乱検出手段の外乱検出値とに基づいて当該
舵角制御系の特性を表す演算を行って制御誤差を演算す
る制御誤差演算手段と、該制御誤差演算手段の演算結果
を周波数分析して制御誤差周波数分析値を出力する誤差
周波数検出手段と、前記外乱検出手段の外乱検出値を周
波数分析して外乱周波数分析値を出力する外乱周波数検
出手段と、前記誤差周波数検出手段及び外乱周波数検出
手段の出力を比較して前記舵角制御系の故障を判断する
故障判断手段とを備えたことを特徴としている。
二こで、前記外乱検出手段は、転舵輪に作用する路面か
らの反力を検出するように構成することが好ましい。
〔作用〕
本発明においては、制御誤差周波数検出手段で制御誤差
の周波数分析値を算出すると共に、外乱周波数検出手段
で外乱の周波数分析値を算出し、画周波数分析値を故障
判断手段に入力することから、舵角制御系が正常である
ときには、制御誤差の周波数分析値と外乱周波数分析値
との差値が各周波数域において略等しい比較的小さな値
となるが、舵角制御系に発振が生じると、その発振周波
数に対応する周波数域の周波数分析値と外乱周波数分析
値との差値が他の周波数域の差値に比較して大きくなり
、これを検出することによって舵角制御系の発振による
故障を正確に検出することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は本発明を四輪操舵車の後輪舵角制御系に適用し
た場合の第1実施例を示す概略構成図である。
図中、1は後輪舵角制御系であって、この後輪舵角制御
系1は、左右の後輪2L、2Rを機械的に転舵する舵角
可変機構3と、この舵角可変機構3を駆動制御する制御
装置4とを備えている。
舵角可変機構3は、左右の後輪2L、2Rに取付けたナ
ックルアーム5L、5R間に、キングピン軸6L、6R
及びボールジヨイント7L、7Rを介してタイロッド8
が連結されていると共に、このタイロッド8に形成され
たすべりねじ9に、外周面に外歯を形成したナラ)10
が螺合され、このナツト10の外歯にステップモータ1
1の回転軸に取付けられた歯車12が噛合された構成を
有し、ステップモータ11を回転駆動することにより、
タイロッド8が左右方向に移動して後輪2L、2Rが転
舵される。なお、13はタイロッド8を中立位置に復帰
させるリターンスプリングである。
制御装置4は、第3図に示すように、前輪の舵角δ、を
検出する例えば前輪のタイロッドに連結されたポテンシ
ョメータで構成される前輪舵角センサ15と、車速を検
出する車速センサ16と、駆動モータ11の回転角を検
出する舵角検出手段としての回転方向に応じて90度の
位相差を有する2種類のパルスPa及びP、を出力する
2組のロータリエンコーダ17A、17Bと、これらロ
ータリエンコーダ17A、17Bから出力されるパルス
PA及びP、が入力され、これら両パルスに基づいて回
転方向を弁別して加算パルス及び減算パルスを形成し、
これらをアップダウンカウンタで加減算してディジタル
値の現在モータ回転角θ、、θ、を出力する現在回転角
計測回路18A。
18Bと、転舵輪となる後輪2L、2Rに作用する路面
からの反力を検出するようにタイロッド8にに配設され
た歪ゲージで構成される外乱検出手段としての外乱セン
サ19と、前輪舵角センサ15から出力される前輪舵角
検出値δ4、車速センサ16から出力される車速検出値
■、現在回転角計測回路18A、18Bから出力される
現在モータ回転角θ1.θ8及び外乱センサ19から出
力される外乱検出値dが夫々入力されるマイクロコンピ
ュータ20と、このマイクロコンピュータ20から出力
される回転駆動信号S1、回転方向信号Sz、S、及び
故障信号S4が直接供給されるモータ駆動回路21とを
備えている。
ここで、マイクロコンピュータ20は、少なくともA/
D変換機能を有する入力インタフェース回路20a、D
/A変換機能を有する出力インタフェース回路20b、
演算処理装置20c及び記憶装置20dを備えており、
演算処理装置20cで、入出力インタフェース回路20
aを介して前輪舵角センサ15の前輪舵角検出値δ1、
車速センサ16の車速検出値■、現在回転角計測回路1
8A、18Bの現在モータ回転角θ4.θ、及び外乱セ
ンサ19の外乱検出値dを読込み、前輪舵角検出値δF
及び車速検出値■に基づいて後輪舵角目標値δ、を算出
すると共に、現在回転角計測回路18Aの現在モータ回
転角θ、から後輪実舵角検出値δ8を算出し、これら後
輪舵角目標値δ8から実舵角検出値δえとの偏差εに基
づいてPIDii制御して電流目標値■を形成し、この
