JP2002292381A - 太陽電池の発電電力を利用した駆動装置および水質浄化装置 - Google Patents

太陽電池の発電電力を利用した駆動装置および水質浄化装置

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JP2002292381A
JP2002292381A JP2001101654A JP2001101654A JP2002292381A JP 2002292381 A JP2002292381 A JP 2002292381A JP 2001101654 A JP2001101654 A JP 2001101654A JP 2001101654 A JP2001101654 A JP 2001101654A JP 2002292381 A JP2002292381 A JP 2002292381A
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time
water
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water purification
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Takeshi Katsumoto
武 勝本
Tomoichirou Nakamura
知一郎 中村
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】太陽電池の発電電力を利用した駆動装置におい
て,電源に太陽電池のみを用いた場合でも,時間を常時
カウントするために用いていたタイマーを動かすための
バッテリを有することなく,長期間の計時が可能な太陽
電池駆動装置を提供する。 【解決手段】太陽電池による発電電力を利用した駆動装
置において,太陽電池の発電電圧が所定知以上になった
場合に駆動可能とされ,計時を開始する計時手段と,計
時手段により計時された計時時間が予め定められた所定
時間に達したか否かを判定する判定手段と,判定手段が
計時手段により計時された計時時間が予め定められた所
定時間に達したと判定した場合に,信号を出力する出力
手段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,太陽電池の発電電
力を利用した駆動装置および水質浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池により発電された電力のみを利
用して,種々の負荷を駆動する駆動装置が提案されてい
る。このような太陽電池のみを電源とした駆動装置にお
いても,商用電源を用いている場合と同様に,太陽電池
自体や負荷の保守点検時期を計測するため,時間を常時
カウントするためのタイマーを有している。このタイマ
ーは計時を行うために常時電力を必要とするため,駆動
装置内部には,バッテリが設けられている。
【0003】以下に太陽電池により駆動される負荷とか
らなる駆動装置の一例として,処理水域に浮かべられ,
太陽電池により発電された電力により駆動される水質浄
化装置について説明する。
【0004】従来の太陽電池駆動による水質浄化装置に
は,浄化対象となる処理水域の水面下に配置され浄化対
象水域を浄化する水質浄化体と,水質浄化体を通過させ
るよう水流を発生させる浄化装置と,水質浄化体を洗浄
する洗浄装置と,浄化装置および洗浄装置に供給する電
力を発生させる太陽電池と,浄化装置および洗浄装置の
駆動を制御するコントローラとを有し,ポンプを駆動し
て水質浄化体に浄化対象水域の水を通過させて被処理水
を浄化する浄化処理を行うとともに,必要により浄化運
転を停止させ洗浄装置を駆動して水質浄化体を洗浄し,
目詰まり等を解消させて浄化能力を回復させる洗浄処理
を行うものがある。
【0005】前記コントローラは,あらかじめ設定した
洗浄時期に,水質浄化体を洗浄するため,太陽電池とは
別に電源としてのバッテリにより,コントローラが有し
ているタイマーを常時駆動し,コントローラのメモリに
記憶されたデータとコントローラに接続される時計から
の時間データに基づいて水質浄化体の洗浄時期を制御し
