JP3765536B2 - 自転車の電気的操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車の電気的操作装置に関する。さらに詳しくは、ブレーキレバー本体に制動動作とは別の方向に回動する動きを付加し、この回動動作による電気的な指令で変速制御、スピードメータの表示切替え等を行なうようにした自転車の電気的操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自転車のハンドル軸には、車輪の制動を行うためのブレーキレバーの他に変速操作装置が配置されている。この変速操作装置をブレーキレバー本体に一体に配置し、ブレーキ操作と変速操作を同一の操作レバーで可能にした自転車用操作装置を本出願人が提案した(例えば、特開平2−225191号)。
【0003】
この自転車用操作装置は、揺動体に制動用ケーブルの一端が接続されている。この揺動体には、ディレーラーワイヤの一端が連結された回転体が回転自在に支持されている。この回転体には操作レバーが設けられており、操作レバーを操作して揺動体を揺動させてブレーキワイヤを引っ張り制動操作する。
【0004】
変速操作のときは揺動軸線と直交する回動軸線の回りに操作レバーを回動して回転体を回転駆動して、ディレーラーワイヤを引っ張って変速操作するものである。したがって、操作レバーによる揺動体の揺動は制動に寄与し、同じく操作レバーによる回転体の回動は変速に寄与する。強い張力がかけられているディレーラーワイヤを引っ張るには必要程度に強いトルクを回転体に作用させる必要がある。
【0005】
自転車のスポーツ化に合わせてますます軽便で、かつ多段変速機能が要求されている変速操作装置は、可能な限りディレーラーワイヤの張力を弱くすることが望ましい。しかしながら、ディレーラーワイヤの張力をある程度以上低くすることは機械的な変速操作機構では機構上困難であり、限界がある。この自転車の変速操作を自動化した自動変速制御装置も知られている(米国特許第5,357,177号明細書、特開平8−113181号公報)。
【0006】
この自動変速制御装置は、通常ブレーキ操作装置と変速操作装置は離れて配置されているので、迅速な操作が必要なとき迅速性に欠ける。一方、手動変速機において、変速段数を表示する表示装置は提案されている(例えば、特開昭63−90490号公報)。これらの表示装置は、ブレーキ操作装置とは別々に離れた位置に配置されているので操作性は良くない。
【0007】
さらに、近年自転車に小型のコンピュータと液晶表示装置とを搭載して、自転車の速度、走行距離、時間、ライダーの脈拍等を表示するものも多数提案されている(例えば、特公昭62−11871号)。これらの表示は同時にできないので、表示モード切替スイッチで表示を切り替えて所望の表示を行うものである。
【0008】
この表示モード切替のための押ボタンスイッチをブレーキレバーのブラケットに配置したものも知られている(米国特許第4,071,892号明細書)。このボタンスイッチは、ブレーキ操作レバーとは別な位置に配置されているので、ブレーキ動作位置から移動してボタン操作する必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような技術的背景に基づいてなされたものであり、下記のような目的を達成する。
【0010】
本発明の目的は、ブレーキ操作と自転車の電気的切替操作とを行うことができる自転車の電気的操作装置を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、機械的な構造を簡略化して操作の利便性を高めた自転車の電気的操作装置を提供することにある。
【0012】
本発明のさらに他の目的は、ブレーキ操作と変速操作とができる自動車用操作装置において、変速操作機構を利用した自転車の電気的操作装置を提供することにある。
【0013】
本発明のさらに他の目的は、電気的操作装置に識別信号出力手段を設けることにより、チェンジギヤ装置のシフト位置等の自転車の状態が容易に検出できる自転車の電気的操作装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の自転車の電気的操作装置は、自転車の変速を行う電気的な変速指令信号を出力するための電気的操作装置であって、自転車のハンドル軸に取り付け可能であり、車輪の制動を行うための制動操作部と、前記制動操作部に内装され、前記制動動作と異なる方向に切り換え操作を行うことにより前記変速指令信号を出力する切換手段と、前記制動操作部を揺動させ前記制動動作を行うための操作レバーと、前記制動操作部内に回動自在に設けられ、回動することにより前記制動動作を行なう回転体とを有する。そして、前記切換手段は、前記回転体の回転軸線に対して非平行に設けられた支持軸により原位置に自動復帰可能に回動自在に支持され、前記制動動作方向を含む面内と垂直な方向に前記操作レバーを揺動させて正逆に回動操作することにより自転車のチェンジギヤ装置を高速または低速段位に切り換えるための前記変速指令信号を出力するものである。さらに、前記切換手段は、前記支持軸の回りに人為的な回動操作で割出し可能に配置された一対の可動側電気接続子と、前記可動側電気接続子と接触可能に前記回転体に設けられた固定側電気接続子と、前記一対の可動側電気接続子の中間位置に配置された絶縁体からなる位置決め凹部とを備えたものである。
【0017】
また、本発明の自転車の電気的操作装置は、自転車の変速を行う変速指令信号を出力するための電気的操作装置であって、自転車のハンドル軸に取り付け可能であり、車輪の制動を行うための制動操作部と、前記制動操作部に内装され、前記制動動作と異なる方向に切り換え操作を行うことにより前記変速指令信号を出力する切換手段と、前記制動操作部を揺動させ前記制動動作を行うための操作レバーと、前記制動操作部内に回動自在に設けられ、回動することにより前記制動動作を行なう回転体とを有する。そして、前記切換手段は、自転車のチェンジギヤ装置を高速段位に切り換えるための電気的な高速段位側変速信号を出力する第1切換手段と、前記チェンジギヤ装置を低速段位に切り換えるための電気的な低速段位側変速信号を出力する第2切換手段とを備えたものであり、前記第1切換手段および第2切換手段は、前記回転体に支持された支持軸に原位置に自動復帰可能に回動自在に支持され、それぞれ一方向に回動操作することにより電気信号を出力するものである。
【0018】
また、上記の自転車の電気的操作装置において、前記切換手段からの信号を受けて自転車のチェンジギヤ装置を作動させるための駆動手段と、前記切換手段からの信号を識別して前記駆動手段を変速制御するための制御手段とを有することが好ましい。
【0019】
また、上記の自転車の電気的操作装置において、前記回転体には制動制御用のケーブルの一端部が接続されていることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明による自転車の電気的操作装置が搭載されているスポーツ用の自転車1を示している。自転車1は、前輪3と、後輪5とを備えており、前輪3と後輪5はフレーム7で支持されている。フレーム7には後ハブによって後輪5が回転自在に支持され、またフレーム7に固定した前輪フォーク9に前輪3が前ハブによって回転自在に支持されている。
【0021】
フレーム7の下部にはクランク軸11が回転自在に軸受で支持され、クランクで回転駆動される。クランク軸11の回転は、ギヤ板、チェーン等を介してフリーホイールに伝達される。さらに、フリーホイールから内装変速機を内蔵したハブギヤを介して後輪5に伝達される。これらの機構は変速機構13を構成する。
