JP3207826B2 - 自転車用クランク軸組立体 - Google Patents

自転車用クランク軸組立体

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JP3207826B2
JP3207826B2 JP24015399A JP24015399A JP3207826B2 JP 3207826 B2 JP3207826 B2 JP 3207826B2 JP 24015399 A JP24015399 A JP 24015399A JP 24015399 A JP24015399 A JP 24015399A JP 3207826 B2 JP3207826 B2 JP 3207826B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転車のフレーム
のハンガ部に固定され両端に左右のクランクが装着可能
自転車用クランク軸組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】電動モータを補助動力として使用する、
アシストバイクと呼ばれる自転車では、駆動トルクに応
じて補助動力を出力している。したがって、この種のア
シストバイクでは、駆動トルクを検出するトルクセンサ
がたとえばクランク軸組立体に設けられている。
【0003】クランク軸組立体に設けられた、この種の
アシストバイクに使用するトルクセンサは、たとえば特
開平8−297059号公報及び特開平89−3133
75号公報に開示されている。
【0004】前者の公報に開示されたトルクセンサは、
クランク軸に嵌合固定され一端にチェーンホイールが装
着された動シェルと、駆動シェルに被着された磁性材
料と、ハンガ部の磁性材料の外周側に装着されたコイル
ユニットとを備えている。このトルクセンサでは、クラ
ンクアームの回転により駆動シェルにねじり力が発生す
ると、磁性材料がトルクの大小に応じた歪みを発生す
る。磁性材料に歪みが発生すると、この歪みに応じて磁
性材料の透磁率が変化し、コイルユニットの電圧が変化
する。この電圧の変化によりトルクを検出している。
【0005】後者の公報に開示されたトルクセンサは、
チェーンホイールと一体回転しクランク軸に回転自在に
装着された従動円板と、クランク軸とともに回転する駆
動円板と、両円板を連結するスプリングプレートと、両
円板に対向して配置され両円板の位相差を検出するため
の近接スイッチとを備えている。このトルクセンサで
は、クランクアームの回転が、クランク軸、駆動円板、
スプリングプレート、従動円板を介してチェーンホイー
ルに伝達される。このとき、駆動トルクの大小に応じて
両円板の位相差が変化する。この位相差を両近接スイッ
チの出力信号により検出してトルクを検出している。
【0006】このようなトルクセンサは、アシストバイ
クのモータの出力制御だけではなく、たとえば自動変速
装置の変速タイミングの制御にも使用できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前者の公報に記載の従
来のトルクセンサでは、磁性材料の歪みの大小によりト
ルクを検出しているので、わずかな歪みを検出するため
の電気回路が複雑になる。さらにわずかな歪みを測定す
るために磁性材料やコイルユニットの取付精度を高精度
に維持する必要がある。このため、センサの取付が困難
である。また、ハンガ部にコイルユニットを装着しなけ
ればならないので、規格化された自転車のハンガ部にト
ルクセンサを有するクランク軸組立体を装着できず、市
販のクランク軸組立体との互換性を維持できない。
【0008】後者の公報に記載の従来のトルクセンサで
は、クランク軸の回りに2つの円板を設けるとともに、
その円板に対向して近接スイッチを設けなければならな
いので、クランク軸組立体の構成が複雑になるとともに
その径方向の寸法が大きくなる。このため、後者のトル
クセンサでは、ハンガー回りの寸法が大きくなる。した
がって、後者のトルクセンサを有するクランク軸組立体
も規格化され自転車のハンガ部に装着できず、市販のク
ランク軸組立体との互換性を維持できない。
【0009】本発明の課題は、トルクを検出可能でかつ
コンパクトな構成で市販のものと互換性を維持できるク
ランク軸組立体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明1に係る自転車用ク
ランク軸組立体は、自転車のフレームのハンガ部に固定
され両端に左右のクランクが装着可能なクランク軸組立
体であって、右筒状部材と、左筒状部材と,軸受ハウジ
ングと、クランク軸と、1対の転動体群と、第1及び第
2圧力センサとを備えている。右筒状部材は、ハンガ部
の右クランク装着側内周部に装着可能な部材である。左
筒状部材は、ハンガ部の左クランク装着側内周部に装着
可能な部材である。軸受ハウジングは、両筒状部材の内
周側に配置され両筒状部材に支持されるものである。ク
ランク軸は、軸受ハウジングから両端が突出するように
軸受ハウジングの内周側に配置され両端に左右のクラン
クを回転不能に装着可能な軸である。1対の転動体群
は、軸方向に間隔を隔てて配置されており、周方向に間
隔を隔てて配置され軸受ハウジングと前記クランク軸と
に接触可能な複数の転動体を有している。第1及び第2
圧力センサは、軸受ハウジングと右筒状部材との間に位
置する第1位置及び軸受ハウジングと左筒状部材との間
で第1位置と径方向に対向する第2位置にそれぞれ配置
され、クランク軸に作用するトルクを検出するためのも
のである。
【0011】このクランク軸組立体では、ハンガ部に左
右の筒状部材のいずれか一方を装着した後、軸受ハウジ
ングと転動体群とクランク軸との組立体と他方の筒状部
材とをハンガ部に装着する。このとき、第1圧力センサ
を軸受ハウジングと筒状部材との間の第1位置に、第
2圧力センサを軸受ハウジングと左筒状部材との間の
2位置にそれぞれ配置しておく。そして、クランク軸が
回転するとチェーンホイールによりクランク軸を後方に
倒そうとする力が作用する。すると、その力により転動
体群を介して軸受ハウジングに曲げ力が作用し、その力
により発生した圧力が第1及び第2圧力センサにより検
出される。ここでは、トルクを圧力により検出している
ので、トルクをコンパクトな構成で検出できる。そして
軸受ハウジングを支持する左右の筒状部材を規格化され
たハンガ部に装着可能な形状にすることで、トルクを検
出可能なクランク軸組立体を規格化されたハンガ部に装
着でき、トルクセンサを設けても市販のクランク軸組立
体との互換性を維持できる。しかも取付手順も市販のク
ランク軸組立体とほぼ同様であり、取付作業も容易であ
る。また、クランク軸の左右のクランクの内側の両端部
でかつ力が作用する側の軸受ハウジングの前後の2カ所
で圧力を検出できるので、トルク検出精度が向上する。
【0012】発明に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明に記載の組立体において、第1及び第2位置
とクランク軸の径方向に対向する第3位置及び第4位置
にそれぞれ配置された第3及び第4圧力センサをさらに
備える。この場合には、力が作用する側と逆側での圧力
をも検出しているので、その圧力により検出側の圧力を
補正することができ、トルク検出精度がさらに向上す
る。
【0013】発明に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明1又は2に記載の組立体において、左右の筒状
部材のいずれかをハンガ部に対して回転方向で位置決め
して固定するためのロック部材をさらに備える。この場
合には、左右の筒状部材の回転方向を位置決めすること
で、圧力センサの回転方向の位置決めを行うことがで
き、取付時に圧力センサを前後位置に配置することでト
ルク検出精度を向上させることができる。
【0014】発明に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明に記載の組立体において、左右の筒状部材
は、前記ハンガ部にねじ込み固定される雄ネジ部をそれ
ぞれ有する。この場合には、規格化されたネジに雄ネジ
部のサイズを合わせることで、市販の自転車用フレーム
にクランク軸組立体を装着できる。
【0015】発明に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明に記載の組立体において、ロック部材は、左
右の筒状部材のいずれかの雄ネジ部に螺合するロックナ
ットである。この場合には、ロックナットという簡素な
