JP2002289083A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JP2002289083A
JP2002289083A JP2001085013A JP2001085013A JP2002289083A JP 2002289083 A JP2002289083 A JP 2002289083A JP 2001085013 A JP2001085013 A JP 2001085013A JP 2001085013 A JP2001085013 A JP 2001085013A JP 2002289083 A JP2002289083 A JP 2002289083A
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nylon
circuit breaker
flame retardant
outer shell
movable contact
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JP2001085013A
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Shunichi Katsube
俊一 勝部
Kazunori Fukutani
和則 福谷
Michihiro Hayashi
道広 林
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H71/00Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
    • H01H71/02Housings; Casings; Bases; Mountings
    • H01H71/025Constructional details of housings or casings not concerning the mounting or assembly of the different internal parts
    • H01H71/0257Strength considerations
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐衝撃性に優れ高遮断容量に適用できるとと
もに、難燃性、強度性の特性に優れ、かつまだら状の白
化が少ない回路遮断器の外郭を提供する。 【解決手段】 回路遮断器のベース2は、ナイロン66
を20wt%、ナイロン6を9wt%、ナイロン6Tを
4wt%、ガラス繊維を42wt%、ポリブロモスチレ
ンを13wt%、3酸化アンチモンを4wt%、エチレ
ン/α−オレフィン共重合体を8wt%、カーボンブラ
ックを0.3wt%含むものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過電流発生時に電
路を遮断する回路遮断器、特に難燃性、耐衝撃性、強度
に優れた熱可塑性樹脂の外郭を有する回路遮断器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、微細部分の成形が可能なことから
熱可塑性樹脂の成形品を用いた回路遮断器が提案されて
いる。例えば特開平8−171831号公報には、ナイ
ロン6及びナイロン66を主樹脂とする成形品、例え
ば、ナイロン6が35〜39wt%、ナイロン66が8
〜12wt%、ナイロンMXD6が1〜3wt%、エチ
レン/α−オレフィン共重合体が7〜9wt%、強化材
が40〜45wt%を含むものが開示されている。この
成形品は、特定の配合割合でエラストマー他を配合する
ことで、特に、遮断時に外郭内部に発生する急激な圧力
上昇に耐え得る高遮断容量の回路遮断器のカバーとして
好適なものである。
【0003】ところで、近年、回路遮断器への安全性の
要求が高まっており、より高い難燃性、例えばIEC6
0947やUL746Cの規定の難燃性が要求されてい
るものの、上述した従来の回路遮断器の成形品、特にベ
ースに適用するときには難燃性が充分でなかった。そこ
