JP2002302496A - リン酸モノおよびジエステルの混合物を得る方法 - Google Patents

リン酸モノおよびジエステルの混合物を得る方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】パーフルポリエーテルのリン酸エステル類は撥
水・油性を付与するのに使用され、リン酸モノエステル
とリン酸ジエステルが夫々所定に調節させる方法が所望
される。 【解決手段】a)式(I)R−CF−(CH
−ZH (I)のパーフルオロポリオキシアルキレ
ン構造を有するモノ官能性アルコール当量に対し1〜6
0モル%、好ましくは5〜40モル%の範囲の水の量を
添加し、b)工程a)で得た反応生成物と、アルコール
当量と無水リン酸のモルの割合が1.5:1〜4:1、
好ましくは2:1〜3:1で、1回または多数回で無水
リン酸Pを加えて反応させ、c)工程b)で得た
化合物を水または希塩酸液で加水分解し、d)任意に、
有機層を水と非混合性の溶媒で分離し、かつe)生成物
を有機層から回収することからなる方法。 式(I)のRf:たとえばCO−で表わされるモ
ノ官能性パーフルオロポリエーテル鎖 q:1〜20の整数 z:たとえばO−CO−等

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の天然およ
び人工の基体、たとえばセラミック、木材の処理で撥水
・油性を付与するのに有用な、パーフルオロポリオキシ
アルキレン構造を有するリン酸エステル類を高収率で得
る方法に関する。
【0002】詳しくは、この発明は、パーフルオロポリ
オキシアルキレン構造を有するリン酸エステル類を高い
転化率と収率で得る方法に関する。その他、この発明の
方法は、同じ前駆体のアルコールから出発して、パーフ
ルオロポリオキシアルキレン構造を有するリン酸エステ
ル類で完全にトリエステル基のないものを得ることがで
き、かつモノエステル基とジエステル基のモル比を所定
に調節させることができる。そのため、リン酸エステル
類が同じ前駆体のアルコールから出発してモノエステル
/ジエステルのモル比が可変かつ調節可能に得られる。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】パー
フルポリエーテルのリン酸エステル類は、広範な天然お
よび人工の基体に撥水・油性を付与するかまたは汚染の
容易な除去を与えるのに使用される。基体のタイプによ
り上記の応用には、所望の効果に対し最適の効果を得る
のに、異なる含量のリン酸モノエステルとリン酸ジエス
テルを有することが必要とされる。そのため、工業上の
観点から、リン酸化反応で得られるリン酸エステルのモ
ノエステル/ジエステルの組成を所定に調節させる方法
が入手し得ることが所望されるであろう。
【0004】モノ官能性(パー)フルオロアルキルアル
コールから由来するリン酸エステル類が先行技術で知ら
れている。これらの化合物は、適当な撥水・油性を与え
るリン酸ジエステルでなければならない。しかし、リン
酸ジエステルを高収率で合成するのは困難で、副生物と
してのトリエステルをかなりの量含む混合物になること
が避けられない。リン酸トリエステルは、撥水・油性を
付与することが所望される基体への付着問題があって望
ましくない。
【0005】米国特許第3,935,277号と同第
4,946,992号の記載によれば、アルコール官能
性(ジ−Rf−アルコール、Rfはパーフルオロアルキ
ル基)または2つのアルコール官能性(ジ−Rf−ジオ
ール)を有する水素化アルキル基に結合した2つのモノ
官能性パーフルオロ化鎖を含有するパーフルオロアルキ
ル構造を有するアルコール前駆体が合成されている。こ
れらの特許は、Rf−エチレンチオールとハロゲン化ア
ルコールおよびジオールとの反応によってジ−Rf−ア
ルコールおよびジオールとの反応によってジ−Rf−ア
ルコールとジ−Rf−ジオールの合成を記載している。
ジ−Rf−ジオールのリン酸エステルは、米国特許第
5,091,550号と同第5,132,445号に記
載されている。
【0006】しかし、前駆体アルコールの合成に多工程
