JPS6332734Y2 - - Google Patents

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JPS6332734Y2
JPS6332734Y2 JP1985146747U JP14674785U JPS6332734Y2 JP S6332734 Y2 JPS6332734 Y2 JP S6332734Y2 JP 1985146747 U JP1985146747 U JP 1985146747U JP 14674785 U JP14674785 U JP 14674785U JP S6332734 Y2 JPS6332734 Y2 JP S6332734Y2
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gear
lock nut
output shaft
bearing sleeve
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車が例えば坂道等で自然に後退
するのを防止する後退防止装置に関する。
(従来技術) 従来のこの種の後退防止装置にあつては、例え
ば特開昭56−39926号公報に示されているごとく、
変速機の出力軸の軸端部に軸受筒をスプライン嵌
合して、該軸受筒にワンウエイクラツチを介して
ロツクギヤを一方向にのみ回転自由に支持すると
共に、前記出力軸の軸端部にロツクナツトを螺着
し、該ロツクナツトにより前記軸受筒の軸方向へ
の移動を阻止するように成す一方、ミツシヨンケ
ースに前記ロツクギヤと係合するロツクレバーを
枢支し、変速レバーを前進速もしくはニユートラ
ルにシフトした時に、前記ロツクレバーを前記ロ
ツクギヤに係合させて自動車が後退するのを防止
するように成している。
(考案が解決しようとする問題点) 所で以上の後退防止装置を備えた自動車にあつ
ては、変速機の出力軸の軸端部に駆動ギヤを組付
け、該駆動ギヤにスピードメータギヤを噛合させ
るのが一般的であるが、以上の構造のものでは、
前記駆動ギヤの組付けに手間を要するのは勿論の
こと、前記出力軸に前記駆動ギヤの支持部を確保
する必要があり、それだけ前記出力軸が長くなつ
て、装置全体の軸方向寸法も長くなると云う不具
合がある。
本考案は以上の実情に鑑みて開発したもので、
目的とするところは、前記出力軸の軸端部に装着
したロツクナツト及びワツシヤの有効利用によ
り、装置全体のコンパクト化及び組立て性の向上
が図れる後退防止装置を提供せんとするにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は以上の目的を達成するために、変速機
の出力軸の軸端部に軸受筒をスプライン嵌合し
て、該軸受筒にワンウエイクラツチを介してロツ
クギヤを一方向にのみ回転自由に支持すると共
に、前記出力軸の軸端部にワツシヤを介してロツ
クナツトを螺着し、該ロツクナツトにより前記軸
受筒の軸方向への移動を阻止するように成した自
動車の後退防止装置において、前記ロツクナツト
の外周にスピードメータギヤに噛合する駆動ギヤ
を形成する一方、前記軸受筒に第1被係合部を形
成し、前記ロツクナツトに第2被係合部を形成す
ると共に、前記ワツシヤに、軸方向に延びて前記
第1被係合部への係合により前記軸受筒に対する
前記ワツシヤの回転を阻止する第1係合部と、軸
方向に延びて前記第2被係合部への係合により前
記ワツシヤに対する前記ロツクナツトの回転を阻
止する第2係合部とを設けたのである。
(作用) 本考案によれば、前記出力軸の軸端部に螺着し
た前記ロツクナツトの外周に、前記スピードメー
タギヤを駆動する駆動ギヤが一体形成されている
ことから、前記ロツクナツトの前記出力軸への取
付けにより、前記駆動ギヤの前記出力軸への組付
