JP2002304128A - 映像表示機器用前面板 - Google Patents

映像表示機器用前面板

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JP2002304128A
JP2002304128A JP2001104303A JP2001104303A JP2002304128A JP 2002304128 A JP2002304128 A JP 2002304128A JP 2001104303 A JP2001104303 A JP 2001104303A JP 2001104303 A JP2001104303 A JP 2001104303A JP 2002304128 A JP2002304128 A JP 2002304128A
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Masakazu Sumida
将一 隅田
Katsumi Akata
勝己 赤田
Yasuyo Oga
保代 大賀
Akira Jinpo
昭 神宝
Sadaji Suga
貞治 菅
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Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた選択波長吸収機能を有し、映像表示機
器の映像のコントラストおよび色再現性を向上させるこ
とができる映像表示機器用前面板を提供すること。 【解決手段】 下記一般式(1)またはまたは下記一般
式(2) 【化1】 (式中、R1〜R9、Z1およびZ2はそれぞれ独立して適
宜の置換基を表し、L1〜L4はそれぞれ独立して置換基
を有していてもよい芳香族環を表し、X-は対陰イオン
を表す。)で示される化合物を含有する映像表示機器用
前面板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CRTを用いた直
視型テレビ、プラズマディスプレイ等を用いた発光型パ
ネル方式テレビ、液晶ディスプレイ等を用いた非発光型
パネル方式テレビ、液晶プロジェクターが内蔵されたリ
アプロジェクション方式テレビのような映像表示機器用
の前面板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、映像表示機器の映像のコントラス
トおよび色再現性を向上させる方法として、映像表示部
の前面に設置させる前面板に、光吸収性化合物を含有さ
せ、選択波長吸収機能を付与する方法が知られている。
例えば、特開平9−241520号公報には、該化合物
として、ニッケル系有機化合物、アゾ系有機染料、アン
トラキノン系有機染料等を用いる方法が記載されてい
る。また、特開平10−128898号公報には、該化
合物として、アントラキノン系有機染料、複素環系染
料、ジチオール・ニッケル錯体系化合物等を用いる方法
が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の方法では、映像表示機器の映像光源から発せられ
るカラー映像の三原色(赤、緑、青)以外の不要光、特
に波長580nm付近の光の選択吸収性が十分でなく、
映像のコントラストおよび色再現性の点で満足できるも
のではない。本発明の目的は、優れた選択波長吸収機能
を有し、映像表示機器の映像のコントラストおよび色再
現性を向上させることができる映像表示機器用前面板を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
の結果、特定の光吸収性化合物を含有する板状物を映像
表示機器用前面板として用いることにより、上記目的を
達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、下記一般式(1)
【化3】 (式中、R1およびR2は、それぞれ独立して、置換基を
有していてもよい脂肪族炭化水素基を表し、R3および
4は、それぞれ独立して、水素原子または置換基を表
し、L1およびL2は、それぞれ独立して、置換基を有し
ていてもよい芳香族環を表す。) または下記一般式(2)
【化4】 (式中、R5およびR6は、それぞれ独立して、置換基を
有していてもよい脂肪族炭化水素基を表し、R7〜R
9は、それぞれ独立して、水素原子または置換基を表
し、Z1およびZ2は、それぞれ独立して、5員環を形成
するための2価の基を表し、L3およびL4は、それぞれ
独立して、置換基を有していてもよい芳香族環を表し、
-は対陰イオンを表す。)で示される化合物を含有す
ることを特徴とする映像表示機器用前面板に係るもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においては、光吸収性化合物として、前記一般式
(1)または前記一般式(2)で示される化合物を用い
る。一般式(1)で示される化合物は諸種の方法で調製
できるが、経済性を重視するのであれば、一般式(1)
に対応するL1、R1およびR3を有する下記の一般式
(3)で示される化合物と、一般式(1)に対応するL
2、R2及びR4を有する下記の一般式(4)で示される
化合物と、スクエア酸(3,4−ジヒドロキシ−3−シ
クロブテン−1,2−ジオン、「四角酸」とも言う。)
とを反応させる工程を経由する方法が好適である。
【0007】
【化5】
【0008】
【化6】
【0009】すなわち、反応容器に適宜溶剤をとり、こ
