JP2000074760A - トルク検出機構 - Google Patents
トルク検出機構Info
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- JP2000074760A JP2000074760A JP10246412A JP24641298A JP2000074760A JP 2000074760 A JP2000074760 A JP 2000074760A JP 10246412 A JP10246412 A JP 10246412A JP 24641298 A JP24641298 A JP 24641298A JP 2000074760 A JP2000074760 A JP 2000074760A
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- shaft
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高いトルク伝達効率を維持しつつ簡単な構成
でトルクを検出することができるトルク検出機構を提供
すること。 【構成】 同軸的且つ相対回転可能に配されたクランク
軸(入力軸)2と合力軸(出力軸)4の間に弾性体を介
設し、クランク軸2と合力軸4との相対回転量を検出す
ることによってクランク軸2に入力されるトルクを検出
するトルク検出機構において、前記弾性体をトーション
バー25で構成してこれの捩れを前記クランク軸2に摺
動自在に支持されたカム板31の軸方向変位に変換する
とともに、該カム板31の軸方向変位をカム機構(カム
33と支点ピン34)によって当該カム板31の回転変
位に変換してその回転変位を変位センサー35によって
検出する構成とする。本発明によれば、クランク軸2に
入力されたトルクはトーションバー25を介して合力軸
4に伝達されるため、高いトルク伝達効率を維持しつつ
簡単な構成でトルクを検出することができる。
でトルクを検出することができるトルク検出機構を提供
すること。 【構成】 同軸的且つ相対回転可能に配されたクランク
軸(入力軸)2と合力軸(出力軸)4の間に弾性体を介
設し、クランク軸2と合力軸4との相対回転量を検出す
ることによってクランク軸2に入力されるトルクを検出
するトルク検出機構において、前記弾性体をトーション
バー25で構成してこれの捩れを前記クランク軸2に摺
動自在に支持されたカム板31の軸方向変位に変換する
とともに、該カム板31の軸方向変位をカム機構(カム
33と支点ピン34)によって当該カム板31の回転変
位に変換してその回転変位を変位センサー35によって
検出する構成とする。本発明によれば、クランク軸2に
入力されたトルクはトーションバー25を介して合力軸
4に伝達されるため、高いトルク伝達効率を維持しつつ
簡単な構成でトルクを検出することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同軸的且つ相対回
転可能に配された入力軸と出力軸の間に弾性体を介設
し、入力軸と出力軸との相対回転量を検出することによ
って入力軸に入力されるトルクを検出するトルク検出機
構に関する。
転可能に配された入力軸と出力軸の間に弾性体を介設
し、入力軸と出力軸との相対回転量を検出することによ
って入力軸に入力されるトルクを検出するトルク検出機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、踏力に比例する補助動力を発生
する電動ユニットを備える電動自転車においては、入力
軸であるクランク軸に入力されるトルク(踏力)を検出
するトルク検出機構が不可欠である。
する電動ユニットを備える電動自転車においては、入力
軸であるクランク軸に入力されるトルク(踏力)を検出
するトルク検出機構が不可欠である。
【0003】ところで、斯かる電動自転車に設けられる
トルク検出機構としては、クランク軸とこれに同軸的且
つ相対回転可能に配された出力軸である合力軸との間に
遊星ギヤ機構を介設し、該遊星ギヤ機構を構成する例え
ばサンギヤを弾性体によって弾性支持し、入力トルクに
比例するトルク反力によるサンギヤの回転量をセンサー
