JPS584847Y2 - Ｕ字管収納梱包箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はＵ字管の収納梱包箱に関し、詳細には複数本の
Ｕ字管を一括して整頓収納できる頑強な収納梱包箱に関
するものである。

゛□□管体の搬送に当っては、通常同程・度の大きさ及
び形状を有する管を複数本揃え、紐材または金属帯等の
結束材で束状にまとめており、もつとも簡更且つ汎用的
な手段とされている。

しかるに、例えば原子炉用Ｕ字管の如く極めて高い精度
が要求され且つ曲り部の曲率が異なる数種からなる管の
場合は、束状にまとめ難いだけでなく、曲がり、反り等
の歪、或は打撃傷の様な損傷も忌避されており、もっば
ら専用の木箱が利用されている。

ところがこれらＵ字管は比較的大重量であり、且つ１つ
の箱に多数本収納することもあって、積み替え作業或は
クレーンによる運搬中に衝撃を受けて荷崩れしやすいも
のであった。

その為収納されていたＵ字管が木箱外に飛び出して損傷
したり或は曲がったりして、製品としての価値をなくす
恐れがあり、また木箱自身も反復使用できなくなり、搬
送の都度毎に新品箱に調達する必要があった。

更にこれらＵ字管は前述の如くその曲り部の曲率が数種
に及ぶので、木箱内での整頓が必要であるが、従来は単
純な木材スペーサを挾むのみであって十分な考慮が払わ
れておらず、搬送中の荷崩れによってパイプに曲りや接
触キズ等を起こす原因にもなっていた。

本考案は以上の様な事情に着目してなされたものであっ
て、その目的は曲率の異なる数種のＵ字管を一括収納し
得ると共に、反復使用に十分耐え得る物理的強度を有す
る専用の収納梱包箱を提供しようとするものである。

かかる目的を達成し得た本考案のＵ字管収納梱包箱とは
、曲り部の曲率が異なる多数のＵ字管を同一平面で且つ
同一方向に並列配置すると共に、これら多数のＵ字管を
更に高さ方向に複数段積層して収納する様にしたもので
あって、箱体の枠組みを金属材で構成すると共に、枠組
みの内側を本板材による底面、長尺側側面及び短尺側妻
面を形威し、且つ頂面側を開口部とし、当該妻面の少な
くとも一方を開閉・可能な扉とする他、各同一平面毎に
並列的に複列配置されたＵ字管の各隣接間隙をうずめる
スペーサを短冊状に形成し、前記本板材の長尺側側面に
設けられる補強縦板に沿って挿入配置して、Ｕ字管を・
収納梱包できる様にしたことを要旨とするもので゛ある
。

以下実施例たる図面に基づいて本考案の構成及び作用効
果を具体的に説明するが、下記実施例は−具体例にすぎ
ず、もとより前・後記の趣旨に徴して種々設計を変更す
ることは、いずれも本考案の技術的範囲に含まれるもの
である。

第１，２図は本考案のＵ字管収納梱包箱を例示するもの
で、第１図は側面図、第２図は平面図で蓋は取り外して
いる。

即ち本考案のＵ字管収納梱包箱１は金属材（リップ溝型
鋼）で形成される枠体５と本板材で形成される箱体２・
とから構成され、頂面側の開口部１ａは適当な木製蓋３
で封鎖できる。

そして箱体２は長尺側側面４と短尺側妻面６並びに底面
７で形成されると共に、妻面６の少なくとも一方に扉１
７が形成される。

８はスペーサで収納梱包箱１内に収納されるＵ字管の各
隣接間隙をうずめるもので、側面４に設けられる補強縦
板１１に沿って挿入配置される。

これらスペーサ８は第３図の斜視図および第４図の要部
拡大斜視図に示す如く、スペーサ底本１２と短冊材９で
形成され、各短冊材９は止金板１３で固定されると共に
、各短冊材９の間にＵ字管挿通間隙１０が形成される。

そして挿通間隙１０は芯材９′を中心としてその両側に
同数設けられ、Ｕ字管の直管部を挿通配置して収納位置
からのずれを規制する。

また収納梱包箱１の外側下方に設けられる玉掛は案内１
４は外径約５Ｑｍｍのガス管を÷割゛したものを溶接固
定したもので、収納梱包箱１．・を搬送する際に巻装さ
れる吊り下げ用ワイヤ１５の玉掛位置を示すと共に、ワ
イヤ１５が金属枠５によってこすり切られるのを防止す
るものである。

