JP2002291682A - 蛍光観察用内視鏡装置 - Google Patents

蛍光観察用内視鏡装置

Info

Publication number
JP2002291682A
JP2002291682A JP2001103533A JP2001103533A JP2002291682A JP 2002291682 A JP2002291682 A JP 2002291682A JP 2001103533 A JP2001103533 A JP 2001103533A JP 2001103533 A JP2001103533 A JP 2001103533A JP 2002291682 A JP2002291682 A JP 2002291682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
fluorescence
filter
image
intensity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001103533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4846917B2 (ja
Inventor
Daiki Takayama
大樹 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2001103533A priority Critical patent/JP4846917B2/ja
Publication of JP2002291682A publication Critical patent/JP2002291682A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4846917B2 publication Critical patent/JP4846917B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタの分光特性のバラツキ等によらず、
常に最適なコントラストの蛍光観察画像が得られる蛍光
観察用内視鏡装置の提供。 【解決手段】 蛍光観察の場合、青フィルタを通して励
起光を出射し、内視鏡2のライトガイド12を経て被検
対象22側を照射し、その反射光と、蛍光とは対物レン
ズ23、イメージガイド24を経た後、更にTVカメラ
3の第2の回転フィルタ29の帯域制限フィルタ、第3
の回転フィルタ31のフィルタを経て励起光の一部がバ
ックグランド光として蛍光と共にCCD27により撮像
され、その後第3の回転フィルタ31が回転されてその
帯域制限フィルタにより、バックグランド光成分のみが
撮像され、そのピーク値が強度測定回路37で測定さ
れ、色マトリックス制御回路38により画像処理回路3
9で蛍光画像成分とバックグランド光成分とを色分離す
る際にバックグランド光成分の強度が適正な範囲となる
ように調整して、適正なコントラストの蛍光画像が得ら
れるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光物質を含有す
る被検対象に励起光を照射して、この被検対象の発する
蛍光の情報を得る蛍光観察用内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一般にPDD(Photodyn
amics Diagnosis)と称せられる光力学
的診断についての研究が種々なされている。この光力学
的診断とは、腫瘍組織に蓄積しやすい蛍光剤を被検対象
に投与しておき、励起光を照射し、腫瘍組織に蓄積され
た蛍光剤から発せられる蛍光像を観察し、その蛍光像の
有無や、形状を観察することにより腫瘍部分を診断する
技術のことである。
【0003】腫瘍組織に蓄積している蛍光剤の蛍光と励
起光が正常組織に照射されたときの反射光のコントラス
トを高めるために、光源側に励起波長域を透過するフィ
ルタと、撮像手段側にコントラストを高めるための分光
透過特性を有したフィルタを備えた蛍光観察装置が、特
開平3−97439で開示されている。
【0004】また、最適なコントラストを得るために、
撮像手段側のフィルタを複数通り備えた蛍光観察装置
が、特開平9−497で開示されている。また、手動で
紫外光と通常光での観察を切り替えるのではなく、予め
設定された時間で紫外光と通常光を自動的に切り替えて
照射し、蛍光の観察を時系列的に観察可能にした蛍光観
察装置が特開平3−97439および特開平6−125
911で開示されている。
【0005】さらに、設定値以上の蛍光強度が測定され
たときに、自動的に画像処理を行い蛍光画像をモニタ上
に表示させる蛍光観察装置が特開平6−125911に
開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、請求項1に関
して、従来例では以下の問題点がある。腫瘍組織と正常
組織のコントラストを高めるために、特開平3−974
39では光源側と撮像手段側にフィルタを入れている
が、フィルタの分光特性のバラツキにより、腫瘍組織の
蛍光が微弱すぎて観察できなかったり、あるいは正常組
織からの反射光が微弱すぎて生体の状態の確認が困難に
なる等、思い通りのコントラストが得られないことがあ
る。また、腫瘍組織の位置(皮相に近いか深いか)や、
形状によっても思い通りのコントラストが得られにく
い。
【0007】上記の問題点を解決するために特開平9−
497では撮像側の撮像側のフィルタの分光透過特性を
複数通り備えて、最適なフィルタを術者に選択使用する
ようにしているが、最適なフィルタを選択する動作を術
者に要し、また、複数のフィルタを備えるため撮像手段
が大型化し、操作性を低下させていた。
【0008】また、請求項2に関しては以下の問題点が
ある。特開平3−97439および特開平6−1259
11では自動的に紫外光と通常光を切り替えて照射し、
それに同期させて撮像手段側のフィルタも切り替えて紫
外光による蛍光像と通常光による外観像を撮像できるよ
うにしている。あるいは2つの撮像手段により蛍光像と
外観像を交互に撮像できるようにしている。
【0009】この場合、紫外光と通常光の切り替えるタ
イミングが一定時間なため、紫外光を照射する時間が短
いために蛍光の発光強度が弱いとき、蛍光している部位
を見落とす恐れがあるが、術者側でその設定を変えるこ
とができない。また、術者の好みにより通常光による外
観像をよどみなく見たい場合は、通常光の観察時間を長
くすれば可能であるが、その時間設定ができるようには
なっていない。
【0010】また、請求項3に関しては以下の問題点が
ある。特開平6−125911では蛍光を検知するため
に光検出器および光検出器に蛍光を導くための専用のイ
メージガイドを設けているが、内視鏡の太径化、撮像手
段であるTVカメラの大型化を招き、操作性を低下させ
ていた。また、外付けのTVカメラの他に内視鏡も専用
のものを用意する必要があり、コストアップを招いてい
る。
【0011】(発明の目的)本発明は、上述した点に鑑
みてなされたもので、フィルタの分光特性のバラツキに
よらず、常に最適なコントラストで蛍光観察像が得られ
る蛍光観察用内視鏡装置を提供することを目的とする。
また、術式、或いは術者の好みに応じて白色光と励起光
