JPH02296575A - 車両操舵系の中立位置復帰装置 - Google Patents

車両操舵系の中立位置復帰装置

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JPH02296575A
JPH02296575A JP1118320A JP11832089A JPH02296575A JP H02296575 A JPH02296575 A JP H02296575A JP 1118320 A JP1118320 A JP 1118320A JP 11832089 A JP11832089 A JP 11832089A JP H02296575 A JPH02296575 A JP H02296575A
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JP
Japan
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steering
steering torque
neutral position
torque
vehicle
Prior art date
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JP1118320A
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English (en)
Inventor
Hideaki Nemoto
英明 根本
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、車両の操舵系を自動的に中立位置に復帰さ
せることにより、操縦者の負担を軽減する装置に関し、
特に、中立位置への復帰動作の中断を、容易に且つ操縦
者に違和感を与えることなく行えるようにしたものであ
る。
〔従来の技術〕
この種の従来の技術としては、例えば、本出願人が先に
提案した実開昭63−117664号公報(名称は、動
力舵取装置)に開示されたものがある。
この従来の技術は、操舵系を中立位置に復帰させるアク
チュエータの戻し速度の目標値を設定し、アクチュエー
タに戻し駆動を行わせる所定の状況が検出された時には
、アクチュエータの戻し速度が設定された目標速度に到
達するまで戻し補助トルクを徐々に上昇させ、その戻し
速度が目標速度に到達した時点から操舵系が所定操舵角
位置に復帰するまで戻し補助トルクを前記到達した時点
の戻し補助トルクに保持し、そして、操舵系が上記所定
操舵角に達した場合に戻し補助トルクを徐々に降下させ
て、操舵系を中立位置に復帰させるようにしている。
このため、閉ループによる制御が可能となり、特に制御
応答性のよいサーボシステムでなくても充分実用に供す
ることができるから、装置全体のコストが低減された。
〔発明が解決しようとする課題〕
ここで、操舵系を中立位置に自動的に復帰させる動作は
、停車時等のように路面及び転舵輪間の摩擦抵抗が大き
い状況において特に有効(走行中は、セルファライニン
グトルクがあるので、殆ど必要ない。)である。そこで
、停車時に、操舵角が比較的大であるのに実操舵トルク
が小さい(即ち、操縦者が中立方向に操舵操作を行って
いる)場合には、アクチュエータを駆動させて、操縦者
の負担を軽減することが好ましい。
そして、復帰動作が始動した後にそれを途中で中断する
には、復帰動作が不要な状況を操縦者が作らなければな
らず、具体的には、アクチュエータの付勢力に抗してス
テアリングホイールを保舵状態とし、操舵系に大きな操
舵トルクを発生させる必要がある。
しかしながら、上記従来の技術では、戻し速度が目標値
に達するまでは、戻し補助トルクを徐々に上昇させるた
め、復帰動作を中断する際の操舵トルクは、誤動作を防
止するために充分大きくしておく必要がある。従って、
操縦者は強い力でステアリングホイールを保舵しなけれ
ば中立動作を中断させることができないので、パワース
テアリング装置に慣れた操縦者はこれを違和感として感
じてしまうし、通常のパワーステアリング装置の感覚で
軽く手を触れただけではステアリングホイールの中立動
