JPH08277020A - 廃棄物処理方法及び廃棄物処理の管理方法並びに廃棄物処理システム及び廃棄物処理の管理システム - Google Patents

廃棄物処理方法及び廃棄物処理の管理方法並びに廃棄物処理システム及び廃棄物処理の管理システム

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JPH08277020A
JPH08277020A JP8044795A JP8044795A JPH08277020A JP H08277020 A JPH08277020 A JP H08277020A JP 8044795 A JP8044795 A JP 8044795A JP 8044795 A JP8044795 A JP 8044795A JP H08277020 A JPH08277020 A JP H08277020A
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Masaru Nakagawa
勝 中川
Hiroaki Ozaki
博章 尾崎
Hiroaki Ono
普明 小野
Hisafumi Kobayashi
尚史 小林
Tadahiko Nakabashi
忠彦 中橋
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SUMITOMO KINZOKU JOHO SYST KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 産業廃棄物等の廃棄物の不法投棄の一掃を図
り、マニフェスト運営の適正化を実現できる廃棄物の処
理システムを提供する。 【構成】 排出事業者1が排出する産業廃棄物を収集運
搬業者2が収集して処分業者3まで運搬し、運搬された
産業廃棄物を処分業者3が処分する処理システムにあっ
て、処理対象の産業廃棄物に関する情報の読み書きが可
能であるマニフェストカードを産業廃棄物と共に搬送さ
せ、排出事業者1,収集運搬業者2間の受渡し時におけ
る情報、収集運搬業者2,処分業者3間の受渡し時にお
ける情報及び処分業者3による処分時の情報を、マニフ
ェストカードに書き込むと共に管理機関4に送信する。
このマニフェストカードを利用して、管理機関4にてリ
アルタイムで産業廃棄物に対する一連の処理過程を管理
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業廃棄物等の廃棄物
を処理する方法、及び、これを実施するためのシステム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人間の諸活動に伴って発生し、再利用が
行えずに占有者にとって不要とみなされたすべてのもの
が廃棄物である。廃棄物の処理及び清掃に関する法律
(略称:廃棄物処理法)によれば、廃棄物とは、ごみ,
粗大ごみ,燃殻,汚泥,糞尿,廃油,廃酸,廃アルカ
リ,動物の死体その他の汚物または不要物であって、固
形状または液状のものと定義されている。また、広義に
捉えれば、燃焼ガス等の気体状の不要物も廃棄物であ
る。
【0003】廃棄物は、その発生形態または性状の違い
等によって、産業廃棄物と一般廃棄物とに大別される。
産業廃棄物は工場,商店,医療機関等の事業所における
事業活動によって生じた廃棄物であって、前記廃棄物処
理法では、19種の廃棄物を産業廃棄物と定めている。ま
た、これらの産業廃棄物の中で、燃えやすい廃油、腐食
性を有する廃酸・廃アルカリ、水銀,カドミウム,アス
ベスト,PCBなどの有害物質を含む廃棄物、医療機関
から出る注射針,カテーテルなどの感染性廃棄物は、そ
の爆発性,毒性,感染性等、人間の健康または生活環境
に大きな被害を及ぼす可能性がある産業廃棄物として、
特別管理産業廃棄物に指定されている。一方、一般廃棄
物はこのような産業廃棄物以外の廃棄物であって、一般
家庭を中心とする人の日常生活に伴って発生する廃棄物
である。
【0004】生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図る
ために行われる、廃棄物の発生から最終的な処分までの
過程、つまり、廃棄物の保管,廃棄物の収集・運搬,廃
棄物の処分と連なる一連の過程を廃棄物処理という。な
お、この一連の過程の中の収集・運搬と処分との間に、
廃棄物の減量化,安定化を図る目的で、廃棄物を物理
的,化学的または生物的に変質する中間処理が挿入され
ることもある。
【0005】このような廃棄物処理の責務については、
一般廃棄物と産業廃棄物とでは大きく異なっている。家
庭ゴミに代表される一般廃棄物については、各区域内の
地方公共団体が処理責任を有している。
【0006】一方、産業廃棄物に関しては、廃棄物を発
生,排出する事業者(以下、排出事業者という)が自ら
処理しなければならないと法律で定められており、排出
事業者の自己処理責任が明示されていて、これが産業廃
棄物処理の原則である。但し、処理場の確保等の点で問
題があるので、すべての排出事業者、特に中小の事業者
にとって、排出されるすべての産業廃棄物を自ら処理す
ることには限界がある。よって、排出事業者が処理費用
を負担して、処理そのものを他の業者に委託することが
認められている。
【0007】このような排出事業者が産業廃棄物の処理
を他の業者に委託する場合の基本システムは、まず、産
業廃棄物を収集,運搬する業者(以下、収集運搬業者と
いう)が、排出事業者による産業廃棄物の保管場所まで
出かけて排出事業者から処理すべき産業廃棄物を受け取
る。そして、その受け取った産業廃棄物を収集運搬業者
が、産業廃棄物を処分する業者(以下、処分業者とい
う)の処分場所まで搬送して処分業者に手渡す。その
後、処分業者が所定の方法(焼却,埋め立て,所定領域
への海洋投入)にて産業廃棄物を処理する。
【0008】ところで、工場で生産される製品,商店で
販売される商品のような価値があるもの、つまり有価物
とは違って、産業廃棄物は、利用価値が全くないもの、
つまり無価物である。従って、排出事業者は、産業廃棄
物の処理にはあまり経費をかけたくないのが実情であ
る。よって、排出事業者処理責任の原則があるにもかか
わらず、より安価で引き受けてくれるような収集運搬業
者,処分業者に排出事業者は産業廃棄物の処理を委託す
ることが多く、この結果、適正に処分されるべき産業廃
棄物が、劣悪な収集運搬業者,処分業者によって不法に
処分されてしまう可能性も高い。このような業者が不法
な場所に産業廃棄物をそのまま投棄すること、所謂、不
法投棄が横行している。
【0009】このような産業廃棄物の不法投棄が行われ
ると、未処理の廃油,廃酸・廃アルカリ溶液,伝染性が
ある注射針などの産業廃棄物が世間に放置されて、人間
の健康または生活環境にかかわる被害が発生するおそれ
がある。よって、官公庁では不法投棄を防止するため
に、資格者の指定強化及び処理過程の管理強化を柱とす
る政策を施行している。前者の政策では、委託先の業者
を収集運搬業者と処分業者とに区分けし、各収集運搬業
者,処分業者には数年毎の許可の更新制を導入して、不
法投棄を行った劣悪な収集運搬業者,処分業者には資格
を与えないようにしている。更に、上述したような特別
管理産業廃棄物に関しては、他業者の特別管理産業廃棄
物の収集・運搬,処分を業として行う収集運搬業者,処
分業者は、それぞれ特別管理産業廃棄物収集運搬業,特
別管理産業廃棄物処分業の許可を得なければならないと
し、通常の産業廃棄物と比べてより厳しい許可基準にし
ている。
【0010】また、後者の政策は、排出事業者がその処
理を委託した特別管理産業廃棄物の搬送,処理の状況を
みずから把握して、不法投棄などの不適正な処理を未然
に防止するために、特別管理産業廃棄物管理票制度を設
けたことである。この制度は、特別管理産業廃棄物管理
票(以下、マニフェスト伝票という)を用いて特別管理
産業廃棄物の処理過程を監視している。以下、このマニ
フェスト伝票の運用と産業廃棄物の流れとについて、そ
の状態を示す模式図である図14を参照して簡単に説明す
る。
【0011】産業廃棄物を排出する排出事業者Aは、マ
ニフェスト発行者から購入した6枚複写のマニフェスト
伝票に産業廃棄物の種類,数量などの必要事項を記入
し、署名・押印した後、処理対象の産業廃棄物と共に6
枚全部を収集運搬業者Bに渡す(1)。収集運搬業者B
は、産業廃棄物の受領時にマニフェスト伝票の所定欄に
署名・押印し、6枚のうちの1枚(A票)を排出事業者
Aに渡す(2)。排出事業者Aは、収集運搬業者Bから
渡された1枚(A票)を保管する(3)。収集運搬業者
Bは、産業廃棄物を処分業者Cまで搬送し、残りの5枚
のマニフェスト伝票と共に処分業者Cに渡す(4)。処
分業者Cは、産業廃棄物の受領時に、マニフェスト伝票
の所定欄に署名・押印し、5枚のうちの2枚(B1,B
2票)を収集運搬業者Bに渡す(5)。収集運搬業者B
は、処分業者Cから渡された2枚のうちの1枚(B1
票)を自ら保管する(6)と共に、残りの1枚(B2
票)を排出事業者Aに返送する(7)。処分業者Cは、
産業廃棄物の処分が終了すると、マニフェスト伝票の所
定欄に署名・押印し、3枚のうちの1枚(C1票)を自
ら保管する(8)と共に、3枚のうちの1枚(C2
票),3枚のうちの1枚(D票)を、収集運搬業者B,
排出事業者Aにそれぞれ返送する(9,10)。収集運搬
業者Bは、処分業者Cから返送されたマニフェスト伝票
(C2票)と保管しておいたマニフェスト伝票(B1
票)とを照合して、指示通りに処分が行われたかを検査
し、各マニフェスト伝票を保管する(11)。また、排出
事業者Aは、収集運搬業者Bから返送されたマニフェス
ト伝票(B2票)と処分業者Cから返送されたマニフェ
スト伝票(D票)と保管しておいたマニフェスト伝票