による照明期間を切り替え設定ができる蛍光観察用内視
鏡装置を提供することを目的とする。また、内視鏡や撮
像装置を太径化、大型化することなく、蛍光が検知され
たことを告知する蛍光観察用内視鏡装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】蛍光物質を含有する被検
対象に対して励起光を照射して得られる蛍光像を表示す
る蛍光観察装置において、前記励起光を供給する励起光
供給光源と、前記被検対象に供給される励起光により励
起された蛍光、および前記励起光供給光源より供給され
る励起光の領域の一部をバックグランド光として受光し
て撮像する蛍光撮像手段と、前記蛍光撮像手段からの撮
像信号に基づき、前記バックグランド光もしくは前記蛍
光のうちの少なくとも一方の強度を検出する強度検出手
段と、前記強度検出手段により求められた強度が所定の
設定範囲内か否かを判定する判定手段と、前記判定手段
により求められた強度が設定範囲外であると判断した場
合に、前記バックグランド光、もしくは前記蛍光のうち
少なくとも一方の強度を前記設定範囲内となるように修
正する強度修正手段と、を設けることにより、バックグ
ランド光もしくは蛍光の強度が所定の範囲内になるよう
調節する。
【0013】また、所定の白色光を前記被検対象に供給
する白色光供給手段と、前記白色光供給手段により前記
被検対象に供給される白色光の反射光を撮像する白色光
撮像手段と、前記白色光供給手段による白色光の供給と
前記励起光供給光源による励起光の供給とを設定された
時間毎に切り替える照明光切り替え手段と、前記照明光
切り替え手段により被検対象に照射される白色光照射時
間、および励起光照射時間が設定可能な時間設定手段
と、前記時間設定手段による照射光の切り替えのタイミ
ングに同期し、前記白色光撮像手段からの撮像信号と前
記蛍光撮像手段からの撮像信号とを切り替えて出力する
撮像信号切り替え手段と、前記撮像信号切り替え手段か
ら出力される撮像信号に基づき、画像の合成、あるいは
同時に表示させる等の処理を行う画像処理手段と、を設
けることにより、時間設定手段と、それに連動して動作
する照明光切替手段により、通常観察モード時の白色光
が照射される時間と励起光が照射される時間を症例や術
者の好みに合わせて設定できる。
【0014】また、前記蛍光撮像手段からの撮像信号に
基づき、蛍光を検知する蛍光検知手段と、前記蛍光検知
手段により蛍光が検知されたときに、該蛍光が検知され
た旨を告知する蛍光告知手段と、を設けることにより、
撮像手段からの撮像信号に基づき、蛍光の有無を検知す
る蛍光検知手段により、蛍光が検知されたときに前記告
知手段を動作させることで、術者に蛍光が撮像されてい
ることを知らしめる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図6は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の蛍光観察
用内視鏡装置の全体構成を示し、図2は第1のフィルタ
の構成を示し、図3は第2のフィルタの構成を示し、図
4は第3のフィルタの構成を示し、図5は第1の実施の
形態における蛍光観察時に撮像手段に入力されるバック
グランド光と蛍光の特性を示し、図6は蛍光観察用内視
鏡装置の動作をタイミングチャートで示す。
【0016】図1に示すように本発明の第1の実施の形
態の蛍光観察用内視鏡装置1Aは、被検対象に対して内
視鏡検査を行う光学式の内視鏡2と、この内視鏡2に装
着され、撮像手段を内蔵した外付けテレビジョンカメラ
(以下、TVカメラと略記)3と、内視鏡2に照明光を
供給する光源装置4と、TVカメラ3に対して制御を行
うことにより、撮像手段による撮像信号から映像信号を
生成するカメラコントロールユニット(以下、CCUと
略記)5と、CCU5からの映像信号が入力されるよう
に接続され、表示手段としてのモニタ6とから構成され
る。
【0017】内視鏡2は、例えば可撓性を有する細長の
挿入部7と、その後端に設けられた操作部8と、その操
作部8の後端に設けられた接眼部9と、操作部8の側部
から延出されたライトガイドケーブル10とを有し、ラ
イトガイドケーブル10の端部にはライトガイドコネク
タ11が設けられており、光源装置4に着脱自在で接続
することができる。
【0018】この内視鏡3における挿入部7、操作部
8、ライトガイドケーブル10内には、通常観察用の白
色光と、蛍光観察に用いる励起光を伝送する機能を備え
たライトガイド12が挿通され、ライトガイドコネクタ
11を光源装置4に接続することにより、光源装置4か
ら白色光或いは励起光が供給される。
【0019】光源装置4内には、通常観察用照明光源及
び励起光源として、例えば超高圧水銀ランプ13が設け
てあり、このランプ13の光はステップモータ14によ
り回転可能に支持されている第1の回転フィルタ15を
透過し、さらに集光レンズ16を介してライトガイド1
2の光入射端面に供給される。
【0020】図2に示すように第1の回転フィルタ15
は、円板状のフィルタ枠に半円形の2つの開口が設けら
れ、その2つの開口には透明ガラス17(又は開口のま
までも良い)、青フィルタ18とがそれぞれ取り付けら
れている。
【0021】そして、透明ガラス17が照明光軸上にあ
る場合には、ライトガイド12には通常観察用照明光と
して白色光が供給され、一方青フィルタ18が光軸上に
ある場合にはライトガイド12には蛍光観察用励起光が
供給される。
【0022】ライトガイド12により伝送された光は、
挿入部7の先端部19の照明窓に取り付けられた照明レ
ンズ21を介して被検対象22側に照射される。先端部
19には、この照明窓に隣接して観察窓が設けてあり、
この観察窓には対物レンズ23が取り付けられている。
【0023】照明された被検対象22からの反射光或い
は励起光により励起されて放射される蛍光は対物レンズ
23により、その結像位置に像を結ぶ。この結像位置に
は、イメージガイド24の先端面が配置され、この先端
面に結像された像はこのイメージガイド24によって、
その後端面に伝送される。このイメージガイド24は挿
入部7の先端部19付近から接眼部9付近にまで挿通さ
れている。接眼部9には、イメージガイド24の後端面
に対向して接眼レンズ25が取り付けてあり、可視領域
の像の場合には肉眼で拡大観察することができる。
【0024】この接続部9に着脱自在で接続されるTV
カメラ3内には、接眼部9の接眼レンズ25の光軸O上
に結像レンズ26と、白色光撮像手段及び蛍光撮像手段
を兼ねる撮像素子として、例えば電荷結合素子(CCD
と略記)27とが配置されており、イメージガイド24
の後端面に伝送された像を接眼レンズ25、結像レンズ
26により、CCD27に結像するようにしている。な
お、CCD27の前面には光学的に色分離するモザイク
フィルタ等の色分離フィルタが配置されている。
【0025】結像レンズ26とCCD27の間には、第
2のステップモータ28により回転可能に支持されてい
る第2の回転フィルタ29と、第3のステップモータ3
0により回転可能に支持されている第3の回転フィルタ
31が設けられ、イメージガイド24の後端面からの光
は、第2の回転フィルタ29と第3の回転フィルタ31
を透過して、CCD27に結像される。
