JP2002295377A - オイルポンプのリリーフバルブ機構 - Google Patents

オイルポンプのリリーフバルブ機構

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JP2002295377A
JP2002295377A JP2001094388A JP2001094388A JP2002295377A JP 2002295377 A JP2002295377 A JP 2002295377A JP 2001094388 A JP2001094388 A JP 2001094388A JP 2001094388 A JP2001094388 A JP 2001094388A JP 2002295377 A JP2002295377 A JP 2002295377A
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JP
Japan
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oil
hole
oil pump
valve body
temperature
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JP2001094388A
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English (en)
Inventor
Hideaki Yoshitomi
秀明 吉冨
Shinkichi Ozawa
伸吉 小沢
Atsushi Satomoto
篤 里元
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油低温時、急激な戻り通路の開放によるリリ
ーフ弁の異音の発生を防止すること。 【解決手段】 オイルポンプ10からメイン油路12に
吐出された油が所定の圧力を越えたときに油をリリーフ
油路198に放出すべく作動する弁体30を備えたオイ
ルポンプ10のリリーフバルブ機構20において、弁体
30の油の受圧部に第1穴31を設け、油の温度が高い
場合に第1穴31を閉じ、且つ油の温度が低い場合に第
1穴31を開放する温度感知弁体33を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルポンプのリ
リーフバルブ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、周知のように、従来
のオイルポンプのリリーフバルブ機構20においては、
オイルポンプ10の吐出口11からメイン油路13に吐
出される油の圧力が所定値を越えると弁体30が静止位
置からスプリング40の付勢力に抗して後退し、油を戻
り通路198を介してオイルポンプ10の吸入口15に
放出するようになっている。これにより、オイルポンプ
10から吐出される油の圧力が所定値以下に維持される
ようになっている。また、エンジン停止時、油は図示さ
れないオイルパンにドレンされるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の技術において
は、メイン油路13と弁体30との間は袋小路状になっ
ており、エンジン停止中、油がオイルパンにドレンして
いる時、その袋小路はエアで満たされる。エンジンが起
動されてオイルポンプ10が作動し始めると、油がメイ
ン油路13に吐出され、この油の一部が弁体30至る。
しかし、メイン油路13と弁体30との間は袋小路状で
あるため、エアの逃げ場がなく、エアがメイン油路13
(の油)と弁体30との間に滞留してしまう。また、エ
ンジン冷間始動時には油の温度が低いため油の粘性が大
きくキャビテーションが発生しやすい。これにより、オ
イルポンプ10から吐出される油にエアが混入しやす
い。
【0004】また、エンジン冷間始動時には上記したよ
うに油の粘性が高いためオイルポンプ10からメイン油
路13に吐出される油圧が所定値よりも高くなりやす
く、リリーフ弁が作動しやすい。このため、上昇した油
圧により、弁体30が静止位置からスプリング40の付
勢力に抗して後退し、油を戻り通路198を介してメイ
ン油路13にリリーフするときに上記したメイン油路1
3と弁体30との間に滞留しているエア、あるいはキャ
ビテーションにより油に混入したエアが戻り通路198
に流れて異音を惹起することがある。
【0005】それ故に、本発明は、かような不具合のな
いオイルポンプのリリーフバルブ機構を提供すること
を、その技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するために講じた第1の技術的手段は、オイルポンプ
からメイン油路に吐出された油が所定の圧力を越えたと
きに油をリリーフ油路に放出すべく作動する弁体を備え
たオイルポンプのリリーフバルブ機構において、前記弁