(A票)とを照合して、指示通りに処分が行われたかを
検査し、これらのマニフェスト伝票を保管する(12)。
なお、各排出事業者A,収集運搬業者B及び処分業者C
におけるマニフェスト伝票の保管期間は5年間と定めら
れており、また、保管したこれらのマニフェスト伝票は
管轄の地方自治体への提出が義務付けられている。
【0012】上述したような6枚複写のマニフェスト伝
票を運用することにより、産業廃棄物の排出,運搬,処
分の経路を明確にして、不法投棄などの不適正な処理の
防止を図っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】産業廃棄物の処理を的
確に把握するために導入された上述したようなマニフェ
スト伝票制度にあって、近年、不正な事件が相次いで発
生している。不法投棄などの違法な処理を行おうとする
業者によりマニフェスト伝票が偽造されたり、業者間で
マニフェスト伝票の売買が行われている。従来のマニフ
ェスト伝票制度において、このような不正な事件が起こ
り得る原因または背景について以下に説明する。
【0014】まず、このマニフェスト伝票制度の適正な
運営は当事者の信義に負うところが大きい点が問題であ
る。産業廃棄物を「物流」という観点からとらえた場
合、前にも述べたように、産業廃棄物が有価物ではなく
無価物であることに注目する必要がある。有価物にあっ
ては、生産者などの上流側から消費者などの下流側に物
が移送されるときに、その物の価値も同時に物に付随し
て搬送される。よって、物の移送を示す情報自体には存
在価値が全くなく、物の移送の管理は当事者間相互の監
視で行うことが可能である。一方、無価物である産業廃
棄物の場合、その物自体には価値がなく途中で不法投棄
されないかが問題であり、物の移送を示す情報のみでも
存在価値があり、物の移送の管理は当事者間相互の監視
だけでは充分に行えない。
【0015】また、従来のマニフェスト伝票の記入,チ
ェックを人(当事者)に依存している点も問題である。
従来のマニフェスト伝票では、処分業者が産業廃棄物を
受け取らなくても、署名・押印があれば処理費を得るこ
とができる。この場合、産業廃棄物は元来無価物である
ので、物自体がなくても何ら問題はなく、利害の点から
言えば逆に物は存在しないほうが処分費用がかからない
分だけ得策である。このような点から不正マニフェスト
伝票が横行することになる。不正マニフェスト伝票の一
例は、処分業者の検印が予め押されているものであり、
これを使用すれば、収集運搬業者が産業廃棄物を実際に
は処分業者に配送しなくても、書類上では「処分済み」
となる。処分業者の社名と検印とが入ったこのような不
正マニフェスト伝票が高価な値段で売買されている。
【0016】以上のような現行のマニフェスト伝票制度
の不正のすべては、産業廃棄物の不法投棄につながって
いる。よって、現行のマニフェスト伝票制度の盲点を突
いた形で、全国の広い範囲にわたって多量の産業廃棄物
が投棄されていると考えられ、自然環境,生活環境が危
機にさらされている。特に、医療機関においては、マニ
フェスト伝票の記入,管理を収集運搬業者に任せている
ところが多く、このような場合に不正マニフェスト伝票
発生の温床となりやすい。使用済みの注射針,脱脂綿,
ガーゼなどの医療廃棄物が不法投棄されると、それらの
感染性廃棄物による各種のウィルス感染が健康な市民に
広がることも充分考えられる。
【0017】このように現行のマニフェスト伝票制度に
は欠点が多く、このままではその制度が悪用されて形骸
化していき、不法投棄される産業廃棄物がますます増加
する懸念があり、画期的な新規の産業廃棄物の処理シス
テムの構築が望まれている。
【0018】ここで、本発明に関連する従来技術として
数件の特許公報について説明する。ここでは、有価物,
無価物の区別をつけず、物の搬送状態を管理する従来技
術として、次の4件(特開平6−166417号公報,特
開平5−266030号公報,特開昭63−206591号公報,
特開平5−134741号公報)を上げ、以下に簡単に説明す
る。
【0019】特開平6−166417号公報には、医療廃棄
物を排出する医療機関と、医療廃棄物を運搬する運搬業
者と、医療廃棄物を処分する処分業者との間における医
療廃棄物の流れを容易に確認できる物流監視システムが
提案されている。このシステムは、医療機関,運搬業
者,処分業者がそれぞれ独立的にオンライン端末機を使
用して医療廃棄物の情報を入力して、ホストコンピュー
タに格納する。このシステムでは、医療廃棄物の処理情
報を電子化された形態で伝達するようにしたので、情報
伝達のタイム・ラグは解消できて伝達時間の短縮化でき
るが、マニフェスト伝票に基づいて、人間の介在により
情報入力を行うので、本発明の目的である不法投棄防止
の効果を充分には得られない。
【0020】特開平5−266030号公報には、非接触I
Cカードを利用して工程ライン上の物品の搬送管理を行
う物品管理システムが提案されている。このシステム
は、工程ライン上を搬送される製品にICカードを携帯
させ、このICカードと外部端末機である外部親装置と
の間で、非接触にて情報を相互に送受信し合って、製品
の製造処理,搬出処理,配送処理などを管理する。この
システムでは、製造工程,配送工程における製品の処理
を円滑に行うことを目的としており、対象物が有価物で
あり、しかも工程ラインの要所の位置に送受信設備を配
置することを前提にしているので、不特定多数の経路を
搬送される可能性がある産業廃棄物の処理にこのシステ
ムを適用することは無理である。
【0021】特開昭63−206591号公報には、採掘現場
において非接触ICカードを利用して原料の品質管理を
行うシステムが提案されている。このシステムは、切羽
から採取された原料を捨場に運搬する車両にICカード
を携帯させ、切羽から各車両に品質などの切羽情報を伝
送し、自ら計測した原料重量情報と共に切羽情報を各車
両から捨場を介して管理センタに送信し、原料運搬後に
これらの各情報を記録したICカードを管理センタに回
収してデータ処理を行う。このシステムでは、物を運搬
する車両にICカードを携帯させて原料の品質管理を行
うことを目的としており、しかも、そのICカードには
送受信機能がなく単に記録媒体として利用しているだけ
であり、本発明とはその使用目的及びICカード情報の
伝達形態が大きく異なっている。
【0022】特開平5−134741号公報には、非接触I
Cカードを利用して作業現場で稼働する車両の運行状態
の管理を行うシステムが提案されている。このシステム
は、作業現場にて稼働する車両にICカードを携帯さ
せ、その運行路に向けて送信させた特定情報をその送信
方向側を通過する際に車両が受信してICカードに記録
し、その後ICカードを回収してデータを読み出す。こ
のシステムでは、運行する車両にICカードを携帯させ
てその運行状態の管理を行うことを目的としており、し
かも、そのICカードには送受信機能がなく単に記録媒
体として利用しているだけであり、本発明とはその使用
目的及びICカード情報の伝達形態が大きく異なってい
る。
【0023】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、従来のマニフェスト伝票制度における問題点を
解決して、マニフェスト運営の適正化を図ることができ
る廃棄物処理方法及びその管理方法並びに廃棄物処理シ
ステム及びその管理システムを提供することを本発明の
主な目的とする。
【0024】本発明の他の目的は、不法投棄の一掃を図
り、廃棄物の不法投棄に伴う自然環境及び生活環境の破
壊を防止できる廃棄物処理方法及びその管理方法並びに
廃棄物処理システム及びその管理システムを提供するこ
とにある。
【0025】本発明の更に他の目的は、排出事業者,収
集運搬業者,処分業者間における廃棄物の流れ及び処分
業者による廃棄物の処分をリアルタイムで監視すること
ができ、不法投棄に歯止めをかけることができる廃棄物
処理方法及びその管理方法並びに廃棄物処理システム及
びその管理システムを提供することにある。
【0026】本発明の更に他の目的は、事前に固定的に
決められない廃棄物の処理過程にあって、廃棄物が適正
に流れることを客観的に監視できる廃棄物処理方法及び
その管理方法並びに廃棄物処理システム及びその管理シ
ステムを提供することにある。
【0027】本発明の更に他の目的は、ICカードなど
の記憶媒体の採用により、担当業者における情報の改ざ
んなどの不正を防止できる廃棄物処理方法及びその管理
方法並びに廃棄物処理システム及びその管理システムを
提供することにある。
【0028】本発明の更に他の目的は、ICカードなど
の記憶媒体をリサイクルさせることにより、ペーパレス
を実現できて省資源化が図れる廃棄物処理方法及びその
管理方法並びに廃棄物処理システム及びその管理システ
ムを提供することにある。
【0029】本発明の更に他の目的は、不正を行った業
者に対して自動的に警告を発することができる廃棄物処
理方法及びその管理方法並びに廃棄物処理システム及び
その管理システムを提供することにある。
【0030】本発明の更に他の目的は、排出事業者,収
集運搬業者間、収集運搬業者,処分業者間における廃棄
物の受渡しの際の位置,日時などを特定できる廃棄物処
理方法及びその管理方法並びに廃棄物処理システム及び
その管理システムを提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】本願の廃棄物処理方法
は、排出事業者が排出する廃棄物を収集運搬業者が収集
して処分業者まで運搬し、運搬された廃棄物を処分業者
が処分する廃棄物処理方法において、処理すべき廃棄物
に関わる情報の読み書きが可能である記憶媒体を廃棄物
と共に搬送させることを特徴とする。
