JP2002295298A - 排気ガス浄化システム及びその再生制御方法 - Google Patents
排気ガス浄化システム及びその再生制御方法Info
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Abstract
持し、NOxの浄化とPMの浄化を連続的に行うことが
できる排気ガス浄化システム及びその再生制御方法を提
供する。 【解決手段】窒素酸化物吸蔵還元型触媒32を担持した
フィルタ3を備えて、エンジンEの排気ガス中の窒素酸
化物と粒子状物質を浄化する排気ガス浄化システム1に
おいて、フィルタ3の再生制御手段を、再生処理操作時
に排気ガス温度Teが所定の判定温度Tecより低い場
合に、排気ガスを昇温させる排気ガス昇温制御手段と、
再生処理操作時にフィルタ入口の空気過剰率で空気過剰
率が1.1〜1.2の範囲の浅いリッチ状態にする空燃
比制御手段とを含んで構成する。
Description
ンの排気ガス中のNOx及び粒子状物質を、NOx吸蔵
還元型触媒を担持したフィルタで浄化する排気ガス浄化
装置及びその再生制御方法に関するものである。
状物質(PM:パティキュレート:以下PM)の排出量
は、窒素酸化物(以下NOx),一酸化炭素(以下C
O)そして炭化水素(以下HC)等と共に年々規制が強
化され、エンジンの改良のみでは、これらの規制に対応
しきれなくなっており、これらの物質を排ガス後処理装
置によって、低減する技術が開発されている。
ィーゼルパティキュレートフィルタ(DPF:Diesel P
articulate Filter :以下DPF)があり、このPMを
捕集するDPFにはセラミック製のモノリスハニカム型
ウオールフロータイプのフィルタや、セラミックや金属
を繊維状にした繊維型タイプのフィルタ等がある。
の捕集に伴って目詰まりが進行し、捕集したPMの量の
増加に伴って排気ガス圧力(排圧)が上昇するので、捕
集したPMを除去する必要があり、幾つかの方法及びシ
ステムが開発されている。
タを加熱したり、逆洗してフィルタを再生するタイプが
あるが、このタイプでは、外部からエネルギーを供給す
る必要があるため、燃費の悪化を招くと共に、二系統の
排気通路を設けて、この排気ガスの通路を切り替えてP
M捕集とフィルタ再生を交互に行う構成が多く、装置が
大きく複雑になり易く、また、再生制御も複雑になり高
コストになり易い。
の排気熱を利用して、一系統の排気通路で、PMの捕集
とフィルタの再生とを連続的に行うことにより、装置や
制御を簡素化した連続再生型DPFシステムが提案され
ている。
は、図10〜図12に示すような排気ガス浄化システム
がある。
化触媒コンバータ13Xとフィルタ3Xとで構成され
る、CRT(Continuously Regenerating Trap)と呼ばれ
るシステムであり、ウオールフロータイプのフィルタ等
で形成されるフィルタ3XでPMを捕集し、白金(P
t)等の酸化触媒を担持して形成される上流側の酸化触
媒コンバータ13Xで、排気ガス中のHCとCOを酸化
してCO2 (二酸化炭素)とH2 O(水)に変化させる
と共に、NO(一酸化窒素)をNO2 (二酸化窒素)に
変化させ、NO2 の比率を高める。
積したPMのC(炭素)成分は、排気ガスの低温域では
(2NO2 +C→CO2 +2NO)の反応で、また、排
気ガスの高温域では排ガス中のO2 で直接酸化され、そ
れぞれCO2 となり除去される。
でPMを燃焼させる場合と比べて低い温度で反応が進む
NO2 を用いたPMの酸化を行うことにより、350℃
程度の低温でPMを燃焼させることが可能となる。その
ため、従来のO2 による酸化の場合のような、高温にお
けるPM燃焼の際に発生するPMの急速燃焼によるフィ
ルタの溶損を回避できる。
は、酸化触媒32Yをウオーフロータイプのフィルタの
壁表面上に塗布した触媒付きフィルタ3Yで構成され
る,CSF(Catalyzed Soot Filter) と呼ばれるシステ
ムであり、また、図12の排気ガス浄化システム1Z
は、PMを低温から直接O2 で酸化させるPM酸化触媒
32Zをウオーフロータイプのフィルタの壁表面上に塗
布したPM酸化触媒付きフィルタ3Zで構成されるシス
テムである。このPM酸化触媒32Zは貴金属酸化触媒
や酸化物酸化触媒等で形成される。
中のNOxを除去するための触媒の一つに、NOx吸蔵
