JP2002259404A - 意味情報ネットワークを用いた匿名相談方法およびシステムと送信端末および受信端末 - Google Patents

意味情報ネットワークを用いた匿名相談方法およびシステムと送信端末および受信端末

Info

Publication number
JP2002259404A
JP2002259404A JP2001054976A JP2001054976A JP2002259404A JP 2002259404 A JP2002259404 A JP 2002259404A JP 2001054976 A JP2001054976 A JP 2001054976A JP 2001054976 A JP2001054976 A JP 2001054976A JP 2002259404 A JP2002259404 A JP 2002259404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
event
terminal
requester
network
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001054976A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shibata
弘 柴田
Takanari Hoshiai
隆成 星合
Takamichi Sakai
隆道 酒井
Keiichi Koyanagi
恵一 小柳
Jun Maeda
潤 前田
Keiji Kanasugi
恵次 金杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2001054976A priority Critical patent/JP2002259404A/ja
Publication of JP2002259404A publication Critical patent/JP2002259404A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 仲介者を必要とせずに、誰がどのような情報
を請求しているかという情報提供者のプライバシを保護
する。 【解決手段】 情報請求者1、2は、乱数等により発生
させた情報請求者宛先名を含んだ情報請求メッセージを
イベントとして意味情報ネットワーク10に送信し、そ
の情報請求者宛先名を条件としたフィルタを設定する。
情報提供者の端末40は、受信した情報請求メッセージ
に応じた提供情報を生成し、情報請求者宛先名を条件と
したイベントを提供情報として意味情報ネットワーク1
0に送信する。情報提供者からの提供情報はイベントに
含まれた情報請求者宛先名をフィルタの条件として設定
した端末31又は32にのみ受信される。情報提供者
は、乱数等により生成された情報請求者宛先名しか知る
ことができないので、情報請求者を特定できない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク上に
分散するコンテンツの中からエンドユーザの興味に合致
するコンテンツを特定する、あるいは、コンテンツプロ
バイダがコンテンツを配布すべき最適なコンシューマを
特定する意味情報ネットワークを用いた匿名相談方法お
よび運営システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図34は、悩み事相談サービスを提供す
るための従来の悩み事相談システムの仕組みを示してい
る。この従来の悩み事相談システムでは、情報提供者の
端末300、情報請求者1、2の端末101、102が
インターネット500等の通信網を介して接続されてい
る。
【0003】この、悩み事相談サービスは、ある悩み事
に関する情報または悩み事に関する質問への回答を得た
い情報請求者(相談者)から情報提供者(悩み事への回
答者)への情報請求に応じて、情報提供者から情報請求
者へ情報配信を行うことにより実現される。
【0004】この従来の悩み事相談方法を図34を参照
して説明する。図34中の括弧内の番号は、情報が伝送
される順番または実行される処理の順番を示すものであ
る。
【0005】(1)先ず、悩み事に関する情報や悩み事
に関する質問への回答を得たい情報請求者1、2は、端
末101、102の情報請求用アプリケーションプログ
ラムを用いて、情報提供者の端末300に対して、配信
を希望する情報の条件を記述した情報請求メッセージを
送信する。図34では、情報請求者1は、情報Aの配信
を希望する情報請求メッセージを情報提供者の端末30
0に送信し、情報請求者2は、情報Bの配信を希望する
情報請求メッセージを情報提供者の端末300に送信し
た場合を示している。
【0006】(2)この情報請求メッセージを受信した
情報提供者は、保有する情報の中から請求された条件に
合致する情報を選択し情報請求者へ返信する。または情
報提供者は、情報請求メッセージに含まれる悩み事相談
に対する回答を作成して情報請求者へ返信する。図34
では、情報提供者は、端末300の情報提供用アプリケ
ーションを用いて、情報Aを情報請求者1の端末101
に送信し、情報Bを情報請求者の端末102に送信した
場合を示している。
【0007】図34に示したような従来の悩み事相談シ
ステムでは、情報A、Bを請求してきた情報提供者1、
2が誰なのかという情報請求者のプライバシが情報提供
者に知られてしまう。特に、情報提供者が個人の場合、
相談内容の秘密保持が徹底されず相談内容が漏れてしま
うこと等が懸念される。そのため、請求する情報の内容
が他人に知られたくないような事項の場合、誰がどのよ
うな情報を請求しているかという情報請求者のプライバ
シを保護することが必要となる。
【0008】このような要求に応えるために、誰がどの
ような内容の情報の請求を行ったかというプライバシを
保護しながら、悩み事相談サービスを実現した従来の悩
み事相談システムを図35に示す。
【0009】この従来の悩み事相談システムでは、図3
5に示すように、情報提供者の端末310、仲介者のサ
ーバ200、情報請求者の端末111、112がインタ
ーネット500等の通信網を介して接続されている。
【0010】この従来の悩み事相談システムにより実行
される悩み事相談方法を図35を参照して説明する。図
35中の括弧内の番号は、情報が伝送される順番または
実行される処理の順番を示すものである。
【0011】(1)情報提供者は、端末310の情報提
供者用アプリケーションを用いて、提供する情報をどの
ような希望条件に合致するかを記した情報とともに情報
仲介者のサーバ200に送信する。情報仲介者のサーバ
200では、情報提供者により提供された情報を、どの
ような希望条件に合致するかを記した情報とともに記憶
しておく。
【0012】(2)次に、情報請求者1、2は、端末1
11、112の情報請求者用アプリケーションを用い
て、情報提供者の端末310に対して、希望する情報の
条件を記述した情報請求メッセージを送信する。
【0013】図35では、情報請求者1は、情報Aの配
信を希望する情報請求メッセージを情報仲介者のサーバ
200に送信し、情報請求者2は、情報Bの配信を希望
する情報請求メッセージを情報仲介者のサーバ200に
送信した場合を示している。
【0014】(3)この請求メッセージを受信した情報
仲介者は、記憶している情報の中から請求された条件に
合致する情報を選択し情報請求者へ返信する。図35で
は、情報仲介者は、サーバ200の情報仲介者用アプリ
ケーションを用いて、情報Aを情報請求者1の端末11
1に送信し、情報Bを情報請求者の端末112に送信し
た場合を示している。
【0015】(4)最後に、情報提供者は、情報仲介者
に対して仲介料を支払う。場合によっては、情報請求者
1、2も情報仲介者に対して仲介料を支払う。
【0016】このような従来の悩み事相談システムによ
れば、誰がどのような情報を請求しているかというプラ
イバシが、情報提供者に知られることはなくなる。しか
し、図35に示したような従来の悩み事相談システムで
あっても、情報仲介者には情報請求者のプライバシを通
知する必要がある。そのため、情報仲介者が通知された
情報提供者のプライバシの保護を徹底しない場合、図3
4に示した従来の悩み事相談システムと同様な問題が発
生してしまう。
【0017】さらに、図35の従来の悩み事相談システ
ムでは、情報仲介者の存在が必要となるため、仲介料が
発生する、または、情報仲介者による広告の付与等が発
生するという問題が発生する。また、情報仲介者が存在
することにより、悩み事相談サービスを利用する情報提
供者、情報請求者の増加に伴い情報仲介者の運営するサ
ーバ200における負荷が集中し、情報請求者への情報
配信のリアルタイム性が低下するとともに高価な大型サ
ーバ機が必要となることにもなる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記で説明したよう
に、従来の悩み事相談システムでは、以下のような問題
点を有している。 (1)誰がどのような情報を請求しているかという情報
請求者のプライバシが情報提供者または情報仲介者に知
られてしまう。 (2)図35に示したシステムでは、情報仲介者の存在
が必要になるため、仲介料が発生する、または、仲介者
による広告の付与等が発生する。また、悩み事相談サー
ビスを利用する情報提供者、情報請求者の増加に伴い情
報仲介者の運営するサーバにおける負荷が集中し、情報
請求者への情報配信のリアルタイム性が低下するととも
に高価な大型サーバ機が必要となることにもなる。
【0019】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものであって、仲介者を必要
とせずに、誰がどのような情報を請求しているかという
情報提供者のプライバシを保護することができる匿名相
談方法およびシステムを実現することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の匿名相談方法は、データをイベントとして
送信する送信端末と、イベントとして送信された前記デ
ータを選択的に受信するために、イベントのタイプと取
得条件とからなるフィルタが設定される受信端末とから
構成される意味情報ネットワークを用いて、ある特定の
事項に関する情報またはある特定の事項に関する質問へ
の回答を得たい匿名の情報請求者から情報提供者への情
報請求に応じて、情報提供者から情報請求者へ情報配信
を行うための、意味情報ネットワークを用いた匿名相談
方法であって、前記情報請求者の端末が、情報を請求し
ている者を特定することができないような情報請求者宛
先名を生成し、該情報請求者宛先名をイベントの取得条
件としたフィルタを前記意味情報ネットワークに設定す
るステップと、前記情報請求者の端末が、入手を希望す
る情報を指定する条件に関する情報と前記情報請求者宛
先名からなる情報請求メッセージをイベントとして前記
意味情報ネットワークに送信するステップと、前記情報
請求メッセージに含まれる条件に合致した条件をフィル
タとして設定している情報提供者の端末が、イベントと
して送信された前記情報請求メッセージを前記意味情報
ネットワークから受信するステップと、前記情報請求メ
ッセージを受信した情報提供者の端末が、受信した該情
報請求メッセージに含まれる請求情報の条件に合致する
情報を生成し、受信した前記情報請求メッセージに含ま
れている情報請求者宛先名を条件としたイベントを生成
して提供情報として前記意味情報ネットワークに送信す
るステップと、前記情報提供者の端末から送信されたイ
ベントに含まれる情報請求者宛先名に合致する情報請求
者宛先名がフィルタとして設定されている情報請求者の
端末が、イベントとして送信された前記提供情報を前記
意味情報ネットワークから受信するステップとを有す
る。
【0021】本発明によれば、情報請求者は、情報請求
メッセージを情報請求者を特定することができないよう
な情報請求者宛先名を使用して、意味情報ネットワーク
を介したイベントとして情報提供者の端末に送信するよ
うにして情報の請求を行い、情報請求者宛先名をイベン
トの取得条件としたフィルタを意味情報ネットワークに
設定することにより、情報提供者に誰がどのような情報
を請求しているかという情報請求者のプライバシを公開
することなく情報の配信を受けることができる。また、
本発明によれば、誰がどのような情報を請求しているか
というプライバシを情報提供者に通知する必要がない匿
名相談サービスの運営を仲介者を必要とせずに可能とす
ることにより、リアルタイムな情報配信が実現するとと
もに仲介者が存在しないことにより負荷が分散され、ま
た仲介料が発生しない。また、情報仲介者にも情報請求
者のプライバシを通知する必要がないため、情報請求者
のプライバシ・機密情報の安全性が向上する。
【0022】また、本発明の他の匿名相談方法によれ
ば、情報請求者からの情報請求メッセージを発信者を特
定することができない通信手段を用いて行うようにして
もよい。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明を説明する前に、本発明の
前提となる、発信する情報のメッセージ性を高めた分散
型ネットワークシステムについて説明する。