電流目標値■を回転駆動信号S、として回転方向信号S
z。
S3と共に出力インタフェース回路20bからモータ駆
動回路21に出力すると共に、現在回転角計測回路18
Bの現在モータ回転角θ8から後輪実舵角δ□を算出し
、この後輪実舵角δ5、前記後輪舵角目標値58及び外
乱検出値dに基づいて舵角制御系の特性を表す演算式に
従って後輪舵角推定値81Iを算出し、この後輪舵角推
定値81Iと後輪実舵角検出値6えとの偏差でなる制御
誤差eを算出し、この制御誤差eを周波数分析して各周
波数f、(i=1.2.・・・・・・n)での振幅を演
算すると共に、外乱検出値dに基づく周波数分析を行っ
て外乱の各周波数域の振幅を演算し、各周波数域f、で
の制御誤差周波数分析値efiと外乱周波数分析値d、
、との偏差S、を算出し、この偏差S1から舵角制御系
に発振異常が発生しているか否かの故障判断を行い、故
障と判断されたときに例えば論理値“l”の故障信号S
4をモータ駆動回路21に出力してその電源を遮断する
ここで、駆動モータ11を駆動して舵角可変機構3を制
御する後輪舵角制御系1は、一般に第4図に示すように
、後輪舵角目標値δ7と舵角可変機構3による後輪実舵
角δ8とが比較部31に供給され、この比較部31で算
出された偏差εがPID制御部32に供給されて目標電
流値■に変換され、この目標電流値■がモータ駆動回路
21で駆動電流Iに変換されて駆動モータ11に供給さ
れ、この駆動モータ11の回転によって舵角可変機構3
で後輪2L、2Rの実舵角δえが制御されるブロック線
図で表すことができる。
この第4図において、モータ駆動回路21の伝達関数は
、操舵の周波数範囲では“1”と見做すことができ、ま
た駆動モータ11のトルク定数をKT、駆動モータ11
の慣性モーメントを11粘性をD、リターンスプリング
13のバネ定数をK、ギヤ比をに0とすると、電流を入
力とした後輪実舵角δ1までの伝達特性は、 にア/K。
Is”  +DS+に で表すことができる。
ここで、タイヤの発生するコーナリングフォースC1l
を外乱として考えると、このコーナリングフォースC1
1は駆動モータ11に対してトルク外乱dとして伝達さ
れるので、このトルク外乱dが第4図に示すように、後
輪舵角制御系に影響を与えることになる。このトルク外
乱dは、a=C,・ξ/Lx’Ko  ・・・・・・・
・・・・・(1)で表すことができる。ここに、ξはト
レール、LKはナックルアーム長である。
したがって、後輪実舵角検出値δ7は、後輪舵角目標値
δ、とトルク外乱dとから下記(2)式で表される線型
の伝達特性で記述することができる。
t −C5”K、+SK、+に、) K。
S ・・・・・・・・・・・・(2) この後輪舵角制御系における後輪実舵角検出値6つの予
測値δ8を上記(2)式に基づいて算出すると、外乱d
を零としたときの予測値を8.、  (=δa+/(S
”Ks+SKP+に+)Kt/Ko)とすると、である
したがって、 予測値8II+は、 ・・・・・・・・・・・・(4) で表すことができる。
同様に、 後輪実舵角検出値δえ を零としたとき の予測値l agは、 である。
そして、後輪実舵角検出値δ8の予測値81Iは、8m
 =8*I+−Ltz         ・・・・・・
・・・・・・(6)t で表すことができる。
したがって、制御誤差eは、 e=8.−δ貢         ・・・・・・・・・
・・・(7)で算出することができる。
そして、算出された制御誤差eを例えば高速フーリエ変
換による周波数分析によって、所定数の周波数f1〜f
7毎の振幅efI”””ernを算出すると共に、外乱
dに基づいて前記(5)式の演算によって算出した(d
/d t)δ1を同様に高速フーリエ変換による周波数
分析によって所定数の周波数f1〜f7毎の振幅dfl
〜d0を算出する。
そして、算出された各周波数毎の制御誤差e及び外乱d
の振幅eft””efa及びdfl”’dfnをもとに
、下記(8)式の演算を行って偏差S、(i=1゜2・
・・・・・n)を算出する。
S = = e ti −d ti         
””””””(8)この偏差S、は、後輪舵角予測値8
IIが外乱dの影響を受けた舵角制御系が正常に動作す
るときの伝達特性を表す前記(2)式に基づいて演算さ
れているので、舵角制御系の故障によって値が大きくな
ると考えられるが、特に舵角制御系に発振があると、第
5図に示すように、その発振周波数f、に対応する周波
数の偏差SxO値が他の周波数f、に対応する周波数の
偏差Siに対して大きな値をとることから、下記(9)
