JP2007034558A - 医療排出物トレーサビリティシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 病院から排出された医療排出物が各業者によって滅菌および油化処理されたという確認手段が整備されたトレーサビリティ技術を提供する。
【解決手段】 第一識別子が貼付された空容器60に、病院1から出された医療排出物が排出され、排出用容器50となった空容器60を、減容処理装置21を積載した車両20で回収し、滅菌減容処理後に回収した排出用容器50を油化プラント2へ運搬し、油化処理装置70によって油化処理が実施されるシステムである。減容処理の際に排出用容器50に付与された第一識別子を読み込み、滅菌減容処理を実施したことを証明可能な滅菌減容証明用データを作成する。また、油化処理の際には、減容後容器に付与された第二識別子を読み込み、油化処理を実施したことを証明可能な油化処理証明用データを作成する。これらの証明用データは、病院1や排出物滅菌処理業者に送信される。
【選択図】 図1
Description
すなわち、病院が排出した医療排出物が確実に排出および滅菌処理されたか否かの確認手段が整備されていないため、病院側にとっての不安材料になっていた。
また、排出処理業者にとっても排出、滅菌処理を遂行したという証明手段がなかった。
さらに、排出処理業者は、滅菌処理した医療性排出物を油化処理業者に受け渡すのみであって、その後、油化処理業者によって確実に油化処理されたか否かの確認手段も整備されていなかった。
請求項1に記載の発明は、第一識別子(30)が貼付された空容器(60)に、病院(1)から排出された医療排出物が排出され、排出用容器(50)となった空容器(60)を、滅菌減容処理を可能な減容処理装置(21)を積載した車両(20)で回収し、滅菌減容処理後に回収した排出用容器(50)を油化プラント(2)へ運搬し、油化処理装置(70)によって油化処理が実施される医療排出物トレーサビリティシステムである。
前記病院に設置された病院側端末装置と、前記減容処理装置(21)における業者側端末装置と、前記油化処理装置(70)におけるプラント側端末装置とが通信ネットワークによって接続されており、前記減容処理装置(21)は、前記排出用容器(50)に付与された第一識別子(30)を読み込む第一識別子読み込み手段(23)と、その読み込んだ第一識別子(30)から滅菌減容処理を実施したことを証明可能な滅菌減容証明用データを作成する滅菌減容証明用データ作成手段と、前記減容処理装置(21)が滅菌減容処理を実施した後に、前記業者側端末装置が前記病院側端末装置に対して滅菌減容証明用データを送信する滅菌減容証明用データ送信手段と、滅菌減容処理された減容後容器(50b)に対し、第二識別子(40)を貼付する第二識別子貼付手段(25)と、を備え、その第二識別子(40)が貼付された減容後容器(50b)を前記車両(20)にて油化プラント(20)へ運搬され、前記油化プラント(2)における油化処理装置(70)は、前記減容後容器(50b)に付与された第二識別子(40)を読み込む第二識別子読み込み手段(72)と、その読み込んだ第二識別子(40)から油化処理を実施したことを証明可能な油化処理証明用データを作成する油化処理証明用データ作成手段と、前記油化処理装置(70)が油化処理を実施した後に、前記プラント側端末装置が前記病院側端末装置に対して油化処理証明用データを送信する油化処理証明用データ送信手段と、を備え、前記病院側端末装置は、業者側端末装置から送信された滅菌減容証明用データと、プラント側端末装置から送信された油化処理証明用データとを受信する証明データ受信手段と、を備えた医療排出物トレーサビリティシステムに係る。
「第一識別子」とは、空容器の個体識別を可能とする管理コードや識別コードなどのことであり、例えば、一次元バーコード、二次元バーコードなどがある。なお、この第一識別子は予め空容器に貼付されており、別途、管理対照表などによって管理されている。
「空容器」とは、医療排出物が排出される前の状態の容器を示す。
「排出用容器」とは、空容器に医療排出物が排出された後の状態の容器を示す。
「減容後容器」とは、排出用容器が減容処理装置によって滅菌減容処理された後の状態の容器を示す。
「第二識別子」とは、滅菌減容後の空容器(減容後容器)を個体識別可能な識別コードなどのことである。例えば、IDによって管理されるICチップなどの形態がある。
「第一識別子読み込み手段」とは、第一識別子を読み込む機能を有するものであり、例えば、バーコードリーダなどがある。
「第二識別子読み込み手段」とは、第二識別子を読み込む機能を有するものであり、例えば、無線によって第二識別子を読み込むIDリーダなどがある。
減容処理装置の第一識別子読み込み手段が、排出用容器に付与された第一識別子を読み込む。