で、発明者らは、上述の従来の回路遮断器の材料に約2
0wt%の(ハロゲン系難燃剤とアンチモン系難燃助剤
からなる)難燃剤を配合して成形したところ、より難燃
性に優れる成形品が得られた。しかしながら、この成形
品は白化により外郭の表面がまだら状となり、外郭の外
観を著しく損ねるものであった。白化を防ぐために、ナ
イロンMXD6の配合割合を増やすことも考えられる
が、この場合には数十wt%のナイロンMXD6が必要
となり、その他の配合材料の配合比が変わって耐衝撃性
や強度の特性が悪くなり、さらに、芳香環を有するナイ
ロンMXD6の配合比が高くなるので遮断後の絶縁特性
が悪くなると推測される。
【0004】ここで、白化とは、ガラス繊維等の強化材
やハロゲン系難燃剤、アンチモン系難燃助剤、エラスト
マーが、成形品の表面に浮き出て白っぽく見えることを
意味し、濃色例えば黒色の成形品の場合に特に外観を損
なうもので、淡色例えば白色の成形品の場合にはその外
観はあまり損なわれない。また、回路遮断器の外郭を構
成するベースやカバーは、肉厚が薄く、かつネジ挿通孔
やリブや相間壁等が設けられ、成形時、特に薄肉部から
厚肉部に樹脂が流動する際、樹脂の流れが層流から乱流
に近い状態へと変化し、樹脂に含まれる強化材、難燃
剤、エラストマー等の分布が不均一となり、平坦な壁の
みよって構成される筐体に比較し、白化が生じやすい。
【0005】この発明は以上のような問題を解決するた
めになされたもので、耐衝撃性に優れ高遮断容量に適用
できるとともに、難燃性、強度性の特性に優れ、かつま
だら状の白化が少ない外郭を有する回路遮断器を提供す
ることを目的とする。
【0006】この発明に係る回路遮断器は、固定側接点
に対向して設けられた可動側接点を有する可動接触子
と、この可動接触子を開閉する開閉機構部と、これら可
動接触子、開閉機構部を収納する外郭を備え、過電流や
漏電電流を検出したとき開閉機構部を動作させ上記接点
間を離間させる回路遮断器において、上記外郭の一部
は、結晶性のポリアミド樹脂、非晶性のポリアミド樹
脂、エラストマー、強化材、難燃剤、及び黒色に着色す
る着色剤を含む材料の成形品である。
【0007】また、結晶性のポリアミド樹脂を15〜3
5wt%、非晶性のポリアミド樹脂を2〜12wt%、
エラストマーを3〜10wt%、強化材を30〜55w
t%、難燃剤を10〜20wt%含むものである。
【0008】また、結晶性のポリアミドはナイロン6
6、非晶性のポリアミドはナイロン6T、ナイロン6I
の少なくともいずれか一方或いはこれらの共重合体材
料、強化材はガラス繊維、難燃剤はハロゲン系難燃剤と
アンチモン系難燃助剤を混合したものである。また、結
晶性のポリアミドはナイロン66である。また、外郭の
一部はこの外郭を構成するベースである。
【発明を解決するための手段】
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
詳細に説明する。 実施の形態1 図1はこの発明の実施の形態1に係る回路遮断器を示す
外観概略図である。図2は、図1の回路遮断器からカバ
ーを取り外した概略図である。図1、図2において、2
はカバー1が被せられるベースであり、カバー1が図示
しない取り付けネジによりベース2に一体に取り付けら
れ外郭が形成される。外郭の組成については後述する。
3は絶縁性樹脂の成形品であるクロスバー4に回動可能
に保持された可動接触子であり、その一端に図示しない
固定側接点に対向して可動側接点が設けられている。5
はクロスバー4を介して可動接触子3をカバー1外部よ
り開閉操作するハンドルであり、例えば特開平9−16
1641号公報に記載された周知のトグルリンク機構を
有する開閉機構部6の図2中上端に設けられている。7
は過電流を検出したとき、トリップバー9を図2中時方
向に回動させる過電流引き外し装置(バイメタル装置及
び電磁コイル装置)である。11はアークを消弧する周
知のディアイオングリッド装置である。
【0010】次に過電流遮断時の動作について説明す
る。通電時に所定値以上の過電流が発生すると、過電流