【0032】本願の廃棄物処理方法にあって、具体的に
は、排出事業者,収集運搬業者間、及び/または、収集
運搬業者,処分業者間における廃棄物の受渡し時に、廃
棄物の受渡しに関する情報を記憶媒体に書き込み、処分
業者による廃棄物の処分が終了すると、廃棄物の処分に
関する情報を記憶媒体に書き込む。また、収集運搬業者
が携帯する携帯端末装置を用いて、この廃棄物の受渡し
に関する情報を記憶媒体に書き込む。また、この携帯端
末装置には、位置を特定できる位置特定手段が備えられ
ており、記憶媒体に書き込む情報は、位置特定手段にて
得られた廃棄物の受渡し位置の情報を含んでいる。排出
事業者,収集運搬業者及び処分業者は、それぞれの処理
資格を証明するための資格証明手段を有しており、資格
証明手段の使用によって記憶媒体の読み書きが可能とな
る。
【0033】本願の廃棄物処理の管理方法は、排出事業
者が排出する廃棄物を収集運搬業者が収集して処分業者
まで運搬し、運搬された廃棄物を処分業者が処分する過
程を管理する廃棄物処理の管理方法において、処理すべ
き廃棄物に関わる情報の読み書きが可能である記憶媒体
を廃棄物と共に搬送させ、記憶媒体により廃棄物の処理
を管理することを特徴とする。
【0034】また、本願の廃棄物処理の管理方法は、排
出事業者が排出する廃棄物を収集運搬業者が収集して処
分業者まで運搬し、運搬された廃棄物を処分業者が処分
する過程を管理機関にて管理する廃棄物処理の管理方法
において、処理すべき廃棄物に関わる情報の読み書きが
可能である記憶媒体を廃棄物と共に排出事業者から収集
運搬業者に受け渡すステップと、この第1受渡し時の情
報を記憶媒体に書き込むと共に管理機関に送信するステ
ップと、収集運搬業者が廃棄物を記憶媒体と共に処分業
者まで運搬するステップと、廃棄物を記憶媒体と共に収
集運搬業者から処分業者に受け渡すステップと、この第
2受渡し時の情報を記憶媒体に書き込むと共に管理機関
に送信するステップと、処分業者が廃棄物を処分するス
テップと、この処分時の情報を記憶媒体に書き込むと共
に管理機関に伝送するステップとを有することを特徴と
する。
【0035】本願の廃棄物処理の管理方法にあって、管
理機関が、排出事業者からの要求に基づいて、記憶媒体
を発行する。また、管理機関が、処分業者が処分した廃
棄物に付随した記憶媒体を回収し、回収した記憶媒体に
書き込まれた情報を消去する。また、管理機関が発行す
る記憶媒体には、少なくとも、発行時の交付番号と、発
行先の排出事業者の情報と、取り扱う廃棄物の情報とが
書き込まれている。また、収集運搬業者は携帯端末装置
を携帯しており、携帯端末装置を用いて、第1受渡し時
の情報及び/または第2受渡し時の情報を記憶媒体に書
き込むと共に管理機関に送信する。また、第1受渡し時
の情報は、第1受渡しに関与した排出事業者及び収集運
搬業者の情報と、受け渡した廃棄物の情報と、受渡しの
位置情報とのうちの少なくとも1つの情報を含む。ま
た、第2受渡し時の情報は、第2受渡しに関与した排出
事業者及び収集運搬業者の情報と、受け渡した廃棄物の
情報と、受渡しの位置情報とのうちの少なくとも1つの
情報を含む。また、収集運搬業者は、その位置を検出す
る位置検出手段が備えられた携帯端末装置を携帯してお
り、この位置検出手段を利用して受渡しの位置情報を得
る。また、排出事業者,収集運搬業者及び処分業者は、
それぞれの処理資格を証明するための管理機関が発行し
た資格証明手段を有しており、資格証明手段の使用によ
って記憶媒体の読み書き及び管理機関への情報送信が可
能となる。管理機関は、受信した第1受渡し時の情報及
び/または第2受渡し時の情報に基づいて、第1受渡し
時及び/または第2受渡し時に不正が生じていないかを
監視し、不正が生じている場合には排出事業者,収集運
搬業者または処分業者に警告を発する。排出事業者,収
集運搬業者または処分業者は、資格証明手段を使用して
管理機関に、第1受渡し時の情報,第2受渡し時の情報
及び/または処分時の情報を照会する。管理機関が、処
分業者が処分した廃棄物に付随した記憶媒体を回収し、
回収した記憶媒体に書き込まれている情報を読み出す。
【0036】本願の他の廃棄物処理の管理方法は、廃棄
物を収集運搬業者が収集して処分業者まで運搬し、運搬
された廃棄物を処分業者が処分する過程を管理機関にて
管理する廃棄物処理の管理方法であって、廃棄物の収集
を管理機関が収集運搬業者に依頼するステップと、収集
運搬業者が廃棄物を収集するステップと、この収集時の
情報を、処理すべき廃棄物に関わる情報の読み書きが可
能である記憶媒体に書き込むと共に管理機関に伝送する
ステップと、収集した廃棄物を記憶媒体と共に収集運搬
業者から処分業者に受け渡すステップと、この受渡し時
の情報を記憶媒体に書き込むと共に管理機関に送信する
ステップと、処分業者が廃棄物を処分するステップと、
この処分時の情報を記憶媒体に書き込むと共に管理機関
に伝送するステップとを有することを特徴とする。
【0037】この他の廃棄物処理の管理方法にあって、
管理機関は、廃棄物の収集を依頼する際に、記憶媒体
を、依頼先の収集運搬業者に発行する。また、収集運搬
業者は携帯端末装置を携帯しており、携帯端末装置を用
いて、収集時の情報及び受渡し時の情報を記憶媒体に書
き込むと共に管理機関に送信する。また、収集運搬業者
は、その位置を検出する位置検出手段が備えられた携帯
端末装置を携帯しており、この位置検出手段を利用して
収集時及び受渡し時の位置情報を得る。
【0038】本願の廃棄物処理システムは、排出事業者
が排出する廃棄物を収集運搬業者が収集して処分業者ま
で運搬し、運搬された廃棄物を処分業者が処分する廃棄
物処理システムにおいて、処理対象の廃棄物と共に搬送
される情報格納手段と、廃棄物に関わる情報を情報格納
手段に書き込む書き込み手段とを備えることを特徴とす
る。
【0039】本願の廃棄物処理システムにあって、書き
込み手段は、排出事業者,収集運搬業者間の廃棄物の受
渡し時の情報と、収集運搬業者,処分業者間の廃棄物の
受渡し時の情報と、処分業者による処分時の情報とを少
なくとも含む廃棄物に関わる情報を情報格納手段に書き
込む。
【0040】本願の廃棄物処理の管理システムは、排出
事業者が排出する廃棄物を収集運搬業者が収集して処分
業者まで運搬し、運搬された廃棄物を処分業者が処分す
る過程を管理機関にて管理する廃棄物処理の管理システ
ムにおいて、処理対象の廃棄物と共に搬送される読み書
き可能な情報格納手段と、廃棄物に関わる情報を情報格
納手段に書き込むと共に、管理機関及び情報格納手段間
で情報を送受信させる書き込み/送受信手段とを備える
ことを特徴とする。
【0041】本願の廃棄物処理の管理システムにあっ
て、情報格納手段は、ICカードである。また、書き込
み/送受信手段は、排出事業者が有する設置端末装置ま
たは携帯端末装置、収集運搬業者が携帯する設置端末装
置または携帯端末装置、及び、処分業者が有する設置端
末装置または携帯端末装置の何れかである。また、携帯
端末装置は、GPS機能を有する自動位置検出手段を備
えている。また、排出事業者,収集運搬業者及び処分業
者がそれぞれ有し、それぞれの処理資格を示す資格証明
手段を備える。また、資格証明手段は、マイクロコンピ
ュータ及びメモリ機能で構成され、情報格納手段への情
報記録格納方法を制御する機能と、資格証明手段が適正
に使用されているか否かを確認する機能とを有するID
カードである。また、管理機関は、書き込み/送受信手
段を介して送信された情報を格納する第1格納手段と、
管理システムの運営に関係する情報を予め格納している
第2格納手段とを備える。また、管理機関は、書き込み
/送受信手段を介して送信された情報と第1及び第2格
納手段に格納されている情報とに基づいて、廃棄物の現
在の処理状況に不正があるか否かを判定する判定手段を
備える。また、管理機関は、現在の処理状況に不正があ
ることを判定した場合に、書き込み/送受信手段を介し
て、排出事業者,収集運搬業者または処分業者に警告を
発する手段を備える。また、管理機関は、書き込み/送
受信手段を介した排出事業者,収集運搬業者または処分
業者からの照会に応じて、第1格納手段に格納されてい
る情報を書き込み/送受信手段を介して照会元の排出事
業者,収集運搬業者または処分業者に送信する手段を備
える。また、管理機関は、処分業者に処分された廃棄物
に付随して搬送された情報格納手段を回収する手段と、
回収した情報格納手段に格納されている情報を消去する
手段とを備える。
【0042】
【作用】本発明では、排出事業者が排出した廃棄物を収
集運搬業者が収集して処分業者まで運搬し、処分業者が
その廃棄物を処分する廃棄物の処理過程にあって、情報
の読み書きが可能である記憶媒体を処分対象の廃棄物と
共に搬送させ、この記憶媒体により廃棄物の流れ,処理
を管理する。
【0043】まず、排出事業者は、固有の番号,取り扱
える廃棄物の情報などが書き込まれたICカードなどの
記憶媒体を、本システムを管理する管理機関から入手
し、その記憶媒体を廃棄物と共に収集運搬業者に渡す。
この受渡し時に、排出事業者の事業所に設置された設置
端末装置を用いて、または、収集運搬業者自身が携帯し
た携帯端末装置を用いて、受渡しの日時,場所,廃棄物
の種別・重量などの受渡しに関する情報を記憶媒体に書
き込むと共に、管理機関に送信する。管理機関は、この
受渡し情報を受信して不正があると判断すれば、警告を
返送する。
【0044】次に、収集運搬業者は、廃棄物を記憶媒体
と共に処分業者の元に運搬して、処分業者に渡す。この
受渡し時に、収集運搬業者自身が携帯した携帯端末装置
を用いて、または、処分業者の事業所に設置された設置
端末装置を用いて、受渡しの日時,場所,廃棄物の種別
・重量などの受渡しに関する情報を記憶媒体に書き込む
