JP2002304113A

JP2002304113A - 運転評価装置

Info

Publication number: JP2002304113A
Application number: JP2001105882A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Naruo; 安雄成尾
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-04-04
Filing date: 2001-04-04
Publication date: 2002-10-18

Abstract

(57)【要約】【課題】運転者に運転状態を容易且つ的確に認識させ
ることで、安全運転を促すことができる運転評価装置を
提供する。【解決手段】揺動可能に軸支され一端側に錘１０ａを
備えた２つの振り子１０，１０と、振り子１０，１０の
振れ回数を計数するカウント手段２０と、カウント手段
２０によるカウント数を表示する表示手段２とを備えた
運転評価装置であって、２つの振り子１０，１０は、揺
動方向が互いに略直交している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、車両の運転状態を
検知し、運転者の安全運転度を評価する運転評価装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】車両による交通事故の低減を図るため、
制動性やコーナリング性など車両構造面での改良が従来
から検討されている。しかし、このような技術開発がな
される一方で、運転者自身が適切な運転を心掛けない限
り、事故件数がなかなか減らないのが現状である。運転
ミスによる事故の主な原因として、客観的にみれば急加
速、急制動、急旋回などが頻繁に行われるような危険な
運転であっても、運転者自身がこのような事実に気付か
ないまま放置されていることが挙げられる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の観点
からなされたものであって、運転者に運転状態を容易且
つ的確に認識させることで、安全運転を促すことができ
る運転評価装置の提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、車
両の運転状態を検知する運転評価装置であって、揺動可
能に軸支され一端側に錘を備えた２つの振り子と、前記
振り子の振れ回数を計数するカウント手段と、前記カウ
ント手段によるカウント数を表示する表示手段とを備
え、前記２つの振り子は、揺動方向が互いに略直交して
いることを特徴とする運転評価装置により達成される。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の一実施形態について説明する。図１は、本発明
の一実施形態に係る運転評価装置を示す斜視図であり、
図２はその内部構造の概略平面図、図３は要部側面図で
ある。

【０００６】運転評価装置１は、図１に示すように、測
定したカウント数を表示する液晶などの表示部２がケー
ス４の側壁に設けられており、ケース４の下面には固定
用の粘着テープを備えている。尚、表示部２は、短期カ
ウンタ２ａ、及び、継続カウンタ２ｂの二種類からな
り、短期カウンタ２ａは、内蔵するタイマ手段（図示せ
ず）によりカウント数が２４時間毎にリセットされる一
方、継続カウンタ２ｂは、トータルのカウント数が表示
される。

【０００７】この運転評価装置１は、図２に示すよう
に、２つの振り子１０，１０と、この振り子１０，１０
の振れ回数をカウントするカウント手段２０とを備えて
いる。

【０００８】振り子１０，１０は、それぞれ軸１１，１
１に対して揺動自在に支持されており、これら２つの軸
１１，１１は、振り子１０，１０の揺動方向Ａ，Ｂが互
いに略直交するように、ケース４の側壁内面に取り付け
られている。

【０００９】図２及び図３に示すように、振り子１０
は、軸１１を挟んで下端側に錘１０ａを有し、上端側に
導通部１０ｂを有しており、揺動方向に作用する加速度
の大きさに応じて傾斜する。また、ケース４側壁の対向
する内面から導通部１０ｂの揺動方向両側に向けて、棒
状の検出部１２，１２がそれぞれ延びており、導通部１
０ｂと検出部１２，１２との間には所定の隙間が形成さ
れている。

【００１０】カウント手段２０は、検出部１２，１２の
いずれかの先端に導通部１０ｂが接触することにより、
軸１１及び配線１３を介して通電され、この通電された
回数を計数して、表示部２に表示する。尚、電源（図示
せず）は、ボタン電池、ソーラ電池、車両のバッテリー
などを使用することができる。

【００１１】次に、以上の構成を備えた運転評価装置１
の作動について説明する。まず、表示部２の表示内容が
運転者に見えるように、且つ、２つの振り子１０，１０
が車両の前後方向（進行方向）及び左右方向にそれぞれ
揺動するような向きで、運転評価装置１を車両のダッシ
ュボードなどに固定する。

【００１２】この状態で車両を運転すると、運転時の振
動などにより振り子１０，１０は僅かに揺動するが、導
通部１０ｂと検出部１２，１２との間には所定の隙間を
有しているので、導通部１０ｂと検出部１２，１２との
間は導通されない。

【００１３】ところが、急発進、急加速、急制動などを
行うことにより、運転評価装置１に対して車両の前後方
向に作用する加速度が所定値を超えると、この方向に揺
動する一方の振り子１０が大きく傾斜して、図３に破線
で示すように導通部１０ｂが検出部１２，１２に接触
し、カウント手段２０に通電される。カウント手段２０
は、通電される毎に加算したカウント数を表示部２に表
示する。

