JP2002306069A - 異物除去装置 - Google Patents
異物除去装置Info
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Abstract
行うことにより、製品茶に異物が混入するのを確実に防
止することができる異物除去装置を提供する。 【解決手段】蒸機5による蒸し加工が施される前の生茶
葉に対し、混入した異物を選別して除去するための異物
除去装置であって、生茶葉中に混入した金属類から成る
異物を磁力で吸引して選別する磁石4と、生茶葉に風力
を付与し、当該生茶葉よりも重量が重い重量異物又は重
量が軽い軽量異物を選別する風力選別手段2とを任意選
択的に配設したものである。
Description
入する前に、当該生茶葉に混入した金属類から成る異物
又は重量異物や軽量異物を除去するための異物除去装
置。
品茶(緑茶)に加工するために複数の製茶機から構成さ
れており、例えば茶園から運搬された生茶葉を受け入れ
る受入部、生茶葉を適度な温度及び湿度条件にて一時貯
留するための生葉自動コンテナを有する生葉管理部、生
茶葉を蒸すための蒸機を有する蒸熱システム、各種揉乾
機が配設された中火システム、揉み上げた茶を十分に乾
燥させるための乾燥機等を有する仕上げシステムを備
え、これらが成す製茶工程を経ることにより、所望品質
の緑茶を得ている。
る過程において、種々の異物が混入する可能性が指摘さ
れており、かかる異物を除去すべく従来より、中火シス
テムにおける中火工程或いは仕上げシステムにおける仕
上げ工程に篩いや風力選別装置等を配設しておき、これ
らによって異物が製品茶に混入されるのを防止してい
た。尚、混入する異物として考えられるものは、金属粉
(鉄粉)等金属類から成る異物や石、鳥の羽等が挙げら
れる。
来の異物除去装置においては、中火システム或いは仕上
げシステムに配設されているので、茶葉の摘採時又は運
搬時から混入していた異物は、茶葉と一緒に蒸機による
蒸し加工や各種揉乾工程が施されて細断され、選別でき
ない程度まで本茶と一体となってしまう虞があった。即
ち、細断され本茶と一体となって選別が困難となれば、
最終工程(中火システム或いは仕上げシステムの後工程
等)において異物除去ができず、製品茶に異物が混入さ
れる虞があり、茶の品質が低下してしまうという問題が
あった。
鉄分等金属類から成る異物が蒸機に投入されると、蒸さ
れて柔らかくなった茶葉に当該異物が包まれ、その後の
揉乾工程で内部に固く固着した状態となってしまうの
で、最終工程において茶葉に内在する異物除去を困難と
し、製品茶に異物が混入されたままとなって、茶の品質
を低下させてしまうという問題もあった。
たもので、蒸し加工を行う前の生茶葉に対して異物除去
を行うことにより、製品茶に異物が混入するのを確実に
防止することができる異物除去装置を提供することにあ
る。
蒸機による蒸し加工が施される前の生茶葉に対し、混入
した異物を選別して除去するための異物除去装置であっ
て、前記生茶葉中に混入した金属類から成る異物を磁力
で吸引して選別する磁力選別手段と、前記生茶葉に風力
を付与し、当該生茶葉よりも重量が重い重量異物又は重
量が軽い軽量異物を選別する風力選別手段とを任意選択
的に配設したことを特徴とする。
における蒸機の前に、磁力選別手段にて金属類から成る
異物を選別し、又は風力選別手段にて重量異物又は軽量
異物を選別してこれら異物を除去する。かかる磁力選別
手段及び風力選別手段は、任意選択的に配設すればよい
から、例えばいずれか一方を配設しても両者共配設して
もよい。
が、前記蒸機に投入する茶葉を計量するための生葉流量
計と前記蒸機との間に配設されたことを特徴とすること
を特徴とする。
が、前記生葉流量計と蒸機との間で生茶葉を搬送するた
めの振動コンベアの搬送面に向かって取り付けられた磁
石から成ることを特徴とする。
振動コンベアの搬送面に向かった面を反転可能としたこ
とを特徴とする。
が、所定風力を生じさせ得るファンを有し、該ファンに
よる風力で前記生茶葉を所定位置まで吹き飛ばすととも
に、当該所定位置より手前に落下する前記重量異物及び
遠くに落下する前記軽量異物を選別することを特徴とす