還元型触媒がある。このNOx吸蔵還元型触媒は、空燃
比がリーンの時にはNOxを吸蔵し、空燃比がリッチの
時にはNOxを放出及び還元浄化するものであり、この
NOx吸蔵還元触媒の担持層表面におけるNOx吸蔵物
質や酸化触媒(活性金属)の配置と、NOxの還元浄化
のメカニズムを図13〜図16に示す。
ノリス触媒30は、コーディエライト、炭化ケイ素(S
iC)やステンレス等で形成される構造材の担持体35
に、排気ガスの通路となる多数の多角形形状のセル36
を有しており、このセル36の内壁に大きな表面積を有
する触媒コート層(担持層)31を設けている。この触
媒コート層(担持層)31は、多孔質のゼオライトやア
ルミナ(Al2 O3 )等の多孔質コート材で形成され
る。
蔵機能を持つバリウム(Ba)等のNOx吸蔵物質
(R)32aと酸化触媒機能を有する白金(Pt)等の
活性触媒金属(酸化触媒)32bとを担持して、排気ガ
ス中の酸素(O2 )濃度によってNOx吸蔵とNOx放
出及び還元浄化の機能を果たしている。
ウム(Ba)以外にも、カリウム(K)、ナトリウム
(Na)、リチウム(Li)、セシウム(Cs)等のア
ルカリ金属や、カルシウム(Ca)等のアルカリ土類、
ランタン(La)、イットリウム(Y)等の希土類等の
中の一つ又は幾つかの組み合わせで形成される。
は、通常のディーゼルエンジンや希薄燃焼ガソリンエン
ジン等のように、排気ガス中にO2 が含まれる希薄(リ
ーン)空燃比の運転条件下では、図16(a)に示すよ
うに、排気ガス中のNOは、この排気ガス中のO2 によ
り、白金(Pt)等の触媒金属32bによって酸化され
てNO2 になる。そして、NO2 は、バリウム(Ba)
等のNOx吸蔵物質32aが硝酸塩(例えばBa(NO
3 )2 )等の形で吸蔵するので、排気ガス中のNOxが
浄化される。
蔵機能を持つNOx吸蔵物質32aは、全て硝酸塩等に
変化してNOx吸蔵機能を失ってしまうので、エンジン
の運転状態を変更して、理論空燃比及び理論空燃比に近
い空燃比であるリッチ燃焼を行って、リッチスパイクガ
スと呼ばれる、排気ガス中のO2 を略ゼロとした高温の
排気ガスを発生させて、NOx吸蔵還元型触媒30に送
り、再生処理する。
パイクガスにより、NOxを吸蔵したNOx吸蔵物質3
2aの硝酸塩(硝酸バリウム)等は元の状態(バリウ
ム)に戻り、NO2 を放出する。この放出されたNO2
は、排気ガス中にO2 が存在しないので、酸化触媒32
b上で排気ガス中のCO,HC,H2 等を還元剤とし
て、N2 に還元され浄化され、H2 O,CO2 と共に排
出される。
通常の運転は希薄燃焼で行い、NOxをNOx吸蔵物質
32aに吸蔵し、この希薄燃焼と交互に行うNOx吸蔵
機能回復のためのリッチ燃焼運転条件下では、NOx吸
蔵物質32aから吸蔵したNOxを放出させると共に、
放出させたNOxを酸化触媒32bにより還元して、排
気ガスを継続的に浄化している。
ス浄化システム〕そして、このNOx吸蔵還元型触媒と
酸素吸蔵物質をDPFのフィルタに担持し、低硫黄軽油
の燃料を前提として、コモンレール式電子制御燃料噴射
システムを備えたエンジンで、排気ガス中のPMとNO
xを同時に化学的に連続処理する排気ガス浄化システム
が提案されている。
(O2 )の多い希薄(リーン)燃焼を行っている時に
は、酸素吸蔵物質で排出ガス中のO2 を吸蔵すると共
に、排出ガス中のO2 と、触媒内で一旦NOxを吸蔵す
る際に発生するO2 によりPMを酸化し、NOx吸蔵還
元型触媒の再生時に、エンジン側でO2 が少ない理論空
燃比または濃密(リッチ)空燃比燃焼を瞬間的に行い、
NOx吸蔵物質に吸蔵されていたNOxを放出させて還
元浄化すると共に、酸素吸蔵物質から吸蔵していたO2
を放出させることにより、O2 が少ない排気ガス中であ
っても、このNOx還元浄化時に発生するO2 を活用し
て、触媒内でPMを酸化するように構成されている。
ステムでは、NOxを吸蔵した硝酸塩からNO2 を放出
させて、このNO2 を排気ガス中のCO,HC,H2 等
で還元してN2 にして浄化するため、エンジン運転条件
を制御して、排気ガス温度を400℃以上の高温に上昇
させると同時に、排気ガス全体のO2 の濃度を殆どゼロ
に低下させる必要がある。
させているエンジンでは、排気ガス中のO2 濃度を低下
させるために、一時的ではあるが、理論空燃比よりも燃
料の割合が多い(空気過剰率λ<1、例えばλ=0.
