JP2002297748A - 医療廃棄物の管理方法 - Google Patents

医療廃棄物の管理方法

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JP2002297748A
JP2002297748A JP2001096293A JP2001096293A JP2002297748A JP 2002297748 A JP2002297748 A JP 2002297748A JP 2001096293 A JP2001096293 A JP 2001096293A JP 2001096293 A JP2001096293 A JP 2001096293A JP 2002297748 A JP2002297748 A JP 2002297748A
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medical
medical waste
waste
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JP2001096293A
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Hirotsugu Ozaki
博嗣 尾崎
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医療廃棄物の不法投棄を防止するために、病
院等の医療機関である委託者から廃棄物処理機関である
受託者まで医療廃棄物を追跡するための管理方法を提供
すること。 【解決手段】 医療機関10から廃棄物処理場14まで
の間、医療廃棄物又は梱包容器14にマニュフェスト情
報を保存した電子媒体Mを添付して、医療廃棄物を流通
させ、医療廃棄物が始点から終点まで適正に運搬された
ことを確認できるように構成し、マニュフェスト情報を
始点及び終点から管理機関19に送信し、そこで医療廃
棄物そのものと電子媒体Mに保存されたマニフェスト情
報をマッチングすることにより、運搬が適法に終了した
ことと、マニュフェスト情報の迅速な検索を行うことが
できるようになっている。また、電子媒体を利用するこ
とにより運搬業者には容易に医療廃棄物の内容を悟られ
ないようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療機関から廃棄
物処理機関までにおける医療廃棄物の管理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】病院等の医療機関で廃棄物として出され
る注射針等は、不法投棄を防止するための産業廃棄物法
により、運搬及び処分が終了したことを委託者自身が確
認しなければならない。従来から行われている方法は、
病院等の委託者がマニュフェストを作成し、そのマニュ
フェストを添付した医療廃棄物を運搬業者に渡し、運搬
業者がマニュフェストを添付した医療廃棄物を廃棄物処
理機関に持ち込み、廃棄物処理機関がマニュフェストを
確認の上、その医療廃棄物を処理している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】マニュフェストを利用
することで、医療廃棄物の一定の不法投棄を防止するこ
とができている。しかし、医療機関と廃棄物処理機関と
の間の過程において、マニュフェスト全体を偽造した
り、マニュフェストの一部を偽造する運搬業者がある。
マニュフェスト全体が改竄された場合、医療廃棄物を不
当投棄しても、医療機関及び廃棄物処理機関は適法に医
療廃棄物が処理されたものとみなし、偽造等の行為を発
見することができず、生活環境に悪影響を及ぼす危険が
ある。
【0004】また、マニュフェストの一部が改竄された
場合、注射針等の医療廃棄物が市場に流出する問題があ
る。さらに、マニュフェストの一部が改竄された場合、
複数の医療廃棄物が1つの医療廃棄物にまとめられ、医
療機関作成のマニュフェストの内容と廃棄物処理機関の
マニュフェストの内容に差異が生じて、責任の所在が不
