JP2002295573A - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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JP2002295573A
JP2002295573A JP2001099764A JP2001099764A JP2002295573A JP 2002295573 A JP2002295573 A JP 2002295573A JP 2001099764 A JP2001099764 A JP 2001099764A JP 2001099764 A JP2001099764 A JP 2001099764A JP 2002295573 A JP2002295573 A JP 2002295573A
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JP2001099764A
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Rentaro Kato
錬太郎 加藤
Koichi Maeda
光一 前田
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F7/00Vibration-dampers; Shock-absorbers
    • F16F7/10Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F2226/00Manufacturing; Treatments
    • F16F2226/02Surface treatments

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マス部材の振動部材に対する当接作用に基づ
いて、優れた制振効果を得ることのできる改良された構
造の防振装置を提供することを、目的とする。 【解決手段】 振動部材に対して固定的に設けた当接部
材12に対して、独立マス部材16を非接着で独立変位
可能に配設せしめて、独立マス部材16が当接部材12
に対して直接的且つ弾性的に当接せしめられるようにす
ると共に、独立マス部材16と当接部材12の少なくと
も一方の当接面に植毛18を施した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、各種の振動部材に装着されるこ
とにより振動を低減する制振装置に係り、例えば、自動
車のサスペンション部材やサブフレーム,ボデーパネ
ル,エンジンユニット,マウントブラケット,排気系部
材等における振動を抑える自動車用制振装置として有利
に採用され得る、新規な構造の制振装置に関するもので
ある。
【0002】
【背景技術】従来から、各種振動部材において問題とな
る振動を低減する手法としては、振動部材にマス材を
固設するマスダンパや、振動部材にバネ材を介してマ
ス材を連結支持せしめるダイナミックダンパ、更に、
振動部材の表面にシート状弾性材を貼着した制振材が、
知られている。ところが、上記マスダンパとダイナ
ミックダンパは、何れも、大きなマス材の質量が必要に
なることに加えて、有効な制振効果の発揮される周波数
域が狭いという問題があった。また、上記制振材は、
広い貼着面積が必要になると共に、重量が嵩むという問
題があった。更に、上記ダイナミックダンパと制振
材は、制振効果の温度依存性が高いために、目的とする
制振効果を安定して得ることが難しいという問題もあっ
たのである。
【0003】そこで、本出願人は、先に、国際公開WO
00/14429号公報において、振動部材に固定され
るハウジングに対して、隙間を隔てて非接着で相対変位
可能に独立マス部材を配設せしめて、振動入力時に、か
かる独立マス部材を、ハウジングに対して弾性的な当接
面で当接させることにより制振効果を得るようにした、
新規な構造の車両用制振装置を提案した。このような構
造の車両用制振装置においては、上述の如きマスダンパ
やダイナミックダンパ、或いは制振材に比べて、軽量
で、広い周波数域に亘る振動に対して有効な制振効果を
得ることが出来るのである。
【0004】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上記国際公開W
O00/14429号公報に記載された車両用制振装置
について、本発明者等が更なる実験と検討を行った結
果、完成されたものであり、かかる国際公開WO00/
14429号公報に記載された車両用制振装置よりも、
更に優れた制振効果を得ることの出来る、改良された構
造の制振装置を提供することを、目的とする。
【0005】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の
組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至
は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることな
く、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの
記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づ
いて認識されるものであることが理解されるべきであ
る。
【0006】すなわち、本発明の第一の態様は、振動部
材に対して一体的に設けた当接部材に対して、独立マス
部材を非接着で独立変位可能に配設せしめて、該独立マ
ス部材が該当接部材に対して直接的且つ弾性的に当接せ
しめられるようにした制振装置において、前記独立マス
部材と前記当接部材の少なくとも一方の当接面に植毛を
施したことを、特徴とする。
【0007】このような本態様に従う構造とされた制振
装置においては、振動部材の振動によって独立マス部材
が変位せしめられて、独立マス部材が当接部材に対して
打ち当たり(当接)せしめられることとなり、かかる独
立マス部材の当接部材への当接作用に基づいて、振動部
材に対して有効な制振効果が発揮されるのである。
【0008】そこにおいて、本態様に従う構造とされた
制振装置にあっては、振動部材の振動によって独立マス
部材が変位せしめられて当接部材に打ち当たった際に、
植毛を施した面で当接せしめられることとなるのであ
り、それによって、ゴム弾性体やエラストマ等で当接面
を構成した場合に比して、防振性能がより向上され得る
のである。
【0009】また、独立マス部材が植毛を施した面で当
接せしめられることから、特に、独立マス部材の大幅な
重量化を伴うことなく、独立マス部材の当接部材に対す
