JP2002302090A - 自転車の電気的操作装置 - Google Patents

自転車の電気的操作装置

Info

Publication number
JP2002302090A
JP2002302090A JP2002026979A JP2002026979A JP2002302090A JP 2002302090 A JP2002302090 A JP 2002302090A JP 2002026979 A JP2002026979 A JP 2002026979A JP 2002026979 A JP2002026979 A JP 2002026979A JP 2002302090 A JP2002302090 A JP 2002302090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bicycle
switching
braking operation
rotating body
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002026979A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3765536B2 (ja
Inventor
Masahiko Jinbo
正彦 神保
Masahiko Fukuda
雅彦 福田
Tateo Abe
健郎 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2002026979A priority Critical patent/JP3765536B2/ja
Publication of JP2002302090A publication Critical patent/JP2002302090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3765536B2 publication Critical patent/JP3765536B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M25/00Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles
    • B62M25/08Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles with electrical or fluid transmitting systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K23/00Rider-operated controls specially adapted for cycles, i.e. means for initiating control operations, e.g. levers, grips
    • B62K23/02Rider-operated controls specially adapted for cycles, i.e. means for initiating control operations, e.g. levers, grips hand actuated
    • B62K23/06Levers

Abstract

(57)【要約】 【目的】ブレーキ操作と変速操作とを同一の操作レバー
によって行い、また自転車の変速を電気的な変速指令信
号によって行うようにして、構造を簡素化し操作性を向
上させた電気的操作装置を提供する。 【構成】車輪の制動を行うための制動操作部と、制動操
作部に内装され、制動動作と異なる方向に切り換え操作
を行うことにより変速指令信号を出力する切換手段と、
制動操作部を揺動させ制動動作を行うための操作レバー
23と、制動操作部内に回動自在に設けられ、回動する
ことにより制動動作を行なう回転体29とを有する。そ
の切換手段は、回転体に支持された支持軸4に原位置に
自動復帰可能に回動自在に支持され、正逆に回動操作す
ることにより自転車のチェンジギヤ装置を高速または低
速段位に切り換えるための変速指令信号を出力する。さ
らに、切換手段は、制動動作方向を含む面内と垂直な方
向に操作レバーを揺動させて切り換え操作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車の電気的操
作装置に関する。さらに詳しくは、ブレーキレバー本体
に制動動作とは別の方向に回動する動きを付加し、この
回動動作による電気的な指令で変速制御、スピードメー
タの表示切替え等を行なうようにした自転車の電気的操
作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車のハンドル軸には、車輪の制動を
行うためのブレーキレバーの他に変速操作装置が配置さ
れている。この変速操作装置をブレーキレバー本体に一
体に配置し、ブレーキ操作と変速操作を同一の操作レバ
ーで可能にした自転車用操作装置を本出願人が提案した
(例えば、特開平2−225191号)。
【0003】この自転車用操作装置は、揺動体に制動用
ケーブルの一端が接続されている。この揺動体には、デ
ィレーラーワイヤの一端が連結された回転体が回転自在
に支持されている。この回転体には操作レバーが設けら
れており、操作レバーを操作して揺動体を揺動させてブ
レーキワイヤを引っ張り制動操作する。
【0004】変速操作のときは揺動軸線と直交する回動
軸線の回りに操作レバーを回動して回転体を回転駆動し
て、ディレーラーワイヤを引っ張って変速操作するもの
である。したがって、操作レバーによる揺動体の揺動は
制動に寄与し、同じく操作レバーによる回転体の回動は
変速に寄与する。強い張力がかけられているディレーラ
ーワイヤを引っ張るには必要程度に強いトルクを回転体
に作用させる必要がある。
【0005】自転車のスポーツ化に合わせてますます軽
便で、かつ多段変速機能が要求されている変速操作装置
は、可能な限りディレーラーワイヤの張力を弱くするこ
とが望ましい。しかしながら、ディレーラーワイヤの張
力をある程度以上低くすることは機械的な変速操作機構
では機構上困難であり、限界がある。この自転車の変速
操作を自動化した自動変速制御装置も知られている(米
国特許第5,357,177号明細書、特開平8−11
3181号公報)。
【0006】この自動変速制御装置は、通常ブレーキ操
作装置と変速操作装置は離れて配置されているので、迅
速な操作が必要なとき迅速性に欠ける。一方、手動変速
機において、変速段数を表示する表示装置は提案されて
いる(例えば、特開昭63−90490号公報)。これ
らの表示装置は、ブレーキ操作装置とは別々に離れた位
置に配置されているので操作性は良くない。
【0007】さらに、近年自転車に小型のコンピュータ
と液晶表示装置とを搭載して、自転車の速度、走行距
離、時間、ライダーの脈拍等を表示するものも多数提案
されている(例えば、特公昭62−11871号)。こ
れらの表示は同時にできないので、表示モード切替スイ
ッチで表示を切り替えて所望の表示を行うものである。
【0008】この表示モード切替のための押ボタンスイ
ッチをブレーキレバーのブラケットに配置したものも知
られている(米国特許第4,071,892号明細書)。
このボタンスイッチは、ブレーキ操作レバーとは別な位
置に配置されているので、ブレーキ動作位置から移動し
てボタン操作する必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような技
術的背景に基づいてなされたものであり、下記のような
目的を達成する。
【0010】本発明の目的は、ブレーキ操作と自転車の
電気的切替操作とを行うことができる自転車の電気的操
作装置を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、機械的な構造を簡略
化して操作の利便性を高めた自転車の電気的操作装置を
提供することにある。
【0012】本発明のさらに他の目的は、ブレーキ操作
と変速操作とができる自動車用操作装置において、変速
操作機構を利用した自転車の電気的操作装置を提供する
ことにある。
【0013】本発明のさらに他の目的は、電気的操作装
置に識別信号出力手段を設けることにより、チェンジギ
ヤ装置のシフト位置等の自転車の状態が容易に検出でき
る自転車の電気的操作装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自転車の電気的操作装置は、自転車の変速
を行う電気的な変速指令信号を出力するための電気的操
作装置であって、自転車のハンドル軸に取り付け可能で
あり、車輪の制動を行うための制動操作部と、前記制動
操作部に内装され、前記制動動作と異なる方向に切り換
え操作を行うことにより前記変速指令信号を出力する切
換手段と、前記制動操作部を揺動させ前記制動動作を行
うための操作レバーと、前記制動操作部内に回動自在に
設けられ、回動することにより前記制動動作を行なう回
転体とを有する。そして、前記切換手段は、前記回転体
に支持された支持軸に原位置に自動復帰可能に回動自在
に支持され、正逆に回動操作することにより自転車のチ
ェンジギヤ装置を高速または低速段位に切り換えるため
の前記変速指令信号を出力するものである。さらに、前
記切換手段は、前記制動動作方向を含む面内と垂直な方
向に前記操作レバーを揺動させて切り換え操作を行うも
のである。
【0015】また、上記の自転車の電気的操作装置にお
いて、前記切換手段を軸支する前記支持軸は、前記回転
体の回転軸線に対して非平行に設けられ、前記切換手段
は、前記支持軸の回りに人為的な回動操作で割出し可能
に配置された一対の可動側電気接続子と、前記可動側電
気接続子と接触可能に前記回転体に設けられた固定側電
気接続子と、前記一対の可動側電気接続子の中間位置に
配置された絶縁体からなる位置決め凹部とを備えたもの
であることが好ましい。
【0016】また、上記の自転車の電気的操作装置にお
