JP2002259622A - 簡易無記名投票方法、システム、投票者および集計者端末、投票および集計用アプリケーションプログラム、同アプリケーションプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

簡易無記名投票方法、システム、投票者および集計者端末、投票および集計用アプリケーションプログラム、同アプリケーションプログラムを記録した記録媒体

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JP2002259622A
JP2002259622A JP2001054975A JP2001054975A JP2002259622A JP 2002259622 A JP2002259622 A JP 2002259622A JP 2001054975 A JP2001054975 A JP 2001054975A JP 2001054975 A JP2001054975 A JP 2001054975A JP 2002259622 A JP2002259622 A JP 2002259622A
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Hiroshi Shibata
弘 柴田
Takanari Hoshiai
隆成 星合
Takamichi Sakai
隆道 酒井
Keiichi Koyanagi
恵一 小柳
Keiji Kanasugi
恵次 金杉
Jun Maeda
潤 前田
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Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無記名投票システムにおいて、遠隔投票集計
を可能にし、投票を高速にし、客観性を保証する。 【解決手段】 集計者Aとすべての投票者B1〜B3は投
票識別子をフィルタとして意味情報ネットワーク3に設
定し、投票者総数を蓄積する。その後、集計者Aは投票
識別子を付した暫定識別子を含む暫定識別子要求を発信
する。暫定識別子要求を受信した投票者は、身元を明ら
かにしない暫定識別子を決定し、暫定識別子要求応答を
返信する。投票者B1〜B3と集計者Aは同一の暫定識別
子がない場合、すべての暫定識別子を作業領域に蓄積
し、投票者B1〜B3に投票要求を発信する。投票者はそ
の応答として投票情報を決定し、投票要求応答を返信す
る。B 1〜B3と集計者Aは投票要求応答を受信し、投票
情報を更新し、B1〜B3に開票として発信し、あるいは
集計者Aのみがすべての投票者B1〜B3に再度投票要求
を発信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投票者が集計者と
の間で、ネットワークを用いて、無記名、かつ投票結果
が投票者の絡まない内容(投票結果が投票中に一部知ら
れても投票者は頓着しない)の投票を行う無記名投票シ
ステムに関する。
【0002】なお、以下の説明中「アプリケーション」
という用語は「アプリケーションプログラム」と同義で
ある。
【0003】
【従来の技術】従来の無記名投票システムの仕組みは、
集計者が、全投票者から信頼を得て、投票者が投票用紙
を一回だけ投票箱に投入したことを監視し、かつ、投票
後の正しい開票結果を投票者に通知することを保証す
る。
【0004】図12は電子化された無記名投票システム
の従来例の構成を示している。この無記名投票システム
は集計者端末11と投票者端末121, 122, 123
ネットワーク13で構成されている。集計者端末11に
は集計用アプリケーション14がインストールされ、投
票者端末121, 122, 123にはそれぞれ投票用アプ
リケーション151, 152, 153がインストールされ
ている。
【0005】集計者Aは集計用アプリケーション14を
用いネットワーク13を介して投票者端末121, 1
2, 123上の投票用アプリケーション151, 152,
153に対して投票指示を出す(1)。投票者B1, B2, B
3はそれぞれ投票用アプリケーション151, 152, 1
3を用いて投票する(2)。集計者Aは集計用アプリケ
ーション14を用いて、投票結果を集計し、投票結果を
投票用アプリケーション151, 152, 153に通知す
る(3)。
【0006】上記の無記名電子投票システムでは、投票
者からの投票情報を受け取る際に、集計者は投票者の身
元を知ることができるが、これを無視して投票結果だけ
を投票者に知らせる。集計者は投票者の投票情報を明か
さない、正しく集計しているという点を投票者に保証し
ている(投票者は信じるほかはない)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の無記名
投票システムでは、 ・各投票者と集計者は共通の場所に居合わせる必要があ
る ・投票と開票に時間がかかる ・集計者と投票者間の信頼に大きく依存しその分客観性
に欠ける という問題がある。
【0008】本発明の目的は、各投票者と集計者の遠隔
投票集計を可能にし、投票を電子化により高速にし、集
計者と投票者間の信頼を必要とせず客観性を保証する簡
易型無記名投票方法およびシステムを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、情報に付与された意味情報を元に情報を
配送する意味情報ネットワークと、投票者端末および集
計者端末としてこれに接続されたコンピュータを使用
し、以下の処理を行う。
【0010】(1)すべての投票者は、投票用アプリケ
ーションを使用し、全投票者と集計者との間でのみ既知
の投票識別子および投票者総数を投票者端末に入力す
る。このとき投票用アプリケーションは、投票者総数を
蓄積し、全投票者からの応答のみを選択的に受け付ける
ために投票識別子をフィルタとして意味情報ネットワー
クに設定する。ここで、全投票者からの応答を受け付け
るのは、各投票者が、集計者の保証に頼ることなく、集
計者から通知される集計情報が正しいことを対照して確
認するためであり、その結果、各投票者は投票者名を知
ることはないが投票動向を知ることができる。この問題
は、すべての投票者からの応答を受け付けることを禁止
しても、投票者が集計者と同一のフィルタを設定するこ
とは容易であり、抑制できず、設定しないことを期待す
るしかないので、回避できないため、投票動向を知り得
ても投票者は頓着しない(投票を阻害するような投票行
動をとらない)ような無記名投票が対象となる。
【0011】(2)集計者は、集計用アプリケーション
を使用し、前記投票識別子および前記投票者総数を入力
し、電子メールなどの身元を明らかにする通信媒体を用
いて、すべての投票者に投票手続きの準備として暫定識
別子要求をする。このとき集計用アプリケーションは、
投票者総数を蓄積し、全投票者からの応答のみを選択的
に受け付けるために投票識別子をフィルタとして意味情
報ネットワークに設定する。ここで、身元を明らかにす
る通信媒体を用い意味情報ネットワークを使用しないの
は、投票サービスの各段階の指示がある投票者のいたず
らなどによって撹乱されるのを回避するためである。
【0012】(3)集計者から暫定識別子要求を受信し
た投票者は、身元を明らかにしない暫定識別子を決定
し、投票用アプリケーションを使用し、前記暫定識別子
を投票者端末に入力する。このとき投票用アプリケーシ
ョンは、暫定識別子と投票識別子からなる暫定識別子要
求応答をイベントとして意味情報ネットワークに送信す
る。
【0013】(4)暫定識別子要求応答イベントを受信
したすべての投票者の投票用アプリケーションと集計者
の集計用アプリケーションは、すべての投票者からの応
答イベント受信を、イベント数と蓄積済みの投票者総数
との一致、かつ、各イベントから抽出した暫定識別子が
すべて異なることにより判断し、すべての投票者からの
応答イベント受信の場合、すべての暫定識別子を投票情
報と暫定識別子との組合せ一覧表のために確保した作業
領域に蓄積し、かつ、集計者のみが前記通信媒体からす
べての投票者に投票要求を発信し、そうでない場合、集
計者のみが前記通信媒体からすべての投票者に再度暫定
識別子要求を発信する。
【0014】(5)集計者から投票要求を受信した投票
者は、投票情報を決定し、投票用アプリケーションに
て、投票情報と自ら決定済みの最新の暫定識別子との組
合せと、投票識別子とからなる投票要求応答をイベント
として意味情報ネットワークに送信する。
【0015】(6)投票要求応答イベントを受信したす
べての投票者の投票者用アプリケーションと集計者の集
計用アプリケーションは、投票者からの応答イベント受
信正常終了を、前記投票要求受信あるいは送信後一定待
ち合わせ時間内に受信したイベントのうち(棄権などの
ためすべての投票者からイベントを受けるとは限らな
い)、受信した暫定識別子と同じものが蓄積済みの暫定
識別子群の中にあり、かつ、受信した暫定識別子がすべ
て異なることにより判断し、投票者からの応答イベント
受信正常終了の場合、前記組合せ一覧表中の各暫定識別
子に対する投票情報を更新し(棄権などのため投票情報
のない組合せもあり得る)、かつ、集計者のみが前記組
合せ一覧表と投票結果を求め、前記通信媒体からすべて
の投票者に開票として発信し、そうでない場合、集計者
のみが前記通信媒体からすべての投票者に再度投票要求
を発信する。
【0016】(7)集計者から開票を受信した投票者
は、意味情報ネットワークに接続された投票用アプリケ
ーションにて、受信した組合せ一覧表と蓄積した最新の
組合せ一覧表の比較結果と、前記投票結果の表示を受
け、開票の正しさを確認し、確認情報を暫定識別子との
組合せと、前記投票識別子とからなる確認応答をイベン
トとして意味情報ネットワークに送信する。
【0017】(8)確認応答イベントを受信したすべて
の投票者の投票用アプリケーションと集計者の集計用ア
プリケーションは、確認情報を表示する。ここで、各投
票者が自らの暫定識別子に対応する投票情報の正しさと
他の暫定識別子の一覧の正しさを確認した結果を相互に
送受信することで、集計の正しさが客観的に保証され
る。
【0018】本発明の実施形態を説明する前に、本発明
の前提となる、発信する情報のメッセージ性を高めた分
散型ネットワークシステムについて説明する。
【0019】分散型指向のネットワークシステムとして
は、ナップスターを用いるものが知られ、さらに、分散
性を高めたネットワークシステムとしては、Gnute
llaを用いるものが知られている。
【0020】まず、ナップスターを用いるネットワーク
システムについて説明する。ナップスター利用者は、各
ナップスター利用者が公開するファイルの情報を格納し
たナップスター社のサーバに検索要求を送信し、ナップ
スター社のサーバは検索したファイルを所有するナップ
スター利用者に関するIPアドレス等の情報を返信す
る。実際のファイルのやり取りはナップスター社のサー
バを介することなく、IPアドレスを入手した利用者が
直接目的とするファイルを所有するナップスター利用者
にアクセスすることにより行われる。
【0021】Gnutellaを用いるネットワークシ
ステムの場合には、Gnutella利用者の端末は、
接続している相手端末の状態を定期的に確認し、メッセ
ージやファイルの検索要求を中継し合うことが行われ
る。検索結果は検索要求を行った相手に戻され、その後
のファイル転送はナップスターと同様に利用者間で直接
行われる。これにより、サーバを用いることなくネット
ワークが構築されることとなる。
【0022】これらの各ネットワークシステムのうち、
ナップスターを用いるものにおいては、本発明が問題点
とする仲介者に相当するサーバを必要とするため、本発
明の目的を達成するものではない。
【0023】Gnuetellaを用いるネットワーク
システムにおいては、サーバを用いることなくメッセー
ジやファイルの検索要求が行われるものの、発信する情
