JP2002307555A - フォトレジストフィルムのラミネート方法 - Google Patents

フォトレジストフィルムのラミネート方法

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JP2002307555A
JP2002307555A JP2001113479A JP2001113479A JP2002307555A JP 2002307555 A JP2002307555 A JP 2002307555A JP 2001113479 A JP2001113479 A JP 2001113479A JP 2001113479 A JP2001113479 A JP 2001113479A JP 2002307555 A JP2002307555 A JP 2002307555A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物が異形形状をしていたり、小サイズ
であっても、ラミネータによるフォトレジストフィルム
のラミネートを可能にする。 【解決手段】 被加工物の表面にフォトレジストフィル
ムをラミネートする方法において、被加工物の厚みと等
しいかやや薄い厚みを有する補助板に孔をあけて被加工
物をこの孔に収容するとともに、補助板の下面に被加工
物の脱落を防ぐ受板を添着してこの状態の補助板をラミ
ネータに通し、被加工物及び補助板の上面にフォトレジ
ストフィルムをラミネートすることを特徴とするフォト
レジストフィルムのラミネート方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一定の形状に加工
された金属板等の被加工物に対して所定のパターンを形
成する場合等に適用されるフォトレジストフィルムのラ
ミネート方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被加工物に所定のパターンをエッチング
加工によって形成するには、まず、被加工物にフォトレ
ジストフィルムをラミネートする必要がある。このラミ
ネート加工は、上下二つの送りローラを有するラミネー
タに通して行うのが一般的であり、被加工物を二つのロ
ーラの間を通過させるときに上面又は下面にフォトレジ
ストフィルムを重ね、このときに熱と圧力を加えて貼着
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、被加工物が
特殊の形状をしていたり、小さいサイズのものでは、こ
のラミネータに通すことができない。従って、機械的な
(自動)ラミネートができず、コスト高を招いていた。
本発明は、このような課題を解決するものであり、被加
工物が特殊の形状をしていたり、小さいサイズのもので
あっても、ラミネータによるラミネートを可能にしたも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、請求項1に記載した、被加工物の表面にフォトレジ
ストフィルムをラミネートする方法において、被加工物
の厚みと等しいかやや薄い厚みを有する補助板に孔をあ
けて被加工物をこの孔に収容するとともに、補助板の下
面に被加工物の脱落を防ぐ受板を添着してこの状態の補
助板をラミネータに通し、被加工物及び補助板の上面に
フォトレジストフィルムをラミネートすることを特徴と
するフォトレジストフィルムのラミネート方法を提供す
る。
【0005】本発明は、補助板に孔を形成してこの孔に
被加工物を収容して保持するものであるから、被加工物
自体の形状やサイズにかかわらず補助板をラミネータに
通すことができる。この場合において、補助板には受板
が添わせてあるから、被加工物が脱落することはない。
そして、補助板の厚みは、被加工物の厚みと等しいかや
や薄い厚みを有するものであるから、上記のラミネート
加工をすれば、フォトレジストフィルムは、少なくとも
被加工物の表面にラミネートされる。
【0006】又、本発明は、以上の方法において、請求
項2に記載の、被加工物を収容する孔が補助板に複数形
成されている手段、請求項3に記載の、ラミネートされ
たフォトレジストフィルムを受板の代わりにしてラミネ
ータに通し、被加工物及び補助板の上面にフォトレジス
トフィルムをラミネートする手段を提供する。前者によ
れば、ラミネート加工の能率が高まるし、後者の方法に
よると、被加工物の両面にフォトレジストフィルムをラ
ミネートすることが可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図2は補助板に受板を添着した場
合の斜視図、図3はラミネート加工の状態を示す断面図
であるが、本発明では、エッチング加工が施される被加
工物1が存在しており、この一面又は両面にフォトレジ
ストフィルム(以下、レジストフィルムという)2をラ
ミネートするのである。本例における被加工物1は、小
型モータの流体軸受部材が示されており、円盤形をした
小サイズのもので、これ単独ではラミネータによるラミ
ネート加工は不可能なものである。
【0008】そこで、被加工物1の厚みと等しいかやや
薄い厚みを有するシート状の補助板3を用意し、この補
助板3に孔4を形成し、この孔4に被加工物1を収容す
る。この孔4は一枚の補助板3には複数穿ち、それぞれ
の孔4に被加工物1を収容している。この場合、被加工
物1が同一であれば、孔4も同じものを形成しておけば
