JP2002293365A - 紙製帯束バンド - Google Patents

紙製帯束バンド

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JP2002293365A JP2001095489A JP2001095489A JP2002293365A JP 2002293365 A JP2002293365 A JP 2002293365A JP 2001095489 A JP2001095489 A JP 2001095489A JP 2001095489 A JP2001095489 A JP 2001095489A JP 2002293365 A JP2002293365 A JP 2002293365A
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

Abstract

(57)【要約】 【課題】古紙として再利用可能な合成ゴムラテックス系
でありながら、ヒートシール強度、耐ブロッキング性、
撥水性、リサイクル性等に優れた紙製帯束バンドを提供
する。 【解決手段】機械パルプを主成分とする紙支持体の少な
くとも片面に、ガラス転移点が−10〜30℃の範囲で
ある合成ゴムラテックスと、脂肪酸と、無機顔料とを含
む塗料からなる水離解可能なヒートシール層を形成す
る。前記ヒートシール層表面の正反射型平滑度(20kg
f/cm2加圧条件下)は5μm〜25μmとなるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートシール強
度、耐ブロッキング性、撥水性等に優れ、古紙として再
利用可能な紙製帯束バンドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、書籍、用紙結束、検札などの
軽量品又は重量品を包装するには、PBバンド(合成樹
脂製バンド)、ビニール包装、ストレッチ包装が主に利
用されていたが、軽量物の包装については、省資源・省
エネルギーの観点から、紙製の帯束バンドが市場で使用
されつつある。
【0003】かかる紙製帯束バンドにおいても、前記P
Bバンドと同様に、自動梱包機により熱接着できるよう
に、ヒートシール性を持たせたものが幾つか提供されて
いる。ヒートシール層の形成手段として、専らポリオレ
フィン樹脂をラミネート加工したラミネート紙、或いは
塩化ビニルや塩化ビニリデン等を含有したコポリマー等
の高分子化合物を紙支持体に塗工またはラミネートさせ
る方法が製造の容易さおよび安価さから利用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記紙
製帯束バンドにおいては、包装に必要な帯束強度を得る
ために紙基材の重量を200g/m2以上に上げる必要が
あり、結束時の破れ・タイト性・型入り等のトラブルが
発生するなどの問題とともに、帯束成形時に粘着バンド
・粘着剤を使用しなければならないため機械加工時の高
速化が困難であるなどの問題がある。
【0005】また、これらラミネート加工を行ったもの
は再生紙化の工程において、ラミネート加工部分、紙基
材分が離解しないまま残存し、残り滓の除去処理が必要
になるばかりでなく、帯束バンドの接着強度調整はオレ
フィン樹脂の変更・厚みにより調整するしか方法が無
く、強度調整により基材(紙)と樹脂の比率が代わり易く
用途によっては樹脂比率が高くなり、バンド巻き取り径
が変わるため帯束機の仕様に合わなくなる等の弊害が生
じていた。
【0006】一方、近年は、自然保護・省資源・省エネ
ルギーの要請から、再生紙化を考慮した紙製帯束バンド
として、合成ゴムラテックスからなる水性エマルジョン
を用いた帯束バンド(以下、合成ゴムラテックス系帯束
バンドという。)が提案されている。
【0007】前記合成ゴムラテックス系帯束バンドは、
時代の要請から今後、需要の伸びが期待されているけれ
ども、ヒートシール強度が比較的弱いとともに、保管時
の環境・塗工時の乾燥熱の影響によりブロッキングや帯
束バンドの端裂けを起こし、使用できなかったり、使用
途中で断紙を発生させるなどの問題があった。この場