報が単なるファイルの検索要求であり、この応答を確認
した利用者によるファイルの転送が利用者間で行われる
ものであるため、オークションや逆オークション等の1
対複数でのやり取りが必要となる形態にはそぐわない。
【0024】発信する情報のメッセージ性を高めた分散
型ネットワークシステムとして以下に説明する意味情報
ネットワークシステムがあり、本発明は、このような意
味情報ネットワークシステムを用いることを前提とす
る。
【0025】まず、意味情報ネットワーク(Semantic I
nformation-Oriented Network、以下、SIONと称す
る)について概要を説明する。SIONは、意味情報に
基づいて、イベントを目的地まで配送することが可能な
ネットワークである。図13に、SIONの概念モデル
を示す。図13において、各端末22は、意味情報(Se
mantic Information:SI)をSION21に対して登
録する。一方、イベントを送信する端末22は、図14
に示す意味情報(Senmantic information)とデータ(D
ata)から構成されるイベントをSION21に送出す
る。ここでいう、意味情報とは、イベントに含まれるデ
ータの特性を記述したものであり、データのメタ情報と
して位置づけられる。例えば、意味情報は、 ・データを“東京在住者”に配送する。 ・データを“クラシックに興味のある人”に配送する。 ・データを“1Mbps以上の通信環境を有する人”に
配送する。 ・データを“目白通りを通行中の人”に配送する。 ・データを“キーワード(例えば旅行)に合致するコン
テンツを有するコンテンツプロバイダ”に配送する。 等の表現が用いられる。
【0026】SION21は、上述したような意味情報
に基づいて、データを配送すべき対象(端末、人、ソフ
トウエアなど)を動的に決定し、特定された対象者に対
して、データの配送および通知を行うことが可能な自律
分散型のメタネットワークである。このSION21を
用いることにより、ブローカを介することなく、情報提
供者が提供するに相応しいユーザに対してのみ、自身の
情報を直接提案することが可能になる。このような、ブ
ローカ非介在型(非ブローカモデル)でpeer-to-peerの
情報提案が可能なビジネスモデルを、ここでは、御用聞
きモデル(または、御用聞き型情報提案モデル、非ブロ
ーカモデル)と呼ぶ。同様に、検索サービス(ブロー
カ)を介することなく、ユーザが希望する情報を直接探
索可能な、リアルタイム情報検索も可能である。なお、
御用聞き型情報提案サービスとして、以下のサービス等
に適用することが可能である。 (1)製造会社:自社製品に興味を持ってくれそうなお
客様を中心に製品案内を送りたい。 (2)広告主:お客様ごとにパーソナライズされた広告
を送りたい。 (3)物々交換:ユーザ間の合意に基づいて、製品を売
買したり、交換したい。
【0027】なお、イベントのデータ部にどのような情
報を設定するかは、サービス依存である。例えば情報の
実体、情報へのリファレンス(URL、分散オブジェク
ト識別子等)、プロキシ(Jiniプロキシ等)、モバ
イルエージェントなど様々な利用形態が可能である。
【0028】次に、SIONの詳細について説明する。
【0029】<SIONアーキテクチャ>まず、SIO
N21のネットワークアーキテクチャについて説明す
る。図15にSION21のネットワークモデルを示
す。ここで、説明の便宜上、端末22を、イベント送信
者の送信端末31とイベント受信者の受信端末32とに
区別して表記する。イベント受信者は、受信端末32を
用いて自身が受信することを希望するイベントの意味情
報(受信するイベントのタイプと取得条件)をメタデー
タとしてSION21に登録する。これをフィルタ(Fi
lter)と呼ぶ。一方、イベント送信者は、送信端末31
を用いてSION21にイベントを送出することによ
り、SION21に刺激(Incentive)を与える。この
イベントは、図14に示すようにイベントの特性を記述
した意味情報とデータから構成される。意味情報の定義
を図16に示す。意味情報は、イベントのメタデータで
あり、かつ、意味情報タイプ(イベントタイプ)のイン
スタンスである。
【0030】SION21は、イベント受信者が登録し
たフィルタに対して、イベント送信者が送出したイベン
トを照合(フィルターリング)させるための自律分散型
の照合ネットワークである。照合の結果、イベントが通
過した(イベントに反応した)フィルタは発火(Igniti
on)し、対応するイベント受信者の受信端末32が自律
起動する。この仕組みにより、不特定多数の端末2の中
から、対象となる端末22をスケーラブルかつリアルタ
イムに探索・発見することが可能になる。
【0031】次に、イベントタイプについて説明する。
図17に、イベントのテンプレートであるイベントタイ
プの定義例を示す。図17に示すように、イベントタイ
プは、イベントタイプ名(Event type name)と条件名
(図17においては、”Service”や”CPU power”が相
当する)、およびそれぞれの条件名に対するデータ型
(StringやLongが相当する)と条件式(==や>=が相
当する)が定義されたものである。イベントタイプ名
は、イベントタイプを一意に識別するための名称であ
る。
【0032】なお、イベントタイプの親タイプを継承可
能である。
【0033】図18に示すように、イベントタイプのデ
ータ構造に従って、イベントを作成する。イベントは、
イベントタイプ名、条件名と条件値の組み合せ、およ
び、データ部から構成される。イベントの中で定義され
た条件名、条件式、条件値が、イベントタイプと一致し
ない場合は、エラーになる。但し、イベントの中で使用
される条件名は、イベントタイプのサブセットでも良
い。
【0034】図19にフィルタの定義例を示す。フィル
タは、受け付けるイベントタイプ名(Event type nam
e)、属性名(図19においては、”CPU power”や”Ag
e”が相当する)と属性値(図19においては、200
や25が相当する)のペアーから成る。受け付けるイベ
ントタイプ名で定義されたイベントタイプに属するイベ
ントのみが、フィルタリングの対象となる。ここには、
複数のイベントタイプ名を定義することができ、さら
に、ワイルドカード(*.*)を指定することにより、
全てのイベントを対象とすることも可能である。なお、
フィルタで定義された属性名が、受け付けるイベントタ
イプ名で定義されたイベントタイプの条件名の中に存在
しない場合には、エラーとなる。但し、イベントタイプ
のサブセットでも良い。
【0035】次に、SION21の構成を説明する。図
20は、SION21の構成を示す図である。図20に
示すようにSION21は、意味情報スイッチ(Semant
ic Information-Switch、図面ではSI−SWと図示す
る)、意味情報ルータ(Semantic Information -Route
r、図面ではSI−Rと図示する)、意味情報ゲートウ
ェイ(Semantic Information-Gateway、図面ではSI−
GWと図示する)から構成される。
【0036】意味情報スイッチ(SI−SW)は、フィ
ルタとして登録された意味情報と、イベントに付与され
た意味情報を照合し、その結果、発火したイベント受信
者の端末2を起動するスイッチング機構を提供する。意
味情報スイッチ(SI−SW)と各端末2はスター型で
結合される。
【0037】意味情報ルータ(SI−R)は、意味情報
スイッチ間のイベント経路選択を行うとともに、端末2
2から意味情報スイッチに対して送出されたイベントを
他の意味情報スイッチに転送する役割を担う。これは、
意味情報に基づく動的なイべントルーティングにより達
成される。
【0038】意味情報ゲートウェイ(SI−GW)は、
イベントプレース(Event place)間でのイベントの転
送を行う。ここで、イベントプレースは、共通の意味情
報空間を保証する最小単位(オントロジードメイン)で
ある。イベントプレース内では、イベントタイプの名
称、概念、語彙、意味、関連などのオントロジー体系の
一意性が保証され、共通のオントロジーに基づいて意味
情報が記述されることになる。基本的には、イベント送
信者の端末22から送出したイベントは、イベントプレ
ース内のみで流通するが、意味情報ゲートウェイ(SI
−GW)を介することにより、異なるオントロジー体系
を有するイベントプレース間でのイベントの相互流通が
可能になる。このとき、意味情報ゲートウェイ(SI−
GW)はイベントのオントロジー変換を行った後、異な
るイベントプレースヘイベントを転送する。
【0039】<動作メカニズムとインタフェース仕様>
SION21の実現方法の一例として、分散オブジェク
ト技術を用いた実装方法を示す。ここで、SI−SW,
SI−R,SI−GWは、それぞれ、イベントプレース
オブジェクト(EPO)、シェアードリンクオブジェク
ト(SLO)、フェデレーションエージェント(FA)
と呼ばれる分散オブジェクトとして実装される。図21
を用いて、SION1の動作メカニズムと制御インタフ
ェースを詳述する。また、SION−MT(Manag
ement Tool)やSIONインタフェーサを用
いることにより、SION1のネットワークインタフェ
ースを使用することができる。また、MTを用いて、E
POの撤収・増減設、物理リンク情報の動的変更、PO
マイグレーション(POのバインド先EPOの動的変
更)、発火率の収集、人気の高い惰報や流行している情
報の統計情報収集などを簡単に行うことができる。
【0040】・イべントプレースファクトリの起動&初
期化(図21の(1)) まず、SION運営者は、任意のホスト上にイベントプ
レースファクトリ(EPF)を起動し、続いて、EPF
の初期化を行う。この時、EPFに対して、イべントプ
レース(EP)を生成可能なホスト名、およびEPの実
行ファイルの格納先を与える。これらを、EP生成情報
と呼ぶ。
【0041】・イべントプレースの生成要求(図21の
(2)) 次に、EP運営者は、EPFに対して、EPの生成を要
求する。このとき、EP名、およびEP属性を与える。
ここで、EP属性とは、生成されたEPが、御用聞きモ
デルもしくは問い合せモデルのどちらの目的で使用され
るかを表したものであり、イべントの流れの方向性を表
すものである。
【0042】・イべントプレースの生成(図21の
(3)) 次に、EP生成要求を受け取ったEPFは、EPを生成
する。具体的には、このとき、EPの管理を司るイべン
トプレースマネージメントオブジェクト(EPMO)が
生成される。すなわち、EPへの処理要求は、EPMO
への処理要求と同義である。EPFは、生成要求元に生
成したEP(すなわち、EPMO)の識別子を返却す
る。なお、EPMOは、図21の(1)において指定さ
れた、EPを生成可能なホストの中から、動的に決定さ
れたホストに対して生成される。EPMOの起動先ホス
トの決定方法として、サイクリックに起動先を決定す
る、トラヒックに応じて決定する、起動先ホストを明示
的に指定する、等の方法を選択できる。
【0043】・イべントプレースの初期化要求(図21
の(4)) 次に、EP運営者は、EPの初期化をEPMOに依頼す
る。このとき、シングルイべントプレースオブジェクト
もしくは、マルチプルイべントプレースオブジェクトの
指定を行う。マルチプルイべントプレースオブジェクト
を指定した場合には、イべントプレースオブジェクト
(EPO)の物理リンク情報(トポロジ)も併せて与え
る必要がある。ここで、EPOの物理リンク情報は、任
意のEPOが他のどのEPOの存在を知っているかを表
現したものである。
【0044】例えば、図22に示すように、EPO2・
42は、EPO1・41、EPO3・43、EPO4・
44の存在を知っているが、EPO3・43はEPO2
・42の存在しか知らないことを表現している。このよ
うに、マルチプルEPOは、EP内でのイべント照合処