と共に、管理機関に送信する。管理機関は、この受渡し
情報を受信して不正があると判断すれば、警告を返送す
る。
【0045】最後に、処分業者が、この廃棄物を所定の
方法にて処分し、自身の事業所に設置された設置端末装
置を用いて、処分の際の場所,方法,日時などの処分に
関する情報を記憶媒体に書き込むと共に、管理機関に送
信する。
【0046】本発明のシステムでは、記憶媒体を用いて
廃棄物の流れ及び処理過程を管理するので、管理機関に
て極めて正確に管理を行うことができ、不正が発生する
おそれはなく、廃棄物は不法投棄されることなく適正に
処分される。また、端末装置からの入力により、管理機
関にて記憶媒体と廃棄物との対応付けは容易である。ま
た、記憶媒体を用いているので、業者の情報の改ざんを
防止できるし、ペーパーレス化を実現できる。また、従
来の紙の伝票とは違って耐環境性に優れコンパクト化を
図れると共に、管理機関に処理情報を一括して格納する
ので、従来のような伝票の保管も不要となり、紛失のお
それがない。
【0047】収集運搬業者が携帯する携帯端末装置に
は、地球上の絶対位置を特定できる機能が備えられてお
り、廃棄物の受渡し時に、その受渡し位置の正確な情報
が自動的に記憶媒体に読み込まれると共に、管理機関に
送信される。よって、受渡し位置が正確に特定されるの
で、この点での不正も防止される。
【0048】排出事業者,収集運搬業者及び処分業者
は、それぞれ資格を証明するための資格証を管理機関に
申請して所有することが義務付けられており、廃棄物の
処理に関わる業者の特定と処理運営の標準化とを図れ
る。また、この資格証の使用によって、記憶媒体への情
報の読み書き及び管理機関との情報の送受信が可能とな
るように設定されているので、不当な業者がこのシステ
ムに関与できることを防止する。更に、排出事業者,収
集運搬業者及び処分業者は、それぞれこの資格証を用い
て、廃棄物の処理状況を管理機関に照会することができ
る。よって、各排出事業者,収集運搬業者及び処分業者
が容易に廃棄物の処理状況を確認できる。
【0049】使用する記憶媒体は再利用が可能である。
処分業者が廃棄物を処分した後に、管理機関は、その処
分された廃棄物に付随して搬送された記憶媒体を処分業
者より回収し、記憶媒体に書き込まれた情報をチェック
した後に、書き込まれた情報を消去して保管する。そし
て、排出事業者から次の新規の廃棄物に対する記憶媒体
の申請があった場合に、管理機関は、保管しておいた記
憶媒体を排出事業者に発行する。よって、使い捨ての伝
票とは異なり、省資源化を図れる。
【0050】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて具体的に説明する。
【0051】図1は本発明に係る産業廃棄物処理の管理
システム(以下、単に本システムという)に関与する事
業者,業者,機関の模式図である。本システムには、産
業廃棄物(以下、単に廃棄物という)の実際の処理に関
与する排出事業者1,収集運搬業者2及び処分業者3
と、本システムを管理する管理機関4とが存在する。排
出事業者1は、自身の事業活動に伴って発生した処理す
べき廃棄物を排出する事業者であり、その処理を自分自
身では行わずに収集運搬業者2及び処分業者3に委託す
る。収集運搬業者2は、排出事業者1の事業所まで出向
いて処理対象の廃棄物を収集し、収集した廃棄物を処分
業者3まで運搬する。処分業者3は、収集運搬業者2に
て運搬されてきた廃棄物を受け取って適正な手法にて処
理する。管理機関4はこのような一連の廃棄物処理の流
れを監視する。ここで、管理機関4は、行政組織の一部
の機関であっても良いし、また行政組織とは無関係の第
三者からなる機関でも良いし、更にはこれら2つを組み
合わせた機関でも良い。
【0052】図2は本システムにおける前処理(資格登
録処理)の動作手順を示すフローチャート、図3は本シ
ステムにおける主要処理の動作手順を示すフローチャー
ト、図4は本システムにおける情報照会処理の動作手順
を示すフローチャートである。また、図5〜図9は同じ
く本システムにおける模式図である。これらの図5〜図
9の中で、図5は、前処理,情報照会処理における排出
事業者1,収集運搬業者2及び処分業者3とこのシステ
ムを管理する管理機関4との関係を示しており、図6,
図7は、実際の産業廃棄物20(以下、単に廃棄物20とい
う)の処理における排出事業者1,収集運搬業者2,処
分業者3及び管理機関4の関係と、廃棄物20及びこれに
付随して搬送されるICカード13(以下、マニフェスト
カード13という)の流れとを主に示しており、図8,図
9は、マニフェストカード13に書き込まれると共に管理
機関4に送信される情報(マニフェスト情報)及び管理
機関4に保存されている情報(事業者・業者情報,契約
情報,基本情報など)の種類を主に示している。
【0053】まず、図2のフローチャート及び図5,図
8を参照して、前処理について説明する。本システムに
関わりたい排出事業者1,収集運搬業者2及び処分業者
3は、管理機関4に登録を申請する(ステップS31)。
この際、排出事業者1,収集運搬業者2及び処分業者3
は、申請書11に必要な事項(自身の事業者・業者名,事
業者・業者の住所,取り扱う廃棄物の種類など)を記入
して、管理機関4に提出する。管理機関4はこの申請書
11を受け取って、過去において問題が生じなかった事業
者,業者であるか否かを判断し、特に問題がない場合に
は、申請した事業者,業者を認可して、各排出事業者
1,収集運搬業者2及び処分業者3に資格を示すIDカ
ード12(以下、資格カード12という)を発行する(ステ
ップS32)。資格カード12には、申請書11に記載された
内容に加えて、各排出事業者1,収集運搬業者2及び処
分業者3に特有の番号とそれぞれの地球上における絶対
位置(北緯何度,東経何度)を示す位置情報とが書き込
まれている。このようにして、本システムに関わる排出
事業者1,収集運搬業者2及び処分業者3は、管理機関
4から発行された固有の資格カード12を有している。
【0054】次に、図3のフローチャート及び図6,図
7,図9を参照して、実際の廃棄物20の処理である主要
処理について説明する。まず、排出事業者1は、自身の
事業所で発生した廃棄物20を処理しようとする場合、そ
の処理対象の廃棄物20に対する固有のマニフェストカー
ド13の発行を管理機関4に要求する(ステップS1)。
管理機関4は、この要求を受けて、固有の交付番号,取
り扱う廃棄物20の情報,排出事業者1の情報などのマニ
フェスト情報を書き込んだマニフェストカード13を発行
し、排出事業者1はこのマニフェストカード13を購入す
る(ステップS2)。
【0055】そして、排出事業者1は収集運搬業者2に
廃棄物20の収集を依頼する。依頼を受けた収集運搬業者
2は、排出事業者1の事業所まで運搬用車両にて出かけ
て排出事業者1からの廃棄物20を収集する(ステップS
3)。これが、排出事業者1,収集運搬業者2間におけ
る第1受渡しである。この際、マニフェストカード13も
同時に排出事業者1から収集運搬業者2に手渡される。
この受渡し時に、排出事業者1が自身の事業所に設置さ
れた設置端末装置14を用いて、または、収集運搬業者2
が自身が携帯した携帯端末装置15を用いて、受渡しの場
所,廃棄物20の種別・重量などの受渡しに関する情報
(第1受渡し情報)を、マニフェストカード13にマニフ
ェスト情報として書き加えると共に、管理機関4のコン
ピュータ17に送信する(ステップS4)。このマニフェ
スト情報が管理機関4に送信されたタイミングを管理機
関4内の計時機能にて計ることにより、この第1受渡し
における日時を管理する。
【0056】なお、排出事業者1の設置端末装置14また
は収集運搬業者2の携帯端末装置15を用いてマニフェス
トカード13に情報の読み書きを行う場合には、排出事業
者1の資格カード12及び収集運搬業者2の資格カード12
を、使用する端末装置に挿入する必要がある。このよう
な資格カード12の挿入により、排出事業者1及び収集運
搬業者2の業者名の特定を行うことができ、この点で未
登録業者の本システムへの参入を防止している。
【0057】また、収集運搬業者2が携帯する携帯端末
装置15には、地球上における絶対位置を自動的に検出で
きるGPS(Global Position System)機能が搭載され
ており、携帯端末装置15を使用した場合には、排出事業
者1,収集運搬業者2間における廃棄物20の受渡し位置
(北緯何度,東経何度)が自動的に検出されて、その位
置情報がマニフェストカード13に書き込まれると共に管
理機関4に送信される。また、携帯端末装置15には、廃
棄物20の量を計測する装置からの計量情報が取り込める
インターフェイス装置が備えられており、この計量装置
を用いて廃棄物20の重量情報が得られる。
【0058】管理機関4は、受信したマニフェスト情報
をコンピュータ17のメモリ内に書き込む。なお、このコ
ンピュータ17のメモリには、図8,図9に示すような事
業者・業者情報,契約情報及び基本情報が予め格納され
ている。事業者・業者情報は、前記資格カード12の発行
時に得られた情報である。また、契約情報は、排出事業
者1がどの収集運搬業者2及び処分業者3と廃棄物処理
委託の契約を結んでいるかを示す情報と、各排出事業者
1,収集運搬業者2及び処分業者3(収集運搬業者2の
場合には保管用の場所も含む)の地球上における絶対位
置を示す位置情報とを含んでいる。また、基本情報は、
廃棄物の種別毎の処理工期を示す情報、特別な廃棄物を
処理するための資格があるか否かを示す有資格情報など
である。
【0059】管理機関4では、受信したマニフェスト情
報に基づいて、格納している事業者・業者情報,契約情
報及び基本情報を参照しながら、この排出事業者1から