式の演算を行って故障判断値■、を算出する。
・・・・・・・・・・・・(9) このようにして算出した故障判断値■、の何れかがか予
め設定した故障判断閾値■。を越えるときに、後輪舵角
制御系が発振していると判断することができる。
dの絶対値に応じて設定する故障判断閾値Xと比較する
ことにより、外乱の影響を受けない正確な故障判断を行
うことができる。すなわち、合算値絶対値を表するので
、この制御誤差eが故障判断閾値Xを越えたときに後輪
舵角制御系に故障が発生したものと判断することができ
る。
また、マイクロコンピュータ20の記憶装置20dには
、演算処理装置20cの演算処理に必要なプログラムが
格納されていると共に、第6図に示す外乱検出値dの絶
対値と故障判断閾値Xとの関係を表すマツプを記憶して
いる。
モータ駆動回路21は、第7図に示すように、電源入力
端子21aが電源リレー21bを介して極性切換リレー
21cの常閉接点tA及び極性切換リレー21dの常開
接点t、に接続され、これら極性切換リレー21c及び
21dの可動接点tc間に前記ステップモータ11が接
続され、且つ極性切換リレー21cの常開接点tl及び
極性切換リレー21dの常閉接点taがパワートランジ
スタ21eを介して接地された構成を有する。ここで、
電源リレー21bはそのリレーコイルlbの一端が電源
端子21aに、他端がパワートランジスタ21fを介し
て接地され、パワートランジスタ21fのベースにマイ
クロコンピュータ20から出力される故障信号S4が供
給される。また、極性切換リレー21c及び21dのリ
レーコイルlc及び16の一端が接地され、他端にマイ
クロコンピュータ20から出力される回転方向信号S2
及びS、が供給される。さらに、パワートランジスタ2
1eのベースにパルス幅変調回路21gが接続され、こ
のパルス幅変調回路21gにマイクロコンピュータ20
から出力される駆動制御信号S1が供給されると共に、
ステップモータ11の駆動電流を検出する電流センサ2
1hからの電流検出値が供給され、このパルス幅変調回
路21gで電流センサ21hの電流検出値と駆動制御信
号S1とを比較して両者が一致するようにデユーティ比
を制御してパルス信号を形成し、これをパワートランジ
スタ21eに供給する。なお、21iは、逆極性電圧を
吸収するフライホイールダイオードである。
次に、上記実施例の動作をマイクロコンピュータ20の
処理手順を示す第8図及び第9図を伴って説明する。
第8図は駆動モータ11を制御する舵角制御処理であっ
て、先ずステップ■で、前輪舵角センサ15の前輪舵角
検出値δ、及び車速センサ16の車速検出値■を読込む
次いで、ステップ■に移行して、前記ステップ■で読込
んだ前輪舵角δ、及び車速Vに基づいて後輪の目標舵角
3.を算出し、これを記憶装置20dの所定記憶領域に
更新記憶する。この後輪の目標舵角δ5は、例えば車速
Vに基づいて下記GO)式の演算を行って定常機すべり
角を零とするように前輪舵角δ、に対する後輪目標舵角
δ、の比Kを算出し、この舵角比Kに前輪舵角δ、を乗
算することにより算出することができる。
ここで、aは前輪及び重心点間距離、bは後輪及び重心
点間距離、lはホイールベース、Cr、C*は前、後輪
コーナリングパワー、Mは車両質量である。
したがって、目標後輪舵角δ8は、上記00)式から明
らかなように、車速か所定車速未満であるときには車両
の旋回性能が向上するように、後輪の転舵方向が前輪の
それと逆方向になり、また車速か所定車速を越えると、
車両の走行安定性を向上させるように後輪の転舵方向が
前輪のそれと同方向となるように設定される。
次いで、ステップ■に移行して、上記ステップ■で算出
した目標後輪舵角5Rに基づいて駆動モータ11の目標
モータ回転角σを算出し、これを記憶装置20dの所定
記憶領域に更新記憶する。
次いで、ステップ■に移行して、現在回転角計測回路1
8Aに格納されている駆動モータ11の現在モータ回転
角θ、を読込み、次いでステップ■に移行して前記ステ
ップ■で算出した目標モータ回転角lから現在モータ回
転角θヶを減算して両者の偏差εを算出してからステッ
プ■に移行する。
このステップ■では、PID!lJ?11を行うために
、偏差εをもとに下記(11)式の演算を行って目標電
流値■を算出し、これを記憶装置20dの所定記憶領域
に更新記憶する。
ここで、Kpは比例ゲイン、K1は積分ゲイン、K、は
微分ゲイン、Sは微分演算子である。
次いで、ステップ■に移行して、左切りであるか否かを
判定する。この判定は、前回の目標モータ回転角σ(X
