JP2002290033A - 多層配線基板の製造方法 - Google Patents

多層配線基板の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】転写法によって配線回路層を形成する多層配線
基板の製造方法において、積層時の位置精度を高める。 【解決手段】(a)熱硬化性樹脂を含む絶縁シート1の
周囲の異なる箇所に、第1および第2の位置決めマーク
5a、5bを設ける工程と、(b)転写シート6の表面
に金属箔からなる配線回路層7を形成する工程と、
(c)絶縁シート1に、転写シート6の配線回路層7を
第1の位置決めマーク5aによって位置決めして積層、
圧着後、転写シート6を剥がすことによって絶縁シート
1の表面に配線回路層7を転写する工程と、(d)配線
回路層7が形成された複数の配線シートa、b、cを第
2の位置決めマーク5bによって位置決めして積層後、
熱硬化する工程と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、多層配線
基板及び半導体素子収納用パッケージなどに適した多層
配線基板の製造方法に関し、特に配線回路層やビアホー
ル導体の位置精度の高い多層配線基板を製造するための
方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、有機樹脂を絶縁基板成分とする
多層プリント配線基板が多用されているが、このような
プリント配線基板を作製するには、例えば、所定の絶縁
シートに金属箔を貼りつけた後、この金属箔の表面にレ
ジスト塗布/露光/現像/エッチング処理して配線回路
層を形成した後、それらを位置決めしながら積層し、熱
硬化温度に加熱して作製される。
【0003】この時、配線回路層を形成した絶縁シート
は高い精度にて位置決めすることが必要となる。そこ
で、従来より位置決めの方法としては、図3に示すよう
に、配線回路層30を形成した絶縁シート31やプリプ
レグの端部に位置決め用基準孔32を形成し、この位置
決め用基準孔32に基準ピン33を通した状態で、積層
することによって、各絶縁シートやプリプレグ間の位置
決めを行っている。
【0004】また、最近は、配線の高密度化に対して従
来の基準ピン33による位置決めには限界があるため
に、絶縁シート31に画像認識できるマークを形成し、
このマークを用いて位置決めを行うことも検討されてい
る。その場合、位置決めマークの数が多いほど位置精度
が高くなるが、位置決めマークの数に応じてCCDの数
も増加したり、画像処理に時間を要することから、一般
には、基板の対角上に設けられた2点の位置決めマーク
を利用して位置決めを行うことが提案されている(特開
2000−201000号参照、特開2000−188
483号)。
【0005】また、多層プリント配線基板を製造するに
あたり、転写シート表面に金属箔をエッチング処理して
作製され配線回路層を絶縁シート表面に転写して形成
し、配線回路層を形成した絶縁シートを位置決めして積
層することも行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の位置決め方法の
うち、基準ピン33に絶縁シート31の基準孔32を通
して順次積み上げていく従来の位置決め方法の場合、基
準孔32を基準ピン33に通すために基準孔32を基準
ピン33の径よりも大きく形成する必要があるために、
高精度の位置決めには限定があった。また、位置決め用
の基準孔32を開ける工程と層間接続用の貫通孔を加工
する工程が別々であるため、位置決め精度に各々の加工
位置精度が加算されるなどの問題もあった。
【0007】また、画像認識を用いた位置決め方法で転
写法によって配線回路層を形成する場合、転写シートに
位置決めマークを形成し、絶縁シートに形成された位置
決めマークとを整合させることによって位置決めを行う
が、この絶縁シートのマークに位置決めされた配線回路
層の位置決めマークを用いて絶縁シート同士の位置決め
を行った場合、絶縁シートと配線回路層の位置決め誤差
が絶縁シート間の位置決めに加算されてしまう結果、高
い位置決め精度が得られないという問題があった。
【0008】従って、本発明は、転写法によって配線回
路層を形成する多層配線基板の製造方法において、位置
精度の高い多層配線基板を製造するための製造方法を提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な課題について鋭意検討した結果、絶縁シートと配線回
路層との位置決めと、絶縁シート間の位置決めを異なる
位置決めマークに基づき行うことによって、位置決め誤
差が加算されることなく、高い位置決め精度が達成でき
ることを見いだし、本発明に至った。
【0010】即ち、本発明の多層配線基板の製造方法
は、(a)熱硬化性樹脂を含む絶縁シートの周囲の異な
る箇所に、第1および第2の位置決めマークを設ける工
程と、(b)転写シートの表面に金属箔からなる配線回
路層を形成する工程と、(c)前記絶縁シートに、転写
シートの配線回路層を前記第1の位置決めマークによっ
て位置決めして積層、圧着後、転写シートを剥がすこと
によって、前記絶縁シートの表面に配線回路層を転写す
る工程と、(d)前記配線回路層が形成された複数の絶
縁シートを前記第2の位置決めマークによって位置決め
して積層後、熱硬化する工程と、を具備するものであ
る。
【0011】なお、より具体的には、前記(a)工程と
同時に、前記絶縁シートに貫通孔を形成し、該貫通孔内
に金属粉末を含む導体ペーストを充填してビアホール導
体を形成することによって、ビアホール導体と第1、第
2の位置決めマークとの位置精度を高めることができ
る。また、前記(b)工程において、転写シート上に前
記配線回路層と同時に第3の位置決め用マークを形成す
ることによって配線回路層と第3の位置決め用マークと
の位置精度を高めることができ、前記(c)工程の位置
決めを前記第1の位置決めマークと前記第3の位置決め
マークを用いて行うことによって、配線回路層を絶縁シ
ートに対して高い位置精度で形成することができる。
【0012】なお、本発明によれば、高い精度を得るた
めに、前記第1および第2の位置決めマークが、いずれ
も絶縁シートの製品領域の外側の隅にそれぞれ4箇所以
上設け、そのうち3箇所以上の位置決めマークを使用し
て画像処理により位置決めを行うことが、また前記位置
決めマークの形状は、画像認識の容易性の点で、面積が
0.0001〜1mm2の円形または四角形からなるこ
とが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明における多層配線基板の製
造方法を図1の工程図に基づき説明する。図1におい
て、まず、熱硬化性樹脂を含有する絶縁シート1を準備
し、この絶縁シート1に対して、ビアホール導体形成の
ための貫通孔2を打ち抜き法やレーザー加工、プラズマ
エッチング等によって形成する(a)。このとき、貫通
孔2の加工と同時に、絶縁シート1の異なる位置に2組
の位置決めマーク用貫通孔3a、3bの加工を行う。こ
の貫通孔2の形成と、位置決めマーク用貫通孔3a、3
bとを同時に行うことによって、ビアホール導体の位置
と位置決めマークとの位置ずれを非常に小さくすること
ができる。そして、この貫通孔2、あるいは貫通孔2と
位置決めマーク用貫通孔3a、3bの両方に、導体ペー
ストを充填してビアホール導体4および位置決めマーク
5a、5bを形成する(b)。
【0014】ここで、絶縁シート1に形成する位置決め
マーク5a、5bの形状は、NCパンチャーのピンや、
レーザー加工で加工できる形状を考慮すると円形、四角
形がよい。加工性からいえば円形が最も簡単で良い。ま
た、位置決めマーク5a、5bの大きさは、画像認識装
置が容易に且つ明確に認識できる大きさがよく、特に
0.0001〜1mm2の面積を有する形状がよい。こ
れは、0.0001mm2より面積が小さいと、CCD
カメラのレンズの倍率が低い場合に認識できず、倍率を
あげると画像処理で認識できるが、カメラが認識できる
エリアが狭くなり、カメラの認識エリアからすぐはずれ
てしまうことが多くなり作業性が悪く、1mm2より大
きいと、画像処理による位置ずれ精度が低くなる。
【0015】また、位置決めマーク5a、5bの形成位
置は、図2の平面図に示すように、絶縁シート1におけ
る製品化に寄与する部分(以下、単に製品領域Sとい
う。)の外側がよい。製品領域Sの外側に形成された位
置決めマーク5a、5bで位置決めすることによって、
位置決めマーク5a、5b間に位置する製品領域S内の
位置精度は位置決めマーク5a、5bの位置精度よりも
よくなることになる。製品の位置精度を保証するために
は、位置決めマーク5a、5bはできる限り製品領域の
外側にある方が良い。
【0016】また、X及びY方向の位置精度を考える
と、製品領域の外側の中でも、製品領域外側の4隅(図
2の位置決めマークエリアP)に位置決めマークを設置
するのが位置決め精度上最も良い。位置決めマークの位
置が製品領域の外側であっても、この4隅以外の場所で
は、XあるいはY方向どちらかの位置精度が著しく低下
するおそれがある。
【0017】また、位置決めマーク5aを用いた位置決
めを画像認識装置を用いて行う場合、使用する位置決め
マーク5aは、絶縁シート1の少なくとも4隅に形成さ
れ、画像認識にあたっては4隅に形成された、3箇所以
上のマークを用いて位置決めを行うのがよい。
【0018】通常、位置決めには基板の対角線上の2点
を用いるが、絶縁シート1と配線回路層7の加工精度に
多少のずれがある場合、位置決めに用いた2点の対角線
上の位置精度はよいが、それ以外の場所における位置精
度がきわめて悪くなり、位置精度が製品領域内で不均一
となって歩留まりが大きく低下する。
【0019】製品領域内で、どこの場所でも同じ位置精
度を確保するには3箇所以上で位置決めを行う必要があ
る。位置決めマークの形成箇所の数が増えるほど、位置
精度は均一になっていくが、その分画像処理の時間やC
CDカメラの設置台数が増えるため、コストが増え、タ
クトタイムが大きくなる。位置決めマークの形成箇所
は、位置精度、コスト、タクトタイムを考慮し4箇所が
最もよい。
【0020】位置決めマークは、形成した貫通孔3a、
3bを読み取ってもよいが、絶縁シート1に加熱加圧を
かける場合、貫通孔3a、3bが変形するおそれがある
ので、この貫通孔3a、3bにもビアホール導体用貫通
孔2と同様に導体ペーストを充填するのがよい。また、
導体ペーストを充填した位置決めマークが画像認識しに
くい場合は、絶縁シート1と色別するために、導体ペー
スト以外に、着色した絶縁ペーストや導体ペーストを充
填してもよい。
【0021】つぎに、上記絶縁シート1の表面に配線回
路層7を形成する。この配線回路層7の形成は、転写シ
ート6の表面に金属箔を接着した後、レジスト印刷/エ
ッチング等によって配線回路層7の鏡像パターンを形成
する(c)。このとき、配線回路層7形成と同時に、転
写シート6の表面に位置決めマーク5cの形成を行う。
この転写シート6上で配線回路層7と位置決めマーク5
cとを同時に形成することによって両者の位置ずれがな
くなり、位置決め精度が向上する。
【0022】また、この転写法による配線回路層7の形
成は、絶縁シート1の形成と配線回路層7との形成を同
時平行に進めることができるために、工程の短縮化を図
ることもできる。
【0023】そして、この配線回路層7および位置決め
用マーク5cを形成した転写シート6を絶縁シート1に
位置決めしながら、積層、圧着した後、転写シート6を
剥離することによって配線回路層7を精度よく絶縁シー
ト1の表面に転写する。
【0024】絶縁シート1と配線回路層7の位置決めに
は、絶縁シート1側の位置決めマーク5aと転写シート
6の配線回路層7の位置決めマーク5cを用いて行う。
つまり、絶縁シート1を画像認識し、絶縁シート1側の
マーク5aと転写シート6側の位置決めマーク5cとが
整合するように転写シート6、あるいは絶縁シート1を
X−Y方向に移動させて、マークが整合したところで、
転写シート6を絶縁シート1に積層圧着する。この時、
0.5MGPa以上、80〜150℃の条件で積層圧着
を行う(d)。その後、転写シート6を剥離することに
よって、配線回路層7を絶縁シート1に対して精度よく
転写した配線シートaを作製することができる(e)。
【0025】次に、上記のようにして作製した複数の配
線シートa、b、cを位置決めして積層する。この時、
各配線シートa、b、cに形成された位置決めマーク5
bを用いて位置決めを行う(g)。
【0026】この配線シートa、b、cの積層時の位置
決めには、位置決めマーク5cを用いることも可能であ
るが、位置決め機の位置決め精度に△xの誤差が存在す
る場合、位置決めマーク5a、5cを用いて積層された
