JP2002301705A - 竹材燻製工芸品の製造法 - Google Patents

竹材燻製工芸品の製造法

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JP2002301705A
JP2002301705A JP2001143960A JP2001143960A JP2002301705A JP 2002301705 A JP2002301705 A JP 2002301705A JP 2001143960 A JP2001143960 A JP 2001143960A JP 2001143960 A JP2001143960 A JP 2001143960A JP 2002301705 A JP2002301705 A JP 2002301705A
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Kunio Sakaki
邦男 榊
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自然のままの根元、幹、枝、葉等の状態の竹
材を、効率よく燻焼して乾燥させ、表面が光沢ある黒色
の「燻し焼き」に処理された竹材工芸品を製造する。 【構成】 工芸品用の竹材を、燻焼室4の内部に敷設し
た簀の子5の上に収納し、燻焼室4より下段に位置し空
気調整孔9を設けた燃焼室2で木材の燃焼により発生し
た低温加熱煙を、煙道3を通じ前記燻焼室4のロート状
底部11に導入して簀の子5により拡散し、内部の竹材
を燻焼して乾燥、硬化させ、低温加熱煙が含有するター
ル、木酢液を竹材の表層に浸透させると共に表面に付着
せ、かつ、竹材の含有する竹酢液等の成分を表面に抽出
し、光沢ある黒色に表面処理する事を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[産業上の利用分野]本発明は、表皮を有
する自然のままの竹材を加熱煙で燻焼し、表面が黒色に
輝く光沢を有する竹材工芸品を量産する事ができる竹材
工芸品の製造法に関する。
【0002】[従来の技術]従来、竹材を加工した工芸
品は多種あるが、その殆どは竹材を切削したもの、複数
の竹材を接着して組立たもの、塗料により色付けしたも
のであり、本発明が意図する加熱煙により表面を黒色に
艶出しして自然の風趣を活かす竹材工芸品の製造は行わ
れていない。燻焼模造品として、竹材を火焔により焙り
焼きして表面を黒色にしたり、又は、塗料を使用して黒
く色付けする事が行われている。
【0003】又、、木材等の燃焼により発生させた高温
加熱煙を利用する竹炭の製造が行われているが、これは
古来から行われている炭焼き方法であり、無酸素状態で
竹材を直接的に高温加熱して蒸し焼きし内部まで完全に
炭化する方法であり、低温加熱煙により竹材の表面を燻
焼して黒く艶出しする事を目的とした本発明に係る竹材
工芸品の製造法とは全く異なるものである。
【0004】「発明が解決しょうとする課題」従来、自
然状態の竹材を利用する工芸品の製造法には、竹材の切
削、竹材部品の接着及び塗料による竹材への色付けをし
たものばかりで、自然状態のままの竹材を加熱煙により
燻焼し、表面を燻焼独特の黒色の輝きある光沢面に処理
する事は行われていない。本発明は木材の燃焼により発
生する低温加熱煙により、自然状態のままの竹材の表層
を燻焼して硬化せると共に、表面を黒色の光沢面に造成
する竹材燻製工芸品の製造法である。
【0005】[課題を解決するための手段]本発明は、
竹材の根元、幹、枝、笹葉等を素材とし、そのままの自
然状態を活かした工芸品の製造法に関し、木材等を燃料
とした低温加熱煙により竹材を燻焼し、タール、木酢液
を含有する低温加熱煙を効率よく発生させ、竹材の表層
に浸透させ表面に焼き付けると共に、竹材から竹酢液等
の含有成分を抽出し、竹材の表面を燻焼独特の黒色の輝
きをもつ表面処理に仕上げる竹材工芸品の製造法であ
る。
【0006】即ち、工芸品用の竹材を、燻焼室の内部に
敷設した簀の子の上に収納し、燻焼室より下段に位置し
空気調整孔を設けた燃焼室で木材の燃焼により発生した
低温加熱煙を、煙道を通じ前記燻焼室のロート状底部に
導入して簀の子により拡散し、内部の竹材を燻焼して乾
燥、硬化させ、低温加熱煙が含有するタール、木酢液を
竹材の表層に浸透させると共に表面に焼き付け、かつ、
竹材の含有する竹酢液等の成分を表面に抽出し、光沢あ
る黒色に表面処理する事を特徴とする竹材燻焼工芸品の
製造法である。
【0007】[作用]図1により作用を説明する。低温
加熱煙を発生させる燃焼室2で燃やす燃料は、タール、
木酢液、竹酢液を発生する木材、竹材を使用し、70〜
80℃の低温加熱煙を発生させる。この低温加熱煙を煙
道3により燃焼室2より高位置にある燻焼室4に導入
し、燻焼室4内に収容した工芸品用の自然状態の竹材1
3を10〜20時間加熱する。この際、燻焼室4に流入
した低温加熱煙は、ロート状底部11の上の簀の子5に
より拡散し、燻焼室4の内部の竹材13を均等化して燻
焼する。従って、竹材13は低温加熱煙により燃える事
なく燻し焼きされて、表層から深層まで乾燥されて硬化
し、表層にタール、木酢液が浸透し、硬化した表面は燻
焼独特の黒色の光沢を発生する表面に形成される。
【0008】[実施例]本発明は、木材等を燃料として
低温加熱煙を発生する燃焼室2と、その低温加熱煙を導
