JP2000248172A - ポリアミド樹脂組成物、これを用いてなるセルフタップ性を有する部品 - Google Patents
ポリアミド樹脂組成物、これを用いてなるセルフタップ性を有する部品Info
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- JP2000248172A JP2000248172A JP11049918A JP4991899A JP2000248172A JP 2000248172 A JP2000248172 A JP 2000248172A JP 11049918 A JP11049918 A JP 11049918A JP 4991899 A JP4991899 A JP 4991899A JP 2000248172 A JP2000248172 A JP 2000248172A
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Abstract
好で、面衝撃性やセルフタップ性に優れ、かつ、成形収
縮率が小さく、表面外観性と吸水時の寸法安定性が改良
された成形品とすることができるポリアミド樹脂組成
物、並びにこれを用いてなるセルフタップ性を有する部
品を提供する。 【解決手段】 結晶性ポリアミド樹脂と非晶性ポリアミ
ド樹脂とからなるポリアミド樹脂28〜78重量%、ガ
ラス繊維20〜70重量%及び酸変性エラストマー2〜
6重量%からなる組成物(ただし、組成物全体を100
重量%とする。)であり、セルフタップ性が下記及び
の特性を有するポリアミド樹脂組成物。 戻しトルク≧15kg・cm 戻しトルク/破壊トルク
≧0.5
Description
面衝撃性やセルフタップ性等に優れ、電動工具のハウジ
ング部品や機械部品のケ−シング部品に好適に利用でき
るポリアミド樹脂組成物に関するものである。
性、耐薬品性等に優れたエンジニアリングプラスチック
であり、自動車、家電製品、事務機器、機械等の部品用
射出成形材料として幅広く利用されている。しかし、電
動工具のハウジング部品や機械部品のケ−シング部品等
に使用するには、耐衝撃性が十分でないという問題があ
った。
上させる方法として、ポリアミド樹脂にエラストマー成
分を配合させる方法が提案されている。例えば、特公昭
54-4743号公報、特公昭55-44108号公報及び特公昭58-23
850号公報には、無水マレイン酸に代表されるα,β−
不飽和カルボン酸化合物等をグラフトさせたオレフィン
系共重合体を、ポリアミド樹脂に配合させた樹脂組成物
が開示されている。また、特開昭59-56451号公報には、
共役ジエンの水素化重合体もしくは共役ジエンとビニル
系炭化水素の水素化共重合体と無水マレイン酸との共重
合体を、ポリアミド樹脂に配合させた樹脂組成物が開示
されている。しかし、これらの方法では、前記したエラ
ストマー成分の配合量を大きくすると、ポリアミド樹脂
の耐衝撃性は十分に改良されるものの、剛性や耐熱性が
著しく低下し、逆にエラストマー成分の配合量を小さく
すると、剛性や耐熱性は保持されるものの、耐衝撃性が
向上しないという問題点があった。
消するものとして、ナイロン6やナイロン66等の結晶性
ポリアミド樹脂に、特定粒径とアスペクト比を有するガ
ラス繊維及び酸変性エラストマ−を特定量配合させたポ
リアミド樹脂組成物を提案した(特開平10−265666号公
報)。この組成物は、剛性や耐熱性を保持して、面衝撃
性やセルフタップ性の改良された成形品を与えるもので
あったが、成形時の収縮性がやや大きいため所定サイズ
の成形品が得られにくく、吸水時の寸法安定性や外観性
の点でも十分といえるものではなかった。
を解消し、ポリアミド樹脂本来の有する剛性等の機械的
強度や耐熱性を保持して、かつ面衝撃性、セルフタップ
性、吸水時の寸法安定性及び外観性が改良された成形品
とすることのできるポリアミド樹脂組成物、並びにこれ
を用いてなるセルフタップ性を有する部品を提供するも
のである。
を解決するために鋭意検討した結果、結晶性ポリアミド
樹脂と非晶性ポリアミド樹脂とからなるポリアミド樹脂
に、ガラス繊維と酸変性エラストマ−とを配合すること
で、上記の目的が達成できることを見出し、本発明に到
達した。
る。 (1) 結晶性ポリアミド樹脂と非晶性ポリアミド樹脂とか
らなるポリアミド樹脂28〜78重量%、ガラス繊維20〜70
重量%及び酸変性エラストマー2〜6重量%からなる組
成物(ただし、組成物全体を 100重量%とする。)であ
り、セルフタップ性が下記及びの特性を有すること
