JP2005294960A - 車載用放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】緊急警報放送を運転者の安全面に配慮したかたちで報知することの可能な車載用放送受信装置を提供すること。
【解決手段】緊急警報放送開始信号を、チューナのオン/オフによらず常時モニタする一方、車両の走行状態をも常に検出する。して、緊急警報放送開始信号の受信が検知されたならば、車両の状態に応じて緊急警報信号の報知マナーを可変するようにする。さらに、複数のチューナが備わる場合には優先度算出に基づく排他制御により、チューナ間の競合を排除するようにする。さらに、車両ならではの位置情報やナビゲーションシステム情報を加味して緊急警報信号の報知マナーを可変する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両に搭載されラジオ放送やテレビジョン放送などを受信する機能を有する車載用放送受信装置に関する。
近年になり、大規模地震や指定災害時などに放送される緊急警報放送(EWS)に対応する放送受信機が増えてきている。この種の受信機はラジオやテレビジョン放送などの放送波に重畳される緊急情報を受信した場合に、その旨を視聴者に通知する機能を備える。一方、放送局側においても放送デジタル化などの実現により、EWSに対応するためのインフラストラクチャの整備が急速に進んでいる。車両に搭載される受信機の普及率が増加傾向にあることから、今後、車内において緊急警報放送に遭遇する可能性が高くなってきている。
一方、道路交通法などによれば、車両運転中には、放送映像の表示を禁止する規定が定められており、緊急警報放送の報知にあたってはこのことを配慮する必要がある。例えばテレビジョン受信機能を備えるカーナビゲーション装置が知られているが、この種の装置では走行中の画面に”PICTURE OFF FOR YOUR SAFTY”などのメッセージ画面を表示し、映像表示を停止するようになっている。また車両は移動するため、刻々と変化する位置を考慮することも必要である。さらに、高速道路上を走行中に緊急警報放送が報知されると、運転者は驚愕のあまりハンドル操作を誤ったりする虞があり、却って安全性が損なわれることも有り得る。
下記特許文献1および2に、関連技術が開示される。特許文献1には、放送波の特定周波数のレベルをモニタしその結果に応じてチューナ回路を切り替えることにより、緊急放送の受信時に自動的に切り替わるようにしたラジオ受信機が開示される。特許文献2には設定時刻において車両のエンジンがかかってる場合においてのみ、登録された放送を受信するようにすることで、車両のバッテリー上がりなどを防止できるようにした車載用受信機が開示される。いずれの文献においても、運転者の安全面に関して積極的な配慮はなされていない。
特開平9−307465号公報 特開2002−185344号公報
以上述べたように既存の車載用受信装置においては、緊急警報放送を受信した場合にその旨を運転者に通知するに留まり、運転者の安全性を最優先に考慮した形でのインタフェースは提供されていないのが実情である。まして、緊急度や車両の状況などに配慮した上での緊急情報の報知はなされていない。
本発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、緊急警報放送を運転者の安全面に配慮したかたちで報知することの可能な車載用放送受信装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様によれば、放送媒体を介して提供される放送情報を車両内において受信復調する受信手段と、この受信手段により復調された放送情報を前記車両の搭乗者に提供するユーザインタフェース手段と、前記車両の状態を検知する状態検知手段と、前記放送情報に含まれる緊急警報放送開始信号を検出する検出手段と、前記検出手段により前記緊急警報放送開始信号が検出された場合に、前記放送情報に含まれる緊急警報情報を前記ユーザインタフェース手段を介して前記搭乗者に報知する緊急警報情報報知手段と、この緊急警報情報報知手段による前記緊急警報情報の報知の形態を、前記状態検知手段により検知された車両状態に応じて可変する報知形態可変手段とを具備することを特徴とする車載用放送受信装置が提供される。