れに適量のスクエア酸とともに、一般式(3)および一
般式(4)で示される化合物をそれぞれ適量加え(通常
等モル前後)、加熱還流などにより、攪拌しながら、周
囲温度か周囲温度を上回る温度、通常、60〜120℃
で反応させる。
【0010】溶剤としては、例えば、ペンタン、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、オクタン、ベンゼン、トルエン、
キシレンなどの炭化水素類、四塩化炭素、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジブロモエタ
ン、トリクロロチレン、テトラクロロエチレン、クロロ
ベンゼン、ブロモベンゼン、α−ジクロロベンゼンなど
のハロゲン化物、メタノール、エタノール、1−プロパ
ノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタ
ノール、イソブチルアルコール、イソペンチルアルコー
ル、シクロヘキサノール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、2−メトキシエタノール、2−エトキ
トエタノール、フェノール、ベンジルアルコール、クレ
ゾール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、グリセリンなどのアルコール類およびフェノール
類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキ
サン、アニソール、1,2−ジメトキシエタン、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジシクロヘキシル−
18−クラウン−6などのエーテル類、酢酸、無水酢
酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、無水プロピオ
ン酸、酢酸エチル、炭酸ブチル、炭酸エチレン、炭酸プ
ロピレン、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルアセトアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチル燐酸
トリアミドなどの酸および酸誘導体、アセトニトリル、
プロピオニトリル、スクシノニトリル、ベンゾニトリル
などのニトリル類、ニトロメタン、ニトロベンゼンなど
のニトロ化合物、ジメチルスルホキシド、スルホランな
どの含硫化合物が挙げられ、必要に応じて、これらは適
宜組合せて用いられる。
【0011】溶剤を用いる場合、一般に、溶剤が多くな
ると反応の効率が低下し、反対に、少なくなると均一に
加熱・攪拌するのが困難になったり、副反応が起り易く
なる。したがって、溶剤の量は、重量比で、原料化合物
全体の100倍まで、通常、5〜50倍にするのが望ま
しい。原料化合物の種類や反応条件にもよるけれども、
反応は50時間以内、通常、0.5〜20時間で完結す
る。反応の進行は、例えば、薄層クロマトグラフィー、
ガスクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー
などの汎用の方法によってモニターすることができる。
なお、一般式(3)および一般式(4)で示される化合
物は、いずれも、インドールとハロゲン化アルキルとを
反応させる汎用の方法により得ることができ、市販品が
ある場合には、それを用いればよい。なお、一般式
(2)で示される化合物は、例えば、『感光色素』(速
水正明監修、(株)日本感光色素研究所編、産業図書(株)
発行、1997年)25〜28頁に記載の方法による
か、あるいは、それらの方法に準じて調製することがで
きる。
【0012】一般式(1)中、R1およびR2で表される
脂肪族炭化水素基としては、それぞれ例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペン
チル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t−ペンチ
ル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、
2−ペンチニル基、2−ペンテン−4−イニル基、ヘキ
シル基、イソヘキシル基、5−メチルヘキシル基、オク
チル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル
基、オクタデシル基等が挙げられる。該脂肪族炭化水素
基は、少なくとも1つの置換基を有していてもよく、該
置換基としては、例えば、シクロプロピル基、シクロブ
チル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1−シ
クロヘキセニル基、シクロヘプチル基のような脂環式炭
化水素基;フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、
p−トリル基、キシリル基、メシチル基、o−クメニル
基、m−クメニル基、p−クメニル基、ビフェニリル基
のような芳香族炭化水素基;メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ベンジ
ルオキシ基、フェノキシ基のようなエーテル基;メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカ
ルボニル基、アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基のよう
なエステル基;フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨー
ド基のようなハロゲン基等が挙げられる。
【0013】中でも、R1およびR2は、それぞれ独立し
て、炭素数1〜20のアルキル基または炭素数7〜20
のアラルキル基であるのが好ましく、メチル基、ブチル
基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、オクタデシル
基またはベンジル基であるのがさらに好ましい。
【0014】また、R1およびR2の炭素数は、それぞ
れ、有機溶媒に対する溶解性等の取り扱い性の観点か
ら、好ましくは2以上、さらに好ましくは4以上であ
り、結晶化や精製の容易性の観点から、好ましくは18
以下である。
【0015】一般式(1)中、R3およびR4で表される
置換基としては、それぞれ例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソ
ペンチル基、ネオペンチル基、t−ペンチル基、ヘキシ
ル基、イソヘキシル基のような脂肪族炭化水素基;シク
ロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基のような脂環式炭化水素基;フェニル
基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、キシ
リル基、メシチル基、o−クメニル基、m−クメニル
基、p−クメニル基、ビフェニリル基のような芳香族炭
化水素基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブ
トキシ基、ペンチルオキシ基、ベンジルオキシ基、フェ
ノキシ基のようなエーテル基;メトキシカルボニル基、
エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、アセ
トキシ基、ベンゾイルオキシ基のようなエステル基;フ
ルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基のようなハロ
ゲン基;カルボキシ基、ヒドロキシ基、シアノ基、ニト
ロ基等が挙げられる。
【0016】中でも、R3およびR4は、それぞれ独立し
て、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基または炭素
数7〜20のアラルキル基であるのが好ましく、水素原
子またはメチル基であるのがさらに好ましい。
【0017】一般式(1)中、L1およびL2で表される
芳香族環としては、それぞれ例えば、ベンゼン環、ナフ
タレン環、フェナントレン環、ピレン環、フルオレン環
のような単環式もしくは縮合多環式の芳香族炭化水素
や、ピリジン環、ピラジン環、キノリン環、キノキサリ
ン環、カルバゾール環、ジベンゾフラン環のような芳香
族を有する複素環が挙げられる。該芳香族環は、少なく
とも1つの置換基を有していてもよく、該置換基として
は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、t−ブチル基、ペンチル基のような脂肪族炭化水素
基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基のような脂環式炭化水素基;フ
ェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル
基、キシリル基、メシチル基、o−クメニル基、m−ク
メニル基、p−クメニル基、ビフェニリル基のような芳
香族炭化水素基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基、t−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、
ベンジルオキシ基、フェノキシ基のようなエーテル基;
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポ
キシカルボニル基、アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基
のようなエステル基;フルオロ基、クロロ基、ブロモ
基、ヨード基のようなハロゲン基;ヒドロキシ基、カル
ボキシ基、シアノ基、ニトロ基等が挙げられる。
【0018】中でも、L1およびL2は、それぞれ独立し
て、置換基を有していてもよいベンゼン環であるのが好
ましい。また該置換基としては、炭素数1〜20のアル
キル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20
のアラルキル基またはハロゲン基であるのが好ましく、
メチル基、エチル基またはフェニル基であるのがさらに
好ましい。
【0019】一般式(1)で示される化合物の具体例と
しては、以下のようなものが挙げられる。
【化7】
【0020】一般式(2)中、R5およびR6で表される
脂肪族炭化水素基としては、それぞれ例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペン
チル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t−ペンチ
ル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、
