JP2002304481A - 意味情報ネットワークを用いた信用情報提供方法およびシステム、信用情報収集方法およびシステム、送信端末、受信端末、意味情報ネットワーク - Google Patents

意味情報ネットワークを用いた信用情報提供方法およびシステム、信用情報収集方法およびシステム、送信端末、受信端末、意味情報ネットワーク

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JP2002304481A
JP2002304481A JP2001107327A JP2001107327A JP2002304481A JP 2002304481 A JP2002304481 A JP 2002304481A JP 2001107327 A JP2001107327 A JP 2001107327A JP 2001107327 A JP2001107327 A JP 2001107327A JP 2002304481 A JP2002304481 A JP 2002304481A
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Takamichi Sakai
隆道 酒井
Hiroshi Shibata
弘 柴田
Takanari Hoshiai
隆成 星合
Keiichi Koyanagi
恵一 小柳
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仲介者を介することなく信用情報提供サービ
スを実現する。 【解決手段】 イベントとして送信されたデータを選択
的に受信するためにイベントのタイプと取得条件とから
なるフィルタが設定される信用情報提供者の端末4
1、402と、信用情報の要求をイベントとして送信す
るユーザの端末50とが、意味情報ネットワーク10を
介して接続されている。信用情報提供者1、2の端末4
1、402は、信用情報を収集したサービス提供者60
を特定するための情報をフィルタとして設定する。ユー
ザの端末50は、信用情報の入手を希望するサービス提
供者60を特定するための情報を含んだ信用情報要求イ
ベントを意味情報ネットワーク10に送信する。送信さ
れたイベントのタイプと取得条件に合致したフィルタを
設定されている信用情報提供者の端末にのみ、その信用
情報要求イベントは受信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク上に
分散するコンテンツの中からエンドユーザの興味に合致
するコンテンツを特定する、あるいは、コンテンツプロ
バイダがコンテンツを配布すべき最適なコンシューマを
特定する意味情報ネットワークを用いて、ある特定のサ
ービス提供者の信用情報を収集する信用情報収集方法お
よびシステム、ある特定のサービス提供者の信用情報の
入手を希望するユーザにそのサービス提供者の信用情報
を提供する信用情報提供方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】商品の販売、飲食物の提供等のサービス
の提供を行っているサービス提供者からサービスの提供
を受けようとするユーザは、一般的に、そのサービス提
供者の信用性を確認してからサービスの提供を受けるか
否かの決定を行う。サービス提供者の具体的な例として
は、商品の販売店、飲食店、メーカ等があげられる。ま
た、複数のサービス提供者が存在する場合には、そのサ
ービス提供者の信用性を比較して、サービスの提供を受
けるサービス提供者を選択する。
【0003】そして、サービス提供者の信用性に関する
情報である信用情報を、そのサービス提供者の信用情報
の入手を希望するユーザに提供するための方法として信
用情報提供方法が用いられている。信用情報の具体的な
例としては、サービス提供者の株価、経営状態に関する
情報から、実際に評価者が当該サービス提供者が提供し
ているサービスを受けたときの個人的な感想等が挙げら
れる。
【0004】また、信用情報提供方法では、提供する信
用情報を収集するために様々な信用情報収集方法が用い
られている。従来の信用情報収集方法では、口コミによ
る情報収集や、紙によるアンケートの配布、回収、集計
または電話によるアンケートの実施、集計を行うことに
より信用情報の収集を行っていた。しかし、口コミによ
る情報収集では、得られる情報量に限度があり信用性の
高い信用情報を得られることができない。また、紙や電
話によるアンケートでは、アンケート対象者を多くする
ことにより得られる情報の信用性を高くすることはでき
るが、信用情報を得るためには多くの手間および時間を
要するので、得られる信用情報のリアルタイム性が低下
するという問題がある。
【0005】図43は、従来の信用情報提供システムに
より実現される信用情報提供サービスの仕組みを示して
いる。この従来の信用情報提供システムでは、信用情報
提供者1、2の端末101、102、仲介者のサーバ2
00、ユーザの端末300がインターネット500等の
通信網を介して接続されている。
【0006】この従来の信用情報提供サービスは、信用
情報提供者1、2が収集したサービス提供者60の信用
情報を、仲介者が、サービス提供者60の信用情報の入
手を希望するユーザに提供することにより実現される。
仲介者のサーバ200の具体的な例としては、ブロー
カ、ポータルサイト、ディレクトリサーバ等が考えられ
る。
【0007】この従来の信用情報提供方法を図43を参
照して説明する。図43中の括弧内の番号は、情報が伝
送される順番または実行される処理の順番を示すもので
ある。
【0008】(1)信用情報の提供を行う信用情報提供
者1、2は、端末101、102の信用情報提供者用ア
プリケーションを用いて、あるサービスを提供している
サービス提供者60の信用度に関する評価を行い、その
評価結果を信用情報として入力する。信用度の評価は、
過去にその信用情報提供者がサービス提供者60のサー
ビスを受けた際に感じた感想に基づいて行い場合以外に
も、上述したような口コミ、紙によるアンケート、電話
によるアンケート等による方法に基づいて行う場合があ
る。
【0009】(2)そして、信用情報提供者1、2は、
得られた信用情報を仲介者のサーバ200に登録する。
【0010】(3)あるサービス(例えば、商品の購入
等)の提供を受けようとするユーザは、当該サービスを
提供しているサービス提供者に関する信用情報の入手を
希望する場合、端末300のユーザ用アプリケーション
を用いて、仲介者のサーバ200に当該サービス提供者
の信用情報の問い合わせを行う。
【0011】(4)上記仲介者のサーバ200は、ユー
ザからの問い合わせに対し、保有している信用情報の中
からユーザが希望する信用情報を検索し、検索した信用
情報をユーザの端末300に提供する。この際、仲介者
はユーザから情報料を徴収する場合もある。そして、仲
介者のサーバ200からサービス提供者60の信用情報
を入手したユーザは、その信用情報に基づいてサービス
提供者60によるサービスの提供を受けるか否かを決定
する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の信用情
報提供システムでは、ある特定のサービス提供者の信用
情報の入手を希望するユーザにそのサービス提供者の信
用情報を提供しようとする場合、信用情報の提供を行う
信用情報提供者とユーザとの間に仲介者が介在すること
が必要となることから以下の問題点がある。 (1)仲介者のサーバに保管されている信用情報の変更
にはある程度の時間が必要となるため、信用情報のリア
ルタイムな更新が困難である。 (2)仲介料が発生する、または、仲介者による広告の
付与等が発生する。 (3)信用情報提供サービスを利用する信用情報提供
者、ユーザの増加に伴い仲介者の運営するサーバにおけ
る負荷が集中し、ユーザからの信用情報の要求に対する
結果の通知のリアルタイム性がさらに低下するとともに
高価な大型サーバ機が必要となることにもなる。 (4)ユーザ及び信用情報提供者は仲介者の存在を知
り、仲介者が運営するダウンロードサーバやFTPサー
バに接続して信用情報の登録または要求を行う必要があ
るが、ネットワーク上に分散するコンテンツの数はイン
ターネットの普及に伴って増加する一方であり、自分に
とって最適な信用情報提供サービスを探すことは困難で
あり手間がかかる。
【0013】(5)信用情報提供者およびユーザのプラ
イバシに関わる機密情報が仲介者によって一元管理さ
れ、仲介者によって利用されているサーバに侵入が図ら
れたときの危険分散が行われていない。また、仲介者の
機密情報管理の信頼性が低い場合には、仲介者にプライ
バシ情報を開示すること自体に不安が伴う。
【0014】(6)信用情報提供者およびユーザは、仲
介者へのアクセス方法、信用情報のフォーマット等に関
して、仲介者が規定する信用情報提供サービスの運営方
針(ポリシ)に従わなければならない。
【0015】また、従来の信用情報収集方法では、信用
度の高い信用情報をリアルタイムに得ることができない
という問題を有していた。
【0016】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものであって、仲介者を介す
ることなくネットワークを用いた信用情報提供サービス
の運営を可能とすることにより上記の各問題点を解決
し、特に、信用情報のリアルタイムな反映を可能とし、
信用情報提供者、ユーザのポリシによる信用情報提供が
可能となり、ユーザ及び信用情報提供者の機密情報に関
する安全性を向上することができる信用情報提供方法お
よび提供システムを実現することを目的とする。
【0017】また、本発明の他の目的は、信用度の高い
信用情報をリアルタイムに得ることができる信用情報収
集方法およびシステムを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の信用情報提供方法は、データをイベントと
して送信する送信端末と、イベントとして送信された前
記データを選択的に受信するために、イベントのタイプ
と取得条件とからなるフィルタが設定される受信端末と
から構成される意味情報ネットワークを用いて、ある特
定のサービス提供者の信用情報の入手を希望するユーザ
にそのサービス提供者の信用情報を提供するための、意
味情報ネットワークを用いた信用情報提供方法であっ
て、信用情報提供者の端末が、信用度調査の対象となる
サービス提供者の信用情報を作成するステップと、前記
信用情報提供者の端末が、信用情報を作成したサービス
提供者を特定するための情報をフィルタとして前記意味
情報ネットワークに設定するステップと、ユーザの端末
が、信用情報の入手を希望するサービス提供者を特定す
るための条件を含んだ信用情報要求をイベントとして前
記意味情報ネットワークに送信するステップと、信用情
報を作成したサービス提供者を特定するための情報がフ
ィルタの取得条件として設定されている前記信用情報提
供者の端末が、イベントとして送信された前記信用情報
要求を前記意味情報ネットワークから受信するステップ
と、イベントとして送信された前記信用情報要求を前記
意味情報ネットワークから受信した信用情報提供者の端
末が、該信用情報要求に含まれる情報により特定される
サービス提供者の信用情報を、当該信用情報要求を送信
したユーザの端末に対して送信するステップと、前記ユ
ーザの端末が、イベントとして送信された前記信用情報
要求を前記意味情報ネットワークから受信した信用情報
提供者の端末により送信されたサービス提供者の信用情
報を受信するステップとを有する。
【0019】本発明によれば、信用情報提供者は、信用
情報を作成したサービス提供者または信用情報を作成可
能なサービス提供者を特定するための情報をフィルタと
して意味情報ネットワークに設定し、ユーザは信用情報
の入手を希望するサービス提供者を特定するための情報
をイベントとして意味情報ネットワークに送信するよう
にしているので、ユーザは、希望するサービス提供者の
信用情報を仲介者を必要とせずに行うことが可能とな
る。
【0020】また、本発明の他の信用情報提供方法は、
データをイベントとして送信する送信端末と、イベント
として送信された前記データを選択的に受信するため
に、イベントのタイプと取得条件とからなるフィルタが
設定される受信端末とから構成される意味情報ネットワ
ークを用いて、ある特定のサービス提供者の信用情報の
入手を希望するユーザにそのサービス提供者の信用情報
を提供するための、意味情報ネットワークを用いた信用
情報提供方法であって、前記信用情報提供者の端末が、
信用情報を作成可能なサービス提供者を特定するための
情報をフィルタとして前記意味情報ネットワークに設定
するステップと、ユーザの端末が、信用情報の入手を希
望するサービス提供者を特定するための条件を含んだ信
用情報要求をイベントとして前記意味情報ネットワーク
に送信するステップと、信用情報を作成可能なサービス
提供者を特定するための情報がフィルタの取得条件とし
て設定されている前記信用情報提供者の端末が、イベン
トとして送信された前記信用情報要求を前記意味情報ネ
ットワークから受信するステップと、イベントとして送
信された前記信用情報要求を前記意味情報ネットワーク
から受信した信用情報提供者の端末が、該信用情報要求
に含まれる情報により特定されるサービス提供者の信用
情報を作成するステップと、前記信用情報提供者の端末
が、作成した信用情報を、前記信用情報要求を送信した
ユーザの端末に対して送信するステップと、前記ユーザ
の端末が、イベントとして送信された前記信用情報要求
を前記意味情報ネットワークから受信した信用情報提供
者の端末により送信されたサービス提供者の信用情報を
受信するステップとを有する。
【0021】本発明は、ユーザからの信用情報の要求を
受信してから、そのサービス提供者の信用情報を作成す
ることにより、要求を受けてから信用情報を送信するま
での時間は長くなるものの予め信用情報を作成して保持
しておくという処理が不要となる。
【0022】また、本発明の信用情報収集方法は、デー
タをイベントとして送信する送信端末と、イベントとし
て送信された前記データを選択的に受信するために、イ
ベントのタイプと取得条件とからなるフィルタが設定さ
れる受信端末とから構成される意味情報ネットワークを
用いて、ある特定のサービス提供者の信用情報を収集す
るための、意味情報ネットワークを用いた信用情報収集
方法であって、信用度調査アンケートに応答する意思の
あるアンケート応答者の端末が、当該アンケート応答者
のプロファイルおよびアンケート実施者である信用情報
提供者に対する条件をフィルタとして設定するステップ
と、アンケート実施者の端末が、アンケート実施者のプ
ロファイルとアンケート対象者の条件およびアンケート
内容を信用度調査アンケート要求イベントとして意味情
報ネットワークに送信するステップと、前記アンケート