また扉１７は収納梱包箱１内に収納したＵ字管の点険或
は抜き取りの為に要開封できるものであり、蓋３の取り
外しをしなくとも上記点検等ができる。

第５〜７図は本考案の収納梱包箱１にＵ字管１６を収納
した状態を示す説明図で、収納梱包箱１内には曲り部の
曲率が異なるＵ字管１６．１６’・・・・・が、図では
５本並列配置されると共に、高さ方向に複数段積層され
ている。

即ちＵ字管１６はその曲率の小さいものから順に外側へ
並列配置されるが、この際スペーサ８の短冊材９によっ
て位置決めされるので隣接配置される他のＵ；字管１６
とは非接触に維持される。

そして高さ方向には同曲率のＵ字管１６．１６’・・・
・・・が積層され、整然とした収納状態が得られる。

尚短冊材９に被装される袋状シート材２０はＵ字管挿通
間隙１０に整頓収納されるＵ字管１６が短冊材９との摩
擦によって損傷しない様に保護するもので、短冊材９の
１つ１つに被装される。

また箱体２の内面に内装されるシート材１９はＵ字管１
６全体を密閉し、特にＵ字管１６が搬送中に雨等で高湿
にさらされるのを防止するためのものである。

更にＵ字管挿通間隙１０の頂部側に取り付けられるスペ
ーサ１８ ａ 、１８ ｂは、短冊材９の変形を防止す
ると共に、整頓収納されるＵ字管１６が搬送中に上・下
に震動しない様に固定させるもので、例えば硬質ゴムや
木材等が推奨される。

尚スペーサ８の形状は収納されるＵ字管１６の外径によ
って適宜変更されるべきであるから、短冊材９の形状及
び本数は図示したものに限定されない。

そして図に示した如くＵ字管１６の整頓収納が完了する
と、緩衝材１９をＵ字管１６の上面へ折り返して被覆し
、蓋３を載置した後、金属帯等の結束材で締め付けて梱
包する。

従ってＵ字管は極めて頓強な金属枠組５で保強された箱
体２に整置収納されるので、搬送中に箱１が損壊するこ
とはなく、また箱１内でＵ字管が震動移動することもな
い。

更に従来では使い拾てされていた箱が、極めて頑強に構
成されることになった為、通い箱として反復使用できる
他、積み重ねによる荷崩れの心配もないので、高く積み
重ねる・二とができ保管場所が少なくてすむ。

パ本考案は以上の様に構成されるので、 ■ Ｕ字管を収納梱包箱内で安定的に整頓収納できる。

・■ 搬送中に衝撃を受けても収納梱包
箱が頑強に補強されていると共に、スペーサによってＵ
字管を非接触状態に収納できるので、収納物同士が収納
箱内でぶつかり・合って損傷することはない。

■ 通い箱として反復使用することができる。

■ 妻面に扉を設けているので、梱包を解かずに収納物
の点検及び取り出しができる。

等種々の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のＵ字管収納梱包箱を例示する側面図、
第２図は第゛１図を上から見た平面図で蓋は取り外して
いる。 第３図は斜視図で本考案の要部を説明している。 第４図はスペーサの取付状態を示す拡大斜視図、第５，
６図はＵ字管を整頓収納した状態を示す説明図・で、第
５図は第２図に対応する側面図、第６図は第″３図に対
応する斜視図、第７図はＵ字管の固定手段を例示する斜
視図である。 １・・・・・・収納梱包箱、２・・・・・・箱体、２・
・開蓋、４・・曲長尺側側壁、５・・・・・・金属枠、
６・曲・妻面、７・・曲底面、８・・・・・・スペーサ
、９・・・・・・短冊材、１ｏ・・曲Ｕ字管挿通間隙、
１１・・・・・・補強縦材、１２・・曲スペーサ底本、
１３・・間止金、１４・・・・・・玉掛案内、１５・・
・・・・吊り下げ用ワイヤ、１６・・・・・・Ｕ字管、
１７・・開扉、１８ａ、１８ｂ・・曲スペーサ、１９・
・・・・・シート材、２ｏ・・開袋状シート材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 曲り部の曲率が個々に異なる多数のＵ字管を、同一平面
   内において同一方向に複列配置し、これらの配置面を高
   さ方向に複数段積層して収納するＵ字管収納梱包箱であ
   って、箱体の枠組みを金属材で構成すると共に、該枠組
   みの内側には本板材による底面、長尺側側面及び短尺側
   妻面を形成して頂面側を開口部とし、少なくとも一方の
   妻面を開閉可能な扉とする他、各平面毎に複列配置され
   たＵ字管の各隣接間隙をうずめ・るスペーサを短冊状に
   形成し、前記本板材の長尺側側面に設けられる補強縦板
   に沿って挿入配置してなることを特徴とするＵ、字管収
   納梱包箱。