JP2002305014A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池

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JP2002305014A
JP2002305014A JP2001108330A JP2001108330A JP2002305014A JP 2002305014 A JP2002305014 A JP 2002305014A JP 2001108330 A JP2001108330 A JP 2001108330A JP 2001108330 A JP2001108330 A JP 2001108330A JP 2002305014 A JP2002305014 A JP 2002305014A
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fuel cell
reaction gas
temperature
heating
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Application number
JP2001108330A
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English (en)
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Katsumi Hayashi
勝美 林
Hideo Kato
英男 加藤
Yosuke Fujii
洋介 藤井
Yasushi Kanai
靖司 金井
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間で自己発熱による加熱ができ、かつ、
反応ガスを燃焼用として使用する必要なく低温始動性を
向上させることができる燃料電池を提供する。 【解決手段】 アノード電極2とカソード電極3が固体
高分子電解質膜4の両側に配置された膜・電極構造体5
をセパレータ6,7で挟持した燃料電池において、前記
膜・電極構造体5の発電面の一部を反応ガスを供給して
電力を取り出す局所発電領域Kとして構成したことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料電池の低温
起動技術に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池の中には、固体高分子電解質膜
をアノード電極とカソード電極とで挟持して、膜・電極
構造体を形成し、この膜・電極構造体を一対のセパレー
タで挟持したものがある。この燃料電池は、アノード電
極の発電面に燃料ガス(例えば、水素ガス)を、カソー
ド電極の発電面に酸化剤ガス(例えば、酸素を含む空
気)供給して化学反応を行い、この間に生じた電子が外
部回路に取り出され、直流の電気エネルギーとして利用
される。カソード電極においては酸化剤ガス(例えば、
酸素を含む空気)が供給されているため、水素イオン、
電子、及び酸素が反応して水が生成される。したがっ
て、環境に与える影響が少ないため車両の駆動源として
注目されている。
【0003】一般に、この種の燃料電池の作動温度は7
0℃〜80℃程度とされているが、低温時においては発
電効率が低下するため低温時における始動性が大きな課
題となっている。したがって、燃料電池を車両用として
用いた場合に、外気温が低い状態、例えば、氷点下で起
動しようとすると始動までに時間がかかるという問題が
ある。これに対して、例えば、特表2000−5120
68号公報に記載されているように、燃料電池の外部負
荷に電力を供給することで反応を促進し、自己発熱によ
り温度を上昇させて始動性を向上させるものがある。ま
た、米国特許第6103410号公報に示されているよ
うに、反応ガスである水素の一部を空気に混ぜること
で、カソード側の触媒により反応を起こし燃焼熱を発生
させ始動性を向上させるものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
自己発熱を用いた技術では、例えば、起動時に燃料電池
が氷点下となっているような場合に、熱容量の大きい燃
料電池全体を自己発熱により加熱するためにはある程度
長い時間が必要となってしまうという問題がある。ま
た、後者の水素の一部を燃焼させる技術では、発電用と
して搭載している水素の他に始動用としての水素が必要
となるため、その分だけ水素タンクが大型化し、周辺機
能部品の配置スペースに制約を与えてしまうという問題
がある。そこで、この発明は、短時間で自己発熱による
加熱ができ、かつ、反応ガスを燃焼用として使用する必
要なく低温始動性を向上させることができる燃料電池を
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、アノード電極(例え
ば、実施形態におけるアノード電極2)とカソード電極
