JP2002293381A - 金属管の梱包構造及び梱包方法 - Google Patents

金属管の梱包構造及び梱包方法

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JP2002293381A
JP2002293381A JP2001097205A JP2001097205A JP2002293381A JP 2002293381 A JP2002293381 A JP 2002293381A JP 2001097205 A JP2001097205 A JP 2001097205A JP 2001097205 A JP2001097205 A JP 2001097205A JP 2002293381 A JP2002293381 A JP 2002293381A
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metal
tubes
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sealed bag
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JP2001097205A
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Toshiyuki Cho
俊之 長
Ryoji Shibuya
亮二 渋谷
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送中の金属管の暴れを防止して損傷を防ぐ
ことができ、金属管の表面の変色や表面への埃の付着等
を防止することのできる金属管の梱包構造及び梱包方法
を提供する。 【解決手段】 密閉袋2によって複数の棒状の金属管
1,1・・・を束ねて密閉するとともに、内部を減圧し、
緩衝部材4,4・・・によって金属管1,1・・・と木箱3と
の間の間隙を保持して梱包した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棒状の金属管を運
搬する際に用いられて好適な金属管の梱包構造及び梱包
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、給湯機やボイラー等に用いら
れる銅管といった棒状の金属管を運搬する際には、図4
〜5に示すように、金属管の長さや管径に合わせて用意
した木箱200に複数の金属管100を梱包して運ぶの
が一般的である。先ず、木箱200を長手方向が水平に
なるように載置して上側を開放し、中にビニールシート
300、さらに発泡材等の緩衝部材400を敷いた後、
この中に複数の金属管100を入れてビニールシート3
00、及び緩衝部材400でこれらを包み、最後に上蓋
200aで木箱200を閉鎖して梱包する。このとき、
金属管100と木箱200の間にできる隙間で、搬送中
金属管100が木箱200の中で暴れないようにするた
め、金属管100の上側には、隙間を埋めるための発泡
スチロール板500等が被せられ、この発泡スチロール
板500を介して上蓋200aで金属管100を押さえ
るようにして木箱200が封止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
に発泡スチロール板によって金属管を押さえて梱包して
も、搬送中、木箱に衝撃が加わるうちに、梱包時に比較
的空いていた金属管同士の間が振動によって次第に密に
詰められて行き、結局、金属管の押さえが効かなくなる
ほどに発泡スチロール板と金属管との間に隙間が生じて
しまうといった事態が発生していた。金属管を梱包した
木箱は、搬送の途中、フォークリフトやクレーン等によ
る荷の上げ下ろしの際発生する床や他の荷物等との衝
突、トラックによる運搬中加わる断続的な振動等、様々
な衝撃を外部から受ける。この時、金属管がしっかり押
さえられていない状態にあると、木箱の中で跳ねる等し
て暴れ、例えば金属管同士がぶつかり合い、管の端部が
凹んだり、管表面が傷んだりする等の損傷が金属管に生
じるといった問題が存在していた。
【0004】原子炉の燃料棒を被覆するために用いられ
るジルカロイ管等の場合には、給湯機やボイラー等に用
いられる銅管等と比較すると、管の歪みや表面状態等に
対する仕様も一段と厳しいものが要求されるから、搬送
中に金属管が損傷する問題はさらに深刻で、搬送中の損
傷を防ぐ梱包にするための時間と費用の増加を招いてい
た。
【0005】以上のような金属管の変形の問題に加え