入して、内部に収容してある工芸品用の竹材を燻焼する
燻焼室4から成る竹材燻焼装置を利用する竹材燻焼工芸
品の製造法である。以下、図1に示す実施例について説
明する。木材等を燃焼させて低温加熱煙を効率よく発生
させる燃焼室2には、燃料投入用の焚き口蓋1と空気の
流入を調整する空気調整孔9を設け、内部にロストル1
0を設ける。焚き口蓋1は落とし蓋式とし木材等の加熱
煙発生用の燃料を投入する時以外は閉じられている。ロ
ストル10の下部に設けた空気調整孔9から流入する空
気量を調整する事により、煙の温度、煙の発生量を調整
する事ができるので、タール、木酢液を多く含有し、か
つ、竹材を炭化させない温度の低温加熱煙を効率よく安
定させて発生する事ができる。
【0009】燃焼室2で発生した低温加熱煙は、煙道3
を通じて燃焼室2より上段に位置する架台12上に設置
された燻焼室4のロート状底部11に導入する。煙道3
は、排煙通路の熱損失及び流通抵抗を低減させるため3
0度以上の勾配をもたせ、又、燻焼室4内の竹材13に
着火させないように、火の粉を除去して煙だけを通過さ
せ、燃焼室2で発生させた低温加熱煙の温度、煙量を極
力損失させずに燻焼室4に導入させる。
【0010】燻焼室4内には、低温加熱煙が拡散上昇し
やすいロート状底部11の上に、簀の子5を敷設して導
入された低温加熱煙を拡散させ、加熱温度70〜80℃
の低温加熱煙を均一状に燻焼室4内に充満させ、10〜
20時間むらなく加熱する。この場合、低温加熱温度及
び加熱時間は、竹材の部位、表面積等により異なるので
予め調整して設定する。燻焼工芸品となる自然状態の形
のままの竹材13は、この燻焼室4の簀の子5の上に並
置され、低温加熱煙がむらなく流通するようにそれぞれ
必要な間隙を設けて収容されている。又、燻焼室4の上
部には、開口度合により排気、排熱を調整する事ができ
る排気調整上蓋7を設けた排気煙突6を装設し、側壁に
は室内の温度及び低温加熱煙の温度を測定して監視する
温度計8を装設する。
【0011】従って、排気煙突6に設けた排気調整上蓋
7により、排気、排熱を調整して最良の状態に調整する
事により、燻焼室4の内部に収容されている竹材13
は、低温加熱煙により燻焼されて乾燥し、低温加熱煙が
含有するタール、木酢液を竹材に浸透させて硬化せると
共に表面に焼き付け、かつ、竹材の含有する竹酢液等の
成分を抽出して表面を光沢ある黒色に造成し、図2に例
示する通り、小枝も着いた自然状態のままで燻焼された
竹材燻製工芸品を製造する事ができる。
【0012】[発明の効果]本発明は、根元、幹、枝、
笹葉らが着いた自然状態のままの竹材を、乾燥して硬化
させ、表面が黒色に輝く独特の風趣に富む竹材燻製工芸
品の製造法である。従って、日本各地に多くある竹材を
使用する事ができ、地方色豊かな装飾品、地場産土産品
を製造するに適し、全国的に利用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における竹材燻製工芸品の製
造過程を示す概略図である。
【図2】本発明製造法により製造した竹材工芸品の一例
を示す。
【符号の説明】
1. 焚き口蓋 2. 燃焼室 3. 煙道 4. 燻焼室 5. 簀の子 6. 排気煙突 7. 排気調整上蓋 8. 温度計 9. 空気調整孔 10.ロストル 11.ロート状底部 12.架台 13.竹材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮を有する工芸品用の竹材13を、燻
    焼室4の内部に敷設した簀の子5の上に収納し、燻焼室
    4より下段に位置し空気調整孔9を設けた燃焼室2で木
    材の燃焼により発生した低温加熱煙を、煙道3を通じ前
    記燻焼室4のロート状底部11に導入して簀の子5によ
    り拡散し、内部の竹材13を燻焼して乾燥、硬化させ、
    低温加熱煙が含有するタール、木酢液を竹材13の表層
    に浸透させると共に表面に付着せ、かつ、竹材の含有す
    る竹酢液等の成分を表面に抽出し、光沢ある黒色に表面
    処理する事を特徴とする竹材燻製工芸品の製造法。
JP2001143960A 2001-04-05 2001-04-05 竹材燻製工芸品の製造法 Pending JP2002301705A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014218753A (ja) * 2013-05-01 2014-11-20 直江 丸山 装飾品、装飾品の製造方法及びこの製造方法に用いる型紙
JP2014237920A (ja) * 2014-09-22 2014-12-18 直江 丸山 装飾品、装飾品の製造方法及びこの製造方法に用いる型紙
CN115488978A (zh) * 2021-06-17 2022-12-20 谢睿 一种防腐防蛀竹材焗制装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014218753A (ja) * 2013-05-01 2014-11-20 直江 丸山 装飾品、装飾品の製造方法及びこの製造方法に用いる型紙
JP2014237920A (ja) * 2014-09-22 2014-12-18 直江 丸山 装飾品、装飾品の製造方法及びこの製造方法に用いる型紙
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