【0026】図3に示すように第2の回転フィルタ29
は円板状の遮光部材における2箇所設けた円形の開口
に、通常観察光を透過するフィルタ32a(または孔で
もよい)と400nm以上、あるいは450nm以上の
波長帯域の光を透過する帯域制限フィルタ32bとがそ
れぞれ取り付けられている。この帯域制限フィルタ32
bは、励起に用いられる励起光の帯域一部の波長からそ
れより長波長側を透過する。
【0027】また、図4に示すように、第3の回転フィ
ルタ31は、円板状の遮光部材における2箇所設けた円
形の開口に、通常観察光を透過するフィルタ33a(ま
たは孔でもよい)と550nm以下、あるいは600n
m以下の波長帯域の光を透過する帯域制限フィルタ33
bとがそれぞれ取り付けられている。この帯域制限フィ
ルタ33bは長波長側の蛍光の波長帯域と短波長側の励
起光の波長帯域の中間の波長からそれより短波長側を通
す特性に設定されている。
【0028】また、図1に示すようにTVカメラ3には
モード切替を行うモード切替スイッチ34が設けられ、
前記第2、第3のステップモータ28、30、モード切
替スイッチ34はCCU5内に配設される制御回路35
と電気的に接続される。
【0029】CCU5内には、前記制御回路35の他、
CCD27からの撮像信号が入力され、その撮像信号に
おける白色観察像と蛍光観察像を切り替えて出力する画
像切替回路36、この画像切替回路36からの出力信号
により、光の強度を測定する強度測定回路37、この強
度測定回路37の出力信号に応じて(画像処理回路39
による色分離の際における)色マトリックスを変更する
色マトリックス制御回路38、画像切替回路36の出力
信号が入力され、白色観察像と蛍光観察像を合成、ある
いはモニタ6上に分割表示する画像処理を行う画像処理
回路39とが配設されている。
【0030】画像切替回路36は、制御回路35、強度
測定回路37、画像処理回路39と電気的に接続されて
いる。また、色マトリックス制御回路38は、強度測定
回路37および画像処理回路39と電気的に接続されて
いる。また、画像処理回路39はモニタ6と電気的に接
続されている。
【0031】なお、制御回路35はモード切替スイッチ
34の操作に応じて、光源装置5内の第1のステップモ
ータ15、TVカメラ3内の第2のステップモータ2
8、第3のステップモータ30の動作を制御する。
【0032】本実施の形態では以下に説明するように、
蛍光観察を行う場合に、励起光の一部をバックグランド
光として蛍光と共に撮像し、さらにその撮像状態から第
3の回転フィルタ31を回転させることにより、バック
グランド光のみを撮像する状態にして、そのバックグラ
ンド光の強度を検出するようにしている。
【0033】そして、この強度検出により、バックグラ
ンド光の強度が所定範囲となるように色マトリックス制
御回路38を介して、画像処理回路39で蛍光画像成分
と(励起光による輪郭画像成分)とを色分離により調整
する際に、その色分離の重み付けを制御して、診断し易
い画像を得られるようにする。
【0034】次に本実施の形態の作用を説明する。本実
施の形態の蛍光観察用内視鏡装置1Aにおける術中、あ
るいは診断中の通常観察(白色光の照明下での観察)時
のフィルタ配置について説明する。光源装置4内のラン
プ13とライトガイドコネクタ11とを結ぶ照明光の光
軸上には第1の回転フィルタ15に設けられた透明ガラ
ス17が挿入される。これにより、ライトガイド12を
介して被検対象22側には通常観察用の白色光が照射さ
れるようになる。
【0035】この時、TVカメラ3内の光軸O上には第
2の回転フィルタ29に配設されたフィルタ32a、第
3の回転フィルタ31に配設されたフィルタ33aが配
置される。
【0036】そして、被検対象22からの白色光の反射
光は、フィルタ32a、33aを通過してCCD27に
結像される。CCD27からの撮像信号は画像切替回路
36に入力され、画像切替回路36は通常観察の場合は
その撮像信号を画像処理回路39へ出力する。
【0037】一方、画像切替回路36は後述する蛍光観
察の場合は強度測定回路37、色マトリックス制御回路
38を介して、画像処理回路39へ出力する。画像処理
回路39は、白色観察時の画像と蛍光観察時の画像を合
成、あるいは分割表示等の画像処理を行い、モニタ6へ
表示させる。
【0038】次に本実施の形態における蛍光観察時のフ
ィルタ配置について説明する。光源装置4内のランプ1
3とライトガイドコネクタ11を結ぶ照明光の光軸上に
は第1の回転フィルタ15に設けられた青フィルタ18
が挿入される。これにより、ライトガイド12を介して
被検対象22側には蛍光観察用の励起光が照射される。
【0039】この時、TVカメラ3内の光軸O上には第
2の回転フィルタ29に配設されたフィルタ32b、第
3の回転フィルタ31に配設されたフィルタ33aが配
置される。
【0040】被検対象22からの反射光は、フィルタ3
2b、33aを通過してCCD27に結像される。この
ときCCD27に入射される励起光の反射光、および蛍
光は図5(A)または(D)のようになる。
【0041】青フィルタ18を透過した励起光は、フィ
ルタ32bにより400nm以下の波長側がカットされ
て、フィルタ33aを透過しCCD27に入射される
(図5中の斜線で示す符号H部分)。
【0042】励起光により励起されて放射される蛍光
(図5中のクロスハッチングで示す符号I部分)はフィ
ルタ32b、33aを透過し、CCD27に入射され
る。蛍光観察は励起光の一部(符号H部分)をバックグ
ランド光とし、腫瘍に蓄積された光感受性物質が励起光
によって放射する蛍光(図5中の符号I部分)を観察す
る。
【0043】この時、青フィルタ18およびフィルタ3
2bの透過特性のバラツキによりCCD27に入射され
るバックグランド光と蛍光は図5(A)または(D)の
ように(例えば青フィルタ18のフィルタ特性、帯域制
限フィルタ32bのフィルタ特性等により)レベルがバ
ラツクようになる場合がある。
【0044】図5(A)の場合には、バックグランド光
が強すぎて蛍光が埋もれてしまい腫瘍の形状の特定に熟
練を要する。図5(D)の場合には、バックグランド光
が弱すぎて、正常組織部分等の輪郭が見にくくなり、正
常組織と腫瘍部分の位置関係が分かり難くなる。
【0045】そこで、本実施の形態では以下のような補
正処理を行う。第3の回転フィルタ31が回転し、一定
時間(例えば、1/60秒程度)フィルタ33bが光軸
O上に配置される。蛍光はフィルタ33bによりカット
されるため、CCD27に入射される励起光および蛍光
は図5(B)または(E)のようになる。
【0046】すなわちバックグランド光のみがCCD2
7に入射される。CCD27の撮像信号は画像切替回路
36を介して強度測定回路37に入力され、このときの
バックグランド光の強度を測定し、強度が所定の強度K
1より強い(大きい)、あるいはK2より弱い(小さ
い)かを強度測定回路37で判断し、K1を上回る、ま
たはK2を下回る場合には、色マトリックス制御回路3
8により画像処理回路39による色分離の際のバックグ
ランド光側の色成分の強度を補正し、図5(C)または
(F)のようにK3レベルに調整する。つまり、図5
(C)の場合には、青側の色成分を小さくなるように抑