9)燃焼を行う必要が生じるので、熱効率の向上が妨げ
られ、燃費が悪化し、エンジン制御も複雑化するという
問題がある。
論空燃比より燃料の割合が多い極端な燃料過剰(空気過
剰率λ<1、例えばλ=0.9)運転を行う必要がある
ために、熱効率の悪化のみならず、出力、安定性等のエ
ンジン性能の極端な悪化を招くという問題や、また、デ
ィーゼル燃焼における、この低空気過剰率燃焼によっ
て、スモーク、CO、HC、粒子状物質(PM)等の発
生が急増し、排気ガスが極端に悪化するという問題があ
る。
端な悪化や排気ガスの悪化を回避しようとすると、エン
ジン制御がより複雑化するという問題が生じる。
されたものであり、その目的は、DPFのフィルタにN
Ox吸蔵還元型触媒を担持し、捕集されたPMの酸化除
去によって、NOx吸蔵還元型触媒の表面近傍の酸素を
消費して、局所的に低酸素状態を発生させてNOx吸蔵
還元型触媒の再生を行うと共に、DPFの再生も同時に
行う排気ガス浄化システム及びその再生制御方法を提供
することにある。
達成するための排気ガス浄化システムは、ディーゼルエ
ンジンの排気通路に設けられ、窒素酸化物吸蔵物質と酸
化触媒を含む窒素酸化物吸蔵還元型触媒を担持したフィ
ルタを備え、排気ガス中の窒素酸化物と粒子状物質を浄
化する排気ガス浄化システムであって、前記フィルタの
窒素酸化物吸蔵能力と粒子状物質捕集能力を回復する再
生処理操作を行う再生制御手段を備え、該再生制御手段
が、再生処理操作時に排気ガス温度が所定の判定温度よ
り低い場合に、排気ガスを前記所定の判定温度以上に昇
温させる排気ガス昇温制御手段と、再生処理操作時にフ
ィルタ入口の空気過剰率で空気過剰率が1.1〜1.2
の範囲の浅いリッチ状態にする空燃比制御手段とを含ん
で構成される。
は、エンジン燃焼室と排気通路の途中で供給される空気
量Maと供給された燃料量Mfの理論空気量Marとの
比率(Ma/Mar)のことをいい、排気通路の途中で
空気と燃料が供給されない場合には、エンジン燃焼室内
の空気過剰率と同じとなるが、HC添加噴射弁等のよう
な還元剤供給装置を備えている場合には、エンジン燃焼
室内の空気過剰率とは異なった値となる。
空気過剰率が1.1〜1.2の範囲の浅いリッチ状態に
おける、下限の空気過剰率の1.1の値は、スモーク、
CO、HC、粒子状物質(PM)等の発生で排気ガスが
極端に悪化する手前で、排気ガスの悪化やエンジン性能
の極端な悪化を回避できる限界として選定された値であ
り、上限の空気過剰率の1.2の値は、局所的に空気過
剰率1未満のリッチ状態を発生してNOx吸蔵能力とP
M捕集能力を再生できる限界として選定された値であ
る。
酸化物吸蔵能力と粒子状物質捕集能力が回復する反応が
生じる温度であり、予め実験や計測や計算等により設定
できる温度であり、例えば、窒素酸化物吸蔵還元型触媒
の酸化触媒が活性化する温度で設定される。
時において、フィルタ入口の空気過剰率で空気過剰率が
1.1〜1.2の浅いリッチ状態にする空燃比制御を行
う構成であるので、理論空燃比より燃料の割合が多い極
端な燃料過剰運転を避けることができ、この燃料過剰運
転に起因する燃費の悪化や、排気ガスの悪化、エンジン
性能の悪化を回避できる。
触媒を担持した酸化触媒コンバータを設けて構成する。
この構成によれば、フィルタの再生処理操作時にこの酸
化触媒コンバータの酸化触媒の触媒作用により、排気ガ
ス中のHC等の燃料及び還元剤が酸化されるので、この
酸化によって発生する熱により、フィルタに流入する排
気ガスを昇温させることができる。
度を、窒素酸化物吸蔵還元型触媒の酸化触媒が活性化す
る温度で設定してもよいが、酸化触媒コンバータの酸化
触媒により、排気ガス中のHC等の燃料及び還元剤の酸
化反応が生じる温度に設定する方が好ましい。この場合
には、所定の判定温度は酸化触媒コンバータの酸化触媒
が活性化する温度で設定される。
スに還元剤を供給する還元剤供給装置を設けて構成す
る。この構成により、コモンレール方式ではないために
後噴射制御が困難なエンジンに対しても、窒素酸化物吸
蔵還元型触媒を担持したフィルタを備えた上記の排気ガ
ス浄化システムを搭載することができるようになる。
きるエンジンに還元剤供給装置を設けた場合には、後噴
射制御等で発生し易い、白煙やトルク変化を回避するこ
とができる。
の再生制御方法は、上記の排気ガス浄化システムの、前
記フィルタの窒素酸化物吸蔵能力と粒子状物質捕集能力
を回復する再生処理操作を行う再生制御において、再生
処理操作時に、排気ガス温度が所定の判定温度より低い