けが行えるのであり、しかも前記ロツクナツトと
軸受筒との間に介装されるワツシヤを介して前記
ロツクナツトが前記出力軸に対し回転不能とされ
ているので、前記出力軸の回転方向の如何に拘わ
らず前記ロツクナツトが前記出力軸に対し緩むよ
うなことはないのである。
(実施例) 以下本考案にかかる自動車の後退防止装置の一
実施例を図面に基づいて説明する。
図において1はトランスミツシヨンケース、2
はトランスミツシヨンケース1に内装した変速機
の出力軸であつて、該出力軸2の軸端部に軸受筒
3をスプライン嵌合し、該軸受筒3にワンウエイ
クラツチ4及びニードルベアリング5を介してロ
ツクギヤ6を一方向のみ回転自由に支持してい
る。
具体的には、前記ロツクギヤ6に、前記軸受筒
3の外周に套嵌するボス部7を一体形成して、該
ボス部7の内周面と前記軸受筒3の外周面との間
にニードルベアリング5を介装すると共に、前記
軸受筒3に、前記ボス部7の径方向外方を包囲す
る大径筒部8を一体形成し、該大径筒部8の内周
面と前記ボス部7の外周面との間に前記ワンウエ
イクラツチ4を介装して、前記ロツクギヤ6を前
記軸受筒3に対して一方向にのみ回転自由に支持
している。
9は、前記出力軸2の軸端部に螺着して、前記
軸受筒3の軸方向移動を阻止するロツクナツト、
10は、前記ロツクナツト9と前記軸受筒3との
間に介装したワツシヤであつて、図に示す実施例
では、第7図に示すごとく、該ワツシヤ10の外
径を前記軸受筒3の外径よりも大きく形成して、
該軸受筒3に支持した前記ロツクギヤ6の側端面
に当接する阻止部11を設け、該阻止部11によ
り、前記ロツクギヤ6の前記軸受筒3に対する軸
方向移動を阻止するごとく成している。
また前記軸受筒3の前記ロツクナツト9側軸端
部に凹溝からなる第1被係合部3aを、また前記
ロツクナツト9の軸方向中間部外周に凹溝からな
る第2被係合部9aをそれぞれ形成する一方、前
記ワツシヤ10の内周縁部の一部を前記軸受筒3
側に屈曲し、軸方向に延びて前記第1被係合部3
aに係合する第1係合部12を設け、更に前記ワ
ツシヤ10における前記阻止部11の一部に切り
込みを形成して、該切り込み部位の軸方向への屈
曲により前記第2被係合部9aに係合可能な第2
係合部13を形成するように成している。
又15はその一端を枢軸16を介して前記トラ
ンスミツシヨンケース1に揺動自由に枢着したロ
ツクレバーであつて、該ロツクレバー15の長さ
方向途中に、前記ロツクギヤ6に係合するロツク
爪17と、後記するカム部材28のカム面27が
当接する作用面18とを一体形成すると共に、後
記する作動スイツチ35のスプリング37のばね
反力により、前記ロツクレバー15のロツク爪1
7を前記ロツクギヤ6に対して非係合方向に常時
付勢させるように成している。
又21は1,2速用の第1シフトフオークシヤ
フト、22は2,3速用の第2シフトフオークシ
ヤフト、23はリバース用の第3シフトフオーク
シヤフトであつて、これら3本のシフトフオーク
シヤフト21,22,23は、前記トランスミツ
シヨンケース1内に、前記ロツクギヤ6の下方で
且つ前記出力軸2と平行に軸方向移動自由に設け
ている。
そして前記第1シフトフオークシヤフト21の
軸端部にスナツプリング25と係止ピン26とを
所定間隔開けて取付けると共に、該第1シフトフ
オークシヤフト21における前記スナツプリング
25と係止ピン26との間に、外周にカム面27
を持つカム部材28を移動自由に挿嵌し、且つ該
カム部材28と前記スナツプリング25との間に
コイルスプリング29を介装して、該コイルスプ
リング29のばね反力により、前記カム部材28
を、前記ロツクレバー15の揺動領域内に進入す
る方向(第2図左方向)に付勢させている。
又前記第3シフトフオークシヤフト23の軸端
部には、第3図及び第10図に示すごとく、該第