合、ブロッキングを防止するため樹脂の耐熱性を上げる
と、今度はヒートシール温度を高くしなければならず帯
束不良を発生させるなどの問題が新たに発生するように
なる。
【0008】そこで本発明の主たる課題は、古紙として
再利用可能な合成ゴムラテックス系でありながら、ヒー
トシール強度、耐ブロッキング性、撥水性、リサイクル
性等にバランス良く優れた紙製帯束バンドを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、機械パルプを主成分とする紙支持体の少な
くとも片面に、ガラス転移点が−10〜30℃の範囲で
ある合成ゴムラテックスと、脂肪酸と、無機顔料とを含
む塗料からなる水離解可能なヒートシール層を有し、か
つ前記ヒートシール層表面の正反射型平滑度(20kgf/
cm2加圧条件下)が5μm〜25μmであることを特徴
とするものである。
【0010】この場合、前記無機顔料は、合成ゴムラテ
ックスと脂肪酸とに対して非親和性を有する粒径1μm
〜25μmのものを用いるのが望ましい。また、前記紙
製帯束バンドを15mm幅に断裁し、前記ヒートシール
層を150℃・2kgf/cm2で1秒間加熱しヒートシー
ルを行い、3秒後の初期シール強度が130g以上、最
終シール強度が250g以上であることが望ましい。さ
らに、前記ヒートシール層は、JIS P 8137による評価で
4以上の撥水性を備えていることが望ましい。
【0011】本発明者らは、前述の合成ゴムラテックス
系帯束バンドのヒートシール強度、撥水性、リサイクル
性・耐ブロッキング性を解決する方法について鋭意検討
を行った結果、機械パルプを主成分とする紙支持体の少
なくとも片面に、ガラス転移点が−10〜30℃の範囲
である合成ゴムラテックスと、脂肪酸と、無機顔料を含
む塗料からなり、水離解可能であるとともに、表面の正
反射型平滑度(20kgf/cm2加圧条件下)が1μm〜2
5μmであるヒートシール層を形成することで、前記問
題点を解決し得ることを見出した。
【0012】すなわち、本発明では合成ゴムラテックス
と脂肪酸をブレンドし、その軟化点を調整することによ
り、樹脂膜の厚みを変化させること無くヒートシール強
度・温度を調整することが可能となるため、帯束機の仕
様に合わなくなる等の弊害を無くしながら、従来のポリ
オレフィン系樹脂ラミネート加工品と同レベルのヒート
シール強度を与えることが可能になる。
【0013】また、高温・多湿条件下でも、前記無機顔
料と脂肪酸とがブロッキングを防止するようになるとと
もに、好ましくは多孔性の高い無機顔料を使用すること
により、燃焼時に有害物質を無機顔料内に取り込み飛散
させないなどリサイクル性にも優れたものとなる。さら
に、合成ゴムラテックス層の上面に脂肪酸がブリードし
ヒートシール層表面に緻密な薄膜を構成することからヒ
ートシール層は撥水性を示すようになる。
【0014】以上により、今後更に用途が広がるであろ
う合成ゴムラテックス系紙製帯束バンドの機能を飛躍的
に向上させることが可能となる。
【0015】なお、本発明に使用する合成ゴムラテック
ス、無機顔料、脂肪酸の配合比はそれぞれの原材料との
相性、ヒートシール性、耐ブロッキング性を考慮した上
で決定することができるが、必要に応じ紫外線吸収剤、
分散剤、耐水化剤、消法剤等の助剤を適宜添加すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る紙製帯束バンドは、
機械パルプを主成分とする紙支持体の片面若しくは両面
に、ガラス転移点が−10〜30℃の範囲である合成ゴ
ムラテックスと、脂肪酸と、無機顔料とを含む塗料から
なる水離解可能なヒートシール層を形成したものであ
る。
【0017】以下、具体的に詳述すると、前記紙支持体
は、機械パルプを好ましくは50%以上含む繊維状物質
及び填料からなるものである。前記繊維状物質として
は、古紙由来の機械パルプ、TMP、GP、RGPおよ
びCTMPなどの機械パルプを合計で50%以上含むこ
とが望ましいが、機械パルプ以外の繊維状物質として従
来公知のLBKPやNBKPに代表される木材パルプを
使用することができる。また、必要によりケナフやバガ