によって検出することによってクランク軸に入力される
トルク(踏力)を検出する方式を採用したものが知られ
ている。
トルク検出機構としては、クランク軸とこれに同軸的且
つ相対回転可能に配された出力軸である合力軸との間に
遊星ギヤ機構を介設し、該遊星ギヤ機構を構成する例え
ばサンギヤを弾性体によって弾性支持し、入力トルクに
比例するトルク反力によるサンギヤの回転量をセンサー
によって検出することによってクランク軸に入力される
トルク(踏力)を検出する方式を採用したものが知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
トルク検出機構は遊星ギヤ機構を採用するため、ギヤ効
率に応じた入力損失が不可避的に生じ、その損失分だけ
消費電力が大きくなって電動自転車の航続距離が短くな
るという問題があった。
トルク検出機構は遊星ギヤ機構を採用するため、ギヤ効
率に応じた入力損失が不可避的に生じ、その損失分だけ
消費電力が大きくなって電動自転車の航続距離が短くな
るという問題があった。
【0005】従って、本発明は、高いトルク伝達効率を
維持しつつ簡単な構成でトルクを検出することができる
トルク検出機構を提供することを目的とする。
維持しつつ簡単な構成でトルクを検出することができる
トルク検出機構を提供することを目的とする。
【0006】又、従来のトルク検出機構においては、セ
ンサーの零点調整は該センサーの取付位置を調整するこ
とによってなされていたため、その調整が容易でないと
いう問題があった。
ンサーの零点調整は該センサーの取付位置を調整するこ
とによってなされていたため、その調整が容易でないと
いう問題があった。
【0007】従って、本発明は、センサーの零点調整を
簡単に行うことができるトルク検出機構を提供すること
を目的とする。
簡単に行うことができるトルク検出機構を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、同軸的且つ相対回転可能に
配された入力軸と出力軸の間に弾性体を介設し、入力軸
と出力軸との相対回転量を検出することによって入力軸
に入力されるトルクを検出するトルク検出機構におい
て、前記弾性体をトーションバーで構成してこれの捩れ
を前記入力軸又は出力軸に摺動自在に支持されたカム板
の軸方向変位に変換するとともに、該カム板の軸方向変
位をカム機構によって当該カム板の回転変位に変換して
その回転変位を変位センサーによって検出するようにし
たことを特徴とする。
め、請求項1記載の発明は、同軸的且つ相対回転可能に
配された入力軸と出力軸の間に弾性体を介設し、入力軸
と出力軸との相対回転量を検出することによって入力軸
に入力されるトルクを検出するトルク検出機構におい
て、前記弾性体をトーションバーで構成してこれの捩れ
を前記入力軸又は出力軸に摺動自在に支持されたカム板
の軸方向変位に変換するとともに、該カム板の軸方向変
位をカム機構によって当該カム板の回転変位に変換して
その回転変位を変位センサーによって検出するようにし
たことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記カム機構を前記カム板に形成されたカ
ムと該カムの斜面状のカム面に当接する支点ピンとで構
成するとともに、前記支点ピンを前記カム板の摺動方向
に移動可能に取り付けたことを特徴とする。
明において、前記カム機構を前記カム板に形成されたカ
ムと該カムの斜面状のカム面に当接する支点ピンとで構
成するとともに、前記支点ピンを前記カム板の摺動方向
に移動可能に取り付けたことを特徴とする。
【0010】従って、請求項1記載の発明によれば、入
力軸に入力されたトルクはトーションバーを介して出力
軸に伝達されるため、高いトルク伝達効率を維持しつつ
簡単な構成でトルクを検出することができる。
力軸に入力されたトルクはトーションバーを介して出力
軸に伝達されるため、高いトルク伝達効率を維持しつつ
簡単な構成でトルクを検出することができる。
【0011】又、請求項2記載の発明によれば、カム機
構の支点ピンの取付位置を変更することによって変位セ
ンサーの零点調整を簡単に行うことができる。
構の支点ピンの取付位置を変更することによって変位セ
