JP2002292355A - 廃棄物処理装置 - Google Patents
廃棄物処理装置Info
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Abstract
転効率を向上させることが可能な廃棄物処理装置を提供
する。 【解決手段】 処理槽10内に配設される排気ダクト2
5aと、処理槽10の外側近傍に通気させる排気ダクト
25b,25cと、を連接して、脱臭部26により加熱
脱臭された排気を排気ダクト25a,25b,25cに
通気させて処理槽10を加熱する。
Description
を行なう廃棄物処理装置に関するものである。
ミ)を分解処理する技術として、微生物の力を利用して
廃棄物の分解処理を効率良く行なう廃棄物処理装置が知
られており、これには、例えば特開2000−0793
83公報に開示されているものがある。
の排気を加熱し、酸化脱臭するために脱臭器が配置して
あり、酸化脱臭された高温の排気を廃棄物処理槽の下側
に設けた熱交換器に流して廃棄物処理槽を加熱してい
た。
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
廃棄物処理槽を加熱しただけでは、廃棄物処理槽内全体
に熱を均一に与えられず、そのため廃棄物処理槽内に温
度むらができてしまう結果、微生物の生息温度がまばら
になり、分解処理の効率が低下していた。
にならないために廃棄物の分解処理が的確に進まないと
いう問題点があった。
ためになされたもので、その目的とするところは、廃棄
物処理槽を効率よく温めるとともに、運転効率を向上さ
せることが可能な廃棄物処理装置を提供することにあ
る。
に本発明にあっては、装置本体の枠体と、前記枠体内に
設けられ、廃棄物を処理する廃棄物処理槽と、前記廃棄
物処理槽内の排気を加熱して触媒により脱臭する脱臭手
段と、を備えた廃棄物処理装置において、前記廃棄物処
理槽内に配設される槽内配管と、前記廃棄物処理槽の外
側近傍に配設される槽外配管と、を連接して、前記脱臭
手段により加熱脱臭された排気を該槽内及び槽外配管に
通気させて前記廃棄物処理槽を加熱することを特徴とす
る。
れ、廃棄物を処理する廃棄物処理槽と、前記廃棄物処理
槽内の排気を加熱して触媒により脱臭する脱臭手段と、
前記廃棄物処理槽を加熱する加熱手段と、を備えた廃棄
物処理装置において、前記廃棄物処理槽内に配設される
槽内配管と、前記廃棄物処理槽の外側近傍に配設される
槽外配管と、を連接して、前記脱臭手段により加熱脱臭
された排気を該槽内及び槽外配管に通気させて前記加熱
手段とともに前記廃棄物処理槽を加熱することを特徴と
する。
槽を構成する側壁と、前記側壁間に横架されて回転可能
に支持される攪拌軸と、を備え、前記槽外配管は、前記
側壁のうち少なくともいずれか一方の外側に配設される
ことも好適である。
壁から外側に突出して設けられており、前記槽外配管
は、前記側壁に略直交する方向において、該側壁から前
記軸受け部の端部近傍までの領域に配設されることも好
適である。
側壁のうち少なくともいずれか一方及び該廃棄物処理槽
の下方に配設されることも好適である。
棄物を攪拌する攪拌部材が設けられ、前記側壁に設けら
れた前記槽外配管と、前記廃棄物処理槽内の廃棄物を攪
拌する前記攪拌部材による攪拌領域と、を前記攪拌軸の
軸方向に投影してなるそれぞれの投影部は、少なくとも
一部領域が重なっていることも好適である。
側壁と、装置本体の前記枠体と、から構成される略閉空
間に配設されることも好適である。
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される
装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきもので
あり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣
旨のものではない。
形態に係る廃棄物処理装置を説明する。
の構成を示す概略斜視図、図2は図1の廃棄物処理装置
の概略断面図、図3は本実施の形態に係る廃棄物処理装
