JP2000233305A - 震動ドライバドリル - Google Patents
震動ドライバドリルInfo
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- JP2000233305A JP2000233305A JP11035880A JP3588099A JP2000233305A JP 2000233305 A JP2000233305 A JP 2000233305A JP 11035880 A JP11035880 A JP 11035880A JP 3588099 A JP3588099 A JP 3588099A JP 2000233305 A JP2000233305 A JP 2000233305A
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Abstract
リング39との間には、軸方向で重なり合うワッシャー
40,41が回り止め状態で介在される。ワッシャー4
0には、筒状部9aの外周面に沿った帯状の自由端の中
央を前方へ弾性変形させ、第一チェンジリング32の凹
部59,59・・に係合可能としたクリック片45が形
成され、ワッシャー41には、筒状部9aの外周面に沿
った帯状の自由端の中央を後方へ弾性変形させ、第二チ
ェンジリング39の凹部58,58・・に係合可能とし
たクリック片46が形成されている。
Description
用とトルク調整用との2つの切替部材を備えた震動ドラ
イバドリルに関する。
ードとドリルモード等の動作モードの切替とトルク調整
とが夫々別個の切替部材を用いて行われる。例えば登録
実用新案公報第3004054号公報において、図8及
び図9には、ハウジングの前方に、震動モードとドリル
モードとの動作モードを切り替えるダイヤル式の第一切
替部材と、スピンドルのトルクを調整するダイヤル式の
第二切替部材とを軸方向の前後に設け、これらの各切替
部材の回動操作によって、動作モード及びトルクの選択
を可能とした震動ドライバドリルが開示されている。
切替部材を設けたものにおいては、所定の回動位置での
位置決めを得て操作性を良くするために、板バネやボー
ル等を利用したクリック機構が設けられる。しかし、両
切替部材の間に回動位置の目印を表示するために両切替
部材間が離されたり、第一切替部材と第二切替部材との
クリック数が相違(上記公報では第一切替部材が2カ
所、第二切替部材が6カ所)したりすることで、クリッ
ク機構を両切替部材の前後へ別個に設ける場合が多い。
よって、構造の複雑化やコスト高になる上、クリック機
構に係るスペースが大きくなって震動ドライバドリルが
軸方向に長くなるという問題もあった。
うに動作モードの選択に2つの切替部材を用いるもので
あっても、クリック機構を合理的に配置して、構造の簡
略化と低コスト、更に省スペースを実現可能とする震動
ドライバドリルを提供することを目的としたものであ
る。
に、請求項1に記載の発明は、前記第一切替部材と第二
切替部材とを軸方向に隣接させると共に、前記両切替部
材の間に、前記各切替部材を所定の回動位置で位置決め
可能なプレート状のクリック体を介在させたことを特徴
とするものである。又、請求項2に記載の発明は、請求
項1の目的に加えて、クリック体を簡単に形成可能とす
るために、クリック体を、各切替部材側へ弾性的に付勢
されるクリック片を夫々形成して回動不能に設けられる
ワッシャーとする一方、前記各切替部材に、所定の回動
位置で前記クリック片が嵌合可能な凹部を形成したもの
である。
に基づいて説明する。図1は震動ドライバドリルの先端
部分の一部断面説明図で、震動ドライバドリル1は、一
対の半割ハウジングからなる本体ハウジング2内にモー
タ3を収容し、そのモータ3のモータ軸4から、本体ハ
ウジング2に前方(図1の右側)から組み付けられるギ
ヤアッセンブリ7を介して、ギヤアッセンブリ7から前
方へ突出するスピンドル5へ回転伝達するもので、スピ
ンドル5の先端にはドリルチャック6が設けられてい
る。又、ギヤアッセンブリ7において、第一ギヤケース
8内には、複数の遊星ギヤ11,11・・とそれらの遊
星ギヤ11,11・・を支持するキャリア12,12・
・と、遊星ギヤ11,11・・の外周で噛合するインタ
ーナルギヤ13,13・・とを三段配置してなる周知の
遊星歯車減速機構10が収容され、モータ軸4の回転が