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記の
ようにタイマーを常時駆動するためにバッテリを用いる
と,バッテリ交換等のバッテリ自体のメンテナンスが必
要である等の問題が起こる。特に,水質浄化装置等,駆
動装置を処理水域に設置する場合,バッテリの交換はボ
ートに乗りながらの非常に面倒な作業になる。
【0007】したがって,本発明は,バッテリを使用す
ることなく,長期間の計時が可能な太陽電池の発電電力
を利用した駆動装置及び水質浄化装置の提供を目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め請求項1の発明は,太陽電池と,太陽電池により発電
された電力により駆動される負荷と,からなる太陽電池
による発電電力を利用した駆動装置において,前記太陽
電池の発電電圧が所定値以上になった場合に駆動可能と
され,計時を開始する計時手段と,前記計時手段により
計時された計時時間が予め定められた所定時間に達した
か否かを判定する判定手段と,前記判定手段が前記計時
手段により計時された計時時間が予め定められた所定時
間に達したと判定した場合に,信号を出力する出力手段
と,を設けたことを特徴とする。
【0009】また,請求項2の発明は,浄化対象水域を
浄化する為の水質浄化体と,太陽電池と,太陽電池によ
り発電された電力を用いて前記水質浄化体に浄化対象水
域の被処理水を通水する浄化手段と,前記水質浄化体を
洗浄するための洗浄手段と,からなる太陽電池による発
電電力を利用した水質浄化装置において,前記太陽電池
の発電電圧が所定値以上になった場合に駆動可能され,
計時を開始する計時手段と,前記計時手段により計時さ
れた計時時間が予め定められた所定時間に達したか否か
を判定する判定手段と,前記判定手段が前記計時手段に
より計時された計時時間が予め定められた所定時間に達
したと判定した場合に,前記洗浄手段を駆動する駆動制
御手段と,を設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態の水質浄化装
置を図面を参照して以下に説明する。
【0011】図1に示すように,一実施形態の水質浄化
装置11は,池あるいは湖沼等の浄化対象としての処理
水域10に浮かせられて使用されるもので,処理水域1
0に浮かせられる複数のフロート12と,これらフロー
ト12同士を連結させるアングル等の連結部材13と,
フロート12にロープ14でつり下げられることにより
水面10aの下に保持される着脱自在の水質浄化体(木
炭等の浄化処理担体を通水可能な容器に収納し,浄化対
象水域の被処理水を通水させて処理水域を浄化するカー
トリッジ)15と,連結部材13上に載置され,負荷1
6を格納する筐体47と,連結部材13上に載置される
太陽電池17とを有している。なお,以下の説明におけ
る上下は水質浄化装置11自体が処理水域10へ配置さ
れた状態における上下である。
【0012】水質浄化体15は,軸線方向を上下に沿わ
せて配置される円筒状の外周円筒部21と,該外周円筒
部21の下部開口部側に取り付けられる複数の通水孔を
有した円板状の下板部22と,外周円筒部21の上部開
口部側に取り付けられる複数の通水孔を有した円板状の
上板部23と,外周円筒部21の内側にこれと同軸に配
置される内周円筒部24とを有する容器体25を備えて
おり,上板部23には,内周円筒部24より小径の貫通
孔26が中心に形成されている。したがって,容器体2
5全面が通水可能とされている。
【0013】容器体25の外周円筒部21と内周円筒部
24との間の隙間には,通水孔28より径大の木炭等の
図示せぬ処理材が充填されており,しかも有機物を分解
する好気性の微生物が担持されて処理部33が形成され
ている。
【0014】そして,上板部23の貫通孔26には,上
板部23,下板部22および内周円筒部24で囲まれる
内部隙間部27内に延在する円筒状の揚水管体31が,
内周円筒部24と同軸をなしかつその外周面が内周円筒
部24の内周面と所定の間隔をあけた状態で固定されて
いる。その結果,この内部隙間部27は,揚水管体31
または処理部33を介する以外での外部への連通が不可
とされている。
【0015】揚水管体31は,内部隙間部27における