圧し、逆に図5(E)の場合には青側の色成分を大きく
なるように制御する。
【0047】一定時間後、第3のフィルタ31は回転
し、光軸O上にフィルタ33aが配置され、入射される
励起光および蛍光は図5(G)のようにバックグランド
光の強度が調整され、適正な蛍光観察が可能となる。
【0048】次に、本装置1Aにおける通常観察モー
ド、蛍光観察モードとその切り替えについて説明する。
通常観察モードと蛍光観察モードの切り替えはTVカメ
ラ3に配設されたモード切替スイッチ34を押すことに
より実施される。白色観察モードを選択しているとき、
CCU5内の制御回路35は、光源装置4内の第1のス
テップモータ15を制御して所定の時間に応じて白色光
と励起光を交互に照射する。図6のタイミングチャート
を用いてその作用を説明する。
【0049】白色光観察(通常観察)モードのとき、所
定の時間に応じて白色光と励起光を交互に照射する。こ
のとき、制御回路35は第1、2のステップモータ1
4、28に、白色光の照射時間をT1の間隔で、励起光
を照射する時間をT2にするよう、駆動信号を出力す
る。
【0050】同様に第3のステップモータ30には、白
色光から励起光に切り替わるのと同じタイミングで駆動
が行われ、フィルタ33bの光軸O上への挿入、挿入さ
れてから退避するまでの時間をT3にするよう駆動信号
が印加され、フィルタ33bを退避させる。
【0051】時間T1、T2はユーザにより設定が可能
である。蛍光強度が弱い場合、CCD27の露光時間を
通常1/60秒程度のところを1/30〜1/10秒に
して観察するが、その露光時間に応じて時間T2を1/
30〜1/10秒あるいはそれ以上の時間に設定でき
る。
【0052】また、腫瘍から放射される蛍光を時系列的
に観察するために一定時間ごとに白色光と励起光を切り
替えて観察しているが、症例によってはそれほど蛍光観
察が必要でなかったり、あるいは逆に小刻みに切り替え
て観察する必要があるので、その要望に応じて時間T1
を設定できる。
【0053】モード切替スイッチ34を押すと蛍光観察
モードが選択され、制御回路35へ図6中の時刻t1に
ステップ信号が入力される。それを受けて制御回路35
は、第1、2のステップモータ14、28に同じタイミ
ングで駆動信号を出力し、光軸上に青フィルタ18、フ
ィルタ32aを配置する。
【0054】このとき光源装置4からは励起光のみが出
射される。第3のステップモータ30への駆動も行わ
れ、バックグランド光の調節が行われる。モード切替ス
イッチ34を再度押すと図6中の時刻t2にステップ信
号が入力され、通常観察モードとなる。
【0055】そして、制御回路35を介して第1、2の
ステップモータ14、28には駆動信号が入力され、光
軸上には透明ガラス17、フィルタ32bが配置され、
再び白色光と励起光を交互に照射するようになる。
【0056】本実施の形態は以下の効果を有する。青フ
ィルタ18やフィルタ32bの光学特性のバラツキによ
らず、安定した強度のバックグランド光が得られるた
め、腫瘍組織と正常組織のコントラストを十分に得るこ
とができ、腫瘍組織を識別し易い状態に設定でき、診断
が容易となる。また、青フィルタ18とフィルタ32b
の光学特性としてバラツキの大きいものでも許容できる
ため、安価にフィルタを使用することができ、低コスト
化できる。
【0057】高圧水銀ランプ13のようにバックグラン
ド光とする波長域に強い強度の輝度を持ち、従来はバッ
クグランド光の強度の調整が難しかったランプでも、適
正な強度のバックグランド光を得ることができる。
【0058】一般的に励起光により放射される蛍光は微
弱なため、撮像手段であるCCD27のシャッタ速度を
長くすることにより観察するが、そのシャッタ速度に応
じて、通常観察時に励起光が照射される時間T2が調節
できるため、確実に蛍光観察像を撮像することができ
る。白色光と励起光が切り替わる時間を術者の好みや症
例に応じて設定ができる。なお、内視鏡2は、イメージ
ガイド24をリレーレンズに置き変えた硬性内視鏡でも
同等の効果が得られる。
【0059】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図7〜図9を参照して説明する。なお、以
下に説明する第2実施の形態では、第1の実施の形態と
同様な機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重
複する説明を省略する。
【0060】図7は本実施の形態の蛍光観察用内視鏡装
置1Bの全体の概略構成を示す。この蛍光観察用内視鏡
装置1Bは図1に示す蛍光観察用内視鏡装置1Aにおい
て、CCU5にはさらに報知回路40が設けられ、この
報知回路40は強度測定回路37および画像処理回路3
9と電気的に接続されている。
【0061】また、本実施の形態では、第3の回転フィ
ルタ31には図8に示すように(第1実施の形態におい
て600nm以下の波長帯域を透過する帯域制限フィル
タ33bの代わりに)500nm以上、あるいは550
nm以上の波長を透過させる帯域制限フィルタ33b′
が設けられている。その他の構成は第1の実施の形態と
同様である。
【0062】次に本実施の形態の作用を説明する。本実
施の形態の蛍光観察用内視鏡装置1Bにおける蛍光観察
について説明する。蛍光観察モードのとき、光源装置4
内のランプ13とライトガイドコネクタ11を結ぶ光軸
上には第1の回転フィルタ15に設けられた青フィルタ
18が挿入される。
【0063】これにより、ライトガイド12を介して被
検対象22には蛍光観察用の励起光が照射される。この
時、TVカメラ3内の光軸O上には第2の回転フィルタ
29に配設されたフィルタ32b、第3の回転フィルタ
31に配設されたフィルタ33aが配置される。
【0064】そして、被検対象22からの励起光の反射
光は、フィルタ32b、33aを通過してCCD27に
結像される。このときCCD27に入射される励起光の
反射光、および蛍光は図9(A)、または(D)のよう
に符号Hで示すバックグランド光と、符号Iで示す蛍光
とが混ざったものになる。
【0065】つまり、青フィルタ18を透過した励起光
は、フィルタ32bにより400nm以下の波長側がカ
ットされて、フィルタ33aを透過しCCD27に入射
される(符号H部分)。
【0066】モードが切り替わった後、第3のステップ
モータ30が回転し、一定時間フィルタ33b′が光路
上に挿入される。バックグランド光(符号H部分)はフ
ィルタ33b′によりカットされるため、CCD27に
入射される光は図9(B)、または(E)のようにな
る。
【0067】すなわち蛍光のみがCCD27に入射され
る。このときのCCD27の撮像信号は画像切替回路3
6を介して強度測定回路37に入力され、蛍光の強度が
強度測定回路37により測定され、図9(E)のように
所定の強度K6より強い蛍光が撮像された場合は、報知
回路40がONになり、画像処理回路39を介してモニ
タ6上に“Tumor”等の表示をする、あるいは警告
音や「腫瘍があります」といった音声による報知をし、
術者にモード切り替えスイッチ34を押すことを促す。
【0068】また、蛍光の強度が微弱であるが強度K4
以上であると強度測定回路37が判断したときには、色
マトリックス制御回路38により、蛍光をK5程度の強