ンサーの零点調整を簡単に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0013】図1は本発明に係るトルク検出機構を備え
る電動自転車の電動ユニット部の平断面図、図2は同電
動ユニットの破断側面図、図3は図2のA−A線断面
図、図4は図2のB−B線断面図、図5は本発明に係る
トルク検出機構の構成を示す斜視図、図6及び図7は同
トルク検出機構の構成と作用を説明するための部分斜視
図である。
る電動自転車の電動ユニット部の平断面図、図2は同電
動ユニットの破断側面図、図3は図2のA−A線断面
図、図4は図2のB−B線断面図、図5は本発明に係る
トルク検出機構の構成を示す斜視図、図6及び図7は同
トルク検出機構の構成と作用を説明するための部分斜視
図である。
【0014】図1及び図2に示す電動ユニット1におい
ては、幅方向に水平に配された入力軸であるクランク軸
2がハウジング3に回転自在に挿通保持されており、こ
のクランク軸2の一端外周には出力軸である中空状の合
力軸4が同軸的且つ相対回転可能に挿通支持されてい
る。
ては、幅方向に水平に配された入力軸であるクランク軸
2がハウジング3に回転自在に挿通保持されており、こ
のクランク軸2の一端外周には出力軸である中空状の合
力軸4が同軸的且つ相対回転可能に挿通支持されてい
る。
【0015】ここで、上記合力軸4はボールベアリング
5によってハウジング3に回転自在に支持され、そのハ
ウジング3内に臨む一端には大径のギヤ6が一体に形成
され、同合力軸4のハウジング3外へ延出する他端外周
にはチェーンスプロケット7が固着されている。尚、図
示しないが、チェーンスプロケット7と電動自転車の後
輪に取り付けられた小径のホイールスプロケットとの間
にはチェーンが巻装されている。
5によってハウジング3に回転自在に支持され、そのハ
ウジング3内に臨む一端には大径のギヤ6が一体に形成
され、同合力軸4のハウジング3外へ延出する他端外周
にはチェーンスプロケット7が固着されている。尚、図
示しないが、チェーンスプロケット7と電動自転車の後
輪に取り付けられた小径のホイールスプロケットとの間
にはチェーンが巻装されている。
【0016】又、前記クランク軸2はその一端がニード
ルベアリング8を介して合力軸4に回転自在に支持さ
れ、他端がボールベアリング9を介してハウジング3に
回転自在に支持されており、その左右端部にはクランク
10が取り付けられており、各クランク10の端部には
図5に示すペダル11がそれぞれ軸支されている。
ルベアリング8を介して合力軸4に回転自在に支持さ
れ、他端がボールベアリング9を介してハウジング3に
回転自在に支持されており、その左右端部にはクランク
10が取り付けられており、各クランク10の端部には
図5に示すペダル11がそれぞれ軸支されている。
【0017】一方、ハウジング3の内端面には電動モー
タ12が水平に取り付けられており、該電動モータ12
のモータ軸13及びこれに取り付けられた小径のピニオ
ン15は左右のボールベアリング14を介してハウジン
グ3に回転自在に支持されている。
タ12が水平に取り付けられており、該電動モータ12
のモータ軸13及びこれに取り付けられた小径のピニオ
ン15は左右のボールベアリング14を介してハウジン
グ3に回転自在に支持されている。
【0018】そして、上記ピニオン15はハウジング3
にボールベアリング16を介して回転自在に支持された
中間軸17に固定されたギヤ18に噛合しており、中間
軸17に固定された小径のピニオン19は別の中間軸2
0にワンウェイクラッチ21を介して支持されたギヤ2
2に噛合している。
にボールベアリング16を介して回転自在に支持された
中間軸17に固定されたギヤ18に噛合しており、中間
軸17に固定された小径のピニオン19は別の中間軸2
0にワンウェイクラッチ21を介して支持されたギヤ2
2に噛合している。
【0019】上記中間軸20はその両端がボールベアリ
ング23を介してハウジング3に回転自在に支持されて
おり、これに一体に形成された小径のピニオン24は前
記ギヤ6に噛合している。
ング23を介してハウジング3に回転自在に支持されて
おり、これに一体に形成された小径のピニオン24は前