2−ペンチニル基、2−ペンテン−4−イニル基、ヘキ
シル基、イソヘキシル基、5−メチルヘキシル基、オク
チル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル
基、オクタデシル基等が挙げられる。該脂肪族炭化水素
基は、少なくとも1つの置換基を有していてもよく、該
置換基としては、例えば、シクロプロピル基、シクロブ
チル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1−シ
クロヘキセニル基、シクロヘプチル基のような脂環式炭
化水素基;フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、
p−トリル基、キシリル基、メシチル基、o−クメニル
基、m−クメニル基、p−クメニル基、ビフェニリル基
のような芳香族炭化水素基;メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ベンジ
ルオキシ基、フェノキシ基のようなエーテル基;メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカ
ルボニル基、アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基のよう
なエステル基;フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨー
ド基のようなハロゲン基;カルボキシ基、スルホ基のよ
うな酸性基;ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基等が挙
げられる。
【0021】中でも、R5およびR6は、それぞれ独立し
て、炭素数1〜20のアルキル基または炭素数7〜20
のアラルキル基であるのが好ましく、メチル基、エチル
基、ブチル基、ヘキシル基またはオクタデシル基である
のがさらに好ましい。
【0022】一般式(2)中、R7〜R9で表される置換
基としては、それぞれ例えば、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、
s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチ
ル基、ネオペンチル基、t−ペンチル基、ヘキシル基、
イソヘキシル基のような脂肪族炭化水素基;シクロプロ
ピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基のような脂環式炭化水素基;フェニル基、o−
トリル基、m−トリル基、p−トリル基、キシリル基、
メシチル基、o−クメニル基、m−クメニル基、p−ク
メニル基、ビフェニリル基のような芳香族炭化水素基;
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、
ペンチルオキシ基、ベンジルオキシ基、フェノキシ基の
ようなエーテル基;メトキシカルボニル基、エトキシカ
ルボニル基、プロポキシカルボニル基、アセトキシ基、
ベンゾイルオキシ基のようなエステル基;フルオロ基、
クロロ基、ブロモ基、ヨード基のようなハロゲン基;カ
ルボキシ基、スルホ基のような酸性基;ヒドロキシ基、
シアノ基、ニトロ基等が挙げられる。該脂肪族炭化水素
基、脂環式炭化水素基および芳香族炭化水素基は、それ
ぞれ少なくとも1つの置換基を有していてもよく、該置
換基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ベンジルオ
キシ基、フェノキシ基のようなエーテル基;メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボ
ニル基、アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基のようなエ
ステル基;フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基
のようなハロゲン基;カルボキシ基、スルホ基のような
酸性基;ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基等が挙げら
れる。また、R7〜R9の少なくとも2つが一緒になっ
て、それらが結合する炭素原子とともに5員環や6員環
のような環を形成していてもよい。
【0023】中でも、R7〜R9は、それぞれ独立して、
水素原子、炭素数1〜20のアルキル基または炭素数7
〜20のアラルキル基であるのが好ましく、水素原子、
メチル基またはイソプロピル基であるのがさらに好まし
い。
【0024】一般式(2)中、5員環を形成するための
2価の基であるZ1およびZ2としては、それぞれ例え
ば、メチレン基、イミノ基、酸素原子、硫黄原子、セレ
ン原子、テルル原子等が挙げられる。該メチレン基は1
つまたは2つの、該イミノ基は1つの置換基をそれぞれ
有していてもよく、該置換基としては、例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基のような脂
肪族炭化水素基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基
のような脂環式炭化水素基;フェニル基、o−トリル
基、p−クメニル基、ビフェニリル基のような芳香族炭
化水素基等が挙げられる。また、該脂肪族炭化水素基、