(例えば、実施形態におけるカソード電極3)が固体高
分子電解質膜(例えば、実施形態における固体高分子電
解質膜4)の両側に配置された膜・電極構造体(例え
ば、実施形態における膜・電極構造体5)をセパレータ
(例えば、実施形態におけるセパレータ6,7)で挟持
した燃料電池において、前記膜・電極構造体の発電面の
少なくとも一部を、反応ガスを供給して電力を取り出す
局所発電領域(例えば、実施形態における局所発電領域
K)として構成したことを特徴とする。このように構成
することで、例えば、低温起動時に膜・電極構造体の発
電面の一部で局所的な発電を行い、当該部位で自己発熱
を集中的に行って温度を速やかに高め、この高温度部位
を発電面全体に拡大して燃料電池の温度を高めること可
能となる。
【0006】請求項2に記載した発明は、前記膜・電極
構造体と各セパレータとの間に形成された反応ガス流路
の一部を前記局所発電領域として構成される起動時用反
応ガス流路(例えば、実施形態における起動時用反応ガ
ス流路C1,A1)として区画し、この起動時用反応ガ
ス流路に、反応ガスの供給路(例えば、実施形態におけ
る供給配管13,23)を接続可能に構成したことを特
徴とする。このように構成することで、反応ガスの供給
路から供給される定格量の反応ガスを起動時用反応ガス
流路に集中的に供給して発電を行い、この部位において
見かけの反応ガス供給量が増加した分だけ自己発熱を集
中的に行い温度を速やかに高め、この高温度部位を発電
面全体に拡大して燃料電池の温度を高めることが可能と
なる。
【0007】請求項3に記載した発明は、前記局所発電
領域を、加熱手段により加熱される部分加熱領域(例え
ば、実施形態における部分加熱領域B)として区画した
ことを特徴とする。このように構成することで、発電面
の一部に区画された部分加熱領域を加熱手段により加熱
することによりこの部位における固体高分子電解質膜の
イオン通過抵抗を低下させて発電効率を高め、これによ
り自己発熱を促進して当該部位の温度を速やかに高め、
この高温度部位を発電面全体に拡大して燃料電池の温度
を高めることが可能となる。
【0008】請求項4に記載した発明は、前記局所発電
領域を、独立して電力の取り出しを行うことができる起
動時用電力取出領域(例えば、実施形態における起動時
用電力取出領域D)として区画したことを特徴とする。
このように構成することで、発電面の一部に区画された
起動時用電力取出領域から集中的に電力を取り出すこと
で、この部位を集中的に自己発熱させて当該部位の温度
を速やかに高め、この高温度部位を発電面全体に拡大し
て燃料電池の温度を高めることが可能となる。
【0009】請求項5に記載した発明は、前記反応ガス
流路の入口側を局所発電領域として設定したことを特徴
とする。このように構成することで、反応ガスを確実に
発電に供することが可能となる。
【0010】請求項6に記載した発明は、前記加熱手段
の加熱量を、生成水の再氷結を防止する量に制御するこ
とを特徴とする。このように構成することで、加熱手段
により効果的に加熱することができる。
【0011】請求項7に記載した発明は、膜・電極構造
体の発電面の温度に応じて、局所発電と全面発電とを切
り換えて制御することを特徴とする。このように構成す
ることで、膜・電極構造体の発電面の温度状態に応じて
的確に運転制御を行うことが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
と共に説明する。図1、図2はこの発明の第1実施形態
を示している。図2に示すように、燃料電池1は、アノ
ード電極2とカソード電極3が固体高分子電解質膜4の
両側に配置された膜・電極構造体5を備えている。膜・
電極構造体5はアノード側のセパレータ6とカソード側
のセパレータ7により挟持され、これらが複数組積層さ
れて、例えば、車両用の燃料電池スタックが構成され
る。尚、この実施形態では説明の都合上、膜・電極構造
体5と一対のセパレータ6,7とで構成される単位燃料
電池を例にして説明する。
【0013】前記固体高分子電解質膜4は、例えば、パ
ーフルオロスルホン酸ポリマーを用いている。また、ア
ノード電極2、カソード電極3は白金Ptを主体とした
ものであって、多孔質カーボンクロス又は多孔質カーボ
ンペーパーからなる拡散層に配設されている。セパレー
タ6,7は緻密質カーボン製や金属製のもので、これら
セパレータ6,7から電力を取り出す。
【0014】図1はカソード側のセパレータ7を膜・電
極構造体5に対向する側から見た平面図である。このカ
ソード側のセパレータ7は上半部と下半分とに区画され
た反応ガス流路C1,C2を備えている。ここで、緻密
質カーボン製のセパレータの場合は反応ガス流路は複数
の溝で構成され、金属製のセパレータの場合はプレス成
形により形成された複数の溝部やシール材で仕切られて
形成された通路で構成されている。また、反応ガス流路
C1,C2としては、蛇行した流路や、U字の流路など
