JP2002288988A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JP2002288988A
JP2002288988A JP2001091734A JP2001091734A JP2002288988A JP 2002288988 A JP2002288988 A JP 2002288988A JP 2001091734 A JP2001091734 A JP 2001091734A JP 2001091734 A JP2001091734 A JP 2001091734A JP 2002288988 A JP2002288988 A JP 2002288988A
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electric signal
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JP2001091734A
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Hiroaki Nakai
宏明 中井
Satoshi Tatsukawa
諭 龍川
Megumi Maejima
恵 前島
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単位領域ごとにデータ書込もしくはデータ消
去が実行される不揮発性半導体記憶装置において、各単
位領域ごとのデータ書込もしくはデータ消去条件を最適
化する。 【解決手段】 不揮発的なデータ記憶を実行するためノ
ーマルメモリアレイ10は、それぞれが1回のデータ書
込もしくはデータ消去における対象単位に相当するm個
(m:自然数)のセクタに分割される。エクストラメモ
リアレイ10pは、それぞれが1回のデータ読出におけ
る対象単位に相当する、m個以下の複数のエクストラセ
クタを含む。各エクストラセクタは、m個のセクタのう
ちの1つに対応する、データ書込条件もしくはデータ消
去条件に関するデータを不揮発的に記憶する。データ書
込動作もしくはデータ消去動作条件は、エクストラメモ
リアレイから読出される、選択されたセクタに対応する
情報に基づいて実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、不揮発性半導体
記憶装置に関し、より特定的には、所定の単位領域ごと
にデータ書込もしくはデータ消去を実行する不揮発性半
導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的にデータ書込およびデータ消去が
可能な不揮発性メモリの代表例として、フラッシュメモ
リが適用されている。
【0003】図22は、フラッシュメモリのメモリセル
構造を示す概念図である。図22を参照して、フラッシ
ュメモリのメモリセルMCは、p型基板1上に形成され
る、n+領域であるソース2およびドレイン3を含む。
メモリセルMCは、さらに、フローティングゲート4お
よびコントロールゲート5をさらに含む。フローティン
グゲート4およびコントロールゲート5は、絶縁膜6に
よって絶縁されて、p型基板1上に積層される。特に、
フローティングゲート4およびコントロールゲート5の
間の絶縁膜をインターポリ絶縁膜6aとも称し、フロー
ティングゲート4およびp型基板1の間の絶縁膜をトン
ネル絶縁膜6bとも称する。このように、メモリセルM
Cは、p型基板1上に形成されたnチャネル電界効果型
トランジスタに相当する。
【0004】コントロールゲート5は、メモリセルMC
を選択するためのワード線WLと結合される。ソース2
およびドレイン3は、ソース線SLおよびビット線BL
とそれぞれ結合される。
【0005】初期状態であるデータ消去状態において
は、メモリセルMCにおいて、フローティングゲート4
からエレクトロン7が引抜かれる。
【0006】これに対して、メモリセルMCに対するデ
ータ書込は、フローティングゲート4に対するファウラ
ーノルドヘイムトンネリングによるエレクトロン7の注
入によって実行される。フローティングゲート4にエレ
クトロン7が注入された、すなわちデータ書込状態のメ
モリセルMCのしきい値電圧は、データ消去状態よりも
高くなる。
【0007】したがって、データ消去状態であるメモリ
セル群の一部に選択的にデータ書込を実行すれば、各メ
モリセルMCにおけるしきい値電圧の高/低に応じて、
記憶データを読出すことができる。記憶データの読出
は、予めビット線をプリチャージしておき、コントロー
ルゲートと結合されたワード線WLに一定電圧を与えて
ある所定時間メモリディスチャージを行なって、それか
らビット線の電位を検出することによって実行される。
【0008】図23は、フラッシュメモリに対するデー
タ消去、データ書込およびデータ読出動作を説明する概
念図である。
【0009】尚、図23においては、2行×2列に配置
されたメモリセル群に対する各動作を説明する。これら
のメモリセルの行にそれぞれ対応して、ワード線WL1
およびWL2が配置され、メモリセルの列にそれぞれ対
応して、ビット線BL1およびBL2が配置される。ソ
ース線SLは、これらのメモリセルに共通に設けられて
いる。
【0010】図23(a)を参照して、データ消去はセ
クタ単位で実行される。選択セクタのワード線WL1が
負の高電圧Vnnに設定されるとともに、ソース線SL
およびビット線BL1,BL2は接地される。また、非
選択セクタのワード線WL2は、接地される。
【0011】この結果、選択セクタのメモリセルのコン
トロールゲートおよびソースには、負の高電圧Vnnお
よび接地電圧Vssがそれぞれ印加される。これによ
り、選択セクタの各メモリセルにおいて、フローティン
グゲートからファウラーノルドヘイムトンネリングによ
ってエレクトロンが引抜かれて、データ消去が実行され
る。
【0012】図23(b)を参照して、データ書込はセ
クタ単位で実行され、ソース線SLをオープン(開放)
した状態で、選択セクタのワード線WL1が高電圧Vp
pに設定される。
【0013】以下、本明細書においては、1回のデータ
書込動作の対象となる所定単位領域を単に「セクタ」と
称する。以下においては、1つのセクタは、1本のワー
ド線によって選択されるメモリセル群に相当するものと
する。
【0014】各ビット線には、書込データに応じて、書
込インヒビット電圧Vdiおよび接地電圧Vssが選択
的に印可される。ワード線およびビット線を介して、コ
ントロールゲートおよびドレインに高電圧Vppおよび
接地電圧Vssがそれぞれ印加されたメモリセルにおい
ては、ファウラーノルドヘイムトンネリングによってエ
レクトロンがフローティングゲートに注入されて、デー
タ書込が実行される。一方、コントロールゲートおよび
ドレインに、高電圧Vppおよび書込インヒビット電圧
Vdiがそれぞれ印加されたメモリセルにおいては、デ
ータ書込が行なわれない。
【0015】また、非選択セクタのワード線WL2に
は、書込インヒビット電圧Vdiと同程度の電圧である
Vwiがドレインディスターブ防止用として印加され
る。
【0016】このように、同一のワード線WLと結合さ
れた複数のメモリセルにおいて、ビット線を介した各メ
モリセルのドレイン電圧制御によって、選択的なデータ
書込を実行することができる。
【0017】たとえば、図23(b)においては、ワー
ド線WL1が選択されて高電圧Vppに駆動される。こ
れに応答して、接地電圧Vssに設定されるビット線B
L1と結合されたメモリセルMCaに対してはデータ書
込が実行される。これに対して、書込インヒビット電圧
Vdiに設定されるビット線BL2と結合されるメモリ
セルMCbに対してはデータ書込は実行されない。
【0018】したがって、最初に各メモリセルMCに対
してデータ消去を実行し、その上で、選択的なデータ書
込を実行することによって、データ書込を実行されたメ
モリセルのしきい値電圧のみが上昇することになる。
【0019】図23(c)を参照して、データ読出時に
おいては、各ビット線は所定電圧Vdrにあらかじめプ
リチャージされる。そして、ある所定時間の間、選択さ
れたワード線に対してデータ読出のための所定電圧Vw
rが印可される。これにより、対応するメモリセルのコ
ントロールゲートは、所定電圧Vwrに設定される。一
方、非選択セクタのワード線WL2は、接地電圧Vss
に維持される。
【0020】これらの電圧Vwr、Vdrを、データ書
込されたメモリセルのしきい値電圧を考慮して適切に設
定することによって、データ書込が実行されたメモリセ
ルにおいてはプリチャージされた電荷は保存される。そ
の一方で、データ書込が実行されていないメモリセルに
おいては、プリチャージされた電荷は、メモリセルを介
して放電される。したがって、ビット線に残っている電
荷量を検出することによって、データ読出が可能であ
る。
【0021】このようにして、フローティングゲートに
対するエレクトロンの注入の有/無に応じて、各メモリ
セルMCに対して不揮発的なデータ書込を実行するとと
もに、その記憶データを読出すことが可能である。
【0022】図24は、フラッシュメモリのメモリセル
におけるしきい値電圧の分布を示す概念図である。
【0023】図24を参照して、データ書込状態、すな
わち記憶データのレベルが“0”であるメモリセルのし
きい値電圧は、データ消去状態、すなわち記憶データの
レベルが“1”であるメモリセルよりも高くなる。
【0024】一方、それぞれの状態におけるメモリセル
群において、しきい値電圧の分布にはばらつきが存在す
る。したがって、このようなばらつきを考慮した上で、
それぞれのしきい値電圧を区別できるレベルにデータ読
出レベルVtrを設定することによって、メモリセルか
らのデータ読出を実行することができる。
【0025】すなわち、データ読出時においては、しき
い値電圧がデータ読出レベルVtrに相当するトランジ
スタにおいて電流が流れるように、各メモリセルに対す
る所定の印加電圧、すなわち図23(c)におけるVc
cおよびVtrは設定される。
【0026】近年では、フラッシュメモリの低コスト化
および大容量化を実現するために、各メモリセルにおい
て複数のデータレベルを書込可能な、いわゆる多値技術
が用いられる。たとえば4値のフラッシュメモリにおい
ては、1つのメモリセルに対して、2ビットの情報が記
憶される。
【0027】図25は、4値のフラッシュメモリにおけ
るメモリセルのしきい値電圧分布を示す概念図である。
【0028】図25を参照して、4値のフラッシュメモ
リにおいては、記憶データのレベルを“11”に相当す
るデータ消去状態のほかに、3つのデータ書込状態L
1、L2およびL3が定義される。たとえば、データ書
込状態L1、L2およびL3は、記憶データのレベル
“00”、“01”および“10”にそれぞれ相当す
る。
【0029】データ書込時における印加電圧レベル(図
23(b)における高電圧Vpp)等のデータ書込条件
を適切に設定することにより、これらのそれぞれのレベ
ルのデータ書込状態における、しきい値電圧の分布は異
なるものとなる。
【0030】それぞれのレベルの書込状態に対応したし
きい値電圧の分布状態の境界に、データ読出レベルVt
r1〜Vtr3は設定される。したがって、このような
多値データを記憶するメモリセルにおけるしきい値電圧
の分布は、よりタイトである必要がある。すなわち、そ
れぞれのレベルのデータ書込において、ばらつきを抑制
する必要がある。
【0031】データ書込状態におけるしきい値電圧のば
らつきを抑制する上で、製造ばらつきに起因する各メモ
リセルにおけるデータ書込特性の差異が問題となる。た
とえば、各メモリセルにおけコントロールゲート、すな
わちワード線の配線幅、コントロールゲートとフローテ
ィングゲートとの間のインターポリ絶縁膜の膜厚、およ
び半導体基板とフローティングゲートとの間のトンネル
絶縁膜の膜厚等の差異がばらつきの原因となる。
【0032】たとえば、ワード線の配線幅が狭めに、イ
ンターポリ絶縁膜厚およびトンネル絶縁膜厚が厚めに仕
上がったメモリセルにおいては、データ書込のためのエ
レクトロンの注入が行なわれにくくなるので、標準的な
データ書込特性に適合する標準的なデータ書込条件を設
定すれば、書込所要時間が増大してしまう。
【0033】反対に、ワード線の配線幅が広めに、イン
ターポリ絶縁膜厚およびトンネル絶縁膜が薄めに仕上が
ったメモリセルにおいては、エレクトロンの注入が行な
われやすくなり、データ書込が速く行なわれる。したが
って、標準的なデータ書込条件でデータ書込を実行すれ
ば、エレクトロンの注入が過度に実行された、オーバー
プログラム気味のメモリセルが増えてしまい、データ書
込後におけるしきい値電圧の分布がばらついてしまう。
【0034】したがって、フラッシュメモリにおいて
は、1回のデータ書込動作の対象となる単位書込領域ご
と、すなわちセクタごとに、データ書込条件を調整する
ことが望ましい。たとえば、動作テスト時において各セ
クタごとの最適なデータ書込条件を算出するとともに、
メモリデバイス内に予め記憶しておき、通常動作時にお
いては、データ書込対象となるセクタに対応する最適な
データ書込条件を都度読出して、これに基づいてデータ
書込動作を実行する方式が採用される。
【0035】一般的に、フラッシュメモリにおけるデー
タ書込動作時には、コントロールゲートに対して、所定
の電圧振幅およびパルス幅を有する電圧信号であるデー
タ書込パルスが印加される。言換えれば、データ書込条
件は、このデータ書込パルスの電圧振幅およびパルス幅
によって設定されることになる。
【0036】特開平10−334073号公報には、マ
イコンに内蔵されたフラッシュメモリに対して、フラッ
シュメモリのメモリセルアレイの一部領域を用いて、フ
ラッシュメモリに対する書込条件情報を記憶しておき、
ノーマル領域のメモリセルに対してデータ書込を行なう
際には、予め記憶された書込条件情報を読出して、その
情報に基づいて書込条件の設定、すなわちデータ書込パ
ルスの電圧レベルおよびパルス幅を設定する技術が開示
されている。
【0037】図26は、セクタごとのデータ書込条件設
定を予め記憶した、従来の技術に従うフラッシュメモリ