減速される。スピンドル5は、その後端が三段目のキャ
リア12と一体化した手締め用のロックカム14にスプ
ライン結合されると共に、第一ギヤケース8の前方に固
着される第二ギヤケース9にボールベアリング15,1
6によって軸支されている。
の筒状部9a内でボールベアリング15,16間には、
前方から第一カム17、第二カム18、第三カム19が
夫々スピンドル5に貫通され同軸で配置されている。第
一カム17は、スピンドル5と一体回転し、後面には円
形に連続する複数の第一カム歯20,20・・が形成さ
れるリング体であり、第二カム18は、その第一カム歯
20と対向する前面に同じ形状の第二カム歯21,21
・・を形成してスピンドル5に遊挿されるリング体であ
る。更に第二カム18は、上下二カ所にガイド部22,
22が突設され、これらが第二ギヤケース9の内面で軸
方向へ形成された一対のリブ23,23及び24,24
の間に挿入されることで、軸方向にのみ移動可能となっ
ており、ボールベアリング16後面のフラットワッシャ
ー25との間に配置されたコイルスプリング26によ
り、後方へ付勢されている。又、第二カム18の後面に
は、周方向の片面(第三カム19に向かって左回り側)
を傾斜面とした突起27,27・・を3カ所均等に突設
している。
てスピンドル5に遊挿されるリング体で、その左右側面
から前方へは、筒状部9aの内面に沿って連結腕28,
28が突設されている。又、第三カム19の後面には、
筒状部9a底面におけるスピンドル5の貫通孔に連設さ
れた扇状の切欠き29に挿入する位置決め用の規制片3
0が突設されて、規制片30が周方向に移動できる範囲
内で第三カム19が回転可能となっている。更に、第三
カム19の前面には、第二カム18の突起27と反対側
の周方向に傾斜面を備えた第二突起31,31・・を3
カ所均等に突設している。ここでは、第三カム19を第
二突起31の傾斜面方向に回転させると、傾斜面同士の
案内により、第二カム18の各突起27が各第二突起3
1に夫々乗り上げる格好となり、第二カム18はコイル
スプリング26の付勢に抗して前方へ移動する。この乗
り上げ状態で、第二カム18前面の第二カム歯21が第
一カム17後面の第一カム歯20と当接することにな
る。
の前端に回動自在に外嵌される第一切替部材としての第
一チェンジリング32により行われる。即ち、スピンド
ル5と筒状部9aとの間には、ボールベアリング16を
保持する筒状のベアリングボックス33が回動可能に配
置されて、その後端の切欠き34,34に、第三カム1
9の連結腕28,28が係合しており、このベアリング
ボックス33の側面に突設された一対の連結片35,3
5が筒状部9aを貫通して第一チェンジリング32後面
の把持部36,36に夫々把持されることで、第一チェ
ンジリング32の回転操作によってベアリングボックス
33を回転させ、第三カム19を同調させるようにした
ものである。尚、第一チェンジリング32の前方側への
移動は、筒状部9aに装着されるフラットワッシャー3
7及びサークリップ38により、後方側への移動は、同
じく筒状部9aに回動自在に外嵌されて隣接する第二切
替部材としての第二チェンジリング39によって夫々規
制される。
グ32と第二チェンジリング39との間には、クリック
体として2つのワッシャー40,41が軸方向に重なり
合って配置される。これらのワッシャー40,41は、
筒状部9aの側面へ軸方向に突設された複数の突条4
2,42間に納まる突起43,43・・を有して筒状部
9aに回り止め状態で外嵌されるもので、前方のワッシ
ャー40には、筒状部9aの外周面に沿った帯状の自由
端を前方へ弾性変形させてなる左右一対のスプリング片
44,44と、上方中央で同じく筒状部9aの外面に沿
った帯状の自由端の中央を前方へ弾性変形させてなるク
リック片45とが夫々形成され、後方のワッシャー41
には、第二チェンジリング39に向かって左側に、筒状
部9aの外周面に沿った帯状の自由端の中央を後方へ弾
性変形させてなるクリック片46が形成されている。
状に沿って湾曲し、筒状部9aの突条42,42間で前
後にスライド可能に配置された一対のストッパで、各ス
トッパ47の前端は、2つのワッシャー40,41を貫
通して第一チェンジリング32の後面で軸方向と直交状
に立ち上がる当接片48となっており、この当接片4
8,48に、ワッシャー40のスプリング片44,44
が当接してストッパ47,47を前方へ付勢し、第一チ
