JP2002296785A - 平版印刷材料 - Google Patents

平版印刷材料

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JP2002296785A
JP2002296785A JP2001098835A JP2001098835A JP2002296785A JP 2002296785 A JP2002296785 A JP 2002296785A JP 2001098835 A JP2001098835 A JP 2001098835A JP 2001098835 A JP2001098835 A JP 2001098835A JP 2002296785 A JP2002296785 A JP 2002296785A
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silver halide
silver
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halide emulsion
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JP2001098835A
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Etsuji Tanaka
悦二 田中
Takenobu Yoshiki
武宣 吉城
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】銀錯塩拡散転写法を利用した印刷版の画像部の
微少露光による細線飛びを改良、細線再現性を向上させ
る。 【解決手段】ハロゲン化銀乳剤層の間に物理現像核を有
する平版印刷材料に於いて、該ハロゲン化銀乳剤層に4
00nm〜500nmに分光吸収極大を有する増感色素
と600〜700nmに分光吸収極大を有する増感色素
を含有することを特徴とする平版印刷材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀錯塩拡散転写法
を利用した平版印刷材料に関するものであり、特に高照
度のレーザー出力機で出力される際の細線画像の印刷性
を改良したものである。
【0002】
【従来の技術】銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用いた
平版印刷版については、フォーカル・プレス、ロンドン
ニューヨーク(1972年)発行、アンドレ ロット
及びエディス ワイデ著、「フォトグラフィック・シル
バー・ハライド・ディヒュージョン・プロセシズ」、第
101頁〜第130頁に幾つかの例が記載されている。
【0003】その中で述べられているように、DTR法
を用いた平版印刷版には、転写材料と受像材料を別々に
したツーシートタイプ、あるいはそれらを一枚の支持体
上に設けたモノシートタイプの二方式が知られている。
ツーシートタイプの平版印刷版については、特開昭57
−158844号公報に詳しく記載されている。又、モ
ノシートタイプについては、特公昭48−30562
号、同51−15765号、特開昭51−111103
号、同52−150105号などの各公報に詳しく記載
されている。
【0004】銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用いた平
版印刷版は、現像処理によって物理現像核上に金属銀画
像部が形成され、次の水洗処理によって現像液が中和さ
れて核層上に金属銀画像部(以降、銀画像部と称す)が
露出する。
【0005】本発明が対象とする銀錯塩拡散転写法を利
用したモノシートタイプの平版印刷版(以降、アルミニ
ウム平版印刷版と称す)は、特開昭57−118244
号、同57−158844号、同63−260491
号、特開平3−116151号、同4−282295
号、米国特許第4,567,131号、同第5,42