置の外装カバー装着時の概略斜視図、図4は本実施の形
態に係る廃棄物処理装置内の通気経路内の温度変化を説
明する図、図5は本実施の形態に係る廃棄物処理装置内
の脱臭部とファンの位置を示す図、図6は本実施の形態
に係る廃棄物処理装置内の通気経路内の構成を示す図、
図7は本実施の形態に係る廃棄物処理槽側面部の通気経
路を示す図である。
モーター、2は駆動モーター1の出力軸先端に固定され
た小スプロケット、3は小スプロケット2とかみ合うチ
ェーン、4はチェーン3とかみ合う大スプロケット、5
は廃棄物を攪拌する攪拌部材としての攪拌羽根、6は攪
拌羽根5を回転させる攪拌軸、7は攪拌軸6を支持する
軸受けである。
装部、10は廃棄物を処理し、処理槽側板右13と処理
槽側板左14を固定している(廃棄物)処理槽、9は処
理槽10を加熱する加熱手段として処理槽10下部に設
けられた面状ヒーター、11は廃棄物を分解処理させる
ための基材、12は分解処理の状態を検知する基材状態
測定センサー、13は処理槽10を支持している側壁と
しての処理槽側板右、14は処理槽側板右13同様に処
理槽10を支持している側壁としての処理槽側板左であ
る。
生成する水分と炭酸ガスの通気を行う通気ファン、16
は処理槽10内へ外気を取り込む吸気口、17は処理槽
10内で発生した炭酸ガスを排出する排気口、18は処
理槽10の投入蓋20に取付けたマグネット、19は投
入蓋20に付けたマグネットを検知する投入蓋検知セン
サー、20は投入蓋、21は廃棄物を投入する投入口で
ある。
口からの廃棄物の投入を検知する廃棄物投入検知センサ
ー、24は処理槽内から発生する粉塵を取り除く除塵フ
ィルター、25(25a,25b,25c)は処理槽内
の排気口と外気を連通する排気ダクト、26は処理槽か
ら発生する臭気を帯びた空気を触媒ヒーターにより加熱
し、酸化触媒を用いて脱臭する脱臭手段としての脱臭部
である。
装置の作用および動作について説明する。
基材11が入っている。基材11は、生分解し難い繊維
素が主成分のおが屑でその一粒一粒が多孔質で吸水性と
空隙を有し、かつ粒形が複雑で粒子間にも大きな空隙が
形成されている。この空隙により処理生物への酸素が供
給できることで、廃棄物の分解処理の効率が向上する。
する処理生物は、好気性の微生物や菌である。
けると、投入蓋のマグネット18を検知していた投入蓋
開閉検知センサー19は、投入蓋20が開かれたと判断
し、攪拌状態の時は駆動モーター1が停止する。
8と投入蓋開閉検知センサー19とを備える投入蓋開閉
検知手段は、処理槽10に取り付けた磁気に反応する磁
気センサーで構成されているが、投入蓋に突部を設け、
その突部を処理槽側に取り付けた光学センサーで検知し
ても良い。
実施の形態においては、非接触式の磁気検知センサーを
用いているが、機械式マイクロスイッチであってもよ
い。
付け位置は、投入蓋側あるいは処理槽側あるいは投入蓋
と処理槽のどちらか一方に検知センサーを取り付け、他
方に検知部材を取り付けても可能である。
明する。
運転は、例えば通常は30分周期の間に5分間だけ攪拌
を行うが、廃棄物を投入された直後は、すぐに攪拌を開
始し、例えば30分周期の間に10分間攪拌をすること
で、投入された廃棄物を細かく破砕するとともに基材1
1とまんべんなく混交できる。
にも、攪拌することで混交物の温度の一定化と、混交物
中に含まれる水分を積極的に混交物の外部へ飛ばすこと
が可能となることで、混交物の含水率調整効果もある。
で分解処理できることから、廃棄物が24時間以上投入
されないときは、攪拌サイクルを5分間攪拌の55分間
停止にすることで、攪拌に要する駆動モーター1への電
力供給を削減でき、省電力化が可能となる。
サー23が廃棄物の投入を検出してから、投入蓋の閉蓋
を検出すると、10分攪拌、20分停止の初期の攪拌サ
イクルに戻り、以後30分周期の間に5分攪拌の攪拌サ
イクルを、次に投入蓋が開けられるまで繰り返す。
は、断面が3角形状であり、攪拌軸6に複数等間隔で取
り付けられる構成であるが、攪拌軸6に平板状の攪拌羽
根を複数等間隔で取り付けても可能である。このほかに
も攪拌軸6に棒状の攪拌棒を複数等間隔で取り付けても