引き外し装置7が動作し、トリップバー9を図2中時計
方向に回動させる。トリップバー9の回動により、トリ
ップバー9と開閉機構部6間のラッチ係合が外れ、開閉
機構部6が動作し可動側接点を固定側接点から離間させ
る方向に可動接触子3を移動させる(この動作は一般的
にトリップ動作と称される)。このトリップ動作時に
は、過電流の大きさに応じて固定側接点と可動側接点の
間にアークが発生する。このアークにより、両接点周辺
及び外郭内部の成形品から分解ガスが発生し、外郭内部
の圧力が急上昇する。この圧力は外郭を構成するカバー
1、ベース2に衝撃を与える。
【0011】ついで、外郭を構成するカバー1及びベー
ス2の組成について説明する。外郭は、結晶性のポリア
ミド樹脂、非晶性のポリアミド樹脂、エラストマー、強
化材、難燃剤、黒色に着色する着色剤等を含む成形品で
ある。好ましくは、結晶性のポリアミド樹脂としてナイ
ロン66、ナイロン6、ナイロン46の少なくともいず
れか1つ、ブレンド或いは共重合体が15〜35wt
%、非晶性のポリアミド樹脂としてナイロン6T及び/
又はナイロン6I又はそれらの共重合体が2〜12wt
%、エラストマーとしてエチレン/α−オレフィン共重
合体或いはポリオレフィン共重合体のアイオノマーが3
〜10wt%、強化材としてガラス繊維或いはセラミッ
クス繊維が30〜55wt%、難燃剤としてハロゲン系
難燃剤(ポリブロモスチレン等)及びアンチモン系難燃
助剤(3酸化アンチモン、5酸化アンチモン、アンチモ
ン酸ソーダ等)が12〜20wt%、黒色の着色剤とし
てカーボンブラックが0.1〜1.0wt%好ましくは
0.2〜0.5wt%を含む成形品である。
【0012】この成形品は、アーク消弧時の耐衝撃性が
従来例に記載の成形品と同様に優れるとともに、加工精
度が高く成形精度がよく、難燃性、強度性の特性に優
れ、かつその表面は光沢のある熱硬化性樹脂を主成分と
する成形品に比較し光沢が少なく全体的にやや白い印象
を受けるもののまだら状の白化は少なく不良品との印象
を受けることもなく、回路遮断器の外郭として好適であ
る。また、この成形品を、回路遮断器の外郭であるカバ
ー1及びベース2に用いると、内部側は加工精度が高く
微細な成形品が得られるので好ましい。また、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン46は芳香族環を有さない
ので遮断後の絶縁特性に優れる。また、結晶性のポリア
ミドとして、ナイロン6、ナイロン66とを組み合せる
ときにはナイロン66単独のときに比較し、さらにナイ
ロン6のみのときにはナイロン6とナイロン66を組み
合せるときに比較し、樹脂の結晶化速度が遅くなり、白
化の発生がより少なく好ましい。特に、観者に与える外
観の印象の強いカバー1の場合に好ましい。他方、結晶
性のポリアミドとしてナイロン66、ナイロン46を用
いるときには、融点が高くなり瞬時の耐熱性が優れるの
でベース2の場合に好ましい。
【0013】上記成形品の配合比率は、次の理由によ
る。ナイロン66及びナイロン6の合計量が15wt%
未満のとき、材料の混練や成形が困難であり、一方、3
5wt%を超えるとき、相対的に難燃剤や強化材やエラ
ストマーの配合比率が低下し難燃性、強度又は耐衝撃性
に劣る。また、ナイロン66が18〜22wt%のと
き、難燃性、耐熱性及び強度に優れる。また、ナイロン
6T及びナイロン6Iの合計量が2wt%未満のとき、白
化が目立ち、一方、12wt%を超えるとき、相対的に
難燃剤や強化材やエラストマーの配合比率が低下し難燃
性、強度又は耐衝撃性に劣る。エチレン/α−オレフィ
ン共重合体或いはポリオレフィン共重合体のアイオノマ
ーが3wt%未満のとき、耐衝撃性に劣り、一方、10
wt%以上のとき、相対的に難燃剤や強化材の配合比率
が低下し強度又は難燃性に劣る。ガラス繊維が30wt
%未満のとき強度に劣り、一方55wt%超えるとき、
白化が生じやすく、材料の混練や成形が困難であり、か
つ相対的に難燃剤や強化材やエラストマーの配合比率が
低下し難燃性又は耐衝撃性に劣る。ハロゲン系難燃剤及
びアンチモン系難燃助剤の合計量が12wt%未満のと