7,889号等の公報に詳しく記載されている。
【0006】銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用いた平
版印刷版に於いては、紙またはフィルム支持体上にハロ
ゲン化銀乳剤層及び物理現像核層を有し外部DTRで画
像形成するフレシキブル印刷版やアルミニウム支持体上
に物理現像核層及びハロゲン化銀乳剤層を有し内部DT
Rで画像形成するアルミニウム平版印刷版がある。
【0007】アルミニウム平版印刷版は、粗面化され陽
極酸化されたアルミニウム支持体上に物理現像核を担持
し、更にその上にハロゲン化銀乳剤層を設けた構成に成
っている。この平版印刷版の一般的な製版方法は、露光
後、現像処理、水洗処理(ハロゲン化銀乳剤層の除
去)、仕上げ処理の工程から成っている。
【0008】近年のエレクトロニクス技術の進歩に伴
い、写真印刷業界では原稿の入力をフロッピィディスク
で行い、レーザー露光装置を用いて露光して、直接銀画
像を得るコンピューター出力が急増している。コンピュ
ーターより直接版下フィルムをに出力するCTF(コン
ピューターツウフィルム)や印刷版に出力するCTP
(コンピューターツウプレート)がそれである。CTP
の出力に於いては、アルゴン,ヤグ,赤色半導体レーザ
ー等の出力機が開発され、更に短波長の青色半導体レー
ザーの出力機が開発されてきている。
【0009】上記したようなレーザー光を用いて製版し
た場合、特にアルミニウム板を支持体とする印刷版は、
印刷時に細線画像が細るという問題があった。また、印
刷に耐えうる細線画像を得るための露光ラチチュードも
狭いものがあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題を解決し、印刷時の細線画像の印刷性を改良し平版
印刷版、特にアルミニウム支持体とハロゲン化銀乳剤層
の間に物理現像核層を有する内部DTR平版印刷材料を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、ハロゲ
ン化銀乳剤層と物理現像核を有する平版印刷材料に於い
て、該ハロゲン化銀乳剤層に400nmから500nm
の波長域に分光増感極大を付与する増感色素を含有しか
つ600nmから700nmの波長域に分光増感極大を
付与する増感色素を含有することを特徴とする平版印刷
材料で達成することができた。本発明はアルミニウム支
持体とハロゲン化銀乳剤層の間に物理現像核を有する内
部DTR平版印刷材料に於いて特に有用である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の平版印刷材料において用
いられる400nmから500nmに分光増感極大を有
する増感色素としては、例えば、下記の化合物が挙げる
がこれらに限定されるものではない。本発明に使用され
る400nmから500nmに分光吸収極大を有する増
感色素はアルゴンレーザーの出力波長に対応するもので
あり、単独で用いても高感度なハロゲン化銀乳剤層を得
るためには有用な増感色素である。
【0013】
【化1】
【0014】
【化2】
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】本発明の平版印刷材料において用いられる
600nmから700nmに分光増感極大を有する増感
色素としては、下記の化合物が挙げるがこれらに限定さ
れるものではない。本発明に使用される600nmから
700nmに分光吸収極大を有する増感色素はHe−N
eレーザーや赤色LDの出力波長に対応するものであ
り、単独で用いても高感度なハロゲン化銀乳剤層を得る
ためには有用な増感色素である。
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】
【0025】
【化12】
【0026】
【化13】
【0027】本発明で増感色素は、乳剤を塗布するまで
のハロゲン化銀写真乳剤調整過程の任意の時期に添加す