作を止めることができないので、操縦者の意思に反して
ステアリングホイールが中立位置に復帰してしまうこと
もある。
そこで、この発明は、このような従来の技術が有する未
解決の課題に着目してなされたものであり、操舵系の中
立動作を容易に且つ操縦者に違和感を与えることなく行
える車両操舵系の中立位置復帰装置を提供することを目
的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この発明の車両操舵系の中
立位置復帰装置は、第1図の基本構成図に示すように、
車両の操舵系を直進状態に復帰させるアクチュエータと
、前記操舵系に発生する実操舵トルクを検出する実操舵
トルク検出手段と、前記操舵系の操舵角を検出する操舵
角検出手段と、前記操舵系を直進状態に復帰させる所定
車両状況を検出する車両状況検出手段と、前記所定車両
状況における目標操舵トルクを前記操舵角検出手段が検
出した操舵角に基づいて設定する目標操舵トルク設定手
段と、前記車両状況検出手段が前記所定車両状況を検出
した時に前記実操舵トルクが前記目標操舵トルクに一致
するように前記アクチュエータを制御する制御手段と、
を備えた。
〔作用〕
実操舵トルク検出手段が、操舵系に発生する実操舵トル
クを検出し、操舵角検出手段が、操舵系の操舵角を検出
する。
また、車両状況検出手段が、操舵系を中立位置に復帰さ
せる所定車両状況(例えば、停車時、舵角大、実操舵ト
ルク小等を満足した場合)を検出すると共に、目標操舵
トルク設定手段が、前記所定車両状況における目標操舵
トルク(即ち、操舵系に発生するべき操舵トルク)を、
操舵系の操舵角に基づいて設定する。
そして、車両状況検出手段が上記所定車両状況を検出す
ると、制御手段が、実操舵トルクが目標操舵トルクに一
致するようにアクチュエータを制御するので、操舵系は
中立位置に復帰する。
ここで、操縦者が、操舵系の中立位置への復帰動作を中
断させるべくステアリングホイールを保舵状態とすると
、実操舵トルクが増大するが、制御手段は実操舵トルク
が目標操舵トルクに一致するような制御(即ち、フィー
ドバック制御)を行っているので、保舵力が、目標操舵
トルクを越えることはない。従って、目標操舵トルクを
比較的小さくしておけば、軽い力で(容易に)操舵系の
中立位置復帰動作が中断される。
〔実施例] 以下、この発明の実施例を図面の簡単な説明する。
第2図乃至第6図は、この発明の第1実施例を示す図で
ある。
先ず、第2図において、1はステアリングシャフトを示
し、このステアリングシャフトlは、自在継手2を介し
て連結されたアッパシャツI−IAとロアシャフトIB
とから構成されている。この内、アッパシャフトIへの
上端部は操作用のステアリングホイール3に固設されて
おり、また、ロアシャフトIBの下端部は自在継手4を
介してピニオンシャフト5に連結されている。
このピニオンシャフト5の下端部にはビニオン5Aが形
成されており、このピニオン5Aが、ステアリングギヤ
ボックス(図示せず)内に横設されたラック軸6のラッ
ク6Aに噛合され、これによって、公知のラックピニオ
ン式ステアリング装置が構成されている。
またラック軸6の両端には、タイロッド7(第2図では
、一方のみを示す)が各々揺動可能に連結されており、
各タイロッド7の外端には、操舵輪としての前輪8を回
転自在に支持するナックル9が連結されている。
ここで、上記ステアリングホイール3、ステアリングシ
ャフト1、自在継手2,4、ピニオンシャフト5、ラッ
ク軸6、タイロッド7、及びナックル9によって操舵系
10が構成されている。
また、前記ピニオンシャフト5は、減速ギヤ部15を介
して、アクチュエータとしてのモータ17の回転軸17
Aに連結されている。これを詳述すると、減速ギヤ部1
5は、ケーシング15A内で相互に噛合する駆動ギヤ1
5Bと従動ギヤ15Cとから成り、従動ギヤ15Cが前
記ピニオンシャフト5に固設されると共に、駆動ギヤ1
5Bがモータ17の回転軸17Aに固設されている。ま
た、モータ17として、本実施例では、直流サーボモー
タが搭載されており、このモータ17の回転が後述する