を要しかつ費用のかかる中間体が必要である。その前駆
体からのリン酸エステルは市場で容易に入手できない。
天然および人工の基体に撥水・油性を付与するのに、米
国特許第3,492,374号では、一般式
【0007】
【化7】
【0008】(式中XはFまたはCF3、Xは1〜8の
範囲の整数、Mは、たとえばH+のようなカチオン、ア
ルカリ金属のカチオンまたは任意にアルキル置換アンモ
ニウムイオン)のパーフルオロポリオキシアルキレン構
造を有するモノ官能性アルコールから誘導のホスフェー
トを使用することも知られている。
【0009】この特許では、リン酸ジエステルを、各種
の材料例えば織物繊維、皮革、紙、プラスチック材、木
材やセラミックに撥油性を与えるのに用いることが示唆
されている。しかし、これらの化合物は、加水分解に対
してあまり安定ではない。その他その合成が、リン酸化
剤としてPOCl3を用いて行われ、高収率ではなく、
上記の欠点のリン酸トリエステルが得られる。
【0010】フッ素化リン酸エステルを作るのに従来技
術で最も使用された方法は、オキシ塩化燐POCl3
アルコールで部分エステル化し、次いで反応中間体を加
水分解するものである。この方法はしかし上記の欠点で
あるリン酸トリエステルの生成をする。加えて、アルコ
ールとPOCl3とのエステル化反応は、高い発熱条件
で塩酸の発生が起こるため、工程の安全性と、プラント
構造物に用いた材料の両方に関しての細密なコントロー
ル対策が必要とされる。
【0011】従来技術で知られた多くのリン酸化反応
は、アルコールと無水リン酸P25との反応である。こ
の反応は、一旦原料アルコールが規定されると、固定し
た変動のない割合でのモノエステルとジエステルの混合
物の生成をする。従って、この方法は、同じ前駆アルコ
ールから出発して、反応で得られるリン酸エステルのモ
ノエステル/ジエステルの組成を所定に調節できない。
工業的見地から、このことはモノエステルとジエステル
の混合物を同じ前駆アルコールから出発して変動割合で
得ることができないことから欠点となる。
【0012】従って、パーフルオロポリオキシアルキレ
ン構造(PFPE)を有するリン酸エステルを得る方法
で、トリエステル基が全くなく、反応から得られる最終
生成物中に存在するモノエステル基−P(O)(OH)2
ジエステル基>PO(OH)のモル比を所定に調整させる
方法を入手しうることが必要とされた。
【0013】
【課題を解決するための手段】本出願人は、意外にも、
上記の性質を備えるPFPE構造をするリン酸エステル
を高い収率と変換率で得ることを特徴とする方法を見出
した。従って、この発明の目的は、次式
【0014】
【化8】
【0015】(式中w=1〜2、v=1〜6好ましくは
1〜4, q=1〜20の整数好ましくは1〜5、 z=O(C24O)p−、O(CH2)n−O−、O(C3
6O)p−、S(C24O)p−、S(C36O)p
−、
【0016】n=1〜20の整数、好ましくは1〜1
0、 p=1〜5の整数、好ましくは1〜3、 Rfは(パー)フルオロポリエーテル鎖、式(I)のR
fは、鎖末端基がCF3O−、C25O−、C37
−、Cl(C 36O)−、H(C36O)−から選択される
モノ官能性パーフルオロポリエーテル鎖)を有するリン
酸モノとジエステル混合物を得る方法であって、次の方
法 a)式
【0017】
【化9】 のパーフルオロポリオキシアルキレン構造を有するモノ
官能性アルコールまたは式
【0018】
【化10】
【0019】(上記式中Rf、zとqは上記と同一意
味)のパーフルオロポリオキシアルキレン構造を有する
α,ω−ジオールに、アルコール当量に対し1〜60モ
ル%、好ましくは5〜40モル%の範囲の水の量を添加
し、 b)工程a)で得た反応生成物と、アルコール当量と無
水リン酸のモルの割合が1.5:1〜4:1、好ましく
は2:1〜3:1で、1回または多数回で無水リン酸P
25を加えて反応させ、 c)工程b)で得た化合物を水または希塩酸液で加水分
解し、 d)任意に、有機層を水と非混合性の溶媒で分離し、か
つ e)生成物を有機層から回収されることからなる。
【0020】一般に、Rfは300〜8000、好まし
くは500〜3000の範囲の数平均分子量を有し、鎖
