JP4694311B2 - 内視鏡プロセッサ、画像切替えプログラム、および蛍光内視鏡システム - Google Patents

内視鏡プロセッサ、画像切替えプログラム、および蛍光内視鏡システム Download PDF

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Description

本発明は、自家蛍光を利用した電子内視鏡システムにおいて、モニタに表示する画像の制御を行う内視鏡プロセッサに関する。
紫外線等の特定の波長の光(励起光)を生体組織に照射することにより、蛍光を発する自家蛍光が知られている。また、がん細胞等の病変部においては自家蛍光の光量が低いことも知られている。この性質を利用した自家蛍光観察用電子内視鏡システムが知られている。この電子内視鏡システムにおいては、白色光等の参照光を照射した時の通常画像(参照画像)、或いは励起光を照射した時の蛍光画像がモニタに表示される。
ところで、患者の安全の確保のために、電子内視鏡の挿入管の先端を監視可能な常態に維持することが求められている。そこで、励起光の照射中に電子内視鏡システムに異常を生じた場合に、異常状態を検知して参照光の照射に自動的に切替えることが提案されている(特許文献1参照)。
しかし、電子内視鏡システムが正常であっても、蛍光画像の監視が不可能になることがあり得る。蛍光画像を観察中にバイオプシーなどの処置を患者に対して行い出血した場合に血液は蛍光を発しないので、観察が出来なくなることがある。このような事態に、操作者は手動で参照光の照射に切替える必要があり、操作が煩雑となった。
特開2002−45330号公報
したがって、本発明では蛍光画像を表示中に蛍光画像の表示が不可能となるときに自動的に参照光を照射する状態の画像を表示させる内視鏡プロセッサの提供を目的とする。
本発明の内視鏡プロセッサは、生体組織に照射すると蛍光を発光させる励起光または被写体を照明するための参照光が照射される被写体を撮像する撮像手段を有する電子内視鏡から撮像手段が生成する画像信号を取得する画像信号取得手段と、励起光を照射するときに生成される蛍光画像信号に基づいて蛍光画像信号に相当する蛍光画像の輝度を検出する輝度検出手段と、蛍光画像の輝度が第1の閾値を下回るか否かを判別する判別手段と、蛍光画像の輝度が第1の閾値を下回ると判別される場合に被写体像を表示する表示手段に参照光を照射するときに生成される参照画像信号に相当する参照画像を表示させる画像切替手段とを備えることを特徴としている。
なお、画像切替手段は励起光または参照光を被写体に照射するための光源ユニットの動作を制御する光源制御手段を有し、光源制御手段は光源ユニットに励起光のみを連続的に被写体に照射させている状態で蛍光画像の輝度が第1の閾値を下回ると判別される場合に光源ユニットに参照光を被写体に照射するように制御することが好ましい。
あるいは、励起光または参照光を被写体に照射するための光源ユニットに励起光および参照光を連続的に切替えながら被写体に照射させる光源制御手段を備え、画像切替手段は蛍光画像のみが撮像手段に生成されている画像として表示されている状態において蛍光画像の輝度が第1の閾値を下回ると判別される場合に表示手段に参照画像を蛍光画像とともにあるいは単独で表示させることが好ましい。さらには、画像切替手段は表示手段に参照画像を表示させるように切替えた後に蛍光画像の輝度が第2の閾値を超えると判別される場合に、表示手段に蛍光画像のみを撮像手段に生成されている画像として表示させることが好ましい。
また、輝度検出手段は蛍光画像を形成する複数の領域の輝度に基づいてヒストグラムを作成し、判別手段は複数の領域の輝度の最大値または平均値を蛍光画像の輝度として判別を行うことが好ましい。
また、本発明の画像切替プログラムは、生体組織に照射すると蛍光を発光させる励起光または被写体を照明するための参照光が照射される被写体を撮像する撮像手段を有する電子内視鏡から撮像手段が生成する画像信号を取得する画像信号取得手段と、励起光を照射するときに生成される蛍光画像信号に基づいて蛍光画像信号に相当する蛍光画像の輝度を検出する輝度検出手段と、蛍光画像の輝度が第1の閾値を下回るか否かを判別する判別手段と、蛍光画像の輝度が第1の閾値を下回ると判別される場合に被写体像を表示する表示手段に参照光を照射するときに生成される参照画像信号に相当する参照画像を表示させる画像切替手段として内視鏡プロセッサを機能させることを特徴としている。
また、本発明の内視鏡システムは、生体組織に照射すると蛍光を発光させる励起光または被写体を照明するための参照光を被写体に照射する光源ユニットと、励起光または参照光が照射される被写体を撮像して画像信号を生成する電子内視鏡と、電子内視鏡が撮像した被写体像を表示するためのモニタと、励起光を照射するときに電子内視鏡に生成される蛍光画像信号に基づいて蛍光画像信号に相当する蛍光画像の輝度を検出する輝度検出手段と、蛍光画像の輝度が第1の閾値を下回るか否かを判別する判別手段と、蛍光画像の輝度が第1の閾値を下回ると判別される場合にモニタに参照光を照射するときに生成される参照画像信号に相当する参照画像を表示させる画像切替手段とを備えることを特徴としている。