収集運搬業者2への廃棄物20の受渡しにおいて不正(排
出事業者1または収集運搬業者2が未登録者である、取
り扱いが認められていない廃棄物20であるなど)がある
かないかを判断する(ステップS5)。不正がある場合
には、管理機関4のコンピュータ17から排出事業者1の
設置端末装置14または収集運搬業者2の携帯端末装置15
に警告を発生して(ステップS21)、リターンする。不
正がない場合には、ステップS6に処理が進む。
【0060】次に、収集運搬業者2は、廃棄物20をマニ
フェストカード13と共に処分業者3の元に運搬して、処
分業者3に渡す(ステップS6)。これが、収集運搬業
者2,処分業者3間における第2受渡しである。この
際、マニフェストカード13も同時に収集運搬業者2から
処分業者3に手渡される。この第2受渡し時に、収集運
搬業者2が、自身の資格カード12及び処分業者3の資格
カード12を携帯端末装置15に挿入して携帯端末装置15を
起動させた後に、受渡しの場所,廃棄物20の種別・重量
などのこの第2受渡しに関する情報(第2受渡し情報)
を、マニフェストカード13にマニフェスト情報として書
き加えると共に、管理機関4のコンピュータ17に送信す
る(ステップS7)。なお、この場合、処分業者3が自
身の事業所に設置された設置端末装置16に2枚の資格カ
ード12を挿入した後に、これらの動作を行うようにして
もよい。図7では、設置端末装置16を用いる場合の様子
が示されている。なお、この第2受渡し時における位置
情報,計量情報の取得、及び、時間情報の管理は、前述
した第1受渡し時における場合と基本的に同様であるの
で、説明は省略する。
【0061】管理機関4は、受信したマニフェスト情報
をコンピュータ17のメモリ内に書き込み、受信したマニ
フェスト情報に基づいて、格納しているマニフェスト情
報,事業者・業者情報,契約情報及び基本情報を参照し
ながら、この収集運搬業者2から処分業者3への廃棄物
20の受渡しにおいて不正(収集運搬業者2または処分業
者3が不正登録者である、第1受渡し時と廃棄物20の種
別または重量が異なっているなど)があるか否かを判断
する(ステップS8)。不正がある場合には、管理機関
4のコンピュータ17から収集運搬業者2の携帯端末装置
15または処分業者3の設置端末装置16に警告を発生して
(ステップS22)、リターンする。不正がない場合に
は、ステップS9に処理が進む。
【0062】処分業者3が、収集運搬業者2から受け取
った廃棄物20を所定の方法にて処分する(ステップS
9)。その後、設置端末装置16に自分の資格カード12を
挿入して起動させた後に、処分業者3は、処分の際の場
所,方法,日時,処分量などの処分に関する処分情報を
マニフェストカード13に書き込むと共に、管理機関4の
コンピュータ17に送信する(ステップS10)。この時点
で廃棄物20に対する一連の処理は終了する。
【0063】管理機関4は、処分業者3が廃棄物20を処
分した後に、その処分された廃棄物20に付随して搬送さ
れたマニフェストカード13を処分業者3より回収する
(ステップS11)。そして、回収したマニフェストカー
ド13に書き込まれた情報をチェックする。例えば、廃棄
物20の処分が工期内に完了されたか、処分された廃棄物
20の種別及び重量が排出事業者1からの排出時と異なっ
ていないかなどをチェックする。その後、マニフェスト
カード13に書き込まれていたすべてのマニフェスト情報
を消去して初期化した後に、保管する(ステップS1
2)。
【0064】以上のようにしてすべの処理は終了する。
そして、排出事業者1から次の新規の廃棄物20に対する
マニフェストカード13発行の申請があった場合に、管理
機関4は、保管しておいたマニフェストカード13に前述
したような初期マニフェスト情報を書き込んだ後に排出
事業者1に再発行する。
【0065】なお、上記実施例では、回収したマニフェ
ストカード13を再利用する場合について説明したが、新
規のマニフェストカード13を排出事業者1に発行する場
合についても全く同様に行えることは言うまでもない。
【0066】また、収集運搬業者2において、小型の車
両を用いて複数回にわたって廃棄物20を収集して保管
し、保管した廃棄物20を1台の大型の車両に積み直して
処分業者3に運搬する場合も考えられる。このような場
合には、積み直し時に不正が発生しないように、積み直
し時にも前述した第1,第2受渡し時と同様に、携帯端
末装置16と資格カード12とを用いて、廃棄物20の情報,
積み直しの位置情報をマニフェストカード13に書き込む
と共に管理機関4に通信するようにすれば良い。
【0067】ここで、前述したIDカードからなる資格
カード12の機能について説明する。図10は資格カード12
の3種の情報領域を示す模式図であり、第1情報領域12
a と第2情報領域12b と第3情報領域12c とを有する。
第1情報領域12a には、その資格カード12の発行時に、
排出事業者1,収集運搬業者2,処分業者3を特定する
前述したような情報が格納される。
【0068】第2情報領域12b には、マニフェストカー
ド13に対する情報の読み書きを実現するための情報書き
込み/読み出し制御情報が格納される。この場合、その
資格カード12の発行時に初期設定された情報を更新する
ことなくいつまでも保持していても良いし、その資格カ
ード12の発行時に情報をまず初期設定し、その後資格カ
ード12を使用する毎に情報を更新していくようにしても
良い。そして、第2情報領域12b に格納されている情報
書き込み/読み出し制御情報を使用して、マニフェスト
カード13に対するマニフェスト情報の読み書き動作を制
御する。例えば、マニフェストカード13のある特定記憶
領域に、“1234”という情報を書き込む場合、実際には
4桁分の記憶領域で十分であるが、冗長度を持たせて14
桁分の記憶領域を確保しておき、14桁の内の4桁には正
規の情報を書き込み、残りの10桁には冗長化された情報
を書き込む。そして、この際、第2情報領域12b に格納
されている情報書き込み/読み出し制御情報が、例えば
“1”であれば“XX1XX2XX3XX4XX”という形で、例えば
“2”であれば“XX4XX3XX3XX1XX”という形で(Xは冗
長化された情報)、マニフェストカード13上の記憶情報
を隠蔽する。また、各“1”,“2”,“3”,“4”
という情報自体を暗号化することも可能である。以上
のように、資格カード12の第2情報領域12b に格納され
た情報書き込み/読み出し制御情報に従って、マニフェ
ストカード13に対する情報の読み書き処理が制御される
ので、マニフェスト情報の改竄は不可能である。
【0069】また、第3情報領域12c には、その資格カ
ード12の使用時の情報、具体的には使用時の位置情報と
使用時の日時情報とが、その資格カード12を使用する度
に更新されて格納される。従って、最も最近使用された
ときの位置情報及び日時情報が格納されている。このよ
うな情報を資格カード12に格納しておくことにより、資
格カード12が適正に使用されているかを確認できる。つ
まり、実際に資格カード12が使用されるときに、現在の
使用時の位置情報及び日時情報と、格納されている最近
の使用時の位置情報及び日時情報とを比較して、適正使
用か否かを検証する。このように、資格カード12を使用
する度に、その第3情報領域12c に使用時の位置情報及
び日時情報を更新していくので、複写された不正な資格
カード12が正規の資格カード12と共に使用されている場
合、それらの使用実績を監視することができ、その不正
な使用状況を即座に検出できる。
【0070】次に、図4のフローチャート及び図5を参
照して、各排出事業者1,収集運搬業者2及び処分業者
3から管理機関4に廃棄物20の処理状況を照会する照会
処理について説明する。上述したように、それぞれの廃
棄物20はこれに固有のマニフェストカード13と共に搬送
されていくので、その固有のマニフェストカード13の交
付番号を特定することにより、所望の廃棄物20の処理状
況を把握できる。
【0071】例えば、排出事業者1が、処理を委託した
廃棄物20の処理状況を確認したい場合について以下に説
明する。所望の廃棄物20の処理状況を確認したい場合、
排出事業者1は、持っている資格カード12を設置端末装
置14に挿入して、管理機関4のコンピュータ17とのデー
タ交信を開き、所望の廃棄物20に固有のマニフェストカ
ード13の交付番号を送信する(ステップS41)。管理機
関4のコンピュータ17は、送信された交付番号のマニフ
ェストカード13におけるマニフェスト情報をメモリから
読み出して排出事業者1に返信する(ステップS42)。
排出事業者1はこのマニフェスト情報を受信して、廃棄
物20の現在の処理状況(例えば、収集運搬業者2が処分
業者3へ運搬中、処分業者3が処分中など)を確認する
(ステップS43)。
【0072】なお、本例では、マニフェストカード13の
交付番号の指定により、それに対応する廃棄物20の処理
状況を知らせるようにしたが、排出事業者1が自身の資
格カード12を設置端末装置14に挿入した際に、その排出
事業者1が関与するすべての廃棄物20の現在の処理状況
を一覧にして排出事業者1に知らせるような構成も可能
である。
【0073】なお、上記例では、排出事業者1が処理状
況を管理機関4に照会する場合について説明したが、収
集運搬業者2が資格カード12及び携帯端末装置15を用い
て、または、処分業者3が資格カード12及び設置端末装
置16を用いて、処理状況を管理機関4に照会することも
同様に行えることは勿論であり、この場合の処理は排出
事業者1が処理状況を管理機関4に照会する場合の処理
と同様であるので説明は省略する。
【0074】一方、上述したような処理状況の照会とは
逆に、管理機関4では、業者から送信されるマニフェス
