JP2002297337A - ネットワークプリンティングシステム、サービス代行サーバ、及びプログラム - Google Patents

ネットワークプリンティングシステム、サービス代行サーバ、及びプログラム

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JP2002297337A
JP2002297337A JP2001102619A JP2001102619A JP2002297337A JP 2002297337 A JP2002297337 A JP 2002297337A JP 2001102619 A JP2001102619 A JP 2001102619A JP 2001102619 A JP2001102619 A JP 2001102619A JP 2002297337 A JP2002297337 A JP 2002297337A
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洋一 河渕
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祥二 今泉
Yoshikazu Ikenoue
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークプリンティングシステムにおい
て、プリンタの起動開始後は、端末からのプリントデー
タを受信可能とする。 【解決手段】 サービス代行サーバを設け、プリンタの
起動開始後、起動完了前の間、サービス代行サーバが端
末に対して、プリンタの代行を行い、プリント指示、プ
リントデータの受信を行う。そして、プリンタから起動
完了通知を受けた後は、端末に対してプリントシーケン
スの中断指示を行うと共に、プリンタに対してそれまで
に受信したプリントデータを転送し、転送後端末に対し
中断の解除を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端末からネットワ
ークを介してプリント要求を受け、プリントするネット
ワークプリンティングシステム、サービス代行サーバ、
及びサービス代行サーバを動作させるプログラムに関
し、そのようなシステムにおける節電と操作性の向上技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタの待機状態における消費電力の
削減はユーザの要望であると共に、環境への配慮という
面からも対応を迫られている。待機時にどの程度の電力
を削減するかは、ユーザの利便性とのトレードオフとな
る場合が多い。例えば、定着部の電力の削減はユーザの
待ち時間の発生を意味するし、また、ネットワーク接続
の遮断は、ネットワークからのリモートアクセスを不可
能にする。したがって、従来のネットワーク環境におい
ては、一定時間いずれの端末からもプリント要求がない
場合、ネットワークの接続は維持した状態とし、定着部
の電力を削減しての待機状態に遷移させるのが一般的で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この待
機状態においては、リモート端末からプリント要求があ
ると、待機状態を自動的に脱し、定着部が定着所要温度
まで急速加熱されて、プリント開始するものの、それま
での間、端末はプリントデータの送出を待たされること
になり、プリント処理の迅速性に欠けるものである。
【0004】本発明は、かかる課題に鑑み、待機中はネ
ットワーク接続をも遮断し、節電を図ることのできるも
のでありながら、起動要求を受けてから起動完了するま
での間においても、端末からプリント指示、プリントデ
ータの送出を行うことが出来、ユーザの待ち時間の発生
を極力少なくすることができ、コストパフォーマンスに
優れたネットワークプリンティングシステム、サービス
代行サーバ、及びサービス代行サーバを動作させるプロ
グラムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、プリンタとプリント要求端末とサービス
代行サーバとがネットワークにつながったネットワーク
プリンティングシステムにおいて、サービス代行サーバ
は、端末がプリンタに対して起動要求を発してから、プ
リンタが起動完了通知を発するまでの間、端末に対して
プリンタの代行をする代行手段と、プリンタから起動完
了通知が発されるとこれを検知し、端末に対しプリント
シーケンスの遂行を中断させる指示を行う中断指示手段
と、中断の指示をするまでの間に受信したプリントデー
タをプリンタに転送する転送手段と、転送後に、端末に
対してプリントシーケンスを再開する指示を行う再開指
示手段とを備えていることを特徴としている。
【0006】<作用>この構成であると、プリンタが通信
の準備ができるまでの間もサービス代行サーバが端末か
らのプリント指示を受けたり、プリントデータの受信を
行ったり出来るため、プリンタが待機状態から復帰する
ときの端末の待ち時間を最小にすることが出来、このた
め、省電力化が図れながら、ユーザの利便性も保証する
ことができる。
【0007】<構成>ここで、前記代行手段は、端末から
のプリント印字指示と印字データを受信し、格納するバ
ッファ部と、端末との間でプリントシーケンスを遂行す
るプリントシーケンス実行部とを備えた構成とすること
が出来る。 <構成>また、上記目的を達成するため、本発明は、2以
上のネットワーク手段と、各ネットワークに接続された
プリンタと、各ネットワークと接続されたサービス代行
サーバとを備え、前記サービス代行サーバは、第1のネ
ットワーク手段につながった端末からのプリンタに対す
る起動要求を受け、第2のネットワーク手段を通じて起
動要求を行うネットワーク経路変換手段と、前記端末が
起動要求を発してから、前記プリンタが起動完了通知を
発するまでの間、前記端末に対して第1のネットワーク
手段を通じてプリンタの代行をする代行手段とプリンタ
から起動完了通知が発されるとこれを受信し、端末に対
しプリントシーケンスの遂行を中断させる指示を行う中
断指示手段と、中断の指示をするまでの間に受信したプ
リントデータを第1のネットワーク手段を通じてプリン
タに転送する転送手段と、転送後に、端末に対してプリ