よいし、異なるものであれば、それに対応したものを形
成することになる。いずれも多数個取りを念頭において
のものである。尚、孔4の大きさは、被加工物1はきっ
ちりと納まるが、自由に取り出せる程度の余裕を持つも
のでよい。
【0009】次に、各孔4に被加工物1をそれぞれ収容
した補助板3の下面に受板5を添着し、孔4に収容され
た被加工物1の脱落を防ぐ。この状態で、上下二個のロ
ーラ6、7からなるラミネータ8に通すが、このとき、
上方のローラ5からはレジストフィルム2が繰り出され
るようにしておく。勿論、上下のローラ6、7は、適当
な温度と圧力に設定されていることから、これを通過し
た補助板3の上面には、レジストフィルム2がラミネー
トされる。このとき、補助板3の厚みは、被加工物1の
厚みと等しいかやや薄く設定されているから、レジスト
フィルム2は、補助板3及び被加工物1の上面の全体、
少なくとも被加工物1の上面にはラミネートされること
になる。
【0010】ところで、以上の補助板3や受板5は上記
の作用を果たすために、それに適合した材料や特性のも
のが選択される。例えば、補助板3については、剛性が
あって錆が発生せず、しかもエッチング液等に腐食され
ないステンレス材等の金属材或いは硬質樹脂材等が採用
される。又、受板5については、剛性のある金属材或い
は硬質樹脂材等が採用される。
【0011】このように、補助板3の一面にレジストフ
ィルム2がラミネートされると、これが受板5の代わり
になる。従って、残りの一面にレジストフィルム2をラ
ミネートするときには、この面を下にして上記と同じ操
作をすればよいことになる(受板5は不要)。図4は補
助板3の孔4に被加工物1を収容し、その両面にレジス
トフィルム2をラミネートした状態の断面図であるが、
補助板3と被加工物1の両面、少なくとも被加工物1の
両面にはレジストフィルム2がしっかりとラミネートさ
れている。
【0012】以上の操作が完了すると、後は通常のエッ
チング加工をすればよい。即ち、特定のパターンが形成
されたフォトマスクを被せて紫外線等で露光させ、炭酸
ソーダ他のアルカリ水溶液等の現像液で現像した後、塩
化第二鉄、塩化第二銅等のエッチング液でエッチングす
る。尚、以上の操作は被加工物1を補助板3に収容した
ままで行うが、最終的には苛性ソーダ他のアルカリ水溶
液等でレジストフィルム2は除去されるので、個々の被
加工物1に分離される。図1はこのようにしてエンチン
グされた流体軸受部材としての被加工物1の断面図であ
るが、その表面(一面又は両面)に油膜形成用の溝が所
定のパターンで刻設されている。
【0013】
【発明の効果】以上、本発明は、被加工物にレジストフ
ィルムをラミネートする場合において、被加工物をその
厚みと等しいかやや薄い厚みを有するシート状の補助板
に形成した孔に収容してラミネータに通すものであるか
ら、異形形状をしていたり、小サイズのものであって
も、ラミネートできる。この場合において、補助板に孔
を多数形成し、それぞれに被加工物を収容しておけば、
ラミネート加工の能率が上がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す被加工物の断面図である。
【図2】本発明の一例を示す補助板の孔に被加工物を収
容した状態の斜視図である。
【図3】本発明の一例を示す被加工物にレジストフィル
ムをラミネートする状態の説明図である。
【図4】本発明の一例を示す被加工物にレジストフィル
ムをラミネートした状態の断面図である。
【符号の説明】
1 被加工物 2 フォトレジストフィルム 3 補助体 4 孔 5 受板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA18 AB11 AC01 AD01 BC13 BC42 4F211 AG03 SA07 SC06 SD01 SJ06 SJ13 SJ15 SJ22 SJ29 SJ31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の表面にフォトレジストフィル
    ムをラミネートする方法において、被加工物の厚みと等
    しいかやや薄い厚みを有する補助板に孔をあけて被加工
    物をこの孔に収容するとともに、補助板の下面に被加工
    物の脱落を防ぐ受板を添着してこの状態の補助板をラミ
    ネータに通し、被加工物及び補助板の上面にフォトレジ
    ストフィルムをラミネートすることを特徴とするフォト
    レジストフィルムのラミネート方法。
  2. 【請求項2】 被加工物を収容する孔が補助板に複数形
    成されている請求項1のフォトレジストフィルムのラミ
    ネート方法。
  3. 【請求項3】 ラミネートされたフォトレジストフィル
    ムを受板の代わりにしてラミネータに通し、被加工物及
    び補助板の上面にフォトレジストフィルムをラミネート
    する請求項1又は2のフォトレジストフィルムのラミネ
    ート方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002333711A (ja) * 2001-05-08 2002-11-22 Taiyo Denshi Kogyo Kk フォトレジストフィルムのラミネート方法

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