コントローラ22によって制御されるとともに、その回
転力が減速ギヤ部15を介して操舵系10に伝達される
。そして、これによって、ステアリングホイール3に対
する操舵時には操舵補助トルクが、またステアリングホ
イール3の中立位置(即ち、車両が直進状態となる位置
)への復元時には戻し補助トルクがモータ17から操舵
系10に付与されるようになっている。
また、前記ステアリングシャフト1には、実操舵トルク
検出手段としての操舵トルクセンサ20及び操舵角検出
手段としての操舵角センサ2Iが装備されている。
この内、操舵トルクセンサ20は、例えばストレインゲ
ージで構成され、ステアリングホイール3を転舵操作す
ることによりステアリングシャフト1に生じる捩れを検
出し、この捩れの大きさに対応したアナログ電圧からな
る操舵トルク信号ATを後述するコントローラ22に出
力する。一方、操舵角センサは21は、例えばステアリ
ングシャフトlに装着されたスリット付円板とそのスリ
ットに対向する2組の検出子を有するフォトカブラとか
らなる回転検出器で構成され、ステアリングシャフト1
の回転方向及び回転数に対応するパルス信号でなる操舵
角信号Dθをコントローラ22に出力する。
また、車両の所定位置には、車速を検出するための車速
センサ23が配設されている。この車速センサ23は、
例えば変速機の出力軸の回転数を検出し、これに対応し
た周期のパルス信号でなる車速信号DVをコントローラ
22に出力する。
更に、前記コントローラ22は、第3図に示すように、
制御用のマイクロコンピュータ25と、このマイクロコ
ンピュータ25に入力する操舵トルク信号ATをデジタ
ル量に変換するA/D変換器26と、マイクロコンピュ
ータ25からのデジタル量の制御信号SCに基づいて前
記モータ17に指令値としてのモータ駆動電流Iを供給
する駆動回路27とを有している。即ち、駆動回路27
は、入力する制御信号SCに対応して、操舵系10を右
又は左操舵方向へ、指令された回転トルクをもって転舵
させることができるモータ駆動電流■を出力するように
構成されている。
この内、マイクロコンピュータ25は、すくなくともイ
ンターフェイス回路30と演算処理装置31とRAM、
ROM等からなる記憶装置32とを含んで構成され、イ
ンターフェイス回路30はI10ポート等から構成され
ている。
また、演算処理装置31は、インターフェイス回路30
を介して前述した操舵トルク信号DT。
操舵角信号Dθ、及び車速信号DVを順次読み込み、こ
れらに対応する操舵トルクTR1操舵角θ及び車速■を
設定し、これらの各データに基づいて後述する演算その
他の処理を行う。一方、記憶装置32は、演算処理装置
31の実行に必要な所定プログラム、固定データ、及び
所定の記憶テーブルを予め格納していると共に、演算処
理装置31の処理結果を逐次記憶可能になっている。
次に、本実施例の作用について説明する。
車両のイグニッションスイッチがオン状態になると本装
置も起動する。これによって、操舵トルクセンサ20.
操舵角センサ21.車速センサ23も検出開始し、各検
出データがコントローラ22に供給される。コントロー
ラ22のマイクロコンピュータ25は、所定のメインプ
ログラムを実行し、所定時間(例えば20m5ec)毎
にタイマ割込み処理として第4図に示す処理を実行する
また、第4図は、操舵系10を中立位置に復帰させる状
況か否かを判定すると共に、復帰させる状況であると判
定された場合には、操舵系10を自動的に中立位置に復
帰させる処理を示していて、中立位置に復帰させる必要
のない場合の処理、即ち、通常のパワーステアリング装
置としての処理は周知であるため、図示は省略する。
先ず、処理の概要を説明すると、停車中に、操舵角が所
定舵角以上で、実操舵トルクが所定操舵トルク以下であ
る場合には、操舵系10を中立位置に自動的に復帰させ
、ステアリングホイール3に手を添えてその回転が中断
させられた場合には、中立位置への復帰動作を中断し、
さらに、−度中立位置への復帰動作が行われたら、再度
発進した後に停車しなければ、再度の中立位置への復帰
動作を行わない、というものである。
そこで、第4図のステップ■において、操舵トルク信号