いて、前記切換手段は、前記回転体に支持された支持軸
に正逆に間欠回転送り可能に支持され、正方向の間欠回
転送りにより前記チェンジギヤ装置を電気的に順次高速
段位に切り換えるための高速段位側変速信号を出力し、
逆方向の間欠回転送りにより前記チェンジギヤ装置を電
気的に順次低速段位に切り換えるための低速段位側変速
信号を出力するものであることが好ましい。
【0017】また、本発明の自転車の電気的操作装置
は、自転車の変速を行う変速指令信号を出力するための
電気的操作装置であって、自転車のハンドル軸に取り付
け可能であり、車輪の制動を行うための制動操作部と、
前記制動操作部に内装され、前記制動動作と異なる方向
に切り換え操作を行うことにより前記変速指令信号を出
力する切換手段と、前記制動操作部を揺動させ前記制動
動作を行うための操作レバーと、前記制動操作部内に回
動自在に設けられ、回動することにより前記制動動作を
行なう回転体とを有する。そして、前記切換手段は、自
転車のチェンジギヤ装置を高速段位に切り換えるための
電気的な高速段位側変速信号を出力する第1切換手段
と、前記チェンジギヤ装置を低速段位に切り換えるため
の電気的な低速段位側変速信号を出力する第2切換手段
とを備えたものであり、前記第1切換手段および第2切
換手段は、前記回転体に支持された支持軸に原位置に自
動復帰可能に回動自在に支持され、それぞれ一方向に回
動操作することにより電気信号を出力するものである。
【0018】また、上記の自転車の電気的操作装置にお
いて、前記切換手段からの信号を受けて自転車のチェン
ジギヤ装置を作動させるための駆動手段と、前記切換手
段からの信号を識別して前記駆動手段を変速制御するた
めの制御手段とを有することが好ましい。
【0019】また、上記の自転車の電気的操作装置にお
いて、前記回転体には制動制御用のケーブルの一端部が
接続されていることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下、本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明による自転車の電
気的操作装置が搭載されているスポーツ用の自転車1を
示している。自転車1は、前輪3と、後輪5とを備えて
おり、前輪3と後輪5はフレーム7で支持されている。
フレーム7には後ハブによって後輪5が回転自在に支持
され、またフレーム7に固定した前輪フォーク9に前輪
3が前ハブによって回転自在に支持されている。
【0021】フレーム7の下部にはクランク軸11が回
転自在に軸受で支持され、クランクで回転駆動される。
クランク軸11の回転は、ギヤ板、チェーン等を介して
フリーホイールに伝達される。さらに、フリーホイール
から内装変速機を内蔵したハブギヤを介して後輪5に伝
達される。これらの機構は変速機構13を構成する。
【0022】変速機構13は、変速サーボ装置15によ
り変速ワイヤ21を介して内装変速機を駆動する。変速
サーボ装置15は、基本的には制動操作部本体2(図
2)に設けられた変速操作機構により行う。変速サーボ
装置15のスイッチングは、ドロップハンドル19に配
置された変速操作装置17の電気的なスイッチにより行
う。
【0023】本例では変速操作装置17は、前輪フォー
ク9に取りつけられているドロップハンドル19の曲杆
部に取り付けられている。変速サーボ装置15は、電気
的制御により駆動される駆動源としてのサーボモータ
(図示せず)と、このサーボモータの回転運動を直線運
動に変換するための運動変換機構(図示せず)とから構
成されている。尚、駆動源としてサーボモータの他にソ
レノイド等を用いても良い。
【0024】サーボモータにより往復運動するアクチュ
エータ(図示せず)には、変速ワイヤ21の一端が固着
されていて、この変速ワイヤ21の他端部は、変速機構
13に接続されている。変速機構13は、内装式変速機
構として知られる慣用手段がそのまま採用されているの
で、ここでは詳記しない。この機構は、一方向に付勢さ
れるワイヤ21をその付勢力に抗して引っ張り、その引
っ張り力を解消し、変速ワイヤ21に接続されている変
速機構の中の線形動作体(図示せず)を往復運動させて
変速比(クランク軸の回転数と後輪の回転数の比)を変
更するものであり、従来とは何ら変わるところはない。
【0025】変速操作装置17は、図1に示すように、
操作レバー23を備えている。操作レバー23は、互い
に交叉する2軸のまわりに夫々回動(揺動)するように
なっている。すなわち、操作レバー23は、本例では自
転車の進行方向Gを含む鉛直面内で回動してブレーキ動
作をし、また、その鉛直面と直交する面内でも回動して
変速操作できるようになっている。そして、ハンドル1
9には、制動操作部本体を形成しドロップハンドル19
に固定された固定体25が取付けられている。
【0026】図2は、実施形態1としての制動操作と変
速操作が同一の操作レバー23により行われる電気的な
接点を備えた変速操作装置を示している。図2の(a)
は変速操作装置の部分断面図であり、図2(b)は図2
(a)のA−A断面図である。ここで、説明の便宜上自
転車の進行方向Gを前方として説明する。
【0027】固定体25内に囲繞されるように第1回転
軸27が設けられており、この第1回転軸27には、第
1回転体29が直交して回動(揺動)自在に取り付けら
れている。第1回転体29の前端面には、ねじ孔29a
が開孔されている。このねじ孔29aにはボルト31が
ねじ込まれている。ボルト31は固定軸となる中空の段
付スリーブ4に挿入され、段付スリーブ4は第1回転体
に固定されている。
【0028】段付スリーブ4は、前端部がボルト31の
頭部6にしっかりと押圧されて固定されており、この段
付スリーブ4の中間部には絶縁材料で構成される第2回
転体8が段付部に当接して回動自在に支持されている。
円盤状に形成された第2回転体8の前端部には操作レバ
ー23が固定され、段付スリーブ4前端のねじ部4aに
スペーサ12、ストッパ10を挿通してナット14を螺
着することにより、これらを段付スリーブ4前方の段付
部との間で挟んで固定されている。
【0029】第2回転体8の後方には半径方向に貫通穴
18が穿設されている。段付スリーブ4の中間部外周に
は前記貫通穴18に対応する位置に円錐形の皿溝16が
形成されている。貫通穴18を通して鋼球16が円錐形
の皿溝16に装着され、この鋼球16に突き当てて貫通
穴18に圧縮ばね22を内装した後、ねじ24を装着す
ることにより鋼球16が皿溝16内テーパー面に押圧付
勢された状態で保持される。
【0030】この状態が図2(b)に示すように第2回
転体8を原位置、すなわち皿溝16の最も深い位置に保
持されることになる。このように構成された第2回転体
8には第1回転体29に設けられた固定側電気接続子5
0に対応して2個の可動側電極としての接点47H,4
7Lが装着され、これにより電気的なスイッチ段が構成
される。
【0031】詳しくは、第2回転体8の後端面には同一
円周軌道上に凹状に形成された2個の接点、即ち変速段
位のステップアップを促す(上り変速スイッチ)接点4
7Hと、変速段位のステップダウンを促す(下り変速ス
イッチ)接点47Lと、これら2個の接点47H、47
Lの中間に原位置Nとなる絶縁性の位置決め凹部47N
が装着されている。そして、これら2個の接点47H、
47Lにはそれぞれ導線30a、30b(一部のみ図
示)が接続される。
【0032】一方、ボルト31を取付けている第1回転
体29の前端同一面には固定側電気接続子50が取付け
られている。この固定側電気接続子50は、第1回転体
29にねじ込まれ固定されている筒体53を備えてい
る。筒体53には、電極ボール51が挿入されており、
この電極ボール51は筒体53の前端部から一部を突出
させて臨むよう挿入されている。
【0033】この電極ボール51は導体座金57に接し
ており、導体座金57は導体性のスプリング55によ
り、筒体53の前端部から一部を突出させるように付勢
されている。筒体53後端部には、ビス状の固定側電極
49が配置されている。そして、この固定側電気接続子
50の固定側電極49には導線30cの一端が接続され
ている。操作レバー23の端部は外周が円形に形成さ
れ、その一部に切欠き部28が形成されている。この切
欠き部28にはストッパ10の折曲された端部が臨んで
いる。
【0034】実施の形態1の作動 次に実施形態1の動作を図2を参照しながら説明する。
先ず、車輪を制動する場合には、ハンドル19または固
定体25を手で把持し、操作レバー23に指を掛けて手
前に引き寄せる。操作レバー23を揺動させることによ
り、第1回転体29が第1回転軸27の回りに反時計方
向に揺動し、この揺動により図示しないブレーキワイヤ
ーが牽引されて制動動作が生起される。
【0035】次に車速をサーボ装置15により変速する
場合について説明する。先ず、操作レバー23は図2
(b)に示すように、実線で示す位置に有り、この状態
では、鋼球20は皿溝16の中央底部に位置しており、
固定側電極の電極ボール51は位置決め凹部47Nに係
合した状態となっている。
【0036】そこで、ハンドル19または固定体25を
把持した手の指を操作レバー23に掛け、この操作レバ
ー23を第1回転軸27と直交する方向に回転(揺動)
変位させる。すなわち、図2の(b)に示すように操作
レバー23を矢印a側に回動すると接点47Hと固定側
電気接続子50とが接触する。
【0037】図3のブロック図に示すように、この接点
47Hと固定側電気接続子50とが接触すると、駆動回
路が閉成され接点47Hからの信号が演算処理部64に
入力されると、ここで信号の内容(増速信号または減速
信号)が識別され、増速信号であることが判別される
と、これが増幅回路である駆動回路65に入力されてサ
ーボモータ15に動作信号が入力され、変速機構13が
増速側に切り換えられる。
【0038】この状態は、操作レバー23の回動と共に
第2回転体8も同じ方向に回動するため、鋼球20が皿
溝16の斜面に乗り上げた状態となり、操作レバー23
から手を離すと圧縮ばね22の付勢力により操作レバー