の全体構成を示す概略ブロック図である。
【0038】図26を参照して、従来の技術に従うフラ
ッシュメモリ8は、メモリアレイ10と、行デコーダ2
0と、列デコーダ30と、列選択ゲートおよびセンスア
ンプ35と、データレジスタおよびデータ書込回路40
とを備える。
【0039】メモリアレイ10は、行列状に配置された
複数のメモリセルを有する。各メモリセルは、図22に
示す構成を有する。
【0040】メモリアレイ10は、通常のデータ記憶を
実行するためのノーマル領域12と、ノーマル領域12
に対するデータ書込時におけるデータ書込条件を記憶す
るための書込条件記憶領域14とを有する。
【0041】ノーマル領域12は、複数のセクタに分割
される。図25の構成においては、1本のワード線WL
と結合される同一行に属するメモリセル群が、同一のセ
クタを構成するものとする。すなわち、各セクタは、1
回のデータ読出対象およびデータ書込対象となる複数の
メモリセルを有する。
【0042】フラッシュメモリ8においては、それぞれ
のセクタごとにデータ書込条件を設定して、データ書込
動作を適切に実行する。書込条件記憶領域14の構成に
ついては、後ほど詳細に説明する。
【0043】行デコーダ20は、セクタアドレスSAを
受けて、ワード線の選択的な活性化によって、セクタア
ドレスに応答したセクタを選択する。
【0044】列デコーダ30は、コラムアドレスCAに
応じた列選択を実行する。列選択ゲートおよびセンスア
ンプ35は、データ読出時において、列デコーダ30に
よって選択されたメモリセル列に対応するビット線の電
圧に応じて、読出データを出力する。
【0045】データレジスタおよびデータ書込回路40
は、データ書込対象となったセクタに対する書込データ
を記憶するとともに、記憶された書込データに応じて、
それぞれのビット線BLの電圧を設定する。
【0046】フラッシュメモリ8は、さらに制御信号バ
ッファ50と、マルチプレクサ52と、セクタアドレス
バッファ54と、コマンドデコーダ56と、コラムアド
レスカウンタ58と、制御回路60と、データ入力バッ
ファ65とを備える。
【0047】制御信号バッファ50は、フラッシュメモ
リ8に動作を指示するための外部制御信号を受けて、内
部制御信号を生成する。内部制御信号は、マルチプレク
サ52に伝達される。マルチプレクサ52は、さらに、
外部I/Oとの間でアドレス信号、コマンド、書込デー
タおよび読出データの授受を行なう。
【0048】セクタアドレスバッファ54は、マルチプ
レクサ52を介して、外部アドレス信号を受けて、ワー
ド線選択、すなわちセクタ選択を行なうためのセクタア
ドレスSAを生成する。
【0049】コマンドデコーダ56は、制御信号バッフ
ァ50を介して内部制御信号を受けて、外部制御信号に
よって指示された動作に対応する動作コマンドを生成す
る。コラムアドレスカウンタ58は、外部アドレスによ
って指定された列アドレスを起点として、複数のメモリ
セル列を順次指定するためのカウントアップ動作を実行
して、コラムアドレスCAを列デコーダ30に伝達す
る。
【0050】データ入力バッファ65は、マルチプレク
サ52を介して、外部から入力される書込データを受け
て、データレジスタおよびデータ書込回路40に伝達す
る。
【0051】制御回路60は、コマンドデコーダ56に
よって生成された動作コマンドに応じて、フラッシュメ
モリ8の全体動作を制御する。
【0052】データ書込時においては、制御回路60
は、ワード線に印加されるデータ書込パルスの印加タイ
ミングおよびパルス幅を行デコーダ20に対して指示す
る。
【0053】フラッシュメモリ8は、さらに、セレクタ
70と、データ出力バッファ75と、高電圧発生回路8
0と、書込条件情報レジスタ85とを備える。
【0054】セレクタ70は、列選択ゲートおよびセン
スアンプ35から出力された読出データを、データ出力
バッファ75および書込条件情報レジスタ85のいずれ
かに伝達する。ノーマル領域12から読出されたデータ
は、セレクタ70によってデータ出力バッファ75に伝
達され、マルチプレクサ52を介して、外部I/Oに向
けて読出データとして出力される。一方、書込条件記憶
領域14から読出されたデータは、書込条件情報レジス
タ85に伝達される。書込条件情報レジスタ85は、伝
達された書込条件記憶領域14からのデータを保持す
る。
【0055】高電圧発生回路80は、書込条件情報レジ
スタ85に保持されたデータに応じて、プログラム電圧
Vpgmを生成する。
【0056】データ書込時において、行デコーダ20
は、制御回路60によって指示されたタイミングおよび
パルス幅に基づいたデータ書込パルスを、セクタアドレ
スSAに対応するワード線WLに対して印加する。デー
タ書込パルスの電圧振幅は、高電圧発生回路80によっ
て生成されるプログラム電圧Vpgmに相当する。
【0057】このような構成とすることにより、メモリ
アレイ10の一部を用いて構成される書込条件記憶領域
14において、予め調整された各セクタごとのデータ書
込条件を記憶して、通常動作時においては、データ書込
対象となるセクタに対応する最適なデータ書込条件を都
度読出して、これに基づいてデータ書込動作を実行する
ことができる。
【0058】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図26
に示すように、データ記憶を実行するためのノーマル領
域12のメモリセルと同一のメモリアレイ10上に配置
されたメモリセルを用いて、書込設定記憶領域14を構
成すると、以下のような問題点が生じてしまう。
【0059】図27は、書込条件記憶領域の配置におけ
る問題点を説明する概念図である。ここで、仮にメモリ
セルアレイ10のノーマル領域12が、16k本のワー
ド線、すなわち16k個のセクタによって構成され、2
k個のメモリセル列(ビット線)を有する構成であると
する。
【0060】図27(a)に示される構成においては、
書込設定記憶領域14は、ノーマル領域12と同様に配
置される、ノーマル領域12のセクタにそれぞれ対応す
る独立したセクタを有する。この場合には、書込設定記
憶領域14の各セクタごとに、ノーマル領域12中の対
応するセクタに適したデータ書込条件を記憶することが
できる。
【0061】しかし、図27(a)に示される構成とす
ると、書込条件記憶領域14おいても、各セクタごとに
2kビットのデータ記憶を実行するメモリセル群が配置
される。一方で、それぞれのセクタに適したデータ書込
条件の設定については、たとえば、データ書込パルスの
電圧振幅やパルス幅等の設定を高々数段階程度設けて、
当該セクタのデータ書込実績に基づいて、適切な段階を
選択によって実行することが一般的である。
【0062】このような段階を選択するためのデータ
は、わずかなビット数によって記憶することが可能であ
り、2kビット分のメモリセルを配置することは非常に
無駄となる。図27(a)を参照すれば、書込条件記憶
領域14中のごく一部の領域14aによってデータ書込
条件の記憶は可能であり、書込条件記憶領域14中の他
の領域14bは、レイアウト的に無駄な領域となってし
まう.この結果、メモリアレイ10の面積が無用に増大
してしまう。
【0063】図27(b)に示される構成においては、
書込設定記憶領域14は、図27(a)における領域1
4aのみに相当する。したがって、図27(a)におけ
る領域14bに相当する領域を活用して、他の回路を配
置することが可能であり、レイアウト制約は緩和され
る。
【0064】しかしながら、図27(c)に示される構
成とすると、ノーマル領域12および書込条件記憶領域
14の両方が配置されるメモリセル列と、ノーマル領域
12のみが配置されるメモリセル列とが混在するため、
これらのメモリセル列間において、ビット線長が異なっ
てしまう。これにより、メモリセル列によってビット線
負荷が異なることになるので、動作の安定化が困難にな
る。
【0065】図27(c)に示される構成においては、
ノーマル領域12のコラムを拡張して、書込条件記憶領
域14が配置される。このような構成は、エリアペナル
ティを抑制することができる。
【0066】しかしながら、図27(c)に示される構
成とすると、ノーマル領域12および書込条件記憶領域
14の両方が、共通のワード線によって選択される。こ
の結果、ノーマル領域12において記憶データを消去を
実行する場合において、書込条件記憶領域14に記憶さ
れたデータ書込条件も消去の対象となる。
【0067】したがって、ノーマル領域12に対するデ
ータ消去を行なう場合には、書込条件記憶領域14に記
憶されたデータ書込条件を、一旦レジスタ等に退避させ
て、ノーマル領域12のデータ消去完了後において、デ
ータ書込条件を書込条件記憶領域14に書き戻す処理が
必要になる。これにより、データ消去動作の所要時間が
増大してしまう。
【0068】したがって、図26に示されるように、ノ
ーマル領域12とは独立したセクタによって書込条件記
憶領域14を構成し、さらに、書込条件記憶領域14に
おいては、単一のセクタによって、ノーマル領域12中
の複数のセクタに対応するデータ書込条件を記憶する構
成が考えられる。
【0069】図28は、図26に示される書込条件記憶
領域14の構成を示す概念図である。
【0070】図28を参照して、ノーマル領域12の各
セクタにおけるデータ書込条件を、2ビットデータで表
現するものとする。これにより、各セクタに対するデー
タ書込動作において、データ書込条件を22=4段階に
設定することが可能である。
【0071】したがって、書込条件記憶領域14におい
ては、1個のセクタに対応して、ノーマル領域12にお
ける1k個のセクタのデータ書込条件を記憶することが
できる。たとえば、書込条件記憶領域14の先頭セクタ
ES1によって、ノーマル領域12の先頭セクタ(#
1)から1024番目のセクタ(#1024)にそれぞ
れ対応するデータ書込条件を記憶することができる。
【0072】これにより、書込条件記憶領域14は、1
6ワード線×2kビット線のメモリセルによって、ノー
マル領域における16k個のセクタにそれぞれ対応する
データ書込条件を記憶することができる。この結果、図
27(a)〜(c)で説明した問題点を生じさせること
なく、書込条件記憶領域14を小面積化することができ
る。
【0073】しかしながら、図28に示される構成にお
いては、連続する複数のセクタに対して連続したデータ
書込を実行する場合に、書込条件記憶領域14を構成す
るメモリセルに対するリードディスターブが問題とな
る。
【0074】リードディスターブは、データ読出動作に
伴って、コントロールゲートと基板との間に印加される
電界によって起こる。また、データ読出時において、デ
ータ書込に比べると電圧は低いものの、メモリセルのゲ
ートとドレインとの間に電圧が印加されるので、消去状
態のメモリセルに誤ってデータ書込が実行されるソフト
ライトと呼ばれる現象が生じるおそれもある。
【0075】たとえば、ノーマル領域12の先頭セクタ
(#1)から1024番目のセクタ(#1024)に対
して連続したデータ書込を実行する場合には、各セクタ
に対するデータ書込が実行されるたびに、書込条件記憶
領域14においてセクタES1に対するデータ読出が繰
返し実行されることになる。
【0076】セクタES1がデータ読出の対象となるた
びに、セクタES1を構成する2k個のメモリセルの各
々にはリードディスターブがかかるため、これらのメモ
リセルの記憶データが破壊されるおそれがある。
【0077】このような現象が生じると、ノーマル領域
12におけるデータ書込において、各セクタに対するデ
ータ書込条件を誤って選択してしまい、データ書込を正
常に実行できなくなってしまうおそれがある。
【0078】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであって、この発明の目的は、フラ
ッシュメモリに代表される不揮発性半導体記憶装置にお
いて、単位領域(セクタ)ごとのデータ書込条件を、適
切に設定することである。
【0079】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の不揮発性
半導体記憶装置は、不揮発的なデータ記憶を実行するた
めの、複数の第1単位領域に分割された第1メモリアレ
イと、第1メモリアレイに対する、データ書込およびデ
ータ消去のいずれかを実行するための所定動作に関する
設定条件データを保持するための動作条件記憶部とを備
え、動作条件記憶部は、それぞれが1回のデータ読出動
作における対象単位に相当する複数の第2単位領域を有
する第2メモリアレイを含み、各第2単位領域は、複数
の第1単位領域のうちの1つに対応する設定条件データ
を不揮発的に記憶し、動作条件記憶部から読出される設
定条件データに基づいて、複数の第1単位領域のうちの
選択された1つに対して所定動作を実行するための電気
信号の設定条件を決定するための電気信号制御部と、電
気信号制御部によって決定された設定条件に従う電気信
号を、選択された1つの第1単位領域に供給するための
選択部とをさらに備える。
【0080】請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
複数の第2単位領域は、複数の第1単位領域に対応して
それぞれ設けられ、動作条件記憶部は、所定動作におい
て、選択された1つの第1単位領域に対応する、複数の
第2単位領域のうちの1つから設定条件を読出すための
読出制御部をさらに含む。
【0081】請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
動作条件記憶部は、複数の第1単位領域のうちの予め指
定された一部の第1単位領域にそれぞれ対応する複数の
指定アドレスを予め記憶するためのアドレス記憶部と、
所定動作において、選択された1つの第1単位領域を示
すための入力アドレスと各指定アドレスとの一致比較を
行なうアドレス一致比較部とをさらに含み、複数の第2
単位領域は、一部の単位領域に応じてそれぞれ設けら
れ、動作条件記憶部は、入力アドレスが複数の指定アド
レスと不一致である場合に、設定条件データを電気信号