実施者の端末が、イベントとして送信した信用度調査ア
ンケート要求に対応したアンケート結果を受信するため
のフィルタを前記意味情報ネットワークに設定するステ
ップと、アンケート実施者に対する条件とアンケート応
答者のプロファイルがフィルタの取得条件として設定さ
れている前記アンケート応答者の端末が、イベントとし
て送信された前記信用度調査アンケート要求を前記意味
情報ネットワークから受信するステップと、イベントと
して送信された前記信用度調査アンケート要求を受信し
た前記アンケート応答者の端末が、該信用度調査アンケ
ート要求に含まれるアンケートに対する結果であるアン
ケート結果を、イベントとして前記意味情報ネットワー
クに送信するステップと、前記アンケート結果を受信す
るためのフィルタの取得条件として設定されているアン
ケート実施者の端末が、イベントとして送信されてきた
アンケート結果を受信するステップとを有する。
【0023】本発明によれば、ある特定のサービス提供
者の信用情報を収集する信用情報収集方法を仲介者を必
要とせずに実現することができるので、信用度の高い信
用情報をリアルタイムに得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明を説明する前に、本発明の
前提となる、発信する情報のメッセージ性を高めた分散
型ネットワークシステムについて説明する。
【0025】分散型指向のネットワークシステムとして
は、ナップスターを用いるものが知られ、さらに、分散
性を高めたネットワークシステムとしては、Gnute
llaを用いるものが知られている。
【0026】まず、ナップスターを用いるネットワーク
システムについて説明する。ナップスター利用者は、各
ナップスター利用者が公開するファイルの情報を格納し
たナップスター社のサーバに検索要求を送信し、ナップ
スター社のサーバは検索したファイルを所有するナップ
スター利用者に関するIPアドレス等の情報を返信す
る。実際のファイルのやり取りはナップスター社のサー
バを介することなく、IPアドレスを入手した利用者が
直接目的とするファイルを所有するナップスター利用者
にアクセスすることにより行われる。
【0027】Gnutellaを用いるネットワークシ
ステムの場合には、Gnutella利用者の端末は、
接続している相手端末の状態を定期的に確認し、メッセ
ージやファイルの検索要求を中継し合うことが行われ
る。検索結果は検索要求を行った相手に戻され、その後
のファイル転送はナップスターと同様に利用者間で直接
行われる。これにより、サーバを用いることなくネット
ワークが構築されることとなる。
【0028】これらの各ネットワークシステムのうち、
ナップスターを用いるものにおいては、本発明が問題点
とする仲介者に相当するサーバを必要とするため、本発
明の目的を達成するものではない。
【0029】Gnutellaを用いるネットワークシ
ステムにおいては、サーバを用いることなくメッセージ
やファイルの検索要求が行われるものの、発信する情報
が単なるファイルの検索要求であり、この応答を確認し
た利用者によるファイルの転送が利用者間で行われるも
のであるため、オークションや逆オークション等の1対
複数でのやり取りが必要となる形態にはそぐわない。
【0030】発信する情報のメッセージ性を高めた分散
型ネットワークシステムとして以下に説明する意味情報
ネットワークシステムがあり、本発明は、このような意
味情報ネットワークシステムを用いることを前提とす
る。
【0031】まず、意味情報ネットワーク(Semantic I
nformation-Oriented Network、以下、SIONと称す
る)について概要を説明する。SIONは、意味情報に
基づいて、イベントを目的地まで配送することが可能な
ネットワークである。図1に、SIONの概念モデルを
示す。図1において、各端末2は、意味情報(Semantic
Information:SI)をSION1に対して登録する。
一方、イベントを送信する端末2は、図2に示す意味情
報(Semantic information)とデータ(Data)から構成
されるイベントをSION1に送出する。ここでいう、
意味情報とは、イベントに含まれるデータの特性を記述
したものであり、データのメタ情報として位置づけられ
る。例えば、意味情報は、 ・データを“東京在住者”に配送する。 ・データを“クラシックに興味のある人”に配送する。 ・データを“1Mbps以上の通信環境を有する人”に
配送する。 ・データを“目白通りを通行中の人”に配送する。 ・データを“キーワード(例えば旅行)に合致するコン
テンツを有するコンテンツプロバイダ”に配送する。 等の表現が用いられる。
【0032】SIONは、上述したような意味情報に基
づいて、データを配送すべき対象(端末、人、ソフトウ
エアなど)を動的に決定し、特定された対象者に対し
て、データの配送および通知を行うことが可能な自律分
散型のメタネットワークである。このSIONを用いる
ことにより、ブローカを介することなく、情報提供者が
提供するに相応しいユーザに対してのみ、自身の情報を
直接提案することが可能になる。このような、ブローカ
非介在型(非ブローカモデル)でpeer-to-peerの情報提
案が可能なビジネスモデルを、ここでは、御用聞きモデ
ル(または、御用聞き型情報提案モデル、非ブローカモ
デル)と呼ぶ。同様に、検索サービス(ブローカ)を介
することなく、ユーザが希望する情報を直接探索可能
な、リアルタイム信用情報提供も可能である。なお、御
用聞き型情報提案サービスとして、以下のサービス等に
適用することが可能である。 (1)製造会社:自社製品に興味を持ってくれそうなお
客様を中心に製品案内を送りたい。 (2)広告主:お客様ごとにパーソナライズされた広告
を送りたい。 (3)物々交換:ユーザ間の合意に基づいて、製品を売
買したり、交換したい。
【0033】なお、イベントのデータ部にどのような情
報を設定するかは、サービス依存である。例えば情報の
実体、情報へのリファレンス(URL、分散オブジェク
ト識別子等)、プロキシ(Jiniプロキシ等)、モバ
イルエージェントなど様々な利用形態が可能である。
【0034】次に、SIONの詳細について説明する。
【0035】<SIONアーキテクチャ>まず、SIO
Nのネットワークアーキテクチャについて説明する。図
3にSIONのネットワークモデルを示す。ここで、説
明の便宜上、端末2を、イベント送信者の送信端末21
とイベント受信者の受信端末22とに区別して表記す
る。イベント受信者は、受信端末22を用いて自身が受
信することを希望するイベントの意味情報(受信するイ
ベントのタイプと取得条件)をメタ情報としてSION
1に登録する。これをフィルタ(Filter)と呼ぶ。一
方、イベント送信者は、送信端末21を用いてSION
1にイベントを送出することにより、SIONに刺激
(Incentive)を与える。このイベントは、図2に示す
ようにイベントの特性を記述した意味情報とデータから
構成される。意味情報の定義を図4に示す。意味情報
は、イベントのメタ情報であり、かつ、意味情報タイプ
(イベントタイプ)のインスタンスである。
【0036】SION1は、イベント受信者が登録した
フィルタに対して、イベント送信者が送出したイベント
を照合(フィルターリング)させるための自律分散型の
照合ネットワークである。照合の結果、イベントが通過
した(イベントに反応した)フィルタは発火(Ignitio
n)し、対応するイベント受信者の受信端末22が自律
起動する。この仕組みにより、不特定多数の端末2の中
から、対象となる端末2をスケーラブルかつリアルタイ
ムに探索・発見することが可能になる。
【0037】次に、イベントタイプについて説明する。
図5に、イベントのテンプレートであるイベントタイプ
の定義例を示す。図5に示すように、イベントタイプ
は、イベントタイプ名(Event type name)と条件名
(図5においては、”Service”や”CPU power”が相当
する)、およびそれぞれの条件名に対するデータ型(St
ringやLongが相当する)と条件式(==や>=が相当す
る)が定義されたものである。イベントタイプ名は、イ
ベントタイプを一意に識別するための名称である。
【0038】なお、イベントタイプの親タイプを継承可
能である。
【0039】図6に示すように、イベントタイプのデー
タ構造に従って、イベントを作成する。イベントは、イ
ベントタイプ名、条件名と条件値の組み合せ、および、
データ部から構成される。イベントの中で定義された条
件名、条件式、条件値が、イベントタイプと一致しない
場合は、エラーになる。但し、イベントの中で使用され
る条件名は、イベントタイプのサブセットでも良い。
【0040】図7にフィルタの定義例を示す。フィルタ
は、受け付けるイベントタイプ名(Event type nam
e)、属性名(図7においては、”CPU power”や”Ag
e”が相当する)と属性値(図7においては、200や
25が相当する)のペアーから成る。受け付けるイベン
トタイプ名で定義されたイベントタイプに属するイベン
トのみが、フィルタリングの対象となる。ここには、複
数のイベントタイプ名を定義することができ、さらに、
ワイルドカード(*.*)を指定することにより、全て
のイベントを対象とすることも可能である。なお、フィ
ルタで定義された属性名が、受け付けるイベントタイプ
名で定義されたイベントタイプの条件名の中に存在しな
い場合には、エラーとなる。但し、イベントタイプのサ
ブセットでも良い。
【0041】次に、SION1の構成を説明する。図8
は、SION1の構成を示す図である。図8に示すよう
にSION1は、意味情報スイッチ(Semantic Informa
tion-Switch、図面ではSI−SWと図示する)、意味
情報ルータ(Semantic Information -Router、図面では
SI−Rと図示する)、意味情報ゲートウェイ(Semant
ic Information-Gateway、図面ではSI−GWと図示す
る)から構成される。
【0042】意味情報スイッチ(SI−SW)は、フィ
ルタとして登録された意味情報と、イベントに付与され
た意味情報を照合し、その結果、発火したイベント受信
者の端末2を起動するスイッチング機構を提供する。意
味情報スイッチ(SI−SW)と各端末2はスター型で
結合される。
【0043】意味情報ルータ(SI−R)は、意味情報
スイッチ間のイベント経路選択を行うとともに、端末2
から意味情報スイッチに対して送出されたイベントを他
の意味情報スイッチに転送する役割を担う。これは、意
味情報に基づく動的なイべントルーティングにより達成
される。
【0044】意味情報ゲートウェイ(SI−GW)は、
イベントプレース(Event place)間でのイベントの転
送を行う。ここで、イベントプレースは、共通の意味情
報空間を保証する最小単位(オントロジードメイン)で
ある。イベントプレース内では、イベントタイプの名
称、概念、語彙、意味、関連などのオントロジー体系の
一意性が保証され、共通のオントロジーに基づいて意味
情報が記述されることになる。基本的には、イベント送
信者の端末2から送出したイベントは、イベントプレー
ス内のみで流通するが、意味情報ゲートウェイ(SI−
GW)を介することにより、異なるオントロジー体系を
有するイベントプレース間でのイベントの相互流通が可
能になる。このとき、意味情報ゲートウェイ(SI−G
W)はイベントのオントロジー変換を行った後、異なる
イベントプレースヘイベントを転送する。
【0045】<動作メカニズムとインタフェース仕様>
SION1の実現方法の一例として、分散オブジェクト
技術を用いた実装方法を示す。ここで、SI−SWsS
I−R,SI−GWは、それぞれ、イベントプレースオ
ブジェクト(EPO)、シェアードリンクオブジェクト
(SLO)、フェデレーションエージェント(FA)と
呼ばれる分散オブジェクトとして実装される。図9を用
いて、SION1の動作メカニズムと制御インタフェー
スを詳述する。また、SION−MT(Managem
ent Tool)やSIONインタフェーサを用いる
ことにより、SION1のネットワークインタフェース
を使用することができる。また、MTを用いて、EPO
の撤収・増減設、物理リンク情報の動的変更、POマイ
グレーション(POのバインド先EPOの動的変更)、
発火率の収集、人気の高い惰報や流行している情報の統
計情報収集などを簡単に行うことができる。
【0046】・イべントプレースファクトリの起動&初
期化(図9(1)) まず、SION運営者は、任意のホスト上にイベントプ
レースファクトリ(EPF)を起動し、続いて、EPF
の初期化を行う。この時、EPFに対して、イべントプ
レース(EP)を生成可能なホスト名、およびEPの実
行ファイルの格納先を与える。これらを、EP生成情報
と呼ぶ。
【0047】・イべントプレースの生成要求(図9
(2)) 次に、EP運営者は、EPFに対して、EPの生成を要
求する。このとき、EP名、およびEP属性を与える。
ここで、EP属性とは、生成されたEPが、御用聞きモ
デルもしくは問い合せモデルのどちらの目的で使用され
るかを表したものであり、イべントの流れの方向性を表
すものである。
【0048】・イべントプレースの生成(図9(3)) 次に、EP生成要求を受け取ったEPFは、EPを生成
する。具体的には、このとき、EPの管理を司るイべン
トプレースマネージメントオブジェクト(EPMO)が
生成される。すなわち、EPへの処理要求は、EPMO
への処理要求と同義である。EPFは、生成要求元に生
成したEP(すなわち、EPMO)の識別子を返却す
る。なお、EPMOは、図9の(1)において指定され
た、EPを生成可能なホストの中から、動的に決定され
たホストに対して生成される。EPMOの起動先ホスト
の決定方法として、サイクリックに起動先を決定する、
トラヒックに応じて決定する、起動先ホストを明示的に
指定する、等の方法を選択できる。
【0049】・イべントプレースの初期化要求(図9
(4)) 次に、EP運営者は、EPの初期化をEPMOに依頼す
る。このとき、シングルイべントプレースオブジェクト
もしくは、マルチプルイべントプレースオブジェクトの
指定を行う。マルチプルイべントプレースオブジェクト
を指定した場合には、イべントプレースオブジェクト
(EPO)の物理リンク情報(トポロジ)も併せて与え
る必要がある。ここで、EPOの物理リンク情報は、任
意のEPOが他のどのEPOの存在を知っているかを表
現したものである。
【0050】例えば、図10に示すように、EPO2・
32は、EPO1・31、EPO3・33、EPO4・
34の存在を知っているが、EPO3・33はEPO2
・32の存在しか知らないことを表現している。このよ
うに、マルチプルEPOは、EP内でのイべント照合処
理の負荷分散によるスケラビリティ向上を目的としたも
のである。