ト情報に基づいて、排出事業者1から収集運搬業者2に
手渡された後の廃棄物20の処理状況を追跡調査し、処理
すべき日数以内に処分が完了していない廃棄物20が見つ
かれば、この廃棄物20に関与する各排出事業者1,収集
運搬業者2及び処分業者3に警告を発して注意を喚起す
ることも可能である。
【0075】ところで、以上のような処理例は、廃棄物
20が正規の過程を経由して処理される場合である。この
ような場合の処理とは異なり、不法に投棄されてしまっ
た廃棄物20を処理する場合にも、本発明は適用可能であ
る。以下、不法投棄された廃棄物20の処理について、そ
の動作手順を示す図11のフローチャートを参照して説明
する。
【0076】この場合に、管理機関4は不法投棄の情報
の受入れ機関となる。まず、不法投棄の事実が通告され
ると、管理機関4は、その不法投棄の内容(廃棄位置、
不法投棄物の種別,重量など)を調査する(ステップS
51)。管理機関4は、調査内容,交付番号,業者情報な
どを書き込んだマニフェストカード13を収集運搬業者2
に発行して、不法投棄物の収集を収集運搬業者2に委託
する(ステップS52)。収集運搬業者2は、廃棄位置ま
で行って不法投棄物を収集する(ステップS53)。そし
て、収集した際に、携帯端末装置15を用いて、収集位
置,収集不法投棄物の種別・重量などの情報を、マニフ
ェストカード13にマニフェスト情報として書き加えると
共に、管理機関4のコンピュータ17に送信する(ステッ
プS54)。
【0077】そして、収集運搬業者2は、不法投棄物を
マニフェストカード13と共に処分業者3の元に運搬し
て、処分業者3に渡す(ステップS55)。この受渡し時
に、収集運搬業者2が、携帯端末装置15を用いて、受渡
しの場所,不法投棄物の種別・重量などのこの受渡しに
関する情報を、マニフェストカード13にマニフェスト情
報として書き加えると共に、管理機関4のコンピュータ
17に送信する(ステップS56)。
【0078】管理機関4は、受信したマニフェスト情報
をコンピュータ17のメモリ内に書き込み、受信したマニ
フェスト情報に基づいて、格納しているマニフェスト情
報,業者情報,契約情報及び基本情報を参照しながら、
この不法投棄物の受渡しにおいて不正(処分業者3が不
正登録者である、収集時と不法投棄物の種別または重量
が異なっているなど)があるか否かを判断する(ステッ
プS57)。不正がある場合には、管理機関4のコンピュ
ータ17から収集運搬業者2の携帯端末装置15に警告を発
生して(ステップS60)、リターンする。不正がない場
合には、ステップS58に処理が進む。そして、受け取っ
た不法投棄物を処分業者3が処分する(ステップS5
8)。なお、これ以降の動作は前述した正規の過程(図
3)の場合と同様であるので、同一動作内容には図3と
同一のステップ番号を付して説明を省略する。
【0079】なお、不法投棄物の処理が緊急を要する場
合には、管理機関4での調査を行わずに、直ちに交付番
号,業者情報のみを書き込んだマニフェストカード13を
発行して収集運搬業者2にその収集を依頼するようにし
てもよい。このようなときには、収集運搬業者2が不法
投棄物を収集した時点で、不法投棄物の詳細な情報が得
られる。
【0080】不法投棄の場所が事前に特定できないこと
は当然であり、様々な場所で不法投棄は発生する。しか
しながら、本発明では、収集運搬業者2が携帯する無線
通信の携帯端末装置15及びマニフェストカード13を用い
て不法投棄物処理の管理を行うので、如何なる場所で不
法投棄が発生したとしても対応可能であり、その不法投
棄物の適正な処理を行える。
【0081】次に、本システムにおける装置構成につい
て説明する。図12は、本発明の処理システムを実現する
装置構成の概要図である。図において、21は廃棄物20の
処理状況の情報を保持するマニフェスト情報保持手段で
あり、このマニフェスト情報保持手段21は、具体的には
前記マニフェストカード13である。また、22, 23はそれ
ぞれマニフェスト情報送受信手段,マニフェスト全体監
視手段であり、マニフェスト情報送受信手段22は、具体
的には前記設置端末装置14,16、携帯端末装置15などが
対応し、マニフェスト全体監視装置23は前記管理機関4
内のコンピュータ17が対応する。更に、24, 25はそれぞ
れ、排出事業者1からの要求に基づいてマニフェスト情
報保持手段21(マニフェストカード13)を発行するマニ
フェスト情報保持手段発行部、処分業者3から使用済み
のマニフェスト情報保持手段21(マニフェストカード1
3)を回収して初期化するマニフェスト情報保持手段再
生部である。これらのマニフェスト情報保持手段発行部
24及びマニフェスト情報保持手段再生部25は、前記管理
機関4に内部設置されている。
【0082】また、図13は、本発明の処理システムを実
現する装置構成の基本ブロック図であり、図13において
図12と同一番号を付した部分は同一部分を示している。
なお、図13に示す構成では、マニフェスト情報保持手段
21(マニフェストカード13)へ情報を書き込み、管理機
関4へ情報を伝送する際に利用する端末装置が、固定型
ではない移動型の端末装置である場合を想定している。
【0083】マニフェスト情報保持手段21は、新しいマ
ニフェスト情報を書き込むためのCPUとしてのデータ
更新部31と、廃棄物20の処理情報を記憶するメモリとし
ての処理情報記憶部32とを有する。また、前記資格カー
ド12に相当する資格情報保持手段26は、資格情報を書き
換えまたは新しい資格情報を書き込むためのCPUとし
てのデータ更新部33と、資格情報を記憶するメモリとし
ての資格情報記憶部34とを有する。
【0084】また、前記携帯端末装置15に相当する移動
端末手段27は、マニフェスト情報保持手段21から情報を
入力するインターフェースとしてのマニフェスト情報入
力部35と、マニフェスト情報保持手段21へ情報を出力す
るインターフェースとしてのマニフェスト情報出力部36
と、資格情報保持手段26から情報を入力するインターフ
ェースとしての資格情報入力部37と、資格情報保持手段
26へ情報を出力するインターフェースとしての資格情報
出力部38と、オペレータがデータ入力を行うためのキー
ボード, タッチパネルなどの入力部39と、オペレータに
情報を表示したり警告を通知するための表示/通知部40
と、GPS機能を備えて位置情報を検出するための位置
情報獲得部41と、自動的に廃棄物20の重量情報を得るた
めの計量情報獲得部42と、各種の情報を処理するCPU
としての情報処理部43と、ネットワークとの無線通信を
制御する移動局無線通信部44とを有する。
【0085】また、各排出事業者1,収集運搬業者2及
び処分業者3と管理機関4との情報の送受信用のネット
ワークとしての広域通信手段28は、移動通信を処理する
移動通信網処理部45と、固定通信を処理する固定通信網
処理部46とを有する。更に、前記管理機関4に対応する
管理処理手段29は、上述のマニフェスト情報保持手段発
行部24及びマニフェスト情報保持手段再生部25に加え
て、ネットワークを介して移動端末手段27との無線通信
を制御する通信制御部47と、情報を書き換えまたは新し
い情報を書き込むためのCPUとしてのデータ更新部48
と、情報を記憶するメモリとしての記憶部49とを有す
る。
【0086】なお、上述した例では、マニフェスト情報
を保持する記憶媒体としてICカードを用いる場合につ
いて説明したが、読み書きが可能であり、しかも廃棄物
20と共に搬送可能であれば、フレキシブルディスク,光
ディスクなどの他のメモリカードを利用しても同様に行
えることは勿論である。
【0087】また、上述した例では、廃棄物として、法
律においてその処理責任が明確に規定されている産業廃
棄物を取り上げて説明したが、一般廃棄物に対しても同
様に本発明を適用できることは勿論である。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、読み書
き可能な記憶媒体を廃棄物と共に搬送し、業者間での廃
棄物の受渡し時、及び、廃棄物の処分終了時に、その受
渡し情報及び処分情報を、この記憶媒体に記録すると共
に、管理機関に端末装置を用いて通信するようにしたの
で、不法投棄などの不正な事態を防止できて、適正なマ
ニフェスト運営を図ることができる。
【0089】また、本発明では、排出事業者,収集運搬
業者,処分業者間における廃棄物の流れ及び処分業者に
よる廃棄物の処分をリアルタイムで監視するので、廃棄
物の不法投棄を防止でき、不法投棄に伴う自然環境及び
生活環境の破壊を食い止めることができる。
【0090】また、本発明では、GPS機能を持たせた
携帯端末装置を用いて業者,管理機関間の情報の送受信
を行うので、位置情報の不正を防止できると共に、廃棄
物の処理がより広域な範囲に及んでも充分に対応でき、
更に、不法に投棄された廃棄物に対しても、その収集,
処分を行い得る。
【0091】また、本発明では、廃棄物の処理がリアル
タイムで監視可能であるので、不正を行った業者に対し
ては即座に警告を発することができる。
【0092】前述したマニフェスト伝票を利用している
現状の処理システム(従来例)との比較を行いながら、
本発明の効果について更に説明する。
【0093】従来例でもマニフェスト伝票に付与される
番号は固有のものであって、重複発行は防止されている
が、各マニフェスト伝票をどの業者がどの種類の廃棄物
処理に使用しているかという追跡調査は困難である。本
発明では、重複発行を防止できることは勿論であり、し
かもどの交付番号の記憶媒体を用いてどの業者がどのよ
うな種類の廃棄物の処理に携わっているかを容易かつリ
アルタイムで管理可能である。
【0094】従来例ではマニフェスト伝票が廃棄物と共