読み込んだ第一識別子から滅菌減容処理を実施したことを証明可能な滅菌減容証明用データを作成する。(減容処理の開始信号または終了信号などをトリガーとして滅菌減容証明用データを作成する。)
作成した滅菌減容証明用データは、業者側端末装置から病院側端末装置に送信する。
また、第二識別子貼付手段が滅菌減容処理された減容後容器に対し、第二識別子を貼付する。
油化処理装置の第二識別子読み込み手段が、減容後容器に付与された第二識別子を読み込む。
読み込んだ第二識別子から油化処理を実施したことを証明可能な油化処理証明用データを作成する。(油化処理の開始信号または終了信号などをトリガーとして油化処理証明用データを作成する。)
病院側端末装置は、業者側端末装置から送信された滅菌減容証明用データと、プラント側端末装置から送信された油化処理証明用データとを受信する。
すなわち、病院から排出された医療排出物が、第一識別子が貼付された空容器に入れられ、減容処理装置で滅菌減容処理されると、その滅菌減容処理を実施したという証明データを病院側端末装置に送信する。病院は、滅菌減容証明用データを受信することで、自らの病院から排出された医療排出物が確実に滅菌減容処理されたという証明データを保持することができる。
また、滅菌減容処理された減容後容器が、油化処理装置によって油化処理されると、その油化処理されたという証明データを病院側端末装置に送信する。病院は、油化処理証明データを受信することで、自らの病院から排出された医療排出物が滅菌減容処理後、確実に油化処理されたという証明データを保持することができる。したがって、病院にとっては、病院から排出された医療排出物が滅菌減容処理される過程と、その後に油化処理されるまでの過程を把握することができるため、安全かつ衛生的な管理体制を実施しているという証明を内外部に証明可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の医療排出物トレーサビリティシステムを限定したものであり、前記第一識別子がバーコードであるとともに、そのバーコードが粘着シート状のバーコードシート(30)として形成され、前記第一識別子読み込み手段がバーコードリーダ(23)として形成され、そのバーコードリーダが読み込んだバーコードを記憶するバーコード記憶部(24)を備えたことを特徴とする。
「バーコード」とは、いわゆる二次元バーコードであってもよい。
請求項2記載の発明では、バーコードリーダが粘着シート状に形成されたバーコードシートのバーコードを読み込み、これをバーコード記憶部に記憶することで、空容器(排出用容器)の管理を容易にする。また、バーコードを粘着シート状に形成することで、容器に対して粘着シールによって貼付可能となるため、貼付性を高めることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の医療排出物トレーサビリティシステムを限定したものであり、前記第二識別子がROM領域にユニークIDが記憶されたICチップ(41)であって、そのICチップ(41)がシート状のICチップ埋設シート(40)として形成され、前記第二識別子読み込み手段が前記ユニークIDを取得可能なID取得部(72)として形成されていることを特徴とする。
「ユニークID」とは、他のオブジェクトや媒体と重複しないように生成されたIDのことである。
(作用)
請求項3記載の発明では、ID取得部がICチップのROM領域に記憶されたユニークIDを読み込む。読み込んだユニークIDは、予めID記憶部に記憶されており、その整合性や正当性をチェックする。すなわち、書き換え不可能なROM内のユニークIDを減容後容器の識別に使用することで、チェック機能を向上させることができる。これにより、トレーサビリティの証明能力を向上させるとともに、油化処理によってリサイクル委託料などを不正受領するなどの不正行為防止にも寄与する。
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の医療排出物トレーサビリティシステムを限定したものであり、前記油化処理証明用データ送信手段は、前記業者側端末装置に対しても前記油化処理証明データを送信することを特徴とする。
請求項4記載の発明では、業者側端末装置が油化処理証明データを受信可能とすることで、滅菌減容処理を実施した排出物処理業者は、その後の油化処理が確実に実施されたか否かの報告を受けることできる。したがって、安全な管理体制を実施している排出物処理業者としての社会的地位を確保することできるため好ましい。