構成で筒状部材の回転方向の位置決めを行える。
【0016】発明に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明3から5に記載の組立体において、ロック部材
により固定される筒状部材と軸受ハウジングとを軸方向
移動不能に連結する連結部材をさらに備える。この場合
には、ロック部材により固定される筒状部材が連結部材
により軸受ハウジングと軸方向移動不能に連結されてい
るので、ロック部材で筒状部材の回転方向の位置決めを
行うと、圧力センサの回転方向の位置決めを行うことが
できる。
【0017】発明に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明3から6に記載の組立体において、ロック部材
により固定される筒状部材と軸受ハウジングとの回転方
向の位置決めを行うための位置決め手段をさらに備え
る。この場合には、ロック部材により位置決めされる筒
状部材と軸受ハウジングとが回転方向に位置決めされる
ので、予め軸地受けハウジングと筒状部材とを回転方向
で位置決めしておけば、筒状部材を回転方向に位置決め
するだけで圧力センサの回転方向の位置決めを行える。
【0018】発明に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明からに記載の組立体において、ロック部材
により固定されない筒状部材と軸受ハウジングとの回転
方向の位置決めを行うための位置決め手段をさらに備え
る。この場合には、ロック部材により固定されていない
筒状部材と軸受ハウジングとが位置決めされているの
で、取り付けた後に軸受ハウジングの回転方向の位置を
変更でき、圧力センサの回転方向の位置をより正確に設
定できる。
【0019】発明に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明又はに記載組立体において、位置決め手段
は、位置決めされる筒状部材の端面と軸受ハウジングの
当接面とが凹凸嵌合する凹凸部を有している。この場合
には、セレーションやローレット等の簡単な凹凸嵌合に
より両者を任意の位置で位置決めできる。
【0020】発明10に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明1から9のいずれかに記載の組立体において、
第1及び第2圧力センサは、円弧状に形成された板状部
材であり、軸受ハウジングの第1位置及び第2位置にそ
れぞれに形成された凹所に移動不能に装着されている。
この場合には、第1及び第2圧力センサが薄型コンパク
トな円弧状の板状部材でありそれが凹所に装着されてい
るので、軸受ハウジングに第1及び第2圧力センサを装
着しても軸受ハウジングの径方向寸法があまり大きくな
らず、コンパクトな構成を維持できる。
【0021】発明11に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明2から10に記載の組立体において、第3及び
第4圧力センサは、円弧状に形成された板状部材であ
り、前記軸受ハウジングの前記第3位置及び第4位置に
それぞれに形成された凹所に移動不能に装着されてい
る。この場合にも、トルク検出精度を高めるために第3
及び第4圧力センサを装着しても、それらが薄型コンパ
クトな円弧状の板状部材でありそれが凹所に装着されて
いるので、軸受ハウジングの径方向寸法があまり大きく
ならず、コンパクトな構成を維持できる。
【0022】発明12に記載の自転車用クランク軸組立
体は、発明1から11に記載の組立体において、第1位
置及び第2位置は、転動体群の外周側に位置している。
この場合には、転動体群を介してクランク軸から軸受ハ
ウジングに作用する力を効率よく検出でき、第1及び第
2圧力センサによるトルク検出精度をさらに向上させる
ことができる。
【0023】発明13に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明2から12のいずれかに記載の組立体におい
て、第3位置及び第4位置は、前記転動体群の外周側に
位置している。この場合にも、転動体群を介してクラン
ク軸から軸受ハウジングに作用する力を効率よく検出で
き、第3及び第4圧力センサによるトルク検出精度をさ
らに向上させることができる。
【0024】発明14に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明1から9のいずれかに記載の組立体において、
軸受ハウジングは、1対の転動体群が軸方向に間隔を隔
てて内周側に配置された筒状のハウジング本体と、ハウ
ジング本体の少なくとも一端に装着され第1圧力センサ
及び第2圧力センサのいずれかを装着可能な装着面を有
するセンサ装着部材とを有する。この場合には、転動体
群が配置されたハウジング本体の外側に圧力センサが装
着されるので、圧力センサを径方向中心側に配置でき
る。このため、径方向寸法を大きくすることなく圧力セ
ンサを装着できる。
【0025】発明15に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明14に記載の組立体において、センサ装着部材
の外周側と筒状部材との間に配置され、装着面に装着さ
れた圧力センサに密着可能に配置されたセンサ押圧部材
をさらに備える。この場合には、センサ押圧部材により
圧力センサが装着面に密着されるので、圧力センサがが
たつかず確実に固定できる。このため、圧力センサに力
が効率よく伝達され、圧力センサの感度が高くなる。
【0026】発明16に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明15に記載の組立体において、センサ押圧部材
は、外周面が軸方向外方側に先細りの円周面であり、左
右の筒状部材は、内周面がセンサ押圧部材の外周面に係
合する先細りの円周面でありかつ外周面がハンガ部に螺
合するネジ面である。この場合には、筒状部材をハンガ
部にねじ込むと、先細りの円周面の係合によりセンサ押
圧部材を径方向内方に押圧して縮径させ、圧力センサを
センサ装着部材に密着させることができる。
【0027】発明17に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明16に記載の組立体において、第1及び第2圧
力センサは矩形板状の外形を有し、センサ押圧部材は、
内周面の断面が8角形であり、センサ装着部材は、セン
サ押圧部材に対向する外周面の断面が8角形であり、か
つ装着面と装着面に隣接する両面と両面に対向する対向
面とでセンサ押圧部材と隙間をあけて配置され、両面と
対向面との間の面でセンサ押圧部材に接触している。こ
の場合には、センサ装着部材とセンサ押圧部材との間に
隙間があいているので、センサ押圧部材を径方向に伸縮
しやすくなる。
【0028】発明18に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明15から17のいずれかにに記載の組立体にお
いて、センサ押圧部材は、軸方向に内外周を貫通して切
り欠かれた1又は複数のスリットを有する。この場合に
は、センサ押圧部材が径方向に伸縮しやすくなり、圧力
センサをセンサ装着部材に密着させやすくなる。
【0029】発明19に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明18に記載の組立体において、スリットは、少
なくともセンサ装着部分に対向する位置に形成されてい
る。この場合には、センサ押圧部材がセンサ装着部分で
大きく縮径しやすくなり、圧力センサを効率よくセンサ
装着部材に密着させることができる。
【0030】発明20に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明15に記載の組立体において、センサ押圧部材
は、装着面に装着された圧力センサに接触する内周側の
第1接触面が圧力センサの接触面より大きい平面で構成
され、かつ筒状部材と接触する外周側の第2接触面が径
方向外方に碗状に膨出した曲面で構成された板状の部材
であり、筒状部材は、センサ押圧部材と接触する部分の
内周面がセンサ押圧部材の第2接触面の頂点に接触する
平面であり、かつ外周面がハンガ部に螺合するネジ面で
ある。この場合には、筒状部材と圧力センサとの間に配
置されたセンサ押圧部材により圧力センサが押圧された
とき、センサ押圧部材と筒状部材とがほぼ点接触に近い
狭い領域で接触する。このため、圧力センサに偏荷重が
作用しにくくなり圧力センサのトルク検出精度を高く維