場合に、排気ガスを前記所定の判定温度以上に昇温させ
る排気ガス昇温制御ステップと、再生処理操作時にフィ
ルタ入口の空気過剰率で空気過剰率が1.1〜1.2の
範囲の浅いリッチ状態にする空燃比制御ステップを含ん
で構成される。
化物吸蔵能力と粒子状物質捕集能力が回復する反応が生
じる温度や、酸化触媒コンバータを備えている場合は排
気ガス中のHC等の燃料及び還元剤が酸化される温度で
あり、予め実験や計測や計算等により設定できる温度で
ある。
い場合は、窒素酸化物吸蔵還元型触媒の酸化触媒が活性
化する温度に設定され、酸化触媒コンバータを備えてい
る場合には、酸化触媒コンバータの酸化触媒が活性化す
る温度に設定される。
ガス浄化システムでは、前記フィルタの窒素酸化物吸蔵
能力と粒子状物質捕集能力を回復する再生処理操作を行
う再生制御において、再生処理操作時に、排気ガス温度
が所定の判定温度より低い場合に、排気ガスを前記所定
の判定温度以上に昇温させるために前記還元剤供給装置
から前記排気ガス中に還元剤を供給する排気ガス昇温制
御ステップと、再生処理操作時にフィルタ入口の空気過
剰率で空気過剰率が1.1〜1.2の範囲の浅いリッチ
状態にするために前記還元剤供給装置から前記排気ガス
中に還元剤を供給する空燃比制御ステップを含んで構成
される。
て、排気ガス中にHC等を供給して、このHC等をNO
x吸蔵還元型触媒の酸化触媒や酸化触媒コンバータの酸
化触媒の触媒作用により酸化することにより、これらの
酸化反応で発生する熱で排気ガスを昇温でき、また、フ
ィルタ入口の空気過剰率を調整及び制御できる。
ジンの燃料噴射で主噴射の遅延又は後噴射の少なくとも
一方を行うように構成される。この構成により、主噴射
の遅延や後噴射によって、排気通路内の排気ガス中に燃
料のHCやCO等の還元剤を供給でき、この還元剤が、
NOx吸蔵還元型触媒の酸化触媒や酸化触媒コンバータ
の酸化触媒の触媒作用により酸化するので、この酸化で
発生する熱により排気ガスが昇温する。
の再生制御方法によれば、NOx吸蔵還元型触媒を担持
したフィルタを備えた排気ガス浄化システムにおいて、
触媒再生時に、酸素が多少あるフィルタ入口の空気過剰
率で空気過剰率1.1〜1.2の浅いリッチ状態にし
て、酸素が多少存在する条件下でNOx吸蔵還元型触媒
に担持されたPt等の酸化触媒でPMを酸化及び燃焼さ
せる。
せることによって、局所的に空気過剰率1未満のリッチ
状態を発生できるので、NOx吸蔵物質からNOxを放
出させて還元浄化でき、NOx吸蔵還元型触媒の再生を
行うことができる。
(λ)=1.1〜1.2)にし、排気ガス温度を170
℃程度に昇温させるだけで、HC等が白金等の酸化触媒
で酸化燃焼し、局所的に600℃以上になるので、PM
が燃焼する。
物質の表面近傍の酸素を消費し、極所的に酸欠状態が生
じるので、NOx吸蔵物質からNOxが放出され、NO
x吸蔵物質が再生される。
状態で行えるので、燃費の悪化等を回避でき、また、排
気ガスの昇温もPt等の酸化触媒が活性化する温度(例
えば170℃)までの昇温で済む。その上、酸素がある
条件下で反応を行えるので酸素吸蔵物質を担持する必要
も無くなる。
排気ガス浄化システムとその再生制御方法について、図
面を参照しながら説明する。
態〕図1に、この第1の実施の形態の排気ガス浄化シス
テム1の構成を示す。この排気ガス浄化システム1は、
ディーゼルエンジンEの排気通路2に窒素酸化物(以下
NOx)吸蔵還元型触媒付フィルタ(以下フィルタ)3
とその下流側に消音器8が設けられ、このフィルタ3を
再生処理するための再生制御手段51とから構成され
る。
に、多孔質のセラミックのハニカムのチャンネルの入口
と出口を交互に目封じしたモノリスハニカム型ウオール
フロータイプのフィルタと、このフィルタの多孔質壁面
30に塗布されたゼオライトやアルミナ等の多孔質触媒
コート層31に担持されたNOx吸蔵還元型触媒32と
から形成され、粒子状物質(パティキュレート:以下P
M)の捕集及び除去とNOxの吸蔵及び還元・浄化を行
う。
ス中のO2 濃度によってNOx吸蔵とNOx放出及び還
元・浄化の機能を持つものであり、図7及び図8に示す
ように、NOx吸蔵機能を持つカリウム(K)、バリウ
ム(Ba)、ランタン(La)等のNOx吸蔵物質
(R)32aと、白金(Pt)等の触媒活性金属からな
る酸化触媒32bとで構成される。
すように、エンジンの運転の全般的な制御を行うエンジ
ンコントロールユニット(ECU)と呼ばれる制御装置
5の一部に組み込まれ、フィルタ3の再生処理操作を制