このような手段を講じることにより、走行速度、走行位置、経路情報などの車両の状態が、状態検知手段により逐次検知される。緊急警報情報が受信されると、その報知の形態は車両の状態に応じて可変される。すなわち、緊急警報放送が受信された場合にこれが盲目的に搭乗者に報知されるのではなく、車両状態に応じたかたちでの報知がなされる。例えば緊急警報情報の逼迫度は比較的低い場合にはそれ相応に、ソフトなかたちでの報知が成される。このようなことから、緊急警報放送を運転者の安全面に配慮したかたちで報知することが可能になる。
本発明によれば、緊急警報放送を運転者の安全面に配慮したかたちで報知することの可能な車載用放送受信装置を提供することができる。
図1は、本発明に係わる車載用放送受信装置を示す機能ブロック図である。図1において車載用放送受信装置としての車載センタ装置1は、CPU10、内部バス11、各種プログラムを記憶するROM12、RAM13、VRAM14、LCDコントローラ15、LCD16、タッチパネル17、GPSアンテナ18、GPS装置19、地図情報などを記憶するDVD−ROM20、各種の放送データを記憶するハードディスク装置(HDD)21、Bluetooth用アンテナ22、Bluetoothモジュール23、車両情報入力インタフェース24、および放送受信部25によって構成され、Bluetooth機能を備えると共に、テレビジョン放送などの公共放送を受信する放送受信装置、カーオーディオ装置、およびカーナビゲーション装置などの機能を有する。
CPU10は、内部バス11を介して各部と接続されて車載センタ装置1全体の制御を司るもので、ROM12に記憶されたプログラムを実行することで、各種の機能、例えばカーナビゲーション装置および放送受信装置を実現する。
ROM12は、CPU10を動作させるためのプログラムおよび各種初期データを格納するための読み込み専用のメモリ装置であり、各種機能を実現するためのプログラムが格納されている。本実施形態では、例えば放送受信装置、カーナビゲーション装置、カーオーディオ装置などを実現するプログラム、および他の電子機器との無線通信を行なうためのプログラムなどが格納されている。
RAM13は、CPU10による読み書き可能のメモリ装置であり、各種データを一時的に記憶させる作業領域として使用され、例えばBluetoothモジュール23を介して受信したデータ、車両情報入力インタフェース24から入力されるデータなどを一時的に記憶する。LCDコントローラ15は、CPU10の制御のもとで、VRAM14に書き込まれた各種情報、例えばカーナビゲーション装置の地図情報、あるいはカーオーディオ装置における曲名や状態情報等の各種情報をLCD16に表示させるための表示制御を行なう。LCD16は、例えばカラーの表示パネルにより構成され、LCDコントローラ15の制御のもとで各種情報を表示する。
タッチパネル17は、LCD16の前面に設けられるもので、そのとき動作しているカーナビゲーション装置あるいはカーオーディオ装置などにおいて、LCD16に表示される選択項目、指示項目をタッチ操作することにより、データ入力を行なうものである。またタッチパネル17を介したコマンド投入操作により、ユーザはソース源を任意に切り替えて放送を楽しむことができる。
GPSアンテナ18は、GPS衛星からの電波を受信するもので、その受信した信号をGPS装置19に入力する。GPS装置19は、CPU10の制御のもとで動作し、GPSアンテナ18により受信したGPS電波に基づいて車両の現在位置を確定し、その現在位置からDVD−ROM20に格納されている地図情報を読み出し、VRAM14、LCDコントローラ15を介してLCD16に表示することで、カーナビゲーション機能を実現する。
DVD−ROM20は、地図情報、音楽情報、および映像情報などを記憶する大容量の記憶媒体である。上記DVD−ROM20に記憶された地図情報はカーナビゲーションに利用され、音楽情報は放送受信部25により再生される。ハードディスク装置21は、例えば音楽情報や映像情報などを記憶する大容量のストレージメディアである。
Bluetooth用アンテナ22は、Bluetoothモジュール23と車両内にある各種電子機器との間で無線通信を行なうためのものである。Bluetoothモジュール23は、Bluetooth用アンテナ22によって送受信される無線信号の制御を行なう。上記Bluetoothモジュール23は、無線通信方式としてBluetoothを使用している。なお、Bluetoothは、近距離の無線通信規格であり、2.4GHz帯のISM(Industrial Science Medical)バンドを用いて10m以内の無線通信を実現するものである。Bluetoothでは、スペクトラム拡散技術として周波数ホッピング方式を用いており、最大で8台までの機器を時分割多重方式によりリンク設定して情報を伝送することができる。