【0024】分散型指向のネットワークシステムとして
は、ナップスターを用いるものが知られ、さらに、分散
性を高めたネットワークシステムとしては、Gnute
llaを用いるものが知られている。
【0025】まず、ナップスターを用いるネットワーク
システムについて説明する。ナップスター利用者は、各
ナップスター利用者が公開するファイルの情報を格納し
たナップスター社のサーバに検索要求を送信し、ナップ
スター社のサーバは検索したファイルを所有するナップ
スター利用者に関するIPアドレス等の情報を返信す
る。実際のファイルのやり取りはナップスター社のサー
バを介することなく、IPアドレスを入手した利用者が
直接目的とするファイルを所有するナップスター利用者
にアクセスすることにより行われる。
【0026】Gnutellaを用いるネットワークシ
ステムの場合には、Gnutella利用者の端末は、
接続している相手端末の状態を定期的に確認し、メッセ
ージやファイルの検索要求を中継し合うことが行われ
る。検索結果は検索要求を行った相手に戻され、その後
のファイル転送はナップスターと同様に利用者間で直接
行われる。これにより、サーバを用いることなくネット
ワークが構築されることとなる。
【0027】これらの各ネットワークシステムのうち、
ナップスターを用いるものにおいては、本発明が問題点
とする仲介者に相当するサーバを必要とするため、本発
明の目的を達成するものではない。
【0028】Gnutellaを用いるネットワークシ
ステムにおいては、サーバを用いることなくメッセージ
やファイルの検索要求が行われるものの、発信する情報
が単なるファイルの検索要求であり、この応答を確認し
た利用者によるファイルの転送が利用者間で行われるも
のであるため、オークションや逆オークション等の1対
複数でのやり取りが必要となる形態にはそぐわない。
【0029】発信する情報のメッセージ性を高めた分散
型ネットワークシステムとして以下に説明する意味情報
ネットワークシステムがあり、本発明は、このような意
味情報ネットワークシステムを用いることを前提とす
る。
【0030】まず、意味情報ネットワーク(Semantic I
nformation-Oriented Network、以下、SIONと称す
る)について概要を説明する。SIONは、意味情報に
基づいて、イベントを目的地まで配送することが可能な
ネットワークである。図1に、SIONの概念モデルを
示す。図1において、各端末2は、意味情報(Semantic
Information:SI)をSION1に対して登録する。
一方、イベントを送信する端末2は、図2に示す意味情
報(Semantic information)とデータ(Data)から構成
されるイベントをSION1に送出する。ここでいう、
意味情報とは、イベントに含まれるデータの特性を記述
したものであり、データのメタ情報として位置づけられ
る。例えば、意味情報は、 ・データを“東京在住者”に配送する。 ・データを“クラシックに興味のある人”に配送する。 ・データを“1Mbps以上の通信環境を有する人”に
配送する。 ・データを“目白通りを通行中の人”に配送する。 ・データを“キーワード(例えば旅行)に合致するコン
テンツを有するコンテンツプロバイダ”に配送する。 等の表現が用いられる。
【0031】SIONは、上述したような意味情報に基
づいて、データを配送すべき対象(端末、人、ソフトウ
エアなど)を動的に決定し、特定された対象者に対し
て、データの配送および通知を行うことが可能な自律分
散型のメタネットワークである。このSIONを用いる
ことにより、ブローカを介することなく、情報提供者が
提供するに相応しいユーザに対してのみ、自身の情報を
直接提案することが可能になる。このような、ブローカ
非介在型(非ブローカモデル)でpeer-to-peerの情報提
案が可能なビジネスモデルを、ここでは、御用聞きモデ
ル(または、御用聞き型情報提案モデル、非ブローカモ
デル)と呼ぶ。同様に、検索サービス(ブローカ)を介
することなく、ユーザが希望する情報を直接探索可能
な、リアルタイム情報検索も可能である。なお、御用聞
き型情報提案サービスとして、以下のサービス等に適用
することが可能である。 (1)製造会社:自社製品に興味を持ってくれそうなお
客様を中心に製品案内を送りたい。 (2)広告主:お客様ごとにパーソナライズされた広告
を送りたい。 (3)物々交換:ユーザ間の合意に基づいて、製品を売
買したり、交換したい。
【0032】なお、イベントのデータ部にどのような情
報を設定するかは、サービス依存である。例えば情報の
実体、情報へのリファレンス(URL、分散オブジェク
ト識別子等)、プロキシ(Jiniプロキシ等)、モバ
イルエージェントなど様々な利用形態が可能である。
【0033】次に、SIONの詳細について説明する。
【0034】<SIONアーキテクチャ>まず、SIO
Nのネットワークアーキテクチャについて説明する。図
3にSIONのネットワークモデルを示す。ここで、説
明の便宜上、端末2を、イベント送信者の送信端末21
とイベント受信者の受信端末22とに区別して表記す
る。イベント受信者は、受信端末22を用いて自身が受
信することを希望するイベントの意味情報(受信するイ
ベントのタイプと取得条件)をメタデータとしてSIO
N1に登録する。これをフィルタ(Filter)と呼ぶ。一
方、イベント送信者は、送信端末21を用いてSION
1にイベントを送出することにより、SIONに刺激
(Incentive)を与える。このイベントは、図2に示す
ようにイベントの特性を記述した意味情報とデータから
構成される。意味情報の定義を図4に示す。意味情報
は、イベントのメタデータであり、かつ、意味情報タイ
プ(イベントタイプ)のインスタンスである。
【0035】SION1は、イベント受信者が登録した
フィルタに対して、イベント送信者が送出したイベント
を照合(フィルターリング)させるための自律分散型の
照合ネットワークである。照合の結果、イベントが通過
した(イベントに反応した)フィルタは発火(Ignitio
n)し、対応するイベント受信者の受信端末22が自律
起動する。この仕組みにより、不特定多数の端末2の中
から、対象となる端末2をスケーラブルかつリアルタイ
ムに探索・発見することが可能になる。
【0036】次に、イベントタイプについて説明する。
図5に、イベントのテンプレートであるイベントタイプ
の定義例を示す。図5に示すように、イベントタイプ
は、イベントタイプ名(Event type name)と条件名
(図5においては、”Service”や”CPU power”が相当
する)、およびそれぞれの条件名に対するデータ型(St
ringやLongが相当する)と条件式(==や>=が相当す
る)が定義されたものである。イベントタイプ名は、イ
ベントタイプを一意に識別するための名称である。
【0037】なお、イベントタイプの親タイプを継承可
能である。
【0038】図6に示すように、イベントタイプのデー
タ構造に従って、イベントを作成する。イベントは、イ
ベントタイプ名、条件名と条件値の組み合せ、および、
データ部から構成される。イベントの中で定義された条
件名、条件式、条件値が、イベントタイプと一致しない
場合は、エラーになる。但し、イベントの中で使用され
る条件名は、イベントタイプのサブセットでも良い。
【0039】図7にフィルタの定義例を示す。フィルタ
は、受け付けるイベントタイプ名(Event type nam
e)、属性名(図7においては、”CPU power”や”Ag
e”が相当する)と属性値(図7においては、200や
25が相当する)のペアーから成る。受け付けるイベン
トタイプ名で定義されたイベントタイプに属するイベン
トのみが、フィルタリングの対象となる。ここには、複
数のイベントタイプ名を定義することができ、さらに、
ワイルドカード(*.*)を指定することにより、全て
のイベントを対象とすることも可能である。なお、フィ
ルタで定義された属性名が、受け付けるイベントタイプ
名で定義されたイベントタイプの条件名の中に存在しな
い場合には、エラーとなる。但し、イベントタイプのサ
ブセットでも良い。
【0040】次に、SION1の構成を説明する。図8
は、SION1の構成を示す図である。図8に示すよう
にSION1は、意味情報スイッチ(Semantic Informa
tion-Switch、図面ではSI−SWと図示する)、意味
情報ルータ(Semantic Information -Router、図面では
SI−Rと図示する)、意味情報ゲートウェイ(Semant
ic Information-Gateway、図面ではSI−GWと図示す
る)から構成される。
【0041】意味情報スイッチ(SI−SW)は、フィ
ルタとして登録された意味情報と、イベントに付与され
た意味情報を照合し、その結果、発火したイベント受信
者の端末2を起動するスイッチング機構を提供する。意
味情報スイッチ(SI−SW)と各端末2はスター型で
結合される。
【0042】意味情報ルータ(SI−R)は、意味情報
スイッチ間のイベント経路選択を行うとともに、端末2
から意味情報スイッチに対して送出されたイベントを他
の意味情報スイッチに転送する役割を担う。これは、意
味情報に基づく動的なイべントルーティングにより達成
される。
【0043】意味情報ゲートウェイ(SI−GW)は、
イベントプレース(Event place)間でのイベントの転
送を行う。ここで、イベントプレースは、共通の意味情
報空間を保証する最小単位(オントロジードメイン)で
ある。イベントプレース内では、イベントタイプの名
称、概念、語彙、意味、関連などのオントロジー体系の
一意性が保証され、共通のオントロジーに基づいて意味
情報が記述されることになる。基本的には、イベント送
信者の端末2から送出したイベントは、イベントプレー
ス内のみで流通するが、意味情報ゲートウェイ(SI−
GW)を介することにより、異なるオントロジー体系を
有するイベントプレース間でのイベントの相互流通が可
能になる。このとき、意味情報ゲートウェイ(SI−G
W)はイベントのオントロジー変換を行った後、異なる
イベントプレースヘイベントを転送する。
【0044】<動作メカニズムとインタフェース仕様>
SION1の実現方法の一例として、分散オブジェクト
技術を用いた実装方法を示す。ここで、SI−SWsS
I−R,SI−GWは、それぞれ、イベントプレースオ
ブジェクト(EPO)、シェアードリンクオブジェクト
(SLO)、フェデレーションエージェント(FA)と
呼ばれる分散オブジェクトとして実装される。図9を用
いて、SION1の動作メカニズムと制御インタフェー
スを詳述する。また、SION−MT(Managem
ent Tool)やSIONインタフェーサを用いる
ことにより、SION1のネットワークインタフェース
を使用することができる。また、MTを用いて、EPO
の撤収・増減設、物理リンク情報の動的変更、POマイ
グレーション(POのバインド先EPOの動的変更)、
発火率の収集、人気の高い惰報や流行している情報の統
計情報収集などを簡単に行うことができる。
【0045】・イべントプレースファクトリの起動&初
期化(図9(1)) まず、SION運営者は、任意のホスト上にイベントプ
レースファクトリ(EPF)を起動し、続いて、EPF
の初期化を行う。この時、EPFに対して、イべントプ
レース(EP)を生成可能なホスト名、およびEPの実
行ファイルの格納先を与える。これらを、EP生成情報
と呼ぶ。
【0046】・イべントプレースの生成要求(図9
(2)) 次に、EP運営者は、EPFに対して、EPの生成を要
求する。このとき、EP名、およびEP属性を与える。
ここで、EP属性とは、生成されたEPが、御用聞きモ
デルもしくは問い合せモデルのどちらの目的で使用され
るかを表したものであり、イべントの流れの方向性を表
すものである。
【0047】・イべントプレースの生成(図9(3)) 次に、EP生成要求を受け取ったEPFは、EPを生成
する。具体的には、このとき、EPの管理を司るイべン
トプレースマネージメントオブジェクト(EPMO)が
生成される。すなわち、EPへの処理要求は、EPMO
への処理要求と同義である。EPFは、生成要求元に生
成したEP(すなわち、EPMO)の識別子を返却す
る。なお、EPMOは、図9の(1)において指定され
た、EPを生成可能なホストの中から、動的に決定され
たホストに対して生成される。EPMOの起動先ホスト
の決定方法として、サイクリックに起動先を決定する、
トラヒックに応じて決定する、起動先ホストを明示的に
指定する、等の方法を選択できる。
【0048】・イべントプレースの初期化要求(図9
(4)) 次に、EP運営者は、EPの初期化をEPMOに依頼す
る。このとき、シングルイべントプレースオブジェクト
もしくは、マルチプルイべントプレースオブジェクトの
指定を行う。マルチプルイべントプレースオブジェクト
を指定した場合には、イべントプレースオブジェクト
(EPO)の物理リンク情報(トポロジ)も併せて与え
る必要がある。ここで、EPOの物理リンク情報は、任
意のEPOが他のどのEPOの存在を知っているかを表
現したものである。
【0049】例えば、図10に示すように、EPO2・
32は、EPO1・31、EPO3・33、EPO4・