理の負荷分散によるスケラビリティ向上を目的としたも
のである。
【0045】EPMOは、図21の(1)において指定
された、EPを生成可能なホストリストの中から、EP
Oを生成するホストを動的に決定し、そこにEPOを生
成する。このとき、各EPOには、それぞれ一つのフィ
ルタファクトリ(FF)と統計情報収集オブジェクト
(SO)が常に付随して生成され、これらが、SI−S
Wに相当する。さらに、物理リンク数に応じて、シェア
ードリンクオブジェクト(SLO)が各EPOに付随し
て生成される。例えば、EPO2・32に対しては3個
のSLOが生成され(図中のSLO2,1、SLO2,3、S
LO2,4に対応する)、これらが、SI−Rに相当す
る。EPOの起動先の決定方法は、EPMOのそれと同
様であるが、イべントタイプ毎に使用するEPOを固定
化することも可能である。なお、EPMOは、EP内に
イべントタイプファクトリ(ETF)を生成する。EP
内では一元的なイベントタイプの名前空間がETFによ
り保証される。
【0046】・イべントプレースに対するイべント送信
のためのセッション確立要求(図21の(5)) 次に、EPにセッションの確立を要求する。EPMO
は、セッション要求毎にプロキシオブジェクト(PO)
を生成する。要求元へは、POの識別子であるセッショ
ン識別子を返却する。
【0047】なお、EPMOは、POの生成時に、PO
に対して、どのEPOを使用する(どのEPOとバイン
ドする)かを指示する。この指示は、マルチプルEPO
において必要となるが、バインドするEPOの決定方法
は、EPMOのそれと同様である。EPへのセッション
確立要求時に、イべント送信のためのセッションである
か、イべント受信のためのセッションであるかを指定す
る必要がある。本例においては、イべント送信のための
セッションを指定する。
【0048】・イべントタイプの登録(図21の
(6)) 次に、POに対して、イべントタイプの登録を要求す
る。このとき、POは、ETFにイべントタイプオブジ
ェクト(ETO)の生成を要求する。さらに生成された
ETOにイべントタイプを格納する。一方、EPに、イ
べントタイプ登録を要求することができる。このとき、
EPMOは、ETFにETOの生成を要求し、生成され
たETOにイべントタイプを格納する。一般的に、イべ
ント送信者がイべントタイプを登録する場合は、PO経
由で行う。一方、EP運営者は、EPに、イべントタイ
プ登録を行う。なお、同じ名前のイベントタイプを登録
するとエラーになる。
【0049】・イべントプレースに対するイべント受信
のためのセッション確立要求(図21の(7)) 次に、EPに対してイベント受信のためのセッションの
確立を要求する。このとき、セッション確立の要求者
(イべント受信オブジェクト)は、イべントの通知先で
あるイべント受信オブジェクトの識別子、および、イべ
ントの通知方法(発火型、ルックイン型)をパラメータ
として与える。
【0050】続いて、EPMOは、セッション要求毎に
POを生成する。要求元へは、セッション識別子を返却
する。なお、EPMOは、POの生成時に、POに対し
て、使用するEPOを指示する。この指示は、マルチプ
ルEPOにおいて必要となるが、バインドするEPOの
決定方法は、EPMOのそれと同様である。
【0051】・フィルタオブジェクトの生成要求(図2
1の(8)) 次に、POに対して、フィルタオブジェクト(FO)の
生成を依頼する。このとき、POは、FFにFOの生成
を要求する。このとき、POとバインドされたEPOに
付随したFFが使用される。なお、FOの生成要求元に
は、生成されたFOの識別子がPO経由で返却される。
【0052】・フィルタ値の設定(図21の(9)) 次に、FO識別子をパラメータとして、FOへのフィル
タ値の設定を、POへ依頼する。なお、フィルタオブジ
ェクトの中に格納されているイべントタイプ名(すなわ
ち、フィルターリングの対象とするイべントタイプ名)
をキーに、FOのデータ構造(フィルタ値)が正しいか
どうかのチェックをETOに依頼することが選択的に可
能である。正しくない場合は、エラーとなる。但し、ワ
イルドカードが指定された場合には、このチェック処理
を一切行わない。
【0053】・フィルタ登録(図21の(10)) 次に、FOにフィルタ値を設定した後、Fのフィルタ識
別子をパラメータとして、POに対しフィルタの登録を
依頼する。このとき、登録要求元にフィルタ識別子が返
却される。これを契機に、イべントの受信が可能にな
る。なお、一つのPOを介して、複数のフィルタ登録が
可能であるが(これには、一つのPOを介して異なる複
数のFOをフィルタとして登録する、もしくは、同一の
FOを複数回、フィルタとして登録する場合が考えられ
るが)、一つのPOに対して登録されたすべてのフィル
タは、“ORの関係”を持つ。
【0054】・イべント送信(図21の(A)) 次に、イベント送信者は、POに対して、イべントを送
信する。このとき、POは、イべントの中に格納されて
いるイべントタイプ名をキーに、イべントのデータ構造
が正しいかどうかのチェックをETOに依頼することが
選択的に可能である。このチェック処理を選択したと
き、正しい場合は、次の処理(図22の(B))へ、正
しくない場合は、エラーとなる。
【0055】・イベントの照合依頼(図21の(B)) 次に、POはイベントをEPOに転送する。このとき、
EPOがスレッドを生成する。なお、スレッドはイベン
ト毎に生成され、各スレッドはイベントの多重処理を行
う。
【0056】・フィルタとの照合(図21の(C)) 次に、スレッド(EPO)は、イベントとフィルタを照
合することにより、フィルターリング処理を行う。これ
には、完全一致、部分一致、重みづけ一致などがあり、
フィルタ値の設定時に指定することができる。
【0057】・プロキシオブジェクトの起動(図21の
(D)) 次に、フィルタとの照合の結果、イベントがフィルタを
通過すると、対応するPOが起動されこのイベントを受
け取る。このとき、POは、受信したイベントのタイ
プ、値、イベントID等をSOに登録することが選択的
に可能である。これらの情報から、SOはイベントの発
火率(イベントタイプ毎、イベント毎)や、EP内で流
行している評判の高いイベントを測定することが可能に
なる。
【0058】・イベント受信オブジェクトの起動(図2
1の(E)) 次に、POは、イベント受信オブジェクトを起動すると
ともに、イベント受信オブジェクトに対してこのイベン
トを渡す。これが、発火型(割り込み型)のイベント通
知に対応する。
【0059】・ルックイン型のイベント通知(図21の
(F)) 一方、POがイベント受信オブジェクトを起動するので
はなく、イベント受信オブジェクト自身が、イベント受
信オブジェクトに対応するPOにスプールされているイ
ベントを、取り出すことも可能である。これがルックイ
ン型のイベント通知に対応する。イベント受信オブジェ
クトの起動契機は、サービス形態に依存して種々存在す
るが、典型的な例として、エンドユーザがイベント受信
オブジェクトにコンテンツの提案要求を行った場合が考
えられる。
【0060】<フィルタの管理方法>次に、各EPOに
おけるフィルタの管理方法を説明する。
【0061】まず、イベント受信のためのセッションを
確立する。このとき、セッション要求毎に一つのPOが
生成され、このPOは任意の一つのEPOにバインドさ
れる。このEPOには、それぞれ、一つのFFが付随し
ている。これにより、POが使用するEPOが一意に決
定され、以降の処理はすべて、PO(イベント受信用セ
ッション)を介して行われる。
【0062】次に、FOを生成し、FOに対してフィル
タ値(受信するイベントのタイプとその取得条件)を設
定する。続いて、FO識別子をパラメータとして、フィ
ルタの登録を行う。このとき、各フィルタには、FO識
別子が格納される。各EPOは、POを介して登録され
たフィルタを以下に示す規則に基づいて管理する。
【0063】まず、フィルタに格納されているFO識別
子を用いて、FOに設定されている“受信するイベント
のタイプ”を参照する。続いて、受信するイベントのタ
イプ毎にフィルタを分類し、イベントタイプ毎に分類さ
れたフィルタを、さらにPO毎に細分類し、管理する。
【0064】この管理規則について図23を参照して、
PO1を介して、フィルタを登録する場合について説明
する。ここでは、フィルタ登録時に指定するFOの中
に、受信するイベントのタイプとして、“イベントタイ
プX”が設定されているものとする。このとき、EPO
に登録されるフィルタは、図23のフィルタ1が相当
し、同様に、PO2を介して登録されたフィルタにはフ
ィルタ2が相当する。また、各POにおいて、複数のフ
ィルタを登録することが可能であるが、登録されたフィ
ルタは“OR関係”を有するものとする。
【0065】まず、イベントタイプXのイベントがEP
Oに到着したとき、フィルタ1との照合が行われる。そ
の結果、フィルタ1が発火するとPO1が起動される。
次に、フィルタ2との照合が行われ、その結果、フィル
タ2が発火するとPO2が起動される。このとき、フィ
ルタ2とフィルタ3は“OR関係”を有するため、フィ
ルタ3との照合は行われない。このようなフィルタ管理
方法を用いることにより、一つのイベントに対する各E
POでの照合処理回数を、基本的にPO数(受信用セッ
ション数)以下にすることができる。
【0066】<イベントルーティング方法>次に、イベ
ントルーティング方法について説明する。
【0067】EPO(SI−SW)は、イベントの送受
信者(端末などのエンティティ)をセッションを介して
スター型で収容する。さらに、EPO(SI−SW)
は、イベント受信者(イベント受信オブジェクト)が登
録したフィルタと、イベント送信者が送出したイベント
を照合し、その結果、発火したフィルタに対応するイベ
ント受信者のみにイベントを通知する(合致するイベン
ト受信者にのみイベントを配送する)照合スイッチであ
る。
【0068】そのため、イベントの送信者数(イベント
数)やイベントの受信者数(フィルタ数)が増加する
と、それに比例してEPOの処理能力が飽和する。そこ
で、SIONアーキテクチャでは、スケラビリティの高
いEPを実現する手段として、マルチプルEPOを提供
する。マルチプルEPOとは、EPO数に比して、EP
のトータル処理能力をスケーラブルに向上させることを
目的とし、具体的には、以下の2つの観点からEPの高
いスケラビリティを達成する。
【0069】第一点は、負荷分散と自律分散である。こ
れは、複数のEPOに、イベントの送受信者を分散させ
ることにより、イベントのフィルターリング処理の負荷
分散を行い、処理の集中に伴うボトルネック要因を作ら
ないようにするものである。。さらに、各EPOが他の
EPOの影響を受けることなく、自律的に動作可能な機
構による分散協調を達成する。
【0070】第二点は、ネットワークトラヒックの削減
とフィルターリング処理の最適化である。これは、EP
O間で不要なイベントを転送しないことによる通信量の
最小化と、それに伴う無駄なフィルタリング処理の削減
を行うものである。
【0071】図22において、EPO3・43に対し、
受信するイベントのタイプとして、イベントタイプXの
フィルタが登録される場合を考える。ここで、イベント
タイプXのイベントがEPO4・44に対して送出され
たとき、EPO2・42経由でこのイベントをEPO3
・43に転送する必要がある。このとき、イベントタイ
プXのフィルタが登録されていないEPO1・41に対
して、当該イベントが転送されてはならない。このよう
なEPO間のイベントのルーティング制御を行うもの
が、シェアードリンクオブジェクト(SLO)であり、
前述したSI−Rに相当する。
【0072】以下にSI−Rについて詳細を説明する。
【0073】まず、EPの初期化時に、物理リンク情報
(EPOのトポロジ)に基づいて、SLOが各EPOに