下板部22の若干上側位置に下端開口部31aを開口さ
せており,上端開口部31bを上板部23の若干上側位
置すなわち水質浄化体15とフロート12との隙間に開
口させている。
【0016】揚水管体31には空気噴出管38が隙間を
もって挿通されている。該空気噴出管38には,揚水管
体31内の下端開口部31aよりも若干上側に配置され
る下端部に図示せぬ空気噴出孔が複数形成されている。
該空気噴出管38の上側は揚水管体31の外側に導か
れ,連結管39を介して負荷16に連結されている。
【0017】容器体25の下側には,下板部22に沿っ
た状態で,洗浄ノズル41が固定されている。この洗浄
ノズル41は,下板部22に平行に配置される円筒状の
幹管43と,幹管43から多数分岐して下板部22に平
行に配置される円筒状の枝管44とを有しており,枝管
44には内外を貫通する図示せぬ空気噴出孔がそれぞれ
全長にわたって所定の間隔で多数形成されている。
【0018】洗浄ノズル41の幹管43は,容器体25
の側方で連結管45に連結されており,該連結管45を
介して負荷16に連結されている。なお,洗浄ノズル4
1を外周円筒部21と内周円筒部24との間で一つまた
は複数の輪状に形成し,その円周方向に空気噴出孔を複
数形成するようにしてもよい。
【0019】負荷16は,複数のフロート12を連結さ
せる連結部材13に載置される筐体47は負荷16を有
しており,図2に示すように,空気噴出管38側の連結
管39および洗浄ノズル41側の連結管45は,筐体4
7内で電磁式の三方の切換弁48に連結されている。該
切換弁48は,筐体47内に配置されたコンプレッサ4
9の空気吐出側にも連結されている。
【0020】切換弁48は,コンプレッサ49の吐出側
を,連結管45に連通させることなく連結管39に連通
させる状態と,連結管39に連通させることなく連結管
45に連通させる状態とに切り換わるようになってい
る。
【0021】ここで,浄化対象水域10の被処理水を浄
化処理する際には,コンプレッサ49を駆動状態とする
とともに,切換弁48を,コンプレッサ49の吐出側を
連結管45に連通させることなく連結管39に連通させ
る浄化処理状態とする。すると,コンプレッサ49から
連結管39を介して空気噴出管38に向け圧縮空気が供
給され,該圧縮空気が空気噴出管38の図示せぬ空気噴
出孔から噴出され揚水管体31内で気泡となって下から
上へ移動し,この気泡の移動で,該揚水管体31内に上
方への水流すなわちエアリフトが生じる。その結果,処
理部33の内側円筒部24内の内部隙間部27の水が揚
水管体31の下部開口部31aで吸い込まれ,上部開口
部31bから処理水域10に排出される。
【0022】そして,このようにして揚水管体31で内
部隙間部27の被処理水を吸い込むことで,強制的に処
理部33の外側の水すなわち特にアオコ等の藻類を多く
含む水面10a近傍の水が,外周円筒部21,上板部2
3および下板部22の通水孔28から,処理部33内に
導入され,処理部33を中心軸線方向に向け移動して内
部隙間部27に至る。その際に,処理部33内の木炭に
担持された好気性微生物に,アオコ等の藻類や有機質浮
遊物質,溶解性有機物質等が分解される。
【0023】さらに,このように浄化処理された水が揚
水管体31内に吸引され,該揚水管体31内を移動して
処理水域10に排出される。このような水の環流で処理
水域10が浄化される。なお,このときの切換弁48の
切換位置を浄化側とする。
【0024】上記のような浄化処理を継続して行うと,
処理部33内の処理材の隙間に土砂や微生物の排出した
フン等が堆積し,いわゆる目詰まり状態となり,正常な
浄化性能が得られなくなる。このような目詰まり状態が
発生した場合には,コンプレッサ49を駆動状態とする
とともに,切換弁48を,コンプレッサ49の吐出側を
連結管39に連通させることなく連結管45に連通させ
る洗浄処理状態とする。すると,コンプレッサ49から
連結管45に空気が供給され,該空気が連結管45に連
通された洗浄ノズル41の図示せぬ空気噴出孔から噴出
させられ,該洗浄ノズル41の上側の下板部22の図示
せぬ通水孔から処理部33内に入り,処理部33の全体
を通って上方に移動する。この空気の移動で,処理材の
表面と空気が接触し,処理材の表面から土砂やフン等が