る。
図面を参照しながら具体的に説明する。本実施形態に係
る異物除去装置は、蒸機で蒸される前の生茶葉に混入し
た各種異物を除去するためのもので、図1に示すよう
に、垂直バケットコンベア7により生茶葉が投入される
風力選別手段2と、生葉流量計3から排出された生茶葉
を蒸機5に投入するための振動コンベア10上に取り付
けられた磁力選別手段4とから構成されている。
場内に運び込まれた生茶葉を、蒸機5に供給されるまで
の間において鮮度を保ちつつ一定時間貯蔵するものであ
り、周囲が側壁で構成されて上部が開放されたコンテナ
内に生茶葉を収容するとともに、当該生茶葉の葉焼け等
を防止すべく下方から送風する送風ファンを備えてい
る。
に収容された生茶葉は、当該コンテナ内に配設された通
気性コンベア上に積載されるとともに、収容された生茶
葉を次工程へ供給する際には、通気性コンベアを駆動さ
せて生茶葉をコンテナの搬出口まで搬送し、当該搬出口
に配設された掻き落とし装置にて必要量の生茶葉を取り
出すよう構成されている。尚、通気性コンベアは、パン
チングメタル板等から成るエンドレスな搬送面を具備す
るとともに、下方に位置する送風ファンからの送風を当
該搬送面上に積載された生茶葉まで通過させ得る構成と
されている。
された生茶葉は、振動コンベア6及び垂直バケットコン
ベア7を経て風力選別手段2へ搬送される。該風力選別
手段2は、生茶葉に対して風力を付与し、当該生茶葉よ
りも重量が重い重量異物及び重量が軽い軽量異物を選別
するものであり、図2に示すように、本体と、バケット
コンベアと、ファンと、第1吐出口と、第2吐出口と、
第3吐出口とから主に構成されている。
排出される生茶葉を装置内に搬入するためのホッパ12
や選別フード13を備えるとともに、風力選別手段2の
筐体を成して基台14上に設けられたものである。かか
る本体11内には、ホッパ12の下方位置から所定角度
上昇傾斜して、その先端が選別フード13手前まで延び
たバケットコンベア15が配設されている。尚、選別フ
ード13の側面及び正面の一部は、金網16から成り、
後述するファン17による送風が本体11外へ抜けるよ
う構成されている。
た2つプーリ及びそれらプーリに懸架された無端状ベル
トから成り、ホッパ12から投入された生茶葉を選別フ
ード13手前まで搬送した後落下させる(ファン17が
駆動せず無風状態において)よう構成されたものであ
る。尚、同図中符号21は、バケットコンベア15上方
の所定位置で羽根を回転させることにより、当該バケッ
トコンベア15上の生茶葉を一定の厚さに均すための掻
き均し具を示している。
なってファン室17aが形成されており、該ファン室1
7a内でファン17が駆動して当該バケットコンベア1
5先端側に送風し得るよう構成されている。そして、バ
ケットコンベア15で搬送されたもの(本茶及び異物)
に対して風力を付与し、本体11の同図中右側に形成さ
れた3つの吐出口(第1吐出口18、第2吐出口19及
び第3吐出口20)から重量に応じて吐出される構成と
されている。
する位置に第2吐出口19が形成されており、それより
手前(同図左側)に第1吐出口18、遠く(同図右側)
に第3吐出口20が形成されているので、本茶より重量
が重い異物を第1吐出口18から吐出するとともに、重
量が軽い異物を第3吐出口20から吐出することがで
き、これらを選別することができる。
下方には、それぞれ回収箱22、23(又は回収のため
の搬送手段)を配設するとともに、第2吐出口の下方に
は振動コンベア8の一端側を位置させておけば、生茶葉
から重量異物及び軽量異物を取り除くことができる。こ
こで、本実施形態における風力選別手段においては、吐
出口を3つ設け、生茶葉から重量異物及び軽量異物のそ
れぞれを選別、除去しているが、第1吐出口18又は第
3吐出口20のいずれか一方を形成しておき、重量異物
又は軽量異物のいずれかのみを選別、除去するよう構成
してもよい。
吐出された生茶葉は、振動コンベア8及び垂直バケット
コンベア9を経て生葉流量計3へ搬送される。該生葉流
量計3は、蒸機5に一定量の生茶葉を投入するために生
茶葉を計測するものであって、計量と演算の機能を持
ち、マイコン制御によって生葉流量をコントロールする