度まで強調する(図9(C)参照)。
【0069】一定時間後、第3の回転フィルタ31は回
転し、光軸O上にはフィルタ33aが配置され、入射さ
れる励起光および蛍光は図9(F)のようになり、微弱
な蛍光も観察が可能となる。
【0070】本実施の形態は以下の効果を有する。撮像
手段であるCCD27に光検出機能を兼ね備えることに
より、TVカメラ3を大型化することなく、蛍光を検知
することができ、蛍光が観察されていることを術者に知
らせることができる。
【0071】そしてまた、微弱な蛍光も検知し、強調し
て表示することができる。
【0072】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施形態を図10〜図12を参照して説明する。なお、
以下に説明する第3の実施の形態では、第1、第2の実
施の形態と同様な機能を果たす部分については、同一の
符号を付して、重複する説明を省略する。
【0073】図10は第3の実施の形態の蛍光観察用内
視鏡装置1C全体の概略構成を示す。
【0074】この蛍光観察用内視鏡装置1Cは図1の蛍
光観察用内視鏡装置1Aにおいて、CCU5にさらに表
示切替回路41が設けられ、この表示切替回路41は、
制御回路35、強度測定回路37、および画像処理回路
39と電気的に接続されている。
【0075】また、図1のTVカメラ3における第3の
回転フィルタ31の代わりに図11に示すように3つの
フィルタを備えた第3の回転フィルタ31′を採用して
いる。
【0076】図11に示すようにこの第3の回転フィル
タ31′は、円板状の遮光性部材における周方向に3箇
所の開口を設けて、通常観察光を透過するフィルタ33
a(または孔でもよい)と、550nm以下、あるいは
600nm以下の波長帯域を透過する帯域制限フィルタ
33bと、500nm以上、あるいは550nm以上の
波長を透過させる帯域制限フィルタ33b′とをそれぞ
れ設けている。その他の構成は第1の実施の形態と同様
である。
【0077】次に本実施の形態の作用を説明する。第3
実施の形態の蛍光観察用内視鏡装置1Cにおける蛍光観
察について説明する。蛍光観察モードのとき、まず、T
Vカメラ3内の第3の回転フィルタ31′のフィルタ3
3bが光軸O上に配置される。被検対象22からの白色
光の反射光は、フィルタ32b、33aを通過してCC
D27に結像される。
【0078】この時CCD27に入射される励起光の反
射光、および蛍光は第1実施の形態中の図5(A)ある
いは(D)のようになるが、モードが切り替わった後、
第3の回転フィルタ31′が回転し、一定時間フィルタ
33bが光路上に挿入される。
【0079】このときCCD27に入射される光は第1
の実施の形態の図5(B)或いは(D)のようになり、
第1の実施の形態と同様な作用により、バックグランド
光の強度を適正に調整する。次に第3の回転フィルタ3
1′が回転し、一定時間フィルタ33b′が光路上に挿
入される。このとき、CCD27に入射される光は、第
2の実施の形態の図9(B)或いは(E)のようにな
る。図9(B)のような場合、第2の実施の形態と同様
な作用により、蛍光の強度を適切な強度に調節する。
【0080】また、CCD27に入射される光は図9
(E)のように蛍光の強度を強度測定回路37により測
定し、所定の強度K6より強い蛍光が撮像された場合
は、表示切替回路41を介して制御回路35および画像
処理回路39に信号を出力し、自動的に蛍光観察モード
に切り替えるとともに、モニタ6への表示も蛍光観察像
を表示させる。
【0081】次に、本実施の形態における通常観察モー
ドと蛍光観察モードの切り替えについて説明する。前記
表示切替回路41が作動した場合、通常観察モードから
蛍光観察モードヘの切替えが行われる。図12のタイミ
ングチャートを用いて、その作用を説明する。
【0082】白色光観察(通常観察)モードのとき、第
1の実施の形態と同様に、白色光の照射時間をT1の間
隔で、励起光を照射する時間をT2にするよう、駆動信
号を出力する。
【0083】第3のステップモータ30には、白色光か
ら励起光に切り替わるのと同じタイミングで駆動が行わ
れ、フィルタ33bの光軸O上への挿入、挿入されてか
ら次にフィルタ33b′が光軸O上に挿入されるまでの
時間をT4、フィルタ33b′が挿入されてから退避す
るまでの時間をT5にするよう、駆動信号が印加され、
順番にフィルタ33b、33b′を光軸O上に挿入す
る。
【0084】表示切替回路41が動作すると、図12に
示すように制御回路35には表示切替回路41からのス
テップ信号が入力される。それを受けて制御回路35
は、第1、2のステップモータ14、28に図12に示
す駆動信号を出力し、光軸上に青フィルタ18、フィル
タ32aを配置する。
【0085】この時、光源装置4からは励起光のみが出
射される。また、第3のステップモータ30も前記第
1、2のステップモータ14、28に同期して、フィル
タ33bの光軸上への挿入、その挿入の後、時間T4の
後フィルタ33bを退避し、フィルタ33b′の光軸上
への挿入、挿入後、時間T5の後フィルタ33b′を退
避し、フィルタ33aが光軸上へ配置され、蛍光観察モ
ードでの動作状態になる。
【0086】つまり、図12のモード切替スイッチ34
により通常観察モードに設定した場合、表示切替回路4
1の出力信号により、モード切替スイッチ34を操作し
ない(図12では点線で示している)でも自動的に蛍光
観察モードに切替設定される。
【0087】従って、この状態(つまり自動的に蛍光観
察モードに切替設定された状態)で、次にモード切替ス
イッチ34を押す操作を行うと、通常観察モードとな
り、制御回路35を介して第1、2のステップモータ1
4、28には駆動信号が入力され、光路上には透明ガラ
ス17、フィルタ32bが配置され、白色光と励起光を
交互に照射するようになる。
【0088】本実施の形態は以下の効果を有する。第
1、2実施の形態に比して、バックグランド光と蛍光を
より適切に調節できる。所定以上の蛍光を検知すると自
動的に蛍光観察モードに切り替わるので、術者はモード
を切り替える手間が省け、術者の負担を軽減できる。
【0089】[付記] 1.蛍光物質を含有する被検対象に対して励起光を照射
して得られる蛍光像を表示する蛍光観察装置において、
前記励起光を供給する励起光供給光源と、前記被検対象
に供給される励起光により励起された蛍光、および前記
励起光供給光源より供給される励起光の領域の一部をバ
ックグランド光として受光して撮像する蛍光撮像手段
と、前記蛍光撮像手段からの撮像信号に基づき、前記バ
ックグランド光もしくは前記蛍光のうちの少なくとも一
方の強度のピーク値を検出するピーク値検出手段と、前
記ピーク値手段により求められた強度のピーク値が所定
の設定値か否かを判定する判定手段と、前記判定手段に
よりピーク値が設定値外であると判断した場合に、該ピ
ーク値が設定値になるよう前記バックグランド光、もし
くは前記蛍光のうち少なくとも一方のピーク値および強
度を修正するピーク値修正手段と、を有する蛍光観察用
内視鏡装置。
【0090】(付記1の効果)バックグランド光あるい
は蛍光の強度のピーク値を測定し、そのピーク値を適切
な値に修正することができるため、光源および撮像装置