【0022】
変速機構13は、変速サーボ装置15により変速ワイヤ21を介して内装変速機を駆動する。変速サーボ装置15は、基本的には制動操作部本体2(図2)に設けられた変速操作機構により行う。変速サーボ装置15のスイッチングは、ドロップハンドル19に配置された変速操作装置17の電気的なスイッチにより行う。
【0023】
本例では変速操作装置17は、前輪フォーク9に取りつけられているドロップハンドル19の曲杆部に取り付けられている。変速サーボ装置15は、電気的制御により駆動される駆動源としてのサーボモータ(図示せず)と、このサーボモータの回転運動を直線運動に変換するための運動変換機構(図示せず)とから構成されている。尚、駆動源としてサーボモータの他にソレノイド等を用いても良い。
【0024】
サーボモータにより往復運動するアクチュエータ(図示せず)には、変速ワイヤ21の一端が固着されていて、この変速ワイヤ21の他端部は、変速機構13に接続されている。変速機構13は、内装式変速機構として知られる慣用手段がそのまま採用されているので、ここでは詳記しない。この機構は、一方向に付勢されるワイヤ21をその付勢力に抗して引っ張り、その引っ張り力を解消し、変速ワイヤ21に接続されている変速機構の中の線形動作体(図示せず)を往復運動させて変速比(クランク軸の回転数と後輪の回転数の比)を変更するものであり、従来とは何ら変わるところはない。
【0025】
変速操作装置17は、図1に示すように、操作レバー23を備えている。操作レバー23は、互いに交叉する2軸のまわりに夫々回動(揺動)するようになっている。すなわち、操作レバー23は、本例では自転車の進行方向Gを含む鉛直面内で回動してブレーキ動作をし、また、その鉛直面と直交する面内でも回動して変速操作できるようになっている。そして、ハンドル19には、制動操作部本体を形成しドロップハンドル19に固定された固定体25が取付けられている。
【0026】
図2は、実施形態1としての制動操作と変速操作が同一の操作レバー23により行われる電気的な接点を備えた変速操作装置を示している。図2の(a)は変速操作装置の部分断面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A断面図である。ここで、説明の便宜上自転車の進行方向Gを前方として説明する。
【0027】
固定体25内に囲繞されるように第1回転軸27が設けられており、この第1回転軸27には、第1回転体29が直交して回動(揺動)自在に取り付けられている。第1回転体29の前端面には、ねじ孔29aが開孔されている。このねじ孔29aにはボルト31がねじ込まれている。ボルト31は固定軸となる中空の段付スリーブ4に挿入され、段付スリーブ4は第1回転体に固定されている。
【0028】
段付スリーブ4は、前端部がボルト31の頭部6にしっかりと押圧されて固定されており、この段付スリーブ4の中間部には絶縁材料で構成される第2回転体8が段付部に当接して回動自在に支持されている。円盤状に形成された第2回転体8の前端部には操作レバー23が固定され、段付スリーブ4前端のねじ部4aにスペーサ12、ストッパ10を挿通してナット14を螺着することにより、これらを段付スリーブ4前方の段付部との間で挟んで固定されている。
【0029】
第2回転体8の後方には半径方向に貫通穴18が穿設されている。段付スリーブ4の中間部外周には前記貫通穴18に対応する位置に円錐形の皿溝16が形成されている。貫通穴18を通して鋼球16が円錐形の皿溝16に装着され、この鋼球16に突き当てて貫通穴18に圧縮ばね22を内装した後、ねじ24を装着することにより鋼球16が皿溝16内テーパー面に押圧付勢された状態で保持される。
【0030】
この状態が図2(b)に示すように第2回転体8を原位置、すなわち皿溝16の最も深い位置に保持されることになる。このように構成された第2回転体8には第1回転体29に設けられた固定側電気接続子50に対応して2個の可動側電極としての接点47H,47Lが装着され、これにより電気的なスイッチ段が構成される。
【0031】
詳しくは、第2回転体8の後端面には同一円周軌道上に凹状に形成された2個の接点、即ち変速段位のステップアップを促す(上り変速スイッチ)接点47Hと、変速段位のステップダウンを促す(下り変速スイッチ)接点47Lと、これら2個の接点47H、47Lの中間に原位置Nとなる絶縁性の位置決め凹部47Nが装着されている。そして、これら2個の接点47H、47Lにはそれぞれ導線30a、30b(一部のみ図示)が接続される。
【0032】
一方、ボルト31を取付けている第1回転体29の前端同一面には固定側電気接続子50が取付けられている。この固定側電気接続子50は、第1回転体29にねじ込まれ固定されている筒体53を備えている。筒体53には、電極ボール51が挿入されており、この電極ボール51は筒体53の前端部から一部を突出させて臨むよう挿入されている。
【0033】
この電極ボール51は導体座金57に接しており、導体座金57は導体性のスプリング55により、筒体53の前端部から一部を突出させるように付勢されている。筒体53後端部には、ビス状の固定側電極49が配置されている。そして、この固定側電気接続子50の固定側電極49には導線30cの一端が接続されている。操作レバー23の端部は外周が円形に形成され、その一部に切欠き部28が形成されている。この切欠き部28にはストッパ10の折曲された端部が臨んでいる。
【0034】
実施の形態1の作動
次に実施形態1の動作を図2を参照しながら説明する。先ず、車輪を制動する場合には、ハンドル19または固定体25を手で把持し、操作レバー23に指を掛けて手前に引き寄せる。操作レバー23を揺動させることにより、第1回転体29が第1回転軸27の回りに反時計方向に揺動し、この揺動により図示しないブレーキワイヤーが牽引されて制動動作が生起される。
【0035】
次に車速をサーボ装置15により変速する場合について説明する。先ず、操作レバー23は図2(b)に示すように、実線で示す位置に有り、この状態では、鋼球20は皿溝16の中央底部に位置しており、固定側電極の電極ボール51は位置決め凹部47Nに係合した状態となっている。
【0036】
そこで、ハンドル19または固定体25を把持した手の指を操作レバー23に掛け、この操作レバー23を第1回転軸27と直交する方向に回転(揺動)変位させる。すなわち、図2の(b)に示すように操作レバー23を矢印a側に回動すると接点47Hと固定側電気接続子50とが接触する。
【0037】
図3のブロック図に示すように、この接点47Hと固定側電気接続子50とが接触すると、駆動回路が閉成され接点47Hからの信号が演算処理部64に入力されると、ここで信号の内容(増速信号または減速信号)が識別され、増速信号であることが判別されると、これが増幅回路である駆動回路65に入力されてサーボモータ15に動作信号が入力され、変速機構13が増速側に切り換えられる。
【0038】
この状態は、操作レバー23の回動と共に第2回転体8も同じ方向に回動するため、鋼球20が皿溝16の斜面に乗り上げた状態となり、操作レバー23から手を離すと圧縮ばね22の付勢力により操作レバー23は自動的に原位置に復帰する。これにより、接点47Hは固定側電気接続子50から切り離され、電極ボール51が位置決め凹部47Nに係合される。
【0039】
この動作を繰り返すことにより、変速機構13にステップアップ信号を順次送り、所望する段位の速度を得ることができる。次に、操作レバー23を矢印b側に回動すると接点47Lと固定側電気接続子50とが接触する。この接点47Lと固定側電気接続子50との接触により、駆動回路が閉成され接点47Lからの信号63bが演算処理部64に入力される。