付随して生成される。例えば、図21において、EPO
2に対して3個のSLOが生成される。これらは、図中
のSLO2,1、SLO2,3、SLO2,4に対応する。この
SLOi,jは、EPOjからEPOjへのイベント転送を
行うシェアードリンク(SLi,j)を確立する。すなわ
ち、図21および図24に示すように、SLOi,jは、
EPOjに対してイベント受信のセッションを確立し、
一方、EPOiに対してイベント送信のセッションを確
立することにより、イベント転送のための論理リンクで
あるシェアードリンクSLi,jを確立する(シェアード
リンクとは、EPの初期化時における、SLOによるセ
ッションの確立を意味し、フィルタ登録処理を含まな
い)。
【0074】EPの初期化後に、イベント受信者は、E
Pへのセッションを確立し、セッションを介してフィル
タを登録することが可能になる。このとき、確立済みの
シェアードリンクに従って、イベントパスが設定され
る。例えば、図24において、イベント受信者(Event
Receiver)3がPO3を介して、“イベントタイプXの
イベント受信を行うフィルタを、EPO3へ登録した場
合において、PO3は、EPO3ヘイベントタイプXの
フィルタを登録するとともに、その旨をSLO3,j(こ
こでは、SLO3,2)に通知する。SLO3,2はSL3,2
を用いて、EPO2に対してイベントタイプXのフィル
タを登録する。これは、前述したように、SLO3,2に
対して割り当てられた受信用セッションのPOを介して
行われる。同様に、このPOは、その旨を、SLO2,3
を除くその他のSLO2,jに対して通知する。SLO2,j
(j≠3)は、SL2,jを用いて、EPOヘフィルタを
登録する。順次同様に、すべてのEPOにイベントXに
対するパスが設定されるまで、繰り返される。
【0075】このように、イベントタイプXに対して確
立された一連のパスを、イベントパスと呼ぶ。これは、
PO3を介したフィルタ登録がトリガとなって、すべて
のEPOへ、イベントタイプ毎のイベントパス設定要求
が順次、自律的に波及していくものである。すなわち、
個々のEPOは隣接するEPOのみを認識すれば良い。
そのため、イベントパスの集中管理やブロードキャスト
によるイベントパスの設定・管理方法に比べて、簡単か
つ一元的な自律ロジックでイベントパスを確立すること
が可能になる。
【0076】この時点でのEPO1におけるフィルタの
登録状況を図25に示す。イベント受信者3がPO3を
介してフィルタを登録した結果、フィルタ1がEPO1
に登録されることになる。イベントパスの設定とは、シ
ェアードリンク情報に基づいて、一連のEPOにイベン
ト転送のためのフィルタを登録することを指す。また、
SLOが登録するフィルタには、受信するイベントタイ
プ名が設定されるのみであり、取得条件は設定されず、
イベントタイプ名のみのフィルターリングを行う。
【0077】この状況において、イベント受信者2がP
O2を介して、イベントタイプXのフィルタを、EPO
2へ登録したとき、前述と同様に新たなイベントパスの
設定がすべてのEPOへ波及し、その結果として、フィ
ルタ2がEPO1へ登録されることになり、イベントパ
ス設定の要求毎にフィルタが登録されることになる。
【0078】このとき、EPO1にイベントタイプXの
イベントが送出されると、フィルタ1が発火し、SLO
2,1が起動される。SLO2,1が、このイベントをEPO
2へ送出することにより、SLO3,2が起動される。さ
らに、SLO3,2を介して、当該イベントがEPO3へ
も転送されることになる。また、SL2,3とSL3,2間で
のイベントの無限転送を防止するために、イベントは、
制御情報の一つとして、通過したEPOの識別子を、最
新順に最大2つ保持する。
【0079】なお、前述したように、フィルタ1とフィ
ルタ2は、OR関係を有するため、フィルタ1が発火し
た場合にはフィルタ2との照合は行われない。そのた
め、フィルタ1が存在するにも関わらず、新たにフィル
タ2を登録したことに伴う、フィルターリング処理の冗
長オーバヘッドを全く生じないようにすることができ
る。これは、イベントパスを設定したときに、既設のイ
ベントパスを含めた全イベントパスの再構築を全く必要
としないことを意味し、簡単かつ一元的なイベントパス
の自律的な設定が可能になる。
【0080】また、EPO1内に、イベント受信者が確
立したセッションおよびそれを介したフィルタ登録があ
る場合には(POnのフィルタ3に対応)、SLO対応
のフィルタリング処理がすべて完了した後に、POn対
応のフィルターリング処理が行われる。すなわち、他の
EPOへのイベント転送処理を優先して行い、その後、
自EPOでの照合処理が開始される。
【0081】以上説明した、イベントルーチング方法の
更なる効果として、フィルタ登録解除時に、イベントパ
スの再構築が必要ない点が挙げられる。例えば、イベン
ト受信者3がPO3を介して、登録したフィルタの登録
解除を行った場合、登録の場合と同様に、解除要求が順
次、自律的に波及する。その結果、EPO1において、
フィルタ1の登録のみが解除されることになるが、フィ
ルタ2は存命する(これ以降は、フィルタ2がフィルタ
1の代わりにイベントを転送する)ため、イベントパス
の再構築なしに、すべての既設イベントパスの一貫性が
保証される。
【0082】このような自律分散型のルーティング制御
方法を用いることによって、EPOの相互接続と分散協
調を容易に実現することが可能になる。これに伴い、小
規模なネットワークから大規模なネットワークヘの移
行、ローカルなネットワークからグローバルなネットワ
ークヘの移行等をスムーズに行うことができる。また、
ボトムアップアプローチによるグローバルネットワーク
化を、共通のロジックで容易に達成することができる。
【0083】図26ないし図29はリング型結合を持つ
物理リンクにおけるSI−Rについて説明するために図
である。
【0084】例えば、図27に示すように、リング型結
合を持つ物理リンクにおいて、EPO2は、EPO1、
EPO3の存在を知っていることを表現している。この
ように、マルチプルEPOは、EP内でのイべント照合
処理の負荷分散によるスケラビリティ向上を目的とした
ものである。
【0085】EPMOは、図26の(1)において指定
された、EPを生成可能なホストリストの中から、EP
Oを生成するホストを動的に決定し、そこにEPOを生
成する。このとき、各EPOには、それぞれ一つのフィ
ルタファクトリ(FF)と統計情報収集オブジェクト
(SO)が常に付随して生成され、これらが、SI−S
Wに相当する。さらに、物理リンクに応じて、シェアー
ドリンクオブジェクト(SLO)が各EPOに付随して
一つ生成される。たとえば、EPO2に対しては、図中
のSLO2,3が生成される。これが、SI−Rに相当
する。EPOの起動先の決定方法は、EPMOのそれと
同様であるが、イベントタイプ毎に使用するEPOを固
定化することも可能である。なお、EPMOは、EP内
にイベントタイプファクトリ(ETF)を生成する。E
P内では一元的なイベントタイプの名前空間がETFに
より保証される。
【0086】以下にSI−Rについて詳細を説明する。
【0087】まず、EPの初期化時に、物理リンク情報
(EPOのトポロジ)に基づいて、SLOが各EPOに
付随して生成される。たとえば、図26において、EP
O2に対してSLO2,3が生成される。このSLOi,j
は、EPOjからEPOiへのイベント転送を行うシェア
ードリンク(SLi,j)を確立する。すなわち、図26
および図28に示すように、SLOi,jは、EPOjに対
してイベント受信のセッションを確立し、一方、EPO
iに対してイベント送信のセッションを確立することに
より、イベント転送のための論理リンクであるシェアー
ドリンクSLi,jを確立する(シェアードリンクとは、
EPの初期化時における、SLOによるセッションの確
立を意味し、フィルタ登録処理を含まない)。これによ
って、片方向のリング状のシェアードリンクSLi,jが
確立される。
【0088】EPの初期化後に、イベント受信者は、E
Pへのセッションを確立し、セッションを介してフィル
タを登録することが可能になる。このとき、確立済みの
シェアードリンクに従って、イベントパスが設定され
る。例えば、図28において、イベント受信者(Event
Receiver)3がPO3を介して、イベントタイプXのイ
ベント受信を行うフィルタを、EPO3へ登録した場合
を考える。このとき、PO3は、EPO3ヘイベントタ
イプXのフィルタを登録するとともに、その旨をSLO
3,1に通知する。このとき、SLO3,1には、フィルタ登
録の要求発生元がEPO3である旨がパラメータとして
与えられる。SLO3,1はSL3,1を用いて、EPO1に
対してイベントタイプXのフィルタを登録する。これ
は、前述したように、SLO3,1に対して割り当てられ
た受信用セッションのPOを介して行われる。同様に、
このPOは、その旨を、SLO1,2に対して通知する。
SLO1,2は、SL1,2を用いて、EPO2ヘフィルタを
登録する。順次同様に、すべてのEPOにイベントXに
対するパスが設定されるまで、繰り返される。なお、こ
の処理は、フィルタ登録の要求発生元(ここでは、EP
O3)の直前まで繰り返される。すなわち、SLO2,3
は、EPO3にフィルタを登録しない。
【0089】この時点でのEPO1におけるフィルタの
登録状況を図29に示す。イベント受信者3がPO3を
介してフィルタを登録した結果、フィルタ1がEPO1
に登録されることになる。イベントパスの設定とは、シ
ェアードリンク情報に基づいて、一連のEPOにイベン
ト転送のためのフィルタを登録することを指す。なお、
SLOが登録するフィルタには、受信するイベントタイ
プ名が設定されるのみであり、取得条件は設定されず、
イベントタイプ名のみのフィルターリングを行う。
【0090】この状況において、イベント受信者2がP
O2を介して、イベントタイプXのフィルタを、EPO
2へ登録したとき、前述と同様に新たなイベントパスの
設定がすべてのEPOへ波及し、その結果として、フィ
ルタ2がEPO1へ登録されることになり、イベントパ
ス設定の要求毎にフィルタが登録されることになる。
【0091】このとき、EPO1にイベントタイプXの
イベントが送出されると、フィルタ1が発火し、SLO
3,1が起動される。SLO3,1が、当該イベントをEPO
3へ送出することにより、SLO2,3が起動される。さ
らに、SLO2,3を介して、当該イベントがEPO2へ
も転送されることになる。なお、イベントの無限巡回を
防止するために、イベントは、制御情報の一つとして、
イベントが生起したEPOの識別子を保持し、イベント
の生起元EPO(SLO)に当該イベントが巡回して戻
って来たときに、当該イベントを破棄する。
【0092】次に、前述したイベントルーティング方法
とは異なるイベントルーティング方法を説明する。この
ルーティング方法は、シェアードリンク(論理リンク)
を確立するまでの手順は、前述した方法と同様である。
このイベントルーティング方法が前述した方法と異なる
のは、イベントパスを確立しない点であり、SLOi,j
がシェアードリンクSLi,jを確立する時に同時に、唯
一のフィルタを登録するようにするものである。このと
き、登録されるフィルタには、受信するイベントのタイ
プとしてワイルドカードを指定する。これによって、す
べてのイベントを転送の対象とし、イベントタイプ毎の
イベントパスを確立しないようにする。
【0093】このように意味情報にワイルドカードを指
定することによって、リング状のシェアードリンクSL
i,j内をイベントが巡回するため、全てのEPOに対し
てイベントを配送することが可能となる。
【0094】<フェデレーション方法>次に、図30を
参照してフェデレーション方法について説明する。フェ
デレーションエージェント(FA)とは、イベントプレ
ース間のフェデレーションを確立するエージェントであ