23は自動的に原位置に復帰する。これにより、接点4
7Hは固定側電気接続子50から切り離され、電極ボー
ル51が位置決め凹部47Nに係合される。
【0039】この動作を繰り返すことにより、変速機構
13にステップアップ信号を順次送り、所望する段位の
速度を得ることができる。次に、操作レバー23を矢印
b側に回動すると接点47Lと固定側電気接続子50と
が接触する。この接点47Lと固定側電気接続子50と
の接触により、駆動回路が閉成され接点47Lからの信
号63bが演算処理部64に入力される。
【0040】ここで信号の内容(増速信号または減速信
号)が識別され、減速信号であることが判別されると、
これが駆動回路65に入力されてサーボモータ15に動
作信号が入力され、変速機構13が減速側に切り換えら
れる。この状態では、鋼球20が皿溝16の斜面に乗り
上げた状態となっており、操作レバー23から手を離す
と圧縮ばね22の付勢力により操作レバー23は自動的
に原位置に復帰される。
【0041】これにより、図2の(b)に示す接点47
Lは固定側電気接続子50から切り離され、電極ボール
51が位置決め凹部47Nに係合される。この動作を繰
り返すことにより、変速機構13にステップダウン信号
を順次送り、所望の段位の速度を得ることができる。な
お、操作レバー23による正逆の切り換え動作は、各接
点47H、47Lとの接続位置より外側に回動しないよ
うストッパ10と切欠き28両側の当接部28a、28
bとの当接により規制されている。図4は前記演算処理
部64の動作の概要を示すフロー図である。
【0042】(実施形態2)本実施形態2は、高速段位
と低速段位を個別に設けた変速操作手段により切り換え
操作を行なうようにしたものである。図5は変速操作装
置の部分断面図であり、図6の(a)は図5のB−B断
面図であり、図6(b)は図5のC−C断面図である。
なお、図中、前述した構成部分と同一構成部分について
は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0043】この実施形態2としての電気的変速操作装
置は、基本的に制動操作部本体2内に回動自在に取付け
られ回動することにより制動を行なうための回転体29
に取付けられ、駆動手段を電気的に高速段位に切り換え
るための高速段位側変速信号を出力する第1切換手段
と、駆動手段を電気的に低速段位に切り換えるための低
速段位側変速信号を出力する第2切換手段とで構成され
ている。
【0044】段付スリーブ45は、前端部がボルト31
の頭部6によりしっかりと押圧固定されており、この段
付スリーブ45の中間部には第2回転体34と第3回転
体36が段付部に当接して回動自在に支持されている。
円盤状に形成された第2回転体8の前端部には第1操作
レバー33が固定され、段付スリーブ45前端のねじ部
45aにスペーサ12、ストッパ10を挿通しナット1
4をねじ込んで締め付けることにより、これらを段付ス
リーブ45前方の段付部との間で挟むように固定されて
いる。
【0045】第2回転体34および第3回転体36に
は、それぞれ半径方向の貫通穴18、18が穿設されて
おり、段付スリーブ45中間部外周には第2、第3回転
体34、36の貫通穴18に対応する位置に2個の円錐
形皿溝16が軸方向に並んで形成されている。
【0046】第2回転体34および第3回転体36は、
これら回転体の貫通穴18を通して鋼球20が円錐形の
皿溝16に装着され、さらに貫通穴18に圧縮ばね22
を内装した後、ねじ24を装着することにより鋼球20
が各皿溝16内に押圧し付勢された状態で保持されてお
り、第2、第3回転体34、36をそれぞれ原位置に前
記した原理で保持している。
【0047】図6(a)および図6(b)に示すよう
に、第2回転体34には、第1回転体29に設けられた
固定側電気接続子52に対応して1個の可動側電極とし
ての変速段位のステップアップを促す(上り変速スイッ
チ)接点47Hと、絶縁性の位置決め凹部47Nが装着
され、これにより第1切換手段が構成される。
【0048】次に、円盤状に形成された第3回転体36
の外周には第2操作レバー43が固定されており、図6
に示すように第3回転体36外周の一部には切欠き部3
6aが形成され、第2回転体34と接触する固定側電気
接続子52との干渉を回避している。
【0049】さらに第3回転体36には、第1回転体2
9に設けられた固定側電気接続子54に対応して1個の
可動側電極としての変速段位のステップダウンを促す
(下り変速スイッチ)接点47Lと、絶縁性の位置決め
凹部47Nが装着され、これにより第2切換手段が構成
される。
【0050】一方、ボルト31を取り付けている第1回
転体29の前端の同一面には2個の固定側電気接続子5
2、54が取り付けられている。これら固定側電気接続
子52、54は、実施形態1の構成と同一構成であるが
筒体58、固定側電極60の寸法、形状が若干異なって
いる。そして、この固定側電気接続子52および54に
はそれぞれ導線64a、64bの一端が接続される。
【0051】そして、第2回転体34の可動側電極とし
ての接点47Hおよび第3回転体36の可動側電極とし
ての接点47Lには、それぞれ図示しない導線が接続さ
れる。また、第1操作レバー33は、その端部外周が円
形に形成され、その一部に切欠き部28が形成され、こ
の切欠き部28にストッパ10の折曲された端部が臨ん
でいて回動範囲を規制している。
【0052】さらに、第1回転体29の前方にはストッ
パボルト62が固定され、第2操作レバー43が、接点
47Lと固定側電気接続子52との接続位置より内側へ
の回動を規制している。
【0053】実施形態2の作動 次に実施形態2の動作を図5および図6を参照しながら
説明する。先ず、車輪を制動する場合には、ハンドル1
9または固定体25を手で把持し、第1操作レバー33
に指を掛けて手前に引き寄せる。第1操作レバー33を
揺動させることにより、第1回転体29が第1回転軸2
7の回りに反時計方向に揺動し、この揺動により図示し
ないブレーキワイヤーが牽引されて制動動作が生起され
る。
【0054】次に段位を変速する場合について説明す
る。第1操作レバー33は図6(a)、図6(b)に示
すように、実線で示す位置に有り、この状態では、図5
に示すように鋼球20は皿溝16の中央底部に位置して
おり、固定側電気接続子52の電極ボール51は位置決
め凹部47Nに係合した状態となっている。
【0055】また、第2操作レバー43は、図6の
(b)に示すように仮想線で示す位置に有り、この位置
では鋼球20が皿溝16の中央底部に位置しており、固
定側電気接続子54の電極ボール51は、位置決め凹部
47Nに係合した状態となっている。そこで、ハンドル
19または固定体25を把持した手の指を第1操作レバ
ー33に掛けてこの第1操作レバー33を第1回転軸2
7と直交する方向に回転変位させる。
【0056】すなわち、図6(a)に示すように第1操
作レバー33を矢印a側(自転車の内側)に回動すると
接点47Hと固定側電気接続子52とが接触する。この
接点47Hと固定側電気接続子52との接触により、図
3に示す駆動回路65が閉成され接点47Hからの信号
63aが演算処理部64に入力されると、ここで信号の
内容(増速信号または減速信号)が識別され、増速信号
であることが判別されると、これが駆動回路65に入力
されてサーボモータ15に動作信号が入力され、変速機
構13が増速側に切り換えられる。
【0057】この状態は、第1操作レバー33の回動と
共に第1回転体34も同じ方向に回動するため、鋼球2
0が皿溝16の斜面に乗り上げた状態となっており、第
1操作レバー33から手を離すと圧縮ばね22の付勢力
により第1操作レバー33は矢印b側に自動的に回動し
て原位置に復帰する。これにより、接点47Hは固定側
電気接続子52から切り離され、電極ボール51は一方
の位置決め凹部47Nに係合される。この動作を繰り返
すことにより、変速機構13にステップアップ信号を順
次送り、所望の段位の速度を得ることができる。
【0058】次に、第2操作レバー43を矢印a側(自
転車の内側)に回動すると接点47Lと固定側電気接続
子54とが接触する。この接点47Lと固定側電気接続
子54との接触により、図3に示す駆動回路65が閉成
され接点47Lからの信号63bが演算処理部64に入
力されると、ここで信号の内容(増速信号または減速信
号)が識別され、減速信号であることが判別されると、
これが駆動回路65に入力されてサーボモータ15に動
作信号が入力され、変速機構13が減速側に切り換えら
れる。
【0059】この状態は、第2操作レバー43の回動と
共に第2回転体36も同じ方向に回動するため、鋼球2
0が皿溝16の斜面に乗り上げた状態となっており、第
2操作レバー43から手を離すと圧縮ばね22の付勢力
により第2操作レバー43は矢印b側に自動的に回動し
て原位置に復帰する。
【0060】これにより、接点47Lは固定側電気接続
子54から切り離され、電極ボール51は他方の位置決
め凹部47Nに係合される。この動作を繰り返すことに
より、変速機構13にステップダウン信号を順次送り、
所望の段位の速度を得ることができる。
【0061】次に図4に示すフローチャート図により変
速信号の流れを説明する。先ず、図6の(a),(b)
に示す操作レバー33がa側に回動されると、ステップ
1(ST1)において、ステップアップスイッチがON
されたか否かが判断され、ONされているとステップ2
(ST2)でステップアップされ、カウントが1プラス
される。
【0062】次のステップ3(ST3)で現在位置が最
高段位か否かが判断され、最高段位の場合は変速動作が
終了し、最高段位にない場合はステップ4(ST4)で
1段ステップアップされる。一方、変速レバー43がa
側に回動されると、ステップ5(ST5)において、ス
テップダウンスイッチがONされたか否かが判断され、
ONされているとステップ6(ST6)でステップダウ
ンされ、カウントが1マイナスされる。
【0063】次のステップ7(ST7)で現在位置が最
低段位か否かが判断され、最低段位の場合は変速動作が
終了し、最低段位にない場合はステップ8(ST8)で