て、表面の酸化などによる金属管の変色の問題も懸案と
なっていた。すなわち、外気によって冷やされた金属管
が、暖かくて湿度の高い場所に搬入されると管の表面に
結露を生じ、そのまま保管されている間に表面が錆びて
変色してしまうといった問題である。原子炉の燃料棒を
被覆するために用いられるジルカロイ管等の場合には、
表面の変色にとどまらず、埃等の表面への付着も防ぐ必
要がある。こうして、金属管の表面の変色や表面への埃
の付着が許されないような場合には、一度木箱の中に収
納された金属管を再び取出し、適切な環境のもとで保管
しなければならないという手間を必要としていた。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、搬送中の金属管の暴れを防止して損傷を防
ぐことのできる金属管の梱包構造及び梱包方法を提供す
ることにある。また、他の目的としては、金属管の表面
の変色や表面への埃の付着等を防止することのできる金
属管の梱包構造及び梱包方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、金属管の梱包構造において、複数の棒状の金属管を
束ねて密閉するとともに、内部が減圧、又は、真空引き
された密閉袋を備えてなることを特徴とする。
【0008】本発明においては、密閉袋の内部が減圧、
又は、真空引きされることによって、内部の圧力が大気
圧より低い状態となり、大気圧によって密閉袋が外側か
ら内側に向かって収縮するような力を受ける。この密閉
袋の中に複数の金属管が束ねられて密閉されると、大気
圧により押される密閉袋によってこれらの金属管が縛ら
れて一体となり、搬送中、個々の金属管同士が互いにぶ
つかり合うことが防止される。紐のようなもので複数の
金属管を束ねて一体にする場合と異なり、金属管を束ね
る力は、束ねられた金属管の外側から略一様に加えられ
るため、複数の金属管が強固に一体化される。このよう
に、複数の金属管が一体化されて全体の剛性も高まり、
また、外側に密閉袋が密着することによって金属管全体
が補強されて、運搬の際の取扱いも容易となる。また、
金属管の周囲が減圧、又は、真空引きされているので、
金属管が外気の変動による影響を受けない。すなわち、
金属管の周囲に水蒸気を含め酸素などが殆ど存在しない
ような状態になるから、結露はもとより表面の変色が生
じない。さらには、密閉された状態にあるので埃が金属
管の表面に付着するようなこともない。こうして、搬送
中の金属管の暴れを防止して金属管の損傷を防ぐことが
でき、また、金属管の表面の変色や表面への埃の付着等
を防止することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の金属管の梱包構造において、内部が減圧、又は、真空
引きされた前記密閉袋は、外圧により押されて前記金属
管の端部で前記金属管の内側に向かって膨出しているこ
とを特徴とする。
【0010】本発明においては、外圧により押されて金
属管の端部で密閉袋が金属管の内側に向かって膨出する
まで、密閉袋の内部が減圧される。このため、密閉袋の
膨出した部分に金属管の端部が支持され、金属管が密閉
袋に対して固定されたような状態となる。さらには、互
いに隣接する金属管の端部において、密閉袋がそれぞれ
の金属管の内側に膨出しようとすると、二つの金属管
は、密閉袋の張力によって互いに接近する方向に力を受
けるから、金属管同士が強固に結び付けられることにな
る。こうして、金属管の密閉袋に対する移動が禁止さ
れ、金属管同士も結び付けられることから、搬送中に金
属管が暴れることがなく、個々の金属管同士が互いにぶ
つかり合って損傷を生じることが防止される。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2のいずれかに記載の金属管の梱包構造におい
て、前記密閉袋内に密閉された複数の前記金属管を収納
する収納箱と、前記密閉袋と前記収納箱との間に介装さ
れ、前記金属管と前記収納箱との間の間隙を保持して前
記金属管を支持する緩衝部材とを備えてなることを特徴
とする。
【0012】このような構成としたことにより、金属管
と収納箱との間に緩衝部材によって間隙が設けられるた
め、金属管と収納箱との衝突による金属管の変形を防止
することができる。搬送中の衝撃は、緩衝部材によって
吸収され、金属管を変形させるような局所的な強い力が
金属管に加わらない。複数の金属管は、内部が減圧、又
は、真空引きされた密閉袋によって一体化され、さらに
は、金属管の周囲に密着した密閉袋によって補強されて
全体の剛性が増しているので、密閉袋と収納箱の間の数