剥離される。さらに,処理部33内の空気の上昇によ
り,処理部33内で主として下板部22から上板部23
に向かう水の流れが生じ,この流れにより,処理部33
内で堆積された土砂やフン等が,処理部33から外に排
出される。このようにして処理部33が洗浄される。な
お,このときの切換弁48の切換位置を洗浄側とする。
【0025】ここで,上記浄化処理時に使用されるコン
プレッサ49,切換弁48,連結管39,空気噴出管3
8および揚水管体31が,処理部33の内側から該処理
部33で浄化処理された被処理水を吸引し処理水域10
に吐出することにより該処理部33に外側から内側への
水流を強制的に発生させるエアリフト式のポンプ54を
構成している。また,上記洗浄処理時に使用されるコン
プレッサ49,切換弁48,連結管45および洗浄ノズ
ル41が,処理部33を洗浄する洗浄装置55を構成し
ている。なお,ポンプ54および洗浄装置55は共用の
コンプレッサ49の吐出方向を切換弁48で切り換える
ものであるから,これらポンプ54および洗浄装置55
は,いずれか一方のみが駆動状態とされ,同時に駆動状
態となることはない。
【0026】負荷16は,その筐体47内にあり,上記
した太陽電池17が太陽光により発電した電力を,ポン
プ54および洗浄装置55に共用のコンプレッサ49で
供給するための駆動回路57を有している。ここで,コ
ンプレッサ49は,太陽電池17の発電量にほぼ比例す
る量の空気を単位時間当たりに吐出させるものが用いら
れており,その結果,このコンプレッサ49が空気噴出
管38に連通されてポンプ54の一部を構成するとき,
ポンプ54は,太陽電池17の発電量にほぼ比例する単
位時間当たりの水量を揚水管体31で汲み出し,その結
果,太陽電池17の発電量にほぼ比例する単位時間当た
りの通水量で水質浄化体15の処理部33を水流が通過
することになる。
【0027】また,コンプレッサ49が洗浄ノズル41
に連通されて洗浄装置55の一部を構成するとき,洗浄
装置55は,太陽電池17の発電量にほぼ比例する量の
空気を洗浄ノズル41から噴出させることになるため,
太陽電池17の発電量に応じた洗浄力で水質浄化体15
の処理部33を洗浄することになる。
【0028】水質浄化装置11は,切換弁48を切り換
え制御することにより,水質浄化装置11自体をポンプ
54を駆動した浄化状態とするか洗浄状態とするかを切
り換えるコントローラ50を有している。コントローラ
50は,太陽電池17の発電電圧を一定電圧に変換する
DC−DCコンバータ56を電源としており,太陽電池
17が所定電圧以上の電圧を発電しているときのみ駆動
される。
【0029】また,コントローラ50は,コントローラ
50の運転開始と共に計時を開始し,コントローラ50
の運転が停止すると計時値がリセットされる計時手段と
してのカウンタ60と,不揮発性メモリ59と,切換弁
48への出力手段58とが接続されている。
【0030】不揮発性メモリ59は,3つのエリアに分
けられており,メモリ59のエリアAにはあらかじめ設
定した洗浄間隔日数Dと洗浄時間Tが記憶され,またメ
モリ59のエリアB,エリアCにはコントローラ50の
動作が停止する直前,つまり太陽電池の発電電圧レベル
が下がり,コントローラ50自体が動作可能な電圧(後
述の第2しきい値V2)を下まわる直前のデータが記憶
されている。メモリ59のエリアBには前回の洗浄運転
終了日からの積算日数Dを格納しており,またメモリ
59のエリアCには洗浄運転時間の積算値Tを格納し
ている。コントローラ50は,カウンタ60により計時
された計時時間が予め定められた所定時間に達したこと
を検出する検出手段と記憶手段に記憶された検出回路が
予め記憶された所定回数に達した場合に信号を出力し,
切換弁48に切り換え制御を行う出力手段とを有してい
る。
【0031】次に,コントローラ50の制御構成につい
て図3および図4を主に参照して水質浄化装置11の動
作とともに説明する。尚,図3は本発明の一実施形態の
水質浄化装置11の太陽電池1日における発電電圧の状
態を示す図,図4は本発明の一実施形態の水質浄化装置
11のコントローラ50の制御構成を示す図である。
【0032】太陽電池17の発電電圧とポンプ54の駆
動可能電圧V1およびコントローラ50動作可能電圧V