絶縁シート1と配線回路層7の間には△xの位置ずれを
含んでいることになる。従って、この△xの位置ずれを
含む位置決めマーク5cを基準にして、配線シートa、
b、c同士を積層すると、上記の位置ずれが加味され、
単純には2△xの位置ずれが生じていることになる。
【0027】これに対して、本発明によれば、位置決め
マーク5bを用いることによって、絶縁シート1と配線
回路層7に生じている△xの位置ずれが、加味されるこ
とがないために、配線シートa、b、c間の位置ずれを
△xに抑えることができる。
【0028】本発明によれば、上記のようにして、作製
した複数の配線シートa、b、cを上記位置決めマーク
5bを基準に位置決めを行い、積層圧着した後、150
〜300℃の硬化温度で加熱して絶縁シートの有機樹脂
を完全に硬化させる。その後、適宜製品領域以外の部分
を切り離すことによって、多層配線基板Aを作製するこ
とができる(g)。
【0029】上記の本発明の製造方法において用いられ
る絶縁シート1は、熱硬化性樹脂を含むもので、例え
ば、熱硬化性樹脂、または熱硬化性樹脂と無機質フィラ
ーからなる組成物を混練機や3本ロールなどの手段によ
って十分に混合し、これを圧延法、押し出し法、射出
法、ドクターブレード法などによってシート状に成形し
た後、有機樹脂を半硬化したシートを用いる。半硬化に
は、完全固化するに十分な温度よりもやや低い温度に加
熱すればよい。また、市販のプリプレグを使用してもよ
い。
【0030】また、無機質フィラーとしては、Si
2、Al23、AlN等が好適であり、フィラーの形
状は平均粒径が20μm以下、特に10μm以下、最適
には7μm以下の略球形状の粉末が用いられる。この無
機質フィラーは、有機樹脂:無機質フィラーの体積比率
で70:30〜20:80の比率で範囲で混合される。
【0031】この絶縁シートを構成する有機樹脂として
は、PPE(ポリフェニレンエーテル)、BTレジン
(ビスマレイミドトリアジン)、エポキシ樹脂、ポリイ
ミド樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、ポリアミノビ
スマレイミド等の樹脂が望ましい。絶縁シートの厚み
は、10〜300μm、特に40〜100μmであるこ
とが望ましい。
【0032】また、貫通孔2内に充填する導体ペースト
は、金属粉末にエポキシ、セルロース等の樹脂成分を添
加し、酢酸ブチルなどの溶媒によって混練したものが使
用され、導体ペースト中に配合される金属粉末として
は、銅、アルミニウム、銀、金のうちの少なくとも1種
の低抵抗金属からなることが望ましい。所望によって
は、ホール内に充填後に、60〜140℃で加熱処理を
行い、ペースト中の溶媒および樹脂分を分解、揮散除去
することもできる。さらに、配線回路層7は、銅、アル
ミニウムなどの金属が好適に用いられる。
【0033】
【実施例】熱硬化型ポリフェニレンエーテル(PPE)
樹脂を含むスラリーをガラス織布に含浸させた後、乾燥
させたプリプレグを準備した。なお、含有比率は、PP
E樹脂50体積%、ガラス織布50体積%とした。そし
て、このプリプレグに炭酸ガスレーザーで直径0.1m
mの貫通孔を形成し、同時に直径0.1mmの配線回路
層を転写する時に使用する転写時位置決めマーク用貫通
孔を、製品領域の外側4隅に4点加工した。また、配線
シート積層用の積層時位置決めマーク用貫通孔も同様に
製品領域の外側4隅に4点加工した。そして、各貫通孔
には、銀をメッキした銅粉末を含む銅ペーストをそれぞ
れ充填して配線間接続用のビアホール導体とともに、転
写時位置決めマークaと、積層時位置決めマークbを形
成した。
【0034】一方、PET樹脂からなる転写シート上
に、接着剤で厚さ12μmの銅箔を接着し、銅箔上に回
路形成用のレジストを貼り、露光/現像/エッチングを
行い、鏡像の配線回路層を形成した。また、同時に、製
品領域の外側4隅に銅箔からなる4点の配線回路層側位
置決めマークcを形成した。
【0035】まず、プリプレグと配線回路層を4点の転
写時位置決めマークaと配線回路層側位置決めマークc
を用いて画像認識によって位置決めを行い積層し、13
0℃、10分で加熱加圧した後、転写シートを剥離して
配線回路層を絶縁シートに転写し配線シートを作製し
た。
【0036】次に、上記と全く同様にして作製した3層
の配線シートを各絶縁シートに形成した積層用位置決め
マークbによって画像認識装置を用いて位置合わせして
積層し、3MPa、200℃、1時間で加熱し、多層プ
リント配線基板を作製した。
【0037】作製した多層配線基板に対して、製品領域
における層の異なる配線パターンの設計寸法に対する位
置ずれを測定した結果、最大でも10μmと非常に寸法
精度に優れたものであった。
【0038】一方、比較例1として、上記と全く同様に
して作製した3層の配線シートを各絶縁シートに形成し
た位置決めマークaによって画像認識装置を用いて位置
合わせする以外は全く同様にして多層プリント配線基板
を作製した結果、最大で20μmの寸法のずれが認めら
れた。
【0039】また、比較例2として、絶縁シートに直径
が5mmの位置決め用貫通孔を形成し、また転写シート
にも同様の貫通孔を形成し、基準ピンを用いて位置合わ
せを行い、配線回路層の転写/配線シートの積層を行う
以外は上記と全く同様にして多層配線基板を作製した結
果、最大で100μmの寸法のずれが認められた。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の多層配線基
板によれば、位置決め精度を高めることができ、製品歩
留まりを高め、製品コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層配線基板の製造方法を説明するた
めの工程図である。
【図2】本発明における位置決めマークの形成箇所を説
明するための平面図である。
【図3】従来の多層配線基板の位置決め方法を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1 絶縁シート 2、3a、3b 貫通孔 4 ビアホール導体 5a、5b、5c 位置決めマーク 6 転写シート 7 配線回路層 a、b、c 配線シート A 多層配線基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)熱硬化性樹脂を含む絶縁シートの周
    囲の異なる箇所に、第1および第2の位置決めマークを
    設ける工程と、(b)転写シートの表面に金属箔からな
    る配線回路層を形成する工程と、(c)前記絶縁シート
    に、転写シートの配線回路層を前記第1の位置決めマー
    クによって位置決めして積層、圧着後、転写シートを剥
    がすことによって、前記絶縁シートの表面に配線回路層
    を転写する工程と、(d)前記配線回路層が形成された
    複数の絶縁シートを前記第2の位置決めマークによって
    位置決めして積層後、熱硬化する工程と、を具備する多
    層配線基板の製造方法。
  2. 【請求項2】前記(a)工程と同時に、前記絶縁シート
    に貫通孔を形成し、該貫通孔内に金属粉末を含む導体ペ
    ーストを充填する工程を具備することを特徴とする請求
    項1記載の多層配線基板の製造方法。
  3. 【請求項3】前記(b)工程において、転写シート上に
    前記配線回路層と同時に第3の位置決め用マークを形成
    し、前記(c)工程の位置決めを前記第1の位置決めマ
    ークと前記第3の位置決めマークを用いて行うことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の多層配線基板の
    製造方法。
  4. 【請求項4】前記第1および第2の位置決めマークが、
    いずれも絶縁シートの製品領域の外側の隅にそれぞれ4
    箇所以上設け、そのうち3箇所以上の位置決めマークを
    使用して画像処理により位置決めを行うことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれか記載の多層配線基板
    の製造方法。
  5. 【請求項5】前記位置決めマークの形状が、面積が0.
    0001〜1mm2の円形または四角形からなることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか記載の多層
    配線基板の製造方法。
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