JP2002288787A - 緊急情報報知システム、当該システムに用いられる車載側装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

緊急情報報知システム、当該システムに用いられる車載側装置、プログラム及び記録媒体

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JP2002288787A
JP2002288787A JP2001092686A JP2001092686A JP2002288787A JP 2002288787 A JP2002288787 A JP 2002288787A JP 2001092686 A JP2001092686 A JP 2001092686A JP 2001092686 A JP2001092686 A JP 2001092686A JP 2002288787 A JP2002288787 A JP 2002288787A
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emergency
vehicle
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emergency information
notification system
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JP2001092686A
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Hiroharu Taketomi
弘治 武富
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Denso Corp
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Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信される緊急情報に基づいて、自動車を運
転している運転者が、走行に支障を来すような近辺で発
生した不測の事態に対し、適切に行動できるようにす
る。 【解決手段】 デジタルテレビジョン放送に多重させて
緊急データを放送センタから放送する。車載用ナビゲー
ション装置では、緊急データ中に含まれる緊急事態の発
生場所を取得し(S220)、自車位置及び移動方向を
検出して(S230,S240)、これらの情報から対
策の必要性を判断することによって情報報知を行う(S
250,S260)。また、迂回経路の設定が要求され
ると(S270:YES)、緊急事態の発生場所を迂回
する経路を自動的に設定する(270)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緊急事態の発生場
所に基づく報知を行う緊急情報報知システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
を運転している時に走行地点の付近で、例えば事故、火
事といった不測の事態が生じると、これを原因とする渋
滞が発生したり、運転者に危険が迫ったりすることがあ
る。そのため、運転者にとっては、一刻も早く緊急事態
の発生を認識し、それに応じた行動をとることが望まし
い。
【0003】従来、例えばこのような緊急情報は、テレ
ビジョン放送などを視聴している状態であれば、いわゆ
るニュース速報として知ることができる。しかしなが
ら、車両を運転している状況下では、このような緊急情
報を的確に認識し、その上で適切な判断を下すことは困
難であった。
【0004】一方、デジタルテレビジョン放送の開始に
よって、上述したような緊急情報がデジタルデータとし
て放送されるようになれば、その緊急情報をコンピュー
タにて処理することが考えられる。本発明は、送信され
る緊急情報に基づいて、自動車を運転している運転者
が、走行に支障を来すような近辺で発生した不測の事態
に対し、適切に行動できるようにすることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明の
緊急情報報知システムでは、車載側装置が、センタから
送信される緊急情報を受信し、受信した緊急情報に含ま
れる発生場所と、検出される走行情報に含まれる車両の
現在位置とに少なくとも基づいて、対策の必要性を判断
し、当該判断結果に基づく報知を行う。
【0006】対策の必要性は、緊急事態の発生場所と車