様々な形状の流路を採用することができる。尚、図示都
合上アノード側のセパレータ6の反応ガス流路を鎖線で
併記する。
【0015】カソード側のセパレータ7の上半部の反応
ガス流路C1は、該カソード側のセパレータ7の右側辺
部の下部に形成された入口側酸化剤ガス連通孔10に端
を発し、対角方向に配置された出口側酸化剤ガス連通孔
11で終端している。同様にして、カソード側のセパレ
ータ7の下半部にも上半部と同様の構成の反応ガス流路
C2、及び入口側酸化剤ガス連通孔10、出口側酸化剤
ガス連通孔11が形成されている。ここで、前記各入口
側酸化剤ガス連通孔10は、供給配管(供給路)13を
介してスーパーチャージャーS/Cに接続され、モータ
mにより駆動するスーパーチャージャーS/Cから酸化
剤ガスである空気が供給されるようになっているが、下
半部側の供給配管13には空気の供給を遮断するバルブ
14が介装されている。
【0016】一方、アノード側のセパレータ6も、カソ
ード側のセパレータ7に対応して上半部と下半分とに区
画された反応ガス流路A1,A2を備えている。つま
り、カソード側の反応ガス流路C1,C2に交叉するよ
うに、アノード側のセパレータ6の左側辺部の下部に形
成された入口側燃料ガス連通孔20に端を発し、対角方
向に配置された出口側燃料ガス連通孔21で終端した反
応ガス流路A1,A2が上半部と下半部に各々形成され
ている。ここで、前記各入口側燃料ガス連通孔20は、
供給配管(供給路)23を介して水素タンクH2に接続
されているが、下半部の供給配管23には水素ガスの供
給を遮断するバルブ24が介装されている。尚、水素タ
ンクH2に替えて、改質装置を備えたメタノールタンク
を使用してもよい。
【0017】そして、アノード側のセパレータ6、及び
カソード側のセパレータ7の下側辺部には一対の入口側
冷却水連通孔30,30が、アノード側のセパレータ
6、カソード側のセパレータ7の上側辺部には一対の出
口側冷却水連通孔31,31が形成されている。そし
て、アノード側のセパレータ6に、対向する前記各冷却
水連通孔30,31同志を結ぶ冷却水流路Rが形成され
ている。この冷却水流路Rは図示しない冷却系配管に接
続されている。
【0018】図2は図1のA−A線に沿う断面図であ
る。図2に示すように、上述のように構成された燃料電
池1のカソード側のセパレータ7とアノード側のセパレ
ータ6の端子部材(図示せず)によって、燃料電池1か
ら出力を取り出す閉回路40が形成され、燃料電池1の
出力電力により走行用モータMや外部負荷F(後述する
実施形態の電気ヒーターも含む)を駆動させるようにな
っている。図1中、50はECUを示し、このECU5
0は、前記水素タンクH2、スーパーチャージャーS/
Cのモータm、前記水素タンクH2に接続された供給配
管のバルブ24、スーパーチャージャーS/Cに接続さ
れた供給配管13のバルブ14、及び燃料電池1内の温
度センサTに接続されている。
【0019】上記カソード側のセパレータ7及びアノー
ド側のセパレータ6の上半部に対応するカソード電極3
及びアノード電極2の発電面が、局所発電領域Kとして
構成され、上記カソード側のセパレータ7及びアノード
側のセパレータ6の上半部の反応ガス流路C1,A1が
起動時用反応ガス流路として構成されている。
【0020】次に、第1実施形態の作用について説明す
る。先ず、外気温が氷点下(例えば−10℃)となるよ
うな低温時においては、停止時において除去しきれなか
った燃料電池1内の生成水は反応ガス流路C1,C2,
A1,A2の溝の一部で凍結している場合が多い。
【0021】したがって、燃料電池1の始動に際して
は、前記温度センサSの検出温度に基づいてECU50
により燃料電池1の温度(冷却水温あるいはセパレータ
の温度)が所定温度(例えば、0℃)以下であることが
検出されると前記両バルブ14,24が閉作動される。
これにより、各セパレータ6,7の上半部側の各反応ガ
ス流路C1,A1のみが酸化剤ガスと燃料ガスの供給対
象となる。
【0022】この状態で、図示しな補機用バッテリによ
り各種補機類を作動させ、図示しないキャパシタ(バッ
テリでもよい)によりスーパーチャージャーS/Cを作
動させて、スーパーチャージャーS/Cから空気を、水
素タンクH2から水素ガスを供給配管13,23を介し
て供給する。するとこれら定格量(局所発電運転ではな
い全面発電運転のときの流量)の空気及び水素ガスが起
動時用反応ガス流路である上半部の反応ガス流路C1,
A1に集中して供給されるため、一部連通している反応
ガス流路を各反応ガスが流れることにより局所発電が行
われる。このとき前記スーパーチャージャーS/Cを含
む外部負荷Fにより電気エネルギーが取り出されるため
反応により発電面の上半分のみが集中的に自己発熱す
る。このとき、生成水の凍結部分では各反応ガス流路C
1,A1の閉塞が効果的に解消される。
【0023】ここで、前記局所発電が行われる部位にお
いては、発電が行われると生成水が新たに発生するた
め、この生成水の氷結を防止しながら、自己発熱を生じ