体の油の受圧部に第1穴を設け、前記油の温度が高い場
合に前記第1穴を閉じ、且つ前記油の温度が低い場合に
前記第1穴を開放する温度感知弁体を備えたことであ
る。
【0007】
【作用】第1の技術的手段によれば、油の温度が低い場
合、リリーフバルブ機構が開放される前に、温度感知弁
体が開弁してエアがメイン油路以外に放出されので、異
音の発生を防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の具体例を、添付図面に基
づいて説明する。
【0009】図1において、オイルポンプ10はハウジ
ング18を備える。ハウジング18に形成された吸入口
15は、図示しないオイルパンに連通している。周知の
ようにオイルポンプ10が作動すると、油はオイルパン
から吸入口15を介して吸い込まれ、その油は、オイル
ポンプ10にて昇圧されて、オイルポンプ10の吐出口
11及びメイン油路12を介して、図示しないエンジン
潤滑回路に循環供給される。
【0010】ハウジング18内には、また、リリーフバ
ルブ機構20が内蔵されており、吐出口11から吐出さ
れる(メイン油路12に加わる)油圧が所定値を越えた
場合、このリリーフバルブ機構20が作動して、リリー
フバルブ機構20の図2に示す戻り通路198油を介し
て吸入口15に帰還させるようになっている。
【0011】以下、図2及び図3を参照しながら、リリ
ーフバルブ機構20について、詳細に説明する。図2及
び図3において、ハウジング18の内部にはボア19が
形成されている。このボア19は段付形状となってお
り、大径部191、小径部192及び両者を連続する円
錐部193から構成される。このボア19の大径部19
1には、弁体30が摺動可能に装架されている。弁体3
0の先端部は、ボア19の円錐部193を介して小径部
192に露呈している。しかして、ボア19の小径部1
92はオイルポンプ10のメイン油路12(図1参照)
を介して吐出口11と連通しており、常時、弁体30の
端面部は、オイルポンプ10の吐出圧を受けるようにな
っている。
【0012】弁体30は一端側に端面を有する有底円筒
形状を有し、その内部には、温度感知弁たるバイメタル
作動補助弁装置50が設けられており、油の温度が低い
場合(油温度が約摂氏50度以下の場合)は、後で詳し
く説明するように、図3に示すように、弁体30が図示
の静止位置(つまり弁体30が大径部191と円錐部1
93との境界に保持されている位置)にあっても、バイ
メタル作動補助弁機構50が小径部192と大径部19
1を連通せしめ、小径部192に滞留するエアを、大径
部191及び戻り通路198等を介して排出するように
なっている。
【0013】また、弁体30は、小径部192に供給さ
れる油圧が所定値未満である間は、図2の状態を保持し
て小径部192(メイン油路)を(大径部191及び)
戻り通路198から隔離する。しかし、小径部192に
供給される油圧が所定値を越えると弁体30は静止位置
からスプリング40の付勢力に抗して後退し、図4に示
すように、小径部192と戻り通路198とを連通せし
める。戻り通路198はオイルポンプ10の吸入口15
に油を帰還させるようになっている。尚、オイルポンプ
10の吸入口15ではなく直接オイルパンに油を帰還さ
せてもよい。バイメタル作動補助弁装置50について、
詳細に説明する。図2及び図3に示されるように、弁体
30の先端部中央には穴(第1穴)31が穿設されてお
り、この穴31と対峙するように、弁体30の先端部内
には、バイメタルの皿バネ33が反転可能に装架されて
いる。弁体30内に固定されたリテーナ39とバイメタ
ルの皿バネ33の外周部との間に張設されたスプリング
37により、バイメタルの皿バネ33の反転・正転動作
以外の挙動が防止されるように取り付けられる。尚、リ
テーナ39は、弁体30を付勢するスプリング40も支
持している。
【0014】バイメタルの皿バネ33には、穴(第2
穴)34が形成されている。穴34の位置は、バイメタ
ルの皿バネ33が下に凸の状態で穴31を閉じていると
き(図2の状態)に、穴31と穴34とが連通しないよ
うに、穴31に対して偏心して設定されている。
【0015】油の温度が低いときには、図3に示すよう
に、バイメタルの皿バネ33が上に凸の状態となってお
り、バイメタル作動補助弁装置50が開状態となる。具
体的にはバイメタルの皿ばね33の変形により穴31が
弁体30の内部空間と連通する。これにより、小径部1
92と戻り通路と連通する大径部191とが穴31及び
穴30を介して連通する。しかして、ボア19の小径部
192及び円錐部193は、弁体30により袋小路とな
っており、ここには、エンジン停止により油がオイルパ
ンにドレンされた事に伴うエアやキャビテーションによ
って油に混入したエアが残留しているが、エンジン寒冷
時あるいは冷間始動時には、上記したようにバイメタル
作動補助弁装置50が開状態となることで、エアは穴3
1、穴34及び大径部191を介してに排出される。か