り、前述したSI−GWに相当する。例えば、イベント
プレース(Event Place)Aがイベントプレース(Event
Place)Bに対してフェデレーションを確立する場合を
考える。まず、イベントプレースAに属するFAが、イ
ベントプレースBに対して、フィルタを登録する。この
とき、イベントプレースBに属するイベント送信者がイ
ベントを送出し、その結果、このフィルタが発火する
と、FAが自律起動する。これは、FAをイベントプレ
ースBに属する一つのイベント受信者として見なすこと
ができる。次に、FAは取得したイベントを、自身が属
するイベントプレースAに対して再送出する。これは、
FAを、イベントプレースAに属する一つのイベント送
信者として見なすことができる。
【0095】このように両者の役割を併せ持つFAを用
いて、イベントプレース間のフェデレーションを容易に
実現できる。すなわち、単一イべントプレースと同じ制
御論理で、イベントプレース間のフェデレーションを実
現することが可能である。この機構を用いて、SION
1の基本構成単位であるイベントプレースを相互接続す
ることにより、グローバルな照合ネットワークをボトム
アップアプローチで構築することが可能となり、イベン
トプレース間に跨るイベントの共有を実現することがで
きる。なお、イベントプレースAとイベントプレースB
がそれぞれ異なるオントロジーを持つ場合、イベントプ
レースAに属するFAは、イベントプレースBから取得
したイベントを、イベントプレースAのオントロジーに
変換した後、イベントプレースAに送出する。
【0096】異なるオントロジー体系に跨ってイベント
転送を行う場合には、オントロジー変換が必要になる。
この変換を行う従来技術として、標準オントロジーを規
定し、他のイベントプレースにイベントを転送する場合
には、一旦、標準オントロジーに準拠した形式に変換し
た後に、イベントの転送を行う方法や、イベントプレー
スの組み合わせの数だけオントロジー変換テーブルを事
前に用意しておくなどの方法がある。
【0097】しかしながら、イベントプレースの動的な
フェデレーション(フェデレーションの動的な開始、開
始解除)に対応するためには、従来の方法は柔軟性に欠
ける。そこで、本発明では、図30に示すように、FA
が隣接するイベントプレースのオントロジー情報との差
分(変換情報)のみを、オントロジー変換テーブルに保
持するようにしている。すなわち、これは、各FAが変
換情報をそれぞれ分散して保有し、全体でオントロジー
体系の一貫性を保証する方法である。これは、イベント
プレース間の動的なフェデレーションに容易に対応する
ことが可能になるが、その反面、イベントがイベントプ
レースを跨る毎に、オントロジー変換処理が発生するた
め、従来方法に比べて、変換処理オーバヘッドが増大す
るという特徴を有している。
【0098】<コミュニティと進化型ネットワーク>次
に、SION1のキラーサービスの一つであるコミュニ
ティサービスについて説明する。コミュニティサービス
におけるエンティティは、自身のポリシに基づいて、学
習・進化・退化・消滅等を繰り返すことにより、その活
動様式を動的に決定することが可能な自律分散型の動作
主体である。コミュニティは、このようなエンティティ
に対して効率的なコミュニケーションの場を提供するも
のである。すなわち、コミュニティ内のエンティティ
は、自身とコミュニケートすべきエンティティや、自身
の振る舞いに影響を与えるエンティティを動的に探索・
発見・特定し、特定されたエンティティとインタラクシ
ョンを行うことが可能である。
【0099】このコミュニティは、特に以下の特徴を持
つエンティティを取り扱うことができる。
【0100】(1)極小粒度で、膨大な数のエンティテ
ィがコミュニティに存在する(不特定多数のエンティテ
ィ)。
【0101】(2)エンティティの属性がリアルタイム
に変化する。典型的なエンティティの属性として、位置
情報、時刻等がある。
【0102】(3)コミュニティ内のエンティティの振
る舞いに規則性がなく、行動予測が困難である。
【0103】(4)コミュニティヘの参加、コミュニテ
ィからの退去、消滅、複製等が頻繁かつ不規則に発生す
る。
【0104】(5)コミュニティ内のエンティティは、
ポリシ、属性、シナリオ等に基づいて相互にリアルタイ
ムに出会う必要がある。
【0105】このような特性を持つエンティティをサー
バやメディエータ(ブローカ)で管理し、相互にリアル
タイムに探索・発見することは性能上、容易でない。S
ION1のEPは、このような特徴を持つコミュニティ
の実行環境として位置づけられる。すなわち、コミュニ
ティはEPのメタ実行環境であり、EPを直接用いるこ
とに比して、抽象度の高いコミュニケーションの場を提
供するものである。コミュニティの実行環境にEPを用
いることにより、コミュニティ内のすべてのエンティテ
ィは、ブローカを介することなく、コミュニケーション
すべきエンティティを直接発見することができる。これ
は、コミュニティ内のエンティティのコミュニケーショ
ンは、EP内のイベントの送受信として実装されるため
である。
【0106】図31にコミュニティの概念モデルを示
す。ユーザエージェント(UA)、情報・サービス提供
エージェント(ISA)がコミュニティ内のエンティテ
ィに相当する。UAはユーザの代理人として自律的に振
る舞うエージェントであり、ユーザの嗜好、動作環境、
位置情報、状況、傾向などに応じて、自身の振る舞いを
動的に決定し、インタラクションすべきISAや他のU
Aを探索し、それらとインタラクションする。ISAは
情報提供者やサービス提供者の代理人として自律的に振
る舞うエージェントであり、提供者の意図に基づいて、
インタラクションすべきUAや他のISAを探索する。
すなわち、自身の情報を提供するのに相応しいユーザを
探索して特定する。
【0107】一方、コミュニティエージェント(Com
A)は、コミュニティの運営を司るエージェントであ
る。EP運営者は、運営ポリシに基づいて、SION−
MTを介したSIONの制御・運営を行う。従って、C
omAは、EP運営者をエージェント化したものと見な
すことができる。基本的に、コミュニティの運営ポリシ
はComAによって規定される。例えば、UA、ISA
などのエンティティに対するコミュニティヘの参加、退
去、消滅、複製などの認可、コミュニティ内に流通させ
る情報の把握と統制(相応しくないイベントの削除な
ど)、コミュニティ内の統計情報(トレンド情報、評判
の高い情報など)の管理などを自身の運営ポリシに基づ
いて司る。
【0108】また、コミュニティの高いスケーラビリテ
ィやリライアビリティの保証を達成するため、負荷状況
や障害状況に応じて、EPおよびEPOの増減設、撤
収、マイグレーション等のSION制御を実行する。す
なわち、SION21とComAを組み合わせることに
より、SION21は自律分散型ネットワークから、学
習、成長、進化が可能な進化型ネットワークヘと発展す
る。このように、ComAはコミュニティ内のエンティ
ティの振る舞いを統制するとともに、SION1を自己
組織化するための役割を担う。さらに、コミュニティ間
のコラボレーションにより、コミュニティ間での情報の
共有が可能である。例えば、コミュニティAにおいて流
通している情報の中で、人気が高いトップ10のみを、
コミュニティBに流通させることができる。以下に処理
の流れを示す。
【0109】まず、コミュニティBのComAが、イベ
ントプレースBのFAに対して、“コミュニティAにお
いて流通している情報の中で、人気が高いトップ10の
みを、コミュニティBに流通させる”旨を指示する。
【0110】次にFAは、イベントプレースAに対し
て、トップ10のイベントタイプを問い合わせる。これ
を受けて、イベントプレースAは、配下の統計情報収集
オブジェクト(SO)に問い合わせ、その結果を、FA
に返却する。
【0111】次に、FAは取得したイベントタイプを基
に、オントロジー変換テーブルを作成するとともに、イ
ベントプレースAに対しフィルタを設定する。以降、F
Aは、イベントプレースAから、当該イベントを受信可
能になる。
【0112】次にFAは、イベントプレースAから取得
したイベントを、オントロジー変換テーブルに基づいて
オントロジー変換し、それをイベントプレースBへと送
出する。
【0113】以上説明したような形態によれば、以下の
2点の効果を得ることができる。
【0114】第1に、分散オブジェクト環境上にSIO
Nのネットワーク環境を容易に構築できる。
【0115】第2に、サービスアプリケーションをエン
ティティとしてコミュニティに参加させることにより、
簡単にイベントを送出したり、必要なイベントをピック
アップすることが可能になり、相互にコミュニケション
を図ることが可能になる。
【0116】以上説明したように、SIONでは、以下
の効果を得ることができる。
【0117】FAを介したイベントプレース間のフェデ
レーション機構により、他のイベントプレースのみで流
通していたイベントを、自イベントプレース内に取り込
むことができる。逆に、他のイベントプレースにイベン
トを送出することにより、自イベントプレース内で流通
しているイベントをアドバタイズできる。このように、
異なるイベントプレース間で、イベントの共有が可能に
なるとともに、オントロジーを考慮したイベントプレー
ス間の相互運用により、ボトムアップアプローチによる
グローバルな自律分散型の照合ネットワークを構築する
ことが可能になる。
【0118】マルチプルEPOの機構により、フィルタ
リング処理を複数のEPOに負荷分散させることが可能
になるとともに、自律的に動作するEPO間のイベント
ルーチング機構により、ネットワークトラヒックを最小
限に抑えることが可能になる。これにより、結果的にE
Pのトータルスループットをスケーラブルに向上させる
ことが可能となる。
【0119】ブローカを介することなく、自身に相応し
いエンティティを直接探索・発見することが可能とな
る。例えば、情報提供者は、ユーザの存在を知ることな
く、自身が提供する情報に相応しいユーザを特定するこ
とができる。同様に、ユーザは情報提供者の存在を知る
ことなく、自身の嗜好に相応しい情報提供者を探索・発
見することができる。すなわち、ユーザと情報提供者は
互いに等価的である。これにより、特定のブローカに頼
ることなく、自身のポリシに従って、リアルタイムに情
報を発信することが可能になる。また、探索対象となる
エンティティの数が膨大な場合やエンティティが探索対
象ドメインに頻繁に出入りする場合において、非ブロー
カモデルに基づく探索技術が特に有効となる。
【0120】SIONにおいては、意味情報の終端点が
ネットワークとなる。一方、端末間でpeer-to-peer接続
を行う方法においては、意味情報の終端点が端末になる
ため、端末の中身を外部に公開することになる。従っ
て、SIONは後者の方法と比べて、高いセキュリティ
とプライバシ保護を実現することが可能である。
【0121】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0122】図1は本発明の一実施形態の簡易型無記名
投票システムの構成図である。
【0123】ここで、簡易型と呼ぶのは、投票者と集計
者が投票内容と互いのアドレスを既に知っていて、投票
者は何に投票したかを知られたくないものの、投票結果
を投票中に一部知り得ても頓着しない(結果が思わしく
ない方向に投票が進んでいるとき意図的に妨害的な投票
をすることがない)という前提による。
【0124】本実施形態の簡易型無記名投票システムは
集計者端末1と投票者端末21〜23と意味情報ネットワ
ーク3で構成されている。
【0125】集計者端末1には集計用アプリケーション
4がインストールされ、投票者端末21,22,23にはそ
れぞれ投票用アプリケーション51,5 2,53がインスト
ールされている。各端末1, 21〜23にCORBA (Common