を特徴とするポリアミド樹脂組成物。 戻しトルク≧15kg・cm 戻しトルク/破壊トルク≧0.5 (2) ポリアミド樹脂が、結晶性ポリアミド樹脂/非晶性
ポリアミド樹脂= 99/1〜90/10(重量比) である上記(1)
記載のポリアミド樹脂組成物。 (3) ガラス繊維が、平均直径3〜11μmであり、アスペ
クト比(平均長さ/平均直径)250 〜500 である上記
(1) 又は(2) 記載のポリアミド樹脂組成物。 (4) 上記(1) 〜(3) 記載のポリアミド樹脂組成物を用い
てなるセルタップ性を有する部品。
する。本発明におけるポリアミド樹脂は、結晶性ポリア
ミド樹脂と非晶性ポリアミド樹脂とからなり、組成物全
体を 100重量%としたとき、28〜78重量%の範囲とする
ことが必要であり、50〜70重量%の範囲とすることが好
ましい。ポリアミド樹脂の配合量が28重量%未満では、
成形性に劣るものとなる。一方、この配合量が78重量%
を超えると、機械的強度に優れた成形品が得られない。
走査熱量計を用いて、窒素雰囲気下、16℃/分の昇温速
度で測定したときの融解熱量が1cal/g より大きいもの
であり、非結晶性ポリアミド樹脂とは、示差走査熱量計
を用いて、窒素雰囲気下、16℃/分の昇温速度で測定し
たときの融解熱量が1cal/g 以下のものである。
リアミド樹脂の割合は、重量比で99:1〜90:10 の範囲と
することが好ましく、97:3〜92:8の範囲とすることが特
に好ましい。非結晶性ポリアミド樹脂の割合が1重量%
より小さいと、吸水時の寸法安定性や外観性が改良され
た成形品とすることが難しい。一方、非結晶性ポリアミ
ド樹脂の割合が10重量%より大きくなると、成形品の機
械的強度や耐熱性等が低下する。
ロアミド(ナイロン6)、ポリテトラメチレンアジパミ
ド(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナ
イロン66)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン
610)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン612)、
ポリウンデカメチレンアジパミド(ナイロン116)、ポリ
ウンデカミド(ナイロン11)、ポリドデカミド(ナイロ
ン12)、ポリビス(4-アミノシクロヘキシル)メタンド
デカミド(ナイロンPACM12)、ポリビス(3-メチル-4-
アミノシクロヘキシル)メタンドデカミド(ナイロンジ
メチルPACM12)、ポリメタキシリレンアジパミド(ナイ
ロンMXD6)、ポリノナメチレンテレフタルアミド(ナイ
ロン9T)、ポリウンデカメチレンテレフタルアミド(ナ
イロン11T)、ポリウンデカメチレンヘキサヒドロテレフ
タルアミド〔ナイロン11T(H)〕の単独重合体もしくは共
重合体、又はこれらの混合体等が挙げられる。その中で
もナイロン6、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン 61
0、ナイロン11、ナイロン12の単独重合体もしくは共重
合体が好ましく、ナイロン6、ナイロン66の単独重合体
が特に好ましい。
ル酸/テレフタル酸/ヘキサメチレンジアミンの重縮合
体、イソフタル酸/テレフタル酸/ヘキサメチレンジア
ミン/ビス(3-メチル-4- アミノシクロヘキシル)メタ
ンの重縮合体、イソフタル酸/2,2,4-トリメチルヘキサ
メチレンジアミン/2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジ
アミンの重縮合体、テレフタル酸/2,2,4-トリメチルヘ
キサメチレンジアミン/2,4,4-トリメチルヘキサメチレ
ンジアミンの重縮合体、イソフタル酸/テレフタル酸/
2,2,4-トリメチルヘキサメチレンジアミン/2,4,4-トリ
メチルヘキサメチレンジアミンの重縮合体、イソフタル
酸/ビス(3-メチル-4- アミノシクロヘキシル)メタン
/ω−ラウロラクタムの重縮合体、テレフタル酸/ビス
(3-メチル-4- アミノシクロヘキシル)メタン/ω−ラ
ウロラクタムの重縮合体等が挙げられる。また、これら
の重縮合体を構成するテレフタル酸成分及び/又はイソ
フタル酸成分のベンゼン環が、アルキル基やハロゲン原
子で置換されたものも含まれる。さらに、これらの非晶
性ポリアミドは2種類以上併用して使用することもでき
る。
ド樹脂の相対粘度は、溶媒として96重量%濃硫酸を用
い、温度25℃、濃度1g/dlの条件で求めた値で 1.3〜
4.0の範囲にあることが好ましい。この相対粘度が 1.3
未満のものでは、成形品としたときの機械的強度が低下
する。一方、この相対粘度が 4.0を超えるものでは、成
形性が急速に低下する。
のもので、その平均直径が3〜11μmの範囲にあり、ア
スペクト比(平均長さ/平均直径)が 250〜500 の範囲
にあるものが好ましい。ガラス繊維の平均直径が3μm
未満のものであっても、11μmを超えるものであって
も、面衝撃性やセルフタップ性の改良された成形品にす
ることが難しい。また、アスペクト比が 250未満のもの
では、成形品としたときの機械的強度が十分でなく、一
方、アスペクト比が 500を超えるものでは、成形性が低
下する。さらに、溶融混練前のガラス繊維の平均長さ
は、前記したアスペクト比を満足するものなら特に制限
はされないが、通常は0.75〜5.5 mmの範囲にあるものが
用いられる。
重量%としたとき、20〜70重量%の範囲とすることが必
要であり、25〜50重量%の範囲とすることが好ましい。
この配合量が20重量%未満では、衝撃強度が向上しな
い。一方、この配合量が70重量%を超えると成形性が著
しく低下する。
衝撃性の向上を目的として用いられるものであり、具体
的には、エチレン、プロピレン又はブテンの少なくとも
1種からなるポリオレフィンを不飽和カルボン酸もしく
はその誘導体で変性したもの、ビニル芳香族化合物重合
体ブロックXとオレフィン系化合物重合体ブロックYと
からなるXYXブロック共重合体もしくはXYブロック
共重合体を不飽和カルボン酸もしくはその誘導体で変性
したもの、又はそれらの混合物が用いられる。
共重合体又はXYブロック共重合体を不飽和カルボン酸
もしくはその誘導体で変性する際には、ランダム共重合
による方法、グラフト重合による方法のいずれであって
もよい。
Xの具体例としては、スチレン、α−メチルスチレン、
ビニルキシレン、エチルビニルキシレン、ビニルナフタ
リンの単独重合体又はこれらの共重合体が挙げられる。
ロックYは、ブタジエン、イソプレン、1,3-ペンタジエ
ン、2,3-ジメチルブタジエン等の共役ジエン系化合物の
重合体又はそれらの不飽和部位の一部もしくは全部が水
素化された重合体のことであり、具体的には、ブタジエ
ン重合体、イソプレン重合体、1,3-ペンタジエン重合
体、2,3-ジメチルブタジエン重合体、エチレン/ブチレ
ン重合体、エチレン/プロピレン重合体又はこれらの混
合物が挙げられる。
その誘導体の具体例としては、アクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、フマル酸等の不飽和モノもしくはジカ
ルボン酸、又はこれらのアミド、エステル、金属塩化合
物もしくは酸無水物が挙げられ、これらは単独あるいは
2種以上併用されていてもよい。
水マレイン酸変性エチレン/プロプレン共重合体、無水
マレイン酸変性エチレン/ブテン共重合体、無水マレイ
ン酸変性スチレン/イソプレンブロック共重合体、無水
マレイン酸変性スチレン/ブタジエンブロック共重合
体、無水マレイン酸変性スチレン/イソプレン/スチレ
ンブロック共重合体、無水マレイン酸変性スチレン/ブ
タジエン/スチレンブロック共重合体、無水マレイン酸
変性スチレン/エチレン/ブチレン/スチレンブロック
共重合体、無水マレイン酸変性スチレン/エチレン・プ
ロピレン/スチレンブロック共重合体等が挙げられる
が、無水マレイン酸変性エチレン/プロプレン共重合
体、無水マレイン酸変性エチレン/ブテン共重合体が好
ましい。
体を 100重量%としたとき、2〜6重量%の範囲するこ
とが必要である。この配合量が2重量%未満では、耐衝
撃性が向上しない。一方、この配合量が6重量%を超え
ると、セルタップ性が向上しない。
ポリアミド樹脂と非晶性ポリアミド樹脂とからなるポリ
アミド樹脂(以下、両者を含むものを「ポリアミド樹
脂」という。)、ガラス繊維及び酸変性エラストマ−を
上記した範囲で配合してなるもであり、この組成物を用
いて厚み12.7mmの角柱成形品にしたとき、後述する方法
で求めたセルフタップ性が上記及びの特性を有する
ことが必要である。
用いずに成形品のボス部もしくは穴部に、ネジ(セルフ
タップネジ)をネジ切りしながらネジ止めすることであ
る。また、戻しトルクとは、ネジを緩める力のことであ
り、戻しトルクが大きいほどネジ止めが強いことにな
る。さらに、破壊トルクとは、ネジ止めするときに成形
品が破壊するときの力のことであり、破壊トルクが大き
いほど強く締めることができる。
造法について説明する。本発明において、ポリアミド樹
脂、ガラス繊維及び酸変性エラストマーを配合する方法
は特に限定されるものではなく、各成分が均一に分散さ
れている状態になればよい。具体的には、ポリアミド樹
脂にガラス繊維及び酸変性エラストマーを加え、タンブ
ラーあるいはヘンシェルミキサーで均一にブレンドした
後、押出機でペレット化すればよい。
ポリアミド樹脂、ガラス繊維及び酸変性エラストマーを
第1供給口から一括供給して溶融混練する方法が採用さ
れる。また、ポリアミド樹脂と酸変性エラストマーを第
1供給口から供給して溶融混練した後、ガラス繊維を第
2供給口から供給して、さらに溶融混練する方法も採用
することもできる。
は、一般には射出成形法が適用され、この方法により、
電動工具のハウジング部品(図1)や機械部品のケ−シ
ング部品等を作製するこができる。
性を大きく損なわない範囲で、顔料、熱安定剤、酸化防
止剤、耐候剤、難燃剤、可塑剤、離型剤、ガラス繊維以
外の強化材等を添加することもできる。
ンダードフェノール類、リン化合物、ヒンダードアミン
類、イオウ化合物、銅化合物等が用いられる。耐候剤と
しては、例えばベンゾフェノン類、ベンゾトリアゾール
類等が用いられる。難燃剤としては、例えばリン系難燃
剤やハロゲン系難燃剤が用いられる。
ルク、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、ワラストナイト、シ
リカ、アルミナ、酸化マグネシウム、珪酸カルシウ
ム、、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カルシウム、
アルミノ珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、水酸化ア
ルミニウム、水酸化カルシウム、硫酸バリウム、カリウ
ム明バン、ナトリウム明バン、鉄明バン、ガラスバルー
ン、カーボンブラック、酸化亜鉛、三酸化アンチモン、
ほう酸、ほう砂、ほう酸亜鉛、ゼオライト、ハイドロタ
ルサイド、金属繊維、金属ウイスカー、セラミックウイ
スカー、チタン酸カリウムウイスカー、チッ化ホウ素、
マイカ、グラファイト、炭素繊維等が用いられる。
説明する。なお、実施例及び比較例における物性値の測
定法は次の通りである。 (a) 相対粘度 96重量%濃硫酸を用い、温度25℃、濃度1g/dlで測定し
た。 (b) 曲げ強度、曲げ弾性率及び曲げ破断歪 厚み 3.2mmの試験片を用い、ASTM−D790に基づいて測定
した。 (c) 引張破断強度及び引張破断伸度 厚み 3.2mmの試験片を用い、ASTM−D638に基づいて測定
した。 (d) アイゾット衝撃強度 厚み 3.2mmのノッチ付き試験片を用い、ASTM−D256に基
づいて測定した。 (e) 面衝撃破壊高さ デュポン式落球衝撃試験法に基づき、重さ 300gの鋼球
を落下した時、クラックや割れが発生する高さを求め
た。 (f) セルフタップ性 東芝機械社製の射出成形機(機種:IE-100E)を使用し、
12.7mm厚の角柱成形品を作製した。 なお、成形条件は次の通りである。 成形温度:5段階設定〔出口〜入口、250/260/250/240/
230(℃) 〕、射出一次圧:800MPa、保圧時間:5秒、金
型温度:100 ℃、冷却時間:25秒 次に、この角柱成形品に 4.6mmφの下穴をドリル加工
し、M5第1種タッピンネジを30kg・cmのトルクで締め
込み、23℃、50%RHに24時間放置後の戻しトルクを、
トルクドライバ(東日製作所社製)にて測定した。同様
にして、 4.6mmφのドリル加工した下穴にM5第1種タ
ッピンネジを締め付け空回りするトルク(破壊トルク)
を、トルクドライバ(東日製作所社製)にて測定した。
なお、戻しトルク、戻しトルク/破壊トルクについて
は、その値が大きいものほどセルフタップ性が良好であ
る。 (g) 成形収縮率 住友重機社製の射出成形機(機種:PROMAT 165/75)を使
用し、サイドゲート法により、100 mmφ×3.2mm 厚の円
板を作製した。なお、成形条件は次の通りである。 成形温度:5段階設定〔出口〜入口、250/260/250/240/
230(℃) 〕、射出一次圧:800MPa、保圧時間:5秒、金
型温度:100 ℃、冷却時間:25秒 次に、このようにして作製した円板について、その流れ
方向と直角方向の収縮率を測定した。 (h) 表面外観性 (g) で作製した円板について、その表面外観を目視観察
し、次のように3段階評価した。 ○:表面外観が良好である。 △:表面外観が中くらいである。 ×:表面外観が不良である。 (i) 吸水時の寸法伸び率 (g) で作製した円板を60℃の温水に24時間浸漬した後、
その流れ方向と直角方向の寸法伸び率を測定した。
(ユニチカ社製、A1030BRL)63重量%、非晶性ポリアミ
ド樹脂として相対粘度 1.4の非晶性ナイロン(ユニチカ
社製、CX-3000)3重量%、平均直径10μmでアスペクト
比 300のガラス繊維(日本電気硝子社製、T249−GH)30
重量%、及び酸変性エラストマ−として無水マレイン酸
変性エチレン/ブテン共重合体(三井石油化学工業社
製、タフマーMA8510)4重量%をブレンダーで混合し、
シリンダー温度を 250℃に設定した内径35mmの2軸押出
機(池貝鉄工社製、PCM −30)で溶融混練した後、スト
ランド状に押し出してペレットとし、真空乾燥した。な
お、CX-3000 は、イソフタル酸/テレフタル酸/ヘキサ
メチレンジアミン/ビス(3-メチル-4- アミノシクロヘ
キシル)メタンの重縮合である。次に、このペレットを
シリンダー温度を 250℃に設定した射出成形機(東芝機
械社製、IS−80)に供給して各種の試験片を作製し、物
性試験に供した。また、物性試験評価の項目(e) に記載
した方法で角柱成形品を作製し、そのセルフタップ性を
評価した。さらに、物性試験評価の項目(f) に記載した
方法で円板を作製し、その成形収縮率、表面外観性及び
吸水時の寸法伸び率を評価した。
施例1と同様にして各種の試験片、角柱成形品及び円板
を作製し、物性試験に供した。
2.7のナイロン66樹脂(デュポン社製、ザイテル 101)
を用いたこと以外は、実施例1と同様にして各種の試験
片、角柱成形品及び円板を作製し、物性試験に供した。
施例3と同様にして各種の試験片、角柱成形品及び円板
を作製し、物性試験に供した。
施例1と同様にして各種の試験片、角柱成形品及び円板
を作製し、物性試験に供した。
果を表1に示す。
度等の機械的特性が良好で、面衝撃性やセルフタップ性
に優れ、かつ、成形収縮率が小さく、表面外観性と吸水
時の寸法安定性が改良された成形品を得ることができ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 結晶性ポリアミド樹脂と非晶性ポリアミ
ド樹脂とからなるポリアミド樹脂28〜78重量%、ガラス
繊維20〜70重量%及び酸変性エラストマー2〜6重量%
からなる組成物(ただし、組成物全体を 100重量%とす
る。)であり、セルフタップ性が下記及びの特性を
有することを特徴とするポリアミド樹脂組成物。 戻しトルク≧15kg・cm 戻しトルク/破壊トルク≧0.5 - 【請求項2】 ポリアミド樹脂が、結晶性ポリアミド樹
脂/非晶性ポリアミド樹脂= 99/1 〜90/10(重量比) で
ある請求項1記載のポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項3】 ガラス繊維が、平均直径3〜11μmであ
り、アスペクト比(平均長さ/平均直径)250 〜500 で
ある請求項1又は2記載のポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項1〜3記載のポリアミド樹脂組成
物を用いてなるセルタップ性を有する部品。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11049918A JP2000248172A (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | ポリアミド樹脂組成物、これを用いてなるセルフタップ性を有する部品 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=12844402
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JP11049918A Pending JP2000248172A (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | ポリアミド樹脂組成物、これを用いてなるセルフタップ性を有する部品 |
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JP (1) | JP2000248172A (ja) |
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