記ギヤ6に噛合している。
【0020】ところで、図5に示すように、前記合力軸
4に一体に形成されたギヤ6の側面には2つのトーショ
ンバー25がクランク軸2及び合力軸4の軸線に対して
軸直角方向に取り付けられており、各トーションバー2
5の長尺部25aはその両端2箇所が係止部材26によ
って係止されており、その一端から直角に内側に折り曲
げられた固定部25bは固定部材27によってギヤ6の
側面に固定されている。又、各トーションバー25の他
端側の自由端はクランク軸2及び合力軸4の軸方向に向
かって直角に折り曲げられて突出部25cを構成してお
り、該突出部25cの端部は直角に内側に折り曲げられ
て前記固定部25bと平行を成す当接部25dを構成し
ている。尚、2つのトーションバー25はギヤ6の側面
上においてクランク軸2及び合力軸4の軸心を中心とし
て点対称に配置されている。
4に一体に形成されたギヤ6の側面には2つのトーショ
ンバー25がクランク軸2及び合力軸4の軸線に対して
軸直角方向に取り付けられており、各トーションバー2
5の長尺部25aはその両端2箇所が係止部材26によ
って係止されており、その一端から直角に内側に折り曲
げられた固定部25bは固定部材27によってギヤ6の
側面に固定されている。又、各トーションバー25の他
端側の自由端はクランク軸2及び合力軸4の軸方向に向
かって直角に折り曲げられて突出部25cを構成してお
り、該突出部25cの端部は直角に内側に折り曲げられ
て前記固定部25bと平行を成す当接部25dを構成し
ている。尚、2つのトーションバー25はギヤ6の側面
上においてクランク軸2及び合力軸4の軸心を中心とし
て点対称に配置されている。
【0021】一方、クランク軸2には推進方向に作用す
るラチェット28を介してアーム軸29が支持されてお
り、該アーム軸29の相対向する部位から径方向に一体
に延出するアーム30の各端部はトーションバー25の
前記突出部25cに係合している。そして、図6及び図
7に示すように、アーム軸29の外周には略円板状のカ
ム板31が回動可能且つ軸方向に摺動自在に嵌合保持さ
れており、このカム板31はこれとハウジング3間に縮
装され且つ両端がそれぞれカム板31とハウジング3に
係止されたリターンスプリング32によって回動復帰習
性が付与されると共にトーションバー25側に付勢さ
れ、その一端面が各トーションバー25の当接部25d
に当接している。
るラチェット28を介してアーム軸29が支持されてお
り、該アーム軸29の相対向する部位から径方向に一体
に延出するアーム30の各端部はトーションバー25の
前記突出部25cに係合している。そして、図6及び図
7に示すように、アーム軸29の外周には略円板状のカ
ム板31が回動可能且つ軸方向に摺動自在に嵌合保持さ
れており、このカム板31はこれとハウジング3間に縮
装され且つ両端がそれぞれカム板31とハウジング3に
係止されたリターンスプリング32によって回動復帰習
性が付与されると共にトーションバー25側に付勢さ
れ、その一端面が各トーションバー25の当接部25d
に当接している。
【0022】又、図1、図4、図6及び図7に示すよう
に、上記カム板31の他端面の一部にはカム33が形成
されており、同カム板31の外周の一部にはアーム部3
1aが一体に形成されている。そして、カム板31の前
記カム33の斜面状のカム面33aにはハウジング3に
位置調整可能に螺着された支点ピン34の先端部が当接
している。
に、上記カム板31の他端面の一部にはカム33が形成
されており、同カム板31の外周の一部にはアーム部3
1aが一体に形成されている。そして、カム板31の前
記カム33の斜面状のカム面33aにはハウジング3に
位置調整可能に螺着された支点ピン34の先端部が当接
している。
【0023】他方、ハウジング3の上記支点ピン34に
近い部位には変位センサー35が取り付けられており、
該変位センサー35のハウジング3内に延出する入力軸
35aはレバー36及び該レバー36の端部に結着され
たピン37を介して前記カム板31のアーム部31aの
先部に形成された切欠き31bに連結されている。
近い部位には変位センサー35が取り付けられており、
該変位センサー35のハウジング3内に延出する入力軸