1段ステップダウンされる。
【0064】(実施形態3)本実施形態3は、前記実施
の形態と同様にブレーキ操作と変速操作を行う操作レバ
ーの回動により多段変速を行うものであり、従来の機構
を最大限利用し、制動操作部本体に切り換え操作により
電気信号を出力する切換手段を内装させたものである。
【0065】すなわち、この変速機構は6段変速機構に
対応する電気接点をそれぞれ設け、逐一現在の段位を機
構そのものを機構的に記憶可能としたものである。図7
に示すように、自転車のドロップハンドルDに、自転車
の進行方向Gに延びている概ねC字型の曲杆部D1が設
けられている。曲杆部D1に、バンド部材102が自転
車の進行方向Gに突出した状態で取り付けられている。
【0066】バンド部材102に支持されて、外形は握
り易いグリップ形状である固定部材104が設けられて
いる。固定部材104に囲繞されるように固定部114
が配置され、この固定部114はバンド部材102によ
り曲杆部D1にクランプされている。この固定は、ねじ
102aを回すことによりバンド部材102を引っ張っ
て曲杆部D1にクランプされる。固定部114の空間側
の表面にレバー支持部111が一体に形成されている。
【0067】レバー支持部111にはレバー軸101が
支持されており、基部120には、軸孔120aと、U
字状に形成されたワイヤ受け120bが形成されてい
る。軸孔120aにレバー軸101を挿入することで、
基部120はレバー軸101に対して回転(揺動)自在
とされている。
【0068】ワイヤ受け120bには、ブレーキワイヤ
Wの一端が係止されている。図8に示すように、基部1
20の自転車の進行方向G側の端面には板体121が接
着されており、この板体121にはねじ孔140が開け
られている。板体121に、2つの軸孔141がねじ孔
140から等距離にそれぞれ設けられている。板体12
1の前面には、板体122が接しており、この板体12
2に軸孔142が穿設されている。
【0069】そしてこの板体122には2つの軸孔14
3が軸孔142から等距離にそれぞれ穿設されており、
この板体122にねじ孔145が穿設されている。板体
121及び板体122には、レバー軸101と直交する
位置関係にある固定ねじ131が軸孔142を貫通し、
かつねじ孔140にねじ込まれ固定されている。
【0070】ねじ孔140にねじ込まれた固定ねじ13
1は、この固定ねじ131をねじ込むことにより、この
ねじ頭は段差を有する支持軸134を基部120側へ押
し付ける。支持軸134の基部120側の一端部は、軸
孔141及び143に挿入しはめ込まれているため、支
持軸134は、板体121及び板体122に対して相対
的に回転不能に取り付けられている。
【0071】支持軸134外周には段差を有する円筒状
の回転体108が、回動自在に支持されている。支持軸
134と回転体108との間にはリターンばね113が
介装されている。接点ベース部材100は、支持軸13
4の軸直角面と、板体122の軸直角端面と支持軸13
4の軸直角端面とで形成される段差面とに接合されてい
る。
【0072】図8及び9に示すように、回転体108は
内側環状部分108a及び外側環状部分108bを有し
ている。内側可動端子Aは内側環状部分108aに取り
付けられており、内側可動端子Aの一部は内側環状部分
108aの端面から外側に露出している。
【0073】外側可動端子Bは外側環状部分108bに
取り付けられており、外側可動端子Bの一部は外側環状
部分108bの端面から外側に露出している。そして、
6体の固定側端子C(C1〜C6)は接点ベース部材1
00に接合されている。固定側端子Cは、内側固定端子
C1〜C3と外側固定端子C4〜C6とを備えている。
内側固定端子C1〜C3は、接点ベース部材100の支
持軸134の大径段差部の端面角部に挿嵌されている。
【0074】内側可動端子Aは、遊転自在な接触子ボー
ル191を介して内側固定端子C1〜C3に電気的に接
続することができるようになっている。外側固定端子C
4〜C6は、接点ベース部材100の板体122の軸直
角端面に接合している。外側可動端子Bは、遊転自在な
接触子ボール192を介して外側固定端子C4〜C6に
電気的に接続することができる。
【0075】内側固定端子C1〜C3と外側固定端子C
4〜C6は、絶縁材料により固定され同体物として形成
されている。3体の内側固定端子C1〜C3は、回転体
8の中心線に直交する面上の同心円上で異なる3つの角
度位置に配置されている。3体の外側固定端子C4〜C
6は、回転体8の中心線に直交する面上の同心円上で異
なる3つの角度位置に配置されている。
【0076】図10は、サーボ装置15を制御する制御
回路の機能ブロック図を示している。可動端子A,Bと
これらに接続する固定端子C1〜C6とから6つの切換
手段としての切換スイッチSが形成される。これら切換
スイッチSは、制御部Eに接続されており、制御部E
は、CPU、演算処理部N、記憶部Mを有しており、内
側可動端子A及び外側可動端子Bが同時に回転するプロ
セスでは、図9に示すように、次の組合わせの端子間が
接続される。
【0077】接続される順序は、(A−C1)、(B−
C4)、(A−C2)、(B−C5)、(A−C3)、
(B−C6)となり、これらは、記憶部Mにおいて各位
置が認識されその位置が記憶される。したがって、図8
に示すように可動端子が方向A1に回転する場合には、
前記順序で回路が接続され、この方向の回転時のその組
み合わせの接続であることが演算処理部Nで識別するこ
とができる。
【0078】この方向(A1の方向)の接続により、制
御部Eはサーボ装置15に高段位方向への回転を指令す
る。同様にして、逆方向(B1の方向)にも接続するこ
とができ、これにより制御部Eはサーボ装置15に低段
位方向への回転を指令する。
【0079】図8に示すように、回転体108の外周に
は、段差部分を利用した嵌合部108c、108dが隣
接して設けられている。嵌合部108cには、半円形の
位置決め板128が、回転体108に対して回動不能に
設けられている。嵌合部108dには、円板状の送り板
138が、回転体108に対して回動不能に設けられて
いる。
【0080】この位置決め板128と送り板138は、
互いに隣接配置されている。回転体108の前端面は、
支持軸134の段差面とほぼ一致しており、この端面に
板体152が当接し、かつ支持軸134に挿入して保持
されている。この板体152の前端面には、ばね受板1
55が接触し、かつ支持軸134に回転不能に挿入して
保持されている。
【0081】さらに、ばね受板155の前端面に接触し
てスリーブ154が支持軸134に回転不能に装着され
ている。スリーブ154には段付き軸受164が回転可
能に軸支され、この段付き軸受164は、操作レバー1
09の端部107に形成された軸穴170に装着して固
定されている。
【0082】操作レバー107とばね受板155との間
にはトーションコイルばね173が介在装着されてお
り、操作レバー107を一方向に回動(揺動)するよう
に付勢されている。操作レバー端部107の前端面には
座金156が接触して支持軸134に挿入して保持され
ており、さらに座金156に接して板体157が支持軸
134に挿入して固定されている。
【0083】これら座金156、板体157はスリーブ
154の前端面に当接した状態で支持軸134端部に螺
合したナット151により挟んで固定されている。これ
により、操作レバー109は、軸方向の移動が拘束され
且つスリーブ154の回りに一方向に回動付勢されて回
動(揺動)自在に支持されている。同様に、回転体10
8も内装されたトーションコイルばね113により一方
向に回動付勢され、支持軸134中間の大径段差部に回
動自在に挿通支持されている。
【0084】固定ねじ131の頭部と支持軸134のね
じ部に、内部機構を囲繞するように椀形カバー115が
設けられている。基部120の前端面に取付けられた板
体122にはねじ穴145が形成されており、このねじ
穴145には段差を有する支軸144が螺着されてい
る。
【0085】この支軸144の小径段差部には制御レバ
ー177が回転(揺動)自在に軸支され、制御レバー1
77は、この制御レバー177と板体122の間に支軸
144を挿入し貫通されている。支軸144の外周には
トーションコイルンばね133が配置されており、この
トーションコイルンばね133により制御レバー177
は一方向(時計回り)に回動付勢されている(図11参
照)。
【0086】操作レバー109には凹入部106が形成
されており(図8参照)、制御レバー177の回動によ
る進入を可能にしている。操作レバー109の回動中心
部より外側に延在した端部にはねじ孔170aが開孔さ
れており、このねじ孔170aに段差を有する支軸17
4のねじ171とネジ結合している。
【0087】支軸174の大径段差部には、操作レバー
109の後端面より離間した位置に図11に示されるよ
うな爪部材118が回動自在に軸支されている。操作レ
バー109の一端には、支軸174が固定されている。
トーションコイルばね193は支軸174に挿入されて
配置されている。爪部材118は、操作レバー109と
の間にトーションコイルばね193が介在され、このト
ーションコイルばね193により一方向に回動付勢され
ている。
【0088】一方、図11には回転体108の段差部に
装着固定された位置決め板128が示されており、この
位置決め板128は、半円形の外周に一方向に傾斜した
6個の係合溝129が形成されている。そして制御レバ
ー177の基端部には、前記係合溝129と係合すべく
一方向に傾斜した係合爪179が形成されている。
【0089】制御レバー177の基端部において、支軸
144を挟んで係合爪179の反対側の端部には位置決
め板128側が湾曲した当接部178を有している。制
御レバー177の操作レバー107側の側面に、ストッ
パ189が突設されている。図11及び図12に示すよ
うに、円板状の送り板138の一部外周には爪部材11
8側に5つの傾斜した係合歯139が形成されている。