くして、爾後、オイルポンプ10の吐出油圧が上昇して
弁体30が開いても、エアが弁体30と戻り通路198
との隙間から勢いよく流出することが阻止できるので、
異音が発生することはない。
【0016】また、エンジンの運転中で油の温度が高い
ときは、バイメタル作動補助弁装置50は図4に示す状
態となる。すなわち、バイメタルの皿バネ33は下に凸
の状態となっており、バイメタル作動補助弁装置50は
閉状態となる。バイメタルの皿ばね33の下に凸した部
分が穴31に当接して穴31を閉じる。つまり、ボア1
9の小径部192と戻り通路198と連通する大径部1
91と離隔される。これにより、弁体30の先端部に作
用する油は穴31を介して弁体30から漏出することが
なく、オイルポンプ10の仕事率が低下することを防止
できる。
【0017】尚、皿バネ33をバイメタルではなく、弁
体と形状記憶合金製のコイルばねで形成し、温度に応じ
て弁体の付勢力を変化させることで第1穴31を開放・
遮断するよう構成することもできる。
【0018】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1に記載の発明
によれば、前記弁体の油の受圧部に第1穴を設け、前記
油の温度が高い場合に前記第1穴を閉じ、且つ前記油の
温度が低い場合に前記第1穴を開放する温度感知弁体を
備えたことによって、温度の低いときにはリリーフ弁が
作動する前にリリーフ弁の受圧面に溜まったエアを放出
することができる。これによりリリーフ弁の作動して戻
り通路が開放されてもエアが急激に流れ込むことはない
ので異音の発生が防止できる。また、上記した本発明の
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明
に加えて、前記第1穴が開放されたときに前記第1穴と
連通する第2穴を前記温度感知弁体を備えたことによっ
て、第1穴が開放されていないときに第1穴から漏出する
オイルの量を低減できるので、オイルポンプの仕事率を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリリーフバルブ機構が適用される
オイルポンプの平面図である。
【図2】本発明に係るリリーフバルブ機構の要部の、油
高温時の、断面図である。
【図3】本発明に係るリリーフバルブ機構の要部の、油
低温時の、断面図である。
【図4】本発明に係るリリーフバルブ機構の要部の作動
説明図である。
【図5】従来のリリーフバルブ機構の要部の作動説明図
である。
【符号の説明】
10 オイルポンプ 12 メイン油路 198 戻り油路(リリーフ油路) 30 弁体 20 リリーフバルブ機構 31 第1穴 33 バイメタル作動補助弁装置(温度感知弁体) 34 第2穴
フロントページの続き Fターム(参考) 3H041 AA02 BB01 BB03 CC08 CC11 CC14 CC17 CC19 CC21 DD11 DD14 DD20 DD34 DD37 3H044 AA02 BB01 BB03 CC08 CC11 CC13 CC16 CC18 CC21 DD10 DD11 DD24 DD27 DD31 DD42

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルポンプからメイン油路に吐出され
    た油が所定の圧力を越えたときに油をリリーフ油路に放
    出すべく作動する弁体を備えたオイルポンプのリリーフ
    バルブ機構において、前記弁体の油の受圧部に第1穴を
    設け、前記油の温度が高い場合に前記第1穴を閉じ、且
    つ前記油の温度が低い場合に前記第1穴を開放する温度
    感知弁体を備えたことを特徴とするオイルポンプのリリ
    ーフバルブ機構。
  2. 【請求項2】前記第1穴が開放されたときに前記第1穴
    と連通する第2穴を前記温度感知弁体を備えたことを特
    徴とする、請求項1記載のオイルポンプのリリーフバル
    ブ機構。
JP2001094388A 2001-03-28 2001-03-28 オイルポンプのリリーフバルブ機構 Pending JP2002295377A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006233867A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Aisin Seiki Co Ltd 電動ポンプ及び流体供給装置
CN104214091A (zh) * 2013-06-03 2014-12-17 本田技研工业株式会社 车辆的吸油装置
JP6309658B1 (ja) * 2017-01-17 2018-04-11 瑞章精密工業股▲分▼有限公司 多段階式可変容量形オイルポンプ

Cited By (3)

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