明確になる問題がある。
【0005】一方、運搬業者を追跡する方法として、G
PSを利用して運行情況を把握することもできるが、こ
の方法では、GPS自体が高価であることに加えて、ト
ラック等の輸送経路が特定できるだけであり、医療廃棄
物自体の処分が終了したことを確認するには不十分であ
る。
【0006】本発明の目的は、医療廃棄物の不法投棄を
防止するために、病院等の医療機関である委託者から廃
棄物処理機関である受託者まで医療廃棄物を追跡するた
めの管理方法を提供することにある。本発明の他の目的
は、マニュフェストの内容の一部を秘密裏にした記録媒
体を利用して、運搬業者には記録媒体と医療廃棄物を渡
し、廃棄物処理機関である受託者にはマニュフェストの
総ての内容情報と医療廃棄物を渡すことにより、医療廃
棄物の市場への流出を防止するための管理方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、医療機関にお
いて、マニュフェスト情報を電子媒体に書き込み、電子
媒体を医療廃棄物に添付し、電子媒体を添付した医療廃
棄物を運搬業者に引き渡し、ネットワークを介してマニ
ュフェスト情報を送信し、廃棄物処理機関において、運
搬業者から受け取った医療廃棄物に添付した電子媒体か
らマニュフェスト情報を読み出し、ネットワークを介し
てマニュフェスト情報を送信し、管理機関において、医
療機関からマニュフェスト情報と廃棄物処理機関からマ
ニュフェスト情報を受信し、マニュフェスト情報をマッ
チングする、医療廃棄物の管理方法により前記課題を解
決する。
【0008】また、本発明は、マニュフェスト情報を書
き込み可能な電子媒体を医療機関に提供し、ネットワー
クを介して医療機関が作成したマニュフェスト情報を受
信して記憶装置に保存し、ネットワークを介して廃棄物
処理機関が電子媒体から読み出したマニュフェスト情報
を受信して記憶装置に保存し、医療機関からのマニュフ
ェスト情報と廃棄物処理機関からのマニュフェスト情報
をマッチングする医療廃棄物の管理方法を提供する。
【0009】医療廃棄物を生み出す始点、すなわち、医
療機関と、医療廃棄物を処分する終点、すなわち、廃棄
物処理機関との間で、マニュフェスト情報のマッチング
を行うことにより、医療廃棄物の不法投棄を防止する。
その上で、電子媒体を利用することで、運搬業者にはマ
ニュフェスト情報を秘密裏に保ち、運搬過程において医
療廃棄物の開封や取出しを防止する。
【0010】請求項2の発明では、さらに、医療機関が
電子媒体を添付した医療廃棄物を運搬業者に引き渡した
後、マニュフェスト情報に運搬業者情報を書き込み、ネ
ットワークを介して運搬業者情報を含むマニュフェスト
情報を送信し、管理機関において、運搬業者情報を廃棄
物処理機関に送信し、廃棄物処理機関において、運搬業
者を確認するこれにより、廃棄物処理機関において、担
当した運搬業者を確認することができ、医療廃棄物の処
分が確実に行われたかの確認の信頼性が向上する。ま
た、管理機関において、異常発生時に運搬業者を速やか
に特定できる。
【0011】医療機関が、電子媒体を医療廃棄物に添付
する際、医療廃棄物の梱包容器内に電子媒体を添付する
ことが好ましい。梱包容器自体を開封すると、医療廃棄
物から注射器等が抜き取られた等の異常事態の形跡を残
す。電子媒体を改竄する恐れも皆無でない。梱包容器内
に電子媒体を添付することにより、梱包容器を開封する
ことなく電子媒体を改竄することが困難になる。
【0012】また、電子媒体が1回のみ書き込み可能で
あることが好ましい。こうすることにより、改竄が困難
な電子媒体であっても、運搬過程における改竄をより一
層防止することができる。
【0013】さらに、電子媒体が1回のみ読出可能であ
ることが好ましい。こうすることにより、医療機関で書
き込んだマニュフェスト情報は、廃棄物処理機関が読み
取るまでの間で漏洩することを防止でき、運搬過程にお
ける不正を防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る医療廃棄物の管理方法の一実施形態を説明する。図1