3シフトフオークシヤフト23のリバース位置へ
のシフト動作に連動して前記ロツクレバー15の
揺動領域内に進出し得る有底筒状のストツパ部材
30を軸方向移動自由に挿嵌すると共に、該スト
ツパ部材30に穿設した長孔31に、前記第3シ
フトフオークシヤフト23に突設したピン32を
突入させて、該ピン32と長孔31とで前記スト
ツパ部材30の移動範囲を所定ストロークに規制
し、且つ前記ストツパ部材30と前記第3シフト
フオークシヤフト23との間に、該ストツパ部材
30を前記ロツクレバー15の揺動領域内に進入
する方向に付勢させるコイルスプリング33を介
装している。
尚、前記ストツパ部材30は、第1図及び第3
図に示すように、前記ロツクレバー15のロツク
爪17が前記ロツクギヤ6に完全に係合する状態
で、該ロツクレバー15の下面に嵌まり込むよう
に設定している。
又図に示す実施例では、前記ロツクレバー15
における前記枢軸16との枢着部位に、径方向に
突出して該ロツクレバー15と共に揺動する操作
ピン34を取付ける一方、作動スイツチ35を前
記トランスミツシヨンケース1に組付け、前記ロ
ツクレバー15の揺動により、前記操作ピン34
を介して前記作動スイツチ35を移動させて、後
記する報知器40を作動させるごとく成してい
る。
前記作動スイツチ35は、前記操作ピン34の
揺動領域内に対して進退する導電性材料から成る
プランジヤ36と、該プランジヤ36を前記操作
ピン34の揺動領域内に付勢させるスプリング3
7と、前記プランジヤ36の前記スプリング37
に抗する第1図右方向への移動により、該プラン
ジヤ36が接触して閉じる接点38,38とを備
え、前記スプリング37のばね反力により、前記
プランジヤ36を介して前記操作ピン34を押圧
し、前記ロツクレバー15を非係合方向(第1図
反時計方向)に付勢させるごとく成している。
又前記報知器40はインストルメントパネル
(図示せず)に組込まれ、前記作動スイツチ35
の接点38,38が閉じると点灯する緑色ランプ
41と、前記接点38,38が開くと点灯する赤
色ランプ42とを備えており、従つて、前記ロツ
クレバー15が第1図時計方向に揺動して、該レ
バー15のロツク爪17がロツクギヤ6に係合し
た時には、前記操作ピン34を介して前記プラン
ジヤ36が前記スプリング37に抗して第1図右
方向に移動して、前記接点38,38を閉じるの
で、前記報知器40の緑色ランプ41が点灯する
一方、前記ロツクレバー15が第1図反時計方向
に揺動して、該レバー15のロツク爪17がロツ
クギヤ6から離脱した時には、前記作動スイツチ
35のスプリング37のばね反力により、前記プ
ランジヤ36が第1図左方向に移動して、前記接
点38,38を開くので、前記報知器40の赤色
ランプ42が点灯することとなる。
しかして本考案は以上の構成からなる後退防止
装置において、前記トランスミツシヨンケース1
にスリーブ43を組付け、該スリーブ43に、前
記出力軸2と直交する方向に延びるスピードメー
タギヤシヤフト44を回転自由に支持すると共
に、該スピードメータギヤシヤフト44の一端に
スピードメータギヤ45を固定し、且つ前記スピ
ードメータギヤシヤフト44の他端をケーブル
(図示せす)を介してスピードメータ(図示せず)
に連動連結するのである。
一方前記出力軸2の軸端部に螺着した前記ロツ
クナツト9の外周に駆動ギヤ46を周設し、該駆
動ギヤ46を前記スピードメータギヤ45に噛合
させたのである。
尚図中50はバツクランプスイツチであつて、
前記第3シフトフオークシヤフト23に突設した
ピン32の操作部32aの移動領域内に対して進
退するプランジヤ51と、該プランジヤ51を前
記操作部32aの移動領域内に付勢させるリター
ンスプリング52と、前記プランジヤ51の前記
スプリング52に抗する移動により、該プランジ