2との関係は,図3に示すようになっている。なお,日
射量と太陽電池17の発電電圧とは比例関係にある。そ
して,太陽電池17の発電電圧=第1しきい値V1が,
コンプレッサ49駆動開始電圧,つまり浄化および洗浄
処理運転可能レベルであり,太陽電池17の発電電圧=
第2しきい値V2(V2>V1)がコントローラ50自
体の動作可能電圧である。
【0033】日の出とともに太陽電池17の発電電圧が
上昇し第1しきい値V1すなわち浄化および洗浄運転可
能レベルに達すると,コンプレッサ49による圧縮空気
の生成が可能となり,コンプレッサ49から吐出される
圧縮空気が空気噴出管38から噴出され,ポンプ54に
より処理部33に被処理水を通水させることにより,浄
化処理が開始される。
【0034】そして,太陽電池17の発電電圧が第2し
きい値V2すなわちコントローラ50の運転開始可能レ
ベルに達すると,コントローラ50は,動作可能とな
り,まずカウンタ60のカウンタ値Cを読み込み(ス
テップS1),ステップS2では,カウンタ60のカウ
ンタ値Cがメモリ59のエリアAに予め定められた所
定時間Cに達したかを判断する。コントローラ50は
バッテリを持たないため,常時運転可能な時計等の計時
手段を有していない。そこで,本実施の形態ではコント
ローラ50が連続して運転している時間が所定時間C
に達したならば,1日経過したと判断することで,日数
のカウントができるようにしている。
【0035】ここで,この所定時間Cは,曇や雨など
により一日中日照量が少ない場合においても,カウンタ
60が作動可能な発電電圧V2以上の発電電圧を太陽電
池17が連続的に発電できる時間(例えば6時間)に設
定されている。この様に所定時間Cを設定することに
よって,曇や雨の日においても,所定時間Cに達する
ことができ,1日経過したと判断することができる。
【0036】そして,ステップS2において,カウンタ
値Cが所定時間Cに達していると判断した場合に
は,次のステップS3でカウンタ値Cが所定時間C
に達したのが1回目なのかどうかを判断し,1回目の時
のみメモリ59のエリアBに記憶されている積算日数D
を1だけカウントアップする(ステップS4)。これ
により,メモリ59のエリアBには前回の洗浄終了日か
らの積算日数Dが記憶されたことになる。
【0037】また,ステップS3においてカウンタ値C
が所定時間Cに達したのが2回目以降(1回目でな
い)の場合には,メモリ59のエリアBへのカウントア
ップを行うステップ4の処理を行わずに後述のステップ
S5の処理を行う。これにより,誤カウントを防止する
ことができる。
【0038】尚,ステップS2において,所定時間C
に達していないと判断した場合は,次のステップS5の
処理に移行する。
【0039】次に,ステップS5では,メモリ59のエ
リアBに記憶している前回の洗浄終了日からの積算日数
がメモリ59のエリアAに記憶している洗浄間隔日
数Dに達しているか否かを判断し,積算日数Dが洗浄
時間間隔日数Dに達していないと判断した場合には,前
述のステップS1の処理に移行する。また,ステップS
5において,積算日数Dが洗浄時間間隔日数Dに達し
ていると判断した場合には切換弁48を洗浄側に切り換
える(ステップS6)。これにより,コンプレッサ49
からの圧縮空気が洗浄ノズル41の図示せぬ空気噴出孔
から吐出されることにより,洗浄装置55が駆動状態と
なって処理部33の洗浄処理を行う。
【0040】そして,コントローラ50は,ステップS
6で切換弁48を洗浄側に切り換えると,洗浄時間T
のカウントを開始し,この洗浄時間Tをメモリ59の
エリアCに書き込む(ステップS7)。次に,メモリ5
9のエリアCに書き込まれた前記洗浄時間Tと,メモ
リ59のエリアAに記憶しているあらかじめ設定してい
た洗浄時間Tとを比較する(ステップS8)。ここで,
洗浄時間Tが洗浄時間Tに達していない場合には,前
述のステップS7の処理へ移行し,洗浄時間T が洗浄
時間Tに達するまでステップS7及びステップS8の処
理を繰り返す。また,ステップS8において,洗浄時間
が洗浄時間Tに達したと判断した場合には,出力手
段58の信号を出力し,切換弁48を浄化側に切り換え
る(ステップS9)。これにより,コンプレッサ49か
ら吐出される空気が空気噴出管38から噴出され,ポン
プ54が処理部33に水を通水させて浄化処理を行う。
そして,ステップS9の処理を行ったコントローラ50
は,切換弁48を浄化側に切り換えた後,メモリB,C
に格納している全ての値をリセットし(ステップS1
0),前述のステップS1の処理に移行する。
【0041】尚,コントローラ50が前述のステップS
7,S8の処理を繰り返しているうちに太陽電池17の
発電電圧がV1を下回り,洗浄運転が所定時間Tまで達
する以前に洗浄運転が停止した場合には,再び太陽電池
17の発電電圧が第1しきい値V1を上回ると前日に引
続き,コンプレッサ49からの空気が洗浄ノズル41の
図示せぬ空気噴出孔から吐出され,洗浄装置55が駆動
状態となる。そして,太陽電池17の発電電圧が第2し
きい値V2を上回るとコントローラ50が動作可能とな
り,再びステップS1から処理を開始し,ステップS8
において洗浄時間T洗浄時間Tに達するまで処理部3
3の洗浄処理を行う。したがって,確実に処理部33の
洗浄を行うことができる。
【0042】以上に述べた本実施形態の水質浄化装置1
1によれば,時間をカウントするために用いていたタイ
マーを動作させるためのバッテリを有すことなく,長期
間の計時を行うことができる構成としたため,バッテリ
を不要とすることができ,よってバッテリを交換する等
のバッテリ自体のメンテナンスを行わなくて良い。ま
た,水質浄化装置等,駆動装置を処理水域に設置する場
合に生じる非常に面倒なメンテンス作業を無くすことが
できるため,ランニングコストを低減させることができ
る。
【0043】尚,本実施形態では,水質浄化体15は木
炭等の浄化処理担体を通水可能な容器に収納し,浄化対
象水域の被処理水を通水させて処理水域を浄化するカー
トリッジとしたが,それに限らず,中空糸膜等を用いた
フィルター等を水質浄化体15として用いても良い。
【0044】また,本実施形態では太陽電池17により
発電された電力により駆動される負荷として水質浄化装
置11を一例として説明したが,本発明の駆動装置は水
質浄化装置11への適用に限られるものではなく,例え
ば屋外に設置され,所定日数毎に運転モードを切り換え
たり,負荷自体の駆動時間を制御する太陽電池の電力の
みにより駆動する装置等に用いて好適である。より具体
的には,太陽電池の発電電力のみを用いて駆動される表
示器に本発明を適用することにより,太陽電池が所定電
圧以上を発電している時間が所定時間に達したことによ
り,これを1日として計数して記憶させ,この計数値が
所定の計数値に達した時点で,表示器自体のメンテナン
ス時期を当該表示器に表示する様にしても良い。この場
合においても,時間を常時カウントするために用いてい
たタイマーを動かすためのバッテリを有すことなく,長
期間の計時を行うことができるため,バッテリを不要と
することができ,よってバッテリを交換する等のバッテ
リ自体のメンテナンスを行わなくて良い。さらに,太陽
電池を電源とした装置は,商用電源を用いることができ
ない遠隔地に用いられることが多いため,バッテリ交換
が不要になることは非常に利点である。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した如く,請求項1に記載の発
明によれば,計時手段と,計時手段により計時された計
時時間が予め定められた所定時間に達したことを検出す
る検出手段と,検出手段による検出回数を記憶する不揮
発性の記憶手段と,記憶手段に記憶された検出回数が予
め記憶された所定回数に達した場合に,信号を出力する
出力手段とを設けたことにより,電源に太陽電池のみを
用いた場合でも,時間を常時カウントするために用いて
いたタイマーを動かすためのバッテリを有することな
く,長期間の計時を行うことができる。よって,例えば
太陽電池自体や負荷の保守点検時期を計測したり,負荷
自体の駆動時間を制御することができる。
【0046】また,バッテリを用いないため,バッテリ
交換等のバッテリ自体のメンテナンスが不要となり,ラ
ンニングコストを低減できる。
【0047】さらにまた,請求項2に記載の発明のよう
に,太陽電池の発電電力を水質浄化装置に利用した場
合,計時手段と,計時手段により計時された計時時間が
予め定められた所定時間に達したことを検出する検出手
段と,検出手段による検出回数を記憶する不揮発性の記
憶手段とを有し,記憶手段に記憶された検出回数が予め
記憶された所定回数に達すると,洗浄手段を駆動する駆
動制御手段を設けたことにより,電源に太陽電池のみを
用いた場合でも,時間を常時カウントするために用いて
いたタイマーを動かすためのバッテリを有することな
く,長期間の計時を行うことができ,洗浄時期において
浄化状態から洗浄状態に自動で切り換えることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の水質浄化装置11を示
す一部を断面とした側面図である。
【図2】 本発明の一実施形態の水質浄化装置の駆動装
置等を示すブロック図である。
【図3】 本発明の一実施形態の水質浄化装置11の太
陽電池1日における発電電圧の状態示すグラフである。
【図4】 本発明の一実施形態の水質浄化装置11のコ
ントローラ50の制御構成を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
9 被処理水 10 浄化対象水域 11 水質浄化装置 15 水質浄化体 16 負荷 17 太陽電池 48 切換弁(浄化手段・洗浄手段) 49 コンプレッサ(浄化手段・洗浄手段) 50 コントローラ(駆動制御手段) 55 洗浄装置 58 出力手段(切り換え弁信号線) 59 メモリ 60 カウンタ 61 駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D003 AA01 AB03 BA07 DA01 DA22 EA01 EA25 FA05 5F051 BA05 KA03 KA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】太陽電池と,太陽電池により発電された電
    力により駆動される負荷と,からなる太陽電池による発
    電電力を利用した駆動装置において,前記太陽電池の発
    電電圧が所定値以上になった場合に駆動可能とされ,計
    時を開始する計時手段と,前記計時手段により計時され
    た計時時間が予め定められた所定時間に達したことを検
    出する検出手段と,前記検出手段による検出回数を記憶
    する不揮発性の記憶手段と,前記記憶手段に記憶された
    検出回数が予め記憶された所定回数に達した場合に,信
    号を出力する出力手段と,を設けたことを特徴とする太
    陽電池の発電電力を利用した駆動装置。
  2. 【請求項2】浄化対象水域を浄化する為の水質浄化体
    と,太陽電池と,太陽電池により発電された電力を用い
    て前記水質浄化体に浄化対象水域の被処理水を通水する
    浄化手段と,前記水質浄化体を洗浄するための洗浄手段
    と,からなる太陽電池による発電電力を利用した水質浄
    化装置において,前記太陽電池の発電電圧が所定値以上
    になった場合に駆動可能とされ,計時を開始する計時手
    段と,前記計時手段により計時された計時時間が予め定
    められた所定時間に達したことを検出する検出手段と,
    前記検出手段による検出回数を記憶する不揮発性の記憶
    手段と,前記記憶手段に記憶された検出回数が予め記憶
    された所定回数に達した場合に,前記洗浄手段を駆動す
    る駆動制御手段と,を設けたことを特徴とする太陽電池
    の発電電力を利用した水質浄化装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013027197A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Sanyo Electric Co Ltd 電力変換装置
WO2013046554A1 (ja) * 2011-09-29 2013-04-04 三洋電機株式会社 太陽電池アレイおよび太陽光発電システム
JP2019161877A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 オムロン株式会社 パワーコンディショナ

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