【0090】送り板138の回動中心を挟んで反対側に
は5つの波形を形成した規制凹部137が形成されてい
る。送り板138に形成された波形の規制凹部137
は、前記位置決め板128外周に形成された6個の係合
溝129と同ピッチで形成され、この係合凹部129と
は半ピッチ周方向に変位させて設定されている。
【0091】一方、制御レバー177を支持する支軸1
44には、この制御レバー177の当接部178側端部
に波形の規制凹部137に向けて端部が突設した制限爪
187が支軸144に回動可能に軸支されている。制限
爪187は、制御レバー177の側面に隣接して支軸1
44に回動自在に軸支されており、制限爪187は、基
端部側に係合舌片186が設けられ、この制限爪187
と制御レバー177との間に介挿されたトーションコイ
ルばね143により支軸144を中心に反時計回りに回
動付勢されている。
【0092】また、ばね受板155には、トーションコ
イルばね173の一端を受け止めるばね受片155a
と、解除部155bが設けられている。支軸174の外
周に爪片118が、トーションコイルばね193によっ
て付勢されて設けられている。
【0093】操作レバー端部107の回転中心部外周に
は当接部116が形成されていて、この当接部116
は、円筒支持軸164外周の一端部に設けたストッパ1
17と当接する。
【0094】実施形態3の作動 次に、実施形態3の動作を説明する。先ず、図7を参照
して、制動操作する場合の作動について説明する。ドロ
ップハンドルDの曲杆部D1 または固定部材104を手
で把持する。曲杆部D1または固定部材104を把持し
た手の指を操作レバー109の操作部105に掛け、操
作レバー109の操作部105を曲杆部D1側に引き寄
せる。
【0095】操作レバー109の操作部105と基部1
20とは、支持軸134を介して一体化されているた
め、レバー軸101を中心に揺動する。この揺動によ
り、ブレーキワイヤWが牽引され、制動される。次に、
図7を参照して、変速する場合の作動について説明す
る。ドロップハンドルDの曲杆部D1 または固定部材1
04を手で把持し、曲杆部D1 または固定部材104を
把持した手の指を操作レバー109の操作部105もし
くは制御レバー177の操作部に掛ける。
【0096】操作レバー109の操作部105もしくは
制御レバー177の操作部を、レバー軸101と直交す
る支持軸134のまわりに、ドロップハンドルDから自
転車の進行方向Gを見た場合を基準として反時計方向に
回動させる。これらの回動操作によって、変速が行われ
る。
【0097】以下、図11〜図15を参照して変速が行
われる機構を詳述する。図11は、最高速段位(6段
目)が保持されている状態を示し、図13は、最高速段
位(6段目)から、一段だけ低速側の段位(5段目)に
移行する途中の状態を示している。
【0098】図14は、最高速段位(6段目)から一段
だけ低速側(5段目)の段位が保持されている状態を示
している。図15は、最高速段位(6段目)から一段だ
け低速側の段位(5段目)から最高速段位へ移行する途
中の状態を示している。ここで、操作開始位置について
説明する。すなわち、操作作開始位置とは高速段位もし
くは低速段位を問わず、特定の段位が保持されている状
態のことである。
【0099】図11及び図14に示すように、操作レバ
ー109のレバー端部107に設けられている当接部1
16は、操作レバー109の操作部105に手を触れな
い限り、支持軸134に対して回動不能に設けられてい
る段付き軸受164外周の一端部に設けたストッパ11
7と当接している。
【0100】その際、操作レバー109の操作部105
は、レバー軸101に対して、垂直に静止している。ま
た、爪片118の先端は、トーションコイルばね193
で付勢されているため、ばね受板155の解除部155
bに接触している。
【0101】そのとき、爪片118の先端は、回転体1
08に対して回動不能に設けられている送り板138の
形成されている5つの係合歯139のいずれとも係合し
ていない。つまり、操作開始位置にある爪片118の先
端は、操作レバー109の操作部105の回動操作によ
り生じる力を回転体108に伝えない。回転体108に
対して回動不能に設けられている位置決め板128の6
つの係合溝129は、制御レバー177に手を触れない
限り、制御レバー177の基端部に設けられた係合爪1
79と係合している。この係合により、回転体108は
トーションコイルばね113に抗して、回転体108の
回転が規制される。
【0102】次に、図11〜図14を参照して高速段位
から低速段位へ移行させる操作及び動作を説明する。図
11に示すように、制御レバー177の基端部に設けら
れた係合爪179は、回転体108に対して回動不能に
設けられている位置決め板128の6つの係合溝129
のうち、最高速段位(6段目)を示す係合溝129の1
つと係合している。
【0103】図11は、最高速段位(6段目)の操作開
始位置を示している。この状態から、変速を行う。図7
に示したドロップハンドルDの曲杆部D1 または固定部
材104を手で把持し、その指を操作レバー109の操
作部105に掛ける。
【0104】そして、操作レバー109の操作部105
をレバー軸101と直交する支持軸134のまわりに、
ドロップハンドルDから自転車の進行方向Gを見た場合
を基準として反時計方向に回動させる。図13に示すよ
うに、操作レバー109操作部105の回動操作によ
り、爪片118の先端とばね受板155の解除部155
bとの接触が解除される。
【0105】爪片118は、ばね193で付勢されてい
るため、この爪片118の先端とばね受板155の解除
部155bとの接触が解除されると、爪片118の先端
は、回転体108に対して回動不能に設けられている送
り板138の5つの係合歯139のうちの1つと接触す
る。
【0106】爪片118の先端により、操作部105の
操作力が回転体108に伝達されると、回転体108に
伝達された操作部105の操作力は、トーションコイル
ばね113に抗して回転体108を反時計方向に回動さ
せる。位置決め板128に形成されている6つの係合溝
129及び制御レバー177の基端部に設けられた係合
爪179は、共に回転体108の時計方向への回動にの
み有効であり、かつ、規制手段となり得る。
【0107】そのため、回転体108の反時計方向の回
動により、位置決め板128に形成されている6つの係
合溝129のうち最高速段位(6段目)の係合溝129
と制御レバー177の基端部に設けられた係合爪179
との係合が離脱される。この際、制御レバー177を支
持する支軸144に設けられたトーションコイルばね1
43に付勢されている制限爪187は、送り板138に
形成されている波形の規制凹部137と当接する。
【0108】送り板138に形成されている規制凹部1
37は、位置決め板128に形成されている係合溝12
9と半ピッチ周方向に変位して設けられている。制限爪
187と規制凹部137との当接により、操作部105
の操作力とトーションコイルばね113の復動量とが規
制される。
【0109】位置決め板128に形成されている係合溝
129と制御レバー177の基端部に設けられた係合爪
179との係合が離脱されていた状態から再び係合され
る際には、制御レバー177の操作レバー端部107側
に一体に設けられているストッパ189が、制限爪18
7の基端部側に設けられた舌片186と接し、この18
6を回転体108側に押し付ける。
【0110】そして、トーションコイルばね143に付
勢された制限爪187と、送り板138に形成されてい
る規制凹部137との当接は、再び解除される。図14
に示すように、位置決め板128に形成されている6つ
の係合溝129のうち最高速段位(6段目)から一段だ
け低速側の段位(5段目)を示す係合溝129と制御レ
バー177の基端部に設けられた係合爪179とが係合
する。
【0111】これにより、最高速段位より一段だけ低速
側の段位(5段目)が保持され、この機構は再び操作開
始位置となる。さらに、一段低速側の段位(4段目)に
変速する場合も、前述した動作を繰り返せば良いのであ
る。
【0112】次に。図11〜図15を参照して低速段位
から高速段位へ移行させる操作及び動作を説明する。図
14に示すように、制御レバー177の基端部に設けら
れた係合爪179は、回転体108に対して回動不能に
設けられている位置決め板128に形成されている6つ
の係合溝129のうち、最高速段位より一段だけ低速側
の段位(5段目)を示す係合溝129と係合している。
【0113】図14は、最高速段位より一段だけ低速側
の段位の操作開始位置を示している。そこで、変速する
場合の作動を行うに際し、図7に示したドロップハンド
ルDの曲杆部D1または固定部材104を手で把持し、
曲杆部D1または固定部材104を把持した手の指を制
御レバー177の操作部に掛ける。
【0114】そして制御レバー177の操作部を、レバ
ー軸101と直交する支持軸134のまわりに、ドロッ
プハンドルDから自転車の進行方向Gを見た場合を基準
として反時計方向に回動させる。図15に示すように、
制御レバー177の操作部の回動によって、位置決め板
128に形成されている係合溝129のうち最高速段位
(6段目)より一段だけ低速側の段位(5段目)を示す
係合溝129と、制御レバー177の基端部に設けられ
た係合爪179との係合が離脱される。
【0115】この際、回転体108は、トーションコイ
ルばね113の力により、高速段位(6段目)側へと回
動運動を促されるが、回転体108を一段毎に回動させ
変速するには、回転体108の回動量を規制する必要が
ある。このため、制御レバー177の操作部を反時計方
向に往動操作した際、制御レバー177の基端部に設け
られた係合爪179の反対側端部の当接部178が、位
置決め板128の外周面に当接する規制手段がある。
【0116】その他の規制手段としては、制御レバー1
77を支持する支軸144に設けられたトーションコイ
ルばね143により付勢された制限爪187と、送り板
138に形成された規制凹部137とが当接する手段が