の標準的な設定条件に対応する所定値にクリアするため
の設定初期化部と、入力アドレスが複数の指定アドレス
のうちの1つと一致する場合に、複数の単位領域のうち
の一致した1つの指定アドレスに対応する1つから、設
定条件データを読出すための読出制御部とをさらに含
み、各第2単位領域は、所定値とは異なる設定条件デー
タを記憶する。
【0082】請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
アドレス記憶部は、複数の指定アドレスを不揮発的かつ
非可逆的に記憶するためのプログラム素子を有する。
【0083】請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
アドレス記憶部は、複数の指定アドレスを不揮発的記憶
するための記憶素子を有し、記憶素子の記憶データは電
気的に書換可能である。
【0084】請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
電気信号は、電圧振幅とパルス幅とを設定条件として有
するパルス状の電圧信号であり、設定情報データは、所
定動作における電圧振幅を設定するための情報を有す
る。
【0085】請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
所定動作は、データ書込を実行する。
【0086】請求項8記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
所定動作は、データ消去を実行する。
【0087】請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置
は、各々が複数のデータレベルを不揮発的に記憶可能な
複数のメモリセルを含むメモリアレイを備え、メモリア
レイは、それぞれが1回のデータ書込動作の対象単位に
相当する複数の単位領域に分割され、1回のデータ書込
動作を構成する、複数のデータレベルにそれぞれ対応す
る複数の単位書込動作をそれぞれ実行するための複数の
電気信号の設定条件を決定するための電気信号制御部を
さらに備え、電気信号制御部は、最初に実行される1つ
を除く単位書込動作のそれぞれにおける設定条件を、同
一のデータ書込動作内において既に実行された他の少な
くとも1つの単位書込動作の実績結果に応じて設定し、
複数の単位書込動作のそれぞれにおいて、電気信号制御
部によって決定された設定条件に従う複数の電気信号の
それぞれを、複数の第1単位領域のうちの選択された1
つに対して供給するための選択部をさらに備える。
【0088】請求項10記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
電気信号は、パルス状の電圧信号であり、設定条件は電
気信号の電圧振幅を指定する。
【0089】請求項11記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
電気信号は、パルス状の電圧信号であり、設定条件は電
気信号のパルス幅を指定する。
【0090】請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
電気信号制御部は、各単位書込動作において、電気信号
を印可するごとに所望の書込動作が実行されたか否かを
確認するとともに、所望の書込動作が実行されるまで電
気信号を繰り返し印可し、実績結果は、他の少なくとも
1つ単位書込動作における、所望の書込動作が実行され
るまでの電気信号の印可回数を示す。
【0091】請求項13記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置であっ
て、電気信号は、パルス状の電圧信号であり、電気信号
制御部は、各単位書込動作内において、電気信号が繰り
返し印可されるたびに、電気信号の電圧振幅を実績結果
に応じた所定電圧ずつ上昇または下降させる。
【0092】請求項14記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置であっ
て、電気信号は、パルス状の電圧信号であり、電気信号
制御部は、各単位書込動作内において、電気信号が繰り
返し印可されるたびに、電気信号のパルス幅を実績結果
に応じた所定倍率ずつ拡大または縮小させる。
【0093】請求項15記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
各第1単位領域は、前回のデータ書込動作時における実
績結果を記憶するための管理データ領域を有し、電気信
号制御部は、さらに、複数の単位書込動作のうちの最初
に実行される1つにおける設定条件を、管理領域から読
出される実績結果に基づいて決定する。
【0094】請求項16記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項15記載の不揮発性半導体記憶装置であっ
て、電気信号制御部は、最後に実行される1つを除く単
位書込動作のそれぞれにおける実績結果の管理領域に対
する書込みを、同一のデータ書込動作において実行され
る後続の単位書込動作において指示する。
【0095】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中
における同一符号は、同一または相当部分を示すものと
する。
【0096】[実施の形態1]図1は、本発明の実施の
形態1に従う不揮発性半導体記憶装置の代表例であるフ
ラッシュメモリ100の全体構成を示す概略ブロック図
である。
【0097】なお、図1においては、フラッシュメモリ
100のうちの、データ読出およびデータ書込に関連す
る主要部分のみを図示しているので、データ消去のため
の回路等については、その図示を一部省略している。
【0098】図1を参照して、フラッシュメモリ100
は、ノーマルメモリアレイ10nと、行デコーダ20n
と、列デコーダ30nと、列選択ゲートおよびセンスア
ンプ35nと、データレジスタおよびデータ書込回路4
0nとを備える。
【0099】ノーマルメモリアレイ10nは、図26に
おけるノーマル領域12に対応し、行列状に配置され
た、フラッシュメモリ形式のメモリセルMCを有する。
メモリセルMCの構成は、図22に示した一般的なフラ
ッシュメモリにおけるメモリセル構成と同様である。
【0100】行列状に配置されたメモリセルMCのメモ
リセル行のそれぞれに対応してワード線WLが配置さ
れ、それぞれの列に対応してビット線BLが配置され
る。ソース線SLは、行方向および列方向のいずれに沿
って配置することも可能である。図1においては、代表
的に、1個のメモリセルMCに対するワード線WL、ビ
ット線BLおよびソース線SLの配置が示される。
【0101】本発明の実施の形態においては、各メモリ
セルMCは、4値のデータ記憶を実行するものとし、デ
ータ消去状態における記憶データレベルが“11”に対
応するものとする。
【0102】ノーマルメモリアレイ10nに対する1回
のデータ書込動作は、書込レベルの異なる3つの単位書
込動作から構成される。すなわち、1回のデータ書込動
作において、データ消去状態であるメモリセルに対して
記憶データ“00”を書込むためのレベルL1の単位書
込動作、記憶データ“01”を書込むためのレベルL2
の単位書込動作、および記憶データ“10”を書込むた
めのレベルL3の単位書込動作が順に実行される。
【0103】各単位書込動作において、選択されたセク
タに対応するワード線WLに対して、データ書込パルス
が印加される。レベルL1、L2およびL3の単位書込
動作のそれぞれにおいて、データ書込パルスの電圧振幅
は、プログラム電圧Vpgm1、Vpgm2およびVp
gm3にそれぞれ相当する。
【0104】行デコーダ20nと、列デコーダ30n
と、列選択ゲートおよびセンスアンプ35nと、データ
レジスタおよびデータ書込回路40nとは、ノーマルメ
モリアレイ10nに対応して配置される。
【0105】行デコーダ20nは、セクタアドレスSA
に応じたワード線WLの選択的な活性化によって、ノー
マルメモリアレイ10nにおけるセクタ選択を実行す
る。
【0106】列デコーダ30nは、コラムアドレスCA
に応じた、ノーマルメモリアレイ10nにおける列選択
を実行する。列選択ゲートおよびセンスアンプ35n
は、データ読出時において、列デコーダ30nによって
選択されたメモリセル列に対応するビット線の電圧に応
じて、ノーマルメモリアレイ10nからの読出データを
出力する。
【0107】データレジスタおよびデータ書込回路40
nは、ノーマルメモリアレイ10nにおいて、データ書
込対象となったセクタに対する書込データを記憶する。
さらに、データレジスタおよびデータ書込回路40n
は、各単位書込動作において、当該レベルにおける書込
対象となるメモリセルに対応するビット線BLの電圧を
接地電圧Vssに設定するとともに、書込対象とはなら
ないメモリセルに対応するビット線BLの電圧を書込イ
ンヒビット電圧Vdiに設定する。
【0108】フラッシュメモリ100は、さらに制御信
号バッファ50と、マルチプレクサ52と、セクタアド
レスバッファ54と、コマンドデコーダ56と、コラム
アドレスカウンタ58と、制御回路60nと、データ入
力バッファ65nとを備える。
【0109】制御信号バッファ50は、フラッシュメモ
リ100に動作を指示するための外部制御信号を受け
て、内部制御信号を生成する。内部制御信号は、マルチ
プレクサ52に伝達される。マルチプレクサ52は、さ
らに、外部I/Oとの間でアドレス信号、コマンド、書
込データおよび読出データの授受を行なう。
【0110】セクタアドレスバッファ54は、マルチプ
レクサ52を介して、外部アドレス信号を受けて、ワー
ド線選択、すなわちセクタ選択を行なうためのセクタア
ドレスSAを生成する。
【0111】コマンドデコーダ56は、マルチプレクサ
52を介してコマンドおよび内部制御信号を受けて、指
示された動作に対応する動作コマンドを生成する。コラ
ムアドレスカウンタ58は、外部アドレスによって指定
された列アドレスを起点として、複数のメモリセル列を
順次指定するためのカウントアップ動作を実行して、コ
ラムアドレスCAを列デコーダ30nに伝達する。
【0112】データ入力バッファ65nは、マルチプレ
クサ52を介して、外部から入力される書込データを受
けて、データレジスタおよびデータ書込回路40nに伝
達する。
【0113】制御回路60nは、コマンドデコーダ56
によって生成された動作コマンドに応じて、ノーマルメ
モリアレイ10nに対する動作を制御する。データ書込
時において、制御回路60nは、ノーマルメモリアレイ
10nのワード線WLに印加されるデータ書込パルスの
印加タイミングおよびパルス幅を行デコーダ20nに対
して指示する。
【0114】フラッシュメモリ100は、さらに、デー
タ出力バッファ75と、ノーマルメモリアレイ10nに
対応して設けられる高電圧発生回路80nと、をさらに
備える。
【0115】データ出力バッファ75は、データ読出時
において、ノーマルメモリアレイ10nから読出された
データを、マルチプレクサ52を介して外部I/Oに向
けて出力する。
【0116】高電圧発生回路80は、書込条件情報レジ
スタ85に保持される書込条件情報PDに応じて、レベ
ルLV1〜LV3の単位書込動作においてそれぞれ用い
られるプログラム電圧Vpgm1〜Vpgm3を生成す
る。
【0117】各単位書込動作時において、行デコーダ2
0nは、制御回路60nによって指示されたタイミング
およびパルス幅に基づいたデータ書込パルスを、セクタ
アドレスSAに対応するワード線WLに対して印加す
る。
【0118】それぞれの単位書込動作時におけるデータ
書込パルスの電圧振幅は、高電圧発生回路80によって
生成されるプログラム電圧Vpgm1〜Vpgm3にそ
れぞれ相当する。
【0119】したがって、行デコーダ20nおよび制御
回路60nは、後程説明する書込条件記憶部105から
読出された書込条件情報PDに応じて、データ書込動作
を実行するためのデータ書込パルスを印加する電気信号
制御部を構成する。
【0120】フラッシュメモリ100は、さらに、ノー
マルメモリアレイ10nの各セクタに対応したデータ書
込条件を記憶するための書込条件記憶部105を備え
る。
【0121】書込条件記憶部105は、エクストラメモ
リアレイ10pを含む。エクストラメモリアレイ10p
は、行列状に配置される複数のメモリセルを有し、プロ
グラマブル・リード・オンリー・メモリ(PROM)で
構成される。すなわち、エクストラメモリアレイ10p
を構成するメモリセルは、電気的入力によって不揮発的
なデータ書込を実行可能であれば、図23に示されるフ
ラッシュメモリのセル構成に限定されず、任意の記憶素
子を適用することができる。
【0122】図2は、エクストラメモリアレイ10pの
構成を示す概略ブロック図である。図2を参照して、ノ
ーマルメモリアレイ10nは、複数のセクタFS1,F
S2,FS3〜FSm(m:自然数)に分割される。同
一のワード線WLと結合される同一行に属するメモリセ
ル群が、同一のセクタを構成する。すなわち、各セクタ
は、1回のデータ読出対象およびデータ書込対象となる
複数のメモリセルを有する。
【0123】セクタFS1〜FSmのそれぞれにおける
データ書込条件は、kビット(k:自然数)の書込条件
情報PDで示されるものとする。
【0124】エクストラメモリアレイ10pは、セクタ
FS1〜FSmにそれぞれ対応するエクストラセクタE
S1〜ESmを有する。エクストラセクタES1〜ES
mの各々は、kビットの書込条件情報PDを記憶するた
めのk個のメモリセルを有している。
【0125】エクストラメモリアレイ10pにおいて
も、エクストラセクタPS1〜PSmにそれぞれ対応し
てワード線が配置される。同一のエクストラセクタに属
するk個のメモリセルは、同一のワード線によって選択
される。したがって、エクストラメモリアレイ10pの
サイズは、n行×k列であり、ワード線およびビット線
は、n本およびk本ずつ配置される。
【0126】このような構成とすることにより、エクス
トラメモリアレイ10pにおいて、ノーマルメモリアレ