箇所に緩衝部材を介装すれば、金属管と収納箱との接触
を防止することができる。すなわち、金属管の周囲全部
に緩衝部材を充填する必要はなく、金属管の長さ、管径
に応じて、全体に撓みが生じない程度に金属管の回りに
緩衝部材を配設して支持すればよい。こうして、搬送中
の金属管と収納箱との衝突による損傷を防ぐことができ
る。
【0013】請求項4に記載の発明は、金属管の梱包構
造において、棒状の金属管を密閉するとともに、内部が
減圧、又は、真空引きされた密閉袋を備えてなることを
特徴とする。
【0014】このような構成としたことにより、密閉袋
が大気圧に押されて金属管に密着し、金属管の表面を保
護するとともに、金属管の周囲が密閉袋によって補強さ
れてその剛性が増して搬送中の金属管の撓み等の発生が
防止される。そして、金属管の周囲に水蒸気を含め酸素
などが殆ど存在しないような状態になるから、結露はも
とより表面の変色が生じない。さらには、密閉された状
態にあるので埃が金属管の表面に付着するようなことも
ない。こうして、搬送中の金属管の変形を防ぐことがで
き、また、金属管の表面の変色や表面への埃の付着等を
防止することができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、金属管の梱包方
法において、複数の棒状の金属管を束ねて密閉袋内に密
閉し、該密閉袋内を減圧、又は真空引きすることを特徴
とする。
【0016】本発明においては、複数の金属管が密閉袋
によって強固に一体化される。複数の金属管が一体化さ
れて全体の剛性も高まり、また、外側に密閉袋が密着す
ることによって金属管全体が補強されて、運搬の際の取
扱いも容易となる。また、金属管の周囲に水蒸気を含め
酸素などが殆ど存在しないような状態になるから、結露
はもとより表面の変色が生じない。さらには、密閉され
た状態にあるので埃が金属管の表面に付着するようなこ
ともない。こうして、搬送中の金属管の暴れを防止して
金属管の損傷を防ぐことができ、また、金属管の表面の
変色や表面への埃の付着等を防止することができる。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の金属管の梱包方法において、前記密閉袋は、外圧によ
り押されて前記金属管の端部で前記金属管の内側に向か
って膨出するまで内部が減圧、又は、真空引きされるこ
とを特徴とする。
【0018】本発明においては、外圧により押されて金
属管の端部で密閉袋が金属管の内側に向かって膨出する
まで、密閉袋の内部が減圧される。このため、密閉袋の
膨出した部分に金属管の端部が支持され、金属管が密閉
袋に対して固定されたような状態となる。さらには、互
いに隣接する金属管同士が強固に結び付けられる。こう
して、金属管の密閉袋に対する移動が禁止され、金属管
同士も結び付けられることから、搬送中に金属管が暴れ
ることがなく、個々の金属管同士が互いにぶつかり合っ
て損傷を生じることが防止される。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項5または
請求項6のいずれかに記載の金属管の梱包方法におい
て、前記密閉袋内に密閉された複数の前記金属管を収納
箱に収納し、前記密閉袋と前記収納箱との間に緩衝部材
を介装し、前記金属管と前記収納箱との間の間隙を保持
して前記金属管を支持することを特徴とする。
【0020】本発明によれば、金属管と収納箱との衝突
による金属管の変形を防止することができる。
【0021】請求項8に記載の発明は、金属管の梱包方
法において、棒状の金属管を密閉袋内に密閉し、該密閉
袋内を減圧、又は真空引きすることを特徴とする。
【0022】本発明によれば、密閉袋が大気圧に押され
て金属管に密着し、金属管の表面を保護するとともに、
金属管の周囲が密閉袋によって補強されてその剛性が増
して搬送中の金属管の撓み等の発生が防止される。そし
て、金属管の表面の変色が生じず、埃が表面に付着する
ようなこともない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明による金属管の梱包
構造及び梱包方法を図面に基づき説明する。
【0024】図1〜3に、本発明に係る金属管の梱包構
造の一実施形態を示す。図において、金属管の梱包構造
Aは、複数の棒状の金属管1,1・・・を断面が略四角形
状になるように束ねて密閉する内部が減圧された密閉袋
2と、この密閉袋2内に密閉された複数の金属管1,1
・・・を収納する木箱3(収納箱)とを備えて概略構成さ
れている。そして、密閉袋2と木箱3との間に、金属管
1,1・・・と木箱3との間の間隙を保持して金属管1,
1・・・を一体で支持する複数の緩衝部材4,4・・・が介装
されている。ここで、密閉袋2は、図3に示すように、
外圧により押されて金属管1の端部1aで金属管1,1
・・・の内側(図中矢印(イ)で示す方向)に向かって膨
出して膨出部2a,2a・・・を形成している。
【0025】金属管1,1・・・を図1〜3に示すような
構造で梱包するには、先ず、複数の棒状の金属管1,1
・・・を断面が略四角形状になるように束ねて密閉袋2内
に密閉し、密閉袋2内を減圧する。このとき、密閉袋2
が外圧により押されて図3に示すように金属管1の端部
1aで金属管1,1・・・の内側に向かって膨出するまで
内部を減圧する。その一方で、金属管1,1・・・の大き
さに合わせて予め用意された木箱3を長手方向が水平に
なるように載置し、上側を開放しておく。この木箱3の
中に、金属管1,1・・・と木箱3との間の間隙を保持し
て金属管1,1・・・の下側を支持する緩衝部材4,4・・・
を等間隔で配設する。この間隔は、一体とされた金属管
1,1・・・が撓まない程度の間隔でよい。そして、木箱
3の開放された側から密閉袋2に封入された金属管1,
1を一体で木箱3の中に収納する。この金属管1,1・・
・の上側に、金属管1,1・・・と木箱3との間の間隙を保
持して金属管1,1・・・の上側を支持する緩衝部材4,
4・・・を下側と同じように配設する。これらの作業が終
了した後、木箱3の上蓋3aを閉め、外側から例えば鉄
製の金属製ベルト5,5・・・を巻いて上蓋3aが再び開
かないように上蓋3aをしっかり閉める。以上の作業に
より、複数の金属管1,1・・・が運搬可能な状態に梱包
される。
【0026】上述のような梱包方法によって得られる金
属管の梱包構造Aにおいては、密閉袋2の内部が減圧さ
れることによって、内部の圧力が大気圧より低い状態と
なり、大気圧によって密閉袋2が外側から内側に向かっ
て収縮するような力を受ける。この密閉袋2の中に複数
の金属管1,1・・・が束ねられて密閉されると、これら
の金属管1,1・・・が大気圧により押される密閉袋2に
よって縛られて一体となり、搬送中、個々の金属管1,
1・・・同士が互いにぶつかり合うことが防止される。紐
のようなもので複数の金属管を束ねて一体にする場合と
異なり、金属管1,1・・・を束ねる力は、束ねられた金
属管1,1・・・の外側から略一様に加えられるため、複
数の金属管1,1・・・が強固に一体化される。このよう
に、複数の金属管1,1・・・が一体化されて全体の剛性
も高まり、また、金属管1,1・・・の外側に密閉袋2が
密着することによって金属管1,1・・・全体が補強され
て、運搬の際の取扱いも容易となる。
【0027】また、金属管1,1・・・の周囲が減圧、又
は、真空引きされているので、金属管1,1・・・が外気
の変動による影響を受けない。すなわち、金属管1,1
・・・の周囲に水蒸気を含め酸素などが殆ど存在しないよ
うな状態になるから、結露はもとより表面の変色が生じ
ない。さらには、密閉された状態にあるので埃が金属管
1,1・・・の表面に付着するようなこともない。
【0028】また、大気圧による外圧に押されて金属管
1の端部1aで密閉袋2が金属管1,1・・・の内側に向
かって膨出するまで、密閉袋2の内部が減圧されるた
め、密閉袋2の膨出部2aに金属管1の端部1aが支持
され、金属管1が密閉袋2に対して固定されたような状
態となる。さらには、互いに隣接する金属管1,1の端
部1a,1aにおいて、密閉袋2がそれぞれの金属管
1,1の内側に膨出しようとすると、隣り合う二つの金
属管1,1は、密閉袋2の張力によって互いに接近する
方向に力を受けるから、金属管1,1同士が強固に結び
付けられることになる。こうして、全ての金属管1,1
・・・が強固に結び付けられる。
【0029】そして、金属管1,1・・・と木箱3との間
に緩衝部材4,4・・・によって間隙が設けられるため、
金属管1,1・・・と木箱3との衝突による金属管1,1・
・・の変形を防止することができる。搬送中の衝撃は、緩
衝部材4,4・・・によって吸収され、金属管1,1・・・を
変形させるような局所的な強い力が金属管1,1・・・に
加わらない。金属管1,1・・・は、内部が減圧、又は、
真空引きされた密閉袋2によって一体化され、さらに
は、金属管1,1・・・の周囲に密着した密閉袋2によっ
て補強されて全体の剛性が増しているので、密閉袋2と
木箱3の間の数箇所に緩衝部材4,4・・・を介装すれ
ば、金属管1,1・・・を撓ませることなく金属管1,1・
・・と木箱3との接触を防止することができる。
【0030】上述のように本実施の形態によれば、搬送
中の金属管1,1・・・の暴れを防止してその損傷を防ぐ
ことができ、また、金属管1,1・・・の表面の変色や表
面への埃の付着等を防止することができる。とりわけ、
密閉袋3が金属管1,1・・・の端部で膨出しているた
め、金属管1,1・・・の密閉袋2に対する移動が禁止さ
れ、しかも、金属管1,1・・・同士も結び付けられるこ
とから、搬送中の金属管の暴れを効果的に防止し、個々
の金属管1,1・・・同士が互いにぶつかり合って損傷を
生じることが防止される。さらに、緩衝部材4,4・・・
によって、搬送中の金属管1,1・・・と木箱3との衝突
による損傷も防ぐことができる。
【0031】なお、上記の実施形態では、複数の金属管
を梱包する構造としたが、金属管は複数に限らず、一本
づつ梱包するような構成にしてもよい。すなわち、密閉
袋が大気圧に押されて金属管に密着し、金属管の表面を
保護することができるとともに、金属管の周囲が密閉袋
によって補強されてその剛性が増し、搬送中の金属管の
撓み等の発生を防止することができるので、金属管を一
本づつ梱包する構造も有効である。このとき、金属管の
周囲に水蒸気を含め酸素などが殆ど存在しないような状
態になるから、結露はもとより表面の変色が生じること
がなく、また、密閉された状態にあるので埃が金属管の
表面に付着するようなこともない。とりわけ、原子炉の
燃料棒を被覆するために用いられるジルカロイ管等の場
合には、その表面を保護したり、形状を正確に維持する
ために、このように一本づつ密閉袋で管を密閉する構成
が有効である。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以下に記載されるような効果
を奏する。請求項1に記載の発明によれば、金属管の梱
包構造において、複数の棒状の金属管を束ねて密閉する
とともに、内部が減圧、又は、真空引きされた密閉袋を
備えてなるので、搬送中の金属管の暴れを防止して金属
管の損傷を防ぐことができ、また、金属管の表面の変色
や表面への埃の付着等を防止することができる。
【0033】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の金属管の梱包構造において、密閉袋が外
圧により押されて金属管の端部で金属管の内側に向かっ
て膨出しているので、密閉袋の膨出した部分に金属管の
端部が支持され、密閉袋に対して固定されるため、搬送
中の金属管の暴れを防止して金属管の損傷を防ぐことが
できる。また、金属管同士が結び付けられて金属管同士
が互いにぶつかり合いを防止することができる。
【0034】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1または請求項2のいずれかに記載の金属管の梱包
構造において、密閉袋内に密閉された複数の金属管を収
納する収納箱と、密閉袋と収納箱との間に介装され、金
属管と収納箱との間の間隙を保持して金属管を支持する
緩衝部材とを備えているので、金属管と収納箱との衝突
による金属管の変形を防止することができる。また、金
属管と収納箱との間に隙間が設けられるので、金属管の
寸法や、梱包する金属管の数量が多少異なっていても、
同じ収納箱を用いて金属管を収納することができる。
【0035】また、請求項4に記載の発明によれば、金
属管の梱包構造において、棒状の金属管を密閉するとと
もに、内部が減圧、又は、真空引きされた密閉袋を備え
ているので、搬送中の金属管の変形を防ぐことができ、
また、金属管の表面の変色や表面への埃の付着等を防止
することができる。
【0036】また、請求項5に記載の発明によれば、金
属管の梱包方法において、複数の棒状の金属管を束ねて
密閉袋内に密閉し、該密閉袋内を減圧、又は真空引きす
るので、搬送中の金属管の暴れを防止して金属管の損傷
を防ぐことができ、また、金属管の表面の変色や表面へ
の埃の付着等を防止することができる。
【0037】また、請求項6に記載の発明によれば、請
求項5に記載の金属管の梱包方法において、密閉袋は、
外圧により押されて金属管の端部で金属管の内側に向か
って膨出するまで内部が減圧、又は、真空引きされるの
で、密閉袋の膨出した部分に金属管の端部が支持され、
密閉袋に対して固定されるため、搬送中の金属管の暴れ
を防止して金属管の損傷を防ぐことができる。また、金
属管同士が結び付けられて金属管同士が互いにぶつかり
合いを防止することができる。
【0038】また、請求項7に記載の発明によれば、請
求項5または請求項6のいずれかに記載の金属管の梱包
方法において、密閉袋内に密閉された複数の金属管を収