る打ち当り(当接)に基づく制振効果を低周波数域の振
動に対しても有利に得ることが可能となり、それによっ
て、例えば、自動車で一般に問題となる10Hz程度〜1
00Hz前後の低周波数域の振動に対しても、有効な制振
効果を得ることが出来るのである。
【0010】なお、このような植毛による防振性能の向
上効果は、未だ、十分に明らかにされておらず、その原
理を明らかにすることは、本発明の目的ではないが、植
毛を施したことによって、独立マス部材が当接部材に当
接せしめられた際に、独立マス部材と当接部材の当接面
間において、ばね定数の非線形的な立ちあがり特性が顕
著に発現され得たことに基づくものであろうと推考され
る。
【0011】そして、本発明者等が実験を行った結果に
よれば、低周波数域の小さなエネルギの振動入力時にお
いても、独立マス部材の当接部材に対する打ち当たり
(当接)に際して生ぜしめられる、当接部材に対する独
立マス部材の振幅倍率を1以上とすることが可能となる
のである。それ故、振動入力時に独立マス部材が当接部
材に対して効率的に飛び跳ね的変位せしめられることと
なり、例えば、振動部材において防振すべき振動の加速
度が1G(重力加速度)以下の場合でも、独立マス部材
を当接部材に対して飛び上がらせて飛び跳ね変位させる
ことが可能となることから、独立マス部材の当接部材へ
の打ち当たり(当接)に基づいて発揮される制振効果
を、自動車における振動のように小さなエネルギの振動
に対しても、有利に得ることが可能となるのである。し
かも、植毛を施したことによって、独立マス部材と当接
部材の当接面間でばね定数の非線形的な立ちあがり特性
が顕著に発現されることに基づいて、独立マス部材が当
接部材に対して飛び跳ね変位せしめられるに際して、独
立マス部材が当接部材から完全に離れる程に飛び上がら
なくても、特性的には実質的に飛び跳ね変位せしめられ
た場合と略同様な効果が発揮されて、有効な防振性能を
得ることが出来ることも、確認されている。
【0012】また、本発明の第二の態様は、前記第一の
態様に従う構造とされた制振装置において、前記振動部
材に対して固定的に設けた中空状のハウジング部材によ
って前記当接部材を形成し、該ハウジング部材の内部
に、前記独立マス部材が収容配置される収容空間を形成
したことを、特徴とする。このような本態様に従う構造
とされた制振装置においては、当接部材として中空状の
ハウジング部材を採用したことにより、振動部材の形状
等に拘わらず、本態様に係る制振装置を装着することが
可能となる。
【0013】なお、本態様において、ハウジング部材
は、振動部材を利用して壁部の一部や全体を構成するこ
とにより、振動部材と一体形成することも可能である
が、振動部材と別部材で形成された別体ハウジングを、
振動部材に対して溶接やボルト等で後固定して一体的に
設けることも可能である。更に、一つの収容空間に収容
配置する独立マス部材の数は、収容空間の大きさや形
状、振動部材の大きさや振動レベル等に応じて適宜に設
定されるものであり、一つの収容空間に対して、単一の
独立マス部材を収容配置する他、複数の独立マス部材を
収容配置しても良い。なお、複数の独立マス部材を収容
配置する場合には、一つの収容空間に配する場合と、各
別の収容空間に配する場合の何れにおいても、それら複
数の独立マス部材の形状や質量大きさ等は、互いに同じ
であっても良いし、異なっていても良い。また、ハウジ
ングや収容空間の形状や大きさ等は、特に限定されるも
のではなく、振動部材の形状や許容される配設スペー
ス、採用する独立マス部材の形状や大きさ等に応じて、
例えば、球形状や円形断面形状,矩形断面形状,多角形
断面形状等が採用可能である。更に、独立マス部材の形
状も、収容空間の形状等に応じて適宜に設定されるもの
であり、中空乃至は中実の球形状、ロッド形状、板形状
等の各種の形状が採用可能である。
【0014】また、本発明の第三の態様は、前記第一の
態様に従う構造とされた制振装置において、前記振動部
材に対して固定的に設けた長手状のロッド部材によって
前記当接部材を形成する一方、前記独立マス部材を環状
乃至は筒状として該ロッド部材に外挿配置せしめたこと
を、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた
制振装置においては、当接部材として長手状のロッド部
材を採用したことにより、当接部材(ロッド部材)にお
いて、独立マス部材の当接部位を簡単な構造で容易に形
成することが可能となる。また、本態様においては、独
立マス部材の内周面で、ロッド部材に対して、打ち当た
り(当接)せしめられることから、独立マス部材をハウ
ジング部材の内部に形成された収容空間に収容配置せし
めて、独立マス部材の外周面で、ハウジング部材に打ち
当たり(当接)せしめる場合に比して、独立マス部材の
外形寸法を大きくすることが可能となり、独立マス部材
の質量を有利に確保することが出来るのである。
【0015】なお、ロッド部材は、中実形状であっても
良いし、中空形状であっても良い。また、ロッド部材の
外形断面形状は、特に限定されるものではなく、例え
ば、円形や楕円形、多角形等であっても良い。更に、独
立マス部材のロッド部材に対する軸方向の相対変位を制
限乃至は防止するためのストッパ機構を、ロッド部材側
に設けることも可能である。また、本態様においては、
特に、防振すべき振動部材そのものが長手状のロッド部
材とされている場合において、有利に採用され得ること
となり、それによって、独立マス部材を収容せしめるハ
ウジング部材等を振動部材に形成する場合に比して、目
的とする制振装置が、簡単な構造で実現され得る。
【0016】また、本発明の第四の態様は、前記第一乃
至第三の何れかの態様に従う構造とされた制振装置にお
いて、前記植毛を施した前記当接面が、金属からなる基
材によって形成されていることを、特徴とする。このよ
うな本態様に従えば、植毛を施した当接面において、当
接時におけるばね定数の非線形的な立ち上がり特性を、
一層有利に得ることが出来る。なお、本態様において
は、独立マス部材や当接部材の当接面のみを金属からな
る基材で形成しても良く、独立マス部材や当接部材の全
体を、金属からなる基材で形成することも可能であり、
特に、独立マス部材において金属からなる基材を採用す
ることにより、独立マス部材の質量を有利に確保するこ
とが出来る。また、金属からなる基材の当接面に植毛を
施す際には、基材の表面に対して脱脂処理と化成処理を
行った後に、塗布やスプレー,浸漬等により、接着剤層
を形成し、周知の植毛処理をすることが望ましい。
【0017】また、本発明の第五の態様は、前記第一乃
至第四の何れかの態様に従う構造とされた制振装置であ
って、前記独立マス部材において前記当接部材に当接せ
