JP2002302321A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002302321A
JP2002302321A JP2001108254A JP2001108254A JP2002302321A JP 2002302321 A JP2002302321 A JP 2002302321A JP 2001108254 A JP2001108254 A JP 2001108254A JP 2001108254 A JP2001108254 A JP 2001108254A JP 2002302321 A JP2002302321 A JP 2002302321A
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誠治 星野
Hiromichi Matsuda
裕道 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続した画像形成を行う場合にその画像形成
作業の生産性を向上させるために用紙を反転路内でスイ
ッチバックさせるようにした画像形成装置において、反
転路から送り出される用紙の間隔を安定させる。 【解決手段】 用紙が反転路19内に送り込まれたと
き、その用紙を用紙制動手段25によって制動し、スイ
ッチバックのために反転路19内で停止される用紙の停
止位置をばらつかせず、常に安定した位置で停止させ
る。これにより、スイッチバックされて反転路19から
送り出される用紙を狭い間隔に安定して維持することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続した画像形成
を行う場合にその画像形成作業の生産性を向上させるよ
うにした画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置における用紙の給紙
構造は、用紙収納部に積層保持された用紙を一枚ずつ分
離給紙する分離給紙手段、分離給紙された用紙が画像形
成部に向けて搬送される用紙搬送路、用紙搬送路上に配
置された搬送ローラ、用紙搬送路上における画像形成部
の直前位置に配置されたレジストローラ等から構成され
たものが一般的である。
【0003】分離給紙手段により分離給紙された用紙
は、用紙搬送路を搬送され、レジストローラに当接した
位置で一旦停止され、用紙上の適正な位置へ画像が形成
されるタイミングで画像形成部へ送り込まれる。
【0004】なお、2枚の用紙が重なった状態で画像形
成部へ送り込まれると、1つの画像が2枚の用紙にまた
がって形成されたり、用紙サイズ検知センサが用紙サイ
ズ異常であると検知して画像形成作業が中断されたりす
る。
【0005】したがって、画像形成を連続して行う場合
には、画像形成部へ送り込まれる用紙が重なった状態に
ならないようにするため、前後の用紙の間隔を広くして
分離給紙する必要がある。具体的には、従来の画像形成
装置では、分離給紙手段による分離給紙時のスリップ
や、用紙搬送速度の経時・環境変化や、レジストのため
の停止時間のバラツキ等を考慮し、画像形成を連続して
行う場合における前後の用紙の間隔を数十mmあけて給
紙している。このため、画像形成を連続して行う場合
に、実際に画像形成が行われていない時間が長くなり、
画像形成作業の生産性が低くなっている。
【0006】このようなことから、本出願の出願人は、
画像形成を連続して行う場合において画像形成作業の生
産性を高めることができる画像形成装置として、用紙搬
送路の途中に反転路と用紙反転手段とを設けて用紙をス
イッチバックさせ、画像形成部へ送り込まれる用紙の間
隔を小さくするようにした画像形成装置を、特願平11
−239672号、特願2000−230153などで
提案している。
【0007】この反転路と用紙反転手段とを設けた画像
形成装置によれば、用紙搬送路を搬送されて反転路に送
り込まれた用紙は、反転路内で一旦停止された後にスイ
ッチバックされて画像形成部へ送り込まれる。そして、
このスイッチバックを行うときに、反転路への用紙の送
り込み速度や反転路からの用紙の送り出し速度、反転路
からの用紙の送り出しタイミングなどを制御することに
より、スイッチバックされて画像形成部へ送り込まれる
用紙の間隔を小さくすることができ、それによって、画
像形成作業の生産性を向上させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、画像形成部へ
送り込む用紙を反転路でスイッチバックさせて前後の用
紙の間隔を小さくする場合、反転路へ送り込まれる用紙
の送り込み速度を高速にする必要があり、さらに、反転
路内では先行の用紙と後続の用紙との少なくとも一部を
重畳させる必要がある。このため、用紙は、どの搬送ロ
ーラにも喰え込まれない“フリーな状態”となって反転
路に高速で送り込まれることになる。
【0009】フリーな状態となった用紙が高速で反転路
内に送り込まれると、反転路内における用紙の停止位置
にばらつきを生じる。そして、反転路内での用紙の停止
位置がばらつくと、用紙を画像形成部へ送り出すタイミ
ングがずれてしまい、用紙を狭い間隔で安定して画像形
成部に送り込むという本来の目的が達成できなくなる。
【0010】また、反転路内に高速で送り込まれた用紙
が、反転路の奥部壁面や側壁面に勢いよくぶつかること
により、用紙が座屈したり、擦り傷が生じたりする。
【0011】また、用紙が反転路内に高速で送り込まれ
ることにより大きなスキューを生じることがあり、その
用紙を反転路から送り出す直前にスキューを矯正する横
レジストレーション動作を行ってもそのスキューを十分
に矯正できない場合がある。スキューを十分に矯正でき
ないまま用紙が反転路から送り出されると、画像形成部
内で用紙が斜行したり、用紙の角部が折れ曲がる所謂耳
折れが発生したりする。
【0012】本発明の目的は、連続した画像形成を行う
場合にその画像形成作業の生産性を向上させるために用
紙を反転路内でスイッチバックさせるようにした画像形
成装置において、反転路から送り出される用紙の間隔を
安定させることである。
【0013】本発明の別の目的は、高速で反転路内に送
り込まれた用紙が反転路の奥部壁面や側壁面に勢いよく