脂環式炭化水素基および芳香族炭化水素基は、それぞれ
少なくとも1つの置換基を有していてもよく、該置換基
としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキ
シ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ベンジルオキシ
基、フェノキシ基のようなエーテル基;メトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル
基、アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基のようなエステ
ル基;フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基のよ
うなハロゲン基;カルボキシ基、スルホ基のような酸性
基;ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基等が挙げられ
る。
【0025】中でも、Z1およびZ2は、それぞれ独立し
て、炭素数1〜20のアルキリデン基、炭素数1〜20
のアルキルイミノ基、酸素原子、硫黄原子、セレン原
子、、またはテルル原子であるのが好ましく、イソプロ
ピリデン基、メチルイミノ基、ブチルイミノ基、酸素原
子、硫黄原子またはセレン原子であるのがさらに好まし
い。
【0026】一般式(2)中、L3およびL4で表される
芳香族環としては、それぞれ例えば、ベンゼン環、ナフ
タレン環、フェナントレン環、ピレン環、フルオレン環
のような単環式もしくは縮合環式の芳香族炭化水素や、
ピリジン環、ピラジン環、キノリン環、キノキサリン
環、カルバゾール環、ジベンゾフラン環のような芳香族
性を有する複素環が挙げられる。該芳香族環は、少なく
とも1つの置換基を有していてもよく、該置換基として
は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基のような
脂肪族炭化水素基;シクロプロピル基、シクロブチル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基のような脂環
式炭化水素基;フェニル基、o−トリル基、m−トリル
基、p−クメニル基、ビフェニリル基のような芳香族炭
化水素基;メトキシ基、ブトキシ基、t−ブトキシ基、
ベンジルオキシ基、フェノキシ基のようなエーテル基;
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、アセト
キシ基、ベンゾイルオキシ基のようなエステル基;フル
オロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基のようなハロゲ
ン基;カルボキシル基やスルホ基のような有機酸の残
基;ヒドロキシ基、カルボキシ基、シアノ基、ニトロ基
等が挙げられる。また、該脂肪族炭化水素基、脂環式炭
化水素基および芳香族炭化水素基は、それぞれ少なくと
も1つの置換基を有していてもよく、該置換基として
は、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ベンジルオキシ基、フ
ェノキシ基のようなエーテル基;メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、
アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基のようなエステル
基;フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基のよう
なハロゲン基;カルボキシ基、スルホ基のような酸性
基;ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基等が挙げられ
る。
【0027】中でも、L3およびL4は、それぞれ独立し
て、置換基を有していてもよいベンゼン環またはナフタ
レン環であるのが好ましい。また該置換基としては、炭
素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール
基、炭素数7〜20のアラルキル基またはハロゲン基で
あるのが好ましく、フェニル基またはブロモ基であるの
がさらに好ましい。
【0028】一般式(2)中、X-で表される対陰イオ
ンとしては、例えば、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨ
ウ化物イオンのようなハロゲン化物イオン;過塩素酸イ
オン、過臭素酸イオン、過ヨウ素酸イオンのような過ハ
ロゲン酸イオン;メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン
のようなアルキル硫酸イオン;四フッ化ホウ素イオン、
六フッ化アンチモンイオン、六フッ化リンイオンのよう
なフルオロ錯イオン;p−トルエンスルホン酸イオン、
p−クロロベンゼンスルホン酸イオンのようなスルホン
酸イオン等が挙げられる。なお、前記R5〜R9、Z1
2、L4またはL5が、カルボキシ基やスルホ基のよう
な酸性基を有する場合、該酸性基が解離して陰イオン基
となることにより分子内塩を形成してもよく、そのとき
は、該陰イオン基がX-に相当する。
【0029】中でも、X-は、ハロゲン化物イオン、過
ハロゲン酸イオン、フルオロ錯イオンまたはスルホン酸
イオンであるのが好ましく、塩化物イオン、臭化物イオ