ある。これらの規制手段により、回転体108の回動量
が規制される。
【0117】位置決め板128に形成されている係合溝
129と、制御レバー177の基端部に設けられた係合
爪179との係合が離脱されていた状態から、再び係合
される際に、ストッパ189が舌片186と接し、この
舌片186を回転体108側に押し付ける。
【0118】その際、制限爪187と規制凹部137と
の当接が、再び解除される。図11に示すように、制御
レバー177の基端部に設けられた係合凸部179は、
位置決め板128に形成されている6つの係合溝129
のうち一段だけ高速側の段位、即ち、最高速段位(6段
目)を示す係合溝129と係合する。
【0119】そして、最高速段位の段位(6段目)が保
持される。この際、この機構は再び操作開始位置とな
る。さらに、より低速側の段位から一段高速側の段位に
変速する場合も、前述した動作を繰り返せば良いのであ
る。
【0120】(実施形態4)次に、本発明の実施形態4
を図面により説明する。図16は、変速操作装置301
の断面図である。変速操作装置301は、揺動体本体3
02に搭載され、ブレーキ操作と変速操作を同一の操作
レバー303で可能にしたものである。揺動体本体30
2は、その軸孔304に貫通させた揺動軸(図示せず)
によりレバーブラケットに揺動自在に設けられている。
また揺動体本体302には、制動用ケーブル307の一
端が接続されている。さらに、変速操作装置301の巻
き胴308には、チェンジギヤ装置のフロントディレー
ラー(図示せず)またはリアディレーラー(図示せず)
を駆動するディレーラーワイヤ(図示せず)の一端が連
結されている。
【0121】ブレーキ操作に関しては、操作レバー30
3を握り、揺動体本体302を変速操作装置301とと
もに揺動軸の回りに揺動させ、制動用ケーブル307を
引っ張りブレーキの制動を操作する。変速操作のとき
は、揺動軸と直交する回動軸の回りに操作レバー303
を回動させて巻き胴308を回転駆動し、ディレーラー
ワイヤを引っ張って変速操作するものである。したがっ
て、操作レバー303による揺動体本体302の揺動は
制動動作を引き起こし、操作レバー303による巻き胴
308の回動は変速動作を引き起こす。変速操作装置3
01の構造は公知(例えば、特開平2−225191
号)であり、かつその詳細な構造は本発明の要旨ではな
いので説明を省略する。
【0122】変速操作装置301には、巻き胴308の
回動位置を検出する位置検出センサー309が配置され
ている。この位置検出センサー309が識別信号出力手
段に相当する。位置検出センサー309は、巻き胴30
8の角度を接点により電気的に検出するものである。し
たがって、この巻き胴308の角度検出によりディレー
ラーのシフト位置が検出できることになる。位置検出セ
ンサー309には複数の信号線を有するフラットケーブ
ル310の一端が接続されている。フラットケーブル3
10の他端には雄コネクタ311が構成されており、レ
バーブラケット内の雌コネクタに接続され、さらに自転
車用表示装置等に接続されている。位置検出センサー3
09はチェンジギヤ装置のシフト位置を示す信号を出力
し、自転車用表示装置等にそのシフト位置を表示するこ
とができる。
【0123】図17は、位置検出センサー309の拡大
断面図である。位置検出センサー309は、揺動体本体
302に対して固定されている固定部320と、巻き胴
308とともに固定部320に対して回動する回転部3
30とからなる。回転部330の係合突起331は巻き
胴308に係合しており、変速操作により巻き胴308
が回動されたときは、それと連動して回転部330も回
動する。
【0124】回転部330にはシール部材340と、切
換部材としてのブラシ350が固定されている。シール
部材340は、補強金具341と一体的に成形されたゴ
ム、エラストマ等からなり、回転部330と固定部32
0との隙間から位置検出センサー309内の電気接点等
に水分や異物が侵入するのを防止するものである。固定
部320に固定された接点基板360には複数の電気接
点が形成されており、ブラシ350によりそれらの電気
接点間の接続状態が切り換えられるようになっている。
また、接点基板360には複数の信号線を有するフラッ
トケーブル310が接続されており、フラットケーブル
310を介して電気接点間の接続状態が出力される。
【0125】図18は、ブラシ350の構造を示す拡大
図である。ブラシ350はリン青銅等のばね特性の良好
な良導電体からなり、取付穴352によりシール部材3
40とともに回転部330に固定される。ブラシ350
の両端の接点部351は、接点基板360,370上に
形成された電気接点にそれぞれ接触し、電気接点間をオ
ン・オフする。
【0126】図19は、フロント用の位置検出センサー
309の接点基板360の表パターンを示す図である。
表側はブラシ350が接触する側であり、複数の電気接
点361,362,362b,363,363b,36
4が形成されている。また、図19の左端部にはフラッ
トケーブル310の接続端子が形成されている。フラッ
トケーブル310には少なくとも4本の信号線が必要で
ある。これらの電気接点を互いに接続するように2点鎖
線で示したブラシ350が配置され、電気接点間の接続
状態を切り換える。
【0127】図20は、フロント用の位置検出センサー
の接点基板360の裏パターンを示す図である。裏側に
は、表側の電気接点362と電気接点362bを電気的
に接続する接続パターン362aと、表側の電気接点3
63と電気接点363bを電気的に接続する接続パター
ン363aとが設けられている。表側の電気接点と裏側
の接続パターンとはスルーホールにより電気的に接続さ
れている。
【0128】図21は、フロント用の位置検出センサー
309の等価電気回路を表す図である。ブラシ350の
回動位置により、電気接点361と電気接点362〜3
64との接続状態が切り換えられる。電気接点361が
電気接点362〜364のどの接点と接続されているか
により、フロントチェンジギヤ装置のシフト位置を識別
することができる。フロントチェンジギヤ装置のシフト
段数は比較的少ないため、このような回路によりシフト
位置を検出することができる。この場合、シフト段数は
3段である。
【0129】図22は、リア用の位置検出センサー30
9の接点基板370の表パターンを示す図である。表側
はブラシ350が接触する側であり、複数の電気接点3
71,372,372b,373〜380が形成されて
いる。また、図22の右端部にはフラットケーブル31
0の接続端子が形成されている。フラットケーブル31
0には少なくとも3本の信号線が必要である。これらの
電気接点を互いに接続するように2点鎖線で示したブラ
シ350が配置され、電気接点間の接続状態を切り換え
る。
【0130】図23は、リア用の位置検出センサーの接
点基板370の裏パターンを示す図である。裏側には、
表側の電気接点372と電気接点372bを電気的に接
続する接続パターン372aと、抵抗皮膜381と、抵
抗端子373a〜380aとが設けられている。抵抗皮
膜381の両端は、抵抗端子373aと接続パターン3
72aとに接続されている。また、抵抗皮膜381の中
間部の等間隔位置に、抵抗端子374a〜380aが接
続されている。表側の電気接点373〜380には、裏
側の抵抗端子373a〜380aがそれぞれ電気的に接
続されている。表側の電気接点と裏側の接続パターン、
抵抗端子とはスルーホールにより電気的に接続されてい
る。
【0131】図24は、リア用の位置検出センサー30
9の等価電気回路を表す図である。ブラシ350の回動
位置により、電気接点371と電気接点372〜380
との接続状態が切り換えられる。電気接点371が電気
接点372〜380のどの接点と接続されているかによ
り、電気接点371と電気接点372との間の抵抗値あ
るいは電気接点371と電気接点373との間の抵抗値
が段階的に変化するため、リアチェンジギヤ装置のシフ
ト位置を識別することができる。
【0132】リア用の位置検出センサー309は、段階
的に抵抗値を変化させるポテンショメータとして機能す
る。例えば、電気接点372,373間に所定の電圧を
印加しておき、電気接点371,372間の電圧を検出
すれば、その検出電圧値によりシフト位置を識別するこ
とができる。検出電圧値をシフト位置を示すデジタル値
に変換するには、ADコンバータを使用すればよい。リ
アチェンジギヤ装置のシフト段数は比較的多いため、こ
のような回路によりシフト位置を検出することが好まし
い。この場合、シフト段数は9段である。
【0133】以上のように、変速操作装置301に識別
信号出力手段としての検出センサー309を設けること
により、チェンジギヤ装置のシフト位置等が容易に識別
でき、それを自転車用表示装置に表示することにより、
運転者がシフト位置等の確認を容易かつ安全に行うこと
ができる。また、シフト段数の少ないフロント用の位置
検出センサーは電気接点の接続オン・オフ状態を直接検
出するようにし、シフト段数の多いリア用の位置検出セ
ンサーは電気接点間の抵抗値の変化によりシフト位置を
検出するようにしたので、それぞれのシフト段数に応じ
てコスト的にも最適の検出を行うことができる。
【0134】(その他の実施例)以上、本発明の実施形
態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれ
ら実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含
まれる。
【0135】例えば、切換手段は、切り換え操作により
増速または減速の電気的信号を変速機構に出力している
が、単に切り換え信号を出力するだけでなくハンドルに
取付けられた切り換え操作部にCRT等の表示部を設け
て各変速切り換え段毎の表示の切替えや車輪の回転数、
速度等の表示モードを切り換えるモード切り換えスイッ
チとしても使用可能である。
【0136】前記実施の形態は、機械的な接点であった
が前記説明から理解されるように、機械的な接点に限ら
ず磁気、インピーダンス、光等で検知する非接触型の公
知のスイッチ手段であっても良い。
【0137】
【発明の効果】本発明による自転車の電気的変速操作装
置は、ブレーキ操作と同じ位置で変速操作、各種表示モ
ードの切り換え等のスイッチ操作を円滑に行うことがで
きる。
【0138】また、本本発明による自転車の電気的変速
操作装置は、ブレーキ操作と変速操作とが機械的には従
属関係にある機構を電気的に独立した機構に変えたの
で、機械的な構造が簡略化され、なおかつ、操作の軽便
性が得られ操縦性能が改良され同時に安全性を向上させ
ることができる。
【0139】変速操作装置に識別信号出力手段を設ける
ことにより、チェンジギヤ装置のシフト位置等が容易に
検出でき、それを自転車用表示装置に表示することによ
り、運転者がシフト位置等の確認を容易かつ安全に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施形態1としての電気的変速操作装
置が実現されているスポーツ用自転車の全体図である。
【図2】図2(a)は、実施形態1としての変速操作装
置の部分断面図であり、図2(b)は、図2(a)のA
−A断面図である。
【図3】図3は、変速切り換え信号の流れを示すブロッ
ク図である。
【図4】図4は、変速操作による信号の流れを示すフロ
ーチャート図である。
【図5】図5は、実施形態2としての変速操作装置の部
分断面図である。
【図6】図6(a)は、図5のB−B断面図であり、図
6(b)は、図5のC−C断面図である。
【図7】図7は、実施形態3としての変速操作装置の断
面図である。
【図8】図8は、実施形態3としての変速操作装置の部
分拡大断面図である。
【図9】図9(a)は、接点ベース部材の斜視図、図9
(b)は、接点ベース部材の正面図であり、図9(c)
は、回転体の底面図である。
【図10】図10は、実施形態3としての変速切り換え
信号の流れを示すブロック図である。
【図11】図11は、図8のD−D断面図である。
【図12】図12は、図8のE−E断面図である。
【図13】図13は、図8のE−E断面図において、最
高段位から1段減速する状態を示す説明図である。
【図14】図14は、図8のE−E断面図において、最
高段位から1段下位の段に減速した状態を示す説明図で
ある。
【図15】図15は、図8のE−E断面図において、1
段下位の段から最高段位に増速した状態を示す説明図で
ある。
【図16】図16は、実施形態4としての変速操作装置
の断面図である。
【図17】図17は、位置検出センサーの拡大断面図で
ある。
【図18】図18は、ブラシの構造を示す拡大図であ
る。
【図19】図19は、フロント用の位置検出センサーの
接点基板の表パターンを示す図である。
【図20】図20は、フロント用の位置検出センサーの
接点基板の裏パターンを示す図である。
【図21】図21は、フロント用の位置検出センサーの
等価電気回路を表す図である。
【図22】図22は、リア用の位置検出センサーの接点
基板の表パターンを示す図である。
【図23】図23は、リア用の位置検出センサーの接点
基板の裏パターンを示す図である。
【図24】図24は、リア用の位置検出センサーの等価
電気回路を表す図である。
【符号の説明】
8…第2回転体 13…変速機構 15…サーボモータ(駆動手段) 16…皿溝 17…変速操作装置 18…貫通穴 20…鋼球 22…圧縮ばね 23…操作レバー 24…ねじ 27…支持軸 29…第1回転体 33…第1操作レバー 34…第2回転体 36…第3回転体 43…第2操作レバー 47H,47L…接点 47N…位置決め凹部 49…固定側電極 50,52,54,60…固定側電気接続子 51…電極ボール 100…接点ベース部材 108…回転体 109…操作レバー 177…制御レバー 301…変速操作装置 308…巻き胴 309…位置検出センサー 320…固定部 330…回転部 340…シール部材 350…ブラシ 360,370…接点基板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月21日(2002.6.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D040 AA01 AA03 AA40 AB10 AC36 AD01 AD13 3J070 AA04 BA41 BA51 CC24 CC71 DA04 EA12 EA14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自転車の変速を行う電気的な変速指令信号
    を出力するための電気的操作装置であって、 自転車のハンドル軸に取り付け可能であり、車輪の制動
    を行うための制動操作部と、 前記制動操作部に内装され、前記制動動作と異なる方向
    に切り換え操作を行うことにより前記変速指令信号を出
    力する切換手段と、 前記制動操作部を揺動させ前記制動動作を行うための操
    作レバーと、 前記制動操作部内に回動自在に設けられ、回動すること
    により前記制動動作を行なう回転体とを有し、 前記切換手段は、前記回転体に支持された支持軸に原位
    置に自動復帰可能に回動自在に支持され、正逆に回動操
    作することにより自転車のチェンジギヤ装置を高速また
    は低速段位に切り換えるための前記変速指令信号を出力
    するものであり、さらに、 前記切換手段は、前記制動動作方向を含む面内と垂直な
    方向に前記操作レバーを揺動させて切り換え操作を行う
    ものである自転車の電気的操作装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した自転車の電気的操作装
    置であって、 前記切換手段を軸支する前記支持軸は、前記回転体の回
    転軸線に対して非平行に設けられ、 前記切換手段は、前記支持軸の回りに人為的な回動操作
    で割出し可能に配置された一対の可動側電気接続子と、
    前記可動側電気接続子と接触可能に前記回転体に設けら
    れた固定側電気接続子と、前記一対の可動側電気接続子
    の中間位置に配置された絶縁体からなる位置決め凹部と
    を備えたものである自転車の電気的操作装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載した自転車の電気的操作装
    置であって、 前記切換手段は、前記回転体に支持された支持軸に正逆
    に間欠回転送り可能に支持され、正方向の間欠回転送り
    により前記チェンジギヤ装置を電気的に順次高速段位に
    切り換えるための高速段位側変速信号を出力し、逆方向
    の間欠回転送りにより前記チェンジギヤ装置を電気的に
    順次低速段位に切り換えるための低速段位側変速信号を
    出力するものである自転車の電気的操作装置。
  4. 【請求項4】自転車の変速を行う変速指令信号を出力す
    るための電気的操作装置であって、 自転車のハンドル軸に取り付け可能であり、車輪の制動
    を行うための制動操作部と、 前記制動操作部に内装され、前記制動動作と異なる方向
    に切り換え操作を行うことにより前記変速指令信号を出
    力する切換手段と、 前記制動操作部を揺動させ前記制動動作を行うための操
    作レバーと、 前記制動操作部内に回動自在に設けられ、回動すること
    により前記制動動作を行なう回転体とを有し、 前記切換手段は、自転車のチェンジギヤ装置を高速段位
    に切り換えるための電気的な高速段位側変速信号を出力
    する第1切換手段と、前記チェンジギヤ装置を低速段位
    に切り換えるための電気的な低速段位側変速信号を出力
    する第2切換手段とを備えたものであり、 前記第1切換手段および第2切換手段は、前記回転体に
    支持された支持軸に原位置に自動復帰可能に回動自在に
    支持され、それぞれ一方向に回動操作することにより電
    気信号を出力するものである自転車の電気的操作装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載した自
    転車の電気的操作装置であって、 前記切換手段からの信号を受けて自転車のチェンジギヤ
    装置を作動させるための駆動手段と、 前記切換手段からの信号を識別して前記駆動手段を変速
    制御するための制御手段とを有する自転車の電気的操作
    装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載した自
    転車の電気的操作装置であって、 前記回転体には制動制御用のケーブルの一端部が接続さ
    れている自転車の電気的操作装置。
JP2002026979A 1996-12-20 2002-02-04 自転車の電気的操作装置 Expired - Fee Related JP3765536B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002026979A JP3765536B2 (ja) 1996-12-20 2002-02-04 自転車の電気的操作装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-354957 1996-12-20
JP35495796 1996-12-20
JP2002026979A JP3765536B2 (ja) 1996-12-20 2002-02-04 自転車の電気的操作装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24475897A Division JP3321045B2 (ja) 1996-12-20 1997-08-26 自転車の電気的操作装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002302090A true JP2002302090A (ja) 2002-10-15
JP3765536B2 JP3765536B2 (ja) 2006-04-12