本発明によれば、蛍光画像が視認出来なくなるときに自動的に参照画像に切替えることが可能となる。その結果、使用者の煩雑な操作が省略可能となる。また、操作時間が短縮化されるので、被験者の負担が軽減される。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を適用した内視鏡プロセッサを有する内視鏡システムの内部構成を概略的に示すブロック図である。
内視鏡システム10は、内視鏡プロセッサ20、内視鏡50、およびモニタ60によって構成される。内視鏡プロセッサ20は、内視鏡50、及びモニタ60に接続される。被写体を照射するための光を発光する光源ユニット30が、内視鏡プロセッサ20の内部に設けられる。光源ユニット30から発光される光は、内視鏡50に設けられるライトガイド51を介して被写体(図示せず)に照射される。
内視鏡50の挿入部52の先端に設けられたCCD等の撮像素子53により撮像される被写体の画像は、画像信号として内視鏡プロセッサ20に送られる。画像信号は、内視鏡プロセッサ20に設けられた画像処理ユニット40において、所定の処理が行われる。所定の処理が行われた画像信号は、モニタ60に送られ、画像信号に対応する画像がモニタ60に表示される。
なお、内視鏡プロセッサ20には、システムコントローラ21およびタイミングコントローラ22が設けられる。システムコントローラ21によって、内視鏡システム10全体の動作の制御が行なわれる。タイミングコントローラ22によって、光源ユニット30、画像処理ユニット40、および撮像素子53等を駆動するタイミングが制御される。
光源ユニット30は、白色光等の参照光を発する参照用光源31R、紫外線等の特定の波長の光(励起光)を発する励起用光源31F、集光レンズ32、参照用光源電源回路33、励起用光源制御回路34、及び絞り35等によって構成される。
参照用光源31Rから照射された参照光をライトガイド51の入射端に導くための光路中に絞り35、ダイクロイックミラー36、及び集光レンズ32が設けられる。参照用光源31Rから照射される略平行な光束の光は、ダイクイロックミラー36を透過し、集光レンズ32で集光されてライトガイド51の入射端に入射される。参照用光源31Rへの電力は、参照用光源電源回路33から供給される。
参照光の光量調整は、絞り35を駆動することにより実行される。絞り35は、絞り駆動回路37により動作が制御される第1モータM1により駆動される。絞り駆動回路37は、前段信号処理回路41に接続される。
後述するように撮像素子53において生成する画像信号に基づき、撮像した画像の受光量が前段信号処理回路41において検出される。第1モータM1の駆動量は、画像の受光量に応じて絞り駆動回路37により求められる。
励起用光源31Fから照射される略平行な光束の光はダイクロイックミラー36により反射され、集光レンズ32で集光されてライトガイド51の入射端に入射される。励起用光源31Fは励起用光源制御回路34によって駆動される。なお、励起用光源31Fを駆動するタイミングを制御するための信号が、タイミングコントローラ22から励起用光源制御回路34に送られる。
参照用光源電源回路33および励起用光源制御回路34は、システムコントローラ21に接続される。参照用光源31Rおよび励起用光源31Fの発光および消灯は、システムコントローラ21によって参照用光源電源回路33および励起用光源制御回路34が制御されることにより実行される。
ライトガイド51の入射端には、前述のように参照光或いは励起光が入射する。ライトガイド51の出射端から出射する光が、配光レンズ54を介して挿入部52先端付近に照射される。
被写体の光学像は、対物レンズ55、及び励起光カットフィルタ56を介して、撮像素子53の受光面に結像される。撮像素子53が撮像素子駆動回路23に駆動されることにより、被写体の光学像が撮像される。なお、撮像素子53を駆動するタイミングを制御するための信号が、タイミングコントローラ22から撮像素子駆動回路23に送られる。
励起光カットフィルタ56により、被写体からの反射光から励起光成分が除去される。励起光成分が除去されることにより、励起光が照射されることによって被写体である生体組織が発する蛍光成分のみが、撮像素子53により撮像される。
なお、内視鏡50にはスコープボタン57が設けられる。スコープボタン57は、画像のフリーズの他、モニタ60へ表示する画像の切替などの入力に用いられる各種機能ボタンによって構成される。
スコープボタン57は、システムコントローラ21に接続される。スコープボタン57の操作に応じた信号がシステムコントローラ21に出力される。システムコントローラ21によって、操作に応じた制御が行なわれる。
前述のように、撮像素子53の撮像動作の実行により生成する画像信号は、画像処理ユニット40に送られる。なお、参照光が照射されているときに参照画像信号が生成され、励起光が照射されているときに蛍光画像信号が生成される。画像処理ユニット40は、前段信号処理回路41、後段信号処理回路42、輝度検出回路43、静止画像用メモリ44、及びスイッチ45によって構成される。
画像信号は、前段信号処理回路41に入力される。前段信号処理回路41において、画像信号はアナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された画像信号に対して所定の信号処理が行われる。
また、前段信号処理回路41において、前述のように画像信号に基づいて、撮像した画像の受光量が検出され、光量調整のために検出した受光量が絞り駆動回路37に出力される。