−0と今回の目標モータ回転角i□。
を比較することにより行い、σ。、〉?J□−1,であ
るときには、左切りと判断してステップ■に移行し、転
舵方向信号S2及びS3を共に論理値“0”としてから
ステップ[相]に移行し、σ(に) ≦σ(ト1)であ
るときには、右切りと判断してステップ■に移行し、転
舵方向信号S2及びS3を共に論理値“1”としてから
ステップ[相]に移行する。
ステップ[相]では、上記ステップ■で算出した目標電
流値■を駆動制御信号SIとしてモータ駆動回路21に
出力すると共に、転舵方向信号S2及びS3をモータ駆
動回路21に出力してから前記ステップ■に戻る。
このように、モータ駆動回路21に駆動制御信号S1及
び転舵方向信号St、33が入力されると、転舵方向信
号S、、S、が論理値“0” (又は論理値“1”)で
あるときには、極性切換リレー21C及び21dは、そ
れらのリレーコイル7!。及び26が非付勢状態(又は
付勢状態)となるので、可動接点t、が常閉接点tA 
(又は常閉接点t、)側に切換えられており、駆動モー
タ11に正極性(又は逆極性)の直流電流が入力される
状態となる。この状態で、パルス幅変調回路21gから
駆動制御信号SIの電流値に応じたデユーティ比のパル
ス信号がパワートランジスタ21eのベースに供給され
ることから、このパルス信号に応じたパルス電流が駆動
モータ11に供給され、この駆動モータ11が正転(又
は逆転)駆動されてタイロッド8が右動(又は左動)し
て後輪2L、2Rが左転舵(又は右転舵)される。この
とき、後輪2L、2Rの実舵角δ7は、駆動モータ11
の回転角θに比例するので、実舵角δ8はδ3=に0θ
(K Oはナツト10及び歯車12のギヤ比、すべりね
じ9のリード長、ナックルアーム5L、5Rのレバー比
等で決定される定数)で表すことができる。
また、演算処理装置20cは所定時間例えば20 ts
sec毎のタイマ割込処理によって第9図に示す故障判
断処理を実行する。
この故障判断処理は、先ずステップ■で、現在回転角計
測回路18Bに格納されている現在モータ回転角θ□。
を読込み、次いでステップ@に移行して現在モータ回転
角θ1oをギヤ比Nで除算して後輪実舵角δ、  (=
θII(。/N)を算出する。
次いで、ステップ@に移行して、外乱センサ19の外乱
検出値dを読込むと共に、後輪舵角目標値TiRを読出
し、次いでステップ[相]に移行して前記(3)〜(6
)式に従って後輪舵角予測値81を算出する。
次いで、ステップ@に移行して、前記(7)式に従って
制御誤差eを算出してからステップ[相]に移行する。
このステップ[相]では、制御誤差eを高速フーリエ変
換処理を行うことにより周波数分析して、予め設定した
周波数f、〜f7毎の振幅efl”’efnを算出する
次いで、ステップOに移行して、前記ステップ[相]の
後輪舵角予測値8Rを算出する際に求めた(d/dt)
8え2を高速フーリエ変換を行うことにより周波数分析
して、予め設定した周波数f、−f、毎の振幅df、〜
d0を算出する。
次いで、ステップ[相]に移行して、算出された角振幅
efl”=ef++及びdfl〜dfnをもとに前記(
8)式の演算を行って、各周波数f1〜f7毎の偏差S
I〜Sfiを算出する。
次いで、ステップ@に移行して、算出された偏及び平均
値SN  (=Sア/ n )を算出し、次いでステッ
プ[相]に移行して、前記(9)式に従って故障判断値
■、を算出する。
次いで、ステップ■に移行して、故障判断値V。
の何れかが予め設定した故障判断閾値■。より大きいか
否かを判定し、V、>V。であるときには、後輪舵角制
御系で発振が生じたものと判断してステップ@に移行し
、論理値゛0′°の故障信号S4を出力インタフェース
回路20bを介してモータ駆動回路21に出力してから
タイマ割込処理を終了し、■、≦■。であるときには、
後輪舵角制御系に発振が生じていないものと判断してス
テップ0に移行する。
このステップ0では、ステップ@で読込んだ外乱検出値
dの絶対値をもとに予め記憶装置20dに記憶された外
乱検出値dと故障判断閾値Xとの関係を表すマツプを参
照して、外乱検出値dの絶対値に応じた故障判断閾値X
を算出してからステップ[相]に移行する。
このステップ[相]では、ステップ@で算出した合算値
Stが故障判断閾値Xより大きいか否かを判定し、St
 >Xであるときには、後輪舵角制御系に異常が発生し
たものと判断して前記ステップ@に移行し、Sア≦Xで
あるときには、後輪舵角制御系が正常状態であるものと