ントシーケンスを再開する指示を行う再開指示手段とを
備えていることを特徴としている。
【0008】<作用>この構成によれば、プリンタの待機
時は、端末がつながっているネットワーク手段からプリ
ンタを遮断することが出来て、無駄な電力を削減できる
ものでありながら、もう一方のネットワークを通じて起
動要求を受けることができ、かつ、プリンタが端末と通
信が出来るようになるまでの間、サービス代行サーバが
プリンタの代行をし、プリント指示、プリントデータの
受信等を行うので、端末の待ち時間を最小化することが
出来る。
【0009】<構成>また、本発明は、プリンタとプリン
ト要求端末とがつながったネットワークに接続されたサ
ービス代行サーバであって、端末がプリンタに対して起
動要求を発してから、プリンタが起動完了通知を発する
までの間、端末に対してプリンタの代行をする代行手段
と、プリンタから起動完了通知が発せられるとこれを検
知し、端末に対しプリントシーケンスの遂行を中断させ
る指示を行う中断指示手段と、中断の指示をするまでの
間に受信したプリントデータを再開する指示を行う再開
指示手段とを備えることを特徴としている。
【0010】<作用>この構成であると、プリンタが通信
の準備ができるまでの間もサービス代行サーバが端末か
らのプリント指示を受けたり、プリントデータの受信を
行ったり出来るため、プリンタが待機状態から復帰する
ときの端末の待ち時間を最小にすることが出来、このた
め、省電力化が図れながら、ユーザの利便性も保証する
ことができる。
【0011】<構成>ここで、前記代行手段は、端末から
のプリント指示とプリントデータを受信し、格納するバ
ッファ部と、端末との間でプリントシーケンスを遂行す
るプリントシーケンス実行部とを備えた構成とすること
が出来る。 <構成>また、本発明は、2以上のネットワーク手段でプ
リンタと接続されたサービス代行サーバであって、第1
のネットワーク手段につながった端末からのプリンタに
対する起動要求を受け、第2のネットワーク手段を通じ
て起動要求を行うネットワーク経路変換手段と、前記端
末が起動要求を発してから、前記プリンタが起動完了通
知を発するまでの間、前記端末に対して第1のネットワ
ーク手段を通じてプリンタの代行をする代行手段と、プ
リンタから起動完了通知が発せられるとこれを受信し、
端末に対しプリントシーケンスの遂行を中断させる指示
を行う中断指示手段と、中断の指示をするまでの間に受
信したプリントデータを第1のネットワーク手段を通じ
てプリンタに転送する転送手段と、転送後に、端末に対
してプリントシーケンスを再開する指示を行う再開指示
手段とを備えていることを特徴としている。
【0012】<作用>この構成によれば、プリンタの待機
時は、端末がつながっているネットワーク手段からプリ
ンタを遮断することが出来て、無駄な電力を削減できる
ものでありながら、もう一方のネットワークを通じて起
動要求を受けることができ、かつ、プリンタが端末と通
信が出来るようになるまでの間、サービス代行サーバが
プリンタの代行をし、プリント指示、プリントデータの
受信等を行うので、端末の待ち時間を最小化することが
出来る。
【0013】<構成>ここで、前記第2のネットワーク手
段は電力線を用いることが出来る。 <構成>また、本発明は、プリンタとプリント要求端末と
がつながったネットワークに接続されたサービス代行サ
ーバを動作させるプログラムであって、端末がプリンタ
に対して起動要求を発してから、プリンタが起動完了通
知を発するまでの間、端末に対してプリンタの代行をす
る代行処理と、プリンタから起動完了通知が発せられる
とこれを検知し、端末に対しプリントシーケンスの遂行
を中断させる指示を行う中断指示処理と、中断の指示を
するまでの間に受信したプリントデータをプリンタに転
送する転送処理と、転送後に、端末に対してプリントシ
ーケンスを再開する指示を行う再開指示処理とを含む処
理をサービス代行サーバに実行させることを特徴として
いる。
【0014】<作用>このプログラムを実装することによ
って、プリンタが通信の準備ができるまでの間もサービ
ス代行サーバが端末からのプリント指示を受けたり、プ
リントデータの受信を行ったり出来る。 <構成>さらに、本発明は、2以上のネットワーク手段で
プリンタと接続されたサービス代行サーバを動作させる
プログラムであって、第1のネットワーク手段につなが
った端末からのプリンタに対する起動要求を受け、第2
のネットワーク手段を通じて起動要求を行うネットワー
ク経路変換処理と、前記端末が起動要求を発してから、
前記プリンタが起動完了通知を発するまでの間、前記端
末に対して第1のネットワーク手段を通じてプリンタの
代行をする代行処理と、プリンタから起動完了通知が発
せられるとこれを受信し、端末に対しプリントシーケン
スの遂行を中断させる指示を行う中断指示処理と、中断
の指示をするまでの間に受信したプリントデータを第1
のネットワーク手段を通じてプリンタに転送する転送処
理と転送後に、端末に対してプリントシーケンスを再開
する指示を行う再開指示処理とを含む処理をサービス代
行サーバに実行させることを特徴としている。
【0015】<作用>このプログラムを実装することによ
って、プリンタの待機時は、端末がつながっているネッ
トワーク手段からプリンタを遮断することが出来て、無
駄な電力を削減できるものでありながら、もう一方のネ
ットワークを通じて起動要求を受けることができ、か
つ、プリンタが端末と通信が出来るようになるまでの
間、サービス代行サーバがプリンタの代行をし、プリン
ト指示、プリントデータの受信等を行うことができる。
【0016】<構成>ここで、前記第2のネットワークは
電力線を用いることが出来る。
【0017】
【実施の形態】<全体構成>図1は、本発明の一適用例を
示している。図中、1はプリンタ、2はサービス代行サ
ーバ、3はプリント要求端末である。プリンタ1は、プ
リンタサーバ機能を有していて、省エネモードに遷移し
ていないでReady状態にあるときは、直接プリント要求
端末からプリント依頼を受け付ける事が出来る。端末3
は図示例では、1台であるが、実際には複数台接続され
ている。サービス代行サーバ2は、通常のプリンタシス