に正規の流れに沿って移動するとは必ずしも限らず、こ
の点で不法投棄を代表とする不正が生じている。本発明
では、廃棄物の受渡し時及び廃棄物の処分時に、廃棄物
の情報,事業者・業者情報などを記憶媒体に書き込むと
共に管理機関に送信するので、不正が発生する可能性を
低減できる。
【0095】従来例では、廃棄物の経時的な流れを把握
することができず、また、処理期限の監視は事後チェッ
クとなっている。本発明では、廃棄物の流れに同期して
リアルタイムでその処理状況を把握することができ、処
理期限の監視も実期限内に行える。
【0096】従来例では、廃棄物が所定の受渡し位置を
通過したか否かを客観的に判定することが不可能であ
る。本発明では、受渡し発生時にその受渡し位置を記憶
媒体に読み込むと共に管理機関にその位置情報を送信す
るので、廃棄物が所定の受渡し位置を通過したか否かを
客観的に判定することができる。
【0097】従来例では、廃棄物の流れの過程でその減
量は生じないことを前提にしてその重量の管理は行われ
ていない。本発明では、自動計測により重量等の計量情
報を得るようにしているので、処理過程における廃棄物
の重量管理を正確に行える。
【0098】従来例では、マニフェスト伝票のやりとり
を行うだけであるので、正規の業者が廃棄物の処理に携
わったか否かを確認することは困難である。本発明で
は、廃棄物の受渡し時に資格証明手段で確認するので、
無資格な業者が廃棄物の処理に関与することを防止でき
る。
【0099】従来例では、排出事業者がマニフェスト伝
票にて処理を管理しているが、この処理がオフライン処
理,委託処理であるため、マニフェスト伝票の改ざんの
防止には限界がある。本発明では、各排出事業者,収集
運搬業者及び処分業者との送受信によってマニフェスト
情報を管理機関にて集中管理することが可能であるの
で、マニフェスト情報の改竄,廃棄物の不正な流れを防
止できる。
【0100】従来例では、紙製のマニフェスト伝票を使
用しているので、その再利用は不可能である。本発明で
は、ICカードなどの記憶媒体を使用するので、リサイ
クルが可能となり、システム運営にあたって資源の低減
化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄物処理の管理システムに関与する
排出事業者,収集運搬業者,処分業者及び管理機関の関
係を示す模式図である。
【図2】本発明の廃棄物処理の管理システムにおける前
処理(資格登録処理)の動作手順を示すフローチャート
である。
【図3】本発明の廃棄物処理の管理システムにおける主
要処理の動作手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の廃棄物処理の管理システムにおける情
報照会処理の動作手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の廃棄物処理の管理システムの模式図で
ある。
【図6】本発明の廃棄物処理の管理システムの模式図で
ある。
【図7】本発明の廃棄物処理の管理システムの模式図で
ある。
【図8】本発明の廃棄物処理の管理システムの模式図で
ある。
【図9】本発明の廃棄物処理の管理システムの模式図で
ある。
【図10】本発明の廃棄物処理の管理システムにおける
資格カードの情報領域を示す模式図である。
【図11】本発明の廃棄物処理の管理システムにおける
不法投棄物処理の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図12】本発明の廃棄物処理の管理システムを実現す
る装置構成の概要図である。
【図13】本発明の廃棄物処理の管理システムを実現す
る装置構成の基本ブロック図である。
【図14】マニフェスト伝票を用いる従来の廃棄物処理
の管理システムにおけるマニフェスト伝票の流れを示す
模式図である。
【符号の説明】
1 排出事業者 2 収集運搬業者 3 処分業者 4 管理機関 11 申請書 12 資格カード(IDカード) 13 マニフェストカード(ICカード) 14 設置端末装置 15 携帯端末装置 16 設置端末装置 17 コンピュータ 20 産業廃棄物 21 マニフェスト情報保持手段 22 マニフェスト情報送受信手段 23 マニフェスト全体監視手段 24 マニフェスト情報保持手段発行部 25 マニフェスト情報保持手段再生部 26 資格情報保持手段 27 移動端末手段 28 広域通信手段 29 管理処理手段 41 位置情報獲得部 42 計量情報獲得部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 尚史 大阪府大阪市淀川区西中島5丁目3番8号 住友金属情報システム株式会社内 (72)発明者 中橋 忠彦 大阪府大阪市東淀川区大道南1丁目17−17 −206

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排出事業者が排出する廃棄物を収集運搬
    業者が収集して処分業者まで運搬し、運搬された廃棄物
    を前記処分業者が処分する廃棄物処理方法において、処
    理すべき廃棄物に関わる情報の読み書きが可能である記
    憶媒体を前記廃棄物と共に搬送させることを特徴とする
    廃棄物処理方法。
  2. 【請求項2】 前記排出事業者,前記収集運搬業者間、
    及び/または、前記収集運搬業者,前記処分業者間にお
    ける廃棄物の受渡し時に、廃棄物の受渡しに関する情報
    を前記記憶媒体に書き込むことを特徴とする請求項1記
    載の廃棄物処理方法。
  3. 【請求項3】 前記収集運搬業者が携帯する携帯端末装
    置を用いて、前記排出事業者,前記収集運搬業者間、及
    び/または、前記収集運搬業者,前記処分業者間の廃棄
    物の受渡しに関する情報を前記記憶媒体に書き込むこと
    を特徴とする請求項2記載の廃棄物処理方法。
  4. 【請求項4】 前記収集運搬業者が携帯する携帯端末装
    置には、位置を特定できる位置特定手段が備えられてお
    り、前記記憶媒体に書き込む情報に、前記位置特定手段
    にて得られた廃棄物の受渡し位置の情報を含めることを
    特徴とする請求項3記載の廃棄物処理方法。
  5. 【請求項5】 前記処分業者による廃棄物の処分が終了
    すると、廃棄物の処分に関する情報を前記記憶媒体に書
    き込むことを特徴とする請求項1記載の廃棄物処理方
    法。
  6. 【請求項6】 前記排出事業者,前記収集運搬業者及び
    前記処分業者は、それぞれの処理資格を証明するための
    資格証明手段を有しており、該資格証明手段の使用によ
    って前記記憶媒体の読み書きが可能となることを特徴と
    する請求項1記載の廃棄物処理方法。
  7. 【請求項7】 排出事業者が排出する廃棄物を収集運搬
    業者が収集して処分業者まで運搬し、運搬された廃棄物
    を前記処分業者が処分する過程を管理する廃棄物処理の
    管理方法において、処理すべき廃棄物に関わる情報の読
    み書きが可能である記憶媒体を前記廃棄物と共に搬送さ
    せ、該記憶媒体により前記廃棄物の処理を管理すること
    を特徴とする廃棄物処理の管理方法。
  8. 【請求項8】 排出事業者が排出する廃棄物を収集運搬
    業者が収集して処分業者まで運搬し、運搬された廃棄物
    を前記処分業者が処分する過程を管理機関にて管理する
    廃棄物処理の管理方法であって、処理すべき廃棄物に関
    わる情報の読み書きが可能である記憶媒体を前記廃棄物
    と共に前記排出事業者から前記収集運搬業者に受け渡す
    ステップと、この第1受渡し時の情報を前記記憶媒体に
    書き込むと共に前記管理機関に送信するステップと、前
    記収集運搬業者が前記廃棄物を前記記憶媒体と共に前記
    処分業者まで運搬するステップと、前記廃棄物を前記記
    憶媒体と共に前記収集運搬業者から前記処分業者に受け
    渡すステップと、この第2受渡し時の情報を前記記憶媒
    体に書き込むと共に前記管理機関に送信するステップ
    と、前記処分業者が前記廃棄物を処分するステップと、
    この処分時の情報を前記記憶媒体に書き込むと共に前記
    管理機関に伝送するステップとを有することを特徴とす
    る廃棄物処理の管理方法。
  9. 【請求項9】 前記管理機関が、前記排出事業者からの
    要求に基づいて、前記記憶媒体を発行するステップを更
    に有することを特徴とする請求項8記載の廃棄物処理の
    管理方法。
  10. 【請求項10】 前記管理機関が、前記処分業者が処分
    した前記廃棄物に付随した前記記憶媒体を回収し、回収
    した前記記憶媒体に書き込まれた情報を消去するステッ
    プを更に有することを特徴とする請求項8または9記載
    の廃棄物処理の管理方法。
  11. 【請求項11】 前記管理機関が発行する前記記憶媒体
    には、少なくとも、発行時の交付番号と、発行先の排出
    事業者の情報と、取り扱う廃棄物の情報とが書き込まれ
    ていることを特徴とする請求項9記載の廃棄物処理の管
    理方法。
  12. 【請求項12】 前記収集運搬業者は携帯端末装置を携
    帯しており、該携帯端末装置を用いて、前記第1受渡し
    時の情報及び/または前記第2受渡し時の情報を前記記
    憶媒体に書き込むと共に前記管理機関に送信することを
    特徴とする請求項8記載の廃棄物処理の管理方法。
  13. 【請求項13】 前記第1受渡し時の情報は、第1受渡
    しに関与した前記排出事業者及び前記収集運搬業者の情
    報と、受け渡した前記廃棄物の情報と、受渡しの位置情