良い。
1の全体が均一に軽い作用で攪拌されるように図1に示
すように、ほぼ半円以上の円弧部を有する略U字形状に
なっている。そして円弧部の円弧の中心と略一致して水
平方向に攪拌軸6が設けられている。この攪拌軸6には
攪拌羽根5が複数枚等間隔で固定されている。
6を横架させているが、攪拌軸が処理槽に鉛直方向に設
けられていてもよい。
スが攪拌停止時以上に発生することから、通気ファン1
5の通気量を増加し、吸気口16からの酸素の供給と同
時に、分解で発生する水分と炭酸ガスを処理槽10の外
部へと排出することで、処理槽内の混交物が多湿気味に
なることを防止できることで、混交物の含水率調整効果
もある。
け位置は、本実施の形態では排気口17に連通する脱臭
部26を通過後、排気ダクト25内に通気ファン15を
取り付けているが、吸気口16に通気ファン15を取り
付けても同様の効果が得られる。
は、処理槽内に60℃から80℃に加熱した空気を送る
ことのできる熱風ファンでもよい。吸気口16に熱風フ
ァンを取り付けることにより処理槽内の気体の温度を上
昇させることができる。処理槽内の気体の温度が上昇す
ることで気体に含まれる飽和水分量が増すことから、時
間あたりの通気流量が同じであれば、短時間で混交物中
の水分をより多く処理槽から外へ出すことができる。吸
気口16への熱風ファンの取り付けは、混交物が多湿気
味になるときに混交物の含水率を調整する手段として有
効である。
5内に通気ファン15を設け、かつ吸気口16に熱風フ
ァンを設ける構成にすることでも上記と同様の効果が得
られる。
んべんなく混交されて分解処理が始まる。
した結果に応じて攪拌運転時間を制御することも可能で
ある。例えば、攪拌の間欠運転時間を通常は、30分周
期の間に5分間攪拌していたのを、基材状態が乾燥気味
の時は、30分周期の間に2分間とすることで必要充分
な攪拌時間として攪拌過多により基材11が破砕される
のを防ぎ基材11の寿命を伸ばすことができる。
た結果に応じて、攪拌サイクルと排気流量を調整するこ
とで、基材と廃棄物の混交物の含水率を調整することが
可能となる。処理槽内が多湿気味になると、嫌気性の菌
が増殖し、硫化水素等を発生し、臭気状態が悪臭となる
ことから、基材11と廃棄物の混交物を含水率20%か
ら60%の範囲内に調整することが望ましい。
ルクが大きくなり、動力に無理が生じたり、基材が微粉
化されているときは、水分を含むと粘土状になりやすい
傾向がある。基材が粘土状になると、分解効率が極端に
低くなることから、このようなときには、全量または半
分以上の基材の交換が必要となる。
基材状態測定センサー12は、1対の電極を直接処理槽
内の基材11に接触させ、1対の電極間に電圧を印加し
て、基材間を流れる電流を測定し、基材11の含水率を
測定する方式である。
される廃棄物の種類により弱アルカリ性や弱酸性に変わ
ることから、混交物に直接接触する電極を構成する材質
は、耐酸性、耐アルカリ性に優れたステンレス材を使用
すると良い。本実施の形態では、汎用性があり、価格の
安いステンレス材のネジを電極として使用している。
低下したときには、攪拌等によって基材11が乾燥しす
ぎるときがある。このときには、基材11中の微生物が
乾燥によって活性化が鈍り処理効率が低くなるばかりで
はなく、基材11が微粉化したときには飛散したりし
て、周囲を汚すという欠点がある。また、このとき微粉
末に混入している菌も飛散することから、安全衛生上好
ましくない。
フィルター24により微粉末を外部に出さないようにす
ることで上記欠点を補うことができる。
機械的に係合または蝶ネジやパチン錠で固定されいるこ
とで、器具を使用しないで人手にて取り外すことができ
る。除塵フィルター24を取り外せることで、除塵フィ
ルター24にとりついた基材11の微粉末を容易に清掃
することが可能である。
臭部26からの排熱利用について説明する。
脱臭部26を処理槽側板右13近傍に設け、処理槽10
内に脱臭部26通過後の排気を通す槽内配管としての排
気ダクト25aを、処理槽側板左14に槽外配管として
の排気ダクト25bを、処理槽10の下側に槽外配管と