テムにおいて用いられるプリンタサーバとは異なる。プ
リンタサーバの代行を行ったり、一方のネットワークの
パケットを他方のネットワークに送出するルータとして
振る舞う。プリンタ1とサービス代行サーバ2とは、そ
れぞれ1対のネットワークインターフェース11、1
2、21、22を備えている。プリント要求端末3は、
1のネットワークインターフェース31を備えている。
そして、これらのプリンタ、サービス代行サーバ、端末
の各装置1、2、3は、それぞれ前記ネットワークイン
ターフェース11、21、31を介して第1ネットワー
ク4に接続され、また、サービス代行サーバ2とプリン
タ1とは、他の一つのネットワークインターフェース1
2、22を介して第2のネットワーク5に接続されてい
る。第1のネットワーク4は例えば、バス型ネットワー
クであり、10BASE-Tのより対線で各装置間を接続して
いる。第2のネットワーク5は、電力線を用いている。
前記各装置1、2、3は、この電力線5を通じて駆動電
力を供給されている。いずれのネットワーク4、5と
も、標準プロトコルとしてTCP/IP(Transmission Contro
l Protocol/Internet Protocol)を使用したコネクショ
ンレス型オープンネットワークである。
【0018】電力線兼用のネットワーク5と接続される
ネットワークインターフェース12、22は、商用周波
数の電流に重畳された信号成分を抽出するフィルタと、
抽出信号を復調する復調回路を主たる構成としている。
これに対して、第1のネットワーク4と接続されるネッ
トワークインターフェース11、21は、LANカードが
用いられる。
【0019】各プリンタ1、サービス代行サーバ2、端
末3は、それぞれ各ネットワーク4、5に対してIPアド
レスを有している。例えば、プリンタ1は第1のネット
ワーク4上では、「192.168.0.2」というIPアドレスを
持ち、第2のネットワーク5上では「192.168.1.2」と
いうIPアドレスを持つ。同様に、サービス代行サーバ2
は、第1のネットワーク4上では、「192.168.0.2」、
第2のネットワーク5上では「192.168.1.2」というIP
アドレスを持つ。
【0020】<プリンタの構成>前記プリンタ1の内部に
おいて、第1のネットワーク4からネットワークインタ
ーフェース11を通じて入力された情報はプリンタ制御
部13に伝送され、他方、第2のネットワーク5からネ
ットワークインターフェース12を通じて入力された情
報はPMP部14に伝送される。プリンタ1内はこのほか
に、図示はしていないがプリントを実行するプリンタ本
体を含む。プリンタ本体としては、静電複写方式のプリ
ンタが代表的である。即ち、このプリンタは感光体ドラ
ムと、その周囲に配された帯電チャージャ、半導体レー
ザ露光ユニット、現像ユニット、転写ユニット、クリー
ニングユニット、並びに転写後のトナー像に対して熱定
着作用する定着ユニット等を備えると共に、ネットワー
クを通じて受信した文書データから印字用データに変換
する処理回路、印字データに対し輪郭強調等の補正を行
う処理回路並びに印字用データを一時的に格納する画像
メモリを備える。プリンタ1は、図3に示すように状態
遷移をし、一定時間いずれの端末からのプリント依頼が
来ない場合、省エネを図るように構成されている。図3
の状態遷移図の説明は、PMP部14の説明の次に述べ
る。
【0021】プリンタ制御部13は、プリンタサーバと
しての機能を主としており、第1のネットワーク4から
自装置宛に印字要求フレームが伝送されてくると、前記
プリンタ本体の各部を制御してプリントさせるもので、
CPU、メモリ等のハードウエア及びアプリケーションソ
フトからなる。図7にプリンタ制御部13のフローチャ
ートを示す。PMP部14によって起動されるとRAMの初期化
等の起動処理を行って(S71)、起動完了すれば、P
MP部14に起動処理終了を通知する(S72)。以後、
ネットワークインターフェース部11からプリント指示
受信通知またはプリントデータ受信通知を受けると(S
73)、通常のプリント受信シーケンスを実行する(S
74)。そして、受信したデータのプリント印字処理を
行う(S77)。
【0022】他方、常にプリンタの無操作状態及びネッ
トワークを介しての信号入力を監視しており、一定時間
以上の無操作状態が継続しており信号入力が無いなら
(S75)、PMP部14へSleep状態に移行する旨の要
求をする(S76)。PMP部14は、プリンタ1全体の
電源管理を行う部分で、例えば、8bitのマイクロコン
ピュータからなり、ネットワークインターフェース部1
2やプリンタ制御部13とは図2に示すように接続され
ていて、プリンタ1がSleep状態にあるとき、第2のネ
ットワーク5に所定の信号(後述するようにこの信号
は、起動信号である。)が伝送されてくると、ネットワ
ークインターフェース部12がその信号成分を抽出し、
復調して、スイッチ投入制御信号を生成し、PMP部14
の電源スイッチSW1を投入する。電源スイッチSW1は、
例えば、トランジスタを含むスイッチング回路で構成さ
れる。電源スイッチSW1が投入されると、PMP部14が
起動し、プリンタ制御部13の各種コントローラ131
に電源が投入される。
【0023】図8は、PMP部14の制御動作を示すフロ
ーチャートである。ネットワークインターフェース部1
2から起動開始要求を受信した旨の通知があると(S8
1)、プリンタ制御部13に電源を投入し(S82)、
サービス代行サーバ2に対して起動開始した旨の通知を
行う(S83)。また、プリンタ制御部13から起動処
理を終了した旨の通知があると(S84)、サービス代
行サーバ2にその旨の通知をする(S85)。さらに、
プリンタ制御部13からSleep状態に移行する旨の要求
がされると(S86)、プリンタ制御部13への通電を
遮断する(S87)。この後、自らの電源も遮断する。
【0024】なお、プリンタ制御部13に電源が投入さ
れると、プリンタ1は図3に示すSleep状態からWait状態
を経てやがてReady状態に移行する。図3において、Sle
ep状態は、図2の各スイッチSW1、SW2ともOFFし、PMP
部14もOFFしている状態をいう。このとき、第1のネ
ットワーク4につながっているネットワークインターフ
ェース部11もOFF状態になっている。したがって、Sle
ep状態ではプリンタ1は、第1のネットワークに対して
遮断されており、第2のネットワーク5を通じてしか起
動出来ない。Wait状態は、Sleep状態からReady状態に遷
移する過程の中途段階をいい、印字データを受信すると
ころまでは至っていないが、図2のSW1が投入され、PM
P部14に電源が入った段階をいう。Ready状態は印字デ
ータを正常に受信することが出来る段階をいい、実際に
プリントできるかどうかは問わない。メモリに印字デー
タを格納する状態も、ここではReady状態という。Busy
状態は、印字中の状態をいう。
【0025】また、Sleep状態でネットワークインター
フェース12への通電をOFFし、Sleep状態での第2のネ
ットワーク5からの起動指示信号をバイパスさせてSW1
をONすると共に、SW1のONでPMPとネットワークインタ
ーフェースを同時に起動するようにしてもよい。このよ
うに構成することで、Sleep状態におけるプリンタの消
費電力を実質ゼロにすることが出来る。また、その際、
後述するプリンタにおけるIPアドレスの書き換えは、
ネットワークインターフェース12の起動完了後にす
る。
【0026】<端末の構成>次に、プリント要求端末3
は、例えばパソコンからなり、文書作製と通信機能等を
統合したアプリケーションソフトを装備し、そのソフト
で作製した文書を、メッセージ本体とする印字要求フレ
ームを生成し、ネットワークインターフェース部31を
介して第1のネットワークに送出する。印字要求フレー
ムの一例を図4に示す。図示のフレームは、CSMA/CD方
式のフレーム構成で、PAは同期確立のために使用される
プリアンブル、SFDはフレーム開始デリミタ、FCSはフレ
ームチェックシーケンス(CRC)である。宛先アドレ
ス、発信アドレスは、それぞれMAC(Media Access Cont
rol)アドレスが使用される。MACアドレスは、OSI基本
参照モデルのデータリンク層の副層のプロトコルにおい
て、LAN上の特定の装置を識別するためのアドレスであ
る。通常48ビットで構成され、32ビットで構成され
るIPアドレスとは異なる。
【0027】プリント要求端末3は、内部にアドレス管
理テーブルを有していて、ネットワーク上に存在するプ
リンタ1、サービス代行サーバ2等全ての装置のIPア
ドレス、MACアドレスを管理している。アドレス管理
テーブルでは、起動時のIPアドレス、MACアドレス
はデータ送出時のIPアドレス、MACアドレスと異な
って登録されている。これは、起動は上述したように第
2のネットワーク5を通じて行うからである。このた
め、起動要求フレームに格納されるターゲットアドレス
は、プリントデータ送出フレームに格納されるターゲッ
トアドレスとは異なっている。
【0028】<サービス代行サーバの構成>サービス代行
サーバ2は、ルータとしての機能と、プリンタ1の代行
をする機能とを有する。ルータ機能は、プリント要求端
末3から送出されたフレームに格納された宛先アドレス
が、第1のネットワーク4上に存在しない場合、サービ
ス代行サーバ2がそのフレームを宛先アドレスが存在す
るネットワークへ転送する機能をいう。代行機能は、一
定の場合、プリンタ1として振舞う機能をいう。プリン
タ1として振舞う方法として、この実施例では、プリン
ト要求端末3がフレームを送出する際に参照するアドレ
ス管理テーブルのMACアドレスを書き換えるという方法
をとる。MACアドレスが書き換えられると、プリント要
求端末は、プリンタに送ったつもりでフレームを送出す
るが、フレームの宛先アドレスはサービス代行サーバ2
になっているため、サービス代行サーバ2がフレームを
受け取ることになる。このようにサービス代行サーバ2
がプリンタ1として振舞うことから、代行中の状態を本
明細書中では、「成りすまし」という用語を用いる。な
お、プリント要求端末3内のテーブルの書き換えは、AR
P(address ResolutionProtocol:アドレス解決プロト
コル)要求/応答処理によってなされる。ARP要求/応答
に用いられるフレーム図を図5に示す。フレーム中、タ
ーゲットMACアドレスを自己のアドレスに書き換えて、
ネットワークに送り出すと、それを受け取ったプリント
要求端末3はテーブルのMACアドレスを書き換えること
になる。
【0029】以上の機能を実現するために、サービス代
行サーバ2は、ネットワークインターフェース21、2
2のほかに、プリンタ監視部23、経路変換部24、代
行処理部25を備える。プリンタ監視部23は、プリン
タが現在いずれの状態に遷移しているかを監視してい
る。経路変換部24は、ルータ機能を有する部分であ
る.代行処理部25は、プリンタ1として振舞う部分で
ある。この処理部には、代行中、プリント要求端末3か
ら送られてくるフレーム、特に印字データを格納するた
めのメモリを有する。サービス代行サーバ2の処理の詳
細は、図9から図14までのフローチャートに示されて
おり、システム全体の動作の後で説明する。
【0030】<システム全体の動作>図6に基づきネット
ワークシステム全体の動作の概略を説明する。図6は、
プリンタ1、サービス代行サーバ2、プリント要求端末3
の間の処理の流れを示すシーケンスである。まず、前提
として、プリンタ1は長期間プリント要求を受け付けて
いないため、Sleep状態にあるとする.この状態のと
き、時刻T0において、いずれかのプリント要求端末3
から起動要求が発されると、そのフレームのターゲット
IPアドレスが第2のネットワーク5上のIPアドレスを指
定しているので、サービス代行サーバ2のルータ機能に
より、起動要求フレームをルーティングし、第2のネッ
トワーク5を通じてプリンタ1に転送する。プリンタ1
は、この要求を受信すると、起動開始すると共に、起動
開始した旨の応答フレームを送信元のプリント要求端末
3に対して送出する。
【0031】この応答フレームも第2のネットワーク5を
通じて発されるため、サービス代行サーバ2はこの応答
フレームもルーティング処理する。サービス代行サーバ
2はこの時点T1から、成りすまし処理を開始し、代行
処理部25を作動させてプリンタ1の代行を行う。このた
め、時刻T2でプリント要求端末3からプリンタ宛に、
プリント印字指示フレームが、続いて印字データフレー
ムが送出されるが、これらの全てのフレームをサービス
代行サーバ2が受信する。
【0032】起動開始から一定時間が経ち、プリンタ1
がSleep状態からWait状態を経てReady状態に移行する
と、プリント要求端末3あてに起動完了した旨のメッセ
ージフレームが第2のネットワークに送出される(T
3)。サービス代行サーバ2はこのフレームをルーティ
ングすると共に、この時点で、成りすまし処理を終了す
る。そして、プリント要求端末3に対して、一時的にフ
レーム送出を中断するよう要求する。これはサービス代
行サーバ2内のメモリに代行中に格納された印字データ
をプリンタ1に送出し、先に印字もしくはプリンタ内の
メモリに格納するためである。代行中の印字データのプ
リンタへの送出を完了すると、続いて、時刻T4で、プ
リント要求端末3に対して、プリントデータの転送再開
を許可する通知を行う。この後は、プリント要求端末3
から直接印字データがプリンタ1へ送出され、印字が継
続実行される。
【0033】<サービス代行サーバの動作>サービス代行
サーバ2の処理動作は、ネットワークインターフェース
部21、22と、プリンタ監視部23、経路変換部2
4、代行処理部25とに分けて示している。図9は、サ
ービス代行サーバの代行処理部25、経路変換部24が
第1のネットワーク4に対して行う処理を示すフローチ
ャート、図10は、第2のネットワーク5に対して行う
処理を示すフローチャートである。これらの処理はサブ
ルーチン化されており、交互に実行される。
【0034】第1のネットワーク4に対しては、まず、
プリント代行中であるかどうか判定する(S91)。代
行中であるかどうかは、代行開始フラグの状態を見て判
断する。代行開始フラグは、初期状態でリセットされて
いる。このフラグを見て、代行中であると判断される
と、代行中処理のサブルーチンをコールする(S9
2)。このサブルーチンは図11に示され、図10の説
明の後で説明する。代行中でないと判断された場合にお
いて、ネットワークインターフェース部21から他のネッ
トワーク上のIPアドレスを格納したフレームを受信した
旨の通知を受けて、受信フレームを解析した結果、当該
フレームがプリンタへの起動要求であることが判明した
場合には(S93)、第2のネットワーク5へ起動要求
を転送するルーティングを行う(S94)。一方、第2の
ネットワーク処理ルーチン(図10)からの起動開始の
応答を受信した場合であると(S95)、ネットワーク
インターフェース部21に代行開始要求を通知し(S9
6)、代行開始フラグをセットする(S97)。
【0035】第2のネットワークに対しては、第1のネ
ットワーク処理ルーチン(図9)からの起動開始指示を
受信した場合であると(S101)、プリンタへ起動要求
を送信する(S102)。他方、プリンタからの起動開始
応答であった場合には(S103)、第1のネットワー
ク処理ルーチンへ起動開始応答を転送する(S10
4)。更に、プリンタからの起動完了通知であった場合
には(S105)、第1のネットワーク処理ルーチンに
起動完了通知を転送する(S106)。
【0036】図11は、上記ステップS92の代行中処
理を示し、受信したフレームがプリンタへの印字指示で
あった場合(S111)、プリント受信データバッファの
領域を確保して後(S112)、代行処理を開始する(S
113)。この後、印字データが送られてくる度に(S
114)、領域を確保したデータバッファに保存する
(S115)。一方、第2のネットワーク処理ルーチン
からの起動完了通知を受信した場合であると(S11
6)、ネットワークインターフェース部21に代行処理
を解除するよう要求し、プリント要求端末3に対してプ
リントデータの送信を中断する旨依頼する。また、プリ
ンタへ印字指示を送信すると共に、それまでデータバッ
ファに格納していたプリントデータをプリンタへ転送す
る。そして、プリント要求端末に対して、プリントデー
タの転送再開を要求し、代行処理フラグをリセットする
(S117)。
【0037】次に、ネットワークインターフェース部2
1、22の処理を説明する。ネットワークインターフェ
ース部21、22は図12に示すように、受信処理(S
121)、成りすまし処理(S122)、送信処理(S
123)を実行する。受信処理はサブルーチンになって
おり、図13に示す。このサブルーチンは、ネットワー
クを通じてフレームを受信するたびにコールされる。そ
して、受信したフレームのターゲットMACアドレスに
自己のMACアドレスが格納されているかどうか(S13
1)、ARP要求かどうか(S132)を判定する。S13
1で自己以外のMACアドレスが格納されていた場合に
おいては、ターゲットIPアドレスを参照し、他のネット
ワーク上のアドレスかどうかを判定し(S139)、他
のネットワーク上のIPアドレスだった場合、ルーティン
グが必要であるので、第1のネットワーク処理ルーチン
に通知する(S140)。この通知は、第1のネットワ
ーク処理ルーチンのステップS93において、検出さ
れ、ルーティングされることになる。
【0038】一方、自己のMACアドレスを格納している
受信フレームであって、ARP要求フレームで無い場合に
は、通常のIPパケット受信処理を行う(S133)。受
信したフレームがARP要求フレーム(図5参照)である
と、そのターゲットIPアドレスに格納されているアドレ
スが自己のIPアドレスである場合は(S134)、通常
どおり、自己のMACアドレスをターゲットMACアドレスに
セットしてARP応答フレームを作成し、ネットワークに
送出する(S135)。他方、ターゲットIPアドレスが
自己のIPアドレスでない場合には、成りすまし中かどう
かにより処理を異にする。プリンタ1に成りすまし中で
あると(S136)、ターゲットIPアドレスにプリンタ
のIPアドレスが記載されていた場合(S137)、ター
ゲットIPアドレスはプリンタのIPアドレスのままで、自
己のMACアドレスをターゲットMACアドレスにセットして
ARP応答フレームを作成し、送り返す(S138)。この
ように自己のMACアドレスをターゲットMACアドレスにセ
ットしたARP応答フレームを送り返すと、以後、プリン
タを宛先アドレスとするフレームをサービス代行サーバ
が受信し、ステップS133のIPパケット受信処理へ移
行するようになる。
【0039】成りすまし中でなく(S136)、また、
成りすまし中であっても、ターゲットIPアドレスがプリ
ンタでない場合(S137)、受信したフレームを何ら
処理することなくそのままネットワークに送出する。ス
テップS136のプリンタに成りすまし中かどうかの判
断は、成りすましフラグを見て行う。成りすましフラグ
は、次に述べる成りすまし要求処理ルーチンにおいて、
セット、リセットされる。
【0040】図14は、成りすまし要求処理ルーチンを
示している。図9の第1のネットワーク処理ルーチンに
おいて成りすまし開始要求が通知されていると(S9
6)、本サブルーチンにおいて、判断される(S14
1)。そして、送り手IPアドレスとターゲットIPアドレ
スはプリンタのIPアドレスにし、送り手MACアドレスを
自己のMACアドレスにセットしたARP要求フレームを作成
し、ネットワークにブロードキャストで送出する(S1
42)。これにより、ネット上の各端末が有するIPアド
レスとMACアドレスの対応テーブル(ARPテーブル)を書
き換えさせる。この結果、プリンタをターゲットIPアド
レスとするフレームは全てサービス代行サーバ2に到達
することになる。続いて、成りすましフラグをセットす
る(S143)。
【0041】また、図11の代行中サブルーチンにおい
て成りすまし解除要求の通知がされていると(S11
7)、ステップS144にて検出される。そして、送り
手IPアドレスは自己のIPアドレス、ターゲットIPアドレ
スはプリンタのIPアドレスにし、送り手MACアドレスを
自己のMACアドレスにセットしたARP要求フレームを作成
し、ネットワークにブロードキャストで送出する(S1
45)。これによりネット上の各端末が有するIPアドレ
スとMACアドレスの対応テーブルが元の内容に書き換え
られることになり、プリンタを宛先とするフレームは正
しくプリンタに行くようになる。しかる後、成りすまし
フラグをリセットする(S146)。
【0042】<第2の実施の形態>上記実施の形態では、
プリンタ、サービス代行サーバが2本のネットワークに
接続されていたが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、1本のネットワークにつながっている構成で実施
することが出来る。本実施の形態は、ネットワークが1
本の場合の構成を示す。
【0043】図15は、第2の実施の形態のシステム全
体の構成を示すブロック図である。プリンタ151とサ
ービス代行サーバ152、プリンタ53がネットワーク
上に存在するのは、図1と基本的に同じであるが、図1
と異なり、ネットワークは1本である。このため、プリ
ンタ151、サービス代行サーバ152はそれぞれネッ
トワークインターフェース部1511、1521を1個
づつしか備えない。また、プリンタ151のPMP部1
512は、前記実施例のように起動要求で電源投入され
るのではなく、常時作動状態にあり、ネットワークイン
ターフェースを通じて起動要求を受信すると、プリンタ
制御部1513を起動するという、一般的な構成であ
る。
【0044】サービス代行サーバ152は、前記実施の
形態と異なり、経路変換部を備えていない。ネットワー
クが1本のため不要となったものである。これ以外の構
成は第1の実施の形態と異ならない。 <システム全体の動作>図16は、システム全体の動作を
示すシーケンス図である。第1の実施の形態の対応する
図(図6)と比べて、プリンタ、サービス代行サーバが
1のIPアドレスしか持たない点が異なっているだけで
あり、そのため、プリント要求端末からの起動開始要求
(T1)は、直接プリンタに送られ、プリンタは起動を
開始する。起動を開始した通知はサービス代行サーバに
送付される(T2)。サービス代行サーバはこの通知を
受けて、代行処理を開始する。この後の処理は、図6と
同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0045】図17は、サービス代行サーバの行う代行
処理を示すフローチャートである。サービス代行サーバ
は、処理がステップS171に進む各瞬時において、代
行処理を行う状態であるか否かを判定している。代行中
であるか否かは、代行処理中フラグの状態を見ることに
より、判断される。初期設定では、リセットされている
ので、代行中で無いと判断し、S172に進む。そし
て、プリンタから起動開始通知を受信したなら、ネット
ワークインターフェース部1521に成りすまし要求を
発し(ステップS173)、代行処理中フラグをセットす
る(ステップS174)。これ以後、サービス代行サーバ
は代行処理を行うことになる。このため、次にメインル
ーチンから分岐して、ステップS171に達した際に
は、処理はS175、S176、S177へと進み、これ
らの内容である各イベントの発生を監視する。そして、
イベントがプリンタへの印字指示であれば、プリント受
信用データバッファ領域を確保して(S178)、プリント
シーケンス代行処理を開始する(S179)。
【0046】また、プリント印字データを受信するイベ
ントであれば(S176)、当該受信データをバッファ
に保存して行く(S180)。さらに、プリンタからの
起動完了を受信するイベントである場合には(S17
7)、ステップS181〜ステップS185までの処理
を行って後、代行中フラグをリセットして代行処理を終
了する(S186)。
【0047】ステップS182において、プリント要求
端末に対しプリントデータ転送の中断を指示するので、
プリント要求端末は一時的にプリントデータの送信を中
止する。この状態で、サービス代行サーバ内の受信バッ
ファに格納しているデータをプリンタに転送する(S1
84)ので、プリンタにはプリント要求端末が送信し始
めた当初からのデータが届くことになる。そして、転送
を完了すると、プリント要求端末に対し転送再開通知を
発するので(S185)、プリンタはこれ以降、プリン
タからデータを受け取ることになる。この場合、プリン
タには、プリント要求端末が送信した順番にプリントデ
ータが届くことになり、素のまま通常のプリント動作を
すれば、正常な状態で、即ち、プリントページの順序が
逆になったりすることなくプリントを完了することがで
きる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリンタとプリント要求端末とサービス代行サーバとが
ネットワークにつながったネットワークプリンティング
システムにおいて、サービス代行サーバは、端末がプリ
ンタに対して起動要求を発してから、プリンタが起動完
了通知を発するまでの間、端末に対してプリンタの代行
をする代行手段と、プリンタから起動完了通知が発され
るとこれを検知し、端末に対しプリントシーケンスの遂
行を中断させる中断指示手段と、中断の指示をするまで
の間に受信したプリントデータをプリンタに転送する転
送手段と、転送後に、端末に対してプリントシーケンス
を再開する指示を行う再開指示手段とを備えているもの
であるから、プリンタが通信の準備ができるまでの間
も、サービス代行サーバが端末からのプリント指示を受
けたり、プリントデータの受信を行ったり出来るため、
プリンタが待機状態から復帰するときの端末の待ち時間
を最小にすることが出来、このため、省電力化が図れな
がら、ユーザの利便性も保証することができ、大変コス
トパフォーマンスの高いネットワークプリンティングシ
ステムを提供できる。
【0049】また、本発明は、2以上のネットワーク手
段と、各ネットワークに接続されたプリンタと、各ネッ
トワークと接続されたサービス代行サーバとを備え、前
記サービス代行サーバは、第1のネットワーク手段につ
ながった端末からのプリンタに対する起動要求を受け、
第2のネットワーク手段を通じて起動要求を行うネット
ワーク経路変換手段と、前記端末が起動要求を発してか
ら、前記プリンタが起動完了通知を発するまでの間、前
記端末に対して第1のネットワーク手段を通じてプリン
タの代行をする代行手段と、プリンタから起動完了通知
が発されるとこれを受信し、端末に対しプリントシーケ
ンスの遂行を中断させる中断指示手段と、中断の指示を
するまでの間に受信したプリントデータを第1のネット
ワーク手段を通じてプリンタに転送する転送手段と、転
送後に、端末に対してプリントシーケンスを再開する指
示を行う再開指示手段とを備えているものであるから、
上記したコストパフォーマンスの効果の高さに加えて、
プリンタの待機中においてももう1本のネットワークを
介して起動することができ、このもう1本のネットワー
ク手段として省電力のものを用いることにより、さらな
る省電力化を図ることができるという効果がある。
【0050】また、本発明は、上記ネットワークプリン
ティングシステムにおけるプリンタ、サービス代行サー
バ、並びにそれら特有の処理を実行するプログラムを個
別に請求しており、それぞれネットワーク上で用いるこ
とにより、またプログラムにあってはパソコン本体のハ
ードディスクに実装することにより上記と同様な効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態としてのネットワーク全体
の構成を示すシステム図である。
【図2】プリンタのPMP回路を示す図である。
【図3】プリンタの状態遷移図である。
【図4】フレーム構造を示す図である。
【図5】ARP要求/応答フレームの構成を示す図であ
る。
【図6】プリント要求端末、サービス代行サーバ、プリ
ンタ間のプリントシーケンスを示す図である。
【図7】プリンタ制御部の動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】PMP回路の処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】第1のネットワークに対する処理を示すフロー
チャートである。
【図10】第2のネットワークに対する処理を示すフロ
ーチャートである。
【図11】サービス代行サーバの代行中処理を示すフロ
ーチャートである。
【図12】ネットワークインターフェース部の処理を示
すフローチャートである。
【図13】サービス代行サーバの受信処理を示すフロー
チャートである。
【図14】成りすまし要求処理を示すフローチャートで
ある。
【図15】第2の実施の形態にかかるネットワーク全体
の構成を示すブロック図である。
【図16】プリンタ、サービス代行サーバ、プリント要
求端末の間のプリントシーケンスを示す図である。
【図17】サービス代行サーバの代行処理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1、151:プリンタ 2、152:サービス代行サーバ 3、153:プリント要求端末 4:ネットワーク、第1のネットワーク 5:第2のネットワーク 11、12、21、22、31、 1511、1521、1531、:ネットワークインタ
ーフェース部 13、1513:プリント制御部 14、1512:PMP部 23、1523:サーバ処理部 24:経路変換部 25、1522:代行処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池ノ上 義和 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AP01 AQ06 HH11 HJ10 HQ19 HT03 HT07 HT08 5B021 AA01 BB01 BB10 5B089 GA13 GB03 HA00 JA35 KA01 KB04 KC27 KE03 KE05 KG05 ME11 ME15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタとプリント要求端末とサービス
    代行サーバとがネットワークにつながったネットワーク
    プリンティングシステムにおいて、 サービス代行サーバは、端末がプリンタに対して起動要
    求を発してから、プリンタが起動完了通知を発するまで
    の間、端末に対してプリンタの代行をする代行手段と、 プリンタから起動完了通知が発されるとこれを検知し、
    端末に対しプリントシーケンスの遂行を中断させる指示
    を行う中断指示手段と、 中断の指示をするまでの間に受信したプリントデータを
    プリンタに転送する転送手段と、 転送後に、端末に対してプリントシーケンスを再開する
    指示を行う再開指示手段とを備えていることを特徴とす
    るネットワークプリンティングシステム。
  2. 【請求項2】 前記代行手段は、 端末からのプリント指示とプリントデータを受信し、格
    納するバッファ部と、 端末との間でプリントシーケンスを遂行するプリントシ
    ーケンス実行部とを備えていることを特徴とする請求項
    1記載のネットワークプリンティングシステム。
  3. 【請求項3】 2以上のネットワーク手段と、各ネット
    ワークに接続されたプリンタと、各ネットワークと接続
    されたサービス代行サーバとを備え、 前記サービス代行サーバは、第1のネットワーク手段に
    つながった端末からのプリンタに対する起動要求を受
    け、第2のネットワーク手段を通じて起動要求を行うネ
    ットワーク経路変換手段と、 前記端末が起動要求を発してから、前記プリンタが起動
    完了通知を発するまでの間、前記端末に対して第1のネ
    ットワーク手段を通じてプリンタの代行をする代行手段
    と、 プリンタから起動完了通知が発されるとこれを受信し、
    端末に対しプリントシーケンスの遂行を中断させる指示
    を行う中断指示手段と、 中断の指示をするまでの間に受信したプリントデータを
    第1のネットワーク手段を通じてプリンタに転送する転
    送手段と、転送後に、端末に対してプリントシーケンス
    を再開する指示を行う再開指示手段とを備えていること
    を特徴とするネットワークプリンティングシステム。
  4. 【請求項4】 前記第2のネットワークは電力線である
    ことを特徴とする請求項3記載のネットワークプリンテ
    ィングシステム。
  5. 【請求項5】 プリンタとプリント要求端末とがつなが
    ったネットワークに接続されたサービス代行サーバであ
    って、 端末がプリンタに対して起動要求を発してから、プリン
    タが起動完了通知を発するまでの間、端末に対してプリ
    ンタの代行をする代行手段と、 プリンタから起動完了通知が発せられるとこれを検知
    し、端末に対しプリントシーケンスの遂行を中断させる
    指示を行う中断指示手段と、 中断の指示をするまでの間に受信したプリントデータを
    再開する指示を行う再開指示手段とを備えることを特徴
    とするサービス代行サーバ。
  6. 【請求項6】 前記代行手段は、 端末からのプリント指示とプリントデータを受信し、格
    納するバッファ部と、 端末との間でプリントシーケンスを遂行するプリントシ
    ーケンス実行部とを備えていることを特徴とする請求項
    5に記載のサービス代行サーバ。
  7. 【請求項7】 2以上のネットワーク手段でプリンタと
    接続されたサービス代行サーバであって、 第1のネットワーク手段につながった端末からのプリン
    タに対する起動要求を受け、第2のネットワーク手段を
    通じて起動要求を行うネットワーク経路変換手段と、 前記端末が起動要求を発してから、前記プリンタが起動
    完了通知を発するまでの間、前記端末に対して第1のネ
    ットワーク手段を通じてプリンタの代行をする代行手段
    と、 プリンタから起動完了通知が発せられるとこれを受信
    し、端末に対しプリントシーケンスの遂行を中断させる
    指示を行う中断指示手段と、 中断の指示をするまでの間に受信したプリントデータを
    第1のネットワーク手段を通じてプリンタに転送する転
    送手段と、 転送後に、端末に対してプリントシーケンスを再開する
    指示を行う再開指示手段とを備えていることを特徴とす
    るサービス代行サーバ。
  8. 【請求項8】 前記第2のネットワーク手段は電力線で
    あることを特徴とする請求項7に記載のサービス代行サ
    ーバ。
  9. 【請求項9】 プリンタとプリント要求端末とがつなが
    ったネットワークに接続されたサービス代行サーバを動
    作させるプログラムであって、 端末がプリンタに対して起動要求を発してから、プリン
    タが起動完了通知を発するまでの間、端末に対してプリ
    ンタの代行をする代行処理と、 プリンタから起動完了通知が発せられるとこれを検知
    し、端末に対しプリントシーケンスの遂行を中断させる
    指示を行う中断指示処理と、 中断の指示をするまでの間に受信したプリントデータを
    プリンタに転送する転送処理と、 転送後に、端末に対してプリントシーケンスを再開する
    指示を行う再開指示処理とを含む処理をサービス代行サ
    ーバに実行させることを特徴とするプログラム。
  10. 【請求項10】 2以上のネットワーク手段でプリンタ
    と接続されたサービス代行サーバを動作させるプログラ
    ムであって、 第1のネットワーク手段につながった端末からのプリン
    タに対する起動要求を受け、第2のネットワーク手段を
    通じて起動要求を行うネットワーク経路変換処理と、 前記端末が起動要求を発してから、前記プリンタが起動
    完了通知を発するまでの間、前記端末に対して第1のネ
    ットワーク手段を通じてプリンタの代行をする代行処理
    と、 プリンタから起動完了通知が発せられるとこれを受信
    し、端末に対しプリントシーケンスの遂行を中断させる
    指示を行う中断指示処理と、 中断の指示をするまでの間に受信したプリントデータを
    第1のネットワーク手段を通じてプリンタに転送する転
    送処理と転送後に、端末に対してプリントシーケンスを
    再開する指示を行う再開指示処理とを含む処理をサービ
    ス代行サーバに実行させることを特徴とするプログラ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記第2のネットワークは電力線であ
    ることを特徴とする請求項10に記載のプログラム。
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