【0040】
ここで信号の内容(増速信号または減速信号)が識別され、減速信号であることが判別されると、これが駆動回路65に入力されてサーボモータ15に動作信号が入力され、変速機構13が減速側に切り換えられる。この状態では、鋼球20が皿溝16の斜面に乗り上げた状態となっており、操作レバー23から手を離すと圧縮ばね22の付勢力により操作レバー23は自動的に原位置に復帰される。
【0041】
これにより、図2の(b)に示す接点47Lは固定側電気接続子50から切り離され、電極ボール51が位置決め凹部47Nに係合される。この動作を繰り返すことにより、変速機構13にステップダウン信号を順次送り、所望の段位の速度を得ることができる。なお、操作レバー23による正逆の切り換え動作は、各接点47H、47Lとの接続位置より外側に回動しないようストッパ10と切欠き28両側の当接部28a、28bとの当接により規制されている。図4は前記演算処理部64の動作の概要を示すフロー図である。
【0042】
(実施形態2)
本実施形態2は、高速段位と低速段位を個別に設けた変速操作手段により切り換え操作を行なうようにしたものである。図5は変速操作装置の部分断面図であり、図6の(a)は図5のB−B断面図であり、図6(b)は図5のC−C断面図である。なお、図中、前述した構成部分と同一構成部分については同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0043】
この実施形態2としての電気的変速操作装置は、基本的に制動操作部本体2内に回動自在に取付けられ回動することにより制動を行なうための回転体29に取付けられ、駆動手段を電気的に高速段位に切り換えるための高速段位側変速信号を出力する第1切換手段と、駆動手段を電気的に低速段位に切り換えるための低速段位側変速信号を出力する第2切換手段とで構成されている。
【0044】
段付スリーブ45は、前端部がボルト31の頭部6によりしっかりと押圧固定されており、この段付スリーブ45の中間部には第2回転体34と第3回転体36が段付部に当接して回動自在に支持されている。円盤状に形成された第2回転体8の前端部には第1操作レバー33が固定され、段付スリーブ45前端のねじ部45aにスペーサ12、ストッパ10を挿通しナット14をねじ込んで締め付けることにより、これらを段付スリーブ45前方の段付部との間で挟むように固定されている。
【0045】
第2回転体34および第3回転体36には、それぞれ半径方向の貫通穴18、18が穿設されており、段付スリーブ45中間部外周には第2、第3回転体34、36の貫通穴18に対応する位置に2個の円錐形皿溝16が軸方向に並んで形成されている。
【0046】
第2回転体34および第3回転体36は、これら回転体の貫通穴18を通して鋼球20が円錐形の皿溝16に装着され、さらに貫通穴18に圧縮ばね22を内装した後、ねじ24を装着することにより鋼球20が各皿溝16内に押圧し付勢された状態で保持されており、第2、第3回転体34、36をそれぞれ原位置に前記した原理で保持している。
【0047】
図6(a)および図6(b)に示すように、第2回転体34には、第1回転体29に設けられた固定側電気接続子52に対応して1個の可動側電極としての変速段位のステップアップを促す(上り変速スイッチ)接点47Hと、絶縁性の位置決め凹部47Nが装着され、これにより第1切換手段が構成される。
【0048】
次に、円盤状に形成された第3回転体36の外周には第2操作レバー43が固定されており、図6に示すように第3回転体36外周の一部には切欠き部36aが形成され、第2回転体34と接触する固定側電気接続子52との干渉を回避している。
【0049】
さらに第3回転体36には、第1回転体29に設けられた固定側電気接続子54に対応して1個の可動側電極としての変速段位のステップダウンを促す(下り変速スイッチ)接点47Lと、絶縁性の位置決め凹部47Nが装着され、これにより第2切換手段が構成される。
【0050】
一方、ボルト31を取り付けている第1回転体29の前端の同一面には2個の固定側電気接続子52、54が取り付けられている。これら固定側電気接続子52、54は、実施形態1の構成と同一構成であるが筒体58、固定側電極60の寸法、形状が若干異なっている。そして、この固定側電気接続子52および54にはそれぞれ導線64a、64bの一端が接続される。
【0051】
そして、第2回転体34の可動側電極としての接点47Hおよび第3回転体36の可動側電極としての接点47Lには、それぞれ図示しない導線が接続される。また、第1操作レバー33は、その端部外周が円形に形成され、その一部に切欠き部28が形成され、この切欠き部28にストッパ10の折曲された端部が臨んでいて回動範囲を規制している。
【0052】
さらに、第1回転体29の前方にはストッパボルト62が固定され、第2操作レバー43が、接点47Lと固定側電気接続子52との接続位置より内側への回動を規制している。
【0053】
実施形態2の作動
次に実施形態2の動作を図5および図6を参照しながら説明する。先ず、車輪を制動する場合には、ハンドル19または固定体25を手で把持し、第1操作レバー33に指を掛けて手前に引き寄せる。第1操作レバー33を揺動させることにより、第1回転体29が第1回転軸27の回りに反時計方向に揺動し、この揺動により図示しないブレーキワイヤーが牽引されて制動動作が生起される。
【0054】
次に段位を変速する場合について説明する。第1操作レバー33は図6(a)、図6(b)に示すように、実線で示す位置に有り、この状態では、図5に示すように鋼球20は皿溝16の中央底部に位置しており、固定側電気接続子52の電極ボール51は位置決め凹部47Nに係合した状態となっている。
【0055】
また、第2操作レバー43は、図6の(b)に示すように仮想線で示す位置に有り、この位置では鋼球20が皿溝16の中央底部に位置しており、固定側電気接続子54の電極ボール51は、位置決め凹部47Nに係合した状態となっている。そこで、ハンドル19または固定体25を把持した手の指を第1操作レバー33に掛けてこの第1操作レバー33を第1回転軸27と直交する方向に回転変位させる。
【0056】
すなわち、図6(a)に示すように第1操作レバー33を矢印a側(自転車の内側)に回動すると接点47Hと固定側電気接続子52とが接触する。この接点47Hと固定側電気接続子52との接触により、図3に示す駆動回路65が閉成され接点47Hからの信号63aが演算処理部64に入力されると、ここで信号の内容(増速信号または減速信号)が識別され、増速信号であることが判別されると、これが駆動回路65に入力されてサーボモータ15に動作信号が入力され、変速機構13が増速側に切り換えられる。
【0057】
この状態は、第1操作レバー33の回動と共に第1回転体34も同じ方向に回動するため、鋼球20が皿溝16の斜面に乗り上げた状態となっており、第1操作レバー33から手を離すと圧縮ばね22の付勢力により第1操作レバー33は矢印b側に自動的に回動して原位置に復帰する。これにより、接点47Hは固定側電気接続子52から切り離され、電極ボール51は一方の位置決め凹部47Nに係合される。この動作を繰り返すことにより、変速機構13にステップアップ信号を順次送り、所望の段位の速度を得ることができる。
【0058】
次に、第2操作レバー43を矢印a側(自転車の内側)に回動すると接点47Lと固定側電気接続子54とが接触する。この接点47Lと固定側電気接続子54との接触により、図3に示す駆動回路65が閉成され接点47Lからの信号63bが演算処理部64に入力されると、ここで信号の内容(増速信号または減速信号)が識別され、減速信号であることが判別されると、これが駆動回路65に入力されてサーボモータ15に動作信号が入力され、変速機構13が減速側に切り換えられる。