イ10nのセクタFS1〜FSmのそれぞれに対応する
書込条件情報を、独立したエクストラセクタES1〜E
Smのそれぞれに記憶し、かつ読出すことが可能とな
る。したがって、ノーマルメモリアレイ10nにおい
て、複数のセクタに連続してデータ書込が指示された場
合にも、エクストラメモリアレイ10pにおいて、書込
条件情報に関する記憶データのリードディスターブによ
るデータ破壊の危険性は抑制することができる。
【0127】なお、書込条件情報のビット数kは、任意
に設定することができる。ビット数を多くとれば、デー
タ書込条件をより細密に設定することができるが、その
一方で、必要なメモリセル数の増加もしくは、多値デー
タとして1個のメモリセルに記憶する場合における記憶
データの信頼性の低下といった問題点が生じてしまう。
したがって、実施の形態1においては、k=2ビットと
する場合について説明することとする。
【0128】再び図1を参照して、書込条件記憶部10
5は、エクストラメモリアレイ10pに対応して設けら
れる、行デコーダ20p、列デコーダ30p、列選択ゲ
ートおよびセンスアンプ35p、データレジスタおよび
データ書込回路40p、制御回路60pおよびデータ入
力バッファ65pをさらに含む。
【0129】行デコーダ20p、列デコーダ30p、列
選択ゲートおよびセンスアンプ35p、データレジスタ
およびデータ書込回路40pは、行デコーダ20n、列
デコーダ30n、列選択ゲートおよびセンスアンプ35
n、データレジスタおよびデータ書込回路40nがノー
マルメモリアレイ10nに対して実行するのと同様の動
作を、エクストラメモリアレイ10pに対して実行す
る。
【0130】制御回路60pは、コマンドデコーダ56
によって生成されたコマンドに応答して、書込条件情報
PDに関する、エクストラメモリアレイ10pに対する
書込および読出を指示する。
【0131】データ入力バッファ65pは、マルチプレ
クサ52を介して外部I/Oから伝達される、ノーマル
メモリアレイ10pの各セクタにおけるデータ書込条件
を示すための書込条件情報PDを、データレジスタおよ
びデータ書込回路40pに伝達する。
【0132】高電圧発生回路80pは、エクストラメモ
リアレイ10p内のメモリセルに対してデータ書込を実
行するための高電圧Vppを生成する。この高電圧Vp
pは、ノーマルメモリアレイ10nにおけるセクタの選
択とは無関係に、一定レベルに維持される。
【0133】データ書込時において、制御回路60p
は、ノーマルメモリアレイ10nにおいてデータ書込対
象となるセクタに対応する書込条件情報PDの読出を指
示する。行デコーダ20pに対しては、ノーマルメモリ
アレイ10nと共通のセクタアドレスSAが伝達され
る。
【0134】書込条件情報レジスタ85は、エクストラ
メモリアレイ10p中の選択されたエクストラセクタか
ら読出された書込条件情報PDを保持する。
【0135】高電圧発生回路80nは、書込条件情報レ
ジスタ85に保持された書込条件情報PDに基づいて、
ノーマルメモリアレイ10nにおけるデータ書込パルス
の電圧振幅に相当するプログラム電圧Vpgm1、Vp
gm2およびVpgm3を生成する。
【0136】図3は、フラッシュメモリ100における
データ書込動作の処理フローを示すフローチャートであ
る。
【0137】図3を参照して、外部制御信号によって書
込コマンドが入力されると(ステップS100)、デー
タ書込の対象となるセクタを選択するためのセクタアド
レスSAの入力(ステップS110)と、書込データの
入力(ステップS120)とが外部I/Oから実行され
る。図3においては、ノーマルメモリアレイ10nのう
ち、第1番目のセクタFS1が選択されたものとする。
さらに、コンファームコマンドが入力されて、データ書
込時における書込確認動作(ベリファイ動作)の実行が
指示される(ステップS130)。
【0138】データ書込に必要なコマンド、データおよ
びアドレスの入力が完了すると、まず、書込条件記憶部
105からのセクタFS1に対応する書込条件情報PD
の読出が実行される(ステップS140)。具体的に
は、行デコーダ20pによって、行デコーダ20nと共
通のセクタアドレスSAに基づいて、ノーマルメモリア
レイ10n中の選択されたセクタFS1と対応するエク
ストラセクタPS1が選択される。さらに、制御回路6
0pに指示されて、エクストラセクタPS1に記憶され
る書込条件情報PDが読み出されて、書込条件情報レジ
スタ85で保持される。
【0139】図4は、書込条件情報レジスタ85に保持
される書込条件情報PDと高電圧発生回路80nが発生
するプログラム電圧との対応を示す図である。
【0140】図4を参照して、書込条件情報PDは、上
位ビットP(1)および下位ビットP(0)の2ビット
で構成される。各エクストラセクタは、2個のメモリセ
ルを有するので、エクストラメモリアレイ10p中の各
メモリセルは、1ビットのデータ記憶を実行する。
【0141】エクストラメモリアレイ10pから読出さ
れた書込条件情報PDが“00”である場合には、プロ
グラム電圧Vpgm1、Vpgm2およびVpgm3
は、標準的な条件に対応する電圧V1s(たとえば1
7.0[V])、V2s(たとえば16.0[V])お
よびV3s(たとえば15.0[V])に設定される。
すなわち、標準的なデータ書込特性を有するセクタに対
応する書込条件情報を記憶するエクストラセクタに含ま
れる2個のメモリセルの各々には、記憶データ“0”が
書込まれる。
【0142】一方、書込条件情報PDが“01”である
場合には、プログラム電圧Vpgm1、Vpgm2およ
びVpgm3は、大きめ電圧振幅条件に対応する電圧V
1h(たとえば17.5[V])、V2h(たとえば1
6.5[V])およびV3h(たとえば15.5
[V])に設定される。すなわち、データ書込が遅いセ
クタに対応する書込条件情報を記憶するエクストラセク
タに含まれる2個のメモリセルのうちの、上位ビットP
(1)に対応する一方に対して、データ書込が実行され
る。もう一方のメモリセルは、消去状態(“1”)に維
持される。
【0143】さらに、書込条件情報PDが“10”であ
る場合には、プログラム電圧Vpgm1、Vpgm2お
よびVpgm3は、小さめの電圧振幅条件に対応する電
圧V1l(たとえば16.5[V])、V2l(たとえ
ば15.5[V])およびV3l(たとえば14.5
[V])に設定される。すなわち、データ書込が早いセ
クタに対応する書込条件情報を記憶するエクストラセク
タに含まれる2個のメモリセルのうちの、下位ビットP
(0)に対応する一方に対して、データ書込が実行され
る。もう一方のメモリセルは、消去状態(“1”)に維
持される。
【0144】読出された書込条件情報PDに基づいて、
選択されたセクタに対するデータ書込動作が実行される
(ステップS150)。
【0145】図5は、選択された1個のセクタに対する
データ書込動作を説明するフローチャトである。
【0146】すでに説明したように、選択された1個の
セクタを対象とする1回のデータ書込動作は、レベルL
1〜L3の3つの単位書込動作によって構成される。
【0147】まず、レベルL1(書込データレベル“0
0”)の単位書込動作が実行される(ステップS15
2)。レベルL1の単位書込動作に用いられるデータ書
込パルスの振幅電圧は、書込条件情報PDに基づいて、
高電圧発生回路80が発生するプログラム電圧Vpgm
1に設定される(ステップS154)。
【0148】データ書込パルスのパルス幅は、制御回路
60nによって設定される(ステップS155)。1回
目に印加されるデータ書込パルスのパルス幅は、W1に
設定される。
【0149】ステップS154およびS156で設定さ
れた条件に従うデータ書込パルスは、セクタアドレスS
Aに応答するワード線WLに印加される(ステップS1
56)。さらに並行して、データレジスタおよびデータ
書込回路40によって、レベルL1(記憶データ“0
0”)の書込対象メモリセルに対応するビット線を接地
線圧Vssに、その他のビット線を書込インヒビット電
圧Vdiに設定することによって、選択されたセクタに
対する、レベルL1の単位書込動作が実行される。
【0150】データ書込パルスの印加が終了すると、レ
ベルL1についての書込確認動作(ベリファイ動作)が
実行される(ステップS158)。
【0151】ベリファイ動作は、データ書込対象である
セクタからのデータ読出を実行して、読出されたデータ
と指示された書込データとが一致するかの否かの比較に
よって実行される。
【0152】ベリファイ動作によって、レベルL1の単
位書込動作が正常に実行できていないと判断される場合
(Fail)には、パルス幅の設定を変えて、再度レベ
ルL1の書込が実行される。具体的には、第2回目のデ
ータ書込パルス印加時においては、そのパルス幅は初回
のパルス幅W1のr1倍(r1:1より大きい実数)に
設定される(ステップS155)。
【0153】再設定されたパルス幅を有するデータ書込
パルス電圧の印加によって、レベルL1のデータ書込が
再度実行される(ステップS156)。その後、再びベ
リファイ動作が実行される(ステップS158)。この
ようにして、レベルL1の単位書込動作が正常に実行さ
れるまでの間、パルス幅の再設定を伴ってデータ書込パ
ルスの印加が繰返し実行される。
【0154】パルス幅の設定は、第n回目(n:自然
数)のデータ書込パルス印加時におけるパルス幅をW1
(n)と表記すると、下記の(1)式で示される。
【0155】 W1(n)=r1(n-1)・W1 ・・・(1) パルス幅をべき乗で広げていくことによって、各単位書
込動作におけるデータ書込を確実に実行できる。
【0156】ベリファイ動作によって、レベルL1の単
位書込動作が正常に実行されたと判断される場合(Pa
ss)には、引続きレベルL2の単位書込動作が開始さ
れる(ステップS160)。
【0157】レベルL2(書込データレベル“01”)
の単位書込動作は、データ書込パルスの設定条件が異な
る以外は、レベルL1の単位書込動作と同様のフローに
従って実行される。すなわち、レベルL2の単位書込動
作が正常に実行されるまで、パルス幅の再設定を伴って
データ書込パルスの印加が繰返し実行される(ステップ
S164〜S168)。
【0158】レベルL2の単位書込動作に用いられるデ
ータ書込パルスの振幅電圧は、書込条件情報PDに基づ
いて、高電圧発生回路80が発生するプログラム電圧V
pgm2に設定される(ステップS164)。
【0159】また、レベルL2の単位書込動作におい
て、第n回目(n:自然数)のデータ書込パルス印加時
におけるパルス幅W2(n)は、下記(2)式で示され
る。
【0160】 W2(n)=r2(n-1)・W2 ・・・(2) (2)式中において、W2は、1回目に印加されるデー
タ書込パルスのパルス幅を示し、r2は1より大きい所
定の実数である。
【0161】レベルL2の単位書込動作が正常に終了す
ると、引続きレベルL3のデータ書込が開始される(ス
テップS170)。
【0162】レベルL3(書込データレベル“10”)
の単位書込動作は、データ書込パルスの設定条件が異な
る以外は、レベルL1の単位書込動作と同様のフローに
従って実行される。すなわち、レベルL3の単位書込動
作が正常に実行されるまで、パルス幅の再設定を伴って
データ書込パルスの印加が繰返し実行される(ステップ
S174〜S178)。
【0163】レベルL3の単位書込動作に用いられるデ
ータ書込パルスの振幅電圧は、書込条件情報PDに基づ
いて、高電圧発生回路80が発生するプログラム電圧V
pgm3に設定される(ステップS174)。
【0164】また、レベルL3の単位書込動作におい
て、第n回目(n:自然数)のデータ書込パルス印加時
におけるパルス幅W3(n)は、下記(3)式で示され
る。
【0165】 W3(n)=r3(n-1)・W3 ・・・(3) (3)式中において、W3は、1回目に印加されるデー
タ書込パルスのパルス幅を示し、r3は1より大きい所
定の実数である。
【0166】このようにして、データ書込対象となった
セクタに対して、レベルL1、L2およびL3の単位書
込動作がすべてが正常に完了すれば、当該セクタに対す
るデータ書込動作は終了される(ステップS200)。
これによって1回のデータ書込動作が終了する。
【0167】このように、べき乗比である実数r1,r
2,r3を1より大きい値に設定することにより、各単
位書込動作が完了するまで、再設定ごとにパルス幅が拡
大されたデータ書込パルスが繰り返し印加される。ある
いは、実数r1,r2,r3を0より大きい1未満の値
に設定して、データ書込パルスのパルス幅を、繰り返し
印加されるごとに縮小することもできる。
【0168】再び図3を参照して、ステップS140に
おいて、エクストラメモリアレイ10pから読出された
書込条件情報に基づいて設定されたプログラム電圧Vp
gm1、Vpgm2およびVpgm3に基づいて、メモ
リアレイ10nにおいて、セクタFS1に対するデータ
書込が実行される(ステップS150)。
【0169】図6は、複数のセクタに連続してデータ書
込を実行する場合の処理フローを示すフローチャートで
ある。
【0170】図6には、全セクタを対象とするデータ書
込処理が示される。図6を参照して、データ消去状態で
あるノーマルメモリアレイ10nに対するデータ書込動
作は、各セクタごとに順次実行される。
【0171】すなわち、最初に先頭セクタFS1に対し
て、図3および図5に示されるステップS100〜S2
00で構成される、1個のセクタに対するデータ書込動
作が実行される(ステップS210−1)。セクタFS
1に対するデータ書込動作が終了すると、次のセクタF
S2を対象とするデータ書込が実行される(ステップS
210−2)。このように、1個のセクタに対するデー
タ書込動作が正常に終了するたびに、次のセクタを対象
とするデータ書込動作が順次実行されていき、最終セク
タFSmに対するデータ書込動作が正常に終了すると
(ステップS200−m)、ノーマルメモリアレイ10
nに対するデータ書込動作が終了する(ステップS22
0)。
【0172】エクストラメモリアレイ10pにおいて
は、ノーマルメモリアレイ10nのセクタFS1〜FS
mのそれぞれに対応して、独立したエクストラセクタP
S1〜PSmを設けて書込条件情報PDを記憶してい
る。したがって、セクタFS1〜FSmに対するデータ
書込動作を実行するステップS210−1〜S210−
mのそれぞれにおいて、対応する1個のエクストラセク
タのみがデータ読出の対象となる。
【0173】したがって、エクストラメモリアレイ10
pを構成するメモリセルを効率的に配置した上で、過剰
なリードディスターブによって、書込条件情報PDのデ
ータ破壊が生じる危険性を抑制することができる。
【0174】この結果、実施の形態1に従うフラッシュ
メモリにおいては、動作テスト等において予め求められ
た各セクタごとの最適なデータ書込条件に基づいて、各
セクタに対するデータ書込を実行することができる。
【0175】これにより、相対的に書込が遅いセクタに
対しては、データ書込パルスの電圧振幅を大きくして、
高速にデータ書込を終了させることができる。また、相
対的に書込が速いセクタにおいては、電圧振幅の小さい
データ書込パルスを用いるこによって、オーバープログ
ラムによるしきい値電圧ばらつきを防止することができ
る。したがって、製造ばらつきによるメモリセル特性の
ばらつきを考慮して、各セクタごとに適切なデータ書込
を実行することが可能となる。
【0176】[実施の形態2]実施の形態2において
は、エクストラメモリアレイ10pを小規模化可能な構
成について説明する。
【0177】図7は、実施の形態2に従う不揮発性半導
体記憶装置の代表例であるフラッシュメモリ200の構
成を示すブロック図である。
【0178】図7を参照して、実施の形態2に従うフラ
ッシュメモリ200は、実施の形態1に従うフラッシュ
メモリ100と比較して、書込条件記憶部105に代え
て書込条件記憶部205を備える点で異なる。その他の
部分の構成は、フラッシュメモリ100と同様であるの
で、詳細な説明は繰り返さない。
【0179】書込条件記憶部205は、書込条件記憶部
105と比較して、エクストラメモリアレイ10pに代
えてエクストラメモリアレイ11pを含む点と、アドレ
ス記憶部210、アドレス一致比較回路220およびレ
ジスタリセット回路230をさらに含む点とで異なる。
その他の部分の構成は、書込条件記憶部105と同様で
あるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0180】アドレス記憶部210は、j個(j:m未
満の自然数)のプログラムユニットPU1〜PUjを有
する。プログラムユニットPU1〜PUjは、たとえば
ヒューズ素子で構成されて、指定アドレスPSA1〜P
SAjをそれぞれ不揮発的に記憶する。指定アドレスP
SA1〜PSAjの各々は、ノーマルメモリアレイ10
n中のセクタFS1〜FSmのうちの1つを指定するた
めのセクタアドレスに相当する。
【0181】実施の形態1に従うエクストラメモリアレ
イ10pは、ノーマルメモリアレイ10n中のセクタF
S1〜FSmのそれぞれに対応する、m個のエクストラ
セクタES1〜ESmを含んでいた。これに対して、実
施の形態2に従うエクストラメモリアレイ11pは、す
べてのセクタに対応する書込条件情報を記憶するのでは
なく、標準条件とは異なるデータ書込条件が適用される
セクタに対応するデータ書込情報のみを記憶する。
【0182】したがって、エクストラメモリアレイ11
pは、j個のエクストラセクタを含む。各エクストラセ
クタは、k個のメモリセルを有し、kビットの書込条件
情報PDを記憶する。なお、実施の形態2においても、
k=2の場合について説明するものとする。
【0183】図8は、実施の形態2に従うエクストラメ
モリアレイの構成を説明する概念図である。図8を参照
して、エクストラメモリアレイ10p中のエクストラセ
クタES1〜ESjのそれぞれは、プログラムユニット
PU1〜PUjにそれぞれ記憶された指定アドレスPS
A1〜PSAjのそれぞれと対応付けられる。
【0184】指定アドレスPSA1〜PSAjは、デー
タ書込特性が標準と異なるセクタ、すなわち標準条件と
は異なるデータ書込条件が適用されるべきセクタのセク
タアドレスに相当する。すなわち、実施の形態2に従う
フラッシュメモリ200においては、j個のセクタに対
して、通常条件と異なるデータ書込条件を適用して、適
切なデータ書込を実行することが可能となる。
【0185】エクストラセクタES1には、プログラム
ユニットPU1に記憶された指定アドレスPSA1に対
応するセクタに対応する書込条件情報が保持される。以
降のエクストラセクタに対しても、同様に書込条件情報
が記憶される。したがって、エクストラメモリアレイ1
1pにおいては、データ書込特性が標準条件と異なるセ
クタに対して、適切なデータ書込条件それぞれ実行する
ための書込条件情報を記憶することができる。
【0186】再び図7を参照して、アドレス一致比較回
路220は、セクタアドレスバッファ54から伝達され
るセクタアドレスSAと、アドレス記憶部210に予め
記憶された指定アドレスPSA1〜PSAjとの間で一
致比較を実行する。セクタアドレスSAは、データ書込
動作の対象となるセクタを示している。
【0187】図9は、アドレス一致比較回路220の構
成を説明する回路図である。アドレス一致比較回路22
0は、プログラムユニットPU1〜PUjにそれぞれ対
応して設けられるj個のアドレス比較ユニット222を
有する。各アドレス比較ユニットの構成および動作は同
様であるので、図9においては、プログラムユニットP
U1に対応して設けられるアドレス比較ユニットの構成
について代表的に説明する。
【0188】アドレス比較ユニット222は、iビット
(i:自然数)のセクタアドレスSAと、プログラムユ
ニットPU1に記憶されたiビットの指定アドレスPS
A1との間における一致検出を実行するためのi個のセ
クタアドレス一致検出回路224を有する。各セクタア
ドレス一致検出回路224は、対応する1ビットにおい
て、セクタアドレスSAと指定アドレスPSA1との間
で一致比較を行なって、一致比較結果に応じて、一致検
出フラグFLGを生成する。
【0189】一致検出フラグFLGは、合計iビットで
構成され、それぞれのビットにおいて、セクタアドレス
SAと指定アドレスPSA1との間でレベルが一致した
場合に、Lレベルに活性化される。
【0190】アドレス比較ユニット222は、さらに、
i個のセクタアドレス一致検出回路224から出力され
たiビットの一致検出フラグFLGのそれぞれのビット
を入力とするNOR演算結果を、アドレス一致検出信号
HIT(1)として出力する論理ゲート226をさらに
備える。したがって、アドレス一致検出信号HIT
(1)は、データ書込対象となったセクタを表わすセク
タアドレスSAと、プログラムユニットPU1に記憶さ
れた指定PSA1との各ビットが完全に一致した場合に
おいてのみ、Hレベルに活性化される。
【0191】その他のプログラムユニット対応して設け
られるアドレス比較ユニット222の構成も同様であ
る。したがって、これらのj個のアドレス比較ユニット
222によって、対応するプログラムユニットに記憶さ
れた指定アドレスPSA1〜PSAjとセクタアドレス
SAとの一致比較に応じた、アドレス一致信号HIT
(1)〜HIT(j)が出力される。
【0192】アドレス一致比較回路220は、さらに、
アドレス一致検出信号HIT(1)〜HIT(j)のそ
れぞれを入力とする論理(OR)ゲート228を有す
る。論理ゲート228は、制御信号SHITを出力す
る。
【0193】したがって、制御信号SHITは、データ
書込動作の対象を示すセクタアドレスSAが、アドレス
記憶部210に格納された指定アドレスPSA1〜PS
Ajのいずれかと一致した場合にHレベルに活性化され
る。一方、セクタアドレスSAが、指定アドレスPSA
1〜PSAjのいずれとも一致しない場合には、制御信
号SHITはLレベルに非活性化される。
【0194】制御回路60pは、制御信号SHITの活
性化に応答して、エクストラメモリアレイ11pからの
データ読出を指示する。エクストラメモリアレイ11p
におけるセクタの選択は、j個のアドレス一致検出信号
HIT(1)〜HIT(j)によって実行される。すな
わち、制御信号SHITが活性化されている場合におい
ては、アドレス一致信号HIT(1)〜HIT(j)の
うちの、セクタアドレスSAと一致する指定アドレスに
対応する1つがHレベルに活性化されている。したがっ
て、行デコーダ20pは、セクタアドレスSAと指定ア
ドレスのいずれかとが一致した場合において、セクタア
ドレスSAによって選択されるセクタに対応する書込条
件情報が記憶されたエクストラセクタのワード線を選択
的に活性化することができる。
【0195】このようにして読出された書込条件情報
は、列選択ゲートおよびセンスアンプ35pによって、
書込条件情報レジスタ85に伝達される。したがって、
予めアドレス記憶部210に対応するセクタアドレスが
記憶される、通常条件とは異なるデータ書込条件を適用
すべきセクタが選択された場合において、エクストラメ
モリアレイ11pに予め記憶した書込条件情報を読出し
て、これに基づいたプログラム電圧Vpgm1〜Vpg
m3の生成を高電圧発生回路80nにおいて実行するこ
とが可能となる。
【0196】一方、制御信号SHITが非活性化される
場合、すなわちセクタアドレスSAが、指定アドレスP
SA1〜PSAjのいずれとも一致しない場合において
は、データ書込対象に選択されたセクタに対して、通常
条件に従ったデータ書込を実行すればよいことを示して
いる。このような場合においては、エクストラメモリア
レイ11pからのデータ読出を実行する必要はない。
【0197】したがって、制御信号SHITが非活性化
される場合においては、制御回路60pは、エクストラ
メモリアレイ11pに対するデータ読出動作を実行しな
い。一方、制御信号SHITの非活性化に応答して、レ
ジスタリセット回路230が活性化される。図9の構成
に従えば、制御信号SHITの非活性化(Lレベル)に
応答して、インバータ229の出力がHレベルに変化す
るので、これに応答して、レジスタリセット回路230
を構成するNチャネルトランジスタがオンして、書込条
件情報レジスタ85と接地電圧Vssとを電気的に結合
する。
【0198】したがって、制御信号SHITの非活性化
時においては、書込条件情報レジスタ85に保持される
書込条件情報PDは、接地電圧Vssに対応する“0
0”に設定される。
【0199】図3に示したように、書込条件情報PDが
“00”の状態に設定されることにより、プログラム電
圧Vpgm1〜Vpgm3の各々は、標準的な電圧レベ
ルV1s〜V3sにそれぞれ設定される。すなわち、標
準的なデータ書込条件が設定される。
【0200】したがって、実施の形態1と同様に、通常
のデータ書込条件でデータ書込を実行すべき標準セクタ
と、標準条件と異なる特異なデータ書込条件を適用すべ
き特異セクタとを峻別して、それぞれのセクタに対する
データ書込条件を適切に設定することが可能となる。さ
らに、エクストラメモリアレイ11pにおいて、ノーマ
ルメモリアレイ10n中の特異セクタに対応する書込条
件情報のみを保持する構成であるため、エクストラメモ
リアレイ11pの小面積化を図ることが可能となる。
【0201】[実施の形態2の変形例]図10は、実施
の形態2の変形例に従うフラッシュメモリ300の構成
を示すブロック図である。
【0202】図10を参照して、実施の形態2の変形例
に従うフラッシュメモリ300は、実施の形態2に従う
フラッシュメモリ200と比較して、書込条件記憶部2
05に代えて書込条件記憶部305を備える点で異な
る。その他の部分の構成は、フラッシュメモリ20と同
様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0203】書込条件記憶部305は、書込条件記憶部
205と比較して、アドレス記憶部210に代えてアド
レス記憶部310を有する点で異なる。
【0204】アドレス記憶部310は、エクストラメモ
リアレイ11qと、エクストラメモリアレイ11qに対
応して設けられる、行デコーダ20q、列デコーダ30
q、列選択ゲートおよびセンスアンプ35q、データレ
ジスタおよびデータ書込回路40qおよび制御回路60
qと、指定アドレスバッファ回路315とを有する。
【0205】エクストラメモリアレイ11qは、アドレ
ス記憶部210と同様に、j個の指定アドレスPSA1
〜PSAjを記憶する。既に説明したように、各セクタ
アドレスはiビットで構成されるので、エクストラメモ
リアレイ11qのサイズは、j行×i列が必要となる。
【0206】制御回路60qは、コマンドデコーダ56
によってデータ書込動作の実行を示すコマンドが生成さ
れた場合には、エクストラメモリアレイ11qからの指
定アドレスPSA1〜PSAjの読出を指示する。
【0207】行デコーダ20qは、制御回路60qの指
示に応じて、j本のワード線を順次活性化する。列デコ
ーダ30は、各ワード線が選択されている期間内におい
て、i個のメモリセル列を順次選択して、同一のセクタ
に記憶されたiビットのデータを順に読出す。
【0208】指定アドレスバッファ回路315は、指定
アドレスPSA1〜PSAjにそれぞれ対応して設けら
れるレジスタユニットREGU1〜REGUjを有す
る。列選択ゲートおよびセンスアンプ35qと指定アド
レスバッファ回路315との間におけるデータ伝達経路
は、エクストラメモリアレイ11q内のセクタ選択と対
応して、制御回路60qによって順次切換えられる。
【0209】これにより、データ書込動作時において、
レジスタユニットREGU1〜REGUjのそれぞれ
は、エクストラメモリアレイ11qから読出された指定
アドレスPSA1〜PSAjをそれぞれ出力する。
【0210】アドレス一致比較回路220は、指定アド
レスバッファ回路315から伝達された指定PSA1〜
PSAjと、ノーマルメモリアレイ10nにおけるデー
タ書込対象セクタを示すセクタアドレスSAとを受け
て、両者の間で一致比較を実行する。
【0211】アドレス一致比較回路220およびそれ以
降に配置される回路群の構成および動作は、図7に示し
た書込条件記憶部205と同様であるので詳細な説明は
繰返さない。
【0212】このような構成とすることにより、実施の
形態2の変形例に従う構成においても、実施の形態2と
同様に、エクストラメモリアレイ11pの小面積化を図
った上で、ノーマルメモリアレイ10nの各セクタに対
応して、適切なデータ書込条件を設定することができ
る。
【0213】さらに、図7に示されるようなヒューズ素
子を用いる必要がないため、レーザトリミング工程を設
けることなく、データ書込特性が標準とは異なる特異セ
クタを示すための指定アドレスPSA1〜PSAjを電
気的に書込んで記憶することができる。
【0214】また、エクストラメモリアレイ11qを、
書換可能な不揮発性記憶素子で構成すれば、これらの特
異セクタアドレスを順次書換えることも可能となる。こ
の結果、セクタ単位のデータ書込条件の指定を、より高
い自由度の下で実行できる。
【0215】なお、実施の形態1、2およびその変形例
においては、セクタごとに設定されるデータ書込条件と
して、データ書込パルスの電圧振幅に相当するプログラ
ム電圧Vpgm1〜Vpgm3の電圧レベルを変更する
例を示したが、本願発明の適用はこのような例に限定さ
れるものではない。
【0216】すなわち、プログラム電圧Vpgm1〜V
pgm3のうちの一部の電圧についてのみ段階的に設定
し、その他のプログラム電圧については、標準値のみを
採用するような設定とすることもできる。さらに、その
他のデータ書込条件として、たとえば、初回に印加され
るデータ書込パルスのパルス幅等を設定することもでき
る。
【0217】また、4値のメモリセル、すなわち各メモ
リセルによって2ビットの情報を記憶する構成について
示したが、各メモリセルにおける記憶データのビット数
が、これ以外であっても、データ書込情報のビット数を
適切に設定することによって対応することが可能であ
る。
【0218】また、データ書込時における条件設定につ
いて説明したが、同様に、データ消去動作ついても、書
込条件記憶部と同様の構成によって、データ消去条件に
関する情報の記憶および必要に応じた読出しを実行する
ことによって、セクタごとに最適なデータ消去条件を設
定することが可能である。
【0219】[実施の形態3]実施の形態3において
は、多値記憶のフラッシュメモリにおいて、すなわち選
択されたセクタに対する1回のデータ書込動作が、レベ
ルの異なる複数の単位書込動作から構成される場合にお
いて、単位書込動作のデータ書込条件を適正化する方式
について説明する。
【0220】図11は、実施の形態3に従うフラッシュ
メモリ400の構成を示すブロック図である。
【0221】図11を参照して、実施の形態3に従うフ
ラッシュメモリ400は、図1に示す実施の形態1に従
うフラッシュメモリ100と比較して、制御回路60n
に代えて、制御回路410およびレジスタ420を備え
る点で異なる。制御回路410によって生成されたデー
タは、メモリアレイ10nに記憶させることが可能であ
る。
【0222】フラッシュメモリ400は、さらに、書込
条件情報を予め記憶するためのエクストラメモリアレイ
10pおよび、これに対応する、行デコーダ20p、列
デコーダ30p、列選択ゲートおよびセンスアンプ35
p、データレジスタおよびデータ書込回路40p、制御
回路60p、データ入力バッファ65p、高電圧発生回
路80pおよび書込条件情報レジスタ85が配置されな
い点で、フラッシュメモリ100と異なる。その他の点
は、実施の形態1に従うフラッシュメモリ100と同様
の構成であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0223】図12は、多値記憶のフラッシュメモリに
対するデータ書込動作の構成を説明する概念図である。
【0224】図12を参照して、実施の形態1で説明し
たように、ノーマルメモリアレイ10nに対して、セク
タ単位で実行される1回のデータ書込動作は、順に実行
される、書込レベルの異なる3つの単位書込動作から構
成される。以下においては、データ消去状態(記憶デー
タ“11”)であるメモリセルに対して、記憶データ
“00”、“01”および“10”を書込むための単位
書込動作のそれぞれを、L1レベル単位書込動作、L2
レベル単位書込動作およびL3レベル単位書込動作とも
称する。
【0225】図13は、制御回路410の動作を説明す
るフローチャートである。図13を参照して、ノーマル
メモリアレイ10nに対して書込コマンドが入力され
て、セクタ単位で実行される1回のデータ書込動作が開
始されると(ステップS300)、所定の設定条件(た
とえばデータ書込パルスの振幅電圧に相当するプログラ
ム電圧Vpgm1)に従うデータ書込パルスが印加され
て、L1レベル単位書込動作が実行される(ステップS
310)。ステップS310における処理は、図5に示
したフローチャート中のステップS152〜S158に
おける一連の処理に相当する。
【0226】制御回路410は、L1レベル単位書込動
作が正常に終了すると、書込ベリファイ動作に応じて必
要となったパルスの印加回数を算出し、実績パルス印加
回数NL1をレジスタ420に格納する(ステップS3
20a)。
【0227】制御回路410は、後続のレベルL2およ
びL3単位書込動作におけるデータ書込条件、すなわち
データ書込パルスの設定条件を、レジスタ420に格納
された実績パルス印加回数NL1に基づいて設定する。
【0228】図14は、実施の形態3に従うデータ書込
条件設定を説明する図である。図14を参照して、制御
回路410は、データ書込動作の対象であるセクタにお
ける実績パルス印加回数NL1が、通常範囲内である
か、通常よりも多いか、もしくは通常よりも少ないかに
ついて判定する。実績パルス印加回数NL1が通常範囲
内である場合には、当該セクタのデータ書込特性は、
「標準」であると判断される。一方、実績パルス印加回
数NL1が、通常よりも多い場合および通常よりも少な
い場合においては、当該セクタの「データ書込は遅い」
および「データ書込は早い」とそれぞれ判断される。
【0229】したがって、実績パルス印加回数NL1が
通常範囲内である場合には、書込条件情報PD=“0
0”に設定されてプログラム電圧Vpgm2およびVp
gm3は、標準的なV2sおよびV3sにそれぞれ設定
される。
【0230】一方、実績パルス印加回数NL1が通常範
囲よりも多い場合には、書込条件情報PD=“01”に
設定されてプログラム電圧Vpgm2およびVpgm3
は、標準よりも高いV2hおよびV3hにそれぞれ設定
される。同様に、実績パルス印加回数NL1が通常範囲
よりも少ない場合には、書込条件情報PD=“10”に
設定されてプログラム電圧Vpgm2およびVpgm3
は、標準よりも低いV2lおよびV3lにそれぞれ設定
される。
【0231】これにより、データ書込特性が標準的なセ
クタにおいては、L2レベル以降の後続の単位書込動作
を、標準的な電圧振幅のデータ書込パルスを用いて実行
できる。
【0232】一方、データ書込が遅いおよびデータ書込
が早いセクタのそれぞれにおいては、標準より大きい電
圧振幅のデータ書込パルスおよび標準より小さい電圧振
幅のデータ書込パルスをそれぞれ用いて、L2レベル以
降の後続の単位書込動作を実行することができる。
【0233】再び図13を参照して、制御回路40は、
実績パルス印加回数NL1に応じたプログラム電圧Vp
gm2の生成を、高電圧発生回路80nに指示する(ス
テップS330a)。
【0234】さらに、プログラム電圧Vpgm2を用い
て、L2レベル単位書込動作が実行される(ステップS
340a)。ステップS340aにおける処理は、図5
に示したフローチャート中のステップS160〜S16
8における一連の処理に相当する。
【0235】L2レベル単位書込動作が終了すると、制
御回路40は、実績パルス印加回数NL1に応じたプロ
グラム電圧Vpgm3の生成を、高電圧発生回路80n
に指示する(ステップS350a)。
【0236】さらに、プログラム電圧Vpgm3を用い
て、L3レベル単位書込動作が実行される(ステップS
360a)。ステップS360aにおける処理は、図5
に示したフローチャート中のステップS170〜S17
8における一連の処理に相当する。
【0237】このような構成とすることにより、各セク
タにおけるデータ書込動作が複数の単位書込動作から構
成される場合において、先行して実行される単位書込動
作の実績結果に基づいて、当該セクタがデータ書込の速
い/遅いセクタのいずれであるかを判断するとともに、
後続の単位書込動作におけるデータ書込条件の設定にこ
の判断を反映することができる。
【0238】したがって、データ書込の遅いセクタにお
いては、後続の単位書込動作におけるデータ書込パルス
の印加回数を低減して、書込の高速化を図ることができ
る。一般的に、データ書込速度は、印加されるデータ書
込パルスのパルス数に依存して変動するが、実施の形態
3に従う構成においては、セクタ間における、データ書
込パルスの印加回数のばらつきを抑制して、データ書込
速度のセクタ間変動を抑制することができる。
【0239】一方、書込の速いセクタにおいては、後続
の単位書込動作におけるオーバープログラムを抑制し
て、データ書込後のしきい値電圧分布のばらつきを抑制
することが可能となる。
【0240】この結果、エクストラメモリアレイ等のデ
ータ書込条件を予め記憶するための回路群を配置するこ
となく、実施の形態1と同様の各セクタごとに対する適
切なデータ書込を実行できる。
【0241】[実施の形態3の変形例1]実施の形態3
の変形例1においては、実施の形態3と同様の手法によ
って、データ書込パルスのパルス幅が設定される。
【0242】実施の形態3の変形例1に従う制御回路
は、レジスタ420に格納された実績パルス印加回数N
L1に基づいて、後続のレベルL2およびL3単位書込
動作におけるデータ書込パルスのパルス幅設定条件の1
つである、実施の形態1で説明したべき乗比r2および
r3を設定する。
【0243】なお、制御回路の動作を除いては、実施の
形態3の変形例1に従うフラッシュメモリの構成および
動作は、図11に示す実施の形態3に従う構成と同一で
あるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0244】図15は、実施の形態3の変形例1に従う
制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【0245】図15を参照して、実施の形態3の変形例
1に従う制御回路は、図13に示される実施の形態3に
従う制御回路の処理フローと比較して、ステップS33
0aおよびS350aに代えて、ステップS330bお
よびS350bを実行する点で異なる。その他の処理フ
ローについては、実施の形態3に従う制御回路と同様で
あるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0246】実施の形態3の変形例1に従う制御回路
は、ステップS330bおよびS350bにおいて、実
績パルス印加回数NL1に応じたべき乗比r2およびr
3をそれぞれ設定する。
【0247】図16は、実施の形態3の変形例1に従う
データ書込条件設定を説明する図である。
【0248】図16を参照して、実施の形態3の変形例
1においても、データ書込動作の対象であるセクタにお
ける実績パルス印加回数NL1に基づいて、当該セクタ
のデータ書込特性が判断される。
【0249】これに応じて、実績パルス印加回数NL1
が通常範囲内である場合には、書込条件情報PD=“0
0”に設定されて、べき乗比r2およびr3は、標準的
な値であるr2sおよびr3sにそれぞれ設定される。
【0250】一方、実績パルス印加回数NL1が通常範
囲よりも多い場合には、書込条件情報PD=“01”に
設定されて、べき乗比r2およびr3は、標準値よりも
大きいr2hおよびr3hにそれぞれ設定される。実績
パルス印加回数NL1が通常範囲よりも少ない場合に
は、書込条件情報PD=“10”に設定されて、べき乗
比r2およびr3は、標準値よりも小さいr2lおよび
r3lにそれぞれ設定される。
【0251】これにより、データ書込特性が標準的なセ
クタにおいては、L2レベル以降の後続の単位書込動作
を、標準的なパルス幅のデータ書込パルスを用いて実行
できる。
【0252】一方、データ書込が遅いおよびデータ書込
が早いセクタのそれぞれにおいては、標準よりパルス幅
が広い電圧振幅のデータ書込パルスおよび標準よりパル
ス幅が狭い小さい電圧振幅のデータ書込パルスをそれぞ
れ用いて、L2レベル以降の続の単位書込動作を実行す
ることができる。
【0253】このような構成とすることにより、データ
書込の遅いセクタに対しては、標準的な条件よりも、1
回当りのデータ書込パルスの印加時間を長くすることが
できうる。通常、データ書込は、セルに対してデータ書
込パルスを印加している期間と、セルのしきい値が設定
電圧に到達しているか、すなわちデータ書込が正常に実
行されているかを検出するためのベリファイ動作期間等
に分けられる。したがって、データ書込が遅いセクタに
対して、1回当りのデータ書込パルスの印加時間を長く
とり、印加されるデータ書込パルスのパルス数を減らす
ことによって、書込所要時間を短縮することができる。
【0254】また、データ書込の速いセクタに対して
は、1回当りのパルス印加時間を短くすることによっ
て、書込動作を細かく制御できるようになる。
【0255】すなわち、データ書込の遅いセクタでは、
書込の高速化を図ることができ、データ書込の速いセク
タにおいては、オーバープログラムを抑制して、データ
書込状態におけるしきい値電圧分布のばらつきを抑制す
ることが可能となる。
【0256】この結果、実施の形態3と同様に、製造ば
らつきに起因するメモリセル特性のばらつきを考慮し
て、各セクタごとに適切なデータ書込を実行することが
可能となる。
【0257】また、パルス幅の設定について、パルス幅
設定のべき乗比r2およびr3のみでなく、式(2)お
よび式(3)に示した、単位書込動作中で最初に印加さ
れるデータ書込パルスのパルス幅W2およびW3を、同
様に設定することも可能である。
【0258】[実施の形態3の変形例2]実施の形態3
の変形例2においては、ベリファイ動作によって繰返し
印加されるデータ書込パルスの電圧振幅が徐々に引上げ
られるような、データ書込を行なう場合について説明す
る。
【0259】図17は、実施の形態3の変形例2に従う
1回のデータ書込動作におけるデータ書込パルスの振幅
電圧の設定を説明する概念図である。
【0260】図17を参照して、L1レベル単位書込動
作において、ベリファイ動作に応じて、レベルL1のデ
ータt書込が正常に実行されるまでの間、データ書込パ
ルスは、合計n1(n1:自然数)回印加される。実施
の形態3の変形例2においては、繰り返し印加されるご
とに、データ書込パルスの電圧振幅は所定電圧ΔV1ず
つ上昇する。
【0261】同様に、L2レベル単位書込動作において
も、合計n2(n2:自然数)回の印加されるデータ書
込パルスについて、繰り返し印加されるごとに、その電
圧振幅は所定電圧ΔV2ずつ上昇する。また、L3レベ
ル単位書込動作においても、合計n3(n3:自然数)
回印加されるデータ書込パルスについて、繰り返し印加
されるごとに、その電圧振幅は所定電圧ΔV3ずつ上昇
する。
【0262】実施の形態3の変形例2に従う制御回路
は、レジスタ420に格納された実績パルス印加回数N
L1に基づいて、後続のレベルL2およびL3単位書込
動作におけるデータ書込パルスについて、上記の所定電
圧ΔV2およびΔV3を設定する。
【0263】なお、制御回路の動作を除いては、実施の
形態3の変形例2に従うフラッシュメモリの構成および
動作は、図11に示す実施の形態3に従う構成と同一で
あるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0264】図18は、実施の形態3の変形例2に従う
制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【0265】図18を参照して、実施の形態3の変形例
2に従う制御回路は、図13に示される実施の形態3に
従う制御回路の処理フローと比較して、ステップS33
0aおよびS350aに代えて、ステップS330cお
よびS350cを実行する点で異なる。
【0266】実施の形態3の変形例2に従う制御回路
は、およびS350cにおいて、実績パルス印加回数N
L1に応じた所定電圧ΔV2およびΔV3をそれぞれ設
定して、高電圧発生回路80nに伝達する。
【0267】高電圧発生回路80nは、図5に示したス
テップS154、S164およびS174に相当する処
理に伴って、プログラム電圧Vpgm1、Vpgm2お
よびVpgm3のそれぞれを、所定電圧ΔV1、ΔV2
およびΔV3ずつ上昇させる。また、図5に示したステ
ップS158、S168およびS178のそれぞれにお
いて、正常なデータ書込が実行できていないと判断され
る場合(Fail)には、ステップS154〜S15
6、ステップS164〜S166およびステップS17
4〜S176のそれぞれが繰り返し実行される。
【0268】その他の処理フローについては、実施の形
態3に従う制御回路と同様であるので、詳細な説明は繰
り返さない。
【0269】図19は、実施の形態3の変形例2に従う
データ書込条件設定を説明する図である。
【0270】図19を参照して、実施の形態3の変形例
2においても、データ書込動作の対象であるセクタにお
ける実績パルス印加回数NL1に基づいて、当該セクタ
のデータ書込特性が判断される。
【0271】これに応じて、実績パルス印加回数NL1
が通常範囲内である場合には、書込条件情報PD=“0
0”に設定されて、所定電圧ΔV2およびΔV3は、標
準的な値であるΔV2sおよびΔV3sにそれぞれ設定
される。
【0272】一方、実績パルス印加回数NL1が通常範
囲よりも多い場合には、書込条件情報PD=“01”に
設定されて、所定電圧ΔV2およびΔV3は、標準値よ
りも大きいΔV2hおよびΔV3hにそれぞれ設定され
る。実績パルス印加回数NL1が通常範囲よりも少ない
場合には、書込条件情報PD=“10”に設定されて、
所定電圧ΔV2およびΔV3は、標準値よりも小さいΔ
V2lおよびΔV3lにそれぞれ設定される。
【0273】このような構成とすることにより、実施の
形態3と同様に、製造ばらつきに起因するメモリセル特
性のばらつきを考慮して、各セクタごとに適切なデータ
書込を実行することが可能となる。
【0274】また、所定電圧ΔV2およびΔV3に代え
て、あるいはこれらと共に、プログラム電圧Vpgm2
およびVpgm3の初期値を段階的に設定することも可
能である。あるいは、所定電圧ΔV1,V2,V3を負
の値に設定して、データ書込パルスの電圧振幅を、繰り
返し印加されるごとに低下させることもできる。
【0275】なお、実施の形態3およびその変形例に従
う構成においては、各セクタに対する1回のデータ書込
時において、最初に実行される単位書込動作の実績結果
に基づいて、2回目以降に実行される単位書込動作にお
けるデータ書込条件の設定に反映する例を示したが、各
セクタにおけるデータ書込特性の判断材料は最初に実行
される単位書込動作の実績結果に限定されるものではな
い。すなわち、最後に実行される1つを除く任意の単位
書込動作の実績結果に基づいて当該セクタに対するデー
タ書込特性を判断し、この判断を後続の単位書込動作に
おけるデータ書込条件の設定に反映することができる。
【0276】[実施の形態4]実施の形態4において
は、各セクタにおける過去のデータ書込動作における実
績結果を反映して、データ書込条件を設定する方式を説
明する。
【0277】図20は、実施の形態4に従うノーマルメ
モリアレイ10n中の各セクタの構成を示す概念図であ
る。
【0278】図20においては、ノーマルメモリアレイ
10nのセクタFS1〜FSmを総括的にセクタFSで
表記する。
【0279】図20を参照して、実施の形態4に従う構
成においては、セクタFSは、通常のデータ記憶を実行
するためのメモリセル群が配置されるデータ記憶領域5
10と、過去のデータ書込動作時における実績結果を記
憶するための管理領域520とを有する。
【0280】管理領域520には、当該セクタに対する
前回のデータ書込動作時における、L1およびL2レベ
ルデータ書込動作時の、実績パルス印加回数NL1,N
L2および、データ書込パルスの振幅電圧に相当するプ
ログラム電圧Vpgm2,Vpgm3が記憶される。あ
るいは、実績パルス印加回数NL1,NL2および、プ
ログラム電圧Vpgm2,Vpgm3に応じて設定され
た書込条件情報PDを管理領域520に記憶してもよ
い。
【0281】なお、各セクタの構成および制御回路の動
作を除いては、実施の形態4に従うフラッシュメモリの
構成および動作は、図11に示す実施の形態3に従う構
成と同一であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0282】図21は、実施の形態4に従う制御回路の
動作を説明するフローチャートである。
【0283】図21を参照して、ノーマルメモリアレイ
10nに対して書込コマンドが入力されて、セクタ単位
で実行される1回のデータ書込動作が開始されると(ス
テップS300)。
【0284】図13を参照して、ノーマルメモリアレイ
10nに対して書込コマンドが入力されて、セクタ単位
で実行される1回のデータ書込動作が開始されると(ス
テップS300)、データ書込の対象に選択されたセク
タの管理領域520から、前回のデータ書込時における
実績結果が読出される。すなわち、前回のデータ書込時
における、実績パルス印加回数NL1,NL2および、
プログラム電圧Vpgm2,Vpgm3もしくは、これ
らに応じて設定された書込条件情報PDが読出される
(ステップS302)。
【0285】実施の形態4従う制御回路は、管理領域か
ら読出された実績パルス印加回数NL1およびプログラ
ム電圧Vpgm1(もしくは対応する書込条件情報P
D)に応じて、今回のデータ書込動作におけるL1レベ
ル単位書込動作所定の設定条件(たとえばデータ書込パ
ルスの振幅電圧に相当するプログラム電圧Vpgm1)
を決定する(ステップS304)。
【0286】高電圧発生回路80nは、図21の処理フ
ロー中のステップのそれぞれに対応して、制御回路の指
示に応じたプログラム電圧Vpgm1〜Vpgm3を生
成する。
【0287】ステップS304で設定された条件に従う
データ書込パルスが印加されて、L1レベル単位書込動
作が実行される(ステップS310)。ステップS31
0における処理は、図13で説明したとおりであるの
で、詳細な説明は繰り返さない。
【0288】制御回路は、L1レベル単位書込動作が正
常に終了すると、書込ベリファイ動作に応じて必要とな
ったパルスの印加回数を算出するとももに、実績パルス
印加回数NL1および用いられたプログラム電圧Vpg
m1を、レジスタ420に保持する。
【0289】制御回路は、管理領域から読出された実績
パルス印加回数NL2およびプログラム電圧Vpgm2
(もしくは対応する書込条件情報PD)に応じて、今回
のデータ書込動作におけるL2レベル単位書込動作所定
の設定条件(たとえばデータ書込パルスの振幅電圧に相
当するプログラム電圧Vpgm2)を決定する(ステッ
プS330d)。
【0290】ステップS330dで設定された条件に従
うデータ書込パルスが印加されて、L2レベル単位書込
動作が実行される(ステップS340b)。ステップS
340bにおいては、図13で説明したステップS34
0aに相当する処理と並列に、先に実行された今回のL
1レベル単位書込動作における実績結果、すなわち実績
パルス印加回数NL1およびプログラム電圧Vpgm1
(もしくはこれら対応する書込条件情報PD)が、管理
領域520に上書きされる。
【0291】L2レベル単位書込動作が正常に終了する
と、書込ベリファイ動作に応じて必要となったパルスの
印加回数を算出するとともに、今回のデータ書込動作に
おける、実績パルス印加回数NL2および用いられたプ
ログラム電圧Vpgm2が、レジスタ420に保持され
る(ステップS345)。
【0292】さらに、制御回路は、管理領域から読出さ
れた実績パルス印加回数NL2およびプログラム電圧V
pgm2(もしくは対応する書込条件情報PD)に応じ
て、今回のデータ書込動作におけるL3レベル単位書込
動作所定の設定条件(たとえばデータ書込パルスの振幅
電圧に相当するプログラム電圧Vpgm3)を決定する
(ステップS350d)。
【0293】ステップS350dで設定された条件に従
うデータ書込パルスが印加されて、L3レベル単位書込
動作が実行される(ステップS360b)。ステップS
360bにおいては、図13で説明したステップS36
0aに相当する処理と並列に、先に実行された今回のL
1レベル単位書込動作における実績結果、すなわち実績
パルス印加回数NL2およびプログラム電圧Vpgm2
(もしくはこれら対応する書込条件情報PD)が、管理
領域520に上書きされる。
【0294】このようにして、前回のデータ書込実績に
応じて、設定されたデータ書込パルスを用いて、L1〜
L3レベルのそれぞれの単位書込動作が実行される。さ
らに、今回のデータ書込動作における実績結果(実績パ
ルス印加数、プログラム電圧)は、次回のデータ書込動
作時におけるデータ書込条件の設定に活用するために、
管理領域520において更新して記憶される。
【0295】また、管理領域520に記憶される実績結
果の対象から、最終の単位書込動作を除くことによっ
て、各単位書込動作における実績結果を、同一の書込動
作内の後続の単位書込動作時において、外部I/Oから
入力された通常の書込データと同時にノーマルメモリア
レイ10nに対して入力できる。この結果、データ書込
動作の処理時間を増大させることなく、実績結果を管理
領域に書込むことができる。
【0296】このような構成とすることにより、データ
書込時において、各セクタごとにおいて、最適なデータ
書込条件、すなわちデータ書込パルスの条件設定を行な
うことができる。これにより、各セクタごとのデータ書
込時間のばらつきおよびデータ書込状態におけるしきい
値電圧分布のばらつきを抑制することが可能となる。
【0297】また、実施の形態4に従う構成において
は、実施の形態3に従う場合と比較して、最初に実行さ
れるL1レベル単位書込動作におけるデータ書込パルス
の条件設定も最適に設定することができるので、各セク
タに対応したデータ書込条件をさらに適正に設定するこ
とが可能となる。
【0298】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0299】
【発明の効果】請求項1、2および6に記載の不揮発性
半導体記憶装置は、第1メモリアレイを構成する各第1
単位領域に対して連続的にデータ書込もしくはデータ消
去を実行する場合においても、同一の第2単位領域に対
して繰り返しデータ読出を実行することなく、選択され
た第1単位領域に対応する設定条件データを第2メモリ
アレイから読出すことができる。したがって、第1の単
位領域ごとに適切な条件で所定動作を実行するととも
に、第2単位領域に記憶される設定条件データのデータ
破壊を防止できる。また、第2単位領域は、第1の単位
領域とは別の第2メモリアレイに配置されているので、
第2メモリアレイのサイズを設定条件データの内容に合
わせて効率的に設計できる。
【0300】請求項3および4記載の不揮発性半導体記
憶装置は、標準的な設定条件に従って所定動作を実行可
能な第1単位領域については、設定条件データを第2メ
モリアレイに記憶する必要がない。この結果、請求項1
記載の不揮発性半導体記憶装置が奏する効果に加えて、
第2メモリアレイを小面積で構成できる。
【0301】請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置
は、電気的に指定アドレスを書込めるので、レーザート
リミング装置を用いることなく指定アドレスをプログラ
ムできる。さらに、指定アドレスを電気的に書換えるこ
とが可能であるので、請求項1記載の不揮発性半導体記
憶装置が奏する効果に加えて、所定動作の条件設定をよ
り高い自由度で実行できる。
【0302】請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置
は、所定動作によってデータ書込が実行される場合にお
いて、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置が奏する
効果に加えて、データ書込の高速化およびデータ書込後
における特性ばらつきの抑制を図ることができる。
【0303】請求項8記載の不揮発性半導体記憶装置
は、所定動作によってデータ消去が実行される場合にお
いて、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置が奏する
効果を享受することができる。
【0304】請求項9から14に記載の不揮発性半導体
記憶装置は、1回のデータ書込動作内において、最初の
単位書込動作を除く後続の単位書込動作における設定条
件を、既に実行した単位書込動作の実績結果に基づいて
判断される当該第1単位領域に対するデータ書込特性に
基づいて適切に決定することができる。この結果、第1
単位領域のそれぞれにおいて、データ書込の高速化およ
びデータ書込後における特性ばらつきの抑制を図ること
ができる。
【0305】請求項15記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置が奏する効
果に加えて、1回のデータ書込動作内の最初の単位書込
動作についても、設定条件を適切に決定することができ
る。
【0306】請求項16記載の不揮発性半導体記憶装置
は、データ書込時間の増大を招くことなく請求項14記
載の不揮発性半導体記憶装置が奏する効果を享受するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に従う不揮発性半導体
記憶装置の代表例であるフラッシュメモリの全体構成を
示す概略ブロック図である。
【図2】 図1に示されるエクストラメモリアレイの構
成を示す概略ブロック図である。
【図3】 実施の形態1に従うフラッシュメモリにおけ
るデータ書込動作の処理フローを示すフローチャートで
ある。
【図4】 書込条件情報レジスタに保持される書込条件
情報と高電圧発生回路が発生するプログラム電圧との対
応を示す図である。
【図5】 選択された1個のセクタに対するデータ書込
動作を説明するフローチャトである。
【図6】 複数のセクタに連続してデータ書込を実行す
る場合の動作を説明するフローチャートである。
【図7】 実施の形態2に従う不揮発性半導体記憶装置
の代表例であるフラッシュメモリの構成を示すブロック
図である。
【図8】 実施の形態2に従うエクストラメモリアレイ
の構成を説明する概念図である。
【図9】 図7に示されるアドレス一致比較回路の構成
を説明する回路図である。
【図10】 実施の形態2の変形例に従うフラッシュメ
モリの構成を示すブロック図である。
【図11】 実施の形態3に従う不揮発性半導体記憶装
置の代表例であるフラッシュメモリの構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】 多値記憶のフラッシュメモリに対するデー
タ書込動作の構成を説明する概念図である。
【図13】 実施の形態3に従う制御回路の動作を説明
するフローチャートである。
【図14】 実施の形態3に従うデータ書込条件設定を
説明する図である。
【図15】 実施の形態3の変形例1に従う制御回路の
動作を説明するフローチャートである。
【図16】 実施の形態3の変形例1に従うデータ書込
条件設定を説明する図である。
【図17】 実施の形態3の変形例2に従う1回のデー
タ書込動作におけるデータ書込パルスの振幅電圧の設定
を説明する概念図である。
【図18】 実施の形態3の変形例2に従う制御回路の
動作を説明するフローチャートである。
【図19】 実施の形態3の変形例2に従うデータ書込
条件設定を説明する図である。
【図20】 実施の形態4に従うノーマルメモリアレイ
10n中の各セクタの構成を示す概念図である。
【図21】 実施の形態4に従う制御回路の動作を説明
するフローチャートである。
【図22】 フラッシュメモリのメモリセル構造を示す
概念図である。
【図23】 フラッシュメモリに対するデータ消去、デ
ータ書込およびデータ読出動作を説明する概念図であ
る。
【図24】 フラッシュメモリのメモリセルにおけるし
きい値電圧の分布を示す概念図である。
【図25】 4値のフラッシュメモリにおけるメモリセ
ルのしきい値電圧分布を示す概念図である。
【図26】 セクタごとのデータ書込条件設定
を予め記憶した、従来の技術に従うフラッシュメモリの
全体構成を示す概略ブロック図である。
【図27】 書込条件記憶領域の配置における問題点を
説明する概念図である。
【図28】 図26に示される書込条件記憶領域の構成
を示す概念図である。
【符号の説明】
10n ノーマルメモリアレイ、10p,11p,11
q エクストラメモリアレイ、60n,60q,410
制御回路、80n,80p 高電圧発生回路、10
5,205,305 書込条件記憶部、210,310
アドレス記憶部、220 アドレス一致比較回路、E
S1〜ESm エクストラセクタ、FS1〜FSm セ
クタ、NL1,NL2 実績パルス印加回数、PD 書
込条件情報、PSA1〜PSAj 指定アドレス、SA
セクタアドレス、Vpgm1〜Vpgm3 プログラ
ム電圧。
フロントページの続き (72)発明者 前島 恵 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B025 AA03 AB01 AC01 AD01 AD04 AD08 AE08

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不揮発的なデータ記憶を実行するため
    の、複数の第1単位領域に分割された第1メモリアレイ
    と、 前記第1メモリアレイに対する、データ書込およびデー
    タ消去のいずれかを実行するための所定動作に関する設
    定条件データを保持するための動作条件記憶部とを備
    え、 前記動作条件記憶部は、 それぞれが1回のデータ読出動作における対象単位に相
    当する複数の第2単位領域を有する第2メモリアレイを
    含み、 各前記第2単位領域は、前記複数の第1単位領域のうち
    の1つに対応する前記設定条件データを不揮発的に記憶
    し、 前記動作条件記憶部から読出される前記設定条件データ
    に基づいて、複数の第1単位領域のうちの選択された1
    つに対して前記所定動作を実行するための電気信号の設
    定条件を決定するための電気信号制御部と、 前記電気信号制御部によって決定された設定条件に従う
    前記電気信号を、前記選択された1つの第1単位領域に
    供給するための選択部とをさらに備える、不揮発性半導
    体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の第2単位領域は、前記複数の
    第1単位領域に対応してそれぞれ設けられ、 前記動作条件記憶部は、 前記所定動作において、前記選択された1つの第1単位
    領域に対応する、前記複数の第2単位領域のうちの1つ
    から前記設定条件を読出すための読出制御部をさらに含
    む、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記動作条件記憶部は、 前記複数の第1単位領域のうちの予め指定された一部の
    第1単位領域にそれぞれ対応する複数の指定アドレスを
    予め記憶するためのアドレス記憶部と、 前記所定動作において、前記選択された1つの第1単位
    領域を示すための入力アドレスと各前記指定アドレスと
    の一致比較を行なうアドレス一致比較部とをさらに含
    み、 前記複数の第2単位領域は、前記一部の単位領域に応じ
    てそれぞれ設けられ、前記動作条件記憶部は、 前記入力アドレスが前記複数の指定アドレスと不一致で
    ある場合に、前記設定条件データを前記電気信号の標準
    的な設定条件に対応する所定値にクリアするための設定
    初期化部と、 前記入力アドレスが前記複数の指定アドレスのうちの1
    つと一致する場合に、前記複数の単位領域のうちの一致
    した1つの指定アドレスに対応する1つから、前記設定
    条件データを読出すための読出制御部とをさらに含み、 各前記第2単位領域は、前記所定値とは異なる前記設定
    条件データを記憶する、請求項1記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記アドレス記憶部は、前記複数の指定
    アドレスを不揮発的かつ非可逆的に記憶するためのプロ
    グラム素子を有する、請求項3記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  5. 【請求項5】 前記アドレス記憶部は、前記複数の指定
    アドレスを不揮発的記憶するための記憶素子を有し、 前記記憶素子の記憶データは電気的に書換可能である、
    請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記電気信号は、電圧振幅とパルス幅と
    を前記設定条件として有するパルス状の電圧信号であ
    り、 前記設定情報データは、前記所定動作における前記電圧
    振幅を設定するための情報を有する、請求項1記載の不
    揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記所定動作は、前記データ書込を実行
    する、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記所定動作は、前記データ消去を実行
    する、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 各々が複数のデータレベルを不揮発的に
    記憶可能な複数のメモリセルを含むメモリアレイを備
    え、 前記メモリアレイは、それぞれが1回のデータ書込動作
    の対象単位に相当する複数の単位領域に分割され、 前記1回のデータ書込動作を構成する、前記複数のデー
    タレベルにそれぞれ対応する複数の単位書込動作をそれ
    ぞれ実行するための複数の電気信号の設定条件を決定す
    るための電気信号制御部をさらに備え、 前記電気信号制御部は、最初に実行される1つを除く前
    記単位書込動作のそれぞれにおける前記設定条件を、同
    一のデータ書込動作内において既に実行された他の少な
    くとも1つの単位書込動作の実績結果に応じて設定し、 前記複数の単位書込動作のそれぞれにおいて、前記電気
    信号制御部によって決定された設定条件に従う前記複数
    の電気信号のそれぞれを、前記複数の第1単位領域のう
    ちの選択された1つに対して供給するための選択部をさ
    らに備える、不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記電気信号は、パルス状の電圧信号
    であり、 前記設定条件は前記電気信号の電圧振幅を指定する、請
    求項9記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記電気信号は、パルス状の電圧信号
    であり、 前記設定条件は前記電気信号のパルス幅を指定する、請
    求項9記載の不揮発性半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記電気信号制御部は、各前記単位書
    込動作において、前記電気信号を印可するごとに所望の
    書込動作が実行されたか否かを確認するとともに、前記
    所望の書込動作が実行されるまで前記電気信号を繰り返
    し印可し、 前記実績結果は、前記他の少なくとも1つ単位書込動作
    における、前記所望の書込動作が実行されるまでの前記
    電気信号の印可回数を示す、請求項9記載の不揮発性半
    導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記電気信号は、パルス状の電圧信号
    であり、 前記電気信号制御部は、各前記単位書込動作内におい
    て、前記電気信号が繰り返し印可されるたびに、前記電
    気信号の電圧振幅を前記実績結果に応じた所定電圧ずつ
    上昇または下降させる、請求項12記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記電気信号は、パルス状の電圧信号
    であり、 前記電気信号制御部は、各前記単位書込動作内におい
    て、前記電気信号が繰り返し印可されるたびに、前記電
    気信号のパルス幅を前記実績結果に応じた所定倍率ずつ
    拡大または縮小させる、請求項12記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  15. 【請求項15】 各前記第1単位領域は、 前回の前記データ書込動作時における実績結果を記憶す
    るための管理データ領域を有し、 前記電気信号制御部は、さらに、前記複数の単位書込動
    作のうちの最初に実行される1つにおける前記設定条件
    を、前記管理領域から読出される前記実績結果に基づい
    て決定する、請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記電気信号制御部は、最後に実行さ
    れる1つを除く前記単位書込動作のそれぞれにおける実
    績結果の前記管理領域に対する書込みを、同一の前記デ
    ータ書込動作において実行される後続の単位書込動作に
    おいて指示する、請求項15記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
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