車両情報入力インタフェース24は、センサによって検出される車両情報、例えば車両の走行速度をモニタしてシステムに入力する。
放送受信部25は、公共放送などから放送波を介して提供される放送情報を車両内において受信復調する。復調された映像、音声、文字情報などの放送情報はLCD16に表示されたり、スピーカ26から拡声出力される。これらのユーザインタフェースを介して車両の搭乗者に種々の放送情報が提供され、カーラジオ機能およびカーテレビジョン機能が実現される。
上記のように構成された車載センタ装置1は、LCD16に例えばカーナビゲーション機能、カーオーディオ機能、他の電子機器との通信機能などの初期メニューを表示する。車両の運転者は、上記表示メニューの中から任意の機能をタッチ操作することによって選択する。その後は、選択された機能に応じたメニューなどが表示されて、その操作に応じて各機能が動作する。
図2は、図1の放送受信部25の実施の形態を示す機能ブロック図である。放送受信部25は、ラジオ放送受信部25aと、テレビ放送受信部25bと、交通情報受信部25cとを備える。ラジオ放送受信部25aは、AMアナログ放送、FMアナログ放送、FM文字放送、Sバンドデジタル衛星放送、および、VHF帯デジタルラジオにそれぞれ対応する複数のチューナを備える。テレビ放送受信部25bは、地上波アナログ放送、地上波デジタル放送、およびSバンドデジタル衛星放送にそれぞれ対応する複数のチューナを備える。交通情報受信部25cは、高速道路情報、VICS、および、DSRCそれぞれ対応する複数のチューナを備える。なおこれらのチューナを全て備える必要はない。要するに放送受信部25は、互いに異なる情報ソースからの放送情報をそれぞれ受信する複数のチューナを備える場合がある。
図3は、図1のCPU10により実施される処理機能の実施の形態を示す機能ブロック図である。CPU10は本実施形態に係わる処理機能として、状態検知処理部10aと、検出処理部10bと、緊急情報報知処理部10cと、報知形態可変処理部10dと、判定処理部10eと、記録再生処理部10fと、競合整理部10gとを備える。これらの処理機能はCPU10の演算処理により実現されるソフトウェア機能である。
状態検知処理部10aは、車両情報入力インタフェース24(図1)から走行速度、残燃料などの種々のデータを取得し、車載センタ装置1を搭載する車両の状態を逐次検知する。検出処理部10bは、放送受信部25により受信される放送信号を常時モニタし、緊急警報放送開始信号が到来した場合にはその旨を検出する。なお緊急警報放送開始信号とは、放送波に重畳され、緊急警報放送が開始されることを示すシステム情報である。特に検出処理部10bは、カーラジオ機能およびカーテレビジョン機能が使用されているか否かに拘わらず、緊急警報放送開始信号の到来を常に監視する。
緊急情報報知処理部10cは、検出処理部10bにより緊急警報放送開始信号の到来が検知されると、放送情報に含まれる緊急警報情報を、LCD16やスピーカ26などのユーザインタフェースを介して車両の搭乗者に報知する。報知形態可変処理部10dは、上記ユーザインタフェースによる緊急警報情報の報知の形態を、状態検知処理部10aにより検知された車両状態に応じて可変する。
判定処理部10eは、緊急警報情報の逼迫度を、状態検知処理部10aにより検知された車両状態に基づいて判定する。なお報知形態可変処理部10dは、報知形態を可変するにあたり、判定処理部10eにより判定された逼迫度を参照する。記録再生処理部10fは、緊急警報情報が映像系メディアを介して受信された場合に、LCD16に表示される映像を中断し、緊急警報情報を示すメッセージ画面を割込ませる。この状態において記録再生処理部10fは、割り込み中に受信復調される映像情報をHDD21に記録する。この記録された映像情報を読み出すことにより追っかけ再生を実施することもできる。
競合整理部10gは、放送受信部25の複数のチューナにより緊急警報放送開始信号が受信された場合に、これらの複数のチューナ間の競合を排して一つのチューナを選択する。緊急情報報知処理部10cは、この選択されたチューナにより受信された緊急警報情報をユーザインタフェースを介して搭乗者に報知する。
次に、上記構成における動作を説明する。本実施形態においては搭乗者の受信機使用の如何に拘わらず、緊急警報放送開始信号の有無を常に監視する。そして、緊急警報放送開始信号が受信された際の放送メディア(ラジオかテレビか)、警報の緊急性(レベル)、車両情報(車速、パーキング情報、GPSなどによる位置情報、経路情報など)を総合的に考慮し、警報放送を安全かつ速やかに搭乗者に報知する。