ぶつかることを防止し、そのようなぶつかりによって座
屈や擦り傷が発生することを防止することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
用紙収納部に積層保持された用紙を一枚ずつ分離給紙す
る分離給紙手段と、給紙された用紙に対して画像形成を
行う画像形成部とを備えた画像形成装置において、前記
用紙収納部から前記画像形成部に至る用紙搬送路の途中
に接続されてこの用紙搬送路を搬送される用紙が送り込
まれる反転路と、前記反転路に送り込まれた用紙をスイ
ッチバックさせて前記用紙搬送路へ送り出す送り出し状
態と、前記反転路から送り出されている先行の用紙と前
記反転路に送り込まれる後続の用紙との少なくとも一部
が重畳することを許容する開放状態とに切替自在な用紙
反転手段と、前記反転路内に送り込まれた用紙を停止さ
せるように制動する用紙制動手段と、を設けた。
【0015】したがって、用紙収納部において分離給紙
手段により一枚ずつに分離給紙された用紙等が用紙搬送
路を搬送され、用紙搬送路を搬送された用紙は反転路に
送り込まれ、反転路内で一旦停止した後に用紙反転手段
によりスイッチバックされて反転路から画像形成部へ向
けて送り出され、画像形成部へ送り込まれた用紙上に画
像形成が行われる。
【0016】反転路内に送り込まれた用紙をスイッチバ
ックさせるとき、反転路への用紙の送り込み速度や反転
路からの用紙の送り出し速度、反転路からの用紙の送り
出しタイミングなどを制御することにより、スイッチバ
ックされて画像形成部へ送り込まれる用紙の間隔を小さ
くすることができる。即ち、用紙収納部からの給紙タイ
ミングのバラツキや、反転路に至る搬送中での搬送速度
のバラツキ等が生じても、画像形成部への用紙の送り込
みを小さい間隔に精度良く維持して行うことができ、画
像形成装置における画像形成作業の生産性を向上させる
ことができる。
【0017】さらに、用紙が反転路内に送り込まれると
き、その用紙を停止させるように用紙制動手段によって
制動することにより、反転路内における用紙の停止位置
をばらつかせず、常に安定した位置で停止させることが
できる。これにより、反転路から画像形成部への用紙の
送り出しタイミングがずれることを防止でき、前後の用
紙を狭い間隔で安定して画像形成部に送り込むことがで
きる。
【0018】また、反転路内に送り込まれた用紙を用紙
制動手段によって停止させるように制動することによ
り、反転路内に高速で送り込まれた用紙が反転路の奥部
壁面や側壁面に勢いよくぶつかることが防止され、座屈
や擦り傷の発生が防止される。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記用紙制動手段は、摩擦部材
と、前記反転路内に送り込まれた用紙を挟んで前記摩擦
部材に対向する位置に配置された対向部材と、前記摩擦
部材と前記対向部材とを接離させる接離駆動部とを有す
る。
【0020】したがって、用紙が反転路内に送り込まれ
たとき、接離駆動部を駆動させて摩擦部材と対向部材と
でその用紙を挟持することにより、用紙に対して制動力
を付与し、用紙を停止させることができる。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記用紙制動手段は、円柱形摩擦
部材と、前記円柱形摩擦部材に連結されてこの円柱形摩
擦部材を回転駆動及び停止させる回転駆動部と、前記反
転路内に送り込まれた用紙を挟んで前記円柱形摩擦部材
に対向する位置に配置された従動回転体と、前記円柱形
摩擦部材と前記従動回転体とを接離させる接離駆動部と
を有し、この用紙制動手段は前記用紙反転手段と兼用さ
れている。
【0022】したがって、用紙が反転路に送り込まれた
とき、接離駆動部を駆動させ、回転駆動部によって回転
を停止されている円柱形摩擦部材と従動回転体とでその
用紙を挟持することにより、用紙に対して制動力を付与
し、用紙を停止させることができる。
【0023】また、用紙制動手段が用紙反転手段と兼用
されているので、専用の用紙制動手段を設ける必要がな
くなり、用紙制動手段を設けているにも拘わらず構造が
簡略化される。
【0024】請求項4記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記用紙制動手段は、外周部の一
部に軸心と平行に切欠部が形成されて他の部分が円柱面
部である切欠付円柱形摩擦部材と、前記切欠付円柱形摩
擦部材に連結されてこの切欠付円柱形摩擦部材を回転駆
動及び停止させる回転駆動部と、前記反転路内に送り込
まれた用紙を挟んで前記切欠付円柱形摩擦部材に対向す
る位置に配置されてこの切欠付円柱形摩擦部材の回転時
に前記円柱面部の部分に当接される従動回転体とを有
し、この用紙制動手段は前記用紙反転手段と兼用されて
いる。
【0025】したがって、用紙が反転路に送り込まれた
とき、回転駆動部を駆動させて切欠付円柱形摩擦部材を
所定位置で停止させ、切欠付円柱形摩擦部材と従動回転
体とでその用紙を挟持することにより、用紙に対して制
動力を付与し、用紙を停止させることができる。
【0026】また、用紙制動手段が用紙反転手段と兼用
されているので、専用の用紙制動手段を設ける必要がな
くなり、用紙制動手段を設けているにも拘わらず構造が
簡略化される。
【0027】請求項5記載の発明は、請求項4記載の画
像形成装置において、前記用紙制動手段は、前記切欠部
と前記円柱面部との境界稜線と前記従動回転体の外周面
とで用紙を挟持する位置で前記切欠付円柱形摩擦部材の
回転を停止することにより、前記反転路に送り込まれた
前記用紙に対して制動力を付与する。
【0028】したがって、反転路内に送り込まれた用紙
の停止を確実に行える。
【0029】請求項6記載の発明は、請求項4記載の画
像形成装置において、前記用紙制動手段は、前記切欠部
と前記円柱面部との境界稜線が前記従動回転体の外周面
との間に搬送する用紙の略2枚分の隙間を有する位置で
前記切欠付円柱形摩擦部材の回転を停止することによ
り、前記反転路に送り込まれた用紙に対して制動力を付
与する。
【0030】したがって、先行の用紙と後続の用紙との
間隔をさらに狭くしたために、後続の用紙に制動力を付
与するタイミングのときに切欠付円柱形摩擦部材と従動