に沿って統計的に配列された次の構造
【化11】
【0021】の少なくとも1つを有する繰り返し単位か
らなり、式中、X=F、CF3、R4とR5は互いに同一
または異なって、H、Cl、1〜4の炭素原子を有する
パーフルオロアルキルから選択される。特に、パーフル
オロポリエーテル鎖Rfは次の構造
【0022】
【化12】 (b/aは0.3〜10の範囲で両端を含む)
【0023】
【化13】 (r/bはbが0でないとき、0.5〜2、r+b/t
はtが0でないとき、10〜30、bおよび/またはt
は0であることもできる。LはFとCF3から選択され
る、a、b、r、tは、Rfが上記した数平均分子量M
nの値を有するような和である整数、−(C36O)−は
式−(CF(CF3)CF2O)−および/または−(CF2
CF(CF3)O)−の単位を表すことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】式(IA)と(IIA)の前駆アルコー
ルは従来技術で周知の方法で得ることができる。(パ
ー)フルオロポリエーテルを得るには、例えば米国特許
第3,665,041号、同2,242,218号、同
第3,715,378号、同第5,714,637号、
ヨーロッパ特許第239,123号参照。ヒドロキシ末
端を有する官能化フルオロポリエーテル(IA)と(IIA)
は、例えばヨーロッパ特許第148,482号、米国特
許第3,810,874号で得ることができる。
【0025】式(I)と(II)の化合物を得るリン酸化
反応(工程b)は、20℃〜120℃の範囲、好ましく
は、40℃〜100℃の温度で行われる。この温度範囲
で、この発明の方法で得られるモノエステル基とジエス
テル基の割合は、温度それ自体と独立である。無水リン
酸の添加速度は、反応温度を上記の範囲に維持するよう
に調節される。リン酸化工程b)で得られる化合物は、
次いで加水分解され、有機相が分離される。一般に、加
水分解は、反応混合物に水を加えるか希塩酸液を加える
か、または反応混合物を水性相に加えることにより行わ
れる。
【0026】任意に、有機相は、例えばメチレンクロリ
ド、酢酸エチルや従来技術で知られたもののような水と
非混合の適当な溶媒により(工程d)分離される。次い
で化合物は、例えば溶媒の蒸発技術により有機相から分
離(工程e)される。この発明の方法により、式(I)
と(II)のリン酸エステルが、工程a)で使用された水
の量に関して予定されたモノエステル基〔−P(O)(O
H)2〕とジエステル基〔>P(O)(OH)〕〔>PO(O
H)〕のモル比で得られる。
【0027】その他、この発明の方法で、原料アルコー
ルの平均分子量を変動させても、モノエステル/ジエス
テル基のモル比に影響もないことが見出されている。こ
の発明の方法は、加水分解に安定な化合物の収得をさせ
る。事実、水の存在下でのリン酸化反応を行っても反応
転化率は、常に98%以上が得られる。出願人は、式
(IA)と(IIA)のエトキシ化アルコール前駆体の使
用が、所望割合のモノエステル/ジエステル基を得るの
に、リン酸化反応を水の存在した状態で行う利点を与え
ることを意外に見出した。この結果は、パーフルオロポ
リエーテルタイプのフッ化生成物(疎水性であることが
よく知られている)について水の存在による効果を予期
できないことから驚くべきかつ予測外のことである。
【0028】出願人の行ったテスト(比較例参照)で、
エトキシ化されないアルコール前駆体(式IAとIIA
で、q=1、z=−O、−S)の場合に、反応転化率
は、反応を水の存在下で行うと、非常に低い(10%よ
り低い)であることを示す。水が存在しないと、リン酸
化反応は良好な収率で行われるが、最終のモノエステル
/ジエステル組成物を所望の割合に調節することができ
ない。所定割合のモノエステル/ジエステル基を有し、
トリエステル基の全くない式(I)または(III)のP
FPE構造を有するリン酸エステルの混合物は新規であ
る。二官能性アルコールから由来する式(II)のリン酸
エステルの場合には、モノエステル/ジエステル基のモ
ル比は60/40と90/10の間の範囲であることが