しめられる外周面を、円形断面を有する球状乃至は筒状
とすると共に、該独立マス部材の外周面に対して前記植
毛を施したことを、特徴とする。このような本態様に従
う構造とされた制振装置においては、植毛を施した独立
マス部材の当接面が円形断面を有する球状乃至は筒状と
されていることから、独立マス部材の回動を許容するこ
とによって当接部材に対する当接部位が変化することと
なり、植毛の局部的な磨耗,劣化に伴う防振性能の変化
が軽減乃至は防止され得る。また、本態様においては、
独立マス部材の当接面が円形断面を有する球状乃至は筒
状とされていることから、独立マス部材の飛び跳ね変位
に際しての当接部材に対する摺接面積を小さくすること
が可能となり、引掛り的な変位抵抗が軽減されることか
ら、振動入力時に独立マス部材が効率的に飛び跳ね変位
することとなって、独立マス部材の当接部材に対する打
ち当たり(当接)に基づく制振効果が、より効率的に発
揮され得るのである。
【0018】また、本発明の第六の態様は、前記第一乃
至第五の何れかの態様に従う構造とされた制振装置にお
いて、0.3〜3デニールの太さと、0.1〜3.0mm
の長さを有する合成樹脂製のパイルによって、前記植毛
を施したことを、特徴とする。このような本態様に従え
ば、独立マス部材と当接部材の当接部位に対して、より
有効な防振効果を得るために、適当なばね特性等が実現
され得るのである。
【0019】また、本発明の第七の態様は、前記第一乃
至第六の何れかの態様に従う構造とされた制振装置にお
いて、前記当接部材と前記独立マス部材の当接面に対し
て部分的に前記植毛を施すと共に、該植毛が施されてい
ない部分の該当接面に対して該植毛の高さよりも薄肉の
弾性体層を形成したことを、特徴とする。このような本
態様に従えば、例えば、植毛を施す当接面の面積を変化
させることにより、独立マス部材の当接部材への当接作
用に基づいて発揮される制振効果における共振作用的な
ピーク領域等の防振性能のチューニングが可能となる。
また、本態様においては、植毛されていない当接面に
は、弾性体層が形成されていることから、マス部材と当
接部材の当接音が問題となるようなこともほとんどな
い。
【0020】また、本発明においては、独立マス部材単
体の質量を5〜500gとすることが望ましい。即ち、
独立マス部材単体の質量を好ましくは500g以下、よ
り好ましくは100g以下とすることにより、植毛によ
る低ばね特性が一層有効に発揮されると共に、独立マス
部材の当接面における植毛のヘタリが軽減されて、目的
とする防振効果を一層安定して得ることが出来るのであ
り、しかも、振動入力時における独立マス部材の飛び跳
ね変位が一層容易乃至は効率的に生ぜしめられることと
なる。また、独立マス部材単体の質量を好ましくは5g
以上、より好ましくは15g以上とすることにより、独
立マス部材の当接部材に対する当接作用に基づいて、よ
り有効な制振効果を得ることが出来る。
【0021】また、本発明において、独立マス部材の総
質量を、防振を目的とする振動部材の総質量の2〜10
%とすることが望ましい。蓋し、独立マス部材の総質量
が振動部材の総質量の2%に満たないと、有効な制振効
果を得ることが難しい場合があり、一方、10%を超え
ると、装置全体の重量化が問題となるからである。な
お、複数個の制振装置を振動部材に装着する場合には、
全ての独立マス部材の合計質量が、振動部材の総質量の
2〜10%となるように設定することが望ましい。
【0022】また、本発明においては、独立マス部材を
当接部材に対して、振動入力方向の両方向で当接される
ようにすると共に、独立マス部材の振動入力方向におけ
る当接部材に対する相対的な往復可動距離を0.1〜
1.6mmとすることが望ましく、より好適には、かか
る往復可動距離が0.1〜1.0mmとされる。このよ
うな微小可動範囲を設定することにより、例えば、振幅
が小さい自動車の振動に対しても、独立マス部材が振動
入力方向の両側で当接部材に当接せしめられ易くなり、
より優れた制振効果を得ることが可能となる。
【0023】また、本発明においては、当接部材および
独立マス部材を、何れも、5×10 3 MPa以上の弾性
率を有する硬質材によって形成すると共に、当接部材と
独立マス部材の少なくとも一方の当接面に植毛を施すこ
とが望ましく、それによって、独立マス部材の当接部材
に対する繰り返しの打ち当たり(当接)に基づく、制振
効果を有利に確保することが出来る。なお、本発明にお
いては、当接部材と独立マス部材を構成する硬質材とし
ては、例えば、弾性率が5×103 〜5×10 4 MPa
とされた硬質の合成樹脂材等も採用可能であって、その
ような硬質材は、当接音の軽減や低周波数域での防振特
性の向上等に望ましい場合があるが、特に、中乃至高周
波数域でより有効な制振効果を得るためには、5×10
4 MPa以上の弾性率を有する金属等の硬質材が好適に
採用される。
【0024】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0025】先ず、図1には、本発明の第一の実施形態
としての制振装置10が示されている。この制振装置1
0は、当接部材としてのハウジング12によって形成さ
れた収容空間14内に独立マス部材16が収容配置され
た構造とされている。そして、かかる制振装置10は、
図示しない自動車のボデー等の振動部材に対して、ハウ
ジング12が固定的に取り付けられることによって、振
動部材に装着されるようになっている。なお、以下の説
明において、上下左右方向とは、原則として、図1中の
上下左右方向をいうものとする。
【0026】より詳細には、ハウジング12は、中空の
矩形箱体形状を有しており、その内部には収容空間14
が形成されている。この収容空間14は、互いに直交す
る3方向の内法寸法が略同じとされた立方体形状を有し
ている。なお、本実施形態では、ハウジング12は、弾
性率が5×103 MPa以上の硬質の合成樹脂材やアル
ミニウム合金材等の金属材によって形成されている。
【0027】一方、独立マス部材16は、図2にも示さ
れているように、中実の球形状を有しており、鉄等の高
比重な金属材によって形成されている。この独立マス部
材16における表面の全体に亘って植毛18が施されて
いる。この植毛18は、従来から公知の方法に従って施
され得る。詳しくは、例えば、以下の手法が採用され得
る。
【0028】先ず、かかる独立マス部材16に対して、
例えば、アルカリリン酸塩,アルカリ炭酸塩,界面活性
剤や調整剤等からなる脱脂剤を用いて生成されたアルカ
リ性の脱脂剤水溶液を使用し、スプレ,浸漬,超音波浸
漬,電解浸漬等の任意の方法に従って脱脂処理を行った
後、リン酸亜鉛塩,リン酸鉄塩,クロム酸塩,リン酸塩