ェンジリング32の後面に当接させている。一方、第一
チェンジリング32の後面には、周方向の片面(後方へ
向かって右回り側)を傾斜面とした突起49,49が点
対称に突設されて、第一チェンジリング32の回動操作
に伴い、ストッパ47,47を突起49,49に乗り上
げ又は離反させることで、ストッパ47,47の軸方向
の位置を調整可能となっている。尚、ストッパ47,4
7の後方側で筒状部9aの根元には、筒状部9aの左右
で突条42,42間に納まる押圧片51,51を延設し
たフラットワッシャー50が軸方向に移動可能に設けら
れて、第一チェンジリング32の回動に伴いストッパ4
7,47が突起49,49に乗り上げた状態では、スト
ッパ47,47の後端がフラットワッシャー50に当接
するものとなる。
雌ネジ部52が形成され、その雌ネジ部52に、突条4
2,42間に納まる突起54,54・・によって筒状部
9aに軸方向にのみ移動自在に外嵌され、外周に雄ネジ
部55を形成したスプリングホルダ53が螺合して、第
二チェンジリング39の回動操作によって、スプリング
ホルダ53を軸方向へネジ送りし、フラットワッシャー
50との間に配置されたコイルスプリング56の軸方向
の長さ、即ちフラットワッシャー50への押圧力を変更
可能としている。又、フラットワッシャー50の後方に
は、第二ギヤケース9を貫通して遊星歯車減速機構10
の三段目のインターナルギヤ13の前面に当接する複数
のピン57,57・・が配置されると共に、当該インタ
ーナルギヤ13は第一ギヤケース8内で回動自在に設け
られており、フラットワッシャー50からピン57,5
7・・を介して伝達されるコイルスプリング56の押圧
力により、インターナルギヤ13が固定されるようにな
っている。
は、ワッシャー41のクリック片46が嵌合可能な凹部
58,58・・が周方向で複数配列されて、コイルスプ
リング56による押圧力を最小〜最大とする第二チェン
ジリング39の回動範囲においてクリック片46が凹部
58の何れかに嵌合し、第二チェンジリング39を位置
決めするクリック作用を得ている。同様に、第一チェン
ジリング32の後面には、ワッシャー40のクリック片
45が嵌合する凹部59が30°間隔で3カ所形成され
て、各位置でクリック作用が得られるようになっている
が、ここでは、前方側から震動ドライバドリル1を見て
第一チェンジリング32の左端の凹部59でクリック片
45が嵌合する第一の切替位置(図4(A))では、ベ
アリングボックス33と第三カム19とが右回転して第
二突起31と突起27とが軸方向で重なり合い、第二カ
ム18を前方へ押し上げる。よって、第二カム18と第
一カム17とが第一,第二カム歯20,21同士で当接
する震動モードとなり、スピンドル5が回転すると、カ
ム歯同士の干渉によってスピンドル5が軸方向へ僅かに
前後移動する震動動作が付与されることになる。尚、図
1及び4に表れる60は、ボールベアリング16とスピ
ンドル5の大径部との間でスピンドル5に外装されるウ
ェーブワッシャーで、震動モード時のスピンドル5を、
後端に装着したサークリップ61がボールベアリング1
5へ当接する最前方位置へ復帰させる弾性を得ている。
ドから30°左回転させる第二の切替位置では(図4
(B))、同時に左回転した第三カム19の第二突起3
1と第二カム18の突起27とが周方向に離反し、第二
カム18が後退するため、第一カム17とのカム歯同士
の干渉が解除されるドリルモードとなる。よってここで
は、スピンドル5は回転のみの動作となる。又、このド
リルモードと先の震動モードとの場合は、図4(A)
(B)に示すように、突起49,49がストッパ47,
47の前方にあって当接片48,48を後方へ押圧し、
各ストッパ47の後端をフラットワッシャー50に当接
させる。よって、これらの動作モードでは、第二チェン
ジリング39の回動によるコイルスプリング56の押圧
力に関係なくピン57及びフラットワッシャー50の前
方への移動は阻止されるため、三段目のインターナルギ
ヤ13は強固に固定される。
ング32を30°左回転させる第三の切替位置では(図
4(C))、第三カム19の第二突起31と第二カム1
8の突起27とは離反のままで、第一チェンジリング3
2の突起49,49がストッパ47,47の当接片4
8,48から離反し、スプリング片44,44の付勢に
よりストッパ47,47が前進してフラットワッシャー