しての排気ダクト25cを配設し、通気ファン15を通
して外気へ放出する構成とした。
発生した高温(280℃前後)の空気は排気ダクト25
内で伝熱現象が発生する。すなわち、熱移動とよばれる
有限の温度差がある物体間には熱の移動が発生し、脱臭
部26から発生した熱が移動中に奪われていくもので、
この伝熱現象を利用して処理槽10や廃棄物処理装置を
温めることができる。
の形態があり、実際の伝熱系では一つの形態の伝熱現象
が単独で起こることは希である。しかし、各々の絡み合
いを考えると複雑なものとなるため、ここでは熱伝導に
限定して説明する。
の熱と受け取る側の空気との間には熱伝導によるフーリ
エの法則が適用され、次のように表現される。 Q=k(TH−TC)/σA (但し、A:物体の面積(m2), Q:単位時間
(s)の間に伝わる熱量(W), (TH−TC)/σ:
温度勾配, k:熱伝導率(W/m・K))
るには物質の種類(材質)と状態(温度と圧力)によっ
て定まる熱伝導率kの値を十分に考慮しなければならな
く、さらに一般的に伝熱量に影響を与えるものとして、
伝熱面の形状や大きさ、流動状態なども含まれる。
形状、材質を選定しなければならない。本実施の形態で
は、排気ダクト25の材質をSUS304にし、この排
気ダクト25を用いた装置内の伝熱現象による温度状態
変化を図4に記す。
ダクト25bの間で大きく熱交換をしているのがわか
る。これは上記フーリエの法則の式の (TH−TC)/
σ で表わされる温度勾配が大きいためである。
0内の空気に排気ダクト25aの伝熱現象により熱を与
えることができ、結果処理槽10内の空気温度が上昇す
ることで飽和蒸気圧の関係より処理槽10の水分をより
多く空気に含むことができ、処理槽10内が多湿状態の
時有効である。
で脱臭部26内で加熱する際に空気の温度が高いほうが
加熱する温度が少なくてすみ、運転コストを削減でき、
運転効率を向上させることができる。さらに、排気ダク
ト25aを通した後、排気ダクト25b,25cに通す
ことにより処理槽10内に熱を還元でき、脱臭部26で
与えた熱をまんべんなく利用できる。
を処理槽10に取り付けているため、初めに処理槽10
内の排気ダクト25aから通しているが、逆の構成とし
ても排熱を効率良く利用できる。すなわち、脱臭部26
通過後の排気を、処理槽10の下側の排気ダクト25c
へ通し、処理槽側板左14の排気ダクト25b、排気ダ
クト25aへと通し、外気へ放出する構成としてもよ
い。この場合、排気ダクト25cと、排気ダクト25b
の間で大きく熱交換をするため、処理槽10下部と処理
槽側板左14に熱を多く与えることができ、結果処理槽
10内の基材11に熱を伝えられ廃棄物の処理効率向上
につながる。
クト25bの間で大きく熱交換し、さらに排気ダクト2
5cを通すことで微量の熱交換だが処理槽10下部に熱
を与えることができ、少しでも排気の温度を抑えること
で通気ファン15の寿命を延ばすことができる。
ヒーター9の運転コストの削減にもつながる。図1の装
置で外気25℃のとき、排気ダクト25cでの熱交換だ
と処理槽10下部の排気ダクト25c近傍では約40℃
で保温することができ、排気ダクト25cを配設する効
果により面状ヒーター9は、処理槽10以外への放熱を
削減できる。
流側に構成している。
R:気体定数(J/(kg・K)), T:温度
(K)) からの考えを反映しての構成とした。
体積が膨張するため、常温では体積が膨張していないの
で容易に脱臭部26を通過するが、高温状態では脱臭部
26で大きな抵抗を発生し、容易に通過できなくなる。
そのため、図5(a)のように通気ファン15を脱臭部
26の上流側に構成すると脱臭部26内を加圧する形と
なり、脱臭部26の抵抗により進めない気体は排気口1
7と脱臭部26との間に発生した隙間から漏れてしま
い、結果臭気が発生してしまう。よって、図5(b)の
ように通気ファン15を脱臭部26より下流側に設けて
脱臭部26内を減圧し、途中の隙間から臭気が漏れない
ような構成としている。
6を処理槽側板右13側に、排気ダクト25bを処理槽
側板左14側に構成している。このように構成すると、
基材11に与える熱源は処理槽10下部に取り付けた面