等の化成処理剤を用いて、スプレ法又は浸漬法によって
化成処理が行われる。かかる処理の後、独立マス部材1
6の表面に対して、植毛用接着剤組成物からなる植毛植
付層20を塗布,スプレ,浸漬等の任意の方法に従って
形成する。この植毛用接着剤組成物としては、エチレン
・酢酸ビニル樹脂接着剤やエラストマー系接着剤、或い
は、オキサゾリンペンダントエマルジョン樹脂,エチレ
ン−イミン化合物,カルボジイミド化合物,メチノール
化尿素,メラミン樹脂,自己乳化型エポキシ樹脂,自己
乳化型ブロックイソシアネート等から選択される架橋剤
を含む水生ポリウレタン樹脂を主成分とし、副成分とし
て水生着色顔料分散液,消泡剤およびジメチルエタノー
ルアミン等のpH調整剤からなるもの等の水性接着剤組
成物が好適に採用され得る。
【0029】なお、化成処理の後に、独立マス部材16
の表面に、エポキシ樹脂,フェノール樹脂,ポリエステ
ル樹脂,ウレタン樹脂等にジンククロメート,ストロン
チウムクロメート等の防錆顔料を適量添加した防錆プラ
イマを用いて防錆合成樹脂層を塗布等によって形成し、
かかる防錆合成樹脂層の表面にスチレン−ブチレン合成
ゴム系接着剤等の反応性アクリル系接着剤を用いて、植
毛植付層を塗布等の任意の方法に従って形成するように
しても良い。
【0030】そして、従来から公知のように、植毛植付
層20が形成された独立マス部材16をアースすると共
に、独立マス部材16と反対極に帯電せしめられたパイ
ル22を、静電誘導により、独立マス部材16に向って
飛翔せしめて、独立マス部材16の表面に形成された植
毛植付層20に突き刺すようになっており、その後、所
定の温度で所定の時間乾燥させることにより、独立マス
部材16の表面に植毛18が施されたようになってい
る。なお、かかる植毛18の、独立マス部材16の表面
からの突出高さ寸法は、0.1〜1.0mmとされるこ
とが望ましい。
【0031】また、かかる植毛18に使用されるパイル
22は、ナイロン,ポリエステル,アクリルやレーヨン
等の合成樹脂材によって形成されており、その太さは、
好ましくは0.3〜3デニールとされていると共に、そ
の長さは、好ましくは0.1〜3.0mmとされてい
る。また、パイル22の形状は、従来から公知のストレ
ートやカール,ペンディング,強燃等の各種の形状が何
れも採用可能である。更に、パイル22の材料,太さ,
長さおよび形状は、要求される防振特性や使用条件等に
応じて、適宜に設定変更されるものであり、例えば、高
湿度な環境下で制振装置が使用される場合には、パイル
22の材料として耐水性のあるポリエステルが好適に採
用されることとなり、制振装置の製造コストを抑えたい
場合には、パイル22の材質としてナイロンが好適に採
用される。更にまた、静電植毛に使用するパイル22の
材料,太さ,長さおよび形状は、全て同じであっても良
いし、材料,太さ,長さおよび形状の何れかが異なる複
数種類のパイルを混ぜて使用しても良い。なお、植毛1
8が施された当接面の単位面積当たりのパイル22の量
は、パイル22の独立マス部材16に対する電気的な吸
着力を変更することによって調節可能である。
【0032】そして、このような構造とされた独立マス
部材16は、ハウジング12の収容空間14内に非接着
で収容配置されており、かかる収容状態下において、独
立マス部材16と収容空間14を形成するハウジング1
2の内面との間には、独立マス部材16の全周囲に亘っ
て、所定の隙間が形成されるようになっている。これに
より、独立マス部材16がハウジング12の内面に対し
て、独立的に相対変位可能とされている。
【0033】具体的には、図1に示されているように、
独立マス部材16が重力によって収容空間14の下方で
ハウジング12の下側壁部24に載置された静置状態下
においては、ハウジング12の左右側壁部26a,26
bの内面と独立マス部材16の表面との対向面間には、
それぞれ、寸法:δの隙間が形成されていると共に、ハ
ウジング12の上側壁部28下面と独立マス部材16の
表面との対向面間には、寸法:2δの隙間が形成されて
いる。なお、図面上に明示はされていないが、紙面に垂
直な方向で対向位置する両側壁部と独立マス部材16の
表面との対向面間には、トータルで寸法:2δの隙間が
形成されている。そして、本実施形態では、かかる寸
法:δが、好ましくは0.05〜0.8mm、より好ま
しくは0.05〜0.5mmとされており、寸法:2δ
が、好ましくは0.1〜1.6mm、より好ましくは
0.1〜1.0mmとされている。
【0034】すなわち、独立マス部材16を収容空間1
4の中央に位置せしめた状態下では、独立マス部材16
の表面とハウジング12によって形成された収容空間1
4の各壁部内面との間には、それぞれ、上記δの隙間が
形成されており、独立マス部材16を挟んで対向位置す
る左右側壁部26a,26b間、両側壁部間及び上下側
壁部28,24間のそれぞれにおいて、独立マス部材1
6の往復可動距離(2δ)が、上述の各対向壁部の各対
向方向において、何れも、好ましくは0.1〜1.6m
m、より好ましくは0.1〜1.0mmとされている。
【0035】このような構造とされた制振装置10は、
ハウジング12がボルトや溶接、接着等によって振動部
材に対して固定的に取り付けられることによって、振動
部材に装着される。そして、かかる装着状態下、振動部
材の振動がハウジング12に入力されると、収容空間1
4内において、独立マス部材16がハウジング12に対
して振動入力方向で独立的に飛び跳ねるように相対変位
せしめられて、独立マス部材16がハウジング12に対
して打ち当たり(当接)せしめられることとなる。そし
て、独立マス部材16のハウジング12への当接作用に
基づいて、振動部材に対して制振装置10の防振効果が
発揮されるのである。
【0036】ここにおいて、本実施形態の制振装置10
にあっては、独立マス部材16の当接面に植毛18が施
されており、かかる植毛18を施した当接面で独立マス
部材16がハウジング12に対して打ち当たり(当接)
せしめられることから、従来のゴム弾性体やエラストマ
等で当接面を構成した場合に比して、防振性能の向上が
図られ得るのである。さらに、このような植毛が施され
た当接面を有する独立マス部材16を採用したことによ
り、独立マス部材16の重量化を伴うことなく、独立マ
ス部材16のハウジング12に対する打ち当たり(当
接)に基づく制振効果を、低周波数域の振動に対しても
有利に得ることが出来るのである。なお、独立マス部材
16の当接面に植毛を施したことによる防振性能の向上
は、独立マス部材16とハウジング12の当接面間にお
いて、ばね定数の非線形的な立ちあがり特性が顕著に発
現されることによるものと考えられる。
【0037】また、独立マス部材16の当接面に植毛1