できる。モノ官能性アルコールから由来する式(I)の
リン酸エステルの場合に、モノエステル/ジエステル基
のモル比は、70/30と85/15の間の範囲である
ことができる。
【0029】この発明のモノ/ジエステル混合物は、同
じ前駆アルコールから出発し、または異なる分子量のア
ルコールから出発して、所定の割合で得ることができ
る。所定のモノ/ジエステルの割合は、工程a)で使用
される水の量に関連している。既に述べたように、この
発明の混合物は、良好な撥水と撥油特性を兼ねている。
任意に、式(I)と(II)のリン酸エステルの混合物
は、塩基で中和でき、式
【0030】
【化14】
【0031】式中Mは、 −Li+、Na+、K+; −(NH3R)+、(式中RはHまたは線状もしくは分枝
状C1〜C22アルキル基で、好ましくはHであり、Rは
任意にOH基を含むことができる); −(NH2RR’)+、(式中RとR’はそれぞれ多の線
状もしくは分枝状C1〜C22アルキル基で、RとR’は
任意にOH基を含むことができ、または互いに結合して
窒素原子と環、例えばモルホリン基を形成できる;
【0032】−(NHRR’R'')+、(式中R、R’
とR''は、それぞれ他の線状もしくは分枝状C1〜C22
アルキル基で、R、R’とR''は任意にOH基を含みま
たは互いに結合して窒素原子と環、例えばモルホリン基
を形成することができる。上記のように、式(IB)と
(IIB)の塩は、式(I)と(II)のエステルを塩基、
例えば水酸化アルカリ金属または2級もしくは3級アミ
ンで中和して得られる。好ましい塩基の例は、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、1級
〜3級アミン、例えばメチルアミン、ジエチルアミン、
トリエチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、モルホリンなどである。
【0033】中和反応の量化学は、>P(O)(OH)のプ
ロトンとP(O)(OH)2の2つのプロトンの1つの中和
に対応して、最初の等価点にのみ達するように調節でき
る。中和されるリン酸エステルの最初の酸プロトンは強
酸のもので、結果として、塩が得られ、水中で約7のp
Hの溶液または分散液を作る。代わりに、−P(O)(O
H)2基の第2のプロトンの中和には、約10のpHに達
することが必要である。リン酸エステル塩は、上記の撥
水・油応用に水性分散液で用いるのに特に有用である。
【0034】
【実施例】この発明を次の実施例でさらに例証するが、
発明自体の範囲を単に示すもので限定目的ではない。実施例 実施例1(1モル%H2O) 一般式H(OCH2CH2)1.6−O−CH2−CF2−O(C
2CF2O)b−(CF2O)a−CF2−CH2−O−(CH2
CH2O)1.6H、数平均分子量MW=1,440と平均
当量EW=724を有するパーフルオロポリオキシアル
キレンジオールの100g(0.138当量)を磁気撹
拌器付250ccのフラスコに導入する。脱ミネラル水
の0.025g(ジオールの当量の1モル%に相当、
0.001モル)をジオールに添加する。
【0035】次いで、P25の9.9g(0.069モ
ル)を1回で撹拌下に添加する。反応器内の温度は、約
45分で23℃から56℃に変化する。次いで反応混合
物を100℃に加熱し、その状態で約8時間放置する。
冷却後、酢酸エチルの35gと脱ミネラル水の120g
を添加し、反応混合物を室温で約1時間撹拌する。次に
相を分離させ、有機相を100℃/1mmHgで蒸発さ
せる。
【0036】
【化15】
【0037】の化合物の103.2gを得る。このもの
は、化学滴定で測定した平均当量(EW)が715であ
るようなv=1〜6である。31PNMR分析により、モ
ノエステル/ジエステル基のモル比は60/40に等し
いことが測定される。さらにトリエステル基が全く存在
しないことが認められる。反応転化率は13CNMR分析
で測定し、98%より高い結果である。単離した化合物
の収率は92.8%である。
【0038】実施例2(10モル%H2O) 実施例1の装置を使用し、一般式
【化16】 のパーフルオロポリオキシアルキレンジオール、数平均