判断してステップ[相]に移行し、論理値“1”の故障
信号S4を出力インタフェース回路20bを介してモー
タ駆動回路21に出力してからタイマ割込処理を終了し
て第7図の処理に復帰する。
この第9図において、ステップ[相]〜@の処理が制御
誤差演算手段に対応し、ステップ[相]の処理が誤差周
波数検出手段に対応し、ステップOの処理が外乱周波数
検出手段に対応し、ステップ[相]〜[相]の処理が故
障判断手段に対応している。
このように、故障判断処理において、後輪舵角制御系が
正常状態と判断されたときには、故障信号S、が論理値
“1”となり、これがモータ駆動回路21に供給される
ので、モータ駆動回路21の電源リレー21bのリレー
コイル!わが通電状態となってその常開接点が閉じるこ
とにより、駆動モータ11に駆動電流が供給されるが、
逆に後輪舵角制御系が故障状態と判断されたときには、
故障信号S4が論理値“0“となることにより、t!リ
レー21bのリレーコイルl、が非通電状態となって常
開接点が開くことにより、駆動モータ11への駆動電流
の供給が遮断され、駆動モータの駆動が停止される。
したがって、上記故障判断処理において、制御誤差e及
び外乱検出値dの周波数分析を行って、所定数の周波数
f+”f−毎の振幅er+〜e、7及びdfl〜dfn
を算出し、これらの偏差31〜S7を求め、これらの偏
差S、−5fiから故障判断値■1〜■7を求め、これ
ら故障判断値■、〜■7を予め設定した故障判断閾値■
。と比較することにより、後輪舵角制御系に発振異常が
発生したか否かの故障判断を行うようにしているので、
後輪舵角制御系が正常状態であるときには、偏差SI〜
S7が略等しい値となり、故障判断値V、〜■7も零近
傍の値となり、■、≦■。となって、後輪舵角制御系に
発振異常が生じていないものと判断される。ところが、
後輪舵角制御系に発振異常が発生すると、第5図に示す
ように、その発振周波数f、に対応する偏差SXO値が
他の周波数f。
に対応する偏差S、に比較して大きな値となる。
このため、故障判断値Vxが大きな値となって、故障判
断閾値■。を越えることになるので、ステップ■からス
テップ@に移行して論理値“0”の故障信号S4を出力
してモータ駆動回路21の駆動モータ11への出力電流
を遮断し、駆動モータ11が停止される。このため、タ
イロッド8がリターンスプリング13によって中立位置
に復帰され、この位置で固定される。
また、後輪舵角制御系に発振異常が生じていない場合に
、外乱検出値dに基づいて変化する故障判断閾値Xと、
後輪舵角予測値8R及び後輪実舵角検出値δ、の偏差で
なる制御誤差eに対応した(d/dt) l; *zと
を比較して故障判断するようにしているので、後輪操舵
系の負荷変化即ち外乱の影響を考慮して正確な故障判断
を行うことができる。
しかも、上記実施例のように、後輪舵角制御用の舵角検
出手段(ロータリエンコーダ17A及び現在回転角計測
回路18A)と故障判断用の舵角検出手段(ロークリエ
ンコーダ17B及び現在回転角計測回路18B)とを別
個に設けることにより、より信鯨性を向上させることが
できる。
なお、上記実施例においては、制御誤差e及び外乱検出
値dを周波数分析する場合には、高速フーリエ変換によ
る周波数分析によって、所定周波数f1〜f7毎の振幅
を算出する場合について説明したが、これに限定される
ものではな(、第10図に示すように、所定数n個のバ
ンドパスフィルタF1〜F、、を設け、これらバンドパ
スフィルタF、〜F、から各周波数毎の振幅出力を得る
ようにしてもよい。
また、上記実施例においては、外乱検出手段として歪ゲ
ージで構成される外乱センサを適用した場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、磁歪素子等
の他の力センサを適用するとこができる。
さらに、上記実施例においては、後輪舵角制御系の故障
判断をマイクロコンピュータ20を適用して行う場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、比
較器、アナログバンドパスフィルタ等の電子回路を組み
合わせて構成することもできる。
また、上記実施例においては、後輪舵角制御系の故障判
断を行う場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、前輪舵角制御系の故障判断を行うようにし
てもよい。この場合には、ステアリングホイールの回転
角又は操舵トルクを検出し、これに基づいて目標モータ