Object Resource Broken Architecture)準拠のORB (Obj
ect Resource Broken) 等のミドルウェアと、イベント
プレースファクトリ生成機構をインストールして自身の
端末においてイベントプレースを生成しそれを使用する
か、あるいは他のネットワークシステム上にあるイベン
トプレースへアクセスしてセッションを確立する等し
て、意味情報ネットワーク3に接続されている。
【0126】本実施形態では、投票サービスとして旅行
先決定投票の例を説明する。
【0127】次に、本実施形態の動作を説明する。
【0128】(1)投票者B1、B2、B3は、それぞれ投票
用アプリケーション51, 52, 53を使用し、投票者端
末21,22,23の図3のようなアプリケーション画面に
投票識別子と投票者総数を入力し、投票準備の受付を開
始する。図3の入力内容は、旅行先決定投票に参加する
投票者B1, B2, B3が入力した例を示すものである。ここ
で、投票識別子は、投票参加者B1, B2, B3と集計者Aの
みが既に知っている共通の暗証コードをもち、公開され
うる投票名と合わせて構成され、部外者からの飛び入り
を防ぐ。また、投票者総数も投票参加者B1, B2, B3と集
計者Aは知っている必要がある。このとき投票用アプリ
ケーション51, 52, 53は、イベントプレースに対し
て、図7のようなイベントタイプを登録し(未登録であ
った場合)、イベント受信のためのセッションを確立す
ると、フィルタオブジェクトの生成を行い、このフィル
タオブジェクトに図8のようなフィルタを設定する。図
8の入力内容は、投票用アプリケーション51, 52, 5
3が設定した例を示すものである、ここで、投票者B1〜B
3がフィルタを設定するのは、集計者Aから集計情報を受
信したときのその正しさを客観的に保証するための対照
情報として使用できる他の投票者からの情報が含まれて
いるイベントを受信するためのものである。
【0129】(2)集計者Aは集計用アプリケーション
プログラム4を使用し、図2のような集計者端末1上の
アプリケーション画面から、前記投票識別子と前記投票
者総数を入力する。このとき、集計用アプリケーション
4は、イベントプレースに対して、図7のようなイベン
トタイプを登録し(未登録であった場合)、イベント受
信のためのセッションを確立すると、フィルタオブジェ
クトの生成を行い、このフィルタオブジェクトに図8の
ようなフィルタ値を設定する。図8の入力内容は、集計
用アプリケーション4が設定した例を示すものである。
次に、集計用アプリケーション4は、電子メールなどの
身元を明らかにする通信媒体を用いて、すべての投票者
B1〜B3に投票手続きの準備として暫定識別子要求をす
る。これは、投票サービスの各段階に指示が集計者Aか
ら出ていることを明示するためである。ここで、前記通
信媒体に必要な投票者のアドレスと集計者のアドレス
を、それぞれ図2や図3の画面で投入させる方式もあ
る。
【0130】(3)集計者Aから暫定識別子要求を受信
した投票者B1〜B3は、身元を明らかにしない暫定識別子
を決定し、投票用アプリケーション51〜53をを使用
し、図4のような端末21〜23上のアプリケーション画
面から暫定識別子を入力する。図4の入力内容は、投票
者Bが設定した例を示すものである。このとき投票用ア
プリケーションは、図9のような暫定識別子要求応答イ
ベントを生成し、イベントプレースに送信する。
【0131】イベントプレースにおいて、前記イベント
とフィルタとの照合が行われ、フィルタ値に示される条
件に合致したイベントは、当該フィルタを設定した者に
転送される。投票用アプリケーションが使用したイベン
トプレースと、集計用アプリケーション4が使用したイ
ベントプレース間は、イベントプレースのフェデレーシ
ョン機能により、情報の相互流通が可能であるため、前
記イベントはいくつかのイベントプレースを経由して、
目的の集計用アプリケーション4や投票用アプリケーシ
ョン51〜53が使用しているイベントプレースへ最終的
に転送される。図では、最終的には、集計者Aと投票者B
2と投票者B3が前記イベント群を受信する。ここで、意
味情報ネットワーク3の性質から、前記イベントを受信
した集計者Aと投票者B2と投票者B3は、送信元の投票者B
1を特定することができない。
【0132】(4)前記暫定識別子要求応答を受信した
すべて(イベントを送信した投票者も自らが暫定したフ
ィルタによって受信する)の投票者B1〜B3の投票用アプ
リケーション51〜53と集計者Aの集計用アプリケーシ
ョン4は、すべての投票者からの応答イベント受信を、
イベント数と蓄積済みの前記投票者総数との一致、か
つ、各イベントから抽出した暫定識別子がすべて異なる
ことにより判断し、すべての投票者からの応答イベント
受信の場合、すべての暫定識別子を投票情報と暫定識別
子との組合せ一覧表のために確保した作業領域に蓄積
し、かつ、集計者Aのみが前記通信媒体からすべての投
票者に投票要求を発信し、そうでない場合、集計者Aの
みが前記通信媒体からすべての投票者に再度暫定識別子
要求を発信する。
【0133】(5)集計者Aから投票要求を受信した投
票者は、投票情報を決定し、投票用アプリケーションを
使用し、図5のような端末上のアプリケーション画面か
ら投票情報を入力する。図5の入力内容は、投票者B1
設定した例を示すものである。このとき投票者用アプリ
ケーションは、図10のような投票要求応答イベントを
生成し、イベントプレースに送信する。
【0134】(6)前記投票要求応答イベントを受信し
たすべての投票者の投票用アプリケーション51〜53
集計者Aの集計用アプリケーション4は、前記投票者か
らの応答イベント受信正常終了を、前記投票要求受信あ
るいは送信後一定待ち合わせ時間内に受信したイベント
のうち(棄権などのためすべての投票者からイベントを
受け取るとは限らない)、受信した暫定識別子と同じも
のが蓄積済暫定識別子群の中にあり、かつ、受信した暫
定識別子がすべて異なることにより判断し、前記投票者
からの応答イベント受信正常終了の場合、前記組合せ一
覧表中の各暫定識別子に対する投票情報を更新し(棄権
などのため投票情報のない組合せもあり得る)、かつ、
集計者Aのみが前記組合せ一覧表と投票結果を求め、前
記通信媒体からすべての投票者に開票として発信し、そ
うでない場合、集計者Aのみが前記通信媒体からすべて
の投票者に再度投票要求を発信する。
【0135】(7)集計者Aから前記開票を受信した投
票者は、投票用アプリケーションを使用して、図6のよ
うな端末上のアプリケーション画面に、受信した組合せ
一覧表と蓄積した最新の組合せ一覧表の比較結果と、投
票結果の表示を受ける。図6の表示は、投票者B1の例で
ある(正常終了であれば他の投票者の画面表示内容は同
じ)。開票の正しさを確認し、図6のような端末上のア
プリケーション画面に確認情報を入力する。図6の入力
内容は投票者B1が設定した例を示すものである。このと
き投票用アプリケーションは、図11のような確認応答
イベントを生成し、イベントプレースに送信する。
【0136】(8)前記確認応答イベントを受信したす
べての投票者の投票用アプリケーションと集計者Aの集
計用アプリケーション4は確認情報を表示する。ここ
で、各投票者が自らの暫定識別子に対応する投票情報の
正しさと他の暫定識別子の一覧の正しさを確認した結果
を相互に送受信することで、集計の正しさが客観的に保
証される。
【0137】これにより、各々遠隔地にいる簡易な無記
名投票を行いたい人たちが、任意に集計者を選んで第三
者の役割をしてもらい、集計者に信を置くことなく、正
確かつ安全かつリアルタイムに投票を行うことができ
る。
【0138】以上説明した投票用アプリケーション15
1, 152, 153、集計用アプリケーション14は、フ
ロッピィ・ディスク、CD―ROM、DVD、光磁気ディスク等
の記録媒体に記録することができる。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、 ・各投票者と集計者の遠隔投票集計を可能にし、 ・投票の電子化により高速にし、 ・集計者と投票者間の信頼を必要とせず客観性を保証す
る という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の簡易型無記名投票システ
ムの構成図である。
【図2】簡易型無記名投票を開始する際の、集計者端末
1におけるアプリケーション画面を示す図である。
【図3】簡易型無記名投票用の投票識別子の投票者総数
を設定する際の、投票者端末2 1〜23におけるアプリケ
ーション画面を示す図である。
【図4】集計者Aに簡易型無記名投票用の暫定識別子を
送信する際の、投票者端末21〜23におけるアプリケー
ション画面を示す図である。
【図5】集計者Aに投票情報を送信する際の、投票者端
末21〜23におけるアプリケーション画面を示す図であ
る。
【図6】開票時および確認時の、投票者端末21〜23
おけるアプリケーション画面を示す図である。
【図7】簡易無記名投票の情報の送受を行うため、意味
情報ネットワーク3において定義されるイベントタイプ
の一例を示す図である。
【図8】集計者Aと投票者B1〜B3からのイベントを受
け付けるため、意味情報ネットワーク3に設定されるフ
ィルタ条件の一例を示す図である。
【図9】投票者B1〜B3が暫定識別子要求への応答として
集計者Aに送信するため、意味情報ネットワーク3に発
信するイベントの一例を示す図である。
【図10】投票者B1〜B3が投票要求への応答として集計
者Aと他の投票者に送信するため、意味情報ネットワー
ク3に発信するイベントの一例を示す図7である。
【図11】投票者B1〜B3が開票への確認として集計者A
と他の投票者に送信するため、意味情報ネットワーク3
に発信するイベントの一例を示す図7である。
【図12】従来の無記名投票システムの構成図である。
【図13】意味情報ネットワークの概念モデルを示す図
である。
【図14】イベントの構成を示す説明図である。
【図15】意味情報ネットワークのモデルを示す図であ
る。
【図16】意味情報の定義を示す説明図である。
【図17】イベントタイプの定義例を示す説明図であ
る。
【図18】イベントの一例を示す説明図である。
【図19】フィルタの定義例を示す説明図である。
【図20】意味情報ネットワークの構成を示す図であ
る。
【図21】意味情報ネットワークの動作メカニズムと制
御インタフェースを示す説明図である。
【図22】物理リンクを示す説明図である。
【図23】フィルタの管理方法を示す説明図である。
【図24】イベントルーティング方法を示す説明図であ
る。
【図25】フィルタの登録状況を示す説明図である。
【図26】意味情報ネットワークの動作メカニズムと制
御インタフェースを示す説明図である。
【図27】物理リンクを示す説明図である。
【図28】イベントルーティング方法を示す説明図であ
る。
【図29】フィルタの登録状況を示す説明図である。
【図30】フェデレーション方法を示す説明図である。
【図31】コミュニティモデルを示す説明図である。
【符号の説明】
1 集計者端末 21〜23 投票者端末 3 意味情報ネットワーク 4 集計用アプリケーション 51〜53 投票用アプリケーション 11 集計者端末 121〜123 投票者端末 13 ネットワーク(インターネット) 14 集計用アプリケーション 151〜153 投票用アプリケーション 21 意味情報ネットワーク(SION) 22 端末 SI―SW 意味情報スイッチ SI―R 意味情報ルータ SI―GW 意味情報ゲートウェイ EPO イベントプレースオブジェクト SLO シェアードリンクオブジェクト FA フェデレーションエージェント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星合 隆成 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 酒井 隆道 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 小柳 恵一 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 金杉 恵次 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 前田 潤 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無記名、かつ投票結果が投票者の利害に