持できる。また、圧力センサがセラミックス製の場合に
は、圧力センサに偏荷重が作用しにくいので、圧力セン
サが割れにくくなり、圧力センサの損傷を抑えることが
できる。しかも接触する領域が狭いので、筒状部材とセ
ンサ押圧部材との間の精度を高く維持する必要がなく、
加工コストを削減できる。
【0031】発明21に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明20に記載の組立体において、第2接触面は、
クランク軸の軸方向及び回転方向に湾曲した曲面であ
る。この場合には、センサ押圧部材をクランク軸の軸方
向及び回転方向の2方向で加工することにより、頂点を
有する碗状に膨出した曲面を簡単な加工で得ることがで
きる。
【0032】発明22に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明20又は21に記載の組立体において、圧力セ
ンサは矩形板状の外形を有し、筒状部材とセンサ装着部
材とは、装着面とクランク軸を挟んで対向する第1接触
位置で面接触しているとともに、第1接触位置とクラン
ク軸回りに90度離反した2つの第2接触位置で線接触
している。この場合には、第1接触位置で面接触してい
るので、筒状部材とセンサ装着部材との間で力が効率よ
く伝達されるとともに、それと90度離反した第2接触
位置で筒状部材とセンサ装着部材とが線接触しているの
で、トルクの発生により第2接触位置で筒状部材とセン
サ装着部材との間で力が伝達されたとき、第2接触面で
の接触面積が小さくなり摩擦が小さくなる。このため、
摩擦による損失が少なくなり、圧力センサへのトルクの
伝達効率の低下を抑えることができ、圧力センサのトル
ク検出精度を高く維持できる。
【0033】発明23に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明22に記載の組立体において、第2接触位置で
クランク軸に平行に配置され筒状部材又はセンサ装着部
材に装着されたローラをさらに備え、センサ装着部材の
外周面又は筒状部材の内周面はローラに接触する平面で
構成されている。この場合には、第2接触位置で転動す
るローラの周面でセンサ装着部材と筒状部材とが接触す
るので、摩擦がさらに小さくなり、圧力センサのトルク
検出精度をさらに高く維持できる。
【0034】発明24に係る自転車用クランク軸組立体
は、発明14から23のいずれかに記載の組立体におい
て、センサ装着部材と筒状部材とは一体形成されてお
り、圧力センサを装着するための装着面が形成された装
着空間を有し、装着空間は、クランク軸に作用するトル
クにより変形し、センサ押圧部材は、装着空間に配置さ
れている。この場合には、トルクの発生により装着空間
が変形して圧力センサによりトルクが検出される。ここ
では、センサ装着部材と筒状部材とが一体形成されてい
るので、組立体を組み立てやすくなる。
【0035】発明25に係る自転車用トルクセンサは、
発明1から24のいずれかに記載のセンサにおいて、各
圧力センサは、作用する圧力により抵抗が変化する抵抗
素子である。この場合には、抵抗値の変化によりトルク
を検出できるので、電気回路の構成がさらに簡素化す
る。
【0036】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕 図1において、本発明の一実施形態を採用した自転車は
軽快車であり、ダブルループ形のフレーム体2とフロン
トフォーク3とを有するフレーム1と、ハンドル部4
と、駆動部5と、前輪6と、4段変速の電動内装変速ハ
ブ10が装着された後輪7と、前後のブレーキ装置8
(前用のみ図示)と、電動内装変速ハブ10を手元で操
作するための変速操作部9とを備えている。
【0037】フレーム1には、サドル11やハンドル部
4を含む各部が取り付けられている。また、図2に示す
ように、フレーム体2のチェーンスティ2aには車速検
出用のリードスイッチを内蔵した車速センサ12が装着
されている。この車速センサ12は、後輪7のスポーク
7aに装着された磁石13を検出することで車速信号を
出力する。
【0038】ハンドル部4は、フロントフォーク3の上
部に固定されたハンドルステム14と、ハンドルステム
14に固定されたハンドルバー15とを有している。ハ
ンドルバー15の両端には、ブレーキ装置8を構成する
ブレーキレバー16とグリップ17とが装着されてい
る。右側のブレーキレバー16には、変速操作部9の操
作パネル20が一体で形成されている。変速操作部9
は、操作ケーブル9aを介して接続された変速制御部2
5を有している。変速制御部25は、チェーンスティ2
aの基端部に装着されている。
【0039】駆動部5は、図1及び図2に示すように、
フレーム体2のハンガ部2bに装着されたクランク軸組
立体30と、クランク軸組立体30の両端にそれぞれ回
転不能に装着された左右のクランク31,32と、右ク
ランク32と一体で回転するチェーンホイール33と、
チェーンホイール33に掛け渡されたチェーン34と、
内装変速ハブ10とを備えている。
【0040】クランク軸組立体30は、図3〜図6に示
すように、ハンガ部2bの左右のクランク31,32装
着側内周部に装着される左右の筒状部材40,41と、
これらの筒状部材40,41に両端を支持される筒状の
軸受ハウジング42と、軸受ハウジング42に回転自在
に支持された中空のクランク軸43と、クランク軸43
と軸受ハウジング42との間に配置された左右1対の転
動体群44a,44bと、軸受ハウジング42と左右の
筒状部材40,41との間に装着された4つの圧力セン
サ45a〜45dとを備えている。
【0041】左筒状部材40の図3左端外周面には、ハ
ンガ部2bの左端内周面に形成された左雌ネジ部2cに
螺合する左雄ネジ部40aが形成されている。この左雌
ネジ部40aのサイズは、たとえばJIS自転車編 D
9401に記載されたBC1.37山24であり、通
常の自転車のハンガ部に装着可能である。左筒状部材4
0の外側内周面には、ねじ込み工具係止用のスプライン
40bが形成されている。また、内周面には他の部分よ
り小径の当接部40cが形成されており、この当接部4
0cの内側端面に軸受ハウジング42の左端部が当接し
ている。左筒状部材40は、ロックナット50により回
り止めされており、回転方向に位置決めされてハンガ部
2bに固定されている。ロックナット50の外周面に
は、ねじ込み工具係止用の溝50aが周方向に間隔を隔
てて形成されている。
【0042】右筒状部材41は、鍔部41aを有する鍔
付き円筒形状の部材であり、その右端外周面には、ハン
ガ部2bの右端内周面に形成された右雌ネジ部2dに螺
合する右雄ネジ部41bが形成されている。この右雄ネ
ジ部41bのサイズは、たとえばJIS自転車編 D
9401に記載されたBC1.37山24左で左雌ネジ
部40aと逆方向のネジであり、通常の自転車のハンガ
部に装着可能である。鍔部41aの外周面には、ねじ込
み工具係止用の溝41cが形成されている。また、内周
面には他の部分より小径の当接部41dが形成されてお
り、この当接部41dの内側端面には、図6に示すよう
に、軸受ハウジング42との回転方向の位置決め用の放
射状のローレット加工が施された位置決め溝部41eが
形成されている。この位置決め溝部41eに軸受ハウジ
ング42の右端部が当接している。
【0043】軸受ハウジング42は、両筒状部材40,
41の内周側に配置されており、両端が両筒状部材4
0,41に当接している。軸受ハウジング42の図3右
端面には、位置決め溝部41eに係合するローレット加
工された位置決め溝部(図示せず)が形成されている。
軸受ハウジング42の外周面には、略矩形の4つのセン
サ装着凹部46a〜46dが形成されている。各センサ
装着凹部46a〜46dは、各圧力センサ45a〜45
dを軸受ハウジング42と左右の筒状部材40,41と
の間にそれぞれ装着するために設けられている。センサ
装着凹部46aは、右クランク32装着側の外周面の第
1位置に形成され、センサ装着凹部46bは、第1位置
とクランク軸43の軸方向の中心位置Cに対して逆側で
かつ径方向に対向した第2位置に形成されている。この
第1及び第2位置は、転動体群44b,44aが装着さ
れた位置の略外周側の位置である。センサ装着凹部46
cは第1位置と径方向に対向した第3位置に形成され、
センサ装着凹部46dは第2位置と径方向に対向した第
4位置に形成されている。この結果、圧力センサ45a
と圧力センサ45dとは軸方向に間隔を隔てて配置さ