8を施したことによって、低周波数域の小さなエネルギ
の振動入力時においても、独立マス部材16のハウジン
グ12に対する打ち当たり(当接)に際して生ぜしめら
れる、ハウジング12に対する独立マス部材16の振幅
倍率を1以上とすることが可能となる。それ故、振動入
力時に独立マス部材16がハウジング12に対して効率
的に飛び跳ね変位せしめられることとなり、例えば、振
動部材において防振すべき振動の加速度が1G(重力加
速度)以下の場合でも、独立マス部材16をハウジング
12に対して飛び上がらせて飛び跳ね変位せしめること
が可能となることから、独立マス部材16のハウジング
12への打ち当たり(当接)に基づいて発揮される制振
効果を、自動車における振動のように小さなエネルギの
振動に対しても、有利に得ることが可能となる。
【0038】しかも、独立マス部材16の当接面に植毛
18を施したことによって、独立マス部材16とハウジ
ング12の当接面間において、非線形的なばね定数の立
ちあがり特性が顕著に発現されることから、独立マス部
材16の飛び跳ね変位に際して、独立マス部材16がハ
ウジング12から完全に離れるほどに飛びあがらないま
でも、独立マス部材16がハウジング12に荷重を及ぼ
さない程度の状態まで飛びあがることによって、実質的
に独立マス部材16が飛び跳ねた場合と略同様な制振効
果が発揮されることも確認されている。
【0039】また、本実施形態の制振装置10において
は、独立マス部材16が鉄等の高比重な金属材によって
形成されていることから、独立マス部材16の剛性を有
利に確保することが可能となる。しかも、独立マス部材
16の当接面に植毛18を施したことによって、独立マ
ス部材16とハウジング12の当接面間で発現されるば
ね定数の非線形的な立ちあがり特性が、より顕著となっ
て、防振性能の向上が一層有利に図られ得ることも確認
されている。
【0040】さらに、独立マス部材16の当接面が球形
状とされていることから、独立マス部材16の回動によ
って、独立マス部材16のハウジング12に対する当接
部位を変化させることが可能となって、植毛18の局部
的な磨耗,劣化に伴う防振性能の変化が軽減乃至は防止
され得る。加えて、独立マス部材16の飛び跳ね変位に
際してのハウジング12に対する摺接面積を小さくする
ことが可能となって、引掛り的な変位抵抗が軽減される
ことから、振動入力時に独立マス部材16が効率的に飛
び跳ね変位することとなって、独立マス部材16のハウ
ジング12に対する打ち当たり(当接)に基づく制振効
果が、より効率的に発揮され得るのである。また、この
ような球形状の当接面を有する独立マス部材16におい
ては、例えば、制振装置10が傾斜した場合等において
も、独立マス部材のハウジングに対する当接面が平面形
状とされている場合に比して、独立マス部材16のハウ
ジング12に対する当接状態が安定化される。
【0041】また、図3には、本発明の第二の実施形態
としての制振装置30が示されている。この制振装置3
0は、当接部材としての長手状のロッド32に対して、
厚肉円筒形状を有する独立マス部材34が外挿配置され
た構造とされている。
【0042】より詳細には、ロッド32は、略一定の円
形断面で軸方向にストレートに延びる円形ロッド形状と
されており、合成樹脂やアルミニウム合金等の硬質材に
よって形成されている。かかるロッド32は、振動部材
そのものによって構成されても良いし、振動部材に対し
て、溶接やボルト等によって固定的に設けられたロッド
状部材によって構成されてもよい。なお、本実施形態に
おいて、ロッド32は中実の円形ロッドによって構成さ
れているが、中空のロッド状部材によって構成されても
良い。
【0043】一方、独立マス部材34は、厚肉円筒形状
を有しており、鉄等の高比重な金属材によって形成され
ている。この独立マス部材34の内径寸法は、ロッド3
2の外径寸法よりも所定寸法だけ大きくされている。ま
た、独立マス部材34の内周面には、前記第一の実施形
態と同様に、従来から公知の方法に従って、植毛36が
施されている。この植毛36の肉厚寸法は、0.1〜
1.0mmに設定されることが望ましい。
【0044】そして、上述の如き構造とされたロッド3
2と独立マス部材34は、独立マス部材34がロッド3
2に外挿されることによって、互いに組み付けられるよ
うになっており、かかる組付け状態下において、独立マ
ス部材34がロッド32によって挿通支持されているの
である。即ち、独立マス部材34の内径寸法が、ロッド
32の外形寸法よりも所定寸法だけ大きくされているこ
とから、独立マス部材34がロッド32に挿通支持され
た状態下において、独立マス部材34は、ロッド32の
軸直角方向に対して僅かな変位が許容されるようになっ
ており、これによって、独立マス部材34が軸直角方向
でロッド32から独立して変位可能とされている。
【0045】また、このようにロッド32に対して外挿
配置された独立マス部材34を挟んだ軸方向両側には、
ストッパ手段としての一対の円環形状を有するストッパ
金具38,38が、ロッド32に対して、圧入や溶着等
の任意の方法によって外嵌固定されており、ロッド32
の軸方向において、独立マス部材34の軸方向長さより
も所定量だけ大きな軸方向距離を隔てて対向位置せしめ
られている。更に、これらストッパ金具38,38は、
独立マス部材34の内径寸法よりも大きな外形寸法を有
するように設定されており、独立マス部材34の軸方向
両端部が、ストッパ金具38,38に当接せしめられる
ことにより、独立マス部材34の軸直角方向への独立的
な変位を許容しつつ、独立マス部材34のロッド32に
対する軸方向での過大な位置ずれを防止することが出来
る。なお、独立マス部材34がストッパ金具38,38
に当接せしめられた際の当接音等のノイズを軽減乃至は
回避するために、独立マス部材34の軸方向両端面又は
ストッパ金具38,38の当接面は、緩衝ゴムによって
被覆されていることが望ましい。
【0046】そして、図3に示すように、ロッド32と
独立マス部材34を同心的に位置せしめた状態下におい
て、ロッド32の外周面と独立マス部材34の内周面の
間には、全周に亘って連続した隙間:δが形成されるよ
うになっている。特に、本実施形態では、かかる隙間:
δの大きさは、前記実施形態と同様に設定されている。
なお、図3では、理解を容易とするために、上述の如
く、独立マス部材34とロッド32を同心的に位置せし
めた状態が示されていたが、独立マス部材34がロッド
32に装着された状態下では、独立マス部材34が重力
の作用によって、隙間:δだけ鉛直下方に変位して、ロ
ッド32に当接せしめられた状態とされる。
【0047】このような構造とされた制振装置30にお
いては、ロッド32に対して軸直角方向の振動が及ぼさ
れると、ロッド32に外挿された独立マス部材34が軸
直角方向に飛び跳ね変位せしめられて、独立マス部材3
4がロッド32に対して打ち当たり(当接)せしめられ
るのであり、かかる独立マス部材34のロッド32への
当接作用に基づいて、ロッド32に対して制振効果が発
揮されるのである。
【0048】ここにおいて、本実施形態の制振装置30
においても、独立マス部材34のロッド32に対する当
接面、即ち、独立マス部材34の内周面に対して植毛3
6が施されていることから、独立マス部材34とロッド
32の当接面間におけるばね定数の非線形的な立ちあが
り特性が顕著となって、第一の実施形態と同様な防振効
果が発揮され得るのである。
【0049】以上、本発明の幾つかの実施形態につい
て、詳述してきたが、これらはあくまでも例示であっ
て、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載に
よって、何等、限定的に解釈されるものではない。
【0050】例えば、前記第一の実施形態では、独立マ
ス部材は球形状とされていたが、円形断面を有するロッ
ド形状であっても良く、それによって、独立マス部材の
製造が容易となると共に、独立マス部材の質量を有利に
確保することが出来るのである。
【0051】また、本発明においては、図4及び5に示
されているような独立マス部材40を採用することも可
能である。この独立マス部材40は、2つのマス金具4
2,42を連結ゴム弾性体44で弾性連結した構造とさ
れている。
【0052】より詳細には、2つのマス金具42,42
は、何れも、一定の円形断面で軸方向にストレートに延
びる中実ロッド形状を有しており、鉄等の高比重な金属
材によって形成されている。また、マス金具42,42
の表面には、第一の実施形態の方法に従って、植毛46
が施されている。なお、本実施形態においては、2つの
マス金具42,42の形状は、略同一とされていたが、
互いに異なるように設定しても良い。また、各マス金具
42の形状としては、中実の円形ロッド形状の他、中空
の円形ロッド形状やその他のロッド形状が何れも採用可
能である。そして、これら2つのマス金具42,42
は、軸方向中央部分において、連結ゴム弾性体44によ
って弾性連結されている。
【0053】この連結ゴム弾性体44は、略一定の矩形
断面で周方向に延びる円環乃至は円筒形状の筒状部4
8,48とかかる筒状部48,48を相互に連結する矩
形板形状の連結部50から構成されており、筒状部4
8,48の軸方向長さは、マス金具42,42の軸方向
長さよりも十分に小さくされている。かかる連結ゴム弾
性体44は、筒状部48,48の内周面が、マス金具4
2,42の軸方向中央部分の外周面に対して、それぞ
れ、加硫接着されることにより、2つのマス金具42,
42に対して装着されるようにしても良く、また、予
め、任意のゴム材料を加硫成形することによって形成さ
れた連結ゴム弾性体44の筒状部48,48を、それぞ
れ、マス金具42,42の軸方向中央部分の外周面に対
して外挿配置せしめて、接着剤を介して接着することに
よって、マス金具42,42に対して装着されるように
してもよい。これにより、マス金具42,42が連結ゴ
ム弾性体44によって弾性的に連結されるようになって
いる。
【0054】また、マス金具42,42が連結ゴム弾性
体44によって弾性的に連結された状態において、植毛
46の各マス金具42の表面からの突出高さは、連結ゴ
ム弾性体44の筒状部42の肉厚寸法よりも大きくされ
ており、独立マス部材40が当接部材としての図示しな
いハウジング部材に当接せしめられる際に、植毛46が
施された部分から当接せしめられるようになっている。
【0055】このような独立マス部材40を採用した制
振装置においても、第一の実施形態と同様な制振効果を
得ることが出来る。また、連結ゴム弾性体44の筒状部
48,48の軸方向長さの変更,マス金具42,42に
おける植毛を施した面積の変更,マス金具42,42の
形状,大きさおよび材質の変更,連結ゴム弾性体44の
材質の変更等により、制振装置10の防振特性を適宜に
チューニングをすることが可能である。
【0056】また、前記実施形態では、鉄等の高比重な
金属材のみによって、独立マス部材が形成されていた
が、独立マス部材全体をゴム弾性体や合成樹脂材等の弾
性材で形成することも可能であり、或いは、金属材等の
硬質材で形成された独立マス部材の表面をゴム弾性体で
形成された被覆ゴム層で被覆することも可能である。そ
して、このような構造とされた独立マス部材の表面に対
して植毛を施すことも可能であり、それによって防振特
性のチューニング自由度の向上が図られ得る。一方、当
接部材の表面をゴム弾性体で形成された被覆ゴム層で被
覆すると共に、かかる被覆ゴム層の外表面に植毛を施す
ことも可能である。
【0057】また、当接方向の荷重によって剪断変形せ
しめられる弾性材を介して、独立マス部材を当接部材に
当接せしめることも可能であり、それによって、低周波
数域の振動に対して、より有効な制振効果を発揮するこ
とが出来るのである。なお、かかる弾性材は、独立マス
部材と当接部材の何れか一方の側に設ければ良い。
【0058】また、前記実施形態では、独立マス部材側
の当接面にのみ植毛が施されていたが、当接部材側の当
接面に植毛が施されていても良く、或いは、それら両方
の当接面に植毛が施されていても良い。
【0059】また、本発明の適用範囲は、自動車の振動
部材の振動抑制に限定されず、各種装置の振動部材に対
しても適用可能である。
【0060】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
【0061】
【実施例】以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにするが、本発明は、そのよ
うな実施例の記載によって、何等、限定的に解釈される
ものではない。
【0062】先ず、本発明に従う構造とされた実施例1
に係る制振装置54を準備した。この制振装置54は、
ハウジング56によって形成された複数の収容空間58
内にそれぞれ独立マス部材60を収容配置した構造とさ
れている。
【0063】より詳細には、ハウジング56は、矩形ブ
ロック形状を有しており、その内部には、一定の円形断
面で所定の長さに亘ってストレートに延びる収容空間5
8が、5つ形成されている。一方、独立マス部材60
は、鉄鋼製の中実円形ロッドによって構成されており、
その外周面形状は収容空間58の内周面形状よりも一回
り小さな相似形状とされている。また、独立マス部材6
0の表面には、植毛62が施されており、かかる植毛6
2の独立マス部材60外周面からの突出高さは、略0.
2mmとされている。なお、植毛62に用いられたパイ
ルは、ナイロン製で、0.8デニールの太さと0.2m
mの長さを有している。このような構造とされた独立マ
ス部材60が、各収容空間58に対して収容配置される
ようになっている。
【0064】そして、このような構造とされた実施例1
に係る制振装置54において、独立マス部材60の収容
個数を異ならせた場合について、それぞれ図6に示す防
振性能評価装置52を用いて、その防振性能を評価し
た。
【0065】すなわち、防振性能評価装置52における
架台64に固着された加振バー66の自由端に対して、
制振装置54を固定した。かかる加振バー66の自由端
の鉛直下方に配された電磁マグネット74のコイルに通
電することにより、かかる電磁マグネット74に対し
て、加振バー66の自由端を磁力によってに吸着固定せ
しめると共に、電磁マグネット74が固着されたエアシ
リンダ機構70のピストンロッド72を、加振バー66
の自由端がストッパプレート76に当接するまで引込駆
動し、加振バー66の自由端を鉛直下方に所定量だけ弾
性変形せしめた。
【0066】次に、かかる加振バー66の弾性変形状態
下において、電磁マグネット74のコイルへの通電を遮
断することにより、加振バー66の弾性変形状態への拘
束を解除して、これにより、加振バー66に自由振動を
生ぜしめた。
【0067】そして、独立マス部材の収容個数を異なら
せることによって、加振バー66に対する独立マス部材
60の質量比を種々異ならせた制振装置54について、
それぞれ上述の如き装置52を用いて自由振動せしめた
際の加振バー66における振動加速度を、かかる加振バ
ー66に取付けられた加速度センサ78からの出力値に
基づいて、検出信号処理装置80を介して検出した。そ
して、得られた検出結果の一例、具体的には、独立マス
部材60を3個収容配置すると共に、独立マス部材60
の加振バー66に対する質量比が5.2%とされている
制振装置54に関する検出結果を、図7に示す。また、
係る検出結果から、損失正接(tanδ)を算出し、そ
の結果を図8のグラフに示す。さらに、上述の実施例1
における植毛を施した独立マス部材60に代えて、NR
−SBR系のゴム弾性体によって形成された被覆ゴム層
によって表面が覆われた独立マス部材を収容配置した制
振装置を比較例1として準備し、同様な実験を行った。
得られた結果の一例、具体的には、独立マス部材を4個
収容配置すると共に、独立マス部材の加振バー66に対
する質量比が6.0%とされた比較例1に従う制振装置
に関する検出結果を、比較例1として図9に示すと共
に、得られた検出結果から損失正接(tanδ)を算出
し、その結果を図8のグラフに比較例1として併せ示
す。なお、独立マス部材の表面を被覆している被覆ゴム
層の厚さ寸法は、1.0mmとした。
【0068】ここにおいて、図8のグラフに示される測
定結果から明らかなように、本実施例の制振装置54に
おいては、植毛を施していない独立マス部材を用いた比
較例1の制振装置に比して、同じ質量比の場合でも、非
常に優れた防振効果を発揮し得ることが認められる。ま
た、図7及び9のグラフに示す測定結果から明らかなよ
うに、本実施例1に係る制振装置54は、比較例1の制
振装置に比して、加振バー66に対する独立マス部材6
0の質量比が小さくても、有効な制振効果を発揮し得る
ことが認められる。このことから、軽量な独立マス部材
であっても、表面に植毛を施すことにより、有効な防振
効果を発揮し得ることが確認できる。
【0069】次に、図10及び11に示す如き本発明に
従う構造とされた実施例2に係る制振装置82を準備し
た。この制振装置82は、内筒金具84と外筒金具86
が本体ゴム弾性体88によって弾性連結された構造とさ
れており、内筒金具84と外筒金具86の何れか一方が
図示しないパワーユニット側に取り付けられると共に、
他方が図示しない車両ボデー側に取り付けられることに
より、パワーユニットを車両ボデーに対して防振支持せ
しめるようになっている。
【0070】より詳細には、内筒金具84は、アルミニ
ウム合金等の硬質材によって形成された小径の円筒形状
を有しており、その内孔90に挿通されるボルトによっ
て図示しないパワーユニットに対して固着されるように
なっている。また、内筒金具84の径方向外方には、内
筒金具84と同心軸上に外筒金具86が配設されてい
る。この外筒金具86は、アルミニウム合金等の硬質材
によって形成された大径円筒形状を有しており、ブラケ
ット92に形成された挿通孔94に圧入固定されて、図
示しない車両ボデーに対してブラケット92を介して、
固着されるようになっている。また、これら内外筒金具
84,86の径方向対向面間には、本体ゴム弾性体88
が配設されている。この本体ゴム弾性体88は、全体と
して厚肉の円筒形状を有しており、その内周面が内筒金
具84の外周面に加硫接着されていると共に、その外周
面が外筒金具86の内周面に加硫接着されており、それ
によって、内外筒金具84,86を備えた一体加硫成形
品として形成されている。また、本体ゴム弾性体88に
は、内筒金具84の主たる荷重入力方向を挟んだ両側に
おいて、一対のスリット96a,69bが形成されてい
る。スリット96aは、略湾曲板状断面形状で本体ゴム
弾性体を軸方向に貫通するように形成されていると共
に、スリット96bは、周方向略半周に亘って延びる略
円弧形断面形状で本体ゴム弾性体88を軸方向に貫通し
て形成されている。即ち、本体ゴム弾性体88は、全体
として、略逆V字断面形状を有しており、内外筒金具8
4,86は、実質的に、一対の弾性連結部98,98の
みによって、弾性的に連結せしめられている。
【0071】さらに、本体ゴム弾性体88の一対の弾性
連結部98,98には、それぞれ、貫通孔102,10
2が形成されている。各貫通孔102は、各弾性連結部
98の連結方向の略中央部分、即ち、内外筒金具84,
86の径方向対向面間の略中央部分において、一定の円
形断面で弾性連結部98を軸方向に貫通するようにし
て、内外筒金具84,86の中心軸と平行な中心軸で形
成されている。また、貫通孔102の内径寸法は、弾性
連結部98の幅寸法(内外筒金具84,86の中心軸回
りの周方向寸法)よりも十分に小さくされている。そし
て、かかる貫通孔102には、独立マス部材104が収
容配置されている。
【0072】この独立マス部材104は、鉄鋼によって
形成されており、一定の円形断面で軸方向にストレート
に延びる中実ロッド形状のマス本体106を有してお
り、その軸方向長さは、弾性連結部98における貫通孔
102の形成部位の軸方向長さよりも大きくされてい
る。また、マス本体106の軸方向両端部分には、マス
本体106よりも大径とされた円環形状のストッパ金具
108,108が、圧入等により嵌着固定されている。
このストッパ金具108,108の外径寸法は、貫通孔
102の内径寸法よりも大径とされており、ストッパ金
具108,108が弾性連結部98の軸方向端面に当接
することによって、独立マス部材104の貫通孔102
からの抜け出しが防止されるようになっている。更にま
た、独立マス部材104の表面には、植毛110が施さ
れており、かかる植毛110の、マス本体106の表面
からの突出高さ寸法は、略0.2mmとされている。な
お、植毛110に用いられたパイルは、ナイロン製で、
0.8デニールの太さと0.2mmの長さを有してい
る。
【0073】そして、独立マス部材104が、弾性連結
部98の貫通孔102内に収容配置された状態下におい
て、独立マス部材104のマス本体106の筒状外周面
と貫通孔102の内周面との間には、独立マス部材10
4と貫通孔102を同心的に配設せしめた状態下におい
て、全周に亘って、略一定の隙間が形成されるようにな
っており、独立マス部材104が貫通孔102の周壁部
を形成する弾性連結部98に対して独立的に軸直角方向
で相対変位可能とされている。また、独立マス部材10
4のストッパ金具108,108の軸方向内面とかかる