状ヒーター9だけでなく、処理槽10の両側板、排気ダ
クト25aによる上方からも熱を与えられるため基材1
1の温度を四方全体から効率良く与えることができ、温
度むらを削減することで処理効率の向上を図ることがで
きる。さらに、処理槽10の下側に排気ダクト25cを
構成すると、より効果的である。
3,14のうち少なくともいずれか一方に設けられてい
ればよく、処理槽側板13,14のうち少なくともいず
れか一方においては排気ダクト25bのみで処理槽10
を加熱するとよい。これにより処理槽側板13,14に
ヒーターを設ける必要がなくなり、装置構成の簡素化及
びコストの低減を図ることができる。そして、例えば、
図6に示すような構成でも好適である。すなわち、脱臭
部26を処理槽10の下側に配設し、脱臭部26通過後
の排気を、まず、処理槽側板右13の排気ダクト25b
に通し、その後、処理槽10内の排気ダクト25aに通
してから、処理槽側板左14の排気ダクト25bに通し
てもよい。この場合には、処理槽側板右13と処理槽側
板左14とで温度差が発生するが断熱材等で温度調整を
行うことで図1に記す構成と同様な効果が得られる。
処理槽10(処理槽側板13,14)に直接当てず、隙
間(または介在部材)を設けた方がよい。脱臭部26内
の排気や排気ダクト25b内の排気は温度が高温であ
り、処理槽に直接当てると空気のような熱伝導率が低い
ものを通らないため処理槽側板13,14を高温に温め
てしまい、その結果、廃棄物を処理する微生物が高温に
より死滅してしまうためである。
14を介して効率良く基材11に熱を与えるため、本実
施の形態では、排気ダクト25bを処理槽側板左14上
を通過させる構成としている。処理槽側板左14上を通
過させるのは、空気の熱伝導率は大変低いため、排気ダ
クトを処理槽側板から離してしまうと、排気ダクトから
伝熱する熱を十分に伝えられないためである。そのため
図7(a),図7(b),図7(c),図7(d)に示
すように、基材11が担持されている箇所を通すとよい
(排気ダクト25bと、攪拌羽根5による攪拌領域と、
を攪拌軸6の軸方向に投影してなるそれぞれの投影部
が、少なくとも一部領域重なっているとよい)。これに
より、側壁からも積極的に処理槽10に熱を与えること
ができ、さらに、その熱を効率良く基材11に与えるこ
とが可能である。
4側に構成しているため廃棄物処理装置の幅方向のスペ
ースを必要とする。そこで、省スペース化のために攪拌
軸6を軸支する軸受け7の出っ張り部分よりも幅方向に
突出することのない排気ダクト25にする(排気ダクト
25bは、処理槽側板左14に略直交する方向におい
て、処理槽側板左14から軸受け7の端部近傍までの領
域に配設される)。ここで、排気ダクト25bの断面形
状は、円形状にするよりも、装置の幅方向に突出するこ
との少ない略長方形などの形状とした方が、通気面積を
広くとれるので有効である。このように排気ダクト25
bを構成することにより、排気ダクト25bを用いるた
めに廃棄物処理装置の幅を広げる必要がなくなるため、
省スペース化を図ることができ、結果的に材料の削減に
つなげられる。
を処理槽側板左14(の外壁)と外装部8とで囲い、排
気ダクト25bの空間を閉じられた室(閉空間)にして
もよい。閉じられた室にすることで伝熱した気体を閉じ
込めることができ、処理槽側板左14へ与える熱のむら
を減らすことができ、処理槽側板左14全体をより効果
的に暖められる。さらに、外気との境をつけることで廃
棄物処理装置の保温にもつながり、排熱を利用して温め
るため運転コストの削減も図れ、運転効率を向上させる
ことができる。
槽内配管及び槽外配管を備えることにより、脱臭手段か
ら発生する熱を、廃棄物処理槽内に還元させることがで
きるので、廃棄物処理槽を効率よく温めることが可能と
なる。
ることができ、分解処理の効率を高めることができる。
さらに、排熱を利用することによりコストが削減でき、
運転効率を向上させることが可能となる。
管構造により省スペース化を図ることが可能となる。
成を示す概略斜視図である。
図である。
装カバー装着時の概略斜視図である。