ることが出来るが、ハロゲン化銀写真乳剤の化学熟成
後、塗布される迄の間が好ましい。400nmから50
0nmに分光増感極大を有する増感色素の添加量は銀1
モル当たり1×10ー6〜1×10ー4モルがより好まし
く、600nmから700nmに分光極大を有する増感
色素は1×10ー5〜1×10ー3モルがより好ましい。こ
れらの増感色素を併用するに当たって、その添加量は6
00nmから700nmに分光極大を有する増感色素に
対して、400nmから500nmに分光増感極大を有
する増感色素の量がモル比で1/5〜1/50であるこ
とが好ましく、1/10〜1/40がより好ましい。
【0028】600nmから700nmに増感極大を有
する増感色素単独ではアルゴンゴンレーザーの出力波長
(488nm)で実用感度的な感度を有することはでき
ないが、400nmから500nmに感度を有する増感
色素を微量併用すると、アルゴンレーザーの出力波長
(488nm)でも実用感度を有するまで、増感させる
ことができ、また600nmから700nmの増感波長
域に於いても、更に増感できることは予想外の出来事で
あった。また更に、DTRアルミニウム平版印刷版にお
いては画像部(レーザー露光の未露光部)のカブリが改
善されることも予想外の出来事であった。
【0029】本発明で増感色素は、乳剤を塗布するまで
のハロゲン化銀写真乳剤調整過程の任意の時期に添加す
ることが出来るが、ハロゲン化銀写真乳剤の化学熟成
後、塗布される迄の間が好ましい。
【0030】これらの増感色素を乳剤層に含有させる方
法としては、通常のハロゲン化銀写真乳剤の調整と同じ
方法でよく、水、アルコール等の溶剤に溶解して添加し
ても、個体分散により添加してもよい。
【0031】本発明が対象とする平版印刷材料のハロゲ
ン化銀乳剤層に含有されるハロゲン化銀乳剤は、一般に
用いられる塩化銀、臭化銀、ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨ
ウ臭化銀、ヨウ臭化銀等から選択されるが、塩化銀主体
(塩化銀50モル%以上のものを意味する)が好まし
い。また乳剤のタイプとしてはネガ型、ポジ型のいずれ
でもよい。
【0032】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
公知の種々の方法によって調整することができる。
【0033】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
いわゆるシングルジェット方式あるいはダブルジェット
方式といわれる混合法のいずれを用いて調整されてもよ
いが、好ましくは後者を用いて調整された単分散乳剤を
用いるのがよい。また、本発明に、用いられるハロゲン
化銀結晶の晶癖は、立方体、八面体、十四面体、平板状
結晶のいずれでもよく、粒子径も特に制限はないが、好
ましくは0.1μm〜2.0μmの平均粒径のものが良
い。
【0034】本発明のハロゲン化銀乳剤は硫黄プラス金
増感により化学増感することができる。本発明に用いら
れる硫黄増感剤としては、ゼラチン中に含まれる硫黄化
合物の他、種々の硫黄化合物、例えばチオ硫酸塩、チオ
尿素類、チアゾール類、ローダニン類等を用いることが
できる。本発明に用いられる金増感剤は種々の金塩であ
り、例えば塩化金酸、三塩化金酸、チオシアネート金酸
などである。
【0035】本発明に用いられる乳剤はハロゲン化銀の
物理熟成中あるいは化学熟成中に、ロジウム、イリジウ
ム等の金属塩を用いることができる。本発明に用いられ
る写真乳剤は、第4級アンモニウム塩、チオエーテル化
合物、ポリエチレンオキサイド誘導体、ジケトン類など
を用いて増感することもできる。これらの方法は米国特
許第2、708、162号、同3、046、132号、
同3、046、133号、同3、046、134号、同
3、046、135号、英国特許第939、357号等
に記載されている。
【0036】ハロゲン化銀乳剤層の親水性コロイドとし
てはゼラチンを用いることがハロゲン化銀粒子を作成す
る際に好ましい。ゼラチンには酸処理ゼラチン、アルカ
リ処理ゼラチン等各種ゼラチンを用いることができる。
また、それらの修飾ゼラチン(例えばフタル化ゼラチ
ン、アミド化ゼラチンなど)も用いることができる。ま
た、更にポリビニルピロリドン、各種でんぷん、アルブ
ミン、ポリビニルアルコール、アラビアゴム、ヒドロキ
シエチルセルロース、等の親水性高分子化合物を含有さ
せることができる。用いられる親水性コロイドとして
は、現像後の剥離性を容易にするために実質的に硬膜剤
を含まない親水性コロイド層を用いることが望ましい。
【0037】本発明の平版印刷材料の乳剤層または他の
親水性コロイド層には塗布助剤、滑り性改良など種々の
目的で界面活性剤を含んでもよい。
【0038】例えばサポニン(ステロイド系)、アルキ
レンオキサイド誘導体(例えばポリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコー
ル縮合物、ポリエチレングリコールアルキルエーテル類
またはポリエチレングリコールアルキルアルールエーテ
ル類、ポリエチレングリコールエステル類、ポリエチレ
ングリコールソルビタンエステル類、ポリアルキレング
リコールアルキルアミンまたはアミド類、シリコーンの
ポリエチレンオキサイド付加物類)、グリオキシドーリ
ル誘導体(たとえばアルケニルコハク酸ポリグリセリ
ド、アルキルソエノールポリグリセリド)、多価アルコ
−ルの脂肪酸エステル類、糖のアルキルエステル類など
の非イオン性界面活性剤、アルキルカルボン酸塩、アル
キル硫酸エステル類、アルキルリン酸エステル類、N−
アシル−N−アルキルタウリン類、アルキルリン酸エス
テル類などのような、カルボキシ基、ホスホ基、硫酸エ
ステル基、燐酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界
面活性剤:アミノ酸類、アミノアルキルスルホン酸類、
アミノアルキル硫酸または燐酸エステル類、アルキルベ
タイン類、アミンオキシド類などの両性界面活性剤:ア
ルキルアミン塩類、脂肪族あるいは芳香族第4級アンモ
ニウム塩類、ピリジウム、イミダゾリウムなどの複素環
第4級アンモニウム塩類、および脂肪族または複素環を
含むホスホニウムまたはスルホニウム塩類などのカチオ
ン界面活性剤を用いることができる。また、ラテックス
ポリマー等を添加してゼラチン膜の物性を改質したり、
シリカ、デンプン粉や、コロイダルシリカ、ガラス粉な
どを添加してマット化したりすることもできる。
【0039】本発明の平版印刷材料の写真乳剤層または
他の親水性コロイド層には、製造工程、保存中あるい写
真処理中のカブリを防止し、あるいは写真性能を安定化
させる目的で、種々の化合物を含有させることができ
る。すなわちアゾ−ル類たとえばベンゾチアゾール類、
トリアゾ−ル類、ベンゾトリアゾール類、ベンズイミダ
ゾール類(特にニトロ−またはハロゲン置換体):ヘテ
ロ環メルカプト化合物類、たとえばメルカプトチアゾー
ル類、メルカプトベンズチアゾール類、メルカプトベン
ズイミダゾール類、メルカプトチアジアゾール類、メル
カプトテトラゾール類(特に1−フェニル−5−メルカ
プトテトラゾール)、メルカプトピリミジン類:アザイ
ンデン類、たとえばテトラアザインデン類(特に4−ヒ
ドロキシ置換(1、3、3a、7)テトラアザインデン
類):などのようなカブリ防止剤または安定剤として知
られた多くの化合物を加えることができる。
【0040】本発明の平版印刷材料は、前記以外の種々
の化合物、例えばハレーション防止染料、可塑剤、現像
主薬、現像促進剤等を使用することができる。
【0041】また、本発明の親水性コロイド層の塗布方
法としては、エアードクター、ブレードコート、スクイ
ズコート、エア−ナイフコート、リバースロールコー
ト、キャストコート、エクストルージョンコート等の方
法が用いられる。そして塗布量は1〜15μm、より好
ましくは2〜10μmとすることがこのましい。
【0042】本発明のハロゲン化銀乳剤がアルミニウム
平版印刷材料に用いられる場合は、アルミニウム支持体
は粗面化され陽極酸化されたアルミニウム板であり、好
ましくは米国特許第5,427,889号公報に記載さ
れているものが用いられる。
【0043】本発明で用いられる物理現像核層の物理現
像核としては、公知の銀錯塩拡散転写法に用いられるも
のでよく、例えば金、銀等のコロイド、パラジウム、亜
鉛等の水溶性塩と硫化物を混合した金属硫化物などが使
用できる。保護コロイドとして各種親水性コロイドを用
いることもできる。これらの詳細及び製法については、
例えば、フォーカル・プレス、ロンドン ニューヨーク
(1972年)発行、アンドレ ロット及びエディス
ワイデ著、「フォトグラフィック・シルバー・ハライド
・ディヒュージョン・プロセシズ」を参照し得る。
【0044】本発明において、物理現像核層とハロゲン
化銀乳剤層の間に、特開平3−116151号公報記載
の水膨潤性中間層、あるいは特開平4−282295号
公報記載の疎水性重合体ビーズを含有する中間層を設け
てもよい。
【0045】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明する。 実施例1 アルミニウム支持体の電解粗面化処理及び陽極酸化は米
国特許第5,427,889号公報に記載の方法に従っ
て、平均直径約5μmのプラト−上に直径0.03〜
0.30μmのピットを100μm2当たり約5,600
個有し、かつこれらのピットの平均直径が0.08μm
である厚さ0.30mmのアルミニウム板を得た。この
アルミ板は粗面化処理後に陽極酸化したものであり、平
均粗さ(Ra)は0.5〜0.6μmであった。
【0046】このアルミニウム支持体にチオ硫酸ナトリ
ウムと塩化パラジウムを混合し、40℃で7分間熟成硫
化パラジウム物理現像核液を塗布し、その後乾燥した。
物理現像核層に含まれるPdS量は、3mg/m2であっ
た。
【0047】ハロゲン化銀乳剤として、保護コロイドと
して、アルカリ処理ゼラチンを用い、コントロールダブ
ルジェット法で平均粒径0.2μmの、ヘキサクロロイ
リジウム(III)酸カリウムを銀1モル当り0.006
mmolドープさせた塩ヨウ臭化銀乳剤(AgBr15
モル%、AgI0.4モル%)を作成した。更に、この
乳剤に硫黄金増感を施し、表1に示す増感色素を加えて
分光増感した。
【0048】このようにして作成したハロゲン化銀乳剤
に界面活性剤を加え、前記物理現像核が塗布されたアル
ミニウム支持体上に銀量が3g/m2(ゼラチン量3g/
m2)になるように塗布、乾燥して平版印刷材料を得た。
【0049】上記平版印刷材料を488nmのアルゴン
レーザーを光源とする出力機で全面に細線画像を出力
し、次に製版用プロセッサー(デュポン社製SLT−8
5N自動現像機)で処理して平版印刷版を作成した。製
版用プロセッサーは、現像処理工程(21℃、20秒間
浸漬)、水洗処理工程(33℃の水洗液を10秒間シャ
ワー噴射しながらスクラブローラで乳剤層を剥離す
る)、仕上げ処理工程(21℃、5秒間シャワー)及び
乾燥工程から構成されている。
【0050】下記に示す現像液、水洗液及び仕上げ液で
製版処理した。 <現像液> 水酸化ナトリウム 20g ハイドロキノン 20g 1−フェニル−3ピラゾリジノン 2g 無水亜硫酸ナトリウム 80g モノメチルエタノールアミン 6g 無水チオ硫酸ナトリウム 6g エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩 5g ポリエチレングリコ−ル(平均分子量400) 10g 水を加えて全量を1000ccに調整する。pHは1
3.0に調整した。
【0051】 <水洗液> タンパク質分解酵素 2g 2−メルカプト−5−nヘプチル−オキサジアゾール 0.5g トリエタノールアミン 13g 第1燐酸カリウム 40g 水を加えて全量を1000ccに調整する。pHは6.
5に調整した。タンパク質分解酵素は、ビオプラーゼA
L−15である。
【0052】 <仕上げ液> アラビアゴム 10g タンパク質分解酵素 2g 2−メルカプト−5−nヘプチル−オキサジアゾール 1g トリエタノールアミン 26g 第1燐酸ナトリウム 10g 水を加えて全量を1000ccに調整する。pH6.0
に調整した。タンパク質分解酵素は、ビオプラーゼAL
−15である。
【0053】上記記載の方法で作成された平版印刷材料
について、印刷機ハイデルベルグTOK(Heidelberg社
製オフセット印刷機の商標)、インキ(大日本インキ株
製のニューチャンピオン墨H)及び市販のPS版用給湿
液を用いて印刷を行い、印刷物の細線再現性を評価し
た。細線出力は10〜50μmの細線出力を行い、印刷
物での飛びを評価した。その結果を表1に示す。表中で
細線再現性はインキ乗り不良を生じない最低の細線太さ
を表し、数字が小さい方が細線再現性に優れているもの
である。
【0054】
【表1】 ───────────────────────────────── 試験NO. 増感色素 細線再現性 備考 (ミリモル/銀1モル) (印刷物) ───────────────────────────────── 1 化1(0.45) 20μm 比較 2 化4(0.40) 20μm 比較 3 化8(0.80) 20μm 比較 4 化12(0.09) 20μm 比較 5 化1+化8(0.4+0.02) 10μm 本発明 6 化4+化12(0.4+0.01) 10μm 本発明 ─────────────────────────────────
【0055】上記の結果から明かなように、本発明は比
較に比べ、細線再現性に優れていることが分かる。
【0056】実施例2 実施例1と同じ試料を633nmの赤色LD源を有する
イメージセッターで露光した。画像は、0.15の濃度
差を持つ光学ウェッジ中に50μmの細線画像を有す
る。この画像を用いて露光量を変化しオーバー露光に対
する許容度をみた。光学ウェッジは15段あり、3段目
がクリアとなる時の露光量を1とし、光量が増大したと
きウェッジの最低濃度部の数字が飛び始めたときの光量
の倍数を見た。これにより、DTRアルミニウム平版印
刷版の画像部が微弱な露光を受けた場合及び、周辺部か
らのハレーションやイラジエーションの影響を見ること
ができる。
【0057】上記記載の方法で作成された平版印刷材料
について、実施例1と同じ方法で印刷し、印刷物の細線
飛びを評価した。その結果を表2に示す。表中で細線再
現性は光学ウェッジの最低濃度部の細線が飛び始める露
光量の倍数を示し、数字が大きい方が微弱な露光を受け
た場合のカブリや、周辺部からのハレーションやイラジ
エーションに対し耐性が優れているものである。
【0058】
【表2】 ────────────────────────────────── 試験NO. 増感色素 細線再現性 備考 (ミリモル/銀1モル) (印刷物) ────────────────────────────────── 1 化1(0.45) − 比較 2 化4(0.40) − 比較 3 化8(0.80) ×4倍 比較 4 化12(0.09) ×4倍 比較 5 化1+化8(0.4+0.02) ×8倍 本発明 6 化4+化12(0.4+0.01) ×8倍 本発明 ────────────────────────────────── 表中の−は画線が形成できなかったことを表す。
【0059】上記の結果から明かなように、本発明は比
較に比べ、細線再現性に優れていることが分かる。
【0060】
【発明の効果】銀錯塩拡散転写法を利用した平版印刷材
料の製版に、本発明の平版印刷材料を用いることによっ
て、画像露光での細線飛びを抑制し、高照度での露光に
対し高画質を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA00 AA04 AB03 AC08 AD01 AD03 CA15 CA41 DA18 FA03 FA17 2H096 AA09 AA10 BA17 BA20 CA03 CA20 EA04 GA08 LA17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀乳剤層と物理現像核層を有
    する平版印刷材料に於いて、該ハロゲン化銀乳剤層に4
    00nmから500nmの波長域に分光増感極大を付与
    する増感色素と600nmから700nmの波長域に分
    光増感極大に分光極大を付与する増感色素を含有するこ
    とを特徴とする平版印刷材料。
  2. 【請求項2】 前記平版印刷材料が陽極酸化層を有する
    アルミニウム支持体とハロゲン化銀乳剤層との間に物理
    現像核層を有する請求項1に記載の平版印刷材料。
JP2001098835A 2001-03-30 2001-03-30 平版印刷材料 Pending JP2002296785A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012063753A1 (ja) * 2010-11-08 2012-05-18 日本電気株式会社 インドール系化合物、並びにこれを用いた光電変換用色素、半導体電極、光電変換素子および光電気化学電池

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WO2012063753A1 (ja) * 2010-11-08 2012-05-18 日本電気株式会社 インドール系化合物、並びにこれを用いた光電変換用色素、半導体電極、光電変換素子および光電気化学電池

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