ン、ヨウ化物イオン、過塩素酸イオン、四フッ化ホウ素
イオン、六フッ化アンチモンイオン、六フッ化リンイオ
ン、p−トルエンスルホン酸イオンであるのがさらに好
ましい。
【0030】一般式(2)で示される化合物の具体例と
しては、以下のようなものが挙げられる。
【化8】
【0031】また、前記一般式(1)または前記一般式
(2)で示される化合物としては、可視領域における最
大吸収波長(λmax)が550〜610nmの範囲にあ
るものが好ましい。
【0032】上記化合物としては、必要に応じてそれら
の2種以上を用いてもよく、その場合、一般式(1)で
示される化合物を2種以上用いてもよいし、一般式
(2)で示される化合物を2種以上用いてもよいし、一
般式(1)で示される化合物および一般式(2)で示さ
れる化合物をそれぞれ1種以上用いてもよい。
【0033】上記化合物の使用量は、前面板の用途等に
より適宜選択されるが、通常、前面板の波長580nm
の光線透過率が60%以下、好ましくは40%以下とな
るように調整される。
【0034】本発明の前面板は、上記化合物を含有する
ものであり、通常は透明基材と上記化合物で構成され
る。上記化合物は、透明基材中に混合されていてもよい
し、透明基材表面に上記化合物の層が設けられていても
よい。例えば、上記化合物を含有する樹脂板等の透明板
や、上記化合物を含有する層が積層された樹脂板やガラ
ス板等の透明板が挙げられる。透明板の厚さは、強度の
点から、通常1mm以上、好ましくは2mm以上であ
り、軽量性の点から、通常10mm以下、好ましくは6
mm以下である。また、透明板としては、通常、可視光
透過率が50%以上のものが用いられる。
【0035】透明板が樹脂板である場合、該樹脂として
は、厚さ3mmの板としたときの可視光透過率が70%
以上となるものが好ましく、例えば、メタクリル樹脂、
ポリカーボネート樹脂、トリアセチルセルロース樹脂、
スチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ABS樹脂等が挙げ
られ、必要に応じてそれらの2種以上を用いることもで
きる。中でも、透明性の観点からメタクリル樹脂が好ま
しい。
【0036】メタクリル樹脂としては、その構成単量体
としてメタクリル酸メチルを50重量%以上含む重合体
であるメタクリル酸メチル系樹脂が好ましく、該メタク
リル酸メチル系樹脂としては、メタクリル酸メチルの単
独重合体やメタクリル酸メチル50重量%以上とこれと
共重合可能な不飽和単量体50重量%以下とからなる共
重合体が挙げられる。また、該不飽和単量体としては、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルのようなメタ
クリル酸エステル類;アクリル酸エチル、アクリル酸ブ
チルのようなアクリル酸エステル類;スチレン、α−メ
チルスチレンのようなスチレン類等が挙げられ、必要に
応じてそれらの2種以上を用いることもできる。
【0037】樹脂板には、必要に応じて、上記化合物以
外の光吸収性化合物、安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、光拡散剤、帯電防止剤、難燃化剤、離型剤、近赤外
線吸収剤等を含有させてもよい。
【0038】上記化合物を含有する樹脂板を得る方法と
しては、例えば、樹脂を上記化合物と溶融混練して、押
出成形や射出成形する方法;樹脂を上記化合物と溶融混
練してペレットとし、該ペレットをプレス成形する方
法;樹脂の構成単量体を上記化合物と混合して、注型重
合させる方法等が挙げられる。
【0039】また、上記化合物を含有する層が積層され
た透明板を得る方法としては、例えば、上記化合物を透
明板に塗布する方法;上記化合物を含有するフィルムを
透明板に貼合する方法;上記化合物をフィルムに塗布し
た後、このフィルムを透明板に貼合する方法;フィルム
を透明板に貼合する際に、上記化合物を含有する粘着剤
を用いる方法等が挙げられる。
【0040】上記化合物を透明板やフィルムに塗布する
場合、通常、バインダー樹脂および上記化合物を含む塗
布溶液を調製し、これをディッピング法やバーコーター
法により塗布する方法が採用される。また、上記化合物
を含有するフィルムを透明板に貼合する場合、該フィル
ムは、通常、樹脂を上記化合物と溶融混練して押出成形
することにより調製される。
【0041】本発明の前面板は、必要に応じて、電磁波
遮蔽層、ハードコート層、反射防止層、汚染防止層等を
有していてもよい。
【0042】電磁波遮蔽層は、通常、ITO(インジウ
ム−スズ複合酸化物)、銅、アルミニウム等の格子状導
電性薄膜や、金、銀、白金等の透明導電性薄膜からな
る。格子状導電性薄膜については、その格子間隔は通常
80〜200μmの範囲であり、その膜圧は通常1〜2
0μm、好ましくは5〜20μmの範囲であり、その格
子線幅は通常5〜50μm、好ましくは10〜30μm
の範囲であり、その開口率は通常60%以上、好ましく
は70%以上、さらに好ましくは80%以上である。ま
た、透明導電性薄膜については、その厚さは通常30〜
1000nm、好ましくは50〜500nmの範囲であ
る。電磁波遮蔽層は、格子状導電性薄膜や透明導電性薄
膜が表面に設けられたフィルムを貼合することにより形
成させるのが、生産性の観点から好ましく、ここでフィ
ルムとしてはポリエチレンテレフタレートフィルム等の
透明フィルムが用いられる。
【0043】ハードコート層は、通常、多官能性モノマ