分子量MW=1,440、平均当量EW=724の10
0g(0.138当量)を反応器に導入する。脱ミネラ
ル水の0.24g(0.0138モル、ジオールの当量
の10%に相当)をジオールに添加する。次いで、P2
5の9.9g(0.069モル)を1回で撹拌下に添
加する。反応と化合物の単離は実施例1のように行う。
【0039】
【化17】 の化合物を104.6g得る。化学滴定によって測定し
た平均当量(EW)は、605であるようなv=1〜
6。
【0040】31PNMR分析で、モノエステル/ジエス
テル基のモル比を測定し、72/28に均しい結果を得
る。さらにトリエステル基の完全不存在が認められる。
反応転化率を13CNMR分析で測定し、98%より高い
結果とな単離した化合物の収率は94%。
【0041】実施例3(20モル%H2O) 実施例1の装置を用い、一般式
【化18】 のパーフルオロポリオキシアルキレンジオール、数平均
分子量MW=1,440、平均当量EW=724の10
0g(0.138当量)を反応器に入れる。脱ミネラル
水の0.48g(0.0276モル、ジオールの当量の
20%に相当)をジオールに添加し、次いでP25
9.9g(0.069モル)を1回で撹拌下に加える。
反応と化合物の単離を実施例1のように行う。
【0042】
【化19】 の化合物103.8gを得、化学滴定で測定した平均当
量(EW)が530であるようなV=1〜6。
【0043】31PNMR分析で、モノエステル/ジエス
テル基のモル比を測定し、83/17に均しい結果とな
る。その上、トリエステル基の完全不存在が認められ
る。反応転化率は13CNMR分析で測定し、98%より
高い結果となる。単離した化合物の収率は93.3%。
【0044】実施例4(40モル%H2O) 実施例1の装置を用い、一般式
【化20】 のパーフルオロポリオキシアルキレンジオール、数平均
分子量MW=1,440、平均当量EW=724の10
0g(0.138当量)を反応器に入れる。脱ミネラル
水の0.98g(0.055モル、ジオールの当量の4
0%に相当)をジオールに添加し、次いでP25の9.
9g(0.069モル)を1回で撹拌下に加える。反応
と化合物の単離を実施例1のように行う。
【0045】
【化21】 の化合物102.4gを得、化学滴定で測定した平均当
量(EW)が479であるようなV=1〜6。
【0046】31PNMR分析で、モノエステル/ジエス
テル基のモル比を測定し、89/11に均しい結果とな
る。その上、トリエステル基の完全不存在が認められ
る。反応転化率は13CNMR分析で測定し、98%より
高い結果となる。単離した化合物の収率は92%。
【0047】実施例5(40モル%H2O) 実施例1の装置を用い、一般式
【化22】 のパーフルオロポリオキシアルキレンジオール、数平均
分子量MW=1,273、平均当量EW=664の10
0g(0.138当量)を反応器に入れる。脱ミネラル
水の1.08g(0.060モル、ジオールの当量の4
0%に相当)をジオールに添加し、次いでP25の1
0.7g(0.075モル)を1回で撹拌下に加える。
反応と化合物の単離を実施例1のように行う。
【0048】
【化23】 の化合物100.7gを得、化学滴定で測定した平均当
量(EW)が435であるようなv=1〜6。
【0049】31PNMR分析で、モノエステル/ジエス
テル基のモル比を測定し、89/11に均しい結果とな
る。その上、トリエステル基の完全不存在が認められ
る。反応転化率は13CNMR分析で測定し、98%より
高い結果となる。単離した化合物の収率は93.3%。
この実施例は、反応条件が等しく、原料のアルコールの
平均分子量の変動が得られるモノエステル/ジエステル
基のモル比に影響しないことを示す。
【0050】実施例6(40モル%H2O) 実施例1の装置を用い、一般式
【化24】 のパーフルオロポリオキシアルキレンジオール、数平均
分子量MW=1,570、平均当量EW=811の10
0g(0.123当量)を反応器に入れる。脱ミネラル
水の0.88g(0.049モル、ジオールの当量の4
0%に相当)をジオールに添加し、次いでP25の8.