は、本発明による医療廃棄物の管理方法を示す概略図で
ある。病院等の医療機関10では、注射針のような市場
流出を禁止されている医療廃棄物12が日常的に生み出
す。医療機関10において、医療廃棄物12は段ボール
のような梱包容器14に投入され、その梱包容器14は
厳重に封印される。一般的な医療廃棄物の流通経路を説
明すると、その後、医療廃棄物入りの梱包容器14は、
運搬業者16により搬出され、所定の廃棄物処理機関1
8まで輸送される。廃棄物処理機関18では、搬入され
た医療廃棄物入り梱包容器14を開封し、医療廃棄物1
2と、必要に応じて梱包容器14を処分する。
【0015】本発明では、医療廃棄物の全部又は一部の
不法投棄、医療廃棄物の全部又は一部の抜き取り、マニ
ュフェスト情報の改竄を防止することを目的としてい
る。この目的は、医療廃棄物を生み出す始点及び医療廃
棄物を処分する終点、すなわち、医療機関及び廃棄物処
理機関で医療廃棄物の運搬が確実に行われたことを確認
することで達成される。
【0016】そのため、医療廃棄物又は梱包容器14に
マニュフェスト情報を保存した電子媒体Mを添付して、
医療廃棄物を流通させ、医療廃棄物が始点から終点まで
適正に運搬されたことを確認できるように構成し、マニ
ュフェスト情報を始点及び終点から管理機関19に送信
し、そこで医療廃棄物そのものと電子媒体Mに保存され
たマニフェスト情報をマッチングすることにより、運搬
が適法に終了したことと、マニュフェスト情報の迅速な
検索を行うことができるようになっている。また、電子
媒体を利用することにより運搬業者には容易に医療廃棄
物の内容を悟られないようになっている。
【0017】本発明では、マニュフェスト情報を書込可
能及び読出可能な電子媒体を利用する。電子媒体は、例
えば、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)、CD
(コンパクトディスク、MD(ミニディスク)である。
好ましい電子媒体として、磁気カード型の電子媒体があ
る。磁気カード型の電子媒体は、市場において、RFタ
グの名称で販売されているものが利用できる。この電子
媒体は、数センチ離れた位置から、ハンディターミナル
等の特定装置を用いて書込及び読取を行うことができ
る。
【0018】図2は、医療機関10におけるマニュフェ
スト情報の取扱方法を示す概略図である。医療機関10
では、端末装置20及びハンディターミナル22が備え
られている。端末装置20は、市場で入手可能なパーソ
ナルコンピュータであり、所定のソフトウェアがインス
トールされている。ハンディターミナル22は、電子媒
体への書込ができる装置であり、電子媒体が前記RFタ
グである場合に利用される。ハンディターミナル22
は、有線又は無線で端末装置20に接続されている。
【0019】医療廃棄物が出ると、端末装置20を利用
して医療廃棄物に対応するマニュフェストを作成する。
さらに、医療廃棄物を入れる梱包容器14毎に、端末装
置20において、マニュフェストに記載した内容を保存
するファイルを作成する。
【0020】図3に示すように、ファイルF1には、マ
ニュフェストの内容に、マニュフェスト番号、登録日、
引渡日、運搬業者、引渡担当者に関する情報を加えたマ
ニュフェスト情報を保存する。登録日、引渡日、運搬業
者及び引渡担当者に関する情報は、運搬業者への医療廃
棄物排出後、引渡日等がわかったときにファイルに保存
することもある。
【0021】電子媒体がFD・CD・MDであると、端
末装置を利用してそのFD等にマニュフェスト情報を保
存する。電子媒体が磁気カード型の形態であると、ハン
ディターミナルを利用してマニュフェスト情報を保存す
る。以下、特に、断りがない限り、電子媒体Mが、磁気
カード型の電子媒体であるとして説明する。
【0022】電子媒体Mは、梱包容器14毎に1つでも
よいが、できれば2つ準備することが好ましい。1つは
運搬業者に渡すものである。もう1つは廃棄物処理機関
に渡すものである。いずれの電子媒体にも同じマニュフ