    絡まない内容の投票を行うに当たって、投票内容が既知
    の特定の投票者と集計者間でネットワークを介して投票
    情報を送受する無記名投票方法であって、 各投票者端末の投票用アプリケーションプログラムと、
    集計者端末上の集計用アプリケーションプログラムを、
    前記ネットワークである意味情報ネットワークに接続
    し、 前記各投票者端末に投票者によって入力された投票者総
    数と投票識別子のうち前者を蓄積し、後者をフィルタと
    して前記意味情報ネットワークに設定し、 前記集計者端末に集計者によって入力された投票者総数
    と投票識別子のうち前者を蓄積し、後者をフィルタとし
    て前記意味情報ネットワークに設定し、前記集計者端末
    から、集計者の身元を明らかにする通信媒体を用いて、
    すべての投票者端末に投票手続きの準備として暫定識別
    子要求を発信し、 前記暫定識別子要求を受信した投票者端末に投票者によ
    って決定、入力された、身元を明らかにしない暫定識別
    子と前記投票識別子からなる暫定識別子要求応答をイベ
    ントとして前記意味情報ネットワークに送信し、 前記暫定識別子応答のイベントを受信したすべての投票
    者端末と集計者端末が、すべての投票者端末からの前記
    暫定識別子を調べ、同一の暫定識別子がない場合、すべ
    ての前記暫定識別子を投票情報と暫定識別子の組合せ一
    覧表のために確保した作業領域に蓄積し、かつ前記集計
    者端末のみが前記通信媒体からすべての投票者端末に投
    票要求を発信し、同一の暫定識別子がある場合、前記集
    計者端末のみが前記通信媒体からすべての投票者端末に
    再度暫定識別子要求を発信し、 前記集計者端末から前記投票要求を受信した投票者端末
    がその応答として、投票情報を決定し、該投票情報と自
    ら決定済みの最新の暫定識別子との組合せを、前記投票
    識別子を付して前記意味情報ネットワークに投票要求応
    答として発信し、 すべての投票者端末と前記集計者端末が、前記投票者端
    末からの前記投票要求応答を受信し、受信した暫定識別
    子と同じものが蓄積された前記暫定識別子群の中にあ
    り、かつ、受信した暫定識別子がすべて異なる場合、前
    記組合せ一覧表中の各暫定識別子に対する投票情報を更
    新し、かつ、前記集計者端末のみが前記組合せ一覧表と
    投票結果を求め、前記通信媒体からすべての投票者端末
    に開票として発信し、受信した暫定識別子に同一のもの
    がある場合、前記集計者端末のみが前記通信媒体からす
    べての投票者端末に再度投票要求を発信し、 前記集計者端末から前記開票を受信した前記投票者端末
    は、受信した組合せ一覧表と蓄積した最新の組合せ一覧
    表の比較結果と、前記投票結果の表示を受け、開票の正
    しさを確認し、確認情報と暫定識別子との組合せを、前
    記投票識別子を付して前記意味情報ネットワークに確認
    応答として返信し、 すべての投票者端末と前記集計者端末が、前記投票者端
    末からの前記確認応答を受信し、確認情報を表示する簡
    易型無記名投票方法。
  2. 【請求項2】 無記名、かつ投票結果が投票者の利害に
    絡まない内容の投票を行うに当たって、投票内容が既知
    の特定の投票者と集計者間でネットワークを介して投票
    情報を送受する無記名投票方法であって、 各投票者端末の投票用アプリケーションプログラムを前
    記ネットワークである意味情報ネットワークに接続し、 前記各投票者端末に投票者によって入力された投票者総
    数と投票識別子のうち前者を蓄積し、後者をフィルタと
    して前記意味情報ネットワークに設定し、前記集計者端
    末から、集計者の身元を明らかにする通信媒体を用い
    て、すべての投票者端末に投票手続きの準備として発信
    された暫定識別子要求を受信した投票者端末に投票者に
    よって決定、入力された、身元を明らかにしない暫定識
    別子と前記投票識別子からなる暫定識別子要求応答をイ
    ベントとして前記意味情報ネットワークに送信し、 前記暫定識別子要求応答のイベントを受信したすべての
    投票者端末が、すべての投票者端末からの前記暫定識別
    子を調べ、同一の暫定識別子がない場合、すべての前記
    暫定識別子を投票情報と暫定識別子の組合せ一覧表のた
    めに確保した作業領域に蓄積し、 前記集計者端末から投票要求を受信した投票者端末がそ
    の応答として、投票情報を決定し、該当投票情報と自ら
    決定済みの最新の暫定識別子との組合せを、前記投票識
    別子を付して前記意味情報ネットワークに投票要求応答
    として返信し、 すべての投票者端末が、前記投票者端末からの前記投票
    要求応答を受信し、受信した暫定識別子と同じものが蓄
    積された暫定識別子群の中にあり、かつ、受信した暫定
    識別子がすべて異なる場合、前記組合せ一覧表中の各暫
    定識別子に対する投票情報を更新し、 前記集計者端末から開票を受信した前記投票者端末が、
    受信した組合せ一覧表と蓄積した最新の組合せ一覧表の
    比較結果と、前記投票結果の表示を受け、開票の正しさ
    を確認し、確認情報と暫定識別子との組合せを、前記投
    票識別子を付して前記意味情報ネットワークに確認応答
    として返信し、 すべての投票者端末が、前記投票者端末からの前記確認
    応答を受信し、確認情報を表示する簡易型無記名投票方
    法。
  3. 【請求項3】 無記名、かつ投票結果が投票者の利害に
    絡まない内容の投票を行うに当たって、投票内容が既知
    の特定の投票者と集計者間でネットワークを介して投票
    情報を送受する無記名投票方法であって、 集計者端末上の集計用アプリケーションプログラムを前
    記ネットワークである意味情報ネットワークに接続し、 前記各集計者端末に集計者によって入力された投票者総
    数と投票識別子のうち前者を蓄積し、後者をフィルタと
    して前記意味情報ネットワークに設定し、前記集計者端
    末から、集計者の身元を明らかにする通信媒体を用い
    て、すべての投票者端末に投票手続きの準備として暫定
    識別子要求を発信し、 前記暫定識別子要求を受信した投票者端末に投票者によ
    って決定、入力された、身元を明らかにしない暫定識別
    子と前記投票識別子からなり、前記意味情報ネットワー
    クに送信された暫定識別子要求応答のイベントを受信し
    た集計者端末が、すべての投票者端末からの前記暫定識
    別子を調べ、同一の暫定識別子がない場合、すべての前
    記暫定識別子を投票情報と暫定識別子の組合せ一覧表の
    ために確保した作業領域に蓄積し、かつ集計者端末のみ
    が前記通信媒体からすべての投票者端末に投票要求を発
    信し、同一の暫定識別子がある場合、前記集計者端末の
    みが前記通信媒体からすべての投票者端末に再度暫定識
    別子要求を発信し、 前記集計者端末から前記投票要求を受信した投票者端末
    がその応答として、投票情報を決定し、該投票情報と自
    ら決定済みの最新の暫定識別子との組合せに、前記投票
    識別子を付して前記意味情報ネットワークに返信した投
    票要求応答を受 信し、受信した暫定識別子と同じものが蓄積された暫定
    識別子群の中にあり、かつ、受信した暫定識別子がすべ
    て異なる場合、前記組合せ一覧表中の各暫定識別子に対
    する投票情報を更新し、かつ、前記組合せ一覧表と投票
    結果を求め、前記通信媒体からすべての投票者端末に開
    票として発信し、受信した暫定識別子の中に同一のもの
    がある場合、前記通信媒体からすべての投票者端末に再
    度投票要求を発信し、 前記集計者端末から前記開票を受信した前記投票者端末
    が、受信した組合せ一覧表と蓄積した最新の組合せ一覧
    表の比較結果と、前記投票結果の表示を受け、開票の正
    しさを確認し、確認情報と暫定識別子との組合せを、前
    記投票識別子を付して前記意味情報ネットワークに返信
    した確認応答を前記集計者端末が受信し、確認情報を表
    示する簡易型無記名投票方法。
  4. 【請求項4】 投票用アプリケーションプログラムを含
    む少なくとも1台の投票者端末と、 集計用アプリケーションプログラムを含む集計者端末
    と、 前記投票用アプリケーションプログラムと前記集計用ア
    プリケーションプログラムを接続する意味情報ネットワ
    ークを有し、 前記投票用アプリケーションプログラムは、 前記各投票者端末に投票者によって入力された投票者総
    数と投票識別子のうち前者を蓄積し、後者をフィルタと
    して前記意味情報ネットワークに設定する処理と、 前記集計者端末から、集計者の身元を明らかにする通信
    媒体を用いて、すべての投票者端末に投票手続きの準備
    として発信された暫定識別子要求を受信した投票者端末
    に投票者によって決定、入力された、身元を明らかにし
    ない暫定識別子と前記投票識別子からなる暫定識別子要
    求応答をイベントとして前記意味情報ネットワークに送
    信する処理と、 前記暫定識別子要求応答のイベントを受信すると、すべ
    ての投票者端末からの前記暫定識別子を調べ、同一の暫
    定識別子がない場合、すべての前記暫定識別子を投票情
    報と暫定識別子の組合せ一覧表のために確保した作業領
    域に蓄積する処理と、 前記集計者端末から投票要求を受信すると、その応答と
    して、投票情報を決定し、該投票情報と自ら決定済みの
    最新の暫定識別子との組合せを、前記投票識別子を付し
    て前記意味情報ネットワークに投票要求応答として返信
    する処理と、 前記投票者端末からの前記投票要求応答を受信し、受信
    した暫定識別子と同じものが蓄積された暫定識別子群の
    中にあり、かつ、受信した暫定識別子がすべて異なる場
    合、前記組合せ一覧表中の各暫定識別子に対する投票情
    報を更新する処理と、 前記集計者端末から開票を受信すると、受信した組合せ
    一覧表と蓄積した最新の組合せ一覧表の比較結果と、前
    記投票結果の表示を受け、開票の正しさを確認し、確認
    情報と暫定識別子との組合せを、前記投票識別子を付し
    て前記意味情報 ネットワークに確認応答として返信する処理と、前記投
    票者端末からの前記確認応答を受信し、確認情報を表示
    する処理を含み、 前記集計用アプリケーションプログラムは、 前記集計者端末に集計者によって入力された投票者総数
    と投票識別子のうち前者を蓄積し、後者をフィルタとし
    て前記意味情報ネットワークに設定する処理と、 集計者の身元を明らかにする通信媒体を用いて、すべて
    の投票者端末に投票手続きの準備として暫定識別子要求
    を発信する処理と、 前記暫定識別子要求を受信した投票者端末に投票者によ
    って決定、入力された、身元を明らかにしない暫定識別
    子と前記投票識別子からなり、前記意味情報ネットワー