7g(0.061モル)を1回で撹拌下に加える。反応
と化合物の単離を実施例1のように行う。
【0051】
【化25】 の化合物105.9gを得、化学滴定で測定した平均当
量(EW)が526であるようなv=1〜6。
【0052】31PNMR分析で、モノエステル/ジエス
テル基のモル比を測定し、89/11に均しい結果とな
る。その上、トリエステル基の完全不存在が認められ
る。反応転化率は13CNMR分析で測定し、98%より
高い結果となる。単離した化合物の収率は96%。この
実施例は反応条件が等しく、原料アルコールの平均分子
量の変動が、モノエステル/ジエステル基の得られるモ
ル比に影響しないことを示す。
【0053】実施例7(比較)(10モル%H2O) 実施例1の装置を使用し、一般式
【化26】
【0054】のパーフルオロポリオキシアルキレンジオ
ール、数平均分子量MW=987、平均当量EW=51
3の100g(0.195当量)を反応器に導入する。
脱ミネラル水の0.35g(0.0195モル、ジオー
ルの当量の10%に相当)をジオールに添加する。次い
でP25の13.8g(0.097モル)を1回で撹拌
下に添加し、反応を実施例1のように行う。反応混合物
は全体の実験中不均一である。反応化合物のNMR分析
は、アルコールのリン酸エステルへの低い転化率10%
以下を示す。この実施例は、非エトキシアルコール前駆
体の場合に、水の存在下で行われるリン酸化反応は最小
部分のみで行われることを示す。
【0055】実施例8(比較)(40モル%H2O) 実施例1の装置を使用し、一般式
【化27】
【0056】のパーフルオロポリオキシアルキレンジオ
ール、数平均分子量MW=987、平均当量EW=51
3の100g(0.195当量)を反応器に導入する。
脱ミネラル水の1.4g(0.078モル、ジオールの
当量の40%に相当)をジオールに添加する。次いでP
25の13.8g(0.097モル)を1回で撹拌下に
添加し、反応を実施例1のように行う。反応混合物は全
体の実験中不均一である。反応化合物のNMR分析は、
アルコールのリン酸エステルへの低い転化率10%以下
を示す。この実施例は、非エトキシ化アルコール前駆体
の場合に、水の存在下のリン酸化反応は最小部分のみで
行われることを示す。
【0057】実施例9(1モル%H2O) 一般式
【化28】
【0058】のモノ官能性パーフルオロポリオキシアル
キレンアルコール、平均分子量MW=623の100g
(0.16当量)を、磁気撹拌器付250ccのフラス
コに導入する。脱ミネラル水の0.029g(0.00
16モル、ジオールの当量の1モル%に相当)をアルコ
ールに添加する。P25の11.4g(0.08モル)
を1回で撹拌下に添加する。反応器内の温度を約45分
で25℃から63℃に変化させる。次いで反応混合物を
100℃に加熱し、約8時間その状態に放置する。
【0059】冷後、酢酸エチルの40gと脱ミネラル水
の120gを添加し、反応混合物を室温で約1時間撹拌
する。次いで、相を分離させ、有機相を100℃/1m
mHgで蒸発させる。
【化29】
【0060】(化学滴定によって測定した平均当量(E
W)が520のようなW=1〜2)の104.1gを得
る。31PNMR分析でモノエステル/ジエステル基のモ
ル比を測定し、70/30に等しい結果となる。その
上、トリエステルは全く存在しないことを認める。反応
転化率は13CNMR分析で測定し、98%より高い。単
離化合物の収率は93.1%。
【0061】実施例10(10モル%H2O) 一般式
【化30】
【0062】のモノ官能性パーフルオロポリオキシアル
キレンアルコール、平均分子量MW=623の100g
(0.16当量)を、磁気撹拌器付250ccのフラス
コに導入する。脱ミネラル水の0.29g(0.001
6モル、ジオールの当量の10モル%に相当)をアルコ
ールに添加する。P25の11.4g(0.08モル)
を1回で撹拌下に添加する。次いで、反応器内の温度を
約45分で25℃から67℃に変化させる。反応混合物
を100℃に加熱し、約8時間その状態に放置する。
【0063】冷後、酢酸エチルの40gと脱ミネラル水
の120gを添加し、反応混合物を室温で約1時間撹拌
する。次いで、相を分離させ、有機相を100℃/1m
mHgで蒸発させる。
【化31】 (化学滴定によって測定した平均当量(EW)が478
のようなW=1〜2)の106.4gを得る。
【0064】31PNMR分析でモノエステル/ジエステ
ル基のモル比を測定し、77/23に等しい結果とな
る。その上、トリエステルは全く存在しないことを認め