前段信号処理回路41において所定の信号処理が施された画像信号は、静止画像用メモリ44およびスイッチ45の第1の入力端45in1に出力される。
前段信号処理回路41から送られる1フィールドの画像信号が、静止画像用メモリ44に格納される。次の1フィールドの画像信号が送られるとき、静止画像用メモリ44に格納されていた1フィールドの画像信号が、新たに送られる画像信号に書換えられる。
静止画像用メモリ44は、スイッチ45の第2の入力端45in2に接続される。スイッチ45の出力端45outは後段信号処理回路42に接続される。スイッチ45を切替えることによって、第1、第2の入力端45in1、45in2のいずれか一方から、画像信号が出力端45outを介して後段信号処理回路42に出力される。
スコープボタン57によって静止画を表示する操作が行われるときは、システムコントローラ21によってタイミングコントローラ22が駆動される。タイミングコントローラ22が駆動されることによって、静止画像用メモリ44への新たな画像信号の格納が停止される。同時に、タイミングコントローラ22によりスイッチ45が第2の入力端45in2側に切替えられ、静止画像用メモリ44に格納された1フィールドの画像信号が後段信号処理回路42に送られる。
スコープボタン57によって動画を表示する操作が行われるときは、タイミングコントローラ22によって、静止画像用メモリ44への新たな画像信号の格納が行なわれる。同時に、タイミングコントローラ22によりスイッチ45が第1の入力端45in1側に切替えられる。第1の入力端45in1側に切替えられることにより、前段信号処理回路41からリアルタイムの画像信号が後段信号処理回路42に送られる。
後段信号処理回路42に送られた画像信号は、デジタル信号からアナログ信号に変換される。画像信号はクランプ、ブランキング処理などの所定の信号処理が行われる。所定の信号処理が行われた画像信号がモニタ60に送られ、撮像した画像がモニタ60に表示される。
モニタ60には、参照光を照射したときに撮像される参照画像または励起光を照射したときに撮像される蛍光画像のいずれか一方が、リアルタイムの画像として表示される。前述のように、参照用光源31Rまたは励起用光源31Fのいずれかを発光させるかは、システムコントローラ21によって、制御される。
システムコントローラ21による参照用光源31Rと励起用光源31Fとの発光の切替は、スコープボタン57による操作、または後述する撮像した画像の輝度に基づいて行なわれる。撮像した画像の輝度に応じた光源の切替について以下に説明する。
前段信号処理回路41において所定の信号処理が施された画像信号は、輝度検出回路43にも出力される。輝度検出回路43において、画像信号に基づいて撮像した画像の輝度が検出される。まず、撮像した画像を構成する複数の画素における輝度のヒストグラムが作成される。次に、作成されたヒストグラムに基づいて、輝度の平均値が求められる。求められた平均値が、撮像した画像の輝度としてシステムコントローラ21に出力される。
システムコントローラ21において、撮像した画像の輝度に基づいて発光させる光源の切替の判別が行なわれる。なお、光源の切替の判別は、励起用光源31Fが発光しているときにのみ行なわれる。
システムコントローラ21には、ROM(図示せず)から、所定の閾値が送られる。所定の閾値は、蛍光画像がモニタ60において観察可能と判別し得る輝度値に設定される。システムコントローラ21によって、撮像した画像の輝度と所定の閾値との比較が行なわれる。
撮像した画像の輝度が所定の閾値未満である場合に、システムコントローラ21は参照用光源電源回路33を駆動して、参照用光源31Rを発光させる。また、同時に、システムコントローラ21は励起用光源制御回路34を駆動して、励起用光源31Fを消灯させる。
システムコントローラ21において行なわれる、動画像表示切替の処理について図2のフローチャートを用いて説明する。
ステップS100において、画像表示が、参照光を照射したときの通常観察または、励起光を照射したときの蛍光観察のいずれであるかを確認する。すなわち、スコープボタン57の操作によって参照画像と蛍光画像のいずれの画像を表示するように設定しているか確認する。
ステップS100において、参照画像を表示する設定である場合はステップS101に進む。また、ステップS104において後述するように所定の条件を満たす場合にステップS101に進む。ステップS101では、参照用光源31Rを発光させ、ステップS105に進む。
ステップS100において、蛍光画像を表示する設定である場合はステップS102に進む。ステップS102では、励起用光源31Fを発光させて、ステップS103に進む。ステップS103では、撮像した蛍光画像の輝度を検出する。
蛍光画像の輝度を検出すると、ステップS104に進み、検出した輝度が所定の閾値を下回るか否かの判別を行なう。検出した輝度が所定の閾値を下回る場合は、ステップS101に進み、前述のように参照用光源31Rを発光させ、励起用光源31Fを消灯させる。
ステップS104において検出した輝度が所定の閾値を上回る場合、またはステップS101の終了後、ステップS105に進む。ステップS105において、観察が終了しているかの確認をする。観察が終了していない場合は、ステップS100に戻る。観察が終了するまで、ステップS100〜ステップS105の処理を実行する。ステップS105で観察が終了している場合、本処理は終了する。