ための装置である。即ち、蒸機5において蒸胴5bに導
入されて処理される生葉の量が多すぎると、蒸し作用が
十分に行われず茶葉の品質が低下する虞があるので、本
生葉流量計3にて蒸機5に投入される生葉の量をコント
ロールするのである。
前工程から搬送された生葉を受け入れ、蒸機5の処理能
力に応じて常時一定量の生葉を連続的に排出口25まで
送る受入部24と、排出口25から落下して生葉を次工
程に搬送するための振動コンベア10とから主に構成さ
れており、当該振動コンベア10の先端側には、蒸機5
のホッパ5aが位置するよう配設されている。尚、同図
中符号10aは、振動コンベア10の搬送面に振動を付
与して搬送動作させるための板バネを示している。
コンベア10の搬送面に向かって取り付けられた磁力選
別手段としての磁石4が配設されている。かかる磁石4
は、振動コンベア10にて搬送される生茶葉中に混入し
た金属類から成る異物を磁力で吸引して選別すべく板状
の永久磁石から成るもので、図4に示すように、振動コ
ンベア10の上方においてその幅方向に亘って形成され
た基板材26の下面に固定されいる。
る本体側から立設された支柱27上に取り付けられると
ともに、当該支柱27との連結部に形成された回動軸2
6aを中心に回動可能とされている。即ち、磁石4を下
方(即ち、振動コンベア10の搬送面)へ向けた状態と
した基板材26を回動軸26a中心に回動させると、図
5に示すように、磁石4を反転させ、上方へ向けた状態
とすることができるのである。これにより、磁石4に吸
引された金属類から成る異物を取り除く作業を行い易く
することができ、磁石4の交換等のメンテナンスも行い
易くすることができる。
生茶葉は、ホッパ5a内に投入されることにより蒸機5
内に供給される。蒸機5は、生葉を蒸気で蒸すための装
置であり、茶葉中の酸化酵素の活力をなくし緑色を保存
するとともに、内容成分の溶出を促進する粗揉以後の揉
む工程で茶葉がこわれないよう、しなやかな蒸葉を作る
ためのものである。
5aと、固定した鉄板製の外筒及びその内面に沿って回
転する金網製円筒から成る蒸胴5bとを有するととも
に、撹拌用の羽根が多数形成された撹拌軸3cが当該金
網製円筒の軸方向に貫通して設けられている。
蒸胴5b内に導入されると、蒸気で蒸されながら、金網
製円筒の傾斜及びその回転と、撹拌軸3cによる撹拌と
により撹拌されながら排出側(図1中右端側)に流れ出
るよう構成されており、排出された茶葉(蒸葉)は、図
示しない冷却装置にて冷却され、次工程である中火工程
へ送られる。
による蒸し加工が施される前の生茶葉に対し、混入した
異物を選別して除去することができるので、異物が蒸し
加工工程以降の各製茶工程に流れることにより細断され
本茶と一体化するのを防止できるとともに、蒸機5によ
って柔らかくなった茶葉に異物が包まれるのを防止する
ことができ、製品茶に異物が混入するのを確実に防止す
ることができる。
流量計3と蒸機5とを結ぶ振動コンベア10に形成され
ているので、生葉の流量が一定していて多くない工程に
おいて異物を選別することができ、選別作業の負荷を低
減することができるとともに、異物選別のための新たな
装置を据え付けるスペースを不要とすることができる。
発明はこれに限定されるものではなく、例えば風力選別
手段2或いは磁力選別手段としての磁石4のいずれか一
方のみを配設するようにしてもよく、その選択は任意に
行われるものとする。また、磁力選別手段は、他の構成
によるものであってもよく、例えば永久磁石に代えて電
磁石等としてもよい。
又は風力選別手段による異物の選別及び除去が、一連の
製茶加工工程における蒸機の前で行われるので、異物が
蒸し加工工程以降の各製茶工程に流れることにより細断
され本茶と一体化するのを防止できるとともに、蒸機に
よって柔らかくなった茶葉に異物が包まれるのを防止す
ることができ、製品茶に異物が混入するのを確実に防止
することができる。
が、生葉流量計と蒸機との間に配設されているので、生
葉の流量が一定していて多くない工程において異物を選
別することができ、選別作業の負荷を低減することがで
きる。即ち、選別作業の負荷が低減されれば、より確実
