JP3765495B2 - 廃棄物情報管理システム - Google Patents

廃棄物情報管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP3765495B2
JP3765495B2 JP2003299522A JP2003299522A JP3765495B2 JP 3765495 B2 JP3765495 B2 JP 3765495B2 JP 2003299522 A JP2003299522 A JP 2003299522A JP 2003299522 A JP2003299522 A JP 2003299522A JP 3765495 B2 JP3765495 B2 JP 3765495B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste
tag
information
collection
reader
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003299522A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005066458A (ja
Inventor
和史 小松
Original Assignee
三友プラントサービス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三友プラントサービス株式会社 filed Critical 三友プラントサービス株式会社
Priority to JP2003299522A priority Critical patent/JP3765495B2/ja
Publication of JP2005066458A publication Critical patent/JP2005066458A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3765495B2 publication Critical patent/JP3765495B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Refuse Collection And Transfer (AREA)

Description

本発明は廃棄物を収納した収納容器が廃棄物処理装置に投入されたことを検出することにより廃棄物の不法投棄の防止を図った廃棄物情報管理システムに関する。
従来、廃棄物の不法投棄を図ったシステムとしては、廃棄物運搬車両の位置をGPS(Global Positioning System)衛星を使用して追跡検知する一方、この廃棄物運搬車両に取付けたIDタグを最終処分場の進入路に設けたIDタグ読取機により読み取ることにより監視し、廃棄物の不法投棄の防止を図ったものがある(例えば特許文献1,2参照)。
特開2002−265004号公報 特開2001−188997号公報
しかしながら、このような従来のシステムでは、廃棄物運搬車両を追跡検知するので、廃棄物運搬車両の運搬ルート等を検知することができるものの、廃棄物自体の移動を追跡検知していないので、廃棄物自体の不法投棄を防止する効果が低いという課題がある。
また、廃棄物運搬車両に取付けたIDタグを最終処分場の進入路に設けたIDタグ読取機により読み取るので、この廃棄物運搬車両が最終処分場に進入したことを検知することができるものの、この廃棄物運搬車両に積載されている廃棄物自体を検知していないので、やはり廃棄物自体の不法投棄を防止する効果が低いという課題がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、廃棄物不法投棄防止効果の高い廃棄物情報管理システムを提供することにある。
本願請求項1に係る発明は、廃棄物処理施設により処理されるべき廃棄物についての出所および廃棄物取扱い業者とその取扱い業者による引取日を示す情報を少なくとも含む廃棄物情報を当該処理施設にて収集し記録する処理施設システムと、この処理施設システムからの上記廃棄物情報を電気通信網を介して収集し管理する一方、提供する情報センターシステムと、廃棄物の出所である排出事業者を記録した排出事業者ICタグカードと、廃棄物の取扱い業者の一部である収集運搬業者を記録した収集運搬業者ICタグカードと、から少なくとも排出事業者と収集運搬事業者とをそれぞれ示す情報を読み取る一方、これら読み取った情報を上記排出事業者から廃棄物を引き取った引き取り日を入力して上記ICタグに書き込むリーダライタと、を具備し、上記処理施設システムは、上記廃棄物が収容された廃棄物収納容器に装着されこの廃棄物についての上記廃棄物情報が無線通信により読取可能に記録されたICタグから当該廃棄物情報を読み取るICタグリーダを、具備し、上記ICタグリーダの少なくとも1つは、上記ICタグを装着した廃棄物収納容器を廃棄物処理装置に不可逆的に投入する投入路に配設されていることを特徴とする廃棄物情報管理システムである。