れ、圧力センサ45cと圧力センサ45bは軸方向に
間隔を隔てて配置される。また、軸受ハウジング42の
各装着凹部間は他の部分より小径であり、その部分の一
部に配線用の溝部47が形成されている。軸受ハウジン
グ42の内周面には、軸方向に間隔を隔てて環状の玉受
け面42a,42bが形成されている。玉受け面42
a,42bは、クランク軸43の中心位置Cに対して対
称の位置に形成されている。
【0044】軸受ハウジング42の外周面と左筒状部材
40の内周面との間には、連結リング51が介装されて
いる。連結リング51は、軸受ハウジング42と左筒状
部材40とを軸方向移動不能かつ回転自在に連結するも
のであり、線材をリング状に曲げたばね部材である。
【0045】クランク軸43は、軸受ハウジング42を
介してハンガ部2bに回転自在に支持されている。クラ
ンク軸43の両端には、左右のクランク31,32を回
転不能に連結するためのセレーション部43a,43b
が形成されている。またクランク軸43の外周面におい
て玉受け面42a,42bに対向する位置には、環状の
玉受け面43c,43dが形成されている。この玉受け
面42a,42bと玉受け面43c,43dの間に両面
に接触して転動体群44a,44bを構成する複数の鋼
球44c,44dが周方向に間隔を隔ててそれぞれ配置
されている。複数の鋼球44c,44dは、リテーナ4
4e,44fに保持されて等間隔に配置されている。こ
の鋼球44c,44dは、通常の玉軸受と同様に両者の
間に圧入によりはめ込まれている。この転動体群44
a,44bの外側には、シール部材60a,60bが装
着されている。
【0046】圧力センサ45a〜45dは、図4に示す
ように、円筒の一部を構成するような扇形の断面を有す
る板状の部材であり、大径部分55a〜55dと小径部
分56a〜56dとを有している。圧力センサ45a〜
45dは、圧力に応じて抵抗が変化するセラミック素子
であり、各筒状部材40,41と軸受ハウジング42と
の間に圧入されている。ここで、圧力センサ45aは、
図5に示すように、自転車の進行方向と逆側、つまり軸
受ハウジング42の後部に位置するように配置され、圧
力センサ45cは、軸受ハウジング42の前部に位置す
るように配置されている。同様に圧力センサ45dは軸
受ハウジング42の前部に、圧力センサ45bは軸受ハ
ウジング42の後部に配置されている。
【0047】このような位置に圧力センサ45a,45
bを配置すると、クランク31,32によりチェーンホ
イール33を回転させてチェーン34に張力が発生し、
その張力によりクランク軸43が後方に倒れようとする
ときに、圧力センサ45a,45bでトルクに応じた圧
力の変化が大きくなり、クランク軸43に作用するトル
クを精度よく検出できる。また、2つの圧力センサ45
a,45bと径方向に対向する位置に2つのセンサ45
c,45dを設けることにより、圧力センサ45a,4
5bでの出力を補正でき、クランク軸43に作用するト
ルクをより精度よく検出できる。
【0048】圧力センサ45a,45c及び圧力センサ
45b,45dの小径部分56a,56c及び小径部分
56b,56dには、取付リング53,52がそれぞれ
装着されている。取付リング53,52は、装着時に圧
力センサ45a〜45dが移動や脱落するのを防止する
ために設けられたものであり、線材をリング状に曲げた
ばね部材である。
【0049】次に、このように構成されたクランク軸組
立体30のハンガ部2bへの装着手順について説明す
る。なお、クランク軸43は予め軸受ハウジング42に
転動体群44a,44bを介して組み込まれている。ま
た、左筒状部材40に軸受ハウジング42が組み込ま
れ、連結リング51により両者は予め連結されている。
【0050】まず、右筒状部材41をねじ込み工具を用
いてハンガ部2bの右雌ネジ部2dにねじ込む。このと
き、右雌ネジ部2dは左ネジのため、右筒状部材41を
反時計回りに回転させる。次に、左筒状部材40をねじ
込み工具を用いてハンガ部2bの左雌ネジ部2cにねじ
込む。左雌ネジ部2cは右ネジのため、左筒状部材40
を時計回りに回転させる。そして、軸受ハウジング42
の先端が右筒状部材41の当接部41dの位置決め溝部
41eに当接した時点で圧力センサ45a〜45dが所
定の方向に向くように軸受ハウジング42の回転位置を
調整し、調整後にロックナット50により左筒状部材4
0を調整位置でロックする。このとき、軸受ハウジング
42の位置決め溝部と右筒状部材41の位置決め溝部4
1eとが噛み合っているので、一度調整を行うと、圧力
センサ45a〜45dの回転位置がずれにくい。最後に
左右のクランク31,32をクランク軸43の両端に装
着し、チェーン34をチェーンホイール33と内装変速
ハブ10とに掛け渡すとクランク31,32の回転が内
装変速ハブ10を介して後輪7に伝達される。
【0051】次に、自転車の走行時の作用について説明
する。クランク31,32を回転させると、その回転が
チェーンホイール33,チェーン34を介して内装変速
ハブ10に伝達され、後輪7が回転する。このときチェ
ーンに発生する張力によりクランク軸43にトルクが作
用する。クランク軸43にトルクが作用すると、クラン
ク軸43に後方に倒れようとする力が加わる。するとこ
の力は、転動体群44a,44bを介して軸受ハウジン
グ42に伝達され、軸受ハウジング42と両筒状部材4
0,41の間に配置された圧力センサ45a,45bに
トルクに応じた圧力が発生する。この発生した圧力を変
速制御部25でトルクに変換し、このトルクと車速とに
応じて、変速タイミングが制御される。
【0052】ここでは、圧力によりトルクを検出してお
り、かつ圧力センサ45a〜45dは、軸受ハウジング
42と両筒状部材40,41との間に配置可能であるの
で、トルクセンサのサイズを小さくすることができる。
また圧力センサが最も力が作用する位置付近に配置して
いるので、効率よく圧力を検出できる。しかし、この位
置の精度はあまり必要ではなく、取付作業が容易であ
る。
【0053】〔実施形態2〕 前記実施形態1では、軸受ハウジング42の転動体群4
4a,44bの外周側に圧力センサ45a,45bを配
置したが、図8に示すように、転動体群144a,14
4bの外方に圧力センサ145a,145bを配置して
もよい。
【0054】クランク軸組立体130は、図8〜図11
に示すように、ハンガ部2bの左右のクランク装着側内
周部に装着される左右の筒状部材140,141と、こ
れらの筒状部材140,141に両端を支持される筒状
の軸受ハウジング142と、軸受ハウジング142に回
転自在に支持された中空のクランク軸143と、クラン
ク軸143と軸受ハウジング142との間に配置された
左右1対の転動体群144a,144bと、軸受ハウジ
ング142と左右の筒状部材140,141との間に装
着された2つの圧力センサ145a,145bとを備え
ている。
【0055】左筒状部材140の外周面には、ハンガ部
2bの左端内周面に形成された左雌ネジ部2cに螺合す
る左雄ネジ部140aが形成されている。この左雄ネジ
部140aのサイズは、たとえばJIS自転車編 D
9401に記載されたBC1.37山24であり、通常
の自転車のハンガ部に装着可能である。左筒状部材14
0の外側(図8左端)内周面には、ねじ込み工具係止用
のスプライン140bが形成されている。また、内側内
周面には軸方向外側が内側より小径のテーパ面140c
が形成されており、このテーパ面140cに後述するセ
ンサ押圧部材160が当接している。左筒状部材140
のスプライン140bとテーパ面140cとの間には、
円板状の左壁部140dが形成されている。この左壁部
140dの中心をクランク軸143が貫通している。左
筒状部材140は、ロックナット150により回り止め
されており、回転方向に位置決めされてハンガ部2bに
固定されている。ロックナット150の外周面には、ね
じ込み工具係止用の溝150aが周方向に間隔を隔てて
形成されている。
【0056】右筒状部材141は、左筒状部材140と
略同様な形状の円筒形状の部材であり、その外周面に
は、ハンガ部2bの右端内周面に形成された右雌ネジ部
2dに螺合する右雄ネジ部141aが形成されている。
この右雄ネジ部141aのサイズは、たとえばJIS自
転車編 D 9401に記載されたBC1.37山24
左で左雄ネジ部140aと逆方向のネジであり、通常の
自転車のハンガ部に装着可能である。外側内周面には、
ねじ込み工具係止用のスプライン141bが形成されて
いる。また、内側内周面には軸方向外側が内側より小径
のテーパ面141cが形成されており、このテーパ面1