50の押圧を解除するクラッチモードとなる。このクラ
ッチモードでは、インターナルギヤ13は、フラットワ
ッシャー50及びピン57を介してコイルスプリング5
6の押圧力のみによって固定されるため、ネジの締め終
わり等でスピンドル5への負荷が増大してコイルスプリ
ング56によるインターナルギヤ13の押圧力を超える
と、ピン57及びフラットワッシャー50を押し上げて
インターナルギヤ13が空転し、スピンドル5への回転
伝達を遮断することになる。よって、このようなクラッ
チが働くトルクの調整を行う場合は、第二チェンジリン
グ39を所望の位置へ回転させて(第二チェンジリング
39の側面にはトルクの強さを表す番号が段階的に表記
され、第二ギヤケース9の側面には番号を合わせる矢印
62が突設されている)、コイルスプリング56の押圧
力を変更すれば良い。
ジリング32と第二チェンジリング39とを軸方向へ隣
接させ、両チェンジリングの間にクリック体としてのワ
ッシャー40,41を収容したことで、夫々のチェンジ
リングによる切替位置のクリック作用が得られるのは勿
論、2つのクリック機構を小さなスペースで1カ所にま
とめることができるため、構造の簡略化と共に組み付け
も容易となって低コスト化が実現可能となる。又、震動
ドライバドリル1が軸方向に長くなることもない。特
に、ワッシャー40,41にクリック片45,46を夫
々形成してチェンジリング側の凹部58,59と嵌合さ
せることで、クリック体をより小さなスペースで簡単に
構成することができる。
付勢するスプリング片44,44を設ける必要から、第
一チェンジリング32用のワッシャー40と第二チェン
ジリング39用のワッシャー41とを夫々設けている
が、ストッパ47,47を用いない、或いは別の付勢手
段を設けるものであれば、クリック体としてワッシャー
を一つにして、クリック片45と46とをまとめて形成
すれば良い。これによれば、構造の一層の簡略化とコス
トの低減とを図ることができる。その他、各チェンジリ
ングに対向するクリック片を複数設けたり、第一チェン
ジリング32と第二チェンジリング39との配置を前後
逆としたりする等、切替部材の間に設けたクリック体で
所定のクリック作用が得られるものであれば適宜設計変
更可能である。
替部材と第二切替部材とを軸方向に隣接させると共に、
前記両切替部材の間に、前記各切替部材を所定の回動位
置で位置決め可能なプレート状のクリック体を介在させ
たことで、各切替部材による切替位置のクリック作用が
得られるのは勿論、クリック機構に係るスペースを1カ
所にまとめることができるため、構造の簡略化と共に組
み付けも容易となって低コスト化が実現可能となる。
又、震動ドライバドリルが軸方向に長くなることもな
い。請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に
加えて、クリック体を、各切替部材側へ弾性的に付勢さ
れるクリック片を夫々形成して回動不能に設けられるワ
ッシャーとする一方、前記各切替部材に、所定の回動位
置で前記クリック片が嵌合可能な凹部を形成したこと
で、クリック体をより小さなスペースで簡単に構成する
ことができる。
である。
る。
・・モータ、5・・スピンドル、7・・ギヤアッセンブ
リ、8・・第一ギヤケース、9・・第二ギヤケース、9
a・・筒状部、10・・遊星歯車減速機構、32・・第
一チェンジリング、39・・第二チェンジリング、4
0,41・・ワッシャー、44・・スプリング片、4
5,46・・クリック片、58,59・・凹部。
Claims (2)
- 【請求項1】 回動操作によって動作モードを切り替え
可能な第一切替部材と、回動操作によってトルク調整が
可能な第二切替部材とを備えた震動ドライバドリルであ
って、 前記第一切替部材と第二切替部材とを軸方向に隣接させ
ると共に、前記両切替部材の間に、前記各切替部材を所
定の回動位置で位置決め可能なプレート状のクリック体
を介在させたことを特徴とする震動ドライバドリル。 - 【請求項2】 クリック体を、各切替部材側へ弾性的に
付勢されるクリック片を夫々形成して回動不能に設けら
れるワッシャーとする一方、前記各切替部材に、所定の
回動位置で前記クリック片が嵌合可能な凹部を形成した
請求項1に記載の震動ドライバドリル。
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