ェスト情報を保存する。
【0023】図4は医療廃棄物入りの梱包容器14の斜
視図である。電子媒体Mは梱包容器14に添付する。図
4(a)の梱包容器14は容器外にポケット24が備え
られている。図4(b)の梱包容器14は容器内にポケ
ット26が備えられている。電子媒体Mは、梱包容器1
4のポケット24又はポケット26に収納される。
【0024】2つの電子媒体Mを容器外のポケット24
に収納してもよい。この場合、運搬業者及び廃棄物処理
機関とも容器外のポケット24から、それぞれ電子媒体
を取出すことになる。あるいは、1つの電子媒体Mを容
器外のポケット24に収納し、もう1つの電子媒体Mを
容器内のポケット26に収納してもよい。容器内外のポ
ケット24,26に電子媒体Mを収納することにより、
運搬業者におけるマニュフェスト情報の偽造を防止する
ことができる。
【0025】図2に戻り、医療機関は、端末装置20を
利用して、マニュフェスト情報を排出事業者登録情報と
して、ネットワークを介して管理機関19に送信する。
医療廃棄物の流通経路とは独立させてマニュフェスト情
報を管理機関に送信するのは、運搬途中や処理段階で、
マニュフェスト情報の書替や改竄を防止するためであ
る。なお、マニュフェスト情報を送信するのは、医療廃
棄物及び梱包容器14を運搬業者16に引き渡した後が
好ましい。登録日、引渡日、運搬業者及び引渡担当者に
関する情報をマニュフェスト情報に書き込み、情報信頼
性を高めるためである。
【0026】図★は、運搬業者16におけるマニュフェ
スト情報の取扱方法を示す概略図である。運搬経路とし
て、集荷場を介さず、医療機関から廃棄物処理機関にト
ラック等の車両で医療廃棄物を運搬する場合もある。本
実施形態は、医療機関から1つの車両で集荷場に医療廃
棄物を運搬し、集荷場から他の車両で廃棄物処理機関に
医療廃棄物を運搬する形態である。
【0027】運搬業者16の集荷場では、端末装置28
及びハンディターミナル30が備えられている。端末装
置28は、市場で入手可能なパーソナルコンピュータで
あり、所定のソフトウェアがインストールされている。
ハンディターミナル30は、電子媒体の読込ができる装
置であり、電子媒体が前記RFタグである場合に利用さ
れる。ハンディターミナル30は、有線又は無線で端末
装置28に接続されている。
【0028】運搬業者16におけるハンディターミナル
30は書込機能を制限することが好ましい。マニュフェ
スト情報の改竄を防止するためである。また、ハンディ
ターミナル30の読込みも部分的に制限することが好ま
しい。例えば、マニュフェスト情報のうち、マニュフェ
スト本体に関する情報は秘匿化し、マニュフェスト番
号、登録日、引渡日、運搬業者、引渡担当者に関する情
報のみを読み取れるようにハンディターミナル30を構
成することが好ましい。こうすることにより、医療廃棄
物の内容、すなわち、マニュフェストの内容が不明とな
り、運搬業者に医療廃棄物の内容を悟られることがな
い。
【0029】集荷場に医療廃棄物及び梱包容器14が到
着すると、梱包容器14に添付した電子媒体Mからマニ
ュフェスト情報を読み取る。情報の読取りは、ハンディ
ターミナル30を利用する。
【0030】梱包容器14の容器外に1つの電子媒体M
を添付した場合、ハンディターミナル30で電子媒体M
に保存したマニュフェスト情報を読取り、端末装置28
に保存する。その後、電子媒体Mを梱包容器14に再度
添付して、他の車両により医療廃棄物を廃棄物処理機関
に運搬する。
【0031】梱包容器14の容器外に2つの電子媒体M
を添付した場合、ハンディターミナル30で一方又は特
定された方の電子媒体Mに保存したマニュフェスト情報
を読取り、端末装置28に保存する。一方又は特定され
た方の電子媒体Mは、集荷場において運搬業者が回収す
る。なお、回収した電子媒体Mは、廃棄しても再利用し
てもよい。その後、他の電子媒体Mを添付した医療廃棄
物及び梱包容器14を、他の車両により廃棄物処理機関
に運搬する。
【0032】梱包容器14の容器内外に1つずつ電子媒