回転体との間に先行の用紙が存在していても、その先行
の用紙の送り出しを許容しつつ後続の用紙に対して制動
力を付与することができる。
【0031】請求項7記載の発明は、請求項4ないし6
のいずれか一記載の画像形成装置において、前記切欠部
に、低摩擦部が設けられている。
【0032】したがって、反転路内に送り込まれ又は反
転路から送り出される用紙が切欠部と従動回転体との間
の隙間部分を通過するとき、その用紙は切欠部に設けら
れた低摩擦部に接触するので、用紙に作用する負荷が低
減される。
【0033】請求項8記載の発明は、請求項4ないし6
のいずれか一記載の画像形成装置において、前記切欠付
円柱形摩擦部材の同軸上に、前記円柱面部の外形寸法よ
りは小さく前記切欠部の最小外形寸法よりは大きい外形
寸法を有する低摩擦円柱形回転体が回転自在に設けられ
ている。
【0034】したがって、反転路内に送り込まれ又は反
転路から送り出される用紙が切欠部と従動回転体との間
の隙間部分を通過するとき、その用紙は摩擦抵抗の大き
い切欠部には接触せずに低摩擦円柱形回転体に接触する
ので、用紙に作用する負荷が低減される。
【0035】請求項9記載の発明は、請求項1ないし8
のいずれか一記載の画像形成装置において、前記用紙制
動手段により用紙に対する制動力を付与するタイミング
は、前記反転路に送り込まれた用紙の後端がこの用紙を
前記反転路に送り込むための搬送力を付与する最後の部
材を通過したことを検出した後である。
【0036】したがって、用紙の長さが異なる場合や、
用紙に搬送力を付与する部材の箇所においてスリップが
生じた場合でも、用紙を制動して停止させる位置の制御
を精度良く維持することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
ないし図7に基づいて説明する。図1はデジタル電子写
真方式の画像形成部を備えた画像形成装置の全体構造を
示す概略図、図2は搬送される用紙をスイッチバックさ
せる反転路に設けられているジョガーの配置状態を示す
平面図、図3は搬送される用紙をスイッチバックさせる
用紙反転手段の構造を拡大して示す概略図、図4は用紙
制動手段の動作状態を示す概略図、図5及び図6は連続
して画像形成を行う場合の画像形成部への用紙の搬送状
態を示す説明図、図7は連続した画像形成時の用紙搬送
動作を示すダイヤグラムである。
【0038】この画像形成装置には図1に示すように、
用紙が積層保持される用紙収納部である用紙トレイ1、
給紙された用紙上に画像形成を行うデジタル電子写真方
式の画像形成部2、画像形成が行われた用紙が排紙され
る排紙トレイ3等が設けられている。また、この画像形
成装置には、用紙トレイ1から給紙された用紙が画像形
成部2を経由して排紙トレイ3に至る用紙経路が設けら
れており、この用紙経路のうち、用紙トレイ1から画像
形成部2に至る部分が用紙搬送路4とされている。
【0039】用紙トレイ1には、積層保持された用紙を
送り出すピックアップローラ5と、ピックアップローラ
5で送り出された用紙を一枚ずつに分離するFRR方式
の分離給紙ローラ6とを備えた、分離給紙手段7が設け
られている。
【0040】画像形成部2には、表面に画像が形成され
る感光体8、感光体8の表面を一様に帯電させる帯電器
9、感光体8上に静電潜像を書き込むデジタル書込手段
10、感光体8上の静電潜像にトナーを付着させること
によってトナー像を形成する現像器11、現像後のトナ
ー像を用紙上に転写する転写器12、感光体8上の残存
トナーを除去するクリーニング装置13、用紙に転写さ
れたトナー像を定着させる定着器14等が設けられてい
る。
【0041】用紙搬送路4上には、第1搬送ローラ1
5、第2搬送ローラ16、レジストセンサ17、レジス
トローラ18等が配置されている。さらに、用紙搬送路
4における第1搬送ローラ15と第2搬送ローラ16と
の間の部分には、この用紙搬送路4を搬送された用紙が
送り込まれる反転路19が接続されている。用紙搬送路
4に対する反転路19の接続箇所には、用紙を反転路1
9に送り込む向きに回転駆動される入口ローラ20と、
スプリング(図示せず)により入口ローラ20の外周面
に押し付けられる向きに付勢されるとともに反転路19
から送り出された用紙を画像形成部2側に向けて案内す
る分岐爪21と、反転路19に送り込まれた用紙の後端
を検知する検知センサ22とが設けられている。
【0042】反転路19上には、ジョガー23と、用紙
反転手段24と、用紙制動手段25とが設けられてい
る。
【0043】ジョガー23は、反転路19内に送り込ま
れた用紙のスキューを矯正するためのもので、図2に示
すように、反転路19内に送り込まれた用紙の両側に対
向する位置に配置されている。これらのジョガー23
は、反転路19内に送り込まれた用紙の両側を上下方向
から挟むことができる断面形状コの字型に形成され、モ
ータなどの駆動部に連結されて用紙の両側に接離する方
向に往復動自在に設けられている。図2において、仮想
線で示したジョガー23は、用紙が反転路19に送り込
まれるときに待避位置に移動した状態であり、実線で示
したジョガー23は、反転路19に送り込まれた用紙に
近付いた位置に移動した状態である。反転路19に送り
込まれた用紙にスキューが生じている場合には、実線位
置へ移動したジョガー23が用紙の側部に当接すること
により、その用紙のスキューが矯正される。
【0044】用紙反転手段24は、反転路19に送り込
まれた用紙をスイッチバックさせて用紙搬送路4へ送り
出す送り出し状態と、反転路19から送り出されている
先行の用紙と反転路19に送り込まれる後続の用紙との
少なくとも一部が重畳することを許容する開放状態とに
切替自在に設けられる機構である。この用紙反転手段2
4は図3に示すように、モータにより回転駆動される駆
動ローラ26、この駆動ローラ26に対して接離する位
置に移動自在に設けられて当接時に連れ回りされる従動
ローラ27、従動ローラ27を駆動ローラ26に接離す
る位置へ移動させる移動機構等により構成されている。
従動ローラ27を移動させる移動機構は、一端に従動ロ
ーラ27が連結されて他端が支点28により支持された
リンク29、リンク29の略中央部に連結されて従動ロ
ーラ27を駆動ローラ26に当接させる向きに付勢する
スプリング30、リンク29に連結されて従動ローラ2
7を駆動ローラ26から離反させる向きに付勢するソレ
ノイド31等により構成されている。
【0045】図3(b)は、従動ローラ27が駆動ロー
ラ26に当接され、駆動ローラ26が矢印方向へ回転駆
動されることにより駆動ローラ26と従動ローラ27と
で挟持されている用紙が反転路19から送り出される送
り出し状態である。
【0046】図3(a)は、ソレノイド31の駆動によ
り従動ローラ27が下方へ回動され、駆動ローラ26と
従動ローラ27との間に隙間が生じた開放状態である。
この開放状態のとき、反転路19内への用紙の送り込み
が行われる。
【0047】用紙制動手段25は、板状の摩擦部材32
と、反転路19内に送り込まれた用紙を挟んで摩擦部材
32に対向する位置に配置された対向部材33と、摩擦
部材32に連結されてこの摩擦部材32を対向部材33
に接離する位置へ移動させる接離駆動部であるソレノイ
ド34とにより構成されている。図4は、摩擦部材32
を対向部材33に当接する位置へ移動させ、反転路19
内に送り込まれた用紙を摩擦部材32と対向部材33と
で挟持することにより用紙に対して制動力を付与し、用
紙を停止させた状態である。
【0048】また、この画像形成装置には、画像形成部
2における画像形成動作、分離給紙手段7、第1・第2
搬送ローラ15,16、レジストローラ18、ジョガー
23、用紙反転手段24、用紙制動手段25等を、レジ
ストセンサ17、検知センサ22、その他のセンサ等の
検知結果に応じて制御する制御部(図示せず)が設けら
れている。
【0049】このような構成において、連続画像形成の
モードに設定された後にスタートキーが押されると、用
紙トレイ1から次々と用紙が給紙される。これらの用紙
は用紙搬送路4を画像形成部2に向けて搬送され、その
途中で反転路19に送り込まれ、用紙反転手段24によ
りスイッチバックされて反転路19から送り出される。
反転路19から送り出された用紙は、用紙搬送路4を経
て画像形成部2に送り込まれ、用紙上への画像形成が行
われる。
【0050】そして、反転路19内に送り込まれた用紙
をスイッチバックさせるとき、反転路19への用紙の送
り込み速度や反転路からの用紙の送り出し速度、反転路
19からの用紙の送り出しタイミングなどを制御するこ
とにより、スイッチバックされて画像形成部2へ送り込
まれる用紙の間隔を小さくすることができ、それによっ
て、画像形成作業の生産性を向上させることができる。
例えば、図7のダイヤグラムに示すように、用紙トレイ
1から反転路19内の反転停止位置までは用紙を高速の
搬送速度Vaで搬送し、反転停止位置からは低速の搬送
速度Vbで送り出すことにより、画像形成部2での用紙
間隔を小さくすることができる。
【0051】図5は、先行する用紙aが反転路19から
送り出されている状態であり、用紙反転手段24は図3
(b)に示すように送り出し状態となっている。後続の
用紙bは用紙搬送路4を搬送され、反転路19に送り込
まれようとしている。
【0052】図6は、先行する用紙aがその先端部をレ
ジストローラ18に当接する位置まで搬送され、後続の
用紙bの搬送方向先端側が反転路19内に送り込まれた
状態である。先行する用紙aが反転路19から送り出さ
れてその先端部が第2搬送ローラ16に挟持された後に
従動ローラ27が駆動ローラ26から離反して用紙反転
手段24が図3(a)に示すような開放状態となり、離
反した従動ローラ27と駆動ローラ26との間を通って
用紙bが反転路19に送り込まれる。反転路19への用
紙bの送り込みは、先行する用紙aの後端側と後続の用
紙bとが反転路19内で重畳するようにして行われる。
【0053】また、用紙が反転路19内に送り込まれた
とき、図4に示すように、その用紙は用紙制動手段25
により制動力を付与され、停止位置のばらつきを生ずる
ことなく、常に安定した位置で停止させることができ
る。この用紙制動手段25による制動力の付与は、反転
路19に送り込まれた用紙の後端を検知センサ22で検
知した後にソレノイド34がオンにされ、摩擦部材32
と対向部材33とで用紙を挟持することにより行われ
る。これにより、反転路19から画像形成部2に向けて
送り出される用紙の送り出しタイミングがずれることを
防止でき、先行の用紙と後続の用紙を狭い間隔で安定し
て画像形成部2に向けて送り出すことができる。
【0054】また、図4に示すように、用紙制動手段2
5により用紙を停止させた直後にソレノイド34をオフ
にして摩擦部材32を対向部材33から離反させ、反転
路19内の用紙をフリーな状態にしてジョガー23によ
るスキューの矯正を行う。
【0055】そして、このスキューの矯正が終了した後
に、上述したように、用紙反転手段24により反転路1
9から用紙が送り出される。
【0056】つぎに、本発明の第2の実施の形態を図8
ないし図11に基づいて説明する。なお、図1ないし図
7において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、
説明も省略する(以下の実施の形態でも同じ)。
【0057】本実施の形態の基本的構造は第1の実施の
形態と同じであり、本実施の形態が第1の実施の形態と
異なる点は、本実施の形態では、反転路19上に、用紙
反転手段と兼用された用紙制動手段35が設けられてい
る点である。
【0058】この用紙制動手段35の構造は、第1の実
施の形態で説明した用紙反転手段24と略同じであり、
第1の実施の形態で説明した駆動ローラ26に相当する
円柱形摩擦部材36と、円柱形摩擦部材36に連結され
てこの円柱形摩擦部材36を正逆両方向へ回転駆動及び
停止させる回転駆動部であるモータ(図示せず)と、反
転路19内に送り込まれた用紙を挟んで円柱形摩擦部材
36に対向する位置に配置されて第1の実施の形態で説
明した従動ローラ27に相当する従動回転体37と、円
柱形摩擦部材36と従動回転体37とを接離させる接離
駆動部(図示せず)とを有する。この接離駆動部は、第
1の実施の形態で説明したソレノイド31やスプリング
30から構成された移動機構が相当する。
【0059】このような構成において、この用紙制動手
段35は、反転路19に送り込まれた用紙に対して制動
力を付与して停止させる機能と、反転路19内に送り込
まれた用紙をスイッチバックさせて画像形成部2へ向け
て送り出す用紙反転手段としての機能とを有する。
【0060】図8は、用紙が反転路19内に送り込まれ
た状態を示している。このとき、円柱形摩擦部材36と
従動回転体37とは当接され、円柱形摩擦部材36が用
紙を反転路19内に送り込む向きに回転駆動されてい
る。なお、円柱形摩擦部材36は、その周速度が反転路
19内への用紙の送り込み速度と同じになるように回転
駆動される。これにより、用紙は円柱形摩擦部材36と
従動回転体37とにより挟持された状態で反転路19内
へ送り込まれる。
【0061】図9は、反転路19内に送り込まれた用紙
の後端部が検知センサ22により検知された直後の状態
を示している。反転路19内に送り込まれた用紙の後端
が検知センサ22で検知されると、その検知結果に応じ
て円柱形摩擦部材36の回転が停止される。これによ
り、円柱形摩擦部材36と従動回転体37とにより挟持
されている用紙に対して制動力が付与され、用紙は図9
に示す位置で停止される。
【0062】図10は、反転路19内で用紙が停止され
た直後に、移動駆動部により従動回転体37が円柱形摩
擦部材36から離反する位置に移動され、用紙に対する
制動力の付与が解除された状態である。このとき、ジョ
ガー23が駆動されて用紙のスキューの矯正が行われ
る。
【0063】図11は、スキューの矯正が終了した直後
に、移動駆動部により従動回転体37が円柱形摩擦部材
36に当接する位置に移動され、かつ、円柱形摩擦部材
36が用紙を反転路19内から送り出す向きに回転駆動
された状態を示している。これにより、反転路19内に
送り込まれた用紙がスイッチバックされて画像形成部2
に向けて送り出される。
【0064】なお、図11に示すように、反転路19か
らの用紙の送り出しが開始されたときには後続の用紙が
反転路19に近付いており、反転路19から送り出され
た用紙の後端が円柱形摩擦部材36と従動回転体37と
の間を通過した直後に円柱形摩擦部材36の回転方向が
切り替えられ、図8に示すように後続の用紙が円柱形摩
擦部材36と従動回転体37との間に入り込む。
【0065】本実施の形態では、用紙制動手段35が用
紙反転手段と兼用されているので、専用の用紙制動手段
を設ける必要がなくなり、用紙制動手段35を設けてい
るにも拘わらず構造が簡略化される。
【0066】つぎに、本発明の第3の実施の形態を図1
2ないし図15に基づいて説明する。本実施の形態の基
本的構造は第2の実施の形態と同じであり、反転路19
上に、用紙反転手段と兼用された用紙制動手段38が設
けられている。
【0067】この用紙制動手段38は、外周部の一部に
軸心と平行に切欠部39が形成されて外周部の他の部分
が円柱面部40とされた切欠付円柱形摩擦部材41と、
切欠付円柱形摩擦部材41に連結されてこの切欠付円柱
形摩擦部材41を正逆方向へ回転駆動及び停止させる回
転駆動部であるモータ(図示せず)と、反転路19内に
送り込まれた用紙を挟んで切欠付円柱形摩擦部材41に
対向する位置に配置されてこの切欠付円柱形摩擦部材4
1の回転時に円柱面部40の部分に当接される従動回転
体42とを有する。なお、切欠部39と円柱面部40と
の交差部分には、切欠付円柱形摩擦部材41の軸心と平
行な境界稜線43が形成されている。
【0068】このような構成において、この用紙制動手
段38は、反転路19に送り込まれた用紙に対して制動
力を付与して停止させる機能と、反転路19内に送り込
まれた用紙をスイッチバックさせて画像形成部2へ向け
て送り出す用紙反転手段としての機能とを有する。
【0069】図12は、用紙が反転路19内に送り込ま
れた状態を示している。このとき、切欠付円柱形摩擦部
材41は切欠部39を従動回転体42に対向させる位置
で停止されており、用紙は、切欠部39と従動回転体4
2との間の隙間部分を通って反転路19内に送り込まれ
る。
【0070】図13は、反転路19内に送り込まれた用
紙の後端部が検知センサ22により検知された直後の状
態を示している。反転路19内に送り込まれた用紙の後
端が検知センサ22で検知されると、その検知結果に応
じて切欠付円柱形摩擦部材41が矢印方向へ所定角度回
動され、境界稜線43と従動回転体42とにより用紙が
挟持される。これにより、切欠付円柱形摩擦部材41と
従動回転体42とにより挟持されている用紙に対して制
動力が付与され、用紙は図13に示す位置で停止され
る。
【0071】図14は、反転路19内で用紙が停止され
た直後に、切欠付円柱形摩擦部材41が矢印で示す方向
へ所定角度回動され、切欠部39が従動回転体42に対
向されて用紙に対する制動力の付与が解除された状態で
ある。このとき、ジョガー23が駆動されて用紙のスキ
ューの矯正が行われる。
【0072】図15は、スキューの矯正が終了した直後
に、切欠付円柱形摩擦部材41が矢印で示す方向に回転
駆動された状態である。これにより、反転路19内に送
り込まれた用紙が切欠付円柱形摩擦部材41の円柱面部
40と従動回転体42とにより挟持されてスイッチバッ
クされ、画像形成部2に向けて送り出される。
【0073】なお、図15に示すように、反転路19か
らの用紙の送り出しが開始されたときには後続の用紙が
反転路19に近付いており、切欠部39が従動回転体4
2に対向する位置で切欠付円柱形摩擦部材41の回転が
停止されることにより、図12に示すように後続の用紙
が、切欠部39と従動回転体42との間の隙間部分を通
って反転路19内に送り込まれる。
【0074】本実施の形態では、用紙制動手段38が用
紙反転手段と兼用されているので、専用の用紙制動手段
を設ける必要がなくなり、用紙制動手段38を設けてい
るにも拘わらず構造が簡略化される。
【0075】さらに、本実施の形態では、切欠部39を
形成した切欠付円柱形摩擦部材41を用いることによ
り、この切欠付円柱形摩擦部材41を回転させることに
よって切欠付円柱形摩擦部材41と従動回転体42とを
接離させることができ、切欠付円柱形摩擦部材41と従
動回転体42とを接離方向へ移動させるための機構が不
要となり、構造がより簡単化される。
【0076】つぎに、本発明の第4の実施の形態を図1
6ないし図19に基づいて説明する。本実施の形態の外
観上の構造は上述した第3の実施の形態と同じであり、
切欠付円柱形摩擦部材41と従動回転体42とを有する
用紙反転手段と兼用された用紙制動手段38が設けられ
ている。本実施の形態が第3の実施の形態と異なる点
は、反転路19内に送り込まれた用紙に対して制動力を
付与するときの切欠付円柱形摩擦部材41の停止位置で
ある。
【0077】このような構成において、この用紙制動手
段38は、反転路19に送り込まれた用紙に対して制動
力を付与して停止させる機能と、反転路19内に送り込
まれた用紙をスイッチバックさせて画像形成部2へ向け
て送り出す用紙反転手段としての機能とを有する。
【0078】図16は、切欠付円柱形摩擦部材41が矢
印方向へ回転駆動され、切欠付円柱形摩擦部材41の円
柱面部40と従動回転体42とにより挟持された先行の
用紙が反転路19から送り出されている状態である。こ
のとき、用紙間隔をより狭くして搬送されている後続の
用紙は、その先端部が入口ローラ20の箇所を通過して
反転路19に近付いている。
【0079】図17は、先行の用紙の先端部が第2搬送
ローラ16に挟持されてこの第2搬送ローラ16から搬
送力が付与されるとともに、切欠付円柱形摩擦部材41
が切欠部39を従動回転体42に対向させる位置で回転
を停止されている状態である。このとき、後続の用紙の
搬送方向先端側は、切欠部39と従動回転体42との間
の隙間部分を通って反転路19内に送り込まれている。
【0080】図18は、反転路19内に送り込まれた後
続の用紙の後端が検知センサ22により検知され、その
検知結果に応じて切欠付円柱形摩擦部材41が矢印方向
へ所定角度回動され、反転路19内に送り込まれた用紙
に対して制動力が付与された状態である。
【0081】この図18の状態において、前後の用紙間
隔がより狭くされているため、反転路19から送り出さ
れている先行の用紙の後端側が切欠付円柱形摩擦部材4
1と従動回転体42との間に位置している。このため、
反転路19内に送り込まれた後続の用紙に対して制動力
を付与したときに、先行の用紙は引き続き送り出しを続
ける必要がある。このため、切欠付円柱形摩擦部材41
は、境界稜線43が、従動回転体42の外周面との間に
搬送する用紙の略2枚分の隙間を有する位置で回転を停
止される。これにより、後続の用紙に対して制動力の付
与を行えるとともに、先行の用紙の送り出しを行える。
【0082】制動力の付与により後続の用紙が停止され
るとともに先行の用紙が切欠付円柱形摩擦部材41と従
動回転体42との間を通過した後、ジョガー23を駆動
させることによる用紙のスキューの矯正が行われる。
【0083】つぎに、本発明の第5の実施の形態を図1
9に基づいて説明する。本実施の形態は、第3及び第4
の実施の形態で説明した切欠付円柱形摩擦部材41の切
欠部39に、低摩擦部44が設けられている。この低摩
擦部44は、用紙との接触時の摩擦抵抗を低減するため
のもので、切欠付円柱形摩擦部材41を形成している材
料よりも摩擦係数が小さく平滑性のある樹脂などで形成
されており、コーティング又は貼り付けられている。
【0084】このような構成において、切欠部39に低
摩擦部44を設けることにより、反転路19内に送り込
まれる用紙、又は、反転路19から送り出される用紙が
切欠部39と従動回転体42との間の隙間部分を通過す
るとき、その用紙は切欠部39に設けられた低摩擦部4
4に接触するので、用紙に作用する負荷が低減され、反
転路19への用紙の送り込み、及び、反転路19からの
用紙の送り出しを円滑に行える。
【0085】つぎに、本発明の第6の実施の形態を図2
0に基づいて説明する。本実施の形態は、第3及び第4
の実施の形態で説明した切欠付円柱形摩擦部材41の同
軸上に、円柱面部40の外形寸法よりは小さく切欠部3
9の最小外形寸法よりは大きい外形寸法を有する低摩擦
円柱形回転体45が回転自在に設けられている。このこ
の低摩擦円柱形回転体45は、用紙との接触時の摩擦抵
抗を低減するためのもので、切欠付円柱形摩擦部材41
を形成している材料よりも摩擦係数が小さく平滑性のあ
る樹脂などで形成されている。
【0086】このような構成において、切欠付円柱形摩
擦部材41と同軸上に低摩擦円柱形回転体45を設ける
ことにより、反転路19内に送り込まれる用紙、又は、
反転路19から送り出される用紙が切欠部39と従動回
転体42との間の隙間部分を通過するとき、その用紙は
摩擦抵抗の大きい切欠部39には接触せず、摩擦抵抗の
小さい低摩擦円柱形回転体45に接触するので、用紙に
作用する負荷が低減され、反転路19への用紙の送り込
み、及び、反転路19からの用紙の送り出しを円滑に行
える。
【0087】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像形成装置によ
れば、用紙が反転路内に送り込まれたとき、その用紙を
用紙制動手段によって停止させるように制動することに
より、反転路内における用紙の停止位置をばらつかせ
ず、常に安定した位置で停止させることができる。これ
により、反転路から画像形成部への用紙の送り出しタイ
ミングがずれることを防止でき、前後の用紙を狭い間隔
で安定して画像形成部に送り込むことができ、連続した
画像形成作業を行う場合における画像形成作業の生産性
の向上を図ることができる。さらに、反転路内に送り込
まれた用紙を用紙制動手段によって制動することによ
り、反転路内に高速で送り込まれた用紙が反転路の奥部
壁面や側壁面に勢いよくぶつかることを防止でき、その
ようなぶつかりが原因となる用紙の座屈や擦り傷の発生
を防止できる。
【0088】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の画像形成装置において、用紙制動手段は、摩擦部材
と、反転路内に送り込まれた用紙を挟んで摩擦部材に対
向する位置に配置された対向部材と、摩擦部材と対向部
材とを接離させる接離駆動部とを有するので、用紙が反
転路内に送り込まれたとき、接離駆動部を駆動させて摩
擦部材と対向部材とでその用紙を挟持することにより、
用紙に対して制動力を付与し、用紙を停止させることが
できる。
【0089】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の画像形成装置において、用紙制動手段は、円柱形摩
擦部材と、円柱形摩擦部材に連結されてこの円柱形摩擦
部材を回転駆動及び停止させる回転駆動部と、反転路内
に送り込まれた用紙を挟んで円柱形摩擦部材に対向する
位置に配置された従動回転体と、円柱形摩擦部材と従動
回転体とを接離させる接離駆動部とを有し、この用紙制
動手段は用紙反転手段と兼用されているので、用紙が反
転路に送り込まれたとき、接離駆動部を駆動させ、回転
駆動部によって回転を停止されている円柱形摩擦部材と
従動回転体とでその用紙を挟持することにより、用紙に
対して制動力を付与し、用紙を停止させることができ
る。また、用紙制動手段が用紙反転手段と兼用されてい
るので、専用の用紙制動手段を設ける必要がなくなり、
用紙制動手段を設けているにも拘わらず構造を簡略化す
ることができる。
【0090】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の画像形成装置において、用紙制動手段は、外周部の
一部に軸心と平行に切欠部が形成されて他の部分が円柱
面部である切欠付円柱形摩擦部材と、切欠付円柱形摩擦
部材に連結されてこの切欠付円柱形摩擦部材を回転駆動
及び停止させる回転駆動部と、反転路内に送り込まれた
用紙を挟んで切欠付円柱形摩擦部材に対向する位置に配
置されてこの切欠付円柱形摩擦部材の回転時に円柱面部
の部分に当接される従動回転体とを有し、この用紙制動
手段は前記用紙反転手段と兼用されているので、用紙が
反転路に送り込まれたとき、回転駆動部を駆動させて切
欠付円柱形摩擦部材を所定位置で停止させ、切欠付円柱
形摩擦部材と従動回転体とでその用紙を挟持することに
より、用紙に対して制動力を付与し、用紙を停止させる
ことができる。また、用紙制動手段が用紙反転手段と兼
用されているので、専用の用紙制動手段を設ける必要が
なくなり、用紙制動手段を設けているにも拘わらず構造
を簡略化することができる。
【0091】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の画像形成装置において、用紙制動手段は、切欠部と
円柱面部との境界稜線と従動回転体の外周面とで用紙を
挟持する位置で切欠付円柱形摩擦部材の回転を停止する
ことにより、反転路に送り込まれた用紙に対して制動力
を付与するので、反転路内に送り込まれた用紙の停止を
確実に行える。
【0092】請求項6記載の発明によれば、請求項4記
載の画像形成装置において、用紙制動手段は、切欠部と
円柱面部との境界稜線が従動回転体の外周面との間に搬
送する用紙の略2枚分の隙間を有する位置で切欠付円柱
形摩擦部材の回転を停止することにより、反転路に送り
込まれた用紙に対して制動力を付与するので、先行の用
紙と後続の用紙との間隔をさらに狭くしたために、後続
の用紙に制動力を付与するタイミングのときに切欠付円
柱形摩擦部材と従動回転体との間に先行の用紙が存在し
ていても、その先行の用紙の送り出しを許容しつつ後続
の用紙に対して制動力を付与することができ、反転路内
に送り込まれた用紙の停止を確実に行える。
【0093】請求項7記載の発明によれば、請求項4な
いし6のいずれか一記載の画像形成装置において、切欠
部に、低摩擦部が設けられているので、反転路内に送り
込まれ又は反転路から送り出される用紙が切欠部と従動
回転体との間の隙間部分を通過するとき、その用紙は切
欠部に設けられた低摩擦部に接触するので、用紙に作用
する負荷を低減させることができ、反転路に出入する用
紙の搬送を円滑に行わせることができる。
【0094】請求項8記載の発明によれば、請求項4な
いし6のいずれか一記載の画像形成装置において、切欠
付円柱形摩擦部材の同軸上に、円柱面部の外形寸法より
は小さく切欠部の最小外形寸法よりは大きい外形寸法を
有する低摩擦円柱形回転体が回転自在に設けられている
ので、反転路内に送り込まれ又は反転路から送り出され
る用紙が切欠部と従動回転体との間の隙間部分を通過す
るとき、その用紙を摩擦抵抗の大きい切欠部には接触せ
ずに低摩擦円柱形回転体に接触することになるので、用
紙に作用する負荷を低減させることができ、反転路に出
入する用紙の搬送を円滑に行わせることができる。
【0095】請求項9記載の発明によれば、請求項1な
いし8のいずれか一記載の画像形成装置において、用紙
制動手段により用紙に対する制動力を付与するタイミン
グは、反転路に送り込まれた用紙の後端がこの用紙を反
転路に送り込むための搬送力を付与する最後の部材を通
過したことを検出した後であるので、用紙の長さが異な
る場合や、用紙に搬送力を付与する部材の箇所において
スリップが生じた場合でも、用紙を制動して停止させる
位置の制御を精度良く維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるデジタル電
子写真方式の画像形成部を備えた画像形成装置の全体構
造を示す概略図である。
【図2】反転路に設けられているジョガーの配置状態を
示す平面図である。
【図3】用紙反転手段の構造を拡大して示す概略図であ
り、(a)は開放状態、(b)は用紙の送り出し状態で
ある。
【図4】用紙制動手段の動作状態を示す概略図である。
【図5】連続して画像形成を行う場合の画像形成部への
用紙の搬送状態を示す説明図である。
【図6】連続して画像形成を行う場合の画像形成部への
用紙の搬送状態を示す説明図である。
【図7】連続した画像形成時の用紙搬送動作を示すダイ
ヤグラムである。
【図8】本発明の第2の実施の形態における、用紙が反
転路内に送り込まれる状態を示す説明図である。
【図9】反転路内に送り込まれた用紙が制動力を付与さ
れて停止した状態を示す説明図である。
【図10】反転路内に送り込まれて停止された用紙がフ
リーな状態にされ、ジョガーによるスキューの矯正が行
われる状態を示す説明図である。
【図11】用紙が反転路から送り出される状態を示す説
明図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態における、用紙が
反転路内に送り込まれる状態を示す説明図である。
【図13】反転路内に送り込まれた用紙が制動力を付与
されて停止した状態を示す説明図である。
【図14】反転路内に送り込まれて停止された用紙がフ
リーな状態にされ、ジョガーによるスキューの矯正が行
われる状態を示す説明図である。
【図15】用紙が反転路から送り出される状態を示す説
明図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態における、用紙が
反転路から送り出される状態を示す説明図である。
【図17】反転路から送り出される先行の用紙と、反転
路内に送り込まれる後続の用紙とが反転路内で大きく重
畳している状態を示す説明図である。
【図18】後続の用紙に対して制動力を付与することに
よりその用紙を停止させるとともに、先行の用紙の送り
出しを継続して行う状態を示す説明図である。
【図19】本発明の第5の実施の形態の一部を示す正面
図である。
【図20】本発明の第6の実施の形態の一部を示す正面
図である。
【符号の説明】
1 用紙収納部 2 画像形成部 4 用紙搬送路 7 分離給紙手段 19 反転路 24 用紙反転手段 25 用紙制動手段 32 摩擦部材 33 対向部材 34 接離駆動部 35 用紙反転手段を兼用する用紙制動手段 36 円柱形摩擦部材 37 従動回転体 38 用紙反転手段を兼用する用紙制動手段 39 切欠部 40 円柱面部 41 切欠付円柱形摩擦部材 42 従動回転体 43 境界稜線 44 低摩擦部 45 低摩擦円柱形回転体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F053 BA03 BA14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙収納部に積層保持された用紙を一枚
    ずつ分離給紙する分離給紙手段と、給紙された用紙に対
    して画像形成を行う画像形成部とを備えた画像形成装置
    において、 前記用紙収納部から前記画像形成部に至る用紙搬送路の
    途中に接続されてこの用紙搬送路を搬送される用紙が送
    り込まれる反転路と、 前記反転路に送り込まれた用紙をスイッチバックさせて
    前記用紙搬送路へ送り出す送り出し状態と、前記反転路
    から送り出されている先行の用紙と前記反転路に送り込
    まれる後続の用紙との少なくとも一部が重畳することを
    許容する開放状態とに切替自在な用紙反転手段と、 前記反転路内に送り込まれた用紙を停止させるように制
    動する用紙制動手段と、を設けたことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記用紙制動手段は、摩擦部材と、前記
    反転路内に送り込まれた用紙を挟んで前記摩擦部材に対
    向する位置に配置された対向部材と、前記摩擦部材と前
    記対向部材とを接離させる接離駆動部とを有することを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記用紙制動手段は、円柱形摩擦部材
    と、前記円柱形摩擦部材に連結されてこの円柱形摩擦部
    材を回転駆動及び停止させる回転駆動部と、前記反転路
    内に送り込まれた用紙を挟んで前記円柱形摩擦部材に対
    向する位置に配置された従動回転体と、前記円柱形摩擦
    部材と前記従動回転体とを接離させる接離駆動部とを有
    し、この用紙制動手段は前記用紙反転手段と兼用されて
    いることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記用紙制動手段は、外周部の一部に軸
    心と平行に切欠部が形成されて他の部分が円柱面部であ
    る切欠付円柱形摩擦部材と、前記切欠付円柱形摩擦部材
    に連結されてこの切欠付円柱形摩擦部材を回転駆動及び
    停止させる回転駆動部と、前記反転路内に送り込まれた
    用紙を挟んで前記切欠付円柱形摩擦部材に対向する位置
    に配置されてこの切欠付円柱形摩擦部材の回転時に前記
    円柱面部の部分に当接される従動回転体とを有し、この
    用紙制動手段は前記用紙反転手段と兼用されていること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記用紙制動手段は、前記切欠部と前記
    円柱面部との境界稜線と前記従動回転体の外周面とで用
    紙を挟持する位置で前記切欠付円柱形摩擦部材の回転を
    停止することにより、前記反転路に送り込まれた前記用
    紙に対して制動力を付与することを特徴とする請求項4
    記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記用紙制動手段は、前記切欠部と前記
    円柱面部との境界稜線が前記従動回転体の外周面との間
    に搬送する用紙の略2枚分の隙間を有する位置で前記切
    欠付円柱形摩擦部材の回転を停止することにより、前記
    反転路に送り込まれた用紙に対して制動力を付与するこ
    とを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記切欠部に、低摩擦部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか一記載
    の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記切欠付円柱形摩擦部材の同軸上に、
    前記円柱面部の外形寸法よりは小さく前記切欠部の最小
    外形寸法よりは大きい外形寸法を有する低摩擦円柱形回
    転体が回転自在に設けられていることを特徴とする請求
    項4ないし6のいずれか一記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記用紙制動手段により用紙に対する制
    動力を付与するタイミングは、前記反転路に送り込まれ
    た用紙の後端がこの用紙を前記反転路に送り込むための
    搬送力を付与する最後の部材を通過したことを検出した
    後であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか
    一記載の画像形成装置。
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