本願請求項2に係る発明は、上記リーダライタは、ICタグに書き込む情報を暗号化する暗号化手段を、具備していることを特徴とする請求項1記載の廃棄物情報管理システムである。
本願請求項3に係る発明は、上記リーダライタは、少なくとも上記排出事業者および収集運搬業者と廃棄物引き取り日を含む廃棄物情報を無線通信機により上記電気通信網を介して上記情報センターシステムに送信する送信手段を、具備していることを特徴とする請求項1または2に記載の廃棄物情報管理システムである。
本願請求項4に係る発明は、上記ICタグは、そのタグ本体の一端にICチップを配設し、その他端にアンテナを配設してなり、そのタグ本体のICチップ側端部とその反対側のアンテナ側端部とを接着剤により上記廃棄物収納容器の底部にそれぞれ固着していることを特徴とする請求項2または3記載の廃棄物情報管理システムである。
本願請求項5に係る発明は、上記ICタグは、その外表面に、連続番号を付していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の廃棄物情報管理システムである。
本願請求項6に係る発明は、上記廃棄物が医療廃棄物であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の廃棄物情報管理システムである。
本発明によれば、廃棄物の不法投棄を防止する効果を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、これら添付図面中、同一又は相当部分には同一符号を付している。
図1は本発明の一実施形態に係る廃棄物情報管理システムのほぼ全体を示すシステム構成図、図5は主に処理施設システムの構成を平面図で示すシステム構成図、図6はその処理施設システムの構成を側面図で示すシステム構成図である。
これらの図において廃棄物情報管理システム1は、マネージメント運営組織2等に設置される情報センターシステム3と、廃棄物処理工場等の処理施設4に設置される処理施設システム5と、収集運搬業者6の廃棄物収集運搬担当者等により携帯されるICタグのリーダライタ7およびウェブ機能対応型の携帯電話器8等を具備している。
マネージメント運営組織2は廃棄物の一例である医療廃棄物を排出する排出事業者の一例であって、廃棄物の出所となる病院や医院等の医療施設9と、この医療施設9から排出される医療廃棄物を収集運搬する収集運搬業者6と、その医療廃棄物を焼却処分や埋立処分等の処理を行う処理施設4との間で、収集運搬契約や処理契約等の業務提携契約を予め締結しておき、この医療施設9から医療廃棄物の引き取り依頼を受けたときに、その引き取り依頼を予め契約してある廃棄物取扱い業者である収集運搬事業者6と処理施設4に伝達し、各々の業務遂行を促す機関である。
このマネージメント運営組織2は、情報センターシステム3を設置しており、この情報センターシステム3はセンターサーバ3aを備えている。このセンターサーバ3aは電気通信網の一例であるインターネット10に接続されており、マネージメント運営組織2で運営する廃棄物処理用のウェブページを開設している。センターサーバ3はこのWebページを介して医療廃棄物等廃棄物の引き取り依頼を受諾する引き取り依頼受諾手段、引き取り依頼転送手段、廃棄物処理完了等廃棄物処理状況を示す情報を提供する廃棄物処理状況情報提供手段を有する。
すなわち、引き取り依頼受諾手段は医療施設9等の排出事業者がこの廃棄物処理用ウェブページにアクセスして医療施設9のアカウント情報や医療廃棄物の引き取り日時、数量等、廃棄物処理に必要な情報を入力したときに、この依頼を受信し、その医療廃棄物の引き取り依頼を受諾する回答を電子メールやFAX等で医療施設9に回答する手段である。但し、引き取り依頼は電話や電子メールでも受諾できる。
引き取り依頼転送手段は引き取り依頼受諾手段により廃棄物引き取りの依頼を受諾したときに、マネージメント運営組織2と予め業務提携契約を締結済みの収集運搬業者6と処理施設4とに、当該引き取り依頼とその受諾した旨とを転送する手段である。
廃棄物処理状況情報提供手段は引き取り依頼を受けた医療廃棄物の処理状況、例えば処理未了や完了等がウェブページを介してまたは電子メールにより医療施設9に提供する手段である。これら各手段はセンターサーバ3aにインストールされた各ソフトウエアとこのソフトウエアを実行するCPUなどのハードウェア資源との共働により実行される。
上記廃棄物引き取り依頼の転送を受けた収集運搬業者6は、その担当者11をその引き取り依頼で指示された日時場所にトラックTにより派遣させる。ここで収集運搬業者6の担当者11は医療廃棄物12を医療施設9の担当者から引き取る。医療廃棄物12としては注射針、医療用チューブ、薬びん、紙おむつ等がある。