体Mを添付した場合、ハンディターミナル30で容器外
の電子媒体Mに保存したマニュフェスト情報を読取り、
端末装置28に保存する。電子媒体Mは、集荷場におい
て運搬業者が回収する。なお、回収した電子媒体Mは、
廃棄しても再利用してもよい。その後、容器内に電子媒
体Mを添付した医療廃棄物及び梱包容器14を、他の車
両により廃棄物処理機関に運搬する。
【0033】運搬業者16は、端末装置28を利用し
て、図6に示すようなマニュフェスト情報を収集事業者
報告情報F2として、ネットワークを介して管理機関1
9に送信する。このとき、運搬業者16の端末装置28
において、保存したマニュフェスト情報に、集荷場への
搬入時間や、運搬担当者の関する情報、運搬終了日時に
関する情報、新たな車両に関する情報を加え、管理機関
19に送信してもよい。運搬経路や運搬時間を管理する
ことにより、医療廃棄物の不正利用を防止することがで
きる。また、同理由により、車両をGPSで管理し、そ
の情報を管理機関に送信することが好ましい。
【0034】図7は、廃棄物処理機関18におけるマニ
ュフェスト情報の取扱方法を示す概略図である。廃棄物
処理機関18では、端末装置32及びハンディターミナ
ル34が備えられている。端末装置32は、市場で入手
可能なパーソナルコンピュータであり、所定のソフトウ
ェアがインストールされている。ハンディターミナル3
4は、電子媒体の読込ができる装置であり、電子媒体が
前記RFタグである場合に利用される。ハンディターミ
ナル34は、有線又は無線で端末装置32に接続されて
いる。
【0035】廃棄物処理機関18におけるハンディター
ミナル34は書込機能を制限することが好ましい。マニ
ュフェスト情報の改竄を防止するためである。なお、運
搬業者16のハンディターミナル32と異なり、廃棄物
処理機関18におけるハンディターミナル34は、マニ
ュフェスト情報の完全な読み取りができるようになって
いる。
【0036】廃棄物処理機関に医療廃棄物及び梱包容器
14が到着すると、梱包容器14に添付した電子媒体M
からマニュフェスト情報を読み取る。情報の読取りは、
ハンディターミナル34を利用する。
【0037】梱包容器14の容器外に1つの電子媒体M
を添付した場合、又は、梱包容器14の容器外に2つの
電子媒体Mを添付して運搬業者16が1つを回収した場
合、ハンディターミナル34で電子媒体Mに保存したマ
ニュフェスト情報を読取り、端末装置32に保存する。
【0038】梱包容器14の容器内外に1つずつ電子媒
体Mを添付して運搬業者16が容器外の1つを回収した
場合、ハンディターミナル34で容器内の電子媒体Mに
保存したマニュフェスト情報を容器外から読み取るか、
梱包容器14を開封して電子媒体Mを取り出した後、そ
の電子媒体Mを読み取り、マニュフェスト情報を端末装
置32に保存する。電子媒体Mは、医療廃棄物及び梱包
容器14ごと廃棄するか、廃棄物処理機関が回収する。
なお、回収した電子媒体Mは、廃棄しても再利用しても
よい。
【0039】廃棄物処理機関では、梱包容器14を開封
して、マニュフェスト情報と医療廃棄物を比較確認する
ことが好ましいが、梱包容器14が未開封であることを
目視確認の上、医療廃棄物を梱包容器14ごと処分して
もよい。
【0040】廃棄物処理機関18は、端末装置32を利
用して、図8に示すようなマニュフェスト情報を処理事
業者報告情報F3として、ネットワークを介して管理機
関19に送信する。このとき、廃棄物処理機関18の端
末装置32において、保存したマニュフェスト情報に、
廃棄物処理機関への搬入時間や、集荷場への搬入時間
や、運搬担当者の関する情報、運搬終了日時に関する情
報を加え、管理機関19に送信してもよい。こうするこ
とにより、医療廃棄物の不正利用を防止することができ
る。
【0041】管理機関19は、医療機関12、運搬業者
16及び廃棄物処理機関18のそれぞれの端末装置とネ
ットワークを介して送受信可能であり、排出事業者登録
情報F1、収集事業者報告情報(図示せず)及び処理事
業者報告情報F3としてマニュフェスト情報を受信す
る。
【0042】管理機関19は、端末装置に内蔵された制
御装置に送受信装置、記憶装置及び印刷装置が接続され
ている。管理機関19の制御装置は、医療機関、運搬業
者及び廃棄物処理機関のそれぞれの端末装置から受信し
たマニュフェスト情報を、マニュフェスト番号をキーに
記憶装置に保存する。また、管理機関は、GPSを利用
して受信した車両の運行情況を記憶装置に保存する。
【0043】まず、管理機関の制御装置は、医療機関の
端末装置から受信したマニュフェスト情報と運搬業者の
端末装置から受信したマニュフェスト情報とをマッチン
グする。運搬業者から受信したマニュフェスト情報は、
登録日等の書誌的情報のみであるが、医療廃棄物を排出
した医療機関等が相違する場合には、「不一致」の判断
を行う。電子媒体Mを添付していない医療廃棄物及び梱
包容器14や、登録されていない医療廃棄物及び梱包容
器14が集荷場に搬入された場合、制御装置は、この判
断を記憶装置に保存し、さらに、集荷場の端末装置に対
して「不一致」の信号を直ちに送信する。
【0044】また、医療機関の端末装置から受信した時
間と運搬業者の端末装置から受信した時間とを比較し
て、1つの医療廃棄物及び梱包容器14が運搬時間に一
定時間以上、例えば、24時間以上要していた場合、制
御装置は、この時間を記憶装置に保存し、さらに、集荷
場の端末装置に対して「不正の可能性有り」に信号を直
ちに送信する。
【0045】集荷場の担当者は、管理機関から前記信号
を受信すると、医療廃棄物及び梱包容器14の受取を拒
否したり、正規に搬入された医療廃棄物及び梱包容器1
4との分別を行う。
【0046】次に、管理機関の制御装置は、医療機関の
端末装置から受信したマニュフェスト情報及び運搬業者
の端末装置から受信したマニュフェスト情報と廃棄物処
理機関の端末装置から受信したマニュフェスト情報とを
マッチングする。廃棄物処理機関から受信したマニュフ
ェスト情報は、登録日等の書誌的情報に加えて、マニュ
フェストの内容を含む情報であり、書誌的事項の比較確
認に加えて、マニュフェストの内容のマッチングを行
い、医療廃棄物を排出した医療機関や医療廃棄物を運搬
した運搬業者等が相違する場合には、「不一致」の判断
を行う。電子媒体Mを添付していない医療廃棄物及び梱
包容器14や、登録されていない医療廃棄物及び梱包容
器14が廃棄物処理機関に搬入された場合、制御装置
は、この判断を記憶装置に保存し、さらに、集荷場の端
末装置に対して「不一致」の信号を直ちに送信する。
【0047】また、運搬業者の端末装置から受信した時
間と廃棄物処理機関の端末装置から受信した時間とを比
較して、1つの医療廃棄物及び梱包容器14が運搬時間
に一定時間以上、例えば、24時間以上要していた場
合、制御装置は、この時間を記憶装置に保存し、さら
に、集荷場の端末装置に対して「不正の可能性有り」に
信号を直ちに送信する。
【0048】廃棄物処理機関の担当者は、管理機関から
前記信号を受信すると、医療廃棄物及び梱包容器14の
受取を拒否したり、正規に搬入された医療廃棄物及び梱
包容器14との分別を行う。
【0049】その後、管理機関の制御装置は、図9に示
されるように、マニュフェスト番号をキーに、医療機
関、運搬業者及び廃棄物処理機関、さらには、排出時間
や搬入時間を加えたテーブルTを作成する。このとき、
「不一致」等の備考を保存する。その上で、管理機関の
制御装置は、地域を管轄する自治体にテーブルを送信す
る。同時に、医療機関や廃棄物処理機関にテーブルを送
信してもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明では、電子媒体を利用することに
よりマニュフェスト情報を秘匿して医療廃棄物を運搬す
るので、運搬途中で医療廃棄物が抜き取られたり、マニ
ュフェスト情報が改竄されたりすることが少なくなる。
また、医療廃棄物を生み出す始点と医療廃棄物を処分す
る終点で、医療廃棄物が適正に運搬されたことの確認を
行うので、医療廃棄物が不法に投棄されたり、医療廃棄
物が市場に流出したりすることがない。
【0051】そして、実際の医療廃棄物とは独立して、
医療廃棄物の内容に関するマニュフェスト情報を医療機
関と廃棄物処理機関との間で送受信するので、一定時間
経過しても廃棄物処理機関に搬入されなかったり、排出
された医療廃棄物以上に廃棄物処理機関に廃棄物処理機
関が搬入されたりすると、直ちに違法行為を発見でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による医療廃棄物の管理方法を示す概
略図。
【図2】 医療機関におけるマニュフェスト情報の取扱
方法を示す概略図。
【図3】 医療機関が作成するマニュフェスト情報の内
容を示す図。
【図4】 医療廃棄物入り梱包容器の斜視図。
【図5】 運搬業者におけるマニュフェスト情報の取扱
方法を示す概略図。
【図6】 運搬業者が作成するマニュフェスト情報の内
容を示す図。
【図7】 廃棄物処理機関におけるマニュフェスト情報
の取扱方法を示す概略図。
【図8】 廃棄物処理機関が作成するマニュフェスト情
報の内容を示す図。
【図9】 医療機関、運搬業者及び廃棄物処理機関から
受信したマニュフェスト情報に基づき、管理機関が作成
する報告書の内容を示す図。
【符号の説明】
M 磁気カード型電子媒体 10 医療機関 12 医療廃棄物 14 梱包容器 16 運搬業者 18 廃棄物処理機関 19 管理機関 20 医療機関における端末装置 22 ハンディターミナル(医療機関) 24 電子媒体用ポケット(容器外) 26 電子媒体用ポケット(容器内) 28 端末装置(運搬業者) 30 ハンディターミナル(運搬業者) 32 端末装置(廃棄物処理機関) 34 ハンディターミナル(廃棄物処理機関)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医療機関において、マニュフェスト情報
    を電子媒体に書き込み、電子媒体を医療廃棄物に添付
    し、電子媒体を添付した医療廃棄物を運搬業者に引き渡
    し、ネットワークを介してマニュフェスト情報を送信
    し、 廃棄物処理機関において、運搬業者から受け取った医療
    廃棄物に添付した電子媒体からマニュフェスト情報を読
    み出し、ネットワークを介してマニュフェスト情報を送
    信し、 管理機関において、医療機関からマニュフェスト情報と
    廃棄物処理機関からマニュフェスト情報を受信し、マニ
    ュフェスト情報をマッチングする、医療廃棄物の管理方
    法。
  2. 【請求項2】 医療機関において、電子媒体を添付した
    医療廃棄物を運搬業者に引き渡した後、マニュフェスト
    情報に運搬業者情報を書き込み、ネットワークを介して
    運搬業者情報を含むマニュフェスト情報を送信し、管理
    機関において、運搬業者情報を廃棄物処理機関に送信
    し、廃棄物処理機関において、運搬業者を確認する、請
    求項1記載の医療廃棄物の管理方法。
  3. 【請求項3】 医療機関が、電子媒体を医療廃棄物に添
    付する際、医療廃棄物の梱包容器内に電子媒体を添付す
    る、請求項1又は2記載の医療廃棄物の管理方法。
  4. 【請求項4】 マニュフェスト情報を書き込み可能な電
    子媒体を医療機関に提供し、 ネットワークを介して医療機関が作成したマニュフェス
    ト情報を受信して記憶装置に保存し、 ネットワークを介して廃棄物処理機関が電子媒体から読
    み出したマニュフェスト情報を受信して記憶装置に保存
    し、 医療機関からのマニュフェスト情報と廃棄物処理機関か
    らのマニュフェスト情報をマッチングする、 医療廃棄物の管理方法。
  5. 【請求項5】 電子媒体が1回のみ書込可能である、請
    求項4記載の医療廃棄物の管理方法。
  6. 【請求項6】 電子媒体が1回のみ読出可能である、請
    求項4又は5記載の医療廃棄物の管理方法。
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