    報とのうちの少なくとも1つの情報を含むことを特徴と
    する請求項8記載の廃棄物処理の管理方法。
  14. 【請求項14】 前記第2受渡し時の情報は、第2受渡
    しに関与した前記排出事業者及び前記収集運搬業者の情
    報と、受け渡した前記廃棄物の情報と、受渡しの位置情
    報とのうちの少なくとも1つの情報を含むことを特徴と
    する請求項8記載の廃棄物処理の管理方法。
  15. 【請求項15】 前記収集運搬業者は、その位置を検出
    する位置検出手段が備えられた携帯端末装置を携帯して
    おり、該位置検出手段を利用して受渡しの位置情報を得
    ることを特徴とする請求項13または14記載の廃棄物
    処理の管理方法。
  16. 【請求項16】 前記排出事業者,前記収集運搬業者及
    び前記処分業者は、それぞれの処理資格を証明するため
    の前記管理機関が発行した資格証明手段を有しており、
    該資格証明手段の使用によって前記記憶媒体の読み書き
    及び前記管理機関への情報送信が可能となることを特徴
    とする請求項8記載の廃棄物処理の管理方法。
  17. 【請求項17】 前記管理機関は、受信した前記第1受
    渡し時の情報及び/または前記第2受渡し時の情報に基
    づいて、前記第1受渡し時及び/または前記第2受渡し
    時に不正が生じていないかを監視し、不正が生じている
    場合には前記排出事業者,前記収集運搬業者または前記
    処分業者に警告を発することを特徴とする請求項8記載
    の廃棄物処理の管理方法。
  18. 【請求項18】 前記排出事業者,前記収集運搬業者ま
    たは前記処分業者は、前記管理機関に、前記第1受渡し
    時の情報,前記第2受渡し時の情報及び/または前記処
    分時の情報を照会することを特徴とする請求項8記載の
    廃棄物処理の管理方法。
  19. 【請求項19】 前記排出事業者,前記収集運搬業者及
    び前記処分業者は、それぞれの処理資格を証明するため
    の前記管理機関が発行した資格証明手段を有しており、
    該資格証明手段を用いて、前記管理機関に、前記第1受
    渡し時の情報,前記第2受渡し時の情報及び/または前
    記処分時の情報を照会することを特徴とする請求項8記
    載の廃棄物処理の管理方法。
  20. 【請求項20】 前記管理機関が、前記処分業者が処分
    した前記廃棄物に付随した前記記憶媒体を回収し、回収
    した前記記憶媒体に書き込まれている情報を読み出すス
    テップを更に有することを特徴とする請求項8記載の廃
    棄物処理の管理方法。
  21. 【請求項21】 廃棄物を収集運搬業者が収集して処分
    業者まで運搬し、運搬された廃棄物を前記処分業者が処
    分する過程を管理機関にて管理する廃棄物処理の管理方
    法であって、廃棄物の収集を前記管理機関が前記収集運
    搬業者に依頼するステップと、前記収集運搬業者が廃棄
    物を収集するステップと、この収集時の情報を、処理す
    べき前記廃棄物に関わる情報の読み書きが可能である記
    憶媒体に書き込むと共に前記管理機関に伝送するステッ
    プと、収集した前記廃棄物を前記記憶媒体と共に前記収
    集運搬業者から前記処分業者に受け渡すステップと、こ
    の受渡し時の情報を前記記憶媒体に書き込むと共に前記
    管理機関に送信するステップと、前記処分業者が前記廃
    棄物を処分するステップと、この処分時の情報を前記記
    憶媒体に書き込むと共に前記管理機関に伝送するステッ
    プとを有することを特徴とする廃棄物処理の管理方法。
  22. 【請求項22】 前記管理機関は、廃棄物の収集を依頼
    する際に、前記記憶媒体を、依頼先の前記収集運搬業者
    に発行することを特徴とする請求項21記載の廃棄物処
    理の管理方法。
  23. 【請求項23】 前記収集運搬業者は携帯端末装置を携
    帯しており、該携帯端末装置を用いて、前記収集時の情
    報及び前記受渡し時の情報を前記記憶媒体に書き込むと
    共に前記管理機関に送信することを特徴とする請求項2
    1記載の廃棄物処理の管理方法。
  24. 【請求項24】 前記収集運搬業者は、その位置を検出
    する位置検出手段が備えられた携帯端末装置を携帯して
    おり、該位置検出手段を利用して前記収集時及び前記受
    渡し時の位置情報を得ることを特徴とする請求項23記
    載の廃棄物処理の管理方法。
  25. 【請求項25】 排出事業者が排出する廃棄物を収集運
    搬業者が収集して処分業者まで運搬し、運搬された廃棄
    物を該処分業者が処分する廃棄物処理システムにおい
    て、処理対象の廃棄物と共に搬送される読み書き可能な
    情報格納手段と、前記廃棄物に関わる情報を前記情報格
    納手段に書き込む書き込み手段とを備えることを特徴と
    する廃棄物処理システム。
  26. 【請求項26】 前記書き込み手段は、前記排出事業
    者,前記収集運搬業者間の廃棄物の受渡し時の情報と、
    前記収集運搬業者,前記処分業者間の廃棄物の受渡し時
    の情報と、前記処分業者による処分時の情報とを少なく
    とも含む前記廃棄物に関わる情報を前記情報格納手段に
    書き込むことを特徴とする請求項25記載の廃棄物処理
    システム。
  27. 【請求項27】 排出事業者が排出する廃棄物を収集運
    搬業者が収集して処分業者まで運搬し、運搬された廃棄
    物を該処分業者が処分する過程を管理機関にて管理する
    廃棄物処理の管理システムにおいて、処理対象の廃棄物
    と共に搬送される読み書き可能な情報格納手段と、前記
    廃棄物に関わる情報を前記情報格納手段に書き込むと共
    に、前記管理機関及び前記情報格納手段間で情報を送受
    信させる書き込み/送受信手段とを備えることを特徴と
    する廃棄物処理の管理システム。
  28. 【請求項28】 前記情報格納手段は、ICカードであ
    ることを特徴とする請求項27記載の廃棄物処理の管理
    システム。
  29. 【請求項29】 前記書き込み/送受信手段は、前記排
    出事業者が有する設置端末装置または携帯端末装置、前
    記収集運搬業者が携帯する設置端末装置または携帯端末
    装置、及び、前記処分業者が有する設置端末装置または
    携帯端末装置の何れかを含むことを特徴とする請求項2
    7記載の廃棄物処理の管理システム。
  30. 【請求項30】 前記収集運搬業者が携帯する携帯端末
    装置は、GPS機能を有する自動位置検出手段を備えて
    いることを特徴とする請求項29記載の廃棄物処理の管
    理システム。
  31. 【請求項31】 前記排出事業者,前記収集運搬業者及
    び前記処分業者がそれぞれ有し、それぞれの処理資格を
    示す資格証明手段を更に備えることを特徴とする請求項
    27記載の廃棄物処理の管理システム。
  32. 【請求項32】 前記資格証明手段は、マイクロコンピ
    ュータ及びメモリ機能で構成され、前記情報格納手段へ
    の情報記録格納方法を制御する機能と、前記資格証明手
    段が適正に使用されているか否かを確認する機能とを有
    するIDカードであることを特徴とする請求項31記載
    の廃棄物処理の管理システム。
  33. 【請求項33】 前記管理機関は、前記書き込み/送受
    信手段を介して送信された情報を格納する第1格納手段
    と、前記管理システムの運営に関係する情報を予め格納
    している第2格納手段とを備えることを特徴とする請求
    項27記載の廃棄物処理の管理システム。
  34. 【請求項34】 前記管理機関は、前記書き込み/送受
    信手段を介して送信された情報と前記第1及び第2格納
    手段に格納されている情報とに基づいて、廃棄物の現在
    の処理状況に不正があるか否かを判定する判定手段を更
    に備えることを特徴とする請求項33記載の廃棄物処理
    の管理システム。
  35. 【請求項35】 前記管理機関は、現在の処理状況に不
    正があることを判定した場合に、前記書き込み/送受信
    手段を介して、前記排出事業者,前記収集運搬業者また
    は前記処分業者に警告を発する手段を更に備えることを
    特徴とする請求項34記載の廃棄物処理の管理システ
    ム。
  36. 【請求項36】 前記管理機関は、前記書き込み/送受
    信手段を介した前記排出事業者,前記収集運搬業者また
    は前記処分業者からの照会に応じて、前記第1格納手段
    に格納されている情報を前記書き込み/送受信手段を介
    して照会元の前記排出事業者,前記収集運搬業者または
    前記処分業者に送信する手段を更に備えることを特徴と
    する請求項33記載の廃棄物処理の管理システム。
  37. 【請求項37】 前記管理機関は、前記処分業者に処分
    された廃棄物に付随して搬送された前記情報格納手段を
    回収する手段と、回収した前記情報格納手段に格納され
    ている情報を消去する手段とを備えることを特徴とする
    請求項27記載の廃棄物処理の管理システム。
JP8044795A 1995-04-05 1995-04-05 廃棄物処理方法及び廃棄物処理の管理方法並びに廃棄物処理システム及び廃棄物処理の管理システム Pending JPH08277020A (ja)

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