に金属類から成る異物を選別することができ、よって、
異物が蒸機に投入されてしまうのを確実に防止すること
ができる。
振動コンベアの搬送面に向かって取り付けられた磁石か
ら成るので、異物選別のための新たな装置を据え付ける
スペースが不要であり、既存の製茶加工工程にそのまま
適用することができる。
動コンベアの搬送面に向かった面が反転可能とされてい
るので、当該面を反転させて吸着した異物を除去するこ
とができる。即ち、磁石に吸引した異物が所定量を超え
ると、振動コンベア上の生茶葉に磁力が及ばなくなって
選別ができなくなるので、これを回避すべく、磁石を反
転させて異物を除去し、更なる異物除去能力を容易に回
復させることができるのである。
引選別できない異物に対しても、その重量が本茶と異な
っていれば選別することができ、より広い範囲の異物を
選別除去することができる。
り前に配設された状態を示す模式図
風力選別手段を示す模式図
磁力選別手段を示す模式図
磁力選別手段を拡大して示す模式図
磁力選別手段が反転された後の状態を示す模式図
Claims (5)
- 【請求項1】蒸機による蒸し加工が施される前の生茶葉
に対し、混入した異物を選別して除去するための異物除
去装置であって、 前記生茶葉中に混入した金属類から成る異物を磁力で吸
引して選別する磁力選別手段と、 前記生茶葉に風力を付与し、当該生茶葉よりも重量が重
い重量異物又は重量が軽い軽量異物を選別する風力選別
手段と、を任意選択的に配設したことを特徴とする異物
除去装置。 - 【請求項2】前記磁力選別手段は、前記蒸機に投入する
茶葉を計量するための生葉流量計と前記蒸機との間に配
設されたことを特徴とする請求項1記載の異物除去装
置。 - 【請求項3】前記磁力選別手段は、前記生葉流量計と蒸
機との間で生茶葉を搬送するための振動コンベアの搬送
面に向かって取り付けられた磁石から成ることを特徴と
する請求項2記載の異物除去装置。 - 【請求項4】前記磁石は、前記振動コンベアの搬送面に
向かった面が反転可能とされたものであることを特徴と
する請求項3記載の異物除去装置。 - 【請求項5】前記風力選別手段は、所定風力を生じさせ
得るファンを有し、該ファンによる風力で前記生茶葉を
所定位置まで吹き飛ばすとともに、当該所定位置より手
前に落下する前記重量異物及び遠くに落下する前記軽量
異物を選別することを特徴とする請求項1〜請求項4の
いずれか1つに記載の異物除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001118658A JP2002306069A (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | 異物除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001118658A JP2002306069A (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | 異物除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002306069A true JP2002306069A (ja) | 2002-10-22 |
Family
ID=18969019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001118658A Pending JP2002306069A (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | 異物除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002306069A (ja) |
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- 2001-04-17 JP JP2001118658A patent/JP2002306069A/ja active Pending
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