回転角を算出する。
さらに、上記実施例においは、舵角検出手段として、ロ
ータリエンコーダ17A、モータ回転角計測回路18A
を適用した場合について説明したが、これに限らず後輪
側のタイロッド8の移動量をポテンショメータ等の移動
量センサで直接検出するか又はナックルアームの回転量
を回転センサで検出するようにしてもよい。
〔発明の効果] 以上説明したように、本発明に係る車両用舵角制御装置
の故障検出装置によれば、制御誤差演算手段で、目標舵
角、実舵角及び外乱に基づいて制御誤差を算出し、この
制御誤差を周波数分析して所定数の周波数毎の制御誤差
周波数分析値を求めると共に、外乱検出値を周波数分析
して所定数の周波数毎の外乱周波数分析値を求め、画周
波数分析値を比較することにより舵角制御系の故障判断
を行うようにしているので、舵角制御系の発振異常によ
る故障を正確に検出することができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の概略構成を示す基本構成図、第2図は
本発明の一実施例を示す概略構成図、第3図は制御装置
の一例を示すブロック図、第4図は後輪舵角制御系のブ
ロック線図、第5図は周波数と周波数毎の偏差S、との
関係を示す特性線図、第6図は外乱検出値と故障判断閾
値との関係を示す特性線図、第7図はモータ駆動回路を
示すブロツク図、第8図は舵角制御処理の一例を示すフ
ローチャート、第9図は故障判断処理の一例を示すフロ
ーチャート、第10図は周波数分析値演算手段の他の実
施例を示すブロック図、第11図は時間に対する制御誤
差の関係を示す特性線図である。 図中、1は後輪舵角制御系、2L、2Rは後輪、3は舵
角可変機構、4は制御装置、8はタイロッド、11は駆
動モータ、15は前輪舵角センサ、16は車速センサ、
17A、17Bはロークリエンコーダ、18A、18B
は現在回転角計測回路、19は外乱センサ、20はマイ
クロコンピュータ、21はモータ駆動回路である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車両の前輪及び後輪の何れか一方の舵角を制御す
    る舵角制御系を備えた車両用舵角制御装置において、転
    舵輪の実舵角を検出する舵角検出手段と、前記舵角制御
    系に入力される外乱を検出する外乱検出手段と、前記舵
    角検出手段の実舵角、前記舵角制御系の舵角目標値及び
    前記外乱検出手段の外乱検出値とに基づいて当該舵角制
    御系の特性を表す演算を行って制御誤差を演算する制御
    誤差演算手段と、該制御誤差演算手段の演算結果を周波
    数分析して制御誤差周波数分析値を出力する誤差周波数
    検出手段と、前記外乱検出手段の外乱検出値を周波数分
    析して外乱周波数分析値を出力する外乱周波数検出手段
    と、前記誤差周波数検出手段及び外乱周波数検出手段の
    出力を比較して前記舵角制御系の故障を判断する故障判
    断手段とを備えたことを特徴とする車両用舵角制御装置
    の故障検出装置。
  2. (2)前記外乱検出手段は、転舵輪に作用する路面から
    の反力を検出するように構成されている請求項(1)記
    載の車両用舵角制御装置の故障検出装置。
JP19168590A 1990-07-19 1990-07-19 車両用舵角制御装置の故障検出装置 Pending JPH0481362A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19168590A JPH0481362A (ja) 1990-07-19 1990-07-19 車両用舵角制御装置の故障検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19168590A JPH0481362A (ja) 1990-07-19 1990-07-19 車両用舵角制御装置の故障検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0481362A true JPH0481362A (ja) 1992-03-16

Family

ID=16278755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19168590A Pending JPH0481362A (ja) 1990-07-19 1990-07-19 車両用舵角制御装置の故障検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0481362A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0584573U (ja) * 1992-04-22 1993-11-16 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 故障検出装置
JP2008213507A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Mitsubishi Electric Corp 車両用操舵装置
JP2008254729A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Ford Global Technologies Llc 自動車のステアリング装置における周期的外乱の検出方法、及びその周期的外乱の補償方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0584573U (ja) * 1992-04-22 1993-11-16 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 故障検出装置
JP2008213507A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Mitsubishi Electric Corp 車両用操舵装置
JP2008254729A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Ford Global Technologies Llc 自動車のステアリング装置における周期的外乱の検出方法、及びその周期的外乱の補償方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3681324B2 (ja) トルク検出装置及び電動パワーステアリング装置
US11572095B2 (en) Method and system for electronic power steering angle control with non-zero initial condition
US7512468B2 (en) Electric power steering apparatus
US20030102181A1 (en) Electric power steering apparatus
JPH0438419A (ja) 操舵角検出装置
CN110182253B (zh) 用于转向系统的轮胎负载估算的象限型摩擦补偿
JPH07215231A (ja) 電動モータ駆動式四輪操舵装置
JP5401875B2 (ja) 車両用舵角検出装置及びこれを使用した電動パワーステアリング装置
US11186310B2 (en) Frequency tracking based friction detection using accelerometer
JPH0481362A (ja) 車両用舵角制御装置の故障検出装置
US11679805B2 (en) Traction steer mitigation through CVR gain scalars
JP3577190B2 (ja) 操舵制御装置
JP3132299B2 (ja) 車両用補助舵角制御装置
JP3055310B2 (ja) 車両の前輪操舵角検出装置
JPH04176781A (ja) 車両用操舵装置
US5225753A (en) Electric control apparatus for four-wheel steering system
JPH04349068A (ja) 四輪操舵車両のモータ制御装置
JP3137519B2 (ja) 後輪操舵装置の異常検出装置
JP2900615B2 (ja) モータステアリングユニットのフリクション測定装置及び負荷測定装置
JP2910174B2 (ja) 車両用舵角制御装置の故障検出装置
JP3136777B2 (ja) 車両の前輪操舵角検出装置
WO2023042532A1 (ja) 操舵反力制御装置、操舵反力制御方法、及び、操舵反力制御システム
JPH11301509A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3013641B2 (ja) 電動モータ駆動式四輪操舵装置
JPH0459480A (ja) 車両用舵角制御装置の故障検出装置