させるために以下のような関係式を満足させる必要があ
る。 生成水凍結阻止熱量+放熱量<反応熱量(自己発熱量)・・・・式(1) そして、この関係を満たすような反応熱量(自己発熱
量)を発生させれば、生成水凍結に起因した電圧低下に
より燃料電池1が運転停止する前に局所発電領域Kの温
度を所定温度(例えば、0℃)を越える温度にすること
ができる。したがって、他の部分が所定温度(例えば、
0℃)以下であっても燃料電池1は発電を維持すること
ができるのである。
【0024】また、上半部の各反応ガス流路C1,A1
では、反応ガス供給量が局所発電領域Kに集中(全発電
面の1/2の面積に集中)するので見かけの反応ガス供
給量が増加(2倍となる)した分だけ上記自己発熱が更
に集中的に行われ、例えば、図3に示す一部の発電面
(例えば、図3の破線部参照)の温度は速やかに高まり
高温度部位が発生する。そして、一旦高温度部が生じる
と熱伝導によりその部位は徐々に広がってゆき、生成水
の凍結は更に解消され反応ガス流路C1,A1は徐々に
確保される。そして、この高温度部が上半部全体に広が
り(図4の破線部参照)、更に下半部にまで広がり、最
終的に燃料電池1の発電面全体に及ぶ(図5の破線部参
照)。
【0025】そして、温度センサTにより燃料電池1の
温度が所定温度(例えば、5℃)になったことが検出さ
れると、ECU50により局所発電運転の終了が判定さ
れるため、ECU50は両方のバルブ14,24を開
く。これにより供給配管13,23から、上半部と下半
部の両方の反応ガス流路C1,A1、C2,A2に水素
ガスと空気が供給され局所発電運転から全面発電運転に
移行する。これにより、燃料電池1の全反応ガス流路C
1,C2,A1,A2に反応ガスが供給されることによ
って局所発電運転を終了した燃料電池1から通常の出力
電力を得ることができる。このようにして、膜・電極構
造体5の発電面の温度に応じて、ECU50を介して局
所発電運転(局所発電による燃料電池の運転)と全面発
電運転(全面発電運転による燃料電池の運転)とを切り
換えて制御することにより、膜・電極構造体5の発電面
の温度状態に応じて的確な運転制御を行うことができ
る。よって、常に最適な出力を得ることができ、エネル
ギーマネージメント上有利となる。
【0026】したがって、第1実施形態によれば、スー
パーチャージャーS/Cから供給される定格量の反応ガ
スを起動時用反応ガス流路である上半部の各反応ガス流
路C1,A1に集中的に供給して発電を行い、この部位
において見かけの反応ガス供給量が増加した分だけ自己
発熱を集中的に行い温度を速やかに高め、この高温度部
位を発電面全体に拡大して燃料電池1の温度を高めるこ
とができる。したがって、燃料電池1の起動当初から全
反応ガス流路に反応ガスを供給し発電面全体で発電を行
い発熱部分が分散してしまう場合に比較して、自己発熱
部分を集中することができる分だけ始動時間を短縮して
始動性能を高めることができる。
【0027】そして、局所発電により、例えば、スーパ
ーチャージャーS/Cや他の補機類の電力が確保できる
ため、始動時におけるエネルギーマネージメント上で支
障をきたすことはない。また、起動時用の反応ガス流路
C1,A1に定格量の反応ガスが流れることで、反応ガ
ス流路内流速が増加して流路内に溜まった生成水を速や
かに排出できる。更に、発電密度を高めることにより放
熱量を最小限に抑えることができることからも発熱量を
増大することができ短時間で暖機を行うことができる。
【0028】次に、図6に基づいて第2実施形態につい
て説明する。図6はカソード側のセパレータ7を膜・電
極構造体に対向する側から見た平面図である。このカソ
ード側のセパレータ7も前記実施形態と同様に上半部と
下半部とに区画された反応ガス流路C1,C2を備え、
各反応ガス流路C1,C2は図示しないアノード側のセ
パレータの上半部と下半部に各々形成された反応ガス流
路A1,A2に対応して形成されている。尚、前記第1
実施形態の図2を一部援用し、前記第1実施形態と同一
態様部分には同一符号を付して説明する。
【0029】ここで、発電面の上半部、つまり上半部の
反応ガス流路C1,A1の配置部位が、部分的に加熱さ
れる部分加熱領域(破線で示す)B、つまり、局所発電
領域Kとして設定されている。この部分加熱量域Bに合
わせて図示しない薄膜ヒーターなどの電気ヒーター(加
熱手段)が設けられている。この電気ヒーターには、電
源(バッテリ60)から電力が供給されているが、燃料
電池の発電電力から電力を供給してもよい。尚、電気ヒ
ーターに替えて温風を発生する送風装置により温風を吹
き付けるようにしてもよい。ここで、前述実施形態と同
様の構成の各入口側酸化剤ガス連通孔10は、供給配管
13を介してスーパーチャージャーS/Cに接続され、
モータmにより駆動するスーパーチャージャーS/Cか
ら酸化剤ガスである空気が均等に各反応ガス流路C1,
C2に供給されるようになっている。また、各入口側燃
料ガス連通孔20は、供給配管23を介して水素タンク
H2に接続され、水素タンクH2からの水素ガスは、上
半部と下半部の各反応ガス流路A1,A2に供給される
ようになっている。そして、前記水素タンクH2、スー
パーチャージャーS/Cのモータm、加熱装置60、及
び燃料電池1内の温度センサTがECU50に接続され
ている。
【0030】次に、第2実施形態の作用について説明す
る。燃料電池1の起動時に、温度センサTにより燃料電
池1の温度が所定温度(例えば、0℃)以下であること
が検出されると、ECU50により電気ヒーターがON
作動され、燃料電池1の上半部は加熱される。この状態
で、補機用バッテリにより各種補機類を作動させ、スー
パーチャージャーS/Cから空気を、水素タンクH2か
ら水素ガスを各々の供給配管13,23を介して各反応
ガス流路C1,C2、A1,A2に供給する。
【0031】このように上半部が電気ヒーターにより集
中的に加熱されると、この部位における固体高分子電解
質膜が加熱され、同時にアノード電極、カソード電極の
触媒が活性化するので発電効率が高まる。これにより部
分加熱領域Bにおいて局所的な発電が迅速に行われる。
また、迅速に発電が行われることにより反応による自己
発熱が促進され、前記電気ヒーターによる加熱と自己発
熱により当該部位の温度が速やかに高まり、この高温度
部位を発電面全体に拡大して燃料電池1全体の温度が高
まる。ここで、前記局所発電が行われる部位において
は、発電が行われると生成水が新たに発生するため、こ
の生成水の再氷結を防止しながら、電気ヒーターによる
加熱を行いつつ自己発熱を生じさせるためには以下のよ
うな関係式を満足させる必要がある。 生成水凍結阻止熱量+放熱量<反応熱量(自己発熱量)+加熱量・・式(2) ただし、加熱量は電気ヒーターによる加熱量
【0032】そして、温度センサTが所定温度(例え
ば、5℃)になったことを検出すると、ECU50によ
り局所発電運転が終了したと判定されるため、ECU5
0は電気ヒーターを停止し、局所発電運転から全面発電
運転に移行する。これにより、電気ヒーターを使用しな
い全面発電運転において燃料電池1から通常の出力電力
を得ることができる。
【0033】したがって、第2実施形態によれば、第1
実施形態の効果に加え、燃料電池1の自己発熱を電気ヒ
ーターにより加熱アシストして、部分加熱領域Bの温度
を速やかに高め、この高温度部位を発電面全体に拡大し
て燃料電池1の温度を高めることが可能となる。よっ
て、発電面全体を加熱した場合に比較して自己発熱部分
を集中することができる分だけ始動時間を短縮して始動
性能を高めることができる。とりわけ、電気ヒーターの
加熱量を、生成水の再氷結を防止する量に制御すること
で、効果的に加熱することができる。よって、氷結によ
る反応ガスの流路の閉塞を徐々に解消して、始動時間を
短縮できる。
【0034】次に、図7、図8に基づいて第3実施形態
について説明する。図7はカソード側のセパレータ7を
膜・電極構造体5に対向する側から見た平面図である。
この実施形態は、カソード側のセパレータ7、及びアノ
ード側のセパレータ6が上半部と下半部とで絶縁材70
を介して電気的に絶縁され、上半部からのみ独立して電
力を取り出せるようにしたものである。つまり、前記上
半部が起動時用電力取出部Dとして区画されている。図
7に示すように、このカソード側のセパレータ7も前記
実施形態と同様に上半部と下半部とに区画された反応ガ
ス流路C1,C2を備え、各反応ガス流路C1,C2は
図示しないアノード側のセパレータ6の上半部と下半部
に各々形成された反応ガス流路A1,A2に対応して形
成されている。尚、前記第1実施形態と同一態様部分に
は同一符号を付して説明する。
【0035】そして、発電面の上半部、つまり上半部の
反応ガス流路C1,A1の配置部位が、前述した起動時
用電力取出部(局所発電領域K)Dとして設定されてい
る。尚、図8は図7のB−B線に沿う断面図である。同
図に示すように、上述のように構成された燃料電池1の
カソード側のセパレータ7とアノード側のセパレータ6
の上半部と下半部とに端子部材(図示せず)が設けら
れ、この端子部材によって、各々燃料電池1から出力電
力を取り出す閉回路41,42が形成されている。この
燃料電池1の出力電力により走行用モータM、補機用バ
ッテリへの給電が行われ、スーパーチャージャーS/C
のモータmを初めとする外部負荷Fを駆動させるように
なっている。そして、前記下半部側の閉回路42には、
この閉回路42を遮断するスイッチ43が設けられてい
る。
【0036】ここで、前述実施形態と同様の構成の各入
口側酸化剤ガス連通孔10は、供給配管13を介してス
ーパーチャージャーS/Cに接続され、モータmにより
駆動するスーパーチャージャーS/Cから酸化剤ガスで
ある空気が均等に反応ガス流路C1,C2に供給される
ようになっている。また、各入口側燃料ガス連通孔20
は、供給配管23を介して水素タンクH2に接続され、
水素タンクH2からの水素ガスは、上半部と下半部の各
反応ガス流路A1,A2に供給されるようになってい
る。そして、前記水素タンクH2、スーパーチャージャ
ーS/Cのモータm、燃料電池1内の温度センサT、及
び下半部側のスイッチ43がECU50に接続されてい
る。
【0037】そして、アノード側のセパレータ6、及び
カソード側のセパレータ7の下側辺部には入口側冷却水
連通孔30とこれに連通する出口側冷却水連通孔31が
形成され、アノード側のセパレータ6の下半部にU字状
の冷却水流路Rが形成されている。また、アノード側の
セパレータ6、及びカソード側のセパレータ7の上側辺
部にも入口側冷却水連通孔30とこれに連通する出口側
冷却水連通孔31が形成され、アノード側のセパレータ
6の上半部にU字状の冷却水流路Rが形成されている。
つまり、前記絶縁材70により各セパレータ6,7が2
つに区画されている関係で、導通性のある冷却水流路R
も独立して形成されている。尚、各冷却水流路Rは図示
しない冷却系配管に接続されている。
【0038】次に、第3実施形態の作用について説明す
る。燃料電池1の起動時に、温度センサTにより燃料電
池1の温度が所定温度(例えば、0℃)以下であること
を検出すると、ECU50によりスイッチ43がOFF
作動され、各セパレータ6,7の下半部の閉回路42は
遮断される。これにより、電力の取り出しは各セパレー
タ6,7の上半部側の閉回路41のみにより行われるこ
ととなる。この状態で、補機用バッテリにより各種補機
類を作動させ、スーパーチャージャーS/Cから空気
を、水素タンクH2から水素ガスを各々の供給配管1
3,23を介して各反応ガス流路C1,C2、A1,A
2に供給する。
【0039】ここで、各セパレータ6,7の下半部では
前記閉回路42が遮断されているため電力の取り出しは
行われず、したがって、この部分での発電は行われな
い。一方、各セパレータ6,7の上半部では反応ガスの
供給と共に出力電力の取り出しが行われるため、この上
半部では低温時であって固体高分子電解質膜4を通過す
るイオン抵抗が大きいこともあり自己発熱が集中して行
われる。つまり、セパレータの全面から電力を取り出し
た場合のように分散することなく、集中的に各セパレー
タの上半部において自己発熱が起きるのである。このと
き、生成水の凍結部分では反応ガス流路の閉塞が効果的
に解消される。
【0040】尚、前記局所発電が行われる部位において
は、発電が行われると生成水が新たに発生するため、こ
の生成水の凍結を防止しながら、自己発熱を生じさせる
ために以下の関係が必要であることは前記実施形態と同
様である。 生成水凍結阻止熱量+放熱量<反応熱量(自己発熱量)・・・・・式(3)
【0041】そして、上記自己発熱が更に集中的に行わ
れ、これによって上半部の温度は速やかに高まり高温度
部位が発生し、一旦高温度部が生じると熱伝導によりそ
の部位は徐々に広がってゆき、生成水の凍結は更に解消
され反応ガス流路C1,A1は徐々に確保される。そし
て、この高温度部が上半部全体に広がり、更に下半部に
まで広がり、最終的に燃料電池1の発電面全体に及ぶ。
【0042】そして、温度センサTが所定温度(例え
ば、5℃)になったことを検出すると、ECU50によ
り局所発電運転が終了したと判定されるため、ECU5
0はスイッチ43をON作動して、セパレータの下半部
の閉回路42を導通させる。これによりセパレータ6,
7の下半部からも電力の取り出しが行われて局所発電運
転から全面発電運転に移行する。これにより、燃料電池
1全体から通常の出力電力を得ることができる。したが
って、第3実施形態によれば、上記各実施形態の効果に
加え、発電面全体から電力を取り出した場合に比較して
自己発熱部分を集中することができる分だけ始動時間を
短縮して始動性能を高めることができる。
【0043】次に、他の実施形態について説明する。図
9はカソード側のセパレータ7を膜・電極構造体に対向
する側から見た平面図である。前述した実施形態では、
反応ガス流路を区画することを前提にして、局所発電領
域を設定したが、図9に示すように、反応ガス流路を区
画することなく、局所発電領域Kを設定してもよい。こ
こで、図9に示すカソード側のセパレータ7は、金属製
のセパレータであってシール部材Gにより反応ガス流路
を形成したものである。尚、30は入口側冷却水連通
孔、31は出口側冷却水連通孔を示す。また、アノーソ
側のセパレータについては説明を省略する。
【0044】カソード側のセパレータ7は右側辺部の上
部に入口側酸化剤ガス連通孔10を下部に出口側酸化剤
ガス連通孔11を備え、U字状の反応ガス流路Cが形成
される形式のものである。また、カソード側のセパレー
タ7は左側辺部の上部に入口側燃料ガス連通孔20を下
部に出口側燃料ガス連通孔21を備え、図示しないカソ
ード側のセパレータにU字状に反応ガスが流れる形式の
ものである。ここで、この実施形態では、図9に破線で
示す位置、つまり発電面の上半部の一部に電気ヒーター
が配置され、この部分が部分加熱領域Bであると共に局
所発電領域Kとして構成されている。
【0045】したがって、この実施形態によれば、前記
実施形態の効果に加え、局所発電領域Kが入口側酸化剤
ガス連通孔10及び入口側燃料ガス連通孔20に近接し
た位置に配置されているため、反応ガスを確実に発電に
供することができる。よって、確実に自己発熱による高
温度部位を形成することができる。また、生成水は反応
ガス流路Cの下流側ほど溜まりやすいことから、上流側
に位置する局部発電領域Kでは生成水の凍結の可能性が
低くく、反応ガスの供給を確実に行うことができる点で
も有利である。
【0046】次に、図10〜図12に示す実施形態は、
上半部と下半部に区画された反応ガス流路の他の態様で
ある。ここで、前述実施形態と同様に以下の各実施形態
も金属製のセパレータにシール部材Gを取り付けて流路
を形成している。また、以下の実施形態では入口側冷却
水連通孔30と出口側冷却連通孔31は左右側辺部に設
けられている。これらの実施形態においても、上半部あ
るいは下半部を局所発電領域K、つまり、起動時用反応
ガス流路C1,A1、部分加熱領域B、起動時用電力取
出領域Dとして区画することで、上記各実施形態と同様
に、始動時間を短縮して始動性を向上することができ
る。
【0047】具体的には図10に示すように、入口側酸
化剤ガス連通孔10、出口側酸化剤ガス連通孔11を両
側辺部の上方に、入口側燃料ガス連通孔20、出口側燃
料ガス連通孔21を下方に位置させている。この実施形
態では、上半部の反応ガス流路C1の上部側は生成水が
溜まりにくいためこの部分を使用して局部発電を効果的
に行うことができる。
【0048】また、図11に示すように、入口側酸化剤
ガス連通孔10、出口側酸化剤ガス連通孔11を右側辺
部の上下に、入口側燃料ガス連通孔20、出口側燃料ガ
ス連通孔21を左側辺部の上下に位置させ、図9の実施
形態のように反応ガス流路C1をU字状に配置してもよ
い。そして、図12に示すように、入口側酸化剤ガス連
通孔10、出口側酸化剤ガス連通孔11を右側辺部上部
と左側辺部下部に、入口側燃料ガス連通孔20、出口側
燃料ガス連通孔21を左側辺部上部と右側辺部下部に位
置させ、蛇行する反応ガス流路C1,C2としてもよ
い。
【0049】尚、この発明は上記実施形態では、局所発
電領域を形成する位置として主として発電面を上半部と
下半部に区画した場合を例にして説明したが、これらの
区画態様は一例であり、左右方向で区画したり、少ない
面積を部分的に区画することで局所発電領域を形成でき
る。尚、生成水が下側に溜まることを考慮すると、生成
水が溜まりにくい上側で局所発電を行うことが好まし
く、また、反応ガス通路の下流側ほど生成水が溜まりや
すいことを考慮するとできるだけ反応ガス流路の上流側
で局所発電をすることが好ましい。
【0050】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載した発明によれば、例えば、低温起動時に膜・電極構
造体の発電面の一部で局所的な発電を行い、当該部位で
自己発熱を集中的に行って温度を速やかに高め、この高
温度部位を発電面全体に拡大して燃料電池の温度を高め
ることが可能となるため、発電面全体で発電を行い発熱
部分が分散してしまう場合に比較して始動時間を短縮し
て始動性能を高めることができる効果がある。また、燃
焼用ガス自体を燃焼させて燃料電池を加熱する場合のよ
うに、燃焼用ガスのタンクを大型化する必要がなくなり
周辺機能部品の配置スペースに制約を与えることはな
い。
【0051】請求項2に記載した発明によれば、反応ガ
スの供給路から供給される定格量の反応ガスを起動時用
反応ガス流路に集中的に供給して発電を行い、この部位
において見かけの反応ガス供給量が増加した分だけ自己
発熱を集中的に行い温度を速やかに高め、この高温度部
位を発電面全体に拡大して燃料電池の温度を高めること
が可能となるため、全反応ガス流路に反応ガスを供給し
発電面全体で発電を行い発熱部分が分散してしまう場合
に比較して、自己発熱部分を集中することができる分だ
け始動時間を短縮して始動性能を高めることができる効
果がある。また、起動時用反応ガス流路に定格量の反応
ガスが流れることで、反応ガス流路内流速が増加して流
路内に溜まった生成水の排出性能が高まる効果がある。
【0052】請求項3に記載した発明によれば、発電面
の一部に区画された部分加熱領域を加熱することにより
この部位における固体高分子電解質膜のイオン通過抵抗
を低下させて発電効率を高め、これにより自己発熱を促
進して当該部位の温度を速やかに高め、この高温度部位
を発電面全体に拡大して燃料電池の温度を高めることが
可能となるため、発電面全体を加熱した場合に比較して
自己発熱部分を集中することができる分だけ始動時間を
短縮して始動性能を高めることができる効果がある。
【0053】請求項4に記載した発明によれば、発電面
の一部に区画された起動時用電力取出領域から集中的に
電力を取り出すことで、この部位を集中的に自己発熱さ
せて当該部位の温度を速やかに高め、この高温度部位を
発電面全体に拡大して燃料電池の温度を高めることが可
能となるため、発電面全体から電力を取り出した場合に
比較して自己発熱部分を集中することができる分だけ始
動時間を短縮して始動性能を高めることができる効果が
ある。
【0054】請求項5に記載した発明によれば、反応ガ
スを確実に発電に供することが可能となるため、確実に
自己発熱による高温度部位を形成することができる効果
がある。
【0055】請求項6に記載した発明によれば、生成水
の再氷結を防止しながら加熱手段により効果的に加熱す
ることができるため、氷結による反応ガスの流路の閉塞
を徐々に解消して、始動時間を短縮できる効果がある。
【0056】請求項7に記載した発明によれば、膜・電
極構造体の発電面の温度状態に応じて的確に運転制御を
行うことが可能となるため、常に最適な出力を得ること
ができ、エネルギーマネージメント上有利となるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態の平面図である。
【図2】 図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】 加熱部分が広がる様子を示す説明図である。
【図4】 加熱部分が広がる様子を示す説明図である。
【図5】 加熱部分が広がる様子を示す説明図である。
【図6】 この発明の第2実施形態の平面図である。
【図7】 この発明の第3実施形態の平面図である。
【図8】 図7のB−B線に沿う断面図である。
【図9】 この発明の他の実施形態の平面図である。
【図10】 この発明の更に他の実施形態の平面図であ
る。
【図11】 この発明の別の実施形態の平面図である。
【図12】 この発明の更に別の実施形態の平面図であ
る。
【符号の説明】
2 アノード電極 3 カソード電極 4 固体高分子電解質膜 5 膜・電極構造体 6 アノード側のセパレータ 7 カソード側のセパレータ 13,23 供給配管(供給路) A1,C1 起動時用反応ガス流路(局所発電領域K) B 部分加熱領域(局所発電領域K) D 起動時用電力取出領域(局所発電領域K)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/10 H01M 8/10 // H01M 8/00 8/00 Z (72)発明者 藤井 洋介 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 金井 靖司 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 5H026 AA06 CC03 CX05 5H027 AA06 CC00 CC11 DD00 KK46 MM02 MM21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アノード電極とカソード電極が固体高分
    子電解質膜の両側に配置された膜・電極構造体をセパレ
    ータで挟持した燃料電池において、前記膜・電極構造体
    の発電面の少なくとも一部を、反応ガスを供給して電力
    を取り出す局所発電領域として構成したことを特徴とす
    る燃料電池。
  2. 【請求項2】 前記膜・電極構造体と各セパレータとの
    間に形成された反応ガス流路の一部を前記局所発電領域
    として構成される起動時用反応ガス流路として区画し、
    この起動時用反応ガス流路に、反応ガスの供給路を接続
    可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の燃料
    電池。
  3. 【請求項3】 前記局所発電領域を、加熱手段により加
    熱される部分加熱領域として区画したことを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の燃料電池。
  4. 【請求項4】 前記局所発電領域を、独立して電力の取
    り出しを行うことができる起動時用電力取出領域として
    区画したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の燃料電池。
  5. 【請求項5】 前記反応ガス流路の入口側を局所発電領
    域として設定したことを特徴とする請求項2に記載の燃
    料電池。
  6. 【請求項6】 前記加熱手段の加熱量を、生成水の再氷
    結を防止する量に制御することを特徴とする請求項3に
    記載の燃料電池。
  7. 【請求項7】 膜・電極構造体の発電面の温度に応じ
    て、局所発電と全面発電とを切り換えて制御することを
    特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の燃料
    電池。
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