る。反応転化率は13CNMR分析で測定し、98%より
高い。単離化合物の収率は95%。
【0065】実施例11(20モル%H2O) 一般式
【化32】
【0066】のモノ官能性パーフルオロポリオキシアル
キレンアルコール、平均分子量MW=623の100g
(0.16当量を、磁気撹拌器付250ccのフラスコ
に導入する。脱ミネラル水の0.58g(0.032モ
ル、ジオールの当量の20%に相当)をアルコールに添
加する。P25の11.4g(0.08モル)を1回で
撹拌下に添加する。次いで、反応器内の温度を約45分
で25℃から69℃に変化させる。反応混合物を100
℃に加熱し、約8時間その状態に放置する。
【0067】冷後、酢酸エチルの40gと脱ミネラル水
の120gを添加し、反応混合物を室温で約1時間撹拌
する。次いで、相を分離させ、有機相を100℃/1m
mHgで蒸発させる。
【化33】
【0068】(化学滴定によって測定した平均当量(E
W)が520のようなW=1〜2)の106.1gを得
る。31PNMR分析でモノエステル/ジエステル基のモ
ル比を測定し、80/20に等しい結果となる。その
上、トリエステルは全く存在しないことを認める。反応
転化率は13CNMR分析で測定し、98%より高い。単
離化合物の収率は94.6%。
【0069】実施例12(40モル%H2O) 一般式
【化34】
【0070】のモノ官能性パーフルオロポリオキシアル
キレンアルコール、平均分子量MW=623の100g
(0.16当量)を、磁気撹拌器付250ccのフラス
コに導入する。脱ミネラル水の1.15g(0.064
モル、ジオールの当量の40モル%に相当)をアルコー
ルに添加する。P25の11.4g(0.08モル)を
1回で撹拌下に添加する。次いで、反応器内の温度を約
45分で25℃から75℃に変化させる。反応混合物を
100℃に加熱し、約8時間その状態に放置する。
【0071】冷後、酢酸エチルの40gと脱ミネラル水
の120gを添加し、反応混合物を室温で約1時間撹拌
する。次いで、相を分離させ、有機相を100℃/1m
mHgで蒸発させる。
【化35】
【0072】(化学滴定によって測定した平均当量(E
W)が431のようなW=1〜2)の107.5gを得
る。31PNMR分析でモノエステル/ジエステル基のモ
ル比を測定し、85/15に等しい結果となる。その
上、トリエステルは全く存在しないことを認める。反応
転化率は13CNMR分析で測定し、98%より高い。単
離化合物の収率は95.7%。
【0073】実施例13(比較)(10モル%水) 一般式
【化36】
【0074】のモノ官能性パーフルオロポリオキシアル
キレンアルコール、数平均分子量MW=585の100
g(0.17当量)を磁気撹拌器付250ccフラスコ
に導入する。脱ミネラル水の0.31g(0.017モ
ル、アルコールの当量の10%に相当)をアルコールに
添加する。次いで、P25の12.1g(0.085モ
ル)を一度に撹拌下に添加する。反応混合物を100℃
に加熱し、約8時間の状態に放置する。反応混合物は、
全体の実験中不均一に現れる。
【0075】反応化合物のNMR分析で、アルコールの
ホスファートへの転化率は10%より低いものであるこ
とを示す。この実施例は、非エトキシ化アルコール前駆
体の場合に、リン酸化反応を水の存在下で行うと最少の
部分でのみ起こることを示す。
【0076】実施例14(比較)(40モル%水) 一般式
【化37】
【0077】のモノ官能性パーフルオロポリオキシアル
キレンアルコール、数平均分子量MW=585の100
g(0.17当量)を磁気撹拌器は250ccフラスコ
に導入する。脱ミネラル水の1.2g(0.068モ
ル、アルコールの当量の40%に相当)をアルコールに
添加する。次いで、P25の12.1g(0.085モ
ル)を一度に撹拌下に添加する。反応混合物を100℃
に加熱し、約8時間その状態に放置する。反応混合物
は、全体の実験中不均一に現れる。
【0078】反応化合物のNMR分析で、アルコールの
ホスファートへの転化率は10%より低いものであるこ
とを示す。この実施例は、非エトキシ化アルコール前駆
体の場合に、リン酸化反応を水の存在下で行うと最小の
部分でのみ起こることを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クラウディオ トネリ イタリア、ミラノ、20099 セスト エス. ジョヴァンニ、ヴィア ファルック 57 Fターム(参考) 4H050 AA02 AC40 AD16 BB12 BB17 BB31 BC10 BC31 BD21 BD60 BE01 BE60 4J005 AA09 BA00 BD07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中w=1〜2、v=1〜6好ましくは1〜4, q=1〜20の整数好ましくは1〜5、 z=O(C24O)p−、O(CH2)n−O−、O(C3