本実施形態においては、まず情報ソースの放送形態に基づく判断が実施される。すなわち情報ソースが映像主体(TV)であるか、音声主体(ラジオ)であるか、あるいは文字放送(BML、文字多重放送)であるかという情報が考慮される。車両の走行中においては、ラジオによる音声報知に比べ、映像による情報報知は危険であるからである。
次に本実施形態では、警報の緊急性(レベル)が判定される。これにより、警報の発生した原因が大規模地震か、あるいは津波であるかなどが判定される。これをもとに、すぐに車を止める必要が有るか否かといった判断が行なわれる。また本実施形態では、パーキングブレーキのオン/オフ、車速情報(走行中かどうかなどの判断に使用される)などの
車両情報が利用される。さらに、GPS装置19により取得される車両の現在位置、およびカーナビゲーションシステムにより取得される目的地情報や経由地の情報なども総合的に加味される。
上記構成において、車両のイグニッションキーがエンジンON、またはACC位置にある場合には車載センタ装置1に電源が供給される。この状態において放送再生時にはもちろんのこと、放送を受信していないとき、ナビゲーション表示時、DVD閲覧時などいかなる状況においても、検出処理部10bにより緊急警報放送の開始が認識される。緊急警報放送が開始されるとその旨がナビゲーションシステム、DVD−ROM20などに通知され、LCD16に緊急警報情報が割り込み表示される。
走行中においては、走行に関する車両情報やGPSからの位置情報などが加味され、安全に緊急放送を受信できる状態であるかどうかが判断される。ラジオ放送などは他の音声を停止し、そのまま再生される。テレビ放送の場合には、安全に報知できない状態である場合には映像情報をHDD21に蓄積し、緊急警報信号を蓄積中である旨を合成音声などにより搭乗者に報知する。なおこの状態においてテレビ音声のみを再生しても良い。
緊急警報放送開始時の警報レベルあるいは逼迫度により、合成音声ナビゲート内容を変化させ、報知状態可能になったら蓄積画像を追っかけ再生する。例えば緊急放送のレベルに応じて、「速やかに車を停止させてください」、「次に停車したところで自動的に再生します」などのように、危険状態に応じてナビゲートを変化させる。また、車が停車した時点で蓄積しておいた映像などを追っかけ再生し、運転者に緊急放送を報知する。追っかけ再生中は、その旨や、遅れ時間を画面表示し、ユーザの操作によりいつでもリアルタイム映像に切り替えることができるようにする。
特に、アナログラジオなどにおいては、緊急警報放送は特殊な警報音(警報ベル)とともに開始される。この場合、緊急情報報知処理部10cは緊急警報放送のボリュームを徐々に上げ、音声メッセージを放送音声にフェードインする。これにより、警報音により運転者が驚愕して車両の運転を誤るといった事態を防止できる。
車両の走行中においては受信位置が随時変化するため、システムに与えられる現在位置は随時更新される。災害の生じた位置情報が緊急警報信号に付加されていればこの情報と車両位置情報とのマッチングを取り、不要な情報は報知しないか、または、報知する緊急度レベルを下げることができる。例えば東京を走行中に関東地方で地震が生じたならば、<車を止めてください>といったメッセージをLCD16に表示する。また地震発生地が九州地方であれば、<ご参考程度>といった表示となる。
ナビゲーションシステムなどで目的地や経路が設定されていれば、目的地、経由地も含めたマッチング処理を行い、適切な情報を運転者に提供するようにする。例えば東京から九州に向け走行中に、中国地方で地震が生じたとする。この場合、四国経由のルートも考えられるため、<ご参考:四国経由に経路を変更しますか?>などといった情報を表示するようにする。このような処理によりGPSフィルタリングに関連する機能を持たせることもできる。
また、車載センタ装置1を搭載する車両がどの程度危険にさらされているかという情報を、その後の災害の状況から推測することができる。例えば緊急警報放送を受信した状態において、正常な運転がなされていない(ブレーキなしにエンジン停止など)場合には、運転者や同乗者に危機が迫っていると判断することができる。この場合、搭乗者が地震などで車に閉じ込められているといった状況が考えられる。そこでLCD16に、<安全状態を確認して車外に避難してください>、<緊急通報しますか?[はい][いいえ]>などのメッセージを表示(報知)する。さらにこの状態において、Bluetoothモジュール23からユーザ所有の携帯電話機にアクセスし、緊急発呼(エマージェンシコール)などの処理を行うようにしても良い。
テレマティクス機器においては、図2に示すように複数の通信装置、受信装置を備えることが普通である。このような場合、複数の装置が同時に緊急放送開始信号を受信することが考えられるため、競合整理の必要が有る。AM放送、FM放送、テレビ放送、携帯など情報を蓄積可能であるか、危険度のレベル、地域などの優先度を考慮し、警報情報を順次再生する。以下、競合整理部10gにより実施される競合整理処理につき詳しく説明する。
図4および図5は、図3の競合整理部10g(図3)により実施される競合整理処理手順を示すフローチャートである。図4において、まず複数のチューナに優先順位が設定され、このうち優先順位の最も高いチューナが選択される(ステップS0)。
ステップS0における処理を次に説明する。複数のチューナとしては図2に示すもののほか、プッシュ型サービスを備える携帯電話システムや、通信ナビシステム内蔵の通信モジュールに向けたプッシュ型サービスを受信可能な受信機なども有る。緊急警報放送開始信号は、各チューナにつき1種のみ同時に発生するとする。チューナにより受信された緊急警報放送開始信号は個別に車載センタ装置1に通知される。緊急警報放送開始信号に対する応答により、その場でユーザ報知できない旨の返答が受信されると、HDD21への情報蓄積が開始される。
各チューナの優先度は、ユーザ設定により予め決めておく手法のほか、下記の手順がある。すなわち、予め用意される複数の項目に対しチューナごとに点数を付し、点数の合計により優先度を決めることができる。項目には、例えば情報を正確に判定できる度合いにより、デジタル/アナログの種別がある。また、情報量の差により、テレビ/ラジオの区別が有る。また国営放送を受信できるか否かの区別もある。さらに、HDD21を使用できるか否かの区別、さらにはHDD21の容量、安定受信できるか否かといった区別も有る。これらの項目ごとに、次の表などのように点数を合計することができる。なお図2の地上波デジタル放送チューナに符号T1を、Sバンドデジタル衛星放送チューナに符号T2を、AMアナログチューナに符号T3を、FMアナログチューナに符号T4を付す。
Figure 2005294960
このように、チューナごとに例えば0または1の点数を付すことができる。表によれば合計点数を比較することにより(T2)>(T1)>(T3)>(T4)なる優先度が決定される。この結果をもとに、各チューナに優先度の高い順に[1],[2],[3],…なる番号を付すことにする。
さて、図4のフローチャートにおいて、優先度順にチューナの緊急警報放送の開始の有無が判定される(ステップS1)。開始されていなければ、次に優先度の高いチューナに移る(ステップS7)。緊急警報放送が開始されていれば、緊急放送提示中のフラグがオンであるか否かが判定される(ステップS2)。フラグがオフであればフラグをオンしたのち(ステップS3)、選択されたチューナの番組が提示される(ステップS4)。フラグがオンであればHDD21などの録画機器が付加されているか否かが判定される(ステップS5)。録画機器が付加されていれば、選択されたチューナの番組が録画され(ステップS6)、ステップS7を経て処理手順はステップS1に戻る。
なお図5に示されるように、番組の提示(ステップS8)から番組が終了すると、緊急放送を掲示中のフラグがオフされ(ステップS9)たのち、番組の掲示が終了する(ステップS10)
このように、チューナの優先順位に従いって緊急警報放送開始信号を受信しているか否かが順次確認され、番組を掲示すべきチューナが選択される。チューナが決定されると提示中である旨のフラグを立てたのち番組が提示され、提示が完了する(緊急警報放送が終了)と、フラグを落とすようにする。さらに、緊急警報放送がHDD21に録画(録音)されている場合には、その内容を順次表示する。これは、各チューナを一巡した後に「緊急警報放送の録画(録音)があるか」という処理ループを設けることにより実現される。
以上のように本実施形態では、緊急警報放送開始信号を、チューナのオン/オフによらず常時モニタする一方、車両の走行状態をも常に検出する。して、緊急警報放送開始信号の受信が検知されたならば、車両の状態に応じて緊急警報信号の報知マナーを可変するようにする。さらに、複数のチューナが備わる場合には優先度算出に基づく排他制御により、チューナ間の競合を排除するようにする。さらに、車両ならではの位置情報やナビゲーションシステム情報を加味して緊急警報信号の報知マナーを可変することにより、高速移動中においても運転者に情報を的確に伝えることが可能になる。このように運転中、および走行中という特殊な環境下においても、緊急警報放送を運転者に安全に報知でき、ユーザフレンドリなシステムを構築できるほか、2次災害の防止という効果も得られる。これらのことから、緊急警報放送を運転者の安全面に配慮したかたちで報知することの可能な車載用放送受信装置を提供することが可能となる。