御する。
とし、エンジンEから負荷Qや回転数Ne等を入力し、
燃料ポンプシステム4を制御するための制御信号を出力
する。この燃料ポンプシステム4は、燃料タンク9から
燃料供給を受けて、制御装置5による燃料噴射制御を受
けながらエンジンEの各シリンダ内に燃料を噴射するよ
うに構成される。
タ3のNOx吸蔵能力とPM捕集能力を回復する再生制
御において、再生処理操作時に、フィルタ3の上流側に
設けた排気温度センサ52で計測した排気ガス温度Te
が酸化触媒32bの活性温度Tc1(=Tec)より低
い場合に、排気ガスを酸化触媒32bの活性温度Tc1
以上に昇温させると共に、再生処理操作時に、フィルタ
入口の空気過剰率で空気過剰率GA1.1〜1.2とな
るように空燃比制御するように構成される。この空燃比
制御はエンジンの燃料噴射を制御して還元剤を排気ガス
中に供給することで行う。
は、エンジン燃焼室と排気通路2の途中でフィルタ3の
入口までに供給される空気と燃料の比率のことをいい、
排気通路2の途中で空気と燃料が供給されない場合に
は、エンジン燃焼室内の燃焼空燃比と同じとなるが、図
3や図4のHC添加噴射弁6等のような還元剤供給装置
を備えて排気通路2の途中で空気と燃料を供給する場合
には、エンジン燃焼室内の燃焼空燃比とは異なった値と
なる。
態〕また、図2に、第2の実施の形態の排気ガス浄化シ
ステム1Aの構成を示す。この排気ガス浄化システム1
Aは、第1の実施の形態の排気ガス浄化システム1の構
成に追加して、エンジンEの排気通路2のフィルタ3の
上流側に、酸化触媒13aを有する酸化触媒コンバータ
(酸化触媒装置)13を設けて構成される。
御において、再生処理操作時に、排気ガス温度Teが酸
化触媒13aの活性温度Tc2(=Tec)より低い場
合に、排気ガスを酸化触媒13aの活性温度Tc2以上
に昇温させると共に、再生処理操作時に、フィルタ入口
の空気過剰率で空気過剰率が1.1〜1.2となるよう
に空燃比制御するように構成される。
触媒コンバータ13の酸化触媒13aは、同じ物質で形
成してもよく、また、別の物質で形成してもよい。同じ
物質で形成した場合には、活性温度Tc1と活性温度T
c2は同じ値となる。
実施の形態〕図3及び図4に、この第3及び第4の実施
の形態の排気ガス浄化システム1B及び1Cの構成を示
す。この排気ガス浄化システム1B,1Cは、第1又は
第2の実施の形態の排気ガス浄化システム1、1Aの構
成に追加して、エンジンEの排気通路2のフィルタ3の
上流側に、あるいは、酸化触媒コンバータ13の上流側
に、燃料のHC等の還元剤を排気ガスに供給するための
HC添加用噴射弁6を設けて構成する。
ンク9と連通する配管やHC添加用噴射弁6を制御する
制御手段等で還元剤添加装置を構成する。通常、この還
元剤添加装置の制御手段は再生制御手段51に含めて構
成する。
特に、コモンレール方式を採用しておらず、エンジンE
の燃料噴射において後噴射を行うことが困難な燃料噴射
システムを備えているエンジンに対して有効なシステム
である。
再生制御の再生処理操作時に、排気ガス温度を昇温させ
るために、エンジンの噴射燃料制御を行ったり、又はH
C添加用噴射弁6から還元剤を供給したりすると共に、
再生処理操作時にフィルタ入口の空気過剰率で空気過剰
率が1.1〜1.2となるようにHC添加用噴射弁6か
ら還元剤を供給するように構成される。
触媒13aやフィルタ3の酸化触媒32bの触媒作用に
より酸化させることにより、熱を発生させて排気ガスを
昇温させる。
に、以上の構成の排気ガス浄化システム1、1A、1
B,1Cにおける再生制御方法について説明する。この
再生制御方法は、図1〜図4の第1〜第4の実施の形態
の排気ガス浄化システム1、1A、1B,1Cで共に制
御フローは同じであるが、作用効果が一部異なるので、
最初に、図1の第1の実施の形態の排気ガス浄化システ
ム1に関する再生制御方法について説明する。
フローに従って行われるが、この例示したフローでは説
明し易いように、エンジンEの制御フローと並行して、
繰り返し呼ばれて実施される再生制御フローとして示し
ている。つまり、エンジンEの運転制御中は並行して、
このフローが一定時間毎に繰り返し呼ばれて実行され、
エンジンEの制御が終了すると、このフローも呼ばれな
くなり実質的に再生制御も終了するものとして示してい
る。
すると、ステップS10でフィルタ3における、NOx
吸蔵還元型触媒32のNOx吸蔵能力の回復操作のため
の再生モード運転を行うか否かを判定し、再生モード運