    6O)p−、S(C24O)p−、S(C36O)p
    −、 n=1〜20の整数、好ましくは1〜10、 p=1〜5の整数、好ましくは1〜3、 Rfは(パー)フルオロポリエーテル鎖、 式(I)のRfは、鎖末端基がCF3O−、C25
    −、C37O−、Cl(C 36O)−、H(C36O)−か
    ら選択されるモノ官能性パーフルオロポリエーテル鎖)
    を有するリン酸モノとジエステル混合物を得る方法であ
    って、 a)式 【化2】 のパーフルオロポリオキシアルキレン構造を有するモノ
    官能性アルコールまたは式 【化3】 (上記式中Rf、zとqは上記と同一意味)のパーフル
    オロポリオキシアルキレン構造を有するα,ω−ジオー
    ルに、アルコール当量に対し1〜60モル%、好ましく
    は5〜40モル%の範囲の水の量を添加し、 b)工程a)で得た反応生成物と、アルコール当量と無
    水リン酸のモルの割合が1.5:1〜4:1、好ましく
    は2:1〜3:1で、1回または多数回で無水リン酸P
    25を加えて反応させ、 c)工程b)で得た化合物を水または希塩酸液で加水分
    解し、 d)任意に、有機層を水と非混合性の溶媒で分離し、か
    つ e)生成物を有機層から回収することからなる方法。
  2. 【請求項2】 パーフルオロポリエーテル鎖Rfが、3
    00〜8000、好ましくは500〜3000の範囲の
    数平均分子量を有し、鎖に沿って統計的に配列された次
    の構造 【化4】 の少なくとも1つを有する繰り返し単位からなり、式
    中、X=F、CF3、R4とR5は互いに同一または異な
    って、H、Cl、1〜4の炭素原子を有するパーフルオ
    ロアルキルから選択される請求項1による方法。
  3. 【請求項3】 Rfが、次の構造 【化5】 (b/aは0.3〜10の範囲で両端を含む)および 【化6】 (r/bはbが0でないとき、0.5〜2、r+b/t
    はtが0でないとき、10〜30、bおよび/またはt
    は0であることもできる、LはFとCF3から選択され
    る、 a、b、r、tは、Rfが上記した数平均分子量Mnの
    値を有するような和である整数)から選択される請求項
    2による方法。
  4. 【請求項4】 リン酸化反応(工程b)が、20℃〜1
    20℃、好ましくは40℃〜100℃の範囲の温度で行
    われる請求項1〜3の何れか1つによる方法。
  5. 【請求項5】 加水分解(工程C)が、水または希塩酸
    液を反応混合物に添加するか、または反応混合物を水性
    相に添加することにより行われる請求項1〜4の何れか
    1つによる方法。
  6. 【請求項6】 工程dで、有機相が、水の非混和性の適
    当な溶媒、例えばメチレンクロリドまたは酢酸エチルで
    分離される請求項1〜5の何れか1つによる方法。
  7. 【請求項7】 工程eで、化合物が、有機相から溶媒の
    蒸発によって単離される請求項1〜6の何れか1つによ
    る方法。
  8. 【請求項8】 さらに、式(I)と(II)のリン酸エ
    ステルを塩基で中和して対応する塩を得ることからなる
    請求項1〜7の何れか1つによる方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか1つの方法による
    所定の割合のモノエステル/ジエステル基を有し、トリ
    エステル基が全く存在しない式(I)または(II)の
    パーフルオロポリエーテル構造を有するリン酸エステル
    の混合物。
  10. 【請求項10】 式(II)のリン酸エステルで、モノ
    エステル/ジエステル基のモル比が、60/40と90
    /10の範囲である請求項9によるリン酸エステルの混
    合物。
  11. 【請求項11】 式(I)のリン酸エステルで、モノエ
    ステル/ジエステル基のモル比が、70/30と85/
    15の範囲である請求項9によるリン酸エステルの混合
    物。
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