    クに送信された暫定識別子要求応答のイベントを受信す
    ると、すべての投票者端末からの前記暫定識別子を調
    べ、同一の暫定識別子がない場合、すべての前記暫定識
    別子を投票情報と暫定識別子の組合せ一覧表のために確
    保した作業領域に蓄積し、かつ前記通信媒体からすべて
    の投票者端末に投票要求を発信し、同一の暫定識別子が
    ある場合、前記通信媒体からすべての投票者端末に再
    度、暫定識別子を発信する処理と、 前記集計者端末から前記投票要求を受信した投票者端末
    がその応答として、投票情報を決定し、該投票情報と自
    ら決定済みの最新の暫定識別子との組合せに、前記投票
    識別子を付して前記意味情報ネットワークに返信した投
    票要求応答を受信し、受信した暫定識別子と同じものが
    蓄積された暫定識別子群の中にあり、かつ、受信した暫
    定識別子がすべて異なる場合、前記組合せ一覧表中の各
    暫定識別子に対する投票情報を更新し、かつ、前記組合
    せ一覧表と投票結果を求め、前記通信媒体からすべての
    投票者端末に開票として発信し、受信した識別子の中に
    同一のものがある場合、前記通信媒体からすべての投票
    者端末に再度投票要求を発信する処理と、 前記集計者端末から前記開票を受信した前記投票者端末
    が、受信した組合せ一覧表と蓄積した最新の組合せ一覧
    表の比較結果と、前記投票結果の表示を受け、開票の正
    しさを確認し、確認情報と暫定識別子との組合せを、前
    記投票識別子を付して前記意味情報ネットワークに返信
    した確認応答を受信し、確認情報を表示する処理を含む
    簡易型無記名投票システム。
  5. 【請求項5】 無記名、かつ投票結果が投票者の利害に
    絡まない内容の投票を行うに当たって、集計者端末との
    間でネットワークを介して投票情報を送受する投票者端
    末であって、 前記各投票者端末に投票者によって入力された投票者総
    数と投票識別子のうち前者を蓄積し、後者をフィルタと
    して前記ネットワークである意味情報ネットワークに設
    定する処理と、 前記集計者端末から、集計者の身元を明らかにする通信
    媒体を用いて、すべての投票者端末に投票手続きの準備
    として発信された暫定識別子要求を受信した投票者端末
    に投票者によって決定、入力された、身元を明らかにし
    ない暫定識別子と前記投票識別子からなる暫定識別子要
    求応答をイベントとして前記意味情報ネットワークに送
    信する処理と、 前記暫定識別子要求応答のイベントを受信すると、すべ
    ての投票者端末から前記暫定識別子を調べ、同一の暫定
    識別子がない場合、すべての前記暫定識別子を投票情報
    と暫定識別子の組合せ一覧表のために確保した作業領域
    に蓄積する処理と、 前記集計者端末から投票要求を受信すると、その応答と
    して、投票情報を決定し、該投票情報と自ら決定済みの
    最新の暫定識別子との組合せを、前記投票識別子を付し
    て前記意味情報ネットワークに投票要求応答として返信
    する処理と、 前記投票者端末からの前記投票要求応答を受信し、受信
    した暫定識別子と同じものが蓄積された暫定識別子群の
    中にあり、かつ、受信した暫定識別子がすべて異なる場
    合、前記組合せ一覧表中の各暫定識別子に対する投票情
    報を更新する処理と、 前記集計者端末から開票を受信すると、受信した組合せ
    一覧表と蓄積した最新の組合せ一覧表の比較結果と、前
    記投票結果の表示を受け、開票の正しさを確認し、確認
    情報と暫定識別子との組合せを、前記投票識別子を付し
    て前記意味情報ネットワークに確認応答として返信する
    処理と、 前記投票者端末からの前記確認応答を受信し、確認情報
    を表示する処理を含み、前記意味情報ネットワークに接
    続される投票用アプリケーションプログラムを有する投
    票者端末。
  6. 【請求項6】 無記名、かつ投票結果が投票者の利害に
    絡まない内容の投票を行うに当たって、投票内容が既知
    の特定の投票者端末との間でネットワークを介して投票
    情報を送受する集計者端末であって、 前記集計者端末に集計者によって入力された投票者総数
    と投票識別子のうち前者と蓄積し、後者をフィルタとし
    て前記意味情報ネットワークに設定する処理と、 前記集計者端末から、集計者の身元を明らかにする通信
    媒体を用いて、すべての投票者端末に投票手続きの準備
    として暫定識別子要求を発信する処理と、 前記暫定識別子要求を受信した投票者端末に投票者によ
    って決定、入力された、身元を明らかにしない暫定識別
    子と前記投票識別子からなり、前記意味情報ネットワー
    クに送信された暫定識別子要求応答のイベントを受信す
    ると、すべての投票者端末からの前記暫定識別子を調
    べ、同一の暫定識別子がない場合、すべての前記暫定識
    別子を投票情報と暫定識別子の組合せ一覧表のために確
    保した作業領域に蓄積し、かつ前記通信媒体からすべて
    の投票者端末に投票要求を発信し、同一の暫定識別子が
    ある場合、前記通信媒体からすべての投票者端末に再度
    暫定識別子要求を発信する処理と、 前記集計者端末から前記投票要求を受信した投票者端末
    がその応答として、投票情報を決定し、該投票情報と自
    ら決定済みの最新の暫定識別子との組合せに、前記投票
    識別子を付して前記意味情報ネットワークに返信した投
    票要求応答を受信し、受信した暫定識別子と同じものが
    蓄積された暫定識別子群の中にあり、かつ、受信した暫
    定識別子がすべて異なる場合、前記組合せ一覧表中の各
    暫定識別子に対する投票情報を更新し、かつ、前記組合
    せ一覧表と投票結果を求め、前記通信媒体からすべての
    投票者端末に開票として発信し、受信した暫定識別子の
    中に同一のものがある場合、前記通信媒体からすべての
    投票者端末に再度投票要求を発信する処理と、 前記集計者端末から前記開票を受信した前記投票者端末
    が、受信した組合せ一覧表と蓄積した最新の組合せ一覧
    表の比較結果と、前記投票結果の表示を受け、開票の正
    しさを確認し、確認情報と暫定識別子との組合せを、前
    記投票識別子を付して前記意味情報ネットワークに返信
    した確認応答を受信し、確認情報を表示する処理を含
    み、前記意味情報ネットワークに接続される集計用アプ
    リケーションプログラムを有する集計者端末。
  7. 【請求項7】 各投票者端末に投票者によって入力され
    た投票者総数と投票識別子のうち、前者を蓄積し、後者
    をフィルタとして意味情報ネットワークに設定する処理
    と、 集計者端末から、集計者の身元を明らかにする通信媒体
    を用いて、すべての投票者側端末に投票手続きの準備と
    して発信された暫定識別子要求を受信した投票者端末に
    投票者によって決定、入力された、身元を明らかにしな
    い暫定識別子と前記投票識別子からなる暫定識別子要求
    応答をイベントとして前記意味情報ネットワークに送信
    する処理と、 前記暫定識別子要求応答のイベントを受信すると、すべ
    ての投票者端末から前記暫定識別子を調べ、同一の暫定
    識別子がない場合、すべての前記暫定識別子を投票情報
    と暫定識別子の組合せ一覧表のために確保した作業領域
    に蓄積する処理と、 前記集計者端末から投票要求を受信すると、その応答と
    して、投票情報を決定し、該投票情報と自ら決定済みの
    最新の暫定識別子との組合せを、前記投票識別子を付し
    て前記意味情報ネットワークに投票要求応答として返信
    する処理と、 前記投票者端末からの前記投票要求応答を受信し、受信
    した暫定識別子と同じものが蓄積された暫定識別子群の
    中にあり、かつ、受信した暫定識別子がすべて異なる場
    合、前記組合せ一覧中の各暫定識別子に対する投票情報
    を更新する処理と、 前記集計者端末から開票を受信すると、受信した組合せ
    一覧表と蓄積した最新の組合せ一覧表の比較結果と、前
    記投票結果の表示を受け、開票の正しさを確認し、確認
    情報と暫定識別子との組合せを、前記投票識別子を付し
    て前記意味情報ネットワークに確認応答として返信する
    処理と、 前記投票者端末からの前記確認応答を受信し、確認情報
    を表示する処理をコンピュータに実行させる投票用アプ
    リケーションプログラム。
  8. 【請求項8】 集計者端末に集計者によって入力された
    投票者総数と投票識別子のうち、前者を蓄積し、後者を
    フィルタとして意味情報ネットワークに設定する処理
    と、 前記集計者端末から、集計者の身元を明らかにする通信
    媒体を用いて、すべての投票者端末に投票手続きの準備
    として暫定識別子要求を発信する処理と、 前記暫定識別子要求を受信した投票者端末に投票者によ
    って決定、入力された、身元を明らかにしない暫定識別
    子と前記投票識別子からなり、前記意味情報ネットワー
    クに送信された暫定識別子要求応答のイベントを受信す
    ると、すべての投票者端末からの前記暫定識別子を調
    べ、同一の暫定識別子がない場合、すべての前記暫定識
    別子を投票情報と暫定識別子の組合せ一覧表のために確
    保した作業領域に蓄積し、かつ前記通信媒体からすべて
    の投票者端末に投票要求を発信し、同一の暫定識別子が
    ある場合、前記通信媒体からすべての投票者端末に再度
    暫定識別子要求を発信する処理と、 前記集計者端末から前記投票要求を受信した投票者端末
    がその応答として、投票情報を決定し、該投票情報と自
    ら決定済みの最新の暫定識別子との組合せに、前記投票
    識別子を付して前記意味情報ネットワークに返信した前
    記投票要求応答を受信し、受信した暫定識別子と同じも
    のが蓄積された暫定識別子群の中にあり、かつ、受信し
    た暫定識別子がすべて異なる場合、前記組合せ一覧中の
    各暫定識別子に対する投票情報を更新し、かつ前記組合
    せ一覧表と投票結果を求め、前記通信媒体からすべての
    投票者端末に開票として発信し、受信した暫定識別子の
    中に同一のものがある場合、前記通信媒体からすべての
    投票者端末に再度投票要求を発信する処理と、 前記集計者端末から前記開票を受信した前記投票者端末
    が、受信した組合せ一覧表と蓄積した最新の組合せ一覧
    表の比較結果と、前記投票結果の表示を受け、開票の正
    しさを確認し、確認情報と暫定識別子との組合せを、前
    記投票識別子を付して前記意味情報ネットワークに返信
    した確認応答を受信し、確認情報を表示する処理をコン
    ピュータに実行させる集計用アプリケーションプログラ
    ム。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の投票用アプリケーション
    プログラムを記録した記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の集計用アプリケーショ
    ンプログラムを記録した記録媒体。
JP2001054975A 2001-02-28 2001-02-28 簡易無記名投票方法、システム、投票者および集計者端末、投票および集計用アプリケーションプログラム、同アプリケーションプログラムを記録した記録媒体 Pending JP2002259622A (ja)

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