き難燃性が不十分であり、一方、20wt%を超えると
き白化が生じやすくかつ相対的に強化材やエラストマー
の配合比率が低下し強度又は耐衝撃性に劣る。
【0014】実施例1 発明者らは、次の試験により好適な回路遮断器の外郭組
成を見出した。 1.配合材料 次のような材料を用い表1に示すような配合比率とし
た。 (1)ポリアミド樹脂 結晶性のポリアミド樹脂として、ナイロン66、ナイロ
ン6、非晶性のポリアミド樹脂として、ナイロン6T、
ナイロン6Iを用いた。 (2)エラストマー エラストマーとして、エチレン/α−オレフィン共重合
体を用いた。
【0015】(3)強化材 強化材は、強度、剛性の向上のために用いるもので、ガ
ラス繊維、セラミックス繊維からなる群から選択された
1種類以上のものである。実施例1ではガラス繊維を使
用した。ガラス繊維は、主樹脂のナイロン6、ナイロン
66との混合性がよく、成形品に均一に配合され、部分
的な脆弱部がなくなり耐衝撃性が良く、またガラスその
ものが耐熱性のよい材質であるので成形品の絶縁構成物
の耐熱性も良く、アークの爆発状ガス圧、熱に強い。ガ
ラス繊維は、ガラスからなる繊維状物のことをいい、ガ
ラス素材としては、Eガラス、Sガラス、Dガラス、T
ガラスまたはシリカガラスなどがあげられる。ガラス繊
維製品としては、長繊維、短繊維またはグラスウールな
どがあげられる。ナイロンファミリーの強化材としては
短繊維が好ましい。ガラス繊維の直径が6〜13μm、
アスペクト比が10以上であることが耐圧強度の点から
好ましい。また、ガラス繊維には、シランカップリング
剤などの処理剤が加工されているのが、耐圧強度の点か
ら好ましい。
【0016】(4)難燃剤 難燃剤として、ハロゲン系難燃剤であるポリブロモスチ
レンに、アンチモン系難燃助剤である3酸化アンチモン
を混合して用いた。 (5)黒色の着色剤 黒色の着色剤として、カーボンブラックを用いた。な
お、カーボンブラックの配合割合は0.3wt%と少量
であり、便宜上その配合割合はナイロン66に含めて示
している。
【0017】サンプル01〜03の配合 サンプル01は、ナイロン66を20wt%、ナイロン
6を9wt%、ナイロン6Tを4wt%、ガラス繊維を
42wt%、ポリブロモスチレンを13wt%、3酸化
アンチモンを4wt%、エチレン/α−オレフィン共重
合体を8wt%としたものである。サンプル02は、ナ
イロン66を20wt%、ナイロン6Tを8wt%、ナ
イロン6Iを2wt%、ガラス繊維を42wt%、ポリ
ブロモスチレンを16wt%、3酸化アンチモンを4w
t%、エチレン/α−オレフィン共重合体を8wt%と
したものである。サンプル03は、ナイロン66を18
wt%、ナイロン6を6wt%、ナイロン6Tを5wt
%、ガラス繊維を55wt%、ポリブロモスチレンを1
0wt%、3酸化アンチモンを3wt%、エチレン/α
−オレフィン共重合体を3wt%としたものである。
【0018】比較例1〜4の配合材料 比較例1は、上記従来例特開平8−171831号公報
に示された成形品に準ずる組成であり、ナイロン66、
ナイロン6、ナイロンMXD6、ガラス繊維、エラストマ
ーが含まれている。比較例2は、特開平6−29906
8号公報に示された成形品に準ずる組成であり、ナイロ
ン66、ナイロン6、ナイロン6T、ガラス繊維、無機
鉱物のクレーが含まれている。比較例3は、特開平6−
299068号公報に示された成形品に準ずる組成であ
り、ナイロン66、ナイロン6T、ガラス繊維が含まれ
ている。比較例4は、非晶ナイロンが含まれていない以
外は本願発明に準ずる組成であり、ナイロン66、ガラ
ス繊維、エラストマー、難燃剤が含まれている。
【0019】なお、特開平6−299068号公報に
は、黒色の着色剤の使用する開示及び示唆はないが、実
施例1のサンプル01、02、03との白化の対比のた
め、サンプル01、02と同様に少量のカーボンブラッ
クを添加した。また、比較例2、3の説明で引用した特
開平6−299068号は、単にポリアミド66とポリ
アミド6Tを配合する組成として例示したものであり、
白化については論じておらず、かつカオリンクレーが多
く含まれ耐衝撃性が低い等の理由により回路遮断器の外
郭として使用できるものではない。
【0020】
【表1】
【0021】2.成形手順及び試料片 試験片及び外郭のベース2は250トン成形機により、
280°Cで混練した樹脂を70°Cの金型に流し込
み、80秒の冷却時間で成形した。
【0022】3.評価方法 (1)難燃性 試験は、IEC60695−2−1/2に準じるもので
ある。試験片として、縦70mm×横70mm×厚さ1
mmのものを使用し、グローワイヤ燃焼性試験機(スガ
試験機株式会社製)を用い、グローワイヤの先端温度を
960℃として、次のいずれも満足する場合に合格と
し、他方いずれかを満足しない場合に不合格とした。 条件1:グローワイヤの先端を試験片に30秒間あて、
グローワイヤを引き離した後、試験片の炎または赤熱が
30秒以内に消える時。 条件2:試験片の下に置いた包装用薄薬紙が着火しない
時。 (2)耐衝撃性 100アンペアフレームの回路遮断器のベース2(横9
0mm、縦130mm、高さ35mm)を用いて、回路
遮断器を組み立てて、AC460Vかつ25kAの短絡
遮断試験を2回行った後、当該ベース2に割れが発生し
ていなければ合格とした。 (3)外観白化 回路遮断器のベース2における外観の色差により定量的
に評価した。試験サンプルとして、100アンペアフレ
ームの回路遮断器のベース2を用いた。ベース2の電源
側の側面(図示せず)、負荷側の側面2b(図2参照)
をそれぞれ3箇所、合計6箇所をS&Mカラーコンピュ
ータSM−4(スガ試験機株式会社製)により、2光
路、マスクφ10の条件で測定した。基準サンプルとし
て、熱硬化性樹脂を主成分とする組成(不飽和ポリエス
テル25 wt%、水酸化アルミニウム56 wt%、ガ
ラス繊維18.7 wt%、カーボンブラック0.3 w
t%)を用いて100アンペアフレーム用のベース2の
金型で成形した基準サンプルを用い、試験サンプルと同
様に電源側の側面、負荷側の側面2bをそれぞれ3箇
所、合計6箇所測定した。この基準サンプルは、熱硬化
性樹脂を主成分とし、表面に光沢があり極めて白化の少
ないものである。基準サンプル6箇所の測定値の平均値
と試験サンプル6箇所の測定値の平均値との色差が8.
5以下の場合を合格とし、他方、8.5を超える場合を
不合格とした。この基準は、回路遮断器のベース2の外
観を目視により観察したとき、まだらな白化部分が概ね
全体の5%以下の面積であれば合格となるものに相当す
る。
【0023】4.試験結果 上述の評価方法による試験結果を表2に示す。サンプル
01、02、03は難燃性、耐衝撃性、強度、白化の特
性に優れ、回路遮断器の外郭に適するものであった。ま
た、サンプル02はサンプル01よりも耐熱性に優れる
傾向がありベース2に好適なものであった。一方、サン
プル01はサンプル03よりも白化の特性に優れる傾向
があり、カバー1に好適なものであった。サンプル03
は、耐クリープ性に優れ、高温かつ高応力が作用する回
路遮断器のベース2として好適である。比較例1は難燃
性が悪く、比較例2、3は難燃性及び耐衝撃性が悪く、
比較例4は表面に大半の領域で白化によるまだらが見ら
れ外観白化の特性が悪く回路遮断器の外郭としてはサン
プル01、02、03に劣るものであった。
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】この発明に係る回路遮断器は、固定側接
点に対向して設けられた可動側接点を有する可動接触子
と、この可動接触子を開閉する開閉機構部と、これら可
動接触子、開閉機構部を収納する外郭を備え、過電流や
漏電電流を検出したとき開閉機構部を動作させ上記接点
間を離間させる回路遮断器において、上記外郭の一部
は、結晶性のポリアミド樹脂、非晶性のポリアミド樹
脂、エラストマー、強化材、難燃剤、及び黒色に着色す
る着色剤を含む材料の成形品であるので、耐衝撃性に優
れ高遮断容量に適用できるとともに、難燃性、強度性の
特性に優れ、かつまだら状の白化が少ない外郭を有する
回路遮断器を提供できる。