転を行わないと判断した場合には、そのままリターン
し、再生モード運転を行うと判断した場合には、ステッ
プS20で、還元剤供給制御を含む再生モード運転を行
う。
は、ステップS11でその時々のエンジン負荷Qやエン
ジンの回転数Neを入力し、ステップS12でこの負荷
Qや回転数Neから、その時点におけるNOx吸蔵量を
時間に換算した換算捕集時間Δts(Q,Ne)を予め
入力してあるマップデータ等から算出し、再生終了後か
らの累積吸蔵時間tsを算出(ts=ts+Δts)す
る。
時間tsmax (例えば、約40s〜50s)を超えたか
否かをステップS13で判定し、超えた場合に、NOx
吸蔵能力が低下し、NOx吸蔵能力の再生処理が必要に
なったと判断する。
下流側にNOx濃度センサ53を設け、ステップS11
でこの出力値であるNOx濃度Snを入力し、ステップ
S13で、このNOx濃度Snが所定のNOx濃度判定
値Snmax を越えたか否かを判定し、超えた場合に、N
Ox吸蔵能力が低下し、NOx吸蔵能力の再生処理が必
要になったと判断する。
は、先ず、最初に、ステップS21で排気温度Teが所
定の判定温度Tec以上になっているか否かを判定し、
所定の判定温度Tecに到達していなければ、ステップ
S23で排気ガス昇温制御の再生Bモード運転を所定の
時間行ってから、ステップS21に戻る。この再生Bモ
ード運転では、エンジンの燃料噴射の主噴射の遅角や後
噴射によって排気ガスを昇温させる排気ガス昇温制御を
行う。
定の判定温度Tec以上であれば、ステップS22の還
元剤供給制御の再生Aモード運転に移行する。なお、こ
の所定の判定温度Tecは、通常は、フィルタ3の酸化
触媒32bの活性温度Tc1で設定される。
ップS23の再生Aモード運転では、トルク増加に寄与
しない噴射時期遅角域で後噴射(ポスト噴射)を行い、
エンジンの燃料噴射を浅いリッチ燃焼モード運転に切替
え制御し、フィルタ入口の空気過剰率で空気過剰率λが
1.1〜1.2の範囲内になるように調整及び制御し
て、燃料であるHCやCO等の還元剤をフィルタ3に供
給する。
間trが予め設定した所定の再生運転時間trset を越
えたか否かをステップS24で判定し、越えたら、NO
x吸蔵能力及びPM捕集能力の再生処理を終了し、ステ
ップS25で、累積吸蔵時間tsや再生時間trのリセ
ットを行いリターンする。
は、NOx浄化能力の継続時間(例えば,約1min程
度)の方が、PM捕集能力の継続時間より短いので、再
生モード運転の開始をNOx浄化能力の低下の判断のみ
で行うフローに構成しているが、NOx浄化能力の方
が、PM捕集能力より遅く低下する構成の場合には、再
生モード運転の開始をPM捕集能力の低下の判断のみで
行うようにしてもよく、また、どちらの場合も生じる可
能性の有る場合には、両方の判断を組み合わせて行うよ
うに構成してもよい。
る場合の例としては、フィルタ3の上流側と下流側の排
圧の圧力比や差圧が所定の判定値を超えた時に再生開始
であると判断する方法があるが、それ以外の判定を行う
こともできる。
2の第2の実施の形態の排気ガス浄化システム1Aにお
ける再生制御について説明する。
テム1Aにおける再生制御では、ステップS20の再生
モード運転におけるステップS21の排気温度Teの判
定に使用する所定の判定温度Tecを、酸化触媒コンバ
ータ13の酸化触媒13aの活性温度Tc2に設定す
る。
eの判定で、所定の判定温度Tec以上の場合に、ステ
ップS23の再生Aモード運転に移行するが、この再生
Aモード運転の空燃比制御により、HC、CO等の還元
剤が酸化触媒コンバータ13の酸化触媒13aに供給さ
れる。この供給された還元剤が、酸化触媒コンバータ1
3の酸化触媒13aの触媒作用により酸化され熱を発生
するので、この酸化触媒13aを通過する排気ガスGの
温度が上昇する。
タ3に流入するので、フィルタ3の酸化触媒32bが活
性化され、よりHCやCOの酸化反応やPMの酸化反応
がより発生し易くなる。そして上述の連鎖的酸化反応に
より、フィルタ3のNOx吸蔵還元型触媒32の表面に
捕集されていたPMが燃焼して、PMの捕集能力が回復
され、また、NOx吸蔵物質32aのNOx吸蔵も回復
する。
ことにより、エンジンから排出される排気ガスの温度が
比較的低くても、酸化触媒コンバータ13の酸化触媒1
3aの触媒活性温度以上(例えば、170℃以上)に昇
温させるだけで、フィルタ3のNOx吸蔵還元型触媒3
2の酸化触媒32bに対して、昇温した排気ガスを供給
できるので、より確実にPMを燃焼でき、フィルタ3の