に配設されるフィルタの特性のバラツキよらず、常にバ
ックグランド光と蛍光の間に最適なコントラストを得ら
れ、腫瘍の発する蛍光の視認性が向上する。
【0091】2.所定の白色光を前記被検対象に供給す
る白色光供給手段と、前記白色光供給手段により前記被
検対象に供給される白色光の反射光を撮像する白色光撮
像手段と、前記白色光供給手段による白色光の供給と前
記励起光供給光源による励起光の供給とを設定された時
間毎に切り替える照明光切り替え手段と、前記照明光切
り替え手段により被検対象に照射される白色光照射時
間、および紫外光照射時間が設定可能な時間設定手段
と、前記時間設定手段による照射光の切り替えのタイミ
ングに同期し、前記白色光撮像手段からの撮像信号と前
記蛍光撮像手段からの撮像信号とを切り替えて出力する
撮像信号切り替え手段と、前記撮像信号切り替え手段か
ら出力される撮像信号に基づき、画像の合成、あるいは
同時に表示させる等の処理を行う画像処理手段と、を有
することを特徴とする付記1記載の蛍光観察用内視鏡装
置。
【0092】(付記2の効果)通常観察モード時の白色
光と励起光の照射時間が設定可能なため、強度の弱い蛍
光も励起光の照射時間を長く設定することにより確実に
撮像できる。また、通常光の照射時間を長めに設定する
ことにより、白色光による外観像をよどみなく観察する
こともでき、術者の思い通りの観察が可能になる。
【0093】3.前記蛍光撮像手段からの撮像信号に基
づき、蛍光を検知する蛍光検知手段と、前記蛍光検知手
段により蛍光が検知されたときに、該蛍光が検知された
旨を告知する蛍光告知手段と、を有することを特徴とす
る付記1、又は2記載の蛍光観察用内視鏡装置。 (付記3の効果)内視鏡、撮像装置を太径化、大型化す
ることなく蛍光の検知ができ、術者へ報知できる。
【0094】4.前記ピーク値検出手段は、前記撮像手
段に対して被検対象側に挿脱可能に配設され、前記バッ
クグランド光または前記蛍光のいずれか一方を遮断する
フィルタ手段と、光の強度測定手段とからなる付記1〜
3記載の蛍光観察用内視鏡装置。 5.前記蛍光撮像手段と、前記白色光撮像手殿は共通の
撮像手段である付記1〜4記載の蛍光観察用内視鏡装
置。 6.前記蛍光検知手段は、前記ピーク値検出手段である
付記3、4、5記載の蛍光観察用内視鏡装置。 7.前記ピーク値修正手段は、色マトリックス変更手段
である付記1〜6記載の蛍光観察用内視鏡装置。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1によれば、常にバックグランド光と蛍光とを適切
なコントラスト状態に設定でき、診断し易い蛍光画像を
提供できる。また、請求項2によれば、術式、あるいは
術者の好みに応じて白色光と励起光の照明時間を自由に
設定できる。また、請求項3によれば、内視鏡や撮像装
置を太径化、大型化をすることなく、蛍光が検知された
ことを告知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の蛍光観察用内視鏡装
置の全体構成を示す図。
【図2】第1のフィルタの構成を示す正面図。
【図3】第2のフィルタの構成を示す正面図。
【図4】第3のフィルタの構成を示す正面図。
【図5】第1の実施の形態における蛍光観察時に撮像手
段に入力されるバックグランド光と蛍光の特性を示す特
性図。
【図6】蛍光観察用内視鏡装置の動作を示すタイミング
チャート図。
【図7】本発明の第2の実施の形態の蛍光観察用内視鏡
装置の全体構成を示す図。
【図8】第3のフィルタの構成を示す正面図。
【図9】蛍光観察時に撮像手段に入力されるバックグラ
ンド光と蛍光の特性を示す特性図。
【図10】本発明の第3の実施の形態の蛍光観察用内視
鏡装置の全体構成を示す図。
【図11】第3のフィルタの構成を示す正面図。
【図12】蛍光観察用内視鏡装置の動作を示すタイミン
グチャート図。
【符号の説明】
1…蛍光観察用内視鏡装置 2…内視鏡 3…TVカメラ 5…カメラコントロールユニット(CCU) 4…光源装置 6…モニタ 7…挿入部 8…操作部 9…接眼部 10…ライトガイドケーブル 11…ライトガイドコネクタ 12…ライトガイド 13…超高圧水銀ランプ 14…第1のステップモータ 15…第1の回転フィルタ 16…集光レンズ 17…透明ガラス 18…青フィルタ 19…先端部 21…照明レンズ 23…対物レンズ 24…イメージガイド 25…接眼レンズ 27…CCD 28…第2のステップモータ 29…第2の回転フィルタ 30…第3のステップモータ 31…第3の回転フィルタ 32…フィルタ(または孔) 32b…帯域制限フィルタ 33a…フィルタ(または孔) 33b…帯域制限フィルタ 34…モード切替スイッチ 35…制御回路 36…画像切替回路 37…強度測定回路 38…色マトリックス制御回路 39…画像処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G043 AA03 DA02 EA01 GA02 GA04 GA21 GB18 GB21 GB28 HA05 JA02 KA02 LA03 MA01 NA05 4C061 AA00 BB02 CC06 DD00 JJ17 NN01 NN05 QQ02 QQ04 QQ09 RR02 RR03 RR14 RR18 RR23 WW04 WW17 XX01 XX02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光物質を含有する被検対象に対して励
    起光を照射して得られる蛍光像を表示する蛍光観察装置
    において、 前記励起光を供給する励起光供給光源と、 前記被検対象に供給される励起光により励起された蛍
    光、および前記励起光供給光源より供給される励起光の
    領域の一部をバックグランド光として受光して撮像する
    蛍光撮像手段と、 前記蛍光撮像手段からの撮像信号に基づき、前記バック
    グランド光もしくは前記蛍光のうちの少なくとも一方の
    強度を検出する強度検出手段と、 前記強度検出手段により求められた強度が所定の設定範
    囲内か否かを判定する判定手段と、 前記判定手段により求められた強度が設定範囲外である
    と判断した場合に、前記バックグランド光、もしくは前
    記蛍光のうち少なくとも一方の強度を前記設定範囲内と
    なるように修正する強度修正手段と、 を有する蛍光観察用内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 所定の白色光を前記被検対象に供給する
    白色光供給手段と、 前記白色光供給手段により前記被検対象に供給される白
    色光の反射光を撮像する白色光撮像手段と、 前記白色光供給手段による白色光の供給と前記励起光供
    給光源による励起光の供給とを設定された時間毎に切り
    替える照明光切り替え手段と、 前記照明光切り替え手段により被検対象に照射される白
    色光照射時間、および励起光照射時間が設定可能な時間
    設定手段と、 前記時間設定手段による照射光の切り替えのタイミング
    に同期し、前記白色光撮像手段からの撮像信号と前記蛍
    光撮像手段からの撮像信号とを切り替えて出力する撮像