41cに後述するセンサ押圧部材161が当接してい
る。右筒状部材141のスプライン141bとテーパ面
141cとの間には、円板状の右壁部141dが形成さ
れている。この右壁部141dの中心には、軸受ハウジ
ング142を回転不能に係止するための4つの矩形の切
欠き部141e(図9,図10)が形成されている。右
筒状部材141は、ロックナット151により回り止め
されており、回転方向に位置決めされてハンガ部2bに
固定されている。ロックナット151の外周面には、ね
じ込み工具係止用の溝151aが周方向に間隔を隔てて
形成されている。
【0057】軸受ハウジング142は、両筒状部材14
0,141の内周側に配置されており、両端がセンサ押
圧部材160,161を介して両筒状部材140,14
1に接触している。軸受ハウジング142は、1対の転
動体群144a,144bが軸方向に間隔を隔てて内周
側に配置された筒状のハウジング本体162と、ハウジ
ング本体162の両端に装着された1対のセンサ装着部
材163a,163bとを有している。ハウジング本体
162の内周面には、軸方向に間隔を隔てて環状の玉受
け面142a,142bが形成されている。玉受け面1
42a,142bは、クランク軸143の中心位置Cに
対して対称の位置に形成されている。センサ装着部材1
63a,163bと左右の筒状部材140,141のテ
ーパ面140c,141cとの間には、圧力センサ14
5b,145aに密着可能にセンサ押圧部材160,1
61が配置されている。
【0058】センサ押圧部材160,161は、圧力セ
ンサ145b,145aを軸受ハウジング142に密着
させ、圧力センサ145a,145bをガタなく確実に
軸受ハウジング142に固定するために設けられてい
る。センサ押圧部材160,161は、外周面に軸方向
外方側に先細りのテーパ面160a,161aが形成さ
れた略円筒形状の弾性を有する金属製の部材である。セ
ンサ押圧部材160,161の内周面の断面はほぼ正8
角形であり、その正8角形の内周面に圧力センサ145
a,145b及びセンサ装着部材163a,163bが
圧接されている。センサ押圧部材160,161には、
軸方向に内外周を貫通して切り欠かれた複数のスリット
160b,161bが形成されている。スリット160
b,161bは、センサ装着部分に形成されている。ス
リット160b,161bは、それぞれセンサ押圧部材
160,161の両端から逆側の端部に向けて形成され
た1組の溝を径方向に等間隔に4組並べて配置した構成
である。このようなスリットを設けると、センサ押圧部
材160,161が径方向に伸縮しやすくなり、圧力セ
ンサ145b,145aを確実に密着させることができ
る。
【0059】センサ装着部材163a,163bは、ハ
ウジング本体162の両端外周面にきつくはめ込まれる
大径の円筒部165a,165bと、円筒部165a,
165bの両端に一体形成された変形八角形状の外周面
を有する装着部166a,166bとを有している。円
筒部165a,165bの圧力センサ145b,145
aの装着部分に隣接して配線用の溝部171a,171
bが形成されている。
【0060】装着部166a,166bは、センサ押圧
部材160,161の内周側に対向して配置されてお
り、圧力センサ145b及び圧力センサ145aを装着
可能な装着面164a,164bをそれぞれ外周面に有
している。装着部166a,166bは、図10及び図
11に示すように、センサ押圧部材160,161に対
向する外周面の断面が変形8角形であり、かつ装着面1
64a,164bと、装着面164a,164bに隣接
する1対の両面167a,167bと、1対の両面16
7a,167bに対向する1対の対向面168a,16
8bとでセンサ押圧部材160,161の内周面と隙間
をあけて配置され、両面167a,167bと対向面1
68a,168bとの間の対向する1対の接触面169
a,169bでセンサ押圧部材160,161の内周面
に接触している。右側の装着部166bの先端には、右
筒状部材141の右壁部141dの中心に形成された4
つの矩形の切欠き部141eに係止される4つの係止突
起166cが軸方向外方に突出して形成されている。こ
の係止突起166cが切欠き部141eに係止されるこ
とにより、後述するように圧力センサ145aの軸受ハ
ウジング142の後部への位置決めが可能になる。
【0061】クランク軸143は、軸受ハウジング14
2を介してハンガ部2bに回転自在に支持されている。
クランク軸143の両端には、左右のクランクを回転不
能に連結するための面取り部143a,143bが形成
されている。またクランク軸43の外周面において玉受
け面142a,142bに対向する位置には、環状の玉
受け面143c,143dが形成されている。この玉受
け面142a,142bと玉受け面143c,143d
の間に両面に接触して転動体群144a,144bを構
成する複数の鋼球144c,144dが周方向に間隔を
隔ててそれぞれ配置されている。複数の鋼球144c,
144dは、リテーナ144e,144fに保持されて
等間隔に配置されている。この鋼球144c,144d
は、通常の玉軸受と同様に両者の間に圧入によりはめ込
まれている。この転動体群144a,144bの外側
に、シール部材を兼ねてセンサ装着部材163a,16
3bが装着されている。
【0062】圧力センサ145a,145bは、図9に
示すように矩形板状の部材であり、圧力に応じて抵抗が
変化するセラミック素子である。圧力センサ145b,
145aは、軸受ハウジング142の左右のセンサ装着
部材163a,163bと左右の筒状部材140,14
1との間に圧入されている。ここで、圧力センサ145
aは、図10に示すように、自転車の進行方向と逆側、
つまり軸受ハウジング142の後部に位置するように配
置され、図11に示すように、圧力センサ145bは、
軸受ハウジング142の前部に位置するように配置され
ている。
【0063】このような位置に圧力センサ145a,1
45bを配置すると、クランク31,32によりチェー
ンホイール33を回転させてチェーン34に張力が発生
し、その張力によりクランク軸143が後方に倒れよう
とするときに、圧力センサ145a,145bでトルク
に応じた圧力の変化が大きくなり、クランク軸143に
作用するトルクを精度よく検出できる。
【0064】次に、このように構成されたクランク軸組
立体130のハンガ部2bへの装着手順について説明す
る。なお、クランク軸143は予め軸受ハウジング14
2に転動体群144a,144bを介して組み込まれて
いる。また、センサ押圧部材160,161及び圧力セ
ンサ145b,145aが軸受ハウジング142の両端
に装着されている。このとき、左右の圧力センサ145
b,145aは、対向する位置に配置されている。
【0065】まず、右筒状部材141をねじ込み工具を
用いてハンガ部2bの右雌ネジ部2dに右筒状部材14
1の切欠き部141eの一つが前部に向いた適宜の位置
までねじ込む。このとき、右雌ネジ部2dは左ネジのた
め、右筒状部材141を反時計回りに回転させる。次
に、両端にセンサ押圧部材160,161が装着された
軸受ハウジング142を圧力センサ145aが後部に配
置されるように切欠き部141eに係止突起166cが
係止される位置までハンガ部2b内に挿入する。そし
て、左筒状部材140をねじ込み工具を用いてハンガ部
2bの左雌ネジ部2cにねじ込む。左雌ネジ部2cは右
ネジのため、左筒状部材140を時計回りに回転させ
る。所定のトルクで左筒状部材140を締め込むと、セ
ンサ押圧部材160,161が両テーパ面140c,1
60a、141c,161aのくさび作用により縮径
し、圧力センサ145b,145aを装着面164a,
164b側に強く密着させる。このため、圧力センサ1
45b,145aのガタが少なくなり、確実に軸受ハウ
ジング142に固定できる。そして、圧力センサ145
a,145bの周方向の位置を調整後、ロックナット1
50,151により左右の筒状部材140,141を調
整位置でロックする。最後に左右のクランク31,32
をクランク軸143の両端に装着し、チェーン34をチ
ェーンホイール33と内装変速ハブ10とに掛け渡すと
クランク31,32の回転が内装変速ハブ10を介して
後輪7に伝達される。
【0066】ここでは、転動体群144a,144bが
配置されたハウジング本体162の外側に両圧力センサ
145b,145aが装着されるので、両圧力センサ1
45b,145aを径方向中心側に配置できる。このた
め、径方向寸法を大きくすることなく両圧力センサ14
5b,145aを装着できる。
【0067】また、センサ押圧部材160,161によ
り圧力センサ145b,145aが装着面164a,1
64bに密着されるので、圧力センサ145b,145
aがガタつかず確実に固定できる。このため、圧力セン
サ145b,145aに力が効率よく伝達され、圧力セ
ンサ145b,145aの感度が高くなる。
【0068】なお、実施形態2の作用は実施形態1とほ
ぼ同じであるので説明を省略する。ここでは、補正用の
圧力センサを設けていないが、実用上はセンサ出力の補
正を行わなくともトルクを精度よく検出できる。
【0069】〔実施形態3〕 前記実施形態2では、外周にテーパ面160a,161
aを有する筒状のセンサ押圧部材160,161を介し
て左右の筒状部材140,141とセンサ装着部材16
3a,163bとを接触させたが、筒状部材とセンサ装
着部材とを直接接触させてもよい。なお、実施形態3の
構成は実施形態2と同様な構成のため、同一又は同様な
部材については同じ番号又は符号を付している。また、
実施形態3では、1つの圧力センサ145aによりトル
クを検出している。ただし、圧力センサを実施形態1又
は2と同様に2個以上設けてもよい。
【0070】実施形態3によるクランク軸組立体130
aは、図12〜図16に示すように、ハンガ部2bの左
右のクランク装着側内周部に装着される左右の筒状部材
140,141と、これらの筒状部材140,141に
両端を支持される筒状の軸受ハウジング142と、軸受
ハウジング142に回転自在に支持された中空のクラン
ク軸143と、クランク軸143と軸受ハウジング14
2との間に配置された左右1対の転動体群144a,1
44bと、軸受ハウジング142と右筒状部材141と
の間に装着された圧力センサ145aとを備えている。
【0071】左筒状部材140の外周面には、ハンガ部
2bの左端内周面に形成された左雌ネジ部2cに螺合す
る左雄ネジ部140aが形成されている。この左雄ネジ
部140aのサイズは、たとえばJIS自転車編 D
9401に記載されたBC1.37山24であり、通常
の自転車のハンガ部に装着可能である。左筒状部材14
0の外側(図12左端)内周面には、ねじ込み工具係止
用のスプライン140bが形成されている。また、内側
内周面には軸受ハウジング142の左端外周面がきつく
はめ込まれる円周面が形成されている。
【0072】右筒状部材141の外周面には、ハンガ部
2bの右端内周面に形成された右雌ネジ部2dに螺合す
る右雄ネジ部141aが形成されている。この右雄ネジ
部141aのサイズは、たとえばJIS自転車編 D
9401に記載されたBC1.37山24左で左雄ネジ
部140aと逆方向のネジであり、通常の自転車のハン
ガ部に装着可能である。
【0073】右筒状部材141の外側(図12右端)内
周面には、ねじ込み工具係止用のスプライン141bが
形成されている。右筒状部材141の内側内周面は、お
おむね円形であり、円周の一部にセンサ装着部材163
bに接触する平坦な接触面141fが形成されている。
接触面141fと対向する内側内周面には、圧力センサ
145a及びセンサ押圧部材170を装着するための装
着凹部141gが形成されている。装着凹部141g
は、図15に示すように、平面部185と、平面部18
5の回転方向両側に配置された曲面部186とを有して
おり、平面部185にセンサ押圧部材170の頂点17
0c(図14)が接触する。
【0074】右筒状部材141の接触面141fと回転
方向両方向に90度離反した位置には、1対のローラ1
81が転動(回転)自在に装着されている。ローラ18
1は、クランク軸143と平行に配置されており、右筒
状部材141とセンサ装着部材163bとを押圧方向と
直交する方向で線接触させるために設けられている。こ
のように線接触させると、右筒状部材141とセンサ装
着部材163bとの摩擦が小さくなり、右筒状部材14
1とセンサ装着部材163bとの間で力が伝達されると
きに伝達損失が小さくなる。
【0075】右筒状部材141は、ロックナット151
により回り止めされており、回転方向に位置決めされて
ハンガ部2bに固定されている。ロックナット151の
外周面には、ねじ込み工具係止用の複数の溝151aが
周方向に間隔を隔てて形成されている。
【0076】軸受ハウジング142は、両筒状部材14
0,141の内周側に配置されており、両端が両筒状部
材140,141に接触している。軸受ハウジング14
2は、1対の転動体群144a,144bが軸方向に間
隔を隔てて内周側に配置された筒状のハウジング本体1
62と、ハウジング本体162の右端に装着されたセン
サ装着部材163bとを有している。ハウジング本体1
62の内周面には、軸方向に間隔を隔てて環状の玉受け
面142a,142bが形成されている。玉受け面14
2a,142bは、クランク軸143の中心位置Cに対
して対称の位置に形成されている。ハウジング本体16
2の左端内周面には、先端がクランク軸143に接触す
るオイルシール180が装着されている。
【0077】センサ装着部材163bは、大径の円筒部
165bと、円筒部165bの外側端に一体形成された
小径の装着部166bとを有している。円筒部165b
は、ハウジング本体162の両端外周面にきつくはめ込
まれる。
【0078】装着部166bは、右筒状部材141の内
周側に対向して配置されており、圧力センサ145aを
装着可能な平坦な装着面164bが外周面に形成されて
いる。装着部166b外周面の装着面164bとクラン
ク軸143を挟んで対向する位置には、右筒状部材14
1の接触面141fに面接触する平坦な接触面166e
が形成されている。この2つの接触面141f,166
eの接触位置が第1接触位置である。装着部166bの
第1接触位置と回転方向両方向に90度離反した外周面
には、右筒状部材141と線接触する平坦な1対の接触
面166f,166fが形成されている。この接触面1
66fには、右筒状部材141の内周面に転動自在に装
着されたローラ181の外周面が接触している。このロ
ーラ181との接触位置が第2接触位置である。
【0079】装着凹部141gにおいて、センサ装着部
材163bと右筒状部材141との間には、圧力センサ
145aに密着可能にセンサ押圧部材170が配置され
ている。
【0080】センサ押圧部材170は、圧力センサ14
5aを軸受ハウジング142に密着させ、圧力センサ1
45aをガタなく確実に軸受ハウジング142に固定す
るために設けられている。センサ押圧部材170は、金
属製の板状の部材である。図15及び図16に示すよう
に、センサ押圧部材170は、圧力センサ145aに接
触する内周側の第1接触面170aが圧力センサ145
aの接触面145cより大きい平面で構成され、かつ右
筒状部材141と接触する外周側の第2接触面170b
が径方向外方に碗状に膨出した曲面で構成された部材で
ある。第2接触面170bは、クランク軸143の軸方
向及び回転方向に湾曲した曲面であり頂点170cが丸
みを帯びている。この第2接触面170bの頂点170
cが装着凹部141gの平面部185に接触している。
このため、センサ押圧部材170と右筒状部材141と
の第3接触位置は、ほぼ点接触の狭い領域に限定され
る。
【0081】クランク軸143は、実施形態2と同様な
構成であり説明を省略する。転動体群144aの外側に
は、オイルシール180が装着され転動体郡145bの
外側に、シール部材を兼ねてセンサ装着部材163bが
装着されている。
【0082】圧力センサ145aは、実施形態2と同様
な矩形板状の部材であり、圧力に応じて抵抗が変化する
セラミック素子である。圧力センサ145aは、軸受ハ
ウジング142のセンサ装着部材163bと右筒状部材
141との間に圧入されている。ここで、圧力センサ1
45aは、自転車の進行方向と逆側、つまり軸受ハウジ
ング142の後部に位置するように配置されている。
【0083】このような位置に圧力センサ145aを配
置すると、クランク31,32によりチェーンホイール
33を回転させてチェーン34に張力が発生し、その張
力によりクランク軸143が後方に倒れようとするとき
に、圧力センサ145aでトルクに応じた圧力の変化が
大きくなり、クランク軸143に作用するトルクを精度
よく検出できる。
【0084】次に、このように構成されたクランク軸組
立体130aのハンガ部2bへの装着手順について説明
する。なお、クランク軸143は予め軸受ハウジング1
42に転動体群144a,144bを介して組み込まれ
ている。また、センサ押圧部材170及び圧力センサ1
45aが軸受ハウジング142のセンサ装着部材163
bの右端に装着されている。
【0085】まず、右筒状部材141にセンサ装着部材
163bが装着された軸受ハウジング142を挿入す
る。このとき、センサ押圧部材170の頂点170cが
装着凹部141gの平面部185にほぼ点接触し、接触
面141fと接触面166eとが面接触する。さらに接
触面166fとローラ181の外周面とが線接触する。
【0086】これにより、圧力センサ145aは、装着
凹部141gにがたつき無く確実に装着される。また、
右筒状部材141とセンサ装着部材163bとの間で圧
力センサ145aに向かってトルクに応じて力が伝達さ
れるとき、力の伝達部分は面接触しているので力が確実
に伝達される。また、相対移動部分では線接触している
ので摩擦が小さくなり力の伝達効率の低下を抑えること
ができる。さらに、センサ押圧部材170がほぼ点接触
で右筒状部材141と接触しているので、圧力センサ1
45aに対する偏荷重が生じにくくなり、偏荷重に起因
する圧力センサ145aのトルク検出精度不良や損傷を
防止できる。
【0087】続いて、ねじ込み工具を用いてハンガ部2
bの右雌ネジ部2dに右筒状部材141を接触面141
fが前方に向いた適宜の位置までねじ込む。このとき、
右雌ネジ部2dは左ネジのため、右筒状部材141を反
時計回りに回転させる。そして、左筒状部材140をね
じ込み工具を用いてハンガ部2bの左雌ネジ部2cにね
じ込む。左雌ネジ部2cは右ネジのため、左筒状部材4
0を時計回りに回転させる。そして、圧力センサ145
aの周方向の位置を調整後、ロックナット150,15
1により左右の筒状部材140,141を調整位置でロ
ックする。最後に左右のクランク31,32をクランク
軸143の両端に装着し、チェーン34をチェーンホイ
ール33と内装変速ハブ10とに掛け渡すとクランク3
1,32の回転が内装変速ハブ10を介して後輪7に伝
達される。
【0088】ここでは、転動体群144a,144bが
配置されたハウジング本体162の外側に両圧力センサ
145b,145aが装着されるので、両圧力センサ1
45b,145aを径方向中心側に配置できる。このた
め、径方向寸法を大きくすることなく両圧力センサ14
5b,145aを装着できる。
【0089】また、右筒状部材141とセンサ装着部材
163bとの間で圧力センサ145aに向かってトルク
に応じて力が伝達されるとき、力の伝達部分は面接触し
ているので力が確実に伝達される。また、相対移動部分
では線接触しているので摩擦が小さくなり力の伝達効率
の低下を抑えることができる。さらに、センサ押圧部材
170がほぼ点接触で右筒状部材141と接触している
ので、圧力センサ145aに対する偏荷重が生じにくく
なり、偏荷重に起因する圧力センサ145aのトルク検
出精度不良や損傷を防止できる。
【0090】なお、実施形態3の作用は実施形態1及び
2とほぼ同じであるので説明を省略する。ここでは、実
施形態2のように2つの圧力センサでトルクを検出して
いないが、実用上は1つの圧力センサでもトルクを精度
よく検出できる。また、実施形態2のように2つの圧力
センサを装着すればさらにトルク検出精度が向上し、補
正用の圧力センサを追加すればさらに精度が向上する。
このため、実施形態3の構成で圧力センサを複数設けて
もよい。
【0091】このように、圧力によりトルクを検出し、
かつ圧力センサを軸受ハウジングとハンガ部又は装着部
材との間に配置可能であるので、トルクセンサのサイズ
を小さくすることができる。また圧力センサをたとえば
最も力が作用する位置(たとえばチェーンホイール側で
かつ後部)付近に配置することで、圧力を効率よく検出
できる。しかし、この位置の精度はあまり必要ではな
く、取付作業が容易であ る。
【0092】〔他の実施形態〕 (a) 図7に示すように、左筒状部材40を鍔付き円
筒状の部材で構成し、右筒状部材41をロックナット5
0で位置決めするようにしてもよい。この場合、軸受ハ
ウジング42は、右筒状部材41に連結リング51を介
して連結されている。また、右筒状部材41と軸受ハウ
ジング42とはセレーション70により回転方向の位置
決めがなされている。さらに、軸受ハウジング42は、
左筒状部材40に当接しておらず、支持されているだけ
である。他の構成は前記実施形態と同様であり説明を省
略する。
【0093】このような構成のクランク軸組立体30a
をハンガ部2bに装着する場合には、まず、左筒状部材
40をハンガ部2bにねじ込む。続いて、軸受ハウジン
グ42が回転方向に位置決めされて連結された右筒状部
材41をハンガ部2bにねじ込む。そして、圧力センサ
45a〜45dが所望の回転位置になるように右筒状部
材41の回転位置を調整してロックナット50より右
筒状部材41をハンガ部2bに回り止めして固定する。
【0094】のような構成のクランク軸組立体30a
も前記実施形態と同様な効果を奏する。 (b) 前記実施形態では、圧力センサの出力により検
出されたトルクにより変速タイミングを制御したが、ア
シストバイクの場合には、トルクにより走行用のモータ
の出力制御を行うこともできる。
【0095】(c) 前記実施形態では、圧力センサを
4カ所に設けてトルク検出精度を向上させたが、圧力セ
ンサは1つでも2つでもよい。その装着位置も前記実施
形態に限定されない。
【0096】(d) 前記実施形態3では、センサ装着
部材163bと右筒状部材141とを別体にしたが、図
17及び図18に示すように一体にしてもよい。この場
合、一体となったセンサ装着部材163bと右筒状部材
141との間には、トルクの伝達により変形する装着空
間190が形成されている。装着空間190の回転方向
両側には、変形を促進するためのスリット191,19
1が形成されている。このような構成では、別体にした
構成に比べて組み立てコストが低減する。しかし、2つ
の部材が一体化したため、トルクに応じた力の伝達効率
が低下し、トルクの検出精度が別体の場合に比べて低下
するおそれがある。
【0097】
【発明の効果】本発明に係るクランク軸組立体によれ
ば、トルクを圧力により検出しているので、トルクをコ
ンパクトな構成で検出できる。そして軸受ハウジングを
支持する左右の筒状部材を規格化されたハンガ部に装着
可能な形状にすることで、トルクを検出可能なクランク
軸組立体を規格化されたハンガ部に装着でき、トルクセ
ンサを設けても市販のクランク軸組立体との互換性を維
持できる。しかも取付手順も市販のクランク軸組立体と
ほぼ同様であり、取付作業も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した自転車の側面
図。
【図2】そのフレーム部分の側面図。
【図3】クランク軸組立体の平面断面図。
【図4】クランク軸組立体の斜視図。
【図5】図3のV−V断面図。
【図6】図3のVI−VI断面図。
【図7】他の実施形態の図3に相当する図。
【図8】実施形態2の図3に相当する図。
【図9】実施形態2の図4に相当する図。
【図10】図9の一部破断右側面図。
【図11】図9のXI−XI断面図。
【図12】実施形態3の図3に相当する図。
【図13】実施形態3の図4に相当する図。
【図14】図13の側面図。
【図15】センサ押圧部材の側面拡大図。
【図16】センサ押圧部材の正面拡大図。
【図17】他の実施形態の図3に相当する図。
【図18】図17の側面図。
【符号の説明】
2b ハンガ部 30,30a,130,130a クランク軸組立体 31 左クランク 32 右クランク 33 チェーンホイール 40,140 左筒状部材 41,141 右筒状部材 41e 位置決め溝部 42,142 軸受ハウジング゛ 43,143 クランク軸 44a,44b、144a,144b 転動体群 45a〜45d、145a,145b 圧力センサ 46a〜46d 装着凹部 50,150,151 ロックナット 51 連結リング 145c 接触面 160,161,170 センサ押圧部材 160b,161b スリット 162 ハウジング本体 163a,163b センサ装着部材 164a,164b 装着面 170a 第1接触面 170b 第2接触面 170c 頂点 181 ローラ 185 平面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 3/14 B62M 23/02

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車のフレームのハンガ部に固定され両
    端に左右のクランクが装着可能なクランク軸組立体であ
    って、 前記ハンガ部の前記右クランク装着側内周部に装着可能
    右筒状部材と、 前記ハンガ部の前記左クランク装着側内周部に装着可能
    左筒状部材と、 前記両筒状部材の内周側に配置され前記両筒状部材に支
    持される筒状の軸受ハウジングと、 前記軸受ハウジングから両端が突出するように前記軸受
    ハウジングの内周側に配置され両端に前記左右のクラン
    クを回転不能に装着可能なクランク軸と、 周方向に間隔を隔てて配置され前記軸受ハウジングと前
    記クランク軸とに接触可能な複数の転動体を有し、軸方
    向に間隔を隔てて配置された1対の転動体群と、前記軸受ハウジングと前記右筒状部材との間に位置する
    第1位置及び前記軸受ハウジングと前記左筒状部材との
    間で第1位置と径方向に対向する第2位置にそれぞれ配
    置され、前記クランク軸に作用するトルクを検出するた
    めの第1及び第2圧力センサ と、 を備えた自転車用クランク軸組立体。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2位置と前記クランク軸の
    径方向に対向する第3位置及び第4位置にそれぞれ配置
    された第3及び第4圧力センサをさらに備えた、請求項
    に記載の自転車用クランク軸組立体。
  3. 【請求項3】 前記左右の筒状部材のいずれかを前記ハン
    ガ部に対して回転方向で位置決めして固定するためのロ
    ック部材をさらに備える、請求項1又は2に記載の自転
    車用クランク軸組立体。
  4. 【請求項4】 前記左右の筒状部材は、前記ハンガ部にね
    じ込み固定される雄ネジ部をそれぞれ有する、請求項
    に記載の自転車用クランク軸組立体。
  5. 【請求項5】 前記ロック部材は、前記左右の筒状部材の
    いずれかの雄ネジ部に螺合するロックナットである、請
    求項に記載の自転車用クランク軸組立体。
  6. 【請求項6】 前記ロック部材により固定される筒状部材
    と前記軸受ハウジングとを軸方向移動不能に連結する連
    結部材をさらに備える、請求項3から5のいずれかに記
    載の自転車用クランク軸組立体。
  7. 【請求項7】 前記ロック部材により固定される筒状部材
    と前記軸受ハウジングとの回転方向の位置決めを行うた
    めの位置決め手段をさらに備える、請求項3から6のい
    ずれかに記載の自転車用クランク軸組立体。
  8. 【請求項8】 前記ロック部材により固定されない筒状部
    材と前記軸受ハウジングとの回転方向の位置決めを行う
    ための位置決め手段をさらに備える、請求項3から6
    いずれかに記載の自転車用クランク軸組立体。
  9. 【請求項9】 前記位置決め手段は、前記位置決めされる
    筒状部材の端面と前記軸受ハウジングの当接面とが凹凸
    嵌合する凹凸部を有している、請求項7又は8に記載の
    自転車用クランク軸組立体。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2圧力センサは、円弧状
    に形成された板状部材であり、前記軸受ハウジングの前
    記第1位置及び第2位置にそれぞれに形成された凹所に
    移動不能に装着されている、請求項1から9のいずれか
    に記載の自転車用クランク軸組立体。
  11. 【請求項11】 前記第3及び第4圧力センサは、円弧状
    に形成された板状部材であり、前記軸受ハウジングの前
    記第3位置及び第4位置にそれぞれに形成された凹所に
    移動不能に装着されている、請求項2から10のいずれ
    かに記載の自転車用クランク軸組立体。
  12. 【請求項12】 前記第1位置及び第2位置は、前記転動
    体群の外周側に位置している、請求項1から11のいず
    れかに記載の自転車用クランク軸組立体。
  13. 【請求項13】 前記第3位置及び第4位置は、前記転動
    体群の外周側に位置している、請求項2から12のいず
    れかに記載の自転車用クランク軸組立体。
  14. 【請求項14】 前記軸受ハウジングは、 前記1対の転動体群が軸方向に間隔を隔てて内周側に配
    置された筒状のハウジング本体と、 前記ハウジング本体の少なくとも一端に装着され前記第
    1圧力センサ及び第2圧力センサのいずれかを装着可能
    な装着面を有するセンサ装着部材とを有する、請求項
    から9のいずれかに記載の自転車用クランク軸組立体。
  15. 【請求項15】 前記センサ装着部材の外周側と前記筒状
    部材との間に配置され、前記装着面に装着された圧力セ
    ンサに密着可能に配置されたセンサ押圧部材をさらに備
    える、請求項14に記載の自転車用クランク軸組立体。
  16. 【請求項16】 前記センサ押圧部材は、外周面が軸方向
    外方側に先細りの円周面であり、 前記筒状部材は、内周面が前記センサ押圧部材の外周面
    に係合する先細りの円周面でありかつ外周面が前記ハン
    ガ部に螺合するネジ面である、請求項15に記載の自転
    車用クランク軸組立体。
  17. 【請求項17】 前記第1及び第2圧力センサは矩形板状
    の外形を有し、 前記センサ押圧部材は、内周面の断面が8角形であり、 前記センサ装着部材は、前記センサ押圧部材に対向する
    外周面の断面が8角形であり、かつ前記装着面と前記装
    着面に隣接する両面と前記両面に対向する対向面とで前
    記センサ押圧部材と隙間をあけて配置され、前記両面と
    対向面との間の面で前記センサ押圧部材に接触してい
    る、請求項16に記載の自転車用クランク軸組立体。
  18. 【請求項18】 前記センサ押圧部材は、軸方向に内外周
    を貫通して切り欠かれた1又は複数のスリットを有す
    る、請求項15から17のいずれかに記載の自転車用ク
    ランク軸組立体。
  19. 【請求項19】 前記スリットは、少なくとも前記センサ
    装着部分に位置に形成されている、請求項18に記載の
    自転車用クランク軸組立体。
  20. 【請求項20】 前記センサ押圧部材は、前記装着面に装
    着された圧力センサに接触する内周側の第1接触面が前
    記圧力センサの接触面より大きい平面で構成され、かつ
    前記筒状部材と接触する外周側の第2接触面が径方向外
    方に碗状に膨出した曲面で構成された板状の部材であ
    り、 前記筒状部材は、前記センサ押圧部材と接触する部分の
    内周面が前記センサ押圧部材の第2接触面の頂点に接触
    する平面であり、かつ外周面が前記ハンガ部に螺合する
    ネジ面である、請求項15に記載の自転車用クランク軸
    組立体。
  21. 【請求項21】 前記第2接触面は、前記クランク軸の軸
    方向及び回転方向に湾曲した曲面である、請求項20
    記載の自転車用クランク軸組立体。
  22. 【請求項22】 前記圧力センサは矩形板状の外形を有
    し、 前記筒状部材と前記センサ装着部材とは、前記装着面と
    前記クランク軸を挟んで対向する第1接触位置で面接触
    しているとともに、前記第1接触位置と前記クランク軸
    回りに90の離反した2つの第2接触位置で線接触して
    いる、請求項20又は21に記載の自転車用クランク軸
    組立体。
  23. 【請求項23】 前記第2接触位置で前記クランク軸に平
    行に配置され前記筒状部材又はセンサ装着部材に装着さ
    れたローラをさらに備え、前記センサ装着部材の外周面
    又は筒状部材の内周面は前記ローラに接触する平面で構
    成されている、請求項22に記載の自転車用クランク軸
    組立体。
  24. 【請求項24】 前記センサ装着部材と前記筒状部材とは
    一体形成されており、前記圧力センサを装着するための
    装着面が形成された装着空間を有し、前記装着空間は、
    前記クランク軸に作用するトルクにより変形し、前記セ
    ンサ押圧部材は、前記装着空間に配置されている、請求
    14から23のいずれかに記載の自転車用クランク軸
    組立体。
  25. 【請求項25】前記各圧力センサは、作用する圧力によ
    り抵抗が変化する抵抗素子である、請求項1から24の
    いずれかに記載の自転車用クランク軸組立体。
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