両の現在位置との位置関係から少なくとも判断する。例
えば、緊急事態の発生場所と車両の現在位置との距離が
一定距離以下である場合に、対策の必要があると判断す
ることが考えられる。判断結果に基づく報知は、例えば
単に「注意して下さい」というようなメッセージ出力で
あってもよい。その場合、例えば車両を停車させて様子
を見ることが可能だからである。ただし、現実的には、
緊急事態の発生場所まで報知することが望ましい。どこ
で緊急事態が発生したのかを運転者が把握でき、さらに
適切に行動できる可能性が高くなるからである。
【0007】すなわち、本発明によれば、自動車を運転
している運転者は、走行に支障を来すような近辺で発生
した不測の事態の発生に対し、適切に行動できる。ま
た、請求項2に示すように、車両の現在位置に加え、車
両の進行方向を含む走行情報を検出し、走行情報に含ま
れる車両の進行方向も考慮して、対策の必要性を判断す
るようにするとさらによい。これから走行しようとする
ルートの近くで発生した緊急事態を把握できることが重
要だからであり、進行方向の後方で発生した緊急事態に
よる走行上の支障は少ないと考えられるためである。
【0008】さらに、報知の形態は、音声によるメッセ
ージ出力としてもよいが、請求項3に示すように、入力
された地図データに基づく地図上に緊急事態の発生場所
を表示することによって報知を行うようにするとよい。
発生場所を視覚を通じて瞬時に把握できるからである。
このとき、自車の現在位置を地図上に表示するとなおよ
い。このようにすれば、土地鑑のない場所でも、自車位
置との関係を簡単に知ることができる。
【0009】運転者にとって便利な報知を実現するとい
う観点では、請求項4に示す構成を採用することが考え
られる。このように車載側装置をナビゲーション装置と
して実現し、緊急情報に基づく適切な迂回経路を誘導経
路として設定可能にすれば、運転者自らが対応策を判断
しなくてもよいため、運転者の負担が軽減される。ここ
で設定可能としたのは、対策の必要があると判断した場
合、迂回経路を自動的に設定する構成と共に、さらにユ
ーザ指示があったときに迂回経路を設定する構成も含め
る意図である。
【0010】なお、適切な迂回経路を選択するために
は、請求項5の構成を採用することが好ましい。この場
合、センタが緊急車両の走行経路を緊急情報に含めて送
信することを前提として、緊急車両の走行経路を考慮し
て、迂回経路を設定する。このようにすれば、運転者自
身の安全だけでなく、緊急車両の走行を妨げる可能性も
なくなり、社会的な利益も守られる。
【0011】なお、請求項6に示すように、上述したセ
ンタは、デジタルテレビジョン放送データに多重させて
緊急情報を放送するものとすることが考えられる。デジ
タルテレビジョン放送においては、一つのチャンネルの
放送を実現するための周波数帯域を、アナログデータで
の放送に比べて狭くできる。したがって、例えば現行の
アナログ放送のような周波数帯域を一つのチャンネルに
割り当てるならば、そのチャンネルに多重させて別の情
報を放送することができる。そこで、この別の情報とし
て緊急情報を放送するようにすれば、緊急情報だけを放
送するチャンネルを設ける場合と比べてコスト面で有利
である。
【0012】また、対策が必要となるような緊急事態の
発生は頻繁に起こり得ない。したがって、上述したよう
にデジタルテレビジョン放送データに多重させて緊急情
報が放送されるという前提に立てば、請求項7に示すよ
うに、車載側装置は、通常時は、デジタルテレビジョン
受像機として機能するとよい。つまり、テレビジョン受
像機として機能しつつ、放送される緊急情報を選別する
ようにするのである。このようにすれば、本システムの
実現性が高まり、結果的に本システムの普及が図られ
る。
【0013】以上は、緊急情報報知システムの発明とし
て説明してきたが、請求項8に示すように、上述したシ
ステムに用いられる車載側装置の発明として実現するこ
ともできる。また、車載側装置の緊急処理実行手段をコ
ンピュータにて実現する機能は、例えば、コンピュータ
側で起動するプログラムとして備えることができる。こ
のようなプログラムの場合、例えば、FD、MO、DV
D−ROM、CD−ROM、ハードディスク等のコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じて
コンピュータにロードして起動することにより用いるこ
とができる。この他、ROMやバックアップRAMをコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体としてプログラムを
記録しておき、このROMあるいはバックアップRAM
をコンピュータに組み込んで用いてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
例を図面を参照して説明する。図1は、実施例の緊急情
報報知システムの構成を示すブロック図である。緊急情
報報知システムは、放送センタ1と、車載用ナビゲーシ
ョン装置2とを備えている。放送センタ1は、デジタル
テレビジョン放送を実現するための放送局の構成を有
し、車載用ナビゲーション装置2は、いわゆるナビゲー
ション機能に加え、その放送電波を受信し、復調した映
像データ及び音声データに基づき、映像及び音声を出力
可能である。すなわち、テレビジョン受像機としての機
能をも備えている。
【0015】また、放送センタ1によるデジタルテレビ
ジョン放送においては、チャンネルに多重されて「緊急
情報」としての緊急データが放送されている。この緊急
データには、事故や火事といった緊急事態の内容と緊急
事態の発生場所が含まれる。緊急事態の発生場所は、例
えば車載用ナビゲーション装置2で場所を特定可能なマ
ップコードで送信されることが考えられる。また、緯度
・経度の情報としてもよい。
【0016】車載用ナビゲーション装置2では、このよ
うな緊急データに基づき対策の必要性を判断し、その判
断結果に基づき、緊急事態の内容と緊急事態の発生場所
を報知する。緊急事態の発生場所は、ナビ画面の地図上
に表示する。なお、以下では映像データ・音声データ・
緊急データを特に区別しない場合、まとめてデジタルデ
ータと記述する。
【0017】したがって車載用ナビゲーション装置2
は、デジタルテレビジョン放送を受信するための構成で
ある受信ユニット10と、映像及び音声の出力を行うと
共にナビゲーション機能を実現するナビゲーションユニ
ット20とを備えている。受信ユニット10は、制御部
12と、この制御部12に接続された復調部14、バッ
ファ16、及び通信部18を備えている。
【0018】制御部12は、周知のCPU、ROM、R
AM、I/Oとそれらを接続するバスラインなどを備え
たいわゆるコンピュータシステムであり、受信ユニット
10全体の制御を司る。復調部14にはアンテナ14a
が接続されており、復調部14は、このアンテナ14a
にて受信されるデジタルデータの復調を行う。
【0019】バッファ16は、復調されたデジタルデー
タを一時的に記憶しておく記憶装置であり、十分な記憶
容量を有する半導体メモリ装置などで実現される。通信
部18は、制御部12からの指示により、制御部12か
ら出力されるデジタルデータをナビゲーションユニット
20へ送信するための構成である。
【0020】一方、ナビゲーションユニット20は、位
置検出器22、地図データ入力器24、操作スイッチ群
26、表示制御装置28、音声制御装置30、メモリ3
2、通信装置34、電子制御装置(ECU)36を備え
ている位置検出器22は、周知のジャイロスコープ3
8、車速センサ40、および衛星からの電波に基づいて
車両の位置を検出するGPS(GlobalPositioning Syst
em)のためのGPS受信機42を有している。これらの
センサ等38,40,42は各々が性質の異なる誤差を
持っているため、複数のセンサにより補間しながら使用
するように構成されている。なお、精度によっては上述
した内の一部で構成してもよく、さらに、地磁気セン
サ、ステアリングの回転センサや各転動輪の車輪センサ
等を用いてもよい。
【0021】地図データ入力器24は、記録媒体に格納
された地図データを入力する。なお、地図データには、
道路の接続状況を示すデータや、位置検出精度向上のた
めのマップマッチング用データなどが含まれる。地図デ
ータが格納される記録媒体としては、そのデータ量から
CD−ROMやDVD−ROMを用いるのが一般的であ
るが、メモリカード等の他の媒体を用いても良い。
【0022】操作スイッチ群26は、ナビゲーション装
置を操作するための各種スイッチから構成され、具体的
には、案内経路の設定を指示するためのスイッチや、上
述したテレビジョン放送の受信を指示するためのスイッ
チなどを含む。本実施例では、操作スイッチ群26を構
成する各種スイッチとして、ディスプレイ28aと一体
に構成されたタッチスイッチが用いられている。なお、
ディスプレイ28aとは別のメカニカルなスイッチを用
いてもよい。また、後部座席からの操作が可能なよう
に、リモートコントロール端末(リモコン)として構成
してもよい。
【0023】表示制御装置28は利用者への情報表示を
行うための構成であり、ディスプレイ28aが接続され
ている。ディスプレイ28aは、カラー表示装置であ
り、表示制御装置28によって制御される。音声制御装
置30にはスピーカ30aが接続されており、音声制御
装置30による制御によってスピーカ30aからは、音
声での情報出力がなされる。
【0024】運転者への案内は、これらディスプレイ2
8aによる表示とスピーカ30aからの音声出力との両
方で行う。また、テレビジョン放送の映像及び音声も、
これらのディスプレイ28a及びスピーカ30aを介し
て出力される。メモリ32は、上述したような受信ユニ
ット10の通信部18から送信されるデジタルデータを
電子制御装置36の指示により記憶する。メモリ32
は、例えばハードディスク装置として実現することが考
えられる。ただし、半導体メモリ装置などで実現しても
差し支えない。
【0025】通信装置34は、受信ユニット10の通信
部18から送信されるデジタルデータを受信すると共
に、操作スイッチ群26を介したテレビジョン放送の選
択指示を受信ユニット10へ送信する。この通信装置3
4を介して外部から受け取ったデジタルデータは、電子
制御装置36にて処理される。
【0026】電子制御装置36は通常のコンピュータと
して構成されており、内部には、周知のCPU、RO
M、RAM、I/Oおよびこれらの構成を接続するバス
ラインが備えられている。そして、位置検出器22、地
図データ入力器24、操作スイッチ群26及び通信装置
34からの入力に応じて、表示制御装置28、音声制御
装置30及びメモリ32を制御し、各種処理を実行す
る。
【0027】このような構成を持つことにより、車載用
ナビゲーション装置2は、次のような特徴的な動作を行
う。すなわち、受信ユニット10の制御部12が、情報
送信処理を実行することによって、チャンネルに多重さ
れて放送される緊急データを通信部18を介してナビゲ
ーションユニット20へ送信する。一方、ナビゲーショ
ンユニット20の電子制御装置36は、緊急時処理を実
行することによって、通信装置34にて受信される緊急
データをメモリ32に一旦記憶し、対策の必要性を判断
し、当該判断結果に基づいて、ディスプレイ28a及び
スピーカ30aを介した情報報知を行う。この緊急デー
タに基づく報知は、ルート案内中であれば、そのルート
案内に割り込んで行われる。また、テレビジョン放送の
受信中であれば、テレビジョン機能に割り込んで行われ
る。
【0028】次に受信ユニット10にて実行される情報
送信処理、及びこの情報送信処理に対応してナビゲーシ
ョンユニット20にて実行される緊急時処理を説明す
る。まず図2に示すフローチャートに基づき、情報送信
処理を説明する。この情報送信処理は、受信ユニット1
0の制御部12にて実行される。
【0029】最初のステップ(以下、ステップを単に記
号Sで示す。)100において、復調されたデータがあ
るか否かを判断する。この処理は、復調部14から復調
されたデジタルデータが転送されてきたか否かを判断す
るものである。ここで復調されたデータがあると判断し
た場合(S100:YES)、S110へ移行する。一
方、復調されたデータがないと判断された場合(S11
0:NO)、以降の処理を実行せずに、本情報送信処理
を終了する。
【0030】S110では、データ解読を行う。この処
理は、復調されたデジタルデータを解読するものであ
り、この解読結果に基づいて、映像データ・音声データ
・緊急データに分類する。続くS120では、映像デー
タ・音声データ・緊急データをバッファ16に記憶す
る。
【0031】そして次のS130では、所定タイミング
となったことを判断して、バッファ16に記憶した映像
データ・音声データ・緊急データを読み出す。所定タイ
ミングとは、例えば送信単位となるデータ量のデジタル
データがバッファ16に記憶されたタイミングである。
【0032】続くS140では、通信部18を介し、S
130にて読み出したデジタルデータを送信する。そし
てその後、本情報送信処理を終了する。このような情報
送信処理によって、受信ユニット10からナビゲーショ
ンユニット20へ、テレビジョン放送に係る映像データ
・音声データと共に緊急データが送信される。
【0033】続いて、図3に示すフローチャートに基づ
き、緊急時処理を説明する。この緊急時処理は、ナビゲ
ーションユニット20の電子制御装置36にて実行され
る。まず最初のS200において、通信装置34を介し
て受信したデジタルデータを、メモリ32に格納する。
【0034】続くS210では、緊急時における報知の
設定があるか否かを判断する。本実施例の車載用ナビゲ
ーション装置2では、ナビゲーションユニット20の操
作スイッチ群26を用い、緊急データに基づく報知を行
うか否かを利用者が予め入力できるようになっている。
したがって、緊急データに基づく報知を行う旨の設定が
なされている場合には、ここで肯定判断される。ここで
緊急時報知の設定があると判断された場合(S210:
YES)、S220へ移行する。一方、緊急時報知の設
定がなされていないと判断された場合(S210:N
O)、以降の処理を実行せず、本緊急時処理を終了す
る。
【0035】S220では、メモリ32に格納された緊
急データに基づき、緊急事態の発生場所を取得する。続
くS230では、自車の位置を検出する。この処理は、
位置検出器22からの入力に基づき、自車の位置を検出
するものである。そして次のS240では、自車の移動
方向を検出する。この処理も、位置検出器22からの入
力に基づくものであり、ジャイロスコープ38、車速セ
ンサ40、GPS受信機42からの情報を総合的に判断
して、自車がいずれの方向に移動しているのかを検出す
るものである。
【0036】そして、次のS250では、緊急事態の発
生場所と自車の位置及び進行方向とに基づき、対策が必
要か否かを判断する。例えば自車の進行方向に想定され
る所定の中心角・半径を有する扇形の地域に緊急事態の
発生場所が含まれることを条件とすることが考えられ
る。具体的に言えば、図4(a)に示すように、中心角
90度で半径3kmの扇形の地域に含まれることを条件
としたり、図4(b)に示すように、中心角60度で半
径5kmの扇形に含まれることを条件としたりするとい
う具合である。また例えば、進行方向に想定される扇形
の地域に加え、自車の周辺地域に含まれることを条件と
して設定してもよい。具体的には図4(c)に示すよう
に、自車を中心とする半径1kmの円内の地域又は中心
角60度半径5kmの扇形に含まれる地域に含まれるこ
とを条件として判断するという具合である。さらに、ル
ート案内中であれば、その案内経路の周辺に緊急事態の
発生場所があることを条件としてもよい。
【0037】S250にて対策の必要があると判断され
た場合(S250:YES)、S260にて緊急事態の
発生を知らせる情報報知を行い、S270へ移行する。
S260の情報報知では、ディスプレイ28aを介し
て、緊急事態の内容をテロップ表示すると共に、地図上
に、自車位置と共に緊急事態の発生場所を示すマークを
表示する。このマークには、予め設定された図形などを
用いる。また、スピーカ30aを介し、例えば「前方で
火事が発生しました」というような音声案内を行う。一
方、対策の必要がないと判断された場合(S250:N
O)、以降の処理を実行せず、本緊急時処理を終了す
る。
【0038】本実施例の車載用ナビゲーション装置2で
は、緊急時における迂回経路を自動的に設定可能になっ
ており、利用者は、操作スイッチ群26を介して、迂回
経路の設定を要求することができる。したがって、S2
70では、迂回経路設定の要求があったか否かを判断す
る。ここで迂回経路設定の要求があったと判断した場合
(S270:YES)、S280にて迂回経路を設定し
て、その後、本緊急時処理を終了する。一方、迂回経路
設定の要求がないと判断した場合(S270:NO)、
S280の処理を実行せず、本緊急時処理を終了する。
S280における迂回経路は、緊急事態の発生場所の周
辺道路を回避する経路である。なお、案内経路が設定さ
れている場合は、その案内経路へ戻るような迂回経路を
設定する。また、案内経路が設定されてなければ、車両
の現在位置及び進行方向から走行が予想される道路へ合
流する迂回経路を設定すればよい。もちろん、このよう
な迂回経路の設定後は、自動的にあるいはユーザ操作に
よって、ルート案内が開始される。
【0039】以上のように本実施例によれば、デジタル
テレビジョン放送に多重されて放送センタ1から放送さ
れる情報が受信ユニット10にて受信され、デジタルデ
ータに復調され、映像データ・音声データ・緊急データ
としてナビゲーションユニット20へ送信される(図2
中のS140)。そして、ナビゲーションユニット20
では、緊急データ中の発生場所に基づき、対策の必要が
あるか否かを判断し(図3中のS250)、対策の必要
があれば、緊急事態の発生と発生場所とを報知する(S
260)。
【0040】これによって、自動車を運転している運転
者は、走行に支障を来すような、近辺で発生した不測の
事態に対し、適切に行動できる。また、本実施例では、
自車の位置に加えて移動方向をも検出しており(図3中
のS230,S240)、対策の必要性を移動方向をも
含めて判断する(S250)。これによって、対策必要
性の判断がより適切なものとなる。
【0041】さらにまた、緊急事態の発生場所は、地図
データ入力器24から入力される地図データに基づく地
図上に表示される。これによって、運転者は、緊急事態
の発生場所を視覚を通じて瞬時に把握できる。また、自
車の現在位置も地図上に表示されるため、土地鑑のない
場所でも、緊急事態の発生場所と自車位置との関係を簡
単に知ることができる。
【0042】また、操作スイッチ群26を介した迂回経
路の設定要求があると(図3中のS270)、本車載用
ナビゲーション装置2では、自動的に迂回経路を設定す
る(S280)。そしてその後、迂回経路に基づく経路
案内が可能になっている。その結果、運転者自らが適切
な回避ルートを判断しなくてもよいため、運転者の負担
が軽減される。
【0043】さらにまた、上述した緊急データは、デジ
タルテレビジョン放送のチャンネルに多重させて放送さ
れる。したがって、本実施例の車載用ナビゲーション装
置2は、テレビジョン受像機としても機能するようにな
っている。つまり、本実施例は、緊急情報に基づく報知
だけでなく、通常時は、テレビジョン放送を楽しむこと
もできるものとなっている。これによって、本緊急情報
報知システムの普及が図られる。
【0044】なお、本実施例の受信ユニット10のアン
テナ14a及び復調部14が「受信手段」に相当する。
また、ナビゲーションユニット20の電子制御装置36
が「緊急処理実行手段」に相当し、電子制御装置36及
び位置検出器22が「検出手段」に相当し、地図データ
入力器24が「地図データ入力手段」に相当する。
【0045】そして、図3中のS230,S240の処
理が「検出手段」としての処理に相当し、S250〜S
280の処理が「緊急処理実行手段」としての処理に相
当する。以上、本発明はこのような実施例に何等限定さ
れるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々なる形態で実施し得る。
【0046】(イ)上記実施例では緊急事態の発生場所
だけを考慮して迂回経路を設定していたが、放送センタ
1からの緊急データに緊急車両の走行経路が含まれるよ
うにしておき、迂回経路を設定する際、緊急車両の走行
経路を考慮するようにしてもよい。このようにすれば、
運転者自身の安全だけでなく、緊急車両の走行を妨げる
可能性もなくなり、社会的な利益も守られる。
【0047】(ロ)また、上記実施例では、図1に示し
たように、緊急データと共に、映像データ・音声データ
を通信部18から通信装置34を介してナビゲーション
ユニット20へ入力していたが、受信ユニット10にて
受信された映像データ・音声データにD/A変換を施
し、映像データ・音声データを直接的に表示制御装置2
8・音声制御装置30へ入力する構成とすることも考え
られる。なお、この場合のD/A変換は、受信ユニット
10側で行ってもよいし、あるいは表示制御装置28・
音声制御装置30など、ナビゲーションユニット20側
で行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の緊急情報報知システムの構成を示すブ
ロック図である。
【図2】受信ユニットにおける情報送信処理を示すフロ
ーチャートである。
【図3】ナビゲーションユニットにおける緊急時処理を
示すフローチャートである。
【図4】対策の必要性を判断するときの発生場所の条件
を例示する説明図である。
【符号の説明】
1…センタ 2…車載用ナビゲーション装置 10…受信ユニット 12…制御部 14…復調部 14a…アンテナ 16…バッファ 18…通信部 20…ナビゲーションユニット 22…位置検出器 24…地図データ入力器 26…操作スイッチ群 28…表示制御装置 28a…ディスプレイ 30…音声制御装置 30a…スピーカ 32…メモリ 34…通信装置 36…電子制御装置 38…ジャイロスコープ 40…車速センサ 42…GPS受信機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/0969 G08G 1/0969 Fターム(参考) 2F029 AA02 AB01 AB07 AB12 AB13 AC02 AC04 AC09 AC14 AC18 AC20 5C087 AA02 AA03 AA24 AA25 AA37 AA44 BB11 BB18 BB54 BB73 DD03 DD13 EE05 EE20 FF01 FF02 FF17 FF19 FF20 FF22 GG06 GG18 GG21 GG24 GG28 GG54 GG66 GG70 GG83 5H180 AA01 BB04 CC12 EE08 EE18 FF04 FF05 FF12 FF13 FF22 FF25 FF27 FF35 FF40

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緊急事態の発生場所を特定可能な情報を含
    む緊急情報を送信するセンタと、 車両に搭載されて用いられ、車両の現在位置を含む走行
    情報を検出する検出手段と、前記センタから送信される
    前記緊急情報を受信する受信手段と、少なくとも前記検
    出された走行情報に含まれる現在位置及び前記受信され
    た緊急情報に含まれる発生場所に基づいて、対策の必要
    性を判断し、当該判断結果に基づく報知を行う緊急処理
    実行手段とを有する車載側装置とを備えることを特徴と
    する緊急情報報知システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の緊急情報報知システムに
    おいて、 前記検出手段は、車両の現在位置に加え、車両の進行方
    向を含む走行情報を検出し、 前記緊急処理実行手段は、走行情報に含まれる車両の進
    行方向も考慮して、対策の必要性を判断することを特徴
    とする緊急情報報知システム。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の緊急情報報知シス
    テムにおいて、 前記車載側装置は、 さらに、地図データを入力する地図データ入力手段を備
    え、 前記緊急処理実行手段は、前記地図データ入力手段によ
    って入力された地図データに基づく地図上に前記緊急事
    態の発生場所を表示することによって、前記報知を行う
    ことを特徴とする緊急情報報知システム。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の緊急情報報知システムに
    おいて、 前記車載側装置は、 設定された誘導経路に従って案内を行うことが可能なナ
    ビゲーション装置として実現されており、 前記緊急処理実行手段は、前記緊急情報に基づく適切な
    迂回経路を、前記誘導経路として設定可能であることを
    特徴とする緊急情報報知システム。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の緊急情報報知システムに
    おいて、 前記センタは、緊急車両の走行経路を前記緊急情報に含
    めて送信し、 前記緊急処理実行手段は、緊急車両の走行経路を考慮し
    て、前記迂回経路を設定することを特徴とする緊急情報
    報知システム。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の緊急情報
    報知システムにおいて、 前記センタは、デジタルテレビジョン放送データに多重
    させて、前記緊急情報を放送することを特徴とする緊急
    情報報知システム。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の緊急情報報知システムに
    おいて、 前記車載側装置は、通常時は、デジタルテレビジョン受
    像機として機能することを特徴とする緊急情報報知シス
    テム。
  8. 【請求項8】緊急事態の発生場所を特定可能な情報を含
    む緊急情報をセンタが送信することを前提として、 車両に搭載されて用いられ、 車両の現在位置を含む走行情報を検出する検出手段と、 前記センタから送信される前記緊急情報を受信する受信
    手段と、 少なくとも前記検出手段にて検出された走行情報及び前
    記受信手段にて受信された緊急情報に基づいて、対策の
    必要性を判断し、当該判断結果に基づく報知を行う緊急
    処理実行手段とを備えていることを特徴とする車載側装
    置。
  9. 【請求項9】請求項1〜7のいずれかに記載の緊急情報
    報知システムの車載側装置、又は、請求項8に記載の車
    載側装置の備える前記緊急処理実行手段としてコンピュ
    ータを機能させるためのプログラム。
  10. 【請求項10】請求項9に記載のプログラムを記録した
    コンピュータ読取可能な記録媒体。
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