ー、シリコーン系架橋性樹脂、メラミン系架橋性樹脂、
エポキシ系架橋性樹脂を含むハードコート剤を塗布後、
硬化することにより形成させることができ、その厚さは
通常1〜30μmの範囲である。また、ハードコート層
に二酸化ケイ素や酸化アルミニウムのような無機化合物
等の微粒子を含有させることにより、防眩機能を付与し
てもよい。
【0044】反射防止層は、通常、無機酸化物、無機ハ
ロゲン化物、フッ素含有重合体等からなり、汚染防止層
は、通常、フッ素含有化合物、シロキサン化合物等から
なる。
【0045】上記本発明の前面板は、波長550〜61
0nm、特に波長580nm付近の光線を選択的に吸収
することができ、選択波長吸収機能を有する前面板とし
て、各種映像表示装置に採用することができる。該映像
表示装置としては、例えば、CRTを用いた直視型テレ
ビ、プラズマディスプレイ等を用いた発光型パネル方式
テレビ、液晶ディスプレイ等を用いた非発光型パネル方
式テレビ、液晶プロジェクターが内蔵されたリアプロジ
ェクション方式テレビ等が挙げられる。中でも、本発明
の前面板は、プラズマディスプレイ等を用いた発光型パ
ネル方式テレビ用として好適である。
【0046】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。なお、得られた前面板
の評価方法は、以下のとおりである。
【0047】光線透過率:分光光度計[(株)日立製作
所製、自記分光光度計U4000型]を用いて、波長3
00〜1000nmの範囲の光線透過率を測定し、波長
400nm、500nm、580nmおよび650nm
の光線透過率で評価した。
【0048】映像評価:蛍光灯を点灯した室内で、プラ
ズマディスプレイ[富士通ゼネラル(株)製、プラズマ
ディスプレイPDS−P1000(前面板無し)]に映
像を表示し、前面板を設置しない場合に対する、前面板
を設置した場合の映像のコントラストおよび色再現性の
改善効果の有無を10人に判断してもらい、改善効果有
りと判断した人の数で評価した。
【0049】また、一般式(1)で示される化合物およ
び一般式(2)で示される化合物として、それぞれ以下
のものを用いた。
【0050】化合物(A):一般式(1)において、R
1およびR2がオクチル基であり、R3およびR4がメチル
基であり、L3およびL4がベンゼン環である化合物(下
記式参照)。この化合物(A)のメタクリル酸メチル溶
液(濃度10重量ppm)について、分光光度計
[(株)日立製作所製、自記分光光度計U4000型]
を用いて、波長300〜1000nmの範囲の光線透過
率を測定した結果、最大吸収波長(λmax)は585n
mであった。
【0051】
【化9】
【0052】化合物(B):一般式(2)において、R
5およびR6がブチル基であり、R7〜R9が水素原子であ
り、Z1がイソプロピリデン基であり、Z2が硫黄原子で
あり、L3およびL4がナフタレン環であり、X-が過塩
素酸イオンである化合物(下記式参照)。この化合物
(B)のメタクリル酸メチル溶液(濃度10重量pp
m)について、分光光度計[(株)日立製作所製、自記
分光光度計U4000型]を用いて、波長300〜10
00nmの範囲の光線透過率を測定した結果、最大吸収
波長(λmax)は590nmであった。
【0053】
【化10】
【0054】参考例1(化合物(A)の合成) 1−オクチル−2−メチルインドール3gおよび3,4
−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン1
gを、ベンゼンとブタノールの混合溶媒中、加熱攪拌
下、脱水反応させた後、反応混合物を冷却し、化合物
(A)の粗結晶を得た。該粗結晶を、クロロフォルムを
展開溶媒とするシリカゲルクロマトグラフィーにより精
製した後、メタノールとアセトンの混合溶媒で再結晶さ
せ、化合物(A)の精製品1.3gを得た。
【0055】参考例2(化合物(B)の合成) 適宜の方法で合成した3-ブチル-2-メチル-ナフト[2,
1-d]チアゾール-3-イウム=トルエン-4-スルフォナ
ート 2.7gと3-ブチル-1,1-ジメチル-2-(2-フ
ェニルアミノ-ビニル)-1H-ベンゾ[e]インドリウム=
パークロレート 3.0gをアセトニトリル溶媒中、無
水酢酸とトリエチルアミンを加え、室温下1時間反応さ
せた後メタノールで結晶化し粗製品を得た。得られた結
晶はメタノールで熱洗浄し精製品3.5gを得た。
【0056】実施例1 メタクリル酸メチル100重量部を、2,2’−アゾビ
スイソブチロニトリル0.002重量部と混合し、70
℃にて予備重合させ、5重量%の重合体(粘度平均分子
量150万)を含む予備重合シロップを得た。この予備
重合シロップ30重量部を、メタクリル酸メチル70重
量部、化合物(A)0.001重量部、および2,2’
−アゾビスイソブチロニトリル0.1重量部と混合し、
脱気後、2枚のガラス板と塩化ビニール樹脂製ガスケッ
トより構成される3mm厚のセルに注入し、65℃にて
4時間、次いで120℃にて1時間重合させた。得られ
た注型板を前面板として評価した結果を表1に示す。
【0057】実施例2 実施例1において、化合物(A)の代わりに、化合物
(B)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行っ
た。評価結果を表1に示す。
【0058】実施例3 20重量%のアクリル樹脂[住友化学工業(株)製、ス
ミペックスMM]のトルエン溶液100重量部を、0.