この医療廃棄物12の引き取りの際に、収集運搬業者6の担当者11は身分証明書(ID)である自己のICタグ付のIDカード11aと、医療施設9側の担当者のICタグ付IDカード9aとを相互に見せ合って担当者であることを確認する。この後、これら両IDカード9a,11aから各担当者コード、排出事業者コード、収集運搬業者コードをICタグ用リーダーライタ7によりそれぞれ読み取ると共に、このリーダライタ7の図示しない入力手段の入力操作により医療廃棄物12の引き取り日時を入力し、これら情報を廃棄物情報として記録する一方、暗号化してICタグ付収納容器13の図2で示す小型薄形のカード状のICタグ14に無線通信により書き込む。図2に示すようにICタグ14は無線通信機能と廃棄物情報を読み書き可能に記録する読み書き機能を有するICチップ14aと、その矩形ループ状のアンテナ14bとを具備し、これらICチップ14aとアンテナ14bをカード状の電気絶縁体内に埋設している。このカード状のICタグ14の外面には予め連続番号が刻印または印字されている。この連続番号は排出事業者や処理業者6等、廃棄物処理の追跡に必要な情報であって、予め判明している情報に対応されている。
図3に示すようにICタグ付収納容器13は、その内部に医療廃棄物12を収容して上蓋13aを一旦閉じると、この上蓋13aが二度と開かないように構成されている。この為に、収納容器13内に医療廃棄物12を一旦収納した後は、再び医療廃棄物12を外部へ取り出せないので、医療廃棄物12の不法投棄を未然に防止することができる。
また、収納容器13は、その底部外面に凹部13bを形成し、この凹部13b内には、ICタグ14を接着剤15a、15bにより固着し、底蓋13cにより閉じている。
図2、図4に示すようにICタグ14は、そのICチップ14a側端部とその図2中左右方向反対側に位置するアンテナ14b側の一端部とに接着剤15a,15bをそれぞれ塗布して凹部13bの図中上面に局所的に固着されている。
このために、ICチップ14a側端部とアンテナ14b側端部との間の中間部には接着剤15a,15bが塗布されていないので、このICタグ14を持って凹部13bから外部へ取り出し、記録されている廃棄物情報を改竄するために無理に外力を加えると、例えば図2の折線で示すように接着剤15a,15bが付着していない中間部でICタグ14が破損するようになっている。
したがって、ICタグ14に記録された廃棄物情報の改竄を防止することができる。
このようにして、リーダライタ7により廃棄物情報を収納容器13のICタグ14に書き込んだ後は、収集運搬業者6の担当者11がリーダライタ7を所要操作することにより、このリーダライタ7から受取書15を排出事業者である医療施設9の担当者に発行する。この受取書には医療廃棄物の引き取り日を含む上記廃棄物情報が記載されている。
図5は処理施設4の主に上記処理システム5を平面図で示すシステム構成図、図6は処理システム5を側面図で示すシステム構成図である。
これら図5、図6に示すように、処理施設4は、処理システム5と、医療廃棄物12を収容した収納容器13と共に焼却処分する焼却炉4aと、この焼却炉4aへ搬送するベルトコンベア装置からなる搬送路4bと、読取不能物選別装置4cとを具備している。
焼却炉4aは、図示しない投入装置と廃棄物を焼却する焼却炉本体とを備えている。投入装置は焼却炉本体の上流側、すなわち焼却炉4aの入側に設置され、搬送路4bから収納容器13を受け取って焼却炉本体に投入するものである。
搬送路4bは、焼却炉4aの投入装置に連係される下流端部4dを、特に焼却炉4aへ収納容器13を搬送投入する一方向のみに駆動し、その逆方向に搬送しないように不可逆的な投入路に構成している。搬送路4bはその搬送方向中間部にて平面コ字状の迂回搬送路4eを並設し、搬送方向中間部から分岐して搬送路4bの上流側へ戻すように構成している。
処理システム5は、搬送路4bにおける迂回搬送路4eの分岐部の上流側の底部と、上記下流端部4dとに、ICタグ14のリーダであるパネル状の事前リーダ5aと処理確定リーダ5bとをそれぞれ配設している。処理確定リーダ5bは、搬送路下流端部4dの上下左右両側面の四方面を覆う、例えば、角筒状ICタグリーダであるトンネルリーダに構成されている。すなわち、処理確定リーダ5bは搬送路下流端部4dの下方に設けた底部リーダ5b1と、搬送路下流端部4d上の左右両側面と上方とに設けたリーダ5b2,5b3,5b4を備えている。但し、処理確定リーダ5bは上下左右の各リーダ5b1〜5b4のいずれか1つでもよく、これらを適宜組み合せてもよい。