NOx吸蔵能力とPM捕集能力の再生を効率よく行うこ
とができる。
次に、図3及び図4の第3及び第4の実施の形態の排気
ガス浄化システム1B、1Cにおける再生制御について
説明する。
ける再生制御では、ステップS20の再生モード運転に
おけるステップS23の再生Aモード運転の空燃比制御
(還元剤供給制御において、還元剤供給装置のHC添加
用噴射弁6から、フィルタ入口の空気過剰率で空気過剰
率λが1.1〜1.2の範囲内になるように、燃料HC
等の還元剤を排気ガス中に供給する。
る空燃比制御で、HCやCO等の還元剤を供給できるの
で、第1及び第2の実施の形態のエンジンの燃料噴射制
御で行う空燃比制御と同様な効果を奏することができ、
しかも、還元剤供給装置からHCやCO等の還元剤を供
給するので、通常運転から再生処理運転に移行する際
や、逆に再生処理運転から通常運転への移行する際のト
ルク変動を回避することができる。
を供給する場合であっても、排気ガスを昇温させるステ
ップS22の排気ガス昇温運転において、主噴射の遅角
や後噴射等のエンジンの燃料噴射制御を併用しても良
い。
テムと再生制御方法によれば、次のようにして、排気ガ
スが連続的に浄化される。
判断された時には、そのままリターンして、再生モード
運転に入らず、次の再生開始の判断まで、捕集モード運
転を継続するので、図7に示すようなメカニズムで排気
ガスが浄化される。
運転している状態では、PMはフィルタ3のNOx吸蔵
還元型触媒32の表面に付着して捕集され、また、NO
は酸化触媒32bで酸化され、NO2 となり、排気ガス
中のNO2 と共に、吸蔵物質32aにBaNO3 等の硝
酸塩の形で吸蔵される。
は、再生モード運転に入り、排気ガスが所定の判定温度
Tec以上になってから、NOx吸蔵能力が回復する時
間trset を経過するまで、フィルタ入口の空気過剰率
で空気過剰率が1.1〜1.2の浅いリッチ空燃比運転
を行うので、図8に示すようなメカニズムで排気ガスを
浄化しながら、NOx吸蔵能力及びPM捕集能力を回復
し、フィルタ3が再生される。
供給している状態では、HC、CO等の還元剤がNOx
吸蔵還元型触媒32の酸化触媒32bに供給され、この
還元剤が酸化触媒32bの触媒作用により酸化され熱を
発生するので、この酸化触媒32bの近傍に捕集され堆
積したPMが燃焼し始める。
し、この周辺のPMも燃焼する。この連鎖的反応によ
り、フィルタ3のNOx吸蔵還元型触媒32の表面に捕
集されていたPMが燃焼して、フィルタ3のPMの捕集
能力が回復される。
還元型触媒32の表面の酸素が消費され、酸素濃度が略
ゼロになるので、NOx吸蔵物質32aからNO2 が放
出され、NOx吸蔵能力が回復する。
在しない還元雰囲気で酸化触媒32bの触媒作用によ
り、排気ガスG中のHC,CO等の還元剤でN2 に還元
され、浄化されて、H2 O,CO2 と共に排出される。
通常の捕集モード運転中でも、また、再生モード運転中
でも浄化されるので、連続的に浄化されることになる。
ス浄化システム及びその再生制御方法によれば、次のよ
うな効果を奏することができる。
により、排気ガス中のNOxとPMを捕集して排気ガス
を浄化でき、そして、フィルタのNOx吸蔵能力を再生
処理する際に、同時に、捕集されたPMを酸化除去でき
るのでPM捕集能力も再生できる。しかも、再生処理時
であっても、NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵物質か
ら放出されるNO2 や排気ガス中のNOx等を、再生処
理時に供給されるHC等の還元剤によりNOx吸蔵還元
型触媒の酸化触媒で還元浄化することができるので、常
に排気ガスの状態をクリーン状態に維持できる。
の運転として、理論空燃比より燃料の割合が多いリッチ
燃焼モード運転ではなく、フィルタ入口の空気過剰率で
空気過剰率が1.1〜1.2の浅いリッチ状態の空燃比
制御運転を行う構成にしているので、熱効率が向上し、
燃費を改善することができる。
に、ディーゼル燃焼における低空気過剰率燃焼で多量に
発生するスモーク、CO、HC、粒子状物質(PM)を
回避でき、排気ガスの極端な悪化を防止することができ
る。
きるので、この極端な過剰燃料運転で生じる出力や安定
性等のエンジン性能の極端な悪化も防止することができ
る。
の再生制御とフィルタのPM捕集能力の再生制御とが共
通になるため、再生制御をシンプルな制御にすることが
できる。
システムの構成を示す図である。
の実施の形態の排気ガス浄化システムの構成を示す図で
ある。