内面に対向位置せしめられる弾性連結部98の表面との
間には、独立マス部材104の弾性連結部98に対する
軸直角方向での相対変位に干渉しない程度の隙間が形成
されている。
【0074】そして、このような実施例2に係る制振装
置82を用い、内筒金具84に対して、初期荷重:0
で、加速度:10.0m/ssの加振力を及ぼした際
の、外筒金具86への振動伝達力を、実測した。その結
果を実施例2として図12のグラフに示す。また、植毛
110を施した独立マス部材104に代えて、NR−S
BR系のゴム弾性体によって形成された被覆ゴム層によ
って表面が覆われた独立マス部材を収容配置した制振装
置であって、各独立マス部材単体の質量が16gと69
gに設定された二つの制振装置をそれぞれ比較例2及び
3として準備した。また、何れの独立マス部材も収容さ
れていない制振装置を、比較例4として準備した。それ
ら比較例2乃至4に係る制振装置についても、同様な試
験を行い、その結果を、比較例2乃至4として、図12
に併せ示す。なお、比較例2及び3で採用される被覆ゴ
ム層によって表面が覆われた独立マス部材の単体の質量
は、それぞれ、16g及び69gに設定されていたが、
実施例2に係る制振装置82においては、表面に植毛1
10が施された独立マス部材104の単体の質量が、2
1gに設定された。
【0075】図12に示された測定結果から明らかなよ
うに、表面に植毛110が施された独立マス部材104
を収容配置した実施例2に係る制振装置82において
は、表面が被覆ゴム層によって覆われた独立マス部材を
収容配置した比較例2及び3に係る制振装置や、何れの
独立マス部材も収容配置されていない比較例4に係る制
振装置に比して、特定周波数域での本体ゴム弾性体88
のサージングに起因する防振性能の低下を確実に軽減乃
至は回避することが可能となって、本体ゴム弾性体88
の弾性特性に基づく防振効果が、広い周波数域の振動に
対して、安定して発揮されていることが認められる。ま
た、実施例2の制振装置82に採用されている独立マス
部材104の単体の質量は、比較例3の制振装置に採用
されている独立マス部材の単体の質量よりも十分に小さ
くされているにも拘わらず、実施例2にかかる制振装置
82は、比較例3に比して、より有効な防振効果を発揮
していることが認められる。このことから、軽量な独立
マス部材でも表面に植毛を施すことにより、有効な防振
効果を発揮し得ることが認められる。
【0076】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた制振装置においては、独立マス部材
と当接部材の少なくとも一方の当接面に植毛を施したこ
とにより、独立マス部材の当接部材に対する打ち当り作
用に基づいて発揮される振動部材に対する制振効果が極
めて有利に発揮され得ることとなったのであり、特に、
独立マス部材の振動部材に対する質量比をそれ程大きく
設定しなくても、振動部材に対して有効な制振効果を得
ることが可能となったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としての制振装置の縦
断面図である。
【図2】図1に示された制振装置に用いられる独立マス
部材の要部拡大図である。
【図3】本発明の第二の実施形態としての制振装置の軸
方向断面図である。
【図4】本発明の制振装置に採用可能な独立マス部材の
一例を示す斜視図である。
【図5】図4におけるV−V断面図である。
【図6】本発明の第一の実施例に従う構造とされた制振
装置と、制振装置の防振性能を評価する防振性能評価装
置の概略図である。
【図7】表面に植毛が施された独立マス部材を3個収容
配置した図6に示された第一の実施例の制振装置に関し
て、実測された振動加速度の経時変化を示すグラフであ
る。
【図8】図6に示された第一の実施例の制振装置に関し
て測定された独立マス部材と振動部材の質量比とtan
δ(損失正接)の関係を比較例1に関する同様の測定結
果と共に示すグラフである。
【図9】表面が被覆ゴム層で覆われた独立マス部材を4
個収容配置した比較例1の制振装置に関して、実測され
た振動加速度の経時変化を示すグラフである。
【図10】本発明の第二の実施例に従う構造とされた制
振装置の正面図である。
【図11】図10におけるXI−XI断面図である。
【図12】図10に示された第二の実施例に係る制振装
置の振動伝達力に関する周波数特性を、比較例2乃至4
と共に示すグラフである。
【符号の説明】
10,30 制振装置 12 ハウジング 16,34 独立マス部材 18,36 植毛 32 ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J048 AA06 AD01 BF01 DA01 EA01 EA16 EA36

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動部材に対して固定的に設けた当接部
    材に対して、独立マス部材を非接着で独立変位可能に配
    設せしめて、該独立マス部材が該当接部材に対して直接
    的且つ弾性的に当接せしめられるようにした制振装置に
    おいて、 前記独立マス部材と前記当接部材の少なくとも一方の当
    接面に植毛を施したことを特徴とする制振装置。
  2. 【請求項2】 前記振動部材に対して固定的に設けた中
    空状のハウジング部材によって前記当接部材を形成し、
    該ハウジング部材の内部に、前記独立マス部材が収容配
    置される収容空間を形成した請求項1に記載の制振装
    置。
  3. 【請求項3】 前記振動部材に対して固定的に設けた長
    手状のロッド部材によって前記当接部材を形成する一
    方、前記独立マス部材を環状乃至は筒状として該ロッド
    部材に外挿配置せしめた請求項1に記載の制振装置。
  4. 【請求項4】 前記植毛を施した前記当接面が、金属か
    らなる基材によって形成されている請求項1乃至3の何
    れかに記載の制振装置。
  5. 【請求項5】 前記独立マス部材において、前記当接部
    材に当接せしめられる外周面を、円形断面を有する球状
    乃至は筒状とすると共に、該独立マス部材の外周面に対
    して前記植毛を施した請求項1乃至4の何れかに記載の
    制振装置。
  6. 【請求項6】 0.3〜3デニールの太さと、0.1〜
    3.0mmの長さを有する合成樹脂製のパイルによって、
    前記植毛を施した請求項1乃至5の何れかに記載の制振
    装置。
  7. 【請求項7】 前記当接部材と前記独立マス部材の当接
    面に対して部分的に前記植毛を施すと共に、該植毛が施
    されていない部分の該当接面に対して該植毛の高さより
    も薄肉の弾性体層を形成した請求項1乃至6の何れかに
    記載の制振装置。
  8. 【請求項8】 前記独立マス部材の単体の質量を、5〜
    500gとした請求項1乃至7の何れかに記載の制振装
    置。
  9. 【請求項9】 前記独立マス部材の総質量を、防振を目
    的とする前記振動部材の総質量の2〜10%とした請求
    項1乃至8の何れかに記載の制振装置。
  10. 【請求項10】 前記独立マス部材を前記当接部材に対
    して、振動入力方向の両方向で当接されるようにすると
    共に、該独立マス部材の該振動入力方向における該当接
    部材に対する相対的な往復可動距離を0.1〜1.6mm
    とした請求項1乃至9の何れかに記載の制振装置。
  11. 【請求項11】 前記当接部材および前記独立マス部材
    を、何れも、5×103 MPa以上の弾性率を有する硬
    質材によって形成すると共に、該当接部材と該独立マス
    部材の少なくとも一方の前記当接面に前記植毛を施した
    請求項1乃至10の何れかに記載の制振装置。
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