【0059】
この状態は、第2操作レバー43の回動と共に第2回転体36も同じ方向に回動するため、鋼球20が皿溝16の斜面に乗り上げた状態となっており、第2操作レバー43から手を離すと圧縮ばね22の付勢力により第2操作レバー43は矢印b側に自動的に回動して原位置に復帰する。
【0060】
これにより、接点47Lは固定側電気接続子54から切り離され、電極ボール51は他方の位置決め凹部47Nに係合される。この動作を繰り返すことにより、変速機構13にステップダウン信号を順次送り、所望の段位の速度を得ることができる。
【0061】
次に図4に示すフローチャート図により変速信号の流れを説明する。先ず、図6の(a),(b)に示す操作レバー33がa側に回動されると、ステップ1(ST1)において、ステップアップスイッチがONされたか否かが判断され、ONされているとステップ2(ST2)でステップアップされ、カウントが1プラスされる。
【0062】
次のステップ3(ST3)で現在位置が最高段位か否かが判断され、最高段位の場合は変速動作が終了し、最高段位にない場合はステップ4(ST4)で1段ステップアップされる。一方、変速レバー43がa側に回動されると、ステップ5(ST5)において、ステップダウンスイッチがONされたか否かが判断され、ONされているとステップ6(ST6)でステップダウンされ、カウントが1マイナスされる。
【0063】
次のステップ7(ST7)で現在位置が最低段位か否かが判断され、最低段位の場合は変速動作が終了し、最低段位にない場合はステップ8(ST8)で1段ステップダウンされる。
【0064】
(実施形態3)
本実施形態3は、前記実施の形態と同様にブレーキ操作と変速操作を行う操作レバーの回動により多段変速を行うものであり、従来の機構を最大限利用し、制動操作部本体に切り換え操作により電気信号を出力する切換手段を内装させたものである。
【0065】
すなわち、この変速機構は6段変速機構に対応する電気接点をそれぞれ設け、逐一現在の段位を機構そのものを機構的に記憶可能としたものである。図7に示すように、自転車のドロップハンドルDに、自転車の進行方向Gに延びている概ねC字型の曲杆部D1が設けられている。曲杆部D1に、バンド部材102が自転車の進行方向Gに突出した状態で取り付けられている。
【0066】
バンド部材102に支持されて、外形は握り易いグリップ形状である固定部材104が設けられている。固定部材104に囲繞されるように固定部114が配置され、この固定部114はバンド部材102により曲杆部D1にクランプされている。この固定は、ねじ102aを回すことによりバンド部材102を引っ張って曲杆部D1にクランプされる。固定部114の空間側の表面にレバー支持部111が一体に形成されている。
【0067】
レバー支持部111にはレバー軸101が支持されており、基部120には、軸孔120aと、U字状に形成されたワイヤ受け120bが形成されている。軸孔120aにレバー軸101を挿入することで、基部120はレバー軸101に対して回転(揺動)自在とされている。
【0068】
ワイヤ受け120bには、ブレーキワイヤWの一端が係止されている。図8に示すように、基部120の自転車の進行方向G側の端面には板体121が接着されており、この板体121にはねじ孔140が開けられている。板体121に、2つの軸孔141がねじ孔140から等距離にそれぞれ設けられている。板体121の前面には、板体122が接しており、この板体122に軸孔142が穿設されている。
【0069】
そしてこの板体122には2つの軸孔143が軸孔142から等距離にそれぞれ穿設されており、この板体122にねじ孔145が穿設されている。板体121及び板体122には、レバー軸101と直交する位置関係にある固定ねじ131が軸孔142を貫通し、かつねじ孔140にねじ込まれ固定されている。
【0070】
ねじ孔140にねじ込まれた固定ねじ131は、この固定ねじ131をねじ込むことにより、このねじ頭は段差を有する支持軸134を基部120側へ押し付ける。支持軸134の基部120側の一端部は、軸孔141及び143に挿入しはめ込まれているため、支持軸134は、板体121及び板体122に対して相対的に回転不能に取り付けられている。
【0071】
支持軸134外周には段差を有する円筒状の回転体108が、回動自在に支持されている。支持軸134と回転体108との間にはリターンばね113が介装されている。接点ベース部材100は、支持軸134の軸直角面と、板体122の軸直角端面と支持軸134の軸直角端面とで形成される段差面とに接合されている。
【0072】
図8及び9に示すように、回転体108は内側環状部分108a及び外側環状部分108bを有している。内側可動端子Aは内側環状部分108aに取り付けられており、内側可動端子Aの一部は内側環状部分108aの端面から外側に露出している。
【0073】
外側可動端子Bは外側環状部分108bに取り付けられており、外側可動端子Bの一部は外側環状部分108bの端面から外側に露出している。そして、6体の固定側端子C(C1〜C6)は接点ベース部材100に接合されている。固定側端子Cは、内側固定端子C1〜C3と外側固定端子C4〜C6とを備えている。内側固定端子C1〜C3は、接点ベース部材100の支持軸134の大径段差部の端面角部に挿嵌されている。
【0074】
内側可動端子Aは、遊転自在な接触子ボール191を介して内側固定端子C1〜C3に電気的に接続することができるようになっている。外側固定端子C4〜C6は、接点ベース部材100の板体122の軸直角端面に接合している。外側可動端子Bは、遊転自在な接触子ボール192を介して外側固定端子C4〜C6に電気的に接続することができる。
【0075】
内側固定端子C1〜C3と外側固定端子C4〜C6は、絶縁材料により固定され同体物として形成されている。3体の内側固定端子C1〜C3は、回転体8の中心線に直交する面上の同心円上で異なる3つの角度位置に配置されている。3体の外側固定端子C4〜C6は、回転体8の中心線に直交する面上の同心円上で異なる3つの角度位置に配置されている。
【0076】
図10は、サーボ装置15を制御する制御回路の機能ブロック図を示している。可動端子A,Bとこれらに接続する固定端子C1〜C6とから6つの切換手段としての切換スイッチSが形成される。これら切換スイッチSは、制御部Eに接続されており、制御部Eは、CPU、演算処理部N、記憶部Mを有しており、内側可動端子A及び外側可動端子Bが同時に回転するプロセスでは、図9に示すように、次の組合わせの端子間が接続される。
【0077】
接続される順序は、(A−C1)、(B−C4)、(A−C2)、(B−C5)、(A−C3)、(B−C6)となり、これらは、記憶部Mにおいて各位置が認識されその位置が記憶される。したがって、図8に示すように可動端子が方向A1に回転する場合には、前記順序で回路が接続され、この方向の回転時のその組み合わせの接続であることが演算処理部Nで識別することができる。
【0078】
この方向(A1の方向)の接続により、制御部Eはサーボ装置15に高段位方向への回転を指令する。同様にして、逆方向(B1の方向)にも接続することができ、これにより制御部Eはサーボ装置15に低段位方向への回転を指令する。
【0079】
図8に示すように、回転体108の外周には、段差部分を利用した嵌合部108c、108dが隣接して設けられている。嵌合部108cには、半円形の位置決め板128が、回転体108に対して回動不能に設けられている。嵌合部108dには、円板状の送り板138が、回転体108に対して回動不能に設けられている。
【0080】
この位置決め板128と送り板138は、互いに隣接配置されている。回転体108の前端面は、支持軸134の段差面とほぼ一致しており、この端面に板体152が当接し、かつ支持軸134に挿入して保持されている。この板体152の前端面には、ばね受板155が接触し、かつ支持軸134に回転不能に挿入して保持されている。
【0081】
さらに、ばね受板155の前端面に接触してスリーブ154が支持軸134に回転不能に装着されている。スリーブ154には段付き軸受164が回転可能に軸支され、この段付き軸受164は、操作レバー109の端部107に形成された軸穴170に装着して固定されている。
【0082】
操作レバー107とばね受板155との間にはトーションコイルばね173が介在装着されており、操作レバー107を一方向に回動(揺動)するように付勢されている。操作レバー端部107の前端面には座金156が接触して支持軸134に挿入して保持されており、さらに座金156に接して板体157が支持軸134に挿入して固定されている。
【0083】
これら座金156、板体157はスリーブ154の前端面に当接した状態で支持軸134端部に螺合したナット151により挟んで固定されている。これにより、操作レバー109は、軸方向の移動が拘束され且つスリーブ154の回りに一方向に回動付勢されて回動(揺動)自在に支持されている。同様に、回転体108も内装されたトーションコイルばね113により一方向に回動付勢され、支持軸134中間の大径段差部に回動自在に挿通支持されている。
【0084】
固定ねじ131の頭部と支持軸134のねじ部に、内部機構を囲繞するように椀形カバー115が設けられている。基部120の前端面に取付けられた板体122にはねじ穴145が形成されており、このねじ穴145には段差を有する支軸144が螺着されている。
【0085】
この支軸144の小径段差部には制御レバー177が回転(揺動)自在に軸支され、制御レバー177は、この制御レバー177と板体122の間に支軸144を挿入し貫通されている。支軸144の外周にはトーションコイルンばね133が配置されており、このトーションコイルンばね133により制御レバー177は一方向(時計回り)に回動付勢されている(図11参照)。
【0086】
操作レバー109には凹入部106が形成されており(図8参照)、制御レバー177の回動による進入を可能にしている。操作レバー109の回動中心部より外側に延在した端部にはねじ孔170aが開孔されており、このねじ孔170aに段差を有する支軸174のねじ171とネジ結合している。
【0087】
支軸174の大径段差部には、操作レバー109の後端面より離間した位置に図11に示されるような爪部材118が回動自在に軸支されている。操作レバー109の一端には、支軸174が固定されている。トーションコイルばね193は支軸174に挿入されて配置されている。爪部材118は、操作レバー109との間にトーションコイルばね193が介在され、このトーションコイルばね193により一方向に回動付勢されている。
【0088】
一方、図11には回転体108の段差部に装着固定された位置決め板128が示されており、この位置決め板128は、半円形の外周に一方向に傾斜した6個の係合溝129が形成されている。そして制御レバー177の基端部には、前記係合溝129と係合すべく一方向に傾斜した係合爪179が形成されている。
【0089】
制御レバー177の基端部において、支軸144を挟んで係合爪179の反対側の端部には位置決め板128側が湾曲した当接部178を有している。制御レバー177の操作レバー107側の側面に、ストッパ189が突設されている。図11及び図12に示すように、円板状の送り板138の一部外周には爪部材118側に5つの傾斜した係合歯139が形成されている。
【0090】
送り板138の回動中心を挟んで反対側には5つの波形を形成した規制凹部137が形成されている。送り板138に形成された波形の規制凹部137は、前記位置決め板128外周に形成された6個の係合溝129と同ピッチで形成され、この係合凹部129とは半ピッチ周方向に変位させて設定されている。
【0091】
一方、制御レバー177を支持する支軸144には、この制御レバー177の当接部178側端部に波形の規制凹部137に向けて端部が突設した制限爪187が支軸144に回動可能に軸支されている。制限爪187は、制御レバー177の側面に隣接して支軸144に回動自在に軸支されており、制限爪187は、基端部側に係合舌片186が設けられ、この制限爪187と制御レバー177との間に介挿されたトーションコイルばね143により支軸144を中心に反時計回りに回動付勢されている。
【0092】
また、ばね受板155には、トーションコイルばね173の一端を受け止めるばね受片155aと、解除部155bが設けられている。支軸174の外周に爪片118が、トーションコイルばね193によって付勢されて設けられている。
【0093】
操作レバー端部107の回転中心部外周には当接部116が形成されていて、この当接部116は、円筒支持軸164外周の一端部に設けたストッパ117と当接する。
【0094】
実施形態3の作動
次に、実施形態3の動作を説明する。先ず、図7を参照して、制動操作する場合の作動について説明する。ドロップハンドルDの曲杆部D1 または固定部材104を手で把持する。曲杆部D1または固定部材104を把持した手の指を操作レバー109の操作部105に掛け、操作レバー109の操作部105を曲杆部D1側に引き寄せる。
【0095】
操作レバー109の操作部105と基部120とは、支持軸134を介して一体化されているため、レバー軸101を中心に揺動する。この揺動により、ブレーキワイヤWが牽引され、制動される。次に、図7を参照して、変速する場合の作動について説明する。ドロップハンドルDの曲杆部D1 または固定部材104を手で把持し、曲杆部D1 または固定部材104を把持した手の指を操作レバー109の操作部105もしくは制御レバー177の操作部に掛ける。
【0096】
操作レバー109の操作部105もしくは制御レバー177の操作部を、レバー軸101と直交する支持軸134のまわりに、ドロップハンドルDから自転車の進行方向Gを見た場合を基準として反時計方向に回動させる。これらの回動操作によって、変速が行われる。
【0097】
以下、図11〜図15を参照して変速が行われる機構を詳述する。図11は、最高速段位(6段目)が保持されている状態を示し、図13は、最高速段位(6段目)から、一段だけ低速側の段位(5段目)に移行する途中の状態を示している。
【0098】
図14は、最高速段位(6段目)から一段だけ低速側(5段目)の段位が保持されている状態を示している。図15は、最高速段位(6段目)から一段だけ低速側の段位(5段目)から最高速段位へ移行する途中の状態を示している。ここで、操作開始位置について説明する。すなわち、操作作開始位置とは高速段位もしくは低速段位を問わず、特定の段位が保持されている状態のことである。
【0099】
図11及び図14に示すように、操作レバー109のレバー端部107に設けられている当接部116は、操作レバー109の操作部105に手を触れない限り、支持軸134に対して回動不能に設けられている段付き軸受164外周の一端部に設けたストッパ117と当接している。
【0100】
その際、操作レバー109の操作部105は、レバー軸101に対して、垂直に静止している。また、爪片118の先端は、トーションコイルばね193で付勢されているため、ばね受板155の解除部155bに接触している。
【0101】
そのとき、爪片118の先端は、回転体108に対して回動不能に設けられている送り板138の形成されている5つの係合歯139のいずれとも係合していない。つまり、操作開始位置にある爪片118の先端は、操作レバー109の操作部105の回動操作により生じる力を回転体108に伝えない。
回転体108に対して回動不能に設けられている位置決め板128の6つの係合溝129は、制御レバー177に手を触れない限り、制御レバー177の基端部に設けられた係合爪179と係合している。この係合により、回転体108はトーションコイルばね113に抗して、回転体108の回転が規制される。
【0102】
次に、図11〜図14を参照して高速段位から低速段位へ移行させる操作及び動作を説明する。図11に示すように、制御レバー177の基端部に設けられた係合爪179は、回転体108に対して回動不能に設けられている位置決め板128の6つの係合溝129のうち、最高速段位(6段目)を示す係合溝129の1つと係合している。
【0103】
図11は、最高速段位(6段目)の操作開始位置を示している。この状態から、変速を行う。図7に示したドロップハンドルDの曲杆部D1 または固定部材104を手で把持し、その指を操作レバー109の操作部105に掛ける。
【0104】
そして、操作レバー109の操作部105をレバー軸101と直交する支持軸134のまわりに、ドロップハンドルDから自転車の進行方向Gを見た場合を基準として反時計方向に回動させる。図13に示すように、操作レバー109操作部105の回動操作により、爪片118の先端とばね受板155の解除部155bとの接触が解除される。
【0105】
爪片118は、ばね193で付勢されているため、この爪片118の先端とばね受板155の解除部155bとの接触が解除されると、爪片118の先端は、回転体108に対して回動不能に設けられている送り板138の5つの係合歯139のうちの1つと接触する。
【0106】
爪片118の先端により、操作部105の操作力が回転体108に伝達されると、回転体108に伝達された操作部105の操作力は、トーションコイルばね113に抗して回転体108を反時計方向に回動させる。位置決め板128に形成されている6つの係合溝129及び制御レバー177の基端部に設けられた係合爪179は、共に回転体108の時計方向への回動にのみ有効であり、かつ、規制手段となり得る。
【0107】
そのため、回転体108の反時計方向の回動により、位置決め板128に形成されている6つの係合溝129のうち最高速段位(6段目)の係合溝129と制御レバー177の基端部に設けられた係合爪179との係合が離脱される。この際、制御レバー177を支持する支軸144に設けられたトーションコイルばね143に付勢されている制限爪187は、送り板138に形成されている波形の規制凹部137と当接する。
【0108】
送り板138に形成されている規制凹部137は、位置決め板128に形成されている係合溝129と半ピッチ周方向に変位して設けられている。制限爪187と規制凹部137との当接により、操作部105の操作力とトーションコイルばね113の復動量とが規制される。
【0109】
位置決め板128に形成されている係合溝129と制御レバー177の基端部に設けられた係合爪179との係合が離脱されていた状態から再び係合される際には、制御レバー177の操作レバー端部107側に一体に設けられているストッパ189が、制限爪187の基端部側に設けられた舌片186と接し、この186を回転体108側に押し付ける。
【0110】
そして、トーションコイルばね143に付勢された制限爪187と、送り板138に形成されている規制凹部137との当接は、再び解除される。図14に示すように、位置決め板128に形成されている6つの係合溝129のうち最高速段位(6段目)から一段だけ低速側の段位(5段目)を示す係合溝129と制御レバー177の基端部に設けられた係合爪179とが係合する。
【0111】
これにより、最高速段位より一段だけ低速側の段位(5段目)が保持され、この機構は再び操作開始位置となる。さらに、一段低速側の段位(4段目)に変速する場合も、前述した動作を繰り返せば良いのである。
【0112】
次に。図11〜図15を参照して低速段位から高速段位へ移行させる操作及び動作を説明する。図14に示すように、制御レバー177の基端部に設けられた係合爪179は、回転体108に対して回動不能に設けられている位置決め板128に形成されている6つの係合溝129のうち、最高速段位より一段だけ低速側の段位(5段目)を示す係合溝129と係合している。
【0113】
図14は、最高速段位より一段だけ低速側の段位の操作開始位置を示している。そこで、変速する場合の作動を行うに際し、図7に示したドロップハンドルDの曲杆部D1または固定部材104を手で把持し、曲杆部D1または固定部材104を把持した手の指を制御レバー177の操作部に掛ける。
【0114】
そして制御レバー177の操作部を、レバー軸101と直交する支持軸134のまわりに、ドロップハンドルDから自転車の進行方向Gを見た場合を基準として反時計方向に回動させる。図15に示すように、制御レバー177の操作部の回動によって、位置決め板128に形成されている係合溝129のうち最高速段位(6段目)より一段だけ低速側の段位(5段目)を示す係合溝129と、制御レバー177の基端部に設けられた係合爪179との係合が離脱される。
【0115】
この際、回転体108は、トーションコイルばね113の力により、高速段位(6段目)側へと回動運動を促されるが、回転体108を一段毎に回動させ変速するには、回転体108の回動量を規制する必要がある。このため、制御レバー177の操作部を反時計方向に往動操作した際、制御レバー177の基端部に設けられた係合爪179の反対側端部の当接部178が、位置決め板128の外周面に当接する規制手段がある。
【0116】
その他の規制手段としては、制御レバー177を支持する支軸144に設けられたトーションコイルばね143により付勢された制限爪187と、送り板138に形成された規制凹部137とが当接する手段がある。これらの規制手段により、回転体108の回動量が規制される。
【0117】
位置決め板128に形成されている係合溝129と、制御レバー177の基端部に設けられた係合爪179との係合が離脱されていた状態から、再び係合される際に、ストッパ189が舌片186と接し、この舌片186を回転体108側に押し付ける。
【0118】
その際、制限爪187と規制凹部137との当接が、再び解除される。図11に示すように、制御レバー177の基端部に設けられた係合凸部179は、位置決め板128に形成されている6つの係合溝129のうち一段だけ高速側の段位、即ち、最高速段位(6段目)を示す係合溝129と係合する。
【0119】
そして、最高速段位の段位(6段目)が保持される。この際、この機構は再び操作開始位置となる。さらに、より低速側の段位から一段高速側の段位に変速する場合も、前述した動作を繰り返せば良いのである。
【0120】
(実施形態4)
次に、本発明の実施形態4を図面により説明する。図16は、変速操作装置301の断面図である。変速操作装置301は、揺動体本体302に搭載され、ブレーキ操作と変速操作を同一の操作レバー303で可能にしたものである。揺動体本体302は、その軸孔304に貫通させた揺動軸(図示せず)によりレバーブラケットに揺動自在に設けられている。また揺動体本体302には、制動用ケーブル307の一端が接続されている。さらに、変速操作装置301の巻き胴308には、チェンジギヤ装置のフロントディレーラー(図示せず)またはリアディレーラー(図示せず)を駆動するディレーラーワイヤ(図示せず)の一端が連結されている。
【0121】
ブレーキ操作に関しては、操作レバー303を握り、揺動体本体302を変速操作装置301とともに揺動軸の回りに揺動させ、制動用ケーブル307を引っ張りブレーキの制動を操作する。変速操作のときは、揺動軸と直交する回動軸の回りに操作レバー303を回動させて巻き胴308を回転駆動し、ディレーラーワイヤを引っ張って変速操作するものである。したがって、操作レバー303による揺動体本体302の揺動は制動動作を引き起こし、操作レバー303による巻き胴308の回動は変速動作を引き起こす。変速操作装置301の構造は公知(例えば、特開平2−225191号)であり、かつその詳細な構造は本発明の要旨ではないので説明を省略する。
【0122】
変速操作装置301には、巻き胴308の回動位置を検出する位置検出センサー309が配置されている。この位置検出センサー309が識別信号出力手段に相当する。位置検出センサー309は、巻き胴308の角度を接点により電気的に検出するものである。したがって、この巻き胴308の角度検出によりディレーラーのシフト位置が検出できることになる。位置検出センサー309には複数の信号線を有するフラットケーブル310の一端が接続されている。フラットケーブル310の他端には雄コネクタ311が構成されており、レバーブラケット内の雌コネクタに接続され、さらに自転車用表示装置等に接続されている。位置検出センサー309はチェンジギヤ装置のシフト位置を示す信号を出力し、自転車用表示装置等にそのシフト位置を表示することができる。
【0123】
図17は、位置検出センサー309の拡大断面図である。位置検出センサー309は、揺動体本体302に対して固定されている固定部320と、巻き胴308とともに固定部320に対して回動する回転部330とからなる。回転部330の係合突起331は巻き胴308に係合しており、変速操作により巻き胴308が回動されたときは、それと連動して回転部330も回動する。
【0124】
回転部330にはシール部材340と、切換部材としてのブラシ350が固定されている。シール部材340は、補強金具341と一体的に成形されたゴム、エラストマ等からなり、回転部330と固定部320との隙間から位置検出センサー309内の電気接点等に水分や異物が侵入するのを防止するものである。固定部320に固定された接点基板360には複数の電気接点が形成されており、ブラシ350によりそれらの電気接点間の接続状態が切り換えられるようになっている。また、接点基板360には複数の信号線を有するフラットケーブル310が接続されており、フラットケーブル310を介して電気接点間の接続状態が出力される。
【0125】
図18は、ブラシ350の構造を示す拡大図である。ブラシ350はリン青銅等のばね特性の良好な良導電体からなり、取付穴352によりシール部材340とともに回転部330に固定される。ブラシ350の両端の接点部351は、接点基板360,370上に形成された電気接点にそれぞれ接触し、電気接点間をオン・オフする。
【0126】
図19は、フロント用の位置検出センサー309の接点基板360の表パターンを示す図である。表側はブラシ350が接触する側であり、複数の電気接点361,362,362b,363,363b,364が形成されている。また、図19の左端部にはフラットケーブル310の接続端子が形成されている。フラットケーブル310には少なくとも4本の信号線が必要である。これらの電気接点を互いに接続するように2点鎖線で示したブラシ350が配置され、電気接点間の接続状態を切り換える。
【0127】
図20は、フロント用の位置検出センサーの接点基板360の裏パターンを示す図である。裏側には、表側の電気接点362と電気接点362bを電気的に接続する接続パターン362aと、表側の電気接点363と電気接点363bを電気的に接続する接続パターン363aとが設けられている。表側の電気接点と裏側の接続パターンとはスルーホールにより電気的に接続されている。
【0128】
図21は、フロント用の位置検出センサー309の等価電気回路を表す図である。ブラシ350の回動位置により、電気接点361と電気接点362〜364との接続状態が切り換えられる。電気接点361が電気接点362〜364のどの接点と接続されているかにより、フロントチェンジギヤ装置のシフト位置を識別することができる。フロントチェンジギヤ装置のシフト段数は比較的少ないため、このような回路によりシフト位置を検出することができる。この場合、シフト段数は3段である。
【0129】
図22は、リア用の位置検出センサー309の接点基板370の表パターンを示す図である。表側はブラシ350が接触する側であり、複数の電気接点371,372,372b,373〜380が形成されている。また、図22の右端部にはフラットケーブル310の接続端子が形成されている。フラットケーブル310には少なくとも3本の信号線が必要である。これらの電気接点を互いに接続するように2点鎖線で示したブラシ350が配置され、電気接点間の接続状態を切り換える。
【0130】
図23は、リア用の位置検出センサーの接点基板370の裏パターンを示す図である。裏側には、表側の電気接点372と電気接点372bを電気的に接続する接続パターン372aと、抵抗皮膜381と、抵抗端子373a〜380aとが設けられている。抵抗皮膜381の両端は、抵抗端子373aと接続パターン372aとに接続されている。また、抵抗皮膜381の中間部の等間隔位置に、抵抗端子374a〜380aが接続されている。表側の電気接点373〜380には、裏側の抵抗端子373a〜380aがそれぞれ電気的に接続されている。表側の電気接点と裏側の接続パターン、抵抗端子とはスルーホールにより電気的に接続されている。
【0131】
図24は、リア用の位置検出センサー309の等価電気回路を表す図である。ブラシ350の回動位置により、電気接点371と電気接点372〜380との接続状態が切り換えられる。電気接点371が電気接点372〜380のどの接点と接続されているかにより、電気接点371と電気接点372との間の抵抗値あるいは電気接点371と電気接点373との間の抵抗値が段階的に変化するため、リアチェンジギヤ装置のシフト位置を識別することができる。
【0132】
リア用の位置検出センサー309は、段階的に抵抗値を変化させるポテンショメータとして機能する。例えば、電気接点372,373間に所定の電圧を印加しておき、電気接点371,372間の電圧を検出すれば、その検出電圧値によりシフト位置を識別することができる。検出電圧値をシフト位置を示すデジタル値に変換するには、ADコンバータを使用すればよい。リアチェンジギヤ装置のシフト段数は比較的多いため、このような回路によりシフト位置を検出することが好ましい。この場合、シフト段数は9段である。
【0133】
以上のように、変速操作装置301に識別信号出力手段としての検出センサー309を設けることにより、チェンジギヤ装置のシフト位置等が容易に識別でき、それを自転車用表示装置に表示することにより、運転者がシフト位置等の確認を容易かつ安全に行うことができる。また、シフト段数の少ないフロント用の位置検出センサーは電気接点の接続オン・オフ状態を直接検出するようにし、シフト段数の多いリア用の位置検出センサーは電気接点間の抵抗値の変化によりシフト位置を検出するようにしたので、それぞれのシフト段数に応じてコスト的にも最適の検出を行うことができる。
【0134】
(その他の実施例)
以上、本発明の実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれら実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0135】
例えば、切換手段は、切り換え操作により増速または減速の電気的信号を変速機構に出力しているが、単に切り換え信号を出力するだけでなくハンドルに取付けられた切り換え操作部にCRT等の表示部を設けて各変速切り換え段毎の表示の切替えや車輪の回転数、速度等の表示モードを切り換えるモード切り換えスイッチとしても使用可能である。
【0136】
前記実施の形態は、機械的な接点であったが前記説明から理解されるように、機械的な接点に限らず磁気、インピーダンス、光等で検知する非接触型の公知のスイッチ手段であっても良い。
【0137】
【発明の効果】
本発明による自転車の電気的変速操作装置は、ブレーキ操作と同じ位置で変速操作、各種表示モードの切り換え等のスイッチ操作を円滑に行うことができる。
【0138】
また、本本発明による自転車の電気的変速操作装置は、ブレーキ操作と変速操作とが機械的には従属関係にある機構を電気的に独立した機構に変えたので、機械的な構造が簡略化され、なおかつ、操作の軽便性が得られ操縦性能が改良され同時に安全性を向上させることができる。
【0139】
変速操作装置に識別信号出力手段を設けることにより、チェンジギヤ装置のシフト位置等が容易に検出でき、それを自転車用表示装置に表示することにより、運転者がシフト位置等の確認を容易かつ安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施形態1としての電気的変速操作装置が実現されているスポーツ用自転車の全体図である。
【図2】図2(a)は、実施形態1としての変速操作装置の部分断面図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A断面図である。
【図3】図3は、変速切り換え信号の流れを示すブロック図である。
【図4】図4は、変速操作による信号の流れを示すフローチャート図である。
【図5】図5は、実施形態2としての変速操作装置の部分断面図である。
【図6】図6(a)は、図5のB−B断面図であり、図6(b)は、図5のC−C断面図である。
【図7】図7は、実施形態3としての変速操作装置の断面図である。
【図8】図8は、実施形態3としての変速操作装置の部分拡大断面図である。
【図9】図9(a)は、接点ベース部材の斜視図、図9(b)は、接点ベース部材の正面図であり、図9(c)は、回転体の底面図である。
【図10】図10は、実施形態3としての変速切り換え信号の流れを示すブロック図である。
【図11】図11は、図8のD−D断面図である。
【図12】図12は、図8のE−E断面図である。
【図13】図13は、図8のE−E断面図において、最高段位から1段減速する状態を示す説明図である。
【図14】図14は、図8のE−E断面図において、最高段位から1段下位の段に減速した状態を示す説明図である。
【図15】図15は、図8のE−E断面図において、1段下位の段から最高段位に増速した状態を示す説明図である。
【図16】図16は、実施形態4としての変速操作装置の断面図である。
【図17】図17は、位置検出センサーの拡大断面図である。
【図18】図18は、ブラシの構造を示す拡大図である。
【図19】図19は、フロント用の位置検出センサーの接点基板の表パターンを示す図である。
【図20】図20は、フロント用の位置検出センサーの接点基板の裏パターンを示す図である。
【図21】図21は、フロント用の位置検出センサーの等価電気回路を表す図である。
【図22】図22は、リア用の位置検出センサーの接点基板の表パターンを示す図である。
【図23】図23は、リア用の位置検出センサーの接点基板の裏パターンを示す図である。
【図24】図24は、リア用の位置検出センサーの等価電気回路を表す図である。
【符号の説明】
8…第2回転体
13…変速機構
15…サーボモータ(駆動手段)
16…皿溝
17…変速操作装置
18…貫通穴
20…鋼球
22…圧縮ばね
23…操作レバー
24…ねじ
27…支持軸
29…第1回転体
33…第1操作レバー
34…第2回転体
36…第3回転体
43…第2操作レバー
47H,47L…接点
47N…位置決め凹部
49…固定側電極
50,52,54,60…固定側電気接続子
51…電極ボール
100…接点ベース部材
108…回転体
109…操作レバー
177…制御レバー
301…変速操作装置
308…巻き胴
309…位置検出センサー
320…固定部
330…回転部
340…シール部材
350…ブラシ
360,370…接点基板

Claims (4)

  1. 自転車の変速を行う電気的な変速指令信号を出力するための電気的操作装置であって、
    自転車のハンドル軸に取り付け可能であり、車輪の制動を行うための制動操作部と、
    前記制動操作部に内装され、前記制動動作と異なる方向に切り換え操作を行うことにより前記変速指令信号を出力する切換手段と、
    前記制動操作部を揺動させ前記制動動作を行うための操作レバーと、
    前記制動操作部内に回動自在に設けられ、回動することにより前記制動動作を行なう回転体とを有し、
    前記切換手段は、前記回転体の回転軸線に対して非平行に設けられた支持軸により原位置に自動復帰可能に回動自在に支持され、前記制動動作方向を含む面内と垂直な方向に前記操作レバーを揺動させて正逆に回動操作することにより自転車のチェンジギヤ装置を高速または低速段位に切り換えるための前記変速指令信号を出力するものであり、さらに、
    前記切換手段は、前記支持軸の回りに人為的な回動操作で割出し可能に配置された一対の可動側電気接続子と、前記可動側電気接続子と接触可能に前記回転体に設けられた固定側電気接続子と、前記一対の可動側電気接続子の中間位置に配置された絶縁体からなる位置決め凹部とを備えたものである自転車の電気的操作装置。
  2. 自転車の変速を行う変速指令信号を出力するための電気的操作装置であって、
    自転車のハンドル軸に取り付け可能であり、車輪の制動を行うための制動操作部と、
    前記制動操作部に内装され、前記制動動作と異なる方向に切り換え操作を行うことにより前記変速指令信号を出力する切換手段と、
    前記制動操作部を揺動させ前記制動動作を行うための操作レバーと、
    前記制動操作部内に回動自在に設けられ、回動することにより前記制動動作を行なう回転体とを有し、
    前記切換手段は、自転車のチェンジギヤ装置を高速段位に切り換えるための電気的な高速段位側変速信号を出力する第1切換手段と、前記チェンジギヤ装置を低速段位に切り換えるための電気的な低速段位側変速信号を出力する第2切換手段とを備えたものであり、
    前記第1切換手段および第2切換手段は、支持軸により原位置に自動復帰可能に回動自在に支持され、それぞれ一方向に回動操作することにより電気信号を出力するものである自転車の電気的操作装置。
  3. 請求項1,2のいずれか1項に記載した自転車の電気的操作装置であって、
    前記切換手段からの信号を受けて自転車のチェンジギヤ装置を作動させるための駆動手段と、
    前記切換手段からの信号を識別して前記駆動手段を変速制御するための制御手段とを有する自転車の電気的操作装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載した自転車の電気的操作装置であって、
    前記回転体には制動制御用のケーブルの一端部が接続されている自転車の電気的操作装置。
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