納箱に収納し、密閉袋と収納箱との間に緩衝部材を介装
し、金属管と収納箱との間の間隙を保持して金属管を支
持するので、金属管と収納箱との衝突による金属管の変
形を防止することができる。
【0039】また、請求項8に記載の発明によれば、金
属管の梱包方法において、棒状の金属管を密閉袋内に密
閉し、該密閉袋内を減圧、又は真空引きするので、搬送
中の金属管の変形を防ぐことができ、また、金属管の表
面の変色や表面への埃の付着等を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態を示す図であって、
金属管の梱包構造の一例を一部破断して示す斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る一実施の形態を示す図であって、
金属管の梱包構造の断面図である。
【図3】本発明に係る金属管の梱包構造の金属管の端部
付近を拡大して示す縦断面図である。
【図4】従来の金属管の梱包構造の一例を一部破断して
示す斜視図である。
【図5】従来の金属管の梱包構造の一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
A・・・金属管の梱包構造 1・・・金属管 2・・・密閉袋 3・・・木箱(収納箱) 4・・・緩衝部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 81/24 B65D 81/24 Z 85/20 85/20 B Fターム(参考) 3E052 AA42 BA12 BA20 DB05 JA11 LA04 3E053 AA06 BA10 CA10 JA10 3E066 AA33 FA11 HA05 JA01 LA01 NA32 3E067 AA14 AB99 AC14 BA01C BA12B FB11 FC01 GA15 GD03 GD10 3E068 AA40 AB07 AC02 BB09 CC02 CC22 DD40 DE01 EE01 EE22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の棒状の金属管を束ねて密閉すると
    ともに、内部が減圧、又は、真空引きされた密閉袋を備
    えてなることを特徴とする金属管の梱包構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の金属管の梱包構造にお
    いて、 内部が減圧、又は、真空引きされた前記密閉袋は、外圧
    により押されて前記金属管の端部で前記金属管の内側に
    向かって膨出していることを特徴とする金属管の梱包構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の金属管の梱包構造において、 前記密閉袋内に密閉された複数の前記金属管を収納する
    収納箱と、 前記密閉袋と前記収納箱との間に介装され、前記金属管
    と前記収納箱との間の間隙を保持して前記金属管を支持
    する緩衝部材とを備えてなることを特徴とする金属管の
    梱包構造。
  4. 【請求項4】 棒状の金属管を密閉するとともに、内部
    が減圧、又は、真空引きされた密閉袋を備えてなること
    を特徴とする金属管の梱包構造。
  5. 【請求項5】 複数の棒状の金属管を束ねて密閉袋内に
    密閉し、該密閉袋内を減圧、又は真空引きすることを特
    徴とする金属管の梱包方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の金属管の梱包方法にお
    いて、 前記密閉袋は、外圧により押されて前記金属管の端部で
    前記金属管の内側に向かって膨出するまで内部が減圧、
    又は、真空引きされることを特徴とする金属の梱包方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6のいずれかに記
    載の金属管の梱包方法において、 前記密閉袋内に密閉された複数の前記金属管を収納箱に
    収納し、前記密閉袋と前記収納箱との間に緩衝部材を介
    装し、前記金属管と前記収納箱との間の間隙を保持して
    前記金属管を支持することを特徴とする金属管の梱包方
    法。
  8. 【請求項8】 棒状の金属管を密閉袋内に密閉し、該密
    閉袋内を減圧、又は真空引きすることを特徴とする金属
    管の梱包方法。
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