以上のように、本実施形態の内視鏡プロセッサ20によれば、出血等により蛍光画像が視認できなくなる場合に、自動的に参照光が発光される。参照光が発光することにより、モニタ60には、参照画像が自動的に表示される。
このように、蛍光画像が視認不可能になると自動的に参照画像が表示されるので、使用者にとって煩雑な操作を減らすことが出来る。その結果、内視鏡による観察や処置などが迅速に行なわれ、治験者への負担が軽減される。
次に、本発明の第2の実施形態を適用した内視鏡プロセッサについて説明する。図3は本実施形態を適用した内視鏡プロセッサ200を有する内視鏡システムの内部構成を概略的に示すブロック図である。
本実施形態は、光源ユニットおよび映像処理ユニットの構成が第1の実施形態と異なっており、それに伴い、照明光の供給方法および表示画像の切替方法も異なる。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明をする。なお、第1の実施形態と同じ機能を有する部位には、同じ符号が付されている。
光源ユニット300に参照用光源31R、励起用光源31F、集光レンズ32、参照用光源電源回路33、励起用光源制御回路34、および絞り35が設けられることは、第1の実施形態と同じである。光源ユニット300に、シャッタ38、シャッタ駆動回路39、および第2モータM2が設けられる点において、第1の実施形態と異なる。
シャッタ38は、例えば図4に示すロータリーシャッタである。シャッタ38は、絞り35とダイクロイックミラー36との間に設けられる。ライトガイド51の入射端への参照光の通過と遮光が、シャッタ38により切替えられる。
参照光を通過させる場合は、開口部38oが参照光の光路中に挿入される(図4参照)。参照光を遮光する場合は、遮光部38sが参照光の光路中に挿入される。シャッタ38は、シャッタ駆動回路39により動作が制御される第2モータM2により駆動される。
本実施形態では第1の実施形態と同様に、被写体に参照光と励起光とのいずれか一方のみを連続的に照射させることが可能である。または、第1の実施形態と異なり、1フィールドの画像信号が生成されるたびに参照光と励起光とを連続的に切替えながら照射させることも可能である。
参照光と励起光の照射の連続的な切替は、シャッタ38の駆動と励起用光源31Fを所定のタイミングで駆動することにより実行される。シャッタ38による参照光の通過と遮光のタイミングを制御するためのシャッタタイミング信号が、タイミングコントローラ22からシャッタ駆動回路39に出力される。また、励起用光源31Fの発光と消灯のタイミングを制御するための発光タイミング信号が、タイミングコントローラ22から励起用光源制御回路34に出力される。
タイミングコントローラ22は、シャッタ38によって参照光を通過させる時に励起用光源31Fを消灯させ、励起用光源31Fを発光させる時にシャッタ38によって参照光を遮光するようにシャッタタイミング信号、及び発光タイミング信号を出力する。
内視鏡50の構成および機能は、第1の実施形態と同じである。撮像素子53において、参照光が照射している間の撮像動作により参照画像信号が生成され、励起光が照射している間の撮像動作により蛍光画像信号が生成される。
参照画像信号または蛍光画像信号が画像処理ユニット400に送られることも、第1の実施形態と同様である。画像処理ユニット400に前段信号処理回路41、後段信号処理回路42、輝度検出回路43、及びスイッチ45が設けられることは、第1の実施形態と同じである。本実施形態では、静止画像用メモリ44の代わりに、2画像表示用メモリ46が設けられている点で、第1の実施形態と異なる。
第1の実施形態と同様に、参照画像信号または蛍光画像信号は前段信号処理回路41においてデジタル信号に変換され、さらに所定の信号処理が行われる。また、撮像した画像の受光量が検出され、受光量が光量調整のために用いられることも第1の実施形態と同様である。
また、第1の実施形態と同様に、所定の信号処理が施された参照画像信号または蛍光画像信号は、2画像表示用メモリ46およびスイッチ45の第1の入力端45in1に出力される。
2画像表示用メモリ46は静止画像用メモリ44と異なり、4つのフィールドの画像信号を格納する第1〜第4の領域が設けられる。連続して送られる画像信号は、タイミングコントローラ22の制御により第1〜第4の領域に格納される。
2画像表示用メモリ46は、スイッチ45の第2の入力端45in2に接続される。いずれの領域に格納されている画像信号を第2の入力端45in2に出力させるかについては、タイミングコントローラ22によって制御される。
第1の実施形態と同様に、スイッチ45を切替えることによって、第1、第2の入力端45in1、45in2いずれか一方から、画像信号が出力端45outを介して後段信号処理回路42に出力される。
なお、光源ユニット300からの参照光または励起光の照射方法の違いにより、スイッチ45および2画像表示用メモリ46において行なわれる動作が異なる。第1の実施形態と同様に参照光または励起光の一方が連続して照射される場合は、第1の実施形態と同様の動作が行なわれる。