ヤ51が接触して閉じる接点53,53とを備え
ている。
又図中47は前記出力軸2の軸芯に形成した潤
滑油の供給通路、48は前記ロツクナツト9に形
成され、前記供給通路47を介して送られてくる
潤滑油を前記スピードメータギヤ45に供給する
潤滑油吐出孔であり、該潤滑油吐出孔48は、前
記出力軸2の軸芯よりも径方向外方に偏心した位
置で開口している。
以上の後退防止装置は、前記出力軸1の軸端部
に前記軸受筒3をスプライン嵌合し、該軸受筒3
にワンウエイクラツチ4及びニードルベアリング
5を介して前記ロツクギヤ6を一方向にのみ回転
自由に支持した後、前記ワツシヤ10を前記出力
軸2の軸端部に挿嵌して、前記第1係合部12を
前記軸受筒3の第1被係合部3a内に係合させ
る。
続いて前記ロツクナツト9を前記出力軸2の軸
端部に螺着して締め付けた後、前記第2係合部1
3を前記ロツクナツト9側に折曲げて、該ロツク
ナツト9の第2被係合部9aに係合させるのであ
り、これにより、前記ロツクギヤ9は、前記ワツ
シヤ10の阻止部11により軸方向の移動が阻止
されるし、又前記ロツクナツト9は、前記出力軸
2に対し前記ワツシヤ10を介して回転不能とな
り、該ロツクナツト9は前記出力軸2と共回りす
るのである。
従つて前記出力軸2の回転に伴い、前記ロツク
ナツト9及び該ロツクナツト9に一体形成した前
記駆動ギヤ46を介して前記スピードメータギヤ
45が回転し、前記出力軸2の回転をスピードメ
ータに伝えるのである。
しかも前記ロツクナツト9は前記出力軸2の回
転方向の如何に拘わらず前記出力軸2に対し緩む
ようなことはないのである。
即ち前記出力軸2に螺着したロツクナツト9に
駆動ギヤ46を形成すると、例えば前記出力軸2
が前記ロツクナツト9の螺締方向と同方向に回転
した場合、該ロツクナツト9に作用する慣性力や
駆動ギヤ46に噛合している前記スピードメータ
ギヤ45の回転反力により、前記ロツクナツト9
が前記出力軸2に対し緩む虞があるが、かかるロ
ツクナツト9の緩みは、前記ワツシヤ10により
阻止されているので、前記ロツクナツト9は前述
のごとく前記出力軸2の回転方向如何に拘わらず
緩むことがなく、従つて該ロツクナツト9に形成
した前記駆動ギヤ46により前記スピードメータ
ギヤ45が安定的に作動するのである。
次に以上構成からなる後退防止装置の作動を説
明する。
第1図〜第3図は変速レバーを前進速位置から
ニユートラル位置にシフトした時の状態を示した
もので、この状態では、前記ロツクレバー15の
ロツク爪17が前記ロツクギヤ6に係合した状態
で、前記ストツパ部材30がスプリング33のば
ね反力により、第3図に示すごとく、前記ロツク
レバー15の揺動領域内に進入して、前記ロツク
レバー15の第1図反時計方向への揺動を阻止し
ており、これにより前記ロツクギヤ6の回転が阻
止されて、前記ワンウエイクラツチ4の作用によ
り前記出力軸2が後進方向に回転するのを、換言
すれば、自動車が後退するのを阻止している。
そして以上の状態から変速レバーをいずれの前
進速に再度シフト操作しても、前記ストツパ部材
30による前記ロツクレバー15の第1図反時計
方向への揺動阻止状態が維持されるので、自動車
の後退防止状態も同じく維持されるのである。
次に、第1図〜第3図に示す状態から変速レバ
ーをリバース位置にシフトすると、前記第3シフ
トフオークシヤフト23が第3図に示す位置から
右方向に移動し、これに伴い、前記ストツパ部材
30も第3図に示す位置から右方向に移動して、
第4図に示すごとく、前記ロツクレバー15の揺
動領域内から退出するため、前記ロツクレバー1
5は、前記作動スイツチ35のスプリング37の
ばね反力と、前記ロツクギヤ4の後進方向への回
転による法線方向の分力により第1図反時計方向
に揺動して、前記ロツクギヤ6との係合が解除さ