【0026】また、結晶性のポリアミド樹脂を15〜3
5wt%、非晶性のポリアミド樹脂を2〜12wt%、
エラストマーを3〜10wt%、強化材を30〜55w
t%、難燃剤を10〜20wt%含むので、耐衝撃性に
優れるとともに、難燃性、強度及び白化の特性に優れ
る。
【0027】また、結晶性のポリアミドはナイロン6
6、非晶性のポリアミドはナイロン6T、ナイロン6I
の少なくともいずれか一方或いはこれらの共重合体材
料、強化材はガラス繊維、難燃剤はハロゲン系難燃剤と
アンチモン系難燃助剤を混合したものであるので、耐衝
撃性に優れるとともに、難燃性、強度及び白化の特性に
優れる。
【0028】また、結晶性のポリアミドはナイロン66
であるので、耐熱性に優れる。
【0029】また、外郭の一部はこの外郭を構成するベ
ースであるので、耐衝撃性に優れるとともに、難燃性、
強度及び白化の特性に優れ、安全性の高い回路遮断器を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の回路遮断器を側面で
切った断面図である。
【図2】 図1のカバーを取り外した概略図である。
【符号の説明】
1 カバー(外郭)、 2 ベース(外郭)、 3
可動接触子、4 クロスバー、 5 ハンドル、
6 開閉機構部、 7 過電流引き外し装置、
9 トリップバー、 11 ディアオングリッド装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 77/00 C08L 77/00 (72)発明者 林 道広 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4F072 AA02 AA08 AB08 AB09 AC06 AD02 AD04 AD44 AE07 AE09 AL11 4J002 BB05Y BB23Y BC11Z CL01W CL03W CL03X DE187 DL006 FD13Z FD137 GQ00 5G030 XX00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側接点に対向して設けられた可動側
    接点を有する可動接触子と、この可動接触子を開閉する
    開閉機構部と、これら可動接触子、開閉機構部を収納す
    る外郭を備え、過電流や漏電電流を検出したとき開閉機
    構部を動作させ上記接点間を離間させる回路遮断器にお
    いて、 上記外郭の一部は、結晶性のポリアミド樹脂、非晶性の
    ポリアミド樹脂、エラストマー、強化材、難燃剤、及び
    黒色に着色する着色剤を含む材料の成形品であることを
    特徴とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】 結晶性のポリアミド樹脂を15〜35w
    t%、非晶性のポリアミド樹脂を2〜12wt%、エラ
    ストマーを3〜10wt%、強化材を30〜55wt
    %、難燃剤を10〜20wt%含むことを特徴とする請
    求項1記載の回路遮断器。
  3. 【請求項3】 結晶性のポリアミドはナイロン66、ナ
    イロン6の少なくともいずれか一方或いはこれらの共重
    合体材料、非晶性のポリアミドはナイロン6T、ナイロ
    ン6Iの少なくともいずれか一方或いはこれらの共重合
    体材料、強化材はガラス繊維、難燃剤はハロゲン系難燃
    剤とアンチモン系難燃助剤を混合したものであることを
    特徴とする請求項1又は2記載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】 結晶性のポリアミドはナイロン66であ
    ることを特徴とする請求項3記載の回路遮断器。
  5. 【請求項5】 外郭の一部はこの外郭を構成するベース
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記
    載の回路遮断器。
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