また、処理施設4の図示しない入門ゲートまたは受付の前または後にICタグ14のリーダである受付リーダ5cを配設している。これら各リーダ5a,5b,5cは、収納容器13の底部に設けたICタグ14に非接触でアクセスして無線通信で給電する一方、このICタグ14に記録されている廃物情報を読み込み、その読み込んだ情報を記録端末であるコンピュータの管理端末5eに無線又は有線通信により与えるリーダである。
管理端末5eはこれらリーダ5a〜5cによりそれぞれ時系列に読みこまれた収納容器13のICタグ14の廃棄物情報や読み込み日時を記録する一方、これら記録した情報をインターネット10を介してセンターサーバ3aへ送信する機能を有する。
また、事前リーダ5aの出力側には、読取不能物選別装置4cを接続している。読取不能物選別装置4cは出没自在の押し板を備えており、搬送路4bの途中、例えば搬送方向中間部の側方に設けた、迂回搬送路4eの入口側の反対側に配設されている。読取不能物選別装置4cは事前リーダ5aにより読み取ることができなかったときに出力される読取エラー信号を受信したときに、押し板を突出させてICタグ14を付した搬送中の収納容器13の側面を側方に押して、搬送路4bから迂回搬送路4e側へ押出し、搬送路4bの上流側へ戻し、係員によりICタグ14の汚れや破損等を目視チェックさせるように構成されている。
次にこの廃棄物情報管理システム1の作用を説明する。
図1に示すように、マネージメント運営組織2が排出事業者である医療施設9から医療廃棄物12の引き取り依頼を、電話や電子メール、FAX、またはWebページ等、所要の連絡手段により受けると、この引き取り依頼を受諾する回答を所要の通信手段により医療施設9に連絡する一方、この引取り依頼を、予め業務提携契約を締結している複数の収集運搬事業者6と処理施設4に、電話や電子メール、FAX、またはWebページ等、所要の通信ないし連絡手段により転送する。
なお、この引き取り依頼の受付け、その受諾ないしその転送は、センターサーバ3aにより自動的に行なうこともできる。すなわち、医療施設9側でマネージメント運営組織2の廃棄物処理のWebページにアクセスし、このWebページに引き取りに必要な情報やアカウント情報など所要の情報を入力したときに、その引き取り依頼をセンターサーバ3aにより受付けるとともに、受諾し、その受諾回答を医療施設9に電子メールまたはFAXで送信し、さらに、これら引取り依頼と受諾回答を、予め業務提携契約を締結している複数の収集運搬業者6と処理施設4とに、自動的に電子メールで転送させることができる。
この引き取り依頼の転送を受けた複数の収集運搬業者6と処理施設5の中で、その引き取り依頼を受諾した収集運搬業者6と処理施設5はその依頼を引受けたものとして、当該収集運搬業者6の担当者は、この時点で判明している医療廃棄物12に関する廃棄物情報を、図示しないICタグライターによりICタグ14に書き込み、このICタグ14を収納容器13の底部凹部13aに接着剤15a、15bにより固着し、この底部凹部13aに底蓋13cを嵌め込み、閉じる。こうしてICタグ14を付した所要数の空の収納容器13をトラックTなどの車両に積載して医療施設9の指定場所に赴く。
ここで、収集運搬業者6の担当者11は、医療施設9の担当者から医療廃棄物12を引き取る。その引取りの際には、自己のICタグ付IDカード11aと医療施設9の担当者9aと相互に見せ合い、相互の身分を明らかにするとともに、これらのIDカード9a、11aに電子的に記録されている少なくとも各担当者コード、排出事業者コード、収集運搬業者コードを携帯型のリーダライタ7により読み込み、リーダライタ7には、引き取り日を入力する。
また、この読み込んだ廃物情報と引き取り日をリーダライタ7により暗号化して収納容器13のICタグ14に書き込み、次にこの収納容器13内に医療廃棄物12を収容して上蓋13aを閉じる。上蓋13aは一旦閉じると、二度と開かない構造に構成されているので、上蓋13aを閉じた後、医療廃棄物12のみを収納容器13から外部へ取り出して不法投棄するのを未然に防止することができる。
なお、収納容器13の上蓋13aを閉じたときに、この上蓋13aを所要の帯封により封印してもよく、この場合でも上蓋13aを違法に開けたときに封印が破られるので、不法投棄を防止できる。
しかる後に、リーダライタ7から受取書15を発行して医療施設9の担当者へ交付し、医療廃棄物の引き取りの事実を受取書15により証明する。
またリーダライタ7にWeb機能を有する携帯電話器8を接続し、上記引き取り日を含む廃棄物情報を携帯電話器8によりインターネット10を介して情報センターシステム3のセンターサーバ3aに送信し、記録管理させる。
この後、収集運搬業者6の担当者11はこの医療廃棄物12を収容したICタグ14付の収納容器13をトラックTに積載して処理施設4へ行き、図示しない入門ゲートまたは受付を通過する際に、収納容器13のICタグ14に記録されている廃物情報から管理端末5eに送信され、記録される。