すなわち、スコープボタン57によって静止画を表示する操作が行われるときは、システムコントローラ21によってタイミングコントローラ22が駆動される。タイミングコントローラ22が駆動されることによって、2画像表示用メモリ46への新たな画像信号の格納が停止される。同時に、タイミングコントローラ22によりスイッチ45が第2の入力端45in2側に切り替えられ、2画像表示用メモリ46に格納された1フィールドの画像信号が後段信号処理回路42に送られる。
また、スコープボタン57によって動画を表示する操作が行われるときは、タイミングコントローラ22によって、2画像表示用メモリ46への新たな画像信号の格納が行なわれる。同時に、タイミングコントローラ22によりスイッチ45が第1の入力端45in1側に切替えられる。第1の入力端45in1側に切替えられることにより、前段信号処理回路41からリアルタイムの画像信号が後段信号処理回路42に送られる。
1フィールドの画像信号が生成されるたびに参照光と励起光とを連続的に切替えながら被写体に照射する場合の、スイッチ45と2画像表示用メモリ46の動作について説明する。この場合、スイッチ45は常に第2の入力端45in2側に切替えられる。
本実施形態では第1の実施形態と異なり、静止画および動画ともに、参照画像と蛍光画像との2画像をモニタ60に表示することが可能である。なお、参照画像または蛍光画像のいずれか一方のみをモニタ60に表示することも可能である。
動画を2画像表示する場合の参照光と励起光の照射、および2画像表示メモリ46への書込みと読出しなどのタイミングについて、図5のタイミングチャートを用いて説明する。
タイミングコントローラ22から、周期的にHIGH(タイミングt1、t5参照)とLOW(タイミングt4、t8参照)とが繰返される方形波であるフレーム信号およびフィールド信号が、励起用光源制御回路34、シャッタ駆動回路39、撮像素子駆動回路23、2画像表示用メモリ46、および後段信号処理回路42に送られる。
なお、フレーム信号がHIGHまたはLOWである期間は、フィールド信号がHIGHまたはLOWである期間の2倍の長さに設定される。また、フレーム信号がHIGHになると同時にフィールド信号がHIGHに切替わり、フレーム信号がHIGHである間にフィールド信号は一旦LOWに切替わり、フレーム信号がLOWになると同時にフィールド信号は再度HIGHに切替わるようにタイミングが調整されている。
フィールド信号のHIGHの期間(タイミングt1、t3、t5参照)において、シャッタ駆動回路39による参照光を通過させるためのシャッタ38の駆動、及び励起用光源制御回路34による励起用光源31Fの消灯によって参照光のみが被写体に照射される。また、この期間に撮像素子53により参照画像信号(WL1、WL3、WL5、…)が生成される。
一方、フィールド信号のLOWの期間(タイミングt2、t4、t6参照)において、励起用光源制御回路34による励起用光源31Fの発光、及びシャッタ駆動回路39による参照光を遮光させるためのシャッタ38の駆動によって励起光のみが照射される。また、この期間に撮像素子53により蛍光画像信号(FL2、FL4、FL6、…)が生成される。
フィールド信号、フレーム信号がともにHIGHの期間(タイミングt1、t5参照)に生成された参照画像信号は、2画像表示用メモリ46の第1の領域に格納される。フィールド信号がHIGHの期間であってフレーム信号がLOWの期間(タイミングt3、t7参照)に生成された参照画像信号は、第3の領域に格納される。
フィールド信号がLOWの期間であってフレーム信号がHIGHの期間(タイミングt2、t6参照)に生成された蛍光画像信号は、第2の領域に格納される。フィールド信号、フレーム信号がともにLOWの期間(タイミングt4、t8参照)には第4の領域に格納される。
フレーム信号がHIGHの期間に2画像表示用メモリ46に格納された参照画像信号と蛍光画像信号とは、フレーム信号がその次にLOWとなる期間にスイッチ45を介して後段信号処理回路42に出力される。
例えば、タイミングt2の後にフレーム信号がLOWである期間(タイミングt3、t4)に、2画像表示用メモリ46の第1、第2の領域に格納された参照画像信号WL1と蛍光画像信号FL2とが、後段信号処理回路42に出力される。
また、同様にタイミングt4の後にフレーム信号がHIGHである期間(タイミングt5、t6)に、2画像表示用メモリ46の第3、第4の領域に格納された参照画像信号WL3と蛍光画像信号FL4とが、後段信号処理回路42に出力される。
後段信号処理回路42では、第1の実施形態と同様の所定の信号処理に加えて、モニタ60の表示画面の第1の領域A1に参照画像を、第2の領域A2に蛍光画像を表示(図6参照)させるための縮小や、領域の割付などの信号処理が行われる。
参照画像または蛍光画像の一方の動画を表示する場合、表示する画像に相当する画像信号のみを2画像表示用メモリ46に格納または出力を行えばよい。
例えば、参照画像の1画面表示する場合は、図7のタイミングチャートに示すように、蛍光画像信号の2画像表示用メモリ46への格納が停止される(タイミングt2、t4、t6、t8参照)。したがって、2画像表示用メモリ46から参照画像信号のみが出力され、モニタ60には参照画像のみが表示される。