スなどの非木材繊維、合成繊維を便宜混合しても良い。
機械パルプは、他の繊維状物質と比較して、環境に優し
いパルプであり、同一坪量で不透明度を比較した際、優
れた不透明性を発揮する点で優れる。また填料として
は、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、チョー
クなどの炭酸カルシウム、カオリン、焼成クレー、タル
ク、二酸化チタンなど従来公知のものが使用できる。
【0018】前記紙支持体は、クラフト紙・中質紙・コ
ート紙等、何れでも良いが、米坪が25〜200g/m2
で、かつJISP−8113による引張試験にて2kgf/
15mm以上、JISP−8122によるステキヒトサイ
ズ度が2秒以上、JISP−8117による透気度が5
秒以上の用紙が好ましい。このような紙支持体の性質に
より、塗工液が含浸すること無く紙基材表面に残るよう
になり、優れたヒートシール性を発現できるようにな
る。
【0019】一方、塗料に含有される前記合成ゴムラテ
ックスとしては、スチレン−ブタジエン系、アクリロニ
トリル−ブタジエン系、メチルメタクリレ−ト−ブタジ
エン系、アクリロニトリル−スチレン系、アクリル系の
ガラス転移点(Tg)が−10〜30℃の範囲のものを
単独もしくは2種以上混合したものの他、PVA・酢酸
ビニル等を混合して使用することができ、特に好ましく
はガラス転移点を−10〜10℃となるように調整した
ものを使用するのが良好なヒートシール性を得る上で望
ましい。
【0020】前記合成ゴムラテックスのガラス転移点
(Tg)が−10℃未満の場合は、加工時の乾燥熱及び
夏場の高温条件下での長期保管時にブロッキングトラブ
ルを発生させ好ましくない。また、ガラス転移点(T
g)が30℃を超える場合には3秒後の初期接着強度が
100g以下の結果となる。
【0021】また、前記脂肪酸は前記合成ゴムラテック
スと相性が良く、ガラス転移点(Tg)の低い、12−ヒ
ドロキシステアリン酸、ステアリン酸アミド、無水フタ
ル酸アミド、マイクロクリスタリンワックス、天然パラ
フィン、合成パラフィン、塩素化炭化水素等を使用する
ことができる。
【0022】前記脂肪酸は、ヒートシール加工時、合成
ゴムラテックスとの相性が良い低粘度の物を使用するこ
とが好ましい。低粘度の脂肪酸は、塗工乾燥後、紙支持
体表面にブリードし、紙の表面の空隙部に入り込み、熱
によるブロッキングを抑止する働きがある。
【0023】他方、前記無機顔料は、ブロッキング、ヒ
ートシール性を左右する表面粗さの調整と、加工性への
影響のため、弾性が少なく圧力により変形しにくいも
の、比較的に多孔性の高いものが使用でき、好ましくは
前記合成ゴムラテックスと脂肪酸とに対して非親和性を
有する粒径が1μm〜25μmの無機顔料を用いること
が好適であり、2種以上を併用しながら使用すると更に
好適となる。
【0024】具体的に前記無機顔料としては、例えば合
成シリカ、カオリン、クレー、タルク、水酸化アルミニ
ウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、サチンホワイト、
亜鉛華、水酸化アルミナ、水酸化マグネシウム、含水ケ
イ酸マグネシウム、マイカ、ガラスフレーク、ガラスバ
ルーン、等の無機顔料を挙げることができる。
【0025】前記無機顔料の粒径が1μmに満たない場
合は、無機顔料によるヒートシール層の凹凸が十分に出
ないことから、塗工後巻き取り時に対面する原紙面と接
触する接触面積を軽減することが困難でブロッキングを
発生させる。また、無機顔料の粒径が25μmを超える
と、ヒートシール時の熱・圧力が十分伝達されないこと
により所要のヒートシール強度が得られないばかりか、
極端に塗工量を増やさなければならないため製造効率が
低下し高価となる。
【0026】前記無機顔料は、ヒートシール層表層部で
微小な凸凹を作ることにより、巻取り時のブロッキング
を軽減する。ヒートシール時には、ヒートシール層を構
成する、合成ゴムラテックスと脂肪酸のヒートシール溶
融物が、無機顔料による微小な凸凹に入り込み、ヒート
シール時の圧力によりブロッキング抑止の性質から転
じ、逆に密着する性質を示すことから接触面積が増しヒ
ートシール強度を増加させる。ヒートシール強度は、前
記脂肪酸の配合量により調整が可能になる。
【0027】この場合、所要のヒートシール強度を得る
ために、前記無機顔料の添加量は、正反射型平滑度計
(加圧20kgf/cm2条件下)で5〜25μmの表面粗
さとなるように塗料中に添加するようにする。正反射型
平滑度が5μm未満ではブロッキングを助長するばかり
か、用紙が滑りやすく小巻加工時の巻きズレを発生させ
好ましくない。また、正反射型平滑度が25μmを超え
る場合には、接着強度が得られ難いばかりか、ヒートシ
ール層を傷つけ、撥水性が悪化する。また、巻取り加工
時の巻き固さが悪くなり光沢不良が発生し帯束不良を発
生させる。
【0028】前記合成ゴムラテックスと、脂肪酸と、無
機顔料とを含む塗料を紙支持体に塗工し、ヒートシール
層を形成するには、サイズプレスコート、ロッドコー
ト、エアーナイフコート、カーテンコート、ロールコー
ト等の従来公知の塗工方法により形成することができ
る。そして、塗工後に、合成ゴムラテックス層の上面に
脂肪酸がブリードしヒートシール層表面に緻密な薄膜を
構成することからヒートシール層は撥水性を示すように
なる。この撥水性はJIS P 8137による評価でR4以上の
撥水性を備えていることが望ましい。撥水度がR未満
の場合は水気のものを帯束すると用紙中に水分が入り込
み、紙力が低下し破断を発生させ好ましくない。
【0029】なお、必要に応じて前記紙支持体の反対面
にヒート補助層を設けることもできる。このヒート補助
層は、前述したヒートシール層と同じ組成で構成させる
ことが好ましい。ヒートシール補助層面を設けることに
より片方の接触面が整面されたことにより、塗工後巻き
取り時に対面する凹凸のあるヒートシール層と接触する
接触面積を軽減できるようになるため、無機顔料の配合
量を低減させることが可能である。
【0030】前記紙製帯束バンドは、15mm幅に断裁
し、前記ヒートシール層を70℃・2kgf/cm2の条件
で1秒間加熱してヒートシールを行い、3秒後の初期シ
ール強度が130g以上、最終シール強度が250g以
上であることが望ましい。3秒後の初期シール強度が1
00g未満の場合には、帯束直後の搬送ライン上の震動
および5℃以下の低温条件下で接着不良を発生させる。
一方、最終シール強度が250g未満の場合は、帯束後
40℃以上・75%以上の高温・高湿条件下で保管し内
容物が膨張した際に帯束部分が破断してしまうトラブル
が発生し望ましくない。
【0031】
【実施例】<実施例1> ヒートシール層/ 市販の合成ゴム:スチレン−ブタジ
エン系(固形分換算60部 日本ゼオンRIX7082)
粘度100CPS、固形分48%を100部、市販の脂肪
酸類(パラフィンワックス)ポリエチレンワックス粘度2
20CPS、固形分40%のものを20部、顔料:炭酸カ
ルシウム(顔料粒径5μm)20部を混合した塗料を作製
し、機械パルプを60%含有する坪量90g/m2の基体
紙上に塗工し乾燥させる。
【0032】<実施例2〜3及び比較例1〜11>実施
例1の炭酸カルシウムの粒子径、配合部数、ガラス転移
点(Tg)をそれぞれ変化させて、実施例2〜3及び比較
例1〜11とした。
【0033】<実施例4〜6及び比較例12〜22>無
機顔料を炭酸カルシウムから水酸化アルミニウムに変化
させ、粒子径、配合部数、ガラス転移点(Tg)をそれぞ
れ変化させて実施例4〜6及び比較例12〜22とし
た。
【0034】これらの試験結果を表1および表2に示
す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】《評価方法》 (1)表面粗さ評価:マイクロトポグラフ(東洋精機製)を
使用し、測定圧20kgf/cm2条件下で測定する。 (2)ブロッキング性評価:各サンプルにおける脂肪酸エ
ステル類の転移性を確認するため実際に30kgf/cm2・
200m/分の条件で巻き直し、40℃、53%の条件
で50日間静置し、ブロッキングレベルを確認する。 (3)ヒートシール強度評価:JISZ1707の方法でヒートシ
ール強度を確認する。 (4)離解性評価:各サンプルをJIS-P8209のパルプ゜紙試
験方法で使用されている、TAPPI標準離解機を用いて確
認する。サンプルを25mm×25mmに断裁したサンプル
30gを30℃に調整した水2Lに入れ、回転数300
0rpmで15分間攪拌し離解する。攪拌したサンプルを
JIS標準角形手抄マシンでシート状にし、目視で観察
する。 (5)撥水性評価:JISP8137の方法(下表3)で撥水性を
確認した。
【0038】
【表3】
【0039】(6)前記ブロッキング性、離解性、総合評
価は、非常に良好◎・良好○・普通△・やや悪い▲・悪
い×により行った。
【0040】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、古紙
として再利用可能な合成ゴムラテックス系でありなが
ら、ヒートシール強度、耐ブロッキング性、撥水性、リ
サイクル性等にバランス良く優れた紙製帯束バンドを提
供できるようになる。その結果、自然保護・省資源・省
エネルギー化に資する紙製帯束バンドを提供できるよう
になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関谷 昭彦 岐阜県加茂郡川辺町下川辺字矢張166番地 日本情報用紙化工株式会社内 (72)発明者 松浦 豊明 岐阜県加茂郡川辺町下川辺字矢張166番地 日本情報用紙化工株式会社内 (72)発明者 和田 成博 愛知県名古屋市西区浮野町144番地 睦化 学工業株式会社内 (72)発明者 石黒 文康 愛知県名古屋市西区浮野町144番地 睦化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 3E085 BD09 BD10 BE02 BE10 BG10 4J038 BA212 CA041 CA061 CA071 CC051 CG001 CG161 HA216 HA376 HA446 HA456 HA486 HA526 HA536 HA546 JA02 JA09 JA38 JB13 JB14 KA08 KA20 KA21 NA07 NA10 NA12 PB04 PC10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機械パルプを主成分とする紙支持体の少な
    くとも片面に、ガラス転移点が−10〜30℃の範囲で
    ある合成ゴムラテックスと、脂肪酸と、無機顔料とを含
    む塗料からなる水離解可能なヒートシール層を有し、か
    つ前記ヒートシール層表面の正反射型平滑度(20kgf/
    cm2加圧条件下)が5μm〜25μmであることを特徴
    とする紙製帯束バンド。
  2. 【請求項2】前記無機顔料は、合成ゴムラテックスと脂
    肪酸とに対して非親和性を有する粒径1μm〜25μm
    のものを用いる請求項1記載の紙製帯束バンド。
  3. 【請求項3】前記紙製帯束バンドを15mm幅に断裁
    し、前記ヒートシール層を150℃・2kgf/cm2で1
    秒間加熱しヒートシールを行い、3秒後の初期シール強
    度が130g以上、最終シール強度が250g以上であ
    る請求項1、2いずれかに記載の紙製帯束バンド。
  4. 【請求項4】前記ヒートシール層は、JIS P 8137による
    評価でR4以上の撥水性を備えている請求項1〜3いず
    れかに記載の紙製帯束バンド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005247338A (ja) * 2004-03-02 2005-09-15 Lintec Corp 水離解性を有する帯封紙
JP2008254737A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Daio Paper Corp 包装方法及び包装材
WO2022225042A1 (ja) * 2021-04-23 2022-10-27 王子ホールディングス株式会社 ヒートシール紙および包装袋

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