35aはレバー36及び該レバー36の端部に結着され
たピン37を介して前記カム板31のアーム部31aの
先部に形成された切欠き31bに連結されている。
【0024】而して、本発明に係るトルク検出機構は以
上説明したトーションバー25、アーム軸29(アーム
30)、カム板31(カム33)、リターンスプリング
32、支点ピン34、変位センサー35等を含んで構成
されており、クランク軸2に入力されるトルク(踏力)
は該トルク検出機構によって検出される。
上説明したトーションバー25、アーム軸29(アーム
30)、カム板31(カム33)、リターンスプリング
32、支点ピン34、変位センサー35等を含んで構成
されており、クランク軸2に入力されるトルク(踏力)
は該トルク検出機構によって検出される。
【0025】次に、電動ユニット1における動力伝達を
説明しながら本発明に係るトルク検出機構の作用を説明
する。
説明しながら本発明に係るトルク検出機構の作用を説明
する。
【0026】電動自転車において乗員が図5に示す左右
のペダル11(図5には一方のみ図示)を交互に漕いで
クランク軸2を回転駆動すると、該クランク軸2にラチ
ェット28を介して支持された前記アーム軸29がクラ
ンク軸2と共に回転してその各アーム30の先端が各ト
ーションバー25の自由端側の突出部25cを図3の矢
印a方向に押圧し、クランク軸2の回転は2つのトーシ
ョンバー25を介してギヤ6に伝達されるため、該ギヤ
6と合力軸4及びチェーンスプロケット7が一体的にが
回転駆動される。尚、所定値以上のトルク(踏力)がク
ランク軸2に入力されてアーム軸29のアーム30が一
方の係止部材26に当接した場合には、トルクはクラン
ク軸2からアーム30及び係止部材26を経てギヤ6及
び合力軸4にダイレクトに伝達される。
のペダル11(図5には一方のみ図示)を交互に漕いで
クランク軸2を回転駆動すると、該クランク軸2にラチ
ェット28を介して支持された前記アーム軸29がクラ
ンク軸2と共に回転してその各アーム30の先端が各ト
ーションバー25の自由端側の突出部25cを図3の矢
印a方向に押圧し、クランク軸2の回転は2つのトーシ
ョンバー25を介してギヤ6に伝達されるため、該ギヤ
6と合力軸4及びチェーンスプロケット7が一体的にが
回転駆動される。尚、所定値以上のトルク(踏力)がク
ランク軸2に入力されてアーム軸29のアーム30が一
方の係止部材26に当接した場合には、トルクはクラン
ク軸2からアーム30及び係止部材26を経てギヤ6及
び合力軸4にダイレクトに伝達される。
【0027】而して、上述のように各アーム30の先端
が各トーションバー25の自由端側の突出部25cを図
3の矢印a方向に押圧すると、各トーションバー25は
その長尺部25aが軸心を中心としてクランク軸2及び
合力軸4の軸線に対して直角方向に捩れ変形し、その結
果、各トーションバー25の自由端側の当接部25dが
図3及び図7に示すように変形してカム板31をリター
ンスプリング32の付勢力に抗してアーム軸29に沿っ
て軸方向(図3及び図7の矢印b方向)に摺動させる。
尚、このとき、アーム部31aの切欠き31bもピン3
7に沿って摺動する。
が各トーションバー25の自由端側の突出部25cを図
3の矢印a方向に押圧すると、各トーションバー25は
その長尺部25aが軸心を中心としてクランク軸2及び
合力軸4の軸線に対して直角方向に捩れ変形し、その結
果、各トーションバー25の自由端側の当接部25dが
図3及び図7に示すように変形してカム板31をリター
ンスプリング32の付勢力に抗してアーム軸29に沿っ
て軸方向(図3及び図7の矢印b方向)に摺動させる。
尚、このとき、アーム部31aの切欠き31bもピン3
7に沿って摺動する。
【0028】上述のようにカム板31が軸方向(図3及
び図7の矢印b方向)に摺動すると、該カム板31に形
成されたカム33のカム面33aが支点ピン34に沿っ
て摺動するためにカム板31はリターンスプリング32
の付勢力に抗してアーム軸29を中心として図4及び図
7の矢印c方向に所定角度だけ回転する。そして、この
カム板31の回転は該カム板31に形成されたアーム部
31aとレバー36によって拡大されて変位センサー3
5に伝達されるため、該変位センサー35によってカム
板31の回転量が検出され、その検出信号は不図示のコ
ントローラに送信される。
び図7の矢印b方向)に摺動すると、該カム板31に形
成されたカム33のカム面33aが支点ピン34に沿っ
て摺動するためにカム板31はリターンスプリング32
の付勢力に抗してアーム軸29を中心として図4及び図
7の矢印c方向に所定角度だけ回転する。そして、この
カム板31の回転は該カム板31に形成されたアーム部
31aとレバー36によって拡大されて変位センサー3
5に伝達されるため、該変位センサー35によってカム
板31の回転量が検出され、その検出信号は不図示のコ
ントローラに送信される。
【0029】即ち、クランク軸2に入力されるトルクに
よる各トーションバー25の捩れ変形によってクランク
軸2と合力軸4との間に相対回転が生じるとともに、各
トーションバー25の捩れ変形はカム板31の軸方向変
位に変換され、このカム板31の軸方向変位はカム33
と支点ピン34によって構成されるカム機構によってカ
ム板31の回転に変換され、このカム板31の回転量が
変位センサー35によって検出される。
よる各トーションバー25の捩れ変形によってクランク
軸2と合力軸4との間に相対回転が生じるとともに、各
トーションバー25の捩れ変形はカム板31の軸方向変
位に変換され、このカム板31の軸方向変位はカム33
と支点ピン34によって構成されるカム機構によってカ
ム板31の回転に変換され、このカム板31の回転量が
変位センサー35によって検出される。
【0030】而して、各トーションバー25の捩れ変形
量はクランク軸2に入力されるトルク(乗員の踏力)の
大きさに比例するため、カム板31の軸方向変位量と回
転角もクランク軸2に入力されるトルク(乗員の踏力)
の大きさに比例する。従って、カム板31の回転角を変
位センサー35によって検出することによってクランク
軸2に入力されるトルクの大きさを検出することができ
る。
量はクランク軸2に入力されるトルク(乗員の踏力)の
大きさに比例するため、カム板31の軸方向変位量と回
転角もクランク軸2に入力されるトルク(乗員の踏力)
の大きさに比例する。従って、カム板31の回転角を変
位センサー35によって検出することによってクランク
軸2に入力されるトルクの大きさを検出することができ
る。
【0031】以上のようにしてクランク軸2に入力され
るトルク(踏力)が検出され、前述のようにその検出信
号が不図示のコントローラに送信されると、コントロー
ラは不図示のバッテリからトルク(踏力)に比例する電
流を前記電動モータ12に供給して該電動モータ12に
トルク(踏力)に比例する補助動力を発生させる。
るトルク(踏力)が検出され、前述のようにその検出信
号が不図示のコントローラに送信されると、コントロー
ラは不図示のバッテリからトルク(踏力)に比例する電
流を前記電動モータ12に供給して該電動モータ12に
トルク(踏力)に比例する補助動力を発生させる。
【0032】而して、電動モータ12が駆動されると、
そのモータ軸13の回転はピニオン15、ギヤ18、中
間軸17、ピニオン19、ギヤ22、中間軸20、ピニ
オン24及びギヤ6を経て減速されながら合力軸4に伝
達される。又、クランク軸2に入力されたトルク(踏
力)は、クランク軸2からラチェット28、アーム軸2
9(アーム30)及びトーションバー25を経て合力軸
4に伝達される。
そのモータ軸13の回転はピニオン15、ギヤ18、中
間軸17、ピニオン19、ギヤ22、中間軸20、ピニ
オン24及びギヤ6を経て減速されながら合力軸4に伝
達される。又、クランク軸2に入力されたトルク(踏
力)は、クランク軸2からラチェット28、アーム軸2
9(アーム30)及びトーションバー25を経て合力軸
4に伝達される。
【0033】従って、合力軸4は乗員の踏力と電動モー
タ12の補助動力との合力によって回転駆動され、この
合力軸4の回転はチェーンスプロケット7と不図示のチ
ェーン及びホイールスプロケットを介して後輪に伝達さ
れ、後輪が回転駆動されることによって電動自転車が所
定の速度で走行せしめられ、踏力に比例する補助動力に
よって乗員の負担が軽減される。
タ12の補助動力との合力によって回転駆動され、この
合力軸4の回転はチェーンスプロケット7と不図示のチ
ェーン及びホイールスプロケットを介して後輪に伝達さ
れ、後輪が回転駆動されることによって電動自転車が所
定の速度で走行せしめられ、踏力に比例する補助動力に
よって乗員の負担が軽減される。
【0034】以上のように、本実施の形態に係るトルク
検出機構によれば、動力伝達に遊星ギヤ機構を用いるこ
となく、クランク軸2に入力されたトルクはトーション
バー25を介して合力軸4に伝達されるため、高いトル
ク伝達効率を維持しつつ簡単な構成でトルクを検出する
ことができる。そして、高い伝達効率が維持される結
果、消費電力が小さく抑えられて電動自転車の航続可能
距離が延長される。
検出機構によれば、動力伝達に遊星ギヤ機構を用いるこ
となく、クランク軸2に入力されたトルクはトーション
バー25を介して合力軸4に伝達されるため、高いトル
ク伝達効率を維持しつつ簡単な構成でトルクを検出する
ことができる。そして、高い伝達効率が維持される結
果、消費電力が小さく抑えられて電動自転車の航続可能
距離が延長される。
【0035】又、変位センサー35の零点調整はカム機
構の支点ピン34をドライバー等の工具を用いて回して
その取付位置を変更することによって容易になされる。
構の支点ピン34をドライバー等の工具を用いて回して
その取付位置を変更することによって容易になされる。
【0036】ところで、本実施の形態では、トーション
バー25を出力軸である合力軸4側に取り付け、該トー
ションバー25に作用するアーム軸29(アーム30)
を入力軸であるクランク軸2側に取り付けたが、これと
は逆にトーションバー25を入力軸であるクランク軸2
側に取り付け、該トーションバー25に作用するアーム
軸29(アーム30)を出力軸である合力軸4側に取り
付けても良い。
バー25を出力軸である合力軸4側に取り付け、該トー
ションバー25に作用するアーム軸29(アーム30)
を入力軸であるクランク軸2側に取り付けたが、これと
は逆にトーションバー25を入力軸であるクランク軸2
側に取り付け、該トーションバー25に作用するアーム
軸29(アーム30)を出力軸である合力軸4側に取り
付けても良い。
【0037】尚、以上は本発明を電動自転車の電動ユニ
ットに適用した場合について説明したが、本発明は他の
任意の動力伝達系に設けられるトルク検出機構に対して
も同様に適用可能であることは勿論である。
ットに適用した場合について説明したが、本発明は他の
任意の動力伝達系に設けられるトルク検出機構に対して
も同様に適用可能であることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、入力軸に入力されたトルクはトー
ションバーを介して出力軸に伝達されるため、高いトル
ク伝達効率を維持しつつ簡単な構成でトルクを検出する
ことができるという効果が得られる。
記載の発明によれば、入力軸に入力されたトルクはトー
ションバーを介して出力軸に伝達されるため、高いトル
ク伝達効率を維持しつつ簡単な構成でトルクを検出する
ことができるという効果が得られる。
【0039】又、請求項2記載の発明によれば、カム機
構の支点軸の取付位置を変更することによって変位セン
サーの特性の調整を簡単に行うことができるという効果
が得られる。
構の支点軸の取付位置を変更することによって変位セン
サーの特性の調整を簡単に行うことができるという効果
が得られる。
【図1】本発明に係るトルク検出機構を備える電動自転
車の電動ユニット部の平断面図である。
車の電動ユニット部の平断面図である。
【図2】本発明に係るトルク検出機構を備える電動自転
車の電動ユニット部の破断側面図である。
車の電動ユニット部の破断側面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】本発明に係るトルク検出機構の構成を示す斜視
図である。
図である。
【図6】本発明に係るトルク検出機構の構成と作用を説
明するための部分斜視図である。
明するための部分斜視図である。
【図7】本発明に係るトルク検出機構の構成と作用を説
明するための部分斜視図である。
明するための部分斜視図である。
1 電動ユニット 2 クランク軸(入力軸) 4 合力軸(出力軸) 25 トーションバー(弾性体) 31 カム板 31a アーム部 31b 突起 33 カム 33a カム面 34 支点ピン 35 変位センサー
Claims (2)
- 【請求項1】 同軸的且つ相対回転可能に配された入力
軸と出力軸の間に弾性体を介設し、入力軸と出力軸との
相対回転量を検出することによって入力軸に入力される
トルクを検出するトルク検出機構において、 前記弾性体をトーションバーで構成してこれの捩れを前
記入力軸又は出力軸に摺動自在に支持されたカム板の軸
方向変位に変換するとともに、該カム板の軸方向変位を
カム機構によって当該カム板の回転変位に変換してその
回転変位を変位センサーによって検出するようにしたこ
とを特徴とするトルク検出機構。 - 【請求項2】 前記カム機構を前記カム板に形成された
カムと該カムの斜面状のカム面に当接する支点ピンとで
構成するとともに、前記支点ピンを前記カム板の摺動方
向に移動可能に取り付けたことを特徴とする請求項1記
載のトルク検出機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10246412A JP2000074760A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | トルク検出機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10246412A JP2000074760A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | トルク検出機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000074760A true JP2000074760A (ja) | 2000-03-14 |
Family
ID=17148112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10246412A Pending JP2000074760A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | トルク検出機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000074760A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012215471A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Jatco Ltd | トルク検出装置 |
CN108709740A (zh) * | 2018-08-14 | 2018-10-26 | 安徽吉斯通自动化装备有限公司 | 新型顶盖检测工具 |
CN111902338A (zh) * | 2018-01-29 | 2020-11-06 | 齿轮有限公司 | 用于由肌肉力量驱动的车辆的扭矩检测装置 |
CN113029543A (zh) * | 2021-03-17 | 2021-06-25 | 黄石斯普机电有限公司 | 一种多倍提速的扭簧疲劳试验装置 |
CN114526914A (zh) * | 2022-04-25 | 2022-05-24 | 齐鲁工业大学 | 测力传感器卸载装置、微动磨损试验机及测试方法 |
-
1998
- 1998-08-31 JP JP10246412A patent/JP2000074760A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012215471A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Jatco Ltd | トルク検出装置 |
CN111902338A (zh) * | 2018-01-29 | 2020-11-06 | 齿轮有限公司 | 用于由肌肉力量驱动的车辆的扭矩检测装置 |
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