または、図8のタイミングチャートに示すように、蛍光画像信号を2画像表示用メモリ46に格納(タイミングt2、t4、t6、t8参照)させた後、蛍光画像信号の出力のみが停止される。したがって、2画像表示用メモリ46から参照画像信号のみが出力され、モニタ60には参照画像のみが表示される。
蛍光画像の1画面表示は、参照画像信号の2画像表示用メモリ46への格納の停止、または参照画像信号の出力を停止させることにより実行される。
参照画像と蛍光画像の2画像を静止画で表示する場合は、動画表示に切替えられるまで、単一の参照画像信号と蛍光画像信号が2画像表示用メモリ46から出力される(図9参照)。また、静止画表示に切替えた後、2画像表示用メモリ46への参照画像信号および蛍光画像信号の格納は停止される。
なお、フィールド信号は、励起用光源制御回路34及びシャッタ駆動回路39にそれぞれ入力される前述のシャッタタイミング信号及び発光タイミング信号に相当する。
第1の実施形態と同様に、前段信号処理回路41において所定の信号処理が施された画像信号は、輝度検出回路43にも出力される。輝度検出回路43において参照画像信号および蛍光画像信号に基づいて参照画像および蛍光画像の輝度が検出されることは、第1の実施形態と同様である。
第1の実施形態と同様に、参照画像および蛍光画像の輝度はシステムコントローラ21に送られる。参照光または励起光を連続して照射している場合、第1の実施形態と同様に蛍光画像の輝度に基づいて発光させる光源の切替の判別が行なわれる。一方、1フィールドの撮像ごとに照射する光を切替える場合、蛍光画像の輝度に基づいてモニタ60に表示する画像の切替についての判別が行なわれる。
1フィールドの撮像ごとに照射する光を切替える場合の画像の切替について説明する。画像の切替の判別は、蛍光画像を1画像表示させているときのみ行なわれる。このときの蛍光画像の輝度が、システムコントローラ21において前述の所定の閾値と比較される。
蛍光画像の輝度が所定の閾値未満である場合に、システムコントローラ21はタイミングコントローラ22を制御して、参照画像と蛍光画像の2画像をモニタ60に表示させる。システムコントローラ21が参照画像信号の2画像表示用メモリ46への格納を実行させ、後段信号処理回路42へ参照画像信号と蛍光画像信号とを出力させることにより、2画像表示が実行される。
なお、参照画像が表示されるように切替えられた後、蛍光画像の輝度が再び所定の閾値を超えるときに、蛍光画像の1画像表示に自動的に戻すことも可能である。元の画像表示に戻すためには、参照画像信号の後段信号処理回路42への出力を停止させ、蛍光画像信号の後段信号処理回路42への出力を行えばよい。
本実施形態において、1フィールド毎に照射する光を切替える場合の、動画像表示の切替の処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。
ステップS200において、自動切替の設定を0にリセットする。なお、自動切換の設定とは、後述するように蛍光画像の1画像表示を強制的に切替えるか否かについての設定であり、0が切替不要、1が切替要の設定である。
ステップS201において、画像表示の設定が、参照画像表示、蛍光画像表示、または2画像の表示のいずれであるかを検出する。すなわち、スコープボタン57の操作によって参照画像表示、蛍光画像表示、または2画像表示のいずれに設定されているかを検出する。
ステップS202では、画像表示の設定が参照画像表示であるか否か判別する。参照画像表示である場合は、ステップS203で参照画像信号を2画像表示用メモリ46に格納して、後段信号処理回路42に出力する。参照画像信号が出力され、モニタ60には参照画像が1画像で表示される。
ステップS202において、画像表示の設定が参照画像表示で無い場合は、ステップS204に進む。ステップS204では、画像表示の設定が蛍光画像表示であるか否か確認する。蛍光画像表示である場合は、ステップS205に進む。
ステップS205では、自動切換の設定が0であるか否かを確認する。0である場合は、ステップS206で蛍光画像信号を2画像表示用メモリ46に格納して、後段信号処理回路42に出力する。蛍光画像信号が出力され、モニタ60には蛍光画像が1画像で表示される。
ステップS204で画像表示の設定が蛍光画像表示で無い、すなわち2画像表示の設定である場合、またはステップS205で自動切替の設定が1である場合は、ステップS207に進む。
ステップS207において、参照画像信号および蛍光画像信号を2画像表示用メモリ46に格納して、後段信号処理回路42に出力する。参照画像信号および蛍光画像信号が出力され、モニタ60には参照画像と蛍光画像との2画像が表示される。
ステップS203、ステップS206、またはステップS207における処理の終了後、ステップS208に進む。ステップS208では、蛍光画像の輝度が所定の閾値を下回るか否かの判別を行なう。
蛍光画像の輝度が所定の閾値を上回る場合はステップS209に進み、自動切替を0に設定する。一方、蛍光画像の輝度が所定の閾値を下回る場合はステップS210に進み、自動切換えを1に設定する。
ステップS209、またはステップS210の処理の終了後、ステップS211に進む。ステップS211では、観察が終了しているかの確認をする。観察が終了していない場合は、ステップS201に戻る。観察が終了するまで、ステップS201〜ステップS211の処理を実行する。ステップS211で観察が終了している場合、本処理は終了する。
以上のような構成の第2の実施形態を適用した内視鏡プロセッサ200によれば、モニタ60に蛍光画像を表示しているときであって蛍光画像が視認できなくなる場合に、モニタ60に自動的に蛍光画像と参照画像の2画像が表示される。
したがって、第1の実施形態と同様に、蛍光画像が視認不可能になると自動的に参照画像が表示されるので、使用者にとって煩雑な操作を減らすことが出来る。その結果、内視鏡による観察や処置などが迅速に行なわれ、治験者への負担が軽減される。また、本実施形態によれば、参照画像と蛍光画像の2画像を同時にモニタ60に表示することが可能になる。
また、本実施形態によれば、参照画像を表示しているときも励起光を照射して蛍光画像信号が生成され蛍光画像の輝度が検出できるので、参照画像の表示に切替えた後でも元の蛍光画像のみの表示に自動的に戻すことが可能である。出血が止まるなどにより、再び蛍光画像を視認出来るようになると自動的に蛍光画像に切替わるので、使用者の煩雑な操作を軽減させることが可能である。
なお、第1、第2の実施形態において、作成されたヒストグラムに基づいて輝度の平均値を求め、撮像した画素の輝度として所定の閾値と比較する構成であるが、平均値でなくてもよい。例えば、最大値でもよく、所定の閾値と比べることにより画像をモニタで視認可能かを判別させる値に加工されたものであればどのようなものであってもよい。
また、第2の実施形態において、蛍光画像の輝度が所定の閾値未満である場合に参照画像と蛍光画像の2画像をモニタ60に表示させているが、参照画像のみをモニタ60に表示させてもよい。
システムコントローラ21が蛍光画像信号の後段信号処理回路42への出力を停止させ、参照画像信号の2画像表示用メモリ46への格納および後段信号処理回路42への出力を行わせることにより、参照画像のみのモニタ60への表示が実行される。
また、第2の実施形態において、蛍光画像の表示から2画像表示に切替えるための所定の閾値と、2画像表示から蛍光画像の表示に戻すための所定の閾値は同じ値であるが、別々の値に設定されていてもよい。
また、本実施形態を適用した内視鏡プロセッサは、光源ユニットを内蔵する汎用の内視鏡プロセッサ、または外部の光源ユニットに接続可能な汎用の内視鏡プロセッサに表示画像の自動切換えを行う画像切替プログラムを読込ませて構成することも可能である。
本発明の第1の実施形態を適用した内視鏡プロセッサを有する内視鏡システムの内部構成を概略的に示すブロック図である。 第1の実施形態における動画像表示の切替処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を適用した内視鏡プロセッサを有する内視鏡システムの内部構成を概略的に示すブロック図である。 シャッタの正面図である。 2画像表示を行うときに内視鏡プロセッサにより行なわれる動作のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 モニタに参照画像と蛍光画像の2画像を表示している状態を示す図である。 参照画像のみの1画像表示をするときに内視鏡プロセッサにより行なわれる動作のタイミングを説明するための第1のタイミングチャートである。 参照画像のみの1画像表示をするときに内視鏡プロセッサにより行なわれる動作のタイミングを説明するための第2のタイミングチャートである。 静止画を表示するときに内視鏡プロセッサにより行なわれる動作のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 第2の実施形態における画像表示の切替処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 内視鏡システム
20、200 内視鏡プロセッサ
21 システムコントローラ
22 タイミングコントローラ
30、300 光源ユニット
31R 参照用光源
31F 励起用光源
33 参照用光源電源回路
34 励起用光源制御回路
38 シャッタ
39 シャッタ駆動回路
40、400 画像処理ユニット
43 輝度検出回路
44 静止画像用メモリ
46 2画像表示用メモリ
50 内視鏡
53 撮像素子
57 スコープボタン
60 モニタ

Claims (5)

  1. 生体組織に照射すると蛍光を発光させる励起光、または被写体を照明するための参照光が照射される前記被写体を撮像する撮像手段を有する電子内視鏡から、前記撮像手段が生成する画像信号を取得する画像信号取得手段と、
    前記励起光を照射するときに生成される蛍光画像信号に基づいて、前記蛍光画像信号に相当する蛍光画像の輝度を検出する輝度検出手段と、
    前記蛍光画像の輝度が第1の閾値を下回るか否かを判別する判別手段と、
    前記蛍光画像の輝度が前記第1の閾値を下回ると判別される場合に、前記被写体像を表示する表示手段に、前記参照光を照射するときに生成される参照画像信号に相当する参照画像を表示させる画像切替手段と
    前記励起光または前記参照光を前記被写体に照射するための光源ユニットに、前記励起光および前記参照光を連続的に切替えながら前記被写体に照射させる光源制御手段とを備え
    前記光源制御手段が前記被写体に前記励起光および前記参照光を連続的に切替えながら前記光源ユニットに照射させることにより、前記画像取得手段に前記撮像素子が連続的に交互に生成する前記蛍光画像信号と前記参照画像信号を取得させ、
    前記画像切替手段は、前記蛍光画像のみが前記撮像手段に生成されている画像として前記表示手段に表示されている状態において、前記蛍光画像の輝度が前記第1の閾値を下回ると判別される場合に、前記表示手段に前記参照画像を前記蛍光画像とともにあるいは単独で表示させ、
    前記画像切替手段は、前記表示手段に前記参照画像を表示させるように切替えた後に、前記蛍光画像の輝度が第2の閾値を超えると判別される場合に、前記表示手段に前記蛍光画像のみを前記撮像手段に生成されている画像として表示させる
    ことを特徴とする内視鏡プロセッサ。
  2. 前記画像切替手段は、前記励起光または前記参照光を前記被写体に照射するための光源ユニットの動作を制御する光源制御手段を有し、
    前記光源制御手段は、前記光源ユニットに前記励起光のみを連続的に前記被写体に照射させている状態で、前記蛍光画像の輝度が前記第1の閾値を下回ると判別される場合に、前記光源ユニットに前記参照光を前記被写体に照射するように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡プロセッサ。
  3. 前記輝度検出手段は前記蛍光画像を形成する複数の領域の輝度に基づいてヒストグラムを作成し、前記判別手段は前記複数の領域の輝度の最大値または平均値を前記蛍光画像の輝度として判別を行うことを特徴とする請求項1または請求項に記載の内視鏡プロセッサ。
  4. 生体組織に照射すると蛍光を発光させる励起光、または被写体を照明するための参照光が照射される前記被写体を撮像する撮像手段を有する電子内視鏡から、前記撮像手段が生成する画像信号を取得する画像信号取得手段と、
    前記励起光を照射するときに生成される蛍光画像信号に基づいて、前記蛍光画像信号に相当する蛍光画像の輝度を検出する輝度検出手段と、
    前記蛍光画像の輝度が第1の閾値を下回るか否かを判別する判別手段と、
    前記蛍光画像の輝度が前記第1の閾値を下回ると判別される場合に、前記被写体像を表示する表示手段に、前記参照光を照射するときに生成される参照画像信号に相当する参照画像を表示させる画像切替手段と
    前記励起光または前記参照光を前記被写体に照射するための光源ユニットに、前記励起光および前記参照光を連続的に切替えながら前記被写体に照射させる光源制御手段として内視鏡プロセッサを機能させ
    前記光源制御手段が前記被写体に前記励起光および前記参照光を連続的に切替えながら前記光源ユニットに照射させることにより、前記画像取得手段に前記撮像素子が連続的に交互に生成する前記蛍光画像信号と前記参照画像信号を取得させ、
    前記画像切替手段は、前記蛍光画像のみが前記撮像手段に生成されている画像として前記表示手段に表示されている状態において、前記蛍光画像の輝度が前記第1の閾値を下回ると判別される場合に、前記表示手段に前記参照画像を前記蛍光画像とともにあるいは単独で表示させ、
    前記画像切替手段は、前記表示手段に前記参照画像を表示させるように切替えた後に、前記蛍光画像の輝度が第2の閾値を超えると判別される場合に、前記表示手段に前記蛍光画像のみを前記撮像手段に生成されている画像として表示させる
    ことを特徴とする画像切替プログラム。
  5. 生体組織に照射すると蛍光を発光させる励起光、または被写体を照明するための参照光を被写体に照射する光源ユニットと、
    前記励起光または前記参照光が照射される前記被写体を撮像して画像信号を生成する電子内視鏡と、
    前記電子内視鏡が撮像した前記被写体像を表示するためのモニタと、
    前記励起光を照射するときに前記電子内視鏡に生成される蛍光画像信号に基づいて、前記蛍光画像信号に相当する蛍光画像の輝度を検出する輝度検出手段と、
    前記蛍光画像の輝度が第1の閾値を下回るか否かを判別する判別手段と、
    前記蛍光画像の輝度が前記第1の閾値を下回ると判別される場合に、前記モニタに、前記参照光を照射するときに生成される参照画像信号に相当する参照画像を表示させる画像切替手段と
    前記励起光または前記参照光を前記被写体に照射するための光源ユニットに、前記励起光および前記参照光を連続的に切替えながら前記被写体に照射させる光源制御手段とを備え
    前記光源制御手段が前記被写体に前記励起光および前記参照光を連続的に切替えながら前記光源ユニットに照射させることにより、前記画像取得手段に前記撮像素子が連続的に交互に生成する前記蛍光画像信号と前記参照画像信号を取得させ、
    前記画像切替手段は、前記蛍光画像のみが前記撮像手段に生成されている画像として前記表示手段に表示されている状態において、前記蛍光画像の輝度が前記第1の閾値を下回ると判別される場合に、前記表示手段に前記参照画像を前記蛍光画像とともにあるいは単独で表示させ、
    前記画像切替手段は、前記表示手段に前記参照画像を表示させるように切替えた後に、前記蛍光画像の輝度が第2の閾値を超えると判別される場合に、前記表示手段に前記蛍光画像のみを前記撮像手段に生成されている画像として表示させる
    ことを特徴とする蛍光内視鏡システム。
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