【0051】EPMOは、図9の(1)において指定さ
れた、EPを生成可能なホストリストの中から、EPO
を生成するホストを動的に決定し、そこにEPOを生成
する。このとき、各EPOには、それぞれ一つのフィル
タファクトリ(FF)と統計情報収集オブジェクト(S
O)が常に付随して生成され、これらが、SI−SWに
相当する。さらに、物理リンク数に応じて、シェアード
リンクオブジェクト(SLO)が各EPOに付随して生
成される。例えば、EPO2・32に対しては3個のS
LOが生成され(図中のSLO2,1、SLO2,3、SLO
2,4に対応する)、これらが、SI−Rに相当する。E
POの起動先の決定方法は、EPMOのそれと同様であ
るが、イべントタイプ毎に使用するEPOを固定化する
ことも可能である。なお、EPMOは、EP内にイべン
トタイプファクトリ(ETF)を生成する。EP内では
一元的なイベントタイプの名前空間がETFにより保証
される。
【0052】・イべントプレースに対するイべント送信
のためのセッション確立要求(図9(5)) 次に、EPにセッションの確立を要求する。EPMO
は、セッション要求毎にプロキシオブジェクト(PO)
を生成する。要求元へは、POの識別子であるセッショ
ン識別子を返却する。
【0053】なお、EPMOは、POの生成時に、PO
に対して、どのEPOを使用する(どのEPOとバイン
ドする)かを指示する。この指示は、マルチプルEPO
において必要となるが、バインドするEPOの決定方法
は、EPMOのそれと同様である。EPへのセッション
確立要求時に、イべント送信のためのセッションである
か、イべント受信のためのセッションであるかを指定す
る必要がある。本例においては、イべント送信のための
セッションを指定する。
【0054】・イべントタイプの登録(図9(6)) 次に、POに対して、イべントタイプの登録を要求す
る。このとき、POは、ETFにイべントタイプオブジ
ェクト(ETO)の生成を要求する。さらに生成された
ETOにイべントタイプを格納する。一方、EPに、イ
べントタイプ登録を要求することができる。このとき、
EPMOは、ETFにETOの生成を要求し、生成され
たETOにイべントタイプを格納する。一般的に、イべ
ント送信者がイべントタイプを登録する場合は、PO経
由で行う。一方、EP運営者は、EPに、イべントタイ
プ登録を行う。なお、同じ名前のイベントタイプを登録
するとエラーになる。
【0055】・イべントプレースに対するイべント受信
のためのセッション確立要求(図9(7)) 次に、EPに対してイベント受信のためのセッションの
確立を要求する。このとき、セッション確立の要求者
(イべント受信オブジェクト)は、イべントの通知先で
あるイべント受信オブジェクトの識別子、および、イべ
ントの通知方法(発火型、ルックイン型)をパラメータ
として与える。
【0056】続いて、EPMOは、セッション要求毎に
POを生成する。要求元へは、セッション識別子を返却
する。なお、EPMOは、POの生成時に、POに対し
て、使用するEPOを指示する。この指示は、マルチプ
ルEPOにおいて必要となるが、バインドするEPOの
決定方法は、EPMOのそれと同様である。
【0057】・フィルタオブジェクトの生成要求(図9
(8)) 次に、POに対して、フィルタオブジェクト(FO)の
生成を依頼する。このとき、POは、FFにFOの生成
を要求する。このとき、POとバインドされたEPOに
付随したFFが使用される。なお、FOの生成要求元に
は、生成されたFOの識別子がPO経由で返却される。
【0058】・フィルタ値の設定(図9(9)) 次に、FO識別子をパラメータとして、FOへのフィル
タ値の設定を、POへ依頼する。なお、フィルタオブジ
ェクトの中に格納されているイべントタイプ名(すなわ
ち、フィルターリングの対象とするイべントタイプ名)
をキーに、FOのデータ構造(フィルタ値)が正しいか
どうかのチェックをETOに依頼することが選択的に可
能である。正しくない場合は、エラーとなる。但し、ワ
イルドカードが指定された場合には、このチェック処理
を一切行わない。
【0059】・フィルタ登録(図9(10)) 次に、FOにフィルタ値を設定した後、Fのフィルタ識
別子をパラメータとして、POに対しフィルタの登録を
依頼する。このとき、登録要求元にフィルタ識別子が返
却される。これを契機に、イべントの受信が可能にな
る。なお、一つのPOを介して、複数のフィルタ登録が
可能であるが(これには、一つのPOを介して異なる複
数のFOをフィルタとして登録する、もしくは、同一の
FOを複数回、フィルタとして登録する場合が考えられ
るが)、一つのPOに対して登録されたすべてのフィル
タは、“ORの関係”を持つ。
【0060】・イべント送信(図9(A)) 次に、イベント送信者は、POに対して、イべントを送
信する。このとき、POは、イべントの中に格納されて
いるイべントタイプ名をキーに、イべントのデータ構造
が正しいかどうかのチェックをETOに依頼することが
選択的に可能である。このチェック処理を選択したと
き、正しい場合は、次の処理(図9(B))へ、正しく
ない場合は、エラーとなる。
【0061】・イベントの照合依頼(図9(B)) 次に、POはイベントをEPOに転送する。このとき、
EPOがスレッドを生成する。なお、スレッドはイベン
ト毎に生成され、各スレッドはイベントの多重処理を行
う。
【0062】・フィルタとの照合(図9(C)) 次に、スレッド(EPO)は、イベントとフィルタを照
合することにより、フィルターリング処理を行う。これ
には、完全一致、部分一致、重みづけ一致などがあり、
フィルタ値の設定時に指定することができる。
【0063】・プロキシオブジェクトの起動(図9
(D)) 次に、フィルタとの照合の結果、イベントがフィルタを
通過すると、対応するPOが起動されこのイベントを受
け取る。このとき、POは、受信したイベントのタイ
プ、値、イベントID等をSOに登録することが選択的
に可能である。これらの情報から、SOはイベントの発
火率(イベントタイプ毎、イベント毎)や、EP内で流
行している評判の高いイベントを測定することが可能に
なる。
【0064】・イベント受信オブジェクトの起動(図9
(E)) 次に、POは、イベント受信オブジェクトを起動すると
ともに、イベント受信オブジェクトに対してこのイベン
トを渡す。これが、発火型(割り込み型)のイベント通
知に対応する。
【0065】・ルックイン型のイベント通知(図9
(F)) 一方、POがイベント受信オブジェクトを起動するので
はなく、イベント受信オブジェクト自身が、イベント受
信オブジェクトに対応するPOにスプールされているイ
ベントを、取り出すことも可能である。これがルックイ
ン型のイベント通知に対応する。イベント受信オブジェ
クトの起動契機は、サービス形態に依存して種々存在す
るが、典型的な例として、エンドユーザがイベント受信
オブジェクトにコンテンツの提案要求を行った場合が考
えられる。
【0066】<フィルタの管理方法>次に、各EPOに
おけるフィルタの管理方法を説明する。
【0067】まず、イベント受信のためのセッションを
確立する。このとき、セッション要求毎に一つのPOが
生成され、このPOは任意の一つのEPOにバインドさ
れる。このEPOには、それぞれ、一つのFFが付随し
ている。これにより、POが使用するEPOが一意に決
定され、以降の処理はすべて、PO(イベント受信用セ
ッション)を介して行われる。
【0068】次に、FOを生成し、FOに対してフィル
タ値(受信するイベントのタイプとその取得条件)を設
定する。続いて、FO識別子をパラメータとして、フィ
ルタの登録を行う。このとき、各フィルタには、FO識
別子が格納される。各EPOは、POを介して登録され
たフィルタを以下に示す規則に基づいて管理する。
【0069】まず、フィルタに格納されているFO識別
子を用いて、FOに設定されている“受信するイベント
のタイプ”を参照する。続いて、受信するイベントのタ
イプ毎にフィルタを分類し、イベントタイプ毎に分類さ
れたフィルタを、さらにPO毎に細分類し、管理する。
【0070】この管理規則について図11を参照して、
PO1を介して、フィルタを登録する場合について説明
する。ここでは、フィルタ登録時に指定するFOの中
に、受信するイベントのタイプとして、“イベントタイ
プX”が設定されているものとする。このとき、EPO
に登録されるフィルタは、図11のフィルタ1が相当
し、同様に、PO2を介して登録されたフィルタにはフ
ィルタ2が相当する。また、各POにおいて、複数のフ
ィルタを登録することが可能であるが、登録されたフィ
ルタは“OR関係”を有するものとする。
【0071】まず、イベントタイプXのイベントがEP
Oに到着したとき、フィルタ1との照合が行われる。そ
の結果、フィルタ1が発火するとPO1が起動される。
次に、フィルタ2との照合が行われ、その結果、フィル
タ2が発火するとPO2が起動される。このとき、フィ
ルタ2とフィルタ3は“OR関係”を有するため、フィ
ルタ3との照合は行われない。このようなフィルタ管理
方法を用いることにより、一つのイベントに対する各E
POでの照合処理回数を、基本的にPO数(受信用セッ
ション数)以下にすることができる。
【0072】<イベントルーティング方法>次に、イベ
ントルーティング方法について説明する。
【0073】EPO(SI−SW)は、イベントの送受
信者(端末などのエンティティ)をセッションを介して
スター型で収容する。さらに、EPO(SI−SW)
は、イベント受信者(イベント受信オブジェクト)が登
録したフィルタと、イベント送信者が送出したイベント
を照合し、その結果、発火したフィルタに対応するイベ
ント受信者のみにイベントを通知する(合致するイベン
ト受信者にのみイベントを配送する)照合スイッチであ
る。
【0074】そのため、イベントの送信者数(イベント
数)やイベントの受信者数(フィルタ数)が増加する
と、それに比例してEPOの処理能力が飽和する。そこ
で、SIONアーキテクチャでは、スケラビリティの高
いEPを実現する手段として、マルチプルEPOを提供
する。マルチプルEPOとは、EPO数に比して、EP
のトータル処理能力をスケーラブルに向上させることを
目的とし、具体的には、以下の2つの観点からEPの高
いスケラビリティを達成する。
【0075】第一点は、負荷分散と自律分散である。こ
れは、複数のEPOに、イベントの送受信者を分散させ
ることにより、イベントのフィルターリング処理の負荷
分散を行い、処理の集中に伴うボトルネック要因を作ら
ないようにするものである。。さらに、各EPOが他の
EPOの影響を受けることなく、自律的に動作可能な機
構による分散協調を達成する。
【0076】第二点は、ネットワークトラヒックの削減
とフィルターリング処理の最適化である。これは、EP
O間で不要なイベントを転送しないことによる通信量の
最小化と、それに伴う無駄なフィルタリング処理の削減
を行うものである。
【0077】図10において、EPO3・33に対し、
受信するイベントのタイプとして、イベントタイプXの
フィルタが登録される場合を考える。ここで、イベント
タイプXのイベントがEPO4に対して送出されたと
き、EPO2経由でこのイベントをEPO3に転送する
必要がある。このとき、イベントタイプXのフィルタが
登録されていないEPO1に対して、当該イベントが転
送されてはならない。このようなEPO間のイベントの
ルーティング制御を行うものが、シェアードリンクオブ
ジェクト(SLO)であり、前述したSI−Rに相当す
る。
【0078】以下にSI−Rについて詳細を説明する。
【0079】まず、EPの初期化時に、物理リンク情報
(EPOのトポロジ)に基づいて、SLOが各EPOに
付随して生成される。例えば、図9において、EPO2
に対して3個のSLOが生成される。これらは、図中の
SLO2,1、SLO2,3、SLO2,4に対応する。このS
LOi,jは、EPOjからEPOjへのイベント転送を行
うシェアードリンク(SLi,j)を確立する。すなわ
ち、図9および図12に示すように、SLOi,jは、E
POjに対してイベント受信のセッションを確立し、一
方、EPOiに対してイベント送信のセッションを確立
することにより、イベント転送のための論理リンクであ
るシェアードリンクSLi,jを確立する(シェアードリ
ンクとは、EPの初期化時における、SLOによるセッ
ションの確立を意味し、フィルタ登録処理を含まな
い)。
【0080】EPの初期化後に、イベント受信者は、E
Pへのセッションを確立し、セッションを介してフィル
タを登録することが可能になる。このとき、確立済みの
シェアードリンクに従って、イベントパスが設定され
る。例えば、図12において、イベント受信者(Event
Receiver)3がPO3を介して、“イベントタイプXの
イベント受信を行うフィルタを、EPO3へ登録した場
合において、PO3は、EPO3ヘイベントタイプXの
フィルタを登録するとともに、その旨をSLO3,j(こ
こでは、SLO3,2)に通知する。SLO3,2はSL3,2
を用いて、EPO2に対してイベントタイプXのフィル
タを登録する。これは、前述したように、SLO3,2に
対して割り当てられた受信用セッションのPOを介して
行われる。同様に、このPOは、その旨を、SLO2,3
を除くその他のSLO2,jに対して通知する。SLO2,j
(j≠3)は、SL2,jを用いて、EPOヘフィルタを
登録する。順次同様に、すべてのEPOにイベントXに
対するパスが設定されるまで、繰り返される。
【0081】このように、イベントタイプXに対して確
立された一連のパスを、イベントパスと呼ぶ。これは、
PO3を介したフィルタ登録がトリガとなって、すべて
のEPOへ、イベントタイプ毎のイベントパス設定要求
が順次、自律的に波及していくものである。すなわち、
個々のEPOは隣接するEPOのみを認識すれば良い。
そのため、イベントパスの集中管理やブロードキャスト
によるイベントパスの設定・管理方法に比べて、簡単か
つ一元的な自律ロジックでイベントパスを確立すること
が可能になる。
【0082】この時点でのEPO1におけるフィルタの
登録状況を図13に示す。イベント受信者3がPO3を
介してフィルタを登録した結果、フィルタ1がEPO1
に登録されることになる。イベントパスの設定とは、シ
ェアードリンク情報に基づいて、一連のEPOにイベン
ト転送のためのフィルタを登録することを指す。また、
SLOが登録するフィルタには、受信するイベントタイ
プ名が設定されるのみであり、取得条件は設定されず、
イベントタイプ名のみのフィルターリングを行う。
【0083】この状況において、イベント受信者2がP
O2を介して、イベントタイプXのフィルタを、EPO
2へ登録したとき、前述と同様に新たなイベントパスの
設定がすべてのEPOへ波及し、その結果として、フィ
ルタ2がEPO1へ登録されることになり、イベントパ
ス設定の要求毎にフィルタが登録されることになる。
【0084】このとき、EPO1にイベントタイプXの
イベントが送出されると、フィルタ1が発火し、SLO
2,1が起動される。SLO2,1が、このイベントをEPO
2へ送出することにより、SLO3,2が起動される。さ
らに、SLO3,2を介して、当該イベントがEPO3へ
も転送されることになる。また、SL2,3とSL3,2間で
のイベントの無限転送を防止するために、イベントは、
制御情報の一つとして、通過したEPOの識別子を、最
新順に最大2つ保持する。
【0085】なお、前述したように、フィルタ1とフィ
ルタ2は、OR関係を有するため、フィルタ1が発火し
た場合にはフィルタ2との照合は行われない。そのた
め、フィルタ1が存在するにも関わらず、新たにフィル
タ2を登録したことに伴う、フィルターリング処理の冗
長オーバヘッドを全く生じないようにすることができ
る。これは、イベントパスを設定したときに、既設のイ
ベントパスを含めた全イベントパスの再構築を全く必要
としないことを意味し、簡単かつ一元的なイベントパス
の自律的な設定が可能になる。
【0086】また、EPO1内に、イベント受信者が確
立したセッションおよびそれを介したフィルタ登録があ
る場合には(POnのフィルタ3に対応)、SLO対応
のフィルタリング処理がすべて完了した後に、POn対
応のフィルターリング処理が行われる。すなわち、他の
EPOへのイベント転送処理を優先して行い、その後、
自EPOでの照合処理が開始される。
【0087】以上説明した、イベントルーチング方法の
更なる効果として、フィルタ登録解除時に、イベントパ
スの再構築が必要ない点が挙げられる。例えば、イベン
ト受信者3がPO3を介して、登録したフィルタの登録
解除を行った場合、登録の場合と同様に、解除要求が順
次、自律的に波及する。その結果、EPO1において、
フィルタ1の登録のみが解除されることになるが、フィ
ルタ2は存命する(これ以降は、フィルタ2がフィルタ
1の代わりにイベントを転送する)ため、イベントパス
の再構築なしに、すべての既設イベントパスの一貫性が
保証される。
【0088】このような自律分散型のルーティング制御
方法を用いることによって、EPOの相互接続と分散協
調を容易に実現することが可能になる。これに伴い、小
規模なネットワークから大規模なネットワークヘの移
行、ローカルなネットワークからグローバルなネットワ
ークヘの移行等をスムーズに行うことができる。また、
ボトムアップアプローチによるグローバルネットワーク
化を、共通のロジックで容易に達成することができる。
【0089】図14ないし図17はリング型結合を持つ
物理リンクにおけるSI−Rについて説明するために図
である。
【0090】例えば、図15に示すように、リング型結
合を持つ物理リンクにおいて、EPO2は、EPO1、
EPO3の存在を知っていることを表現している。この
ように、マルチプルEPOは、EP内でのイべント照合
処理の負荷分散によるスケラビリティ向上を目的とした
ものである。
【0091】EPMOは、図14の(1)において指定
された、EPを生成可能なホストリストの中から、EP
Oを生成するホストを動的に決定し、そこにEPOを生
成する。このとき、各EPOには、それぞれ一つのフィ
ルタファクトリ(FF)と統計情報収集オブジェクト
(SO)が常に付随して生成され、これらが、SI−S
Wに相当する。さらに、物理リンクに応じて、シェアー
ドリンクオブジェクト(SLO)が各EPOに付随して
一つ生成される。たとえば、EPO2に対しては、図中
のSLO2,3が生成される。これが、SI−Rに相当
する。EPOの起動先の決定方法は、EPMOのそれと
同様であるが、イベントタイプ毎に使用するEPOを固
定化することも可能である。なお、EPMOは、EP内
にイベントタイプファクトリ(ETF)を生成する。E
P内では一元的なイベントタイプの名前空間がETFに
より保証される。
【0092】以下にSI−Rについて詳細を説明する。
【0093】まず、EPの初期化時に、物理リンク情報
(EPOのトポロジ)に基づいて、SLOが各EPOに
付随して生成される。たとえば、図14において、EP
O2に対してSLO2,3が生成される。このSLOi,j
は、EPOjからEPOiへのイベント転送を行うシェア
ードリンク(SLi,j)を確立する。すなわち、図14
および図16に示すように、SLOi,jは、EPOjに対
してイベント受信のセッションを確立し、一方、EPO
iに対してイベント送信のセッションを確立することに
より、イベント転送のための論理リンクであるシェアー
ドリンクSLi,jを確立する(シェアードリンクとは、
EPの初期化時における、SLOによるセッションの確
立を意味し、フィルタ登録処理を含まない)。これによ
って、片方向のリング状のシェアードリンクSLi,jが
確立される。
【0094】EPの初期化後に、イベント受信者は、E
Pへのセッションを確立し、セッションを介してフィル
タを登録することが可能になる。このとき、確立済みの
シェアードリンクに従って、イベントパスが設定され
る。例えば、図16において、イベント受信者(Event
Receiver)3がPO3を介して、イベントタイプXのイ
ベント受信を行うフィルタを、EPO3へ登録した場合
を考える。このとき、PO3は、EPO3ヘイベントタ
イプXのフィルタを登録するとともに、その旨をSLO
3,1に通知する。このとき、SLO3,1には、フィルタ登
録の要求発生元がEPO3である旨がパラメータとして
与えられる。SLO3,1はSL3,1を用いて、EPO1に
対してイベントタイプXのフィルタを登録する。これ
は、前述したように、SLO3,1に対して割り当てられ
た受信用セッションのPOを介して行われる。同様に、
このPOは、その旨を、SLO1,2に対して通知する。
SLO1,2は、SL1,2を用いて、EPO2ヘフィルタを
登録する。順次同様に、すべてのEPOにイベントXに
対するパスが設定されるまで、繰り返される。なお、こ
の処理は、フィルタ登録の要求発生元(ここでは、EP
O3)の直前まで繰り返される。すなわち、SLO2,3
は、EPO3にフィルタを登録しない。
【0095】この時点でのEPO1におけるフィルタの
登録状況を図17に示す。イベント受信者3がPO3を
介してフィルタを登録した結果、フィルタ1がEPO1
に登録されることになる。イベントパスの設定とは、シ
ェアードリンク情報に基づいて、一連のEPOにイベン
ト転送のためのフィルタを登録することを指す。なお、
SLOが登録するフィルタには、受信するイベントタイ
プ名が設定されるのみであり、取得条件は設定されず、
イベントタイプ名のみのフィルターリングを行う。
【0096】この状況において、イベント受信者2がP
O2を介して、イベントタイプXのフィルタを、EPO
2へ登録したとき、前述と同様に新たなイベントパスの
設定がすべてのEPOへ波及し、その結果として、フィ
ルタ2がEPO1へ登録されることになり、イベントパ
ス設定の要求毎にフィルタが登録されることになる。
【0097】このとき、EPO1にイベントタイプXの
イベントが送出されると、フィルタ1が発火し、SLO
3,1が起動される。SLO3,1が、当該イベントをEPO
3へ送出することにより、SLO2,3が起動される。さ
らに、SLO2,3を介して、当該イベントがEPO2へ
も転送されることになる。なお、イベントの無限巡回を
防止するために、イベントは、制御情報の一つとして、
イベントが生起したEPOの識別子を保持し、イベント
の生起元EPO(SLO)に当該イベントが巡回して戻
って来たときに、当該イベントを破棄する。
【0098】次に、前述したイベントルーティング方法
とは異なるイベントルーティング方法を説明する。この
ルーティング方法は、シェアードリンク(論理リンク)
を確立するまでの手順は、前述した方法と同様である。
このイベントルーティング方法が前述した方法と異なる
のは、イベントパスを確立しない点であり、SLOi,j
がシェアードリンクSLi,jを確立する時に同時に、唯
一のフィルタを登録するようにするものである。このと
き、登録されるフィルタには、受信するイベントのタイ
プとしてワイルドカードを指定する。これによって、す
べてのイベントを転送の対象とし、イベントタイプ毎の
イベントパスを確立しないようにする。
【0099】このように意味情報にワイルドカードを指
定することによって、リング状のシェアードリンクSL
i,j内をイベントが巡回するため、全てのEPOに対し
てイベントを配送することが可能となる。
【0100】<フェデレーション方法>次に、図18を
参照してフェデレーション方法について説明する。フェ
デレーションエージェント(FA)とは、イベントプレ
ース間のフェデレーションを確立するエージェントであ
り、前述したSI−GWに相当する。例えば、イベント
プレース(Event Place)Aがイベントプレース(Event
Place)Bに対してフェデレーションを確立する場合を
考える。まず、イベントプレースAに属するFAが、イ
ベントプレースBに対して、フィルタを登録する。この
とき、イベントプレースBに属するイベント送信者がイ
ベントを送出し、その結果、このフィルタが発火する
と、FAが自律起動する。これは、FAをイベントプレ
ースBに属する一つのイベント受信者として見なすこと
ができる。次に、FAは取得したイベントを、自身が属
するイベントプレースAに対して再送出する。これは、
FAを、イベントプレースAに属する一つのイベント送
信者として見なすことができる。
【0101】このように両者の役割を併せ持つFAを用
いて、イベントプレース間のフェデレーションを容易に
実現できる。すなわち、単一イべントプレースと同じ制
御論理で、イベントプレース間のフェデレーションを実
現することが可能である。この機構を用いて、SION
1の基本構成単位であるイベントプレースを相互接続す
ることにより、グローバルな照合ネットワークをボトム
アップアプローチで構築することが可能となり、イベン
トプレース間に跨るイベントの共有を実現することがで
きる。なお、イベントプレースAとイベントプレースB
がそれぞれ異なるオントロジーを持つ場合、イベントプ
レースAに属するFAは、イベントプレースBから取得
したイベントを、イベントプレースAのオントロジーに
変換した後、イベントプレースAに送出する。
【0102】異なるオントロジー体系に跨ってイベント
転送を行う場合には、オントロジー変換が必要になる。
この変換を行う従来技術として、標準オントロジーを規
定し、他のイベントプレースにイベントを転送する場合
には、一旦、標準オントロジーに準拠した形式に変換し
た後に、イベントの転送を行う方法や、イベントプレー
スの組み合わせの数だけオントロジー変換テーブルを事
前に用意しておくなどの方法がある。
【0103】しかしながら、イベントプレースの動的な
フェデレーション(フェデレーションの動的な開始、開
始解除)に対応するためには、従来の方法は柔軟性に欠
ける。そこで、本発明では、図18に示すように、FA
が隣接するイベントプレースのオントロジー情報との差
分(変換情報)のみを、オントロジー変換テーブルに保
持するようにしている。すなわち、これは、各FAが変
換情報をそれぞれ分散して保有し、全体でオントロジー
体系の一貫性を保証する方法である。これは、イベント
プレース間の動的なフェデレーションに容易に対応する
ことが可能になるが、その反面、イベントがイベントプ
レースを跨る毎に、オントロジー変換処理が発生するた
め、従来方法に比べて、変換処理オーバヘッドが増大す
るという特徴を有している。
【0104】<コミュニティと進化型ネットワーク>次
に、SION1のキラーサービスの一つであるコミュニ
ティサービスについて説明する。コミュニティサービス
におけるエンティティは、自身のポリシに基づいて、学
習・進化・退化・消滅等を繰り返すことにより、その活
動様式を動的に決定することが可能な自律分散型の動作
主体である。コミュニティは、このようなエンティティ
に対して効率的なコミュニケーションの場を提供するも
のである。すなわち、コミュニティ内のエンティティ
は、自身とコミュニケートすべきエンティティや、自身
の振る舞いに影響を与えるエンティティを動的に探索・
発見・特定し、特定されたエンティティとインタラクシ
ョンを行うことが可能である。
【0105】このコミュニティは、特に以下の特徴を持
つエンティティを取り扱うことができる。
【0106】(1)極小粒度で、膨大な数のエンティテ
ィがコミュニティに存在する(不特定多数のエンティテ
ィ)。
【0107】(2)エンティティの属性がリアルタイム
に変化する。典型的なエンティティの属性として、位置
情報、時刻等がある。
【0108】(3)コミュニティ内のエンティティの振
る舞いに規則性がなく、行動予測が困難である。
【0109】(4)コミュニティヘの参加、コミュニテ
ィからの退去、消滅、複製等が頻繁かつ不規則に発生す
る。
【0110】(5)コミュニティ内のエンティティは、
ポリシ、属性、シナリオ等に基づいて相互にリアルタイ
ムに出会う必要がある。
【0111】このような特性を持つエンティティをサー
バやメディエータ(ブローカ)で管理し、相互にリアル
タイムに探索・発見することは性能上、容易でない。S
ION1のEPは、このような特徴を持つコミュニティ
の実行環境として位置づけられる。すなわち、コミュニ
ティはEPのメタ実行環境であり、EPを直接用いるこ
とに比して、抽象度の高いコミュニケーションの場を提
供するものである。コミュニティの実行環境にEPを用
いることにより、コミュニティ内のすべてのエンティテ
ィは、ブローカを介することなく、コミュニケーション
すべきエンティティを直接発見することができる。これ
は、コミュニティ内のエンティティのコミュニケーショ
ンは、EP内のイベントの送受信として実装されるため
である。
【0112】図19にコミュニティの概念モデルを示
す。ユーザエージェント(UA)、情報・サービス提供
エージェント(ISA)がコミュニティ内のエンティテ
ィに相当する。UAはユーザの代理人として自律的に振
る舞うエージェントであり、ユーザの嗜好、動作環境、
位置情報、状況、傾向などに応じて、自身の振る舞いを
動的に決定し、インタラクションすべきISAや他のU
Aを探索し、それらとインタラクションする。ISAは
情報提供者やサービス提供者の代理人として自律的に振
る舞うエージェントであり、提供者の意図に基づいて、
インタラクションすべきUAや他のISAを探索する。
すなわち、自身の情報を提供するのに相応しいユーザを
探索して特定する。
【0113】一方、コミュニティエージェント(Com
A)は、コミュニティの運営を司るエージェントであ
る。EP運営者は、運営ポリシに基づいて、SION−
MTを介したSIONの制御・運営を行う。従って、C
omAは、EP運営者をエージェント化したものと見な
すことができる。基本的に、コミュニティの運営ポリシ
はComAによって規定される。例えば、UA、ISA
などのエンティティに対するコミュニティヘの参加、退
去、消滅、複製などの認可、コミュニティ内に流通させ
る情報の把握と統制(相応しくないイベントの削除な
ど)、コミュニティ内の統計情報(トレンド情報、評判
の高い情報など)の管理などを自身の運営ポリシに基づ
いて司る。
【0114】また、コミュニティの高いスケーラビリテ
ィやリライアビリティの保証を達成するため、負荷状況
や障害状況に応じて、EPおよびEPOの増減設、撤
収、マイグレーション等のSION制御を実行する。す
なわち、SION1とComAを組み合わせることによ
り、SION1は自律分散型ネットワークから、学習、
成長、進化が可能な進化型ネットワークヘと発展する。
このように、ComAはコミュニティ内のエンティティ
の振る舞いを統制するとともに、SION1を自己組織
化するための役割を担う。さらに、コミュニティ間のコ
ラボレーションにより、コミュニティ間での情報の共有
が可能である。例えば、コミュニティAにおいて流通し
ている情報の中で、人気が高いトップ10のみを、コミ
ュニティBに流通させることができる。以下に処理の流
れを示す。
【0115】まず、コミュニティBのComAが、イベ
ントプレースBのFAに対して、“コミュニティAにお
いて流通している情報の中で、人気が高いトップ10の
みを、コミュニティBに流通させる”旨を指示する。
【0116】次にFAは、イベントプレースAに対し
て、トップ10のイベントタイプを問い合わせる。これ
を受けて、イベントプレースAは、配下の統計情報収集
オブジェクト(SO)に問い合わせ、その結果を、FA
に返却する。
【0117】次に、FAは取得したイベントタイプを基
に、オントロジー変換テーブルを作成するとともに、イ
ベントプレースAに対しフィルタを設定する。以降、F
Aは、イベントプレースAから、当該イベントを受信可
能になる。
【0118】次にFAは、イベントプレースAから取得
したイベントを、オントロジー変換テーブルに基づいて
オントロジー変換し、それをイベントプレースBへと送
出する。
【0119】以上説明したような形態によれば、以下の
2点の効果を得ることができる。
【0120】第1に、分散オブジェクト環境上にSIO
Nのネットワーク環境を容易に構築できる。
【0121】第2に、サービスアプリケーションをエン
ティティとしてコミュニティに参加させることにより、
簡単にイベントを送出したり、必要なイベントをピック
アップすることが可能になり、相互にコミュニケション
を図ることが可能になる。
【0122】以上説明したように、SIONでは、以下
の効果を得ることができる。
【0123】FAを介したイベントプレース間のフェデ
レーション機構により、他のイベントプレースのみで流
通していたイベントを、自イベントプレース内に取り込
むことができる。逆に、他のイベントプレースにイベン
トを送出することにより、自イベントプレース内で流通
しているイベントをアドバタイズできる。このように、
異なるイベントプレース間で、イベントの共有が可能に
なるとともに、オントロジーを考慮したイベントプレー
ス間の相互運用により、ボトムアップアプローチによる
グローバルな自律分散型の照合ネットワークを構築する
ことが可能になる。
【0124】マルチプルEPOの機構により、フィルタ
リング処理を複数のEPOに負荷分散させることが可能
になるとともに、自律的に動作するEPO間のイベント
ルーチング機構により、ネットワークトラヒックを最小
限に抑えることが可能になる。これにより、結果的にE
Pのトータルスループットをスケーラブルに向上させる
ことが可能となる。
【0125】ブローカを介することなく、自身に相応し
いエンティティを直接探索・発見することが可能とな
る。例えば、情報提供者は、ユーザの存在を知ることな
く、自身が提供する情報に相応しいユーザを特定するこ
とができる。同様に、ユーザは情報提供者の存在を知る
ことなく、自身の嗜好に相応しい情報提供者を探索・発
見することができる。すなわち、ユーザと情報提供者は
互いに等価的である。これにより、特定のブローカに頼
ることなく、自身のポリシに従って、リアルタイムに情
報を発信することが可能になる。また、探索対象となる
エンティティの数が膨大な場合やエンティティが探索対
象ドメインに頻繁に出入りする場合において、非ブロー
カモデルに基づく探索技術が特に有効となる。
【0126】SIONにおいては、意味情報の終端点が
ネットワークとなる。一方、端末間でpeer-to-peer接続
を行う方法においては、意味情報の終端点が端末になる
ため、端末の中身を外部に公開することになる。従っ
て、SIONは後者の方法と比べて、高いセキュリティ
とプライバシ保護を実現することが可能である。
【0127】次に、上記のような内容を備える意味情報
ネットワークシステムを用いた本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0128】(第1の実施形態)先ず、本発明の第1の
実施形態の信用情報提供方法について説明する。
【0129】本実施形態の信用情報提供方法は、サービ
ス提供者の信用情報を作成し、作成した信用情報をその
信用情報の入手を希望するユーザに対して提供するもの
である。そこで、本実施形態の信用情報提供方法を説明
する前に、本実施形態における信用情報提供者が信用情
報を作成するために用いることが可能な信用情報収集方
法について説明する。
【0130】図20は、本実施形態の信用情報提供方法
において用いられる信用情報収集方法を説明するための
システム図である。
【0131】本実施形態における信用情報収集方法は、
信用情報の提供を行う信用情報提供者が、意味情報ネッ
トワーク10を用いて、ある特定のサービス提供者の信
用情報を収集することにより実現される。また、本実施
形態では、図20における意味情報ネットワーク10
を、上述したイベントプレースを用いて実現している
が、意味情報ネットワーク10の実現方法はこの限りで
はない。
【0132】本実施形態の信用情報収集システムでは、
アンケート実施者となる信用情報提供者の端末40と、
アンケート応答者1〜3の端末31〜33とが意味情報
ネットワーク10を介して接続されている。
【0133】信用情報提供者の端末40は、信用度調査
アンケート要求をイベントとして意味情報ネットワーク
10に送信する送信端末として機能する。また、アンケ
ート応答者の端末31〜33はイベントとして送信され
た信用度調査アンケート要求を選択的に受信するため
に、イベントのタイプと取得条件とからなるフィルタが
設定される受信端末として機能する。
【0134】各アンケート応答者1〜3、信用情報提供
者はそれぞれ使用するPC等の端末31〜33、40
に、CORBA準拠のORB等のミドルウェアと、上述
したイベントプレースファクトリ生成機構をインストー
ルして自身の端末においてイベントプレースを生成する
か、あるいは、他のネットワークノード上にあるイベン
トプレースに対するセッションを確立し、意味情報ネッ
トワーク10に接続されていることを前提とする。
【0135】また、意味情報ネットワーク10には、一
例として、図21のようなイベントタイプが登録されて
いるとする。この登録されているイベントタイプは、イ
ベントタイプ名として「アンケート依頼」が定義され、
イベントプロパティ名として「要求元住所」、「要求元
職業」、「要求元年齢」、「要求元性別」、「対象住
所」、「対象職業」、「対象年齢上限」、「対象年齢下
限」、「対象性別」、「返答イベントタイプ名」、「ア
ンケート種類」、「懸賞品」が定義されている。また、
これらのイベントプロパティには、イベントプロパティ
値として「string型」、「string型」、「short型」、
「string型」、「string型」、「string型」、「short
型」、「short型」、「string型」、「string型」、「s
tring型」、「string型」がそれぞれ定義されている。
【0136】ここで、「要求元住所」、「要求元職
業」、「要求元年齢」、「要求元性別」とは、信用度調
査アンケートの要求元であるアンケート実施者の条件を
設定するためのプロパティである。また、「対象住
所」、「対象職業」、「対象年齢上限」、「対象年齢下
限」、「対象性別」とは、アンケート応答者の条件を設
定するためのプロパティである。また、「返答イベント
タイプ名」とは、アンケートに応答した場合に、そのア
ンケート結果をイベントとして送信する際に使用するイ
ベントタイプの名称を示すプロパティであり、「アンケ
ート種類」とは、このアンケートがどのような性格であ
るかを示すプロパティであり、例えば投票等の義務的な
ものであるとか、懸賞がつくものであるとか、単なる実
態調査(ボランティア)であるとかいうことを示してい
る。
【0137】また、「懸賞品」とは、このアンケートが
懸賞がつくものである場合に、その懸賞品のおおまなか
特徴を示すプロパティであり、例えば、携帯電話機が当
たる、車が当たる、賞金がもらえる等の内容が入力され
るものである。
【0138】次に、本実施形態の信用情報収集方法につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図20中の括弧内
の番号は、情報が伝送される順番または実行される処理
の順番を示すものであり、以下、この番号順に本実施形
態の動作について説明する。図22は、本実施形態にお
ける信用情報収集方法を説明するためのシーケンスチャ
ートである。
【0139】(1)先ず、信用度調査アンケートを受信
し、その信用度アンケートに応答する意思のあるアンケ
ート応答者1〜3は、端末31〜33のアンケート受付
・応答用アプリケーションを用いて、自己のプロファイ
ルを入力する。アンケート応答者1〜3が、自己のプロ
ファイルをフィルタに設定する際に、端末31〜33に
表示されるアンケート受付・応答用アプリケーションの
画面の一例を図23に示す。
【0140】そして、同様にしてアンケート応答者は、
受け付ける信用度調査アンケートの実施者に対する条件
を設定する。アンケート応答者1〜3が、受け付ける信
用度調査アンケートの要求元に対する条件を設定する際
に、端末31〜33に表示されるアンケート受付・応答
用アプリケーションの画面の一例を図24に示す。例え
ば、無職の人からの信用度調査アンケートを拒否した
り、20歳未満の人からの信用度調査アンケートは受け
付けない等の制限や、懸賞として図書券の当たる信用度
調査アンケートのみを受け付ける等の条件設定を行う。
このようにしてアンケート応答者のプロファイル、受け
付ける信用度調査アンケートの実施者を限定するための
条件が設定されると、端末31〜33のアンケート受付
・応答用アプリケーションは、図25に示すようなフィ
ルタを意味情報ネットワーク10に設定する。尚、図2
0では、設定されるフィルタを概念的に黒丸にて示す。
【0141】(2)次に、信用度調査アンケートを実施
したい信用情報提供者は、端末40のアンケート発信・
集計用アプリケーションを用いて図26に示すような画
面から自己のプロファイルを設定し、図27に示すよう
な画面から信用度調査アンケートを実施する対象および
信用度調査アンケートの内容、懸賞内容等を設定する。
このような信用情報提供者のプロファイル、信用度調査
アンケートを実施する対象および信用度調査アンケート
の内容、懸賞内容等が設定された、端末40のアンケー
ト発信・集計用アプリケーションは、図28に示すよう
な信用度調査アンケート要求イベントを意味情報ネット
ワーク10に対して送信する。
【0142】本実施形態においては、信用情報は、評価
対象となるサービス提供者の信用度と、その信用度評価
についての説明・根拠とから構成されるものとして説明
する。ここで、信用度は0(信用性が低い)から1(信
用性が高い)の範囲における実数値で評価されるものと
する。尚、信用度A、B、C、D、E評価は、それぞれ
0.0〜0.2、0.2〜0.4、0.4〜0.6、
0.6〜0.8、0.8〜1.0の値に対応して付けら
れている。
【0143】そして、アンケート発信・集計用アプリケ
ーションは、アンケート応答者からのアンケート結果を
受信するために、図29に示すようなイベントタイプを
意味情報ネットワーク10に定義する。ここで定義され
るイベントタイプは、イベントタイプ名として「ABC
ショップ信用度調査」が定義され、イベントプロパティ
名として「返信者住所」、「返信者職業」、「返信者年
齢」、「返信者性別」、「信用度」、「説明情報」が定
義されている。また、これらのイベントプロパティに
は、イベントプロパティ値として「string型」、「stri
ng型」、「short型」、「string型」、「string型」、
「string型」がそれぞれ定義されている。
【0144】ここで、「返信者住所」、「返信者職
業」、「返信者年齢」、「返信者性別」とは、アンケー
ト返信者であるアンケート応答者のプロファイルを示す
プロパティである。また、「信用度」、「説明・根拠」
とは、サービス提供者の信用情報であり、そのサービス
提供者の信用性を評価した信用度と、信用度を評価した
理由の説明および根拠を示すプロパティである。
【0145】そして、図29に示すようなイベントタイ
プの定義を行った端末40のアンケート発信・集計用ア
プリケーションは、アンケート応答者からのアンケート
結果を受信するためのフィルタを意味情報ネットワーク
10に設定する。すなわち本実施形態においては、「A
BCショップ信用度調査」というイベントタイプ名に関
する条件のみが設定されたフィルタを設定する。
【0146】(3)そして、意味情報ネットワーク10
にフィルタとして設定されている信用度調査アンケート
実施者に対する条件とイベントとして送信された信用情
報提供者のプロファイルが合致し、かつ、フィルタとし
て設定されているアンケート応答者のプロファイルとイ
ベントとして送信されたアンケート対象者の条件とが合
致すると、そのイベントはアンケート応答者の端末によ
り受信される。信用情報提供者からの信用度調査アンケ
ート要求イベントを受信したアンケート応答者の端末に
おけるアンケート受付・応答用アプリケーションにより
表示される画面の一例を図30に示す。図20では、信
用情報提供者が端末40から送信したイベントは、アン
ケート応答者1〜3の端末31〜33により受信される
場合を示している。
【0147】信用度調査アンケートを受信したアンケー
ト応答者が、図30に示すような画面から、サービス提
供者の信用情報として店の信用度と、信用度についての
説明・根拠を入力すると、アンケート受付・応答用アプ
リケーションは、図31に示すようなイベントを意味情
報ネットワーク10に対して送信する。このイベントに
は、返信者住所、返信者職業、返信者年齢、返信者性別
等のアンケート応答者のプロファイルと、信用度および
説明・根拠からなる信用情報が含まれている。図31の
例では、懸賞付きの信用度調査アンケートに応答してい
るため、自己の住所や返信先情報を記入しているが、ア
ンケートの返信をイベントを用いて行っているため、ア
ンケートの応答者が誰であるかを特定できない匿名での
信用度調査アンケート回答にも対応可能である。
【0148】アンケートの応答者を匿名にする必要が無
い場合には、アンケート応答者からの信用情報提供者へ
のアンケートの回答は、意味情報ネットワーク10を介
したイベントとする必要はなく、通常の電子メール等に
よる通信を用いることができる。
【0149】(4)アンケート応答者1〜3からのアン
ケート回答であるイベントを受信した信用情報提供者
は、懸賞が当たる等の報酬付きの信用度調査アンケート
を実施した場合、アンケート応答者の中から懸賞品を送
る者を選択し、当選者に懸賞品の発送等を行う。
【0150】(5)そして、アンケート応答者1〜3か
らのアンケート回答であるイベントを受信した信用情報
提供者は、受信したアンケート回答を集計することによ
り、サービス提供者の信用情報を収集することができ
る。アンケートの回答の集計結果を端末40上に表示し
た場合の一例を図32に示す。
【0151】次に、上記で説明した信用情報収集方法に
より収集した信用情報をユーザに提供するための信用情
報提供方法について説明する。ただし、本実施形態にお
いて信用情報提供者が信用情報を作成する方法は、上記
で説明した信用情報収集方法により収集した信用情報に
基づいて信用情報を作成する方法に限定されない。
【0152】図33は、本実施形態の信用情報提供方法
を実行する信用情報提供システムを示す図である。
【0153】本実施形態の信用情報提供方法は、信用情
報提供者1、2が収集したサービス提供者60の信用情
報を、サービス提供者60の信用情報の入手を希望する
ユーザに提供することにより実現される。また、本実施
形態では、図33における意味情報ネットワーク10
を、上述したイベントプレースを用いて実現している
が、意味情報ネットワーク10の実現方法はこの限りで
はない。
【0154】本実施形態の信用情報提供システムでは、
信用情報提供者の端末401、402と、ユーザの端末5
0とが意味情報ネットワーク10を介して接続されてい
る。
【0155】ユーザの端末50は、ある特定のサービス
提供者の信用情報を要求する信用情報要求をイベントと
して意味情報ネットワーク10に送信する送信端末とし
て機能する。また、信用情報提供者1、2の端末4
1、402は、イベントとして送信された信用情報要求
を選択的に受信するために、イベントのタイプと取得条
件とからなるフィルタが設定される受信端末として機能
する。
【0156】各信用情報提供者1、2、ユーザはそれぞ
れ使用するPC等の端末401、402、端末50に、C
ORBA準拠のORB等のミドルウェアと、上述したイ
ベントプレースファクトリ生成機構をインストールして
自身の端末においてイベントプレースを生成するか、あ
るいは、他のネットワークノード上にあるイベントプレ
ースに対するセッションを確立し、意味情報ネットワー
ク10に接続されていることを前提とする。
【0157】また、意味情報ネットワーク10には、一
例として、図34のようなイベントタイプが登録されて
いるとする。この登録されているイベントタイプは、イ
ベントタイプ名として「信用情報」が定義され、イベン
トプロパティ名として「サービス提供者」、「サービス
種別」、「ホームページアドレス」、「メールアドレ
ス」、「住所」、「電話番号」、「料金」が定義されて
いる。また、これらのイベントプロパティには、イベン
トプロパティ値として「string型」、「string型」、
「string型」、「string型」、「string型」、「string
型」、「long型」がそれぞれ定義されている。
【0158】ここで、「名前」、「種別」、「ホームペ
ージ」、「メールアドレス」、「電話番号」とは、信用
度を評価するサービス提供者を特定するための情報を示
すプロパティである。また、「料金」とは、信用情報提
供サービスの利用が有料の場合に、信用情報を受け取る
際に支払う必要がある使用料金を示すプロパティであ
る。
【0159】次に、本実施形態の信用情報提供方法につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図33中の括弧内
の番号は、情報が伝送される順番または実行される処理
の順番を示すものであり、以下、この番号順に本実施形
態の動作について説明する。図35は、本実施形態にお
ける信用情報提供方法を説明するためのシーケンスチャ
ートである。 (1)先ず、信用情報提供者1、2は、サービス提供者
60が提供しているサービスに対する信用度の評価を行
い、その評価結果を信用情報として作成する。上述した
通り、本実施形態においては、信用情報は、評価対象と
なるサービス提供者の信用度と、その信用度についての
説明・根拠とから構成されるものとして説明する。
【0160】(2)そして、次に、信用情報提供者1、
2は、信用情報を収集したサービス提供者60を特定す
るための情報、および信用情報を、端末401、402
信用情報提供者用アプリケーションを用いて入力する。
この際に、信用情報提供者用アプリケーションにより表
示される画面の一例を図36に示す。この図36では、
サービス提供者60を特定するための情報として、ホー
ムページアドレス、メールアドレス、住所、電話番号を
設定する場合を示している。また、ここでの料金とは、
信用情報の料金を示している。
【0161】また、図36は、信用情報提供者は、サー
ビス提供者60が提供しているサービスに対する信用情
報を、図22のシーケンスチャート等を用いて説明した
上記信用情報収集方法により収集したサービス提供者6
0の信用情報の集計結果に基づいて記載する例を示して
いる。なお、信用情報提供者は個人的な経験等に基づい
て信用情報を入力する形態もある。
【0162】そして、端末401、402の信用情報提供
者用アプリケーションは、設定された情報をイベントプ
レースである意味情報ネットワーク10に対しフィルタ
として設定する。図37は、このとき意味情報ネットワ
ーク10に対して設定されるフィルタの一例を示す図で
ある。尚、図33では、設定されるフィルタを概念的に
黒丸にて示す。
【0163】(3)次に、サービス提供者60の信用情
報の入手を希望するユーザは、サービス提供者60を特
定するための情報を端末50のユーザ用アプリケーショ
ンを用いて入力し、ユーザ用アプリケーションは入力さ
れたこの情報をイベントとして意味情報ネットワーク1
0に送信する。ユーザが信用情報の入手を希望するサー
ビス提供者60を特定するための情報を設定する際に端
末50のユーザ用アプリケーションにより表示される画
面の一例を図38に示す。図38に示す例では、名称が
「ABCショップ」であるサービス提供者を、そのホー
ムページアドレスにより特定する場合を示している。そ
して、図38に示すような入力がされたユーザの端末5
0のユーザ用アプリケーションは、図39に示すような
イベントを作成して信用情報要求として意味情報ネット
ワーク10に送信する。
【0164】(4)そして、意味情報ネットワーク10
にフィルタとして設定されているサービス提供者を特定
するための情報と、イベントとして送信されたサービス
提供者を特定するための情報が合致し、意味情報ネット
ワークから信用情報要求のイベントを受け取った信用情
報提供者は、この信用情報要求イベントに含まれる情報
により特定されるサービス提供者60の信用情報を当該
信用情報の要求イベントの送信者であるユーザに対して
送信する。図33では、ユーザが端末50から送信され
たイベントは、信用情報提供者1、2の端末401、4
2に受信され、信用情報提供者1、2からユーザに対
して信用情報が送信された場合を示している。信用情報
提供者1、2の端末401、402からの信用情報を受信
した端末50のユーザ用アプリケーションは、図40に
示すように、受信した信用情報と、受信した信用情報と
を用いて算出した信用度の平均値と分散を表示する。
【0165】尚、信用度A、B、C、D、E評価は、そ
れぞれ0.0〜0.2、0.2〜0.4、0.4〜0.
6、0.6〜0.8、0.8〜1.0の値に対応して付
けられている。例えば、信用情報提供者であるDJさん
は、ABCショップの信用度がB(0.7)であると評
価しており、その説明・根拠として「購入手順がわかり
やすい上に、セキュリティがしっかりしている。」と述
べている。
【0166】(5)そして、図33には示されていない
が、信用情報提供者1、2の端末401、402からの信
用情報を受信したユーザは、対価の支払いが必要な場合
には信用情報提供者1、2に対して対価の支払いを行
う。
【0167】このようにしてサービス提供者60の信用
情報を得たユーザは、得られた信用情報を用いて、サー
ビス提供者60から提供されるサービスを利用するか否
かを判断し、利用しようと判断した場合にはサービス提
供者60に対してサービスの利用要求を行う。
【0168】上記のようにして行われる本実施形態の信
用情報提供システムによれば、信用情報提供者1、2
は、信用情報を収集したサービス提供者60を特定する
ための情報をフィルタとして意味情報ネットワーク10
に設定し、ユーザは信用情報の入手を希望するサービス
提供者60を特定するための情報をイベントとして意味
情報ネットワーク10に送信するようにしているので、
ユーザは、希望するサービス提供者60の信用情報を仲
介者を必要とせずに入手することが可能となる。
【0169】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態の信用情報提供方法について説明する。
【0170】上記第1の実施形態の信用情報提供方法で
は、信用情報提供者は予めサービス提供者の信用情報を
収集しておき、収集した信用情報を、そのサービス提供
者の信用情報の入手を希望するユーザに提示するための
方法であった。これに対して本実施形態の信用情報提供
方法は、ユーザからあるサービス提供者の信用情報の入
手を希望する旨のイベントを受信してから、そのサービ
ス提供者の信用情報を収集して、収集したその信用情報
をユーザに提示するための方法である。
【0171】本実施形態の信用情報提供方法を行うため
の手順を図41のシステム図、および図42のシーケン
スチャートに示す。
【0172】本実施形態の信用情報提供方法は、信用情
報提供者により行われるサービス提供者の評価が、信用
情報提供者がユーザからの信用情報要求イベントを受信
した後に行われる以外は、上記で説明した第1の実施形
態の信用情報提供方法と同様であるためその説明は省略
する。
【0173】本実施形態の信用情報提供方法では、フィ
ルタとして設定するのは、信用情報を収集したサービス
提供者を特定するための情報ではなく、信用情報を収集
することが可能なサービス提供者を特定するための情報
である。そして、本実施形態のように、ユーザからの信
用情報の要求を受信してから、そのサービス提供者の信
用情報を収集することにより、要求を受けてから信用情
報を送信するまでの時間は長くなるものの予め信用情報
を収集して保持しておくという処理が不要となる。
【0174】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下のような効果を得ることができる。 (1)本発明の信用情報収集方法によれば、ある特定の
サービス提供者の信用情報を収集する信用情報収集方法
およびシステムを仲介者を必要とせずに実現することが
できるので、信用度の高い信用情報をリアルタイムに得
ることができる。 (2)本発明の信用情報提供方法によれば、ある特定の
サービス提供者の信用情報の入手を希望するユーザにそ
のサービス提供者の信用情報を提供するために仲介者を
必要としなくなり、信用情報のリアルタイムな反映を可
能とし、信用情報提供者、ユーザのポリシによる信用情
報提供が可能となり、ユーザ及び信用情報提供者の機密
情報に関する安全性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】イベントの構成を示す説明図である。
【図3】意味情報ネットワークのモデルを示す図であ
る。
【図4】意味情報の定義を示す説明図である。
【図5】イベントタイプの定義例を示す説明図である。
【図6】イベントの一例を示す説明図である。
【図7】フィルタの定義例を示す説明図である。
【図8】意味情報ネットワークの構成を示す図である。
【図9】意味情報ネットワークの動作メカニズムと制御
インタフェースを示す説明図である。
【図10】物理リンクを示す説明図である。
【図11】フィルタの管理方法を示す説明図である。
【図12】イベントルーティング方法を示す説明図であ
る。
【図13】フィルタの登録状況を示す説明図である。
【図14】意味情報ネットワークの動作メカニズムと制
御インタフェースを示す説明図である。
【図15】物理リンクを示す説明図である。
【図16】イベントルーティング方法を示す説明図であ
る。
【図17】フィルタの登録状況を示す説明図である。
【図18】フェデレーション方法を示す説明図である。
【図19】コミュニティモデル示す説明図である。
【図20】本発明の第1の実施形態の信用情報収集方法
を示す図である。
【図21】図20に示される意味情報ネットワーク10
に登録されているイベントタイプを示す図である。
【図22】本発明の第1の実施形態における信用情報収
集方法を説明するためのシーケンスチャートである。
【図23】アンケート応答者が、自己のプロファイルを
フィルタとして設定する際に、端末31〜33に表示さ
れるアンケート受付・応答用アプリケーションの画面の
一例を示す図である。
【図24】アンケート応答者が、受け付ける信用度調査
アンケート実施者に対する条件をフィルタとして設定す
る際に、端末31〜33に表示されるアンケート受付・
応答用アプリケーションの画面の一例を示す図である。
【図25】アンケート応答者が、信用情報提供者からの
信用度調査アンケートを受信するために意味情報ネット
ワーク10に設定するフィルタ条件の一例を示す図であ
る。
【図26】信用情報提供者が、自己のプロファイルを設
定する際に、端末40に表示されるアンケート発信・集
計用アプリケーションの画面の一例を示す図である。
【図27】信用情報提供者が、信用度調査アンケートを
実施する対象および信用度調査アンケート内容、懸賞内
容等を設定する際に、端末40に表示されるアンケート
発信・集計用アプリケーションの画面の一例を示す図で
ある。
【図28】アンケート発信・集計用アプリケーションプ
ログラムにより生成されるイベントの一例を示す図であ
る。
【図29】図20に示される意味情報ネットワーク10
に定義されるイベントタイプを示す図である。
【図30】信用情報提供者からのイベントを受信したア
ンケート応答者の端末におけるアンケート受付・応答用
アプリケーションにより表示される画面の一例を示す図
である。
【図31】アンケート受付・応答用アプリケーションに
より意味情報ネットワーク10に対して送信されるイベ
ントの一例を示す図である。
【図32】アンケート発信・集計用アプリケーションに
より端末40に示される、アンケートの回答の集計結果
の一例を示す図である。
【図33】本発明の第1の実施形態の信用情報提供シス
テムを示す図である。
【図34】図33に示される意味情報ネットワーク10
に登録されているイベントタイプを示す図である。
【図35】本発明の第1の実施形態の信用情報提供方法
を説明するためのシーケンスチャートである。
【図36】信用情報提供者1、2が、信用情報を入手し
たサービス提供者を特定するための情報をフィルタとし
て設定する際に、端末401、402に表示される信用情
報提供者用アプリケーションの画面の一例を示す図であ
る。
【図37】信用情報提供者がユーザからの信用情報要求
イベントを受信するために、意味情報ネットワーク10
に設定されるフィルタ条件の一例を示す図である。
【図38】ユーザが、信用情報の入手を希望するサービ
ス提供者を特定するための情報を設定する際に、端末5
0に表示されるユーザ用アプリケーションの画面の一例
を示す図である。
【図39】端末50のユーザ用アプリケーションプログ
ラムにより生成されるイベントの一例を示す図である。
【図40】信用情報提供者からの信用情報を受信したユ
ーザの端末50におけるユーザ用アプリケーションによ
り表示される画面の一例を示す図である。
【図41】本発明の第2の実施形態の信用情報提供シス
テムを示す図である。
【図42】本発明の第2の実施形態の信用情報提供方法
を説明するためのシーケンスチャートである。
【図43】従来の信用情報提供システムを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 意味情報ネットワーク(SION) 2 端末 10 意味情報ネットワーク 21 送信端末 22 受信端末 31〜33 アンケート応答者の端末 40、401、402 信用情報提供者の端末 50 ユーザの端末 60 サービス提供者 101、102 信用情報提供者の端末 200 仲介者のサーバ 300 ユーザの端末 500 インターネット SI−SW 意味情報スイッチ SI−R 意味情報ルータ SI−GW 意味情報ゲートウェイ EPO イベントプレースオブジェクト SLO シェアードリンクオブジェクト FA フェデレーションエージェント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星合 隆成 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 小柳 恵一 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データをイベントとして送信する送信端
    末と、イベントとして送信された前記データを選択的に
    受信するために、イベントのタイプと取得条件とからな
    るフィルタが設定される受信端末とから構成される意味
    情報ネットワークを用いて、ある特定のサービス提供者
    の信用情報の入手を希望するユーザにそのサービス提供
    者の信用情報を提供するための、意味情報ネットワーク
    を用いた信用情報提供方法であって、 信用情報提供者の端末が、信用度調査の対象となるサー
    ビス提供者の信用情報を作成するステップと、 前記信用情報提供者の端末が、信用情報を作成したサー
    ビス提供者を特定するための情報をフィルタとして前記
    意味情報ネットワークに設定するステップと、 ユーザの端末が、信用情報の入手を希望するサービス提
    供者を特定するための条件を含んだ信用情報要求をイベ
    ントとして前記意味情報ネットワークに送信するステッ
    プと、 信用情報を作成したサービス提供者を特定するための情
    報がフィルタの取得条件として設定されている前記信用
    情報提供者の端末が、イベントとして送信された前記信
    用情報要求を前記意味情報ネットワークから受信するス
    テップと、 イベントとして送信された前記信用情報要求を前記意味
    情報ネットワークから受信した信用情報提供者の端末
    が、該信用情報要求に含まれる情報により特定されるサ
    ービス提供者の信用情報を、当該信用情報要求を送信し
    たユーザの端末に対して送信するステップと、 前記ユーザの端末が、イベントとして送信された前記信
    用情報要求を前記意味情報ネットワークから受信した信
    用情報提供者の端末により送信されたサービス提供者の
    信用情報を受信するステップとを有する、意味情報ネッ
    トワークを用いた信用情報提供方法。
  2. 【請求項2】 データをイベントとして送信する送信端
    末と、イベントとして送信された前記データを選択的に
    受信するために、イベントのタイプと取得条件とからな
    るフィルタが設定される受信端末とから構成される意味
    情報ネットワークを用いて、ある特定のサービス提供者
    の信用情報の入手を希望するユーザにそのサービス提供
    者の信用情報を提供するための、意味情報ネットワーク
    を用いた信用情報提供方法であって、 ユーザの端末が、信用情報の入手を希望するサービス提
    供者を特定するための条件を含んだ信用情報要求をイベ
    ントとして前記意味情報ネットワークに送信するステッ
    プと、 前記ユーザの端末が、イベントとして送信された前記信
    用情報要求を前記意味情報ネットワークから受信した信
    用情報提供者の端末により送信されたサービス提供者の
    信用情報を受信するステップとを有する、意味情報ネッ
    トワークを用いた信用情報提供方法。
  3. 【請求項3】 データをイベントとして送信する送信端
    末と、イベントとして送信された前記データを選択的に
    受信するために、イベントのタイプと取得条件とからな
    るフィルタが設定される受信端末とから構成される意味
    情報ネットワークを用いて、ある特定のサービス提供者
    の信用情報の入手を希望するユーザにそのサービス提供
    者の信用情報を提供するための、意味情報ネットワーク
    を用いた信用情報提供方法であって、 信用情報提供者の端末が、信用度調査の対象となるサー
    ビス提供者の信用情報を作成するステップと、 前記信用情報提供者の端末が、信用情報を作成したサー
    ビス提供者を特定するための情報をフィルタとして前記
    意味情報ネットワークに設定するステップと、 信用情報を作成したサービス提供者を特定するための情
    報がフィルタの取得条件として設定されている前記信用
    情報提供者の端末が、イベントとして送信された信用情
    報要求を前記意味情報ネットワークから受信するステッ
    プと、 イベントとして送信された前記信用情報要求を前記意味
    情報ネットワークから受信した信用情報提供者の端末
    が、該信用情報要求に含まれる情報により特定されるサ
    ービス提供者の信用情報を、当該信用情報要求を送信し
    たユーザの端末に対して送信するステップとを有する、
    意味情報ネットワークを用いた信用情報提供方法。
  4. 【請求項4】 データをイベントとして送信する送信端
    末と、イベントとして送信された前記データを選択的に
    受信するために、イベントのタイプと取得条件とからな
    るフィルタが設定される受信端末とから構成される意味
    情報ネットワークを用いて、ある特定のサービス提供者
    の信用情報の入手を希望するユーザにそのサービス提供
    者の信用情報を提供するための、意味情報ネットワーク
    を用いた信用情報提供方法であって、 前記信用情報提供者の端末が、信用情報を作成可能なサ
    ービス提供者を特定するための情報をフィルタとして前
    記意味情報ネットワークに設定するステップと、 ユーザの端末が、信用情報の入手を希望するサービス提
    供者を特定するための条件を含んだ信用情報要求をイベ
    ントとして前記意味情報ネットワークに送信するステッ
    プと、 信用情報を作成可能なサービス提供者を特定するための
    情報がフィルタの取得条件として設定されている前記信
    用情報提供者の端末が、イベントとして送信された前記
    信用情報要求を前記意味情報ネットワークから受信する
    ステップと、 イベントとして送信された前記信用情報要求を前記意味
    情報ネットワークから受信した信用情報提供者の端末
    が、該信用情報要求に含まれる情報により特定されるサ
    ービス提供者の信用情報を作成するステップと、 前記信用情報提供者の端末が、作成した信用情報を、前
    記信用情報要求を送信したユーザの端末に対して送信す
    るステップと、 前記ユーザの端末が、イベントとして送信された前記信
    用情報要求を前記意味情報ネットワークから受信した信
    用情報提供者の端末により送信されたサービス提供者の
    信用情報を受信するステップとを有する、意味情報ネッ
    トワークを用いた信用情報提供方法。
  5. 【請求項5】 データをイベントとして送信する送信端
    末と、イベントとして送信された前記データを選択的に
    受信するために、イベントのタイプと取得条件とからな
    るフィルタが設定される受信端末とから構成される意味
    情報ネットワークを用いて、ある特定のサービス提供者
    の信用情報の入手を希望するユーザにそのサービス提供
    者の信用情報を提供するための、意味情報ネットワーク
    を用いた信用情報提供方法であって、 前記信用情報提供者の端末が、信用情報を作成可能なサ
    ービス提供者を特定するための情報をフィルタとして前
    記意味情報ネットワークに設定するステップと、 信用情報を作成可能なサービス提供者を特定するための
    情報がフィルタの取得条件として設定されている前記信
    用情報提供者の端末が、イベントとして送信された信用
    情報要求を前記意味情報ネットワークから受信するステ
    ップと、 イベントとして送信された前記信用情報要求を前記意味
    情報ネットワークから受信した信用情報提供者の端末
    が、該信用情報要求に含まれる情報により特定されるサ
    ービス提供者の信用情報を作成するステップと、 前記信用情報提供者の端末が、作成した信用情報を、前
    記信用情報要求を送信したユーザの端末に対して送信す
    るステップとを有する、意味情報ネットワークを用いた
    信用情報提供方法。
  6. 【請求項6】 信用情報提供者の端末が、信用度調査の
    対象となるサービス提供者の信用情報を作成するステッ
    プが、 信用度調査アンケートに応答する意思のあるアンケート
    応答者の端末が、当該アンケート応答者のプロファイル
    およびアンケート実施者である信用情報提供者に対する
    条件をフィルタとして設定するステップと、 前記信用情報提供者の端末が、信用情報提供者のプロフ
    ァイルとアンケート対象者の条件およびアンケート内容
    を信用度調査アンケート要求イベントとして意味情報ネ
    ットワークに送信するステップと、 前記信用情報提供者の端末が、イベントとして送信した
    信用度調査アンケート要求に対応したアンケート結果を
    受信するためのフィルタを前記意味情報ネットワークに
    設定するステップと、 信用情報提供者に対する条件とアンケート応答者のプロ
    ファイルがフィルタの取得条件として設定されている前
    記アンケート応答者の端末が、イベントとして送信され
    た前記信用度調査アンケート要求を前記意味情報ネット
    ワークから受信するステップと、 イベントとして送信された前記信用度調査アンケート要
    求を受信した前記アンケート応答者の端末が、該信用度
    調査アンケート要求に含まれるアンケートに対する結果
    であるアンケート結果を、イベントとして前記意味情報
    ネットワークに送信するステップと、 前記アンケート結果を受信するためのフィルタの取得条
    件として設定されている信用情報提供者の端末が、イベ
    ントとして送信されてきたアンケート結果を受信するス
    テップとから構成される請求項1、3、4、5のいずれ
    か1項記載の、意味情報ネットワークを用いた信用情報
    提供方法。
  7. 【請求項7】 データをイベントとして送信する送信端
    末と、イベントとして送信された前記データを選択的に
    受信するために、イベントのタイプと取得条件とからな
    るフィルタが設定される受信端末とから構成される意味
    情報ネットワークを用いて、ある特定のサービス提供者
    の信用情報を収集するための、意味情報ネットワークを
    用いた信用情報収集方法であって、 信用度調査アンケートに応答する意思のあるアンケート
    応答者の端末が、当該アンケート応答者のプロファイル
    およびアンケート実施者である信用情報提供者に対する
    条件をフィルタとして設定するステップと、 アンケート実施者の端末が、アンケート実施者のプロフ
    ァイルとアンケート対象者の条件およびアンケート内容
    を信用度調査アンケート要求イベントとして意味情報ネ
    ットワークに送信するステップと、 前記アンケート実施者の端末が、イベントとして送信し
    た信用度調査アンケート要求に対応したアンケート結果
    を受信するためのフィルタを前記意味情報ネットワーク
    に設定するステップと、 アンケート実施者に対する条件とアンケート応答者のプ
    ロファイルがフィルタの取得条件として設定されている
    前記アンケート応答者の端末が、イベントとして送信さ
    れた前記信用度調査アンケート要求を前記意味情報ネッ
    トワークから受信するステップと、 イベントとして送信された前記信用度調査アンケート要
    求を受信した前記アンケート応答者の端末が、該信用度
    調査アンケート要求に含まれるアンケートに対する結果
    であるアンケート結果を、イベントとして前記意味情報
    ネットワークに送信するステップと、 前記アンケート結果を受信するためのフィルタの取得条
    件として設定されているアンケート実施者の端末が、イ
    ベントとして送信されてきたアンケート結果を受信する
    ステップとを有する、意味情報ネットワークを用いた信
    用情報収集方法。
  8. 【請求項8】 データをイベントとして送信する送信端
    末と、イベントとして送信された前記データを選択的に
    受信するために、イベントのタイプと取得条件とからな
    るフィルタが設定される受信端末とから構成される意味
    情報ネットワークを用いて、ある特定のサービス提供者
    の信用情報を収集するための、意味情報ネットワークを
    用いた信用情報収集方法であって、 アンケート実施者の端末が、アンケート実施者のプロフ
    ァイルとアンケート対象者の条件およびアンケート内容
    を信用度調査アンケート要求イベントとして意味情報ネ
    ットワークに送信するステップと、 前記アンケート実施者の端末が、イベントとして送信し
    た信用度調査アンケート要求に対応したアンケート結果
    を受信するためのフィルタを前記意味情報ネットワーク
    に設定するステップと、 前記アンケート結果を受信するためのフィルタの取得条
    件として設定されているアンケート実施者の端末が、イ
    ベントとして送信されてきたアンケート結果を受信する
    ステップとを有する、意味情報ネットワークを用いた信
    用情報収集方法。
  9. 【請求項9】 データをイベントとして送信する送信端
    末と、イベントとして送信された前記データを選択的に
    受信するために、イベントのタイプと取得条件とからな
    るフィルタが設定される受信端末とから構成される意味
    情報ネットワークを用いて、ある特定のサービス提供者
    の信用情報を収集するための、意味情報ネットワークを
    用いた信用情報収集方法であって、 信用度調査アンケートに応答する意思のあるアンケート
    応答者の端末が、当該アンケート応答者のプロファイル
    およびアンケート実施者である信用情報提供者に対する
    条件をフィルタとして設定するステップと、 アンケート実施者に対する条件とアンケート応答者のプ
    ロファイルがフィルタの取得条件として設定されている
    前記アンケート応答者の端末が、イベントとして送信さ
    れた前記信用度調査アンケート要求を前記意味情報ネッ
    トワークから受信するステップと、 イベントとして送信された前記信用度調査アンケート要
    求を受信した前記アンケート応答者の端末が、該信用度
    調査アンケート要求に含まれるアンケートに対する結果
    であるアンケート結果を、イベントとして前記意味情報
    ネットワークに送信するステップとを有する、意味情報
    ネットワークを用いた信用情報収集方法。
  10. 【請求項10】 データをイベントとして送信する送信
    端末と、イベントとして送信された前記データを選択的
    に受信するために、イベントのタイプと取得条件とから
    なるフィルタが設定される受信端末とから構成される意
    味情報ネットワークを用いて、ある特定のサービス提供
    者の信用情報の入手を希望するユーザにそのサービス提
    供者の信用情報を提供するための、意味情報ネットワー
    クを用いた信用情報提供システムであって、 信用度調査の対象となるサービス提供者の信用情報を作
    成し、信用情報を作成したサービス提供者を特定するた
    めの情報をフィルタとして前記意味情報ネットワークに
    設定し、イベントとして送信された信用情報要求を前記
    意味情報ネットワークから受信すると、該信用情報要求
    に含まれる情報により特定されるサービス提供者の信用
    情報を、当該信用情報要求を送信したユーザの端末に対
    して送信する信用情報提供者の端末と、 信用情報の入手を希望するサービス提供者を特定するた
    めの条件を含んだ信用情報要求をイベントとして前記意
    味情報ネットワークに送信し、イベントとして送信され
    た前記信用情報要求を前記意味情報ネットワークから受
    信した信用情報提供者の端末により送信されたサービス
    提供者の信用情報を受信するユーザの端末とを有する、
    意味情報ネットワークを用いた信用情報提供システム。
  11. 【請求項11】 データをイベントとして送信し、イベ
    ントとして送信された前記データを選択的に受信するた
    めに、イベントのタイプと取得条件とからなるフィルタ
    が設定されている複数の端末とから構成される意味情報
    ネットワークに対して、データをイベントとして送信す
    る送信端末であって、 信用情報の入手を希望するサービス提供者を特定するた
    めの条件を含んだ信用情報要求をイベントとして意味情
    報ネットワークに送信し、イベントとして送信された前
    記信用情報要求を前記意味情報ネットワークから受信し
    た信用情報提供者の端末により送信されたサービス提供
    者の信用情報を受信する送信端末とを有する、意味情報
    ネットワークを用いた信用情報提供システム。
  12. 【請求項12】 送信端末からイベントとして送信され
    たデータを、意味情報ネットワークを介して選択的に受
    信するためにイベントのタイプと取得条件とからなるフ
    ィルタが設定されている受信端末であって、 信用度調査の対象となるサービス提供者の信用情報を作
    成し、信用情報を作成したサービス提供者を特定するた
    めの情報をフィルタとして前記意味情報ネットワークに
    設定し、イベントとして送信された信用情報要求を前記
    意味情報ネットワークから受信すると、該信用情報要求
    に含まれる情報により特定されるサービス提供者の信用
    情報を、当該信用情報要求を送信したユーザの端末に対
    して送信する受信端末。
  13. 【請求項13】 データと該データの特性を記述した意
    味情報とから構成されるイベントを、前記意味情報に基
    づいて目的地まで配送することが可能なネットワークで
    ある意味情報ネットワークであって、 信用情報の入手を希望するサービス提供者を特定するた
    めの条件を含んだ信用情報要求をイベントとして意味情
    報ネットワークに送信し、イベントとして送信された前
    記信用情報要求を前記意味情報ネットワークから受信し
    た信用情報提供者の端末により送信されたサービス提供
    者の信用情報を受信する送信端末と、 信用度調査の対象となるサービス提供者の信用情報を作
    成し、信用情報を作成したサービス提供者を特定するた
    めの情報をフィルタとして前記意味情報ネットワークに
    設定し、イベントとして送信された信用情報要求を前記
    意味情報ネットワークから受信すると、該信用情報要求
    に含まれる情報により特定されるサービス提供者の信用
    情報を、当該信用情報要求を送信したユーザの端末に対
    して送信する受信端末と、が接続されている意味情報ネ
    ットワーク。
  14. 【請求項14】 データをイベントとして送信する送信
    端末と、イベントとして送信された前記データを選択的
    に受信するために、イベントのタイプと取得条件とから
    なるフィルタが設定される受信端末とから構成される意
    味情報ネットワークを用いて、ある特定のサービス提供
    者の信用情報の入手を希望するユーザにそのサービス提
    供者の信用情報を提供するための、意味情報ネットワー
    クを用いた信用情報提供システムであって、 信用情報を作成可能なサービス提供者を特定するための
    情報をフィルタとして前記意味情報ネットワークに設定
    し、イベントとして送信された信用情報要求を前記意味
    情報ネットワークから受信すると、該信用情報要求に含
    まれる情報により特定されるサービス提供者の信用情報
    を作成し、作成した該信用情報を当該信用情報要求を送
    信したユーザの端末に対して送信する信用情報提供者の
    端末と、 信用情報の入手を希望するサービス提供者を特定するた
    めの条件を含んだ信用情報要求をイベントとして前記意
    味情報ネットワークに送信し、イベントとして送信され
    た前記信用情報要求を前記意味情報ネットワークから受
    信した信用情報提供者の端末により送信されたサービス
    提供者の信用情報を受信するユーザの端末とを有する、
    意味情報ネットワークを用いた信用情報提供システム。
  15. 【請求項15】 送信端末からイベントとして送信され
    たデータを、意味情報ネットワークを介して選択的に受
    信するためにイベントのタイプと取得条件とからなるフ
    ィルタが設定されている受信端末であって、 信用情報を作成可能なサービス提供者を特定するための
    情報をフィルタとして前記意味情報ネットワークに設定
    し、イベントとして送信された信用情報要求を意味情報
    ネットワークから受信すると、該信用情報要求に含まれ
    る情報により特定されるサービス提供者の信用情報を作
    成し、作成した該信用情報を当該信用情報要求を送信し
    たユーザの端末に対して送信する受信端末。
  16. 【請求項16】 データと該データの特性を記述した意
    味情報とから構成されるイベントを、前記意味情報に基
    づいて目的地まで配送することが可能なネットワークで
    ある意味情報ネットワークであって、 信用情報の入手を希望するサービス提供者を特定するた
    めの条件を含んだ信用情報要求をイベントとして意味情
    報ネットワークに送信し、イベントとして送信された前
    記信用情報要求を前記意味情報ネットワークから受信し
    た信用情報提供者の端末により送信されたサービス提供
    者の信用情報を受信する送信端末と、 信用情報を作成可能なサービス提供者を特定するための
    情報をフィルタとして前記意味情報ネットワークに設定
    し、イベントとして送信された信用情報要求を意味情報
    ネットワークから受信すると、該信用情報要求に含まれ
    る情報により特定されるサービス提供者の信用情報を作
    成し、作成した該信用情報を当該信用情報要求を送信し
    たユーザの端末に対して送信する受信端末と、が接続さ
    れている意味情報ネットワーク。
  17. 【請求項17】 データをイベントとして送信する送信
    端末と、イベントとして送信された前記データを選択的
    に受信するために、イベントのタイプと取得条件とから
    なるフィルタが設定される受信端末とから構成される意
    味情報ネットワークを用いて、ある特定のサービス提供
    者の信用情報を収集するための、意味情報ネットワーク
    を用いた信用情報収集システムであって、 アンケート応答者のプロファイルおよびアンケート実施
    者である信用情報提供者に対する条件を意味情報ネット
    ワークにフィルタとして設定し、アンケート実施者の端
    末からイベントとして送信された信用度調査アンケート
    要求を前記意味情報ネットワークから受信し、該信用度
    調査アンケート要求に含まれるアンケートに対する結果
    であるアンケート結果を、イベントとして前記意味情報
    ネットワークに送信するアンケート応答者の端末と、 アンケート実施者のプロファイルとアンケート対象者の
    条件およびアンケート内容を信用度調査アンケート要求
    イベントとして意味情報ネットワークに送信し、イベン
    トとして送信した信用度調査アンケート要求に対応した
    アンケート結果を受信するためのフィルタを前記意味情
    報ネットワークに設定し、イベントとして送信されてき
    たアンケート結果を受信するアンケート実施者の端末と
    を有する、意味情報ネットワークを用いた信用情報収集
    システム。
  18. 【請求項18】 データをイベントとして送信し、イベ
    ントとして送信された前記データを選択的に受信するた
    めに、イベントのタイプと取得条件とからなるフィルタ
    が設定されている複数の端末とから構成される意味情報
    ネットワークに対して、データをイベントとして送信す
    る送信端末であって、 アンケート実施者のプロファイルとアンケート対象者の
    条件およびアンケート内容を信用度調査アンケート要求
    イベントとして意味情報ネットワークに送信し、イベン
    トとして送信した信用度調査アンケート要求に対応した
    アンケート結果を受信するためのフィルタを前記意味情
    報ネットワークに設定し、イベントとして送信されてき
    たアンケート結果を受信する送信端末。
  19. 【請求項19】 送信端末からイベントとして送信され
    たデータを、意味情報ネットワークを介して選択的に受
    信するためにイベントのタイプと取得条件とからなるフ
    ィルタが設定されている受信端末であって、 アンケート応答者のプロファイルおよびアンケート実施
    者である信用情報提供者に対する条件を意味情報ネット
    ワークにフィルタとして設定し、アンケート実施者の端
    末からイベントとして送信された信用度調査アンケート
    要求を意味情報ネットワークから受信し、該信用度調査
    アンケート要求に含まれるアンケートに対する結果であ
    るアンケート結果を、イベントとして前記意味情報ネッ
    トワークに送信する受信端末。
  20. 【請求項20】 データと該データの特性を記述した意
    味情報とから構成されるイベントを、前記意味情報に基
    づいて目的地まで配送することが可能なネットワークで
    ある意味情報ネットワークであって、 アンケート実施者のプロファイルとアンケート対象者の
    条件およびアンケート内容を信用度調査アンケート要求
    イベントとして意味情報ネットワークに送信し、イベン
    トとして送信した信用度調査アンケート要求に対応した
    アンケート結果を受信するためのフィルタを前記意味情
    報ネットワークに設定し、イベントとして送信されてき
    たアンケート結果を受信する送信端末と、 アンケート応答者のプロファイルおよびアンケート実施
    者である信用情報提供者に対する条件を前記意味情報ネ
    ットワークにフィルタとして設定し、アンケート実施者
    の端末からイベントとして送信された信用度調査アンケ
    ート要求を前記意味情報ネットワークから受信し、該信
    用度調査アンケート要求に含まれるアンケートに対する
    結果であるアンケート結果を、イベントとして前記意味
    情報ネットワークに送信する受信端末と、が接続されて
    いる意味情報ネットワーク。
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