    信号切り替え手段と、 前記撮像信号切り替え手段から出力される撮像信号に基
    づき、画像の合成、あるいは同時に表示させる等の処理
    を行う画像処理手段とを有することを特徴とする請求項
    1記載の蛍光観察用内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記蛍光撮像手段からの撮像信号に基づ
    き、蛍光を検知する蛍光検知手段と、 前記蛍光検知手段により蛍光が検知されたときに、該蛍
    光が検知された旨を告知する蛍光告知手段と、 を有することを特徴とする請求項1又は2記載の蛍光観
    察用内視鏡装置。
JP2001103533A 2001-04-02 2001-04-02 蛍光観察用内視鏡装置 Expired - Fee Related JP4846917B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001103533A JP4846917B2 (ja) 2001-04-02 2001-04-02 蛍光観察用内視鏡装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001103533A JP4846917B2 (ja) 2001-04-02 2001-04-02 蛍光観察用内視鏡装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002291682A true JP2002291682A (ja) 2002-10-08
JP4846917B2 JP4846917B2 (ja) 2011-12-28

Family

ID=18956578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001103533A Expired - Fee Related JP4846917B2 (ja) 2001-04-02 2001-04-02 蛍光観察用内視鏡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4846917B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005048826A1 (ja) * 2003-11-20 2005-06-02 Hamamatsu Photonics K.K. リンパ節検出装置
JP2006051334A (ja) * 2004-07-15 2006-02-23 Pentax Corp 電子内視鏡システム及び電子内視鏡
JP2006340796A (ja) * 2005-06-07 2006-12-21 Olympus Medical Systems Corp センチネルリンパ節検出システム
JP2007054115A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Pentax Corp 内視鏡プロセッサ
JP2009125411A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Fujinon Corp 内視鏡画像処理方法および装置ならびにこれを用いた内視鏡システム
JP2010046354A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡システム
US8046055B2 (en) 2004-06-30 2011-10-25 Hamamatsu Photonics K.K. Lymph node detector
CN102387736A (zh) * 2009-04-09 2012-03-21 奥林巴斯医疗株式会社 内窥镜装置
JP2012058732A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Leica Microsystems (Schweiz) Ag 蛍光手術用実体顕微鏡
US8300093B2 (en) 2009-01-12 2012-10-30 Fujifilm Corporation Endoscope image processing method and apparatus, and endoscope system using the same
JP2020137955A (ja) * 2019-03-01 2020-09-03 ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社 医療用制御装置及び医療用観察システム
JP2020141916A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社 医療用画像処理装置及び医療用観察システム
WO2023045146A1 (zh) * 2021-09-24 2023-03-30 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 内窥镜成像系统、内窥镜摄像头及内窥镜摄像系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06125911A (ja) * 1992-10-15 1994-05-10 Hamamatsu Photonics Kk 内視鏡装置
JPH07163572A (ja) * 1993-12-16 1995-06-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光化学診断装置
JPH09497A (ja) * 1995-06-19 1997-01-07 Fuji Photo Film Co Ltd 蛍光画像診断装置
JPH10309282A (ja) * 1997-05-13 1998-11-24 Olympus Optical Co Ltd 蛍光観察装置
JP2001503645A (ja) * 1995-10-24 2001-03-21 ロスリン メディカル リミテッド 診断装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06125911A (ja) * 1992-10-15 1994-05-10 Hamamatsu Photonics Kk 内視鏡装置
JPH07163572A (ja) * 1993-12-16 1995-06-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光化学診断装置
JPH09497A (ja) * 1995-06-19 1997-01-07 Fuji Photo Film Co Ltd 蛍光画像診断装置
JP2001503645A (ja) * 1995-10-24 2001-03-21 ロスリン メディカル リミテッド 診断装置
JPH10309282A (ja) * 1997-05-13 1998-11-24 Olympus Optical Co Ltd 蛍光観察装置

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100443042C (zh) * 2003-11-20 2008-12-17 浜松光子学株式会社 淋巴结检测装置