5重量%の化合物(A)のシクロヘキサノン溶液40重
量部と混合した後、さらにトルエンと混合し、アクリル
樹脂の濃度を9重量%に調整した。この溶液を、厚さ
0.125mmの耐衝撃アクリルフィルム[住友化学工
業(株)製、テクノロイ]上に、No.16のバーコー
ターを用いて、乾燥後の厚さが約2μmとなるように塗
布した。次いで、このフィルムをガラス板に粘着剤を用
いて貼合した。得られたフィルム貼合ガラス板を前面板
として評価した結果を表1に示す。
【0059】実施例4 実施例3において、0.5重量%の化合物(A)のシク
ロヘキサノン溶液40重量部の代わりに、0.5重量%
の化合物(B)のシクロヘキサノン溶液48重量部を用
いた以外は、実施例3と同様の操作を行った。評価結果
を表1に示す。
【0060】実施例5 アクリル樹脂ビーズ[住友化学工業(株)製、スミペッ
クスEX]100重量部を、化合物(A)0.001重
量部とポリ袋内で混合後、押出装置を用いて溶融混練
し、押出樹脂温度265℃にて、厚さ2mmに押し出し
た。得られた押出板を前面板として評価した結果を表1
に示す。
【0061】比較例1 実施例1において、化合物(A)を混合しなかった以外
は、実施例1と同様の操作を行った。評価結果を表1に
示す。
【0062】比較例2 実施例3において、化合物(A)のシクロヘキサノン溶
液を混合しなかった以外は、実施例3と同様の操作を行
った。評価結果を表1に示す。
【0063】比較例3 実施例5において、化合物(A)を混合しなかった以外
は、実施例5と同様の操作を行った。評価結果を表1に
示す。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、波長550〜610n
m、特に波長580nm付近の光線を選択的に吸収する
ことができる映像表示機器用前面板を得ることができ、
映像表示機器の映像のコントラストおよび色再現性を向
上させることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月23日(2002.4.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、R1およびR2は、それぞれ独立して、置換基を
有していてもよい脂肪族炭化水素基を表し、R3および
4は、それぞれ独立して、水素原子または置換基を表
し、L1およびL2は、それぞれ独立して、置換基を有し
ていてもよい芳香族環を表す。) または下記一般式(2)
【化2】 (式中、R5およびR6は、それぞれ独立して、置換基を
有していてもよい脂肪族炭化水素基を表し、R7〜R
9は、それぞれ独立して、水素原子または置換基を表
し、Z1およびZ2は、それぞれ独立して、5員環を形成
するための2価の基を表し、L3およびL4は、それぞれ
独立して、置換基を有していてもよい芳香族環を表し、
-は対陰イオンを表す。)で示される化合物を含有す
層が、ガラス板に積層されてなることを特徴とする映
像表示機器用前面板。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】一般式(2)中、X-で表される対陰イオ
ンとしては、例えば、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨ
ウ化物イオンのようなハロゲン化物イオン;過塩素酸イ
オン、過臭素酸イオン、過ヨウ素酸イオンのような過ハ
ロゲン酸イオン;メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン
のようなアルキル硫酸イオン;四フッ化ホウ素イオン、
六フッ化アンチモンイオン、六フッ化リンイオンのよう
なフルオロ錯イオン;p−トルエンスルホン酸イオン、
p−クロロベンゼンスルホン酸イオンのようなスルホン
酸イオン等が挙げられる
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 隅田 将一 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 赤田 勝己 愛媛県新居浜市惣開町5番1号 住友化学 工業株式会社内 (72)発明者 大賀 保代 岡山県岡山市下石井1丁目2番3号 株式 会社林原生物化学研究所内 (72)発明者 神宝 昭 岡山県岡山市下石井1丁目2番3号 株式 会社林原生物化学研究所内 (72)発明者 菅 貞治 岡山県岡山市下石井1丁目2番3号 株式 会社林原生物化学研究所内 Fターム(参考) 2H048 CA14 CA19 CA29 4H056 CA01 CC02 CC08 DD03 DD06 DD19 DD23 DD30 EA14 FA01 4J002 AB021 BC021 BG011 BG041 BG051 BG061 BN151 CF001 CG001 EU056 EU216 EV316 EV326 GP00 GQ00 5G435 AA02 AA04 BB02 BB06 BB12 CC12 GG11 HH05 KK07 LL15

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1およびR2は、それぞれ独立して、置換基を
    有していてもよい脂肪族炭化水素基を表し、R3および
    4は、それぞれ独立して、水素原子または置換基を表
    し、L1およびL2は、それぞれ独立して、置換基を有し
    ていてもよい芳香族環を表す。) または下記一般式(2) 【化2】 (式中、R5およびR6は、それぞれ独立して、置換基を
    有していてもよい脂肪族炭化水素基を表し、R7〜R
    9は、それぞれ独立して、水素原子または置換基を表
    し、Z1およびZ2は、それぞれ独立して、5員環を形成
    するための2価の基を表し、L3およびL4は、それぞれ
    独立して、置換基を有していてもよい芳香族環を表し、
    -は対陰イオンを表す。)で示される化合物を含有す
    ることを特徴とする映像表示機器用前面板。
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