れるのであつて、従つて前記ロツクギヤ6及び出
力軸2は以降フリーとなり、換言すれば後退防止
装置は作動せず、自動車の後退が自由となるので
ある。
次に変速レバーをリバース位置からニユートラ
ル位置に変速すると、前記第3シフトフオークシ
ヤフト23が第4図に示す位置から左方向に移動
して、該シヤフト23に設けた前記ストツパ部材
30も同じく第4図左方向に移動しようとする
が、該ストツパ部材30は第5図cに示すごと
く、前記ロツクレバー15の側面に当接して、前
記スプリング33が圧縮されるだけで、そのため
前記ロツクレバー15のロツク爪17は前記ロツ
クギヤ6に係合せず、従つて前記ロツクギヤ6及
び出力軸2はフリーであつて、換言すれば後退防
止装置は作動せず、そのため例え自動車が後退途
中であつても急停車することがない。
一方、変速レバーを、リバース位置から前記の
ごとくニユートラル位置を通つて1速にシフト操
作すると、前記第1シフトフオークシヤフト21
が第5図bに示す位置から左方向に移動し、該シ
ヤフト23に設けたカム部材28も前記スプリン
グ29を介して同じく左方向に移動して、該カム
部材28のカム面27で前記ロツクレバー15を
第5図時計方向に揺動させようとする。
ところが前記ロツクギヤ6は前記出力軸2に伴
つて高速で回転しており、前記スプリング29に
より前記カム部材28を移動させて前記ロツクレ
バー15のロツク爪17を前記ロツクギヤ6に係
合させようとする力が、前記ロツクギヤ6の高速
回転に勝ち得ず、そのため、前記ロツクレバー1
5は第5図反時計方向に跳ね飛ばされて、第6図
bで示すごとく、前記スプリング29が圧縮さ
れ、これにより前記ロツクレバー15におけるロ
ツク爪17の前記ロツクギヤ6への係合が阻止さ
れるのである。
そして前記ロツクギヤ6の回転が非常に低速
(自動車が停止する寸前の速度)になると、前記
スプリング29に蓄積されているばね反力により
前記カム部材28が第6図bに示す状態から左方
向に移動して、該カム部材28により前記ロツク
レバー15を第6図aの状態から時計方向に揺動
させて、該レバー15のロツク爪17を前記ロツ
クギヤ6に係合させるのであり、且つ該ロツクレ
バー15の時計方向への揺動により、前記ストツ
パ部材30がスプリング33のばね反力により、
前記ロツクレバー15の揺動領域内に進入して、
前記ロツクレバー15の第1図反時計方向への揺
動を阻止し、以降、自動車の後退を阻止するので
ある。
従つて自動車が後退している状態から変速レバ
ーをリバースから1速にシフトした時には、自動
車が停車する直前まで後退防止装置が作動せず、
自動車の急停車を避けることが出来る。
又一方、変速レバーを、リバース位置から前記
のごとくニユートラル位置を通つて2速にシフト
操作した時には、前記第1シフトフオークシヤフ
ト21が、1速にシフトした時とは逆方向、即ち
第5図bで示した状態から右方向に移動して、該
シヤフト21に設けた前記カム部材28が前記ロ
ツクレバー15から遠去かるため、前記ロツクレ
バー15は第5図aに示す状態から時計方向に揺
動することがなく、従つて、後退防止装置が作動
することはないのである。
(考案の効果) 以上のごとく本考案は、変速機の出力軸の軸端
部に軸受筒をスプライン嵌合して、該軸受筒にワ
ンウエイクラツチを介してロツクギヤを一方向に
のみ回転自由に支持すると共に、前記出力軸の軸
端部にワツシヤを介してロツクナツトを螺着し、
該ロツクナツトにより前記軸受筒の軸方向への移
動を阻止するように成した自動車の後退防止装置
において、前記ロツクナツトの外周にスピードメ
ータギヤに噛合する駆動ギヤを形成したから、前
記ロツクナツトの前記出力軸への組付により、ス
ピードメータギヤの駆動ギヤの前記出力軸への組
付けが同時に行え、それだけ組み立て工程が簡略
になるのは勿論のこと、前記出力軸に前記駆動ギ
ヤを支持する支持部を別途必要とせず、それだけ
出力軸の軸方向寸法を短く出来て、装置全体の小
型化も図れるのである。
しかも本考案は、前記軸受筒に第1被係合部を
形成し、前記ロツクナツトに第2被係合部を形成
すると共に、前記ロツクナツトと前記軸受筒との
間に介装されるワツシヤの有効利用を図るべく、
該ワツシヤに、軸方向に延びて前記第1被係合部
への係合により前記軸受筒に対する前記ワツシヤ
の回転を阻止する第1係合部と、軸方向に延びて
前記第2被係合部への係合により前記ワツシヤに
対する前記ロツクナツトの回転を阻止する第2係
合部とを設けたから、前記ロツクナツトが前記出
力軸に対し前記ワツシヤを介して回転不能とさ
れ、前記出力軸の回転方向の如何に拘わらず前記
ロツクナツトが前記出力軸に対し不用意に緩むよ
うなことはなく、従つて該ロツクナツトに形成し
た前記駆動ギヤにより前記スピードメータギヤを
安定的に作動させることが出来るのである。
以上要するに本願考案によれば、前記軸受筒を
止めるロツクナツト及び該ロツクナツトと前記軸
受筒との間に介装されるワツシヤの有効利用によ
り、装置全体のコンパクト化と組み立て性の向上
を図れながら、しかもスピードメータギヤの安定
した駆動が行えるに至つたのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案にかかる後退防止装置の一実施例
を示したもので、第1図はその一部を切欠いて示
す正面図、第2図は第1図−線断面図、第3
図は第1図−線断面図、第4図はリバースへ
シフトした場合の第2図に対応する断面図、第5
図はリバースからニユートラルにシフトした場合
の各部の要部断面図、第6図は自動車の後進状態
においてリバースから1速にシフトした場合の各
部の要部の断面図、第7図は要部の拡大断面図、
第8図は作動スイツチの断面図、第9図はロツク
レバーの斜視図、第10図はバツクランプスイツ
チの断面図である。 2……出力軸、3……軸受筒、4……ワンウエ
イクラツチ、6……ロツクギヤ、9……ロツクナ
ツト、45……スピードメータギヤ、46……駆
動ギヤ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 変速機の出力軸の軸端部に軸受筒をスプライン
    嵌合して、該軸受筒にワンウエイクラツチを介し
    てロツクギヤを一方向にのみ回転自由に支持する
    と共に、前記出力軸の軸端部にワツシヤを介して
    ロツクナツトを螺着し、該ロツクナツトにより前
    記軸受筒の軸方向への移動を阻止するように成し
    た自動車の後退防止装置において、前記ロツクナ
    ツトの外周にスピードメータギヤに噛合する駆動
    ギヤを形成する一方、前記軸受筒に第1被係合部
    を形成し、前記ロツクナツトに第2被係合部を形
    成すると共に、前記ワツシヤに、軸方向に延びて
    前記第1被係合部への係合により前記軸受筒に対
    する前記ワツシヤの回転を阻止する第1係合部
    と、軸方向に延びて前記第2被係合部への係合に
    より前記ワツシヤに対する前記ロツクナツトの回
    転を阻止する第2係合部とを設けたことを特徴と
    する自動車の後退防止装置。
JP1985146747U 1985-09-26 1985-09-26 Expired JPS6332734Y2 (ja)

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JPS563992A (en) * 1979-06-13 1981-01-16 Gen Electric Illumination unit

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