通気経路内の温度変化を説明する図である。
脱臭部と通気ファンとの位置関係を示す図である。
成を示す図である。
略断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】装置本体の枠体と、 前記枠体内に設けられ、廃棄物を処理する廃棄物処理槽
と、 前記廃棄物処理槽内の排気を加熱して触媒により脱臭す
る脱臭手段と、 を備えた廃棄物処理装置において、 前記廃棄物処理槽内に配設される槽内配管と、前記廃棄
物処理槽の外側近傍に配設される槽外配管と、を連接し
て、前記脱臭手段により加熱脱臭された排気を該槽内及
び槽外配管に通気させて前記廃棄物処理槽を加熱するこ
とを特徴とする廃棄物処理装置。 - 【請求項2】装置本体の枠体と、 前記枠体内に設けられ、廃棄物を処理する廃棄物処理槽
と、 前記廃棄物処理槽内の排気を加熱して触媒により脱臭す
る脱臭手段と、 前記廃棄物処理槽を加熱する加熱手段と、 を備えた廃棄物処理装置において、 前記廃棄物処理槽内に配設される槽内配管と、前記廃棄
物処理槽の外側近傍に配設される槽外配管と、を連接し
て、前記脱臭手段により加熱脱臭された排気を該槽内及
び槽外配管に通気させて前記加熱手段とともに前記廃棄
物処理槽を加熱することを特徴とする廃棄物処理装置。 - 【請求項3】互いに対向して設けられて前記廃棄物処理
槽を構成する側壁と、 前記側壁間に横架されて回転可能に支持される攪拌軸
と、 を備え、 前記槽外配管は、前記側壁のうち少なくともいずれか一
方の外側に配設されることを特徴とする請求項1又は2
に記載の廃棄物処理装置。 - 【請求項4】前記攪拌軸を軸支する軸受け部は、前記側
壁から外側に突出して設けられており、 前記槽外配管は、前記側壁に略直交する方向において、
該側壁から前記軸受け部の端部近傍までの領域に配設さ
れることを特徴とする請求項3に記載の廃棄物処理装
置。 - 【請求項5】前記槽外配管は、前記廃棄物処理槽の前記
側壁のうち少なくともいずれか一方及び該廃棄物処理槽
の下方に配設されることを特徴とする請求項3又は4に
記載の廃棄物処理装置。 - 【請求項6】前記攪拌軸には、前記廃棄物処理槽内の廃
棄物を攪拌する攪拌部材が設けられ、 前記側壁に設けられた前記槽外配管と、前記廃棄物処理
槽内の廃棄物を攪拌する前記攪拌部材による攪拌領域
と、を前記攪拌軸の軸方向に投影してなるそれぞれの投
影部は、少なくとも一部領域が重なっていることを特徴
とする請求項3,4又は5に記載の廃棄物処理装置。 - 【請求項7】前記槽外配管は、前記廃棄物処理槽の前記
側壁と、装置本体の前記枠体と、から構成される略閉空
間に配設されることを特徴とする請求項3,4,5又は
6に記載の廃棄物処理装置。
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Citations (4)
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---|---|---|---|---|
JPH04222679A (ja) * | 1990-12-21 | 1992-08-12 | Akira Ito | 有機廃棄物発酵槽 |
JPH05254973A (ja) * | 1992-03-10 | 1993-10-05 | Akira Ito | 有機廃棄物処理装置 |
JPH06114367A (ja) * | 1992-10-01 | 1994-04-26 | Tokyo Gas Co Ltd | 生ゴミ処理機 |
JPH09117742A (ja) * | 1995-10-24 | 1997-05-06 | Sanyo Electric Co Ltd | 有機物処理装置 |
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2001
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Patent Citations (4)
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