DT、操舵角信号Dθ及び車速信号DVを読み込み、そ
れぞれの電圧値やパルス幅等に基づいて実操舵トルクT
R2操舵角θ及び車速■を求め、記憶装置32に記憶す
る。
次いで、ステップ■に移行し、フラグS E iが「1
」であるか否かを判定する。フラグSE、は、−度停車
した後に、復帰動作を行ったか否かを判定するためのフ
ラグであって、後述する復帰動作が終了した後に「1」
に設定される。
このステップ■の判定がrYEsJの場合には、ステッ
プ■に移行し、車速Vが零であるか否か、即ち、車両が
停車中であるか否かを判定する。ステップ■の判定がr
YES、の場合には復帰動作が行われた後に再度発進し
たと判断して、ステップ■に移行し、フラグS E v
を「0」とするが、ステップ■の判定が「NO」の場合
には、未だ停車中であると判断して、フラグSE、を「
1」のままとする。
従って、後述する処理において操縦者が中立位置復帰動
作を必要ないと判断し、その動作を中断させた場合には
、再度発進しなれば中立位置復帰動作は行われない。よ
って、必要のない中立位置への復帰動作が、操縦者の意
思に反して何度も繰り返し行われることはない。
一方、ステップ■の判定が「NO」であると、ステップ
■に移行し、フラグSE、が「1」であるか否かを判定
する。このフラグSE、は、中立位置復帰動作が現在実
行中であるか否かを判定するためのフラグであって、「
1」であれば実行中である。
そして、ステップ■の判定が「NO」の場合には、中立
位置復帰動作は行われていないから、その動作を行わせ
る状況であるか否かを判定する必要がある。
そこで、ステップ■乃至ステップ■の処理において、車
速■、操舵角θ及び実操舵トルクTllが各条件を満足
しているか否かを判定する。
なお、本実施例では、操舵角は、右操舵方向を正、左操
舵方向を負とすると共に、操舵トルクは、右操舵時に発
生する操舵トルクを正、左操舵時に発生する操舵トルク
を負としている。
ステップ■では、車速Vに基づいて車両が停車中である
か否かを判定し、停車中であれば、ステップ■に移行す
る。
ステップ■では、操舵角θと所定操舵角θ、とを比較し
、操舵角θの絶対値が所定操舵角θ1を越えている場合
には、ステップ■に移行する。なお、所定操舵角θ1は
、実質的に操舵系10が中立位置に復帰していると判定
できる程度の操舵角である。
そして、ステップ■では、実操舵トルクTRの絶対値と
所定操舵トルクT1とを比較し、実操舵トルクT、の絶
対値が所定操舵トルクT、以下の場合には、ステップ■
に移行し、カウンタSE。
を1インクリメントする。
次いで、ステップ[相]に移行し、カウンタSECが設
定値aに達したか否かを判定し、達した場合には、中立
位置復帰動作を行う必要があると判断し、ステップ■に
移行してフラグSE、を「l」とした後、この第4図の
処理を終了する。
つまり、ステップ■において停車中であると判定され、
ステップ■において操舵系10が中立位置にないと判定
され、ステップ■において小操舵トルク時であると判定
され、そして、この状態が一定時間連続した場合には、
それを補助する必要があると判断する。
即ち、停車中であれば、路面及び転舵輪間の摩擦抵抗が
大であるし、転舵中であれば、中立位置への復帰動作に
は労力を要するし、小操舵トルク時であれば、操縦者が
ステアリングホイール3を中立位置に向けて操舵してい
ると判断できるから、そのような状況が一定時間連続す
れば、操縦者の負担が大だからである。
一方、ステップ■乃至ステップ■の条件を満足しない場
合には、ステップ@に移行し、カウンタSEcをクリア
(SEc=O)した後、この第4図の処理を、終了する
また、ステップ[株]において未だ一定時間経過してい
ないと判定された場合には、フラグSE、を「0」のま
まとし、この第4図に示す処理を終了する。
そして、第4図に示す処理が終了したら、図示しない他
の処理手順に従い、通常のパワーステアリング制御を実
行するが、通常のパワーステアリング制御は、フラグS
EPが「0」の場合にのみ実行すればよい。
ここで、通常のパワーステアリング制御について簡単に
説明すると、演算処理装置31は、実操舵トルクT3.
操舵角θ及び車速■に基づいて操舵補助トルクの大きさ
及びその方向を求め、その操舵補助トルクの大きさ及び
方向に応じた制御信号SCを、インタフェース回路30
を介して駆動回路27に出力する。
すると、駆動回路27は、供給された制御信号SCに応
じたモータ駆動電流Iをモータ17に出力するから、モ
ータ17には、上記操舵補助トルクの大きさ及び方向に
応じた回転力が発生し、これが減速ギヤ部15を介して
操舵系10に伝達されるので、ステアリングホイール3
の操作力が軽くなり、操縦者の負担が軽減される。
一方、上記不テップ■の判定がrYEsJ、即ち、中立
位置復帰動作中であると判定された場合には、ステップ
■に移行する。
ステップ■では、フラグICLIアが「0」であるか否
かを判定する。
フラグI CIJfは、後の処理において、中立位置復
帰動作が完了若しくは中断されたか否かを表しているフ
ラグであって、その動作が続行中であれば、Icut=
’OJとなっている。
ステップ■の判定がrYEsjの場合には、ステップ0
に移行し、操舵角θに基づいて(例えば、現在及び過去
の操舵角θに基づいて数値微分を行って)操舵角速度6
を算出する。
そして、ステップ■に移行し、操舵角速度6と所定操舵
角速度り、とを比較し、操舵角速度θの絶対値が所定操
舵角速度61未満であれば、後述するように中立位置復
帰動作が完了したか若しくは操縦者が中立位置復帰動作
を中断するべくステアリングホイール3を保舵状態にし
たと判断するが、操舵角速度−が所定操舵角速度汐1以
上であれば、中立位置復帰動作を継続すると判断して、
ステップ■に移行する。
ステップ■では、操舵角θに基づき、記憶装置32に記
憶しである例えば第5図に示すような記憶テーブルを参
照して、目標操舵トルクT7を設定する。
本実施例における目標操舵トルクエアは、操舵角θの絶
対値が上記ステップ■の判定に用いた所定操舵角61以
内(即ち、実質的に操舵が中立位置に復帰している状態
)であれば零となり、操舵角θが±θ1の範囲を越えた
場合には急激に増加し、操舵が正方向であればC(定数
)となり、操舵が負方向であれば−Cとなる。
そして、目標操舵トルクTtが設定されたら、ステップ
■に移行し、下記の(1)式に基づき、目標操舵トルク
T7と実操舵トルクTRとの偏差ΔTを算出する。
ΔT=Tr  T*          ・・・・・・
(1)次いで、ステップ■に移行し、下記の(2)式に
基づいて、補正電流値I、を算出する。
I、=ΔT−Ks + I c      =・”(2
)但し、Ksはトルクを電流値に変換するための定数で
ある。
そして、上記(2)式から明らかなように、補正電流値
I、は偏差ΔTを積分した値であるから、実操舵トルク
TRが目標操舵トルクT、に達していなければその絶対
値は増加し、実操舵トルクTRが目標操舵トルクT、を
越えている場合にはその絶対値は減少する。
次いで、ステップ[相]に移行し、記憶装置32に記憶
しである例えば第6図に示すような記憶テーブルを参照
し、実操舵トルクT、Iに基づいた基準電流値I、を求
める。
そして、ステップ@に移行し、下記の(3)式に従って
、モータ電流I。を算出する。
IN =1+ +Ic          ・・・・・
・(3)そして、ステップ■に移行し、上記ステップ[
相]において算出したモータ電流IMに応じた回転力が
モータ17に発生して操舵系10が中立方向に回転する
ような制御信号SCを、インタフェース回路30を介し
て駆動回路27に出力する。
すると、モータ17がモータ電流I。に応じた力で回転
し、操舵系10が中立方向に付勢されるから、操舵系1
0は、自動的に中立位置への復帰動作を行う。
そして、操舵系10が中立位置に復帰し、操舵角θが±
θ1の範囲に納まれば、上記ステップ[株]で設定され
る目標操舵トルクT、が零となるため、ステップOで算
出される偏差ΔTが−T、となるから、これが積分され
る補正電流値■、の絶対値が減少する一方、基準電流値
I3は実操舵トルクTtのみによって決まる値であるの
で、結局モータ駆動電流■8は小さくなる。
モータ駆動電流■。が減少すると、モータ17による戻
し補助トルクが小さくなるから、操舵角10に発生する
実操舵トルクTえも小さくなり、偏差ΔTも零に近づく
と共に、基準電流値■、も小さくなるので、さらに戻し
補助トルクが減少する。
すると、操舵角速度θも小さくなるため、ある時点にお
いてステップ■の判定がrNOJとなり、ステップ■か
らステップ@へ移行する。
ステップ@ではカウンタSE、を1インクリメントし、
ステップ@に移行する。
そして、ステップOでは、カウンタSE、が設定値すに
達したか否か、即ち、操舵角速度6が所定操舵角速度6
I未満となった状態が一定時間連続したか否かを判定し
、一定時間以上連続していなければ、ステップ■に移行
して上述した処理を繰り返し実行するが、一定時間以上
連続すれば、中立位置への復帰動作が完了したと判断し
、ステップ[相]に移行する。
ステップ[相]では、フラグtct+−yを「1」とす
ると共に、カウンタSEoをクリア(SE、=O)し、
さらに、変数Istアに現在の補正電流値ICの絶対値
を代入する。
次いで、ステップ@aに移行してフラグILFを「0」
とし、ステップ[相]に移行し、補正電流値■、の正負
を判定し、正であればそのまま、負であればILFを「
1」として、ステップ■に移行し、上述した処理を実行
する。
ステップ[相]においてフラグI cutが「1」に設
定されたため、次回の処理からはステップ■の判定がr
NOJとなるので、ステップ@以降の処理が実行される
ステップ[相]では、上記ステップ[相]で設定した変
数I SETを所定の減算定数ΔIだけ減算し、次いで
ステップ[相]に移行して、変数13□1の正負を判定
する。
ステップ[相]で変数■、アが負であると判定された場
合には、ステップ@に移行し、変数Isア、を零とする
と共に、フラグSE、を「1」とするが、変数■sEア
が正であればステップ@の処理は実行せず(従って、フ
ラグSEEは「0」のまま)ステップ[相]aに移行す
る。
ステップ@aでは、補正電流値I、に上記ステップ@に
おいて減算された変数I3!7を代入し、次いで、ステ
ップ■に移行し、フラグILFの状態を判定して、フラ
グIL、がr□、であれば補正電流値ICはそのままと
するが、フラグILyが「l」であれば、ステップ[相
]bに移行して補正電流値ICに変数1 SETの符号
を反転したものを代入する。
そして、ステップ■若しくはステップΦbの処理を終え
たら、ステップ■に移行し、上述した処理を実行する。
すると、上記(3)式中の補正電流値I、は、上記ステ
ップ0乃至ステップ@lbの処理を繰り返すうちに徐々
に減少し、ステップ[相]の判定が「NO」となった時
点で、モータ電流■イは、実操舵トルクTgのみから決
まる基準電流値I、に等しくなる。
つまり、上記ステップ[相]の処理において中立位置復
帰動作が完了したと判定された後には、モータ電流■4
は徐々に減少していくので、操舵感覚が急激に変化する
ようなことはないし、操舵角θが±θ1の範囲に納まっ
た後は、速やかに戻し補助トルクが減少するため、操舵
角θが中立位置を越えてオーバシュートするようなこと
も防止できる。
そして、上記ステップ@においてフラグSEEが「1」
になると、その後の処理においてステップ■の判定が「
1」となるから、上述したように、再度発進しない限り
、中立位置復帰動作は実行されない。
次に、中立位置復帰動作を実行中に、操縦者がその動作
を中断するべく、ステアリングホイール3を保舵状態に
した場合の処理の流れについて説明する。
即ち、操縦者がステアリングホイール3を保舵状態とす
ると、モータ17の付勢力があるため、実操舵トルクT
Rは、右操舵時であれば正方向に増加し、左操舵時であ
れば負方向に増加する。
従って、ステップ@において算出される偏差ΔTは、右
操舵時であれば負方向に増加し、左操舵時であれば正方
向に増加する。
その結果、偏差ΔTの積分値である補正電流値reは、
モータ電流■。の絶対値を小さくする方向に作用するの
で、モータ17の付勢力が弱まり、実操舵トルクTえは
小さくなり、最終的には、その時の目標操舵トルクTt
に落ち着く。
そして、操縦者に伝わる操舵トルクは、目標操舵トルク
T7を大きく越えることがないので、その目標操舵トル
クT、を適宜設定することにより、中立位置復帰動作が
実行中であっても、軽い力でステアリングホイール3を
保舵状態とすることができる。
そして、ステアリングホイール3が保舵状態となると、
操舵角速度6も小さくなるため、ステップ■での判定が
「NO」となるので、上述した処理を経て、中立位置復
帰動作が中断する。
このように、上記実施例によれば、ステアリングホイー
ル3を軽い力で保舵状態とするだけで、手に大きな衝撃
がかかることなく、中立位置復帰動作を中断することが
できるから、操縦者が違和感を怒することがないし、操
縦者の意思に反して操舵系10が中立位置に復帰してし
まうようなことはない。
ここで、上記ステップ■乃至ステップ[相]の処理が車
両状況検出手段に対応し、上記ステップ■の処理及び第
5図に示す記憶テーブルが目標操舵トルク設定手段に対
応し、上記ステップ■乃至ステップ■の処理が制御B手
段に対応する。
次に、本発明の第2実施例を、第7図に従って説明する
この実施例では、中立位置復帰動作を実施する条件とし
て、スイッチ(図示せず)の状態を加えたものである。
スイッチとしては、例えば、操縦者が任意に選択するこ
とができるスイッチであってもよいし、或いは、サイド
ブレーキやオートマチック車のパーキンゲレンデ等に連
動するスイッチであってもよい。
そして、第6図に示すように、上記第1実施例の第4図
に用いたステップ■の処理に代えてステップ■Aを用い
、上記スイッチの状態を表すSWに応じて、中立位置復
帰動作が不要な場合(SW=1)には、ステップ@に移
行し、中立位置復帰動作が必要な場合(SW=O)には
、ステップ■に移行し、上述した処理を実行する。
この場合には、フラグSEtが不要であるため、第4図
で説明したステップ[相]の処理に代えて、ステップ@
Aで足りる。
その他の構成及び処理内容は、上記第1実施例と同様で
あるので、重複する説明は省略する。
この実施例であると、上記第1実施例と同等の作用が得
られると共に、中立位置復帰動作の実行条件の一つに上
記スイッチの状態を加えたため、処理内容に、操縦者の
意思をより確実に反映することができる。
なお、上記実施例では、アクチュエータとして電動式の
モータ17を用いた場合について説明したが、これに限
定されるものではな(、例えば、操舵系IOのラック軸
6を進退方向に付勢する油圧シリンダ(図示せず)等で
あってもよく、その場合には、適宜油圧ポンプや制御弁
を設ける必要がある。
また、モータ17の駆動方式としては、前述したように
モータ駆動電流の値を変更する方式に限定されるもので
はなく、パルス駆動電流のデユーティ比を変更してモー
タ17の回転力を調整するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、中立位置復帰動
作時の目標操舵トルクを操舵角に基づいて設定すると共
に、操舵系に発生する実操舵トルクが目標操舵トルクに
一致するように、操舵系を直進状態(中立位置)に復帰
させるアクチュエータを制御する構成としたため、容易
に且つ小さな保舵力で中立位置復帰動作を中断できると
いう効果があり、その結果、操縦者に違和感を与えるこ
とがないし、操縦者の意思に反して操舵系が中立位置に
復帰してしまうようなこともない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本構成を示すブロック図、第2図は
本発明の実施例の構成を示す構成図、第3図はコントロ
ーラの構成を示すブロック図、第4図は第1実施例にお
ける処理手順を示すフローチャート、第5図は操舵角と
目標操舵トルクとの関係の一例を示すグラフ、第6図は
実操舵トルクと基準電流値との関係の一例を示すグラフ
、第7図は本発明の第2実施例における処理手順を示し
たフローチャートである。 1・・・ステアリングシャフト、3・・・ステアリング
ホイール、10・・・操舵系、17・・・モータ(アク
チュエータ)、20・・・操舵トルクセンサ(実操舵ト
ルク検出手段)、21・・・操舵角センサ(操舵角検出
手段)、22・・・コントローラ、23・・・車速セン
サ、25・・・マイクロコンピュータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車両の操舵系を直進状態に復帰させるアクチュエ
    ータと、前記操舵系に発生する実操舵トルクを検出する
    実操舵トルク検出手段と、前記操舵系の操舵角を検出す
    る操舵角検出手段と、前記操舵系を直進状態に復帰させ
    る所定車両状況を検出する車両状況検出手段と、前記所
    定車両状況における目標操舵トルクを前記操舵角検出手
    段が検出した操舵角に基づいて設定する目標操舵トルク
    設定手段と、前記車両状況検出手段が前記所定車両状況
    を検出した時に前記実操舵トルクが前記目標操舵トルク
    に一致するように前記アクチュエータを制御する制御手
    段と、を備えたことを特徴とする車両操舵系の中立位置
    復帰装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0577753A (ja) * 1991-09-18 1993-03-30 Nissan Motor Co Ltd 4輪操舵装置
JP2000159135A (ja) * 1998-11-25 2000-06-13 Mitsubishi Motors Corp パワーステアリング装置
JP2012175884A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
JP2012223060A (ja) * 2011-04-13 2012-11-12 Jtekt Corp モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置

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