US8190231B2 (en) 2003-11-20 2012-05-29 Hamamatsu Photonics K.K. Lymph node detecting apparatus
WO2005048826A1 (ja) * 2003-11-20 2005-06-02 Hamamatsu Photonics K.K. リンパ節検出装置
JP4745059B2 (ja) * 2003-11-20 2011-08-10 浜松ホトニクス株式会社 リンパ節検出装置
JPWO2005048826A1 (ja) * 2003-11-20 2007-11-29 浜松ホトニクス株式会社 リンパ節検出装置
US8046055B2 (en) 2004-06-30 2011-10-25 Hamamatsu Photonics K.K. Lymph node detector
JP2006051334A (ja) * 2004-07-15 2006-02-23 Pentax Corp 電子内視鏡システム及び電子内視鏡
JP2006340796A (ja) * 2005-06-07 2006-12-21 Olympus Medical Systems Corp センチネルリンパ節検出システム
JP4694311B2 (ja) * 2005-08-22 2011-06-08 Hoya株式会社 内視鏡プロセッサ、画像切替えプログラム、および蛍光内視鏡システム
JP2007054115A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Pentax Corp 内視鏡プロセッサ
JP2009125411A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Fujinon Corp 内視鏡画像処理方法および装置ならびにこれを用いた内視鏡システム
JP2010046354A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡システム
US8300093B2 (en) 2009-01-12 2012-10-30 Fujifilm Corporation Endoscope image processing method and apparatus, and endoscope system using the same
JPWO2010116902A1 (ja) * 2009-04-09 2012-10-18 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡装置
CN102387736A (zh) * 2009-04-09 2012-03-21 奥林巴斯医疗株式会社 内窥镜装置
JP2012245362A (ja) * 2009-04-09 2012-12-13 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡装置および内視鏡装置の焦点位置調整方法
JP2012058732A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Leica Microsystems (Schweiz) Ag 蛍光手術用実体顕微鏡
JP2020137955A (ja) * 2019-03-01 2020-09-03 ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社 医療用制御装置及び医療用観察システム
JP7224963B2 (ja) 2019-03-01 2023-02-20 ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社 医療用制御装置及び医療用観察システム
JP2020141916A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社 医療用画像処理装置及び医療用観察システム
JP7281308B2 (ja) 2019-03-07 2023-05-25 ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社 医療用画像処理装置及び医療用観察システム
US11737646B2 (en) 2019-03-07 2023-08-29 Sony Olympus Medical Solutions Inc. Medical image processing device and medical observation system
WO2023045146A1 (zh) * 2021-09-24 2023-03-30 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 内窥镜成像系统、内窥镜摄像头及内窥镜摄像系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4846917B2 (ja) 2011-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4855728B2 (ja) 照明装置及び観察装置
US8690765B2 (en) Endoscope apparatus and image processing apparatus
US5701903A (en) Fluoroscopic apparatus
JPH07222712A (ja) 蛍光内視鏡装置
JP2012090725A (ja) 電子内視鏡システム、電子内視鏡システムのプロセッサ装置、及び画像処理方法
EP1728464B1 (en) Endoscope image pickup system
JP3467130B2 (ja) 蛍光診断用電子内視鏡装置
JPH10328129A (ja) 蛍光観察装置
JP4846917B2 (ja) 蛍光観察用内視鏡装置
JP2001204683A (ja) 蛍光観察装置
JP5539840B2 (ja) 電子内視鏡システム、電子内視鏡システムのプロセッサ装置、及び電子内視鏡システムの作動方法
JP4648683B2 (ja) 内視鏡システム
WO2006004038A1 (ja) 光源装置及び蛍光観察システム
WO2019176253A1 (ja) 医療用観察システム
JP4520216B2 (ja) 蛍光観察内視鏡装置
JP5331394B2 (ja) 内視鏡装置
JP4459709B2 (ja) 蛍光観察内視鏡装置
JP4242578B2 (ja) 内視鏡装置
JP2004305382A (ja) 特殊光観察システム
JP4766935B2 (ja) 内視鏡装置
JP5525991B2 (ja) 電子内視鏡システム、電子内視鏡システムのプロセッサ装置、及び電子内視鏡システムの作動方法
JP2005319116A (ja) 蛍光観察内視鏡装置
JP2006043289A (ja) 内視鏡装置
JP2005021580A (ja) 蛍光観察内視鏡システム及び蛍光観察内視鏡用光源装置
JP5508140B2 (ja) 眼底撮像装置及びその処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111013

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees