JP2002292738A - ラミネータ装置 - Google Patents

ラミネータ装置

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JP2002292738A JP2001094477A JP2001094477A JP2002292738A JP 2002292738 A JP2002292738 A JP 2002292738A JP 2001094477 A JP2001094477 A JP 2001094477A JP 2001094477 A JP2001094477 A JP 2001094477A JP 2002292738 A JP2002292738 A JP 2002292738A
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秀哲 伊藤
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俊一 川俣
Naotaka Sasaki
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】運用コストの低減を図ったウエイストレス型ラ
ミネータ装置を提供する。 【解決手段】一面に熱接着層を有し且つロール状に連続
的に巻かれたフィルムを第1経路に沿って搬送する第1
搬送手段と,該搬送路の途中に設けられ前記フィルムの
先端を検出するセンサ11で該フィルムの先端を検出後
に所定の長さに裁断するカッタ7と,所定の長さに裁断
されたフィルムを第1経路に沿って搬送する第2搬送手
段と,所定位置で第1経路と合流する第2経路に沿って
カードを搬送する手段と,前記合流点の下流で搬送され
たカード表面へ前記所定の長さに裁断されたフィルムを
重ね合わせ熱圧着する手段20を備えたラミネータ装置
に,前記カッタによる裁断操作後に前記フィルムを上流
側へ巻き戻した時,前記センサの出力が非能動となれば
フィルムの裁断に失敗したと判断する手段を備えた構成
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,表面に写真や個人情報
を印刷したIDカードの表面保護を目的に透明フィルム
を熱圧着するラミネータに関するもので,さらに詳しく
は,ロール状に連続的に巻かれた透明フィルムを所定の
長さに裁断しながらラミネーションを施すウエイストレ
ス型ラミネータで,透明フィルムの裁断工程で生ずる不
具合への対応策を改良したラミネータ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年,種々のIDカードが使用され,こ
れに伴いIDカードの改竄防止やカード寿命の改善を目
的として,所望の情報を印刷したIDカードの表面に約
30ミクロン厚の透明フィルムを熱圧着するラミネーシ
ョンを施すことが行われるようになってきている。この
ようなラミネーション加工に適する装置として,米国特
許5,807,461号や米国特許5,783,024
号に開示されたラミネータが知られている。米国特許
5,807,461号に開示されたラミネータは,所定
の形状にプリカットされた透明フィルム(パッチ)をキ
ャリア(搬送用台紙)に備え,このプリカットされたパ
ッチだけをキャリアから引き離しながら印刷済みIDカ
ード表面へ熱圧着する方式を採用している。この方式
は,キャリアが廃棄物として捨てられ,運用コストの面
や環境保護の面では好ましくない方式である。
【0003】このような欠点を改良したラミネーション
方式として,米国特許5,783,024号に開示され
た方式が実用化されている。図1は,この方式を採用し
たラミネータの概略構成を示している。同図で,ロール
状に巻かれた透明のラミネートロール2を供給スピンド
ル3にローディングし,フィルムを経路240に沿って
搬送する。連続したラミネートフィルムは,第1搬送手
段のローラ4に懸架され,カッタ7の両刃間を通ってロ
ーラ8とローラ9からなる第2搬送手段を経由し,ラミ
ネートフィルム先頭端検出センサ11の下方を通る経路
となっている。一方,印刷済みIDカードは,ラミネー
タの入り口251から投入され,経路25に沿って搬送
され,カード先頭端検出センサ17で原点位置決め後,
ローラ18とローラ19で構成されるラミネートフィル
ム搬送路とカード搬送路の合流点へ送り出される。
【0004】ラミネートフィルムは,ラミネートフィル
ム先頭端検出センサ11でフィルムの先端が検出される
と,一旦搬送が停止され,カッタ7で裁断される。裁断
されるラミネートフィルムの長さは,ラミネートフィル
ム先端検出センサ11とカッタ7の相対距離を物理的に
微調整して決定する方式,またはラミネートフィルム先
端検出センサ11によるフィルム先端検出後にフィルム
を微少搬送して決定する方式が採用される。このように
裁断されたラミネートフィルムは,前記合流点で印刷済
みIDカードと重ね合わせられ,下流に設けられたヒー
トローラ20とプラテンローラ21間に送り込まれて熱
圧着される。その後,ローラ22およびローラ23で排
出操作が行われ,ラミネータの出口252からラミネー
ションを完了したIDカードは排出される。この結果,
ラミネートフィルムは,常に必要分のみ裁断後に使用さ
れるため,米国特許5,807,461号に開示された
ラミネータのような無駄なキャリアが残らない良さがあ
り,ウエイストレス型ラミネータとも称されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし,米国特許5,
783,024号に代表されるウエイストレス型ラミネ
ータでは,カッタ7によるラミネータフィルムの裁断工
程で,カッタの寿命や他の原因で裁断に失敗したとき,
裁断の失敗を検出する手段を持っていないため,裁断が
不完全な場合には,IDカードに連続したラミネートフ
ィルムがそのまま熱圧着されてしまい,印刷済みIDカ
ードが台無しになる不都合があった。このような欠点
は,IDカード発行コストの上昇を招き,耐改竄性を有
し且つ長寿命なIDカードの普及を妨げるものである。
本発明は,従来例にみられる欠点を排除し,運用コスト
の低減にも寄与するラミネータ装置を安価に提供するこ
とを課題としている。
【0006】
【問題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため本発明によるラミネータ装置では,一面に熱接着
層を有し且つロール状に連続的に巻かれたフィルムを第
1経路に沿って搬送する第1搬送手段と,該搬送路の途
中に設けられ前記フィルムの先端を検出するセンサで該
フィルムの先端を検出後に所定の長さに裁断するカッタ
と,所定の長さに裁断されたフィルムを第1経路に沿っ
て搬送する第2搬送手段と,所定位置で第1経路と合流
する第2経路に沿ってカードを搬送する手段と,前記合
流点の下流で搬送されたカード表面へ前記所定の長さに
裁断されたフィルムを重ね合わせ熱圧着する手段を備え
たラミネータ装置に,前記カッタによる裁断操作後に前
記フィルムを上流側へ巻き戻した時,前記センサの出力
が非能動となればフィルムの裁断に失敗したと判断する
手段を備えた構成としている。また,前記第1搬送手段
の搬送力を前記第2搬送手段の搬送力よりも大きくし,
裁断操作後にフィルムを巻き戻す時は前記第1搬送手段
だけで巻き戻し,前記第2搬送手段では巻き戻し過程の
フィルムをスリップさせることも可能な構成としてい
る。
【0007】
【作用】この結果,カッタによるラミネータフィルムの
裁断工程で,裁断の失敗を検出する手段を備えているの
で,裁断が不完全な場合には後続のラミネーション工程
を中断し,適切な復帰処置で対応することが可能とな
り,印刷済みIDカードが台無しになる不都合を防止で
きる。また,第1搬送手段の搬送力を第2搬送手段の搬
送力よりも大きくし,裁断操作後にフィルムを巻き戻す
時は第1搬送手段だけで巻き戻し,第2搬送手段では巻
き戻し過程のフィルムをスリップさせることも可能な構
成としているので,特別な部品を追加する必要がなく,
ラミネータ装置をより安価に実現することが可能とな
る。
【0008】
【実施例】本発明によるラミネータ装置は,米国特許
5,783,024号と同様の構成が用いられるため,
図1に示した概略構成と同じ構成で実現できる。ロール
状に巻かれた透明のラミネートロール2は供給スピンド
ル3にローディングされ,経路240に沿って搬送され
る。ラミネートフィルム有無センサ10は反射型光セン
サで代表されるような光センサで,搬送路240の途中
に備えられ,ラミネートフィルムの有無を検出してい
る。ラミネートフィルムは,第1搬送手段のローラ4に
懸架され,カッタ7の両刃間を通ってローラ8とローラ
9からなる第2搬送手段を経由し,反射型光センサで代
表されるようなラミネートフィルム先頭端検出センサ1
1の下方を通る経路となっている。一方,印刷済みID
カードは,ラミネータ1の入り口251から投入され,
ローラ13,ローラ14,ローラ15で駆動されるベル
ト16の上で搬送され,ローラ13部のベルト16と対
向するローラ12で把持されながら経路25に沿って搬
送され,反射型光センサで代表されるようなカード先頭
端検出センサ17で原点位置決め後,ローラ18とロー
ラ19で構成されるラミネートフィルム搬送路とカード
搬送路の合流点へ送り出される。
【0009】ラミネートロール2は,図2に示すよう
に,先頭端29から繰り出され,連続ラミネートフィル
ム24は,裁断位置28,裁断位置29で順次カッタ7
で裁断されることになる。このラミネートフィルム24
は,透明フィルムの場合や,偽造防止を目的にホログラ
ム処理を施したフィルムを使用する場合もある。実際の
工程では,ラミネートフィルム先頭端検出センサ11で
連続ラミネートフィルムの先頭端29が検出されると,
一旦搬送が停止され,カッタ7で裁断される。図3は,
裁断された状態のラミネーとロール2を示しており,先
頭側の連続ラミネートフィルム24は長さLに相当する
裁断位置28で裁断されてラミネートフィルム30とな
り,裁断面26が次に裁断されるラミネートフィルムの
先頭端となる。長さLの調整は,従来例と同様にラミネ
ートフィルム先端検出センサ11とカッタ7の相対距離
を物理的に微調整して決定する方式,またはラミネート
フィルム先端検出センサ11によるフィルム先端検出後
にフィルムを微少搬送して決定する方式が採用される。
【0010】このように裁断されたラミネートフィルム
30は,前記合流点で印刷済みIDカードと重ね合わせ
られ,下流に設けられたヒートローラ20とプラテンロ
ーラ21間に送り込まれて熱圧着される。その後,ロー
ラ22およびローラ23で排出操作が行われ,ラミネー
タ1の出口252からラミネーションを完了したIDカ
ードが排出される。ラミネーションが完了したIDカー
ドを図4に示す。印刷済みIDカード31上に裁断され
たラミネートフィルム30が熱圧着されるが,印刷済み
IDカード31の4辺には,各々余白311,312,
313,314を設けるため,ラミネートフィルム30
と印刷済みIDカードの相対位置関係は所望の余白が得
られるように両者の搬送制御が行われる。ラミネートフ
ィルム30が印刷済みIDカードからはみ出すように熱
圧着された場合,はみ出たラミネートフィルム側から剥
離しやすくなるため,ラミネーションの効果を維持する
上で上記余白を設けることが重要である。従って,連続
ラミネートフィルム24は,所定の裁断位置28および
27で確実に裁断されている必要がある。
【0011】次に,ラミネートフィルムの裁断結果を確
認する方法を説明する。図5はラミネートフィルムの裁
断に成功した図で,図6は裁断に失敗した例を示す図で
ある。先に説明のように,ラミネートロール2から繰り
出された連続ラミネートフィルム24の先頭端29が,
ラミネートフィルム先端検出センサ11で検出されてセ
ンサ出力が能動となると,ラミネートフィルム24の搬
送が停止され,カッタ7で裁断動作が行われる。この裁
断動作が終了したら,ラミネートフィルム24を数mm
程度巻き戻すように,第1搬送手段のローラ4を図のC
CW方向へ回転させる。この時,第2搬送手段として機
能しているローラ8およびローラ9は停止させておく。
もしラミネートフィルムの裁断が成功していれば,連続
ラミネートフィルム24のみが矢印R1方向へ搬送さ
れ,裁断後のラミネートフィルム30は,その位置を保
持したままとなる。この結果,ラミネートフィルム先端
検出センサ11の出力も能動のままとなっている。これ
らの操作で,ラミネートフィルムの裁断が正常に行われ
たと判断され,裁断されたラミネートフィルム30は矢
印A1方向へ搬送され,印刷済みIDカード31も同時
に矢印C1方向へ搬送されて下流でラミネーションが行
われる。
【0012】また裁断に失敗した時は,裁断動作後にラ
ミネートフィルム24を矢印R1方向へ巻き戻すと,カ
ッタ7と第2搬送手段のローラ8およびローラ9間にあ
るラミネートフィルムも同時に矢印R1方向へ引き戻さ
れることになるので,ラミネートフィルム24の先頭端
29がラミネートフィルム先端検出センサ11から遠ざ
かり,その出力は能動から非能動へ変化する。従って,
ラミネートフィルム24への裁断動作を完了後,ラミネ
ートフィルムを第1搬送手段で所定量だけ巻き戻し,ラ
ミネートフィルム先端検出センサ11の出力信号を検査
すれば,裁断が正常に行われたかどうかを判断できる。
【0013】尚,第1搬送手段はローラ4,ローラ5,
ローラ6で構成されており,その搬送力は,第2搬送手
段を構成するローラ8およびローラ9による搬送力より
大きくなるように設定されている。この結果,ローラ8
とローラ9を停止状態のままローラ4,ローラ5,ロー
ラ6でラミネートフィルム24を矢印R1方向へ搬送し
も,裁断に失敗したラミネートフィルム24はローラ8
とローラ9間でスリップしながらそのまま矢印R1方向
へ搬送可能である。この作用は,ローラ8とローラ9の
駆動軸(図示せず)にワンウエイクラッチなど駆動軸反
転に必要な特別な機構を追加することなく,前記裁断結
果の判定操作を行えることを可能としている。
【0014】図7はラミネータ1の内部に搭載された制
御部の概略ブロック図を示している。ラミネータ1の全
体は,マイクロプロセッサ等で構成された演算処理回路
401を中心に,カード搬送生後回路402,カード搬
送モータ403,ラミネートフィルム搬送制御回路40
4,ラミネートフィルム搬送モータ405,カッタ駆動
回路406,クラッチ駆動回路407,ラミネートロー
ド電動クラッチ408ラミネートフィード電動クラッチ
418,センサ信号処理回路409,ヒータ温度制御回
路410,ヒータ411,操作パネル信号処理回路41
2,操作パネル413等で構成されている。ラミネート
ロード電動クラッチ408は,ラミネートフィルム搬送
モータ405の駆動力をローラ4に伝達したり遮断する
ために使用され,ラミネートフィード電動クラッチ41
8は,ラミネートフィルム搬送モータ405の駆動力を
ローラ8に伝達したり遮断するために使用されている。
尚,ローラ5とローラ6はローラ4と歯車で連結され,
ローラ8とローラ9も互いに歯車で連結されている。ま
た,搬送路25に沿った各ローラは,カード搬送モータ
403の駆動力を伝達して駆動している。
【0015】以下に,ラミネートフィルム裁断結果の判
定処理に絞って制御部の動作を説明する。演算処理回路
401は,まず最初にラミネートフィルム24を繰り出
すためにラミネートフィルム搬送制御回路404を介し
てラミネートフィルム搬送モータ405を回転させ,同
時にラミネートロード電動クラッチ408とラミネート
フィード電動クラッチ418も能動化され,ローラ4と
ローラ8が同期して回転し,ラミネートフィルム24の
先頭端29がラミネートフィルム先頭端検出センサ11
の感応位置へ到達するまで搬送される。ラミネートフィ
ルム24の先頭端29がラミネートフィルム先頭端検出
センサ11の感応位置へ到達するとラミネートフィルム
先頭端検出センサ11の出力が能動となり,この能動信
号はセンサ信号処理回路409を経由して演算処理回路
401へ送られる。演算処理回路401は,この能動信
号に応じてラミネートフィルム搬送モータ405の回転
を止め,カッタ7を駆動して裁断動作を行う。
【0016】その後,ラミネートフィード電動クラッチ
418の励磁を止め,ラミネートロード電動クラッチ4
08の励磁を維持した状態でラミネートフィルム搬送モ
ータ405を所定回転量だけ逆転させて停止させる。こ
の時,ラミネートフィルム先頭端検出センサ11の出力
が能動信号を維持し続ければ,ラミネートフィルムの裁
断が正常に行われたと判定し,ラミネートフィード電動
クラッチ418の励磁を再開し,ラミネートロード電動
クラッチ408の励磁を止めてラミネートフィルム搬送
モータ405を正回転方向へ駆動し,裁断されたラミネ
ートフィルム30を下流側へ搬送する。この時カード搬
送モータ403を駆動し,印刷済みIDカード31の先
頭端310をカード先頭端検出センサ17で検出し,ラ
ミネートフィルム30と同期させながら下流側へ搬送し
てラミネーションを実行する。
【0017】前述の工程で,ラミネートフィード電動ク
ラッチ418の励磁を止め,ラミネートロード電動クラ
ッチ408の励磁を維持した状態でラミネートフィルム
搬送モータ405を所定回転量だけ逆転させて停止させ
た時,ラミネートフィルム先頭端検出センサ11の出力
が非能動信号へ変化したら,演算処理回路401はラミ
ネートフィルムの裁断に失敗したと判断し,操作パネル
信号処理回路412へエラーメッセージを出力し,操作
パネル413へエラー情報を表示してオペレータに適切
な処置を施すよう警告して以降の動作を停止する。この
結果,印刷済みIDカードをラミネーション工程へ搬送
する動作も停止される。
【0018】尚,本発明の詳細な説明で,ラミネーショ
ン機構の駆動源として,カード搬送モータ403とラミ
ネートフィルム搬送モータ405を別々に設けた構成で
説明したが,1個のモータの駆動力を複数の電動クラッ
チで伝達・遮断する構成としても,本発明と同様の効果
が得られることは明白である。また,ラミネートフィル
ムや印刷済みIDカードの検出センサとして反射型光セ
ンサを例に説明したが,他方式のセンサを代用しても同
様な効果を得られることは明白である。さらに,ラミネ
ーションを施すIDカードの材質は,一般的にPVC製
が使用されるが,PET−Gなどの複合材質のカードへ
もラミネーションが可能であり,カード材質に関係なく
本発明を適用できることも明白である。さらに言えば,
ラミネーションを施される対象物は,IDカードに限定
されることなく,他の形状の基材へ連続フィルムを裁断
しながらラミネーションを施すアプリケーションにも本
発明は適用できる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明のように本発明によるラミネ
ータ装置では,一面に熱接着層を有し且つロール状に連
続的に巻かれたフィルムを第1経路に沿って搬送する第
1搬送手段と,該搬送路の途中に設けられ前記フィルム
の先端を検出するセンサで該フィルムの先端を検出後に
所定の長さに裁断するカッタと,所定の長さに裁断され
たフィルムを第1経路に沿って搬送する第2搬送手段
と,所定位置で第1経路と合流する第2経路に沿ってカ
ードを搬送する手段と,前記合流点の下流で搬送された
カード表面へ前記所定の長さに裁断されたフィルムを重
ね合わせ熱圧着する手段を備えたラミネータ装置に,前
記カッタによる裁断操作後に前記フィルムを上流側へ巻
き戻した時,前記センサの出力が非能動となればフィル
ムの裁断に失敗したと判断する手段を備えた構成として
いる。また,前記第1搬送手段の搬送力を前記第2搬送
手段の搬送力よりも大きくし,裁断操作後にフィルムを
巻き戻す時は前記第1搬送手段だけで巻き戻し,前記第
2搬送手段では巻き戻し過程のフィルムをスリップさせ
ることも可能な構成としているので,カッタによるラミ
ネータフィルムの裁断工程で,裁断の失敗を検出するこ
とができ,裁断が不完全な場合には後続のラミネーショ
ン工程を中断し,適切な復帰処置で対応することが可能
となり,印刷済みIDカードが台無しになる不都合を防
止できる。また,第1搬送手段の搬送力を第2搬送手段
の搬送力よりも大きくし,裁断操作後にフィルムを巻き
戻す時は第1搬送手段だけで巻き戻し,第2搬送手段で
は巻き戻し過程のフィルムをスリップさせることも可能
な構成としているので,特別な部品を追加する必要がな
く,ラミネータ装置をより安価に実現することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウエイストレス型ラミネータ装置の一構成例を
示す図である。
【図2】本発明のラミネータ装置で使用されるラミネー
トフィルムの一例を示す図である。
【図3】ラミネートロールから繰り出されたラミネート
フィルムを裁断した例を示す図である。
【図4】裁断されたラミネートフィルムを印刷済みID
カードへラミネーションが完了した状態を示す図であ
る。
【図5】本発明によるラミネータ装置で,ラミネートフ
ィルムの裁断が正常に終了した状態を示す図である。
【図6】本発明によるラミネータ装置で,ラミネートフ
ィルムの裁断が失敗に終わった状態を示す図である。
【図7】本発明によるラミネータ装置に搭載される制御
部の概略構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ラミネータ装置 2 ラミネートロール 4,5,6,8,9 ラミネートフィルム搬送ローラ 7 カッタ 11 ラミネートフィルム先頭端検出センサ 13,14,15,12 IDカード搬送ローラ 16 IDカード搬送ベルト 17 カード先頭端検出センサ 20 ヒートローラ 24 連続ラミネートフィルム 30 裁断されたラミネートフィルム 401 演算処理回路 403 カード搬送モータ 405 ラミネートフィルム搬送モータ 408 ラミネートロード電動クラッチ 409 センサ信号処理回路 413 操作パネル 418 ラミネートフィード電動クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 16/04 B65H 16/04 20/04 20/04 A 35/06 35/06 // B29L 9:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 2C005 HA05 HA10 HA21 HB01 KA06 3C027 JJ14 JJ18 3F052 AA03 AB00 BA02 BA22 CA02 DA02 3F103 AA02 BA07 4F211 AK07 AP06 AP11 SA08 SC06 SD01 SJ01 SJ13 SJ26 SP05 SP47 TA04 TA13 TC05 TD11 TJ10 TJ30 TN09 TN43 TN56 TQ03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面に熱接着層を有し且つロール状に連
    続的に巻かれたフィルムを第1経路に沿って搬送する第
    1搬送手段と,該搬送路の途中に設けられ前記フィルム
    の先端を検出するセンサで該フィルムの先端を検出後に
    フィルムを所定の長さに裁断するカッタと,所定の長さ
    に裁断されたフィルムを第1経路に沿って搬送する第2
    搬送手段と,所定位置で第1経路と合流する第2経路に
    沿ってカードを搬送する手段と,前記合流点の下流で搬
    送されたカード表面へ前記所定の長さに裁断されたフィ
    ルムを重ね合わせ熱圧着する手段を備えたラミネータ装
    置において,前記カッタによる裁断操作後に前記フィル
    ムを上流側へ巻き戻した時,前記センサの出力が非能動
    となればフィルムの裁断に失敗したと判断する手段を有
    することを特徴とするラミネータ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1搬送手段の搬送力を前記第2搬
    送手段の搬送力よりも大きくし,裁断操作後にフィルム
    を巻き戻す時は前記第1搬送手段だけで巻き戻し,前記
    第2搬送手段では巻き戻し過程のフィルムをスリップさ
    せることを特徴とする請求項1に記載のラミネータ装
    置。
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