34の存在を知っているが、EPO3・33はEPO2
・32の存在しか知らないことを表現している。このよ
うに、マルチプルEPOは、EP内でのイべント照合処
理の負荷分散によるスケラビリティ向上を目的としたも
のである。
【0050】EPMOは、図9の(1)において指定さ
れた、EPを生成可能なホストリストの中から、EPO
を生成するホストを動的に決定し、そこにEPOを生成
する。このとき、各EPOには、それぞれ一つのフィル
タファクトリ(FF)と統計情報収集オブジェクト(S
O)が常に付随して生成され、これらが、SI−SWに
相当する。さらに、物理リンク数に応じて、シェアード
リンクオブジェクト(SLO)が各EPOに付随して生
成される。例えば、EPO2・32に対しては3個のS
LOが生成され(図中のSLO2,1、SLO2,3、SLO
2,4に対応する)、これらが、SI−Rに相当する。E
POの起動先の決定方法は、EPMOのそれと同様であ
るが、イべントタイプ毎に使用するEPOを固定化する
ことも可能である。なお、EPMOは、EP内にイべン
トタイプファクトリ(ETF)を生成する。EP内では
一元的なイベントタイプの名前空間がETFにより保証
される。
【0051】・イべントプレースに対するイべント送信
のためのセッション確立要求(図9(5)) 次に、EPにセッションの確立を要求する。EPMO
は、セッション要求毎にプロキシオブジェクト(PO)
を生成する。要求元へは、POの識別子であるセッショ
ン識別子を返却する。
【0052】なお、EPMOは、POの生成時に、PO
に対して、どのEPOを使用する(どのEPOとバイン
ドする)かを指示する。この指示は、マルチプルEPO
において必要となるが、バインドするEPOの決定方法
は、EPMOのそれと同様である。EPへのセッション
確立要求時に、イべント送信のためのセッションである
か、イべント受信のためのセッションであるかを指定す
る必要がある。本例においては、イべント送信のための
セッションを指定する。
【0053】・イべントタイプの登録(図9(6)) 次に、POに対して、イべントタイプの登録を要求す
る。このとき、POは、ETFにイべントタイプオブジ
ェクト(ETO)の生成を要求する。さらに生成された
ETOにイべントタイプを格納する。一方、EPに、イ
べントタイプ登録を要求することができる。このとき、
EPMOは、ETFにETOの生成を要求し、生成され
たETOにイべントタイプを格納する。一般的に、イべ
ント送信者がイべントタイプを登録する場合は、PO経
由で行う。一方、EP運営者は、EPに、イべントタイ
プ登録を行う。なお、同じ名前のイベントタイプを登録
するとエラーになる。
【0054】・イべントプレースに対するイべント受信
のためのセッション確立要求(図9(7)) 次に、EPに対してイベント受信のためのセッションの
確立を要求する。このとき、セッション確立の要求者
(イべント受信オブジェクト)は、イべントの通知先で
あるイべント受信オブジェクトの識別子、および、イべ
ントの通知方法(発火型、ルックイン型)をパラメータ
として与える。
【0055】続いて、EPMOは、セッション要求毎に
POを生成する。要求元へは、セッション識別子を返却
する。なお、EPMOは、POの生成時に、POに対し
て、使用するEPOを指示する。この指示は、マルチプ
ルEPOにおいて必要となるが、バインドするEPOの
決定方法は、EPMOのそれと同様である。
【0056】・フィルタオブジェクトの生成要求(図9
(8))次に、POに対して、フィルタオブジェクト
(FO)の生成を依頼する。このとき、POは、FFに
FOの生成を要求する。このとき、POとバインドされ
たEPOに付随したFFが使用される。なお、FOの生
成要求元には、生成されたFOの識別子がPO経由で返
却される。
【0057】・フィルタ値の設定(図9(9)) 次に、FO識別子をパラメータとして、FOへのフィル
タ値の設定を、POへ依頼する。なお、フィルタオブジ
ェクトの中に格納されているイべントタイプ名(すなわ
ち、フィルターリングの対象とするイべントタイプ名)
をキーに、FOのデータ構造(フィルタ値)が正しいか
どうかのチェックをETOに依頼することが選択的に可
能である。正しくない場合は、エラーとなる。但し、ワ
イルドカードが指定された場合には、このチェック処理
を一切行わない。
【0058】・フィルタ登録(図9(10)) 次に、FOにフィルタ値を設定した後、Fのフィルタ識
別子をパラメータとして、POに対しフィルタの登録を
依頼する。このとき、登録要求元にフィルタ識別子が返
却される。これを契機に、イべントの受信が可能にな
る。なお、一つのPOを介して、複数のフィルタ登録が
可能であるが(これには、一つのPOを介して異なる複
数のFOをフィルタとして登録する、もしくは、同一の
FOを複数回、フィルタとして登録する場合が考えられ
るが)、一つのPOに対して登録されたすべてのフィル
タは、“ORの関係”を持つ。
【0059】・イべント送信(図9(A)) 次に、イベント送信者は、POに対して、イべントを送
信する。このとき、POは、イべントの中に格納されて
いるイべントタイプ名をキーに、イべントのデータ構造
が正しいかどうかのチェックをETOに依頼することが
選択的に可能である。このチェック処理を選択したと
き、正しい場合は、次の処理(図9(B))へ、正しく
ない場合は、エラーとなる。
【0060】・イベントの照合依頼(図9(B)) 次に、POはイベントをEPOに転送する。このとき、
EPOがスレッドを生成する。なお、スレッドはイベン
ト毎に生成され、各スレッドはイベントの多重処理を行
う。
【0061】・フィルタとの照合(図9(C)) 次に、スレッド(EPO)は、イベントとフィルタを照
合することにより、フィルターリング処理を行う。これ
には、完全一致、部分一致、重みづけ一致などがあり、
フィルタ値の設定時に指定することができる。
【0062】・プロキシオブジェクトの起動(図9
(D)) 次に、フィルタとの照合の結果、イベントがフィルタを
通過すると、対応するPOが起動されこのイベントを受
け取る。このとき、POは、受信したイベントのタイ
プ、値、イベントID等をSOに登録することが選択的
に可能である。これらの情報から、SOはイベントの発
火率(イベントタイプ毎、イベント毎)や、EP内で流
行している評判の高いイベントを測定することが可能に
なる。
【0063】・イベント受信オブジェクトの起動(図9
(E)) 次に、POは、イベント受信オブジェクトを起動すると
ともに、イベント受信オブジェクトに対してこのイベン
トを渡す。これが、発火型(割り込み型)のイベント通
知に対応する。
【0064】・ルックイン型のイベント通知(図9
(F)) 一方、POがイベント受信オブジェクトを起動するので
はなく、イベント受信オブジェクト自身が、イベント受
信オブジェクトに対応するPOにスプールされているイ
ベントを、取り出すことも可能である。これがルックイ
ン型のイベント通知に対応する。イベント受信オブジェ
クトの起動契機は、サービス形態に依存して種々存在す
るが、典型的な例として、エンドユーザがイベント受信
オブジェクトにコンテンツの提案要求を行った場合が考
えられる。
【0065】<フィルタの管理方法>次に、各EPOに
おけるフィルタの管理方法を説明する。
【0066】まず、イベント受信のためのセッションを
確立する。このとき、セッション要求毎に一つのPOが
生成され、このPOは任意の一つのEPOにバインドさ
れる。このEPOには、それぞれ、一つのFFが付随し
ている。これにより、POが使用するEPOが一意に決
定され、以降の処理はすべて、PO(イベント受信用セ
ッション)を介して行われる。
【0067】次に、FOを生成し、FOに対してフィル
タ値(受信するイベントのタイプとその取得条件)を設
定する。続いて、FO識別子をパラメータとして、フィ
ルタの登録を行う。このとき、各フィルタには、FO識
別子が格納される。各EPOは、POを介して登録され
たフィルタを以下に示す規則に基づいて管理する。
【0068】まず、フィルタに格納されているFO識別
子を用いて、FOに設定されている“受信するイベント
のタイプ”を参照する。続いて、受信するイベントのタ
イプ毎にフィルタを分類し、イベントタイプ毎に分類さ
れたフィルタを、さらにPO毎に細分類し、管理する。
【0069】この管理規則について図11を参照して、
PO1を介して、フィルタを登録する場合について説明
する。ここでは、フィルタ登録時に指定するFOの中
に、受信するイベントのタイプとして、“イベントタイ
プX”が設定されているものとする。このとき、EPO
に登録されるフィルタは、図11のフィルタ1が相当
し、同様に、PO2を介して登録されたフィルタにはフ
ィルタ2が相当する。また、各POにおいて、複数のフ
ィルタを登録することが可能であるが、登録されたフィ
ルタは“OR関係”を有するものとする。
【0070】まず、イベントタイプXのイベントがEP
Oに到着したとき、フィルタ1との照合が行われる。そ
の結果、フィルタ1が発火するとPO1が起動される。
次に、フィルタ2との照合が行われ、その結果、フィル
タ2が発火するとPO2が起動される。このとき、フィ
ルタ2とフィルタ3は“OR関係”を有するため、フィ
ルタ3との照合は行われない。このようなフィルタ管理
方法を用いることにより、一つのイベントに対する各E
POでの照合処理回数を、基本的にPO数(受信用セッ
ション数)以下にすることができる。
【0071】<イベントルーティング方法>次に、イベ
ントルーティング方法について説明する。
【0072】EPO(SI−SW)は、イベントの送受
信者(端末などのエンティティ)をセッションを介して
スター型で収容する。さらに、EPO(SI−SW)
は、イベント受信者(イベント受信オブジェクト)が登
録したフィルタと、イベント送信者が送出したイベント
を照合し、その結果、発火したフィルタに対応するイベ
ント受信者のみにイベントを通知する(合致するイベン
ト受信者にのみイベントを配送する)照合スイッチであ
る。
【0073】そのため、イベントの送信者数(イベント
数)やイベントの受信者数(フィルタ数)が増加する
と、それに比例してEPOの処理能力が飽和する。そこ
で、SIONアーキテクチャでは、スケラビリティの高
いEPを実現する手段として、マルチプルEPOを提供
する。マルチプルEPOとは、EPO数に比して、EP
のトータル処理能力をスケーラブルに向上させることを
目的とし、具体的には、以下の2つの観点からEPの高
いスケラビリティを達成する。
【0074】第一点は、負荷分散と自律分散である。こ
れは、複数のEPOに、イベントの送受信者を分散させ
ることにより、イベントのフィルターリング処理の負荷
分散を行い、処理の集中に伴うボトルネック要因を作ら
ないようにするものである。。さらに、各EPOが他の
EPOの影響を受けることなく、自律的に動作可能な機
構による分散協調を達成する。
【0075】第二点は、ネットワークトラヒックの削減
とフィルターリング処理の最適化である。これは、EP
O間で不要なイベントを転送しないことによる通信量の
最小化と、それに伴う無駄なフィルタリング処理の削減
を行うものである。
【0076】図10において、EPO3・33に対し、
受信するイベントのタイプとして、イベントタイプXの
フィルタが登録される場合を考える。ここで、イベント
タイプXのイベントがEPO4に対して送出されたと
き、EPO2経由でこのイベントをEPO3に転送する
必要がある。このとき、イベントタイプXのフィルタが
登録されていないEPO1に対して、当該イベントが転
送されてはならない。このようなEPO間のイベントの
ルーティング制御を行うものが、シェアードリンクオブ
ジェクト(SLO)であり、前述したSI−Rに相当す
る。
【0077】以下にSI−Rについて詳細を説明する。
【0078】まず、EPの初期化時に、物理リンク情報
(EPOのトポロジ)に基づいて、SLOが各EPOに
付随して生成される。例えば、図9において、EPO2
に対して3個のSLOが生成される。これらは、図中の
SLO2,1、SLO2,3、SLO2,4に対応する。このS
LOi,jは、EPOjからEPOjへのイベント転送を行
うシェアードリンク(SLi,j)を確立する。すなわ
ち、図9および図12に示すように、SLOi,jは、E
POjに対してイベント受信のセッションを確立し、一
方、EPOiに対してイベント送信のセッションを確立
することにより、イベント転送のための論理リンクであ
るシェアードリンクSLi,jを確立する(シェアードリ
ンクとは、EPの初期化時における、SLOによるセッ
ションの確立を意味し、フィルタ登録処理を含まな
い)。
【0079】EPの初期化後に、イベント受信者は、E
Pへのセッションを確立し、セッションを介してフィル
タを登録することが可能になる。このとき、確立済みの
シェアードリンクに従って、イベントパスが設定され
る。例えば、図12において、イベント受信者(Event
Receiver)3がPO3を介して、“イベントタイプXの
イベント受信を行うフィルタを、EPO3へ登録した場
合において、PO3は、EPO3ヘイベントタイプXの
フィルタを登録するとともに、その旨をSLO3,j(こ
こでは、SLO3,2)に通知する。SLO3,2はSL3,2
を用いて、EPO2に対してイベントタイプXのフィル
タを登録する。これは、前述したように、SLO3,2に
対して割り当てられた受信用セッションのPOを介して
行われる。同様に、このPOは、その旨を、SLO2,3
を除くその他のSLO2,jに対して通知する。SLO2,j
(j≠3)は、SL2,jを用いて、EPOヘフィルタを
登録する。順次同様に、すべてのEPOにイベントXに
対するパスが設定されるまで、繰り返される。
【0080】このように、イベントタイプXに対して確
立された一連のパスを、イベントパスと呼ぶ。これは、
PO3を介したフィルタ登録がトリガとなって、すべて
のEPOへ、イベントタイプ毎のイベントパス設定要求
が順次、自律的に波及していくものである。すなわち、
個々のEPOは隣接するEPOのみを認識すれば良い。
そのため、イベントパスの集中管理やブロードキャスト
によるイベントパスの設定・管理方法に比べて、簡単か
つ一元的な自律ロジックでイベントパスを確立すること
が可能になる。
【0081】この時点でのEPO1におけるフィルタの
登録状況を図13に示す。イベント受信者3がPO3を
介してフィルタを登録した結果、フィルタ1がEPO1
に登録されることになる。イベントパスの設定とは、シ
ェアードリンク情報に基づいて、一連のEPOにイベン
ト転送のためのフィルタを登録することを指す。また、
SLOが登録するフィルタには、受信するイベントタイ
プ名が設定されるのみであり、取得条件は設定されず、
イベントタイプ名のみのフィルターリングを行う。
【0082】この状況において、イベント受信者2がP
O2を介して、イベントタイプXのフィルタを、EPO
2へ登録したとき、前述と同様に新たなイベントパスの
設定がすべてのEPOへ波及し、その結果として、フィ
ルタ2がEPO1へ登録されることになり、イベントパ
ス設定の要求毎にフィルタが登録されることになる。
【0083】このとき、EPO1にイベントタイプXの
イベントが送出されると、フィルタ1が発火し、SLO
2,1が起動される。SLO2,1が、このイベントをEPO
2へ送出することにより、SLO3,2が起動される。さ
らに、SLO3,2を介して、当該イベントがEPO3へ
も転送されることになる。また、SL2,3とSL3,2間で
のイベントの無限転送を防止するために、イベントは、
制御情報の一つとして、通過したEPOの識別子を、最
新順に最大2つ保持する。
【0084】なお、前述したように、フィルタ1とフィ
ルタ2は、OR関係を有するため、フィルタ1が発火し
た場合にはフィルタ2との照合は行われない。そのた
め、フィルタ1が存在するにも関わらず、新たにフィル
タ2を登録したことに伴う、フィルターリング処理の冗
長オーバヘッドを全く生じないようにすることができ
る。これは、イベントパスを設定したときに、既設のイ
ベントパスを含めた全イベントパスの再構築を全く必要
としないことを意味し、簡単かつ一元的なイベントパス
の自律的な設定が可能になる。
【0085】また、EPO1内に、イベント受信者が確
立したセッションおよびそれを介したフィルタ登録があ
る場合には(POnのフィルタ3に対応)、SLO対応
のフィルタリング処理がすべて完了した後に、POn対
応のフィルターリング処理が行われる。すなわち、他の
EPOへのイベント転送処理を優先して行い、その後、
自EPOでの照合処理が開始される。
【0086】以上説明した、イベントルーチング方法の
更なる効果として、フィルタ登録解除時に、イベントパ
スの再構築が必要ない点が挙げられる。例えば、イベン
ト受信者3がPO3を介して、登録したフィルタの登録
解除を行った場合、登録の場合と同様に、解除要求が順
次、自律的に波及する。その結果、EPO1において、
フィルタ1の登録のみが解除されることになるが、フィ
ルタ2は存命する(これ以降は、フィルタ2がフィルタ
1の代わりにイベントを転送する)ため、イベントパス
の再構築なしに、すべての既設イベントパスの一貫性が
保証される。
【0087】このような自律分散型のルーティング制御
方法を用いることによって、EPOの相互接続と分散協
調を容易に実現することが可能になる。これに伴い、小
規模なネットワークから大規模なネットワークヘの移
行、ローカルなネットワークからグローバルなネットワ
ークヘの移行等をスムーズに行うことができる。また、
ボトムアップアプローチによるグローバルネットワーク
化を、共通のロジックで容易に達成することができる。
【0088】図14ないし図17はリング型結合を持つ
物理リンクにおけるSI−Rについて説明するために図
である。
【0089】例えば、図15に示すように、リング型結
合を持つ物理リンクにおいて、EPO2は、EPO1、
EPO3の存在を知っていることを表現している。この
ように、マルチプルEPOは、EP内でのイべント照合
処理の負荷分散によるスケラビリティ向上を目的とした
ものである。
【0090】EPMOは、図14の(1)において指定
された、EPを生成可能なホストリストの中から、EP
Oを生成するホストを動的に決定し、そこにEPOを生
成する。このとき、各EPOには、それぞれ一つのフィ
ルタファクトリ(FF)と統計情報収集オブジェクト
(SO)が常に付随して生成され、これらが、SI−S
Wに相当する。さらに、物理リンクに応じて、シェアー
ドリンクオブジェクト(SLO)が各EPOに付随して
一つ生成される。たとえば、EPO2に対しては、図中
のSLO2,3が生成される。これが、SI−Rに相当
する。EPOの起動先の決定方法は、EPMOのそれと
同様であるが、イベントタイプ毎に使用するEPOを固
定化することも可能である。なお、EPMOは、EP内
にイベントタイプファクトリ(ETF)を生成する。E
P内では一元的なイベントタイプの名前空間がETFに
より保証される。
【0091】以下にSI−Rについて詳細を説明する。
【0092】まず、EPの初期化時に、物理リンク情報
(EPOのトポロジ)に基づいて、SLOが各EPOに
付随して生成される。たとえば、図14において、EP
O2に対してSLO2,3が生成される。このSLOi,j
は、EPOjからEPOiへのイベント転送を行うシェア
ードリンク(SLi,j)を確立する。すなわち、図14
および図16に示すように、SLOi,jは、EPOjに対
してイベント受信のセッションを確立し、一方、EPO
iに対してイベント送信のセッションを確立することに
より、イベント転送のための論理リンクであるシェアー
ドリンクSLi,jを確立する(シェアードリンクとは、
EPの初期化時における、SLOによるセッションの確
立を意味し、フィルタ登録処理を含まない)。これによ
って、片方向のリング状のシェアードリンクSLi,jが
確立される。
【0093】EPの初期化後に、イベント受信者は、E
Pへのセッションを確立し、セッションを介してフィル
タを登録することが可能になる。このとき、確立済みの
シェアードリンクに従って、イベントパスが設定され
る。例えば、図16において、イベント受信者(Event
Receiver)3がPO3を介して、イベントタイプXのイ
ベント受信を行うフィルタを、EPO3へ登録した場合
を考える。このとき、PO3は、EPO3ヘイベントタ
イプXのフィルタを登録するとともに、その旨をSLO
3,1に通知する。このとき、SLO3,1には、フィルタ登
録の要求発生元がEPO3である旨がパラメータとして
与えられる。SLO3,1はSL3,1を用いて、EPO1に
対してイベントタイプXのフィルタを登録する。これ
は、前述したように、SLO3,1に対して割り当てられ
た受信用セッションのPOを介して行われる。同様に、
このPOは、その旨を、SLO1,2に対して通知する。
SLO1,2は、SL1,2を用いて、EPO2ヘフィルタを
登録する。順次同様に、すべてのEPOにイベントXに
対するパスが設定されるまで、繰り返される。なお、こ
の処理は、フィルタ登録の要求発生元(ここでは、EP
O3)の直前まで繰り返される。すなわち、SLO2,3
は、EPO3にフィルタを登録しない。
【0094】この時点でのEPO1におけるフィルタの
登録状況を図17に示す。イベント受信者3がPO3を
介してフィルタを登録した結果、フィルタ1がEPO1
に登録されることになる。イベントパスの設定とは、シ
ェアードリンク情報に基づいて、一連のEPOにイベン
ト転送のためのフィルタを登録することを指す。なお、
SLOが登録するフィルタには、受信するイベントタイ
プ名が設定されるのみであり、取得条件は設定されず、
イベントタイプ名のみのフィルターリングを行う。
【0095】この状況において、イベント受信者2がP
O2を介して、イベントタイプXのフィルタを、EPO
2へ登録したとき、前述と同様に新たなイベントパスの
設定がすべてのEPOへ波及し、その結果として、フィ
ルタ2がEPO1へ登録されることになり、イベントパ
ス設定の要求毎にフィルタが登録されることになる。
【0096】このとき、EPO1にイベントタイプXの
イベントが送出されると、フィルタ1が発火し、SLO
3,1が起動される。SLO3,1が、当該イベントをEPO
3へ送出することにより、SLO2,3が起動される。さ
らに、SLO2,3を介して、当該イベントがEPO2へ
も転送されることになる。なお、イベントの無限巡回を
防止するために、イベントは、制御情報の一つとして、
イベントが生起したEPOの識別子を保持し、イベント
の生起元EPO(SLO)に当該イベントが巡回して戻
って来たときに、当該イベントを破棄する。
【0097】次に、前述したイベントルーティング方法
とは異なるイベントルーティング方法を説明する。この
ルーティング方法は、シェアードリンク(論理リンク)
を確立するまでの手順は、前述した方法と同様である。
このイベントルーティング方法が前述した方法と異なる
のは、イベントパスを確立しない点であり、SLOi,j
がシェアードリンクSLi,jを確立する時に同時に、唯
一のフィルタを登録するようにするものである。このと
き、登録されるフィルタには、受信するイベントのタイ
プとしてワイルドカードを指定する。これによって、す
べてのイベントを転送の対象とし、イベントタイプ毎の
イベントパスを確立しないようにする。
【0098】このように意味情報にワイルドカードを指
定することによって、リング状のシェアードリンクSL
i,j内をイベントが巡回するため、全てのEPOに対し
てイベントを配送することが可能となる。
【0099】<フェデレーション方法>次に、図18を
参照してフェデレーション方法について説明する。フェ
デレーションエージェント(FA)とは、イベントプレ
ース間のフェデレーションを確立するエージェントであ
り、前述したSI−GWに相当する。例えば、イベント
プレース(Event Place)Aがイベントプレース(Event
Place)Bに対してフェデレーションを確立する場合を
考える。まず、イベントプレースAに属するFAが、イ
ベントプレースBに対して、フィルタを登録する。この
とき、イベントプレースBに属するイベント送信者がイ
ベントを送出し、その結果、このフィルタが発火する
と、FAが自律起動する。これは、FAをイベントプレ
ースBに属する一つのイベント受信者として見なすこと
ができる。次に、FAは取得したイベントを、自身が属
するイベントプレースAに対して再送出する。これは、
FAを、イベントプレースAに属する一つのイベント送
信者として見なすことができる。
【0100】このように両者の役割を併せ持つFAを用
いて、イベントプレース間のフェデレーションを容易に
実現できる。すなわち、単一イべントプレースと同じ制
御論理で、イベントプレース間のフェデレーションを実
現することが可能である。この機構を用いて、SION
1の基本構成単位であるイベントプレースを相互接続す
ることにより、グローバルな照合ネットワークをボトム
アップアプローチで構築することが可能となり、イベン
トプレース間に跨るイベントの共有を実現することがで
きる。なお、イベントプレースAとイベントプレースB
がそれぞれ異なるオントロジーを持つ場合、イベントプ
レースAに属するFAは、イベントプレースBから取得
したイベントを、イベントプレースAのオントロジーに
変換した後、イベントプレースAに送出する。
【0101】異なるオントロジー体系に跨ってイベント
転送を行う場合には、オントロジー変換が必要になる。
この変換を行う従来技術として、標準オントロジーを規
定し、他のイベントプレースにイベントを転送する場合
には、一旦、標準オントロジーに準拠した形式に変換し
た後に、イベントの転送を行う方法や、イベントプレー
スの組み合わせの数だけオントロジー変換テーブルを事
前に用意しておくなどの方法がある。
【0102】しかしながら、イベントプレースの動的な
フェデレーション(フェデレーションの動的な開始、開
始解除)に対応するためには、従来の方法は柔軟性に欠
ける。そこで、本発明では、図18に示すように、FA
が隣接するイベントプレースのオントロジー情報との差
分(変換情報)のみを、オントロジー変換テーブルに保
持するようにしている。すなわち、これは、各FAが変
換情報をそれぞれ分散して保有し、全体でオントロジー
体系の一貫性を保証する方法である。これは、イベント
プレース間の動的なフェデレーションに容易に対応する
ことが可能になるが、その反面、イベントがイベントプ
レースを跨る毎に、オントロジー変換処理が発生するた
め、従来方法に比べて、変換処理オーバヘッドが増大す
るという特徴を有している。
【0103】<コミュニティと進化型ネットワーク>次
に、SION1のキラーサービスの一つであるコミュニ
ティサービスについて説明する。コミュニティサービス
におけるエンティティは、自身のポリシに基づいて、学
習・進化・退化・消滅等を繰り返すことにより、その活
動様式を動的に決定することが可能な自律分散型の動作
主体である。コミュニティは、このようなエンティティ
に対して効率的なコミュニケーションの場を提供するも
のである。すなわち、コミュニティ内のエンティティ
は、自身とコミュニケートすべきエンティティや、自身
の振る舞いに影響を与えるエンティティを動的に探索・
発見・特定し、特定されたエンティティとインタラクシ
ョンを行うことが可能である。
【0104】このコミュニティは、特に以下の特徴を持
つエンティティを取り扱うことができる。
【0105】(1)極小粒度で、膨大な数のエンティテ
ィがコミュニティに存在する(不特定多数のエンティテ
ィ)。
【0106】(2)エンティティの属性がリアルタイム
に変化する。典型的なエンティティの属性として、位置
情報、時刻等がある。
【0107】(3)コミュニティ内のエンティティの振
る舞いに規則性がなく、行動予測が困難である。
【0108】(4)コミュニティヘの参加、コミュニテ
ィからの退去、消滅、複製等が頻繁かつ不規則に発生す
る。
【0109】(5)コミュニティ内のエンティティは、
ポリシ、属性、シナリオ等に基づいて相互にリアルタイ
ムに出会う必要がある。
【0110】このような特性を持つエンティティをサー
バやメディエータ(ブローカ)で管理し、相互にリアル
タイムに探索・発見することは性能上、容易でない。S
ION1のEPは、このような特徴を持つコミュニティ
の実行環境として位置づけられる。すなわち、コミュニ
ティはEPのメタ実行環境であり、EPを直接用いるこ
とに比して、抽象度の高いコミュニケーションの場を提
供するものである。コミュニティの実行環境にEPを用
いることにより、コミュニティ内のすべてのエンティテ
ィは、ブローカを介することなく、コミュニケーション
すべきエンティティを直接発見することができる。これ
は、コミュニティ内のエンティティのコミュニケーショ
ンは、EP内のイベントの送受信として実装されるため
である。
【0111】図19にコミュニティの概念モデルを示
す。ユーザエージェント(UA)、情報・サービス提供
エージェント(ISA)がコミュニティ内のエンティテ
ィに相当する。UAはユーザの代理人として自律的に振
る舞うエージェントであり、ユーザの嗜好、動作環境、
位置情報、状況、傾向などに応じて、自身の振る舞いを
動的に決定し、インタラクションすべきISAや他のU
Aを探索し、それらとインタラクションする。ISAは
情報提供者やサービス提供者の代理人として自律的に振
る舞うエージェントであり、提供者の意図に基づいて、
インタラクションすべきUAや他のISAを探索する。
すなわち、自身の情報を提供するのに相応しいユーザを
探索して特定する。
【0112】一方、コミュニティエージェント(Com
A)は、コミュニティの運営を司るエージェントであ
る。EP運営者は、運営ポリシに基づいて、SION−
MTを介したSIONの制御・運営を行う。従って、C
omAは、EP運営者をエージェント化したものと見な
すことができる。基本的に、コミュニティの運営ポリシ
はComAによって規定される。例えば、UA、ISA
などのエンティティに対するコミュニティヘの参加、退
去、消滅、複製などの認可、コミュニティ内に流通させ
る情報の把握と統制(相応しくないイベントの削除な
ど)、コミュニティ内の統計情報(トレンド情報、評判
の高い情報など)の管理などを自身の運営ポリシに基づ
いて司る。
【0113】また、コミュニティの高いスケーラビリテ
ィやリライアビリティの保証を達成するため、負荷状況
や障害状況に応じて、EPおよびEPOの増減設、撤
収、マイグレーション等のSION制御を実行する。す
なわち、SION1とComAを組み合わせることによ
り、SION1は自律分散型ネットワークから、学習、
成長、進化が可能な進化型ネットワークヘと発展する。
このように、ComAはコミュニティ内のエンティティ
の振る舞いを統制するとともに、SION1を自己組織
化するための役割を担う。さらに、コミュニティ間のコ
ラボレーションにより、コミュニティ間での情報の共有
が可能である。例えば、コミュニティAにおいて流通し
ている情報の中で、人気が高いトップ10のみを、コミ
ュニティBに流通させることができる。以下に処理の流
れを示す。
【0114】まず、コミュニティBのComAが、イベ
ントプレースBのFAに対して、“コミュニティAにお
いて流通している情報の中で、人気が高いトップ10の
みを、コミュニティBに流通させる”旨を指示する。
【0115】次にFAは、イベントプレースAに対し
て、トップ10のイベントタイプを問い合わせる。これ
を受けて、イベントプレースAは、配下の統計情報収集
オブジェクト(SO)に問い合わせ、その結果を、FA
に返却する。
【0116】次に、FAは取得したイベントタイプを基
に、オントロジー変換テーブルを作成するとともに、イ
ベントプレースAに対しフィルタを設定する。以降、F
Aは、イベントプレースAから、当該イベントを受信可
能になる。
【0117】次にFAは、イベントプレースAから取得
したイベントを、オントロジー変換テーブルに基づいて
オントロジー変換し、それをイベントプレースBへと送
出する。
【0118】以上説明したような形態によれば、以下の
2点の効果を得ることができる。
【0119】第1に、分散オブジェクト環境上にSIO
Nのネットワーク環境を容易に構築できる。
【0120】第2に、サービスアプリケーションをエン
ティティとしてコミュニティに参加させることにより、
簡単にイベントを送出したり、必要なイベントをピック
アップすることが可能になり、相互にコミュニケション
を図ることが可能になる。
【0121】以上説明したように、SIONでは、以下
の効果を得ることができる。
【0122】FAを介したイベントプレース間のフェデ
レーション機構により、他のイベントプレースのみで流
通していたイベントを、自イベントプレース内に取り込
むことができる。逆に、他のイベントプレースにイベン
トを送出することにより、自イベントプレース内で流通
しているイベントをアドバタイズできる。このように、
異なるイベントプレース間で、イベントの共有が可能に
なるとともに、オントロジーを考慮したイベントプレー
ス間の相互運用により、ボトムアップアプローチによる
グローバルな自律分散型の照合ネットワークを構築する
ことが可能になる。
【0123】マルチプルEPOの機構により、フィルタ
リング処理を複数のEPOに負荷分散させることが可能
になるとともに、自律的に動作するEPO間のイベント
ルーチング機構により、ネットワークトラヒックを最小
限に抑えることが可能になる。これにより、結果的にE
Pのトータルスループットをスケーラブルに向上させる
ことが可能となる。
【0124】ブローカを介することなく、自身に相応し
いエンティティを直接探索・発見することが可能とな
る。例えば、情報提供者は、ユーザの存在を知ることな
く、自身が提供する情報に相応しいユーザを特定するこ
とができる。同様に、ユーザは情報提供者の存在を知る
ことなく、自身の嗜好に相応しい情報提供者を探索・発
見することができる。すなわち、ユーザと情報提供者は
互いに等価的である。これにより、特定のブローカに頼
ることなく、自身のポリシに従って、リアルタイムに情
報を発信することが可能になる。また、探索対象となる
エンティティの数が膨大な場合やエンティティが探索対
象ドメインに頻繁に出入りする場合において、非ブロー
カモデルに基づく探索技術が特に有効となる。
【0125】SIONにおいては、意味情報の終端点が
ネットワークとなる。一方、端末間でpeer-to-peer接続
を行う方法においては、意味情報の終端点が端末になる
ため、端末の中身を外部に公開することになる。従っ
て、SIONは後者の方法と比べて、高いセキュリティ
とプライバシ保護を実現することが可能である。
【0126】次に、上記のような内容を備える意味情報
ネットワークシステムを用いた本発明の実施形態につい
て説明する。
【0127】(第1の実施形態)図20は、本発明の第
1の実施形態の匿名相談システムの構成を示すシステム
図である。
【0128】本実施形態の匿名相談システムにより提供
される匿名相談サービスは、ある特定の事項に関する情
報またはある特定の事項に関する質問への回答を得たい
匿名の情報請求者(相談者)から情報提供者(質問に対
する回答者)への情報請求に応じて、情報提供者から情
報請求者へ情報配信を行うことにより実現される。ま
た、本実施形態では、図20における意味情報ネットワ
ーク10を、上述したイベントプレースを用いて実現し
ているが、意味情報ネットワーク10の実現方法はこの
限りではない。
【0129】本実施形態の匿名相談システムでは、情報
請求者1、2の端末31、32と、情報提供者の端末4
0とが意味情報ネットワーク10を介して接続されてい
る。
【0130】情報提供者の端末40は、提供情報をイベ
ントとして意味情報ネットワーク10に送信する送信端
末として機能する。また、情報請求者の端末31、32
はイベントとして送信された提供情報を選択的に受信す
るために、イベントのタイプと取得条件とからなるフィ
ルタが設定される受信端末として機能する。
【0131】各情請求者1、2、情報提供者はそれぞれ
使用するPC等の端末31、32、40に、CORBA
準拠のORB等のミドルウェアと、上述したイベントプ
レースファクトリ生成機構をインストールして自身の端
末においてイベントプレースを生成するか、あるいは、
他のネットワークノード上にあるイベントプレースへア
クセスしてセッションを確立し、意味情報ネットワーク
10に接続されていることを前提とする。また、意味情
報ネットワーク10には、一例として、図21のような
イベントタイプが登録されているとする。
【0132】この登録されているイベントタイプは、イ
ベントタイプ名として「情報請求」が定義され、イベン
トプロパティ名として「ジャンル」、「悩み事キーワー
ド」が定義されている。また、これらのイベントプロパ
ティには、イベントプロパティ値として「string型」が
それぞれ定義されている。
【0133】「ジャンル」とは、情報請求者が希望する
情報の形態(例えば、書籍情報、ホームページのUR
L、…)を示すイベントプロパティであり、「悩み事キ
ーワード」とは、情報提供者が希望する情報がどのよう
な事項(例えば、転職、就職、受験、病気、…)に関す
るものなのかということを示すイベントプロパティであ
る。図の例では「ジャンル」の値が、情報提供者から返
信されるイベントのイベントタイプ名になっている。
【0134】この図21に示されているイベントタイプ
は、悩み事に関する情報または悩み事に関する質問に対
する回答を請求する場合に定義されるイベントタイプの
例を示したものであり、情報請求者が入手したい特定の
事項に関する情報を請求する場合には「悩み事キーワー
ド」には、入手を希望する情報がどのような事項に関す
るものかというキーワードを入力すればよい。
【0135】次に、本実施形態の匿名相談システムの動
作について図面を参照して詳細に説明する。図20中の
括弧内の番号は、情報が伝送される順番または実行され
る処理の順番を示すものであり、以下、この番号順に本
実施形態の動作について説明する。
【0136】以下の説明文では、情報請求者1、2が、
それぞれ悩み事(転職、○○病)に関する推薦書籍の情
報を請求する例を用いて説明する。
【0137】(1)先ず、情報提供者は、端末40にお
いて情報提供者用アプリケーションプログラム等を使用
し、図22に示すようなフィルタを意味情報ネットワー
ク10に設定する。図20では、意味情報ネットワーク
10に設定されているフィルタを概念的に黒丸にて示
す。ここでは、情報提供者は、“転職”または“○○
病”に関する書籍情報の入手を希望する情報請求者から
の情報請求メッセージのみを受け付けることための条件
をフィルタとして設定している。
【0138】(2)次に、情報請求者1、2は、端末3
1、32の情報請求者用アプリケーションプログラムを
用いて、図23、24に示すようなアプリケーション画
面から希望する情報を指定する条件を入力する。例とし
て、情報請求者1は、図23に示すように、「転職」に
関する「書籍情報」という条件を入力し、情報請求者2
は、図24に示すように、「○○病」の「書籍情報」と
いう条件を入力したものとする。
【0139】ここで、意味情報ネットワーク10には、
図21に示したイベントタイプとは別に、図25に示す
ようなイベントタイプがすでに登録されているものとす
る。この登録されているイベントタイプは、イベントタ
イプ名として「書籍情報」が定義され、イベントプロパ
ティ名として「情報請求者宛先名」が定義されている。
また、このイベントプロパティには、イベントプロパテ
ィ値として「string型」が定義されている。
【0140】上記のように希望する情報を指定する条件
を入力された情報請求者用アプリケーションは、乱数等
を用いて情報請求者宛先名を生成し、イベント受信のた
めのセッションを確立し、フィルタオブジェクトの生成
を行って、この情報請求者宛先名をフィルタ値として設
定する。本実施形態では、情報請求者宛先名を乱数を用
いて生成しているのは、情報提供者が情報請求者を特定
することができないようにするためである。従って、情
報請求者を特定することができないようなものであれ
ば、情報請求者宛先名は乱数以外を用いて生成するよう
にしてもよい。
【0141】図26は情報請求者1の端末41の情報請
求者用アプリケーションにより設定されるフィルタ値の
一例を示したものであり、図27は情報請求者2の端末
42の情報請求者用アプリケーションにより設定される
フィルタ値の一例を示したものである。
【0142】(3)次に、情報請求者1、2の端末3
1、32の情報請求者用アプリケーションは、希望する
情報を指定する条件と情報請求者宛先名とを含む情報請
求メッセージをイベントとして、意味情報ネットワーク
10に送信する。ここで、情報請求者は、情報請求者宛
先名以外には発信者を特定するような情報を含めずにイ
ベントの送信を行う。そのため、このイベントを受信し
た情報提供者は、情報請求者を特定することはできな
い。図28は情報請求者1から情報提供者に対して送信
される情報請求メッセージの例を示すものであり、“転
職”に関する“書籍情報”(情報A)を請求するイベン
トとなっている。また、図29は、情報請求者2から情
報提供者に対して送信される情報請求メッセージの例を
示すものであり、“○○病”に関する“書籍情報”(情
報B)を請求するイベントとなっている。
【0143】(4)そして、意味情報ネットワーク10
では、情報提供者により設定されたフィルタと情報請求
者により送信されたイベントとの照合が行われ、フィル
タ値に示される条件(「ジャンル」、「悩み事キーワー
ド」)に合致したイベントが、当該フィルタを設定した
情報提供者用アプリケーションプログラムに転送され
る。情報請求者用アプリケーションが使用したイベント
プレースと、情報提供者用アプリケーションが使用した
イベントプレース間は、イベントプレースのフェデレー
ション機能により、情報の相互流通が可能であるため、
情報提供者により送信されたイベントはいくつかのイベ
ントプレースを経由して、目的の情報提供者用アプリケ
ーションが使用しているイベントプレースへ最終的に転
送される。
【0144】そして、情報請求者1、2からの情報請求
メッセージを受信した情報提供者は、端末40の情報提
供者用アプリケーションプログラムを用いて、受信した
情報請求メッセージに含まれている請求情報の条件に合
致する情報を作成し、情報請求メッセージに含まれてい
る情報請求者宛先名を条件としたイベントを生成して提
供情報として意味情報ネットワーク10に送信する。
【0145】例えば、情報提供者用アプリケーション
は、図28に示した情報請求メッセージに対しては、図
30に示すようなイベントを生成して意味情報ネットワ
ーク10に送信し、図29に示した情報請求メッセージ
に対しては、図31に示すようなイベントを生成して意
味情報ネットワーク10に送信する。
【0146】情報提供者用アプリケーションプログラム
が、受信した情報請求メッセージに含まれている請求情
報の条件に合致する情報を生成する方法としては、端末
40に接続されたデータベース等から請求情報の条件に
合致する情報を読み出したり、情報提供者が請求情報の
条件に合致した情報を端末40に入力するような方法が
考えられる。
【0147】(5)そして、意味情報ネットワーク10
では、情報請求者により設定されたフィルタと情報提供
者により送信されたイベントとの照合が行われ、フィル
タ値に示される条件(情報請求者宛先名)に合致したイ
ベントが、当該フィルタを設定した情報請求者用アプリ
ケーションプログラムに転送される。情報提供者用アプ
リケーションが使用したイベントプレースと、情報請求
者用アプリケーションが使用したイベントプレース間
は、イベントプレースのフェデレーション機能により、
情報の相互流通が可能であるため、情報提供者により送
信されたイベントはいくつかのイベントプレースを経由
して、目的の情報請求者用アプリケーションが使用して
いるイベントプレースへ最終的に転送される。
【0148】情報提供者の端末40からのイベントを受
信した情報請求者用アプリケーションは、受信したイベ
ントに含まれる提供情報を端末31、32に表示する。
この場合に端末31に表示される提供情報の一例を図3
2に示す。
【0149】以上に述べた本実施形態による匿名相談シ
ステムでは、情報提供者が情報請求者について知ること
ができるのは情報請求者が乱数等を用いて生成した情報
請求者宛先名のみであるため、ある悩み事に関する情報
を請求している情報請求者が誰であるかという情報請求
者のプライバシは情報提供者に知られることがない。ま
た、本実施形態の匿名相談システムでは、情報請求者と
情報提供者との間に仲介者の存在を必要としないため、
情報請求者のプライバシを仲介者に知られることもな
い。また、仲介者が存在しないことにより仲介者のサー
バにおいて負荷が集中する等の弊害が発生しない。
【0150】また、情報請求者宛先名は乱数等で決定す
るため、複数の情報請求者間で偶然同一の値になってし
まう可能性があるが、十分に大きい桁数の宛先名を用い
ればそうしたことはほとんど生じないため、実用上問題
にはならない。
【0151】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態の匿名相談システムについて説明する。
【0152】本実施形態の匿名相談システムは、図33
に示すように、端末31、32が情報の請求を行う際に
意味情報ネットワーク10を用いずに、発信者を特定す
ることができない他の通信手段を用いるようにした点の
みが、図20に示した第1の実施形態とは異なってい
る。従って、本実施形態では、情報提供者は意味情報ネ
ットワーク10にフィルタを設定する必要はない。
【0153】次に、本実施形態の匿名相談システムの動
作について図33を参照して詳細に説明する。
【0154】(1)情報請求者1、2は、端末31、3
2の情報請求者用アプリケーションプログラムを用い
て、希望する情報を指定する条件を入力する。希望する
情報を指定する条件を入力された情報請求者用アプリケ
ーションは、乱数等を用いて情報請求者宛先名を生成
し、イベント受信のためのセッションを確立し、フィル
タオブジェクトの生成を行って、この情報請求者宛先名
をフィルタ値として設定する。
【0155】(2)次に、情報請求者用アプリケーショ
ンは、希望する情報を指定する条件と情報請求者宛先名
とを含む情報請求メッセージを、発信者を特定すること
ができない通信手段により情報提供者に送付する。ここ
で、発信者を特定することができない通信手段として
は、例えば、インターネットを介して提供されるweb
ページ上での入力、番号非通知によるFAX等の発信者
を特定することができない手段であればどのような手段
であってもよい。
【0156】(3)そして、情報請求者1、2からの情
報請求メッセージを受信した情報提供者は、端末40の
情報提供者用アプリケーションプログラムを用いて、受
信した情報請求メッセージに含まれている請求情報の条
件に合致する情報を生成し、情報請求メッセージに含ま
れている情報請求者宛先名を条件としたイベントを生成
して提供情報として意味情報ネットワーク10に送信す
る。
【0157】(4)そして、意味情報ネットワーク10
では、情報請求者により設定されたフィルタと情報提供
者により送信されたイベントとの照合が行われ、フィル
タ値に示される条件(情報請求者宛先名)に合致したイ
ベントが、当該フィルタを設定した情報請求者用アプリ
ケーションプログラムに転送される。情報提供者の端末
40からのイベントを受信した情報請求者用アプリケー
ションは、受信したイベントに含まれる提供情報を端末
31、32に表示する。
【0158】以上に述べた本実施形態による匿名相談シ
ステムにおいても、図20に示した第1の実施形態の匿
名相談システムと同様に、情報提供者が情報請求者につ
いて知ることができるのは情報請求者が乱数等を用いて
生成した情報請求者宛先名のみであるため、ある悩み事
に関する情報を請求している情報請求者が誰であるかと
いう情報請求者のプライバシは情報提供者に知られるこ
とがない。また、本実施形態の匿名相談システムにおい
ても、情報請求者と情報提供者との間に仲介者の存在を
必要としないため、情報請求者のプライバシを仲介者に
知られることもない。また、仲介者が存在しないことに
より仲介者のサーバにおいて負荷が集中する等の弊害が
発生しない。
【0159】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、下記の
ような効果を有する。 (1)ある悩み事に関する情報を請求している情報請求
者が誰であるかという情報請求者のプライバシが情報提
供者者に知られることもなく、また、仲介者の存在が不
要のため情報請求者のプライバシが仲介者に知られるこ
ともないので、情報請求者のプライバシの保護が図れ
る。 (2)また、仲介者の存在が不要なことにより、仲介料
の発生を不要とし、負荷が仲介者の運営するサーバに集
中することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】イベントの構成を示す説明図である。
【図3】意味情報ネットワークのモデルを示す図であ
る。
【図4】意味情報の定義を示す説明図である。
【図5】イベントタイプの定義例を示す説明図である。
【図6】イベントの一例を示す説明図である。
【図7】フィルタの定義例を示す説明図である。
【図8】意味情報ネットワークの構成を示す図である。
【図9】意味情報ネットワークの動作メカニズムと制御
インタフェースを示す説明図である。
【図10】物理リンクを示す説明図である。
【図11】フィルタの管理方法を示す説明図である。
【図12】イベントルーティング方法を示す説明図であ
る。
【図13】フィルタの登録状況を示す説明図である。
【図14】意味情報ネットワークの動作メカニズムと制
御インタフェースを示す説明図である。
【図15】物理リンクを示す説明図である。
【図16】イベントルーティング方法を示す説明図であ
る。
【図17】フィルタの登録状況を示す説明図である。
【図18】フェデレーション方法を示す説明図である。
【図19】コミュニティモデル示す説明図である。
【図20】本発明の第1の実施形態の匿名相談システム
の構成を示す図である。
【図21】図20に示される意味情報ネットワーク10
に登録されているイベントタイプを示す図である。
【図22】情報提供者の端末40の情報提供者用アプリ
ケーションにより設定されるフィルタ条件の一例を示す
図である。
【図23】情報請求者1が、希望する情報を指定する条
件を設定する際に、端末41に表示される情報請求者用
アプリケーションの画面の一例を示す図である。
【図24】情報請求者2が、希望する情報を指定する条
件を設定する際に、端末42に表示される情報請求者用
アプリケーションの画面の一例を示す図である。
【図25】図20に示される意味情報ネットワーク10
に登録されている別のイベントタイプを示す図である。
【図26】情報請求者1の端末31の情報請求者用アプ
リケーションにより設定されるフィルタ条件の一例を示
す図である。
【図27】情報請求者2の端末32の情報請求者用アプ
リケーションにより設定されるフィルタ値の一例を示す
図である。
【図28】情報請求者1から情報提供者に対して送信さ
れる情報請求メッセージの例を示す図である。
【図29】情報請求者2から情報提供者に対して送信さ
れる情報請求メッセージの例を示す図である。
【図30】情報提供者の端末40が、情報請求者1から
の情報請求メッセージに基づいて生成したイベントを示
す図である。
【図31】情報提供者の端末40が、情報請求者2から
の情報請求メッセージに基づいて生成したイベントを示
す図である。
【図32】情報提供者の端末40からのイベントを受信
した端末32の情報請求者用アプリケーションにより、
端末31に表示される提供情報の一例を示す図である。
【図33】本発明の第2の実施形態の匿名相談システム
の構成を示す図である。
【図34】従来の悩み事相談システムの一例を説明する
ための図である。
【図35】従来の悩み事相談システムの他の例を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 意味情報ネットワーク(SION) 2 端末 10 意味情報ネットワーク 21 送信端末 22 受信端末 31、32 情報請求者の端末 40 情報提供者の端末 101、102 情報請求者の端末 111、112 情報請求者の端末 200 情報仲介者のサーバ 300 情報提供者の端末 310 情報提供者の端末 500 インターネット SI−SW 意味情報スイッチ SI−R 意味情報ルータ SI−GW 意味情報ゲートウェイ EPO イベントプレースオブジェクト SLO シェアードリンクオブジェクト FA フェデレーションエージェント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 512 G06F 17/60 512 (72)発明者 星合 隆成 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 酒井 隆道 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 小柳 恵一 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 前田 潤 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 金杉 恵次 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5B075 KK07 ND16 ND23 NK02 PP02 PP12 PP22 PQ02 PQ36 PQ42 PR06 QM08 UU40

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データをイベントとして送信する送信端
    末と、イベントとして送信された前記データを選択的に
    受信するために、イベントのタイプと取得条件とからな
    るフィルタが設定される受信端末とから構成される意味
    情報ネットワークを用いて、ある特定の事項に関する情
    報またはある特定の事項に関する質問への回答を得たい
    匿名の情報請求者から情報提供者への情報請求に応じ
    て、情報提供者から情報請求者へ情報配信を行うため
    の、意味情報ネットワークを用いた匿名相談方法であっ
    て、 前記情報請求者の端末が、情報を請求している者を特定
    することができないような情報請求者宛先名を生成し、
    該情報請求者宛先名をイベントの取得条件としたフィル
    タを前記意味情報ネットワークに設定するステップと、 前記情報請求者の端末が、入手を希望する情報を指定す
    る条件に関する情報と前記情報請求者宛先名からなる情
    報請求メッセージをイベントとして前記意味情報ネット
    ワークに送信するステップと、 前記情報請求メッセージに含まれる条件に合致した条件
    をフィルタとして設定している情報提供者の端末が、イ
    ベントとして送信された前記情報請求メッセージを前記
    意味情報ネットワークから受信するステップと、 前記情報請求メッセージを受信した情報提供者の端末
    が、受信した該情報請求メッセージに含まれる請求情報
    の条件に合致する情報を生成し、受信した前記情報請求
    メッセージに含まれている情報請求者宛先名を条件とし
    たイベントを生成して提供情報として前記意味情報ネッ
    トワークに送信するステップと、 前記情報提供者の端末から送信されたイベントに含まれ
    る情報請求者宛先名に合致する情報請求者宛先名がフィ
    ルタとして設定されている情報請求者の端末が、イベン
    トとして送信された前記提供情報を前記意味情報ネット
    ワークから受信するステップとを有する、意味情報ネッ
    トワークを用いた匿名相談方法。
  2. 【請求項2】 データをイベントとして送信する送信端
    末と、イベントとして送信された前記データを選択的に
    受信するために、イベントのタイプと取得条件とからな
    るフィルタが設定される受信端末とから構成される意味
    情報ネットワークを用いて、ある特定の事項に関する情
    報またはある特定の事項に関する質問への回答を得たい
    匿名の情報請求者から情報提供者への情報請求に応じ
    て、情報提供者から情報請求者へ情報配信を行うため
    の、意味情報ネットワークを用いた匿名相談方法であっ
    て、 受け付ける情報請求メッセージを限定するための条件を
    フィルタとして設定している情報提供者の端末が、前記
    情報請求者の端末からイベントとして送信された情報請
    求メッセージを前記意味情報ネットワークから受信する
    ステップと、 前記情報請求メッセージを受信した情報提供者の端末
    が、受信した該情報請求メッセージに含まれる請求情報
    の条件に合致する情報を生成し、受信した前記情報請求
    メッセージに含まれている情報請求者宛先名を条件とし
    たイベントを生成して提供情報として前記意味情報ネッ
    トワークに送信するステップとを有する、意味情報ネッ
    トワークを用いた匿名相談方法。
  3. 【請求項3】 データをイベントとして送信する送信端
    末と、イベントとして送信された前記データを選択的に
    受信するために、イベントのタイプと取得条件とからな
    るフィルタが設定される受信端末とから構成される意味
    情報ネットワークを用いて、ある特定の事項に関する情
    報またはある特定の事項に関する質問への回答を得たい
    匿名の情報請求者から情報提供者への情報請求に応じ
    て、情報提供者から情報請求者へ情報配信を行うため
    の、意味情報ネットワークを用いた匿名相談方法であっ
    て、 前記情報請求者の端末が、情報を請求している者を特定
    することができないような情報請求者宛先名を生成し、
    該情報請求者宛先名をイベントの取得条件としたフィル
    タを前記意味情報ネットワークに設定するステップと、 前記情報請求者の端末が、入手を希望する情報を指定す
    る条件に関する情報と前記情報請求者宛先名からなる情
    報請求メッセージをイベントとして前記意味情報ネット
    ワークに送信するステップと、 イベントとして送信された前記情報請求メッセージを前
    記意味情報ネットワークから受信した情報提供者の端末
    からイベントとして送信された提供情報を、該イベント
    に含まれる情報請求者宛先名に合致する情報請求者宛先
    名がフィルタとして設定されている情報請求者の端末
    が、前記意味情報ネットワークから受信するステップと
    を有する、意味情報ネットワークを用いた匿名相談方
    法。
  4. 【請求項4】 データをイベントとして送信する送信端
    末と、イベントとして送信された前記データを選択的に
    受信するために、イベントのタイプと取得条件とからな
    るフィルタが設定される受信端末とから構成される意味
    情報ネットワークを用いて、ある特定の事項に関する情
    報またはある特定の事項に関する質問への回答を得たい
    匿名の情報請求者から情報提供者への情報請求に応じ
    て、情報提供者から情報請求者へ情報配信を行うため
    の、意味情報ネットワークを用いた匿名相談方法であっ
    て、 前記情報請求者の端末が、情報を請求している者を特定
    することができないような情報請求者宛先名を生成し、
    該情報請求者宛先名をイベントの取得条件としたフィル
    タを前記意味情報ネットワークに設定するステップと、 前記情報請求者の端末が、入手を希望する情報を指定す
    る条件に関する情報と前記情報請求者宛先名からなる情
    報請求メッセージを発信者を特定することができない通
    信手段により前記情報提供者に送信するステップと、 前記情報請求メッセージを受信した情報提供者の端末
    が、受信した該情報請求メッセージに含まれる請求情報
    の条件に合致する情報を生成し、受信した前記情報請求
    メッセージに含まれている情報請求者宛先名を条件とし
    たイベントを生成して提供情報として前記意味情報ネッ
    トワークに送信するステップと、 前記情報提供者の端末から送信されたイベントに含まれ
    る情報請求者宛先名に合致する情報請求者宛先名がフィ
    ルタとして設定されている情報請求者の端末が、イベン
    トとして送信された前記提供情報を前記意味情報ネット
    ワークから受信するステップとを有する、意味情報ネッ
    トワークを用いた匿名相談方法。
  5. 【請求項5】 データをイベントとして送信する送信端
    末と、イベントとして送信された前記データを選択的に
    受信するために、イベントのタイプと取得条件とからな
    るフィルタが設定される受信端末とから構成される意味
    情報ネットワークを用いて、ある特定の事項に関する情
    報またはある特定の事項に関する質問への回答を得たい
    匿名の情報請求者から情報提供者への情報請求に応じ
    て、情報提供者から情報請求者へ情報配信を行うため
    の、意味情報ネットワークを用いた匿名相談方法であっ
    て、 情報提供者の端末が、情報請求者の端末からの情報請求
    メッセージを発信者を特定することができない通信手段
    により受信するステップと、 前記情報請求メッセージを受信した情報提供者の端末
    が、受信した該情報請求メッセージに含まれる請求情報
    の条件に合致する情報を生成し、受信した前記情報請求
    メッセージに含まれている情報請求者宛先名を条件とし
    たイベントを生成して提供情報として前記意味情報ネッ
    トワークに送信するステップとを有する、意味情報ネッ
    トワークを用いた匿名相談方法。
  6. 【請求項6】 データをイベントとして送信する送信端
    末と、イベントとして送信された前記データを選択的に
    受信するために、イベントのタイプと取得条件とからな
    るフィルタが設定される受信端末とから構成される意味
    情報ネットワークを用いて、ある特定の事項に関する情
    報またはある特定の事項に関する質問への回答を得たい
    匿名の情報請求者から情報提供者への情報請求に応じ
    て、情報提供者から情報請求者へ情報配信を行うため
    の、意味情報ネットワークを用いた匿名相談方法であっ
    て、 前記情報請求者の端末が、情報を請求している者を特定
    することができないような情報請求者宛先名を生成し、
    該情報請求者宛先名をイベントの取得条件としたフィル
    タを前記意味情報ネットワークに設定するステップと、 前記情報請求者の端末が、入手を希望する情報を指定す
    る条件に関する情報と前記情報請求者宛先名からなる情
    報請求メッセージを発信者を特定することができない通
    信手段により前記情報提供者の端末に送信するステップ
    と、 前記情報請求メッセージを受信した情報提供者の端末か
    らイベントとして送信された提供情報を、該イベントに
    含まれる情報請求者宛先名に合致する情報請求者宛先名
    がフィルタとして設定されている情報請求者の端末が、
    前記意味情報ネットワークから受信するステップとを有
    する、意味情報ネットワークを用いた匿名相談方法。
  7. 【請求項7】 データをイベントとして送信する送信端
    末と、イベントとして送信された前記データを選択的に
    受信するために、イベントのタイプと取得条件とからな
    るフィルタが設定される受信端末とから構成される意味
    情報ネットワークを用いて、ある特定の事項に関する情
    報またはある特定の事項に関する質問への回答を得たい
    匿名の情報請求者から情報提供者への情報請求に応じ
    て、情報提供者から情報請求者へ情報配信を行うため
    の、意味情報ネットワークを用いた匿名相談システムで
    あって、 情報を請求している者を特定することができないような
    情報請求者宛先名を生成し、該情報請求者宛先名をイベ
    ントの取得条件としたフィルタを前記意味情報ネットワ
    ークに設定し、入手を希望する情報を指定する条件に関
    する情報と前記情報請求者宛先名からなる情報請求メッ
    セージをイベントとして前記意味情報ネットワークに送
    信し、情報提供者の端末から送信されたイベントに含ま
    れる情報請求者宛先名がフィルタとして設定している情
    報請求者宛先名と合致した場合、イベントとして送信さ
    れた提供情報を前記意味情報ネットワークから受信する
    情報請求者の端末と、 前記情報請求メッセージに含まれる条件に合致した条件
    をフィルタとして設定しているが、イベントとして送信
    された前記情報請求メッセージを前記意味情報ネットワ
    ークから受信し、受信した該情報請求メッセージに含ま
    れる請求情報の条件に合致する情報を生成し、受信した
    前記情報請求メッセージに含まれている情報請求者宛先
    名を条件としたイベントを生成して前記提供情報として
    前記意味情報ネットワークに送信する情報提供者の端末
    とを有する、意味情報ネットワークを用いた匿名相談シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 データをイベントとして送信し、イベン
    トとして送信された前記データを選択的に受信するため
    に、イベントのタイプと取得条件とからなるフィルタが
    設定されている複数の端末とから構成される意味情報ネ
    ットワークに対して、データをイベントとして送信する
    送信端末であって、 受け付ける情報請求メッセージを限定するための条件を
    フィルタとして設定していて、情報請求者の端末からイ
    ベントとして送信された情報請求メッセージを前記意味
    情報ネットワークから受信し、受信した該情報請求メッ
    セージに含まれる請求情報の条件に合致する情報を生成
    し、受信した前記情報請求メッセージに含まれている情
    報請求者宛先名を条件としたイベントを生成して提供情
    報として前記意味情報ネットワークに送信する送信端
    末。
  9. 【請求項9】 送信端末からイベントとして送信された
    データを、意味情報ネットワークを介して選択的に受信
    するためにイベントのタイプと取得条件とからなるフィ
    ルタが設定されている受信端末であって、 情報を請求している者を特定することができないような
    情報請求者宛先名を生成し、該情報請求者宛先名をイベ
    ントの取得条件としたフィルタを前記意味情報ネットワ
    ークに設定し、入手を希望する情報を指定する条件に関
    する情報と前記情報請求者宛先名からなる情報請求メッ
    セージをイベントとして前記意味情報ネットワークに送
    信し、情報提供者の端末から送信されたイベントに含ま
    れる情報請求者宛先名がフィルタとして設定している情
    報請求者宛先名と合致した場合、イベントとして送信さ
    れた提供情報を前記意味情報ネットワークから受信する
    受信端末。
  10. 【請求項10】 データをイベントとして送信する送信
    端末と、イベントとして送信された前記データを選択的
    に受信するために、イベントのタイプと取得条件とから
    なるフィルタが設定される受信端末とから構成される意
    味情報ネットワークを用いて、ある特定の事項に関する
    情報またはある特定の事項に関する質問への回答を得た
    い匿名の情報請求者から情報提供者への情報請求に応じ
    て、情報提供者から情報請求者へ情報配信を行うため
    の、意味情報ネットワークを用いた匿名相談システムで
    あって、 情報を請求している者を特定することができないような
    情報請求者宛先名を生成し、該情報請求者宛先名をイベ
    ントの取得条件としたフィルタを前記意味情報ネットワ
    ークに設定し、入手を希望する情報を指定する条件に関
    する情報と前記情報請求者宛先名からなる情報請求メッ
    セージを発信者を特定することができない通信手段によ
    り情報提供者の端末に送信し、情報提供者の端末から送
    信されたイベントに含まれる情報請求者宛先名がフィル
    タとして設定している情報請求者宛先名と合致した場
    合、イベントとして送信された提供情報を前記意味情報
    ネットワークから受信する情報請求者の端末と、 前記情報請求メッセージに含まれる条件に合致した条件
    をフィルタとして設定しているが、イベントとして送信
    された前記情報請求メッセージを前記意味情報ネットワ
    ークから受信し、受信した該情報請求メッセージに含ま
    れる請求情報の条件に合致する情報を生成し、受信した
    前記情報請求メッセージに含まれている情報請求者宛先
    名を条件としたイベントを生成して前記提供情報として
    前記意味情報ネットワークに送信する情報提供者の端末
    とを有する、意味情報ネットワークを用いた匿名相談シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 データをイベントとして送信し、イベ
    ントとして送信された前記データを選択的に受信するた
    めに、イベントのタイプと取得条件とからなるフィルタ
    が設定されている複数の端末とから構成される意味情報
    ネットワークに対して、データをイベントとして送信す
    る送信端末であって、 受け付ける情報請求メッセージを限定するための条件を
    フィルタとして設定していて、情報請求者の端末から発
    信者を特定することができない通信手段により受信した
    該情報請求メッセージに含まれる請求情報の条件に合致
    する情報を生成し、受信した前記情報請求メッセージに
    含まれている情報請求者宛先名を条件としたイベントを
    生成して提供情報として前記意味情報ネットワークに送
    信する送信端末。
  12. 【請求項12】 送信端末からイベントとして送信され
    たデータを、意味情報ネットワークを介して選択的に受
    信するためにイベントのタイプと取得条件とからなるフ
    ィルタが設定されている受信端末であって、 情報を請求している者を特定することができないような
    情報請求者宛先名を生成し、該情報請求者宛先名をイベ
    ントの取得条件としたフィルタを前記意味情報ネットワ
    ークに設定し、入手を希望する情報を指定する条件に関
    する情報と前記情報請求者宛先名からなる情報請求メッ
    セージを発信者を特定することができない通信手段によ
    り情報提供者の端末に送信し、情報提供者の端末から送
    信されたイベントに含まれる情報請求者宛先名がフィル
    タとして設定している情報請求者宛先名と合致した場
    合、イベントとして送信された提供情報を前記意味情報
    ネットワークから受信する受信端末。
JP2001054976A 2001-02-28 2001-02-28 意味情報ネットワークを用いた匿名相談方法およびシステムと送信端末および受信端末 Pending JP2002259404A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001054976A JP2002259404A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 意味情報ネットワークを用いた匿名相談方法およびシステムと送信端末および受信端末

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001054976A JP2002259404A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 意味情報ネットワークを用いた匿名相談方法およびシステムと送信端末および受信端末

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002259404A true JP2002259404A (ja) 2002-09-13

Family

ID=18915231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001054976A Pending JP2002259404A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 意味情報ネットワークを用いた匿名相談方法およびシステムと送信端末および受信端末

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002259404A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7149696B2 (en) 2000-10-02 2006-12-12 Omron Corporation System and method for accepting information from information providers, mediating the received information, and providing mediated information to information beneficiaries
JP6389310B1 (ja) * 2017-09-01 2018-09-12 ヤフー株式会社 提示装置、提示方法、提示プログラムおよび情報管理システム
JP2019046465A (ja) * 2018-08-16 2019-03-22 ヤフー株式会社 提示装置、提示方法および提示プログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7149696B2 (en) 2000-10-02 2006-12-12 Omron Corporation System and method for accepting information from information providers, mediating the received information, and providing mediated information to information beneficiaries
JP6389310B1 (ja) * 2017-09-01 2018-09-12 ヤフー株式会社 提示装置、提示方法、提示プログラムおよび情報管理システム
JP2019046178A (ja) * 2017-09-01 2019-03-22 ヤフー株式会社 提示装置、提示方法、提示プログラムおよび情報管理システム
JP2019046465A (ja) * 2018-08-16 2019-03-22 ヤフー株式会社 提示装置、提示方法および提示プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100505265B1 (ko) 의미 정보 네트워크
CN101102257B (zh) 传输数据对象的方法和装置
US7822810B2 (en) Method and system for peer to peer common channel collaboration
US7181536B2 (en) Interminable peer relationships in transient communities
US20020165815A1 (en) Online marketplace with anonymous communication
JP4463999B2 (ja) 通信ネットワークにおける方法及び装置
JP2002259404A (ja) 意味情報ネットワークを用いた匿名相談方法およびシステムと送信端末および受信端末
JP2007013804A (ja) 属性指定通信方法および通信装置
JP2002259584A (ja) 意味情報ネットワークを用いたニュース/メッセージ配信方法およびシステムと送信端末および受信端末
JP2002259251A (ja) 意味情報ネットワークを用いたグループメンバ間情報配信方法とシステムおよび送信端末と受信端末
JP2002183874A (ja) 意味情報ネットワークを用いた移動するサービス提供者探索方法および探索システムと送信端末および受信端末
JP3571632B2 (ja) 意味情報ネットワーク、意味情報スイッチ、意味情報ルータ、意味情報ゲートウェイ、イベントルーティング方法、及びイベントルーティング装置
JP2002185945A (ja) 放送コンテンツ配信方法、システム、放送コンテンツ提供者端末、および放送受信者端末
JP2002183585A (ja) 広告配信方法、広告配信システム、広告提供者端末、コンテンツ提供者端末、およびコンテンツ利用者端末
JP2002183387A (ja) 意味情報ネットワークを用いた情報提供方法とシステム、情報受信方法および送信端末と受信端末
JP2002183197A (ja) 意味情報ネットワークを用いた情報検索方法とシステム、情報提供方法とシステムおよび送信端末と受信端末
JP2002183016A (ja) 意味情報ネットワークを用いたアップデータ配信方法と受信方法、配信システムと受信システムおよび受信端末と送信端末
JP2002259541A (ja) 環境情報配信方法、システム、環境情報提供者端末、およびサイト提供者端末
JP2002183045A (ja) 意味情報ネットワークを用いたメーリングリストまたはチャットサービス運営方法および運営システムと送信端末および受信端末
JP2002312396A (ja) 意味情報ネットワークを用いた会員サービス提供方法および提供システム、送信端末、受信端末、意味情報ネットワーク
JP2002236832A (ja) 意味情報ネットワークを用いたリソースの予約管理方法およびシステム、送信端末、受信端末
JP2002259620A (ja) 意味情報ネットワークを用いたくじ運用方法およびシステムと送信端末および受信端末
JP2002183184A (ja) 意味情報ネットワークを用いた案内情報提供方法とシステム、案内情報受信方法および送信端末と受信端末
JP2002183279A (ja) 意味情報ネットワークを用いた出会支援方法およびシステムと送信端末および受信端末
JP2002259631A (ja) 電子図書館サービス方法、電子図書館サービスシステム、図書利用者側端末、および図書提供者側端末

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040818

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050119