この後、ICタグ14付収納容器13はその底部を下にして搬送路4b上に載せて焼却炉4aへ搬送される。ここで、収納容器13のICタグ14はまず事前リーダ5aにより読み取られるが仮にICタグ14の汚れや破損等により事前リーダ5aがICタグ14の廃物情報を読み取ることができないときは、事前リーダ5aから読取エラー信号が読取不能選別装置4cと図示しないアラームに与えられる。すると、アラームが読取エラーをブザー等により警報する一方、読取不能選別装置4cは読み取ることができなかったICタグ14を装着した搬送中の収納容器13の側面を側方へ押して迂回搬送路4e側へ押出し、分流させる。
係員はこの迂回搬送路4e側へ分流された収納容器13とICタグ14を目視で点検し、ICタグ14が汚れているときには、その汚れを除去して再び搬送路4b側へ戻す。
しかる後に、収納容器13が焼却炉4a直前の搬送路下流端部4dに到達すると、トンネル形の処理確定リーダ5bにより収納容器13のICタグ14がその上下左右の四方面から読み取られる。このために、万が一収納容器13が上下または左右に転倒していてもICタグ14の廃物情報を確実に読み取ることができる。
この処理確定リーダ5bにより読み取られた廃物情報も、管理端末5eに送信され、記録される。この処理確定リーダ5bは、収納容器13を焼却炉4a内へ投入する一方向のみに搬送し、その逆方向には搬送しないように不可逆的に構成された搬送路4bの下流端部4dにてICタグ14を読み取るので、この搬送路4bの下流端部4dにてICタグ14の廃棄物情報を読み取ったことは、この後、焼却炉4a内に投入されて焼却処分された医療廃棄物12の処理完了を読み取ったこととほぼ同視できるので、処理完了情報として管理端末5eに与えられる。
なお、図5,6で示す焼却炉4aは主に焼却炉4aの投入装置を図示している。すなわち、この投入装置は搬送路下流端部4dから収納容器13を受け入れた後、この収納容器13を図6中大矢印で示す下方に案内して焼却炉本体内に投入してICタグ14と共に収納容器13を焼却させるようになっている。
そして、これら処理システム5の各リーダ5a〜5cにより読み取られた廃棄物情報および処理完了情報は管理端末5eからインターネット10を介してセンターサーバ3aに送信され、ここで記録管理される。また、このセンターサーバ3aには、リーダライタ7からも医療廃棄物の引き取り日(または日時)の廃棄物情報が送信され、記録管理されているので、各医療廃棄物12の排出から処理完了までの移動軌跡ないし経緯を記録し管理することができる。このために、医療廃棄物12の引渡し依頼から処理完了までの移動軌跡を追跡できる。
したがって、センターサーバ3aは医療廃棄物12の処理完了情報を受信したときは、その引取りを依頼した医療施設9に対して当該医療廃棄物12の処理完了情報を電子メールやファクシミリ等所要手段により自動的に送信する。
また、センターサーバ3aはその情報提供手段により処理システム5からの廃棄物情報や処理完了情報を受けて、各医療廃棄物12の処理状況をWebページにリアルタイムで記録し、閲覧させることができる。
したがって、医療廃棄物12の引取りを依頼した依頼者はマネージメント運営組織2の廃棄物処理ページを閲覧することにより、自己の排出した医療廃棄物12の処理状況ないし経緯を随時リアルタイムで知ることができる。
そして、本実施形態によれば、医療廃棄物12を、一旦上蓋13aを閉じると、ほぼ二度と開かないICタグ付収納容器13内に密封し、その収納容器13ごと医療廃棄物12を焼却処分するので、収納容器13から医療廃棄物12のみを取り出して不法投棄するのを防止することができる。
また、医療廃棄物12を収納容器13内に密封するので、衛生的であり、この医療廃棄物12を取り扱う収集運搬業者6や処理施設4の担当者への病気感染等健康被害も防止できる。
さらに、収集運搬業者6が医療廃棄物12を引き取る際は、医療施設9の担当者と収集運搬業者6の担当者11が相互に身分証明書のICタグ付ICカード9a,11aを見せ合い確認するので、本人なりすましを防止できるうえに、これらICタグ付ICカード9a,11aに電子的に記録されている各担当者コード、排出事業者コード、収集運搬業者コードをリーダライタ7により読み込み、収納容器13に装着されているICタグに暗号化して書き込むので、その書き込みデータの改竄を防止することができる。
また、図4に示すようにICタグ14を、そのチップ14a側端部とその反対側のアンテナ14b側の一端部とに、これら両者間に所要の間隔を置いて接着剤15a,15bをそれぞれ塗布して収納容器13の底部凹部13b内に固着しているので、このICタグ14を収納容器13から除去して記録情報を改竄するために無理な外力を加えると、図2に示すようにICタグ14がそのチップ14a側端部とその反対側のアンテナ14bの他端部との中間部で破壊ないし破損されるので、ICタグ14の情報の改竄を防止することができる。