施の形態の排気ガス浄化システムの構成を示す図であ
る。
本発明に係る第4の実施の形態の排気ガス浄化システム
の構成を示す図である。
模式的な図である。
模式的な部分拡大図である。
ス浄化のメカニズムを示す模式的な図で、通常燃焼によ
る排気ガスを供給している状態を示す。
ス浄化のメカニズムを示す模式的な図で、高温の浅いリ
ッチ状態の排気ガスを供給している状態を示す。
置の再生制御方法を示すフロー図である。
続的再生型DPFシステムの構成を示す図である。
の連続的再生型DPFシステムの構成を示す図である。
連続的再生型DPFシステムの構成を示す図である。
る。
メカニズムを示す図であり、(a)は、希薄空燃比で、
NOx吸蔵還元型触媒がNOxを吸蔵する状態を示し,
(b)は、リッチ空燃比で、NOx吸蔵還元型触媒がN
Oxを放出及び還元浄化する状態を示す。
Claims (6)
- 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気通路に設けら
れ、窒素酸化物吸蔵物質と酸化触媒を含む窒素酸化物吸
蔵還元型触媒を担持したフィルタを備え、排気ガス中の
窒素酸化物と粒子状物質を浄化する排気ガス浄化システ
ムであって、 前記フィルタの窒素酸化物吸蔵能力と粒子状物質捕集能
力を回復する再生処理操作を行う再生制御手段を備え、
該再生制御手段が、再生処理操作時に排気ガス温度が所
定の判定温度より低い場合に、排気ガスを前記所定の判
定温度以上に昇温させる排気ガス昇温制御手段と、再生
処理操作時にフィルタ入口の空気過剰率で空気過剰率が
1.1〜1.2の範囲の浅いリッチ状態にする空燃比制
御手段とを含むことを特徴とする排気ガス浄化システ
ム。 - 【請求項2】 前記フィルタの上流側に酸化触媒を担持
した酸化触媒コンバータを設けたことを特徴とする請求
項1記載の排気ガス浄化システム。 - 【請求項3】 前記フィルタの上流側の排気ガスに還元
剤を供給する還元剤供給装置を設けたことを特徴とする
請求項1又は2に記載の排気ガス浄化システム。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の排
気ガス浄化システムの、前記フィルタの窒素酸化物吸蔵
能力と粒子状物質捕集能力を回復する再生処理操作を行
う再生制御において、 再生処理操作時に、排気ガス温度が所定の判定温度より
低い場合に、排気ガスを前記所定の判定温度以上に昇温
させる排気ガス昇温制御ステップと、 再生処理操作時にフィルタ入口の空気過剰率で空気過剰
率が1.1〜1.2の範囲の浅いリッチ状態にする空燃
比制御ステップを含むことを特徴とする排気ガス浄化シ
ステムの再生制御方法。 - 【請求項5】 請求項3記載の排気ガス浄化システム
の、前記フィルタの窒素酸化物吸蔵能力と粒子状物質捕
集能力を回復する再生処理操作を行う再生制御におい
て、 再生処理操作時に、排気ガス温度が所定の判定温度より
低い場合に、排気ガスを前記所定の判定温度以上に昇温
させるために前記還元剤供給装置から前記排気ガス中に
還元剤を供給する排気ガス昇温制御ステップと、 再生処理操作時にフィルタ入口の空気過剰率で空気過剰
率が1.1〜1.2の範囲の浅いリッチ状態にするため
に前記還元剤供給装置から前記排気ガス中に還元剤を供
給する空燃比制御ステップを含むことを特徴とする排気
ガス浄化システムの再生制御方法。 - 【請求項6】 前記再生制御において、エンジンの燃料
噴射で主噴射の遅延又は後噴射の少なくとも一方を行う
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の排気ガス浄化
システムの再生制御方法。
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JP2001096902A JP2002295298A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 排気ガス浄化システム及びその再生制御方法 |
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-
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- 2001-03-29 JP JP2001096902A patent/JP2002295298A/ja active Pending
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