なお本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明に係わる車載用放送受信装置を示す機能ブロック図。 図1の放送受信部25の実施の形態を示す機能ブロック図。 図1のCPU10により実施される処理機能の実施の形態を示す機能ブロック図。 図3の競合整理部10g(図3)により実施される競合整理処理手順を示すフローチャート。 図3の競合整理部10g(図3)により実施される競合整理処理手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…車載センタ装置、10…CPU、10a…状態検知処理部、10b…検出処理部、10c…緊急情報報知処理部、10d…報知形態可変処理部、10e…判定処理部、10f…記録再生処理部、10g…競合整理部、11…内部バス、12…ROM、13…RAM、14…VRAM、15…LCDコントローラ、16…LCD、17…タッチパネル、18…GPSアンテナ、19…GPS装置、20…ROM、21…ハードディスク装置(HDD)、22…アンテナ、23…モジュール、24…車両情報入力インタフェース、25…放送受信部、25a…ラジオ放送受信部、25b…テレビ放送受信部、25c…交通情報受信部、26…スピーカ

Claims (8)

  1. 放送媒体を介して提供される放送情報を車両内において受信復調する受信手段と、
    この受信手段により復調された放送情報を前記車両の搭乗者に提供するユーザインタフェース手段と、
    前記車両の状態を検知する状態検知手段と、
    前記放送情報に含まれる緊急警報放送開始信号を検出する検出手段と、
    前記検出手段により前記緊急警報放送開始信号が検出された場合に、前記放送情報に含まれる緊急警報情報を前記ユーザインタフェース手段を介して前記搭乗者に報知する緊急警報情報報知手段と、
    この緊急警報情報報知手段による前記緊急警報情報の報知の形態を、前記状態検知手段により検知された車両状態に応じて可変する報知形態可変手段とを具備することを特徴とする車載用放送受信装置。
  2. さらに、前記緊急警報情報の逼迫度を前記車両状態に基づいて判定する判定手段を具備し、
    前記報知形態可変手段は、前記車両状態および前記逼迫度に応じて前記緊急警報情報の報知の形態を可変することを特徴とする請求項1に記載の車載用放送受信装置。
  3. さらに、前記車両の位置情報を実時間で取得する位置情報取得手段を備え、
    前記判定手段は、前記緊急警報情報の逼迫度を前記位置情報に基づいて判定することを特徴とする請求項2に記載の車載用放送受信装置。
  4. 前記放送情報が映像系メディアを介して提供される場合に、
    前記緊急警報情報報知手段は、前記ユーザインタフェース手段に表示される映像情報に前記緊急警報情報を示すメッセージ画面を割込ませることを特徴とする請求項1に記載の車載用放送受信装置。
  5. さらに、映像情報を記録可能な記録媒体と、
    前記メッセージ画面が割り込み中に受信復調される映像情報を前記記録媒体に記録する記録手段とを具備することを特徴とする請求項4に記載の車載用放送受信装置。
  6. 前記放送情報が音声系メディアを介して提供される場合に、
    前記緊急警報情報報知手段は、前記ユーザインタフェース手段から再生される音声情報に前記緊急警報情報を示す音声メッセージをミキシングすることを特徴とする請求項1に記載の車載用放送受信装置。
  7. 前記緊急警報情報報知手段は、前記音声メッセージを前記音声情報にフェードインすることを特徴とする請求項6に記載の車載用放送受信装置。
  8. 前記受信手段が互いに異なる情報ソースからの放送情報をそれぞれ受信する複数のチューナを備える場合に、
    さらに、前記複数のチューナにより前記緊急警報放送開始信号が受信された場合に、これらの複数のチューナ間の競合を排して一のチューナを選択する選択手段を具備し、
    前記緊急警報情報報知手段は、前記選択手段により選択されたチューナにより受信された前記緊急警報情報を報知することを特徴とする請求項1に記載の車載用放送受信装置。
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