【００１４】また、十分減速せずに右折・左折をしたり
カーブに進入する等して、運転評価装置１に対して車両
の左右方向に作用する加速度が所定値を超えると、この
方向に揺動する他方の振り子１０の導通部１０ｂが検出
部１２，１２に接触し、カウント手段２０に通電され
る。カウント手段２０は、上記と同様、カウント数を表
示部２に表示する。

【００１５】このように、本発明の運転評価装置１によ
れば、急加速、急制動、急旋回などの危険な運転が行わ
れる度に、この回数がカウント手段２０によってカウン
トされて表示部２に表示されるので、運転者に対して運
転状態を客観的に認識させて、カウント数が増加しない
ように安全運転を促すことができ、結果的に車両事故の
低減を図ることができる。

【００１６】また、山道やカーブの多い道路を所定の速
度で試験走行した時の測定結果に基づいて、道路に速度
標識などを設定する際の目安にすることもできる。

【００１７】以上、本発明の一実施形態について詳述し
たが、本発明の具体的な態様が上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、カウント手段２０の通電によ
る計数時に発音（例えば、音声、ブザー等）又は発光
（例えば、ＬＥＤ等）する装置を付加しても良く、これ
により、運転者に対して危険な運転をリアルタイムに認
識させることができる。

【００１８】また、カウント数の増加に基づき表示部２
の表示色を変化させることで、運転状態を色により直感
的に認識させることができる。表示色の一例を挙げる
と、５０カウント以下において青とし、５１〜８０カウ
ントにおいて黄とし、８１〜１００カウントにおいて橙
とし、１０１カウント以上において赤とする。

【００１９】また、本実施形態においては、車両の前後
方向及び左右方向のカウント数をトータルで表示するよ
うにしているが、前後方向のカウント数及び左右方向の
カウント数をそれぞれ独立に表示するようにしても良
い。これによって、運転状態のより詳細な分析が可能に
なる。

【００２０】また、本実施形態においては振り子を２つ
設けているが、同様の構成の振り子をもう１つ設けて、
車両の上下方向の加速度が所定値を超えるとカウントす
るように構成しても良い。これにより、路面の凹凸や段
差を測定することができ、路面補修の目安にすることが
できる。

【００２１】また、本実施形態においては、導通部１０
ｂと検出部１２との接触によりカウント手段２０に通電
するようにしているが、錘１０ａと検出部１２との接触
によりカウント手段２０に通電するように構成しても良
い。また、振り子１０の振れを制限するコイルばねなど
を設けることで、加速度に対する振れ幅を調整するよう
にしても良い。更に、カウント手段２０による振り子１
０の振れ回数の計数は、本実施形態のものに限定され
ず、例えば、錘１０ａに磁石を設けて、この磁石の移動
をリードスイッチ等により検出することで、カウントす
るようにしても良い。

【００２２】また、本実施形態においては、表示部２，
振り子１０及びカウント手段２０を一体に構成している
が、例えば、図４に示すように、表示部２を運転席前部
のインストルメントパネルＰに設け、振り子１０及びカ
ウント手段２０を収容したケース４をエンジンルーム
（図示せず）などに設けることで、別体にしても良い。

【００２３】また、車両に搭載されているトリップメー
タと組み合わせることで、測定されたカウント数及び走
行距離から、単位走行距離当たりの平均カウント数を表
示するようにしても良く、安全運転度の把握がより容易
になる。

【００２４】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の運転評価装置によれば、揺動可能に軸支され一端側に
錘を備えた２つの振り子と、振り子の振れ回数を計数す
るカウント手段と、カウント手段によるカウント数を表
示する表示手段とを備え、２つの振り子の揺動方向が互
いに略直交しているので、急加速、急制動、急旋回など
の危険な運転状態を運転者に容易且つ的確に認識させる
ことができ、安全運転を促すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る運転評価装置の斜
視図である。

【図２】図１に示す運転評価装置の内部構造を示す概
略平面図である。

【図３】図２に示す内部構造の要部側面図である。

【図４】本発明の他の実施形態に係る運転評価装置の
一部を示す図である。

【符号の説明】

１運転評価装置２表示部１０振り子１０ａ錘２０カウント手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０８Ｇ 1/16 Ｇ０１Ｐ 15/00 Ｋ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】車両の運転状態を検知する運転評価装置
であって、揺動可能に軸支され一端側に錘を備えた２つの振り子
と、前記振り子の振れ回数を計数するカウント手段と、前記カウント手段によるカウント数を表示する表示手段
とを備え、前記２つの振り子は、揺動方向が互いに略直交している
ことを特徴とする運転評価装置。