なお、ICチップを使用する利点としては、ユニークIDと空容器を設置した病院とをサーバなどの端末装置で関連付けしておくことができるので、管理面で容易となるほか、非常に小型な形態であるため、減容後容器への埋設を容易とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1記載の医療排出物トレーサビリティシステムを限定したものであり、前記滅菌減容証明データは、第一識別子、空容器の設置年月日、排出用容器の回収日、排出用容器の滅菌減容処理日およびサービス対象の病院名の各データを含んで構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、滅菌減容証明データに、トレーサビリティの証明に必要十分なデータが保持されていることで、公的機関や第三者機関などに対する証明能力が確保される。
請求項6に記載の発明は、請求項1記載の医療排出物トレーサビリティシステムを限定したものであり、前記油化処理証明データは、第一識別子、第二識別子、減容後容器の油化処理日および油化処理が実施されたプラント名の各データを含んで構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、油化処理証明データに、トレーサビリティの証明に必要十分なデータが保持されていることで、公的機関や第三者機関などに対する証明能力が確保される。
請求項7に記載の発明は、請求項1記載の医療排出物トレーサビリティシステムを限定したものであり、前記病院側端末装置、業者側端末装置およびプラント側端末装置のいずれかに接続されたWebサーバを備えるとともに、当該Webサーバに前記滅菌減容証明データおよび油化処理証明データを送信する証明データ送信手段と、その証明データをWebサイト上にて公開し、不特定多数のユーザからのアクセスを可能としたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明では、本システムが管理運営するWebサイトに滅菌減容証明データおよび油化処理証明データを公開することで、インターネット上からも安全かつ衛生的な管理体制を実施しているという証明を実現することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の医療排出物トレーサビリティシステムを限定したものであり、前記業者側端末装置は、前記空容器の在庫量が記憶された在庫量データベースと、前記車両に積載された空容器が搬入先の病院に設置された際に、その設置数量を送信可能な送信用端末装置から受信する空容器設置数量受信手段と、を備え、空容器設置数量受信手段が受信した空容器の設置数量と前記在庫量データベース内に記憶されている空容器の在庫量とを比較演算する在庫量確認手段と、その在庫量確認手段が予め定められた空容器の所定数量よりも、空容器の在庫量が減少していると判別した場合に、空容器製造業者に対して空容器が所定数量になるように空容器を発注する空容器発注送信手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、空容器の在庫量を管理する在庫管理システムである。すなわち、病院に空容器を搬入した業者が送信用端末装置(携帯電話)を用いて、その数量を業者側端末装置に送信する。業者側端末装置は送信用端末装置からの空容器の設置数量を受信する。そして、在庫量確認手段が空容器の設置数量と在庫量データベース内に記憶されている空容器の在庫量とを比較する。ここで、予め定められた空容器の所定数量よりも、空容器の在庫量が減少していると判別された場合に空容器製造業者に対して空容器が所定数量になるように空容器を発注する。
空容器の数量を予め設定しておけば、排出物処理業者にストックされるべく空容器の数量が増減しても、在庫増や供給不能にならない。したがって、効率的な運営に寄与する。
トラック20は、病院1から排出された医療排出物を油化プラント2まで運搬する車両であって、トラック20の荷台には、医療排出物を滅菌および減容処理可能な減容処理装置21と、その減容処理装置21に稼働電力を供給する発電機22と、各病院に医療排出物を排出可能な空容器60および各病院から回収した排出用容器50とを載置する荷物スペースとを備えている。
図2(a)は、排出用容器50および空容器60に識別シートが貼付された形態を示している。この識別シートは、滅菌減容処理時に排出用容器50および空容器60を個体識別できるものであれば良いので、その形態を問うものではないが、例えば、裏面などの一部にシール状の接着部を有し、表面に所定の番号が表示された識別シート、当該識別シートに一次元バーコードを付与したもの、または二次元バーコードを付与したものなどがある。本実施形態では、一次元バーコード付きの識別シート(以下、バーコードシートと表示する)30を採用している。
なお、病院1において回収予定日よりも早くに医療排出物が溜まってしまった場合には、排出物滅菌処理業者に回収依頼をすれば良い。すなわち、医療排出物入りの排出用容器50を回収するとともに、新しい空容器60を設置されることになる。
図2(b)は、滅菌減容処理された減容後容器50bに、ICチップ埋設シート40が付与された形態を示している。ICチップ埋設シート40は、その裏面に減容後容器50bに接着可能な接着部を有するシート状を形成し、シート内部に無線通信機能とROM機能を備えたICチップ41(第二識別子)が埋設されている。このICチップ41は、ROMにICチップ41の個体識別を可能とするユニークID(A-001、A-002・・・)のみが記憶されたシンプルなチップ構成となっている。なお、ユニークIDとは、他のオブジェクトや媒体と重複しないように生成されたIDのことである。
図4に示すように、減容処理装置21は、滅菌処理および減容処理を実施するための機能を有するとともに、排出用容器50を減容処理装置21に投入する投入口27に、排出用容器50のバーコードシート30のバーコードを読み取り可能なバーコードリーダ23(第一識別子読み込み手段)と、そのバーコードリーダ23が読み取ったバーコードを記憶するバーコード記憶部24を備えて構成されている。なお、バーコードデータの読み取り精度を上げるために、投入口28にバーコードリーダ23を複数備えていても良い。例えば、投入口の上下面や周面に設置する。このようにすれば、投入口27に排出用容器50が乱雑に投げ込まれた場合でも、バーコードの読み取りが容易になる
一方、減容後容器50bでは、ICチップ埋設シート40が貼付されるわけだが、これは、滅菌減容処理による熱と圧縮作用によって、すでに貼付した排出用容器50のバーコードシート30が剥がれてしまい、バーコードが正常に機能しないことが理由である。
なお、バーコードリーダ23によって記憶されたバーコードは、滅菌減容処理が完了したという証明データや証明書(図1の滅菌減容処理証明書)として、病院1に通知または送信される。
図5は、滅菌減容処理証明書の一例である。滅菌減容処理証明書は、トラック20が病院1から回収した排出用容器50を滅菌減容処理した処理年月日が記載されている。本実施形態では、前述した[管理対照表]に基づいて作成されており、AB病院に空容器60を設置した設置年月日、排出用容器50を回収した回収日および滅菌減容処理を実施した年月日が記載されている。病院側は、この滅菌減容処理証明書をもとに自らの病院から排出された医療性排出物が確実に滅菌減容処理されたという証書となる。
次に、ICチップ埋設シート40が貼付された減容後容器50bは、トラック20によって油化プラント2に運搬される。
図6に示すように、油化プラント2は、減容後容器50bを油化処理することで重油、カーボンブラックおよびLGPガスなどに生成可能とする油化処理機74を有する油化処理装置70が設置されている。この油化処理装置70の油化処理入り口71には、ICチップ埋設シート40のユニークIDを読み取るID取得部72と、その読み取ったICチップを記憶するID記憶部73と、油化処理証明書を出力するための証明書出力部80とを備えて構成される。
ID記憶部73は、予めチップ貼付装置25で貼付されたユニークIDが記憶されたIDデータベースである。これは、後述する油化処理証明書を出力する際に、ユニークIDの整合性を保持するためのものである。また、書き換え不可能なユニークIDを減容後容器50bの識別に使用することで、チェック機能を向上させることができる。
すなわち、正規ID判別手段81がID記憶部73にアクセスし、ID取得部72が読み取ったユニークIDとID記憶部73に予め記憶されたユニークIDとを比較し、同じIDであるか否かを判別する。ここで、整合性が確認されたら、油化処理証書発行手段82が油化処理証明書を発行する。出力された油化処理証明書の一例を図7に示す。
油化処理証明書は、管理No、ID、油化処理日およびプラント施設名の少なくとも4項目が記載されている。ここでは、ユニークID[A-001]は、2005年6月26日に[XYプラント]によって油化処理が実施された、というデータが記載されている。
すなわち、排出物滅菌処理業者にとっては、この油化処理証明書が、自らが滅菌減容処理して受け渡した減容後容器50bが確実に油化処理されたという証書となる。
例えば、業者側端末装置に接続されたWebサーバであれば、当該Webサーバに滅菌減容証明書のデータおよび油化処理証明書のデータを送信する証明データ送信手段を備え、その証明データをWebサイト上にて公開し、不特定多数のユーザからのアクセスを可能となっている。
すなわち、排出物滅菌処理業者が管理運営するWebサイトに滅菌減容証明データおよび油化処理証明データを公開することで、インターネット上からも安全かつ衛生的な管理体制を実施しているという証明を実現することができる。
ここで、病院1には、病院側端末装置を備え、排出物滅菌処理業者には、業者側端末装置(減容処理装置21)を備え、油化プラント2には、プラント側端末装置を備え、各端末装置には通信手段を備えるとともに、それぞれがインターネット回線で接続されてデータの送受信が可能なネットワークシステムが構築されているものとする。
トラック20にバーコードシート30が貼付された空容器60所定数積載し、依頼先の病院に設置する(S102)。
病院1では、病院職員が医療性排出物を空容器60に排出していく(S103)。
排出物滅菌処理業者は、回収予定日になるか空容器60が満タンになって病院からの回収依頼を受けると、トラック20で排出用容器50を回収するとともに、新しい空容器60を病院に設置する(S104)。
回収した排出用容器50は、減容処理装置21の投入口27から投入され、この際、バーコードリーダ23がバーコードシート30のバーコードを読み込む(S105)。
読み込んだバーコードデータは、バーコード記憶部24に記憶されるとともに(S106)、取得済バーコードデータを作成する(S107)。
減容処理装置21で滅菌減容処理が行われ(S108)、正常に処理が完了したか否かを判別する(S109)。正常に処理が終了していれば、病院側端末装置に取得済バーコードデータを送信する(S110)。
病院側端末装置は、取得済バーコードデータを受信し(S111)、そのデータを滅菌減容処理された証明データとして利用可能となる。
また、滅菌減容処理された減容後容器50bは、取り出し口28においてチップ貼付装置25がICチップ埋設シート40を貼付させる(S112)。
トラック20は、ICチップ埋設シート40が貼付された減容後容器50bを油化プラント2に運搬する(S113)。
読み込んだユニークIDは、ID記憶部73に記憶されるとともに(S115)、取得済IDデータを作成する(S116)。
油化処理機74で油化処理が行われ(S117)、正常に処理が完了したか否かを判別する(S118)。正常に処理が終了していれば、業者側端末装置に取得済IDデータを送信する(S119)。業者側端末装置は、取得済IDデータを受信する(S120)。排出物滅菌処理業者は、そのデータを油化処理された証明データとして利用可能となる。
また、病院側端末装置に対しても取得済IDデータを送信する(S121)。病院側端末装置は、取得済IDデータを受信する(S122)。病院は、そのデータを滅菌減容処理された証明データとして利用可能となる。
なお、滅菌減容処理された減容後容器50bは、油化プラント2によって油化処理される。すなわち、排出物である減容後容器50bをゴミとして扱わずリサイクル資源として利用されることになる。
また、油化処理された油は、油化プラント2から病院1に運搬されて各種燃料に利用されるようにしても良い。例えば、油化処理された油を病院の焼却炉の燃料に利用するなどが考えられる。このようにすれば、病院から発生した医療排出物が、滅菌、減容および油化処理され、最終的に病院施設の燃料として再利用されるスキームが構築されることになる。このようにすれば、非常にエコロジーかつ半永久的な循環機能を発揮できる優れたリサイクル構造が形成されるため好ましい。
図11に示すには、上述した医療排出物トレーサビリティシステムにおける他の形態であり、病院に設置する空容器を製造する空容器製造業者に対して、排出物滅菌処理業者にストックされている空容器の在庫増減に応じて発注されるようにしたシステムである。
ここで、「携帯電話」とは、排出物滅菌処理業者が空容器に貼付されたバーコードを読み込む機能(バーコードリーダ機能)を備えた端末装置である。
排出物滅菌処理業者は、病院1に空容器60を[15コ]設置する(S201)。
排出物滅菌処理業者は、送信用端末装置を用いて、業者側端末装置に病院1に[15コ]の空容器を設置したデータを送信する(S202)。
業者側端末装置は送信用端末装置からの空容器60の設置数量[15コ]を受信する(S203)。
そして、在庫量確認手段が空容器の設置数量[15コ]と在庫量データベース内に記憶されている空容器の在庫量[40コ]とを比較する(S204)。ここで、予め定められた空容器の所定数量[30コ]よりも、空容器60の在庫量が減少していると判別する(S205)。
現在の在庫数は、[25コ]であるため、空容器製造業者に対して空容器が所定数量[30コ]になるように空容器を[5コ]発注する(S206)。
空容器製造業者は、空容器を[5コ]受注する(S207)。
20 トラック 21 減容処理装置
22 発電機 23 バーコードリーダ
24 バーコード記憶部 25 チップ貼付装置
27 投入口 28 取り出し口
30 バーコードシート
40 ICチップ埋設シート 41 ICチップ
50 排出用容器 50b 減容後容器
60 空容器
70 油化処理装置 71 油化処理入り口
72 ID取得部 73 ID記憶部
74 油化処理機
80 証明書出力部
Claims (8)
- 第一識別子が貼付された空容器に、病院から排出された医療排出物が排出され、排出用容器となった空容器を、滅菌減容処理を可能な減容処理装置を積載した車両で回収し、滅菌減容処理後に回収した排出用容器を油化プラントへ運搬し、油化処理装置によって油化処理が実施される医療排出物トレーサビリティシステムであって、
前記病院に設置された病院側端末装置と、前記減容処理装置における業者側端末装置と、前記油化処理装置におけるプラント側端末装置とが通信ネットワークによって接続されており、
前記減容処理装置は、前記排出用容器に付与された第一識別子を読み込む第一識別子読み込み手段と、
その読み込んだ第一識別子から滅菌減容処理を実施したことを証明可能な滅菌減容証明用データを作成する滅菌減容証明用データ作成手段と、
前記減容処理装置が滅菌減容処理を実施した後に、前記業者側端末装置が前記病院側端末装置に対して滅菌減容証明用データを送信する滅菌減容証明用データ送信手段と、
滅菌減容処理された減容後容器に対し、第二識別子を貼付する第二識別子貼付手段と、を備え、
その第二識別子が貼付された減容後容器を前記車両にて油化プラントへ運搬され、
前記油化プラントにおける油化処理装置は、前記減容後容器に付与された第二識別子を読み込む第二識別子読み込み手段と、
その読み込んだ第二識別子から油化処理を実施したことを証明可能な油化処理証明用データを作成する油化処理証明用データ作成手段と、
前記油化処理装置が油化処理を実施した後に、前記プラント側端末装置が前記病院側端末装置に対して油化処理証明用データを送信する油化処理証明用データ送信手段と、を備え、
前記病院側端末装置は、業者側端末装置から送信された滅菌減容証明用データと、プラント側端末装置から送信された油化処理証明用データとを受信する証明データ受信手段と、を備えたことを特徴とする医療排出物トレーサビリティシステム。 - 前記第一識別子はバーコードであるとともに、そのバーコードが粘着シート状のバーコードシートとして形成され、
前記第一識別子読み込み手段はバーコードリーダとして形成され、そのバーコードリーダが読み込んだバーコードを記憶するバーコード記憶部を備えたことを特徴とする請求項1記載の医療排出物トレーサビリティシステム。 - 前記第二識別子はROM領域にユニークIDが記憶されたICチップであって、
そのICチップはシート状のICチップ埋設シートとして形成され、
前記第二識別子読み込み手段は前記ユニークIDを取得可能なID取得部として形成されていることを特徴とする請求項1記載の医療排出物トレーサビリティシステム。 - 前記油化処理証明用データ送信手段は、前記業者側端末装置に対しても前記油化処理証明データを送信することを特徴とする請求項1記載の医療排出物トレーサビリティシステム。
- 前記滅菌減容証明データは、第一識別子、空容器の設置年月日、排出用容器の回収日、排出用容器の滅菌減容処理日およびサービス対象の病院名の各データを含んで構成されていることを特徴とする請求項1記載の医療排出物トレーサビリティシステム。
- 前記油化処理証明データは、第一識別子、第二識別子、減容後容器の油化処理日および油化処理が実施されたプラント名の各データを含んで構成されていることを特徴とする請求項1記載の医療排出物トレーサビリティシステム。
- 前記病院側端末装置、業者側端末装置およびプラント側端末装置のいずれかに接続されたWebサーバを備えるとともに、
当該Webサーバに前記滅菌減容証明データおよび油化処理証明データを送信する証明データ送信手段と、
その証明データをWebサイト上にて公開し、不特定多数のユーザからのアクセスを可能としたことを特徴とする請求項1記載の医療排出物トレーサビリティシステム。 - 前記業者側端末装置は、前記空容器の在庫量が記憶された在庫量データベースと、
前記車両に積載された空容器が搬入先の病院に設置された際に、その設置数量を送信可能な送信用端末装置から受信する空容器設置数量受信手段と、を備え、
空容器設置数量受信手段が受信した空容器の設置数量と前記在庫量データベース内に記憶されている空容器の在庫量とを比較演算する在庫量確認手段と、
その在庫量確認手段が予め定められた空容器の所定数量よりも、空容器の在庫量が減少していると判別した場合に、空容器製造業者に対して空容器が所定数量になるように空容器を発注する空容器発注送信手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の医療排出物トレーサビリティシステム。
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- 2005-07-26 JP JP2005215318A patent/JP2007034558A/ja active Pending
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