また、ICタグ14の外表面には、排出事業者や収集運搬業者、処理業者の少なくともいずれか等、重要な情報に対応させた管理用の所要桁の連続番号を刻印や印字等により付しているので、仮にICタグ14の電子データが何らかの理由により破壊された場合でも、この連続番号からこれに対応している重要な情報を知ることができる。
そして、処理施設システム5の処理確定リーダ5bは焼却炉4aに投入される直前であって、その投入が殆ど阻止されることがない段階であり、しかも、殆ど処理完了と同視できる時点で、医療廃棄物12が収容されている収納容器13のICタグ14の廃棄物情報を読み込むので、不法投棄を防止し得る効果を著しく向上させることができる。
また、センターサーバ3aは、医療廃棄物12の引取り日(または日時)と、処理施設システム5にて廃棄物情報を取得しなかった時に、それらの引取り時や廃棄物情報、処理完了情報をリアルタイムで収集し、記録管理するので、医療廃棄物12の引取りから処理完了までの各種情報をリアルタイムで管理することができ、かつ依頼者等に随時提供することができる。
図7は収納容器13の底部凹部13bにICタグ14を固着する場合の他の例を示している。これはICタグ14の一端部、例えばICチップ14a側端部を収納容器13の凹部13aの底面に、接着剤15cにより固着する一方、このICチップ14aの反対側端部を底蓋13cの内面に接着剤15dにより固着している点に特徴がある。この場合もICチップ14a側端部とその反対側のアンテナ14b側端部との間に接着剤を塗布していないので、底蓋13cを取り外したときには、ICタグ14をそのICチップ側端部とその反対側のアンテナ14b側端部との間で破損させることができる。このために、ICタグ14の電子情報の改竄を防止することができる。
なお、上記実施形態では、廃棄物が医療廃棄物である場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、廃棄物一般に適用することができる。例えばPCBを使用した部品、煤塵、感染性一般廃棄物等の特別管理一般廃棄物、および、廃油、廃酸、廃アルカリ、感染性産業廃棄物、特定有害産業廃棄物等の特別管理産業廃棄物の廃棄物に適用することができる。
また、医療廃棄物12の引取り現場で収集運搬業者6の担当者11の本人確認を行なう場合は、センターサーバ3aからその日のみ有効な2次元認証バーコードを収集運搬業者6の担当者11と医療施設9の担当者の各携帯電話器にそれぞれ送信する。収集運搬業者6の担当者11はこの受信した2次元認証バーコードを携帯電話器の画面に表示し、これを医療施設9の担当者に見せてバーコードリーダにより読み込ませる。医療施設9の担当者は自己の携帯電話器により受信した認証バーコードと照合し、その一致を確認したときに、収集運搬業者6の担当者11を確認することができる。また、収集運搬業者6の担当者11が認証コードの受信をセンターサーバ3aに転送することにより、センターサーバ3aでは、その担当者11が医療廃棄物12を引き取った日時を記録し、管理することができる。
本発明の一実施形態に係る廃棄物情報管理システムのシステム構成図。 図1で示す収納容器に装着される電気絶縁体を図示省略したICタグ本体の正面図。 図1で示す収納容器の拡大正面図。 図3のIV部拡大縦断面図。 図1で示す主に処理施設システムを平面図で示すシステム構成図。 図5で示す処理施設システムの側面図。 図4で示すICタグを収納容器に固着する方法の他の例を示す要部拡大縦断面図。
符号の説明
1 廃棄物情報管理システム
3 情報センターシステム
3a センターサーバ
4 処理施設
4b 搬送路
4d 搬送路下流端部
5 処理施設システム
5a 事前リーダ
5b 処理確定リーダ
5c 受付リーダ
6 収集運搬業者
7 リーダライタ
8 携帯電話器
9 医療施設
9a 医療施設担当者のIDタグ付ICカード
11a 収集運搬業者の担当者のIDタグ付ICカード
12 医療廃棄物
13 ICタグ付収納容器
14 ICタグ
14a ICチップ
14b アンテナ
15a,15b,15c,15d 接着剤

Claims (6)

  1. 廃棄物処理施設により処理されるべき廃棄物についての出所および廃棄物取扱い業者とその取扱い業者による引取日を示す情報を少なくとも含む廃棄物情報を当該処理施設にて収集し記録する処理施設システムと、
    この処理施設システムからの上記廃棄物情報を電気通信網を介して収集し管理する一方、提供する情報センターシステムと、
    廃棄物の出所である排出事業者を記録した排出事業者ICタグカードと、廃棄物の取扱い業者の一部である収集運搬業者を記録した収集運搬業者ICタグカードと、から少なくとも排出事業者と収集運搬事業者とをそれぞれ示す情報を読み取る一方、これら読み取った情報を上記排出事業者から廃棄物を引き取った引き取り日を入力して上記ICタグに書き込むリーダライタと、
    を具備し、
    上記処理施設システムは、上記廃棄物が収容された廃棄物収納容器に装着されこの廃棄物についての上記廃棄物情報が無線通信により読取可能に記録されたICタグから当該廃棄物情報を読み取るICタグリーダを、
    具備し、
    上記ICタグリーダの少なくとも1つは、上記ICタグを装着した廃棄物収納容器を廃棄物処理装置に不可逆的に投入する投入路に配設されていることを特徴とする廃棄物情報管理システム。
  2. 上記リーダライタは、ICタグに書き込む情報を暗号化する暗号化手段を、
    具備していることを特徴とする請求項1記載の廃棄物情報管理システム。
  3. 上記リーダライタは、少なくとも上記排出事業者および収集運搬業者と廃棄物引き取り日を含む廃棄物情報を無線通信機により上記電気通信網を介して上記情報センターシステムに送信する送信手段を、
    具備していることを特徴とする請求項1または2に記載の廃棄物情報管理システム。
  4. 上記ICタグは、そのタグ本体の一端にICチップを配設し、その他端にアンテナを配設してなり、そのタグ本体のICチップ側端部とその反対側のアンテナ側端部とを接着剤により上記廃棄物収納容器の底部にそれぞれ固着されていることを特徴とする請求項2または3記載の廃棄物情報管理システム。
  5. 上記ICタグは、その外表面に、連続番号を付していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の廃棄物情報管理システム。
  6. 上記廃棄物が医療廃棄物であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の廃棄物情報管理システム。
JP2003299522A 2003-08-25 2003-08-25 廃棄物情報管理システム Expired - Lifetime JP3765495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003299522A JP3765495B2 (ja) 2003-08-25 2003-08-25 廃棄物情報管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003299522A JP3765495B2 (ja) 2003-08-25 2003-08-25 廃棄物情報管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005066458A JP2005066458A (ja) 2005-03-17
JP3765495B2 true JP3765495B2 (ja) 2006-04-12

Family

ID=34404707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003299522A Expired - Lifetime JP3765495B2 (ja) 2003-08-25 2003-08-25 廃棄物情報管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3765495B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105730935A (zh) * 2016-03-11 2016-07-06 河南博苑环保科技有限公司 一种医疗废弃物物联网管理的系统和方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006318440A (ja) * 2005-04-14 2006-11-24 Kankyo System:Kk 医療廃棄物処理管理システム
JP2006344120A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Taiheiyo Cement Corp 廃棄物管理システムおよび方法
JP2007034558A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Ozu:Kk 医療排出物トレーサビリティシステム
US20070080223A1 (en) * 2005-10-07 2007-04-12 Sherwood Services Ag Remote monitoring of medical device
JP7142850B1 (ja) 2021-12-28 2022-09-28 小僧com株式会社 廃棄物管理方法及びそのシステム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105730935A (zh) * 2016-03-11 2016-07-06 河南博苑环保科技有限公司 一种医疗废弃物物联网管理的系统和方法
CN105730935B (zh) * 2016-03-11 2018-02-16 河南博苑环保科技有限公司 一种医疗废弃物物联网管理的系统和方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005066458A (ja) 2005-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2610286C (en) Mail sorting systems and methods
US20030112155A1 (en) Method for tracking waste
EP1477430A1 (en) Waste treatment information management system
US10048102B2 (en) System and method for generating a transporting instruction using an environmental sensor
KR101475535B1 (ko) 의료용 제품의 추적을 위한 방법 및 시스템
Jaselskis et al. Radio-frequency identification applications in construction industry
US20020076819A1 (en) Paperless chain of custody evidence for lab samples
US6729540B2 (en) System for managing dynamic situations of waste transporting vehicles
US7672859B1 (en) Prescription order position tracking system and method
US20030183683A1 (en) Method and associated system for specimen and sample chain of custody tracking
US20140048593A1 (en) System and method for tracking chain of custody in automated delivery system in a hospital setting
CN111861337A (zh) 监控危险废物运输的方法、装置、存储介质及系统
JP2006215857A (ja) 産業廃棄物等監視システムおよび監視方法
JP3765495B2 (ja) 廃棄物情報管理システム
JP2006113688A (ja) 廃棄物処理管理システムおよび方法
CN113570086A (zh) 基于物联网的废弃危险化学品全过程监管系统
JP2006344120A (ja) 廃棄物管理システムおよび方法
JP2016024567A (ja) 廃棄物管理シールおよび当該シールを用いる産業廃棄物の処理管理方法
JP2004086821A (ja) 廃棄物の廃棄処理管理方法,その廃棄処理管理システム,及びその廃棄処理管理装置
JP2000285170A (ja) データキャリア及びこれを用いた商品ライフサイクルマネージメント方法
KR100910214B1 (ko) 무선인식기술을 이용한 유해성 특수폐기물 관리 시스템 및 방법
JP2006256718A (ja) 機密情報記録媒体の廃棄処理管理システム
JP2010231506A (ja) 運輸体、および、これを備えた運搬物トレーシングシステム
JP2006318440A (ja) 医療廃棄物処理管理システム
JP2006301778A (ja) 機密廃棄物識別処理システム及び機密廃棄物識別処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3765495

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100203

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110203

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120203

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130203

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140203

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term