Family

ID=26580183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002026979A Expired - Fee Related JP3765536B2 (ja) 1996-12-20 2002-02-04 自転車の電気的操作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3765536B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004352227A (ja) * 2003-05-05 2004-12-16 Campagnolo Spa 自転車用電子サーボ支援型変速装置および方法
EP1911667A3 (en) * 2006-10-12 2009-03-11 Shimano Inc. Bicycle shifting control apparatus
EP2559613A1 (en) * 2011-08-19 2013-02-20 Chang Hui Lin Shifter
CN110001863A (zh) * 2017-11-30 2019-07-12 株式会社岛野 变速控制装置及电动变速系统

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004352227A (ja) * 2003-05-05 2004-12-16 Campagnolo Spa 自転車用電子サーボ支援型変速装置および方法
US7630810B2 (en) 2003-05-05 2009-12-08 Campagnolo S.R.L. Electronically servo-assisted bicycle gearshift and related method
EP1911667A3 (en) * 2006-10-12 2009-03-11 Shimano Inc. Bicycle shifting control apparatus
US8550942B2 (en) 2006-10-12 2013-10-08 Shimano Inc. Bicycle shifting control apparatus
EP2559613A1 (en) * 2011-08-19 2013-02-20 Chang Hui Lin Shifter
CN110001863A (zh) * 2017-11-30 2019-07-12 株式会社岛野 变速控制装置及电动变速系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3765536B2 (ja) 2006-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3321045B2 (ja) 自転車の電気的操作装置
EP1375325B1 (en) Electrical switch device for bicycle
JP4122012B2 (ja) 自転車用電気シフト制御装置
US7947914B2 (en) Bicycle shift operating device
US6015036A (en) Electrical shift control device for a bicycle transmission
JP4056130B2 (ja) 電動補助自転車における駆動補助装置
US6899649B2 (en) Motor unit for an assisting apparatus for changing speeds in a bicycle transmission
TWI661975B (zh) 自行車用變速器,具備自行車用變速器之自行車用電動系統
JPH09249183A (ja) 自転車用変速装置内装ハブ
JP2675585B2 (ja) 自転車用変速レバー装置
JP2001219889A (ja) 自転車変速機シフト装置
JP2002302090A (ja) 自転車の電気的操作装置
US6293882B1 (en) Operating force compensating apparatus for a bicycle transmission
JP2006306360A (ja) 自転車用変速装置
JP3160645U (ja) 電動自転車用ブレーキレバー
US20040005945A1 (en) Assisting apparatus for changing speeds in a bicycle transmission
JPH0715837Y2 (ja) 自転車用変速操作装置
TWI690454B (zh) 自行車操作裝置
JP2000074760A (ja) トルク検出機構
JP2588385Y2 (ja) 自動車用変速操作レバーの位置決め装置
JP6827248B2 (ja) 変速段切換装置および自転車
JPS6330573Y2 (ja)
JP2022118599A (ja) 電動補助自転車用の表示装置、及び電動補助自転車
JPS6332734Y2 (ja)
JP3034800U (ja) 電動自転車の駆動制御器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100203

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100203

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110203

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120203

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120203

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130203

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140203

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees